JP2004341697A - プリンタ設定表示構造およびコンピュータ読み込み可能な記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】プリンタ設定ＧＵＩ画面の設定項目の設定値の変更を見やすくすること。
【解決手段】プリンタ設定ＧＵＩ画面６０２にデフォルト設定値と現在の設定値の差分を表示することによりユーザーが、プリンタ設定の変更点を容易に確認できる。
【選択図】 図１
【解決手段】プリンタ設定ＧＵＩ画面６０２にデフォルト設定値と現在の設定値の差分を表示することによりユーザーが、プリンタ設定の変更点を容易に確認できる。
【選択図】 図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ設定画面に表示される多くの設定項目の変更状況が容易に確認できるプリンタ設定表示構造およびコンピュータ読み込み可能な記録媒体に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、コンピュータの操作は、グラフィカルユーザーインターフェース（以下、「ＧＵＩ」とする）を介して行われるのが通常化しており、プリント設定もＧＵＩを通して行われる。プリンタ設定画面の例としては、例えば、マイクロソフト社が提供するＯＳ、「Ｗｉｎｄｏｗｓ（Ｒ）９８」上では、アプリケーション等のメイン画面における「ファイル」メニューから指定できる「ページ設定」、あるいはプリンタのアイコンから表示できる「プロパティ」が挙げられる。
【０００３】
プリンタの設定には、多くの項目があるため、ＧＵＩは、同一階層の複数枚のタブ付きカード式表示画面を有し、これら表示画面のあるものは多階層化され、他の表示画面を表示するように構成されている。
【０００４】
【特許文献１】
特開２００１−５６２８号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
プリンタ設定ＧＵＩ画面にある多くのプリンタの設定項目は、それぞれ独立に存在するのではなく、他の情報とリンクしている場合がある。例えば、「用紙の種類」として「プロフォトペーパー」を選択した場合には、「印刷品質」に関しては、「きれい」しか存在しない。そのため、前回のプリンタの設定が「用紙の種類」として「普通紙」、「印刷品質」として「通常」が設定されていた場合（プリンタドライバインストール時のデフォルト状態）に、ユーザーが「用紙の種類」を「プロフォトペーパー」に変更したとすると、「印刷品質」が「通常」ではなく、強制的に「きれい」に変更される。しかし、ユーザーは「用紙の種類」を変更したという意識しかないため、「印刷品質」の変化に気づかないまま印刷を行ってしまうことがある。
【０００６】
また、プリンタ設定ＧＵＩ画面には、非常に多くのプリンタの設定項目が存在する。そのため、現在のプリンタ設定ＧＵＩ画面は、あるカテゴリごとに分割された、複数枚のタブ画面で構成されることが一般的である。この複数のタブ画面の設定項目に関しても他の設定項目とリンクすることがある。例えば、プリンタの「基本設定」のタブ画面に「用紙の種類」が存在し、「ページ設定」のタブ画面には、「用紙サイズ」が存在するばあいには、「ページ設定」の用紙サイズを変更すると、それに伴って「基本設定」のタブ画面中にある「用紙の種類」の設定が変化してしまうことがある。このとき、ユーザーは、この変更を瞬時に確認することができない。
【０００７】
本発明の目的は、これらの問題を解決すべく、プリンタ設定画面に表示される多くの設定項目を容易に確認できるプリンタ設定画面表示構造を提供することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
この発明は下記の構成を備えることにより上記課題を解決できるものである。
【０００９】
（１）グラフィカルユーザーインターフェースによるプリンタ設定表示構造において、前記グラフィカルユーザーインターフェースは、同階層の複数枚タブの表示画面を有し、その中の１枚のタブは常に表示され、他の複数枚のタブが持つプリンタ設定項目の第一の設定情報と第二の設定情報との差分情報を表示することを特徴とするプリンタ設定表示構造。
【００１０】
（２）前記第一の設定情報とは、プリンタドライバインストール時にインストールされる各プリンタ固有データベース内に含まれるデフォルトの設定情報であり、前記第二の設定情報とは、ユーザーが印刷時に設定した設定情報であることを特徴とする前記（１）記載のプリンタ設定表示構造。
【００１１】
（３）グラフィカルユーザーインターフェースによるプリンタ設定表示構造において、前記グラフィカルユーザーインターフェースは、同階層の複数枚タブの表示画面を有し、その中の１枚のタブは常に表示され、他の複数枚のタブが持つプリンタ設定項目の第一の設定情報と第二の設定情報との差分情報を表示することを特徴とするコンピュータ読み込み可能な記録媒体。
【００１２】
（４）前記第一の設定情報とは、プリンタドライバインストール時にインストールされる各プリンタ固有データベース内に含まれるデフォルトの設定情報であり、前記第二の設定情報とは、ユーザーが印刷時に設定した設定情報であることを特徴とする前記（３）記載のコンピュータ読み込み可能な記録媒体。
【００１３】
【発明の実施の形態】
本発明に係る実施の形態を説明する。図１は、本発明に係る画像出力装置と情報処理装置の構成例を表す図である。
【００１４】
図１において、１００は情報処理装置本体でありホストコンピュータに相当する。２００は周辺装置を含めたクライアント全体を示す。また、３００は画像処理装置本体である。
【００１５】
情報処理装置本体１００において、１０１はＭＰＵ（制御部）であり、ＤＲＡＭ１０３に格納されている制御手順に従って情報処理装置の全体制御を司る。１０２はシステム全体の格構成を接続するブリッジである。１０９はＭＰＵ１０１が実行するＢＩＯＳプログラムやフォントデータを格納するＲＯＭである。
【００１６】
１０３はＭＰＵ１０１が実行するプログラムやデータ等をＲＯＭ１０９からロードし、１次記憶するＤＲＡＭであり、またＭＰＵ１０１のワークメモリとしても機能する。１０２はシステムバスとメモリバス、ＭＰＵを接続するブリッジ、１０５はＣＲＴにグラフィック情報を表示するための制御機能を備えたグラフィックアダプタ（表示制御部）である。
