JP2004345227A - 鏡面化粧板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】鏡面光沢を持つ化粧板において、傷がつきにくく、外観不良が起こらない鏡面化粧板を提供する。
【解決手段】押出成形された厚さ1.0〜3.0mmの透明アクリル樹脂板の裏面に、印刷シートを押出ラミネート加工すると同時に印刷シート側よりエンボス加工し、該アクリル樹脂板の表面を鏡面とした後、該アクリル樹脂板の表面に固形分が0.7〜5.0重量%含有するシリコーン樹脂エマルジョン水溶液を湿潤重量で10〜50g/m2塗布し、乾燥したことを特徴とし、該印刷シートが非晶質ポリエステル樹脂シートに絵柄が印刷されたものが好ましい。
【選択図】 図2
【解決手段】押出成形された厚さ1.0〜3.0mmの透明アクリル樹脂板の裏面に、印刷シートを押出ラミネート加工すると同時に印刷シート側よりエンボス加工し、該アクリル樹脂板の表面を鏡面とした後、該アクリル樹脂板の表面に固形分が0.7〜5.0重量%含有するシリコーン樹脂エマルジョン水溶液を湿潤重量で10〜50g/m2塗布し、乾燥したことを特徴とし、該印刷シートが非晶質ポリエステル樹脂シートに絵柄が印刷されたものが好ましい。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、収納扉、キッチン表面材、浴室内装用等の内装材用途に使用するのに好適な鏡面化粧板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、収納扉、キッチン表面材、浴室内装用等の内装材用途に使用される化粧板において、合成樹脂板、無機質板、等の基板に樹脂製化粧シートを積層したものが広く用いられている。また、近年においては、表面に鏡面光沢を持つ化粧板が求められている。
【0003】
このような用途に用いられる化粧板としては、絵柄シートの上面にアクリル樹脂製の表面板を熱硬化性の接着剤を介して順次積層し、プレス加工により貼り合わせた後、表面を研磨して鏡面光沢を持つ化粧板を製造する方法が知られている(特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−47865号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、枚葉ごとにプレス加工をするため生産性がよくないという問題がある。一方、アクリル樹脂は一般的に表面硬度が高く、耐擦傷性に優れているとされているが、実際には表面に低分子量の分解物が存在し、これが表面硬度に悪影響をおよぼし、耐擦傷性が悪くなるという問題がある。
【0006】
本発明は、かかる事情鑑みてなされたもので、生産性がよく、アクリル樹脂の見かけの表面硬度を上げることによって耐擦傷性がよい鏡面化粧板提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記問題を解決するため鋭意研究した結果、アクリル樹脂板の裏面に、印刷シートを押出ラミネート加工すると同時に印刷シート側よりエンボス加工し、その後アクリル樹脂板の表面にシリコーン系エマルジョンを塗布、乾燥することを連続的に行うことにより、表面硬度がより高く、耐擦傷性の優れた化粧板を製造できることを見いだし、本発明を完成させるに至った。
【0008】
すなわち、本発明の鏡面化粧板は、押出成形された厚さ1.0〜3.0mmの透明アクリル樹脂板の裏面に、印刷シートを押出ラミネート加工すると同時に印刷シート側よりエンボス加工し、該アクリル樹脂板の表面を鏡面とした後、該アクリル系樹脂板の表面に固形分が0.7〜5.0重量%含有するシリコーン樹脂エマルジョン水溶液を湿潤重量で10〜50g/m2塗布し、乾燥したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明を説明する。図1は本発明の鏡面化粧板の構成を示す概略断面図である。本発明における鏡面化粧板1は、図1に示すように、絵柄印刷13を有する印刷シート12の表面に透明アクリル樹脂板11を積層し、さらに透明アクリル系樹脂板11の表面にシリコーン樹脂エマルジョン14が塗布されている。
【0010】
本発明に用いる透明アクリル樹脂板を構成するアクリル樹脂としては、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸プロピル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸メチル・(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、エチレン・(メタ)アクリル酸メチル共重合体、スチレン・(メタ)アクリル酸メチル共重合体の(メタ)アクリル酸エステルを含む単独または共重合体からなるものが挙げられる。具体的には、三菱レイヨン社より、「アクリペットVH」、「アクリペットV」などの商品名で市販されている。この透明アクリル樹脂板の厚さは、1.5〜3.0mm、好ましくは1.5〜2.0mmの範囲である。
