【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、推力と回転力を発生するロータリ・リニア同期モータ、特にその構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ロータリ・リニアモータは、単体のモータで回転運動、直線運動、螺旋運動(回転運動+直線運動)を用途に応じて使い分けることができ、新しい産業機器としての応用が期待される。ロータリ・リニアモータとしては、誘導形のものが非特許文献1に示されている。その構造を図9に示す。
【0003】
図9において、1は箱形のケース(フレームとブラケットからなる。)であり、ケース1の内周にはバックヨーク15を介して固定子鉄心2が設けられ、固定子鉄心2にはロータリ巻線3及びリニア巻線4が設けられる。ロータリ巻線3は回転運動用巻線であり、通常の回転機の巻線と同種の三相巻線であり、回転磁界を形成するために設けられている。リニア巻線4は、円筒形リニアモータと同種の三相巻線である。固定子鉄心2、ロータリ巻線3及びリニア巻線4により固定子7が形成される。一方、円筒状の可動子鉄心5の外周に円筒状銅板またはアルミ板からなる二次導体6が設けられ、可動子8が形成される。固定子鉄心2と可動子8との間には、ギャップ9が形成される。又、可動子8はケース1に可動自在に支持される。
【0004】
上記構成において、ロータリ巻線3に三相交流電圧を印加することによって可動子8が回転運動を行い、リニア巻線4に三相交流電圧を印加することによって可動子8は直線運動を行い、両巻線3,4に同時に三相交流電圧を印加することによって可動子8は螺旋運動を行う。
【0005】
【非特許文献1】
西本 裕宣、外2名、「ロータリ・リニア誘導モータのロータリ運転時の特性算定と諸特性に及ぼす二次抵抗の影響」、1997年度電気関係学会東海支部連合大会、論文No.223
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のロータリ・リニアモータは、二次導体6に銅板またはアルミ板を用いた誘導形モータとなるため、力率や効率が悪いモータとなった。そこで、リニアモータ部分に永久磁石を用いた同期式リニアモータとすることが望ましいが、回転運動と直線運動があるため、磁石配置が容易でなかった。又、ロータリ巻線3とリニア巻線4を設ける必要があるため、モータ全体の大きさが大きくなった。特に、誘導形モータの場合には永久磁石式同期モータのような集中巻ができないので、通常の分布巻となり、コイル数が多くなり、コイルエンドも大きくなった。
【0007】
この発明は上記のような課題を解決するために成されたものであり、力率や効率などの特性を向上するとともに、制御性も向上することができ、かつコイル数を減少させ、コイルエンド寸法も小さくすることができ、小形、軽量でコストダウンが可能なロータリ・リニア同期モータを得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係るロータリ・リニア同期モータは、回転可能であるとともに、軸方向へも可動可能な可動子を有し、かつ固定子においては固定子鉄心に可動子を回転運動させるための回転磁束を形成するロータリ巻線と可動子を軸方向に直線運動させるためのリニア巻線とを施したロータリ・リニアモータにおいて、可動子は、円筒状の可動子鉄心の表面に、N極磁石を周方向及び軸方向に1極置きに配設するとともに、この各N極磁石とは周方向及び軸方向で1極ずらせた位置にS極磁石を周方向及び軸方向に1極置きに配設したものである。
【0009】
請求項2に係るロータリ・リニア同期モータは、可動子鉄心の表面の磁石間に、鉄心による磁極を配設したものである。
【0010】
請求項3に係るロータリ・リニア同期モータは、磁石も鉄心による磁極により形成したものである。
【0011】
請求項4に係るロータリ・リニア同期モータは、ロータリ巻線の極数とスロット数とを集中巻可能な数にするとともに、固定子鉄心の歯部にロータリ巻線を施して集中巻としたものである。
【0012】
請求項5に係るロータリ・リニア同期モータは、リニア巻線の極数とスロット数とを集中巻可能な数にするとともに、固定子鉄心の歯部にリニア巻線を施して集中巻としたものである。
【0013】
請求項6に係るロータリ・リニア同期モータは、固定子鉄心の歯部に巻線を施して、集中巻でロータリ巻線とリニア巻線を兼用させた巻線としたものである。
【0014】
請求項7に係るロータリ・リニア同期モータは、固定子鉄心の一部となる鉄心の歯部に巻線を施してロータリモータの鉄心スタックを形成し、この鉄心スタックを軸方向に必要個数積み重ねて固定子を形成したものである。
【0015】
請求項8に係るロータリ・リニア同期モータは、固定子鉄心を周方向又は軸方向に複数に分割して、鉄心歯部にそれぞれ巻線を施し、この巻線を施した分割固定子鉄心を周方向又は軸方向に配設することにより固定子を形成したものである。
【0016】
請求項9に係るロータリ・リニア同期モータは、周方向に3コイル配設するとともに、軸方向に3コイル配設して計9コイルで1組のコイル群を形成し、各コイルを星形結線して9相巻とし、他のコイルも9個を一つのグループとして上記コイル群と並列又は直列に接続して全体を9相巻線とし、ロータリモータとして駆動するための周方向のコイルに印加する三相交流とリニアモータとして駆動するための軸方向のコイルに印加する三相交流とを各相巻線に加えて制御するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施形態1
