JP2004343535A - 放送受信装置 - Google Patents

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Osamu Takanaga
治 高永
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Abstract

【目的】録画機器側でのスイッチ操作を必要とせずに録画予約番組を録画機器に確実に録画させることができる放送受信装置を提供する。
【構成】映像出力回路7及び音声出力回路8とAV出力端子9Bとの間には、映像用のスイッチ21A及び音声用のスイッチ21Bが設けられている。AV出力端子9Bの出力部には映像/音声コードによってHDDレコーダ17が接続される。CPU13は予約録画実行時、スイッチ21A,21BをON制御し、AV出力端子9Bに映像信号及び音声信号を供給させ、予約録画処理を終了するときにはスイッチ21A,21BをOFF制御する。HDDレコーダ17は、その入力端子に映像・音声信号が入力されたことを検出して自動的に録画処理を実行し、予約録画終了時には前記入力端子には映像・音声信号が入力されなくなるので、録画処理を自動終了する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、アナログテレビジョン放送やディジタルテレビジョン放送を受信して映像信号及び音声信号を出力する放送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディジタル信号圧縮技術を用いて映像・音声信号を圧縮するとともに、複数番組の映像・音声ディジタル信号を時分割多重したストリーム(トランスポート・ストリーム)をトランスポンダ(衛星中継器)を経由して放送するディジタル放送がある。一方、このようなディジタル多チャンネル放送を受信する放送受信装置は、専用のアンテナを通して受け取ったディジタル放送の複数のトランスポンダのなかから一つをチューナによって選択し、この一つのトランスポンダに含まれる複数のチャンネルのうち一つをデマルチプレクス処理によって選択し、この選択したチャンネルのディジタル信号をデコードすることによって映像・音声信号を出力するようになっている。
【0003】
ところで、テレビ放送の受信機能を内蔵していない外部の録画機器に対して予約番組録画を実行させる場合、放送受信装置と録画機器の各々に対して番組録画予約の設定をすることになり、不便であった。そこで、外部の録画機器を制御するためのリモコン機能を放送受信装置が備え、当該放送受信装置が各社の録画機器のリモコンコードに従ってリモコン信号を出力することで、外部の録画機器を制御することが考えられている(特許文献1参照)。しかしながら、制御対象となる録画機器はVCR(ビデオカセットレコーダ)であり、HDDレコーダなどの新しい録画機器については、そのリモコンコードの増加等により、対応が困難になってきている。
【0004】
一方、HDDレコーダには、その映像・音声入力端子に映像・音声信号が入力されているかどうかを検出する検出手段を備え、映像・音声信号を検出したときに自動的に録画処理を実行するものがある。放送受信装置が録画予約時に自動電源ONして放送受信処理を開始すれば、その映像・音声出力端子から映像・音声信号が出力されることになるので、HDDレコーダによる自動録画が実行されることになる。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−145052号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
映像・音声入力端子に映像・音声信号が供給された場合に常にHDDレコーダにおいて録画が実行されるのでは、放送受信装置を単に電源ONしただけでも録画が実行されてしまうことになる。このため、HDDレコーダには、信号入力連動録画のON/OFFを切り替えるスイッチが設けられるが、ユーザが前記スイッチの操作を忘れてしまうと、予約録画が実行されないことが生じる。
【0007】
この発明は、上記の事情に鑑み、録画機器側でのスイッチ操作を必要とせずに録画予約番組を録画機器に確実に録画させることができる放送受信装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の放送受信装置は、上記課題を解決するために、放送波を受信して映像信号及び音声信号を出力する放送受信装置において、録画予約情報に基づいて放送受信処理を実行する手段と、予約録画用の受信映像信号及び音声信号の出力用に設けられた専用端子と、前記専用端子に映像信号及び音声信号を供給するかどうかを切り替えるスイッチと、予約録画用の放送受信処理時に前記専用端子に映像信号及び音声信号が供給されるように前記スイッチを制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
