JP2004347215A - 乾燥設備における滞留防止装置及びその方法 - Google Patents

乾燥設備における滞留防止装置及びその方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004347215A
JP2004347215A JP2003143982A JP2003143982A JP2004347215A JP 2004347215 A JP2004347215 A JP 2004347215A JP 2003143982 A JP2003143982 A JP 2003143982A JP 2003143982 A JP2003143982 A JP 2003143982A JP 2004347215 A JP2004347215 A JP 2004347215A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dried
dryer
drying
port
conveying pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003143982A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3784022B2 (ja
Inventor
Satoshi Suwa
聡 諏訪
Sumuto Sato
澄人 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsukishima Kikai Co Ltd
Original Assignee
Tsukishima Kikai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsukishima Kikai Co Ltd filed Critical Tsukishima Kikai Co Ltd
Priority to JP2003143982A priority Critical patent/JP3784022B2/ja
Publication of JP2004347215A publication Critical patent/JP2004347215A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3784022B2 publication Critical patent/JP3784022B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Screw Conveyors (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)

Abstract

【課題】搬送管路や移送装置内部での被乾燥物の粉状体や粒状体の滞留を防止し、定期的に点検して内部を清掃することなく、乾燥工程を円滑にし、正常な運転の維持するための方法及びその装置を提供することにある。
【解決手段】乾燥機の被乾燥物供給口に連通して配管された搬送管路15、及び;当該搬送管路15に連設され、搬送管路15へ被乾燥物を移送する移送装置と;を備えた乾燥設備において、移送装置の上部に設けられた点検口35と当該点検口36を覆う点検口ハッチとの間に通気口40を形成し、乾燥機内を負圧状態で運転することにより、通気口40から外気を流入させる構成とする。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化学工場、下水処理場等で生じる被乾燥物を乾燥させ、乾燥品を製造する乾燥機に連設された、乾燥設備の滞留防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
被乾燥物を乾燥させる装置は、多く提案されており、乾燥機の被乾燥物供給口への被乾燥物の移送については、スクリューコンベアやフライトコンベア等の移送装置により、シュート等の搬送管路を介して行われている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ここで、被乾燥物が有する水分が乾燥機内で蒸発し、この水分を含んだ空気等が、乾燥機の被乾燥物供給口若しくは排出口に連接された搬送管路内、若しくは移送装置内に滞留や逆流し、かつこれらの内部で結露が生じてしまうことがあった。この結露した部分に、移送される被乾燥物の粉状体や粒状体が付着し、塊状に成長して滞留することにより、この塊が被乾燥物の移送の障害となって、円滑な乾燥工程に支障が生じる。
【0004】
また、結露が生じないまでも、搬送管路内若しくは移送装置内の隅部等に被乾燥物の粉状体や粒状体が滞留し、被乾燥物の移送の障害になるだけでなく、円滑な被乾燥物の移送を妨げることになる。
【0005】
そのため従来より、搬送管路内や移送装置内を定期的に点検する必要があった。
【特許文献1】
