JP2004348883A - 光ディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光学基台に取付けられたLDDとLDUの温度上昇による誤動作や短寿命化を防止する。
【解決手段】光学基台のLDU取付部とLDD取付部との間に熱伝導を遮断する断熱部を形成することにより、特にLDD側からLDU側への熱の流れ込みを低減する。また、光学基台に冷却液体の循環経路を設け、トラバースシャーシに取付けたポンプから冷却液体を循環経路に循環させることにより、LDD、LDUの温度上昇を防止する。
【選択図】 図1
【解決手段】光学基台のLDU取付部とLDD取付部との間に熱伝導を遮断する断熱部を形成することにより、特にLDD側からLDU側への熱の流れ込みを低減する。また、光学基台に冷却液体の循環経路を設け、トラバースシャーシに取付けたポンプから冷却液体を循環経路に循環させることにより、LDD、LDUの温度上昇を防止する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光ディスクに信号を記録及び又は再生する光ディスク装置に関し、特に光ディスクに信号を記録及び又は再生するための光ピックアップ部の半導体部品の過熱防止にに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ディスクの高容量化、高倍速化が進み、この光ディスクに信号を記録及び又は再生する光ディスク装置の開発においては、信号の入出力装置である光ピックアップ部のレーザダイオードユニット(以下、LDUという)及びレーザダイオードドライバ(以下、LDDという)の放熱が重要な開発課題となっており、さらに光ディスク装置の高機能化、高倍速化に伴なってこのLDU及びLDDの放熱は益々深刻な問題になりつつある。
【0003】
図6〜図9は従来の光ディスク装置の構造に関し、図6はドライブメカニズムの斜視図で、(a)は光ディスク装着状態の斜視図、(b)は光ディスクの非装着状態の斜視図、図7は光ピックアップ部の上面図、図8は光ピックアップ部の内部構造を示すもので、(a)は図7の線112の断面斜視図、(b)は線111と112に沿った断面斜視図、図9はアクチュエータ部の構造を示すもので、(a)は斜視図、(b)は線113の断面斜視図である。
【0004】
まず、光ディスク装置の基幹部であるドライブメカニズムは図6に示すように、光ピックアップ部1、トラバースシャーシ2、主軸21、副軸22、スピンドルモータ3から構成されている。なお4はスピンドルモータ3により回転される光ディスクである。
【0005】
光ディスク4はデータを保存するメディアであり、その信号の入出力は光ピックアップ部1により行なわれる。光ピックアップ部1はトラバースシャーシ2に固定された主軸21と副軸22にガイドされて軸方向(光ディスクの半径方向)に移動する。この移動は主軸21に連結したトラバースモータ(図示省略)によって行なわれる。また、光ピックアップ部1は対物レンズ66を有すると共に電磁力によって移動するアクチュエータ6を具備している。
【0006】
光ピックアップ部1は制御信号によりトラバースモータによる主軸21方向への移動及び電磁力によるアクチュエータ6の主軸21方向の移動によって対物レンズの半径方向の位置制御が行なわれる。また電磁力によるアクチュエータ6のディスク中心軸方向の移動によって対物レンズ66と光ディスク4の間の距離を所定の間隔に制御する。この結果、対物レンズ66を通して光ディスク4上に集光されるレーザ光線は信号の記録及び又は再生の対象となるディスク所定位置に焦点を結ぶ。
【0007】
次に図7,図8を用いて光ピックアップ部1について説明する。この従来例は方式が異なる2つの光ディスクを記録及び又は再生可能なピックアップ部であり、11はアルミニューム合金や亜鉛合金等の金属もしくは熱伝導率及び機械剛性が比較的高い樹脂材料、例えば液晶ポリマーから成形された光学基台である。前記光学基台11にDVD用レーザの発振源となるDVD用レーザダイオードユニット12(以下、DVD−LDUという)、CD用レーザの発振源となるCD用レーザダイオードユニット13(以下、CD−LDUという)、前記DVD−LDU12とCD−LDU13のON/OFFやレーザパワー等を制御するレーザダイオードドライバ18(以下LDDという)、DVDレーザのビーム形状を修正するDVD用ビームシェーパ14(以下、DVD−BSという)、CDレーザのビーム形状を修正するCD用ビームシェーパ16(以下、CD−BSという)、レーザの方向を変換するミラー17、立上げミラー23などが取付けられており、さらに偏光板67、対物レンズ66などが取付けられたアクチュエータ6が取付けられている。
【0008】
DVD−LDU12より発振されるレーザはDVD−BS14を通過する時に形状補正(楕円形状が円形状に変換)され、そしてミラー17を通過する時に直角に方向修正されて立上げミラー23により光ディスクに垂直な方向に方向修正された後、偏光板67及び対物レンズ66を通過し、光ディスク4上の所定位置に焦点を結ぶ。光ディスク4からの反射光は上記とは反対の経路を通ってDVD−LDU12に戻る。前記DVD−LDU12に戻ったレーザ光はデータ信号、エラー信号を含み、データ処理回路で信号処理が行なわれ、エラー信号は制御回路で処理されてアクチュエータ6の姿勢制御にフィードバックされる。LDD18はDVD−LDU12及びCD−LDU13とフレキシブルプリントワイヤー(図示省略)を用いて電気的に接続されている。
