JP2004344320A - 組み立て式の隔離用フード装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】不使用時には折り畳んで小さくでき、使用時に組み立てて対象者を有効に隔離する組み立て式の隔離用フード装置を提供すること。
【解決手段】隔離用フード装置1は、第1,2組み立て体1A,1Bから構成され、前者1Aは、マットM上に立設する支持板6とこれに固着された第1シート3とから構成され、後者1Bは、支持板6の弧状端部6bに留め金具8を介して着脱可能に接続される一端部9aを有する可撓性の覆い板9と、これに固着された第2シート4とから構成されている。覆い板9は、不使用時には平坦であり、使用時に支持板6の弧状端部6bに留め金具8により一端部9aを接続し、変形させて空間部16を形成して対象者の胸部より上方部分を収容しかつ内部の空気を吸気装置5で排気陰圧にし、対象者およびその周囲を第1,2シート3,4で覆って隔離する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、組み立て式の隔離用フード装置に関し、更に詳細には、例えば病室のベッドや病人を搬送するストレッチャーなどに設置して、該ベッドやストレッチャーに横たわる対象者のみを容易に隔離できる組み立て式の隔離用フード装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
感染症患者や放射性の塵埃を浴び、救護を必要とする対象者は、伝染性ウイルスや放射性の塵埃が病室外部へ拡散しないように病院等の隔離病棟に収容される。一般に、このような隔離病棟では、病室又は病棟内部の空気が外部に漏れないように吸気装置などによって陰圧(負圧)にされ、吸引された病室又は病院内部の空気は特殊なフィルターを介して排気されている。
【0003】
現在、隔離を必要とする対象者を隔離病棟に収容するまでの搬送中には、該対象者のみを隔離する簡易な装置として特許文献1に開示された患者搬送装置が知られている。特許文献1に開示された患者搬送装置は、患者が横床するベッド部と、該ベッド部を覆うカプセル部と、ベッド部とカプセル部とを搭載して支持する本体部とを備え、本体部にはフィルター、ファン及び電源装置からなる換気装置が設置されていて、ベッド部は本体部に対して着脱可能であり、カプセル部は患者の身体を覆う主要部がベッド部から分離して本体部に対して長手方向へスライドして着脱可能となっているものであった。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−17784号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載された患者搬送装置におけるカプセル部は、不使用時に折り畳んでコンパクトに収納したりすることはできず、使用時と同じ状態であるため、不使用時の保管に場所を取るなどの問題があった。特に、隔離が必要な患者を救急車などの搬送特殊車輌で輸送する場合には、予め、通常のストラクチャーに代えてこの患者搬送装置を載せ替えるか、或いはこのストラクチャーを台車として、これに患者搬送装置の本体部を取り付けて患者の所在場所に向かうようにしなければならず、救急車が患者の所在場所に到着してから隔離が必要と判断された場合には、患者を隔離しながら搬送することはできない、という問題があった。
【0006】
本発明の目的は、かかる従来の問題点を解決するためになされたもので、不使用時はほぼ平坦に折り畳んで小さくしておき、使用時に組み立てて対象者を有効に隔離することができる組み立て式の隔離用フード装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した課題解決のために、本発明が対象とするのは、臥床に横たわる対象者の少なくとも頸部から上方の部分を覆うフード部と、前記フード部に着脱可能に取り付けられる吸気装置とを含む組み立て式の隔離用フード装置である。
【0008】
かかる組み立て式の隔離用フード装置において、本発明が特徴とするところは、前記隔離用フード装置が、第1組み立て体と、第2組み立て体とから構成され、前記第1組み立て体が、前記臥床から立ち上がるように配置される支持板と、前記支持板の前記臥床に接する下端部に固着された第1シートとから構成され、前記第2組み立て体が、前記第1組み立て体の前記支持板における前記下端部を除く周囲端部に連結手段を介して着脱可能に接続される一端部を有する可撓性の覆い板と、前記覆い板の前記一端部を除く周囲端部に固着された第2シートとから構成され、前記フード部は、不使用時に平坦な前記覆い板を変形させて前記一端部を前記支持板の前記下端部を除く前記周囲端部に前記連結手段を介して接続することで前記支持板と前記覆い板とで空間部を画成し、前記臥床に横たわる前記対象者の少なくとも前記頸部より上方の前記部分を前記空間部に収容するとともに前記空間部内の空気を前記吸気装置で吸気して負圧にし、前記対象者の前記頸部より下方の部分と前記対象者の周囲とを前記第1,2シートで覆って隔離すること、である。