特開平5−104098号(5頁、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような場合、定期的に点検して搬送管路や移送装置内部を清掃することは、手間が掛かり、人件費を含めたランニングコストを増大させるという問題がある。
【0007】
そこで、本発明の主たる課題は、搬送管路や移送装置内部での被乾燥物の粉状体や粒状体の滞留を防止し、定期的に点検して内部を清掃することなく、乾燥工程を円滑にし、正常な運転の維持することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決した本発明は、次のとおりである。
<請求項1記載の発明>
請求項1記載の発明は、被乾燥物から乾燥品を製造する乾燥機の被乾燥物供給口若しくは排出口に連通して配管された、搬送管路内の前記被乾燥物の滞留を防止する装置であって、前記搬送管路の上方に通気口を形成し、前記乾燥機内を負圧状態で運転することにより、前記通気口から外気を流入させる構成とした、ことを特徴とする滞留防止装置である。
【0009】
(作用効果)
請求項1に係る発明では、被乾燥物が有する水分が乾燥機内で蒸発し、この水分を含んだ空気等が、通気口から流入させた外気により、乾燥機の被乾燥物供給口若しくは排出口に連接された搬送管路内に逆流することがなく、また、空気等が溜まることがないので、これらの内部で結露が生じない。したがって、これらの内部に移送される被乾燥物の粉状体や粒状体が付着することがないので、被乾燥物の移送の障害とならず、円滑な乾燥工程に支障が生じない。
【0010】
また、通気口から流入させた外気により、搬送管路内に気流が生じ、被乾燥物の粉状体や粒状体の移送を補助するため、搬送管路内の隅部等に被乾燥物の粉状体や粒状体が滞留してしまうことも防止される。なお、乾燥機内を負圧状態で運転することにより、通気口から外気を流入させる構成をとっているので、排気ファン等を設ける必要がなく、設備製造コストやランニングコストがかからないという利点もある。
【0011】
以上のことにより、乾燥工程を円滑にし、正常な運転の維持を安価で実施することができる。
【0012】
<請求項2記載の発明>
請求項2記載の発明は、被乾燥物から乾燥品を製造する乾燥機の被乾燥物供給口に連通して配管された搬送管路、及び;当該搬送管路に連設され、この搬送管路へ前記被乾燥物を移送する移送装置と;を備えた乾燥設備における、前記被乾燥物の滞留を防止する装置であって、移送装置の上部に設けられた点検口と当該点検口を覆う点検口ハッチとの間に通気口を形成し、前記乾燥機内を負圧状態で運転することにより、前記通気口から外気を流入させる構成とした、ことを特徴とする滞留防止装置である。
【0013】
(作用効果)
請求項2に係る発明では、被乾燥物が有する水分が乾燥機内で蒸発し、この水分を含んだ空気等が、移送装置の上部に設けられた点検口と当該点検口を覆う点検口ハッチとの間に形成された通気口から流入させた外気により、乾燥機の被乾燥物供給口に連接された搬送管路内や移送装置内に逆流することがなく、また、空気等が溜まることがないので、これらの内部で結露が生じない。したがって、これらの内部に移送される被乾燥物の粉状体や粒状体が付着することがないので、被乾燥物の移送の障害とならず、円滑な乾燥工程に支障が生じない。
【0014】
また、通気口から流入させた外気により、搬送管路内や移送装置内に気流が生じ、これらの内部の隅部等に被乾燥物の粉状体や粒状体が滞留することも防止される。なお、乾燥機内を負圧状態で運転することにより、通気口から外気を流入させる構成をとっているので、排気ファン等を設ける必要がなく、設備製造コストやランニングコストがかからないという利点もある。
【0015】
以上のことにより、乾燥工程を円滑にし、正常な運転の維持を安価で実施することができる。
【0016】
<請求項3記載の発明>
請求項3記載の発明は、前記点検口の端部には、フランジ部が形成されており、当該フランジ部の上面には、複数のブロック体が間隔をおいて取付けられており、当該各ブロック体の側面と前記フランジ部の上面、及び前記点検口ハッチの底面によって囲まれた部分に前記通気口が形成される、請求項2記載の滞留防止装置である。
【0017】
(作用効果)
請求項3に係る発明では、各ブロック体の側面とフランジ部の上面、及び点検口ハッチの底面によって囲まれた部分に通気口が形成される構成となっているので、比較的安価で、外気を流入させる通気口を設けることができる。
【0018】
また、通気口周囲に付着した塵や埃等も、点検口ハッチを開いて清掃できることにより、メンテ性に優れている。
【0019】
<請求項4記載の発明>
請求項4記載の発明は、前記通気口に、防塵性濾材からなるフィルターを取付けた、請求項1乃至3のいずれか1項記載の滞留防止装置である。
【0020】
(作用効果)
請求項4に係る発明では、通気口に防塵性濾材からなるフィルターを取付けているので、搬送管路内や移送装置内に、外気と共に塵や埃等が流入することないため、円滑な乾燥工程及び正常な運転の維持を確実に行うことができると共に、乾燥設備内の清掃の手間が軽減される。