【0009】
一方、CD−LDU13からレーザが発振された場合はCD−BS16からミラー17を直進して上記の場合と同様に光ディスクで反射されてCD−LDU13に戻り、データ処理回路で信号処理が行われてアクチュエータ6の姿勢制御に供される。
【0010】
図9に示すアクチュエータ6は機械剛性の高い鋼からなるベース64、マグネット63、ガラスもしくはプラスチック性の対物レンズ66、偏光板67、機械剛性が比較的高い樹脂材料、例えば液晶ポリマーからなるボビン61、コイル62及び直径数μmの線状部材で、りん青銅等の降伏応力の高い材料からなるサスペンションワイヤ68等から構成されている。
【0011】
マグネット63はベース64の両端に接着固定されており、ボビン61はサスペンションワイヤ68を4本用いてベース64に固定されている。対物レンズ66はUV硬化性接着剤等を用いてボビン61に固定されており、そしてコイル62はボビン61に接着固定されている。サスペンションワイヤ68を通してコイル62に通電することにより、その電磁力によってボビン61は対物レンズ66の光軸方向及びマグネット63方向に移動する。制御回路はレーザの光ディスク4での反射光のエラー信号に基づきコイル62への電流を発生させ、アクチュエータ6を位置制御する。
【0012】
この種装置ではDVD−LDU12及びCD−LDU13の熱による破損が問題となっており、放熱効果を高めるために熱伝導率の高い光学基台11にシリコングリス等の熱伝導率の高い材料により固定し、発熱を光学基台11に逃がすことによって温度上昇を低減するようにしている。具体的には温度上昇を10(Deg)以内に抑える必要があり、この上昇温度以上で使用するとこれらのLDUは誤動作するばかりでなく、短寿命を招く原因となる。
【0013】
なお、放熱構造としては冷却ファンによる強制空冷が考えられるが、光ピックアップ部に関しては対物レンズ66及び他の光学部品への塵埃の付着に起因する誤動作が大きな問題となるため、この強制空冷方式の採用は難しく、熱伝導による自然放熱構造に頼っているのが現状である。
【0014】
なお、高発熱発生部品を液体冷却させるものとして、例えば特許文献1に記載されたものがある。この特許文献に記載のものは冷却装置として独立した大掛りな構成体からなるため、小型かつ薄型化がますます要求されている光ディスク装置には適さず、さらに光ディスク装置のピックアップ部のように移動する光学基台上にあるLDUやLDDを冷却させるには不向きである。
【0015】
【特許文献1】
特開2001−320187号公報(2−4頁、図2)
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、今後の光ディスク装置の高機能化、高倍速化に伴うLDU、LDDの発熱量増加に対応困難であるという課題がある。詳細を以下に説明する。
【0017】
DVDでの2倍速記録の場合、DVD−LDU12の発熱量を200(mW)、LDD18の発熱量を600(mW)、光学基台11は高熱伝導性樹脂(熱伝導率10(W/m・K))からなるとすると、DVD−LDU12の温度上昇は9.0(Deg)となり、許容温度上昇値10(Deg)に対する余裕度は1(Deg)となる。
【0018】
一方、DVDでの3倍速記録の場合、DVD−LDU12の発熱量を300(mW)、LDD18の発熱量を600(mW)、光学基台11が高熱伝導性樹脂(熱伝導率10(W/m・K))からなるとすると、DVD−LDU12の温度上昇は11.0(Deg)となり、許容温度上昇値10(Deg)より1(Deg)高くなってLDUの破損が問題となる。また、この場合、DVD−LDU12のみを駆動する(LDD18の発熱はなし)と、そのDVD−LDU12の自己発熱による温度上昇は7(Deg)、LDD18のみを駆動する(DVD−LDU12の発熱はなし)と、DVD−LDU12の温度上昇は4(Deg)となる。この温度上昇4(Deg)はLDD18の発熱量に起因するものである。
【0019】
このように、この種ピックアップ部においては、LDD18の発熱が光学基台11の熱伝導によってDVD−LDU12に流れ込み、DVD−LDU12の温度上昇を助長するのである。
【0020】
また、DVDでの4倍速記録時の場合、DVD−LDU12の自己発熱だけでもDVD−LDU12の温度上昇は許容温度上昇値10(Deg)を越えることが分かり、今後の光ディスク装置の高機能化、高倍速化においては効率的な放熱対策が不可欠ある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明の光ディスク装置は上記のような課題を解決するものであり、第1の望ましい解決手段は光ピックアップ部の光学基台において、LDUの取付部とLDDの取付部間に熱伝導を遮断する断熱部を形成したことである。
【0022】
また、第2の望ましい解決手段は光学基台の下部に冷却液体の循環経路を形成し、ここに冷却液を循環させるようにしたことである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図6を参照して説明する。なお、これらの図において図6から図9の従来の装置と同一構成部分には同一符号が附してあり、その説明を省略する。
