JP2004348391A - 商品履歴管理方法、情報処理装置、プログラム、および記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】商品の供給プロセス全般に亘る管理履歴の提供を可能とする。
【解決手段】商品属性または当該商品の販売属性を入力インターフェイスより受け付けるステップと、前記受け付けた商品属性または販売属性をキーとして、前記管理履歴データベースの検索を実行し、該当する商品を特定するステップと、
前記特定した商品について、前記管理履歴データベースより管理履歴データを抽出するステップと、前記特定した商品について、前記管理諸元データベースより管理諸元データを抽出するステップと、前記抽出した管理履歴データおよび管理諸元データを、出力インターフェイスに出力するステップと、を実行する。
【選択図】 図10
【解決手段】商品属性または当該商品の販売属性を入力インターフェイスより受け付けるステップと、前記受け付けた商品属性または販売属性をキーとして、前記管理履歴データベースの検索を実行し、該当する商品を特定するステップと、
前記特定した商品について、前記管理履歴データベースより管理履歴データを抽出するステップと、前記特定した商品について、前記管理諸元データベースより管理諸元データを抽出するステップと、前記抽出した管理履歴データおよび管理諸元データを、出力インターフェイスに出力するステップと、を実行する。
【選択図】 図10
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品履歴管理方法、情報処理装置、プログラム、および記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の食品分野、特に生鮮、惣菜、日配品等における商品の品質管理については、その製造段階における品質管理手段としてHACCPシステムを導入することや、流通段階における物流品質管理システム、また小売(販売)段階での小売加工における品質管理システム或いは商品管理システムなどが導入・実施されている。
【0003】
例えば、食品製造工場の衛生管理システムを管理会社の保有コンテンツを用いて行い、特にHACCP対応のASP管理を可能にするとの目的の下、食品製造工場内のコンピュータからの食品衛生管理に関する各種リクエスト,各種実績データ、並びに各種指図の群から選ばれる情報を通信回線を介して管理会社のサーバにて受け取り、該管理会社のサーバから前記工場内のコンピュータへ食品衛生管理に関する各種アプリケーションソフト,各種指図,各種処置指示の群から選ばれる情報を前記通信回線を介して送り出すことを特徴とする食品衛生管理方法などが提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
また、物流の状況をリアルタイムで適確に把握することを可能にするとの目的の下、無線によって外部からトレーサビリティデータが書き込まれかつ読み取られる記憶手段である非接触シングルチップを備え、物品を包装する包装体であることを特徴とする追跡機能搭載パッケージなどが提案されている(特許文献2参照)。
【0005】
更に、不良現象の調査に要する時間を短縮することが可能な品質改善システムを提供するとの目的の下、製品の開発・設計、製品の生産・出荷および市場における製品の流通に至る一連のライフプロセスにおいて発生する品質不良を改善する品質改善システムであって、複数の検査箇所における品質情報を入力するための品質情報入力手段と、前記品質情報入力手段によって入力された品質情報をデータベースとして記憶するための品質情報記憶手段と、前記品質情報記憶手段に記憶された品質情報を解析するための品質情報解析手段と、前記品質情報解析手段による解析結果を出力するための品質情報出力手段とを含む、品質改善システムなどが提案されている(特許文献3参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−49660号公報
【0007】
【特許文献2】
特開2000−233808号公報
【0008】
【特許文献1】
特開2002−109138号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、食品など各種商品の製造、流通から販売にいたる一貫したプロセスにおいて、該当商品の管理履歴など品質の確認手段を消費者側に提供するといった技術は提供されていなかった。
そこで本発明はこのような経緯に基づいてなされたもので、商品の供給プロセス全般に亘る管理履歴の提供を可能とする商品履歴管理方法、情報処理装置、プログラム、および記録媒体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の商品履歴管理方法は、商品の管理履歴を情報処理装置により管理する方法であって、前記情報処理装置は、商品毎の製造、物流、および販売の各段階において遵守すべき事項たる管理諸元データを格納した管理諸元データベースと、商品毎の製造、物流、および販売の各段階における商品管理の実績たる管理履歴データを格納した管理履歴データベースと、にアクセス可能であり、商品属性または当該商品の販売属性を入力インターフェイスより受け付けるステップと、前記受け付けた商品属性または販売属性をキーとして、前記管理履歴データベースの検索を実行し、該当する商品を特定するステップと、前記特定した商品について、前記管理履歴データベースより管理履歴データを抽出するステップと、前記特定した商品について、前記管理諸元データベースより管理諸元データを抽出するステップと、前記抽出した管理履歴データおよび管理諸元データを、出力インターフェイスに出力するステップと、を含むことを特徴とする。
また、商品の管理履歴を管理する情報処理装置であって、商品毎の製造、物流、および販売の各段階において遵守すべき事項たる管理諸元データを格納した管理諸元データベースと、商品毎の製造、物流、および販売の各段階における商品管理の実績たる管理履歴データを格納した管理履歴データベースと、にアクセス可能であり、商品属性を入力インターフェイスより受け付ける手段と、前記受け付けた商品属性をキーとして、前記管理履歴データベースの検索を実行し、該当する商品を特定する手段と、前記特定した商品について、前記管理履歴データベースより管理履歴データを抽出する手段と、前記特定した商品について、前記管理諸元データベースより管理諸元データを抽出する手段と、前記抽出した管理履歴データおよび管理諸元データを、出力インターフェイスに出力する手段と、を備えることを特徴とする情報処理装置にかかる。
