JP2004348836A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】書込駆動回路の面積を削減して装置の小型化を実現する半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】ビット線BLに双方向に電流を流す電流ドライバを構成するPチャネルMOSトランジスタP1およびNチャネルMOSトランジスタN1、ならびにその電流ドライバのゲート電位を制御するライトドライバデコーダBLDKは、ビット線BLの片側にのみ設けられ、反対側には、定電位ノード216、ビット線BLを定電位ノード216と接続するNチャネルMOSトランジスタN2、ならびにプリチャージ回路を構成するNチャネルMOSトランジスタN3および電源ノードVccdが設けられる。そして、電源ノードVccaと定電位ノード216との電位差、または、定電位ノード216と接地ノードGNDとの電位差に基づいてビット線BLに双方向に電流が流される。
【選択図】 図15

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体記憶装置に関し、特に、メモリセルにデータを書込むためにビット線に双方向に電流を流すことができる書込駆動回路を備える半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、低消費電力で不揮発性の記憶装置として、MRAM(Magnetic Random Access Memory)が注目されている。MRAMは、半導体集積回路に形成された複数の薄膜磁性体を用いて不揮発的なデータ記憶を行ない、薄膜磁性体の各々に対してランダムアクセスが可能な記憶装置である。
【0003】
MRAMにおいては、データ書込時、所定の電源電圧が供給されて動作する書込駆動回路によって、選択ビット線においては書込データに応じた方向に電流が流され、非選択ビット線はフローティング状態とされる。そして、選択ビット線において所定量の電流が流れることによって、データ書込対象のメモリセルにおいて自由磁化層と呼ばれる強磁性層の磁化方向が変化する。そして、この内部状態の変化により抵抗値が変化することを利用してメモリセルにデータが不揮発的に記憶される。
【0004】
MRAMにおいてデータの書込みを行なうには、上記のように、ビット線に双方向に電流を流す必要がある。そこで、従来のMRAMにおいては、PチャネルMOSトランジスタとNチャネルMOSトランジスタとからなる書込駆動回路が各ビット線の両側に配置され、書込データに応じて一方の書込駆動回路から他方の書込駆動回路へ電流を流すことによってメモリセルへのデータの書込みが行なわれている。
【0005】
一方、特開2002−197851号公報には、MRAMにおいてワード線およびビット線に発生するエレクトロマイグレーション現象を防止することを課題として、ワード線においては一端の電位を固定して他端の電位を変化させ、ビット線においては両端の電位もしくは少なくとも一端の電位を変化させることによって、データ書込後にデータ書込時と逆方向の電流を配線に流し、上記エレクトロマイグレーション現象を防止する技術が開示されている(特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−197851号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
近年、電子機器の携帯化などを背景に、半導体記憶装置に対する小型化のニーズがますます高まってきている。上述のように、ビット線に双方向に電流を流すことによってメモリセルにデータを書込む半導体記憶装置においては、一般に、ビット線ごとに、かつ、その両側に電流ドライバである書込駆動回路が配置されている。このため、書込駆動回路の占有面積が大きく、また、多数の書込駆動回路のために配線総数も多くなっている。そこで、MRAMに代表されるこのような半導体記憶装置においては、特に、書込駆動回路の面積削減、およびそれ自体の数の削減が従来より課題とされている。
【0008】
また、ビット線に電流を流してメモリセルにデータを書込む場合、書込駆動回路の電流駆動力は十分に確保されなければならず、書込駆動回路の削減による電流駆動力の低下に十分留意する必要がある。ここで、電流駆動力の確保という点からは、書込駆動回路の削減の有無に拘わらず、ビット線に電流が流されたときにビット線に接続される負荷抵抗(下流に配置されるゲートトランジスタなど)において発生する電圧降下の影響も考慮する必要がある。すなわち、負荷抵抗により生じる電圧降下は、書込駆動回路を構成するドライバトランジスタのソース−ドレイン間電圧を小さくするように作用するため、この影響によっても電流駆動力は低下する。したがって、これらを考慮したうえで、書込駆動回路の電流駆動力が十分に確保されなければならない。
【0009】
さらに、近年の省エネルギー化を背景に、半導体記憶装置においては、小型化に加え、低消費電力化も大きな課題となっている。上述の特開2002−197851号公報に記載のMRAMは、エレクトロマイグレーション現象を防止して動作安定性の向上を図るには有用であるが、上述のように、近年はさらに、半導体記憶装置の小型化、半導体記憶装置を小型化したうえでの動作安定化、および低消費電力化を実現する半導体記憶装置が望まれている。
【0010】
そこで、この発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、書込駆動回路の面積を削減して装置の小型化を実現する半導体記憶装置を提供することである。
【0011】
また、この発明の別の目的は、書込駆動回路の面積を削減して装置の小型化を図り、電流駆動力の低下をさらに防止する半導体記憶装置を提供することである。
【0012】
また、さらに、この発明の別の目的は、書込駆動回路の面積を削減して装置の小型化を図り、低消費電力化をさらに実現する半導体記憶装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明によれば、半導体記憶装置は、行列状に配置される複数のメモリセルと、複数のメモリセルの列に対応して設けられる複数のビット線と、複数のビット線に対応して設けられ、各々が対応するビット線の一端に接続される複数の書込駆動回路とを備え、複数のビット線の各々は、データ書込時、他端の電位が所定の電位に固定され、複数の書込駆動回路の各々は、所定の電位よりも高い第1の電位の電圧および所定の電位よりも低い第2の電位の電圧を受け、書込データが第1の論理レベルのとき、第1の電位と所定の電位との電位差に基づいて対応するビット線の一端から他端へ電流を流し、書込データが第1の論理レベルに相補な第2の論理レベルのとき、所定の電位と第2の電位との電位差に基づいて対応するビット線の他端から一端へ電流を流す。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0015】
[実施の形態1]
図1は、この発明による書込駆動回路の構成を示す回路図である。図1を参照して、書込駆動回路1は、ノードND1と、電流ドライバ2と、ゲート電位制御回路4と、プリチャージ回路6と、定電位ノード8と、負荷回路10とを備える。
【0016】
電流ドライバ2は、PチャネルMOSトランジスタP101と、NチャネルMOSトランジスタN101と、電源ノードVccと、接地ノードGNDとを含む。PチャネルMOSトランジスタP101は、電源ノードVccとノードND1との間に接続され、NANDゲートG101からの制御電圧をゲートに受ける。NチャネルMOSトランジスタN101は、ノードND1と接地ノードGNDとの間に接続され、ANDゲートG102からの制御電圧をゲートに受ける。
【0017】
電流ドライバ2は、ゲート電位制御回路4によってその動作が制御され、電源ノードVccと定電位ノード8との電位差、および定電位ノード8と接地ノードGNDとの電位差に基づいて、ノードND1に双方向に電流を流す。PチャネルMOSトランジスタP101が接続される電源ノードVccの電位は、後述するように、書込駆動回路1の動作状態に応じて変化する。
【0018】
ゲート電位制御回路4は、NANDゲートG101と、ANDゲートG102とを含む。NANDゲートG101は、少なくとも1つの駆動条件信号の論理積を演算し、その演算結果を反転した信号を出力する。ANDゲートG102は、前述の少なくとも1つの駆動条件信号の論理積を演算した信号を出力する。
【0019】
ゲート電位制御回路4は、駆動条件信号に応じて電流ドライバ2の動作を制御し、トライステート状態を形成することができる。すなわち、ゲート電位制御回路4は、PチャネルMOSトランジスタP101およびNチャネルMOSトランジスタN101をそれぞれON,OFFすることによって電流ドライバ2からノードND1へ電流が流れる第1の状態と、PチャネルMOSトランジスタP101およびNチャネルMOSトランジスタN101をそれぞれOFF,ONすることによってノードND1から電流ドライバ2へ電流が流れる第2の状態と、PチャネルMOSトランジスタP101およびNチャネルMOSトランジスタN101をいずれもOFFすることによってノードND1に電流を流さない第3の状態とを形成することができる。