【0011】
本発明に用いる印刷シートとしては、非晶質ポリエステル樹脂シートに絵柄印刷を施したものが好ましい。この印刷シートの厚さは、0.07〜0.2mm、好ましくは0.1〜0.15mmの範囲である。
【0012】
前記印刷シートに用いられる非晶質ポリエステル樹脂は、テレフタル酸からなるジカルボン酸成分と、20〜35モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノールと65〜80モル%のエチレングリコールからなるジオール成分とから構成されたポリエステルであり、具体的には、イーストマンケミカル社より、「PETG GN071」、「PETG6763」、「Provista」などの商品名として市販されている。
【0013】
本発明に用いるシリコーン樹脂エマルジョンとしては、炭素数1〜20のポリアルキルシロキサンおよび/または炭素数1〜18のポリアルキル水素シロキサン、乳化剤、酢酸ならびに水を主成分とするものが挙げられる。具体的には、信越化学工業社より、「KM75」、「KM786」、「KM883」、「KM244F」などの商品名として市販されている。
【0014】
本発明の鏡面化粧板は、図2に示すように、Tダイ20より押出される透明アクリル樹脂板11を第1ロール21と第2ロール22で成形しながら、予めカレンダー成形や押出成形により成形した非晶質ポリエステル樹脂着色シートに絵柄印刷13を施した印刷シート12を、透明アクリル樹脂板11の裏面に押出ラミネート加工により貼り合わせると同時にエンボスロール23により印刷シート側よりエンボス加工した後、前記シリコーン樹脂エマルジョンを水で希釈したシリコーン樹脂エマルジョン水溶液を塗布装置24で透明アクリル樹脂板11の表面に塗布、乾燥し、その後定尺に切断して化粧板1が製造される。
【0015】
前記水溶液に含まれるシリコーン樹脂エマルジョン量は、0.7〜5.0重量%、好ましくは1.0〜3.5重量%である。シリコーン樹脂エマルジョン量が0.7重量%未満だと耐擦傷性の効果が発揮されず、5.0重量%を超えると、耐擦傷性の効果が頭打ちとなるうえに、塗布した跡が残り、外観が悪くなるので好ましくない。
【0016】
透明アクリル樹脂板11の表面にシリコーン樹脂エマルジョン水溶液を塗布する方法は特に制限されず、例えば、スプレー塗布、ロールコーター塗布、流延塗布、ドクターブレード塗布などの任意の方法で行うことができる。塗布量は、湿潤重量で10〜50g/m2、好ましくは25〜35g/m2 の範囲である。塗布量が10g/m2 未満だと耐擦傷性の効果が発揮されず、50g/m2を超えると、耐擦傷性の効果が頭打ちとなるうえに、塗布した跡が残り、外観が悪くなるので好ましくない。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の内容を、実施例を挙げてさらに具体的に説明する。なお、実施例および比較例における性能試験は、以下のようにして行った。
【0018】
(1)摩擦摩耗試験
摩擦摩耗試験機(テスター産業社製)の摩擦子に綿手袋を取り付け、1kgの荷重をかけ、ストローク100mm、60往復/分で試料を擦りつけた。評価基準は次のとおり。
○・・・傷がつかない
△・・・薄く傷がつく
×・・・はっきりと傷がつく
【0019】
(2)爪スクラッチ
水平に置いた試料に爪をあて、そのまま荷重をかけて滑らせ、傷の入り具合を目視にて観察した。評価基準は次のとおり。
○・・・傷がつかない
△・・・薄く傷がつく
×・・・はっきりと傷がつく
【0020】
実施例1
アクリル樹脂をTダイ押出機にて厚さ1.5mmの板を成形し、予めカレンダー成形や押出成形により成形した非晶質ポリエステル樹脂着色シートに絵柄印刷を施した厚さ0.15mmの印刷シートを、透明アクリル樹脂板の裏面に熱ラミネート加工により貼り合わせると同時にエンボスロールにより印刷シート側よりエンボス加工した後、シリコーン樹脂エマルジョン(信越化学工業社製、「KM768」、固形分30重量%)を、固形分が1.5重量%になるように水で希釈したシリコーン樹脂エマルジョン水溶液を、スプレーを用いて、湿潤重量で30g/m2になるように塗布し、乾燥させた後、定尺に切断して化粧板を製造した。得られた化粧板の評価を表1に示す。
【0021】
実施例2
シリコーン樹脂エマルジョン水溶液の固形分を3.0重量%にしたこと以外は実施例1と同様の方法で化粧板を製造した。得られた化粧板の評価を表1に示す。
【0022】
実施例3