【0009】
本発明に係る組み立て式の隔離用フード装置における好ましい一つの実施態様として、前記支持板が、ほぼ半円形の板状を呈し、前記支持板における前記下端部を除く前記周囲端部が弧状端部で形成され、該弧状端部に前記覆い板の前記一端部を接続して前記空間部を形成するとしたこと、である。
【0010】
本発明に係る組み立て式の隔離用フード装置における好ましい他の実施態様として、前記覆い板が、矩形状を呈し、前記一端部に対向する他端部には、前記覆い板の変形状態を維持し得るように塑性変形する部材が取り付けられていること、である。
【0011】
本発明に係る組み立て式の隔離用フード装置における好ましい他の実施態様として、前記連結手段が、係脱可能な雌雄一対の部材からなる留め金具で構成され、前記留め金具の雌部材および雄部材のいずれか一方が、相互に間隔をあけて前記支持板の前記下端部を除く前記周囲端部に複数設けられ、他方が、相互に間隔をあけて前記覆い板の前記一端部に複数設けられていること、である。
【0012】
本発明に係る組み立て式の隔離用フード装置における好ましい他の実施態様として、前記連結手段が、前記支持板の前記下端部を除く前記周囲端部および該周囲端部に重ねられる前記覆い板の前記一端部のいずれかに設けられた粘着剤で構成されている、ことである。
【0013】
本発明に係る組み立て式の隔離用フード装置における好ましい他の実施態様として、前記支持板と前記覆い板とが、透光性の合成樹脂材料で形成されている、ことである。
【0014】
本発明に係る組み立て式の隔離用フード装置における好ましい更に他の実施態様として、前記第1,2シートのいずれかに、相互に重なる合わせ部が形成されている、ことである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る組み立て式の隔離用フード装置(以下、隔離用フード装置と称する)について添付図面を参照して詳細に説明すると、以下のとおりである。図1は、ベッドBに寝かせた例えば感染症患者Kを隔離用フード装置1を用いて隔離している状態を示す斜視図、図2は、感染症患者KをストレッチャーSに乗せて搬送する際に、隔離用フード装置1を用いて隔離している状態を示す側面図、図3は、隔離用フード装置1を組み立てる前の展開状態を示す斜視図である。
【0016】
隔離用フード装置1は、ベッドBのマットMである臥床に横たわる対象者即ち感染症患者Kの胸部から上方の部分を覆うフード部2と、このフード部2に取り付けられた第1,2シート3,4と、フード部2に着脱可能に取り付けられる吸気装置5(図2参照)とから構成されている。吸気装置5は、バッテリーや小型ポンプを内蔵しているもので、このような吸気装置5は既によく知られている。ここで、「臥床」とは、図1に示すベッドBのマットMや、図2に示すストレッチャーSのマットMなどを含むとともに、感染症患者Kが寝かされるあらゆる部分、例えば、床、長いす、架台、或いはこれらに敷いた布団やマットなどを含む意味である。
【0017】
隔離用フード装置1は、第1組み立て体1Aと、第2組み立て体1Bとから構成されている。第1組み立て体1Aは、図3から明らかなように半円形状の板状体から形成された支持板6と、この支持板6に固着された第1シート3とから構成されている。支持板6は、ほぼ直線的に延びる下端部6aと、この下端部6aの両端部を結び、該下端部6aから離れる上方向へ凸となる円弧状端部6bとを有している。また、支持板6には、後述する吸気装置5から延びるホース5aの先端部が取り付けられる開口部7が形成されている。この支持板6は、例えば、破損し難くかつ透明なポリカーボネートなどの合成樹脂材料から形成されることが好ましいが、比較的に強度のあるものであれば、どのような材料で形成されていてもよい。
【0018】