【0020】
ゲート電位制御回路4は、図示されない電源ノードおよび接地ノードから供給される電圧に基づいて動作する。そして、このゲート電位制御回路4に供給される電圧も、後述するように、書込駆動回路1の動作状態に応じて変化する。
【0021】
プリチャージ回路6は、NチャネルMOSトランジスタN102と、電源ノードVpreとを含む。NチャネルMOSトランジスタN102は、電源ノードVpreとノードND1との間に接続され、プリチャージ信号PREをゲートに受ける。
【0022】
プリチャージ回路6は、電流ドライバ2によってノードND1に電流が流されていないときにノードND1を所定の電圧にプリチャージし、ノードND1に電流が流されているときは、NチャネルMOSトランジスタN102がOFFされて不活性化される。
【0023】
定電位ノード8は、電位が固定されたノードであって、その電位は、電源ノードVccに印加される電源電圧と接地ノードGNDに印加される接地電圧との間の電位に設定される。
【0024】
ノードND1と定電位ノード8との間に接続される負荷回路10は、ノードND1に流れる電流の大きさを調整する等価抵抗に相当する。具体的には、負荷回路10は、ノードND1に対して定電位ノード8の接続/切離しを行なうスイッチトランジスタなどが該当する。負荷回路10がOFF状態にあるとき、負荷回路10は超高抵抗となり、ノードND1と定電位ノード8との間に電流はほとんど流れない。一方、負荷回路10がON状態にあるとき、負荷回路10は低抵抗となり、ノードND1と定電位ノード8との間には電流ドライバ2側の電位と定電位ノード8の電位との電位差に応じた電流が流れる。
【0025】
負荷回路10が設けられているのは、この書込駆動回路1が半導体記憶装置に用いられたとき、データ読出時およびノードND1をプリチャージ回路6によってプリチャージする時、定電位ノード8をノードND1から切離す必要があるからである。
【0026】
この書込駆動回路1においては、電流ドライバ2がノードND1に電流を流すときと流さないときとで各電源ノードの電圧配置が変化する。電流ドライバ2が電流を流さないときは、書込駆動回路1がスタンバイ中であるか否かに応じてさらに電圧配置が変化する。以下では、書込駆動回路1が不活性化されており、かつ、電流ドライバ2が電流を流さないときを「待機時」と称し、書込駆動回路1が活性化されており、かつ、電流ドライバ2が電流を流さないときを「スタンバイ時」と称し、電流ドライバ2が電流を流すときを「選択時」と称する。
【0027】
次に、この書込駆動回路1の特徴点について述べる。書込駆動回路1の第1の特徴点は、ノードND1に双方向に電流を流す電流ドライバ2がノードND1の片側のみに配置され、ノードND1の他端側は、定電位ノード8によって電位が固定されることである。そして、電流ドライバ2を構成するPチャネルMOSトランジスタP101およびNチャネルMOSトランジスタN101のON/OFFを制御することによって、電源ノードVccから電源ノードVccの電位よりも低電位の定電位ノード8へ、すなわち電流ドライバ2から負荷回路10へ向かう方向に電流を流すことができ、また、接地ノードGNDの電位よりも高電位の定電位ノード8から接地ノードGNDへ、すなわち負荷回路10から電流ドライバ2へ向かう方向に電流を流すことができる。
【0028】
書込駆動回路1の第2の特徴点は、電流ドライバ2を構成するPチャネルMOSトランジスタP101およびNチャネルMOSトランジスタN101が、電流駆動系よりも低電圧で動作する周辺回路系で通常用いられるトランジスタの膜厚と同等の膜厚からなるゲート絶縁膜を有するトランジスタで構成されていることである。
【0029】
なお、以下では、このような膜厚からなるゲート絶縁膜を有するトランジスタを「薄膜トランジスタ」と称し、これに対して、これまで通常電流駆動系で用いられていたトランジスタを「厚膜トランジスタ」とも称する。
【0030】
電流ドライバ2が薄膜トランジスタで構成されるのは、ノードND1に双方向に電流を流す電流ドライバ2をノードND1の片側配置にしたため、電流ドライバを両側配置にした場合に比べてノードND1の両端に生じる電位差が小さくなることによる電流駆動力の低下を防止するためである。
【0031】
すなわち、電流ドライバをノードの両側配置にする場合は、電源ノードVccと接地ノードGNDとの電位差が電流駆動力となる。しかしながら、この書込駆動回路1においては、電源ノードVccと接地ノードGNDよりも電位の高い定電位ノード8との電位差、または、電源ノードVccよりも電位の低い定電位ノード8と接地ノードGNDとの電位差によって電流駆動力が決まり、両側配置の場合に比べて電流駆動力を発生させる電位差が小さい。
【0032】
したがって、この書込駆動回路1では、電流ドライバを構成するトランジスタに電流駆動力の大きい薄膜トランジスタを用いることによって電流駆動力が確保されている。なお、薄膜トランジスタを用いることによるゲート絶縁膜の耐圧およびリーク電流増大の問題については、後述する第4の特徴点によって、その解決が図られている。
【0033】
書込駆動回路1の第3の特徴点は、書込駆動回路1が活性化されると、電源ノードVccの電位がブーストされることである。電流ドライバ2から定電位ノード8へ電流が流されているとき、ノードND1の電位は、負荷回路10において発生する電圧降下の影響によって定電位ノード8の電位よりも上昇する。したがって、PチャネルMOSトランジスタP101のソース−ドレイン間電圧はさらに低下し、書込駆動回路1の電流駆動力もさらに低下する。
【0034】
そこで、この書込駆動回路1においては、電流ドライバ2を薄膜トランジスタで構成したうえ、さらに、書込駆動回路1が活性化されると電源ノードVccの電位がブーストされ、電流駆動力の低下の防止が図られる。
【0035】
また、電源ノードVccの電位がブーストされるのに応じて、ゲート電位制御回路4の動作電位もブーストされる。そうすると、PチャネルMOSトランジスタP101のゲート電位もブーストされ、電源ノードVccの電位がブーストされた状態でPチャネルMOSトランジスタP101がONしたときに、PチャネルMOSトランジスタP101のソース−ゲート間に生じる過大な電位差が緩和される。これにより、ゲート絶縁膜の信頼性が確保される。
【0036】
なお、上記においては、電流ドライバ2側から定電位ノード8側に向けて電流が流される場合について説明したが、定電位ノード8側から電流ドライバ2側に向けて電流が流される場合についても同様に考えることができる。すなわち、定電位ノード8側から電流ドライバ2側に向けて電流が流される場合、書込駆動回路1の活性化に応じて接地ノードGNDの電位を接地レベルより下げるように変化させ、NチャネルMOSトランジスタN101のドレイン−ソース間の電位差を大きくすることによって電流駆動力の低下の防止を図ることができる。
【0037】
書込駆動回路1の第4の特徴点は、ノードND1に電流が流されていない待機時またはスタンバイ時に、プリチャージ回路6によってノードND1がプリチャージされることである。電源ノードVccは、選択時の前段階であるスタンバイ時に前もってブーストされ、また、それに応じてPチャネルMOSトランジスタP101のゲート電位もブーストされている。しかしながら、ドレイン部(ノードND1)の電位が接地レベルでは、薄膜トランジスタで構成されるPチャネルMOSトランジスタP101におけるゲート−ドレイン間およびソース−ドレイン間に過大な電界が生じ、ゲート絶縁膜が破壊されるおそれがある。
【0038】
そこで、ノードND1をプリチャージ回路6によって所定の電位にプリチャージすることによって、PチャネルMOSトランジスタP101におけるゲート−ドレイン間およびソース−ドレイン間の電位差が緩和される。これにより、PチャネルMOSトランジスタP101のゲート絶縁膜の信頼性が確保される。
【0039】
また、PチャネルMOSトランジスタP101は、厚膜トランジスタに比べてリーク電流が大きくなる薄膜トランジスタで構成されるが、ノードND1をプリチャージすることによってPチャネルMOSトランジスタP101のソース−ドレイン間の電位差が抑えられるので、PチャネルMOSトランジスタP101におけるリーク電流も抑えられる。
【0040】
図2は、図1に示した書込駆動回路1の待機時における動作状態を示す図である。図2を参照して、待機時においては、電流ドライバであるPチャネルMOSトランジスタP101およびNチャネルMOSトランジスタN101はOFFされる。そして、NチャネルMOSトランジスタN102がONされ、ノードND1が所定の電位にプリチャージされる。なお、負荷回路10は、OFF状態、すなわち動作していない状態である。
【0041】
図3は、図1に示した書込駆動回路1の待機時における電圧配置を示す図である。図3を参照して、NANDゲートG101およびANDゲートG102は、いずれも1.5Vの電源電圧および0Vの接地電圧を受けて動作する。これにより、PチャネルMOSトランジスタP101およびNチャネルMOSトランジスタN101のゲート電位Vgは、それぞれ1.5Vおよび0Vとなる。また、電源ノードVcc,Vpreには、それぞれ1.5V,0.6Vの電圧が印加される。NチャネルMOSトランジスタN102がONされているので、ノードND1の電位は、電源ノードVpreの電位に応じて0.6Vとなる。定電位ノード8の電位Vは、待機時、スタンバイ時および選択時に拘わらず、1.2Vに固定されている。