【００１７】
１０６は外部記憶装置２０２とのインターフェースを司るＨＤＤコントローラ、１０７はキーボードとのインターフェースとを司るキーボードコントローラ、１０８はＩＥＥＥ１２８４規格に従って画像処理装置３００との間の通信を司る、双方向通信可能なパラレルインターフェースである通信Ｉ／Ｆ（入出力部）である。また、１０８はＵＳＢ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｓｅｒｉａｌ Ｂｕｓ）の規格に従った双方向通信可能なシリアルインターフェースであってもよい。
【００１８】
１１０は記憶媒体読み込み部であり、ＦＤ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＣＤ−Ｒ、光ディスク、ＺＩＰ、ＤＶＤ等の記憶媒体からプログラムやデータなどを読み込んでＤＲＡＭ１０３にロードし、必要に応じて、ＨＤＤなどの外部記憶装置２０２に記憶する。
【００１９】
１１１はネットワークや公衆回線との通信を行うＮｅｔ通信部であり、ターミナルアダプタ（ＴＡ）やモデムに相当する。
【００２０】
ホスト装置１００には、グラフィックアダプタ１０５を介して操作者にグラフィック情報等を表示する表示装置２０１（表示部）が接続されており、本実施の形態例では接続陰極線管（ＣＲＴ）表示装置となっている。また表示装置はＣＲＴではなく、液晶表示装置であるＬＣＤであってもかまわない。更に、プログラムやデータが格納された大容量記憶装置であるハードディスクドライブ（ＨＤＤ）装置２０２、キーボードやマウスなどの指示入力装置２０３（指示入力部）が接続されている。
【００２１】
画像出力装置本体３００において、３０１はＩＥＥＥ１２８４規格に従ってホスト装置１００との通信を司る、双方向通信可能なパラレルインターフェースである通信Ｉ／Ｆである。また、３００はＵＳＢ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｓｅｒｉａｌ Ｂｕｓ）の規格に従った双方向通信可能なシリアルインターフェースであってもよい。
【００２２】
３０２はＭＰＵであり、画像出力装置全体を制御する制御部であり、また情報処理装置から受信した制御データを含む画像情報を解析し、印刷部３０６へのビデオ信号の出力制御を行う。３０３はＭＰＵ３０２が実行する制御プログラムやフォントデータ（アウトラインフォントやビットマップフォント）を格納するＲＯＭである。３０５は、ＭＰＵ３０２が制御するプログラムをＲＯＭ３０３からロードし、一時記憶するＲＡＭであり、ＭＰＵ３０２のワークメモリとして機能する。３０４は、各構成要素間のデータ通信を行うデータバス、システムバスである。
【００２３】
印刷部３０６は、ＭＰＵ３０２により送られるビデオ信号に基づいて記録媒体に記録画像を生成する。また、３０７は給紙部であり、記録媒体を給紙する機構である。３０８は排紙部であり、印刷部３０６で画像生成された記録媒体を排紙する機構である。
【００２４】
また、本実施例では、画像出力装置は、情報処理装置のドライバによりイメージ展開されたビットマップデータを簡単な制御データを付加した印刷データに基づく印刷を行うインクジェットプリンタとして説明しているが、これに限る必要はなく、情報処理装置のドライバにより生成されるページ記述言語（ＰＤＬ）を含む印刷データを受け取り、画像出力装置内でイメージ展開して印刷を行う電子写真プリンタや、情報処理装置からの印刷データを図示省略した公衆回線を介してファクシミリ送信したり、ファクシミリ受信した印刷データを伸張して印刷を行うファクシミリ装置、更にはそれらの複数の機能を含む複合機能装置であってもよい。
【００２５】
次いで、画像処理装置３００をインクジェットプリンタとし、それの印刷設定を行う際のＧＵＩ画面を説明し、本件の特徴となる部分を説明する。
【００２６】
図２、図３は、情報処理装置２００において、ユーザーが設定を行うための画像処理装置３００の印刷設定表示ＧＵＩ画面を示す図である。
【００２７】
図２において印刷設定表示画面は、『基本設定』『ページ設定』のタブ付きカード式の２枚の情報画面４０１、４０２から構成されている。これらの情報画面４０１、４０２は同階層となるように構成されている。ユーザーはこれらの画面から、インクジェットプリンタの設定を行い印刷を行うことができる。また、これらの情報画面には、『ＯＫ』、『キャンセル』、『ヘルプ』のボタン４１０、４１１、４１２が設けられている。
【００２８】
『基本設定』の情報画面４０１には、図２に示されるように、「用紙の種類」を選択するためのダイアログボックス４２０、「給紙の方法」を選択するためのダイアログボックス４２１、「印刷品質」を選択するためのラジオボタン４２２、「色調整」を選択するためのラジオボタン４２３、「グレースケール印刷」を選択するためのチェックボックス４２４が表示されている。ここで、以上に挙げた、「用紙の種類」「給紙の方法」等ユーザーが選択できる項目を「設定項目」と定義する。また、これらの設定項目の要素となる、例えば「用紙の種類」であれば、「普通紙」「高品位専用紙」等を「設定値」と定義する。
【００２９】
また、『基本設定』の情報画面４０１には、情報処理装置本体１００内の外部記録装置２０２にインストールされるプリンタドライバプログラムのバージョン情報を確認するためのボタン４３６、情報画面４０１の情報をデフォルト状態に戻すためのボタン４３７が表示される。なおデフォルト状態とは、プリンタドライバがインストールされる際に外部記録装置２０２に保存される情報に基づいて表示される情報画面４０１の状態である。
【００３０】