【0011】
更に、商品の管理履歴を管理する方法を、商品毎の製造、物流、および販売の各段階において遵守すべき事項たる管理諸元データを格納した管理諸元データベースと、商品毎の製造、物流、および販売の各段階における商品管理の実績たる管理履歴データを格納した管理履歴データベースと、にアクセス可能な情報処理装置に実行させるためのプログラムであって、商品属性を入力インターフェイスより受け付けるステップと、前記受け付けた商品属性をキーとして、前記管理履歴データベースの検索を実行し、該当する商品を特定するステップと、前記特定した商品について、前記管理履歴データベースより管理履歴データを抽出するステップと、前記特定した商品について、前記管理諸元データベースより管理諸元データを抽出するステップと、前記抽出した管理履歴データおよび管理諸元データを、出力インターフェイスに出力するステップと、を含むことを特徴とする商品履歴管理プログラムにかかる。このプログラムは、前記各ステップの動作を行うためのコードから構成されている。
【0012】
また、前記商品履歴管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体にかかる。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明の実施の形態の欄及び図面により明らかにされる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は本実施形態の商品履歴情報公開サーバ(情報処理装置)を含むネットワーク構成図である。本発明における情報処理装置としての商品履歴情報公開サーバ100(以下、サーバ)は、一例として例えばインターネット110と結ばれ、製造サーバ120、物流サーバ130、小売サーバ140、小売店舗履歴確認装置150、および消費者端末160らとデータ通信可能なサーバを想定する。
【0014】
このサーバ100は、本発明の商品履歴管理方法を実現するプログラムをメモリに格納し、演算装置により読み出して実行する。他に、サーバ100がインターネット110等のネットワークを介して外部装置と接続してデータ通信を実行するインターフェイスや入出力装置を備えている。
【0015】
そして前記インターネット110を介してサーバ100がアクセス可能な前記製造サーバ120、物流サーバ130、小売サーバ140らは、各々が管理諸元データベースと管理履歴情報データベースとを備えている。サーバ100は、これらデータベースにSQL等で検索要求を送信し、商品履歴管理方法を実行するに際して必要な情報を取得する。または、サーバ100が、これらデータベースを有しているとしてもよい。
【0016】
図2は本実施形態における商品管理諸元データの例を示す図である。製造サーバ120が有する管理諸元データベースが、商品管理諸元データベース121である。図2に示した製造段階の管理諸元データは、前記製造業者の製造サーバにおいて、商品製造に際して遵守すべく定めた製造管理基準などからなっている。例えば、商品名(例:乳製品A)をキーとして、商品コード、加熱殺菌温度や包装時の密封度といった製品製造品質仕様(CCP管理)項目、製造時における保管規定等を含むPP管理規定項目、保管・輸送温度などを定めた物流PP管理基準、原材料名とそのコード、賞味期限日数などの報が関連づけされる。
【0017】
なお、CCP(Critical Control Poit)は、重要管理点監視と呼ばれるもので、食品の原材料生産から最終商品が消費者に至るすべての過程において、危害分析の結果に基づき、消費者の摂取に伴う危害発生を防止する上で極めて重要な工程を特定し、当該工程の管理状況を連続的にモニタリングすることで危害の発生を未然に防止する技術思想である。
【0018】
また、PP(Prerequisite Program)は、一般衛生管理要件と呼ばれるものであり、施設、機械器具、原材料の受入れと保管、従業員等の一般衛生管理に求められる要件である。
【0019】
図3は本実施形態における製造管理履歴データの例を示す図であり、図4は本実施形態における輸配送計画データの例を示す図である。製造サーバ100は、管理履歴データベースとして、製造管理履歴情報データベース122と、更にこの製造管理履歴情報データベース122と対応付けされた輸配送計画情報データベース123を備える。
【0020】
図3における製造管理履歴データ122は、商品コードをキー(前記輸配送計画データベース123における納品(納入)管理IDとすることもできる)とし、商品属性および前記管理諸元の該当項目に関する管理実績とを関連づけしたレコードからなる。他方、輸配送計画データベース123は、例えば商品発注者や発注者コード、納品管理番号等をキーとし、納入場所、納入日時、納入商品、商品コード、製造(ロット)番号、数量、物流業者、物流ルートなどの情報が関連づけされる。
【0021】
なお、前記製造管理履歴データベース122における前記商品属性は、商品コード、製造ロット番号、製造業者、製造時期、使用材料とその産地の情報を含むものとする。
【0022】
図5は本実施形態における物流加工管理諸元データの例を示す図である。物流サーバ130が有する管理諸元データベースが、物流加工管理諸元データベース131である。前記物流管理諸元データ131は、物流業者が、前記商品管理諸元データベース121における物流管理PP基準など、物流段階において遵守されるべく前記製造業者が定めた物流管理指標に基づいて生成した物流管理基準からなる。データ構造例としては図に示す如く、商品名および商品コード等をキーとして、配送温度・湿度、振動、配送時間、保管温度・湿度、などの情報が関連づけされている。
【0023】
また、物流サーバ130は、管理履歴データベースとして、物流管理履歴情報データベース132を備える。このデータベースを構成する物流管理履歴データは、図6に示すように、製造(ロット)番号、納品管理ID等の情報をキーとし(物流単位毎に設定した物流管理IDをキーとしてもよい)、物流属性と前記物流管理諸元の該当項目に関する管理実績とを関連づけしたレコードからなる。なお、前記物流属性は、商品コード、製造(ロット)番号、配送日(物流時期)、配送(物流)ルート、使用倉庫、使用車輌等の情報を含むものとする。