【0024】
(実施の形態1)
図1(a)、(b)、(c)、(d)はそれぞれ本発明の実施の形態1における光ピックアップ部の光学基台部を示すもので、(a)は斜視図、(b)および(c)はそれぞれ一部を断面にて示す斜視図、(d)は断熱体の斜視図である。
【0025】
本実施の形態1が図6から図9で示した従来の装置と異なる点は、図1(a)に示すように光学基台11をその外周部91を除いてDVD−LDU12とCD−LDU13およびLDD18が取付けられた部分を分割して隙間11aを形成し、その隙間11aに断熱体9を介在させたことである。
【0026】
このように光学基台11を分割し、その分割部11b、11c、11d間を断熱体9により遮熱構造とすることにより、相互に分割部11b、11c、11dへの熱の流れ込みが外周部91を除いて実質的に断たれるため、DVD−LDU12、CD−LDU13、LDD18の発熱影響が相互に著しく低減されるものである。
【0027】
前記光学基台11は例えば亜鉛からなり、また断熱体9は低熱伝導性樹脂、例えばPPS樹脂の成形体を用いる。そして光学基台11に対して断熱体9は例えばインサート成形によって一体成形することができる。
【0028】
なお、各分割部11b、11c、11dは光学基台11を高精度に成形するために外周部91により一体化されており、この外周部91により各分割部相互に熱伝導がなされるが、それは外周部91の断面積が小さいため、制限される。
【0029】
図2に数値シミュレーションによる温度分布を示す。LDD18の発熱量を600(mW)、LDU12及び13の発熱量を0(mW)とし、LDD18の発熱による各LDU12、13の温度上昇を算出したものである。これによると光学基台11の右側の分割部11d(LDD18側)にはLDD18の発熱による温度上昇が見られるのに対して分割部11b及び11c(LDU12、13側)は断熱体9により熱の流れ込みが遮断されるため、温度上昇がほとんどないことがわかる。
【0030】
なおLDU12、13の実際の温度上昇はその各LDUの自己発熱による温度上昇にLDD18の発熱に起因する温度上昇の影響が加算されたものとなるが、上記のようにLDU12、13の温度上昇は実質的に自己発熱による温度上昇に限られるため、従来装置のような誤動作を起こしたり、寿命が短くなるというようなことがなくなる。
【0031】
ここで、断熱体9に関し、光学基台11に形成した隙間11aの間隔を大きくとったり、LDDの発熱量が比較的小さいものであれば大気自体が断熱体であってもよいし、また隙間11aにこの隙間11aの形状に合致する例えば図1(d)に示すような断熱シートを挿入してもよい。
【0032】
さらに、光学基台11の分割数は上記した例に限らず、LDU12、13のブロックとLDD18のブロックの2つとしてもよい。また光学基台11は高熱伝導性樹脂で成形したものであってもよく、断熱体9も他の材料からなるものであってもよい。
【0033】
(実施の形態2)
図3から図4は本発明の実施の形態2の光ディスク装置に関するもので、図3はドライブメカニズムの図であり、(a)は光ディスク非装着状態の斜視図、(b)は裏面斜視図、(c)は一部を断面にした裏面斜視図、図4は光学基台の一部を断面にした裏面斜視図である。これらの図において、図6から図9に示した従来の装置及び図1から図2の実施の形態1と同一構成部分には同一符号を附し、その説明は省略する。
【0034】
この実施の形態2において、従来の装置と異なる点は光学基台11を液体冷却するようにしたものである。
【0035】
以下に実施の形態2について説明する。光学基台11の裏面側下部には水密空間11eが形成され、かつその水密空間11eは中空の連結突起口129a、129bにより外部と連通されている。前記水密空間11e内の平坦部には一端から途中までその空間11eを仕切るようにリブ127が設けられており、これにより水密空間11eには冷却用液体の循環経路125が形成されると共に連結突起口129aと129bを吐き出し側と吸い込み側に分離している。
【0036】
トラバースシャーシ2の裏面には冷却用液体を循環させるポンプ121が取付けられている。このポンプ121は内部に羽根車124が回転自在に取付けられ、その回転軸は光ディスク4を回転させるスピンドルモータ3の回転軸と減速機構を介して連結されており、従ってスピンドルモータ3の回転時には羽根車124が回転される。また前記ポンプ121は中空の連結突起130a、130bにより外部と連通されており、そしてポンプ121の平面部にはリブ126が形成され、このリブ126により連結突起130aと130bを吸い込み側と吐き出し側に分離している。
【0037】
前記光学基台11とポンプ121は内径が1mm程度のナイロンなどのフレキシブルな材質からなる循環用ホース122及び123より連結されている。すなわち循環用ホース122の一端は光学基台11の連結突起129aに、また他端はポンプ121の連結突起130aに連結されており、循環用ホース123の一端は同様に連結突起129bに、他端は連結突起130bに連結されている。
【0038】
