JP2004346958A - 浄水器用の切替バルブ - Google Patents

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Abstract

【課題】雑菌が殆ど存在しない浄水を常時吐出させることのできる浄水器用の切替バルブを簡単な構造によって提供する。
【解決手段】バルブ本体11の略中央部に、浄水器へ原水を送り込む送出口11bと、浄水器からの浄水が流入してくる浄水口11cと、原水口11aとが開口する切替室R1を形成し、この切替室R1内に、原水口11aは閉塞しないで送出口11bと原水口11cとの間で移動されるとともに、第1弁座14aに当接する切替弁体12を配置し、この切り替え弁体12を切替ハンドル12bによって進退される弁軸12aの内端に取り付けるとともに、この弁軸12aを、切替室R1内に固定的に挿入されて、第2弁座14bと原水口11aに連通する連通室R3とを形成した支持筒13の中心に軸支し、バルブ本体11の下部に切替室R1に通水口11bを介して連通する分配室R2を形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、水道の蛇口に取り付けられて、水道水(原水)を機外の浄水器に送り込むか、あるいはそのまま吐水するかの切替えを行うようにした切替バルブに関するものである。
【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】
【従来の技術】
近年、家庭用の浄水器がよく使用されるようになってきており、この浄水器によって水道水(原水)のさらなる浄化を行ったり、水をおいしくするミネラル分の追加を行ったりして、「おいしい水」を家庭でも簡単に生成できるようになってきている。
【0003】
このような浄水器は、一般的には図1に示すような接続がなされる。つまり、水道の蛇口に「切替バルブ」を取り付け、この切替バルブに浄水器への往管と復管とを取り付けて、この切替バルブを通して水道水を浄水器に送り込んで浄水とし、この浄水を再び切替バルブ側に戻して、この切替バルブから吐出させるようにしているのである。
【0004】
このような切替バルブとしては、例えば特許文献1に示されているような「切替弁」がある。
【0005】
【特許文献1】特開平11−44370号公報、請求項5、図1
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この特許文献1に記載された「切替弁」では、図9及び当該文献の請求項5の記載からすると、
「請求項4記載の切換弁において、回動弁が浄水ストレート吐出モードに保持された状態では、前記原水導入口と第1弁孔が連通し、第2弁孔が閉鎖され、原水通路より第2弁室と第1吐出口とが連通し、球状弁体が第2吐出口を閉鎖した状態に保持され、回動弁が所定角度回動されて、浄水シャワー吐出モードに切り換えられると、第2弁孔が原水導入口と連通され、第1弁孔が閉鎖され、第1吐出口は第1弁部によって閉鎖され、弁作動体により球状弁体が浮上されて第2吐出口が開放された状態に保持され、さらに回動弁が所定角度回動されて、原水シャワー吐出モードに切り換えられると、第1、2の弁孔が共に閉鎖され、第1吐出口は第1弁部によって閉鎖され、弁作動体により球状弁体が浮上位置に保持され、原水通路により原水導入口と第2弁室が連通され、第2弁部により第2開口が閉鎖された状態に保持され、さらに、回動弁が所定角度回動されて、逆洗ストレートモードに切り換えられると、弁作動体が球状弁体から離れて球状弁体により、第2吐出口が閉鎖され、第1弁孔が第1吐出口に連通され、第2弁孔が閉鎖位置に保持され、原水通路が原水導入口と連通され、第2弁部による第2開口の閉鎖が解かれるように構成されている」
ものであり、流体を少なくとも四種類以上の吐出モードに切り換えることができるとともに、構造を簡素化して部品点数を低減し、製造及び組み付け作業を容易に行い、コストダウンを図ることができ、さらに、切り換え操作をワンタッチで容易に行うことができる効果に加えて、回動弁機構が回動弁と球状弁体とにより構成されているので、その機構を簡素化することができる効果があると考えられる。