【0024】
図7は本実施形態における小売加工管理諸元データの例を示す図である。小売サーバ140が有する管理諸元データベースが、小売加工管理諸元データベース141である。前記データベースを構成する販売管理諸元データは、前記販売業者が、前記製造された商品の販売段階において遵守されるべく前記製造業者が定めた販売管理指標に基づいて生成した販売管理基準からなる。データ構造例としては、図に示す通り、商品名、商品コード等をキーとして、調理温度や調理後の保管条件や設備管理といった小売加工品質仕様の情報や、小売加工に使用する原材料の名称・コード、小売賞味期限などの情報が関連づけされている。
【0025】
図8は本実施形態における小売管理履歴データの例を示す図である。また、小売サーバ140は、管理履歴データベースとして、小売管理履歴情報データベース142を備える。このデータベース142を構成する小売管理履歴データは、前記物流管理IDに対応付けされ、販売業者での販売単位毎に設定した小売プロセス管理番号(販売管理ID)をキーとし、商品属性および販売属性と前記管理諸元の該当項目に関する管理実績とを関連づけしたレコードからなる。前記販売属性は、商品名、商品コード、製造(ロット)番号、小売(販売)業者による加工時期、加工材料とその産地、販売時期、賞味期限、小売業者の情報を含む。また、小売業者により商品を加工した際(例:調理・加工の後にパッキング処理)にその処理形態をコード化したインストアマーキング情報も含むものとする。
【0026】
一方、小売業者から商品を購入した消費者が、当該商品の管理履歴を確認するために使用するが、小売店舗履歴確認装置150あるいは消費者端末160である。小売店舗履歴確認装置150は、例えば商品販売の現場たる小売店舗内に設置されるものであり、商品に印字されている情報(商品コードや賞味期限など)や小売店舗名などの情報入力を受け付ける入力インターフェイスと、当該入力情報に応じてサーバ100が返してきた管理履歴情報を出力する出力インターフェイスとを備えている。同様の機能を備えて、消費者が個人利用するのが消費者端末160となる。この端末160としては、例えばインターネット接続可能なパーソナルコンピュータが想定できる。
【0027】
なお、前記サーバ100は、ファイヤウォールサーバとして外部からの不正進入を抑止したり、WWWサーバとして機能可能なものでもあるし、データ通信相手とのコミュニケーションを図るメールサーバーとしても機能可能なものとできる。
【0028】
また、前記各データベース121、122、123、131、132、141、142らは、製造サーバ120、物流サーバ130、小売サーバ140など別の装置に付帯しながらもネットワーク110を介して一体に稼動するものとした例だけでなく、サーバ100に一体に備わっている例も想定できる。
【0029】
更に、サーバ100と他のサーバ120〜140、および小売店舗履歴確認装置150、消費者端末160をそれぞれつなぐネットワークに関しては、インターネット110の他、専用回線やWAN(Wide Area Network)、LAN、電灯線ネットワーク、無線ネットワーク、公衆回線網、携帯電話網、EDI専用回線など様々なネットワークを採用することも出来る。また、VPNなど仮想専用ネットワーク技術を用いれば、インターネットを採用した際にセキュリティ性を高めた通信が確立され好適である。
【0030】
図9は本実施形態の商品履歴管理方法の手順概要を示す図であり、図10は本実施形態の商品履歴管理方法の実際手順を示すフロー図である。以下、本発明の商品履歴管理方法の実際手順について図11および図12の画面例と併せて説明する。なお、以下で説明する商品履歴管理方法に対応する各種動作は、サーバ100のメモリが備えるプログラムによって実現される。そして、このプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
【0031】
本発明の情報処理装置としての前記サーバ100は、消費者端末160等からのアクセスに対して例えば図11で示すような入力画面1100を返す。そして、この画面1100において入力されるデータを取得する(s1000)。当該画面での入力欄は、商品コード欄1101、購入日時欄1102、および買上店舗名欄1103から構成される。
【0032】
サーバ100は、前記取得した商品コード(商品属性)や購入日時および買上店舗名(販売属性)をキーとして、前記小売管理履歴情報データベース142に対する検索リクエストを小売サーバ140に送信する。小売サーバ140では、この検索リクエストに応じてデータベース検索を実行し、該当する商品を特定する。商品が特定できたならば、この情報をサーバ100に返す。
【0033】
サーバ100では、前記特定した商品について更に、どのロットのものかを判定すべく入力画面1110を消費者端末160等に送信する。この画面1110は、製造(ロット)番号欄1111、送信ボタン1112、および製造(ロット)番号表示位置の案内欄1113から構成される。ここで入力されたロット番号は小売サーバ140に転送され、前記商品のうち、どのロットに属するものか、その小売プロセス管理番号は何かが前記小売サーバ140を通じて検索されることとなる。
【0034】
また、サーバ100から上記小売サーバ140に対してなされた検索リクエストは、物流サーバ130および製造サーバ120に対しても同様になされ(s1002、s1003、s1004)、ロット番号を含めた商品特定と物流プロセス管理番号および納品管理番号(納入管理ID)の特定が実行される。
【0035】
サーバ100は、このように認識した小売プロセス管理番号(販売管理ID)、物流プロセス管理番号(物流管理ID)、および納品管理IDに基づき、前記各管理履歴データベース122、132、142における、製造、物流、小売の各段階の該当管理履歴データの検索を実行する(s1005)。サーバ100は、前記検索の結果、各管理履歴データベース122、132、142より前記各段階の管理履歴データを取得する(s1006)。
【0036】
他方、前記特定した商品について、前記各管理諸元データベース121、131、141より該当商品に関する管理諸元データを抽出する(s1007)。この抽出処理は、上記した管理履歴データの取得手順と同様に、各サーバ120、130、140に対して商品コード等の情報を含めた検索リクエストを実行し、該当する管理諸元データを返してもらうという流れになる。
