JP2004344243A - データ処理装置、放射線断層像撮像装置およびそれらの方法 - Google Patents

データ処理装置、放射線断層像撮像装置およびそれらの方法 Download PDF

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靖浩 今井
Kumo Chin
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Abstract

【課題】高品質な断層像データを短時間で生成できる放射線断層像撮像装置を提供する。
【解決手段】被検対象領域の一部についての断層像画像データIMPの標準偏差SDを検出し、当該検出した標準偏差SDがステップST1で設定した基準SDに対して所定の範囲内にあるか否かを判断する(ST6)。そして、その判断結果を基に、被検対象領域全体についての画像再構成を行う(ST8)か、スムージング処理のパラメータの値を変更する(ST7)かを決定する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被検体をスキャンして得られた投影データに基づいて各スライス面の断層像を再構成するデータ処理装置、放射線断層像撮像装置およびそれらの方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
放射線断層像撮影装置としては、たとえば、放射線としてX線を利用するX線CT(Computed Tomography) 装置が知られている。
X線CT装置は、放射線出射系・検出系、すなわちX線出射・検出系を被検体をはさんで相対向させた状態でX線を被検体に照射しながら被検体の周りで回転(スキャン(Scan))させて、被検体の周囲の複数のビュー(view)方向で被検体を透過したX線を検出系により検出し、それぞれX線による被検体の投影データを測定し、それら投影データを基に断層像画像(イメージ画像)を生成(再構成)するように構成されている。
上記検出系としては、例えば、放射線出射系と共に被検体に対して相対移動し当該相対移動の方向に直交する方向に配列された複数のX線検出素子を備えたX線検出器アレイが用いられる。
【0003】
このようなX線CT装置は、例えば、低X線量で検査を行う場合に、腕下ろし検査における腕によるX線吸収に起因するストリークアーチファクトや肩部分の検査時に生じるストリークアーチファクトを低減するために、下記特許文献1に示すAAR(Arm Artifact Reduction)が提案されている。
このAARは、X線検出器アレイを構成する複数のX線検出素子の素子検出データにスムージング処理による補正を施して上記断層像をぼかすことで、断層像画像の解像度を劣化させ、ストリークアーチファクトを低減している。
この場合に、上記AARのスムージング処理に用いるパラメータが設定されると、そのパラメータを基に、被検対象領域全体の断層像データを生成する。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−128963号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の手法では、設定されたパラメータを基に上記AARのスムージング処理を行った後、無条件に、被検体の被検対象領域全体についての断層像データを生成する。
そのため、最終的に生成された断層像データが、ノイズ成分が十分に低減されていなかったり、必要以上にぼかしが生じてしまったものである場合に、上記パラメータを補正し、その補正したパラメータを用いて、被検対象領域全てについて断層像データの生成処理を再度行う必要がある。その結果、適切な断層像データを得るまでに長時間を要してしまう場合があるという問題がある。
【0006】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、高品質な断層像データを短時間で生成できるデータ処理装置、放射線断層像撮像装置およびそれらの方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、第1の発明のデータ処理装置は、放射線を被検体に対して1回転以上連続的に照射し、前記被検体を透過した放射線の検出結果である第1の投影データを基に前記被検体の断層像を生成するデータ処理装置であて、前記断層像に生じるノイズに影響を及ぼす所定のパラメータを用いて、前記第1の投影データを補正して第2の投影データを生成する処理手段と、前記処理手段が生成した前記第2の投影データを基に断層像を生成する断層像生成手段と、前記被検体の被検対象領域のうち一部の領域について前記断層像生成手段が生成した部分断層像を基に、当該部分断層像に生じるノイズが所定の基準を満たすように前記所定のパラメータの値を変更するパラメータ値変更手段とを有する。
