JP2004342502A - 複合動作スイッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数を少なくすることができ、スイッチの小型化が図れると共に、操作性の良好な複合動作スイッチを提供する。
【解決手段】第1及び第2の固定接点パターン2、3が形成されたケース1と、第1の固定接点パターン2と接離される第1の可動接点11が設けられ、スライド移動可能に保持されたスライド部材8と、スライド部材8に揺動動作可能に保持されたレバー部材12と、レバー部材12の揺動動作に伴って移動し、第2の固定接点パターン3と接離される第2の可動接点13とを備え、第2の可動接点13は、レバー部材12に保持されると共に、レバー部材12の非揺動時には、第2の固定接点パターン3とは離間した状態で対向配置され、レバー部材12の揺動動作に伴って第2の固定接点パターン3と接触する構成とした。
【選択図】 図2
【解決手段】第1及び第2の固定接点パターン2、3が形成されたケース1と、第1の固定接点パターン2と接離される第1の可動接点11が設けられ、スライド移動可能に保持されたスライド部材8と、スライド部材8に揺動動作可能に保持されたレバー部材12と、レバー部材12の揺動動作に伴って移動し、第2の固定接点パターン3と接離される第2の可動接点13とを備え、第2の可動接点13は、レバー部材12に保持されると共に、レバー部材12の非揺動時には、第2の固定接点パターン3とは離間した状態で対向配置され、レバー部材12の揺動動作に伴って第2の固定接点パターン3と接触する構成とした。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複合動作スイッチに係り、特に自動車のサンルーフの開閉用として使用される複合動作型のスイッチの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の複合動作スイッチは、車両天井に組み込まれ、一つの操作部を互いに逆向きにスライド操作することにより自動車のサンルーフの開閉操作を行うようになっており、また、同じ操作部を互いに逆向きに揺動操作することにより自動車のサンルーフの昇降操作を行うようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
以下、従来の複合動作スイッチの構造を図に基づいて説明する。
図21及び図22は従来の複合動作スイッチの構造を示し、図21は複合動作スイッチの分解斜視図、図22は揺動操作時のアクチュエータとスライダとの関係を示す断面図である。
【0004】
図に示すように、101はカバーで、カバー101にはターミナル102、102を有するウエハー103と、シーソー動作用及びスライド動作用の固定接点部107a、107b、及び108が形成されたプリント基板104が載置されている。このプリント基板104には、第1の可動接点115を収納保持するスライダ111が載置され、更にスライダ111を覆うように四角箱状のホルダー112が載置されている。
【0005】
スライダ111には一対のレバー揺動支持部117が立設され、このレバー揺動支持部117にレバー126が揺動自在に支持されている。ホルダー112にはレバー126の揺動で操作される一対のアクチュエータ136、136が上下動作自在に支持されており、ホルダー112内のプリント基板104上には一対の第2の可動接点142、143を収納保持した可動接点用スライダ144、145がスライダ111のスライド方向と直交する方向にスライド自在にガイドされている。
【0006】
可動接点用スライダ144、145の一側面には傾斜面147が設けられ、この傾斜面147にアクチュエータ136の下端が当接されており、レバー126の揺動動作によるアクチュエータ136の上下動作によって可動接点用スライダ144、145がコイルスプリング150を圧縮させながらスライド動作されるようになっている。
【0007】
ケース157はケース部材の一部を構成するケースで、ホルダー112を覆うようにカバー101上に取り付けられる。また、ケース157の上面にはレバー126のノブ嵌合部154に嵌合されたノブ165が突出して取り付けられている。
【0008】
上記のように従来の複合動作スイッチは構成されており、ノブ165をスライド操作することで、スライダ111に保持された第1の可動接点115がプリント基板104のスライド動作用の固定接点部108と接離してスイッチの切り換えが行われれると共に、ノブ165を揺動操作することで、レバー126がアクチュエータ136を下方に押し下げて可動接点用スライダ144、145がスライド動作されることにより、第2の可動接点142、143がシーソー動作用の固定接点107a、107bと接離してスイッチの切り換えが行われるものとなっている。
【0009】
【特許文献1】
特開平10−134677号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の複合動作スイッチの構造においては、揺動動作時の接点の切り換えに、アクチュエータ36、可動接点用スライダ44、45、コイルスプリング50を必要とし、部品点数が多いため、生産性が悪く、小型化の支障になっていた。また、移動方向を変換している構成のため、良好な操作性が得られないという問題があった。
【0011】
したがって、本発明では上述した問題点を解決し、部品点数を少なくすることができ、スイッチの小型化が図れると共に、操作性の良好な複合動作スイッチを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明では第1の解決手段として、収納部を有し、該収納部内に第1及び第2の固定接点パターンが形成されたケースと、前記第1の固定接点パターンと接離される第1の可動接点が設けられ、前記収納部にスライド移動可能に保持されたスライド部材と、該スライド部材に揺動動作可能に保持されたレバー部材と、該レバー部材の揺動動作に伴って移動し、前記第2の固定接点パターンと接離される第2の可動接点とを備え、前記第2の可動接点は、前記レバー部材に保持されると共に、前記レバー部材の非揺動時には、前記第2の固定接点パターンとは離間した状態で対向配置され、前記レバー部材の揺動動作に伴って前記第2の固定接点パターンと接触する構成とした。
【0013】
また、第2の解決手段として、前記第2の可動接点は、前記レバー部材の揺動方向の両端部に一対保持されると共に、一対の前記第2の可動接点を、前記スライド部材のスライド移動方向の同一線上に配置した構成とした。
また、第3の解決手段として、前記スライド部材は、中立位置から対向する2方向へスライド移動可能であると共に、前記スライド部材を前記中立位置に復帰させる第1のばね部材を有し、且つ、前記第1の可動接点が前記第1の固定接点パターンと接離する際の節度感を生起させるための第2のばね部材を設けた構成とした。
【0014】
また、第4の解決手段として、前記スライド部材がスライド移動した際に前記レバー部材の揺動動作を規制する規制部材を備えた構成とした。
また、第5の解決手段として、前記規制部材は、前記ケースに一体に設けられた複数の突起部からなり、該突起部が前記第2の可動接点を挟んで両側の対向する位置に形成されている構成とした。