【0037】
前記抽出した管理履歴データは、該当商品関して抽出した前記管理諸元データに照合し、その適合度を判定する(s1008)。この判定処理としては例えば、管理諸元データの構成項目毎の一致数/不一致数の割合を適合度とすることができる。
【0038】
前記抽出した管理履歴データおよび管理諸元データ、並びに上記算定した適合度は、出力インターフェイスに出力し(s1009)、処理は終了する。図12の出力画面1200にその出力形態の例を示している。この画面1200は、商品属性1201(商品名、製造企業/工場名、商品コード、製造(ロット)番号、製造日)、製造に関する管理情報1210(原材料諸元1211、製造管理諸元1212、およびこの諸元に対応した履歴情報1213)、物流に関する管理情報1220(物流情報1221、物流加工管理諸元1222、およびこの諸元に対応した履歴情報1223)、小売に関する管理情報1230(インストアマーキング情報1231、小売加工管理諸元1232、およびこの諸元に対応した履歴情報1233)から構成されている。つまり、諸元情報と管理履歴とが並列的に示されることとなる。また、適合判定欄1250にて、前記適合度を示すことと出来る。
【0039】
本発明の商品履歴管理方法等によれば、商品の供給プロセス全般に亘る管理履歴の提供を可能とする商品履歴管理方法、情報処理装置、プログラム、および記録媒体を提供できる。
【0040】
以上、本発明の実施の形態について、その実施の形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、商品の供給プロセス全般に亘る管理履歴の提供を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の商品履歴情報公開サーバ(情報処理装置)を含むネットワーク構成図である。
【図2】本実施形態における商品管理諸元データの例を示す図である。
【図3】本実施形態における製造管理履歴データの例を示す図である。
【図4】本実施形態における輸配送計画データの例を示す図である。
【図5】本実施形態における物流加工管理諸元データの例を示す図である。
【図6】本実施形態における物流管理履歴データの例を示す図である。
【図7】本実施形態における小売加工管理諸元データの例を示す図である。
【図8】本実施形態における小売管理履歴データの例を示す図である。
【図9】本実施形態の商品履歴管理方法の手順概要を示す図である。
【図10】本実施形態の商品履歴管理方法の実際手順を示すフロー図である。
【図11】本実施形態における入力画面例を示す図である。
【図12】本実施形態における出力画面例を示す図である。
【符号の説明】
100 情報処理装置、サーバ、商品履歴情報公開サーバ
110 ネットワーク、インターネット
120 製造サーバ
130 物流サーバ
140 小売サーバ
150 小売店舗履歴確認装置
160 消費者端末
121、131、141 管理諸元データベース
122、132、142 管理履歴データベース
123 輸配送計画情報データベース
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品履歴管理方法、情報処理装置、プログラム、および記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の食品分野、特に生鮮、惣菜、日配品等における商品の品質管理については、その製造段階における品質管理手段としてHACCPシステムを導入することや、流通段階における物流品質管理システム、また小売(販売)段階での小売加工における品質管理システム或いは商品管理システムなどが導入・実施されている。
【0003】
例えば、食品製造工場の衛生管理システムを管理会社の保有コンテンツを用いて行い、特にHACCP対応のASP管理を可能にするとの目的の下、食品製造工場内のコンピュータからの食品衛生管理に関する各種リクエスト,各種実績データ、並びに各種指図の群から選ばれる情報を通信回線を介して管理会社のサーバにて受け取り、該管理会社のサーバから前記工場内のコンピュータへ食品衛生管理に関する各種アプリケーションソフト,各種指図,各種処置指示の群から選ばれる情報を前記通信回線を介して送り出すことを特徴とする食品衛生管理方法などが提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
また、物流の状況をリアルタイムで適確に把握することを可能にするとの目的の下、無線によって外部からトレーサビリティデータが書き込まれかつ読み取られる記憶手段である非接触シングルチップを備え、物品を包装する包装体であることを特徴とする追跡機能搭載パッケージなどが提案されている(特許文献2参照)。
【0005】
更に、不良現象の調査に要する時間を短縮することが可能な品質改善システムを提供するとの目的の下、製品の開発・設計、製品の生産・出荷および市場における製品の流通に至る一連のライフプロセスにおいて発生する品質不良を改善する品質改善システムであって、複数の検査箇所における品質情報を入力するための品質情報入力手段と、前記品質情報入力手段によって入力された品質情報をデータベースとして記憶するための品質情報記憶手段と、前記品質情報記憶手段に記憶された品質情報を解析するための品質情報解析手段と、前記品質情報解析手段による解析結果を出力するための品質情報出力手段とを含む、品質改善システムなどが提案されている(特許文献3参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−49660号公報
【0007】
【特許文献2】
特開2000−233808号公報
【0008】
【特許文献1】
特開2002−109138号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、食品など各種商品の製造、流通から販売にいたる一貫したプロセスにおいて、該当商品の管理履歴など品質の確認手段を消費者側に提供するといった技術は提供されていなかった。