『ページ設定』の情報画面４０２には、図３に示されるように、「拡大／縮小印刷」を行うためのチェックボックス４２５、アプリケーションがレンダリングする際に使用する「用紙サイズ」を選択するダイアログ４２６、インクジェットプリンタが実際に出力する「出力用紙サイズ」を選択するダイアログ４２９、選択された「用紙サイズ」のデータを「出力用紙サイズ」に倍率を変え出力する場合に選択する「倍率指定」チェックボックス４２７、その際の割合を「パーセント指定」するダイアログボックス４２８が表示される。また、『ページ設定』の情報画面４０２には、「割り付け印刷」を行う際に１つの用紙に何ページのデータを割り付けるのかの指定を行うダイアログボックス４３０、その際に「枠線」を挿入するかの選択を行うチェックボックス４３１、印刷を行う「部数」を選択するダイアログボックス４３２、複数枚のドキュメントを印刷する際に「逆順印刷」を指定するためのチェックボックス４３３、複数枚のドキュメントを印刷する際に「部単位印刷」を指定するためのチェックボックス４３４が表示される。また、『ページ設定』の情報画面４０２には、この画面に存在する設定項目（「」で括られたもの）の情報をデフォルトの状態に戻すためのボタン４３５が表示される。
【００３１】
『基本設定』の情報画面４０１と『ページ設定』の情報画面４０２と同階層の情報画面に、デフォルトの設定値と現在の設定値の比較を表す情報画面５００が表示される。この表に表示される設定項目は『基本設定』の情報画面４０１と『ページ設定』の情報画面４０２に含まれる設定項目がすべて表示される。
【００３２】
具体的に説明すると、情報画面４０１には、設定項目として「用紙の種類」「給紙の方法」「印刷品質」「色調整」「グレースケール印刷」が存在し、これらのデフォルトの設定値はそれぞれ、「普通紙」「オートシードフィーダ」「標準」「自動」「オフ」であり、現在の設定値は、「高品位専用紙」「オートシードフィーダ」「きれい」「自動」「オフ」である。このとき、設定項目においてデフォルトの設定値と現在の設定値に関して異なるのは、「用紙の種類」と「印刷品質」であり、このときこの設定項目の現在の設定値は、画面上に黒背景に白文字で、情報画面５００上に表示される。
【００３３】
情報画面４０２には、設定項目として「用紙サイズ」「拡大／縮小印刷」「倍率」「出力用紙サイズ」「割り付け印刷」「部数」「逆順で印刷」「部単位で印刷」が存在し、これらのデフォルトの設定値は、「Ａ４」「オフ」「−−−」（指定なしを意味する）「用紙サイズと同じ」「１ページ／枚（標準）」「１枚」「オフ」「オフ」であり、現在の設定値は、「Ａ４」「オフ」「−−−」（指定なしを意味する）「用紙サイズと同じ」「２ページ／枚」「４枚」「オフ」「オフ」である。このとき、設定項目においてデフォルトの設定値と現在の設定値に関して異なるのは、「割り付け印刷」「部数」であり、このときの設定項目の現在の設定値は、画面上に黒背景に白文字で、情報画面５００上に表示される。
【００３４】
このように、情報画面５００には、非常に多くの設定項目の情報が表示されるために、すべての設定項目の情報が一度に表示できない。そのため、スクロールバーが装備される、ユーザーが情報画面に入りきらない設定項目について確認を行うためには、スクロールバーを操作する必要がある。
【００３５】
一方、情報画面５０２には、『基本設定』『ページ設定』の各々の情報画面に表示される設定項目の中で、デフォルトの設定値と現在の設定値が異なる値のものだけが表示される。
【００３６】
各設定項目に関して、デフォルトの設定値と現在の設定値との差分を確認する場合に、ユーザーは、「表の表示項目」チェックボックス５０１にて、情報画面５００のようにすべての設定項目情報をみるか、情報画面５０２のように、デフォルトの設定値と現在の設定値が異なる設定項目に関してのみ見るか、を選択できる。
【００３７】
図４は本件の実施の動作を示すシステム構成図である。６０１はユーザーからの入力手段を表す。ここでユーザーは、キーボードあるいはマウス等の指示入力装置２０３を用いて、プリンタ設定ＧＵＩ画面６０２にアクセスする。プリンタ設定ＧＵＩ画面６０２は、前述したように接続されるインクジェットプリンタ３００の設定を表示するプリンタ設定ＧＵＩ画面である。データベースアクセス手段６０４は、接続されるインクジェットプリンタ３００の機種ＩＤを保持する機種ＩＤデータベース６０５、接続されるインクジェットプリンタ３００の設定項目、各々の設定項目の設定値、設定項目におけるデフォルトの設定値、設定項目の設定値を変更したときに、その変更に伴って他の設定が変更するかのリンク情報等を保持するプリンタ固有データベース６０６、前回のプリンタ設定ＧＵＩ画面６０２の設定情報を保持するＧＵＩ画面設定情報データベース６０７にアクセスしそれらの情報を取得するための手段である。なお、機種ＩＤデータベース６０５、プリンタ固有データベース６０６は、プリンタドライバプログラムがＨＤＤ２０２にインストールされる際に同時にコピーされる。
【００３８】
これらの動作を説明する。プリンタドライバプログラムがインストールされて最初のプリンタ設定ＧＵＩ画面の起動について説明する。まず、アプリケーション等のメイン画面における「ファイル」メニューから指定できる「ページ設定」、あるいはプリンタのアイコンから表示できる「プロパティ」ボタンが押されるとデータベースアクセス手段６０４は、機種ＩＤデータベース６０５にアクセスし、接続されているインクジェットプリンタ３００に対応したプリンタ固有データベース６０６の情報を得る。そして、その情報を基にプリンタ固有データベース６０６にアクセスし接続されているプリンタの設定項目、各々の設定項目の設定値、設定項目におけるデフォルトの設定値情報を取得し、ＧＵＩ制御手段６０３に渡す。ＧＵＩ制御手段６０３は、プリンタ設定ＧＵＩ画面６０２を生成すると共に受け取った情報をプリンタ設定ＧＵＩ画面６０２に表示する。これらが、プリンタ設定ＧＵＩ画面６０２の最初の起動の様子である。次に、ユーザーがプリンタドライバの設定ＧＵＩ画面６０２を介して、プリンタの設定項目を変更する流れについて説明する。ユーザーは、入力手段６０１を介してプリンタ設定ＧＵＩ画面６０２の自分が変更したい設定項目の設定値を変化させる。ＧＵＩ制御手段６０３は変更された設定値に伴って、他の設定項目が変化するかをプリンタ固有データベース６０６に問い合わせる。他の設定項目が変化するのであれば、データベースアクセス手段６０４は、ＧＵＩ制御手段６０３に変更情報に基づいてプリンタ設定ＧＵＩ画面６０２を変更する。そして最終的に決定されたプリンタ設定ＧＵＩ画面６０２の設定項目の設定値情報は、ＧＵＩ画面設定情報データベース６０７に保存される。