また、第6の解決手段として、前記第1の可動接点と、前記第2の可動接点は、同一形状からなる金属片で構成した構成とした。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図1乃至図20に示す。図1は本発明の複合動作スイッチの組立斜視図、図2は分解斜視図、図3はスライド部材とレバー部材の組立状態の下から見た斜視図、図4はケースの平面図、図5は複合動作スイッチの平面図、図6は図5の6−6線における断面図、図7は図5の7−7線における断面図、図8は図5の8−8線における断面図、図9は図5の9−9線における断面図、図10は図5の10−10線における断面図、図11は図5の11−11線における断面図、図12乃至図14はマニュアル時のスライド動作状態を示す断面図で、図12は節度機構部分の断面図、図13はレバー部材と規制部材部分の断面図、図14は第1の可動接点部分の断面図、図15乃至図17はオート時のスライド動作状態を示す断面図で、図15は節度機構部分の断面図、図16はレバー部材と規制部材部分の断面図、図17は第1の可動接点部分の断面図、図18乃至図20はチルト時のシーソー動作状態を示す断線図で、図18は節度機構部分の断面図、図19はレバー部材と規制部材部分の断面図、図20は第2の可動接点部分の断面図である。尚、図12乃至図20においては、摘みを図示省略している。
【0016】
図1乃至図11において、ケース1は、合成樹脂などの絶縁材で内部に収納部1aを有する上面開口状の箱型に形成されている。このケース1の収納部1aの内底面には、導電性の薄板金属板からなる第1、及び第2の固定接点パターン2、3がそれぞれ配設されている。
【0017】
図4に示すように、第1の固定接点パターン2は、収納部1aの内底面の上側に配設されており、連続したコモン接点2aと、左右に離間され対向して配置された第1接点2b及び第2接点2cを有している。また、第2の固定接点パターン3は、収納部1aの内底面の中央に配設され、同じく連続したコモン接点3aと、左右に離間され対向して配置された第1接点3b及び第2接点3cを有している。
そして、第1の固定接点パターン2に、後述するスライド部材8に保持された第1の可動接点11が摺接され、また、第2の固定接点パターン3に、後述するレバー部材12に保持された第2の可動接点13が摺接されるものとなる。
【0018】
また、ケース1の両側面部には、第1の固定接点パターン2、及び第2の固定接点パターン3から導出された外部端子4、4が、ケース1の底面側に屈曲して設けられている。
【0019】
また、収納部1aの対向する両側部には、スライド部材8のスライド移動をガイドする長溝状のスライドガイド部1bが設けられ、このスライドガイド部1bの中央には、やや幅広の凹溝状の第1のばね受部1cが設けられている。この第1のばね受部1cには、スライド部材8を中立位置としてのケース1の中央位置に復帰させるコイルばねからなる第1のばね部材5が収納されている。
【0020】
また、下側部の中央には、縦穴状の第2のばね受部1dが設けられている。この第2のばね受部1dには、後述するスライド部材8のスライド移動時に第1の可動接点11が第1の固定接点パターン2と接離する際の節度感を生起させるためのコイルばねからなる第2のばね部材6と、金属製のボール7が収納されている。
【0021】
このように、スライド部材8を中立位置たるケース1の中央位置に復帰させる第1のばね部材5とは別に、第1の可動接点11が第1の固定接点パターン2と接離する際の節度感を生起させるための第2のばね部材6を設けたことから、節度機構と復帰機構が独立して設けられており、節度(クリック)感触と復帰の付勢力を独立して設定することができるので、製品の作動力など種々のバラエティー対応が可能となっている。 また、スライド部材8の移動方向に圧縮可能なコイルばねを復帰用の第1のばね部材5として用いているので、スライド部材8のスムーズなスライド移動及び復帰動作が可能となっている。
【0022】
また、収納部1aの中央には、複数の突起部1e、1fが内底面から突出して一体に設けられており、この突起部1e、1fは、左右、上下に対向して4箇所にそれぞれ形成されている。また、この突起部1e、1fは、収納部1aの第2の固定接点パターン3を挟んで両側の対向する位置に平行に並んで立壁状に形成されている。この突起部1e、1fを設けることにより、後述するスライド部材8のスライド移動時に、後述するレバー部材12の両端部がこの突起部1e、1fと対峙状態となって、レバー部材12の揺動が規制されるものとなる。
【0023】
スライド部材8は、合成樹脂などの絶縁材から形成され、略方形状の基部8aと、この基部8aの上面に対向して立設された一対のレバーガイド部8bを有する。この基部8aの中央には開口部8cが設けられ、この開口部8cに後述するレバー部材12が揺動可能に挿通されるものとなる。また、レバーガイド部8bの先端側には、レバー部材12が揺動可能に軸支される軸孔8dが設けられている。
【0024】
また、基部8aの上面側で、一方のレバーガイド部8bの根元部には、縦穴状の第3のばね受部8eが設けられ、この第3のばね受部8eには、レバー部材12に節度感と中立位置としての中央位置に復帰させるための、コイルばねからなる第3のばね部材9と、金属製のボール10が収納されている。
【0025】
また、基部8aの下面側の両側部には、ケース1の収納部1aに設けられたスライドガイド部1bに摺接する一対の突起部からなるガイド突部8fが設けられている。このガイド突部8fの中央には凹部8gを有し、この凹部8g内に第1のばね部材5が収納され、スライド部材8のスライド移動に伴って、第1のばね部材5が圧縮されるものとなる。この第1のばね部材5は、スライド部材8をケース1の中央位置に保持すると共に、左右へのスライド移動の際、中央位置に復帰させる復帰ばねの機能を有している。
【0026】
また、図3に示すように、基部8aの下面側の一方には、りん青銅などの導電性の金属板からなる第1の可動接点11が保持される第1の接点収容部8hを有する。この第1の可動接点11は、スライド部材8のスライド移動に伴って、収納部1aの内底面に配設された第1の固定接点パターン2と摺接するものとなる。
【0027】
また、図8に示すように、基部8aの下端側の他方には、複数のカム溝8i、8jを有する第1のカム部8kが設けられている。この第1のカム部8kは、中央にやや大きめのカム溝8iを有し、このカム溝8iを挟んで両側に一対のカム溝8jが設けられている。また、この第1のカム部8kの中央のカム溝8iには、第2のばね部材6に付勢されたボール7が押圧されてスライド部材8がケース1の中央位置に保持されている。そして、スライド部材8が左右にスライド移動する時には、カム溝8iからカム溝8jにボール7が転動することにより、節度(クリック)感が得られるものとなる。
【0028】
レバー部材12は、合成樹脂などの絶縁材から略逆T字状に形成され、基軸部12aと、この基軸部12aの下端側に左右に延設された一対のアーム部12bを有する。この基軸部12aの先端側の対向する側面部には、一対の支軸12cが設けられており、この支軸12cが、スライド部材8のレバーガイド部8bに設けられた軸孔8dに軸支されて揺動可能となっている。
【0029】
また、図3に示すように、一対のアーム部12bの下面側には、りん青銅などの導電性の金属板からなる第2の可動接点13が保持される第2の接点収容部12dを有する。この第2の可動接点13は、レバー部材12の揺動動作に伴って、収納部1aの内底面に配設された第2の固定接点パターン3と当接(摺接)するものとなる。また、第2の可動接点13は、レバー部材12の揺動方向の両端部に一対保持されており、この場合、一対の第2の可動接点13は、スライド部材8のスライド移動方向の同一線上に配置されたものとなっている。
このため、スライド部材8とケース1の幅方向の寸法を小さくすることができるので、幅方向の小型化が図れるものとなっている。
【0030】
