JP2004343278A - 画像処理装置および画像処理方法、情報処理装置、記録媒体、並びに、プログラム - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法、情報処理装置、記録媒体、並びに、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】量子化値を予め定められた最小値以上となるように制御する。
【解決手段】ステップS21で、ヒストリー情報またはパラメータに含まれている再利用可能な量子化値Qrefが取得される。ステップS22で、ステップS21で取得された量子化値Qrefは、予め定められた量子化値の最小値Qminより小さいか否かが判断される。量子化値Qrefは、予め定められた量子化値の最小値Qminより小さいと判断された場合、ステップS23で、量子化値Q=Qminとして、処理が終了される。量子化値Qrefは、予め定められた量子化値の最小値Qminより小さくないと判断された場合、ステップS24で、ヒストリー情報またはパラメータに含まれている量子化値Qrefが再利用されて、量子化値Q=Qrefとされ、処理が終了される。本発明は、SDTI CP−ASI変換装置またはLong GOP符号化装置に適用できる。
【選択図】 図12

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置および画像処理方法、情報処理装置、記録媒体、並びに、プログラムに関し、特に、対応するデータに対して過去に施された符号化に関する情報を用いて再符号化することが可能なようになされている場合に用いて好適な、画像処理装置および画像処理方法、情報処理装置、記録媒体、並びに、プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、テレビ会議システム、テレビ電話システムなどのように、動画像信号を遠隔地に伝送するシステムにおいては、伝送路を効率良く利用するため、映像信号のライン相関やフレーム間相関が利用されて、画像信号が圧縮符号化される。
【0003】
画像信号が圧縮符号化される場合、生成されるビットストリームが、所定のビットレートになるように符号化が行われる。しかしながら、実運用上において、伝送路の都合により、ビットストリームのビットレートを変換する必要が生じることがある。
【0004】
また、例えば、伝送された画像信号が、放送局において編集される場合、編集は秒単位で行われるので、フレームの画像情報は、他のフレームの画像情報から独立しているほうがよい。そこで、低いビットレート(例えば、3乃至9Mbps)で転送しても画質が劣化しないように、情報が相関関係にあるフレームの集合であるGOP(Group of Picture)を構成するフレーム数が多いLong GOPと、高ビットレート(18乃至50Mbps)で転送される、GOPを構成するフレーム数が少ないShort GOPとを、相互に変換する必要があった。
【0005】
例えば、非圧縮のデータをMPEGのLong GOPのストリームデータに符号化した後、フレーム編集することが可能なシステムについて、図1を用いて説明する。
【0006】
SDI(Serial Digital Interface)−ASI(Asynchronous Serial Interface)変換装置1は、供給されたSDI入力画像を、MPEGのLong GOP(ASIストリーム)となるように符号化し、符号化されたMPEGのLong GOPのストリームデータを出力する。SDIとは、Point to Pointの伝送を基本に考えた、非圧縮のデジタルビデオ・オーディオの伝送方式であり、ANSI(American National Standards Institute)/SMPTE(Society of Motion Picture and Television Engineers)259Mに規定されている。
【0007】
ASI−SDTI CP(Serial Data Transport Interface Contents Package)変換装置2は、供給されたMPEGのLong GOPのストリームデータを、復号部21で一旦復号した後、符号化部22において、全てイントラフレーム(All Intra)となるように符号化し、符号化された全てイントラフレームのストリームデータ(SDTI CPストリーム)を、SDTI CPインタフェースのフレーム編集装置3に出力する。SDTI CPとは、Pro−MPEGフォーラムの推進でSMPTE326Mとして標準化された、MPEGデータをリアルタイムに伝送(同期転送)する伝送方式の世界標準規格である。
【0008】
フレーム編集装置3にてフレーム編集されたストリームデータは、SDTI CP−ASI変換装置4に供給される。SDTI CP−ASI変換装置4は、供給された全てイントラフレームのストリームデータを、復号部31で一旦復号した後、符号化部32において、MPEGのLong GOPとなるように符号化し、符号化されたMPEGのLong GOPのストリームデータ(ASIストリーム)を出力する。
【0009】
また、入力画像を高ビットレートでMPEGのLong GOPに符号化し、それを復号して低ビットレートのMPEGのLong GOPに再符号化することが可能なシステムについて、図2を用いて説明する。
【0010】
Long GOP符号化装置51は、供給されたSDI入力画像を、復号部61で一旦復号した後、符号化部62において、高ビットレートのMPEGのLong GOPとなるように符号化し、符号化されたMPEGのLong GOPのストリーム(ASIストリーム)データを出力する。Long GOP符号化装置52は、供給された高ビットレートのMPEGのLong GOPを、復号部71で一旦復号した後、符号化部72において、低ビットレートのMPEGのLong GOPとなるように符号化し、符号化された低ビットレートのMPEGのLong GOPのストリーム(ASIストリーム)データを出力する。
【0011】
このように、画像情報に対する符号化および復号が繰り返された場合、符号化の度に使用される符号化パラメータが変化してしまうと、画像情報が劣化してしまう。この画像情報の劣化を防止するため、ビットストリームのピクチャ層のユーザデータエリアに挿入された符号化履歴情報を用いることにより、再符号化に伴う画像の劣化を抑制することができる技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【0012】
【特許文献1】
特開2000−059788号公報
【0013】
例えば、非圧縮のデータをMPEGのLong GOPのストリームデータに符号化した後、フレーム編集を行うことが可能なシステムにおいて、符号化履歴情報を利用する場合について、図3を用いて説明する。なお、図1における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
【0014】
すなわち、ASI−SDTI CP変換装置101は、図1と同様のSDI−ASI変換装置1により符号化されて生成された、MPEGのLong GOP(ASIストリーム)の供給を受ける。
【0015】
MPEGのLong GOPはそれぞれ符号化の素性の異なる3種類のピクチャタイプのピクチャ(Iピクチャ、Pピクチャ、および、Bピクチャ)により構成されるため、それを復号したビデオデータにも、フレームによってそれぞれIピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャの素性を持ったものが存在する。したがって、このビデオデータをMPEGのLong GOPで再符号化する場合、Iピクチャ、Pピクチャ、または、Bピクチャの素性を持ったビデオデータに対して、それぞれ別のピクチャタイプで符号化してしまうと、画像劣化が発生する場合がある。例えば、復号前に、IピクチャおよびPピクチャより歪が多くなりやすいBピクチャであったビデオデータをIピクチャとして符号化してしまうと、その周辺のピクチャが、歪の多いIピクチャを参照画像として予測符号化されてしまうため、画質が劣化してしまう。
【0016】
このような再符号化による画質劣化を引き起こさないため、ASI−SDTICP変換装置101は、供給されたMPEGのLong GOPのストリームデータを、復号部111で一旦復号した後、符号化部112において、全てイントラフレームとなるように符号化するとき、過去に実行された符号化、すなわち、SDI−ASI変換装置1による符号化のピクチャタイプや量子化値などのパラメータを、全てイントラフレームのSDTI−CPストリーム上に、SMPTE328Mのヒストリー情報(History data)として付加し、フレーム編集装置3に供給する。
【0017】
フレーム編集装置3にてフレーム編集されたストリームデータは、SDTI CP−ASI変換装置102に供給される。SDTI CP−ASI変換装置102は、供給された、ヒストリー情報つきの全てイントラフレームのストリームデータを、復号部121で復号する。符号化部122は、復号されたヒストリー情報に含まれている、ピクチャタイプや量子化値等の必要なパラメータを使用して、Long GOPに再符号化して出力する。
【0018】
また、図2を用いて説明したように、入力画像を高ビットレートでMPEGのLongGOPに符号化し、それを復号して低ビットレートのMPEGのLongGOPに再符号化することが可能なシステムにおいて、再符号化のための画像劣化が発生しないようになされている場合について、図4を用いて説明する。なお、図2における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
【0019】
すなわち、LongGOP符号化装置51により符号化されたMPEGのLong GOPのストリーム(ASIストリーム)データの供給を受けたLongGOP符号化装置131は、高ビットレートのMPEGのLong GOPを、復号部141で復号するときに、必要な符号化パラメータを取得して、復号されたビデオデータと取得された符号化パラメータを符号化部142に供給する。符号化部142は、供給された符号化パラメータを用いて、ビデオデータを、低ビットレートのMPEGのLong GOPとなるように符号化し、符号化された低ビットレートのMPEGのLong GOPのストリーム(ASIストリーム)データを出力する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、ヒストリー情報、または、符号化パラメータを用いて、過去の符号化の情報(過去に行われた符号化のピクチャタイプ、動きベクトル、量子化値等)を再利用して符号化することにより、画質劣化を防ぐことが可能である。しかしながら、図3を用いて説明したシステムのように、過去のMPEG LongGOPの符号化とパラメータ再利用符号化との間に、例えば、全てイントラフレームに符号化するような別の符号化を行っている場合、再符号化時にVBVバッファ破綻を起こしてしまう可能性がある。
【0021】
このような再符号化時のVBVバッファ破綻は、間に入る符号化(全てイントラフレームとする符号化)のビットレートが十分に高くないなどの要因によって、過去の符号化画像が歪んでしまった場合、その歪んだ画像を再符号化するときに、歪んでいない画像の符号化において用いられた量子化値をそのまま適用してしまうことにより生じる。
【0022】
具体的には、例えば、SDIの静止画を、SDI−ASI変換装置1においてMPEGのLongGOPに符号化すると、図5に示されるVBVバッファの軌跡のように、Iピクチャの発生符号量が大きくなり、PピクチャおよびBピクチャの発生符号量は小さくなる。これはIピクチャで十分に入力画に近い画をつくり、そこからの僅かな差分で、続くPピクチャおよびBピクチャを符号化するためである。これらのピクチャが、ASI−SDTI CP符号化装置101において全てイントラフレームに符号化される場合、十分大きなビットレートで符号化すれば、過去に符号化された画像に忠実に符号化できるが、全てイントラフレームに符号化するときのビットレートが小さいと、過去に符号化された画像が歪んで符号化されてしまう。
【0023】