第1シート3は、図1に示すようにマットMよりも大きな幅寸法を有する矩形状のもので、マットM上に配置したとき、その幅方向へ延びる一方の端縁部3aのほぼ中央部に支持板6の下端部6aが固着されている。支持板6の下端部6aと第1シート3とは、接着剤などで固着してもよく、又は支持板6を合成樹脂材料から形成する場合には溶着などによって固着することも好ましい。支持板6の円弧状端部6bには、例えば公知のホックのような係脱可能な雌雄一対の部材8a,8bを有する留め金具8からなる連結手段の一方の雌部材8aが相互に所定の間隔をあけて多数取り付けられている。各雌部材8aを支持板6の円弧状端部6bに取り付ける方法としては、支持板6の円弧状端部6bに凹部を形成して、この凹部に雌部材8aを接着剤により固着して取り付けることができ、或いは支持板6が合成樹脂材料から形成される場合にはモールド成形により取り付けることもできる。第1シート3は、通気性又は非通気性のシートを使用することができるが、不織布の使用が好ましい。
【0019】
第2組み立て体1Bは、不使用時には平坦な可撓性の覆い板9と、第2シート4とから構成されている。覆い板9は、支持板6の弧状端部6aの長さに等しい幅寸法を有する矩形の変形可能な板状体で形成されている。この覆い板9は、透明なポリカーボネートなどの合成樹脂材料から形成されることが好ましいが、変形可能で強靱なものであれば、どのような材料で形成されていてもよい。覆い板9の幅方向へ延びる一端部9aには、支持板6の弧状端部6aに接続し得るように留め金具8における他方の雄部材8bが相互に所定の間隔をあけて多数取り付けられている。覆い板9の一端部9aへの雄部材8bの取り付けは、前述した支持板6に雌部材8aを取り付ける方法と同じ方法で行うことができる。覆い板9の一端部9aを除く他の3つの端部9b,9c,9dには第2シート4が固着されている。
【0020】
第2シート4は、図3から明らかなようにベッドBやストレッチャーSのマットMに横たわる感染症患者Kの胸部から下方の部分を覆うことができる長さを有する矩形状を呈し、幅方向へ延びる一端部のほぼ中央部には、覆い板9より僅かに小さな幅寸法の矩形状の切り欠き部10が形成されており、覆い板9がこの切り欠き部10に整合するように配置されているとともに3つの端部9b,9c,9dが切り欠き部10における対応する縁部に固着されている。切り欠き部10における各縁部での第2シート4と覆い板9の各端部9b,9c,9dとは、接着剤又は支持板6を合成樹脂材料から形成する場合には溶着などによって固着することができる。
【0021】
第2シート4における切り欠き部10の奥行き寸法L1(図3参照)は、覆い板9の長さL2よりも長く、そのため、切り欠き部10に覆い板9を整合させて3つの端部9b,9c,9dを切り欠き部10のそれぞれ対応する各縁部に固着したとき、覆い板9の両サイドにおける第2シート4には、覆い板9の一端部9aから延長して延びる仮想の線部分(図3に一点鎖線で示す)11を越えて突出した張り出し部分4a,4bが形成される。これら張り出し部分4a,4bは、図1に示すように第1組み立て体1Aと第2組み立て体1Bとを組み合わせて一体にしたとき、第1組み立て体1Aの第1シート3と第2組み立て体1Bの第2シート4とが相互に重なる合わせ部として機能する。各張り出し部4a,4bおよびこれらが重なる第1シート3の部位のいずれかに布製接着テープなどを取り付けておき、相互に重ねられた各張り出し部4a,4bと第1シート3の部位とがしっかりと接続するようにしておくことも好ましい。
【0022】
覆い板9における幅方向の側部には、図3に示すように円形の開口部12と矩形の開口部13とが形成されている。円形の開口部12には介護者の手を通せるように多数の三角状フィン14が該開口部12を塞ぐように配列されて取り付けられており、また矩形の開口部13にはHEPAフィルター15が該開口部13を塞ぐように取り付けられている。第2シート4も第1シート3と同様に通気性又は非通気性のシートを使用することができるが、不織布の使用が好ましい。
【0023】
隔離用フード装置1は、第1組み立て体1Aと、第2組み立て体1Bとを組み立てて形成される。すなわち、最初に、第1組み立て体1Aにおける支持板6の下端部6aをベッドBやストレッチャーSのマットMに横たわる感染症患者Kの頭部近傍に幅方向へ延びるように置いて、支持板6がマットMから立ち上がるように配置すると同時に、第2組み立て体1Bの覆い板9を感染症患者Kの胸部から上の部分を覆うように配置し、その一端部9aを支持板6の弧状端部6bに重ね、支持板6の弧状端部6bにおける留め金具8の各雌部材8aに、覆い板9の一端部における各雄部材8bを嵌め込んで連結する。
【0024】