そこで本発明はこのような経緯に基づいてなされたもので、商品の供給プロセス全般に亘る管理履歴の提供を可能とする商品履歴管理方法、情報処理装置、プログラム、および記録媒体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の商品履歴管理方法は、商品の管理履歴を情報処理装置により管理する方法であって、前記情報処理装置は、商品毎の製造、物流、および販売の各段階において遵守すべき事項たる管理諸元データを格納した管理諸元データベースと、商品毎の製造、物流、および販売の各段階における商品管理の実績たる管理履歴データを格納した管理履歴データベースと、にアクセス可能であり、商品属性または当該商品の販売属性を入力インターフェイスより受け付けるステップと、前記受け付けた商品属性または販売属性をキーとして、前記管理履歴データベースの検索を実行し、該当する商品を特定するステップと、前記特定した商品について、前記管理履歴データベースより管理履歴データを抽出するステップと、前記特定した商品について、前記管理諸元データベースより管理諸元データを抽出するステップと、前記抽出した管理履歴データおよび管理諸元データを、出力インターフェイスに出力するステップと、を含むことを特徴とする。
また、商品の管理履歴を管理する情報処理装置であって、商品毎の製造、物流、および販売の各段階において遵守すべき事項たる管理諸元データを格納した管理諸元データベースと、商品毎の製造、物流、および販売の各段階における商品管理の実績たる管理履歴データを格納した管理履歴データベースと、にアクセス可能であり、商品属性を入力インターフェイスより受け付ける手段と、前記受け付けた商品属性をキーとして、前記管理履歴データベースの検索を実行し、該当する商品を特定する手段と、前記特定した商品について、前記管理履歴データベースより管理履歴データを抽出する手段と、前記特定した商品について、前記管理諸元データベースより管理諸元データを抽出する手段と、前記抽出した管理履歴データおよび管理諸元データを、出力インターフェイスに出力する手段と、を備えることを特徴とする情報処理装置にかかる。
【0011】
更に、商品の管理履歴を管理する方法を、商品毎の製造、物流、および販売の各段階において遵守すべき事項たる管理諸元データを格納した管理諸元データベースと、商品毎の製造、物流、および販売の各段階における商品管理の実績たる管理履歴データを格納した管理履歴データベースと、にアクセス可能な情報処理装置に実行させるためのプログラムであって、商品属性を入力インターフェイスより受け付けるステップと、前記受け付けた商品属性をキーとして、前記管理履歴データベースの検索を実行し、該当する商品を特定するステップと、前記特定した商品について、前記管理履歴データベースより管理履歴データを抽出するステップと、前記特定した商品について、前記管理諸元データベースより管理諸元データを抽出するステップと、前記抽出した管理履歴データおよび管理諸元データを、出力インターフェイスに出力するステップと、を含むことを特徴とする商品履歴管理プログラムにかかる。このプログラムは、前記各ステップの動作を行うためのコードから構成されている。
【0012】
また、前記商品履歴管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体にかかる。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明の実施の形態の欄及び図面により明らかにされる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は本実施形態の商品履歴情報公開サーバ(情報処理装置)を含むネットワーク構成図である。本発明における情報処理装置としての商品履歴情報公開サーバ100(以下、サーバ)は、一例として例えばインターネット110と結ばれ、製造サーバ120、物流サーバ130、小売サーバ140、小売店舗履歴確認装置150、および消費者端末160らとデータ通信可能なサーバを想定する。
【0014】
このサーバ100は、本発明の商品履歴管理方法を実現するプログラムをメモリに格納し、演算装置により読み出して実行する。他に、サーバ100がインターネット110等のネットワークを介して外部装置と接続してデータ通信を実行するインターフェイスや入出力装置を備えている。
【0015】
そして前記インターネット110を介してサーバ100がアクセス可能な前記製造サーバ120、物流サーバ130、小売サーバ140らは、各々が管理諸元データベースと管理履歴情報データベースとを備えている。サーバ100は、これらデータベースにSQL等で検索要求を送信し、商品履歴管理方法を実行するに際して必要な情報を取得する。または、サーバ100が、これらデータベースを有しているとしてもよい。
【0016】
図2は本実施形態における商品管理諸元データの例を示す図である。製造サーバ120が有する管理諸元データベースが、商品管理諸元データベース121である。図2に示した製造段階の管理諸元データは、前記製造業者の製造サーバにおいて、商品製造に際して遵守すべく定めた製造管理基準などからなっている。例えば、商品名(例:乳製品A)をキーとして、商品コード、加熱殺菌温度や包装時の密封度といった製品製造品質仕様(CCP管理)項目、製造時における保管規定等を含むPP管理規定項目、保管・輸送温度などを定めた物流PP管理基準、原材料名とそのコード、賞味期限日数などの報が関連づけされる。
【0017】
なお、CCP(Critical Control Poit)は、重要管理点監視と呼ばれるもので、食品の原材料生産から最終商品が消費者に至るすべての過程において、危害分析の結果に基づき、消費者の摂取に伴う危害発生を防止する上で極めて重要な工程を特定し、当該工程の管理状況を連続的にモニタリングすることで危害の発生を未然に防止する技術思想である。
【0018】
また、PP(Prerequisite Program)は、一般衛生管理要件と呼ばれるものであり、施設、機械器具、原材料の受入れと保管、従業員等の一般衛生管理に求められる要件である。
【0019】
図3は本実施形態における製造管理履歴データの例を示す図であり、図4は本実施形態における輸配送計画データの例を示す図である。製造サーバ100は、管理履歴データベースとして、製造管理履歴情報データベース122と、更にこの製造管理履歴情報データベース122と対応付けされた輸配送計画情報データベース123を備える。
【0020】