SDTI CP−ASI変換装置102において、このような歪みを持った画像が、SDI−ASI変換装置1において過去に符号化したときの量子化値等を再利用して再符号化されると、図6に示されるように、過去にIピクチャであった画像については主に高域成分のデータが落ちているため発生符号量は小さくなるが、PピクチャおよびBピクチャであった画像については、歪により差分が増加したデータに対して、差分が小さかったデータを符号化したSDI−ASI変換装置1において使用した量子化値を用いて符号化してしまう。このために、SDTI CP−ASI変換装置102が実行する符号化において、発生符号量が大きくなり、VBVバッファ破綻が引き起こされてしまう。
【0024】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、ヒストリー情報、または、過去の符号化のパラメータを利用して実行される符号化において、過去の符号化の量子化値を再利用して使用する場合に、バッファ破綻を引き起こさないようにするものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の画像処理装置は、画像データに対して過去に行われた符号化に関する情報を取得する取得手段と、量子化値を決定する決定手段と、決定手段により決定された量子化値を基に、量子化を実行する量子化手段と、量子化手段により量子化された量子化係数データを符号化する符号化手段とを備え、決定手段は、所定の条件が満たされた場合、自分自身が設定可能な量子化値の範囲の最小値である第1の量子化値より大きな第2の量子化値以上となるように、量子化値を決定することを特徴とする。
【0026】
決定手段には、取得手段により取得された情報のうち、過去の符号化に用いられた第3の量子化値が再利用可能であると判断された場合、所定の条件が満たされたと判断させるようにすることができ、第3の量子化値と第2の量子化値のうちの大きい値を量子化値として決定させるようにすることができる。
【0027】
決定手段には、画像データのうちの量子化する部分が、他の部分を参照せずに符号化可能な部分に対応するものであり、かつ、取得手段により取得された情報のうち、過去の符号化に用いられた第3の量子化値が再利用可能であると判断された場合、所定の条件が満たされたと判断させるようにすることができ、第3の量子化値と第2の量子化値のうちの大きい値を量子化値として決定させるようにすることができる。
【0028】
画像データのうちの量子化する部分が、イントラフレームである場合、決定手段には、画像データが、他の部分を参照せずに符号化可能な部分であると判断させるようにすることができる。
【0029】
画像データのうちの量子化する部分が、イントラスライスである場合、決定手段には、画像データが、他の部分を参照せずに符号化可能な部分であると判断させるようにすることができる
【0030】
画像データのうちの量子化する部分が、イントラマクロブロックである場合、決定手段には、画像データが、他の部分を参照せずに符号化可能な部分であると判断させるようにすることができる。
【0031】
直前の符号化におけるビットレートに対応して、複数の第2の量子化値を記憶する記憶手段を更に備えさせるようにすることができ、決定手段には、直前の符号化におけるビットレートを基に、記憶手段により記憶されている複数の第2の量子化値から、直前の符号化におけるビットレートに対応した第2の量子化値を選択させ、選択された第2の量子化値以上となるように、量子化値を決定させるようにすることができる。
【0032】
決定手段には、過去の符号化に関する情報が再利用可能であると判断され、更に、過去の符号化に関する情報のうち、過去の符号化に用いられた第3の量子化値が再利用可能であると判断された場合、所定の条件が満たされたと判断させるようにすることができ、第3の量子化値と第2の量子化値のうちの大きい値を量子化値として決定させるようにすることができる。
【0033】
本発明の第1の画像処理方法は、画像データに対して過去に行われた符号化に関する情報に含まれる量子化値が再利用可能であるか否かを判断する判断ステップと、判断ステップの処理により、情報に含まれる量子化値が再利用可能であると判断された場合、自分自身が設定可能な量子化値の範囲の最小値である第1の量子化値より大きな第2の量子化値以上となるように、量子化値を決定する決定ステップとを含むことを特徴とする。
【0034】
本発明の第1の記録媒体に記録されているプログラムは、画像データに対して過去に行われた符号化に関する情報に含まれる量子化値が再利用可能であるか否かを判断する判断ステップと、判断ステップの処理により、情報に含まれる量子化値が再利用可能であると判断された場合、自分自身が設定可能な量子化値の範囲の最小値である第1の量子化値より大きな第2の量子化値以上となるように、量子化値を決定する決定ステップとを含むことを特徴とする。
【0035】
本発明の第1のプログラムは、画像データに対して過去に行われた符号化に関する情報に含まれる量子化値が再利用可能であるか否かを判断する判断ステップと、判断ステップの処理により、情報に含まれる量子化値が再利用可能であると判断された場合、自分自身が設定可能な量子化値の範囲の最小値である第1の量子化値より大きな第2の量子化値以上となるように、量子化値を決定する決定ステップとを含むことを特徴とする。
【0036】
本発明の第1の画像処理装置および画像処理方法、並びにプログラムにおいては、画像データに対して過去に行われた符号化に関する情報が取得され、その情報に含まれる量子化値が再利用可能であるか否かが判断され、情報に含まれる量子化値が再利用可能であると判断された場合、自分自身が設定可能な量子化値の範囲の最小値である第1の量子化値より大きな第2の量子化値以上となるように、量子化値が決定され、決定された量子化値を用いて、量子化が実行され、量子化された量子化係数データが符号化される。
【0037】
本発明の第1の情報処理装置は、供給された画像データを完全に、または、不完全に復号する復号手段と、復号手段により完全に復号されたベースバンドの画像データ、または、復号手段により不完全に復号されて生成された、中途段階まで符号化された画像データを、中途段階まで、または、完全に符号化する符号化手段とを備え、符号化手段は、画像データに対して過去に行われた符号化に関する情報を取得する取得手段と、量子化値を決定する決定手段と、決定手段により決定された量子化値を基に、量子化を実行する量子化手段と、量子化手段により量子化された量子化係数データを符号化する符号化手段とを備え、決定手段は、所定の条件が満たされた場合、自分自身が設定可能な量子化値の範囲の最小値である第1の量子化値より大きな第2の量子化値以上となるように、量子化値を決定することを特徴とする。
【0038】
本発明の第1の情報処理装置においては、供給された画像データが完全に、または、不完全に復号され、ベースバンドの画像データ、または、中途段階まで符号化された画像データが、中途段階まで、または、完全に符号化され、符号化において、画像データに対して過去に行われた符号化に関する情報が取得され、所定の条件が満たされた場合、自分自身が設定可能な量子化値の範囲の最小値である第1の量子化値より大きな第2の量子化値以上となるように、量子化値が決定され、決定された量子化値を基に、量子化が実行され、量子化された量子化係数データが符号化される。
【0039】
本発明の第2の画像処理装置は、画像データに対して過去に行われた符号化に関する情報を取得する取得手段と、量子化値を決定する決定手段と、決定手段により決定された量子化値を基に、量子化を実行する量子化手段と、量子化手段により量子化された量子化係数データを符号化する符号化手段とを備え、決定手段は、所定の条件が満たされた場合、符号化手段により実行される符号化処理の規格において設定可能な量子化値の範囲の最小値である第1の量子化値より大きな第2の量子化値以上となるように、量子化値を決定することを特徴とする。
【0040】
決定手段には、取得手段により取得された情報のうち、過去の符号化に用いられた第3の量子化値が再利用可能であると判断された場合、所定の条件が満たされたと判断させるようにすることができ、第3の量子化値と第2の量子化値のうちの大きい値を量子化値として決定されるようにすることができる。
【0041】
決定手段には、画像データのうちの量子化する部分が、他の部分を参照せずに符号化可能な部分に対応するものであり、かつ、取得手段により取得された情報のうち、過去の符号化に用いられた第3の量子化値が再利用可能であると判断された場合、所定の条件が満たされたと判断させるようにすることができ、第3の量子化値と第2の量子化値のうちの大きい値を量子化値として決定させるようにすることができる。
【0042】
画像データのうちの量子化する部分が、イントラフレームである場合、決定手段には、画像データが、他の部分を参照せずに符号化可能な部分であると判断させるようにすることができる。
【0043】
画像データのうちの量子化する部分が、イントラスライスである場合、決定手段には、画像データが、他の部分を参照せずに符号化可能な部分であると判断させるようにすることができる。
【0044】
画像データのうちの量子化する部分が、イントラマクロブロックである場合、決定手段には、画像データが、他の部分を参照せずに符号化可能な部分であると判断させるようにすることができる。
【0045】
直前の符号化におけるビットレートに対応して、複数の第2の量子化値を記憶する記憶手段を更に備えさせるようにすることができ、決定手段には、直前の符号化におけるビットレートを基に、記憶手段により記憶されている複数の第2の量子化値から、直前の符号化におけるビットレートに対応した第2の量子化値を選択させるようにすることができ、選択された第2の量子化値以上となるように、量子化値を決定させるようにすることができる。
【0046】
決定手段には、過去の符号化に関する情報が再利用可能であると判断され、更に、過去の符号化に関する情報のうち、過去の符号化に用いられた第3の量子化値が再利用可能であると判断された場合、所定の条件が満たされたと判断させるようにすることができ、第3の量子化値と第2の量子化値のうちの大きい値を量子化値として決定させるようにすることができる。
【0047】
本発明の第2の画像処理方法は、画像データに対して過去に行われた符号化に関する情報に含まれる量子化値が再利用可能であるか否かを判断する判断ステップと、判断ステップの処理により、情報に含まれる量子化値が再利用可能であると判断された場合、符号化処理の規格において設定可能な量子化値の範囲の最小値である第1の量子化値より大きな第2の量子化値以上となるように、量子化値を決定する決定ステップとを含むことを特徴とする。
【0048】
本発明の第2の記録媒体に記録されているプログラムは、画像データに対して過去に行われた符号化に関する情報に含まれる量子化値が再利用可能であるか否かを判断する判断ステップと、判断ステップの処理により、情報に含まれる量子化値が再利用可能であると判断された場合、符号化処理の規格において設定可能な量子化値の範囲の最小値である第1の量子化値より大きな第2の量子化値以上となるように、量子化値を決定する決定ステップとを含むことを特徴とする。
【0049】
本発明の第2のプログラムは、画像データに対して過去に行われた符号化に関する情報に含まれる量子化値が再利用可能であるか否かを判断する判断ステップと、判断ステップの処理により、情報に含まれる量子化値が再利用可能であると判断された場合、符号化処理の規格において設定可能な量子化値の範囲の最小値である第1の量子化値より大きな第2の量子化値以上となるように、量子化値を決定する決定ステップとを含むことを特徴とする。
【0050】
本発明の第2の画像処理装置および画像処理方法、並びにプログラムにおいては、画像データに対して過去に行われた符号化に関する情報が取得され、その情報に含まれる量子化値が再利用可能であるか否かが判断され、情報に含まれる量子化値が再利用可能であると判断された場合、符号化処理の規格において設定可能な量子化値の範囲の最小値である第1の量子化値より大きな第2の量子化値以上となるように、量子化値が決定され、決定された量子化値を用いて、量子化が実行され、量子化された量子化係数データが符号化される。
【0051】
本発明の第2の情報処理装置は、供給された画像データを完全に、または、不完全に復号する復号手段と、復号手段により完全に復号されたベースバンドの画像データ、または、復号手段により不完全に復号されて生成された、中途段階まで符号化された画像データを、中途段階まで、または、完全に符号化する符号化手段とを備え、符号化手段は、画像データに対して過去に行われた符号化に関する情報を取得する取得手段と、量子化値を決定する決定手段と、決定手段により決定された量子化値を基に、量子化を実行する量子化手段と、量子化手段により量子化された量子化係数データを符号化する符号化手段とを備え、決定手段は、所定の条件が満たされた場合、符号化手段により実行される符号化処理の規格において設定可能な量子化値の範囲の最小値である第1の量子化値より大きな第2の量子化値以上となるように、量子化値を決定することを特徴とする。