また、第1の可動接点11と、第2の可動接点13は、同一形状からなる金属片で形成されており、部品の共用が可能となりコストダウンが図れると共に、第1の可動接点11と第2の可動接点13の誤装着を防止できるものとなっている。
また、第2の可動接点13は、予め自身の弾発力により接触圧が生起された状態、すなわち撓めた状態で、第2の接点収容部12dに保持されている。このため、レバー部材12が初期状態の中央位置においては、第2の可動接点13を第2の固定接点パターン3から離間しておく必要があるが、揺動時に確実に接触圧が付与でき、接触を確実に行えるようになっている。また、接触を安定させるために、第2の可動接点13は揺動方向に沿って摺動子13aが延びるように形成されている。
【0031】
また、一対のアーム部12bの先端部が、収納部1aに設けられた突起部1e、1fに当接するストッパー部12eとなっており、レバー部材12の揺動動作が規制されるものとなっている。そして、スライド部材8の移動時にはレバー部材12の揺動動作を確実に規制することができるものとなっている。
【0032】
また、規制部材である突起部1e、1fは、収納部1aの第2の固定接点パターン3を挟んで両側の対向する位置に平行に並んで立壁状に形成されており、この突起部1e、1fが第2の可動接点13を挟んで両側の位置に設けられているので、この突起部1e、1fによって第2の可動接点13が保護されている。
【0033】
また、図11に示すように、基軸部12aの1側部には、下方に拡開された山形状の第2のカム部12fが設けられており、この第2のカム部12fの頂部に、第3のばね部材9に付勢されたボール10が押圧されてレバー部材12がスライド部材8の中央位置に起立した状態で保持されている。そして、レバー部材12が左右に揺動する時には、ボール10が第2のカム部12fのカム面を摺動することにより、節度(クリック)感が得られると共に、中央位置へ復帰する付勢力を生起するものとなる。
【0034】
また、レバー部材12の基軸部12aの先端部には、合成樹脂製の操作用の摘み14が固着されている。この摘み14を、スライド方向、及び揺動方向に操作することで、スライド部材8、及びレバー部材12がスライド移動、及び揺動動作するようになっている。
【0035】
カバー15は、金属板などを打ち抜き、折り曲げることにより略箱状に形成されており、上板部15aには、レバー部材12の基軸部12aが挿通される貫通孔15bを有し、対向する一方の側板部15cには、ケース1に係合する係合片15dが設けられ、対向する他方の側板部15eには、回路基板(図示せず)に固着される取付脚15fを有している。
このカバー15は、ケース1の収納部1aの開口部上面側に嵌着されて、スライド部材8、及びレバー部材12の飛び出しを規制している。
【0036】
次に、図12乃至図20を用いて本発明の複合動作スイッチの動作を説明する。
まず、サンルーフを開閉操作する場合には、摘み14を左右にスライド移動させるが、図12に、左方向へのマニュアル時のスライド動作状態を示す。この状態では、スライド部材8は、レバー部材12と共に左方向へ移動されて、節度(クリック)機構を構成する第2のばね部材6に付勢されたボール7が、第1のカム部8kの中央の大きなカム溝8iから右側のカム溝8jへと節度感を伴って転動されてその位置に保持される。
【0037】
この時、スライド部材8の基部8aの下側に保持された第1の可動接点11の接点が、図4に示す第1の固定接点パターン2のコモン接点2aと、左側に位置する第1接点2bとに接触して回路が切り換わる。
この時、図14に示すように、レバー部材12は、第3のばね部材9に付勢されたボール10が、第2のカム部12fの頂部に押圧されており、スライド部材8の中央位置に起立した状態でスライド部材8と共にスライド移動する。
【0038】
尚、この状態で、レバー部材12を揺動動作すると、図13に示すように、レバー部材12は、一対のアーム部12bの先端部であるストッパー部12eが、収納部1aに設けられた突起部1e、1fに当接するものとなっており、レバー部材12の揺動動作が規制されるものとなる。
【0039】
このように、収納部1aに、スライド部材8が一段目のスライド移動した際に、レバー部材12の揺動動作を規制する規制部材となる突起部1e、1fを形成したことから、スライド部材8の移動時にはレバー部材12の揺動動作が規制されることになるので、レバー部材12に設けられた第2の可動接点13がケース1と接触して損傷したり、第2の固定接点パターン3と接触することによる誤動作を防止することができるものとなっている。
【0040】
次に、この状態から、更に左方向へ摘み14をスライド移動させると、図15に示すように、サンルーフを全開あるいは全閉させるオート時のスライド動作状態となり、この状態では、スライド部材8は、レバー部材12と共に左方向へ移動されて、節度(クリック)機構を構成する第2のばね部材6に付勢されたボール7が、第1のカム部8kの右側のカム溝8jから外れて更に右側に節度感を伴って転動されてその位置に保持される。
【0041】
この時、スライド部材8の基部8aの下側に保持された第1の可動接点11の接点が、図4に示す第1の固定接点パターン2のコモン接点2aと、左側に位置する第1接点2b、及び第2接点2cの両方に接触して回路が切り換わる。
この時、図17に示すように、レバー部材12は、同じく、第3のばね部材9に付勢されたボール10が、第2のカム部12fの頂部に押圧されており、スライド部材8の中央位置に起立した状態でスライド部材8と共に二段目のスライド移動する。
【0042】
尚、この状態においても、図16に示すように、レバー部材12は、一対のアーム部12bの先端部であるストッパー部12eが、収納部1aに設けられた突起部1e、1fに当接するものとなっており、レバー部材12の揺動動作が規制されるものとなっている。
【0043】
次に、サンルーフを昇降操作する場合には、摘み14を左右に揺動操作させるが、レバー部材12が左方向へ揺動された状態を図18に示す。この状態では、レバー部材12は、節度(クリック)機構を構成する第3のばね部材9に付勢されたボール10が、山形状の第2のカム部12fの左側の斜面に節度感を伴って転動される。
【0044】
この時、図20に示すように、レバー部材12の左側のアーム部12bの下面側に保持された第2の可動接点13が、図4に示す第2の固定接点パターン3のコモン接点3aと、左側に位置する第1接点3b、及び第2接点3cのそれぞれに接触して回路が切り換わる。
この時、図8に示すように、スライド部材8は、第2のばね部材6に付勢されたボール7が、第1のカム部材8kの中央の大きなカム溝8iに押圧されており、この付勢力によりケース1の中央に保持されるものとなる。
【0045】
また、この時、図19に示すように、レバー部材12は、左側のアーム部12bの先端部のストッパー部12eが、収納部1aに設けられた突起部1e、1fの間に設けられた切り欠き部内に落ち込むことになり、両突起部1e、1fで挟まれた状態となることから、レバー部材12が左右方向へスライド移動するのを規制されるものとなっており、これに伴って、スライド部材8の左右方向へのスライド移動も規制されるものとなっている。
【0046】
尚、開閉操作時に、摘み14を左方向ではなく、右方向にスライド移動させる場合や、昇降操作時に、摘み14を右方向へ揺動操作させる場合においても、上記と同様の動作になることから、その説明は省略する。
【0047】
また、上記実施例では、開閉操作時に、スライド部材8が左右へ2段階で切り換わる構成としたが、1段の構成としても良く、左右のどちらかの1方向に切り換える構造としても良い。
【0048】