【0008】
第1の発明のデータ処理装置の作用は以下のようになる。
先ず、処理手段が、前記断層像に生じるノイズに影響を及ぼす所定のパラメータを用いて、前記第1の投影データを補正して第2の投影データを生成する。
次に、断層像生成手段が、前記処理手段が生成した前記第2の投影データを基に断層像を生成する。
次に、パラメータ値変更手段が、前記被検体の被検対象領域のうち一部の領域について前記断層像生成手段が生成した部分断層像を基に、当該部分断層像に生じるノイズが所定の基準を満たすように前記所定のパラメータの値を変更する。
【0009】
第2の発明の放射線断層像撮像装置は、放射線を被検体に対して1回転以上連続的に照射し、前記被検体を透過した放射線の検出結果である第1の投影データを基に前記被検体の断層像を生成する放射線断層像撮像装置であって、前記放射線の出射元および前記被検体を透過した放射線を検出する検出素子を有し、前記第1の投影データを生成する走査ガントリと、前記走査ガントリが生成した前記第1の投影データを基に前記被検体の断層像を生成するデータ処理装置とを有し、前記データ処理装置は、前記断層像に生じるノイズに影響を及ぼす所定のパラメータを用いて、前記走査ガントリが生成した前記第1の投影データを補正して第2の投影データを生成する処理手段と、前記処理手段が生成した前記第2の投影データを基に断層像を生成する断層像生成手段と、前記被検体の被検対象領域のうち一部の領域について前記断層像生成手段が生成した部分断層像を基に、当該部分断層像に生じるノイズが所定の基準を満たすように前記所定のパラメータの値を変更するパラメータ値変更手段とを有する。
【0010】
第3の発明のデータ処理方法は、放射線を被検体に対して1回転以上連続的に照射し、前記被検体を透過した放射線の検出結果である第1の投影データを基に前記被検体の断層像を生成するデータ処理方法であって、前記断層像に生じるノイズに影響を及ぼす所定のパラメータを用いて、前記第1の投影データを補正して第2の投影データを生成する第1の工程と、前記第1の工程で生成した前記第2の投影データを基に、前記被検体の被検対象領域のうち一部の領域について部分断層像を生成する第2の工程と、前記第2の工程で生成した部分断層像を基に、当該部分断層像に生じるノイズが所定の基準を満たすように前記所定のパラメータの値を変更する第3の工程とを有する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係わるX線CT装置について説明する。
図1は本発明の実施形態に係わるX線CT装置1の全体構成を示すブロック図である。
【0012】
X線CT装置1は、図に示すように、走査ガントリ(gantry)2およびデータ処理装置3を有している。
走査ガントリ2は、本発明の走査ガントリに対応し、データ処理装置3が本発明のデータ処理装置に対応している。
X線CT装置1は、例えば、超低線量CT胸部撮影などを行う。
【0013】
[走査ガントリ2]
走査ガントリ2は、X線管10(本発明の放射線出射元)から放射線を披検体11に1回転以上連続して照射し、被検体11を透過した放射線を、X線管10と共に被検体11に対して相対移動し当該相対移動の方向(図1中紙面垂直方向)に直交する方向(図1中左右方向)に配列された複数の放射線検出素子12で構成される検出器アレイ13で検出する。
検出器アレイ13は、被検体11を透過したX線を複数の放射線検出素子12の各々が検出した素子検出データS12で構成され所定の変換が施された第1の投影データS13を生成し、これをデータ処理装置3に出力する。
走査ガントリ2は、X線管10および検出器アレイ13と、被検体11とを相対的に図1に示す紙面垂直方向に移動させて、被検体11の被検対象領域(ROI:Region Of Interest)の全域を走査し、当該全域についての第1の投影データS13を生成する。
【0014】
[データ処理装置3]