【0052】
本発明の第2の情報処理装置においては、供給された画像データが完全に、または、不完全に復号され、ベースバンドの画像データ、または、中途段階まで符号化された画像データが、中途段階まで、または、完全に符号化され、符号化において、画像データに対して過去に行われた符号化に関する情報が取得され、所定の条件が満たされた場合、符号化処理の規格において設定可能な量子化値の範囲の最小値である第1の量子化値より大きな第2の量子化値以上となるように、量子化値が決定され、決定された量子化値を基に、量子化が実行され、量子化された量子化係数データが符号化される。
【0053】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段またはステップなどの後の括弧内に、対応する実施の形態(但し一例)を付加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但し、もちろんこの記載は、各手段またはステップなどを記載したものに限定することを意味するものではない。
【0054】
請求項1に記載の画像処理装置(例えば、図7の符号化部161、図9の符号化部211、図13の符号化部251、もしくは、図14の符号化部281)は、画像データに対して過去に行われた符号化に関する情報(例えば、ヒストリー情報、または、パラメータ)を取得する取得手段(例えば、図8もしくは図13のヒストリー抽出部171、または、図10または図14のパラメータ入力部221)と、量子化値を決定する決定手段(例えば、図8もしくは図10の量子化値決定部177、または、図13もしくは図14の量子化値決定部261)と、決定手段により決定された量子化値を基に、量子化を実行する量子化手段(例えば、図8、図13、図10、または、図14の量子化部176)と、量子化手段により量子化された量子化係数データを符号化する符号化手段(例えば、図8、図13、図10、または、図14のVLC部178)とを備え、決定手段は、所定の条件が満たされた場合、自分自身が設定可能な量子化値の範囲の最小値である第1の量子化値より大きな第2の量子化値以上となるように、量子化値を決定することを特徴とする。
【0055】
請求項3に記載の画像処理装置の決定手段は、画像データのうちの量子化する部分が、他の部分を参照せずに符号化可能な部分(例えば、Iピクチャ、イントラスライス、または、イントラマクロブロック)に対応するものであり、かつ、取得手段により取得された情報のうち、過去の符号化に用いられた第3の量子化値が再利用可能であると判断された場合、所定の条件が満たされたと判断し、第3の量子化値と第2の量子化値のうちの大きい値を量子化値として決定することを特徴とする。
【0056】
請求項7に記載の画像処理装置は、直前の符号化におけるビットレートに対応して、複数の第2の量子化値を記憶する記憶手段(例えば、図13または図14のメモリ262)を更に備え、決定手段は、直前の符号化におけるビットレートを基に、記憶手段により記憶されている複数の第2の量子化値から、直前の符号化におけるビットレートに対応した第2の量子化値を選択し、選択された第2の量子化値以上となるように、量子化値を決定することを特徴とする。
【0057】
請求項9に記載の画像処理方法、請求項10に記載の記録媒体に記録されているプログラム、および、請求項11に記載のプログラムは、画像データに対して過去に行われた符号化に関する情報(例えば、ヒストリー情報、または、パラメータ)に含まれる量子化値が再利用可能であるか否かを判断する判断ステップ(例えば、図11のステップS2、または、図16のステップS62の処理)と、判断ステップの処理により、情報に含まれる量子化値が再利用可能であると判断された場合、自分自身が設定可能な量子化値の範囲の最小値である第1の量子化値より大きな第2の量子化値以上となるように、量子化値を決定する決定ステップ(例えば、図12のステップS22乃至S24の処理、または、図15のステップS45乃至S47の処理)とを含むことを特徴とする。
【0058】
請求項12に記載の情報処理装置(例えば、図7のSDIT CP−ASI変換装置151、もしくは、図9のLong GOP符号化装置201)は、供給された画像データを完全に、または、不完全に復号する復号手段(例えば、図7の復号部121、もしくは、図9の復号部141)と、復号手段により完全に復号されたベースバンドの画像データ、または、復号手段により不完全に復号されて生成された、中途段階まで符号化された画像データを、中途段階まで、または、完全に符号化する符号化手段(例えば、図7の符号化部161、図9の符号化部211、図13の符号化部251、もしくは、図14の符号化部281)とを備え、符号化手段は、画像データに対して過去に行われた符号化に関する情報(例えば、ヒストリー情報、または、パラメータ)を取得する取得手段(例えば、図8もしくは図13のヒストリー抽出部171、または、図10または図14のパラメータ入力部221)と、量子化値を決定する決定手段(例えば、図8もしくは図10の量子化値決定部177、または、図13もしくは図14の量子化値決定部261)と、決定手段により決定された量子化値を基に、量子化を実行する量子化手段(例えば、図8、図13、図10、または、図14の量子化部176)と、量子化手段により量子化された量子化係数データを符号化する符号化手段(例えば、図8、図13、図10、または、図14のVLC部178)とを備え、決定手段は、所定の条件が満たされた場合、自分自身が設定可能な量子化値の範囲の最小値である第1の量子化値より大きな第2の量子化値以上となるように、量子化値を決定することを特徴とする。
【0059】
請求項13に記載の画像処理装置(例えば、図7の符号化部161、図9の符号化部211、図13の符号化部251、もしくは、図14の符号化部281)は、画像データに対して過去に行われた符号化に関する情報(例えば、ヒストリー情報、または、パラメータ)を取得する取得手段(例えば、図8もしくは図13のヒストリー抽出部171、または、図10または図14のパラメータ入力部221)と、量子化値を決定する決定手段(例えば、図8もしくは図10の量子化値決定部177、または、図13もしくは図14の量子化値決定部261)と、決定手段により決定された量子化値を基に、量子化を実行する量子化手段(例えば、図8、図13、図10、または、図14の量子化部176)と、量子化手段により量子化された量子化係数データを符号化する符号化手段(例えば、図8、図13、図10、または、図14のVLC部178)とを備え、決定手段は、所定の条件が満たされた場合、符号化手段により実行される符号化処理の規格(例えば、MPEG2)において設定可能な量子化値の範囲の最小値である第1の量子化値より大きな第2の量子化値以上となるように、量子化値を決定することを特徴とする。
【0060】
請求項15に記載の画像処理装置の決定手段は、画像データのうちの量子化する部分が、他の部分を参照せずに符号化可能な部分(例えば、Iピクチャ、イントラスライス、または、イントラマクロブロック)に対応するものであり、かつ、取得手段により取得された情報のうち、過去の符号化に用いられた第3の量子化値が再利用可能であると判断された場合、所定の条件が満たされたと判断し、第3の量子化値と第2の量子化値のうちの大きい値を量子化値として決定することを特徴とする。
【0061】
請求項19に記載の画像処理装置は、直前の符号化におけるビットレートに対応して、複数の第2の量子化値を記憶する記憶手段(例えば、図13または図14のメモリ262)を更に備え、決定手段は、直前の符号化におけるビットレートを基に、記憶手段により記憶されている複数の第2の量子化値から、直前の符号化におけるビットレートに対応した第2の量子化値を選択し、選択された第2の量子化値以上となるように、量子化値を決定することを特徴とする。
【0062】
請求項21に記載の画像処理方法、請求項22に記載の記録媒体に記録されているプログラム、および、請求項23に記載のプログラムは、画像データに対して過去に行われた符号化に関する情報(例えば、ヒストリー情報、または、パラメータ)に含まれる量子化値が再利用可能であるか否かを判断する判断ステップ(例えば、図11のステップS2、または、図16のステップS62の処理)と、判断ステップの処理により、情報に含まれる量子化値が再利用可能であると判断された場合、符号化処理の規格(例えば、MPEG2)において設定可能な量子化値の範囲の最小値である第1の量子化値より大きな第2の量子化値以上となるように、量子化値を決定する決定ステップ(例えば、図12のステップS22乃至S24の処理、または、図15のステップS45乃至S47の処理)とを含むことを特徴とする。
【0063】
請求項24に記載の情報処理装置(例えば、図7のSDIT CP−ASI変換装置151、もしくは、図9のLong GOP符号化装置211)は、供給された画像データを、完全に、または、不完全に復号する復号手段(例えば、図7の復号部121、もしくは、図9の復号部141)と、復号手段により完全に復号されたベースバンドの画像データ、または、復号手段により不完全に復号されて生成された、中途段階まで符号化された画像データを、中途段階まで、または、完全に符号化する符号化手段(例えば、図7の符号化部161、図9の符号化部211、図13の符号化部251、もしくは、図14の符号化部281)とを備え、符号化手段は、画像データに対して過去に行われた符号化に関する情報(例えば、ヒストリー情報、または、パラメータ)を取得する取得手段(例えば、図8もしくは図13のヒストリー抽出部171、または、図10または図14のパラメータ入力部221)と、量子化値を決定する決定手段(例えば、図8もしくは図10の量子化値決定部177、または、図13もしくは図14の量子化値決定部261)と、決定手段により決定された量子化値を基に、量子化を実行する量子化手段(例えば、図8、図13、図10、または、図14の量子化部176)と、量子化手段により量子化された量子化係数データを符号化する符号化手段(例えば、図8、図13、図10、または、図14のVLC部178)とを備え、決定手段は、所定の条件が満たされた場合、符号化手段により実行される符号化処理の規格(例えば、MPEG2)において設定可能な量子化値の範囲の最小値である第1の量子化値より大きな第2の量子化値以上となるように、量子化値を決定することを特徴とする。
【0064】
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0065】
図7は、本発明を適用した、非圧縮のデータをMPEGのLong GOPのストリームデータに符号化した後、フレーム編集することが可能なシステムの構成を示すブロックである。
【0066】
なお、図3を用いて説明した従来の場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。すなわち、本発明を適用した、非圧縮のデータをMPEGのLong GOPのストリームデータに符号化した後、フレーム編集することが可能なシステムにおいては、SDTI CP−ASI変換装置102に代わって、SDTI CP−ASI変換装置151が設けられているほかは、図3を用いて説明した従来の場合と基本的に同様に構成されており、SDTI CP−ASI変換装置151は、符号化部122に代わって、量子化値の最小値を、所定の値に設定可能な符号化部161が設けられているほかは、SDTI CP−ASI変換装置102と基本的に同様に構成されている。
【0067】
ASI−SDTI CP変換装置101は、SDI−ASI変換装置1により符号化されて生成された、MPEGのLong GOP(ASIストリーム)の供給を受ける。
【0068】
MPEGのLongGOPは、3種類のピクチャタイプのピクチャ(Iピクチャ、Pピクチャ、および、Bピクチャ)により構成される。ASI−SDTI CP変換装置101は、供給されたMPEGのLong GOPのストリームデータを、復号部111で一旦復号した後、符号化部112において、全てイントラフレームとなるように符号化する場合、その後の処理において、これらのストリームデータがLongGOPで再符号化されるにあたって、Iピクチャ、Pピクチャ、または、Bピクチャの素性を持ったビデオデータに対して、別のピクチャタイプで符号化されてしまうことを防ぐため、過去に実行された符号化、すなわち、SDI−ASI変換装置1による符号化のピクチャタイプや量子化値などのパラメータを、SMPTE328Mのヒストリー情報(History data)として、全てイントラフレームのSDTI−CPストリーム上に付加し、フレーム編集装置3に供給する。