この結果、覆い板9の一端部9aは、支持板6の弧状端部6bに沿って幅方向へ変形させられ、図1,2に示すようにほぼ半円筒状になって内部に感染症患者Kの胸部から上方の部分を収容する空間部16を有するフード部2が形成される。覆い板9が、弾性変形可能な材料で形成されている場合、その一端部9aが留め金具8により支持板6の弧状端部6bに連結されると、該一端部9aは強制的に湾曲させられ、一端部9aに対向する他端部9bは、覆い板9の弾性力により元の平坦な状態に戻ろうとする。そのため、図4に示すように、覆い板9の他端部9bにおいて覆い板9の変形状態を維持し得るように塑性変形する部材、例えば所定の太さの塑性変形可能な金属棒17を覆い板9の他端部9bに幅方向に取り付けておくことが好ましい。
【0025】
支持板6に固着されている第1シート3は、感染症患者Kが寝ている頭部側におけるマットMの下に挟み込まれ、また覆い板9に固着されている第2シート4は、感染症患者Kの胸部より下方部分の上に掛けると共に幅方向へ延出している部分をマットMの下に挟み込まれる。感染症患者Kが床などに臨時に寝かされているような場合には、床面に拡げておいてもよい。
【0026】
次いで、支持板6に設けられている開口部7に吸気装置5から延びるホース5aの先端部が嵌合装着され、吸気装置5に内蔵されているバッテリーによって小型ポンプが動かされ、フード部2における空間部16内の空気が吸引され、空間部16内が陰圧とされる。ホース5aを介して排気された空間部16内の空気は、吸気装置5に備えられているHEPAフィルター(図示せず)を介して清浄化されて大気に排出される。フード部2内の空気が吸引されて、空間部16が陰圧にされることから、空間部16には覆い板9の開口部13からHEPAフィルター15を介して大気が導入されると共に第1,2シート3,4が通気性の場合には、これらシート3,4を介しても空間部16内に大気が入る。このようにフード部2内の空間部16が陰圧にされるので、空間部16内の空気が吸気装置5を介する排気通路以外の部位を介して外部へ流れ出ることはない。
【0027】
この隔離用フード装置1を使用しないときには、留め金具8の雌部材8aと雄部材8bとの係合を外し、支持板6と覆い板9との連結を解除して第1組み立て体1Aと第2組み立て体1Bとをほぼ平坦に折り畳み、図5に示すように適当な収納箱18に入れて保管する。この隔離用フード装置1では、このように不使用時には、折り畳んで収納箱に入れてコンパクトにしておくことができるため、例えば救急車などの搬送特殊車輌に常時積載しておくことができ、救急車が対象者の所在場所へ出向いたときに、隔離が必要と思われることが判明した場合でも、直ちに対応することができる。
【0028】
前記した実施形態の隔離用フード装置1では、支持板6と覆い板9との連結手段を一対の雌雄部材8a,8bからなる留め金具8で構成した例についてのものであったが、連結手段しては、種々の構造のものを使用することができる。例えば、支持板6の弧状端部6b又は覆い板9の一端部9aのいずれかに粘着剤を塗布しておいて不使用時には剥離紙で保護しておき、使用時に剥離紙を取り外して、支持板6の弧状端部6bと覆い板9の一端部9aとを重ねて接着するようにしてもよい。
【0029】
また、前記した実施形態の隔離用フード装置1では、支持板6と覆い板9との連結手段を一対の雌雄部材8a,8bからなる留め金具8で構成し、雌部材8aを支持板6の弧状端部6bにおける端面に取り付けた例についてのものであったが、図6に部分的に示すように、支持板6の弧状端部6bから板面に直交する一方向へ張り出したフランジ部6cを一体に形成し、このフランジ部6cの弧状面に前記した雌雄部材8a,8bのいずれか一方の部材を取り付けるようにすれば、支持板6の厚みを薄くすることができる。また、このフランジ部6cの弧状表面と覆い板9の一端部とを前記したように粘着剤で接着することもできる。
【0030】
さらに、前記した実施形態の隔離用フード装置1では、感染症患者KをストレッチャーSに乗せて搬送する場合、および病院のベッドBに寝かせている場合について説明したが、本発明は、感染症患者Kに限定されるものではなく、例えば、放射性の塵埃が付着した対象者を所定の施設に搬送する場合や、該施設でベッドに寝かせている場合などにも放射性塵埃の飛散防止に使用することができる。さらにまた、前記した実施形態の隔離用フード装置1では、フード部2が対象者の胸部から上方の部分を収容することができるような大きさの支持板6や覆い板9を使用した例についてのものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、フード部2が対象者の少なくとも頸部から上方の部分を収容することができるものであればよい。
【0031】
【発明の効果】