【００３９】
次に本発明を実現するプリンタドライバプログラムの処理の流れを図５、図６のフローチャートを用いて説明する。まず、プリンタドライバプログラムは、情報処理装置２００内の外部記憶装置２０２（これ以降の説明では、ハードディスクＨＤＤとする。）内に保存されているインクジェットプリンタ３００の機種ＩＤ情報を取得する（ｓ１０１）。取得した機種ＩＤ情報を基に、接続されているインクジェットプリンタ３００に対応したプリンタ固有データベースにアクセスする（ｓ１０２）。前回のプリンタ設定ＧＵＩ画面６０２の設定情報があれば、前回の設定項目の設定値情報を、ＧＵＩ画面設定情報データベース６０７がから取得する（ｓ１０４）。次いで、プリンタ固有データベース６０６にアクセスし、各設定項目値のデフォルトの設定値情報を取得する（ｓ１０５）。
【００４０】
プリンタ設定ＧＵＩ画面表示処理を図６のフローチャートを用いて説明する。この処理では、前の処理で取得した設定項目に関するデフォルトの設定値と現在の設定値の比較を行い、差分情報を作成する。ここでは、すべての設定項目に関してプリンタ設定ＧＵＩ画面６０２に表示するための情報を作成する（ｓ２０１）。プリンタ設定ＧＵＩ画面６０２に表示される、「表の表示設定項目」チェックボックス５０１にて「差分のみ」が選ばれた場合には、デフォルトの設定値と現在の設定値が異なる設定項目に関してのみ、プリンタ設定ＧＵＩ画面に表示するための情報を生成する（ｓ２０３）。そして、生成された設定項目の情報を基にプリンタ設定ＧＵＩ画面を表示する（ｓ２０４）。
【００４１】
表示されたプリンタ設定ＧＵＩ画面に対してユーザーがアクセスし、設定項目の設定値の変更を行った場合には、現在プリンタ設定画面に表示されるべき設定項目の設定値情報を更新する（ｓ１０８）。
【００４２】
変更された設定項目の設定値に伴い、他の設定項目が変化したかを確認する。例えば、「用紙の種類」として「はがき」を選んだ場合には、「印字品質」の「きれい」を選択できない。そのため、設定項目「用紙の種類」を設定値「はがき」とした場合には、設定項目「印字品質」の設定値は強制的に「通常」としてプリンタ設定ＧＵＩ画面に表示される。このように変更した設定項目の設定値に伴い、他の設定項目が変化する場合は、変化する設定値の情報をプリンタ固有データベース６０６に問い合わせ新たにその情報を取得する。これらの情報に基づいて現在の設定項目の設定値が更新される。
【００４３】
更新された設定項目の情報を基にプリンタ設定ＧＵＩ画面表示処理（ｓ１１０）を行いプリンタ設定ＧＵＩ画面を表示する。なお処理の内容は、ｓ１０６と同様なため説明しない。
【００４４】
この時点で、ユーザーは、プリンタの各設定項目に関するデフォルトの設定値と現在の設定値の差分情報を即座に確認し、プリントＯＫのボタンを押すことができる。ユーザーがＯＫボタンを押した場合には、プリンタドライバは、現在設定されている各設定項目の設定値の情報を基にプリンタに送るためのデータを作成し（ｓ１１２）接続されているインクジェットプリンタ３００に送信する（ｓ１１３）。
【００４５】
【発明の効果】
このように、プリンタ設定ＧＵＩ画面の同階層に複数枚タブ画面がある場合においても、すべてのタブ中のプリンタの設定項目のデフォルトの設定値と現在の設定値の差分を確認することができ、印刷ミスを軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】情報処理装置と画像処理装置の構成例を表す図
【図２】プリンタ設定ＧＵＩ画面を表す図
【図３】プリンタ設定ＧＵＩ画面を表す図
【図４】本件の実施の動作を示すシステム構成図
【図５】プリンタドライバプログラムの処理を表すフローチャート図
【図６】プリンタ設定ＧＵＩ画面表示処理を表すフローチャート図
【符号の説明】
１００ 情報処理装置本体
１０１ ＭＰＵ
１０２ ブリッジ
１０３ ＤＲＡＭ
１０４ バス
１０５ グラフィックアダプタ
１０６ ＨＤＤコントローラ
１０７ キーボードコントローラ
１０８ 通信Ｉ／Ｆ
１０９ ＲＯＭ
１１０ 記憶媒体読み込み部（ＦＤＤ）
１１１ Ｎｅｔ通信部（ＴＡ、モデム）
２００ 情報処理装置
２０１ 表示装置
２０２ 外部記憶装置（ＨＤＤ）
２０３ 指示入力装置（キーボード）
３００ 画像出力装置（画像処理装置）
３０１ 通信Ｉ／Ｆ
３０２ ＭＰＵ
３０３ ＲＯＭ
３０４ バス
３０５ ＲＡＭ
３０６ 印刷部
３０７ 給紙部
３０８ 排紙部
４０１ 基本設定のタブ
４０２ ページ設定のタブ
４１０ ＯＫボタン
４１１ キャンセルボタン
４１２ ヘルプボタン
４２０ 用紙の種類ダイアログ
４２１ 給紙の方法ダイアログ
４２２ 印刷品質ダイアログ
４２３ 色調整ラジオボタン
４２４ グレースケール印刷チェックボックス
４２５ 拡大縮小印刷チェックボックス
４２６ 用紙サイズダイアログ
４２７ 倍率指定チェックボックス
４２８ 倍率サイズダイアログ
４２９ 出力用紙サイズダイアログ
４３０ 割り付け印刷ダイアログ
４３１ 枠線チェックボックス
４３２ 部数ダイアログ
４３３ 逆順印刷チェックボックス
４３４ 部単位印刷チェックボックス
４３５ 標準に戻すボタン
４３６ バージョン情報ボタン
４３７ 標準に戻すボタン
５００ 差分情報表示ウィンドウ
５０１ 表の表示項目チェックボックス
５０２ 差分情報表示ウィンドウ
６０１ ユーザー入力手段
６０２ プリンタ設定ＧＵＩ画面
６０３ ＧＵＩ制御手段
６０４ データベースアクセス手段
６０５ 機種ＩＤデータベース
６０６ プリンタ固有データベース
６０７ ＧＵＩ画面設定情報データベース
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ設定画面に表示される多くの設定項目の変更状況が容易に確認できるプリンタ設定表示構造およびコンピュータ読み込み可能な記録媒体に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、コンピュータの操作は、グラフィカルユーザーインターフェース（以下、「ＧＵＩ」とする）を介して行われるのが通常化しており、プリント設定もＧＵＩを通して行われる。プリンタ設定画面の例としては、例えば、マイクロソフト社が提供するＯＳ、「Ｗｉｎｄｏｗｓ（Ｒ）９８」上では、アプリケーション等のメイン画面における「ファイル」メニューから指定できる「ページ設定」、あるいはプリンタのアイコンから表示できる「プロパティ」が挙げられる。