データ処理装置3は、走査ガントリ2から入力した第1の投影データS13をスムージング処理して第2の投影データS22を生成し、第2の投影データS22を基に画像再構成を行って断層像データを生成する。
データ処理装置3は、被検体11の被検対象領域の一部について上記再構成により生成した断層像データIMPが有するノイズ(標準偏差)が所定の基準を満たさないと判断すると、スムージング処理のパラメータを補正する。
また、データ処理装置3は、上記ノイズが所定の基準を満たしたと判断した後に、被検体11の被検対象領域の全域について上記再構成を行って断層像データIMAを生成する。
【0015】
図1に示すように、データ処理装置3は、例えば、データ収集バッファ21、スムージング処理部22、再構成部23、パラメータ値変更部24、操作部25、表示部26およびホストコンピュータ27を有する。
スムージング処理部22が本発明の処理手段に対応し、再構成部23が本発明の断層像生成手段に対応し、パラメータ値変更部24が本発明のパラメータ値変更手段に対応している。
【0016】
データ収集バッファ21は、走査ガントリ2の検出器アレイ13から入力した投影データS13を記憶する。
スムージング処理部22は、設定されたパラメータを基に、データ収集バッファ21から読み出した投影データS13をスムージング処理して第2の投影データS22を生成し、これを再構成部23に出力する。
スムージング処理部22は、例えば、特開2001−128963号公報に記載されているAARによりスムージング処理を行う。
すなわち、スムージング処理部22は、第1の投影データS13を構成する素子検出データが引き起こすア−チファクトを抑制するように、設定されたパラメータ(断層像に生じるノイズに影響を及ぼすパラメータ)を基に、当該素子検出データを検出した放射線検出素子12と所定の位置関係にある複数の放射線検出素子12の素子検出データを用いて、素子検出データの各々をフィルタリング処理して補正することで上記スムージング処理を行う。
上記スムージング処理のパラメータは、例えば、各素子検出データの補正に用いる複数の素子検出データを特定するデータ、上記補正の対象とする素子検出データの強度範囲を規定する閾値、並びに上記複数の素子検出データを上記補正に用いる重み付けのうち少なくとも一つを規定している。
なお、スムージング処理部22が上記スムージングに使用するパラメータの値は、パラメータ値変更部24によって後述するように変更される。
スムージング処理部22は、被検体11の身長および体重の少なくとも一方を基に規定された初期パラメータを上記パラメータの初期値として設定する。
【0017】
再構成部23は、パラメータ値変更部24からの制御に基づいて、スムージング処理部22から入力した第2の投影データS22を基に画像再構成を行って各スライスの断層像データを生成する。
【0018】
パラメータ値変更部24は、図3に示すように、被検体11の被検対象領域の一部B(例えば走査ガントリ2が1回で進む距離分)について再構成部23が生成した断層像データIMPのノイズの指標値、例えば、S/Nの標準偏差SD(Standard Deviation)を検出する。
パラメータ値変更部24は、上記検出した標準偏差SDが、予め設定した基準SDに対して所定の範囲内にあるか否かを判断し、上記所定の範囲内にあると判断すると、再構成部23に対して図3に示す被検対象領域Aの全体についての断層像データIMAを生成させる。
一方、パラメータ値変更部24は、上記検出した標準偏差SDが上記基準SDに対して上記所定の範囲内にないと判断すると、被検体11の身長および体重の少なくとも一方を基に規定された基準で、上記パラメータの値を変更する。
この場合に、上記パラメータ値変更部24の処理に先立って、所定のファントムを用いて基準SDと検出したSDとの間の差分量と、変更後のパラメータの値と、変更後のパラメータの値を用いた場合の上記差分量の変化との関係を検出する。そして、その検出結果を基に、基準SDと検出したSDとの差分量からパラメータ変更値を算出する計算式、あるいは上記差分量と変更後のパラメータ値との対応関係を示すテーブルを用意し、これをパラメータ値変更部24が用いる。なお、補正テーブルには、スムージングを行うか否かの補正用のしきい値、補正に用いるデータ量(スムージング範囲)、ならびにスムージング処理に用いるフィルタ形状などの情報が含まれる。