【0042】
このように、待機時、ノードND1は所定の電位にプリチャージされる。したがって、厚膜トランジスタに比べてリーク電流が大きくなる薄膜トランジスタでPチャネルMOSトランジスタP101を構成しても、PチャネルMOSトランジスタP101のソース−ドレイン間の電位差が小さく抑えられているので、PチャネルMOSトランジスタP101におけるリーク電流が抑えられる。
【0043】
図4は、図1に示した書込駆動回路1のスタンバイ時における動作状態を示す図である。スタンバイ時における書込駆動回路1の動作状態は、図2に示した待機時における動作状態と同じである。
【0044】
図5は、図1に示した書込駆動回路1のスタンバイ時における電圧配置を示す図である。図5を参照して、スタンバイ時においては、電源ノードVccの電位が1.5Vから2.5Vにブーストされる。これに応じて、NANDゲートG101の動作電位もブーストされ、NANDゲートG101は、2.5Vの電源電圧および1.0Vの接地電圧を受けて動作する。これにより、PチャネルMOSトランジスタP101のゲート電位Vgは2.5Vとなる。そして、PチャネルMOSトランジスタP101におけるゲート−ドレイン間およびソース−ドレイン間の電位差がPチャネルMOSトランジスタP101のゲート絶縁膜の耐圧を超えないように、電源ノードVpreには所定の電圧が印加される。ここでは、待機時と同じく0.6Vの電圧が印加され、ノードND1の電圧レベルは0.6Vとなる。
【0045】
このように、スタンバイ時、電源ノードVccが受ける電位は、2.5Vにブーストされる。ここで、ノードND1も所定の電位にプリチャージされているので、PチャネルMOSトランジスタP101のソース−ドレイン間の電位差は、PチャネルMOSトランジスタP101の耐圧よりも低く抑えられている。したがって、PチャネルMOSトランジスタP101を薄膜トランジスタで構成しても、PチャネルMOSトランジスタP101のゲート絶縁膜の信頼性が確保される。
【0046】
図6は、図1に示した書込駆動回路1の選択時における第1の動作状態を示す図である。この第1の動作状態は、電流ドライバ2側から定電位ノード8側へ電流が流されるときの状態である。
【0047】
図6を参照して、第1の動作状態においては、PチャネルMOSトランジスタP101がONされ、NチャネルMOSトランジスタN101,N102がOFFされる。負荷回路10は、ON状態、すなわち動作状態となり、電源ノードVccからPチャネルMOSトランジスタP101、ノードND1および負荷回路10を介して定電位ノード8へ電流が流れる。
【0048】
図7は、図1に示した書込駆動回路1の第1の動作状態における電圧配置を示す図である。図7を参照して、第1の動作状態におけるNANDゲートG101およびANDゲートG102ならびに電源ノードVccが受ける電圧レベルは、スタンバイ時と同じである。PチャネルMOSトランジスタP101のゲート電位Vgは、NANDゲートG101の接地電位に応じて1.0Vとなる。定電位ノード8の電位Vは、1.2Vであり、ノードND1の電位は、負荷回路10の等価抵抗により生じる電圧降下の影響によって1.7V程度となる。
【0049】
このように、第1の動作状態時、ノードND1の電位は、接地電位よりも電位の高い定電位ノード8の電位Vからもさらに上昇するが、電源ノードVccの電位が2.5Vにブーストされるので、PチャネルMOSトランジスタP101のソース−ドレイン間には、十分な電位差が発生する。したがって、PチャネルMOSトランジスタP101は、飽和領域で動作することができ、所定の電流駆動力が確保される。
【0050】
また、電流駆動力を確保するため、電源ノードVccの電位が2.5Vにブーストされているが、PチャネルMOSトランジスタP101のゲート電位VgもNANDゲートG101の接地電位に応じて1.0Vに上昇するので、PチャネルMOSトランジスタP101のソース−ゲート間には、1.5Vの電位差しか発生しない。したがって、PチャネルMOSトランジスタP101が薄膜トランジスタで構成されていても、PチャネルMOSトランジスタP101のゲート絶縁膜の信頼性が確保される。
【0051】
図8は、図1に示した書込駆動回路1の選択時における第2の動作状態を示す図である。この第2の動作状態は、定電位ノード8側から電流ドライバ2側へ電流が流されるときの状態である。
【0052】
図8を参照して、第2の動作状態においては、NチャネルMOSトランジスタN101がONされ、PチャネルMOSトランジスタP101およびNチャネルMOSトランジスタN102がOFFされる。負荷回路10は、ON状態、すなわち動作状態となり、定電位ノード8から負荷回路10、ノードND1およびNチャネルMOSトランジスタN101を介して接地ノードGNDへ電流が流れる。
【0053】
図9は、図1に示した書込駆動回路1の第2の動作状態における電圧配置を示す図である。図9を参照して、第2の動作状態におけるNANDゲートG101およびANDゲートG102ならびに電源ノードVccが受ける電圧レベルは、スタンバイ時および第1の動作状態時と同じである。NチャネルMOSトランジスタN101のゲート電位Vgは、ANDゲートG101の電源電位に応じて1.5Vである。定電位ノード8の電位Vは、1.2Vであり、ノードND1の電位は、負荷回路10の等価抵抗により生じる電圧降下の影響によって0.8V程度となる。
【0054】
このように、第2の動作状態時、ノードND1の電位は、電源ノードVccよりも電位が低い定電位ノード8の電位Vからもさらに低下するが、NチャネルMOSトランジスタN101は、薄膜トランジスタで構成されているので、所定の電流駆動力が確保される。
【0055】
なお、上記においては、待機時、ノードND1が0.6Vにプリチャージされたが、電源ノードVccおよびPチャネルMOSトランジスタP101のゲート電位に合わせてプリチャージ電位を1.5Vとしてもよい。これにより、リーク電流が大きくなる薄膜トランジスタでPチャネルMOSトランジスタP101を構成しても、PチャネルMOSトランジスタP101のソース、ドレインおよびゲート間の電圧差は0となるので、PチャネルMOSトランジスタP101におけるリーク電流を0にすることができる。
【0056】
また、待機時において、NチャネルMOSトランジスタN101のリーク電流も考慮して、ノードND1のプリチャージ電位が電源ノードVccに印加される電位と接地ノードGNDに印加される電位との中間電位になるようにプリチャージ電位を設定してもよい。
【0057】
さらに、スタンバイ時において、PチャネルMOSトランジスタP101の耐圧を考慮して、電源ノードVccの電位の上昇に応じてプリチャージ電位を上昇させてもよい。たとえば、PチャネルMOSトランジスタP101およびNチャネルMOSトランジスタN101のゲート絶縁膜の耐圧が1.5V程度であれば、スタンバイ時におけるプリチャージ電位を1.2V程度に上昇させることによって、PチャネルMOSトランジスタP101およびNチャネルMOSトランジスタN101のゲート−ドレイン間およびソース−ドレイン間の電位差を1.5V以内に抑えることができる。これにより、PチャネルMOSトランジスタP101のゲート絶縁膜の信頼性が確保される。
【0058】
また、さらに、NチャネルMOSトランジスタN101の電流駆動力をより高くするために、電源ノードVccの電位がブーストされるのに応じて、NチャネルMOSトランジスタN101のゲート絶縁膜の耐圧範囲内で接地ノードGNDの電位を低くしてもよい。
【0059】
また、さらに、第1の動作状態において、NチャネルMOSトランジスタN101のゲート絶縁膜の耐圧を考慮して、NチャネルMOSトランジスタN101のゲート電位をしきい値を超えない範囲で上昇させてもよい。これは、NチャネルMOSトランジスタN101のゲート電位を制御するANDゲートG102のソース電位を上昇させることによって可能である。そこで、たとえば、NチャネルMOSトランジスタN101のゲート絶縁膜の耐圧が1.5V程度であれば、NチャネルMOSトランジスタN101のゲート電位を0.5V程度にすることによって、NチャネルMOSトランジスタN101のゲート−ドレイン間の電圧差は、1.5V以内に抑えられる。
【0060】
また、さらに、第2の動作状態において、PチャネルMOSトランジスタP101のゲート絶縁膜の耐圧を考慮して、NANDゲートG101の動作電位および電源ノードVccの電位を待機時の値にしてもよい。たとえば、PチャネルMOSトランジスタP101のゲート絶縁膜の耐圧が1.5V程度であれば、PチャネルMOSトランジスタP101のゲート電位および電源ノードVccの電位を待機時の1.5Vにすることによって、PチャネルMOSトランジスタのゲート−ドレイン間およびソース−ドレイン間の電位差を1.5V以内に抑えることができる。
【0061】
以上のように、この書込駆動回路1によれば、電流ドライバ2がノードND1の片側にのみ配置されるので、書込駆動回路1が搭載されるデバイスにおいて書込駆動回路1の占める面積が削減され、そのデバイスの小型化に貢献することができる。