【0007】
しかしながら、この特許文献1の「切換弁」では、その「浄水ストレート吐出モード」及び「浄水シャワー吐出モード」において、原水導入口21bが、第1弁孔25eまたは第2弁孔25fに連通するのであるが、これらの第1弁孔25e及び第2弁孔25fは、「原水シャワー吐出モード」においては共に閉鎖されるものになっている。このため、第1弁室R1または第2弁室R2中に原水または浄水が溜まったままのときが存在し得る。
【0008】
この種の浄水器用切替バルブは、毎日一定量使用している場合には何等問題はないのであるが、旅行等で何日か使用しないでいると、空気中の雑菌が内部で繁殖することがある。この雑菌の繁殖は、切替バルブ内に溜まり水があるとより発生し易いものであり、次に切替バルブを使用した場合に、「いやな臭い」が生ずることもある。
【0009】
また、毎日使用する場合であっても、四六時中浄水を使用している訳ではないから、特許文献1に記載されている「切替弁」のように、原水通路とは別になっていて、余り使用しない浄水の水路があると、その方に空気の雑菌が付着したままとなって、雑菌の繁殖条件を少しずつ満たしてしまうこともある。
【0010】
そこで、本発明者等は、この種浄水器用の切替バルブについて、雑菌の繁殖を抑えるためにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、原水(水道水)中には元々消毒のための塩素が混入してあり、原水そのものが消毒液の役割を果たすことができることに気付いたのである。
【0011】
すなわち、本発明の目的とするところは、浄水が通る部分と原水が通る部分とをなるべく長く共通化することによって、原水を通したときにはこの共通している通路の殺菌を行って、雑菌が殆ど存在しない浄水を常時吐出させることのできる浄水器用の切替バルブを簡単な構造によって提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する実施状態の説明中において使用する符号を付して説明すると、
「水道の蛇口30に取り付けられて、供給されてきた原水を吐水口17に直接または機外の浄水器20に送るとともに、浄水器20から環流してくる浄水または直接供給された原水を前記吐水口17から吐出させるようにした切替バルブ10であって、
この切替バルブ10を構成しているバルブ本体11の略中央部に、浄水器20へ原水を送り込む送出口11bと、浄水器20からの浄水が流入してくる浄水口11cと、これらの浄水口11c及び送出口11bの間に位置する原水口11aとが開口する切替室R1を形成し、この切替室R1内に、外部の切替ハンドル12bによって、原水口11aは閉塞しないで送出口11bと原水口11cとの間で移動されるとともに、当該切替室R1内の原水口11aと浄水口11cとの間に形成した第1弁座14aに当接する切替弁体12を配置し、
この切替弁体12を、切替ハンドル12bによって進退される弁軸12aの内端に取り付けるとともに、この弁軸12aを、切替室R1内に固定的に挿入されて、原水口11aと送出口12bとの間に位置する第2弁座14bと原水口11aに連通する連通室R3とを形成した支持筒13の中心に軸支し、
さらに、バルブ本体11の下部に、切替室R1に通水口11bを介して連通する分配室R2を形成したことを特徴とする浄水器用の切替バルブ10」
である。
【0013】
すなわち、この請求項1に係る切替バルブ10は、浄水を使用しないで原水を使用するときは、内部通路の大部分をこの原水に触れさせるようにしたものであり、これにより、原水中の塩素を利用して、内部通路の大部分を原水使用時には必ず消毒している状態にし得るようにしたものである。
【0014】