上記した実施例によれば、収納部1a内に第1及び第2の固定接点パターン2、3が形成されたケース1に、第1の固定接点パターン2と接離される第1の可動接点11を設けたスライド部材8をスライド自在に保持して、このスライド部材8に揺動動作可能にレバー部材12を保持すると共に、このレバー部材12に第2の固定接点パターン3と接離される第2の可動接点13を保持して、レバー部材12の非揺動時には、第2の固定接点パターン3とは離間した状態で対向配置して、レバー部材12の揺動動作に伴って第2の固定接点パターン3と接触するようにしたため、一対の第2の可動接点13がレバー部材12に保持されて一体的に移動可能になっているので、部品点数を少なくすることができ、小型化が図れると共に、レバー部材12の動作を動作変換することなしに接点の切り換えを行えるので、良好な操作性が得られるものとなっている。
また、レバー部材12の非揺動時には、第2の固定接点パターン3と第2の可動接点13とを離間して配置する構成となっているので、スライド部材8のスライド移動時に、第2の固定接点パターン3と第2の可動接点13とが誤って接触してしまう誤動作を防止できるものとなっている。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の複合動作スイッチは、収納部を有し、収納部内に第1及び第2の固定接点パターンが形成されたケースと、第1の固定接点パターンと接離される第1の可動接点が設けられ、収納部にスライド移動可能に保持されたスライド部材と、スライド部材に揺動動作可能に保持されたレバー部材と、レバー部材の揺動動作に伴って移動し、第2の固定接点パターンと接離される第2の可動接点とを備え、第2の可動接点は、レバー部材に保持されると共に、レバー部材の非揺動時には、第2の固定接点パターンとは離間した状態で対向配置され、レバー部材の揺動動作に伴って第2の固定接点パターンと接触することから、一対の第2の可動接点がレバー部材に保持されているので、部品点数を少なくすることができ、小型化が図れると共に、良好な操作性が得られる。
また、非揺動時には、第2の固定接点パターンと第2の可動接点とが離間して配置されているので、スライド部材のスライド移動時に、第2の固定接点パターンと第2の可動接点とが接触する誤動作を防止できる。
【0050】
また、第2の可動接点は、レバー部材の揺動方向の両端部に一対保持されると共に、一対の第2の可動接点を、スライド部材のスライド移動方向の同一線上に配置したことから、スライド部材とケースの幅方向の寸法を小さくすることができるので、幅方向の小型化が図れる。
【0051】
また、スライド部材は、中立位置から対向する2方向へスライド移動可能であると共に、スライド部材を中立位置に復帰させる第1のばね部材を有し、且つ、第1の可動接点が第1の固定接点パターンと接離する際の節度感を生起させるための第2のばね部材を設けたことから、節度機構と復帰機構が独立して設けられており、節度(クリック)感触と復帰の付勢力を独立して設定することができるので、製品の作動力など種々のバラエティー対応が可能となる。 また、スライドの移動方向に圧縮可能なコイルバネを復帰用の第1のばね部材として用いた場合には、スライド部材のスムーズなスライド移動及び復帰動作が可能となる。
【0052】
また、スライド部材がスライド移動した際にレバー部材の揺動動作を規制する規制部材を備えたことから、スライドの移動時にレバー部材の揺動動作が規制されるので、レバー部材に設けられた第2の可動接点がケースと接触して損傷したり、第2の固定接点パターンと接触することによる誤動作を防止することができる。
【0053】
また、規制部材は、ケースに一体に設けられた複数の突起部からなり、突起部が第2の可動接点を挟んで両側の対向する位置に形成されていることから、突起部が第2の可動接点の両側に設けられているので、突起部によって第2の可動接点が保護されると共に、スライドの移動時にレバーの揺動動作を確実に規制することができる。
【0054】
また、第1の可動接点と、第2の可動接点は、同一形状からなる金属片で構成したことから、部品の共用が可能となりコストダウンが図れると共に、可動接点の誤装着を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である複合動作スイッチを示す組立斜視図である。
【図2】本発明の複合動作スイッチを示す分解斜視図である。
【図3】本発明のスライド部材とレバー部材の組立状態の下から見た斜視図である。
【図4】本発明のケースを示す平面図である。
【図5】本発明の複合動作スイッチを示す平面図である。
【図6】本発明の図5の6−6線における断面図である。
【図7】本発明の図5の7−7線における断面図である。
【図8】本発明の図5の8−8線における断面図である。
【図9】本発明の図5の9−9線における断面図である。
【図10】本発明の図5の10−10線における断面図である。
【図11】本発明の図5の11−11線における断面図である。
【図12】本発明のマニュアル時のスライド動作状態に係る節度機構部分を示す断面図である。
【図13】本発明のマニュアル時のスライド動作状態に係るレバー部材と規制部材部分を示す断面図である。
【図14】本発明のマニュアル時のスライド動作状態に係る第1の可動接点部分を示す断面図である。
【図15】本発明のオート時のスライド動作状態に係る節度機構部分を示す断面図である。
【図16】本発明のオート時のスライド動作状態に係るレバー部材と規制部材部分を示す断面図である。
【図17】本発明のオート時のスライド動作状態に係る第1の可動接点部分を示す断面図である。
【図18】本発明のチルト時のシーソー動作状態に係る節度機構部分を示す断面図である。
【図19】本発明のチルト時のシーソー動作状態に係るレバー部材と規制部材部分を示す断面図である。
【図20】本発明のチルト時のシーソー動作状態に係る第2の可動接点部分を示す断面図である。
【図21】従来の複合動作スイッチを示す分解斜視図である。
【図22】従来の揺動操作時のアクチュエータとスライダとの関係を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ケース
1a 収納部
1b スライドガイド部
1c 第1のばね受部
1d 第2のばね受部
1e,1f 突起部
2 第1の固定接点パターン
2a コモン接点
2b 第1接点
2c 第2接点
3 第2の固定接点パターン
3a コモン接点
3b 第1接点
3c 第2接点
4 外部端子
5 第1のばね部材
6 第2のばね部材
7 ボール
8 スライド部材
8a 基部
8b レバーガイド部
8c 開口部
8d 軸孔
8e 第3のばね受部
8f ガイド突部
8g 凹部
8h 第1の接点収容部
8i,8j カム溝
8k 第1のカム部
9 第3のばね部材
10 ボール
11 第1の可動接点
12 レバー部材
12a 基軸部
12b アーム部
12c 支軸
12d 第2の接点収容部
12e ストッパー部
12f 第2のカム部
13 第2の可動接点
13a 摺動子
14 摘み
15 カバー
15a 上板部
15b 貫通孔
15c 側板部
15d 係合片
15e 側板部
15f 取付脚
【発明の属する技術分野】
本発明は、複合動作スイッチに係り、特に自動車のサンルーフの開閉用として使用される複合動作型のスイッチの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の複合動作スイッチは、車両天井に組み込まれ、一つの操作部を互いに逆向きにスライド操作することにより自動車のサンルーフの開閉操作を行うようになっており、また、同じ操作部を互いに逆向きに揺動操作することにより自動車のサンルーフの昇降操作を行うようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