【0062】
また、書込駆動回路1を片側配置とすることによって、データ情報などの信号をノードの片側に集中することができ、書込駆動回路1の制御が容易になる。
【0063】
さらに、電流ドライバ2が薄膜トランジスタで構成されるので、電流駆動力の低下を防止し、所定の電流駆動力を確保することができる。
【0064】
また、さらに、待機時およびスタンバイ時にプリチャージ回路6によってビット線をプリチャージするようにしたので、電流ドライバ2を構成するドライバトランジスタのゲート絶縁膜の信頼性が確保される。また、ゲートリーク電流およびソース−ドレイン間のリーク電流も大幅に削減されるので、低消費電力化が達成される。
【0065】
また、さらに、待機時、スタンバイ時および選択時の各状態を確立できるようにしたので、このような状態が必要とされる半導体記憶装置の書込駆動回路に適用することができる。
【0066】
[実施の形態2]
図10は、この発明によるMRAMの全体構成を示す概略ブロック図である。図10を参照して、MRAM100は、外部から制御信号CMDおよびアドレス信号ADDに応答してランダムアクセスを行ない、データ読出またはデータ書込対象に選択されたメモリセル(以下、「選択メモリセル」とも称する。)に対して、入力データDINの書込み、または、出力データDOUTの読出しを行なう。
【0067】
MRAM100は、制御信号CMDに応答してMRAM100の全体動作を制御するコントロール回路105と、行列状に配置されたメモリセルMCを含むメモリアレイ110とを備える。
【0068】
メモリアレイ110においては、メモリセルの行に対応してワード線WLおよびライトディジット線WDLが配置され、メモリセルの列に対応してビット線BLおよびソース線SLが配置される。図10においては、代表的に示される1個のメモリセルMCと、これに対応するワード線WL、ライトディジット線WDL、ビット線BLおよびソース線SLの配置が示される。
【0069】
MRAM100は、アドレス信号ADDによって示されるロウアドレスRAに応じた行選択を実行するための行選択回路120と、アドレス信号ADDによって示されるコラムアドレスCAに基づいてメモリアレイ110における列選択を実行するための列デコーダ125と、読出/書込制御回路130,135とをさらに備える。
【0070】
読出/書込制御回路130,135は、メモリアレイ110に配置されたメモリセルMCに対して、データ読出動作およびデータ書込動作を実行するための回路群を総括的に表記したものである。
【0071】
以下においては、信号、信号線およびデータ等の二次的な高電圧状態(たとえば電源電圧)および低電圧状態(たとえば接地電圧)を、それぞれ「Hレベル」および「Lレベル」とも称する。
【0072】
次に、MRAMにおけるメモリセルの構造について説明する。
図11は、MRAMのメモリセルの構成を示す概略図である。MRAMのメモリセルにおいては、磁気トンネル接合(MTJ:Magnetic Tunnel Junction)を利用した薄膜磁性体が用いられる。以下では、磁気トンネル接合部を有するメモリセルを「MTJメモリセル」と称する。
【0073】
図11を参照して、MTJメモリセルは、磁気的に書込まれた記憶データの値(“1”または“0”)に応じて電気抵抗が変化するトンネル磁気抵抗素子TMRと、アクセストランジスタATRとを含む。アクセストランジスタATRは、ライトビット線WBLおよびリードビット線RBLの間にトンネル磁気抵抗素子TMRと直列に接続される。
【0074】
データ書込時は、書込データに応じた方向のデータ書込電流がライトビット線WBLに流れ、さらに、ライトディジット線WDLにも電流が流れる。アクセストランジスタATRはOFFされる。データ読出時は、ワード線WLが活性化し、アクセストランジスタATRがONする。アクセストランジスタATRがONすると、トンネル磁気抵抗素子TMRは、接地電圧GNDに設定されたライトビット線WBLと、データ読出電流の供給を受けるリードビット線RBLとの間に電気的に結合される。
【0075】
図12は、MTJメモリセルへのデータ書込動作を説明する概念図である。図12を参照して、トンネル磁気抵抗素子TMRは、固定された一定の磁化方向を有する強磁性体層(以下、単に「固定磁化層」とも称する。)FLと、外部からの印加磁界に応じた方向に磁化される強磁性体層(以下、単に「自由磁化層」とも称する。)VLとを有する。固定磁化層FLおよび自由磁化層VLの間には、絶縁体膜で形成されるトンネルバリア(トンネル膜)TBが設けられる。自由磁化層VLは、書込まれるデータの値に応じて、固定磁化層FLと同一方向または固定磁化層FLと反対方向(反平行方向)に磁化される。これらの固定磁化層FL、トンネルバリアTBおよび自由磁化層VLによって磁気トンネル接合が形成される。
【0076】
トンネル磁気抵抗素子TMRの電気抵抗は、固定磁化層FLおよび自由磁化層VLの磁化方向の相対関係に応じて変化する。具体的には、トンネル磁気抵抗素子TMRの電気抵抗は、固定磁化層FLの磁化方向と自由磁化層VLの磁化方向とが平行である場合に最小値Rminとなり、両者の磁化方向が反対方向(反平行方向)である場合に最大値Rmaxとなる。
【0077】
データ書込時は、ワード線WLが不活性化され、アクセストランジスタATRはOFFされる。この状態で、ライトビット線WBLおよびライトディジット線WDLのそれぞれにおいて、自由磁化層VLを磁化するためのデータ書込電流が書込データの論理レベルに応じた方向に流される。そうすると、ライトビット線WBLおよびライトディジット線WDLの各々において電流方向に応じた磁界が発生し、これらの磁界の和が自由磁化層VLに印加される。そして、自由磁化層VLは、この発生された磁界によって、固定磁化層FLの固定された磁化方向に沿った磁化容易軸方向に沿って固定磁化層FLと平行あるいは反平行方向(反対方向)に磁化される。
【0078】
MTJメモリセルの記憶データ、すなわちトンネル磁気抵抗素子TMRの磁化方向を書換えるためには、ライトディジット線WDLとライトビット線WBLとの両方に所定レベル以上のデータ書込電流を流す必要がある。トンネル磁気抵抗素子TMRに一旦書込まれた磁化方向、すなわちMTJメモリセルの記憶データは、新たなデータの書込みが実行されるまでの間、不揮発的に保持される。
【0079】
図13は、MTJメモリセルからのデータ読出動作を説明する概念図である。図13を参照して、データ読出時においては、アクセストランジスタATRは、ワード線WLの活性化に応答してONする。また、ライトビット線WBLは、接地電圧GNDに設定される。これにより、トンネル磁気抵抗素子TMRは、接地電圧GNDでプルダウンされた状態でリードビット線RBLと電気的に結合される。
【0080】
この状態で、リードビット線RBLを所定電圧でプルアップすれば、リードビット線RBLおよびトンネル磁気抵抗素子TMRを含む電流経路を、トンネル磁気抵抗素子TMRの電気抵抗に応じた、すなわちMTJメモリセルの記憶データの値に応じたメモリセル電流Icellが通過する。そして、このメモリセル電流Icellを所定の基準電流と比較することにより、MTJメモリセルから記憶データが読出される。
【0081】
このようにトンネル磁気抵抗素子TMRは、印加されるデータ書込磁界によって書換可能な磁化方向に応じてその電気抵抗が変化するので、トンネル磁気抵抗素子TMRの電気抵抗RmaxおよびRminを記憶データの値(“1”および“0”)とそれぞれ対応付けることによって、不揮発的にデータを記憶することができる。
【0082】
図14は、図10に示したMRAM100の要部の構成を示す回路図である。図14を参照して、メモリアレイ110a,110bには、複数のMTJメモリセルMCおよびダミーMTJメモリセルDMCがそれぞれ配置される。MTJメモリセルMCおよびダミーMTJメモリセルDMCの各々は、対応するビット線BLとソース線SLとの間に直列に配置されるトンネル磁気抵抗素子TMRおよびアクセストランジスタATRを含む。ダミーMTJメモリセルDMCは、データを読出す際に読出対象のMTJメモリセルMCに流れるメモリセル電流Icellと比較される基準電流を生成するためのメモリセルである。
【0083】
読出/書込制御回路130は、複数のビット線BLに対応して設けられる複数のNチャネルMOSトランジスタN2,N3と、定電位ノード216と、電源ノードVccdと、ノード218とを含む。NチャネルMOSトランジスタN2の各々は、対応するビット線を定電位ノード216に接続する接続回路を構成する。NチャネルMOSトランジスタN2の各々は、対応するビット線BLと定電位ノード216との間に接続され、ライトビット線選択信号WACT(図示せず)をゲートに受ける。定電位ノード216には、1.2Vの固定電圧が印加される。そして、ライトビット線選択信号WACTが活性化されると、各NチャネルMOSトランジスタN2は、対応するビット線BLを定電位ノード216に接続する。ここで、ライトビット線選択信号WACTは、データ書込時にビット線BLの活性化を指示する信号である。
【0084】