以下、この発明の実施の形態を図面とともに説明する。図1(a),(b)はこの発明の実施形態1によるロータリ・リニア同期モータの可動子の側面図及びロータリ・リニア同期モータの断面図を示し、永久磁石界磁を用いた同期モータとして動作させるために、可動子鉄心5の表面に永久磁石を貼り付けて可動子10を構成する。固定子7は、従来と同様である。永久磁石の貼り付けにおいては、まず、ロータリ巻線3用のN極磁石11aをリニア巻線4の極ピッチに相当する軸方向長さで円周方向のN極とすべき箇所に貼り付ける。この例ではロータリ巻線3及びリニア巻線4は共に4極としており、N極磁石11aと同一円周上には機械的に180度異なる位置にN極磁石11aを貼り付けるが、同一円周上にS極磁石は設けない。次に、貼り付けたN極磁石11aから軸方向にリニア巻線4の1極ピッチずらせて、かつ周方向には電気角で180度ずらせてS極磁石11bを貼り付ける。S極磁石11bも同一円周上に機械的に180度ずらせて一対設けられるとともに、軸方向にはリニア巻線4の1極置きに設ける。
【0018】
以上のような作業を繰り返すことにより、軸方向に見た場合に同種の磁極磁石が1極置きに存在し、円周方向に見た場合にも同種の磁極磁石が1極置きに存在するようになる。このような構造により、ロータリ巻線3及びリニア巻線4のそれぞれに対する磁極が互いに独立して存在することになり、ロータリ巻線3に三相交流を印加すると、通常の回転形永久磁石同期モータとして動作し(1極当たりの磁石は通常のモータの1/2となる。)、リニア巻線4に三相交流を印加すると、通常のリニア同期モータとして動作する。両巻線3,4に電圧を印加すると、可動子10は螺旋運動をする。従って、上記構造により、回転、直線、螺旋運動が可能なロータリ・リニア同期モータが得られる。
【0019】
実施形態1においては、ロータリ・リニアモータを同期機として構成したので、力率、効率などの特性が向上するとともに、制御性も向上する。
【0020】
実施形態2
図2(a),(b)は実施形態2によるロータリ・リニア同期モータの可動子の側面図及びロータリ・リニア同期モータの断面図を示し、可動子12は可動子鉄心5の表面にN極磁石11aとS極磁石11bを実施形態1と同様に配設するとともに、可動子鉄心5の表面の磁石11a,11a間、及び磁石11b,11b間に鉄心による磁極13を配設したものである。磁極13は、珪素鋼板などを積層して形成する。その他の構成は、実施形態1と同様である。
【0021】
上記構成において、ロータリ巻線3から見た場合、磁極13は可動子鉄心5の外周の同一周面上で磁石11a,11bと逆の極性となり、軸方向では磁石11a,11bと同一の極性となるように動作する。このため、実施形態1より磁束が増加し、力率、効率、制御性などの特性が向上する。一方、リニア巻線4から見た場合、可動子鉄心5の周面上で軸方向では磁石11a,11bと磁極13とは逆極性となり、同一周面上では磁石11a,11bと磁極13とは同一極性となるよう動作するので、やはり磁束が増加し、特性が改善される。
【0022】
実施形態3
図3(a),(b)は実施形態3によるロータリ・リニア同期モータの可動子の側面図及びロータリ・リニア同期モータの断面図を示し、実施形態2における磁極13はそのままとし、磁石11a,11bも鉄心による磁極13により形成し、可動子14を構成している。このように、全てを磁極13により形成すると、ロータリ巻線3に電圧を印加した場合もリニア巻線4に電圧を印加した場合もいずれもいわゆるリラクタンスモータとして動作する。特性的には同期形モータであるので、実施形態2より磁束は減少し、特性は悪化するが、低コストで製作できるメリットがある。
【0023】
実施形態4
図4(a),(b)は実施形態4によるロータリ・リニア同期モータの要部側面図及び要部断面図を示す。上記したように、ロータリ・リニアモータはロータリ巻線3とリニア巻線4があるため、モータの大きさが大きくなる傾向にある。特に、誘導モータでは、永久磁石式同期モータのような集中巻ができないので、通常の分布巻となる。このため、コイル数も多くなり、コイルエンドも大きくなる。スロット数を少なくし、コイルエンド寸法を小さくする巻線方法として、一般の永久磁石形モータでは鉄心歯部に直接巻線する集中巻方式が知られている。この場合、一般に毎極毎相スロット数QがQ≦0.5となるので、分数スロット巻となる。具体的には、スロット数:極数=3:2,9:8,9:10などのものが知られている。実施形態1〜3に示した可動子10,12,14の構造とすれば、直線運動することによる永久磁石形界磁のロータリ巻線3への影響がなくなるので、この巻線方法をロータリ巻線3として採用することができる。一方、リニア巻線4の場合にも集中巻の考え方を採用し、リニア巻線の巻線ピッチとリニアモータとしての磁極ピッチとの比を2:3,8:9,10:9のように選ぶと、前述の集中巻と同等なスロット数を採用することができ、リニアモータとしてのスロット数も低減することができる。
【0024】