以下、従来の複合動作スイッチの構造を図に基づいて説明する。
図21及び図22は従来の複合動作スイッチの構造を示し、図21は複合動作スイッチの分解斜視図、図22は揺動操作時のアクチュエータとスライダとの関係を示す断面図である。
【0004】
図に示すように、101はカバーで、カバー101にはターミナル102、102を有するウエハー103と、シーソー動作用及びスライド動作用の固定接点部107a、107b、及び108が形成されたプリント基板104が載置されている。このプリント基板104には、第1の可動接点115を収納保持するスライダ111が載置され、更にスライダ111を覆うように四角箱状のホルダー112が載置されている。
【0005】
スライダ111には一対のレバー揺動支持部117が立設され、このレバー揺動支持部117にレバー126が揺動自在に支持されている。ホルダー112にはレバー126の揺動で操作される一対のアクチュエータ136、136が上下動作自在に支持されており、ホルダー112内のプリント基板104上には一対の第2の可動接点142、143を収納保持した可動接点用スライダ144、145がスライダ111のスライド方向と直交する方向にスライド自在にガイドされている。
【0006】
可動接点用スライダ144、145の一側面には傾斜面147が設けられ、この傾斜面147にアクチュエータ136の下端が当接されており、レバー126の揺動動作によるアクチュエータ136の上下動作によって可動接点用スライダ144、145がコイルスプリング150を圧縮させながらスライド動作されるようになっている。
【0007】
ケース157はケース部材の一部を構成するケースで、ホルダー112を覆うようにカバー101上に取り付けられる。また、ケース157の上面にはレバー126のノブ嵌合部154に嵌合されたノブ165が突出して取り付けられている。
【0008】
上記のように従来の複合動作スイッチは構成されており、ノブ165をスライド操作することで、スライダ111に保持された第1の可動接点115がプリント基板104のスライド動作用の固定接点部108と接離してスイッチの切り換えが行われれると共に、ノブ165を揺動操作することで、レバー126がアクチュエータ136を下方に押し下げて可動接点用スライダ144、145がスライド動作されることにより、第2の可動接点142、143がシーソー動作用の固定接点107a、107bと接離してスイッチの切り換えが行われるものとなっている。
【0009】
【特許文献1】
特開平10−134677号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の複合動作スイッチの構造においては、揺動動作時の接点の切り換えに、アクチュエータ36、可動接点用スライダ44、45、コイルスプリング50を必要とし、部品点数が多いため、生産性が悪く、小型化の支障になっていた。また、移動方向を変換している構成のため、良好な操作性が得られないという問題があった。
【0011】
したがって、本発明では上述した問題点を解決し、部品点数を少なくすることができ、スイッチの小型化が図れると共に、操作性の良好な複合動作スイッチを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明では第1の解決手段として、収納部を有し、該収納部内に第1及び第2の固定接点パターンが形成されたケースと、前記第1の固定接点パターンと接離される第1の可動接点が設けられ、前記収納部にスライド移動可能に保持されたスライド部材と、該スライド部材に揺動動作可能に保持されたレバー部材と、該レバー部材の揺動動作に伴って移動し、前記第2の固定接点パターンと接離される第2の可動接点とを備え、前記第2の可動接点は、前記レバー部材に保持されると共に、前記レバー部材の非揺動時には、前記第2の固定接点パターンとは離間した状態で対向配置され、前記レバー部材の揺動動作に伴って前記第2の固定接点パターンと接触する構成とした。
【0013】
また、第2の解決手段として、前記第2の可動接点は、前記レバー部材の揺動方向の両端部に一対保持されると共に、一対の前記第2の可動接点を、前記スライド部材のスライド移動方向の同一線上に配置した構成とした。
また、第3の解決手段として、前記スライド部材は、中立位置から対向する2方向へスライド移動可能であると共に、前記スライド部材を前記中立位置に復帰させる第1のばね部材を有し、且つ、前記第1の可動接点が前記第1の固定接点パターンと接離する際の節度感を生起させるための第2のばね部材を設けた構成とした。
【0014】
また、第4の解決手段として、前記スライド部材がスライド移動した際に前記レバー部材の揺動動作を規制する規制部材を備えた構成とした。
また、第5の解決手段として、前記規制部材は、前記ケースに一体に設けられた複数の突起部からなり、該突起部が前記第2の可動接点を挟んで両側の対向する位置に形成されている構成とした。
また、第6の解決手段として、前記第1の可動接点と、前記第2の可動接点は、同一形状からなる金属片で構成した構成とした。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図1乃至図20に示す。図1は本発明の複合動作スイッチの組立斜視図、図2は分解斜視図、図3はスライド部材とレバー部材の組立状態の下から見た斜視図、図4はケースの平面図、図5は複合動作スイッチの平面図、図6は図5の6−6線における断面図、図7は図5の7−7線における断面図、図8は図5の8−8線における断面図、図9は図5の9−9線における断面図、図10は図5の10−10線における断面図、図11は図5の11−11線における断面図、図12乃至図14はマニュアル時のスライド動作状態を示す断面図で、図12は節度機構部分の断面図、図13はレバー部材と規制部材部分の断面図、図14は第1の可動接点部分の断面図、図15乃至図17はオート時のスライド動作状態を示す断面図で、図15は節度機構部分の断面図、図16はレバー部材と規制部材部分の断面図、図17は第1の可動接点部分の断面図、図18乃至図20はチルト時のシーソー動作状態を示す断線図で、図18は節度機構部分の断面図、図19はレバー部材と規制部材部分の断面図、図20は第2の可動接点部分の断面図である。尚、図12乃至図20においては、摘みを図示省略している。
【0016】
図1乃至図11において、ケース1は、合成樹脂などの絶縁材で内部に収納部1aを有する上面開口状の箱型に形成されている。このケース1の収納部1aの内底面には、導電性の薄板金属板からなる第1、及び第2の固定接点パターン2、3がそれぞれ配設されている。
【0017】
図4に示すように、第1の固定接点パターン2は、収納部1aの内底面の上側に配設されており、連続したコモン接点2aと、左右に離間され対向して配置された第1接点2b及び第2接点2cを有している。また、第2の固定接点パターン3は、収納部1aの内底面の中央に配設され、同じく連続したコモン接点3aと、左右に離間され対向して配置された第1接点3b及び第2接点3cを有している。
そして、第1の固定接点パターン2に、後述するスライド部材8に保持された第1の可動接点11が摺接され、また、第2の固定接点パターン3に、後述するレバー部材12に保持された第2の可動接点13が摺接されるものとなる。
【0018】
また、ケース1の両側面部には、第1の固定接点パターン2、及び第2の固定接点パターン3から導出された外部端子4、4が、ケース1の底面側に屈曲して設けられている。