循環用ホース122と123で連結された光学基台11の循環経路125とポンプ121内には冷却用液体が充満されている。この冷却用液体は金属部材の腐食を回避するために蒸留水もしくは低温環境での動作保証を考慮してエチレングリコールなどの不凍液などが適している。また循環用ホース122、123は光ピックアップ部1の主軸21方向への移動を許容し、光学基台11及びポンプ121との連結部に余分なストレスが加わらないように長さが設定されている。
【0039】
以上のような構成からなり、光ディスク4の記録/再生時スピンドルモータ3の起動により光ディスク4の回転と共にポンプ121の羽根車124が回転され、内部に充満された冷却用液体は循環用ホース122、123を通ってポンプ121と光学基台11の循環経路125との間を循環する。この場合羽根車124は減速機構により約100rpmで回転させ、冷却用液体は10m(l/min)程度で循環させる。
【0040】
上記冷却用液体が光学基台11の底面部の循環経路125を通過する時に、その光学基台11に取付けられたLDU12、13及びLDD18から発した熱を光学基台11を介して回収し、その熱を循環中に空気中もしくはトラバースシャーシ2との接触部などを介して放散する。このように光学基台11を介してLDU12、13及びLDD18が発した熱を冷却用液体が回収するため、これらの温度上昇が押さえられ、従来装置のような誤動作を起こしたり、寿命が短くなるというようなことが防止される。
【0041】
(実施の形態3)
図5は実施の形態3における光学基台11の一部を断面にて示す裏面斜視図である。この実施の形態3は光学基台11の循環経路125内においてLDUやLDDの取付け面側、例えばLDUの位置と対応する循環経路125の上面に放熱フィン128を設けたもので、これによればLDUやLDDの放熱効果を一層高めることができる。
【0042】
なお、上記実施の形態2及び3では、光学基台11、ポンプ121及び循環用ホース122、123などよりなる比較的単純な冷却装置について説明したが、循環経路の途中にさらにヒートシンクを設ければLDU、LDDの放熱効果は大幅に改善される。またポンプ121の羽根車124をスピンドルモータ3により回転させるようにしたが、これは別途モータにより回転させるようにしてもよい。さらに光学基台11に設けた循環経路125は別部品として成形したものを光学基台11に取り付けてもよい。また実施の形態1で説明した断熱部を設けた光学基台に実施の形態2及び3で説明した冷却装置を組み合わせてもよく、これによれば極めて高い過熱防止効果が得られる。
【0043】
【発明の効果】
以上ように、本発明の光ディスク装置はレーザダイオードユニット及びそのユニットの駆動源であるレーザダイオードドライバを取付けた光ピックアップ部の光学基台の効果的な放熱あるいはレーザダイオードユニットとレーザダイオードドライバ間の熱伝導経路に断熱部を形成することにより、レーザダイオードドライバからのレーザダイオードユニットへの熱流束の流れ込みによるレーザダイオードユニットの温度上昇を著しく低減させることができ、レーザダイオードユニットの熱に起因する破損や短寿命化が防止できるものである。従って、光ディスク装置の高機能化や高倍速化に伴う放熱対策に最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における光ピックアップ部を構成する光学基台部を示すもので、
(a)は斜視図
(b)及び(c)はそれぞれ一部を断面にした斜視図
(d)は断熱体の斜視図
【図2】本発明の実施の形態1における数値シミュレーションによる光学基台の温度分布を示す斜視図
【図3】本発明の実施の形態2におけるドライブメカニズムで、
(a)は斜視図
(b)は裏面斜視図
(c)は一部を断面にした裏面斜視図
【図4】本発明の実施の形態2における光学基台の一部を断面にした裏面斜視図
【図5】本発明の実施の形態3における光学基台の一部を断面にした裏面斜視図
【図6】従来のドライブメカニズムの斜視図で、
(a)は光ディスク装着状態の斜視図
(b)は光ディスクの非装着状態の斜視図
【図7】従来の光ピックアップ部の上面図
【図8】従来の光ピックアップ部の内部構造を示すもので、
(a)は図7の線112で断面にした斜視図
(b)は線111と112に沿って断面にした斜視図
【図9】従来のアクチュエータ部の構造を示すもので、
(a)は斜視図
(b)は線113で断面にした斜視図
【符号の説明】
1 光ピックアップ部
2 トラバースシャーシ
3 スピンドルモータ
4 光ディスク
6 アクチュエータ
9 断熱体
11 光学基台
11a 隙間
11b、11c、11d 分割部
11e 水密空間
12、13 レーザダイオードユニット(LDU)
18 レーザダイオードドライブ(LDD)
66 対物レンズ
91 外周部
121 ポンプ
122、123 循環用ホース
124 羽根車
125 循環経路
【発明の属する技術分野】
