JP2004345746A - 画像形成装置の用紙案内装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置の用紙案内装置において、用紙の案内部材として用いるリブが、その痕跡を残すことなく、スムーズに用紙を案内できるようにする。
【解決手段】画像形成装置1において、画像定着後の用紙Pは用紙搬送路14より排紙部15に排出され、スタックされる。用紙搬送路14の入口の部分には用紙案内装置20を設ける。用紙案内装置20は、動力回転する搬送ローラ30と、案内ローラ40と、可動リブ41と、案内ローラ40と可動リブを支持する浮動シャフト42とを備える。案内ローラ40と可動リブ41は固定リブ22の間から用紙搬送路14に出没する。浮動シャフト42は、付勢手段50により、案内ローラ40が搬送ローラ30に圧接する方向に付勢されている。搬送ローラ30の直径の増減があったときは、案内ローラ40と可動リブ41は付勢手段50に抗してその位置を変える。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像形成装置の用紙案内装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
PPC(Plain Paper Copier)、ファクシミリ、プリンタなどの画像形成装置においては、用紙搬送路に用紙送り用の搬送ローラが配置されている。また、用紙搬送路のカーブに沿って用紙がスムーズに移動するのを助けたり、用紙が搬送ローラに接触するのを助けたりする目的で、案内ローラ(コロ)やリブが配置されている。搬送ローラと案内ローラの例は特許文献1、2に見ることができる。リブの例は特許文献2に見ることができる。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−198207号公報
【特許文献2】
実開昭62−120755号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
動力回転する搬送ローラは、用紙に接触しているうちに摩耗して直径が小さくなる。逆に、トナーや紙粉が付着して直径が大きくなることもある。このように搬送ローラの直径が変動すると、搬送ローラと案内ローラの間のニップの位置が変わる。ニップの位置が変わると、ニップとその前後の用紙搬送路との間に段差が生じる、あるいは用紙搬送軌道からニップがずれるといった問題が発生する。
【0005】
通常の場合、搬送ローラは1箇所に1個しか配置されないということはなく、紙幅方向に間隔を置いて複数個配置される。これら複数個のローラの直径変化の度合いは一様でない。例えば、用紙の通過頻度の高い位置に置かれた搬送ローラは摩耗しやすいし、画像形成面の接触頻度の高い搬送ローラはトナーが付着しやすい。紙粉の付着しやすさ又は付着しにくさもローラの位置によってまちまちである。このような理由により、横並びになった搬送ローラ同士の間に必然的に直径差が生じる。搬送ローラ同士の間に直径差が生じると、これに接触している案内ローラの支持シャフトに傾きが生じる。支持シャフトに傾きが生じると、これに可動リブを取り付けている場合など、幅の狭い紙の先端が可動リブや支持シャフトにひっかかり、先端折れを生じたりすることがある。
【0006】
また用紙搬送路がカーブし、そのカーブの曲率中心側に画像形成面を向けて用紙が搬送される場合、ニップがカーブの曲率中心側にずれると、曲率中心側に存在するリブに画像形成面が強く擦られ、より重度のリブ跡が残ることになる。
【0007】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、画像形成装置の用紙案内装置において、搬送ローラに直径の増減が生じたとしても、リブ跡を残すことなくスムーズに用紙を案内できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明に係る画像形成装置の用紙案内装置は次の構成を備える:
(a)画像形成装置内部に形成された用紙搬送路
(b)前記用紙搬送路内に設けられた搬送ローラ