図3における製造管理履歴データ122は、商品コードをキー(前記輸配送計画データベース123における納品(納入)管理IDとすることもできる)とし、商品属性および前記管理諸元の該当項目に関する管理実績とを関連づけしたレコードからなる。他方、輸配送計画データベース123は、例えば商品発注者や発注者コード、納品管理番号等をキーとし、納入場所、納入日時、納入商品、商品コード、製造(ロット)番号、数量、物流業者、物流ルートなどの情報が関連づけされる。
【0021】
なお、前記製造管理履歴データベース122における前記商品属性は、商品コード、製造ロット番号、製造業者、製造時期、使用材料とその産地の情報を含むものとする。
【0022】
図5は本実施形態における物流加工管理諸元データの例を示す図である。物流サーバ130が有する管理諸元データベースが、物流加工管理諸元データベース131である。前記物流管理諸元データ131は、物流業者が、前記商品管理諸元データベース121における物流管理PP基準など、物流段階において遵守されるべく前記製造業者が定めた物流管理指標に基づいて生成した物流管理基準からなる。データ構造例としては図に示す如く、商品名および商品コード等をキーとして、配送温度・湿度、振動、配送時間、保管温度・湿度、などの情報が関連づけされている。
【0023】
また、物流サーバ130は、管理履歴データベースとして、物流管理履歴情報データベース132を備える。このデータベースを構成する物流管理履歴データは、図6に示すように、製造(ロット)番号、納品管理ID等の情報をキーとし(物流単位毎に設定した物流管理IDをキーとしてもよい)、物流属性と前記物流管理諸元の該当項目に関する管理実績とを関連づけしたレコードからなる。なお、前記物流属性は、商品コード、製造(ロット)番号、配送日(物流時期)、配送(物流)ルート、使用倉庫、使用車輌等の情報を含むものとする。
【0024】
図7は本実施形態における小売加工管理諸元データの例を示す図である。小売サーバ140が有する管理諸元データベースが、小売加工管理諸元データベース141である。前記データベースを構成する販売管理諸元データは、前記販売業者が、前記製造された商品の販売段階において遵守されるべく前記製造業者が定めた販売管理指標に基づいて生成した販売管理基準からなる。データ構造例としては、図に示す通り、商品名、商品コード等をキーとして、調理温度や調理後の保管条件や設備管理といった小売加工品質仕様の情報や、小売加工に使用する原材料の名称・コード、小売賞味期限などの情報が関連づけされている。
【0025】
図8は本実施形態における小売管理履歴データの例を示す図である。また、小売サーバ140は、管理履歴データベースとして、小売管理履歴情報データベース142を備える。このデータベース142を構成する小売管理履歴データは、前記物流管理IDに対応付けされ、販売業者での販売単位毎に設定した小売プロセス管理番号(販売管理ID)をキーとし、商品属性および販売属性と前記管理諸元の該当項目に関する管理実績とを関連づけしたレコードからなる。前記販売属性は、商品名、商品コード、製造(ロット)番号、小売(販売)業者による加工時期、加工材料とその産地、販売時期、賞味期限、小売業者の情報を含む。また、小売業者により商品を加工した際(例:調理・加工の後にパッキング処理)にその処理形態をコード化したインストアマーキング情報も含むものとする。
【0026】
一方、小売業者から商品を購入した消費者が、当該商品の管理履歴を確認するために使用するが、小売店舗履歴確認装置150あるいは消費者端末160である。小売店舗履歴確認装置150は、例えば商品販売の現場たる小売店舗内に設置されるものであり、商品に印字されている情報(商品コードや賞味期限など)や小売店舗名などの情報入力を受け付ける入力インターフェイスと、当該入力情報に応じてサーバ100が返してきた管理履歴情報を出力する出力インターフェイスとを備えている。同様の機能を備えて、消費者が個人利用するのが消費者端末160となる。この端末160としては、例えばインターネット接続可能なパーソナルコンピュータが想定できる。
【0027】
なお、前記サーバ100は、ファイヤウォールサーバとして外部からの不正進入を抑止したり、WWWサーバとして機能可能なものでもあるし、データ通信相手とのコミュニケーションを図るメールサーバーとしても機能可能なものとできる。
【0028】
また、前記各データベース121、122、123、131、132、141、142らは、製造サーバ120、物流サーバ130、小売サーバ140など別の装置に付帯しながらもネットワーク110を介して一体に稼動するものとした例だけでなく、サーバ100に一体に備わっている例も想定できる。
【0029】
更に、サーバ100と他のサーバ120〜140、および小売店舗履歴確認装置150、消費者端末160をそれぞれつなぐネットワークに関しては、インターネット110の他、専用回線やWAN(Wide Area Network)、LAN、電灯線ネットワーク、無線ネットワーク、公衆回線網、携帯電話網、EDI専用回線など様々なネットワークを採用することも出来る。また、VPNなど仮想専用ネットワーク技術を用いれば、インターネットを採用した際にセキュリティ性を高めた通信が確立され好適である。
【0030】
図9は本実施形態の商品履歴管理方法の手順概要を示す図であり、図10は本実施形態の商品履歴管理方法の実際手順を示すフロー図である。以下、本発明の商品履歴管理方法の実際手順について図11および図12の画面例と併せて説明する。なお、以下で説明する商品履歴管理方法に対応する各種動作は、サーバ100のメモリが備えるプログラムによって実現される。そして、このプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
【0031】
本発明の情報処理装置としての前記サーバ100は、消費者端末160等からのアクセスに対して例えば図11で示すような入力画面1100を返す。そして、この画面1100において入力されるデータを取得する(s1000)。当該画面での入力欄は、商品コード欄1101、購入日時欄1102、および買上店舗名欄1103から構成される。
【0032】
サーバ100は、前記取得した商品コード(商品属性)や購入日時および買上店舗名(販売属性)をキーとして、前記小売管理履歴情報データベース142に対する検索リクエストを小売サーバ140に送信する。小売サーバ140では、この検索リクエストに応じてデータベース検索を実行し、該当する商品を特定する。商品が特定できたならば、この情報をサーバ100に返す。