NチャネルMOSトランジスタN3の各々は、電源ノードVccdとともに、対応するビット線BLを所定の電圧にプリチャージするプリチャージ回路を構成する。各NチャネルMOSトランジスタN3は、対応するビット線BLと電源ノードVccdに接続されるノード218との間に接続され、ライトビット線選択信号WACTの反転信号/WACT(図示せず)をゲートに受ける。電源ノードVccdには、0.6Vの電圧が印加されている。そして、反転信号/WACTが活性化されている間(ライトビット線選択信号WACTが不活性化されている間)、各NチャネルMOSトランジスタN3は、対応するビット線を電源ノードVccdに接続されるノード218に接続し、ビット線BLは、0.6Vの電位にプリチャージされる。
【0085】
また、読出/書込制御回路130は、リードコラム線RCSLと、読出選択ゲートRSG1,RSG2と、データ線対DIOと、センスアンプ202〜206と、ラッチ回路208と、出力バッファ210とを含む。これらについては、後ほど行なうMRAM100の動作説明のところで詳しく述べる。
【0086】
読出/書込制御回路135は、複数のビット線BLに対応して設けられる複数のPチャネルMOSトランジスタP1およびNチャネルMOSトランジスタN1ならびに複数のライトドライバデコーダBLDKと、セレクタSEL1と、電源ノードVcca,Vccbと、NチャネルMOSトランジスタN52と、ノード214とを含む。
【0087】
ビット線ごとに設けられたPチャネルMOSトランジスタP1およびNチャネルMOSトランジスタN1ならびにライトドライバデコーダBLDKは、前述の対応するビット線BLにデータ書込電流を流す書込駆動回路を構成する。PチャネルMOSトランジスタP1およびNチャネルMOSトランジスタN1の各々は、薄膜トランジスタで構成される。各PチャネルMOSトランジスタP1は、セレクタSEL1に接続されるノード214と対応するビット線BLとの間に接続され、対応するライトドライバデコーダBLDKからの制御電圧をゲートに受ける。各NチャネルMOSトランジスタN1は、上記の対応するビット線BLと接地ノードとの間に接続され、対応するライトドライバデコーダBLDKからの制御電圧をゲートに受ける。
【0088】
なお、電流ドライバであるPチャネルMOSトランジスタP1およびNチャネルMOSトランジスタN1は、電流駆動部を構成し、ライトドライバデコーダBLDKは、PチャネルMOSトランジスタP1およびNチャネルMOSトランジスタN1の動作を制御する制御回路を構成する。
【0089】
セレクタSEL1、電源ノードVcca,VccbおよびNチャネルMOSトランジスタN52は、PチャネルMOSトランジスタP1およびNチャネルMOSトランジスタN1で構成される電流ドライバに電圧を供給する電圧供給回路を構成する。セレクタSEL1は、電源ノードVccaおよびNチャネルMOSトランジスタN52とノード214との間に接続される。
【0090】
電源ノードVcca,Vccbには、それぞれ2.5Vおよび1.5Vの電圧が印加される。セレクタSEL1は、電源ノードVccaとNチャネルMOSトランジスタN52を介して電源ノードVccbとから電圧を受け、活性期間中(スタンバイ時および選択時)は電源ノードVccaを選択し、不活性期間中(待機時)は電源ノードVccbを選択してノード214に電圧を供給する。電源ノードVccbとセレクタSEL1との間に接続されるNチャネルMOSトランジスタN52は、セレクタSEL1によって不活性期間中に電源ノードVccbが選択されたときにノード214の電圧レベルを1.5Vからさらに低減させ、PチャネルMOSトランジスタP1におけるソース−ドレイン間のリーク電流を低減するために設けられているものである。
【0091】
次に、MRAM100におけるデータ書込動作および読出動作について説明する。データ書込動作については、後ほど図15以降で説明し、まず、データ読出動作について説明する。
【0092】
データ読出時、NチャネルMOSトランジスタN2,N3は、いずれもOFFされる。点線で囲まれたMTJメモリセルMCからデータを読出すときは、そのMTJメモリセルMCが接続されるワード線WLがワード線ドライバ120aによって活性化される。また、同時に、点線で囲まれたダミーMTJメモリセルDMCが接続されるダミーワード線DWLがワード線ドライバ120aによって活性化される。そして、図示されない列デコーダによってリードコラム線RCSLが活性化されると、読出選択ゲートRSG1,RSG2がONし、選択ビット線およびダミーMTJメモリセルDMCが接続されたビット線は、それぞれ読出選択ゲートRSG1,RSG2を介してデータ線対DIOに接続される。
【0093】
そうすると、データ線対DIOから対象のMTJメモリセルMCおよびダミーMTJメモリセルDMCに読出電流が流れ、MTJメモリセルMCおよびダミーMTJメモリセルDMCの抵抗値に応じた電圧がノードND101,ND102に発生する。そして、このノードND101,ND102の電圧差をセンスアンプ202〜206によって検出し、ラッチ回路208および出力バッファ210を介してデータ入出力端子212にMTJメモリセルMCに記憶されていたデータが読出される。
【0094】
次に、MRAM100において、MTJメモリセルMCにデータを書込む場合について説明する。
【0095】
図15は、実施の形態2によるMRAM100における書込駆動回路の構成を示す回路図である。図15は、図14に示したMRAM100の構成において、書込駆動回路に関する部分を抽出して詳細に示したものである。なお、図14における説明と重複する説明については繰返さない。
【0096】
図15を参照して、ライトドライバデコーダBLDKは、NANDゲートG1と、ANDゲートG2とからなる。NANDゲートG1は、ノード214,220から電圧の供給を受けて動作する。NANDゲートG1は、図示されない列デコーダ125から受けるデコード信号DKSおよび図示されないコントロール回路105から受けるライトビット線選択信号WACTの論理積を演算し、その演算結果を反転した信号を出力する。ANDゲートG2は、デコード信号DKSおよびライトビット線選択信号WACTの論理積を演算した信号を出力する。
【0097】
ビット線BLと定電位ノード216との間に設けられるNチャネルMOSトランジスタN2は、ライトビット線選択信号WACTをゲートに受ける。ビット線BLをプリチャージするプリチャージ回路を構成するNチャネルMOSトランジスタN3は、電源ノードVccdとビット線BLとの間に接続され、ライトビット線選択信号WACTの反転信号/WACTをゲートに受ける。
【0098】
そして、このPチャネルMOSトランジスタP1およびNチャネルMOSトランジスタN1ならびにライトドライバデコーダBLDKによって構成される電流ドライバと、NチャネルMOSトランジスタN2,N3と、これらに対応するビット線BLとによって構成される回路群が、複数のビット線BLに対応して繰返し配置されている。
【0099】
セレクタSEL1は、PチャネルMOSトランジスタP60と、NチャネルMOSトランジスタN60とからなる。また、MRAM100は、図14に示されていないセレクタSEL2をさらに含む。セレクタSEL2は、PチャネルMOSトランジスタP62と、NチャネルMOSトランジスタN62とからなる。セレクタSEL1,SEL2は、上記回路群において共用される。
【0100】
PチャネルMOSトランジスタP60およびNチャネルMOSトランジスタN60,N52は、端子間に2.5V程度の電圧がかかってもゲート絶縁膜の信頼性が確保される厚膜トランジスタで構成される。PチャネルMOSトランジスタP60は、電源ノードVccaとノード214との間に接続され、チップ活性化信号/ACTをゲートに受ける。NチャネルMOSトランジスタN60は、NチャネルMOSトランジスタN52とノード214との間に接続され、チップ活性化信号/ACTをゲートに受ける。
【0101】
また、PチャネルMOSトランジスタP62およびNチャネルMOSトランジスタN62は、ノード214と接地ノードとの間に並列に接続され、チップ活性化信号/ACTをゲートに受ける。ここで、PチャネルMOSトランジスタP62は、しきい値電圧が1.0V程度に設計されている。
【0102】
このMRAM100においては、待機時は、チップ活性化信号/ACTおよびライトビット線選択信号WACTがそれぞれHレベル,Lレベルであり、PチャネルMOSトランジスタP1およびNチャネルMOSトランジスタN1,N2がOFFし、NチャネルMOSトランジスタN3がONする。したがって、ビット線BLは、電源ノードVccdおよびNチャネルMOSトランジスタN3によって所定の電位にプリチャージされる。セレクタSEL1においては、NチャネルMOSトランジスタN60がONし、電源ノードVccbが選択されている。また、セレクタSEL2においては、NチャネルMOSトランジスタN62がONし、ノード220の電圧レベルは接地レベルとなっている。
【0103】