ここで、ロータリ、リニアそれぞれの極数を4極とした場合を考える。ロータリ巻線3を三相6スロットで構成すると、Q=6/(3×4)=0.5となり、集中巻が可能となる。このとき、固定子の断面は図4(a)に示すように、それぞれ固定子鉄心2の歯部2aに直巻された6個の集中巻コイルで構成される。又、円環状コイルからなるリニア巻線4の巻線ピッチとリニアモータとしての磁極ピッチとの比を2:3に選ぶとすると、4極の場合には6スロットで済み、図4(b)に示すようになる。可動子としては、実施形態1の可動子10を用いた。
【0025】
上記構成において、ロータリ巻線3及びリニア巻線4はそれぞれ6個のコイルからなり、それぞれの相順は図示したようになる。ロータリ巻線3及びリニア巻線4をそれぞれ三相巻線に接続し、それぞれ独立して電圧を制御すると、回転、直線、螺旋の各運動が可能なロータリ・リニア同期モータが実現できる。
【0026】
実施形態4においては、集中巻方式を採用することにより、コイル数を減少させることができるとともに、コイルエンド寸法を小さく抑えることができ、モータを小形、軽量化し、コストダウンを図ることができる。その他、実施形態1と同様な効果を奏する。なお、可動子としては、実施形態2,3の可動子12,14を用いてもよい。
【0027】
実施形態5
実施形態4の場合と同様に、ロータリ、リニアのそれぞれの極数を4極、スロット数を6とした場合を考える。実施形態4ではロータリ巻線3とリニア巻線4とを備えていたが、集中巻の場合には両者を兼用することができる。図5(a),(b)はこのようにロータリ巻線とリニア巻線を兼用した実施形態4によるロータリ・リニア同期モータの要部側面図及び要部断面図であり、16は固定子鉄心2の歯部2aに巻回された集中巻コイルからなるロータリ・リニア兼用巻線であり、固定子鉄心2とロータリ・リニア兼用巻線16とにより固定子17が形成される。可動子としては、実施形態1の可動子10を用いる。固定子17の製作においては、図6に示すように、固定子鉄心2の一部となる鉄心18の歯部18aにロータリ・リニア兼用巻線16を巻回して、ロータリモータの鉄心スタック19を通常のモータのように製作し、この鉄心スタック19を軸方向に必要個数積み重ねて固定子17を形成する。
【0028】
上記構成においては、円周方向の3コイルと軸方向の3コイルによりリニアモータとロータリモータのそれぞれの1極対となるため、円周方向に3個、軸方向に3個の計9個のコイルにより1組のコイル群が形成され、ロータリ・リニア兼用巻線16が構成される。このロータリ・リニア兼用巻線16はリニア巻線とロータリ巻線を兼用するため、構成成分としての各コイルには、それぞれの成分の交流電圧を印加することになる。運転方式の詳細は実施形態7に示す。上記構成により、回転、直線、螺旋運動が可能なロータリ・リニア同期モータが実現できる。なお、可動子としては、実施形態2,3の可動子12,14を用いてもよい。
【0029】
実施形態5においては、ロータリ・リニア兼用巻線16はロータリ巻線とリニア巻線とを共用しており、コンパクトな構成にすることができる。その他、実施形態4と同様な効果を奏する。
【0030】
実施形態6
図7(a),(b)は実施形態6によるロータリ・リニア同期モータの分割固定子鉄心に巻線を施したものの正面図及び側面図である。図において、20は固定子鉄心2をその歯部20a別に周方向及び軸方向に分割した分割鉄心であり、歯部20aにはロータリ・リニア兼用巻線16を施す。この分割鉄心20を周方向及び軸方向に複数配設して、固定子17を形成する。
【0031】
実施形態6においては、固定子鉄心2を複数に分割しており、巻線作業が容易になる。その他、実施形態5と同様な効果を奏する。
【0032】
実施形態7
実施形態5,6のように、ロータリ・リニア兼用巻線16を用いた場合、円周方向に3コイルと軸方向の3コイルでリニアモータとロータリモータのそれぞれの1極対となるため、円周方向に3個、軸方向に3個の計9個のコイルで1組のコイル群が形成される。ロータリ・リニア兼用巻線16はロータリ巻線とリニア巻線を兼用するため、各コイルにはそれぞれの成分の交流電圧を印加することになる。
【0033】
例えば、図5の9コイルに着目し、図8のような接続とする。ただし、図8は簡単にするために展開図とし、ギャップ9面から見た図としたものである。ロータリ・リニア兼用巻線16の各相a〜iのコイル16a〜16iを星形結線として9相巻線とする。他のコイルについては、同様に9個を一つのグループとして図8の接続と並列または直列に接続することにより全体の接続を行う。
【0034】
この場合、ロータリモータとして駆動するためには円周方向のコイルに三相交流を印加する必要があり、リニアモータとして駆動するためには軸方向のコイルに三相交流を印加する必要がある。このため、各相に加える電圧は下記の各式のようになる。
【0035】
Va=Vmr×sin(ωr×t)+Vml×sin(ωl×t)
Vb=Vmr×sin(ωr×t−2π/3)+Vml×sin(ωl×t)
Vc=Vmr×sin(ωr×t−4π/3)+Vml×sin(ωl×t)
Vd=Vmr×sin(ωr×t)+Vml×sin(ωl×t−2π/3)
Ve=Vmr×sin(ωr×t−2)+Vml×sin(ωl×t−2π/3)
Vf=Vmr×sin(ωr×t−4π/3)+Vml×sin(ωl×t−2π/3)
Vg=Vmr×sin(ωr×t)+Vml×sin(ωl×t−4π/3)