【0069】
フレーム編集装置3にてフレーム編集された、ヒストリー情報付のストリームデータは、SDTI CP−ASI変換装置151に供給される。SDTI CP−ASI変換装置151は、供給された、ヒストリー情報付の全てイントラフレームのストリームデータを、復号部121で復号する。符号化部161は、復号されたヒストリー情報に含まれている、ピクチャタイプや量子化値等のパラメータを、必要に応じて使用して、LongGOPに再符号化して出力する。
【0070】
図8は、符号化部161の構成を示すブロック図である。
【0071】
ヒストリー抽出部171は、復号部121により復号された、ヒストリー情報付のSDIT CPストリームから、ヒストリー情報を抽出して、量子化値決定部177に供給するとともに、映像ストリームを映像並べ替え部172に供給する。ヒストリー情報には、例えば、ピクチャタイプ、量子化値、動きベクトル、または、量子化マトリクスなど、過去に実行された符号化に関する情報が含まれている。
【0072】
映像並べ替え部172は、順次入力される画像データの各フレーム画像を、必要に応じて、並べ替えたり、画像データの各フレーム画像を、16画素×16ラインの輝度信号、および輝度信号に対応する色差信号によって構成されるマクロブロックに分割したマクロブロックデータを生成して、演算部173、および、動きベクトル検出部174に供給する。
【0073】
動きベクトル検出部174は、マクロブロックデータの入力を受け、各マクロブロックの動きベクトルを、マクロブロックデータ、および、フレームメモリ183に記憶されている参照画像データを基に算出し、動きベクトルデータとして、動き補償部182に送出する。
【0074】
演算部173は、映像並べ替え部172から供給されたマクロブロックデータについて、各マクロブロックの画像タイプに基づいた動き補償を行う。具体的には、演算部173は、Iピクチャに対してはイントラモードで動き補償を行い、Pピクチャに対しては、順方向予測モードで動き補償を行い、Bピクチャに対しては、双方向予測モードで動き補償を行うようになされている。
【0075】
ここでイントラモードとは、符号化対象となるフレーム画像をそのまま伝送データとする方法であり、順方向予測モードとは、符号化対象となるフレーム画像と過去参照画像との予測残差を伝送データとする方法であり、双方向予測モードとは、符号化対象となるフレーム画像と、過去と将来の参照画像との予測残差を伝送データとする方法である。
【0076】
まず、マクロブロックデータがIピクチャであった場合、マクロブロックデータはイントラモードで処理される。すなわち、演算部173は、入力されたマクロブロックデータのマクロブロックを、そのまま演算データとしてDCT(Discrete Cosine Transform :離散コサイン変換)部175に送出する。DCT部175は、入力された演算データに対しDCT変換処理を行うことによりDCT係数化し、これをDCT係数データとして、量子化部176に送出する。
【0077】
量子化部176は、量子化値決定部177から供給される量子化値Qに基づいて、入力されたDCT係数データに対して量子化処理を行い、量子化DCT係数データとしてVLC(Variable Length Code;可変長符号化)部178および逆量子化部179に送出する。ここで、量子化部176は、量子化値決定部177から供給される量子化値Qに応じて、量子化処理における量子化ステップサイズを調整することにより、発生する符号量を制御するようになされている。
【0078】
逆量子化部179に送出された量子化DCT係数データは、量子化部176と同じ量子化ステップサイズによる逆量子化処理を受け、DCT係数データとして、逆DCT部180に送出される。逆DCT部180は、供給されたDCT係数データに逆DCT処理を施し、生成された演算データは、演算部181に送出され、参照画像データとしてフレームメモリ183に記憶される。
【0079】
そして、演算部173は、マクロブロックデータがPピクチャであった場合、マクロブロックデータについて、順方向予測モードよる動き補償処理を行い、Bピクチャであった場合、マクロブロックデータについて、双方向予測モードによる動き補償処理を行う。
【0080】
動き補償部182は、フレームメモリ183に記憶されている参照画像データを、動きベクトルデータに応じて動き補償し、順方向予測画像データ、または、双方向予測画像データを算出する。演算部173は、マクロブロックデータについて、動き補償部182より供給される順方向予測画像データ、または、双方向予測画像データを用いて減算処理を実行する。
【0081】
すなわち、順方向予測モードにおいて、動き補償部182は、フレームメモリ183の読み出しアドレスを、動きベクトルデータに応じてずらすことによって、参照画像データを読み出し、これを順方向予測画像データとして演算部173および演算部181に供給する。演算部173は、供給されたマクロブロックデータから、順方向予測画像データを減算して、予測残差としての差分データを得る。そして、演算部173は、差分データをDCT部175に送出する。
【0082】
演算部181には、動き補償部182より順方向予測画像データが供給されており、演算部181は、逆DCT部から供給された演算データに、順方向予測画像データを加算することにより、参照画像データを局部再生し、フレームメモリ183に出力して記憶させる。
【0083】
また、双方向予測モードにおいて、動き補償部182は、フレームメモリ183の読み出しアドレスを、動きベクトルデータに応じてずらすことによって、参照画像データを読み出し、これを双方向予測画像データとして演算部173および演算部181に供給する。演算部173は、供給されたマクロブロックデータから、双方向予測画像データを減算して、予測残差としての差分データを得る。そして、演算部173は、差分データをDCT部175に送出する。
【0084】
演算部181には、動き補償部182より双方向予測画像データが供給されており、演算部181は、逆DCT部から供給された演算データに、双方向予測画像データを加算することにより、参照画像データを局部再生し、フレームメモリ183に出力して記憶させる。
【0085】
かくして、符号化部161に入力された画像データは、動き補償予測処理、DCT処理および量子化処理を受け、量子化DCT係数データとして、VLC部178に供給される。VLC部178は、量子化DCT係数データに対し、所定の変換テーブルに基づく可変長符号化処理を行い、その結果得られる可変長符号化データをバッファ184に送出する。バッファ184は、供給された可変長符号化データをバッファリングした後、出力する。
【0086】
量子化値決定部177は、バッファ184に格納される可変長符号化データの蓄積状態を常時監視しており、蓄積状態を表す占有量情報、または、ヒストリー抽出部171から供給されるヒストリー情報を基に量子化ステップサイズを決定するようになされている。
【0087】
量子化値決定部177は、図示しない操作入力部から供給されるユーザの操作入力を示す信号、または、ヒストリー抽出部171からヒストリー情報が供給されたか否かを基に、ヒストリー情報を用いて符号化を行うことが可能か否かを判断する。ヒストリー抽出部171から供給されるヒストリー情報には、上述したように、例えば、ピクチャタイプ、量子化値、動きベクトル、または、量子化マトリクスなどが含まれる。量子化値決定部177は、ヒストリー情報を用いて符号化を行うことが可能であると判断した場合、ヒストリー抽出部171から供給されるヒストリー情報を基に、量子化値を再利用することが可能か否かを判断する。
【0088】
ここで、量子化値を再利用することが可能であるか否かは、例えば、量子化値を再利用できるか否かを、ユーザによって予め設定可能なようにしても良いし、ヒストリー情報の中に、量子化値を再利用することが可能であるか否の情報が記載されているものとしても良いし、ヒストリー情報に示されている以前の符号化が実行された画像枠と、再符号化時の画像枠が、位置および大きさとも一致しているか否か、ヒストリー情報に示されている以前の符号化におけるビットレートが、今回の符号化のビットレートよりも小さいか否か、または、以前の符号化におけるクロマフォーマットが、今回のクロマフォーマットより大きいか否かなどの所定の条件により決定されるようにしても良い。
【0089】
そして、ヒストリー情報を基に、量子化値を再利用することが可能であると判断された場合、量子化値決定部177は、ヒストリー情報に含まれる量子化値Qが、所定の値より大きいか否かを判断する。
【0090】
上述したように、歪みを持った画像が、過去に符号化した量子化値等を用いて再符号化された場合、例えば、図6を用いて説明したように、過去にIピクチャであった画像については、主に高域成分のデータが落ちているため発生符号量は小さくなるが、PピクチャおよびBピクチャであった画像については、歪により差分が増加したデータに対して、過去に差分が小さかったときに使用した量子化値を用いて符号化してしまうことにより発生符号量が大きくなり、VBVバッファ破綻を引き起こしてしまう。このような、VBVバッファ破綻を防ぐためには、再符号化に用いられる量子化値を適切に調整する必要がある。
【0091】
すなわち、過去の符号化において小さい量子化値で符号化されたマクロブロックは、情報量が少ないのであるから、再符号化時に発生した歪により増加した情報量によって発生符号量画像化することを防止するためには、量子化値が小さくなりすぎないように調整すればよい。
【0092】
したがって、間に入る符号化のビットレート等の条件に基づいた適切な最小量子化値Qminを設定し、ヒストリー情報に含まれる量子化値Qrefが、最小量子化値Qminよりも小さい場合、量子化値Qrefを再利用せずに、最小量子化値Qminを用いることにより発生符号量を抑えるようにすることができる。
【0093】
MPEGの規格によれば、量子化値Qは、1乃至112(q_scale_type=1、すなわち、非線形量子化である場合)、もしくは、2乃至62(q_scale_type=0、すなわち、線形量子化である場合)の値をとることが可能である。通常、符号化装置、または、トランスコーダ等に含まれる符号化部においては、この範囲内に含まれるいずれかの量子化値Qを用いて量子化を実行するようになされている。換言すれば、符号化装置、または、トランスコーダ等に含まれる符号化部は、1乃至112、もしくは、2乃至62の量子化値Qを用いるか、1乃至112よりも小さな所定の範囲、もしくは、2乃至62よりも小さな所定の範囲の量子化値Qを用いるようになされている。
【0094】
これに対して、本発明が適用された符号化部161は、ヒストリー情報に含まれる過去の符号化の量子化値Qrefを利用することができる場合、通常のレート制御において用いられる量子化値Qの範囲(MPEGの規格によって定められた値の範囲よりも小さくても良いことは言うまでもない)の下限値よりも大きな所定の最小量子化値Qminが設定される。符号化部161においては、量子化値Qrefが、最小量子化値Qminよりも小さい場合、量子化値Qrefを再利用せずに、最小量子化値Qminを用いるようになされている。
【0095】
例えば、間に入る符号化が、全てのフレームをイントラフレームに符号化するものであり、ビットレートが50Mbpsであるときに、符号化部161で用いられるのに適切である最小量子化値Qminが5であった場合、過去の符号化で使用した量子化値Qrefが2であれば、量子化値決定部177は、ヒストリー情報に含まれる量子化値Qref=2を再利用せず、最小量子化値Qmin=5を用いる。
【0096】
最小量子化値Qminは、条件により適切に調整される。例えば、間に入る符号化が、全てのフレームをイントラフレームに符号化し、ビットレートが30Mbpsである場合、全てのフレームをイントラフレームに符号化し、ビットレートが50Mbpsである場合よりも歪が増加するため、最小量子化値Qminは、例えば、Qmin=7など、上述したビットレート50Mbpsの場合に適切であるQmin=5より大きな値に調整される。