(c)前記用紙搬送路を通過する用紙を、前記搬送ローラと協働して案内する案内ローラ
(d)前記用紙搬送路を通過する用紙を案内する可動リブ
(e)前記案内ローラ及び可動リブを支持し、前記搬送ローラの外周面の位置に応じて位置を変える浮動シャフト。
【0009】
この構成によれば、案内ローラと可動リブとを同じ浮動シャフトに配置したので、案内ローラと可動リブの相対位置が変わらず、可動リブは案内ローラに対し常に一定の案内面を提供できる。このため、搬送ローラの摩耗による直径減、あるいはトナーや紙粉の付着による直径増があって搬送ローラと案内ローラの間のニップの位置が変わり、ニップとその前後の用紙搬送路との間の段差、あるいはニップの用紙搬送軌道からのずれといった問題が発生したとしても、可動リブがニップに対し適正な位置関係を保つため、用紙にリブ跡が残るといった事態を避けることができる。また、用紙搬送路がカーブし、そのカーブの曲率中心側に画像形成面を向けて用紙が搬送される場合であっても、ニップがカーブの曲率中心側にずれるときは可動リブも曲率中心側にずれ、画像形成面に重度のリブ跡が残ることはない。
【0010】
(2)上記のような用紙案内装置において、前記案内ローラを前記搬送ローラに圧接させる方向に前記浮動シャフトを付勢手段で付勢するものとした。
【0011】
この構成によれば、案内ローラと搬送ローラが付勢手段の与える所定の圧力をもって用紙を挟むので、用紙を確実に搬送することができる。
【0012】
(3)上記のような用紙案内装置において、前記搬送ローラは紙幅方向に間隔を置いて複数個配置され、これら複数個の搬送ローラのそれぞれに前記案内ローラを組み合わせるとともに、前記可動リブは隣り合った案内ローラの間に支持されているものとした。
【0013】
この構成によれば、搬送ローラと案内ローラの組み合わせが複数個存在することにより、用紙が確実に搬送される。案内ローラのペアが複数個存在すれば可動リブも複数個存在することになり、用紙が確実に案内される。
【0014】
(4)上記のような用紙案内装置において、可動リブとこれを挟む2個の案内ローラ、及びこれらを串刺しにするシャフトを1単位として構成した。
【0015】
搬送ローラが複数個横並びになっていると、搬送ローラ同士の間に直径差が生じた場合、案内ローラ及び可動リブを支持している浮動シャフトが傾く。ここで、2個の案内ローラの間に可動リブが配置されていれば、可動リブの高さは隣り合ったニップ位置の中間の高さとなり、用紙はひっかかりを生じることなくスムーズに誘導される。このため、用紙の先端が可動リブや浮動シャフトにひっかかって先端折れが発生したり、画像形成面が強く擦られてリブ跡が残ったりすることが防がれる。
【0016】
(5)上記のような用紙案内装置において、用紙搬送方向と直交する方向に複数の固定リブが並び、この固定リブの間から前記案内ローラ及び可動リブが前記用紙搬送路内に出没するものとした。
【0017】
この構成によれば、案内ローラと可動リブが固定リブの中に引っ込んで行くと、途中で用紙が固定リブに当たり、以後、用紙は固定リブで案内される。そのため、用紙搬送軌道が大きくずれることはなく、ジャムの発生が防止される。
【0018】
(6)上記のような用紙案内装置において、前記浮動シャフトの付勢手段は隣り合った案内ローラの間に配置されているものとした。
【0019】
付勢手段が案内ローラの外側に配置されていると、それぞれ片持ち梁(カンチレバー)となった浮動シャフトの端を付勢手段が押すことにより、浮動シャフトにしなりが生じ、可動リブが固定リブの間に引っ込むということになりかねない。隣り合った案内ローラの間に付勢手段を配置しておけば、そのような心配はない。
【0020】
(7)上記のような用紙案内装置において、前記可動リブと浮動シャフトとはスラスト方向への相対移動が不能又は困難な結合態様で結合されており、この可動リブと浮動シャフトの結合体のスラスト移動が前記固定リブによって制限されるものとした。
【0021】
この構成によれば、可動リブと浮動シャフトの結合体にスラスト荷重が加わったとしても、この結合体はスラスト方向に移動しない。従って、可動リブは常に一定位置で用紙を迎えることができる。用紙の側縁に合わせて可動リブを配置する場合など、用紙のひっかかりを防止するのに、この構成は大きな意味を持つ。