【０００３】
プリンタの設定には、多くの項目があるため、ＧＵＩは、同一階層の複数枚のタブ付きカード式表示画面を有し、これら表示画面のあるものは多階層化され、他の表示画面を表示するように構成されている。
【０００４】
【特許文献１】
特開２００１−５６２８号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
プリンタ設定ＧＵＩ画面にある多くのプリンタの設定項目は、それぞれ独立に存在するのではなく、他の情報とリンクしている場合がある。例えば、「用紙の種類」として「プロフォトペーパー」を選択した場合には、「印刷品質」に関しては、「きれい」しか存在しない。そのため、前回のプリンタの設定が「用紙の種類」として「普通紙」、「印刷品質」として「通常」が設定されていた場合（プリンタドライバインストール時のデフォルト状態）に、ユーザーが「用紙の種類」を「プロフォトペーパー」に変更したとすると、「印刷品質」が「通常」ではなく、強制的に「きれい」に変更される。しかし、ユーザーは「用紙の種類」を変更したという意識しかないため、「印刷品質」の変化に気づかないまま印刷を行ってしまうことがある。
【０００６】
また、プリンタ設定ＧＵＩ画面には、非常に多くのプリンタの設定項目が存在する。そのため、現在のプリンタ設定ＧＵＩ画面は、あるカテゴリごとに分割された、複数枚のタブ画面で構成されることが一般的である。この複数のタブ画面の設定項目に関しても他の設定項目とリンクすることがある。例えば、プリンタの「基本設定」のタブ画面に「用紙の種類」が存在し、「ページ設定」のタブ画面には、「用紙サイズ」が存在するばあいには、「ページ設定」の用紙サイズを変更すると、それに伴って「基本設定」のタブ画面中にある「用紙の種類」の設定が変化してしまうことがある。このとき、ユーザーは、この変更を瞬時に確認することができない。
【０００７】
本発明の目的は、これらの問題を解決すべく、プリンタ設定画面に表示される多くの設定項目を容易に確認できるプリンタ設定画面表示構造を提供することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
この発明は下記の構成を備えることにより上記課題を解決できるものである。
【０００９】
（１）グラフィカルユーザーインターフェースによるプリンタ設定表示構造において、前記グラフィカルユーザーインターフェースは、同階層の複数枚タブの表示画面を有し、その中の１枚のタブは常に表示され、他の複数枚のタブが持つプリンタ設定項目の第一の設定情報と第二の設定情報との差分情報を表示することを特徴とするプリンタ設定表示構造。
【００１０】
（２）前記第一の設定情報とは、プリンタドライバインストール時にインストールされる各プリンタ固有データベース内に含まれるデフォルトの設定情報であり、前記第二の設定情報とは、ユーザーが印刷時に設定した設定情報であることを特徴とする前記（１）記載のプリンタ設定表示構造。
【００１１】
（３）グラフィカルユーザーインターフェースによるプリンタ設定表示構造において、前記グラフィカルユーザーインターフェースは、同階層の複数枚タブの表示画面を有し、その中の１枚のタブは常に表示され、他の複数枚のタブが持つプリンタ設定項目の第一の設定情報と第二の設定情報との差分情報を表示することを特徴とするコンピュータ読み込み可能な記録媒体。
【００１２】
（４）前記第一の設定情報とは、プリンタドライバインストール時にインストールされる各プリンタ固有データベース内に含まれるデフォルトの設定情報であり、前記第二の設定情報とは、ユーザーが印刷時に設定した設定情報であることを特徴とする前記（３）記載のコンピュータ読み込み可能な記録媒体。
【００１３】
【発明の実施の形態】
本発明に係る実施の形態を説明する。図１は、本発明に係る画像出力装置と情報処理装置の構成例を表す図である。
【００１４】
図１において、１００は情報処理装置本体でありホストコンピュータに相当する。２００は周辺装置を含めたクライアント全体を示す。また、３００は画像処理装置本体である。
【００１５】
情報処理装置本体１００において、１０１はＭＰＵ（制御部）であり、ＤＲＡＭ１０３に格納されている制御手順に従って情報処理装置の全体制御を司る。１０２はシステム全体の格構成を接続するブリッジである。１０９はＭＰＵ１０１が実行するＢＩＯＳプログラムやフォントデータを格納するＲＯＭである。
【００１６】
１０３はＭＰＵ１０１が実行するプログラムやデータ等をＲＯＭ１０９からロードし、１次記憶するＤＲＡＭであり、またＭＰＵ１０１のワークメモリとしても機能する。１０２はシステムバスとメモリバス、ＭＰＵを接続するブリッジ、１０５はＣＲＴにグラフィック情報を表示するための制御機能を備えたグラフィックアダプタ（表示制御部）である。
【００１７】
１０６は外部記憶装置２０２とのインターフェースを司るＨＤＤコントローラ、１０７はキーボードとのインターフェースとを司るキーボードコントローラ、１０８はＩＥＥＥ１２８４規格に従って画像処理装置３００との間の通信を司る、双方向通信可能なパラレルインターフェースである通信Ｉ／Ｆ（入出力部）である。また、１０８はＵＳＢ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｓｅｒｉａｌ Ｂｕｓ）の規格に従った双方向通信可能なシリアルインターフェースであってもよい。
【００１８】
１１０は記憶媒体読み込み部であり、ＦＤ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＣＤ−Ｒ、光ディスク、ＺＩＰ、ＤＶＤ等の記憶媒体からプログラムやデータなどを読み込んでＤＲＡＭ１０３にロードし、必要に応じて、ＨＤＤなどの外部記憶装置２０２に記憶する。
【００１９】
１１１はネットワークや公衆回線との通信を行うＮｅｔ通信部であり、ターミナルアダプタ（ＴＡ）やモデムに相当する。