【0097】
また、量子化値決定部177は、ヒストリー情報を基に量子化ステップサイズを決定しない場合においては、目標発生符号量よりも実際に発生したマクロブロックの発生符号量が多いとき、発生符号量を減らすために量子化ステップサイズを大きくし、また目標発生符号量よりも実際の発生符号量が少ないとき、発生符号量を増やすために量子化ステップサイズを小さくするようになされている。
【0098】
すなわち、量子化値決定部177は、デコーダ側に設けられたVBVバッファに格納された可変長符号化データの蓄積状態の推移を想定することにより、仮想バッファのバッファ占有量を求めて、量子化値Qを算出し、これを量子化部176に供給する。
【0099】
j番目のマクロブロックにおける仮想バッファのバッファ占有量d(j)は、次の式(1)によって表され、また、j+1番目のマクロブロックにおける仮想バッファのバッファ占有量d(j+1)は、次の式(2)によって表され、(1)式から(2)式を減算することにより、j+1番目のマクロブロックにおける仮想バッファのバッファ占有量d(j+1)は、次の式(3)として表される。
【0100】
d(j)=d(0)+B(j−1)−{T×(j−1)/MBcnt}・・・(1)
【0101】
ここで、d(0)は初期バッファ容量、B(j)は、j番目のマクロブロックにおける符号化発生ビット数、MBcntは、ピクチャ内のマクロブロック数、そして、Tは、ピクチャ単位の目標発生符号量である。
【0102】
d(j+1)=d(0)+B(j)−(T×j)/MBcnt・・・(2)
【0103】
d(j+1)=d(j)+{B(j)−B(j−1)}−T/MBcnt・・・(3)
【0104】
なお、量子化値決定部177は、ピクチャ内のマクロブロックが、例えば、イントラスライス部分とインタースライス部分とに分かれている場合には、イントラスライス部分のマクロブロックとインタースライス部分の各マクロブロックに割り当てる目標発生符号量TpiおよびTppをそれぞれ個別に設定することができる。
【0105】
したがって、量子化値決定部177は、バッファ占有量d(j+1)、および、式(4)に示される定数rを、式(5)に代入することにより、マクロブロック(j+1)の量子化インデックスデータQ(j+1)を算出し、これを量子化部176に供給する。
【0106】
r=(2×br)/pr ・・・(4)
Q(j+1)=d(j+1)×(31/r) ・・・(5)
ここで、brは、ビットレートであり、prは、ピクチャレートである。
【0107】
量子化部176は、量子化値決定部177から供給される量子化値Qに基づいて、次のマクロブロックにおける量子化ステップサイズを決定し、量子化ステップサイズによってDCT係数データを量子化する。
【0108】
これにより、量子化部176は、実際の発生符号量に基づいて算出された、次のピクチャの目標発生符号量にとって最適な量子化ステップサイズによって、DCT係数データを量子化することができる。
【0109】
かくして、量子化部176では、バッファ184のデータ占有量に応じて、バッファ184がオーバーフローまたはアンダーフローしないように量子化し得るとともに、デコーダ側のVBVバッファがオーバーフロー、またはアンダーフローしないように量子化した量子化DCT係数データを生成することができる。
【0110】
なお、以上においては、符号化処理を、ピクチャ単位で行う場合について説明したが、符号化処理が、ピクチャ単位ではなく、例えば、スライス単位や、マクロブロック単位で行われる場合にも、基本的に同様にして、符号化処理が実行される。
【0111】
また、図4を用いて説明した、入力画像を高ビットレートでMPEGのLongGOPに符号化し、それを復号して、低ビットレートのLongGOPに再符号化する場合に、再符号化のための画像劣化が発生しないようになされているシステムについても、同様にして本発明を適用することが可能である。図9は、本発明を適用した、入力画像を高ビットレートでMPEGのLongGOPに符号化し、それを復号して低ビットレートのLongGOPに再符号化する場合に、VBVバッファの破綻を防止しつつ、再符号化のための画像劣化が発生しないようになされているシステムの構成を示すブロック図である。なお、図4における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
【0112】
すなわち、図9のシステムは、LongGOP符号化装置131に代わって、LongGOP符号化装置201が備えられ、LongGOP符号化装置201は、符号化部142に代わって、量子化値の設定値に所定の最低値を設けることが可能な符号化部211が設けられているほかは、基本的に、LongGOP符号化装置131と同様の構成を有する。
【0113】
LongGOP符号化装置51により符号化されたMPEGのLong GOPのストリーム(ASIストリーム)データの供給を受けたLongGOP符号化装置201は、高ビットレートのMPEGのLong GOPを、復号部141で復号するときに、必要な符号化パラメータを取得して、復号されたビデオデータと取得された符号化パラメータを符号化部211に供給する。符号化部211は、必要に応じて、供給された符号化パラメータを用いて、ビデオデータを、低ビットレートのMPEGのLong GOPとなるように符号化し、符号化された低ビットレートのMPEGのLong GOPのストリーム(ASIストリーム)データを出力する。
【0114】
図10は、符号化部211の構成を示すブロック図である。なお、図10においては、図8の符号化部161と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
【0115】
すなわち、符号化部211は、ヒストリー抽出部171が省略され、復号部141から供給されるパラメータを取得して量子化値決定部177に供給する、パラメータ入力部221が設けられているほかは、図8の符号化部161と、基本的に同様の構成を有するものである。
【0116】
量子化値決定部177は、バッファ184に格納される可変長符号化データの蓄積状態を常時監視しており、蓄積状態を表す占有量情報、または、パラメータ入力部221から供給されるパラメータ情報を基に量子化ステップサイズを決定するようになされている。
【0117】
量子化値決定部177は、図示しない操作入力部から供給されるユーザの操作入力を示す信号、または、パラメータ入力部221からパラメータ情報が供給されたか否かを基に、パラメータ情報を用いて符号化を行うか否かを判断する。パラメータ入力部221から供給されるパラメータ情報には、上述したヒストリー情報と同様に、例えば、ピクチャタイプ、量子化値、動きベクトル、または、量子化マトリクスなどが含まれる。
【0118】
レート設定部177は、パラメータ情報を用いて符号化を行うことが可能であると判断した場合、パラメータ入力部221から供給されるパラメータ情報を基に、量子化値を再利用することが可能か否かを判断する。
【0119】
ここで、量子化値を再利用することが可能であるか否かは、例えば、量子化値を再利用できるか否かを、ユーザによって予め設定可能なようにしても良いし、パラメータ情報の中に、量子化値を再利用することが可能であるか否の情報が記載されているものとしても良いし、パラメータ情報に示されている以前の符号化が実行された画像枠と、再符号化時の画像枠が、位置および大きさとも一致しているか否か、パラメータ情報に示されている以前の符号化におけるビットレートが、今回の符号化のビットレートよりも小さいか否か、または、以前の符号化におけるクロマフォーマットが、今回のクロマフォーマットより大きいか否かなどの所定の条件により決定される。
【0120】
そして、パラメータ情報を基に、量子化値を再利用することが可能であると判断された場合、量子化値決定部177は、パラメータ情報に含まれる量子化値Qが、所定の値より大きいか否かを判断する。
【0121】
最小量子化値Qminには、間に入る符号化のビットレート等の条件に基づいた適切な値が設定され、量子化値決定部177は、パラメータ情報に含まれる量子化値Qrefが、最小量子化値Qminよりも小さい場合、量子化値Qrefを再利用せずに、最小量子化値Qminを用いることにより発生符号量を抑えるようにすることができる。
【0122】
次に、図11のフローチャートを参照して、図8を用いて説明した符号化部161、または、図10を用いて説明した符号化部211において実行される、量子化値決定処理1について説明する。
【0123】
ステップS1において、量子化値決定部177は、図示しない操作入力部から供給される、ユーザの操作入力を示す信号を基に、または、ヒストリー情報抽出部171からヒストリー情報、もしくは、パラメータ入力部221からパラメータ情報の供給を受けたか否かを基に、ヒストリー情報もしくはパラメータを再利用して符号化が実行されるか否かを判断する。
【0124】
ステップS1において、ヒストリー情報もしくはパラメータを再利用して符号化が実行されると判断された場合、ステップS2において、量子化値決定部177は、例えば、量子化値を再利用できないと予め設定されているか否か、ヒストリー情報の中に、量子化値を再利用することが可能であると記載されているか否か、ヒストリー情報やパラメータ情報に示されている以前の符号化が実行された画像枠と、再符号化時の画像枠が、位置および大きさとも一致しているか否か、ヒストリー情報やパラメータ情報に示されている以前の符号化におけるビットレートが、今回の符号化のビットレートよりも小さいか否か、または、以前の符号化におけるクロマフォーマットが、今回のクロマフォーマットより大きいか否かなどの所定の条件を満たしているか否かを基に、量子化値は再利用可能であるか否かを判断する。
【0125】
ステップS2において、量子化値は再利用可能であると判断された場合、ステップS3において、図12を用いて後述する最低値制限量子化値設定処理が実行されて、処理が終了される。
【0126】
ステップS1において、ヒストリー情報もしくはパラメータを再利用して符号化が実行されないと判断された場合、もしくは、ステップS2において、量子化値は再利用可能ではないと判断された場合、ステップS4において、量子化値決定部177は、式(1)乃至式(5)を用いて説明したような演算処理を実行し、通常のレート制御によって、量子化値を決定し、処理が終了される。
【0127】
このような処理により、量子化値が再利用可能か否かが判断され、量子化値が再利用可能であると判断された場合、最低値制限量子化値設定処理が実行される。
【0128】
次に、図12のフローチャートを参照して、図11のステップS3において実行される、最低値制限量子化値設定処理1について説明する。
【0129】
ステップS21において、量子化値決定部177は、ヒストリー情報抽出部171から供給されたヒストリー情報、もしくは、パラメータ入力部221から供給されたパラメータに含まれている再利用可能な量子化値Qrefを取得する。
【0130】
ステップS22において、量子化値決定部177は、ステップS21において取得された量子化値Qrefは、予め定められた量子化値の最小値Qminより小さいか否かを判断する。
【0131】
ステップS22において、量子化値Qrefは、予め定められた量子化値の最小値Qminより小さいと判断された場合、ステップS23において、量子化値決定部177は、量子化値Q=Qminとして、処理が終了される。
【0132】
ステップS22において、量子化値Qrefは、予め定められた量子化値の最小値Qminより小さくない、すなわち、大きいと判断された場合、ステップS24において、量子化値決定部177は、ヒストリー情報抽出部171から供給されたヒストリー情報、もしくは、パラメータ入力部221から供給されたパラメータに含まれている量子化値Qrefを再利用して、量子化値Q=Qrefとし、処理が終了される。
【0133】
図12を用いて説明した処理により、量子化値Qを、所定の値よりも小さな値にならないように制御することができる。このことにより、歪により差分が増加したデータに対して、小さすぎる量子化値を用いて量子化が実行されてしまうことにより、VBVバッファが破綻してしまうことを防ぐようにすることができる。
【0134】
なお、図12を用いて説明した処理においては、予め定められた量子化値の最小値Qminを用いて、量子化値Qが、最小値Qminより小さな値にならないように制御するようにしたが、直前の符号化のビットレートを検出することができる場合、量子化値の最小値Qminをビットレートに対応させて、複数用意しておき、検出された直前の符号化のビットレートに応じて、最適な量子化値の最小値Qminを選択して、量子化値Qを、所定の値よりも小さな値にならないように制御するようにすることができる。