Vh=Vmr×sin(ωr×t−2π/3)+Vml×sin(ωl×t−4π/3)
Vi=Vmr×sin(ωr×t−4π/3)+Vml×sin(ωl×t−4π/3)
ただし、各式の第1項はロータリモータ用電圧成分、第2項はリニアモータ用電圧成分である。又、Va〜Viは各相a〜iの電圧、Vmrはロータリモータの電圧最大値、Vmlはリニアモータの電圧最大値、ωrはロータリモータ電圧の角周波数、ωlはリニアモータ電圧の角周波数である。
【0036】
実施形態7においては、各相の電圧、周波数を適切に制御することにより、回転、直線、螺旋運動などを可能とするロータリ・リニア同期モータの制御が実現できる。その他、実施形態5と同様な効果を奏する。
【0037】
なお、実施形態5,6では、ロータリ・リニア共に4極−6スロットの構成としたが、この組み合わせは任意であり、それぞれ集中巻が可能な極数とスロット数を採用すれば、種々の極数、スロット数を持つロータリ・リニア同期モータが製作可能となる。又、ロータリ巻線を集中巻としてリニア巻線を従来同様の分布巻とし、あるいはリニア巻線を集中巻としてロータリ巻線を従来同様の分布巻としてもよい。
【0038】
【発明の効果】
以上のようにこの発明の請求項1によれば、ロータリ・リニアモータを同期機として構成したので、力率、効率などの特性を向上することができるとともに、制御性も向上することができる。
【0039】
請求項2によれば、可動子鉄心の磁石間に磁極を配設したので、磁束が増加し、力率、効率、制御性が改善される。
【0040】
請求項3によれば、請求項2において磁石も磁極により形成したので、リラクタンスモータとして動作し、安価に製作することができる。
【0041】
請求項4,5によれば、ロータリ巻線又はリニア巻線を固定子鉄心に集中巻としたので、コイル数を減少させるとともに、コイルエンド寸法を小さくすることができ、モータを小形、軽量化し、コストダウンを図ることができる。
【0042】
請求項6によれば、固定子鉄心の歯部に集中巻を施してロータリ・リニア兼用巻線としたので、コンパクトな構成にすることができる。
【0043】
請求項7によれば、固定子鉄心の一部となる鉄心の歯部に巻線を施してロータリモータの鉄心スタックを形成し、この鉄心スタックを軸方向に積層して固定子を形成しており、製作が容易となる。
【0044】
請求項8によれば、固定子鉄心を周方向又は軸方向に複数に分割し、この分割鉄心の歯部に巻線を施したものを周方向又は軸方向に配設して固定子を形成しており、巻線作業が容易となる。
【0045】
請求項9によれば、各相巻線の周方向のコイルにロータリモータとしての三相交流を印加するとともに、軸方向のコイルにリニアモータとしての三相交流を加えており、回転、直線、螺旋運動などを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1によるロータリ・リニア同期モータの可動子の側面図及び全体断面図である。
【図2】実施形態2によるロータリ・リニア同期モータの可動子の側面図及び全体断面図である。
【図3】実施形態3によるロータリ・リニア同期モータの可動子の側面図及び全体断面図である。
【図4】実施形態4によるロータリ・リニア同期モータの要部側面図及び要部断面図である。
【図5】実施形態5によるロータリ・リニア同期モータの要部側面図及び要部断面図である。
【図6】実施形態5による鉄心スタックの側面図及び断面図である。
【図7】実施形態6によるロータリ・リニア同期モータの巻線を施された分割固定子鉄心の側面図及び正面図である。
【図8】実施形態7によるロータリ・リニア巻線の結線図である。
【図9】非特許文献1に示された従来の誘導形ロータリ・リニアモータの断面図である。
【符号の説明】
2…固定子鉄心
2a,18a,20a…歯部
3…ロータリ巻線
4…リニア巻線
5…可動子鉄心
7,17…固定子
10,12,14…可動子
11a,11b…磁石
13…磁極
16…ロータリ・リニア兼用巻線
16a〜16i…ロータリ・リニア兼用巻線の各相コイル
18…鉄心
19…鉄心スタック
20…分割鉄心[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a rotary / linear synchronous motor that generates a thrust and a rotational force, and particularly to a structure thereof.
[0002]
[Prior art]
Rotary linear motors can be used independently as rotary motors, linear motions, and spiral motions (rotational motions + linear motions) according to their applications, and are expected to be applied as new industrial equipment. Non-Patent Document 1 discloses an induction type rotary linear motor. The structure is shown in FIG.