本発明は光ディスクに信号を記録及び又は再生する光ディスク装置に関し、特に光ディスクに信号を記録及び又は再生するための光ピックアップ部の半導体部品の過熱防止にに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ディスクの高容量化、高倍速化が進み、この光ディスクに信号を記録及び又は再生する光ディスク装置の開発においては、信号の入出力装置である光ピックアップ部のレーザダイオードユニット(以下、LDUという)及びレーザダイオードドライバ(以下、LDDという)の放熱が重要な開発課題となっており、さらに光ディスク装置の高機能化、高倍速化に伴なってこのLDU及びLDDの放熱は益々深刻な問題になりつつある。
【0003】
図6〜図9は従来の光ディスク装置の構造に関し、図6はドライブメカニズムの斜視図で、(a)は光ディスク装着状態の斜視図、(b)は光ディスクの非装着状態の斜視図、図7は光ピックアップ部の上面図、図8は光ピックアップ部の内部構造を示すもので、(a)は図7の線112の断面斜視図、(b)は線111と112に沿った断面斜視図、図9はアクチュエータ部の構造を示すもので、(a)は斜視図、(b)は線113の断面斜視図である。
【0004】
まず、光ディスク装置の基幹部であるドライブメカニズムは図6に示すように、光ピックアップ部1、トラバースシャーシ2、主軸21、副軸22、スピンドルモータ3から構成されている。なお4はスピンドルモータ3により回転される光ディスクである。
【0005】
光ディスク4はデータを保存するメディアであり、その信号の入出力は光ピックアップ部1により行なわれる。光ピックアップ部1はトラバースシャーシ2に固定された主軸21と副軸22にガイドされて軸方向(光ディスクの半径方向)に移動する。この移動は主軸21に連結したトラバースモータ(図示省略)によって行なわれる。また、光ピックアップ部1は対物レンズ66を有すると共に電磁力によって移動するアクチュエータ6を具備している。
【0006】
光ピックアップ部1は制御信号によりトラバースモータによる主軸21方向への移動及び電磁力によるアクチュエータ6の主軸21方向の移動によって対物レンズの半径方向の位置制御が行なわれる。また電磁力によるアクチュエータ6のディスク中心軸方向の移動によって対物レンズ66と光ディスク4の間の距離を所定の間隔に制御する。この結果、対物レンズ66を通して光ディスク4上に集光されるレーザ光線は信号の記録及び又は再生の対象となるディスク所定位置に焦点を結ぶ。
【0007】
次に図7,図8を用いて光ピックアップ部1について説明する。この従来例は方式が異なる2つの光ディスクを記録及び又は再生可能なピックアップ部であり、11はアルミニューム合金や亜鉛合金等の金属もしくは熱伝導率及び機械剛性が比較的高い樹脂材料、例えば液晶ポリマーから成形された光学基台である。前記光学基台11にDVD用レーザの発振源となるDVD用レーザダイオードユニット12(以下、DVD−LDUという)、CD用レーザの発振源となるCD用レーザダイオードユニット13(以下、CD−LDUという)、前記DVD−LDU12とCD−LDU13のON/OFFやレーザパワー等を制御するレーザダイオードドライバ18(以下LDDという)、DVDレーザのビーム形状を修正するDVD用ビームシェーパ14(以下、DVD−BSという)、CDレーザのビーム形状を修正するCD用ビームシェーパ16(以下、CD−BSという)、レーザの方向を変換するミラー17、立上げミラー23などが取付けられており、さらに偏光板67、対物レンズ66などが取付けられたアクチュエータ6が取付けられている。
【0008】
DVD−LDU12より発振されるレーザはDVD−BS14を通過する時に形状補正(楕円形状が円形状に変換)され、そしてミラー17を通過する時に直角に方向修正されて立上げミラー23により光ディスクに垂直な方向に方向修正された後、偏光板67及び対物レンズ66を通過し、光ディスク4上の所定位置に焦点を結ぶ。光ディスク4からの反射光は上記とは反対の経路を通ってDVD−LDU12に戻る。前記DVD−LDU12に戻ったレーザ光はデータ信号、エラー信号を含み、データ処理回路で信号処理が行なわれ、エラー信号は制御回路で処理されてアクチュエータ6の姿勢制御にフィードバックされる。LDD18はDVD−LDU12及びCD−LDU13とフレキシブルプリントワイヤー(図示省略)を用いて電気的に接続されている。
【0009】
一方、CD−LDU13からレーザが発振された場合はCD−BS16からミラー17を直進して上記の場合と同様に光ディスクで反射されてCD−LDU13に戻り、データ処理回路で信号処理が行われてアクチュエータ6の姿勢制御に供される。
【0010】
図9に示すアクチュエータ6は機械剛性の高い鋼からなるベース64、マグネット63、ガラスもしくはプラスチック性の対物レンズ66、偏光板67、機械剛性が比較的高い樹脂材料、例えば液晶ポリマーからなるボビン61、コイル62及び直径数μmの線状部材で、りん青銅等の降伏応力の高い材料からなるサスペンションワイヤ68等から構成されている。
【0011】
マグネット63はベース64の両端に接着固定されており、ボビン61はサスペンションワイヤ68を4本用いてベース64に固定されている。対物レンズ66はUV硬化性接着剤等を用いてボビン61に固定されており、そしてコイル62はボビン61に接着固定されている。サスペンションワイヤ68を通してコイル62に通電することにより、その電磁力によってボビン61は対物レンズ66の光軸方向及びマグネット63方向に移動する。制御回路はレーザの光ディスク4での反射光のエラー信号に基づきコイル62への電流を発生させ、アクチュエータ6を位置制御する。