そのために、この切替バルブ10では、図3に示すように、その原水口11aの略中央部分に切替室R1を形成して、この切替室R1内に対して、蛇口30から流入してくる原水のための原水口11aと、この原水口11aの、図3の図示下方右側に形成されて、浄水器20の往管21に接続されるべき送出口11bと、原水口11aの、図3の図示下方左側に形成されて、浄水器20の復管22に接続されるべき浄水口11cとを開口させるとともに、この切替室R1の底部に、当該切替室R1を下方の分配室R2に連通させるための通水口11dを開口させてある。
【0015】
そして、この切替室R1内には、上記原水口11aを閉塞しないようにしながら、送出口11bと浄水口11cとの間を移動する切替弁体12が配置してあり、この切替弁体12は、図3中の図示右方に突出させてある切替ハンドル12bの回動によって切替室R1内に対して進退される。勿論、この切替弁体12は、支持筒13を介して切替室R1内に液密的に支持したものであり、この支持筒13内には切替弁体12が離れたときに切替室R1内と連通する連通室R3が形成してある。また、この支持筒13の切替室R1内の内端は、切替弁体12が当接して連通室R3内を密閉する第2弁座14bが形成してあり、この第2弁座14bとは反対側になる切替室R1内であって、原水口11aと浄水口11cとの間になる部分に、切替弁体12によって開閉される第1弁座14aが形成してある。
【0016】
以上のように構成した請求項1の切替バルブ10では、浄水吐水と原水吐水とは次のようにして切替えられるが、それぞれ場合を分けて説明する。
(原水吐水)
まず、当該切替バルブ10のが側方に突出させてある切替ハンドル12bを回動して、内部の切替弁体12が図3に示した位置となるようにする。そして、蛇口30のハンドル31を回して水道水を切替バルブ10内に導入するようにする。
【0017】
切替弁体12は、図3に示すように、支持筒13内端の第2弁座14bに当接しているから、連通室R3は閉止状態にあり、原水は、連通室R3内、つまり、浄水器20側には流れない。これに対して、切替弁体12は第1弁座14aから離れているのであるから、原水は、原水口11aから切替室R1内に流入し、この切替室R1の底部に形成してあった通水口11dから下方の分配室R2内に流入するのである。
【0018】
このとき、浄水器20の復管22に接続されている浄水口11cは、切替室R1内に開口したままの状態になっているから、切替室R1内に流入した原水はこの浄水口11cを通して浄水器20内に入ろうとする。ところが、一般的に、浄水器20内には、浄水口11cつまり復管22からの浄水(原水)の逆流を防止するための弁(逆流防止弁)が設置してあり、かつ分配室R2は、吐水口17またはシャワー口17aを介して外部に連通した状態にあるから、原水に圧力があっても、この原水は吐水口17またはシャワー口17aから外部に吐出するだけで浄水口11cに逆流していくことはない。
【0019】
この原水吐水の場合、原水は、原水口11aから切替室R1内に入り、切替室R1の図3に示した図示左方部分内を流れ、通水口11dを介して分配室R2内全体に流れる。勿論、連通室R3内は切替弁体12によって閉止されているから、この連通室R3内及びこれに連通孔13a及び環状連通孔13bを介して連通している送出口11b内に、雑菌を含んでいる空気が入り込むことはない。
【0020】
つまり、原水口11aを通して第3弁座14cから流れ込んできた原水は、切替弁体12の表面の大部分、切替室R1内の左約半分、及び分配室R2内を、いわば洗滌しながら流れていくのである。
【0021】
(浄水吐水)
当該切替バルブ10を通して浄水を吐水口17またはシャワー口17aから吐出させたい場合は、切替ハンドル12bを操作して、切替弁体12が第1弁座14aを閉止するようにするのであり、そのときの状態は、図5に示してある。
【0022】
以上のようにすると、原水口11aを介して流入してきた原水は、図5に示すように、切替弁体12の図示右側部分を通って連通室R3内に入り、この連通室R3に閉口させてある連通孔13a及び環状連通孔13bを通して送出口11b内に流れ込む。この送出口11bには、往管接続部19aに接続した往管21を介して浄水器20が接続してあったから、原水は浄水器20内に流れ込むことになる。
【0023】