【0022】
(8)上記のような用紙案内装置において、前記用紙搬送路は前記浮動シャフトの軸線と直角な面内でカーブしており、そのカーブの曲率中心側に前記浮動シャフトが配置されているものとした。
【0023】
可動リブは浮動シャフトを中心に回動できる。用紙搬送軌道がカーブの曲率中心側にずれた場合でも、その曲率中心側に浮動シャフトがあれば、可動リブは用紙の軌道変化に自身の角度を合わせ、用紙に重度のリブ跡を残すことはない。固定リブの間から可動リブが出没する構成であっても、可動リブの用紙誘導機能が固定リブによる重度のリブ跡を防ぐ。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1〜4に基づき説明する。図1は画像形成装置の概略構造を示す正面図、図2は用紙案内装置の構成を示す断面図、図3は案内ローラ、可動リブ、浮動シャフト、及び固定リブの配置を示す側面図、図4は図2と同様の断面図にして異なる動作状態を示すものである。
【0025】
画像形成装置1はプリンタであり、ハウジング10の内部に画像形成部11と定着部12を収容している。給紙部13から供給された用紙は、画像形成部11でトナーを転写された後、定着部12で熱によりトナーを定着され、用紙搬送路14を通ってハウジング10の上面の排紙部15に排出され、スタックされる。
【0026】
用紙搬送路14の入口の部分に用紙案内装置20を配置する。用紙案内装置20の詳細構造を図2に示す。固定部材である断面形状L字形のアングル部材21を、紙面の奥行方向に延びるように配置する。アングル部材21の下面には、用紙Pを案内する固定リブ22を複数個、紙面の奥行方向に所定間隔で配置する。図2と直角の方向から固定リブ22を見ると図3のようになる。なお図3には一部の固定リブ22しか示していない。
【0027】
アングル部材21の、定着装置12の方に向いた側面にも、固定リブ22と同様の固定リブ23を配置する。固定リブ22、23の下方には、図示しない固定部材に支持された固定リブ24、25を配置する。上方の固定リブ22、23と、下方の固定リブ24、25との間には、用紙搬送路14の一部となる隙間26が形成される。隙間26を出たところに、用紙Pを下から支える案内板27を配置する。
【0028】
一列に並ぶ固定リブ24、25の間に搬送ローラ30を配置する。搬送ローラ30は図示しないモータによって回転せしめられ、用紙Pに送りを与えるものである。搬送ローラ30は金属製の駆動シャフト31の外側にゴム製の摩擦ローラ32を固定した構造である。摩擦ローラ32の周面は隙間26に突き出す。搬送ローラ30は紙幅方向に所定間隔を置いて複数個配置する。紙幅の中心を境にして対称的に、左右同数ずつのペアとして配置するのがよい。
【0029】
固定リブ22の間には、搬送ローラ30に対応する位置に案内ローラ40を配置する。案内ローラ40は用紙Pを搬送ローラ30と協働して案内する。
【0030】
案内ローラ40には可動リブ41を組み合わせる。案内ローラ40と可動リブ41は共に合成樹脂製である。可動リブ41はほぼ直角三角形の正面形状を有し、図3に見られるように、2個が1単位として一体成型されている。一体成型する可動リブ41の数に限定はなく、3個以上であっても構わない。
【0031】
案内ローラ40と可動リブ41は金属製の浮動シャフト42で串刺しにして1単位とする。全ての案内ローラ40と可動リブ41を1本の浮動シャフト42で串刺しにしたものを1単位としてもよく、あるいは1個の案内ローラ40の両側に可動リブ41を配置して1本の浮動シャフト42で串刺しにしたものを1単位としてもよいが、本実施形態では次の構成を1単位としている。すなわち2個の案内ローラ40をペアとし、間に可動リブ41を挟む。これらの案内ローラ40と可動リブ41を1本の金属製の浮動シャフト42で串刺しにして1単位を構成する。
【0032】
案内ローラ40のペアに対し可動リブ41を組み合わせるので、案内ローラ40のペアが複数個存在すれば可動リブも複数個存在することになり、用紙Pは確実に案内される。
【0033】