[0003]
In FIG. 9, reference numeral 1 denotes a box-shaped case (consisting of a frame and a bracket), and a stator core 2 is provided on the inner periphery of the case 1 via a back yoke 15. A wire 3 and a linear winding 4 are provided. The rotary winding 3 is a winding for rotary motion, and is a three-phase winding of the same type as a winding of an ordinary rotating machine, and is provided to form a rotating magnetic field. The linear winding 4 is a three-phase winding of the same type as the cylindrical linear motor. The stator 7 is formed by the stator core 2, the rotary winding 3 and the linear winding 4. On the other hand, a secondary conductor 6 made of a cylindrical copper plate or an aluminum plate is provided on the outer periphery of the cylindrical mover iron core 5 to form the mover 8. A gap 9 is formed between the stator core 2 and the mover 8. The mover 8 is movably supported by the case 1.
[0004]
In the above configuration, the mover 8 performs a rotary motion by applying a three-phase AC voltage to the rotary winding 3, and the mover 8 performs a linear motion by applying a three-phase AC voltage to the linear winding 4, The mover 8 performs a spiral motion by applying a three-phase AC voltage to both windings 3 and 4 simultaneously.
[0005]
[Non-patent document 1]
Hironori Nishimoto and two others, "Characteristics of rotary linear induction motors during rotary operation and the effect of secondary resistance on various characteristics", 1997 Tokai Section Alliance Conference of the Institute of Electrical Engineers of Japan. 223
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The conventional rotary linear motor described above is an induction type motor using a copper plate or an aluminum plate for the secondary conductor 6, and thus has a poor power factor and efficiency. Therefore, it is desirable to use a synchronous linear motor using a permanent magnet for the linear motor portion. However, since there is a rotational motion and a linear motion, the magnet arrangement is not easy. Further, since it is necessary to provide the rotary winding 3 and the linear winding 4, the size of the entire motor is increased. In particular, in the case of an induction motor, since concentrated winding like a permanent magnet synchronous motor cannot be performed, the winding becomes a normal distributed winding, the number of coils increases, and the coil end also increases.
[0007]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made to solve the above-described problems, and in addition to improving characteristics such as power factor and efficiency, controllability can be improved, and the number of coils can be reduced. It is an object of the present invention to provide a rotary linear synchronous motor that can be reduced in size, is small, lightweight, and can be reduced in cost.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
A rotary linear synchronous motor according to claim 1 of the present invention has a mover that is rotatable and movable in the axial direction, and in the case of a stator, the mover is rotated by a stator core. In a rotary linear motor provided with a rotary winding for forming a rotating magnetic flux and a linear winding for linearly moving the mover in the axial direction, the mover has an N pole on a surface of a cylindrical mover iron core. The magnets are arranged every other pole in the circumferential direction and the axial direction, and the S pole magnets are alternately shifted in the circumferential direction and the axial direction by one pole in the circumferential direction and the axial direction. It is arranged.
[0009]
According to a second aspect of the present invention, there is provided a rotary / linear synchronous motor in which a magnetic pole formed by an iron core is provided between magnets on the surface of a mover iron core.
[0010]
In the rotary linear synchronous motor according to the third aspect, the magnet is also formed by a magnetic pole made of an iron core.
[0011]
A rotary linear synchronous motor according to claim 4, wherein the number of poles and the number of slots of the rotary winding are set to a number that allows concentrated winding, and the rotary winding is applied to the teeth of the stator core to form a concentrated winding. It is.
[0012]
The rotary linear synchronous motor according to claim 5, wherein the number of poles and the number of slots of the linear winding are set to a number that allows concentrated winding, and the linear winding is applied to the teeth of the stator core to form a concentrated winding. It is.
[0013]
A rotary linear synchronous motor according to a sixth aspect of the present invention is configured such that a winding is formed on the teeth of the stator core so that the concentrated winding serves as both the rotary winding and the linear winding.
[0014]
In the rotary linear synchronous motor according to the seventh aspect, a core stack of the rotary motor is formed by winding the teeth of the iron core which is a part of the stator core, and a required number of the core stacks are stacked in the axial direction. A stator is formed.
[0015]
In the rotary linear synchronous motor according to the present invention, the stator core is divided into a plurality of pieces in the circumferential direction or the axial direction, and windings are respectively applied to the iron core teeth. The stator is formed by arranging in the direction or the axial direction.
[0016]
In the rotary linear synchronous motor according to the ninth aspect, three coils are arranged in the circumferential direction, and three coils are arranged in the axial direction to form a set of a total of nine coils, and each coil is connected in a star-shape. And the other coils are connected in parallel or in series with the above coil group as a group, and the entire coil is formed into a 9-phase winding, and is applied to a circumferential coil for driving as a rotary motor. The three-phase alternating current and the three-phase alternating current applied to the axial coil for driving as a linear motor are added to each phase winding and controlled.