【0012】
この種装置ではDVD−LDU12及びCD−LDU13の熱による破損が問題となっており、放熱効果を高めるために熱伝導率の高い光学基台11にシリコングリス等の熱伝導率の高い材料により固定し、発熱を光学基台11に逃がすことによって温度上昇を低減するようにしている。具体的には温度上昇を10(Deg)以内に抑える必要があり、この上昇温度以上で使用するとこれらのLDUは誤動作するばかりでなく、短寿命を招く原因となる。
【0013】
なお、放熱構造としては冷却ファンによる強制空冷が考えられるが、光ピックアップ部に関しては対物レンズ66及び他の光学部品への塵埃の付着に起因する誤動作が大きな問題となるため、この強制空冷方式の採用は難しく、熱伝導による自然放熱構造に頼っているのが現状である。
【0014】
なお、高発熱発生部品を液体冷却させるものとして、例えば特許文献1に記載されたものがある。この特許文献に記載のものは冷却装置として独立した大掛りな構成体からなるため、小型かつ薄型化がますます要求されている光ディスク装置には適さず、さらに光ディスク装置のピックアップ部のように移動する光学基台上にあるLDUやLDDを冷却させるには不向きである。
【0015】
【特許文献1】
特開2001−320187号公報(2−4頁、図2)
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、今後の光ディスク装置の高機能化、高倍速化に伴うLDU、LDDの発熱量増加に対応困難であるという課題がある。詳細を以下に説明する。
【0017】
DVDでの2倍速記録の場合、DVD−LDU12の発熱量を200(mW)、LDD18の発熱量を600(mW)、光学基台11は高熱伝導性樹脂(熱伝導率10(W/m・K))からなるとすると、DVD−LDU12の温度上昇は9.0(Deg)となり、許容温度上昇値10(Deg)に対する余裕度は1(Deg)となる。
【0018】
一方、DVDでの3倍速記録の場合、DVD−LDU12の発熱量を300(mW)、LDD18の発熱量を600(mW)、光学基台11が高熱伝導性樹脂(熱伝導率10(W/m・K))からなるとすると、DVD−LDU12の温度上昇は11.0(Deg)となり、許容温度上昇値10(Deg)より1(Deg)高くなってLDUの破損が問題となる。また、この場合、DVD−LDU12のみを駆動する(LDD18の発熱はなし)と、そのDVD−LDU12の自己発熱による温度上昇は7(Deg)、LDD18のみを駆動する(DVD−LDU12の発熱はなし)と、DVD−LDU12の温度上昇は4(Deg)となる。この温度上昇4(Deg)はLDD18の発熱量に起因するものである。
【0019】
このように、この種ピックアップ部においては、LDD18の発熱が光学基台11の熱伝導によってDVD−LDU12に流れ込み、DVD−LDU12の温度上昇を助長するのである。
【0020】
また、DVDでの4倍速記録時の場合、DVD−LDU12の自己発熱だけでもDVD−LDU12の温度上昇は許容温度上昇値10(Deg)を越えることが分かり、今後の光ディスク装置の高機能化、高倍速化においては効率的な放熱対策が不可欠ある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明の光ディスク装置は上記のような課題を解決するものであり、第1の望ましい解決手段は光ピックアップ部の光学基台において、LDUの取付部とLDDの取付部間に熱伝導を遮断する断熱部を形成したことである。
【0022】
また、第2の望ましい解決手段は光学基台の下部に冷却液体の循環経路を形成し、ここに冷却液を循環させるようにしたことである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図6を参照して説明する。なお、これらの図において図6から図9の従来の装置と同一構成部分には同一符号が附してあり、その説明を省略する。
【0024】
(実施の形態1)
図1(a)、(b)、(c)、(d)はそれぞれ本発明の実施の形態1における光ピックアップ部の光学基台部を示すもので、(a)は斜視図、(b)および(c)はそれぞれ一部を断面にて示す斜視図、(d)は断熱体の斜視図である。
【0025】
本実施の形態1が図6から図9で示した従来の装置と異なる点は、図1(a)に示すように光学基台11をその外周部91を除いてDVD−LDU12とCD−LDU13およびLDD18が取付けられた部分を分割して隙間11aを形成し、その隙間11aに断熱体9を介在させたことである。
【0026】
このように光学基台11を分割し、その分割部11b、11c、11d間を断熱体9により遮熱構造とすることにより、相互に分割部11b、11c、11dへの熱の流れ込みが外周部91を除いて実質的に断たれるため、DVD−LDU12、CD−LDU13、LDD18の発熱影響が相互に著しく低減されるものである。
【0027】
前記光学基台11は例えば亜鉛からなり、また断熱体9は低熱伝導性樹脂、例えばPPS樹脂の成形体を用いる。そして光学基台11に対して断熱体9は例えばインサート成形によって一体成形することができる。
【0028】