シリコーン樹脂エマルジョン水溶液の固形分を1.0重量%にしたこと以外は実施例1と同様の方法で化粧板を製造した。得られた化粧板の評価を表1に示す。
【0023】
比較例1
シリコーン樹脂エマルジョン水溶液を塗布しないこと以外は実施例1と同様の方法で化粧板を製造した。得られた化粧板の評価を表1に示す。
【0024】
比較例2
シリコーン樹脂エマルジョン水溶液の固形分を0.5重量%にしたこと以外は実施例1と同様の方法で化粧板を製造した。得られた化粧板の評価を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、透明アクリル樹脂板の上面にシリコーン系エマルジョンを吹き付けることにより見かけの表面硬度がより高くなることにより耐擦傷性がよくなり、ラミネート加工と同時にエンボス加工することにより、縦スジ等の外観不良を起こさない化粧板得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鏡面化粧板の構成の一例を示す断面図である。
【図2】本発明の鏡面化粧板を製造する方法の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…鏡面化粧板
11…透明アクリル樹脂板
12…印刷シート
13…絵柄印刷
14…シリコーン系エマルジョン
20…Tダイ
21…第1ロール
22…第2ロール
23…エンボスロール
24…塗布装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、収納扉、キッチン表面材、浴室内装用等の内装材用途に使用するのに好適な鏡面化粧板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、収納扉、キッチン表面材、浴室内装用等の内装材用途に使用される化粧板において、合成樹脂板、無機質板、等の基板に樹脂製化粧シートを積層したものが広く用いられている。また、近年においては、表面に鏡面光沢を持つ化粧板が求められている。
【0003】
このような用途に用いられる化粧板としては、絵柄シートの上面にアクリル樹脂製の表面板を熱硬化性の接着剤を介して順次積層し、プレス加工により貼り合わせた後、表面を研磨して鏡面光沢を持つ化粧板を製造する方法が知られている(特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−47865号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、枚葉ごとにプレス加工をするため生産性がよくないという問題がある。一方、アクリル樹脂は一般的に表面硬度が高く、耐擦傷性に優れているとされているが、実際には表面に低分子量の分解物が存在し、これが表面硬度に悪影響をおよぼし、耐擦傷性が悪くなるという問題がある。
【0006】
本発明は、かかる事情鑑みてなされたもので、生産性がよく、アクリル樹脂の見かけの表面硬度を上げることによって耐擦傷性がよい鏡面化粧板提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記問題を解決するため鋭意研究した結果、アクリル樹脂板の裏面に、印刷シートを押出ラミネート加工すると同時に印刷シート側よりエンボス加工し、その後アクリル樹脂板の表面にシリコーン系エマルジョンを塗布、乾燥することを連続的に行うことにより、表面硬度がより高く、耐擦傷性の優れた化粧板を製造できることを見いだし、本発明を完成させるに至った。
【0008】
すなわち、本発明の鏡面化粧板は、押出成形された厚さ1.0〜3.0mmの透明アクリル樹脂板の裏面に、印刷シートを押出ラミネート加工すると同時に印刷シート側よりエンボス加工し、該アクリル樹脂板の表面を鏡面とした後、該アクリル系樹脂板の表面に固形分が0.7〜5.0重量%含有するシリコーン樹脂エマルジョン水溶液を湿潤重量で10〜50g/m2塗布し、乾燥したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明を説明する。図1は本発明の鏡面化粧板の構成を示す概略断面図である。本発明における鏡面化粧板1は、図1に示すように、絵柄印刷13を有する印刷シート12の表面に透明アクリル樹脂板11を積層し、さらに透明アクリル系樹脂板11の表面にシリコーン樹脂エマルジョン14が塗布されている。
【0010】