[0017]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Embodiment 1
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. 1 (a) and 1 (b) show a side view of a mover of a rotary linear synchronous motor according to Embodiment 1 of the present invention and a cross-sectional view of the rotary linear synchronous motor, respectively, as a synchronous motor using a permanent magnet field. In order to operate, the mover 10 is formed by attaching a permanent magnet to the surface of the mover iron core 5. The stator 7 is the same as the conventional one. In attaching the permanent magnet, first, the N-pole magnet 11a for the rotary winding 3 is attached to a portion to be the N pole in the circumferential direction with an axial length corresponding to the pole pitch of the linear winding 4. In this example, both the rotary winding 3 and the linear winding 4 have four poles, and the N pole magnet 11a is mechanically pasted on the same circumference as the N pole magnet 11a at a position mechanically different by 180 degrees. No S pole magnet is provided on top. Next, the S-pole magnet 11b is attached with a shift of one pole pitch of the linear winding 4 in the axial direction from the attached N-pole magnet 11a and a shift of 180 electrical degrees in the circumferential direction. A pair of S pole magnets 11b are also provided on the same circumference, mechanically shifted by 180 degrees, and are provided at every other pole of the linear winding 4 in the axial direction.
[0018]
By repeating the above operations, it is ensured that the same type of magnetic pole magnet is present every other pole when viewed in the axial direction, and that the same type of magnetic pole magnet is present every other pole when viewed in the circumferential direction. become. With such a structure, the magnetic poles for each of the rotary winding 3 and the linear winding 4 exist independently of each other. When a three-phase AC is applied to the rotary winding 3, a normal rotary permanent magnet synchronous motor is used. (The number of magnets per pole is の of that of a normal motor). When a three-phase alternating current is applied to the linear winding 4, the motor operates as a normal linear synchronous motor. When a voltage is applied to both windings 3 and 4, the mover 10 makes a spiral movement. Therefore, with the above structure, a rotary / linear synchronous motor capable of rotating, linear, and helical movement is obtained.
[0019]
In the first embodiment, since the rotary linear motor is configured as a synchronous machine, characteristics such as power factor and efficiency are improved, and controllability is also improved.
[0020]
Embodiment 2
2A and 2B show a side view of a mover of the rotary linear synchronous motor according to the second embodiment and a sectional view of the rotary linear synchronous motor. The mover 12 has an N pole on the surface of the mover iron core 5. The magnet 11a and the S-pole magnet 11b are provided in the same manner as in the first embodiment, and the magnetic pole 13 is provided by the iron core between the magnets 11a, 11a on the surface of the mover iron core 5 and between the magnets 11b, 11b. . The magnetic pole 13 is formed by stacking silicon steel plates or the like. Other configurations are the same as in the first embodiment.
[0021]
In the above configuration, when viewed from the rotary winding 3, the magnetic pole 13 has a polarity opposite to that of the magnets 11 a and 11 b on the same outer peripheral surface of the mover core 5, and has the same polarity as the magnets 11 a and 11 b in the axial direction. Work to be. For this reason, the magnetic flux is increased as compared with the first embodiment, and characteristics such as power factor, efficiency, and controllability are improved. On the other hand, when viewed from the linear winding 4, the magnets 11 a and 11 b and the magnetic pole 13 have opposite polarities in the axial direction on the circumferential surface of the armature core 5, and the magnets 11 a and 11 b and the magnetic pole 13 Since they operate so as to have the same polarity, the magnetic flux also increases, and the characteristics are improved.
[0022]
Embodiment 3
FIGS. 3A and 3B show a side view of a mover of the rotary linear synchronous motor according to the third embodiment and a cross-sectional view of the rotary linear synchronous motor, respectively. 11 b is also formed by the magnetic pole 13 made of an iron core, and constitutes the mover 14. When all are formed by the magnetic poles 13 in this manner, both when the voltage is applied to the rotary winding 3 and when the voltage is applied to the linear winding 4, both operate as a so-called reluctance motor. Since it is a synchronous motor in terms of characteristics, the magnetic flux decreases and the characteristics deteriorate as compared with the second embodiment, but there is an advantage that it can be manufactured at low cost.
[0023]
Embodiment 4
FIGS. 4A and 4B are a side view and a sectional view of a main part of a rotary linear synchronous motor according to a fourth embodiment. As described above, since the rotary linear motor includes the rotary winding 3 and the linear winding 4, the size of the motor tends to increase. In particular, in an induction motor, a concentrated winding unlike a permanent magnet type synchronous motor cannot be performed, so that a normal distributed winding is used. For this reason, the number of coils increases and the coil ends also increase. As a winding method for reducing the number of slots and reducing the coil end size, a concentrated winding method in which a general permanent magnet type motor is wound directly on iron core teeth is known. In this case, since the number Q of slots for each pole and each phase generally satisfies Q ≦ 0.5, fractional slot winding is performed. Specifically, the number of slots: the number of poles = 3: 2, 9: 8, 9:10 and the like are known. With the structure of the movers 10, 12, and 14 described in the first to third embodiments, the linear movement does not affect the rotary winding 3 of the permanent magnet type field. It can be adopted as line 3. On the other hand, in the case of the linear winding 4, the concept of concentrated winding is adopted, and the ratio between the winding pitch of the linear winding and the magnetic pole pitch of the linear motor is 2: 3, 8: 9, 10: 9. If selected, the number of slots equivalent to the above-described concentrated winding can be adopted, and the number of slots as a linear motor can be reduced.