案内ローラ40と浮動シャフト42のはめ合いはゆるくし、案内ローラ40が浮動シャフト42のまわりを自由に回転できるようにする。可動リブ41と浮動シャフト42のはめ合いはきつくし、可動リブ41と浮動シャフト42の相対回転、及びスラスト方向(浮動シャフト42の軸線方向)への相対移動を困難又は不能にする。
【0034】
固定リブ22のうち、案内ローラ40と可動リブ41の間に位置するもの(22aの符号を付す)に浮動シャフト42の支持部が形成される。固定リブ22aにはその下縁から垂直なスリット43を形設し、ここに下の方から浮動シャフト42を係合させる。浮動シャフト42はスリット43に沿って上下動、すなわち浮動可能となる。案内ローラ40と可動リブ41は固定リブ22の間から用紙搬送路14内に出没する。
【0035】
浮動シャフト42の端面は固定リブ22aに隣接する固定リブ22の側面に対面する。可動リブ41の側面は固定リブ22aの側面に対面する。可動リブ41とこれに対面する固定リブ22aとの隙間は浮動シャフト42とこれに対面する固定リブ22との隙間より小さい。可動リブ41と浮動シャフト42の結合体にスラスト荷重が加わった場合、この結合体のスラスト方向への移動は可動リブ41が固定リブ22aに当たることにより制限される。従って、可動リブ41は常に一定位置で用紙を迎えることができ、用紙の側縁に合わせて可動リブ41を配置する場合など、用紙の引っかかりを常に効果的に防止することができる。浮動シャフト42の端面は固定リブ22に接触しないので、浮動シャフト42の端面が固定リブ22の側面をこすって傷つけ、浮動シャフト42自身の動きも悪くなるといったこともない。
【0036】
案内ローラ40が搬送ローラに圧接する方向に、浮動シャフト42を付勢手段50で付勢する。付勢手段50は、圧縮コイルばねやねじりコイルばねなど、任意のばねをもって構成できる。付勢手段50は1本の浮動シャフト42につき2組ずつ設けられ、隣り合った案内ローラ40の間に、正確に言えば案内ローラ40と可動リブ41の間に、配置されている。
【0037】
付勢手段50が2個の案内ローラ40の外側に配置されていると、それぞれ片持ち梁(カンチレバー)となった浮動シャフト42の端を付勢手段50が押すことにより、浮動シャフト42にしなりが生じる可能性がある。浮動シャフト42がしなれば可動リブ41が固定リブ22の間に引っ込む。隣り合った案内ローラ40の間に付勢手段50を配置しておけば、そのような事態には至らない。
【0038】
図1、2に見られるように、用紙搬送路14は、搬送ローラ30及び案内ローラ40の存在する箇所において、浮動シャフト42の軸線と直角な面内でカーブしている。浮動シャフト42はそのカーブの曲率中心側に配置されている。
【0039】
用紙案内装置20は次のように動作する。定着装置12を出た用紙Pの先端が隙間26に入り、搬送ローラ30と案内ローラ40の間のニップに到達すると、動力回転する搬送ローラ30及びこれに追随して従動回転する案内ローラ40により用紙Pはニップに引き込まれる。ニップを出た用紙Pは案内板27に接触しつつ、さらに上方の用紙搬送路14へと送り出されて行く。可動リブ41は用紙Pの先端を搬送ローラ30と案内ローラ40の間のニップへと誘導するとともに、ニップを出た用紙Pが所定の軌道に沿って進むよう案内する働きをする。この時用紙Pは画像形成面側を案内ローラ40と可動リブ41の方に、すなわち用紙搬送路14のカーブの曲率中心側に向けている。
【0040】
搬送ローラ30には寸法誤差があり、また組立誤差もある。ゴム製である摩擦ローラ32は、定着後の用紙Pの持つ熱を繰り返し受けているうちに変質し、直径が小さくなることがある。また摩擦ローラ32の摩耗によっても搬送ローラ30の直径は小さくなって行く。逆に、トナーや紙粉が付着して搬送ローラ30の直径が大きくなることもある。このように、搬送ローラ30の外周面の隙間26への突き出し量は一定でない。
【0041】