この浄水器20内にて浄水化された原水は、今度は復管22を介して浄水口11c側に流れ込み、第1弁座14aを閉止した切替弁体12によって原水口11a側に逆流することなく、通水口11dを通して下方の分配室R2内に流れ込むことになる。この分配室R2は、前述したように、吐水口17またはシャワー口17aを介して外部に開放されているから、浄水は、これらの吐水口17またはシャワー口17aから吐水されることになるのである。
【0024】
以上の浄水の流れは、連通室R3から往管21を介して浄水器20内へ、また浄水器20内から復管22を介しての浄水口11cからの流入以外は、前述した原水の流れた部分と殆ど同じである。つまり、浄化すべき原水と、浄水器20によって浄化された浄水の通水口11dまでの部分は、空気に触れない全く密閉されたものであったし、切替バルブ10内を流れる浄水の通路は、前述した原水によって「消毒」された通路と殆ど同じであるため、雑菌の繁殖し得る余地は全くないのである。
【0025】
従って、この請求項1の切替バルブ10は、浄水器20によって作られた浄水の流れる部分が、塩素を含む原水によって常に洗滌された状態とし得るものであり、長期間浄水器20を使用しないでいても、次にこの浄水器20を使用して生成した浄水は文字通り浄化された状態のものとすることができ、久しぶりに出した浄水から雑菌を原因とする臭いを発生させることはないものである。
【0026】
上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1の切替バルブ10について
「バルブ本体11の下部に形成した分配室R2内に、内部が貫通穴16aとなって下端が吐水口17となる吐水筒16を上下動可能に組み付けるとともに、この吐水筒16を中心に通す第3弁座14cを配置し、吐水筒16の上端に、分配室R3の天井または第3弁座14cに当接する環状弁体15を設けて、
この環状弁体15の位置によって、浄水または原水を、吐水またはシャワー水として吐出させないようにしたこと」
である。
【0027】
すなわち、この請求項2の切替バルブ10は、上記請求項1のそれについての作用及び機能をそのまま踏襲しながら、吐水口17またはシャワー口17aからの原水または浄水の吐出を行えるようにしたものである。
【0028】
この請求項2の切替バルブ10では、図3に示すように、バルブ本体11の下部に形成した分配室R2内に、切替レバー16bの回動によって上下動される吐水筒16を収納しておいて、この吐水筒16の上端に環状弁体15を取付けるようにしたものであり、この環状弁体15が分配室R2の天井に当接するように吐水筒16が上動されたとき(図3に示した状態のとき)、当該吐水筒16の貫通穴16aを閉塞するようにしてある。
【0029】
また、この切替バルブ10では、分配室R2内の中央に第3弁座14cを設けておき、切替レバー16bの回動によって吐水筒16が下動されると、その上端に設けてあった環状弁体15がこの第3弁座14cを閉止するようにしてある。そして、図8に示した切替バルブ10では、上記分配室R2を形成するための下方ナット18に、シャワー口17aが形成してあり、また吐水筒16の下端が吐水口17として開口するようにしてある。
【0030】
この請求項2の切替バルブ10は、上方の切替室R1から通水口11dを通して送られてきた原水または浄水を、吐水口17またはシャワー口17aから吐水するようにしたものであり、以下シャワー吐水と通常吐水に分けて説明する。
(シャワー吐水)
このシャワー吐水は、吐水筒16及び環状弁体15を図3に示した状態にして行われるものであり、通水口11dから分配室R2内に流入してきた浄水または原水は、第3弁座14cと吐水筒16との間の隙間を通して直接各シャワー口17aに向けて流れ、このシャワー口17aからシャワーとして吐水されるのである。
【0031】
このとき、図3に示したように、吐水筒16の上端に設けた環状弁体15は、分配室R2の天井に当接していて、この吐水筒16内の貫通穴16aを閉止しているから、通水口11dから分配室R2内に流入した浄水または原水は、当該吐水筒16の貫通穴16a内には入らず、従って吐水口17からの吐水はなされない。