[0024]
Here, a case is considered where the number of poles of each of the rotary and the linear is four. If the rotary winding 3 is constituted by three slots and six slots, Q = 6 / (3 × 4) = 0.5, and concentrated winding is possible. At this time, as shown in FIG. 4A, the cross section of the stator is composed of six concentrated winding coils wound directly on the teeth 2a of the stator core 2, respectively. Further, if the ratio between the winding pitch of the linear winding 4 composed of an annular coil and the magnetic pole pitch as a linear motor is selected to be 2: 3, in the case of 4 poles, only 6 slots are required, and FIG. It becomes as shown in. The mover 10 of the first embodiment was used as the mover.
[0025]
In the above configuration, the rotary winding 3 and the linear winding 4 each include six coils, and the respective phases are as illustrated. By connecting the rotary winding 3 and the linear winding 4 to three-phase windings and controlling the voltages independently, a rotary / linear synchronous motor capable of rotating, linear, and spiral movements can be realized.
[0026]
In the fourth embodiment, by adopting the concentrated winding method, the number of coils can be reduced, and at the same time, the coil end size can be reduced, and the motor can be reduced in size and weight, and the cost can be reduced. Other effects are the same as those of the first embodiment. Note that the movers 12 and 14 of Embodiments 2 and 3 may be used as the mover.
[0027]
Embodiment 5
As in the case of the fourth embodiment, a case is considered in which the number of poles of each of the rotary and linear is four and the number of slots is six. In the fourth embodiment, the rotary winding 3 and the linear winding 4 are provided. However, in the case of concentrated winding, both can be used. FIGS. 5 (a) and 5 (b) are a side view and a cross-sectional view of a main part of a rotary linear synchronous motor according to a fourth embodiment which serves both a rotary winding and a linear winding. 2 is a rotary / linear dual-purpose winding composed of concentrated winding coils wound around the second tooth portion 2 a, and a stator 17 is formed by the stator core 2 and the rotary / linear dual-purpose winding 16. As the mover, the mover 10 of the first embodiment is used. In the manufacture of the stator 17, as shown in FIG. 6, a rotary / linear combined winding 16 is wound around a tooth portion 18 a of an iron core 18 which is a part of the stator core 2, and an iron core stack 19 of the rotary motor is formed. It is manufactured like a normal motor, and the required number of core stacks 19 are stacked in the axial direction to form the stator 17.
[0028]
In the above configuration, since three coils in the circumferential direction and three coils in the axial direction form one pole pair for each of the linear motor and the rotary motor, a total of nine coils, three in the circumferential direction and three in the axial direction, are provided. One set of coil groups is formed by the coils, and the rotary / linear combined winding 16 is configured. Since the rotary / linear winding 16 also serves as a linear winding and a rotary winding, an AC voltage of each component is applied to each coil as a component. Details of the operation method will be described in Embodiment 7. With the above configuration, a rotary / linear synchronous motor capable of rotating, linear, and spiral movements can be realized. Note that the movers 12 and 14 of Embodiments 2 and 3 may be used as the mover.
[0029]
In the fifth embodiment, the rotary / linear dual-purpose winding 16 shares the rotary winding and the linear winding, so that a compact configuration can be achieved. The other effects are the same as those of the fourth embodiment.
[0030]
Embodiment 6
FIGS. 7 (a) and 7 (b) are a front view and a side view of a rotary linear synchronous motor according to a sixth embodiment in which windings are applied to a split stator core. In the figure, reference numeral 20 denotes a split core obtained by dividing the stator core 2 in the circumferential direction and the axial direction for each tooth portion 20a, and a rotary / linear winding 16 is applied to the tooth portion 20a. The stator 17 is formed by arranging a plurality of the split cores 20 in the circumferential direction and the axial direction.
[0031]
In the sixth embodiment, the stator core 2 is divided into a plurality of parts, which facilitates the winding operation. The other effects are the same as those of the fifth embodiment.
[0032]
Embodiment 7
When the rotary / linear combined winding 16 is used as in Embodiments 5 and 6, three coils in the circumferential direction and three coils in the axial direction form one pole pair of each of the linear motor and the rotary motor. One set of coil groups is formed by a total of nine coils, three in the circumferential direction and three in the axial direction. Since the rotary / linear dual-purpose winding 16 also serves as a rotary winding and a linear winding, an AC voltage of each component is applied to each coil.
[0033]
For example, focusing on the nine coils shown in FIG. 5, the connection is made as shown in FIG. However, FIG. 8 is a development view for simplicity, and is a view seen from the gap 9 surface. The coils 16a to 16i of the respective phases a to i of the rotary / linear dual-purpose winding 16 are connected in a star shape to form a nine-phase winding. The other coils are similarly connected in parallel or in series with the connection shown in FIG.
[0034]
In this case, it is necessary to apply a three-phase alternating current to the coil in the circumferential direction in order to drive as a rotary motor, and to apply a three-phase alternating current to the coil in the axial direction in order to drive as a linear motor. For this reason, the voltage applied to each phase is as shown in the following equations.