チップ活性化信号/ACTがLレベルとなり、メモリアレイが活性化されると、セレクタSEL1においてPチャネルMOSトランジスタP60がONし、電源ノードVccaが選択され、ノード214の電位が2.5Vに上昇する。また、セレクタSEL2においてPチャネルMOSトランジスタP62がONする。ここで、上述したように、PチャネルMOSトランジスタP62のしきい値は1.0Vに設計されているので、PチャネルMOSトランジスタP62がONすると、ノード220の電位は、1.0Vにクランプされる。
【0104】
なお、このメモリアレイが活性化され、ビット線は駆動されていない状態を、実施の形態1で行なった説明と対応させて「スタンバイ状態」と称する。
【0105】
そして、メモリアレイが活性化された後、Hレベル(“1”)のデータを選択されたMTJメモリセルMCに書込む場合には、対応するビット線のライトビット線選択信号WACTがHレベルとなり、ビット線BLと定電位ノード216との間に設けられたNチャネルMOSトランジスタN2がONされ、ライトドライバデコーダBLDKによってPチャネルMOSトランジスタP1およびNチャネルMOSトランジスタN1がそれぞれON,OFFされる。そうすると、PチャネルMOSトランジスタP1からNチャネルMOSトランジスタN2を介して定電位ノード216へ向かう方向にデータ書込電流+Iwが流れる。
【0106】
反対に、Lレベル(“0”)のデータをMTJメモリセルMCに書込む場合には、ライトドライバデコーダBLDKによってPチャネルMOSトランジスタP1およびNチャネルMOSトランジスタN1がそれぞれOFF,ONされる。そうすると、定電位ノード216からNチャネルMOSトランジスタN2を介してNチャネルMOSトランジスタN1へ向かう方向にデータ書込電流−Iwが流れる。
【0107】
この状態で、図示されないライトディジット線ドライバ120bによって書込対象のMTJメモリセルMCが接続されるライトディジット線WDLが活性化され、データ書込電流が流れているビット線BLおよびライトディジット線WDLの交点に配置されたMTJメモリセルMCにデータ書込電流の方向に応じた書込データが磁気的に書込まれる。
【0108】
なお、ビット線BLにデータ書込電流が流される状態を実施の形態1で行なった説明と対応させて「選択状態」と称し、さらに、ビット線BLにデータ書込電流+Iw,−Iwが流される状態をそれぞれ「第1の動作状態」および「第2の動作状態」と称する。
【0109】
図16〜図24は、図15に示した書込駆動回路の待機時、スタンバイ時および選択時における電圧配置を説明するための図である。
【0110】
図16は、図15に示した各書込駆動回路における電圧配置を説明するためにその要部の構成を概略的に示した回路図である。図16を参照して、電圧V1は、図15に示したノード214の電圧に対応する。
【0111】
図17は、図16に示した書込駆動回路の待機時における動作状態を示す図である。図17を参照して、待機時においては、電流ドライバであるPチャネルMOSトランジスタP1およびNチャネルMOSトランジスタN1は、いずれもOFFされ、NチャネルMOSトランジスタN2,N3は、それぞれOFF,ONされる。
【0112】
図18は、図17に示した待機状態時の電圧配置の一例を示す図である。図18を参照して、待機時においては、NANDゲートG1およびANDゲートG2は、いずれも、1.5Vの電源電圧および0Vの接地電圧を受けて動作する。電源ノードV1,Vccdには、それぞれ1.5Vおよび0.6Vの電圧が印加される。定電位ノード216の電位V216は、待機時、スタンバイ時および選択時に拘わらず、1.2Vに固定されている。
【0113】
PチャネルMOSトランジスタP1およびNチャネルMOSトランジスタN1はいずれもOFFしており、そのゲート電位Vgは、NANDゲートG1およびANDゲートG2の動作電圧に基づいてそれぞれ1.5Vおよび0Vである。また、ビット線BLの電位VBLは、電源ノードVccdの電位に応じて0.6Vである。
【0114】
このように、待機時、ビット線BLは所定の電位にプリチャージされる。したがって、厚膜トランジスタに比べてリーク電流が大きくなる薄膜トランジスタでPチャネルMOSトランジスタP1を構成しても、PチャネルMOSトランジスタP1のソース−ドレイン間の電位差が小さく抑えられているので、PチャネルMOSトランジスタP1におけるリーク電流が抑えられる。
【0115】
図19は、図16に示した書込駆動回路のスタンバイ時における動作状態を示す図である。図19を参照して、スタンバイ時における書込駆動回路の動作状態は、図17に示した待機時における動作状態と同じである。
【0116】
図20は、図19に示したスタンバイ状態時の電圧配置の一例を示す図である。図20を参照して、スタンバイ時においては、図15に示されたセレクタSEL1によって電源ノードVccaが選択されるので、電圧V1は2.5Vとなる。また、図15に示されたセレクタSEL2によってノード220の電位は1.0Vとなっており、NANDゲートG1は、2.5Vの電源電圧および1.0Vの接地電圧を受けて動作する。ANDゲートG2は、待機時と同じく1.5Vの電源電圧および0Vの接地電圧を受けて動作する。電源ノードVccdおよび定電圧ノード216には、待機時と同様に、それぞれ0.6Vおよび1.2Vの電圧が印加される。
【0117】
PチャネルMOSトランジスタP1およびNチャネルMOSトランジスタN1はいずれもOFFしており、そのゲート電位Vgは、NANDゲートG1およびANDゲートG2の動作電圧に基づいてそれぞれ2.5Vおよび0Vである。また、ビット線BLの電位VBLは、電源ノードVccdの電位に応じて0.6Vである。
【0118】
このように、スタンバイ時、電源ノードV1の電位およびPチャネルMOSトランジスタP1のゲート電位は、いずれも2.5Vに上昇する。ここで、ビット線BLも0.6Vにプリチャージされているので、PチャネルMOSトランジスタP1のゲート−ドレイン間およびソース−ドレイン間の電位差が緩和され、PチャネルMOSトランジスタP1のゲート絶縁膜の耐圧よりも低く抑えられている。したがって、薄膜トランジスタで構成されるPチャネルMOSトランジスタP1のゲート絶縁膜の信頼性が確保される。
【0119】
また、PチャネルMOSトランジスタP1のソース−ドレイン間における電位差の緩和は、PチャネルMOSトランジスタP1におけるリーク電流を減少させる。
【0120】
図21は、図16に示した書込駆動回路の選択時における第1の動作状態を示す図である。図21を参照して、第1の動作状態においては、PチャネルMOSトランジスタP1およびNチャネルMOSトランジスタN1は、それぞれON,OFFされ、NチャネルMOSトランジスタN2がONされる。NチャネルMOSトランジスタN3はOFFされる。
【0121】
図22は、図21に示した第1の動作状態時の電圧配置の一例を示す図である。図22を参照して、第1の動作状態におけるNANDゲートG1およびANDゲートG2が受ける電圧、ならびに電源ノードV1に印加される電圧は、スタンバイ時と同じである。PチャネルMOSトランジスタP1のゲート電位は、NANDゲートG1の接地電位に応じて1.0Vである。定電位ノード216の電位V216は、1.2Vであり、ビット線BLの電位VBLは、NチャネルMOSトランジスタN2において生じる電圧降下の影響によって1.7V程度となる。
【0122】
このように、第1の動作状態時、ビット線BLの電位VBLは、接地電位よりも電位が高い定電位ノード216の電位V216よりもさらに高い電位に上昇するが、PチャネルMOSトランジスタP1のソース電位が2.5Vにブーストされるので、PチャネルMOSトランジスタP1のソース−ドレイン間には、十分な電位差が発生する。さらに、PチャネルMOSトランジスタP1は、電流駆動力の大きい薄膜トランジスタで構成されている。したがって、PチャネルMOSトランジスタP1の電流駆動力が確保される。
【0123】
また、電源ノードV1の電位が2.5Vに上昇するに際して、PチャネルMOSトランジスタP1のゲート電位VgがNANDゲートG1の接地電位に応じて1.0Vに上昇するので、PチャネルMOSトランジスタP1におけるソース−ゲート間の電圧差は緩和されている。したがって、PチャネルMOSトランジスタP1が薄膜トランジスタで構成されていても、PチャネルMOSトランジスタP1のゲート絶縁膜の信頼性が確保される。
【0124】
図23は、図16に示した書込駆動回路の選択時における第2の動作状態を示す図である。図23を参照して、第2の動作状態においては、PチャネルMOSトランジスタP1およびNチャネルMOSトランジスタN1は、それぞれOFF,ONされ、NチャネルMOSトランジスタN2がONされる。NチャネルMOSトランジスタN3はOFFされる。
【0125】
図24は、図23に示した第2の動作状態時の電圧配置の一例を示す図である。図24を参照して、第2の動作状態におけるNANDゲートG1およびANDゲートG2が受ける電圧、ならびに電源ノードV1に印加される電圧も、スタンバイ時と同じである。定電位ノード216の電位V216は、1.2Vであり、ビット線BLの電位VBLは、NチャネルMOSトランジスタN2において生じる電圧降下の影響によって0.8V程度となる。
【0126】
このように、第2の動作状態時、ビット線BLの電位VBLは、電源ノードV1よりも電位が低い定電位ノード216の電位V216よりもさらに低い電位に低下するが、NチャネルMOSトランジスタN1は、薄膜トランジスタで構成されているので、その電流駆動力は確保される。
