JP2004343318A - マイクロホン装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】容器1に収納されたマイクロホン装置において、水素イオン導電性の固体電解質膜の各面にそれぞれ多孔性電極を有し、容器1の内部と外部との間に配置された除湿素子7と、この除湿素子7に直流電流を供給する直流電源17と、容器1内の湿度を検出する湿度検出手段15と、容器1内に配置されて水分の吸収及び放出が可能な可逆性吸湿部材18と、湿度検出手段15により検出された容器1内の湿度が湿度設定値になると直流電源17から除湿素子7に直流電圧を印加して容器1内及び可逆性吸湿材18内の水分除去を行わせる除湿制御手段16とを備えたものである。
【選択図】 図1
Description
【産業上の利用分野】
この発明は、屋外で使用される騒音測定用等のように耐湿性が要求されるマイクロホン装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のマイクロホン装置においては、マイクロホンが収納された容器内にシリカゲルが充填されている(例えば、実用新案登録文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
実用新案登録第3073664号公報(第10頁、図8)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のマイクロホン装置では、シリカゲルが所定量の水分を吸収すると効果がなくなるので、定期的に強制加熱して乾燥するか、新鮮なものと交換する必要があるため、保守作業が面倒であるという問題点があった。
【0005】
この発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、保守作業が容易なマイクロホン装置を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係わるマイクロホン装置は、容器に収納されたマイクロホン装置において、水素イオン導電性の固体電解質膜の各面にそれぞれ多孔性電極を有し、容器の内部と外部との間に配置された除湿素子と、この除湿素子に直流電流を供給する直流電源と、容器内の湿度を検出する湿度検出手段と、容器内に配置されて水分の吸収及び放出が可能な可逆性吸湿部材と、湿度検出手段により検出された容器内の湿度が湿度設定値になると直流電源から除湿素子に直流電圧を印加して容器内及び可逆性吸湿材内の水分除去を行わせる除湿制御手段とを備えたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における構成図である。図1において、筒状の容器1の一方の端面に対向するように振動膜2が配置されている。振動膜2と対向した容器1の端面には複数の穴1aが設けられている。振動膜2と1ミクロンから100ミクロンの間隔で対向するように導電体の背電極3が容器1内に配置され、振動膜2と背電極3とでコンデンサが形成されている。振動膜2と背電極3との位置関係を固定すると共に容器1と絶縁するために、背電極3は絶縁支持材4を介して容器1に固定されている。背電極3の出力はリード線5を介して前置増幅器6に入力される。
また、容器1に設けられた水分放出用の複数の穴1bと対向するように除湿素子7が容器1内に配置され、容器1に絶縁支持材8を介して固定されている。なお、除湿素子7は後述の9〜13で構成されている。
【0008】
図2は除湿素子の構成図である。図2において、水素イオン導電性を有する固体電解質膜9(商品名:ナフィオン、デュポン社製)の各面に多孔性電極で一方の面を陽極10とし、他方の面を陰極11として形成されている。さらに、固体電解質膜9の各面に抵抗検出電極12,13が形成されている。そして、抵抗検出電極12,13は湿度演算手段14に接続されている。なお、抵抗検出電極12,13と湿度演算手段14とで湿度検出手段15が構成されている。湿度検出手段15の出力データは除湿制御手段16に入力され、湿度が所定値以上になると直流電源17から除湿素子7に直流電流を供給する。なお、直流電源17は後述のコネクタ19を介して入力された外部電源から電力が供給される。また、容器1内には水分の吸収及び放出が可能な可逆性吸湿部材18(商品名:カムドライ、住友化学製)が配置されている。可逆性吸湿部材18は、停電等により後述のコネクタ19を介して供給されている外部電源が停止したときのバックアップ用である。
【0009】
ここで、振動膜2と背電極3とで構成されるコンデンサの静電容量は大きくて100pF程度で、使用する音声帯域あるいは音響計測の周波数帯域である数ヘルツから数10キロヘルツの間では、インピーダンスとして数メグオーム以上の高インピーダンスで前置増幅器6に接続されている。従って、湿気により雑音発生等の障害が発生するので、その対策が行われる。
容器1の他方の端面にはコネクタ19が配置され、外部からの電源供給及び前置増幅器6の出力信号が外部へ出力される。
さらに、容器1を完全に密閉した場合には外気圧の変動によって振動膜2に圧縮又は膨張の力が加わるのを防止するために、容器1に開口部1cを設けることにより気圧の内外差を吸収する。
【0010】
次に動作について説明する。図1及び図2において、穴1aを通して振動膜2に到達した音声あるいは音響は音圧により振動膜2を振動させる。振動膜2が音圧によって振動することによって変化する量が入力信号として前置増幅器6へ入力される。そして、前置増幅器6で所定値に増幅された出力信号はコネクタ19を介して他の周辺機器(図示せず)へ送信される。