【0019】
また、収納部1aの対向する両側部には、スライド部材8のスライド移動をガイドする長溝状のスライドガイド部1bが設けられ、このスライドガイド部1bの中央には、やや幅広の凹溝状の第1のばね受部1cが設けられている。この第1のばね受部1cには、スライド部材8を中立位置としてのケース1の中央位置に復帰させるコイルばねからなる第1のばね部材5が収納されている。
【0020】
また、下側部の中央には、縦穴状の第2のばね受部1dが設けられている。この第2のばね受部1dには、後述するスライド部材8のスライド移動時に第1の可動接点11が第1の固定接点パターン2と接離する際の節度感を生起させるためのコイルばねからなる第2のばね部材6と、金属製のボール7が収納されている。
【0021】
このように、スライド部材8を中立位置たるケース1の中央位置に復帰させる第1のばね部材5とは別に、第1の可動接点11が第1の固定接点パターン2と接離する際の節度感を生起させるための第2のばね部材6を設けたことから、節度機構と復帰機構が独立して設けられており、節度(クリック)感触と復帰の付勢力を独立して設定することができるので、製品の作動力など種々のバラエティー対応が可能となっている。 また、スライド部材8の移動方向に圧縮可能なコイルばねを復帰用の第1のばね部材5として用いているので、スライド部材8のスムーズなスライド移動及び復帰動作が可能となっている。
【0022】
また、収納部1aの中央には、複数の突起部1e、1fが内底面から突出して一体に設けられており、この突起部1e、1fは、左右、上下に対向して4箇所にそれぞれ形成されている。また、この突起部1e、1fは、収納部1aの第2の固定接点パターン3を挟んで両側の対向する位置に平行に並んで立壁状に形成されている。この突起部1e、1fを設けることにより、後述するスライド部材8のスライド移動時に、後述するレバー部材12の両端部がこの突起部1e、1fと対峙状態となって、レバー部材12の揺動が規制されるものとなる。
【0023】
スライド部材8は、合成樹脂などの絶縁材から形成され、略方形状の基部8aと、この基部8aの上面に対向して立設された一対のレバーガイド部8bを有する。この基部8aの中央には開口部8cが設けられ、この開口部8cに後述するレバー部材12が揺動可能に挿通されるものとなる。また、レバーガイド部8bの先端側には、レバー部材12が揺動可能に軸支される軸孔8dが設けられている。
【0024】
また、基部8aの上面側で、一方のレバーガイド部8bの根元部には、縦穴状の第3のばね受部8eが設けられ、この第3のばね受部8eには、レバー部材12に節度感と中立位置としての中央位置に復帰させるための、コイルばねからなる第3のばね部材9と、金属製のボール10が収納されている。
【0025】
また、基部8aの下面側の両側部には、ケース1の収納部1aに設けられたスライドガイド部1bに摺接する一対の突起部からなるガイド突部8fが設けられている。このガイド突部8fの中央には凹部8gを有し、この凹部8g内に第1のばね部材5が収納され、スライド部材8のスライド移動に伴って、第1のばね部材5が圧縮されるものとなる。この第1のばね部材5は、スライド部材8をケース1の中央位置に保持すると共に、左右へのスライド移動の際、中央位置に復帰させる復帰ばねの機能を有している。
【0026】
また、図3に示すように、基部8aの下面側の一方には、りん青銅などの導電性の金属板からなる第1の可動接点11が保持される第1の接点収容部8hを有する。この第1の可動接点11は、スライド部材8のスライド移動に伴って、収納部1aの内底面に配設された第1の固定接点パターン2と摺接するものとなる。
【0027】
また、図8に示すように、基部8aの下端側の他方には、複数のカム溝8i、8jを有する第1のカム部8kが設けられている。この第1のカム部8kは、中央にやや大きめのカム溝8iを有し、このカム溝8iを挟んで両側に一対のカム溝8jが設けられている。また、この第1のカム部8kの中央のカム溝8iには、第2のばね部材6に付勢されたボール7が押圧されてスライド部材8がケース1の中央位置に保持されている。そして、スライド部材8が左右にスライド移動する時には、カム溝8iからカム溝8jにボール7が転動することにより、節度(クリック)感が得られるものとなる。
【0028】
レバー部材12は、合成樹脂などの絶縁材から略逆T字状に形成され、基軸部12aと、この基軸部12aの下端側に左右に延設された一対のアーム部12bを有する。この基軸部12aの先端側の対向する側面部には、一対の支軸12cが設けられており、この支軸12cが、スライド部材8のレバーガイド部8bに設けられた軸孔8dに軸支されて揺動可能となっている。
【0029】
また、図3に示すように、一対のアーム部12bの下面側には、りん青銅などの導電性の金属板からなる第2の可動接点13が保持される第2の接点収容部12dを有する。この第2の可動接点13は、レバー部材12の揺動動作に伴って、収納部1aの内底面に配設された第2の固定接点パターン3と当接(摺接)するものとなる。また、第2の可動接点13は、レバー部材12の揺動方向の両端部に一対保持されており、この場合、一対の第2の可動接点13は、スライド部材8のスライド移動方向の同一線上に配置されたものとなっている。
このため、スライド部材8とケース1の幅方向の寸法を小さくすることができるので、幅方向の小型化が図れるものとなっている。
【0030】
また、第1の可動接点11と、第2の可動接点13は、同一形状からなる金属片で形成されており、部品の共用が可能となりコストダウンが図れると共に、第1の可動接点11と第2の可動接点13の誤装着を防止できるものとなっている。
また、第2の可動接点13は、予め自身の弾発力により接触圧が生起された状態、すなわち撓めた状態で、第2の接点収容部12dに保持されている。このため、レバー部材12が初期状態の中央位置においては、第2の可動接点13を第2の固定接点パターン3から離間しておく必要があるが、揺動時に確実に接触圧が付与でき、接触を確実に行えるようになっている。また、接触を安定させるために、第2の可動接点13は揺動方向に沿って摺動子13aが延びるように形成されている。
【0031】
また、一対のアーム部12bの先端部が、収納部1aに設けられた突起部1e、1fに当接するストッパー部12eとなっており、レバー部材12の揺動動作が規制されるものとなっている。そして、スライド部材8の移動時にはレバー部材12の揺動動作を確実に規制することができるものとなっている。
【0032】
また、規制部材である突起部1e、1fは、収納部1aの第2の固定接点パターン3を挟んで両側の対向する位置に平行に並んで立壁状に形成されており、この突起部1e、1fが第2の可動接点13を挟んで両側の位置に設けられているので、この突起部1e、1fによって第2の可動接点13が保護されている。
【0033】
また、図11に示すように、基軸部12aの1側部には、下方に拡開された山形状の第2のカム部12fが設けられており、この第2のカム部12fの頂部に、第3のばね部材9に付勢されたボール10が押圧されてレバー部材12がスライド部材8の中央位置に起立した状態で保持されている。そして、レバー部材12が左右に揺動する時には、ボール10が第2のカム部12fのカム面を摺動することにより、節度(クリック)感が得られると共に、中央位置へ復帰する付勢力を生起するものとなる。
【0034】
また、レバー部材12の基軸部12aの先端部には、合成樹脂製の操作用の摘み14が固着されている。この摘み14を、スライド方向、及び揺動方向に操作することで、スライド部材8、及びレバー部材12がスライド移動、及び揺動動作するようになっている。