(通常吐水)
この通常吐水は、切替レバー16bを回動することにより、吐水筒16を図3に示した位置から、図4に示す位置にまで下動させることによりなされる。つまり、吐水筒16を下動させることにより、その上端に設けられた環状弁体15を、分配室R2の天井から引き離すとともに、第3弁座14c上に当接させて第3弁座14cと吐水筒16との間に隙間を閉止するのである。
【0032】
これにより、分配室R2内は、上端が開放された吐水筒16の貫通穴16a内に連通することになり、通水口11dを通して上方から分配室R2内に流入してきた原水または浄水は、吐水筒16の貫通穴16aを通ってその下端の吐水口17から通常吐水されるのである。
【0033】
なお、図3及び図4に示した例では、この吐水筒16の上下動を切替レバー16bによって行うようにしていたが、図8に示すように、この吐水筒16を下方ナット18に設けておき、この下方ナット18をネジ込みまたはネジ戻しによって切替レバー16bの上下動を行うようにしてもよいものである。
【0034】
従って、この請求項2の切替バルブ10は、上記請求項1のそれと同様な機能を発揮することは勿論、シャワー吐水と通常吐水とを簡単な構造によって行えるものとなっているのである。
【0035】
【発明の実施の形態】
次に、上記のように構成した各請求項の発明を、図面に示した実施の形態である切替バルブ10について説明するが、この実施形態の切替バルブ10は上記各請求項に係る発明の全てを含むものである。
【0036】
さて、図1には、本発明に係る切替バルブ10を使用している状態が示してあり、この切替バルブ10は、蛇口30に取付けられて、そのバルブ本体11に形成してある往管接続部19a及び復管接続部19bに、図6及び図7に示したように、浄水器20の往管21及び復管22をそれぞれ接続して使用されるものである。つまり、この切替バルブ10は、水道水(原水)を直接吐水するか、原水を浄水器20側に送り込んでこの浄水器20で生成された浄水を吐水するかを切替えるもので、それ自体は止水機能を持たず、この止水機能については蛇口30のハンドル31による操作にまかせているものである。
【0037】
この切替バルブ10は、図2に示したように、そのバルブ本体11の上方に上方ナット11eを有するものであり、この上方ナット11eによって当該切替バルブ10を蛇口30に取付けるようにしているものである。また、このバルブ本体11の図示右方部分には、内部の切替弁体12による切替操作を外部から行えるようにするための切替ハンドル12bが突出させてあり、この切替ハンドル12bによって切替操作された後の原水または浄水は、バルブ本体11の下端に設けた下方ナット18の下面から吐水されるものである。さらに、この切替バルブ10を構成しているバルブ本体11の背面には、図2、図6及び図7にも示したように、浄水器20側の往管21あるいは復管22がそれぞれ接続されることになる往管接続部19a及び復管接続部19bが、前述したように形成してある。
【0038】
なお、バルブ本体11内の分配室R2に配置してある後述する吐水筒16は、この分配室R2内にて上下動されるものであるが、その上下動操作は、吐水筒16に直結した切替レバー16bにより行う場合(図3〜図7に示した場合)と、この吐水筒16を下方ナット18に直接取付けて、この下方ナット18の螺進螺退によって行う場合(図8に示した場合)との二種類がある。
【0039】
この切替バルブ10を構成するバルブ本体11内には、図3に示したように、原水口11a、送出口11b、浄水口11c及び通水口11dの4つの穴を開口させた切替室R1が形成してある。原水口11aは、蛇口30からの原水を切替室R1内に導入するものであり、通水口11dは、切替室R1内の原水または浄水を、バルブ本体11の下部に形成してある分配室R2内に導出するものである。切替室R1内の送出口11bは、この切替室R1内に挿入してある支持筒13内の連通室R3からの原水を、支持筒13の連通孔13a及び環状連通孔13bを介して往管接続部19a側に送り出すものであり、浄水口11cは、復管接続部19bを通して送り込まれてきた浄水を切替室R1内に導入するものである。