【0127】
なお、上記においては、待機時、ビット線BLは0.6Vにプリチャージされたが、電源ノードV1およびPチャネルMOSトランジスタP1のゲート電位に合わせて、電源ノードVccdの電位を1.5Vとしてもよい。これにより、待機時において、ビット線BLのプリチャージ電位は1.5Vとなり、リーク電流が大きくなる薄膜トランジスタでPチャネルMOSトランジスタP1を構成しても、PチャネルMOSトランジスタP1のソース、ドレインおよびゲート間の電位差は0であるので、PチャネルMOSトランジスタP1においてリーク電流を0とすることができる。
【0128】
また、待機時において、NチャネルMOSトランジスタN1のリーク電流も考慮して、ビット線BLのプリチャージ電位が電源ノードV1に印加される電位と接地ノードGNDに印加される電位との中間電位になるようにプリチャージ電位を設定してもよい。
【0129】
さらに、スタンバイ時において、PチャネルMOSトランジスタP1のゲート絶縁膜の耐圧を考慮して、電源ノードV1の電位の上昇に応じてプリチャージ電位を上昇させてもよい。たとえば、PチャネルMOSトランジスタP1およびNチャネルMOSトランジスタN1の耐圧が1.5V程度であれば、スタンバイ時におけるプリチャージ電位を1.2V程度に上昇させることによって、PチャネルMOSトランジスタP1およびNチャネルMOSトランジスタN1のゲート−ドレイン間およびソース−ドレイン間の電位差は、1.5V以内に抑えられる。これにより、PチャネルMOSトランジスタP1のゲート絶縁膜の信頼性が確保される。
【0130】
また、さらに、NチャネルMOSトランジスタN1の電流駆動力をより高くするために、電源ノードV1の電位がブーストされるとともに、NチャネルMOSトランジスタN1が接続される接地ノードGNDの電位をNチャネルMOSトランジスタN1の耐圧の範囲内で接地電位よりも低くするようにしてもよい。この場合、電源ノードV1に電圧を供給する、セレクタSEL1、電源ノードVcca,VccbおよびNチャネルMOSトランジスタN52からなる電圧供給回路と同様に、接地ノードGNDに接地電位および接地電位よりも低い電位を選択的に与える電圧供給回路を設けてもよい。なお、この場合、この電圧供給回路は、もう1つの電圧供給回路を構成する。
【0131】
また、さらに、第1の動作状態において、NチャネルMOSトランジスタN1のゲート絶縁膜の耐圧を考慮して、NチャネルMOSトランジスタN1のゲート電位をしきい値を超えない範囲で上昇させてもよい。これは、NチャネルMOSトランジスタN1のゲート電位を制御するANDゲートG2のソース電位を上昇させることによって可能である。そこで、たとえば、NチャネルMOSトランジスタN1の耐圧が1.5V程度であれば、NチャネルMOSトランジスタN1のゲート電位を0.5V程度とすることによって、NチャネルMOSトランジスタN1のゲート−ドレイン間の電位差は、1.5V以内に抑えられる。
【0132】
また、さらに、第2の動作状態において、PチャネルMOSトランジスタP1の耐圧を考慮して、NANDゲートG1の動作電位および電源ノードV1の電位を待機時の値としてもよい。たとえば、PチャネルMOSトランジスタP1の耐圧が1.5V程度であれば、PチャネルMOSトランジスタP1のゲート電位および電源ノードV1の電位を待機時の1.5Vにすることによって、PチャネルMOSトランジスタのゲート−ドレイン間およびソース−ドレイン間の電位差は、1.5V以内に抑えられる。
【0133】
以上のように、この実施の形態2によるMRAM100によれば、書込駆動回路は、ビット線BLの片側にのみ配置されるので、書込駆動回路の占める面積が大幅に削減され、MRAMの小型化が実現できる。
【0134】
また、書込駆動回路のドライバトランジスタを薄膜トランジスタで形成したので、書込駆動回路による電流駆動力を確保することができる。
【0135】
さらに、待機時およびスタンバイ時にプリチャージ回路によってビット線をプリチャージするようにしたので、電流ドライバを構成するドライバトランジスタのゲート絶縁膜の信頼性が確保される。また、ゲートリーク電流およびソース−ドレイン間のリーク電流を大幅に削減することができる。
【0136】
[実施の形態3]
実施の形態2では、図15に示したように、各ライトドライバデコーダは、ビット線に対して、隣接するビット線のライトドライバデコーダと同一側に配置された。実施の形態3では、ビット線に対してライトドライバデコーダがビット線毎に左右交互に配置される。
【0137】
実施の形態3によるMRAMの全体構成は、図10に示したMRAMの全体構成と同じであり、その説明は繰返さない。
【0138】
図25は、実施の形態3によるMRAMにおける書込駆動回路の構成を示す回路図である。図25は、実施の形態2における図15に対応した図であり、図15と同様に、複数あるビット線のうち隣接する4本のビット線に関する部分についてのみ示されている。なお、図15に示された書込駆動回路と重複する部分についての説明は繰返さない。
【0139】
図25を参照して、ビット線BLaに対応して、電流ドライバを構成するPチャネルMOSトランジスタP11およびNチャネルMOSトランジスタN11、ならびにライトドライバデコーダBLDK1を構成するNANDゲートG11およびANDゲートG21は、ビット線BLaの第1の側(図25においてビット線BLaの左側)に配置される。一方、NチャネルMOSトランジスタN21およびプリチャージ回路を構成するNチャネルMOSトランジスタN31は、ビット線BLaの第2の側(図25においてビット線BLaの右側)に配置される。
【0140】
ビット線BLaに隣接するビット線BLbにおいては、電流ドライバを構成するPチャネルMOSトランジスタP12およびNチャネルMOSトランジスタN12、ならびにライトドライバデコーダBLDK2を構成するNANDゲートG12およびANDゲートG22は、ビット線BLbの第2の側に配置され、NチャネルMOSトランジスタN22およびプリチャージ回路を構成するNチャネルMOSトランジスタN32は、ビット線BLbの第1の側に配置される。
【0141】
以下のビット線についても、同様に、隣接するビット線に対して電流ドライバが左右に交互配置され、この電流ドライバに対応してライトドライバデコーダ、プリチャージ回路、定電位ノードが配置される。
【0142】
そして、対応するビット線の第1の側に配置された電流ドライバおよびライトドライバデコーダは、セレクタSEL1,SEL2から電圧の供給を受け、対応するビット線の第2の側に配置された電流ドライバおよびライトドライバデコーダは、セレクタSEL1,SEL2とそれぞれ同じ機能を有するセレクタSEL3,SEL4から電圧の供給を受ける。
【0143】
なお、ビット線の第2の側に配置された電流ドライバおよびライトドライバデコーダ用にセレクタSEL3,SEL4を別途設けることなく、セレクタSEL1,SEL2からビット線の第2の側に配置された電流ドライバおよびライトドライバデコーダへ配線を設けて電圧を供給するような構成としてもよい。
【0144】
以上のように、実施の形態3によるMRAMによれば、隣接するビット線について電流ドライバの配置を左右交互に配置するようにしたので、レイアウトの込み具合を解消し、レイアウト設計の自由度が向上する。
【0145】
なお、上記の各実施の形態では、プリチャージ回路を構成するトランジスタは、NチャネルMOSトランジスタとしたが、PチャネルMOSトランジスタで構成してもよい。上記において、NチャネルMOSトランジスタを用いたのは、プリチャージ電位(0.6V)がPチャネルMOSトランジスタのしきい値電圧と近い値であるため、トランジスタとしてのON抵抗が大きくなり、ノードまたはビット線をプリチャージできなくなる可能性があるからである。
【0146】
しかしながら、電流ドライバの耐圧の関係からプリチャージ電位をより高くする必要があるときは、逆にNチャネルMOSトランジスタの方がON抵抗が大きくなるため、この場合は、PチャネルMOSトランジスタを用いる方が望ましい。なお、PチャネルMOSトランジスタを用いた場合は、ゲートにプリチャージ信号PREの反転信号/PREを受ける。
【0147】
また、上記の各実施の形態では、プリチャージ電位は、プリチャージ回路によって与えられたが、別途プリチャージ回路を設けることなく、定電位ノードを用いてビット線をプリチャージしてもよい。すなわち、データ読出時以外は、ビット線を定電位ノードに接続するNチャネルMOSトランジスタを常時ONし、電流ドライバを構成するドライバトランジスタがいずれもOFFしているときは、定電位ノードからビット線をプリチャージし、選択状態となってドライバトランジスタのいずれかがONしたときは、上述した定電位ノードとしての機能を果たすようにしてもよい。
【0148】
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0149】
【発明の効果】
この発明によれば、ビット線に電流を双方向に流す書込駆動回路がビット線の片側にのみ配置されるので、書込駆動回路の占める面積が大幅に削減され、その結果、半導体記憶装置の小型化が実現できる。