本発明に用いる透明アクリル樹脂板を構成するアクリル樹脂としては、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸プロピル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸メチル・(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、エチレン・(メタ)アクリル酸メチル共重合体、スチレン・(メタ)アクリル酸メチル共重合体の(メタ)アクリル酸エステルを含む単独または共重合体からなるものが挙げられる。具体的には、三菱レイヨン社より、「アクリペットVH」、「アクリペットV」などの商品名で市販されている。この透明アクリル樹脂板の厚さは、1.5〜3.0mm、好ましくは1.5〜2.0mmの範囲である。
【0011】
本発明に用いる印刷シートとしては、非晶質ポリエステル樹脂シートに絵柄印刷を施したものが好ましい。この印刷シートの厚さは、0.07〜0.2mm、好ましくは0.1〜0.15mmの範囲である。
【0012】
前記印刷シートに用いられる非晶質ポリエステル樹脂は、テレフタル酸からなるジカルボン酸成分と、20〜35モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノールと65〜80モル%のエチレングリコールからなるジオール成分とから構成されたポリエステルであり、具体的には、イーストマンケミカル社より、「PETG GN071」、「PETG6763」、「Provista」などの商品名として市販されている。
【0013】
本発明に用いるシリコーン樹脂エマルジョンとしては、炭素数1〜20のポリアルキルシロキサンおよび/または炭素数1〜18のポリアルキル水素シロキサン、乳化剤、酢酸ならびに水を主成分とするものが挙げられる。具体的には、信越化学工業社より、「KM75」、「KM786」、「KM883」、「KM244F」などの商品名として市販されている。
【0014】
本発明の鏡面化粧板は、図2に示すように、Tダイ20より押出される透明アクリル樹脂板11を第1ロール21と第2ロール22で成形しながら、予めカレンダー成形や押出成形により成形した非晶質ポリエステル樹脂着色シートに絵柄印刷13を施した印刷シート12を、透明アクリル樹脂板11の裏面に押出ラミネート加工により貼り合わせると同時にエンボスロール23により印刷シート側よりエンボス加工した後、前記シリコーン樹脂エマルジョンを水で希釈したシリコーン樹脂エマルジョン水溶液を塗布装置24で透明アクリル樹脂板11の表面に塗布、乾燥し、その後定尺に切断して化粧板1が製造される。
【0015】
前記水溶液に含まれるシリコーン樹脂エマルジョン量は、0.7〜5.0重量%、好ましくは1.0〜3.5重量%である。シリコーン樹脂エマルジョン量が0.7重量%未満だと耐擦傷性の効果が発揮されず、5.0重量%を超えると、耐擦傷性の効果が頭打ちとなるうえに、塗布した跡が残り、外観が悪くなるので好ましくない。
【0016】
透明アクリル樹脂板11の表面にシリコーン樹脂エマルジョン水溶液を塗布する方法は特に制限されず、例えば、スプレー塗布、ロールコーター塗布、流延塗布、ドクターブレード塗布などの任意の方法で行うことができる。塗布量は、湿潤重量で10〜50g/m2、好ましくは25〜35g/m2 の範囲である。塗布量が10g/m2 未満だと耐擦傷性の効果が発揮されず、50g/m2を超えると、耐擦傷性の効果が頭打ちとなるうえに、塗布した跡が残り、外観が悪くなるので好ましくない。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の内容を、実施例を挙げてさらに具体的に説明する。なお、実施例および比較例における性能試験は、以下のようにして行った。
【0018】
(1)摩擦摩耗試験
摩擦摩耗試験機(テスター産業社製)の摩擦子に綿手袋を取り付け、1kgの荷重をかけ、ストローク100mm、60往復/分で試料を擦りつけた。評価基準は次のとおり。
○・・・傷がつかない
△・・・薄く傷がつく
×・・・はっきりと傷がつく
【0019】
(2)爪スクラッチ
水平に置いた試料に爪をあて、そのまま荷重をかけて滑らせ、傷の入り具合を目視にて観察した。評価基準は次のとおり。
○・・・傷がつかない
△・・・薄く傷がつく
×・・・はっきりと傷がつく
【0020】
実施例1
アクリル樹脂をTダイ押出機にて厚さ1.5mmの板を成形し、予めカレンダー成形や押出成形により成形した非晶質ポリエステル樹脂着色シートに絵柄印刷を施した厚さ0.15mmの印刷シートを、透明アクリル樹脂板の裏面に熱ラミネート加工により貼り合わせると同時にエンボスロールにより印刷シート側よりエンボス加工した後、シリコーン樹脂エマルジョン(信越化学工業社製、「KM768」、固形分30重量%)を、固形分が1.5重量%になるように水で希釈したシリコーン樹脂エマルジョン水溶液を、スプレーを用いて、湿潤重量で30g/m2になるように塗布し、乾燥させた後、定尺に切断して化粧板を製造した。得られた化粧板の評価を表1に示す。
【0021】
実施例2