上記構成においては、外部の録画機器(信号入力連動録画タイプ)を前記専用端子に接続する。前記専用端子には予約録画実行時にのみ受信処理した映像及び音声が供給されるので、録画機器側の信号入力連動録画のON/OFF操作を要せずに録画予約した番組を録画機器に確実に録画させることができる。
【0010】
装置本体に設けられた所定ボタン或いはリモコン送信機の所定キーが操作されたとき、前記制御手段は予約録画用の放送受信処理時以外にも前記専用端子に映像信号及び音声信号が供給されるように前記スイッチを制御するように構成されているのがよい。これによれば、放送受信装置にて番組視聴中に当該番組を録画したいと思ったときには、前記所定ボタン又は所定キーを操作することで、当該番組も録画できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態のディジタル放送受信装置を図1に基づいて説明する。
【0012】
アンテナ1は、屋外において所定の方向に向けて配置されており、衛星から送られてくるディジタル放送信号を受信する。このアンテナ1は、一般に周波数変換器を備え、受信/周波数変換した信号をチューナ2に与える。
【0013】
チューナ2は、映像・音声データを含む高周波ディジタル変調信号のうちから特定周波数の信号を取り出す。すなわち、ディジタル放送の複数のトランスポンダのなかから一つを選択する処理を行う。また、チューナ2は、復調回路、逆インタリーブ回路、誤り訂正回路などを備えることにより、選択したディジタル変調信号を復調してトランスポート・ストリームを出力する。
【0014】
デマルチプレクサ(DEMUX)3は、前記トランスポート・ストリームを、MPEG2(Moving Picture Experts Group2)のビデオストリーム、オーディオストリーム、及びPSI/SI(Program Specific Information/Service Information)などに分離する。デマルチプレクサ3は、ビデオストリームとオーディオストリームをAVデコーダ4に供給し、PSI/SI等をCPU13に供給する。
【0015】
AVデコーダ4は、ビデオストリームに対してデコードを行うビデオデコーダ、及びオーディオストリームに対してデコードを行うオーディオデコーダを備える。ビデオデコーダは、入力された可変長符号を復号して量子化係数や動きベクトルを求め、逆DCT変換や動きベクトルに基づく動き補償制御などを行う。オーディオデコーダは、入力された符号化信号を復号して音声データを生成する。デコードにより生成された映像データは映像処理回路5に出力され、音声データは音声処理回路6に出力される。
【0016】
映像処理回路5はAVデコーダ4から映像データを受け取ってD/A変換を行い、例えばコンポジット映像信号に変換する。音声処理回路6はAVデコーダ4から出力された音声データを受け取ってD/A変換を行い、例えば右(R)音のアナログ信号及び左(L)音のアナログ信号を生成する。
【0017】
映像出力回路7及び音声出力回路8は出力抵抗や増幅器等を備えて成る。AV出力端子9A及びAV出力端子9B(専用端子)には、それぞれ出力部(左右音声出力端子等や映像出力端子等のセット)が設けられている。AV出力端子9Aの出力部には映像/音声コードによってモニタ16が接続される。また、AV出力端子9Bの出力部には映像/音声コードによってHDDレコーダ17が接続される。HDDレコーダ17は、映像・音声入力端子に映像・音声信号が入力されているかどうかを検出する検出手段を備え、映像・音声信号を検出したときに自動的に録画処理を実行する。
【0018】
そして、映像出力回路7及び音声出力回路8とAV出力端子9Bとの間には、映像用のスイッチ21A及び音声用のスイッチ21Bが設けられている。スイッチ21A,21Bは、前記AV出力端子9Bに映像及び音声を供給するかどうかを切り替えるスイッチである。
【0019】
OSD(オンスクリーンディスプレイ)回路12は、CPU13から出力指示された文字情報や色情報に基づく映像データを加算器20に出力する。加算器20は前記映像データをAVデコーダ4から出力される受信映像データに重畳する処理を行う。上記OSD回路12により、EPG画面やメニュー画面などの表示が行えることになる。
【0020】