【0040】
これらの浄水口11c等を開口させた切替室R1内には、図3及び図5に示したように、切替弁体12が配置してあるが、この切替弁体12は、上記送出口11bと浄水口11cとの間で移動するものであり、常に原水口11aを閉塞しない位置にある。また、この切替弁体12は、切替室R1内に形成してある第1弁座14aに当接したとき、切替室R1内を、送出口11b側と浄水口11c側との2つの部屋に区画することになるものである。勿論、この切替弁体12は弁軸12aを有しているものであり、この弁軸12aは、切替室R1の、図3の図示右方部分に液密的に嵌挿固定した支持筒13に対して、外端の前述した切替ハンドル12bによって進退されるものである。
【0041】
切替弁体12の弁軸12aを略中心にして支持している支持筒13は、図3にも示したように、その切替弁体12側の端部を第2弁座14bとしたものであり、弁軸12aとの間に連通室R3を形成するものでもある。そして、この連通室R3は、支持筒13に形成してある連通孔13a及び環状連通孔13bによって、前述した送出口11bに連通するようになっている。
【0042】
バルブ本体11の下部に形成してある分配室R2は、上述した通水口11dによって切替室R1側と常に連通しているものであり、この分配室R2は、バルブ本体11の下端に取付けられる下方ナット18によって閉じられる。この下方ナット18に対しては、図3に示した実施形態では、中心が貫通穴16aとなっている吐水筒16が上下方向に移動可能に組付けてある。この吐水筒16の、上下動操作は、当該吐水筒16の下端に取付けた切替レバー16bによりなされるものである。一方、図8に示した実施例では、吐水筒16を下方ナット18に対してナット止め18aにより固定的に止めるようにしてあり、吐水筒16の上下動は、下方ナット18自体をバルブ本体11に対して螺進螺退させることにより行うものである。
【0043】
以上のようにした吐水筒16の上端には、図3及び図4に示したように、上死点に上昇したとき分配室R2の天井に当接し、下死点に降下したときには、分配室R2内に設けた第3弁座14cに当該することになる環状弁体15が取付けてある。つまり、この環状弁体15は、吐水筒16と共に上下動するものであり、通水口11dを通して分配室R2内に導入されてきた浄水または原水をシャワー吐水、または通常吐水させるように切替を行うものである。
【0044】
このため、図3及び図4に示した実施形態にあっては、下方ナット18の周囲に、図7にも示したように、複数のシャワー口17aを形成するようにしてあり、これらのシャワー口17aの中心には吐水口17、すなわち吐水筒16の貫通穴16aが開口するようにしてある。一方、図8に示した実施形態では、各シャワー口17aを同様に形成して、下方ナット18から下方に突出させた吐水筒16の下端部をナット止め18aによって下方ナット18に固定して、吐水筒16の貫通穴16aの下端を吐水口17として開口させたものである。
【0045】
【発明の効果】
以上、詳述した通り、本発明においては、上記実施形態にて例示した如く、
すなわち、本発明の目的とするところは、にある。
【0046】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する実施状態の説明中において使用する符号を付して説明すると、
「水道の蛇口30に取り付けられて、供給されてきた原水を吐水口17に直接または機外の浄水器20に送るとともに、浄水器20から環流してくる浄水または直接供給された原水を前記吐水口17から吐出させるようにした切替バルブ10であって、