【0021】
<請求項5記載の発明>
請求項5記載の発明は、被乾燥物から乾燥品を製造する乾燥機の被乾燥物供給口に連通して配管された搬送管路、及び;当該搬送管路に連設され、この搬送管路へ前記被乾燥物を移送する移送装置と;を備えた乾燥設備における、前記被乾燥物の滞留を防止する方法であって、前記乾燥機内を負圧状態で運転し、前記乾燥設備内に外気を流入させることにより当該乾燥設備内での前記被乾燥物の滞留を防止する、ことを特徴とした滞留防止方法である。
【0022】
(作用効果)
請求項5に係る発明では、乾燥機内を負圧状態で運転し、前記乾燥設備内に外気を流入させることにより、乾燥機の被乾燥物供給口に連接された搬送管路内や移送装置内に逆流することがなく、また、空気等が溜まることがないので、これらの内部で結露が生じない。したがって、これらの内部に移送される被乾燥物の粉状体や粒状体が付着することがないので、被乾燥物の移送の障害とならず、円滑な乾燥工程に支障が生じない。
【0023】
また、通気口から流入させた外気により、搬送管路内や移送装置内に気流が生じ、これら内部の隅部等に被乾燥物の粉状体や粒状体が滞留することも防止される。なお、乾燥機内を負圧状態で運転することにより、外気を流入させているので、排気ファン等を設ける必要がなく、設備製造コストやランニングコストがかからないという利点もある。
【0024】
以上のことにより、乾燥工程を円滑にし、正常な運転の維持を安価で実施することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
<乾燥工程の概要>
本発明に係る一実施例に基づき、乾燥工程の概要を予め説明する。
図1に示すように、まず、脱水汚泥等の被乾燥物を収容すると共に排出を行えるようにした貯留フィーダ31から送り出された被乾燥物は、自重落下により搬送管路13を介して、第1の移送装置であるスクリューコンベア11の供給口25よりスクリューコンベア11に移送される。そして、移送された被乾燥物は、スクリューコンベア11のスクリュー12の回転に伴って回転しながら、図2(2)で示す矢印のX方向に向かって、スクリューコンベア11の排出口14に移送され、この排出口14に連設された搬送管路15を介して、自重落下により第1の乾燥機32の内部に投入し充填される。この第1の乾燥機32により第1次乾燥がされた被乾燥物は、第1の乾燥機32に連設された搬送管路20を介して自重落下により図3に示した第2の移送手段であるフライトコンベア21に移送される。そして、フライト22によって被乾燥物は矢印のY方向に向かって、フライトコンベア21の排出口23に移送され、この排出口23に連設された搬送管路24を介して、自重落下により第2の乾燥機33の内部に投入し充填される。この第2の乾燥機33により被乾燥物が第2次の乾燥がなされると、乾燥品が生成されることになる。
【0026】
<乾燥機>
図4及び図5には、第1の乾燥機32及び第2の乾燥機33の一実施例が示されている。しかしながら、本発明においては、以下に示した各種乾燥機に限定されるものではない。すなわち、後述するように、乾燥機の内部が、外部に対して負圧に保たれているものであれば何でもよい。
【0027】
まず、第1の乾燥機32の一実施例について説明する。
図4(1),図4(2)には、第1の乾燥機32の一実施例である攪拌乾燥機のうち伝熱受熱式溝型攪拌乾燥機であって、容器の胴部ジャケット1によって容器壁を加熱面とすると共に、回転攪拌翼2が中空構造であり、この中空構造内に熱媒を通し、回転攪拌翼面を加熱面としているタイプの乾燥機を示されている。ここで、図4(1)は、この伝熱受熱式溝型攪拌乾燥機の正面図及び長手方向部分断面図であり、図4(2)には、幅方向断面図を示している。
【0028】
この伝熱受熱式攪拌乾燥機の基本的な構成としては、容器の長手方向に回転軸3が2軸併設されて、この回転軸3に間隔をおいて回転攪拌翼2が設けられている。回転攪拌翼2は、中空構造であり、容器に設けた熱媒入口より蒸気等の熱媒を導入して、この回転攪拌翼2に接触する被乾燥物を加熱できる構造になっている。また、容器の底部には、胴部ジャケット1が設けられており、これにより容器壁を加熱し、容器壁に接触した被乾燥物を乾燥できるようになっている。さらに、容器の内部には図示しない排気ファンが設けられており、空気(自然通気)等のキャリアガスがキャリアガス入口27から流入し、そしてキャリアガス排気口28を介して排気がなされ、容器の内部は、外部に対して負圧に保たれている。
【0029】
この種の伝熱受熱式攪拌乾燥機は公知であり、本発明は、上記の基本構成に限定されるものではない。例えば、図4(2)に示したような2軸シャフトでなくともよく、1軸又は4軸等の多軸シャフトでもよい。また、図示はしないが、回転攪拌翼により被乾燥物を攪拌し、跳ね上げて熱風と並流に接触させながら乾燥させる熱風受熱式乾燥機でもよい。また、後述する第2の乾燥機である加熱管付き回転乾燥機であってもよい。すなわち、乾燥機の内部が外部に対して負圧に保たれているものであれば、熱風乾燥機であってもよく、換言すれば、どのような形式の乾燥機でもよい。