浮動シャフト42に支持された案内ローラ40は、搬送ローラ30の突き出し量が変動したとしてもこれに追随し、所定のニップを形成する。この時、高さ方向におけるニップの位置は変動する。ニップの位置が変動すると、特に搬送ローラ30の直径が縮んでニップの位置が下がった場合、用紙Pの先端が案内ローラ40の周面に大角度で当たり、スムーズにニップに入って行かない可能性がある。しかしながら本発明の構成では、ニップの位置が下がっている、すなわち案内ローラ40の位置が下がっていれば、これにつれて可動リブ41も下がり、ニップに対し適正な位置を保つので、用紙Pの先端は引き続きニップの方へとスムーズに誘導される。
【0042】
図4は搬送ローラ30の直径が縮んで(元来の直径を仮想線で示す)案内ローラ40と可動リブ41が下がった状態を示している。この状態で、搬送ローラ30と案内ローラ40の間のニップを通り抜けた用紙Pに張力が働き、可動リブ41の後端に矢印A方向の力がかかったときは、可動リブ41は浮動シャフト42とともに図4において時計方向に回動し、用紙Pからのの圧力を逃がす。そのため、用紙Pに可動リブ41がくい込んでリブ跡を残すことがない。
【0043】
可動リブ41の回動ばかりでなく、案内ローラ40又は可動リブ41が用紙Pから受ける圧力に応じ、浮動シャフト42は付勢手段50からの付勢力に抗して上昇する。これによっても用紙Pからの圧力は軽減される。
【0044】
このように可動リブ41には「逃げ」の余地があり、用紙Pを押しすぎることがないので、用紙Pに可動リブ41の痕跡が残らない。長期使用により可動リブ41にトナーが堆積していたとしても、トナーが用紙Pに強くこすりつけられて用紙Pを汚すといったこともない。
【0045】
トナーや紙粉の付着により搬送ローラ30の直径が増加したときは、ニップは用紙搬送路14のカーブの曲率中心側にずれる。ニップがずれれば可動リブ41も曲率中心側にずれる。そればかりでなく、曲率中心側に浮動シャフト42があるため、可動リブ41は用紙Pの軌道変化に自身の角度を合わせ、用紙Pに重度のリブ跡を残すことはない。また、可動リブ41の用紙誘導機能により、固定リブ22による重度のリブ跡も防がれる。
【0046】
搬送ローラ30の直径増大により案内ローラ40と可動リブ41が固定リブ22の中に引っ込んで行くと、途中で用紙Pが固定リブ22に当たり、以後、用紙Pは固定リブ22で案内される。そのため、用紙搬送軌道が大きくずれることはなく、ジャムの発生が防止される。
【0047】
横並びになっている搬送ローラ30同士の間に直径差が生じた場合、これらの搬送ローラ30に接触する2個の案内ローラ40で支えられている浮動シャフト42は傾く。可動リブ41の高さは隣り合ったニップ位置の中間の高さとなり、可動リブ41の位置は搬送ローラ30の直径差ほど変動しない。そのため用紙Pはひっかかりを生じることなくスムーズに誘導される。従って、用紙Pの先端が可動リブ41や浮動シャフト42にひっかかって先端折れが発生したり、画像形成面が強く擦られてリブ跡が残ったりすることが防がれる。
【0048】
浮動シャフト42の軸線方向における案内ローラ40の幅と可動リブ41の幅(複数個の可動リブ41がなす幅)及び位置設定、あるいはこれらの数は自由に調整できる。異なる規格の用紙に画像形成装置1を適合させる場合、案内ローラ40、可動リブ41、及び浮動シャフト42の組み合わせを調整したり交換したりすれば済むことが多い。
【0049】
以上、本発明の実施形態につき説明したが、この他、発明の主旨から逸脱しない範囲で種々の改変を加えて実施することができる。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、案内ローラと可動リブとを同じ浮動シャフトに配置したので、案内ローラと可動リブの相対位置が変わらず、可動リブは案内ローラに対し常に一定の案内面を提供できる。このため、搬送ローラの摩耗による直径減、あるいはトナーや紙粉の付着による直径増があって搬送ローラと案内ローラの間のニップの位置が変わり、ニップとその前後の用紙搬送路との間の段差、あるいはニップの用紙搬送軌道からのずれといった問題が発生したとしても、可動リブがニップに対し適正な位置関係を保つため、用紙にリブ跡が残るといった事態を避けることができる。
【0051】