シリコーン樹脂エマルジョン水溶液の固形分を3.0重量%にしたこと以外は実施例1と同様の方法で化粧板を製造した。得られた化粧板の評価を表1に示す。
【0022】
実施例3
シリコーン樹脂エマルジョン水溶液の固形分を1.0重量%にしたこと以外は実施例1と同様の方法で化粧板を製造した。得られた化粧板の評価を表1に示す。
【0023】
比較例1
シリコーン樹脂エマルジョン水溶液を塗布しないこと以外は実施例1と同様の方法で化粧板を製造した。得られた化粧板の評価を表1に示す。
【0024】
比較例2
シリコーン樹脂エマルジョン水溶液の固形分を0.5重量%にしたこと以外は実施例1と同様の方法で化粧板を製造した。得られた化粧板の評価を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、透明アクリル樹脂板の上面にシリコーン系エマルジョンを吹き付けることにより見かけの表面硬度がより高くなることにより耐擦傷性がよくなり、ラミネート加工と同時にエンボス加工することにより、縦スジ等の外観不良を起こさない化粧板得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鏡面化粧板の構成の一例を示す断面図である。
【図2】本発明の鏡面化粧板を製造する方法の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…鏡面化粧板
11…透明アクリル樹脂板
12…印刷シート
13…絵柄印刷
14…シリコーン系エマルジョン
20…Tダイ
21…第1ロール
22…第2ロール
23…エンボスロール
24…塗布装置
Claims (2)
- 押出成形された厚さ1.0〜3.0mmの透明アクリル樹脂板の裏面に、印刷シートを押出ラミネート加工すると同時に印刷シート側よりエンボス加工し、該アクリル樹脂板の表面を鏡面とした後、該アクリル樹脂板の表面に固形分が0.7〜5.0重量%含有するシリコーン樹脂エマルジョン水溶液を湿潤重量で10〜50g/m2 塗布し、乾燥したことを特徴とする耐擦傷性を有する鏡面化粧板の製造方法。
- 印刷シートが非晶質ポリエステル樹脂シートに絵柄が印刷されたものであることを特徴とする請求項1に記載の鏡面化粧板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003144899A JP2004345227A (ja) | 2003-05-22 | 2003-05-22 | 鏡面化粧板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003144899A JP2004345227A (ja) | 2003-05-22 | 2003-05-22 | 鏡面化粧板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004345227A true JP2004345227A (ja) | 2004-12-09 |
Family
ID=33532235
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003144899A Pending JP2004345227A (ja) | 2003-05-22 | 2003-05-22 | 鏡面化粧板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004345227A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012115391A2 (ko) * | 2011-02-21 | 2012-08-30 | (주)엘지하우시스 | 독립된 구조의 투명 돌기를 포함하는 경면 시트 및 그 제조방법 |
-
2003
- 2003-05-22 JP JP2003144899A patent/JP2004345227A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012115391A2 (ko) * | 2011-02-21 | 2012-08-30 | (주)엘지하우시스 | 독립된 구조의 투명 돌기를 포함하는 경면 시트 및 그 제조방법 |
WO2012115391A3 (ko) * | 2011-02-21 | 2012-10-18 | (주)엘지하우시스 | 독립된 구조의 투명 돌기를 포함하는 경면 시트 및 그 제조방법 |
CN103379993A (zh) * | 2011-02-21 | 2013-10-30 | 乐金华奥斯有限公司 | 包括具有独立结构的透明突起的镜面片材及其制造方法 |
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