【0135】
図13および図14は、量子化値の最小値Qminを複数用意し、直前の符号化のビットレートに応じて、最適な量子化値の最小値Qminを選択することが可能な符号化部251および符号化部281の構成を示すブロック図である。
【0136】
図7のSDTI CP−ASI変換装置151において、符号化部161に代わって、図13の符号化部251を設けるようにし、図9のLong GOP符号化装置201において、符号化部211に代わって、図14の符号化部281を設けるようにすれば、直前の符号化のビットレートに応じて、複数の値の中から、最適な量子化値の最小値Qminを選択することが可能となる。
【0137】
なお、図13においては、図8の符号化部161と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。また、図14においては、図10の符号化部211と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。すなわち、図13の符号化部251は、量子化値決定部177に代わって、量子化値決定部261が設けられ、新たにメモリ262が設けられている以外は、図8の符号化部161と基本的に同様の構成を有するものであり、図14の符号化部281は、量子化値決定部177に代わって、量子化値決定部261が設けられ、新たにメモリ262が設けられている以外は、図10の符号化部211と基本的に同様の構成を有するものである。
【0138】
メモリ262には、直前の符号化のビットレートに対応付けられた複数の量子化値の最小値Qminが記憶されている。量子化値決定部261は、供給されるヒストリー情報、もしくは、パラメータ情報から、直前の符号化のビットレートを検出することが可能である場合、または、直前の符号化のビットレートを予め認識している場合、メモリ262を参照して、直前の符号化のビットレートに対応する量子化値の最小値Qminを選択して読み込む。
【0139】
そして、量子化値決定部261は、ヒストリー情報抽出部171から供給されたヒストリー情報、もしくは、パラメータ入力部221から供給されたパラメータに含まれている再利用可能な量子化値Qrefを、直前の符号化のビットレートに対応して選択された量子化値の最小値Qminと比較し、そのうちの大きい方の値を量子化部176に供給するようになされている。また、量子化値決定部261は、直前の符号化のビットレートを検出することができない場合、図12を用いて説明した場合と同様に、予め定められた量子化値の最小値Qminと量子化値Qrefとを比較して、そのうちの大きい方の値を量子化部176に供給するようになされている。
【0140】
図13の符号化部251および図14の符号化部281は、図11のフローチャートを用いて説明した、量子化値決定処理1を実行可能であるが、図11のステップS3においては、図12のフローチャートを参照して説明した最低値制限量子化値設定処理1に代わって、図15のフローチャートに示される最低値制限量子化値設定処理2を実行することができる。
【0141】
図15のフローチャートを参照して、図13の符号化部251または図14の符号化部281が、図11を用いて説明した量子化値決定処理1のステップS3において実行する、最低値制限量子化値設定処理2について説明する。
【0142】
ステップS41において、量子化値決定部261は、ヒストリー情報抽出部171から供給されたヒストリー情報、もしくは、パラメータ入力部221から供給されたパラメータに含まれている再利用可能な量子化値Qrefを取得する。
【0143】
ステップS42において、量子化値決定部261は、直前の符号化のビットレートは既知であるか、または、検出可能であるか否かを判断する。
【0144】
ステップS42において、直前の符号化のビットレートは既知である、または、検出可能であると判断された場合、ステップS43において、量子化値決定部261は、直前の符号化のビットレートを検出してメモリ262を参照し、検出されたビットレートに対応した量子化値を選択して、最小値Qminとして設定する。
【0145】
ステップS42において、直前の符号化のビットレートは既知ではなく、検出可能でもないと判断された場合、ステップS44において、量子化値決定部261は、量子化値の最小値Qminを、間に入る符号化のビットレート等の条件に基づいて適切な値に予め定められた、所定の値に設定する。
【0146】
ステップS43またはステップS44の処理の終了後、ステップS45において、量子化値決定部261は、ステップS41において取得された量子化値Qrefは、ステップS43の処理により設定された、ビットレートに対応した量子化値の最小値Qmin、または、ステップS44の処理により設定された、予め定められた量子化値の最小値Qminより小さいか否かを判断する。
【0147】
ステップS45において、量子化値Qrefは、設定された量子化値の最小値Qminより小さいと判断された場合、ステップS46において、量子化値決定部261は、量子化値Q=Qminとして、処理が終了される。
【0148】
ステップS45において、量子化値Qrefは、設定された量子化値の最小値Qminより小さくない、すなわち、大きいと判断された場合、ステップS47において、量子化値決定部261は、ヒストリー情報抽出部171から供給されたヒストリー情報、もしくは、パラメータ入力部221から供給されたパラメータに含まれている量子化値Qrefを再利用して、量子化値Q=Qrefとし、処理が終了される。
【0149】
図15を用いて説明した処理により、量子化値Qを、直前のフレームレートに対応して選択される量子化値よりも小さな値にならないように制御することができる。このことにより、歪により差分が増加したデータに対して、小さすぎる量子化値を用いて量子化が実行されてしまうことにより、VBVバッファが破綻してしまうこと、および、必要以上に画像が劣化してしまうことを防ぐようにすることができる。
【0150】
ところで、図12および図15を用いて説明した処理は、VBVバッファの破綻を防ぐために、量子化値Qが小さな値となり、発生符号量が増加するのを防ぐものである。すなわち、図12を用いて説明した最低値制限量子化値設定処理1および図15を用いて説明した最低値制限量子化値設定処理2が実行された場合、発生符号量が減少されるので、画像は劣化してしまう。
【0151】
例えば、PピクチャおよびBピクチャであった画像に歪が生じてしまった場合、歪により差分が増加したピクチャまたはBピクチャに対して、過去に差分が小さかったときに使用された量子化値が用いられて再符号化が施されてしまうことにより、発生符号量が大きくなり、VBVバッファ破綻が引き起こされてしまう。しかしながら、図6を用いて説明したように、過去にIピクチャであった画像については、主に高域成分のデータが落ちているため、発生符号量は小さくなる。すなわち、符号化処理を行うピクチャがIピクチャである場合、量子化値Qを更に小さな値に設定しなくても、発生符号量が減少するため、VBVバッファは破綻しない。
【0152】
また、符号化処理が、ピクチャ単位ではなく、スライス単位やマクロブロック単位の予測符号化モードで行われる場合においても、イントラスライスやイントラマクロブロックでは、同様にして、発生符号量が減少するため、量子化値Qを更に小さな値に設定しなくても、VBVバッファは破綻しない。
【0153】
したがって、図12および図15を用いて説明した最低値制限量子化値設定処理1および最低値制限量子化値設定処理2を、Iピクチャ、イントラスライス、または、イントラマクロブロック以外に対する処理において適用するようにすることにより、VBVバッファの破綻を防ぎつつ、画質の劣化を防ぐことが可能となる。
【0154】
図16のフローチャートを参照して、図8の符号化部161、図10の符号化部211、図13の符号化部251、または、図14の符号化部281が実行する、Iピクチャ、イントラスライス、または、イントラマクロブロックにおいては、量子化値Qを更に小さな値に設定しないようになされている、量子化決定処理2について説明する。
【0155】
ステップS61において、量子化値決定部177または量子化値決定部261は、図示しない操作入力部から供給される、ユーザの操作入力を示す信号を基に、または、ヒストリー情報抽出部171からヒストリー情報、もしくは、パラメータ入力部221からパラメータの供給を受けるか否かなどを基に、ヒストリー情報もしくはパラメータを再利用して符号化が実行されるか否かを判断する。
【0156】
ステップS61において、ヒストリー情報もしくはパラメータを再利用して符号化が実行されると判断された場合、ステップS62において、量子化値決定部177または量子化値決定部261は、例えば、量子化値を再利用できないと予め設定されているか否か、ヒストリー情報の中に、量子化値を再利用することが可能であると記載されているか否か、ヒストリー情報やパラメータ情報に示されている以前の符号化が実行された画像枠と、再符号化時の画像枠が、位置および大きさとも一致しているか否か、ヒストリー情報やパラメータ情報に示されている以前の符号化におけるビットレートが、今回の符号化のビットレートよりも小さいか否か、または、以前の符号化におけるクロマフォーマットが、今回のクロマフォーマットより大きいか否かなどの所定の条件を満たしているか否かを基に、量子化値は再利用可能であるか否かを判断する。
【0157】
ステップS61において、ヒストリー情報もしくはパラメータを再利用して符号化が実行されないと判断された場合、もしくは、ステップS62において、量子化値は再利用可能ではないと判断された場合、ステップS63において、量子化値決定部177または量子化値決定部261は、式(1)乃至式(5)を用いて説明したような演算処理を実行し、通常のレート制御によって、量子化値を決定し、処理が終了される。
【0158】
ステップS62において、量子化値は再利用可能であると判断された場合、ステップS64において、量子化値決定部177または量子化値決定部261は、符号化処理するデータは、Iピクチャ、イントラスライス、または、イントラマクロブロックのうちのいずれかであるか否かを判断する。
【0159】
ステップS64において、符号化処理するデータは、Iピクチャ、イントラスライス、または、イントラマクロブロックのうちのいずれかであると判断された場合、ステップS65において、量子化値決定部177または量子化値決定部261は、ヒストリー情報抽出部171から供給されたヒストリー情報、もしくは、パラメータ入力部221から供給されたパラメータに含まれている、再利用可能な量子化値Qrefを取得する。
【0160】
ステップS66において、量子化値決定部177または量子化値決定部261は、ヒストリー情報抽出部171から供給されたヒストリー情報、もしくは、パラメータ入力部221から供給されたパラメータに含まれている量子化値Qrefを再利用して、量子化値Q=Qrefとし、処理が終了される。
【0161】
ステップS64において、符号化処理するデータは、Iピクチャ、イントラスライス、または、イントラマクロブロックのうちのいずれでもないと判断された場合、ステップS67において、図12または図15を用いて説明した最低値制限量子化値設定処理が実行されて、処理が終了される。
【0162】
このような処理により、Iピクチャ、イントラスライス、または、イントラマクロブロックにおいて、画像の劣化を防止することができるとともに、Bピクチャ、Pピクチャ、インタースライス、もしくは、インターマクロブロックの量子化に用いることができる量子化値Qを、所定の値よりも小さな値にならないように制御して、VBVバッファの破綻を防止するようにすることができる。
【0163】
なお、本発明は、例えば、リオーダリングディレイの原因となるBピクチャ、および、発生符号量の多いIピクチャを使用せずに、Pピクチャのみを使用し、このPピクチャを、数スライスからなるイントラスライスと、残り全てのスライスからなるインタースライスとに区切ることにより、リオーダリングなしに符号化することができるようになされているローディレイエンコードを行う場合においても適用可能であり、15フレームを、フレーム内符号化画像データ(Iピクチャ)、フレーム間順方向予測符号化画像データ(Pピクチャ)、もしくは、双方向予測符号化画像データ(Bピクチャ)の3つの画像タイプのうちのいずれの画像タイプとして処理するかを指定し、指定されたフレーム画像の画像タイプ(Iピクチャ、Pピクチャ、もしくは、Bピクチャ)に応じて、フレーム画像を符号化するような場合にも適用可能である。