【0150】
また、書込駆動回路を片側配置とすることによって、ビット線選択情報やデータ情報などの信号をビット線の片側に集中することができ、書込駆動回路の制御が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による書込駆動回路の構成を示す回路図である。
【図2】図1に示す書込駆動回路の待機時における動作状態を示す図である。
【図3】図1に示す書込駆動回路の待機時における電圧配置を示す図である。
【図4】図1に示す書込駆動回路のスタンバイ時における動作状態を示す図である。
【図5】図1に示す書込駆動回路のスタンバイ時における電圧配置を示す図である。
【図6】図1に示す書込駆動回路の選択時における第1の動作状態を示す図である。
【図7】図1に示す書込駆動回路の第1の動作状態における電圧配置を示す図である。
【図8】図1に示す書込駆動回路の選択時における第2の動作状態を示す図である。
【図9】図1に示す書込駆動回路の第2の動作状態における電圧配置を示す図である。
【図10】この発明によるMRAMの全体構成を示す概略ブロック図である。
【図11】MRAMのメモリセルの構成を示す概略図である。
【図12】MTJメモリセルへのデータ書込動作を説明する概念図である。
【図13】MTJメモリセルからのデータ読出動作を説明する概念図である。
【図14】図10に示すMRAMの要部の構成を示す回路図である。
【図15】実施の形態2によるMRAMにおける書込駆動回路の構成を示す回路図である。
【図16】図15に示す各書込駆動回路における電圧配置を説明するためにその要部の構成を概略的に示した回路図である。
【図17】図16に示す書込駆動回路の待機時における動作状態を示す図である。
【図18】図17に示す待機状態時の電圧配置の一例を示す図である。
【図19】図16に示す書込駆動回路のスタンバイ時における動作状態を示す図である。
【図20】図19に示すスタンバイ状態時の電圧配置の一例を示す図である。
【図21】図16に示す書込駆動回路の選択時における第1の動作状態を示す図である。
【図22】図21に示す第1の動作状態時の電圧配置の一例を示す図である。
【図23】図16に示す書込駆動回路の選択時における第2の動作状態を示す図である。
【図24】図23に示す第2の動作状態時の電圧配置の一例を示す図である。
【図25】実施の形態3によるMRAMにおける書込駆動回路の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1 書込駆動回路、2 電流ドライバ、4 ゲート電位制御回路、6 プリチャージ回路、8,216 定電位ノード、10 負荷回路、100 MRAM、105 コントロール回路、110 メモリアレイ、120 行選択回路、120a ワード線デコーダ、120b ライトディジット線デコーダ、125 列デコーダ、130,135 読出/書込制御回路、202〜206 センスアンプ、208 ラッチ回路、210 出力バッファ、212 データ入出力端子、ATR アクセストランジスタ、BL,BLa,BLb ビット線、BLDK,BLDK1,BLDK2 ライトドライバデコーダ、DIO データ線対、DWL ダミーワード線、DWDL ダミーライトディジット線、FL 固定磁化層、G1,G101 NANDゲート、G2,G102 ANDゲート、GND 接地ノード、MC MTJメモリセル、ND1,ND101,ND102 ノード、RCSL リードコラム選択線、RBL リードビット線、RSG1,RSG2 読出選択ゲート、SEL1〜SEL4 セレクタ、SL ソース線、TBトンネルバリア、TMR トンネル磁気抵抗素子、Vcc,Vcca〜Vccd,Vpre 電源ノード、VL 自由磁化層、WACT ライトビット線選択信号、WBL ライトビット線、WDL ライトディジット線、WL ワード線。

Claims (11)

  1. 行列状に配置される複数のメモリセルと、
    前記複数のメモリセルの列に対応して設けられる複数のビット線と、
    前記複数のビット線に対応して設けられ、各々が対応するビット線の一端に接続される複数の書込駆動回路とを備え、
    前記複数のビット線の各々は、データ書込時、他端の電位が所定の電位に固定され、
    前記複数の書込駆動回路の各々は、前記所定の電位よりも高い第1の電位の電圧および前記所定の電位よりも低い第2の電位の電圧を受け、書込データが第1の論理レベルのとき、前記第1の電位と前記所定の電位との電位差に基づいて前記対応するビット線の前記一端から前記他端へ電流を流し、前記書込データが前記第1の論理レベルに相補な第2の論理レベルのとき、前記所定の電位と前記第2の電位との電位差に基づいて前記対応するビット線の前記他端から前記一端へ電流を流す、半導体記憶装置。
  2. 前記複数の書込駆動回路の各々は、前記対応するビット線において、隣接するビット線に接続される書込駆動回路と同じ側の端部に接続される、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記複数の書込駆動回路の各々は、前記対応するビット線において、隣接するビット線に接続される書込駆動回路と反対側の端部に接続される、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記所定の電位の電圧が印加された定電位ノードと、
    前記複数のビット線に対応して設けられ、各々が前記対応するビット線の前記他端と前記定電位ノードとの間に接続される複数の接続回路とをさらに備え、
    前記複数の接続回路の各々は、データ書込時に前記対応するビット線が選択されたとき、前記他端を前記定電位ノードと接続する、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記複数のビット線に対応して設けられ、前記対応するビット線が非選択のとき、前記第2の電位よりも高く前記第1の電位よりも低い第3の電位に各々が前記対応するビット線をプリチャージする複数のプリチャージ回路をさらに備える、請求項4に記載の半導体記憶装置。
  6. 前記複数の接続回路の各々は、第1のトランジスタを含み、
    前記複数のプリチャージ回路の各々は、第2のトランジスタを含み、
    前記第1および第2のトランジスタは、データ書込時に前記対応するビット線の選択を指示するライトビット線選択信号をゲートに受け、前記ライトビット線選択信号が活性化されているとき、それぞれオンおよびオフされる、請求項5に記載の半導体記憶装置。
  7. 前記第1の電位の電圧を前記複数の書込駆動回路に供給する電圧供給回路をさらに備え、
    前記電圧供給回路は、前記所定の電位よりも高い第3の電位の電圧および前記第3の電位よりも高い第4の電位の電圧を受け、当該半導体記憶装置が不活性化されているとき、前記第3の電位の電圧を前記第1の電位の電圧として前記複数の書込駆動回路に供給し、当該半導体記憶装置が活性化されているとき、前記第4の電位の電圧を前記第1の電位の電圧として前記複数の書込駆動回路に供給する、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  8. 前記複数の書込駆動回路の各々は、
    前記対応するビット線に電流を流す電流駆動部と、
    前記電流駆動部の動作を制御する制御回路とを含み、
    前記制御回路は、当該半導体記憶装置が活性化されているとき、不活性時に受ける第1の動作電圧よりも高い第2の動作電圧を受け、前記第2の動作電圧に基づいて前記電流駆動部の動作を制御する、請求項7に記載の半導体記憶装置。
  9. 前記電流駆動部は、
    前記第1の電位の電圧が印加される第1のノードと前記対応するビット線との間に接続され、前記第1のノードから前記対応するビット線へ電流を流す第1のトランジスタと、
    前記対応するビット線と前記第2の電位の電圧が印加される第2のノードとの間に接続され、前記対応するビット線から前記第2のノードへ電流を流す第2のトランジスタとからなり、
    前記制御回路は、当該半導体記憶装置が活性化されているとき、前記第2の動作電圧に基づいて前記第1のトランジスタのゲート電位を制御する、請求項8に記載の半導体記憶装置。
  10. 前記第2の電位の電圧を前記複数の書込駆動回路に供給するもう1つの電圧供給回路をさらに備え、
    前記もう1つの電圧供給回路は、前記所定の電位よりも低い第5の電位の電圧および前記第5の電位よりも低い第6の電位の電圧を受け、当該半導体記憶装置が不活性化されているとき、前記第5の電位の電圧を前記第2の電位の電圧として前記複数の書込駆動回路に供給し、当該半導体記憶装置が活性化されているとき、前記第6の電位の電圧を前記第2の電位の電圧として前記複数の書込駆動回路に供給する、請求項7に記載の半導体記憶装置。
  11. 前記複数のメモリセルの各々は、記憶データに応じた方向に磁化される磁性体を有し、データ書込時、接続されるビット線に流される電流の方向に応じて決定される前記磁性体の磁化方向によって書込データを記憶する、請求項1に記載の半導体記憶装置。
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