【0035】
カバー15は、金属板などを打ち抜き、折り曲げることにより略箱状に形成されており、上板部15aには、レバー部材12の基軸部12aが挿通される貫通孔15bを有し、対向する一方の側板部15cには、ケース1に係合する係合片15dが設けられ、対向する他方の側板部15eには、回路基板(図示せず)に固着される取付脚15fを有している。
このカバー15は、ケース1の収納部1aの開口部上面側に嵌着されて、スライド部材8、及びレバー部材12の飛び出しを規制している。
【0036】
次に、図12乃至図20を用いて本発明の複合動作スイッチの動作を説明する。
まず、サンルーフを開閉操作する場合には、摘み14を左右にスライド移動させるが、図12に、左方向へのマニュアル時のスライド動作状態を示す。この状態では、スライド部材8は、レバー部材12と共に左方向へ移動されて、節度(クリック)機構を構成する第2のばね部材6に付勢されたボール7が、第1のカム部8kの中央の大きなカム溝8iから右側のカム溝8jへと節度感を伴って転動されてその位置に保持される。
【0037】
この時、スライド部材8の基部8aの下側に保持された第1の可動接点11の接点が、図4に示す第1の固定接点パターン2のコモン接点2aと、左側に位置する第1接点2bとに接触して回路が切り換わる。
この時、図14に示すように、レバー部材12は、第3のばね部材9に付勢されたボール10が、第2のカム部12fの頂部に押圧されており、スライド部材8の中央位置に起立した状態でスライド部材8と共にスライド移動する。
【0038】
尚、この状態で、レバー部材12を揺動動作すると、図13に示すように、レバー部材12は、一対のアーム部12bの先端部であるストッパー部12eが、収納部1aに設けられた突起部1e、1fに当接するものとなっており、レバー部材12の揺動動作が規制されるものとなる。
【0039】
このように、収納部1aに、スライド部材8が一段目のスライド移動した際に、レバー部材12の揺動動作を規制する規制部材となる突起部1e、1fを形成したことから、スライド部材8の移動時にはレバー部材12の揺動動作が規制されることになるので、レバー部材12に設けられた第2の可動接点13がケース1と接触して損傷したり、第2の固定接点パターン3と接触することによる誤動作を防止することができるものとなっている。
【0040】
次に、この状態から、更に左方向へ摘み14をスライド移動させると、図15に示すように、サンルーフを全開あるいは全閉させるオート時のスライド動作状態となり、この状態では、スライド部材8は、レバー部材12と共に左方向へ移動されて、節度(クリック)機構を構成する第2のばね部材6に付勢されたボール7が、第1のカム部8kの右側のカム溝8jから外れて更に右側に節度感を伴って転動されてその位置に保持される。
【0041】
この時、スライド部材8の基部8aの下側に保持された第1の可動接点11の接点が、図4に示す第1の固定接点パターン2のコモン接点2aと、左側に位置する第1接点2b、及び第2接点2cの両方に接触して回路が切り換わる。
この時、図17に示すように、レバー部材12は、同じく、第3のばね部材9に付勢されたボール10が、第2のカム部12fの頂部に押圧されており、スライド部材8の中央位置に起立した状態でスライド部材8と共に二段目のスライド移動する。
【0042】
尚、この状態においても、図16に示すように、レバー部材12は、一対のアーム部12bの先端部であるストッパー部12eが、収納部1aに設けられた突起部1e、1fに当接するものとなっており、レバー部材12の揺動動作が規制されるものとなっている。
【0043】
次に、サンルーフを昇降操作する場合には、摘み14を左右に揺動操作させるが、レバー部材12が左方向へ揺動された状態を図18に示す。この状態では、レバー部材12は、節度(クリック)機構を構成する第3のばね部材9に付勢されたボール10が、山形状の第2のカム部12fの左側の斜面に節度感を伴って転動される。
【0044】
この時、図20に示すように、レバー部材12の左側のアーム部12bの下面側に保持された第2の可動接点13が、図4に示す第2の固定接点パターン3のコモン接点3aと、左側に位置する第1接点3b、及び第2接点3cのそれぞれに接触して回路が切り換わる。
この時、図8に示すように、スライド部材8は、第2のばね部材6に付勢されたボール7が、第1のカム部材8kの中央の大きなカム溝8iに押圧されており、この付勢力によりケース1の中央に保持されるものとなる。
【0045】
また、この時、図19に示すように、レバー部材12は、左側のアーム部12bの先端部のストッパー部12eが、収納部1aに設けられた突起部1e、1fの間に設けられた切り欠き部内に落ち込むことになり、両突起部1e、1fで挟まれた状態となることから、レバー部材12が左右方向へスライド移動するのを規制されるものとなっており、これに伴って、スライド部材8の左右方向へのスライド移動も規制されるものとなっている。
【0046】
尚、開閉操作時に、摘み14を左方向ではなく、右方向にスライド移動させる場合や、昇降操作時に、摘み14を右方向へ揺動操作させる場合においても、上記と同様の動作になることから、その説明は省略する。
【0047】
また、上記実施例では、開閉操作時に、スライド部材8が左右へ2段階で切り換わる構成としたが、1段の構成としても良く、左右のどちらかの1方向に切り換える構造としても良い。
【0048】
上記した実施例によれば、収納部1a内に第1及び第2の固定接点パターン2、3が形成されたケース1に、第1の固定接点パターン2と接離される第1の可動接点11を設けたスライド部材8をスライド自在に保持して、このスライド部材8に揺動動作可能にレバー部材12を保持すると共に、このレバー部材12に第2の固定接点パターン3と接離される第2の可動接点13を保持して、レバー部材12の非揺動時には、第2の固定接点パターン3とは離間した状態で対向配置して、レバー部材12の揺動動作に伴って第2の固定接点パターン3と接触するようにしたため、一対の第2の可動接点13がレバー部材12に保持されて一体的に移動可能になっているので、部品点数を少なくすることができ、小型化が図れると共に、レバー部材12の動作を動作変換することなしに接点の切り換えを行えるので、良好な操作性が得られるものとなっている。
また、レバー部材12の非揺動時には、第2の固定接点パターン3と第2の可動接点13とを離間して配置する構成となっているので、スライド部材8のスライド移動時に、第2の固定接点パターン3と第2の可動接点13とが誤って接触してしまう誤動作を防止できるものとなっている。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の複合動作スイッチは、収納部を有し、収納部内に第1及び第2の固定接点パターンが形成されたケースと、第1の固定接点パターンと接離される第1の可動接点が設けられ、収納部にスライド移動可能に保持されたスライド部材と、スライド部材に揺動動作可能に保持されたレバー部材と、レバー部材の揺動動作に伴って移動し、第2の固定接点パターンと接離される第2の可動接点とを備え、第2の可動接点は、レバー部材に保持されると共に、レバー部材の非揺動時には、第2の固定接点パターンとは離間した状態で対向配置され、レバー部材の揺動動作に伴って第2の固定接点パターンと接触することから、一対の第2の可動接点がレバー部材に保持されているので、部品点数を少なくすることができ、小型化が図れると共に、良好な操作性が得られる。
また、非揺動時には、第2の固定接点パターンと第2の可動接点とが離間して配置されているので、スライド部材のスライド移動時に、第2の固定接点パターンと第2の可動接点とが接触する誤動作を防止できる。
【0050】
また、第2の可動接点は、レバー部材の揺動方向の両端部に一対保持されると共に、一対の第2の可動接点を、スライド部材のスライド移動方向の同一線上に配置したことから、スライド部材とケースの幅方向の寸法を小さくすることができるので、幅方向の小型化が図れる。
【0051】
また、スライド部材は、中立位置から対向する2方向へスライド移動可能であると共に、スライド部材を中立位置に復帰させる第1のばね部材を有し、且つ、第1の可動接点が第1の固定接点パターンと接離する際の節度感を生起させるための第2のばね部材を設けたことから、節度機構と復帰機構が独立して設けられており、節度(クリック)感触と復帰の付勢力を独立して設定することができるので、製品の作動力など種々のバラエティー対応が可能となる。 また、スライドの移動方向に圧縮可能なコイルバネを復帰用の第1のばね部材として用いた場合には、スライド部材のスムーズなスライド移動及び復帰動作が可能となる。
【0052】
また、スライド部材がスライド移動した際にレバー部材の揺動動作を規制する規制部材を備えたことから、スライドの移動時にレバー部材の揺動動作が規制されるので、レバー部材に設けられた第2の可動接点がケースと接触して損傷したり、第2の固定接点パターンと接触することによる誤動作を防止することができる。
【0053】
また、規制部材は、ケースに一体に設けられた複数の突起部からなり、突起部が第2の可動接点を挟んで両側の対向する位置に形成されていることから、突起部が第2の可動接点の両側に設けられているので、突起部によって第2の可動接点が保護されると共に、スライドの移動時にレバーの揺動動作を確実に規制することができる。
【0054】
また、第1の可動接点と、第2の可動接点は、同一形状からなる金属片で構成したことから、部品の共用が可能となりコストダウンが図れると共に、可動接点の誤装着を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である複合動作スイッチを示す組立斜視図である。
【図2】本発明の複合動作スイッチを示す分解斜視図である。
【図3】本発明のスライド部材とレバー部材の組立状態の下から見た斜視図である。
【図4】本発明のケースを示す平面図である。
【図5】本発明の複合動作スイッチを示す平面図である。
【図6】本発明の図5の6−6線における断面図である。
【図7】本発明の図5の7−7線における断面図である。
【図8】本発明の図5の8−8線における断面図である。
【図9】本発明の図5の9−9線における断面図である。
【図10】本発明の図5の10−10線における断面図である。
【図11】本発明の図5の11−11線における断面図である。
【図12】本発明のマニュアル時のスライド動作状態に係る節度機構部分を示す断面図である。
【図13】本発明のマニュアル時のスライド動作状態に係るレバー部材と規制部材部分を示す断面図である。
【図14】本発明のマニュアル時のスライド動作状態に係る第1の可動接点部分を示す断面図である。
【図15】本発明のオート時のスライド動作状態に係る節度機構部分を示す断面図である。
【図16】本発明のオート時のスライド動作状態に係るレバー部材と規制部材部分を示す断面図である。
【図17】本発明のオート時のスライド動作状態に係る第1の可動接点部分を示す断面図である。
【図18】本発明のチルト時のシーソー動作状態に係る節度機構部分を示す断面図である。
【図19】本発明のチルト時のシーソー動作状態に係るレバー部材と規制部材部分を示す断面図である。
【図20】本発明のチルト時のシーソー動作状態に係る第2の可動接点部分を示す断面図である。
【図21】従来の複合動作スイッチを示す分解斜視図である。
【図22】従来の揺動操作時のアクチュエータとスライダとの関係を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ケース
1a 収納部
1b スライドガイド部
1c 第1のばね受部
1d 第2のばね受部
1e,1f 突起部
2 第1の固定接点パターン
2a コモン接点
2b 第1接点
2c 第2接点
3 第2の固定接点パターン
3a コモン接点
3b 第1接点
3c 第2接点
4 外部端子
5 第1のばね部材
6 第2のばね部材
7 ボール
8 スライド部材
8a 基部
8b レバーガイド部
8c 開口部
8d 軸孔
8e 第3のばね受部
8f ガイド突部
8g 凹部
8h 第1の接点収容部
8i,8j カム溝
8k 第1のカム部
9 第3のばね部材
10 ボール
11 第1の可動接点
12 レバー部材
12a 基軸部
12b アーム部
12c 支軸
12d 第2の接点収容部
12e ストッパー部
12f 第2のカム部
13 第2の可動接点
13a 摺動子
14 摘み
15 カバー
15a 上板部
15b 貫通孔
15c 側板部
15d 係合片
15e 側板部
15f 取付脚
Claims (6)
- 収納部を有し、該収納部内に第1及び第2の固定接点パターンが形成されたケースと、前記第1の固定接点パターンと接離される第1の可動接点が設けられ、前記収納部にスライド移動可能に保持されたスライド部材と、該スライド部材に揺動動作可能に保持されたレバー部材と、該レバー部材の揺動動作に伴って移動し、前記第2の固定接点パターンと接離される第2の可動接点とを備え、前記第2の可動接点は、前記レバー部材に保持されると共に、前記レバー部材の非揺動時には、前記第2の固定接点パターンとは離間した状態で対向配置され、前記レバー部材の揺動動作に伴って前記第2の固定接点パターンと接触することを特徴とする複合動作スイッチ。
- 前記第2の可動接点は、前記レバー部材の揺動方向の両端部に一対保持されると共に、一対の前記第2の可動接点を、前記スライド部材のスライド移動方向の同一線上に配置したことを特徴とする請求項1記載の複合動作スイッチ。
- 前記スライド部材は、中立位置から対向する2方向へスライド移動可能であると共に、前記スライド部材を前記中立位置に復帰させる第1のばね部材を有し、且つ、前記第1の可動接点が前記第1の固定接点パターンと接離する際の節度感を生起させるための第2のばね部材を設けたことを特徴とする請求項1、又は2記載の複合動作スイッチ。
- 前記スライド部材がスライド移動した際に前記レバー部材の揺動動作を規制する規制部材を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の複合動作スイッチ。
- 前記規制部材は、前記ケースに一体に設けられた複数の突起部からなり、該突起部が前記第2の可動接点を挟んで両側の対向する位置に形成されていることを特徴とする請求項4記載の複合動作スイッチ。
- 前記第1の可動接点と、前記第2の可動接点は、同一形状からなる金属片で構成したことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の複合動作スイッチ。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006179459A (ja) * | 2004-12-22 | 2006-07-06 | Hyundai Motor Co Ltd | 1ボタン6ウェイサンルーフスイッチ |
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Also Published As
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