【００２０】
ホスト装置１００には、グラフィックアダプタ１０５を介して操作者にグラフィック情報等を表示する表示装置２０１（表示部）が接続されており、本実施の形態例では接続陰極線管（ＣＲＴ）表示装置となっている。また表示装置はＣＲＴではなく、液晶表示装置であるＬＣＤであってもかまわない。更に、プログラムやデータが格納された大容量記憶装置であるハードディスクドライブ（ＨＤＤ）装置２０２、キーボードやマウスなどの指示入力装置２０３（指示入力部）が接続されている。
【００２１】
画像出力装置本体３００において、３０１はＩＥＥＥ１２８４規格に従ってホスト装置１００との通信を司る、双方向通信可能なパラレルインターフェースである通信Ｉ／Ｆである。また、３００はＵＳＢ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｓｅｒｉａｌ Ｂｕｓ）の規格に従った双方向通信可能なシリアルインターフェースであってもよい。
【００２２】
３０２はＭＰＵであり、画像出力装置全体を制御する制御部であり、また情報処理装置から受信した制御データを含む画像情報を解析し、印刷部３０６へのビデオ信号の出力制御を行う。３０３はＭＰＵ３０２が実行する制御プログラムやフォントデータ（アウトラインフォントやビットマップフォント）を格納するＲＯＭである。３０５は、ＭＰＵ３０２が制御するプログラムをＲＯＭ３０３からロードし、一時記憶するＲＡＭであり、ＭＰＵ３０２のワークメモリとして機能する。３０４は、各構成要素間のデータ通信を行うデータバス、システムバスである。
【００２３】
印刷部３０６は、ＭＰＵ３０２により送られるビデオ信号に基づいて記録媒体に記録画像を生成する。また、３０７は給紙部であり、記録媒体を給紙する機構である。３０８は排紙部であり、印刷部３０６で画像生成された記録媒体を排紙する機構である。
【００２４】
また、本実施例では、画像出力装置は、情報処理装置のドライバによりイメージ展開されたビットマップデータを簡単な制御データを付加した印刷データに基づく印刷を行うインクジェットプリンタとして説明しているが、これに限る必要はなく、情報処理装置のドライバにより生成されるページ記述言語（ＰＤＬ）を含む印刷データを受け取り、画像出力装置内でイメージ展開して印刷を行う電子写真プリンタや、情報処理装置からの印刷データを図示省略した公衆回線を介してファクシミリ送信したり、ファクシミリ受信した印刷データを伸張して印刷を行うファクシミリ装置、更にはそれらの複数の機能を含む複合機能装置であってもよい。
【００２５】
次いで、画像処理装置３００をインクジェットプリンタとし、それの印刷設定を行う際のＧＵＩ画面を説明し、本件の特徴となる部分を説明する。
【００２６】
図２、図３は、情報処理装置２００において、ユーザーが設定を行うための画像処理装置３００の印刷設定表示ＧＵＩ画面を示す図である。
【００２７】
図２において印刷設定表示画面は、『基本設定』『ページ設定』のタブ付きカード式の２枚の情報画面４０１、４０２から構成されている。これらの情報画面４０１、４０２は同階層となるように構成されている。ユーザーはこれらの画面から、インクジェットプリンタの設定を行い印刷を行うことができる。また、これらの情報画面には、『ＯＫ』、『キャンセル』、『ヘルプ』のボタン４１０、４１１、４１２が設けられている。
【００２８】
『基本設定』の情報画面４０１には、図２に示されるように、「用紙の種類」を選択するためのダイアログボックス４２０、「給紙の方法」を選択するためのダイアログボックス４２１、「印刷品質」を選択するためのラジオボタン４２２、「色調整」を選択するためのラジオボタン４２３、「グレースケール印刷」を選択するためのチェックボックス４２４が表示されている。ここで、以上に挙げた、「用紙の種類」「給紙の方法」等ユーザーが選択できる項目を「設定項目」と定義する。また、これらの設定項目の要素となる、例えば「用紙の種類」であれば、「普通紙」「高品位専用紙」等を「設定値」と定義する。
【００２９】
また、『基本設定』の情報画面４０１には、情報処理装置本体１００内の外部記録装置２０２にインストールされるプリンタドライバプログラムのバージョン情報を確認するためのボタン４３６、情報画面４０１の情報をデフォルト状態に戻すためのボタン４３７が表示される。なおデフォルト状態とは、プリンタドライバがインストールされる際に外部記録装置２０２に保存される情報に基づいて表示される情報画面４０１の状態である。
【００３０】
『ページ設定』の情報画面４０２には、図３に示されるように、「拡大／縮小印刷」を行うためのチェックボックス４２５、アプリケーションがレンダリングする際に使用する「用紙サイズ」を選択するダイアログ４２６、インクジェットプリンタが実際に出力する「出力用紙サイズ」を選択するダイアログ４２９、選択された「用紙サイズ」のデータを「出力用紙サイズ」に倍率を変え出力する場合に選択する「倍率指定」チェックボックス４２７、その際の割合を「パーセント指定」するダイアログボックス４２８が表示される。また、『ページ設定』の情報画面４０２には、「割り付け印刷」を行う際に１つの用紙に何ページのデータを割り付けるのかの指定を行うダイアログボックス４３０、その際に「枠線」を挿入するかの選択を行うチェックボックス４３１、印刷を行う「部数」を選択するダイアログボックス４３２、複数枚のドキュメントを印刷する際に「逆順印刷」を指定するためのチェックボックス４３３、複数枚のドキュメントを印刷する際に「部単位印刷」を指定するためのチェックボックス４３４が表示される。また、『ページ設定』の情報画面４０２には、この画面に存在する設定項目（「」で括られたもの）の情報をデフォルトの状態に戻すためのボタン４３５が表示される。
【００３１】
『基本設定』の情報画面４０１と『ページ設定』の情報画面４０２と同階層の情報画面に、デフォルトの設定値と現在の設定値の比較を表す情報画面５００が表示される。この表に表示される設定項目は『基本設定』の情報画面４０１と『ページ設定』の情報画面４０２に含まれる設定項目がすべて表示される。
【００３２】