リモコン送信機10は、各種のキーを備えて当該放送受信装置30に各種指令を送出するものであり、前記キーを操作すると、そのキーに対応した指令を意味する信号光(リモコン信号)が発光部から送出される。リモコン受光器11は、前記信号光を受光し、これを電気信号に変換してCPU13に与える。
【0021】
メモリ(例えば、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ等)14には、EPG画面表示に用いられる番組情報、EPG画面の表示処理を行なうソフトウェア、録画予約情報(受信チャンネル番号、開始時間情報、終了時間情報等)、録画予約実行のためのソフトウェア等が格納される。
【0022】
CPU13は、この放送受信装置30における全体制御を行うものであるが、特にこの発明にかかる処理として、予約録画処理を実行する。録画予約の設定は、前述したEPG画面上でも行うことができるが、その他、メニュー画面を呼び出し、録画予約メニュー上で、チャンネル番号や時間情報を入力することでも録画予約が行える。CPU13は、録画予約情報をメモリ14に格納し、カレンダ機能によって録画実行時の到来を判断したときには、前記録画予約情報に基づいてチューナ2を制御し、放送波を受信して映像・音声信号を生成させる。更に、CPU13は、上記予約録画実行時には、スイッチ21A,21BをON制御し、前記AV出力端子9Bに映像信号及び音声信号を供給させる。そして、CPU13は、予約録画処理を終了するときには、スイッチ21A,21BをOFF制御する。これにより、予約録画実行時、HDDレコーダ17はその入力端子に映像・音声信号が入力されたことを検出し、自動的に録画処理を実行することになる。また、予約録画終了時には、前記入力端子には映像・音声信号が入力されなくなるので、録画処理を自動終了する。これにより、前記AV出力端子9Bには予約録画実行時にのみ受信処理した映像及び音声が供給されるので、HDDレコーダ17側の信号入力連動録画のON/OFF操作を要せずに録画予約した番組をHDDレコーダ17に確実に録画させることができる。
【0023】
また、装置本体に設けたプッシュスイッチ23をユーザがON操作すると、CPU13は当該ONを検出し、予約録画処理以外でも、スイッチ21A,21BをON制御し、前記AV出力端子9Bに映像及び音声を供給させる。これにより、放送受信装置30にて番組視聴中に当該番組を録画したいと思ったときには、前記プッシュスイッチ23を操作することで、当該番組も録画できる。
【0024】
なお、リモコン送信機10において上記プッシュスイッチ23に相当するキーを設けることとしてもよいものである。また、ディジタル放送を受信する実施形態を示したが、アナログ放送を受信する放送受信装置においても、同様の構成とすることができるものである。ディジタル映像・音声データを外部録画機器に供給する構成としてもよいものである。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、録画機器側でのスイッチ操作を必要とせずに録画予約番組を録画機器に確実に録画させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の放送受信装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 アンテナ
2 チューナ
3 デマルチプレクサ(DEMUX)
4 AVデコーダ
9 AV出力端子
10 リモコン送信機
12 OSD回路
13 CPU
16 モニタ
17 HDDレコーダ
23 プッシュスイッチ

Claims (2)

  1. 放送波を受信して映像信号及び音声信号を出力する放送受信装置において、録画予約情報に基づいて放送受信処理を実行する手段と、予約録画用の受信映像信号及び音声信号の出力用に設けられた専用端子と、前記専用端子に映像信号及び音声信号を供給するかどうかを切り替えるスイッチと、予約録画用の放送受信処理時に前記専用端子に映像信号及び音声信号が供給されるように前記スイッチを制御する制御手段とを備えたことを特徴とする放送受信装置。
  2. 請求項1に記載の放送受信装置において、装置本体に設けられた所定ボタン或いはリモコン送信機の所定キーが操作されたとき、前記制御手段は予約録画用の放送受信処理時以外にも前記専用端子に映像信号及び音声信号が供給されるように前記スイッチを制御するように構成されたことを特徴とする放送受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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