パラメータ値変更部24は、上記計算式あるいはテーブルを基に、例えば、上記検出した標準偏差SDが上記基準SDに対して規定された所定の範囲より大きい場合、すなわち断層像画像のばらつきが大きい場合には、補正対象とする素子検出データの下限値を上げたり、補正に用いる素子検出データの数を多くしたり、補正対象の素子検出データから離れた素子検出データの重み付けを高めたりする。上記処理は、例えば、フィードバック方式で実現される。
一方、上記検出した標準偏差SDが上記基準SDに対して規定された所定の範囲より大きい場合、すなわち断層像画像が必要以上にぼかされていた場合には、補正対象とする素子検出データの下限値を下げたり、補正に用いる素子検出データの数を少なくしたり、補正対象の素子検出データから離れた素子検出データの重み付けを低くしたりする。
【0019】
操作部25は、ユーザの操作に応じた指示をホストコンピュータ27に入力するキーボードなどの操作手段である。
表示部26は、ホストコンピュータ27からの画像信号に応じた画像を生成する。具体的には、表示部26は、ホストコンピュータ27からの画像信号に応じて、被検体11の被検体対象領域の断層像画像を生成する。
ホストコンピュータ27は、再構成部23から被検体11の被検対象領域の全域の断層像データIMAを入力し、これを基に生成した画像信号を表示部26に出力する。
また、ホストコンピュータ27は、操作部25からの操作を基に、走査ガントリ2のX照射領域に対しての被検体11の搬入・搬出などの動作を制御する。
【0020】
以下、図1に示すX線CT装置1の動作例を説明する。
図2は、図1に示すX線CT装置1の動作例を説明するためのフローチャートである。
【0021】
ステップST1:
ユーザによる操作部25の操作に応じて、ホストコンピュータ27に基準SDが入力される。
ホストコンピュータ27は、当該入力された基準SDをパラメータ値変更部24に出力する。
【0022】
ステップST2:
被検体11の身長や体重などの被検体特性が、ユーザによる操作部25の操作によってホストコンピュータ27に入力される。
ホストコンピュータ27は、例えば、上記にされた被検体特性を基に選択したAARの初期パラメータをスムージング処理部22に設定する。
【0023】
ステップST3:
走査ガントリ2において、例えば、被検体11を図1中紙面垂直に移動させながら、X線管10からのX線を被検体11の被検対象領域に照射し、被検体11を透過したX線を複数の放射線検出素子12で検出する。
そして、検出器アレイ13が、上記複数の放射線検出素子12が検出した素子検出データで構成される投影データS13をデータ処理装置3に出力する。
データ処理装置3は、検出器アレイ13からの投影データS13をデータ収集バッファ21に記憶する。
【0024】
ステップST4:
スムージング処理部22は、データ収集バッファ21から読み出した第1の投影データS13に対して、設定されたパラメータを基にスムージング処理を行い、それによって得られた第2の投影データS22を再構成部23に出力する。
具体的には、スムージング処理部22は、設定されたパラメータが示す各素子検出データの補正に用いる複数の素子検出データ特定するデータ、上記補正の対象とする素子検出データの強度範囲を規定する閾値、並びに上記複数の素子検出データを上記補正に用いる重み付けのうち少なくとも一つを基に、スムージング処理を行う。
【0025】
ステップST5:
再構成部23は、スムージング処理部22から入力した第2の投影データS22を用いて、被検体11の被検対象領域の一部について画像再構成を行い、断層像画像データIMPを生成する。
【0026】
ステップST6:
パラメータ値変更部24は、ステップST5で再構成部23が生成した断層像画像データIMPの標準偏差SDを検出し、当該検出した標準偏差SDがステップST1で設定した基準SDに対して所定の範囲内にあるか否かを判断する。
パラメータ値変更部24は、上記検出した標準偏差SDが基準SDに対して所定の範囲内にあると判断するとステップST8に進み、そうでない場合にはステップST7に進む。
【0027】
ステップST7:
パラメータ値変更部24は、上記検出した標準偏差SDが上記基準SDに対して所定の範囲内にないと判断すると、被検体11の身長および体重の少なくとも一方を基に規定された基準で、上記標準偏差SDが上記基準SDに対して所定の範囲内になるように、上記パラメータを変更する。