具体的に説明すると、情報画面４０１には、設定項目として「用紙の種類」「給紙の方法」「印刷品質」「色調整」「グレースケール印刷」が存在し、これらのデフォルトの設定値はそれぞれ、「普通紙」「オートシードフィーダ」「標準」「自動」「オフ」であり、現在の設定値は、「高品位専用紙」「オートシードフィーダ」「きれい」「自動」「オフ」である。このとき、設定項目においてデフォルトの設定値と現在の設定値に関して異なるのは、「用紙の種類」と「印刷品質」であり、このときこの設定項目の現在の設定値は、画面上に黒背景に白文字で、情報画面５００上に表示される。
【００３３】
情報画面４０２には、設定項目として「用紙サイズ」「拡大／縮小印刷」「倍率」「出力用紙サイズ」「割り付け印刷」「部数」「逆順で印刷」「部単位で印刷」が存在し、これらのデフォルトの設定値は、「Ａ４」「オフ」「−−−」（指定なしを意味する）「用紙サイズと同じ」「１ページ／枚（標準）」「１枚」「オフ」「オフ」であり、現在の設定値は、「Ａ４」「オフ」「−−−」（指定なしを意味する）「用紙サイズと同じ」「２ページ／枚」「４枚」「オフ」「オフ」である。このとき、設定項目においてデフォルトの設定値と現在の設定値に関して異なるのは、「割り付け印刷」「部数」であり、このときの設定項目の現在の設定値は、画面上に黒背景に白文字で、情報画面５００上に表示される。
【００３４】
このように、情報画面５００には、非常に多くの設定項目の情報が表示されるために、すべての設定項目の情報が一度に表示できない。そのため、スクロールバーが装備される、ユーザーが情報画面に入りきらない設定項目について確認を行うためには、スクロールバーを操作する必要がある。
【００３５】
一方、情報画面５０２には、『基本設定』『ページ設定』の各々の情報画面に表示される設定項目の中で、デフォルトの設定値と現在の設定値が異なる値のものだけが表示される。
【００３６】
各設定項目に関して、デフォルトの設定値と現在の設定値との差分を確認する場合に、ユーザーは、「表の表示項目」チェックボックス５０１にて、情報画面５００のようにすべての設定項目情報をみるか、情報画面５０２のように、デフォルトの設定値と現在の設定値が異なる設定項目に関してのみ見るか、を選択できる。
【００３７】
図４は本件の実施の動作を示すシステム構成図である。６０１はユーザーからの入力手段を表す。ここでユーザーは、キーボードあるいはマウス等の指示入力装置２０３を用いて、プリンタ設定ＧＵＩ画面６０２にアクセスする。プリンタ設定ＧＵＩ画面６０２は、前述したように接続されるインクジェットプリンタ３００の設定を表示するプリンタ設定ＧＵＩ画面である。データベースアクセス手段６０４は、接続されるインクジェットプリンタ３００の機種ＩＤを保持する機種ＩＤデータベース６０５、接続されるインクジェットプリンタ３００の設定項目、各々の設定項目の設定値、設定項目におけるデフォルトの設定値、設定項目の設定値を変更したときに、その変更に伴って他の設定が変更するかのリンク情報等を保持するプリンタ固有データベース６０６、前回のプリンタ設定ＧＵＩ画面６０２の設定情報を保持するＧＵＩ画面設定情報データベース６０７にアクセスしそれらの情報を取得するための手段である。なお、機種ＩＤデータベース６０５、プリンタ固有データベース６０６は、プリンタドライバプログラムがＨＤＤ２０２にインストールされる際に同時にコピーされる。
【００３８】
これらの動作を説明する。プリンタドライバプログラムがインストールされて最初のプリンタ設定ＧＵＩ画面の起動について説明する。まず、アプリケーション等のメイン画面における「ファイル」メニューから指定できる「ページ設定」、あるいはプリンタのアイコンから表示できる「プロパティ」ボタンが押されるとデータベースアクセス手段６０４は、機種ＩＤデータベース６０５にアクセスし、接続されているインクジェットプリンタ３００に対応したプリンタ固有データベース６０６の情報を得る。そして、その情報を基にプリンタ固有データベース６０６にアクセスし接続されているプリンタの設定項目、各々の設定項目の設定値、設定項目におけるデフォルトの設定値情報を取得し、ＧＵＩ制御手段６０３に渡す。ＧＵＩ制御手段６０３は、プリンタ設定ＧＵＩ画面６０２を生成すると共に受け取った情報をプリンタ設定ＧＵＩ画面６０２に表示する。これらが、プリンタ設定ＧＵＩ画面６０２の最初の起動の様子である。次に、ユーザーがプリンタドライバの設定ＧＵＩ画面６０２を介して、プリンタの設定項目を変更する流れについて説明する。ユーザーは、入力手段６０１を介してプリンタ設定ＧＵＩ画面６０２の自分が変更したい設定項目の設定値を変化させる。ＧＵＩ制御手段６０３は変更された設定値に伴って、他の設定項目が変化するかをプリンタ固有データベース６０６に問い合わせる。他の設定項目が変化するのであれば、データベースアクセス手段６０４は、ＧＵＩ制御手段６０３に変更情報に基づいてプリンタ設定ＧＵＩ画面６０２を変更する。そして最終的に決定されたプリンタ設定ＧＵＩ画面６０２の設定項目の設定値情報は、ＧＵＩ画面設定情報データベース６０７に保存される。
【００３９】
次に本発明を実現するプリンタドライバプログラムの処理の流れを図５、図６のフローチャートを用いて説明する。まず、プリンタドライバプログラムは、情報処理装置２００内の外部記憶装置２０２（これ以降の説明では、ハードディスクＨＤＤとする。）内に保存されているインクジェットプリンタ３００の機種ＩＤ情報を取得する（ｓ１０１）。取得した機種ＩＤ情報を基に、接続されているインクジェットプリンタ３００に対応したプリンタ固有データベースにアクセスする（ｓ１０２）。前回のプリンタ設定ＧＵＩ画面６０２の設定情報があれば、前回の設定項目の設定値情報を、ＧＵＩ画面設定情報データベース６０７がから取得する（ｓ１０４）。次いで、プリンタ固有データベース６０６にアクセスし、各設定項目値のデフォルトの設定値情報を取得する（ｓ１０５）。
【００４０】
プリンタ設定ＧＵＩ画面表示処理を図６のフローチャートを用いて説明する。この処理では、前の処理で取得した設定項目に関するデフォルトの設定値と現在の設定値の比較を行い、差分情報を作成する。ここでは、すべての設定項目に関してプリンタ設定ＧＵＩ画面６０２に表示するための情報を作成する（ｓ２０１）。プリンタ設定ＧＵＩ画面６０２に表示される、「表の表示設定項目」チェックボックス５０１にて「差分のみ」が選ばれた場合には、デフォルトの設定値と現在の設定値が異なる設定項目に関してのみ、プリンタ設定ＧＵＩ画面に表示するための情報を生成する（ｓ２０３）。そして、生成された設定項目の情報を基にプリンタ設定ＧＵＩ画面を表示する（ｓ２０４）。