なお、各分割部11b、11c、11dは光学基台11を高精度に成形するために外周部91により一体化されており、この外周部91により各分割部相互に熱伝導がなされるが、それは外周部91の断面積が小さいため、制限される。
【0029】
図2に数値シミュレーションによる温度分布を示す。LDD18の発熱量を600(mW)、LDU12及び13の発熱量を0(mW)とし、LDD18の発熱による各LDU12、13の温度上昇を算出したものである。これによると光学基台11の右側の分割部11d(LDD18側)にはLDD18の発熱による温度上昇が見られるのに対して分割部11b及び11c(LDU12、13側)は断熱体9により熱の流れ込みが遮断されるため、温度上昇がほとんどないことがわかる。
【0030】
なおLDU12、13の実際の温度上昇はその各LDUの自己発熱による温度上昇にLDD18の発熱に起因する温度上昇の影響が加算されたものとなるが、上記のようにLDU12、13の温度上昇は実質的に自己発熱による温度上昇に限られるため、従来装置のような誤動作を起こしたり、寿命が短くなるというようなことがなくなる。
【0031】
ここで、断熱体9に関し、光学基台11に形成した隙間11aの間隔を大きくとったり、LDDの発熱量が比較的小さいものであれば大気自体が断熱体であってもよいし、また隙間11aにこの隙間11aの形状に合致する例えば図1(d)に示すような断熱シートを挿入してもよい。
【0032】
さらに、光学基台11の分割数は上記した例に限らず、LDU12、13のブロックとLDD18のブロックの2つとしてもよい。また光学基台11は高熱伝導性樹脂で成形したものであってもよく、断熱体9も他の材料からなるものであってもよい。
【0033】
(実施の形態2)
図3から図4は本発明の実施の形態2の光ディスク装置に関するもので、図3はドライブメカニズムの図であり、(a)は光ディスク非装着状態の斜視図、(b)は裏面斜視図、(c)は一部を断面にした裏面斜視図、図4は光学基台の一部を断面にした裏面斜視図である。これらの図において、図6から図9に示した従来の装置及び図1から図2の実施の形態1と同一構成部分には同一符号を附し、その説明は省略する。
【0034】
この実施の形態2において、従来の装置と異なる点は光学基台11を液体冷却するようにしたものである。
【0035】
以下に実施の形態2について説明する。光学基台11の裏面側下部には水密空間11eが形成され、かつその水密空間11eは中空の連結突起口129a、129bにより外部と連通されている。前記水密空間11e内の平坦部には一端から途中までその空間11eを仕切るようにリブ127が設けられており、これにより水密空間11eには冷却用液体の循環経路125が形成されると共に連結突起口129aと129bを吐き出し側と吸い込み側に分離している。
【0036】
トラバースシャーシ2の裏面には冷却用液体を循環させるポンプ121が取付けられている。このポンプ121は内部に羽根車124が回転自在に取付けられ、その回転軸は光ディスク4を回転させるスピンドルモータ3の回転軸と減速機構を介して連結されており、従ってスピンドルモータ3の回転時には羽根車124が回転される。また前記ポンプ121は中空の連結突起130a、130bにより外部と連通されており、そしてポンプ121の平面部にはリブ126が形成され、このリブ126により連結突起130aと130bを吸い込み側と吐き出し側に分離している。
【0037】
前記光学基台11とポンプ121は内径が1mm程度のナイロンなどのフレキシブルな材質からなる循環用ホース122及び123より連結されている。すなわち循環用ホース122の一端は光学基台11の連結突起129aに、また他端はポンプ121の連結突起130aに連結されており、循環用ホース123の一端は同様に連結突起129bに、他端は連結突起130bに連結されている。
【0038】
循環用ホース122と123で連結された光学基台11の循環経路125とポンプ121内には冷却用液体が充満されている。この冷却用液体は金属部材の腐食を回避するために蒸留水もしくは低温環境での動作保証を考慮してエチレングリコールなどの不凍液などが適している。また循環用ホース122、123は光ピックアップ部1の主軸21方向への移動を許容し、光学基台11及びポンプ121との連結部に余分なストレスが加わらないように長さが設定されている。
【0039】
以上のような構成からなり、光ディスク4の記録/再生時スピンドルモータ3の起動により光ディスク4の回転と共にポンプ121の羽根車124が回転され、内部に充満された冷却用液体は循環用ホース122、123を通ってポンプ121と光学基台11の循環経路125との間を循環する。この場合羽根車124は減速機構により約100rpmで回転させ、冷却用液体は10m(l/min)程度で循環させる。
【0040】
上記冷却用液体が光学基台11の底面部の循環経路125を通過する時に、その光学基台11に取付けられたLDU12、13及びLDD18から発した熱を光学基台11を介して回収し、その熱を循環中に空気中もしくはトラバースシャーシ2との接触部などを介して放散する。このように光学基台11を介してLDU12、13及びLDD18が発した熱を冷却用液体が回収するため、これらの温度上昇が押さえられ、従来装置のような誤動作を起こしたり、寿命が短くなるというようなことが防止される。