【0030】
図4(1),図4(2)に示した、伝熱受熱式溝型攪拌乾燥機についての動作説明をすると、蒸気等の熱媒により表面が加熱されている回転攪拌翼2は、駆動モーター4の回転により、回転軸3を介して回転している。この回転により、被乾燥物が攪拌され、そして回転攪拌翼2の表面との被乾燥物の接触や加熱された容器壁との接触により、被乾燥物が乾燥される
【0031】
次に、第2の乾燥機33の一実施例について説明する。
図5には、第2の乾燥機33の一実施例である加熱管付き回転乾燥機が示されている。この加熱管付き回転乾燥機の基本的な構成としては、駆動モーター6により、ピニオンギヤ7、ガースギヤ8を介して回転円筒9がその軸心回りに回転するようになっている。この回転円筒9の内壁には、回転中心の周りの環状位置で長手方向かつ回転円筒の内壁に沿って加熱管5が複数重ねて配管されている。そして、この加熱管5は、熱媒として蒸気等が導入されることにより、加熱され、被乾燥物に対して熱伝導して凝集した水等はドレーン出口から排出される。
【0032】
さらに、回転円筒9の内部には、図示しない排気ファンが設けられており、空気(自然通気)等のキャリアガスがキャリアガス入口29から導入し、キャリアガスは個体の内部から移動した水分を吸収し、そしてキャリアガス排気口30を介して排気がなされるため、内部は外部に対して負圧に保たれている。
【0033】
この種の加熱管付き回転乾燥機は公知であり、本発明は、上記の基本構成に限定されるものではない。また、加熱管付き回転乾燥機ではなく、回転円筒内部に被乾燥物を掻きあげるための、掻きあげ翼を有し、熱風が向流若しくは並流に供給される形式の回転乾燥機であってもよい。さらに、第一の実施例で用いた攪拌乾燥機でもよい。すなわち、乾燥機の内部が外部に対して負圧に保たれているものであれば、どのような形式の乾燥機でもよい。
【0034】
図5に示した、加熱管付き回転乾燥機についての動作説明をすると、蒸気等の熱媒により表面が加熱されている加熱管5は、回転円筒9の回転に伴って回転し、この回転により被乾燥物が攪拌され、そして加熱管5の表面との被乾燥物の接触により、個体の温度を上昇させ、個体内部から表面に移動した水分を、空気やキャリアガスが吸収し、個体は乾燥される。
【0035】
<乾燥設備>
図1乃至図3に基づいて、搬送管路及び移送装置を備えた、本発明に係る乾燥設備について説明する。
図1に示すように、搬送管路については、搬送管路13、搬送管路15、搬送管路20及び搬送管路24は、それぞれ、貯留フィーダ31における図示しない被乾燥物の排出口とスクリューコンベア11の供給口25との間、スクリューコンベア11の排出口14と第1の乾燥機32の供給口との間、第1の乾燥機32の排出口とフライトコンベア21の図示しない供給口との間、フライトコンベア21の排出口23と第2の乾燥機33の供給口との間に連設されている。
【0036】
図2(1)には、第1の移送措置であるスクリューコンベア11の平面図、図2(2)には、断面図が示されている。第1の移送措置であるスクリューコンベア11は、スクリュー軸12aとスクリュー羽根12bからなるスクリュー12とこれを囲むケーシング34から構成されている。このケーシング34の上部には、後述する点検口35が形成されており、また、この点検口35を覆うための点検口ハッチ36も設けられている。なお、図示はしないが、ケーシング34の上部の複数箇所に、点検口35及び点検口ハッチ36を設けてもよい。
【0037】
図3には、第2の移送装置であるフライトコンベア21の部分断面図が示されている。第2の移送装置であるフライトコンベア21は、プーリ37、チェーン38、フライト22とこれらを囲むケーシング39から構成されている。このケーシング39の上部には、先に述べたように、後述する点検口35が形成されており、また、この点検口35を覆うための点検口ハッチ36も設けられている。ここで、第1の移送装置及び第2の移送装置は、上記のスクリューコンベア若しくはフライトコンベアに限られるものではなく、被乾燥物を移送するものであれば何でもよい。
【0038】
<点検口及び通気口>
図2、図3、図6乃至10に基づき、点検口35及び通気口40について説明する。なお、図9(1)は点検口35の平面図、図9(2)は点検口ハッチ36の平面図、図9(3)及び(4)はそれぞれA−A,B−B断面図を示している。
【0039】
第1の移送措置であるスクリューコンベア11及び第2の移送装置であるフライトコンベア21のケーシング34,39上部、そして図8に示す搬送管路20の上部には、点検口35が形成されている。この点検口35は、一般的にはハンドホールと言われるものを含み、移送装置内や搬送管路内の目視点検や清掃等の各種作業を行うために用いられる。なお、点検口35の設置箇所や設置個数は任意である。
【0040】