【0164】
また、本発明は、ローディレイコーディングとして各フレーム画像を全てPピクチャとし、例えば、横45マクロブロック、縦24マクロブロックの画枠サイズの中でフレーム画像の上段から縦2マクロブロックおよび横45マクロブロック分の領域を1つのイントラスライス部分、他を全てインタースライス部分として設定するようにした場合においても、イントラスライス部分を縦1マクロブロック、横45マクロブロック分の領域とするなど、他の種々の大きさの領域で形成するようにした場合においても適用可能である。
【0165】
更に、上述の実施の形態においては、本発明をMPEG方式によって圧縮符号化する符号化部161、符号化部211、符号化部251、または、符号化部281に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、他の種々の画像圧縮方式による符号化装置に適用するようにしても良い。
【0166】
なお、上述の実施の形態においては、ストリームデータを変換するそれぞれの変換装置やLongGOP符号化装置が、それぞれ、復号部と符号化部を有しているものとして説明したが、復号部および符号化部は、それぞれ、復号装置および符号化装置として、独立した装置として構成されている場合においても、本発明は適用可能である。
【0167】
すなわち、上述の実施の形態においては、それぞれの変換装置やLongGOP符号化装置が、ストリームデータを変換するものとして説明したが、例えば、図17に示されるように、ストリームデータを復号してベースバンド信号に変換する復号装置251、ベースバンド信号を符号化してストリームデータに変換する符号化装置252が、それぞれ独立した装置として構成されていても良い。更に、復号装置251が、供給されたストリームデータを完全に復号せず、対応する符号化装置252が、非完全に復号されたデータの対応する部分を部分的に符号化する場合においても、本発明は適用可能である。
【0168】
例えば、復号装置251が、VLC符号に対する復号および逆量子化のみを行い、逆DCT変換を実行していなかった場合、符号化装置252は、量子化および可変長符号化処理を行うが、DCT変換処理は行わない。このような部分的な符号化(中途段階からの符号化)を行う符号化装置252の量子化における量子化値を再利用するか否かの決定において、本発明を適用することができるのは言うまでもない。
【0169】
更に、復号装置251が完全に復号したベースバンド信号を、符号化装置252が中途段階まで符号化する場合(例えば、DCT変換および量子化を行うが可変長符号化処理を行わないなど)や、復号装置251が完全に復号していない(例えば、VLC符号に対する復号および逆量子化のみを行い、逆DCT変換を実行していない)ため、中途段階まで符号化されているデータに対して、符号化装置252が更に中途段階まで符号化する場合など(例えば、量子化を行うが可変長符号化処理を行わないなど)においても、本発明は適用可能である。
【0170】
更に、このような部分的な復号を行う符号化装置251と部分的な符号化を行う符号化装置252で構成されたトランスコーダ261においても、本発明は適用可能である。このようなトランスコーダ261は、例えば、スプライシングなどの編集を行う編集装置262が利用される場合などに用いられる。
【0171】
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるが、ソフトウエアにより実行させることもできる。この場合、例えば、SDTI CP−ASI変換装置151や、Long GOP符号化装置201は、図18に示されるようなパーソナルコンピュータ301により構成される。
【0172】
図18において、CPU(Central Processing Unit)311は、ROM(Read Only Memory)312に記憶されているプログラム、または記憶部318からRAM(Random Access Memory)313にロードされたプログラムに従って、各種の処理を実行する。RAM313にはまた、CPU311が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0173】
CPU311、ROM312、およびRAM313は、バス314を介して相互に接続されている。このバス314にはまた、入出力インタフェース315も接続されている。
【0174】
入出力インタフェース315には、キーボード、マウスなどよりなる入力部316、ディスプレイやスピーカなどよりなる出力部317、ハードディスクなどより構成される記憶部318、モデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部319が接続されている。通信部319は、インターネットを含むネットワークを介しての通信処理を行う。
【0175】
入出力インタフェース315にはまた、必要に応じてドライブ320が接続され、磁気ディスク331、光ディスク332、光磁気ディスク333、もしくは、半導体メモリ334などが適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部318にインストールされる。
【0176】
一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0177】
この記録媒体は、図18に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを供給するために配布される、プログラムが記憶されている磁気ディスク331(フロッピディスクを含む)、光ディスク332(CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク333(MD(Mini−Disk)(商標)を含む)、もしくは半導体メモリ334などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに供給される、プログラムが記憶されているROM312や、記憶部318に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0178】
なお、本明細書において、記録媒体に記憶されるプログラムを記述するステップは、含む順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的もしくは個別に実行される処理をも含むものである。
【0179】
【発明の効果】
このように、本発明によれば、画像データを符号化することができる。特に、量子化値の最小値を、自分自身が設定可能な量子化値の範囲の最小値よりも大きな値に設定することができるので、画像の劣化を防ぐようにすることができる。
【0180】
また、他の本発明によれば、画像データを変換することができるほか、変換処理のうちの符号化処理において、量子化値の最小値を、自分自身が設定可能な量子化値の範囲の最小値よりも大きな値に設定することができるので、画像の劣化を防ぐようにすることができる。
【0181】
また、他の本発明によれば、画像データを符号化することができる。特に、量子化値の最小値を、符号化の規格において設定可能な量子化値の範囲の最小値よりも大きな値に設定することができるので、画像の劣化を防ぐようにすることができる。
【0182】
また、他の本発明によれば、画像データを変換することができるほか、変換処理のうちの符号化処理において、量子化値の最小値を、符号化の規格において設定可能な量子化値の範囲の最小値よりも大きな値に設定することができるので、画像の劣化を防ぐようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フレーム編集を行う場合の再符号化が行われる従来のシステムを説明するための図である。
【図2】MPEGのLong GOPのビットレートを変更して再符号化することが可能な従来のシステムについて説明するための図である。
【図3】フレーム編集を行う場合の再符号化が行われる従来のシステムにおいて、符号化履歴情報を利用する場合について、説明するための図である。
【図4】MPEGのLong GOPのビットレートを変更して再符号化することが可能な従来のシステムで符号化履歴情報を利用する場合について、説明するための図である。
【図5】SDIの静止画を、MPEGのLongGOPに符号化する場合のVBVバッファの軌跡について、説明するための図である。
【図6】歪みを持った画像を、過去に符号化した量子化値等を用いて再符号化する場合のVBVバッファの軌跡について、説明するための図である。
【図7】本発明を適用した、フレーム編集を行う場合の再符号化が行われるシステムの構成を示すブロックである。
【図8】図7の符号化部の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明を適用した、MPEGのLong GOPのビットレートを変更して再符号化することが可能なシステムの構成を示すブロック図である。
【図10】図9の符号化部の構成を示すブロック図である。
【図11】量子化値決定処理1について説明するためのフローチャートである。
【図12】最低値制限量子化値設定処理1について説明するためのフローチャートである。
【図13】内部にメモリを有する図7の符号化部の構成を示すブロック図である。
【図14】内部にメモリを有する図9の符号化部の構成を示すブロック図である。
【図15】最低値制限量子化値設定処理2について説明するためのフローチャートである。
【図16】量子化値決定処理2について説明するためのフローチャートである。
【図17】本発明を適用可能な異なる装置の構成について説明するための図である。
【図18】パーソナルコンピュータの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 SDI−ASI変換装置, 3 フレーム編集装置, 51 Long GOP符号化装置, 61 復号部, 62 符号化部, 101 ASI−SDTI変換装置, 111 復号部, 112 符号化部, 121 復号部, 141復号部, 151 SDTI CP−ASI変換部, 161 符号化部, 171 ヒストリー抽出部, 172 画像並べ替え部, 173 演算部, 174 動きベクトル検出部, 175 DCT部, 176 量子化部, 177 量子化値決定部, 178 VLC部, 179 逆量子化部, 180逆DCT部, 181 演算部, 182 動き補償部, 183 フレームメモリ, 184 バッファ, 201 Long GOP符号化装置, 211 符号化部, 221 パラメータ入力部, 261 量子化値決定部, 262 メモリ

Claims (24)

  1. 画像データを符号化する画像処理装置において、
    前記画像データに対して過去に行われた符号化に関する情報を取得する取得手段と、
    量子化値を決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定された前記量子化値を基に、量子化を実行する量子化手段と、
    前記量子化手段により量子化された量子化係数データを符号化する符号化手段と
    を備え、
    前記決定手段は、所定の条件が満たされた場合、自分自身が設定可能な前記量子化値の範囲の最小値である第1の量子化値より大きな第2の量子化値以上となるように、前記量子化値を決定する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記決定手段は、前記取得手段により取得された前記情報のうち、過去の符号化に用いられた第3の量子化値が再利用可能であると判断された場合、前記所定の条件が満たされたと判断し、前記第3の量子化値と前記第2の量子化値のうちの大きい値を前記量子化値として決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記決定手段は、前記画像データのうちの量子化する部分が、他の部分を参照せずに符号化可能な部分に対応するものであり、かつ、前記取得手段により取得された前記情報のうち、過去の符号化に用いられた第3の量子化値が再利用可能であると判断された場合、前記所定の条件が満たされたと判断し、前記第3の量子化値と前記第2の量子化値のうちの大きい値を前記量子化値として決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像データのうちの量子化する部分が、イントラフレームである場合、前記決定手段は、前記画像データが、他の部分を参照せずに符号化可能な部分であると判断する