【0011】
開口部1cから容器1内に浸入した水蒸気等の水分を湿度検出手段15が検出する。固体電解質膜9は湿度が高くなると電気抵抗が小さくなり、湿度が低くなると電気抵抗が大きくなる。このような特性を利用して、湿度検出手段16は両抵抗検出電極12,13間に所定の直流電圧を印加して固体電解質膜9を流れる電流から固体電解質膜9の電気抵抗を検出し、さらに電気抵抗から換算して湿度信号として検出する。除湿制御手段17は湿度信号から容器1内の湿度が湿度設定値に達したと判断されたとき直流電源17から除湿素子7へ直流電流を供給するように指令する。これにより、除湿素子7は容器1内及び可逆性吸湿部材18内の水分除去を行う。
【0012】
ここで、除湿素子7による水分除去について説明する。図1及び図2において、陽極10及び陰極11間に直流電源17から直流電圧が印加されると、式(1)に示すように陽極10側である容器1内の水蒸気(水分)を酸素、水素イオン及び電子に分解する。また、陰極11側では式(2)に示すように陽極10側で生成された水素イオンと電子、及び大気中の酸素から水蒸気(水)を生成する。
H2O→2H++(1/2)O2+2e−・・・・・(1)
2H++(1/2)O2+2e−→H2O・・・・・(2)
このようにして、陽極10に接する容器1内の水蒸気(水)を陰極11側に移動させて穴1bから容器1外に放出する。なお、陽極10で発生した電子e−は直流電源17を介して陰極11に達する。
【0013】
図3は図1の試験結果を示す説明図である。図3において、容器1内の設定湿度は68%である。環境湿度に応じて容器1内の湿度が変動する。しかし、設定湿度68%になると湿度検出手段15が検出して、設定湿度68%を保持させるように除湿制御手段16により除湿素子7に直流電圧が印加される。これにより、固体電解質膜9に所定の直流電流が流れて容器1内の湿度が設定湿度68%に制御される。
【0014】
以上のように、湿度検出手段15により検出された容器1内の湿度が湿度設定値になると、除湿制御手段16が直流電源17から除湿素子7に直流電圧を印加させることにより容器1内及び可逆性吸湿部材18内の水分除去を行うので、保守作業を容易にすると共に容器1内を所定の湿度に保持することができる。
実施の形態1において、容器1内に前置増幅器6を配置したものについて説明したが、容器1内に振動膜2と背電極3のみを配置したものについても同様の効果を期待することができる。
【0015】
実施の形態2.
図4は実施の形態2の構成図である。1〜11,16〜19は実施の形態1のものと同様のものである。実施の形態1において、湿度検出手段15は固体電解質膜9の電気抵抗を検出して、電気抵抗から換算して湿度を検出するものについて説明したが、振動膜2と背電極3とからなるマイクロホンでは湿気によって雑音が発生する障害が起こる。従って、図4に示すように前置増幅器6から出力される出力信号を湿度検出手段20に入力して雑音レベルを検出検出することにより湿度検出が可能である。
例えば騒音測定において、通常の騒音レベルの最大値及び最小値が設定されている場合に、騒音が途絶えている筈(時間帯)であるべきときに、前置増幅器6から騒音レベルの最小値以上の出力信号が湿度検出手段20により検出されたとき湿度によるノイズと判断して、除湿素子7に直流電圧を供給する。
【0016】
以上のように、湿度検出手段20により検出された容器1内の湿度が湿度設定値になると、除湿制御手段16が直流電源17から除湿素子7に直流電圧を印加させることにより容器1内及び可逆性吸湿部材18内の水分除去を行うので、保守作業を容易にすると共に容器1内を所定の湿度に保持することができる。
【0017】
【発明の効果】
この発明によれば、湿度検出手段により検出された容器内の湿度が湿度設定値になると、除湿制御手段が直流電源から除湿素子に直流電圧を印加させることにより容器内及び可逆性吸湿部材内の水分除去を行うので、保守作業を容易にすると共に容器内を所定の湿度に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1における構成図である。
【図2】図1は除湿素子の構成図である。
【図3】図1の試験結果を示す説明図である。
【図4】この発明の実施の形態2における構成図である。
【符号の説明】
1 容器、7 除湿素子、9 固体電解質膜、12,13 抵抗検出電極、
15,20 湿度検出手段、16 除湿制御手段、17 直流電源、
18 可逆性吸湿部材。
Claims (2)
- 容器に収納されたマイクロホン装置において、水素イオン導電性の固体電解質膜の各面にそれぞれ多孔性電極を有し、上記容器の内部と外部との間に配置された除湿素子と、この除湿素子に直流電流を供給する直流電源と、上記容器内の湿度を検出する湿度検出手段と、上記容器内に配置されて水分の吸収及び放出が可能な可逆性吸湿部材と、上記湿度検出手段により検出された上記容器内の湿度が湿度設定値になると上記直流電源から上記除湿素子に直流電圧を印加して上記容器内及び上記可逆性吸湿材内の水分除去を行わせる除湿制御手段とを備えたことを特徴とするマイクロホン装置。
- 請求項1において、上記湿度検出手段は、上記固体電解質膜の各面にそれぞれ設けた多孔性電極からなる一対の抵抗検出電極と、この抵抗検出電極を介して検出された上記固体電解質膜の電気抵抗から上記容器内の湿度を検出する湿度演算手段とで構成されていることを特徴とするマイクロホン装置。
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