【0033】
サーバ100では、前記特定した商品について更に、どのロットのものかを判定すべく入力画面1110を消費者端末160等に送信する。この画面1110は、製造(ロット)番号欄1111、送信ボタン1112、および製造(ロット)番号表示位置の案内欄1113から構成される。ここで入力されたロット番号は小売サーバ140に転送され、前記商品のうち、どのロットに属するものか、その小売プロセス管理番号は何かが前記小売サーバ140を通じて検索されることとなる。
【0034】
また、サーバ100から上記小売サーバ140に対してなされた検索リクエストは、物流サーバ130および製造サーバ120に対しても同様になされ(s1002、s1003、s1004)、ロット番号を含めた商品特定と物流プロセス管理番号および納品管理番号(納入管理ID)の特定が実行される。
【0035】
サーバ100は、このように認識した小売プロセス管理番号(販売管理ID)、物流プロセス管理番号(物流管理ID)、および納品管理IDに基づき、前記各管理履歴データベース122、132、142における、製造、物流、小売の各段階の該当管理履歴データの検索を実行する(s1005)。サーバ100は、前記検索の結果、各管理履歴データベース122、132、142より前記各段階の管理履歴データを取得する(s1006)。
【0036】
他方、前記特定した商品について、前記各管理諸元データベース121、131、141より該当商品に関する管理諸元データを抽出する(s1007)。この抽出処理は、上記した管理履歴データの取得手順と同様に、各サーバ120、130、140に対して商品コード等の情報を含めた検索リクエストを実行し、該当する管理諸元データを返してもらうという流れになる。
【0037】
前記抽出した管理履歴データは、該当商品関して抽出した前記管理諸元データに照合し、その適合度を判定する(s1008)。この判定処理としては例えば、管理諸元データの構成項目毎の一致数/不一致数の割合を適合度とすることができる。
【0038】
前記抽出した管理履歴データおよび管理諸元データ、並びに上記算定した適合度は、出力インターフェイスに出力し(s1009)、処理は終了する。図12の出力画面1200にその出力形態の例を示している。この画面1200は、商品属性1201(商品名、製造企業/工場名、商品コード、製造(ロット)番号、製造日)、製造に関する管理情報1210(原材料諸元1211、製造管理諸元1212、およびこの諸元に対応した履歴情報1213)、物流に関する管理情報1220(物流情報1221、物流加工管理諸元1222、およびこの諸元に対応した履歴情報1223)、小売に関する管理情報1230(インストアマーキング情報1231、小売加工管理諸元1232、およびこの諸元に対応した履歴情報1233)から構成されている。つまり、諸元情報と管理履歴とが並列的に示されることとなる。また、適合判定欄1250にて、前記適合度を示すことと出来る。
【0039】
本発明の商品履歴管理方法等によれば、商品の供給プロセス全般に亘る管理履歴の提供を可能とする商品履歴管理方法、情報処理装置、プログラム、および記録媒体を提供できる。
【0040】
以上、本発明の実施の形態について、その実施の形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、商品の供給プロセス全般に亘る管理履歴の提供を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の商品履歴情報公開サーバ(情報処理装置)を含むネットワーク構成図である。
【図2】本実施形態における商品管理諸元データの例を示す図である。
【図3】本実施形態における製造管理履歴データの例を示す図である。
【図4】本実施形態における輸配送計画データの例を示す図である。
【図5】本実施形態における物流加工管理諸元データの例を示す図である。
【図6】本実施形態における物流管理履歴データの例を示す図である。
【図7】本実施形態における小売加工管理諸元データの例を示す図である。
【図8】本実施形態における小売管理履歴データの例を示す図である。
【図9】本実施形態の商品履歴管理方法の手順概要を示す図である。
【図10】本実施形態の商品履歴管理方法の実際手順を示すフロー図である。
【図11】本実施形態における入力画面例を示す図である。
【図12】本実施形態における出力画面例を示す図である。
【符号の説明】
100 情報処理装置、サーバ、商品履歴情報公開サーバ
110 ネットワーク、インターネット
120 製造サーバ
130 物流サーバ
140 小売サーバ
150 小売店舗履歴確認装置
160 消費者端末
121、131、141 管理諸元データベース
122、132、142 管理履歴データベース
123 輸配送計画情報データベース
Claims (10)
- 商品の管理履歴を情報処理装置により管理する方法であって、前記情報処理装置は、
商品毎の製造、物流、および販売の各段階において遵守すべき事項たる管理諸元データを格納した管理諸元データベースと、
商品毎の製造、物流、および販売の各段階における商品管理の実績たる管理履歴データを格納した管理履歴データベースと、にアクセス可能であり、
商品属性または当該商品の販売属性を入力インターフェイスより受け付けるステップと、
前記受け付けた商品属性または販売属性をキーとして、前記管理履歴データベースの検索を実行し、該当する商品を特定するステップと、
前記特定した商品について、前記管理履歴データベースより管理履歴データを抽出するステップと、
前記特定した商品について、前記管理諸元データベースより管理諸元データを抽出するステップと、
前記抽出した管理履歴データおよび管理諸元データを、出力インターフェイスに出力するステップと、
を含むことを特徴とする商品履歴管理方法。 - 前記抽出した管理履歴データを管理諸元データに照合し、その適合度を判定するステップと、
前記判定した適合度を出力インターフェイスに出力するステップと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の商品履歴管理方法。 - 前記管理履歴データベースは、商品の製造業者が備える製造サーバにて管理される前記製造段階の管理履歴データと、商品の物流業者が備える物流サーバにて管理される前記物流段階の管理履歴データと、商品の販売業者が備える販売サーバにて管理される前記販売段階の管理履歴データとから構成されるものとし、