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記画像データのうちの量子化する部分が、イントラスライスである場合、前記決定手段は、前記画像データが、他の部分を参照せずに符号化可能な部分であると判断する
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  6. 前記画像データのうちの量子化する部分が、イントラマクロブロックである場合、前記決定手段は、前記画像データが、他の部分を参照せずに符号化可能な部分であると判断する
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  7. 直前の符号化におけるビットレートに対応して、複数の前記第2の量子化値を記憶する記憶手段を更に備え、
    前記決定手段は、直前の符号化における前記ビットレートを基に、前記記憶手段により記憶されている複数の前記第2の量子化値から、直前の符号化における前記ビットレートに対応した前記第2の量子化値を選択し、選択された前記第2の量子化値以上となるように、前記量子化値を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 前記決定手段は、前記過去の符号化に関する情報が再利用可能であると判断され、更に、前記過去の符号化に関する情報のうち、過去の符号化に用いられた第3の量子化値が再利用可能であると判断された場合、前記所定の条件が満たされたと判断し、前記第3の量子化値と前記第2の量子化値のうちの大きい値を前記量子化値として決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 画像データを符号化する画像処理装置の画像処理方法において、
    前記画像データに対して過去に行われた符号化に関する情報に含まれる量子化値が再利用可能であるか否かを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップの処理により、前記情報に含まれる量子化値が再利用可能であると判断された場合、自分自身が設定可能な前記量子化値の範囲の最小値である第1の量子化値より大きな第2の量子化値以上となるように、前記量子化値を決定する決定ステップと
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  10. 画像データを符号化する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記画像データに対して過去に行われた符号化に関する情報に含まれる量子化値が再利用可能であるか否かを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップの処理により、前記情報に含まれる量子化値が再利用可能であると判断された場合、自分自身が設定可能な前記量子化値の範囲の最小値である第1の量子化値より大きな第2の量子化値以上となるように、前記量子化値を決定する決定ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  11. 画像データを符号化する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記画像データに対して過去に行われた符号化に関する情報に含まれる量子化値が再利用可能であるか否かを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップの処理により、前記情報に含まれる量子化値が再利用可能であると判断された場合、自分自身が設定可能な前記量子化値の範囲の最小値である第1の量子化値より大きな第2の量子化値以上となるように、前記量子化値を決定する決定ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
  12. 画像データを変換する情報処理装置において、
    供給された前記画像データを完全に、または、不完全に復号する復号手段と、
    前記復号手段により完全に復号されたベースバンドの前記画像データ、または、前記復号手段により不完全に復号されて生成された、中途段階まで符号化された前記画像データを、中途段階まで、または、完全に符号化する符号化手段と
    を備え、
    前記符号化手段は、
    前記画像データに対して過去に行われた符号化に関する情報を取得
    する取得手段と、
    量子化値を決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定された前記量子化値を基に、量子化を実行する量子化手段と、
    前記量子化手段により量子化された量子化係数データを符号化する符号化手段と
    を備え、
    前記決定手段は、所定の条件が満たされた場合、自分自身が設定可能な前記量子化値の範囲の最小値である第1の量子化値より大きな第2の量子化値以上となるように、前記量子化値を決定する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  13. 画像データを符号化する画像処理装置において、
    前記画像データに対して過去に行われた符号化に関する情報を取得する取得手段と、
    量子化値を決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定された前記量子化値を基に、量子化を実行する量子化手段と、
    前記量子化手段により量子化された量子化係数データを符号化する符号化手段と
    を備え、
    前記決定手段は、所定の条件が満たされた場合、前記符号化手段により実行される符号化処理の規格において設定可能な前記量子化値の範囲の最小値である第1の量子化値より大きな第2の量子化値以上となるように、前記量子化値を決定する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  14. 前記決定手段は、前記取得手段により取得された前記情報のうち、過去の符号化に用いられた第3の量子化値が再利用可能であると判断された場合、前記所定の条件が満たされたと判断し、前記第3の量子化値と前記第2の量子化値のうちの大きい値を前記量子化値として決定する
    ことを特徴とする請求項13に記載の画像処理装置。
  15. 前記決定手段は、前記画像データのうちの量子化する部分が、他の部分を参照せずに符号化可能な部分に対応するものであり、かつ、前記取得手段により取得された前記情報のうち、過去の符号化に用いられた第3の量子化値が再利用可能であると判断された場合、前記所定の条件が満たされたと判断し、前記第3の量子化値と前記第2の量子化値のうちの大きい値を前記量子化値として決定する
    ことを特徴とする請求項13に記載の画像処理装置。
  16. 前記画像データのうちの量子化する部分が、イントラフレームである場合、前記決定手段は、前記画像データが、他の部分を参照せずに符号化可能な部分であると判断する
    ことを特徴とする請求項15に記載の画像処理装置。
  17. 前記画像データのうちの量子化する部分が、イントラスライスである場合、前記決定手段は、前記画像データが、他の部分を参照せずに符号化可能な部分であると判断する
    ことを特徴とする請求項15に記載の画像処理装置。
  18. 前記画像データのうちの量子化する部分が、イントラマクロブロックである場合、前記決定手段は、前記画像データが、他の部分を参照せずに符号化可能な部分であると判断する
    ことを特徴とする請求項15に記載の画像処理装置。
  19. 直前の符号化におけるビットレートに対応して、複数の前記第2の量子化値を記憶する記憶手段を更に備え、
    前記決定手段は、直前の符号化における前記ビットレートを基に、前記記憶手段により記憶されている複数の前記第2の量子化値から、直前の符号化における前記ビットレートに対応した前記第2の量子化値を選択し、選択された前記第2の量子化値以上となるように、前記量子化値を決定する
    ことを特徴とする請求項13に記載の画像処理装置。
  20. 前記決定手段は、前記過去の符号化に関する情報が再利用可能であると判断され、更に、前記過去の符号化に関する情報のうち、過去の符号化に用いられた第3の量子化値が再利用可能であると判断された場合、前記所定の条件が満たされたと判断し、前記第3の量子化値と前記第2の量子化値のうちの大きい値を前記量子化値として決定する
    ことを特徴とする請求項13に記載の画像処理装置。
  21. 画像データを符号化する画像処理装置の画像処理方法において、
    前記画像データに対して過去に行われた符号化に関する情報に含まれる量子化値が再利用可能であるか否かを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップの処理により、前記情報に含まれる量子化値が再利用可能であると判断された場合、符号化処理の規格において設定可能な前記量子化値の範囲の最小値である第1の量子化値より大きな第2の量子化値以上となるように、前記量子化値を決定する決定ステップと
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  22. 画像データを符号化する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記画像データに対して過去に行われた符号化に関する情報に含まれる量子化値が再利用可能であるか否かを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップの処理により、前記情報に含まれる量子化値が再利用可能であると判断された場合、符号化処理の規格において設定可能な前記量子化値の範囲の最小値である第1の量子化値より大きな第2の量子化値以上となるように、前記量子化値を決定する決定ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  23. 画像データを符号化する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記画像データに対して過去に行われた符号化に関する情報に含まれる量子化値が再利用可能であるか否かを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップの処理により、前記情報に含まれる量子化値が再利用可能であると判断された場合、符号化処理の規格において設定可能な前記量子化値の範囲の最小値である第1の量子化値より大きな第2の量子化値以上となるように、前記量子化値を決定する決定ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
  24. 画像データを変換する情報処理装置において、
    供給された前記画像データを完全に、または、不完全に復号する復号手段と、
    前記復号手段により完全に復号されたベースバンドの前記画像データ、または、前記復号手段により不完全に復号されて生成された、中途段階まで符号化された前記画像データを、中途段階まで、または、完全に符号化する符号化手段と
    を備え、
    前記符号化手段は、
    前記画像データに対して過去に行われた符号化に関する情報を取得する取得手段と、
    量子化値を決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定された前記量子化値を基に、量子化を実行する量子化手段と、
    前記量子化手段により量子化された量子化係数データを符号化する符号化手段と
    を備え、
    前記決定手段は、所定の条件が満たされた場合、前記符号化手段により実行される符号化処理の規格において設定可能な前記量子化値の範囲の最小値である第1の量子化値より大きな第2の量子化値以上となるように、前記量子化値を決定する
    ことを特徴とする情報処理装置。
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