[0035]
Va = Vmr × sin (ωr × t) + Vml × sin (ωl × t)
Vb = Vmr × sin (ωr × t−2π / 3) + Vml × sin (ωl × t)
Vc = Vmr × sin (ωr × t−4π / 3) + Vml × sin (ωl × t)
Vd = Vmr × sin (ωr × t) + Vml × sin (ω1 × t−2π / 3)
Ve = Vmr × sin (ωr × t−2) + Vml × sin (ωl × t−2π / 3)
Vf = Vmr × sin (ωr × t−4π / 3) + Vml × sin (ωl × t−2π / 3)
Vg = Vmr × sin (ωr × t) + Vml × sin (ωl × t−4π / 3)
Vh = Vmr × sin (ωr × t−2π / 3) + Vml × sin (ωl × t−4π / 3)
Vi = Vmr × sin (ωr × t−4π / 3) + Vml × sin (ωl × t−4π / 3)
Here, the first term of each equation is a voltage component for the rotary motor, and the second term is a voltage component for the linear motor. Va to Vi are the voltages of the phases a to i, Vmr is the maximum voltage of the rotary motor, Vml is the maximum voltage of the linear motor, ωr is the angular frequency of the rotary motor voltage, and ω1 is the angular frequency of the linear motor voltage. is there.
[0036]
In the seventh embodiment, by appropriately controlling the voltage and frequency of each phase, control of a rotary / linear synchronous motor capable of performing rotation, linear movement, spiral movement, and the like can be realized. The other effects are the same as those of the fifth embodiment.
[0037]
In the fifth and sixth embodiments, both the rotary and the linear have four poles and six slots. However, this combination is arbitrary. If the number of poles and the number of slots capable of concentrated winding are adopted, various poles can be used. It is possible to manufacture a rotary linear synchronous motor having a number and a number of slots. Also, the rotary winding may be concentrated winding and the linear winding may have the same distributed winding, or the linear winding may be concentrated winding and the rotary winding may have the same distributed winding.
[0038]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, since the rotary linear motor is configured as a synchronous machine, characteristics such as power factor and efficiency can be improved, and controllability can be improved.
[0039]
According to the second aspect, since the magnetic poles are arranged between the magnets of the mover core, the magnetic flux increases, and the power factor, efficiency, and controllability are improved.
[0040]
According to the third aspect, since the magnet is also formed by the magnetic pole in the second aspect, it operates as a reluctance motor and can be manufactured at low cost.
[0041]
According to claims 4 and 5, since the rotary winding or the linear winding is concentratedly wound around the stator core, the number of coils can be reduced, and the coil end size can be reduced, and the motor can be reduced in size and weight. Thus, cost can be reduced.
[0042]
According to the sixth aspect, the toothed portion of the stator core is concentratedly wound to form a rotary / linear combined winding, so that a compact configuration can be achieved.
[0043]
According to claim 7, a winding is applied to the teeth of the iron core which is a part of the stator iron core to form an iron core stack of the rotary motor, and the iron core stack is laminated in the axial direction to form a stator. And it is easy to manufacture.
[0044]
According to the eighth aspect, the stator core is divided into a plurality in the circumferential direction or the axial direction, and the stator core is formed by winding the teeth of the divided cores in the circumferential direction or the axial direction. And winding work becomes easy.
[0045]
According to the ninth aspect, the three-phase alternating current as a rotary motor is applied to the coils in the circumferential direction of each phase winding, and the three-phase alternating current as a linear motor is applied to the coils in the axial direction. A spiral motion can be realized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view and an overall cross-sectional view of a mover of a rotary / linear synchronous motor according to Embodiment 1 of the present invention.
FIG. 2 is a side view and an overall cross-sectional view of a mover of the rotary linear synchronous motor according to a second embodiment.
FIG. 3 is a side view and an overall cross-sectional view of a mover of a rotary linear synchronous motor according to a third embodiment.
FIG. 4 is a side view and a sectional view of a main part of a rotary linear synchronous motor according to a fourth embodiment.
FIG. 5 is a side view and a cross-sectional view of a main part of a rotary linear synchronous motor according to a fifth embodiment.
FIG. 6 is a side view and a sectional view of an iron core stack according to a fifth embodiment.
FIG. 7 is a side view and a front view of a split stator core on which a winding of a rotary linear synchronous motor according to a sixth embodiment is applied.
FIG. 8 is a connection diagram of a rotary linear winding according to a seventh embodiment.
FIG. 9 is a cross-sectional view of the conventional induction type rotary linear motor shown in Non-Patent Document 1.
[Explanation of symbols]
2 ... stator cores 2a, 18a, 20a ... teeth 3 ... rotary winding 4 ... linear winding 5 ... mover cores 7, 17 ... stators 10, 12, 14 ... movers 11a, 11b ... magnets 13 ... magnetic poles 16 ... Rotary / linear combined winding 16a-16i ... Rotary / linear combined winding 18 phase coils 18 ... Iron core 19 ... Iron core stack 20 ... Segmented iron core