また、当該点検口35の端部には、フランジ部35aが形成されている。このフランジ部35aの上面の隅部には、図9(1)に示すように、ブロック体41が接着又は嵌合等により固定されており、点検口ハッチ36の開閉時の衝撃の緩衝材となっている。なお、点検口ハッチ36は、フランジ部35aの任意の一辺と図示しないヒンジによって固定されており、把手42を用いて開閉可能となっている。なお、点検口の形状は矩形に限られるものではなく、円、楕円形状その他多角形状であってもよい。
【0041】
ここで、ブロック体41の材質としては、硬質樹脂材として各種プラスチック材等や軟質樹脂材として各種ゴム材等軟質樹脂、ゴム体等の弾性体が考えられるが、点検口ハッチ36の開閉時の衝撃を緩衝するものであれば、何でもよい。また、図9(1)では、このブロック体41をフランジ部35aの上面の隅部に計4箇所取付けているが、通気口40が後述する外気を流入させることに対し支障なく形成される範囲で、設置箇所や設置個数は任意である。
【0042】
図9(1),(3),(4)において、通気口40は、ブロック体41の側面とフランジ部35aの上面、及び点検口ハッチ36の底面によって囲まれた部分に形成されている。
【0043】
前述したように、第1の乾燥機32及び第2の乾燥機33の内部が、外部に対して負圧に保たれているため、図6、図7、図8に示すように、この通気口40を介して、これら乾燥機に向かって引張られるように外気が流入される。
【0044】
このことによって、被乾燥物が有する水分が第1の乾燥機内32や第2の乾燥機33で蒸発した水分を含んだ空気等が、スクリューコンベア11、フライトコンベア21や搬送管路20に設けられた通気口40から流入させた外気により、搬送管路15,20,24内、スクリューコンベア11内やフライトコンベア21内に逆流することがなく、また、空気等が溜まることがないので、これらの内部で結露が生じない。
【0045】
したがって、これらの内部に移送される被乾燥物の粉状体や粒状体が付着することがないので、被乾燥物の移送の障害とならず、円滑な乾燥工程に支障が生じることはない。
【0046】
また、通気口40から流入させた外気により、搬送管路15,20,24内、スクリューコンベア11内やフライトコンベア21内部に気流が生じ、被乾燥物の粉状体や粒状体の移送を補助するため、これらの内部の隅部等に被乾燥物の粉状体や粒状体が滞留してしまうことも防止される。なお、第1の乾燥機内32及び第2の乾燥機33内を負圧状態で運転することにより、通気口40から外気を流入させる構成をとっているので、排気ファン等を設ける必要がなく、設備製造コストやランニングコストがかからない。
【0047】
なお、図10に示すように、通気口40に防塵性濾材からなるフィルター43を設置すれば、搬送管路15,20,24内、スクリューコンベア11内やフライトコンベア21内に、外気と共に塵や埃等が流入することないため、円滑な乾燥工程及び正常な運転の維持を確実に行うことができると共に、乾燥設備内の清掃の手間が軽減されるので、設置することが好ましい。
【0048】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明によれば、搬送管路や移送装置内部での被乾燥物の粉状体や粒状体の滞留を防止し、定期的に点検して内部を清掃することなく、乾燥工程を円滑にし、正常な運転の維持することができる等の利点がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乾燥工程の概要を説明するための図である。
【図2】第1の移送装置の一実施例を示す平面図及び断面図である。
【図3】第2の移送装置の一実施例を示す部分断面図である。
【図4】第1の乾燥機の一実施例を示す図である。
【図5】第2の乾燥機の一実施例を示す図である。
【図6】第1の移送装置の一実施例における、外気の流れを説明するための図である。
【図7】第2の移送装置の一実施例における、外気の流れを説明するための図である。
【図8】搬送管路に設置された通気口からの外気の流れを説明するための図である。
【図9】点検口及び通気口を示す図である。
【図10】通気口にフィルターを取付けた状態を示す図である
【符号の説明】
1…胴部ジャケット、2…回転攪拌翼、3…回転軸、4…駆動モーター、5…加熱管、6…駆動モーター、7…ピニオンギヤ、8…ガースギヤ、9…回転円筒、11…スクリューコンベア、12…スクリュー、12a…スクリュー軸、12b…スクリュー羽根、13…搬送管路、14…排出口、15…搬送管路、21…フライトコンベア、22…フライト、23…排出口、24…搬送管路、25…供給口、27…キャリアガス入口、28…キャリアガス排気口、29…キャリアガス入口、30…キャリアガス排気口、31…貯留フィーダ、32…第1の乾燥機、33…第2の乾燥機、34…ケーシング、35…点検口、35a…フランジ部、36…点検口ハッチ、37…プーリ、38…チェーン、39…ケーシング、40…通気口、41…ブロック体、42…把手、43…フィルター。