前記製造段階の管理履歴データは、前記製造業者から販売業者への納入単位で各商品に設定された納入管理IDをキーとし、商品属性と物流ルートおよび物流業者と、前記管理諸元の該当項目に関する管理実績とを関連づけしたレコードからなり、
前記物流段階の管理履歴データは、前記納入管理IDと対応付けされ、物流単位毎に設定した物流管理IDをキーとし、物流属性と物流前記管理諸元の該当項目に関する管理実績とを関連づけしたレコードからなり、
前記販売段階の管理履歴データは、前記物流管理IDに対応付けされ、販売業者での販売単位毎に設定した販売管理IDをキーとし、商品属性および販売属性と前記管理諸元の該当項目に関する管理実績とを関連づけしたレコードからなることを特徴とする請求項1に記載の商品履歴管理方法。 - 前記受け付けた商品属性または当該商品の販売属性をキーとして、前記管理履歴データベースの検索を実行し、該当する商品を特定するステップにおいて、
前記商品属性または販売属性を、前記販売段階の管理履歴データにおいて照合し、該当する販売管理IDとこれに対応する物流管理IDを認識するステップと、
前記物流管理IDを、前記物流段階の管理履歴データにおいて照合し、該当する物流単位とこれに対応する納入管理IDを認識するステップと、
を含むことを特徴とする請求項3に記載の商品履歴管理方法。 - 前記特定した商品について、前記管理履歴データベースより管理履歴データを抽出するステップにおいて、
前記認識した販売管理ID、物流管理ID、および納入管理IDに基づき、前記管理履歴データベースにおける、製造、物流、販売の各段階の管理履歴データの検索を実行するステップと、
前記検索の結果、前記管理履歴データベースより前記各段階の管理履歴データを取得するステップと、
を含むことを特徴とする請求項4に記載の商品履歴管理方法。 - 前記管理履歴データにおける前記商品属性は、商品コード、ロット番号、製造業者、製造時期、使用材料とその産地の情報を含むものとし、前記物流属性は、商品コード、ロット番号、物流時期、物流ルート、使用倉庫、使用車輌の情報を含むものとし、
前記販売属性は、商品コード、ロット番号、販売業者による加工時期、加工材料とその産地、販売時期、賞味期限、販売業者の情報を含むことを特徴とする請求項5に記載の商品履歴管理方法。 - 前記管理諸元データベースは、商品の製造業者が備える製造サーバにて生成される前記製造段階の管理諸元データと、商品の物流業者が備える物流サーバにて生成される前記物流段階の管理諸元データと、商品の販売業者が備える販売サーバにて生成される前記販売段階の管理諸元データとから構成されるものとし、
前記製造段階の管理諸元データは、前記製造業者が商品製造に際して遵守すべく定めた製造管理基準からなり、
前記物流段階の管理諸元データは、前記物流業者が、前記製造された商品の物流段階において遵守されるべく前記製造業者が定めた物流管理指標に基づいて生成した物流管理基準からなり、
前記販売段階の管理諸元データは、前記販売業者が、前記製造された商品の販売段階において遵守されるべく前記製造業者が定めた販売管理指標に基づいて生成した販売管理基準からなることを特徴とする請求項1に記載の商品履歴管理方法。 - 商品の管理履歴を管理する情報処理装置であって、
商品毎の製造、物流、および販売の各段階において遵守すべき事項たる管理諸元データを格納した管理諸元データベースと、
商品毎の製造、物流、および販売の各段階における商品管理の実績たる管理履歴データを格納した管理履歴データベースと、にアクセス可能であり、
商品属性を入力インターフェイスより受け付ける手段と、
前記受け付けた商品属性をキーとして、前記管理履歴データベースの検索を実行し、該当する商品を特定する手段と、
前記特定した商品について、前記管理履歴データベースより管理履歴データを抽出する手段と、
前記特定した商品について、前記管理諸元データベースより管理諸元データを抽出する手段と、
前記抽出した管理履歴データおよび管理諸元データを、出力インターフェイスに出力する手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 商品の管理履歴を管理する方法を、商品毎の製造、物流、および販売の各段階において遵守すべき事項たる管理諸元データを格納した管理諸元データベースと、商品毎の製造、物流、および販売の各段階における商品管理の実績たる管理履歴データを格納した管理履歴データベースと、にアクセス可能な情報処理装置に実行させるためのプログラムであって、
商品属性を入力インターフェイスより受け付けるステップと、
前記受け付けた商品属性をキーとして、前記管理履歴データベースの検索を実行し、該当する商品を特定するステップと、
前記特定した商品について、前記管理履歴データベースより管理履歴データを抽出するステップと、
前記特定した商品について、前記管理諸元データベースより管理諸元データを抽出するステップと、
前記抽出した管理履歴データおよび管理諸元データを、出力インターフェイスに出力するステップと、
を含むことを特徴とする商品履歴管理プログラム。 - 請求項9に記載の商品履歴管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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JP2008269138A (ja) * | 2007-04-18 | 2008-11-06 | Seikatsu Kyodo Kumiai Coop Sapporo | コード管理システム、及びコード管理方法 |
JP2008269266A (ja) * | 2007-04-19 | 2008-11-06 | Seikatsu Kyodo Kumiai Coop Sapporo | コード管理サーバ、及びコード管理方法 |
CN103617287A (zh) * | 2013-12-12 | 2014-03-05 | 用友软件股份有限公司 | 一种分布式环境下的日志管理方法和装置 |
-
2003
- 2003-05-21 JP JP2003144035A patent/JP2004348391A/ja active Pending
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