また、可動リブとこれを挟む2個の案内ローラ、及びこれらを串刺しにするシャフトを1単位として構成したので、搬送ローラ同士の間に直径差が生じて浮動シャフトが傾いた場合、可動リブの高さは隣り合ったニップ位置の中間の高さとなり、用紙はひっかかりを生じることなくスムーズに誘導される。このため、用紙の先端が可動リブや浮動シャフトにひっかかって先端折れが発生したり、画像形成面が強く擦られてリブ跡が残ったりすることが防がれる。
【0052】
さらに、用紙搬送路は浮動シャフトの軸線と直角な面内でカーブしており、そのカーブの曲率中心側に浮動シャフトが配置されているから、カーブの曲率中心側に画像形成面を向けて用紙が搬送される場合、ニップがカーブの曲率中心側にずれるときは可動リブも曲率中心側にずれ、画像形成面に重度のリブ跡が残ることはない。従って用紙をスムーズに、見た目を損なうことなく送ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の概略構造を示す正面図
【図2】用紙案内装置の構成を示す断面図
【図3】案内ローラ、可動リブ、浮動シャフト、及び固定リブの配置を示す側面図
【図4】図2と同様の断面図にして異なる動作状態を示すもの
【符号の説明】
1 画像形成装置
10 ハウジング
11 画像形成部
12 定着部
13 給紙部
14 用紙搬送路
15 排紙部
20 用紙案内装置
22 固定リブ
30 搬送ローラ
40 案内ローラ
41 可動リブ
42 浮動シャフト
50 付勢手段
P シート

Claims (8)

  1. 次の構成を備えることを特徴とする画像形成装置の用紙案内装置:
    (a)画像形成装置内部に形成された用紙搬送路
    (b)前記用紙搬送路内に設けられた搬送ローラ
    (c)前記用紙搬送路を通過する用紙を、前記搬送ローラと協働して案内する案内ローラ
    (d)前記用紙搬送路を通過する用紙を案内する可動リブ
    (e)前記案内ローラ及び可動リブを支持し、前記搬送ローラの外周面の位置に応じて位置を変える浮動シャフト。
  2. 前記案内ローラを前記搬送ローラに圧接させる方向に前記浮動シャフトを付勢手段で付勢することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置の用紙案内装置。
  3. 前記搬送ローラは紙幅方向に間隔を置いて複数個配置され、これら複数個の搬送ローラのそれぞれに前記案内ローラを組み合わせるとともに、前記可動リブは隣り合った案内ローラの間に支持されていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置の用紙案内装置。
  4. 可動リブとこれを挟む2個の案内ローラ、及びこれらを串刺しにするシャフトを1単位として構成したことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置の用紙案内装置。
  5. 用紙搬送方向と直交する方向に複数の固定リブが並び、この固定リブの間から前記案内ローラ及び可動リブが前記用紙搬送路内に出没することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の画像形成装置の用紙案内装置。
  6. 前記浮動シャフトの付勢手段は隣り合った案内ローラの間に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置の用紙案内装置。
  7. 前記可動リブと浮動シャフトとはスラスト方向への相対移動が不能又は困難な結合態様で結合されており、この可動リブと浮動シャフトの結合体のスラスト移動が前記固定リブによって制限されることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置の用紙案内装置。
  8. 前記用紙搬送路は前記浮動シャフトの軸線と直角な面内でカーブしており、そのカーブの曲率中心側に前記浮動シャフトが配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の画像形成装置の用紙案内装置。
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