Claims (5)

  1. 被乾燥物から乾燥品を製造する乾燥機の被乾燥物供給口若しくは排出口に連通して配管された、搬送管路内の前記被乾燥物の滞留を防止する装置であって、
    前記搬送管路の上方に通気口を形成し、前記乾燥機内を負圧状態で運転することにより、前記通気口から外気を流入させる構成とした、
    ことを特徴とする滞留防止装置。
  2. 被乾燥物から乾燥品を製造する乾燥機の被乾燥物供給口に連通して配管された搬送管路、及び;当該搬送管路に連設され、この搬送管路へ前記被乾燥物を移送する移送装置と;を備えた乾燥設備における、前記被乾燥物の滞留を防止する装置であって、
    移送装置の上部に設けられた点検口と当該点検口を覆う点検口ハッチとの間に通気口を形成し、
    前記乾燥機内を負圧状態で運転することにより、前記通気口から外気を流入させる構成とした、
    ことを特徴とする滞留防止装置。
  3. 前記点検口の端部には、フランジ部が形成されており、当該フランジ部の上面には、複数のブロック体が間隔をおいて取付けられており、当該各ブロック体の側面と前記フランジ部の上面、及び前記点検口ハッチの底面によって囲まれた部分に前記通気口が形成される、請求項2記載の滞留防止装置。
  4. 前記通気口に、防塵性濾材からなるフィルターを取付けた、請求項1乃至3のいずれか1項記載の滞留防止装置。
  5. 被乾燥物から乾燥品を製造する乾燥機の被乾燥物供給口に連通して配管された搬送管路、及び;当該搬送管路に連設され、この搬送管路へ前記被乾燥物を移送する移送装置と;を備えた乾燥設備における、前記被乾燥物の滞留を防止する方法であって、
    前記乾燥機内を負圧状態で運転し、前記乾燥設備内に外気を流入させることにより当該乾燥設備内での前記被乾燥物の滞留を防止する、
    ことを特徴とした滞留防止方法。
JP2003143982A 2003-05-21 2003-05-21 乾燥設備における滞留防止装置及びその方法 Expired - Fee Related JP3784022B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003143982A JP3784022B2 (ja) 2003-05-21 2003-05-21 乾燥設備における滞留防止装置及びその方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003143982A JP3784022B2 (ja) 2003-05-21 2003-05-21 乾燥設備における滞留防止装置及びその方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004347215A true JP2004347215A (ja) 2004-12-09
JP3784022B2 JP3784022B2 (ja) 2006-06-07