そして、パラメータ値変更部24は、当該変更したパラメータをスムージング処理部22に設定する。
ステップST7の処理終了後、ステップST4の処理が再び行われ、スムージング処理部22は、上記変更されたパラメータを基に、被検対象領域の一部について再びスムージング処理を行う。
【0028】
ステップST8:
パラメータ値変更部24は、上記検出した標準偏差SDが、予め設定した基準SDに対して所定の範囲内にあると判断すると、再構成部23に対して被検対象領域の全体についての断層像データIMAを生成させる。
これにより、再構成部23は、第2の投影データS22を用いて、被検対象領域の全体についての断層像データIMAを生成し、これをホストコンピュータ27に出力する。
ホストコンピュータ27は、断層像データIMAを基に生成した被検体11の断層像画像を表示部26に表示する。
【0029】
以上説明したように、X線CT装置1によれば、被検対象領域の一部について画像再構成を行ってその断層像画像が所定の基準を満たすか否かを判断し、その結果を基にスムージングのパラメータの変更と、被検対象領域全域の画像再構成処理とを選択的に行う。
そのため、不適的なパラメータを基に被検対象領域全域の画像再構成処理を行うという無駄を省け、パラメータの補正の必要性がある場合に、変更したパラメータを用いた次のスムージング処理および画像再構成処理を従来に比べて早期に開始できる。その結果、アーチファクトが少ない高品質な断層像画像を安定して短時間で生成できる。X線CT装置1は、例えば、AARなどのように低X線量で撮像を行う場合に特に効果的である。
【0030】
本発明は上述した実施形態には限定されない。
上述した実施形態では、画像再構成に先立って行う投影データの補正処理として、AARのスムージング処理を例示したが、当該補正処理はAAR以外のスムージング処理であってもよいし、スムージング処理以外の補正処理であってもよい。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、高品質な断層像データを短時間で生成できるデータ処理装置、放射線断層像撮像装置およびそれらの方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施形態に係わるX線CT装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、図1に示すX線CT装置の動作例を説明するためのフローチャートである。
【図3】図3は、披検体対象領域と、パラメータ変更に用いられる領域とを説明するための図である。
【符号の説明】
1…X線CT装置、2…走査ガントリ、3…データ処理装置、11…被検体、12…放射線検出素子、13…検出器アレイ、21…データ収集バッファ、22…スムージング処理部、23…再構成部、24…パラメータ値変更部、25…操作部、26…表示部、27…ホストコンピュータ

Claims (11)

  1. 放射線を被検体に対して1回転以上連続的に照射し、前記被検体を透過した放射線の検出結果である第1の投影データを基に前記被検体の断層像を生成するデータ処理装置において、
    前記断層像に生じるノイズに影響を及ぼす所定のパラメータを用いて、前記第1の投影データを補正して第2の投影データを生成する処理手段と、
    前記処理手段が生成した前記第2の投影データを基に断層像を生成する断層像生成手段と、
    前記被検体の被検対象領域のうち一部の領域について前記断層像生成手段が生成した部分断層像を基に、当該部分断層像に生じるノイズが所定の基準を満たすように前記所定のパラメータの値を変更するパラメータ値変更手段と
    を有するデータ処理装置。
  2. 前記断層像生成手段は、前記部分断層像に生じるノイズが所定の基準を満たすように前記パラメータ値変更手段によって変更された前記所定のパラメータを用いて前記処理手段が生成した前記第2の投影データを基に、前記被検対象領域の全体についての断層像を生成する
    請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 前記処理手段は、前記被検体を透過して複数の放射線検出素子でそれぞれ検出された複数の素子検出データから前記第1の投影データが構成される場合に、前記第1の投影データを構成する少なくとも一つの前記素子検出データを、当該第1の投影データを構成する他の前記素子検出データを用いて補正する