この切替バルブ10を構成しているバルブ本体11の略中央部に、浄水器20へ原水を送り込む送出口11bと、浄水器20からの浄水が流入してくる浄水口11cと、これらの浄水口11c及び送出口11bの間に位置する原水口11aとが開口する切替室R1を形成し、この切替室R1内に、外部の切替ハンドル12bによって、原水口11aは閉塞しないで送出口11bと原水口11cとの間で移動されるとともに、当該切替室R1内の原水口11aと浄水口11cとの間に形成した第1弁座14aに当接する切替弁体12を配置し、
この切替弁体12を、切替ハンドル12bによって進退される弁軸12aの内端に取り付けるとともに、この弁軸12aを、切替室R1内に固定的に挿入されて、原水口11aと送出口12bとの間に位置する第2弁座14bと原水口11aに連通する連通室R3とを形成した支持筒13の中心に軸支し、
さらに、バルブ本体11の下部に、切替室R1に通水口11bを介して連通する分配室R2を形成したこと」
にその構成上の主たる特徴があり、これにより、浄水が通る部分と原水が通る部分とをなるべく長く共通化することによって、原水を通したときにはこの共通している通路の殺菌を行って、雑菌が殆ど存在しない浄水を常時吐出させることのできる浄水器用の切替バルブ10を簡単な構造によって提供することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る切替バルブ10を介して浄水器20と蛇口30とを接続した状態を示す斜視図である。
【図2】同切替バルブの拡大斜視図である。
【図3】図2中の1−1線に沿ってみた縦断面図である。
【図4】図2中の2−2線に沿ってみた縦断面図である。
【図5】図2中の3−3線に沿ってみた横断面図である。
【図6】同切替バルブの平面図である。
【図7】同底面図である。
【図8】同切替バルブの他の実施例を示す縦断面図である。
【図9】従来の技術を示す切替バルブの縦断面図である。
【符号の説明】
10 切替バルブ
11 バルブ本体
11a 原水口
11b 送出口
11c 浄水口
11d 通水口
11e 上方ナット
12 切替弁体
12a 弁軸
12b 切替ハンドル
13 支持筒
13a 連通孔
13b 環状連通孔
14a 第1弁座
14b 第2弁座
14c 第3弁座
15 環状弁体
16 吐水筒
16a 貫通穴
16b 切替レバー
17 吐水口
17a シャワー口
18 下方ナット
18a ナット止め
19a 往管接続部
19b 復管接続部
20 浄水器
21 往管
22 復管
30 蛇口
31 ハンドル

Claims (2)

  1. 水道の蛇口に取り付けられて、供給されてきた原水を吐水口に直接または機外の浄水器に送るとともに、前記浄水器から環流してくる浄水または直接供給された原水を前記吐水口から吐出させるようにした切替バルブであって、
    この切替バルブを構成しているバルブ本体の略中央部に、前記浄水器へ原水を送り込む送出口と、前記浄水器からの浄水が流入してくる浄水口と、これらの浄水口及び送出口の間に位置する原水口とが開口する切替室を形成し、この切替室内に、外部の切替ハンドルによって、前記原水口は閉塞しないで前記送出口と原水口との間で移動されるとともに、当該切替室内の前記原水口と浄水口との間に形成した第1弁座に当接する切替弁体を配置し、
    この切替弁体を、前記切替ハンドルによって進退される弁軸の内端に取り付けるとともに、この弁軸を、前記切替室内に固定的に挿入されて、前記原水口と送出口との間に位置する第2弁座と前記原水口に連通する連通室とを形成した支持筒の中心に軸支し、
    さらに、前記バルブ本体の下部に、前記切替室に通水口を介して連通する分配室を形成したことを特徴とする浄水器用の切替バルブ。
  2. 前記バルブ本体の下部に形成した前記分配室内に、内部が貫通穴となって下端が前記吐水口となる吐水筒を上下動可能に組み付けるとともに、この吐水筒を中心に通す第3弁座を配置し、前記吐水筒の上端に、前記分配室の天井または前記第3弁座に当接する環状弁体を設けて、
    この環状弁体の位置によって、前記浄水または原水を、吐水またはシャワー水として吐出させないようにしたことを特徴とする請求項1に記載の浄水器用の切替バルブ。
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