Family

ID=33531593

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003143982A Expired - Fee Related JP3784022B2 (ja) 2003-05-21 2003-05-21 乾燥設備における滞留防止装置及びその方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3784022B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014105921A (ja) * 2012-11-27 2014-06-09 Kurimoto Ltd 乾燥装置
JP2016099105A (ja) * 2015-01-21 2016-05-30 月島機械株式会社 被乾燥物の乾燥方法
CN114313832A (zh) * 2021-11-30 2022-04-12 南大光电半导体材料有限公司 可拆卸密封装置物料转移管
CN117228239A (zh) * 2023-11-13 2023-12-15 福鼎市鼎程龙机械设备制造有限公司 一种全自动紧压茶小茶饼机用输送机构

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014105921A (ja) * 2012-11-27 2014-06-09 Kurimoto Ltd 乾燥装置
JP2016099105A (ja) * 2015-01-21 2016-05-30 月島機械株式会社 被乾燥物の乾燥方法
CN114313832A (zh) * 2021-11-30 2022-04-12 南大光电半导体材料有限公司 可拆卸密封装置物料转移管
CN117228239A (zh) * 2023-11-13 2023-12-15 福鼎市鼎程龙机械设备制造有限公司 一种全自动紧压茶小茶饼机用输送机构
CN117228239B (zh) * 2023-11-13 2024-01-26 福鼎市鼎程龙机械设备制造有限公司 一种全自动紧压茶小茶饼机用输送机构

Also Published As

Publication number Publication date
JP3784022B2 (ja) 2006-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2010118462A (ru) Способ и спиральное устройство для контакта газа с твердым веществом
JP3925931B2 (ja) 原料の調湿方法及び調湿機
SE449656B (sv) Forfaringssett och anordning for kontinuerlig torkning och/eller granulering av massgods
TW201914971A (zh) 乾燥裝置及乾燥系統
CN106123526A (zh) 一种可自控的滚筒刮板干燥机及其使用方法
JP2004347215A (ja) 乾燥設備における滞留防止装置及びその方法
CN112992734A (zh) 用于半导体晶圆清洗的烘干装置
JP2007105565A (ja) 汚泥の乾燥処理装置及び乾燥処理方法
JP5368003B2 (ja) 濾過式集塵機およびそれを用いた排ガス除害装置
JP3054409B1 (ja) 鶏用マッシュ飼料の熱処理設備
CN214620345U (zh) 用于半导体晶圆清洗的烘干装置
US7104788B2 (en) Device for purifying and/or decontaminating polyester
US20220203299A1 (en) Waste Gas Separation and Treatment Apparatus and Control Method Thereof
JP3569131B2 (ja) 造粒乾燥装置
KR100809459B1 (ko) 건조된 유기성 페기물의 탄화처리장치
CN105819653A (zh) 污泥干化的控制系统
JP2015039692A (ja) ディスク構造、ディスク用プロテクタ及びディスク型処理装置
JP2006284143A (ja) 米粒群用乾燥装置
KR102224408B1 (ko) 경사판 카셋트형 배플 탈부착식 패들 건조기
KR102235000B1 (ko) 미생물 고정화담체 자동 제조장치
KR101222581B1 (ko) 회전식 열교환장치
CN218627575U (zh) 一种树脂原料干燥机
CN209763657U (zh) 一种二氧化硅鼓风干燥输送装置
US20240102733A1 (en) System and method for drying sludge
JP4646645B2 (ja) 廃蛍光灯管の水銀除去装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060310

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060310

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090324

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100324

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110324

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110324

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120324

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130324

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130324

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140324

Year of fee payment: 8

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees