JP2004341742A - 施設情報表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】テレビ番組による紹介等の対象となっている特定の映像部分(例えば行列のできるお店)の周辺に映し込まれている映像部分(例えばそのお店近隣の施設等)についても情報を得る。
【解決手段】施設に関する情報を表示するための装置であって、施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラに関するカメラ情報を含むテレビ放送波を取得する取得部と、前記取得した施設に関する映像を表示する映像面と、前記映像面に表示される施設のうちの少なくとも一つを利用者に指定させる指定部と、前記カメラ情報に基づいて前記指定された施設の位置座標を算出する算出部と、前記算出された位置座標をこれに対応する文字等列に変換する変換部と、前記変換された文字等列をキーとして情報検索する検索部と、前記検索された情報を表示させる表示制御部と、を備える。
【選択図】 図2
【解決手段】施設に関する情報を表示するための装置であって、施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラに関するカメラ情報を含むテレビ放送波を取得する取得部と、前記取得した施設に関する映像を表示する映像面と、前記映像面に表示される施設のうちの少なくとも一つを利用者に指定させる指定部と、前記カメラ情報に基づいて前記指定された施設の位置座標を算出する算出部と、前記算出された位置座標をこれに対応する文字等列に変換する変換部と、前記変換された文字等列をキーとして情報検索する検索部と、前記検索された情報を表示させる表示制御部と、を備える。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、施設に関する情報を表示するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、テレビ番組により紹介等された施設(お店等)等に利用者が興味を持ったとしても、その施設に関する情報については、一般にその放送後にホームページ等に掲載されることが多く、リアルタイムで入手することは困難であった。また、テレビ番組による紹介等はその映像中の特定の映像部分(例えば行列のできるお店)に着目して行われるため、その周辺に映し込まれている映像部分(例えばそのお店近隣の施設等)については仮に視聴者が興味を持ったとしても、何らの情報も得ることはできなかった。
【0003】
なお、テレビで広告されている商品を扱っている販売店やその価格を含む広告商品関連情報をリアルタイムにテレビの視聴者に配信する方法が提案されている(特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−133275号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、テレビ番組により紹介等された施設(お店等)等に関する情報について、リアルタイムで入手することにある。また、テレビ番組による紹介等の対象となっている特定の映像部分(例えば行列のできるお店)の周辺に映し込まれている映像部分(例えばそのお店近隣の施設等)についても情報を得ることができるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、施設に関する情報を表示するための装置であって、施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラに関するカメラ情報を含むテレビ放送波を取得する取得部と、前記取得した施設に関する映像を表示する映像面と、前記映像面に表示される施設のうちの少なくとも一つを利用者に指定させる指定部と、前記カメラ情報に基づいて前記指定された施設の位置座標を算出する算出部と、前記算出された位置座標をこれに対応する文字等列に変換する変換部と、前記変換された文字等列をキーとして情報検索する検索部と、前記検索された情報を表示させる表示制御部と、を備える構成とした。
【0007】
本発明によれば、映像面に表示される施設のうちの少なくとも一つを利用者に指定させることで、その施設に関する情報(例えばテレビ番組により紹介等された施設(お店等)等に関する詳細情報)について、リアルタイムで入手し、これを表示することが可能となる。また、テレビ番組による紹介等の対象となっている特定の映像部分(例えば行列のできるお店)の周辺に映し込まれている映像部分(例えばそのお店近隣の施設等)についても、これを利用者に指定させることで、その施設に関する情報(例えば詳細情報等)も得ることが可能となる。
【0008】
上記施設情報表示装置においては、例えば、前記取得部は、前記施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラに関するカメラ情報を含むテレビ放送波を受信する受信部である。また、前記取得部は、記録媒体から前記施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラに関するカメラ情報を読み出す読出部であってもよい。
【0009】
上記施設情報表示装置においては、例えば、前記カメラ情報は、少なくとも、方向、位置、画角、及び高さを含む。これは、カメラ情報の例示である。なお、カメラ情報はさらに奥行き情報を含んでいてもよい。
【0010】
本発明は、上記施設情報表示装置を搭載した車両、その他の移動体としても特定することができる。
【0011】
また、本発明は、方法の発明として次のように特定することができる。
【0012】
施設に関する情報を表示するための方法であって、施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラに関するカメラ情報を含むテレビ放送波を取得するステップと、前記取得した施設に関する映像を表示する映像面に表示される施設のうちの少なくとも一つを利用者に指定させるステップと、前記カメラ情報に基づいて前記指定された施設の位置座標を算出するステップと、前記算出された位置座標をこれに対応する文字等列に変換するステップと、前記変換された文字等列をキーとして情報検索するステップと、前記検索された情報を表示させるステップと、を備える施設情報表示方法。
【0013】
また、本発明は、プログラムの発明として次のように特定することができる。
【0014】
コンピュータを、施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラに関するカメラ情報を含むテレビ放送波を取得する取得部、前記取得した施設に関する映像を表示する映像面、前記映像面に表示される施設のうちの少なくとも一つを利用者に指定させる指定部、前記カメラ情報に基づいて前記指定された施設の位置座標を算出する算出部、前記算出された位置座標をこれに対応する文字等列に変換する変換部、前記変換された文字等列をキーとして情報検索する検索部、前記検索された情報を表示させる表示制御部、として機能させるためのプログラム。
【0015】
また、本発明は、このプログラムを記録した記録媒体の発明としても特定することができる。
【0016】
また、本発明は、施設位置算出装置として次のように特定することができる。
【0017】
施設に関する映像中の施設位置を算出するための装置であって、施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラに関するカメラ情報を含むテレビ放送波を取得する取得部と、前記取得した施設に関する映像を表示する映像面と、前記映像面に表示される施設のうちの少なくとも一つを利用者に指定させる指定部と、前記カメラ情報に基づいて前記指定された施設の位置座標を算出する算出部と、を備える施設位置算出装置。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、施設情報表示システムの概略システム構成を説明するための図である。
【0019】
本システムは、放送局100、移動端末200、及びセンター(基地局ともいう)300を備えている。移動端末200及びセンター300はそれぞれ通信機能を備えており、両者間でデータ通信を行えるようになっている。
【0020】
放送局100は、民放等の放送事業者(又はCATV等の有線放送事業者)等の周知の放送局である。放送局100は、施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラに関するカメラ情報を含むテレビ放送波を放送(又は有線放送)する。なお、放送局100には、放送コンテンツプロバイダ(の情報処理端末等)が接続されている。このため、放送局100は、プロバイダから各種コンテンツ(施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラに関するカメラ情報)を入手可能となっている。
【0021】
施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラに関するカメラ情報(後述する、奥行き情報、方向、位置、画角、及び高さ等)を含むテレビ放送波は、各種の方法により構成可能である。例えば、テレビ放送波がアナログ放送波である場合には、カメラ情報送出装置(文字放送番組送出装置と同様の機能を有する)により同期符号や誤り訂正符号などを加えてカメラ情報信号とし、カメラ情報信号多重化装置(文字信号多重化装置と同様の機能を有する)により施設に関する映像信号の垂直帰線消去期間(VBL:垂直ブランキング期間)に重畳して送信することが考えられる。
【0022】
施設に関する映像とは、何らかの形で施設が映し込まれている(撮影された)映像を意味する。施設(主に施設外観)が主体の映像であってもよいし、人物や風景等が主体であっても、施設が映し込まれている(例えば点景的又は一部分)ものであればよい。
【0023】
カメラ情報とは、その施設に関する映像を撮影したカメラに関する情報であって、例えば、奥行き情報、方向、位置、画角、及び高さ等がある。
【0024】
奥行き情報とは、カメラ位置からそのカメラにより撮影された映像に映し込まれた施設までの距離(実空間上の距離)を表す情報である。奥行き情報は、移動端末200において、映像面に表示された施設の位置(利用者により指定された施設の位置)を算出するために用いられる。このために、奥行き情報は、映像面上における施設位置又は範囲(映像面上の位置又は範囲)とその施設までの距離(実空間上の距離)との対応関係を含む。
【0025】
奥行き情報は、各種の方法で得ることが可能である。例えば、ステレオカメラにより撮影することが考えられる(この場合いずれか一方の映像を放送用の映像とする)。ステレオカメラで撮影すると、視差が異なる2つの映像が得られる。従って、各映像に映し込まれている施設までの距離(実空間上の距離)については、各映像(又はこれらの映像から抽出される同一フレームの画像)に対して、その視差、ベース間隔、及び焦点距離等を用いて三角測量の原理を適用することにより算出できる。
【0026】
方向とは、その施設に関する映像を撮影したカメラの向き(例えば光軸方向)を表す情報である。方向は、各種の方法で得ることが可能である。例えば、ステレオカメラに方位を検出するためのジャイロセンサ若しくは地磁気センサを設け、これから方向を検出することが考えられる。
【0027】
位置とは、その施設に関する映像を撮影したカメラの撮影位置を表す情報である。位置及び高さは、各種の方法で得ることが可能である。例えば、ステレオカメラに位置及び高さを検出するためのGPS受信機を設け、これから撮影位置及び撮影高さを検出することが考えられる。
【0028】
画角は、その施設に関する映像を撮影したカメラの画角である。画角は、各種の方法で得ることが可能である。例えば、ステレオカメラに画角を検出するためのセンサを設け、これから画角を検出することが考えられる。
【0029】
図2は、移動端末200の概略ハード構成を説明するための図である。
【0030】
移動端末200は、車両等の移動体に搭載される情報処理端末、例えば、目的地(又は経由地)への経路を案内する機能を有する、いわゆるカーナビゲーション装置である。本実施形態においては、移動体が車両であり、移動端末200がその車両に搭載されている例について説明する。
【0031】
移動端末200は、その全体の動作を司るCPU201、このCPU201にバス等を介して接続された、メモリ202、取得部203、画像表示装置204、施設指定部205、位置座標算出部206、変換部207、情報検索部208、及び通信部209等を備えている。CPU201は、所定プログラムを実行することにより、本発明の表示制御部として機能する。
【0032】
メモリ202としては、CPU201により実行されるプログラム等が格納されるプログラムメモリや、そのプログラムの実行に際して生成される一時的な作業用ファイル等が格納されるワークメモリがある。
【0033】
取得部203は、施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラに関するカメラ情報を取得するためのものである。施設に関する映像等は、各種の方法で取得することが可能である。例えば、放送局100から放送されるテレビ放送波(施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラのカメラ情報を含む)を受信することが考えられる。この場合、取得部203は受信部として機能する。
【0034】
画像表示装置204は、取得部203により取得(受信)した各種映像(施設に関する映像を含む)を表示するための映像面を有しており、例えば、液晶ディスプレイやCRTディスプレイ等である。
【0035】
施設指定部205は、映像面に表示される施設のうちの少なくとも一つを利用者に指定させるための装置であり、例えば、映像面表面に設けられたタッチパネル、リモコン装置、又は移動端末200本体に設けられたキーセット等の入力装置である。
【0036】
位置座標算出部206は、取得部203により取得したカメラ情報等に基づいて、施設指定部205により指定された施設の位置座標(実空間上の座標)を算出するためのものであり、例えば、CPU201が所定プログラムを実行することにより実現される。
【0037】
施設指定部205により指定された施設の位置座標は各種の方法により算出することが可能である。例えば、まず、仮想三次元空間内において、カメラ情報により示される方向、位置、画角、及び高さが設定された仮想カメラにより撮影した映像を再現する。この映像再現のために、例えば、位置座標算出部206は、3D地図DB206aにアクセスする。3D地図DB206aには、住所(その住所に対応する位置座標(実空間上の位置座標)を含む)とポリゴン用データ列及び高さ情報との対応関係が格納されている(図4参照)。ポリゴン用データ列は、CPU201が所定プログラムを実行することにより構築される仮想3次元空間内(緯度、経度、及び高さ等により定義される)に施設等を三次元表示(いわゆる立体表示)するためのものである。このポリゴン用データ列は、例えば、モデリング等の周知の手法により得られる(例えば特開2003−6680号公報参照)。
【0038】
従って、位置座標算出部206は、この3D地図DB206aを参照することで、仮想三次元空間内に、カメラ情報により示される方向、位置、画角、及び高さが設定された仮想カメラにより撮影した映像(三次元モデリングによる映像)を再現することが可能である。
【0039】
この再現された映像(施設に関する映像)と取得部203により取得した映像(施設に関する映像)とは、カメラ情報により示される方向、位置、画角、及び高さが同一であるため、各映像中の同一施設の位置関係等については、ほぼ一致するはずである。
【0040】
このため、施設指定部205により指定された施設と仮想空間内に再現された施設(例えば各映像中の施設エッジ又はエッジ交点)とを比較することで、仮想空間内の施設を特定することができる。なお、この比較のためには、施設に関する映像をデジタル映像へ変換する必要がある。また、3D地図DB206aには、仮想空間内の施設(を三次元表示するためのポリゴンデータ)とその位置座標(実空間上の位置座標)との対応関係が格納されている。
【0041】
従って、位置座標算出部206は、取得部203により取得(受信)したカメラ情報等に基づいて、施設指定部205により指定された施設の位置座標(実空間上の位置座標)を算出することが可能となる。
【0042】
変換部207は、位置座標算出部206により算出された位置座標をこれに対応する文字等列に変換するためのものであり、例えば、CPU201が所定プログラムを実行することにより実現される。この変換のために、変換部207は、住所DB207aにアクセスする。住所DB207aには、地域ごとの地域範囲とその住所を表す文字等列との対応関係が格納されている。従って、変換部207は、位置座標算出部206により算出された位置座標と住所DB207aとを照合することで、その位置座標をこれに対応する住所を表す文字等列(文字列や数字列等を含む)に変換することが可能である。
【0043】
情報検索部208は、変換部207により変換された住所を表す文字等列をキーとして情報検索するためのものであり、例えば、CPU201が所定プログラムを実行することにより実現される。情報検索は各種の方法で行うことが可能である。例えば、通信部209を介してインターネットに接続し、変換部207により変換された住所を表す文字等列をキーとして所定検索エンジンにより情報検索することが考えられる。
【0044】
次に、センター300の構成について図面を参照しながら説明する。図1に示すように、センター300は、インターネットに接続するためのISP(インターネットサービスプロバイダ)としての機能を有しており、そのために各種サーバを備えている。移動端末200等は、このセンター300を介してインターネットに接続する。
【0045】
次に、上記構成の施設情報表示システムの動作について図面を参照しながら説明する。図3は、施設情報表示システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【0046】
ここでは、施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラのカメラ情報が所定記録媒体に記録されているものとする(S100)。
【0047】
放送局100は、その所定記録媒体から施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラのカメラ情報を読み出し、これらを含むテレビ放送波(アナログ放送波)を放送(又は有線放送)する。ここでは、テレビ放送波がアナログ放送波である(S101:Yes)。このため、放送局100は、カメラ情報送出装置(文字放送番組送出装置と同様の機能を有する)により同期符号や誤り訂正符号などを加えてカメラ情報信号とし、カメラ情報信号多重化装置(文字信号多重化装置と同様の機能を有する)により施設に関する映像信号の垂直帰線消去期間(VBL:垂直ブランキング期間)に重畳して送信する(S102)。
【0048】
移動端末200は、取得部(受信部)203により、そのテレビ放送波を受信し(S103)、そのテレビ放送波に含まれる施設に関する映像等を、画像表示装置204の映像面に表示する。ここでは、その施設に関する映像等はデジタル映像に変換されて表示されるものとする。
【0049】
これとともに、移動端末200は、位置座標算出部206等により、仮想三次元空間内に、そのテレビ放送波に含まれるカメラ情報により示される方向、位置、画角、及び高さが設定された仮想カメラにより撮影した映像(三次元モデリングによる映像)を逐次再現する(これは映像面にではなく、潜在的に再現される)。
【0050】
このような状況の下、利用者が、タッチパネル等の施設指定部205により、映像面に表示されている施設のうちの少なくとも一つ(興味がある施設に対応する画像部分)を指定(指示ともいう)したとする(S104)。
【0051】
施設が指定されると、移動端末200は、位置座標算出部206により、取得部203により取得したカメラ情報等に基づいて、施設指定部205により指定された施設の位置座標(実空間上の座標)を算出する(S105)。具体的には、施設指定部205により指定された施設と仮想三次元空間内に再現された施設(例えば各映像中の施設エッジ又はエッジ交点)とを比較することで、仮想空間内の施設を特定する。また、3D地図DB206aには、仮想空間内の施設(を三次元表示するためのポリゴンデータ)とその位置座標(実空間上の位置座標)との対応関係が格納されている。
【0052】
従って、位置座標算出部206は、取得部203により取得(受信)したカメラ情報等に基づいて、施設指定部205により指定された施設の位置座標(実空間上の位置座標)を算出することが可能となる。
【0053】
施設指定部205により指定された施設の位置座標が算出されると、移動端末200は、変換部207により、位置座標算出部206により算出された位置座標をこれに対応する文字等列に変換する(S106)。この変換のために、変換部207は、住所DB207aにアクセスする。住所DB207aには、地域ごとの地域範囲とその住所を表す文字等列との対応関係が格納されている。従って、変換部207は、位置座標算出部206により算出された位置座標と住所DB207aとを照合することで、その位置座標をこれに対応する住所を表す文字等列に変換することが可能である。
【0054】
文字等列への変換が完了すると、移動端末200は、情報検索部208により、変換部207により変換された住所を表す文字等列をキーとして情報検索を行う(S107)。ここでは、情報検索部208は、通信部209を介してインターネットに接続し、変換部207により変換された住所を表す文字等列をキーとして所定検索エンジンにより情報検索する。この情報検索により、利用者が指定した施設に関する詳細情報を取得することが可能となる。
【0055】
その取得された詳細情報は、表示制御部として機能するCPU201等により、映像面等に表示される。
【0056】
利用者は、その詳細情報を閲覧し、例えば、その指定した施設を、ナビゲーションの目的地(又は経由地)として設定するか否かを判断することになる。利用者は、移動端末200に対して所定操作を行うことで、その指定した施設をナビゲーションの目的地として設定すること、その他の利用が可能である。
【0057】
(変形例)
【0058】
次に、本発明の実施形態の変形例について説明する。
【0059】
上記実施形態においては、テレビ放送波がアナログ放送波であるように説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、テレビ放送波はデジタル放送波(例えばMPEG2)であってもよい。この場合(S101:No)、カメラ情報を、将来の拡張のために使用されるピクチャ層のESCI(Extra Information Picture)、又は将来の拡張のための予約ビットであるスライス層のRB(Reserved
Bits)等に設定(重畳)して送信することが考えられる(S109)。
【0060】
また、上記実施形態においては、取得部203は、放送局100から放送されるテレビ放送波(施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラのカメラ情報を含む)を受信するように説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、取得部203は、そのテレビ放送波又はこれと同等の信号が記録された記録媒体(ビデオテープやMOディスクやハードディスク装置等)から施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラのカメラ情報を読み出すようにしてもよい。この場合、取得部203は読出部として機能する。
【0061】
また、上記実施形態においては、移動端末200において、奥行き情報を特に用いることなく、施設の位置座標を算出したが、本発明はこれに限定されない。例えば、施設の位置座標の算出に際して奥行き情報を用いれば、移動端末200の演算処理を軽減することが可能となる。
【0062】
また、上記実施形態においては、情報検索部208は、通信部209を介してインターネットに接続し、変換部207により変換された住所を表す文字等列をキーとして所定検索エンジンにより情報検索するように説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、住所を表す文字等列と施設詳細情報(メニューや営業時間等)との対応関係を格納した情報源DB(例えば各施設ごとに、施設名称、住所、電話番号、施設座標、及び詳細情報等の項目からなるPOIDB)を移動端末200に設けておき、変換部207により変換された住所を表す文字等列とその情報源DBとを照合することにより情報検索することも考えられる。
【0063】
また、上記実施形態においては、テレビ放送波に含まれる施設に関する映像は、移動端末200が備える画像表示装置204の映像面に表示されるように説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図1に示すように、テレビ放送波に含まれる施設に関する映像を、個人宅やオフィス等に設置されている据え置きタイプの情報処理端末CP1又はCP2に接続された画像表示装置D1又はD2に表示するようにしてもよい。
【0064】
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。このため、上記の実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、これらの記載によって本発明が限定的に解釈されるものではない。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、テレビ番組により紹介等された施設(お店等)等に関する情報について、リアルタイムで入手することが可能となる。また、テレビ番組による紹介等の対象となっている特定の映像部分(例えば行列のできるお店)の周辺に映し込まれている映像部分(例えばそのお店近隣の施設等)についても情報も得ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である施設情報表示システムの概略システム構成を説明するための図である。
【図2】移動端末の概略ハード構成を説明するための図である。
【図3】施設情報表示システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】3D地図データベースの格納内容例である。
【符号の説明】
100 放送局
200 移動端末
201 CPU
202 メモリ
203 取得部
204 画像表示装置
205 施設指定部
206 位置座標算出部
207 変換部
208 情報検索部
209 通信部
300 センター
【発明の属する技術分野】
本発明は、施設に関する情報を表示するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、テレビ番組により紹介等された施設(お店等)等に利用者が興味を持ったとしても、その施設に関する情報については、一般にその放送後にホームページ等に掲載されることが多く、リアルタイムで入手することは困難であった。また、テレビ番組による紹介等はその映像中の特定の映像部分(例えば行列のできるお店)に着目して行われるため、その周辺に映し込まれている映像部分(例えばそのお店近隣の施設等)については仮に視聴者が興味を持ったとしても、何らの情報も得ることはできなかった。
【0003】
なお、テレビで広告されている商品を扱っている販売店やその価格を含む広告商品関連情報をリアルタイムにテレビの視聴者に配信する方法が提案されている(特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−133275号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、テレビ番組により紹介等された施設(お店等)等に関する情報について、リアルタイムで入手することにある。また、テレビ番組による紹介等の対象となっている特定の映像部分(例えば行列のできるお店)の周辺に映し込まれている映像部分(例えばそのお店近隣の施設等)についても情報を得ることができるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、施設に関する情報を表示するための装置であって、施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラに関するカメラ情報を含むテレビ放送波を取得する取得部と、前記取得した施設に関する映像を表示する映像面と、前記映像面に表示される施設のうちの少なくとも一つを利用者に指定させる指定部と、前記カメラ情報に基づいて前記指定された施設の位置座標を算出する算出部と、前記算出された位置座標をこれに対応する文字等列に変換する変換部と、前記変換された文字等列をキーとして情報検索する検索部と、前記検索された情報を表示させる表示制御部と、を備える構成とした。
【0007】
本発明によれば、映像面に表示される施設のうちの少なくとも一つを利用者に指定させることで、その施設に関する情報(例えばテレビ番組により紹介等された施設(お店等)等に関する詳細情報)について、リアルタイムで入手し、これを表示することが可能となる。また、テレビ番組による紹介等の対象となっている特定の映像部分(例えば行列のできるお店)の周辺に映し込まれている映像部分(例えばそのお店近隣の施設等)についても、これを利用者に指定させることで、その施設に関する情報(例えば詳細情報等)も得ることが可能となる。
【0008】
上記施設情報表示装置においては、例えば、前記取得部は、前記施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラに関するカメラ情報を含むテレビ放送波を受信する受信部である。また、前記取得部は、記録媒体から前記施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラに関するカメラ情報を読み出す読出部であってもよい。
【0009】
上記施設情報表示装置においては、例えば、前記カメラ情報は、少なくとも、方向、位置、画角、及び高さを含む。これは、カメラ情報の例示である。なお、カメラ情報はさらに奥行き情報を含んでいてもよい。
【0010】
本発明は、上記施設情報表示装置を搭載した車両、その他の移動体としても特定することができる。
【0011】
また、本発明は、方法の発明として次のように特定することができる。
【0012】
施設に関する情報を表示するための方法であって、施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラに関するカメラ情報を含むテレビ放送波を取得するステップと、前記取得した施設に関する映像を表示する映像面に表示される施設のうちの少なくとも一つを利用者に指定させるステップと、前記カメラ情報に基づいて前記指定された施設の位置座標を算出するステップと、前記算出された位置座標をこれに対応する文字等列に変換するステップと、前記変換された文字等列をキーとして情報検索するステップと、前記検索された情報を表示させるステップと、を備える施設情報表示方法。
【0013】
また、本発明は、プログラムの発明として次のように特定することができる。
【0014】
コンピュータを、施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラに関するカメラ情報を含むテレビ放送波を取得する取得部、前記取得した施設に関する映像を表示する映像面、前記映像面に表示される施設のうちの少なくとも一つを利用者に指定させる指定部、前記カメラ情報に基づいて前記指定された施設の位置座標を算出する算出部、前記算出された位置座標をこれに対応する文字等列に変換する変換部、前記変換された文字等列をキーとして情報検索する検索部、前記検索された情報を表示させる表示制御部、として機能させるためのプログラム。
【0015】
また、本発明は、このプログラムを記録した記録媒体の発明としても特定することができる。
【0016】
また、本発明は、施設位置算出装置として次のように特定することができる。
【0017】
施設に関する映像中の施設位置を算出するための装置であって、施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラに関するカメラ情報を含むテレビ放送波を取得する取得部と、前記取得した施設に関する映像を表示する映像面と、前記映像面に表示される施設のうちの少なくとも一つを利用者に指定させる指定部と、前記カメラ情報に基づいて前記指定された施設の位置座標を算出する算出部と、を備える施設位置算出装置。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、施設情報表示システムの概略システム構成を説明するための図である。
【0019】
本システムは、放送局100、移動端末200、及びセンター(基地局ともいう)300を備えている。移動端末200及びセンター300はそれぞれ通信機能を備えており、両者間でデータ通信を行えるようになっている。
【0020】
放送局100は、民放等の放送事業者(又はCATV等の有線放送事業者)等の周知の放送局である。放送局100は、施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラに関するカメラ情報を含むテレビ放送波を放送(又は有線放送)する。なお、放送局100には、放送コンテンツプロバイダ(の情報処理端末等)が接続されている。このため、放送局100は、プロバイダから各種コンテンツ(施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラに関するカメラ情報)を入手可能となっている。
【0021】
施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラに関するカメラ情報(後述する、奥行き情報、方向、位置、画角、及び高さ等)を含むテレビ放送波は、各種の方法により構成可能である。例えば、テレビ放送波がアナログ放送波である場合には、カメラ情報送出装置(文字放送番組送出装置と同様の機能を有する)により同期符号や誤り訂正符号などを加えてカメラ情報信号とし、カメラ情報信号多重化装置(文字信号多重化装置と同様の機能を有する)により施設に関する映像信号の垂直帰線消去期間(VBL:垂直ブランキング期間)に重畳して送信することが考えられる。
【0022】
施設に関する映像とは、何らかの形で施設が映し込まれている(撮影された)映像を意味する。施設(主に施設外観)が主体の映像であってもよいし、人物や風景等が主体であっても、施設が映し込まれている(例えば点景的又は一部分)ものであればよい。
【0023】
カメラ情報とは、その施設に関する映像を撮影したカメラに関する情報であって、例えば、奥行き情報、方向、位置、画角、及び高さ等がある。
【0024】
奥行き情報とは、カメラ位置からそのカメラにより撮影された映像に映し込まれた施設までの距離(実空間上の距離)を表す情報である。奥行き情報は、移動端末200において、映像面に表示された施設の位置(利用者により指定された施設の位置)を算出するために用いられる。このために、奥行き情報は、映像面上における施設位置又は範囲(映像面上の位置又は範囲)とその施設までの距離(実空間上の距離)との対応関係を含む。
【0025】
奥行き情報は、各種の方法で得ることが可能である。例えば、ステレオカメラにより撮影することが考えられる(この場合いずれか一方の映像を放送用の映像とする)。ステレオカメラで撮影すると、視差が異なる2つの映像が得られる。従って、各映像に映し込まれている施設までの距離(実空間上の距離)については、各映像(又はこれらの映像から抽出される同一フレームの画像)に対して、その視差、ベース間隔、及び焦点距離等を用いて三角測量の原理を適用することにより算出できる。
【0026】
方向とは、その施設に関する映像を撮影したカメラの向き(例えば光軸方向)を表す情報である。方向は、各種の方法で得ることが可能である。例えば、ステレオカメラに方位を検出するためのジャイロセンサ若しくは地磁気センサを設け、これから方向を検出することが考えられる。
【0027】
位置とは、その施設に関する映像を撮影したカメラの撮影位置を表す情報である。位置及び高さは、各種の方法で得ることが可能である。例えば、ステレオカメラに位置及び高さを検出するためのGPS受信機を設け、これから撮影位置及び撮影高さを検出することが考えられる。
【0028】
画角は、その施設に関する映像を撮影したカメラの画角である。画角は、各種の方法で得ることが可能である。例えば、ステレオカメラに画角を検出するためのセンサを設け、これから画角を検出することが考えられる。
【0029】
図2は、移動端末200の概略ハード構成を説明するための図である。
【0030】
移動端末200は、車両等の移動体に搭載される情報処理端末、例えば、目的地(又は経由地)への経路を案内する機能を有する、いわゆるカーナビゲーション装置である。本実施形態においては、移動体が車両であり、移動端末200がその車両に搭載されている例について説明する。
【0031】
移動端末200は、その全体の動作を司るCPU201、このCPU201にバス等を介して接続された、メモリ202、取得部203、画像表示装置204、施設指定部205、位置座標算出部206、変換部207、情報検索部208、及び通信部209等を備えている。CPU201は、所定プログラムを実行することにより、本発明の表示制御部として機能する。
【0032】
メモリ202としては、CPU201により実行されるプログラム等が格納されるプログラムメモリや、そのプログラムの実行に際して生成される一時的な作業用ファイル等が格納されるワークメモリがある。
【0033】
取得部203は、施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラに関するカメラ情報を取得するためのものである。施設に関する映像等は、各種の方法で取得することが可能である。例えば、放送局100から放送されるテレビ放送波(施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラのカメラ情報を含む)を受信することが考えられる。この場合、取得部203は受信部として機能する。
【0034】
画像表示装置204は、取得部203により取得(受信)した各種映像(施設に関する映像を含む)を表示するための映像面を有しており、例えば、液晶ディスプレイやCRTディスプレイ等である。
【0035】
施設指定部205は、映像面に表示される施設のうちの少なくとも一つを利用者に指定させるための装置であり、例えば、映像面表面に設けられたタッチパネル、リモコン装置、又は移動端末200本体に設けられたキーセット等の入力装置である。
【0036】
位置座標算出部206は、取得部203により取得したカメラ情報等に基づいて、施設指定部205により指定された施設の位置座標(実空間上の座標)を算出するためのものであり、例えば、CPU201が所定プログラムを実行することにより実現される。
【0037】
施設指定部205により指定された施設の位置座標は各種の方法により算出することが可能である。例えば、まず、仮想三次元空間内において、カメラ情報により示される方向、位置、画角、及び高さが設定された仮想カメラにより撮影した映像を再現する。この映像再現のために、例えば、位置座標算出部206は、3D地図DB206aにアクセスする。3D地図DB206aには、住所(その住所に対応する位置座標(実空間上の位置座標)を含む)とポリゴン用データ列及び高さ情報との対応関係が格納されている(図4参照)。ポリゴン用データ列は、CPU201が所定プログラムを実行することにより構築される仮想3次元空間内(緯度、経度、及び高さ等により定義される)に施設等を三次元表示(いわゆる立体表示)するためのものである。このポリゴン用データ列は、例えば、モデリング等の周知の手法により得られる(例えば特開2003−6680号公報参照)。
【0038】
従って、位置座標算出部206は、この3D地図DB206aを参照することで、仮想三次元空間内に、カメラ情報により示される方向、位置、画角、及び高さが設定された仮想カメラにより撮影した映像(三次元モデリングによる映像)を再現することが可能である。
【0039】
この再現された映像(施設に関する映像)と取得部203により取得した映像(施設に関する映像)とは、カメラ情報により示される方向、位置、画角、及び高さが同一であるため、各映像中の同一施設の位置関係等については、ほぼ一致するはずである。
【0040】
このため、施設指定部205により指定された施設と仮想空間内に再現された施設(例えば各映像中の施設エッジ又はエッジ交点)とを比較することで、仮想空間内の施設を特定することができる。なお、この比較のためには、施設に関する映像をデジタル映像へ変換する必要がある。また、3D地図DB206aには、仮想空間内の施設(を三次元表示するためのポリゴンデータ)とその位置座標(実空間上の位置座標)との対応関係が格納されている。
【0041】
従って、位置座標算出部206は、取得部203により取得(受信)したカメラ情報等に基づいて、施設指定部205により指定された施設の位置座標(実空間上の位置座標)を算出することが可能となる。
【0042】
変換部207は、位置座標算出部206により算出された位置座標をこれに対応する文字等列に変換するためのものであり、例えば、CPU201が所定プログラムを実行することにより実現される。この変換のために、変換部207は、住所DB207aにアクセスする。住所DB207aには、地域ごとの地域範囲とその住所を表す文字等列との対応関係が格納されている。従って、変換部207は、位置座標算出部206により算出された位置座標と住所DB207aとを照合することで、その位置座標をこれに対応する住所を表す文字等列(文字列や数字列等を含む)に変換することが可能である。
【0043】
情報検索部208は、変換部207により変換された住所を表す文字等列をキーとして情報検索するためのものであり、例えば、CPU201が所定プログラムを実行することにより実現される。情報検索は各種の方法で行うことが可能である。例えば、通信部209を介してインターネットに接続し、変換部207により変換された住所を表す文字等列をキーとして所定検索エンジンにより情報検索することが考えられる。
【0044】
次に、センター300の構成について図面を参照しながら説明する。図1に示すように、センター300は、インターネットに接続するためのISP(インターネットサービスプロバイダ)としての機能を有しており、そのために各種サーバを備えている。移動端末200等は、このセンター300を介してインターネットに接続する。
【0045】
次に、上記構成の施設情報表示システムの動作について図面を参照しながら説明する。図3は、施設情報表示システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【0046】
ここでは、施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラのカメラ情報が所定記録媒体に記録されているものとする(S100)。
【0047】
放送局100は、その所定記録媒体から施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラのカメラ情報を読み出し、これらを含むテレビ放送波(アナログ放送波)を放送(又は有線放送)する。ここでは、テレビ放送波がアナログ放送波である(S101:Yes)。このため、放送局100は、カメラ情報送出装置(文字放送番組送出装置と同様の機能を有する)により同期符号や誤り訂正符号などを加えてカメラ情報信号とし、カメラ情報信号多重化装置(文字信号多重化装置と同様の機能を有する)により施設に関する映像信号の垂直帰線消去期間(VBL:垂直ブランキング期間)に重畳して送信する(S102)。
【0048】
移動端末200は、取得部(受信部)203により、そのテレビ放送波を受信し(S103)、そのテレビ放送波に含まれる施設に関する映像等を、画像表示装置204の映像面に表示する。ここでは、その施設に関する映像等はデジタル映像に変換されて表示されるものとする。
【0049】
これとともに、移動端末200は、位置座標算出部206等により、仮想三次元空間内に、そのテレビ放送波に含まれるカメラ情報により示される方向、位置、画角、及び高さが設定された仮想カメラにより撮影した映像(三次元モデリングによる映像)を逐次再現する(これは映像面にではなく、潜在的に再現される)。
【0050】
このような状況の下、利用者が、タッチパネル等の施設指定部205により、映像面に表示されている施設のうちの少なくとも一つ(興味がある施設に対応する画像部分)を指定(指示ともいう)したとする(S104)。
【0051】
施設が指定されると、移動端末200は、位置座標算出部206により、取得部203により取得したカメラ情報等に基づいて、施設指定部205により指定された施設の位置座標(実空間上の座標)を算出する(S105)。具体的には、施設指定部205により指定された施設と仮想三次元空間内に再現された施設(例えば各映像中の施設エッジ又はエッジ交点)とを比較することで、仮想空間内の施設を特定する。また、3D地図DB206aには、仮想空間内の施設(を三次元表示するためのポリゴンデータ)とその位置座標(実空間上の位置座標)との対応関係が格納されている。
【0052】
従って、位置座標算出部206は、取得部203により取得(受信)したカメラ情報等に基づいて、施設指定部205により指定された施設の位置座標(実空間上の位置座標)を算出することが可能となる。
【0053】
施設指定部205により指定された施設の位置座標が算出されると、移動端末200は、変換部207により、位置座標算出部206により算出された位置座標をこれに対応する文字等列に変換する(S106)。この変換のために、変換部207は、住所DB207aにアクセスする。住所DB207aには、地域ごとの地域範囲とその住所を表す文字等列との対応関係が格納されている。従って、変換部207は、位置座標算出部206により算出された位置座標と住所DB207aとを照合することで、その位置座標をこれに対応する住所を表す文字等列に変換することが可能である。
【0054】
文字等列への変換が完了すると、移動端末200は、情報検索部208により、変換部207により変換された住所を表す文字等列をキーとして情報検索を行う(S107)。ここでは、情報検索部208は、通信部209を介してインターネットに接続し、変換部207により変換された住所を表す文字等列をキーとして所定検索エンジンにより情報検索する。この情報検索により、利用者が指定した施設に関する詳細情報を取得することが可能となる。
【0055】
その取得された詳細情報は、表示制御部として機能するCPU201等により、映像面等に表示される。
【0056】
利用者は、その詳細情報を閲覧し、例えば、その指定した施設を、ナビゲーションの目的地(又は経由地)として設定するか否かを判断することになる。利用者は、移動端末200に対して所定操作を行うことで、その指定した施設をナビゲーションの目的地として設定すること、その他の利用が可能である。
【0057】
(変形例)
【0058】
次に、本発明の実施形態の変形例について説明する。
【0059】
上記実施形態においては、テレビ放送波がアナログ放送波であるように説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、テレビ放送波はデジタル放送波(例えばMPEG2)であってもよい。この場合(S101:No)、カメラ情報を、将来の拡張のために使用されるピクチャ層のESCI(Extra Information Picture)、又は将来の拡張のための予約ビットであるスライス層のRB(Reserved
Bits)等に設定(重畳)して送信することが考えられる(S109)。
【0060】
また、上記実施形態においては、取得部203は、放送局100から放送されるテレビ放送波(施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラのカメラ情報を含む)を受信するように説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、取得部203は、そのテレビ放送波又はこれと同等の信号が記録された記録媒体(ビデオテープやMOディスクやハードディスク装置等)から施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラのカメラ情報を読み出すようにしてもよい。この場合、取得部203は読出部として機能する。
【0061】
また、上記実施形態においては、移動端末200において、奥行き情報を特に用いることなく、施設の位置座標を算出したが、本発明はこれに限定されない。例えば、施設の位置座標の算出に際して奥行き情報を用いれば、移動端末200の演算処理を軽減することが可能となる。
【0062】
また、上記実施形態においては、情報検索部208は、通信部209を介してインターネットに接続し、変換部207により変換された住所を表す文字等列をキーとして所定検索エンジンにより情報検索するように説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、住所を表す文字等列と施設詳細情報(メニューや営業時間等)との対応関係を格納した情報源DB(例えば各施設ごとに、施設名称、住所、電話番号、施設座標、及び詳細情報等の項目からなるPOIDB)を移動端末200に設けておき、変換部207により変換された住所を表す文字等列とその情報源DBとを照合することにより情報検索することも考えられる。
【0063】
また、上記実施形態においては、テレビ放送波に含まれる施設に関する映像は、移動端末200が備える画像表示装置204の映像面に表示されるように説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図1に示すように、テレビ放送波に含まれる施設に関する映像を、個人宅やオフィス等に設置されている据え置きタイプの情報処理端末CP1又はCP2に接続された画像表示装置D1又はD2に表示するようにしてもよい。
【0064】
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。このため、上記の実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、これらの記載によって本発明が限定的に解釈されるものではない。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、テレビ番組により紹介等された施設(お店等)等に関する情報について、リアルタイムで入手することが可能となる。また、テレビ番組による紹介等の対象となっている特定の映像部分(例えば行列のできるお店)の周辺に映し込まれている映像部分(例えばそのお店近隣の施設等)についても情報も得ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である施設情報表示システムの概略システム構成を説明するための図である。
【図2】移動端末の概略ハード構成を説明するための図である。
【図3】施設情報表示システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】3D地図データベースの格納内容例である。
【符号の説明】
100 放送局
200 移動端末
201 CPU
202 メモリ
203 取得部
204 画像表示装置
205 施設指定部
206 位置座標算出部
207 変換部
208 情報検索部
209 通信部
300 センター
Claims (8)
- 施設に関する情報を表示するための装置であって、
施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラに関するカメラ情報を含むテレビ放送波を取得する取得部と、
前記取得した施設に関する映像を表示する映像面と、
前記映像面に表示される施設のうちの少なくとも一つを利用者に指定させる指定部と、
前記カメラ情報に基づいて前記指定された施設の位置座標を算出する算出部と、
前記算出された位置座標をこれに対応する文字等列に変換する変換部と、
前記変換された文字等列をキーとして情報検索する検索部と、
前記検索された情報を表示させる表示制御部と、
を備える施設情報表示装置。 - 前記取得部は、前記施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラに関するカメラ情報を含むテレビ放送波を受信する受信部である請求項1に記載の施設情報表示装置。
- 前記取得部は、記録媒体から前記施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラに関するカメラ情報を含むテレビ放送波を読み出す読出部である請求項1に記載の施設情報表示装置。
- 前記カメラ情報は、少なくとも方向、位置、画角、及び高さを含む請求項1から3のいずれかに記載の施設情報表示装置。
- 請求項1から4のいずれかに記載の施設情報表示装置を搭載した車両。
- 施設に関する情報を表示するための方法であって、
施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラに関するカメラ情報を取得するステップと、
前記取得した施設に関する映像を表示する映像面に表示される施設のうちの少なくとも一つを利用者に指定させるステップと、
前記カメラ情報に基づいて前記指定された施設の位置座標を算出するステップと、
前記算出された位置座標をこれに対応する文字等列に変換するステップと、
前記変換された文字等列をキーとして情報検索するステップと、
前記検索された情報を表示させるステップと、
を備える施設情報表示方法。 - コンピュータを、
施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラに関するカメラ情報を含むテレビ放送波を取得する取得部、
前記取得した施設に関する映像を表示する映像面、
前記映像面に表示される施設のうちの少なくとも一つを利用者に指定させる指定部、
前記カメラ情報に基づいて前記指定された施設の位置座標を算出する算出部、
前記算出された位置座標をこれに対応する文字等列に変換する変換部、
前記変換された文字等列をキーとして情報検索する検索部、
前記検索された情報を表示させる表示制御部、
として機能させるためのプログラム。 - 施設に関する映像中の施設位置を算出するための装置であって、
施設に関する映像及びその映像を撮影したカメラに関するカメラ情報を含むテレビ放送波を取得する取得部と、
前記取得した施設に関する映像を表示する映像面と、
前記映像面に表示される施設のうちの少なくとも一つを利用者に指定させる指定部と、
前記カメラ情報に基づいて前記指定された施設の位置座標を算出する算出部と、
を備える施設位置算出装置。
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Cited By (1)
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JP2014002724A (ja) * | 2012-06-05 | 2014-01-09 | Apple Inc | ジオコードデータの検出及びそのためのユーザインタフェース |
-
2003
- 2003-05-14 JP JP2003136282A patent/JP2004341742A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014002724A (ja) * | 2012-06-05 | 2014-01-09 | Apple Inc | ジオコードデータの検出及びそのためのユーザインタフェース |
US8965693B2 (en) | 2012-06-05 | 2015-02-24 | Apple Inc. | Geocoded data detection and user interfaces for same |
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