【００４１】
表示されたプリンタ設定ＧＵＩ画面に対してユーザーがアクセスし、設定項目の設定値の変更を行った場合には、現在プリンタ設定画面に表示されるべき設定項目の設定値情報を更新する（ｓ１０８）。
【００４２】
変更された設定項目の設定値に伴い、他の設定項目が変化したかを確認する。例えば、「用紙の種類」として「はがき」を選んだ場合には、「印字品質」の「きれい」を選択できない。そのため、設定項目「用紙の種類」を設定値「はがき」とした場合には、設定項目「印字品質」の設定値は強制的に「通常」としてプリンタ設定ＧＵＩ画面に表示される。このように変更した設定項目の設定値に伴い、他の設定項目が変化する場合は、変化する設定値の情報をプリンタ固有データベース６０６に問い合わせ新たにその情報を取得する。これらの情報に基づいて現在の設定項目の設定値が更新される。
【００４３】
更新された設定項目の情報を基にプリンタ設定ＧＵＩ画面表示処理（ｓ１１０）を行いプリンタ設定ＧＵＩ画面を表示する。なお処理の内容は、ｓ１０６と同様なため説明しない。
【００４４】
この時点で、ユーザーは、プリンタの各設定項目に関するデフォルトの設定値と現在の設定値の差分情報を即座に確認し、プリントＯＫのボタンを押すことができる。ユーザーがＯＫボタンを押した場合には、プリンタドライバは、現在設定されている各設定項目の設定値の情報を基にプリンタに送るためのデータを作成し（ｓ１１２）接続されているインクジェットプリンタ３００に送信する（ｓ１１３）。
【００４５】
【発明の効果】
このように、プリンタ設定ＧＵＩ画面の同階層に複数枚タブ画面がある場合においても、すべてのタブ中のプリンタの設定項目のデフォルトの設定値と現在の設定値の差分を確認することができ、印刷ミスを軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】情報処理装置と画像処理装置の構成例を表す図
【図２】プリンタ設定ＧＵＩ画面を表す図
【図３】プリンタ設定ＧＵＩ画面を表す図
【図４】本件の実施の動作を示すシステム構成図
【図５】プリンタドライバプログラムの処理を表すフローチャート図
【図６】プリンタ設定ＧＵＩ画面表示処理を表すフローチャート図
【符号の説明】
１００ 情報処理装置本体
１０１ ＭＰＵ
１０２ ブリッジ
１０３ ＤＲＡＭ
１０４ バス
１０５ グラフィックアダプタ
１０６ ＨＤＤコントローラ
１０７ キーボードコントローラ
１０８ 通信Ｉ／Ｆ
１０９ ＲＯＭ
１１０ 記憶媒体読み込み部（ＦＤＤ）
１１１ Ｎｅｔ通信部（ＴＡ、モデム）
２００ 情報処理装置
２０１ 表示装置
２０２ 外部記憶装置（ＨＤＤ）
２０３ 指示入力装置（キーボード）
３００ 画像出力装置（画像処理装置）
３０１ 通信Ｉ／Ｆ
３０２ ＭＰＵ
３０３ ＲＯＭ
３０４ バス
３０５ ＲＡＭ
３０６ 印刷部
３０７ 給紙部
３０８ 排紙部
４０１ 基本設定のタブ
４０２ ページ設定のタブ
４１０ ＯＫボタン
４１１ キャンセルボタン
４１２ ヘルプボタン
４２０ 用紙の種類ダイアログ
４２１ 給紙の方法ダイアログ
４２２ 印刷品質ダイアログ
４２３ 色調整ラジオボタン
４２４ グレースケール印刷チェックボックス
４２５ 拡大縮小印刷チェックボックス
４２６ 用紙サイズダイアログ
４２７ 倍率指定チェックボックス
４２８ 倍率サイズダイアログ
４２９ 出力用紙サイズダイアログ
４３０ 割り付け印刷ダイアログ
４３１ 枠線チェックボックス
４３２ 部数ダイアログ
４３３ 逆順印刷チェックボックス
４３４ 部単位印刷チェックボックス
４３５ 標準に戻すボタン
４３６ バージョン情報ボタン
４３７ 標準に戻すボタン
５００ 差分情報表示ウィンドウ
５０１ 表の表示項目チェックボックス
５０２ 差分情報表示ウィンドウ
６０１ ユーザー入力手段
６０２ プリンタ設定ＧＵＩ画面
６０３ ＧＵＩ制御手段
６０４ データベースアクセス手段
６０５ 機種ＩＤデータベース
６０６ プリンタ固有データベース
６０７ ＧＵＩ画面設定情報データベース
Claims (4)
- グラフィカルユーザーインターフェースによるプリンタ設定表示構造において、前記グラフィカルユーザーインターフェースは、同階層の複数枚タブの表示画面を有し、その中の１枚のタブは常に表示され、他の複数枚のタブが持つプリンタ設定項目の第一の設定情報と第二の設定情報との差分情報を表示することを特徴とするプリンタ設定表示構造。
- 前記第一の設定情報とは、プリンタドライバインストール時にインストールされる各プリンタ固有データベース内に含まれるデフォルトの設定情報であり、前記第二の設定情報とは、ユーザーが印刷時に設定した設定情報であることを特徴とする請求項１記載のプリンタ設定表示構造。
- グラフィカルユーザーインターフェースによるプリンタ設定表示構造において、前記グラフィカルユーザーインターフェースは、同階層の複数枚タブの表示画面を有し、その中の１枚のタブは常に表示され、他の複数枚のタブが持つプリンタ設定項目の第一の設定情報と第二の設定情報との差分情報を表示することを特徴とするコンピュータ読み込み可能な記録媒体。
- 前記第一の設定情報とは、プリンタドライバインストール時にインストールされる各プリンタ固有データベース内に含まれるデフォルトの設定情報であり、前記第二の設定情報とは、ユーザーが印刷時に設定した設定情報であることを特徴とする請求項３記載のコンピュータ読み込み可能な記録媒体。
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Applications Claiming Priority (1)
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-
2003
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