【0041】
(実施の形態3)
図5は実施の形態3における光学基台11の一部を断面にて示す裏面斜視図である。この実施の形態3は光学基台11の循環経路125内においてLDUやLDDの取付け面側、例えばLDUの位置と対応する循環経路125の上面に放熱フィン128を設けたもので、これによればLDUやLDDの放熱効果を一層高めることができる。
【0042】
なお、上記実施の形態2及び3では、光学基台11、ポンプ121及び循環用ホース122、123などよりなる比較的単純な冷却装置について説明したが、循環経路の途中にさらにヒートシンクを設ければLDU、LDDの放熱効果は大幅に改善される。またポンプ121の羽根車124をスピンドルモータ3により回転させるようにしたが、これは別途モータにより回転させるようにしてもよい。さらに光学基台11に設けた循環経路125は別部品として成形したものを光学基台11に取り付けてもよい。また実施の形態1で説明した断熱部を設けた光学基台に実施の形態2及び3で説明した冷却装置を組み合わせてもよく、これによれば極めて高い過熱防止効果が得られる。
【0043】
【発明の効果】
以上ように、本発明の光ディスク装置はレーザダイオードユニット及びそのユニットの駆動源であるレーザダイオードドライバを取付けた光ピックアップ部の光学基台の効果的な放熱あるいはレーザダイオードユニットとレーザダイオードドライバ間の熱伝導経路に断熱部を形成することにより、レーザダイオードドライバからのレーザダイオードユニットへの熱流束の流れ込みによるレーザダイオードユニットの温度上昇を著しく低減させることができ、レーザダイオードユニットの熱に起因する破損や短寿命化が防止できるものである。従って、光ディスク装置の高機能化や高倍速化に伴う放熱対策に最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における光ピックアップ部を構成する光学基台部を示すもので、
(a)は斜視図
(b)及び(c)はそれぞれ一部を断面にした斜視図
(d)は断熱体の斜視図
【図2】本発明の実施の形態1における数値シミュレーションによる光学基台の温度分布を示す斜視図
【図3】本発明の実施の形態2におけるドライブメカニズムで、
(a)は斜視図
(b)は裏面斜視図
(c)は一部を断面にした裏面斜視図
【図4】本発明の実施の形態2における光学基台の一部を断面にした裏面斜視図
【図5】本発明の実施の形態3における光学基台の一部を断面にした裏面斜視図
【図6】従来のドライブメカニズムの斜視図で、
(a)は光ディスク装着状態の斜視図
(b)は光ディスクの非装着状態の斜視図
【図7】従来の光ピックアップ部の上面図
【図8】従来の光ピックアップ部の内部構造を示すもので、
(a)は図7の線112で断面にした斜視図
(b)は線111と112に沿って断面にした斜視図
【図9】従来のアクチュエータ部の構造を示すもので、
(a)は斜視図
(b)は線113で断面にした斜視図
【符号の説明】
1 光ピックアップ部
2 トラバースシャーシ
3 スピンドルモータ
4 光ディスク
6 アクチュエータ
9 断熱体
11 光学基台
11a 隙間
11b、11c、11d 分割部
11e 水密空間
12、13 レーザダイオードユニット(LDU)
18 レーザダイオードドライブ(LDD)
66 対物レンズ
91 外周部
121 ポンプ
122、123 循環用ホース
124 羽根車
125 循環経路
Claims (5)
- 光学基台にレーザ発振源であるレーザダイオードユニットと前記レーザダイオードユニットの駆動源であるレーザダイオードドライバと前記レーザダイオードユニットより発振されたレーザを光ディスク面に照射すると共にその光ディスク面からのレーザの反射光を前記レーザダイオードユニットに導く光学部品を取付け、前記光学基台の前記レーザダイオードユニットの取付部と前記レーザダイオードドライブの取付部との間に熱伝導を遮断する断熱部を形成したことを特徴とする光ディスク装置。
- 断熱部は光学基台と一体に成形した低熱伝導率の樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
- 断熱部は光学基台の隙間に埋め込まれた低熱伝導率のシート状部材からなることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
- 光学基台にレーザ発振源であるレーザダイオードユニットと前記レーザダイオードユニットの駆動源であるレーザダイオードドライバと前記レーザダイオードユニットより発振されたレーザを光ディスク面に照射すると共にその光ディスク面からのレーザの反射光を前記レーザダイオードユニットに導く光学部品を取付け、前記光学基台に冷却用液体の循環経路を設け、前記光学基台を移動可能に支持するトラバースシャーシに具備したポンプから上記光学基台の循環経路に冷却用液体を循環させて前記レーザダイオードユニットおよびレーザダイオードドライブを冷却することを特徴とする光ディスク装置。
- ポンプの駆動力を光ディスクを回転させるためのスピンドルモータから得ることを特徴とする請求項4に記載の光ディスク装置。
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