    請求項1または請求項2に記載のデータ処理装置。
  4. 前記処理手段は、前記被検体の特性を基に規定された初期パラメータを前記所定のパラメータの初期値として設定し、
    前記パラメータ値変更手段は、前記被検体の特性を基に規定された基準で前記所定のパラメータの値を変更する
    請求項1〜3のいずれかに記載のデータ処理装置。
  5. 前記処理手段は、前記被検体の身長および体重の少なくとも一方を基に規定された前記初期パラメータを前記所定のパラメータの初期値として設定し、
    前記パラメータ値変更手段は、前記被検体の身長および体重の少なくとも一方を基に規定された基準で前記所定のパラメータの値を変更する
    請求項4に記載のデータ処理装置。
  6. 前記パラメータ変更手段は、前記断層像データが有するノイズの許容値を前記基準として満たすまで前記所定のパラメータを繰り返し変更する
    請求項1〜5のいずれかに記載のデータ処理装置。
  7. 前記処理手段は、前記第1の投影データを構成する前記素子検出データが引き起こすア−チファクトを抑制するように、当該素子検出データを検出した前記放射線検出素子と所定の位置関係にある複数の前記放射線検出素子の前記素子検出データを基に前記補正を行う
    請求項3〜6のいずれかに記載のデータ処理装置。
  8. 前記処理手段は、前記素子検出データの補正に用いる前記複数の素子検出データを特定するデータ、前記補正の対象とする素子検出データの強度範囲、前記複数の素子検出データを前記補正に用いる重み付けのうち少なくとも一つを規定する前記パラメータを基に前記補正を行う
    請求項3〜7のいずれかに記載のデータ処理装置。
  9. 放射線を被検体に対して1回転以上連続的に照射し、前記被検体を透過した放射線の検出結果である第1の投影データを基に前記被検体の断層像を生成する放射線断層像撮像装置であって、
    前記放射線の出射元および前記被検体を透過した放射線を検出する検出素子を有し、前記第1の投影データを生成する走査ガントリと、
    前記走査ガントリが生成した前記第1の投影データを基に前記被検体の断層像を生成するデータ処理装置と
    を有し、
    前記データ処理装置は、
    前記断層像に生じるノイズに影響を及ぼす所定のパラメータを用いて、前記走査ガントリが生成した前記第1の投影データを補正して第2の投影データを生成する処理手段と、
    前記処理手段が生成した前記第2の投影データを基に断層像を生成する断層像生成手段と、
    前記被検体の被検対象領域のうち一部の領域について前記断層像生成手段が生成した部分断層像を基に、当該部分断層像に生じるノイズが所定の基準を満たすように前記所定のパラメータの値を変更するパラメータ値変更手段と
    を有する
    放射線断層像撮像装置。
  10. 放射線を被検体に対して1回転以上連続的に照射し、前記被検体を透過した放射線の検出結果である第1の投影データを基に前記被検体の断層像を生成するデータ処理方法において、
    前記断層像に生じるノイズに影響を及ぼす所定のパラメータを用いて、前記第1の投影データを補正して第2の投影データを生成する第1の工程と、
    前記第1の工程で生成した前記第2の投影データを基に、前記被検体の被検対象領域のうち一部の領域について部分断層像を生成する第2の工程と、
    前記第2の工程で生成した部分断層像を基に、当該部分断層像に生じるノイズが所定の基準を満たすように前記所定のパラメータの値を変更する第3の工程と
    を有するデータ処理方法。
  11. 前記部分断層像に生じるノイズが所定の基準を満たすように前記第3の工程で変更された前記所定のパラメータを用いて、前記第1の投影データを補正して生成した前記第2の投影データを基に、前記被検対象領域の全体についての断層像を生成する第4の工程
    をさらに有する請求項10に記載のデータ処理方法。
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JP2013135840A (ja) * 2011-12-02 2013-07-11 Toshiba Corp X線画像診断装置

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