本発明に係る組み立て式の隔離用フード装置によれば、不使用時にはコンパクトに収納できる組み立て式としているため、救急車などに常時積載しておくことができ、救急車が対象者の所在場所へ出向いたときに隔離が必要であることが判明した場合でも、直ちに対応することができる。
【0032】
また、本発明によれば、半円形状の支持板を用いることにより、覆い板を容易に湾曲させて対象者の頸部より上方部分を収容可能な空間部を形成することができるため、組み立て作業が非常に短時間かつ容易である、という効果を得ることができる。さらに、支持板と覆い板とを連結する手段として係脱可能な雌雄一対の部材からなる留め金具や粘着剤を用いることにより、フード部の形成、言い換えればこの隔離用フード装置の組み立てを非常に短時間かつ容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベッドに寝かせた対象者を隔離用フード装置で隔離している状態の斜視図。
【図2】ストレッチャー上の対象者を隔離用フード装置で隔離している状態の側面図。
【図3】隔離用フード装置を組み立てる前の展開状態を示す斜視図。
【図4】第2組み立て体の別な例を示す組み立て前の展開状態を示す斜視図。
【図5】隔離用フード装置を折り畳んでコンパクトに収納した状態を示す斜視図。
【図6】隔離用フード装置を構成する支持板の別の例を部分的に示す斜視図。
【符号の説明】
1 組み立て式の隔離用フード装置
1A 第1組み立て体
1B 第2組み立て体
2 フード部
3 第1シート
4 第2シート
5 吸気装置
6 支持板
6a 下端部
6b 弧状端部
7 開口部
8 留め金具
8a 雌部材
8b 雄部材
9 覆い板
9a 覆い板の一端部
9b,9c,9d 覆い板の各周囲端部
10 切り込み部
16 フード部内の空間部
17 塑性変形可能な金属棒(部材)

Claims (7)

  1. 臥床に横たわる対象者の少なくとも頸部から上方の部分を覆うフード部と、前記フード部に着脱可能に取り付けられる吸気装置とを含む組み立て式の隔離用フード装置において、
    前記隔離用フード装置が、第1組み立て体と、第2組み立て体とから構成され、 前記第1組み立て体が、前記臥床から立ち上がるように配置される支持板と、前記支持板の前記臥床に接する下端部に固着された第1シートとから構成され、
    前記第2組み立て体が、前記第1組み立て体の前記支持板における前記下端部を除く周囲端部に連結手段を介して着脱可能に接続される一端部を有する可撓性の覆い板と、前記覆い板の前記一端部を除く周囲端部に固着された第2シートとから構成され、
    前記フード部は、不使用時に平坦な前記覆い板を変形させて前記一端部を前記支持板の前記下端部を除く前記周囲端部に前記連結手段を介して接続することで前記支持板と前記覆い板とで空間部を画成し、前記臥床に横たわる前記対象者の少なくとも前記頸部より上方の前記部分を前記空間部に収容するとともに前記空間部内の空気を前記吸気装置で吸気して負圧にし、前記対象者の前記頸部より下方の部分と前記対象者の周囲とを前記第1,2シートで覆って隔離することを特徴とする組み立て式の隔離用フード装置。
  2. 前記支持板が、ほぼ半円形の板状を呈し、前記支持板における前記下端部を除く前記周囲端部が弧状端部で形成され、該弧状端部に前記覆い板の前記一端部を接続して前記空間部を形成する請求項1に記載の組み立て式の隔離用フード装置。
  3. 前記覆い板が、矩形状を呈し、前記一端部に対向する他端部には、前記覆い板の変形状態を維持し得るように塑性変形する部材が取り付けられている請求項2に記載の組み立て式の隔離用フード装置。
  4. 前記連結手段が、係脱可能な雌雄一対の部材からなる留め金具で構成され、前記留め金具の雌部材および雄部材のいずれか一方が、相互に間隔をあけて前記支持板の前記下端部を除く前記周囲端部に複数設けられ、他方が、相互に間隔をあけて前記覆い板の前記一端部に複数設けられている請求項1〜3のいずれかに記載の組み立て式の隔離用フード装置。
  5. 前記連結手段が、前記支持板の前記下端部を除く前記周囲端部および該周囲端部に重ねられる前記覆い板の前記一端部のいずれかに設けられた粘着剤で構成されている請求項1〜3のいずれかに記載の組み立て式の隔離用フード装置。
  6. 前記支持板と前記覆い板とが、透光性の合成樹脂材料で形成されている請求項1〜5のいずれかに記載の組み立て式の隔離用フード装置。
  7. 前記第1,2シートのいずれかに、相互に重なる合わせ部が形成されている請求項1〜6のいずれかに記載の組み立て式の隔離用フード装置。
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