JP2004341402A - カメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】手動でフィルム巻き戻しを行うカメラにおいて、巻き戻しハンドルが接触を受けて装填されているフィルムが動いてしまうことのないカメラを提供する。
【解決手段】起倒可能なクランクを備えた巻き戻しハンドルをカメラ外殻部から突出しないように配置する。
【選択図】 図3
【解決手段】起倒可能なクランクを備えた巻き戻しハンドルをカメラ外殻部から突出しないように配置する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は写真撮影用のカメラ、詳しくはフィルム巻き戻しを手動で行うカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に写真撮影用のカメラは暗箱内に装填、保持された感光材料面上に、撮影レンズ等の結像機能部材により形成される被写体の実像を一定時間露光させるよう構成されている。
【0003】
写真撮影に使用される感光材料はその形態、寸法、が多岐にわたり、使用目的あるいは対象とするカメラの構造、構成により選択されるが、一般に135タイプフィルムとして知られているパトローネ入りのフィルムが、その取り扱いが容易であること、作画画面の大きさが適度であること、一本あたりの撮影可能駒数が適度であること、世界中の多くの地域で入手可能であり現像処理が可能であること、等の利便性を有しており一般に広く用いられている。また、その利便性故にこのタイプのフィルムの使用を前提とするカメラも多い。
【0004】
135タイプフィルムは帯状の写真用感光フィルムを、ロール状に巻回し、容器であるパトローネに収納した形態のフィルムであり、JISやISOにてその寸法等が規格化され、開示されている。そのパトローネは遮光性を備えており、撮影者が明環境の下で取り扱っても内部のフィルムが感光してしまうことはない。
【0005】
135タイプフィルムの使用にあたり、撮影者は未露光のフィルムが収納されたパトローネをカメラに装填し、巻き上げ操作を行う。するとフィルムの未露光部分がパトローネ胴体外に引き出されて、暗箱であるカメラ本体内にて撮影レンズに相対する撮影開口位置に配置される。撮影者のレリーズ操作により、カメラのシャッタ機構が所定時間開放し、撮影レンズにより形成された被写体の実像がフィルム面上に投影されてフィルムは露光し、潜像が形成される。以後巻き上げとレリーズ操作が繰り返されてフィルムの未露光部分が逐次露光される。撮影が終了すると、露光済みフィルムは撮影者の巻き戻し操作により再びパトローネ胴体内に収納され、明環境の下でカメラから取り出すことを可能とする。カメラから取り出されたパトローネはフィルム現像処理に供され、所定の現像処理を経てフィルムに形成されていた潜像は可視画像となる。
【0006】
この未露光フィルムのパトローネからの引き出しと露光後のフィルムのパトローネへの収納は、135タイプフィルムを使用して通常に写真撮影を行い現像処理を行うまでの必要不可欠な行為である。
【0007】
以下、巻き戻しを手動で行うカメラについてその動作をさらに説明する。
図1(a)、(b)は手動で巻き戻しを行うカメラの一例を示す外観斜視図である。図1(a)はカメラの前面である撮影レンズ側から見た図であり、同図に示すように、カメラ本体1の前面側には撮影レンズ3、ファインダ4の対物レンズ4a、補助光発光装置としてのストロボ装置の発光部5、該ストロボ装置のオン・オフを切り替えるストロボスイッチ6が配設され、カメラ上面側にはシャッタレリーズ操作を行うレリーズ釦7、指数器窓8及び巻戻しハンドル9が配設され、側面には裏蓋ロック解除ツマミ10が配設されている。巻き戻しハンドルには、巻き戻し操作が容易に行えるよう、撮影者の操作により起倒可能なクランク91が配設されている。図1(a)は通常の撮影状態でありクランクは倒れた状態にあるが、巻き戻しを行うときには図1(c)のように起こされ、矢印方向に回転操作されことにより巻き戻しハンドルが回転し、カメラ内部のフィルムがパトローネ内に巻き戻される。
【0008】
図1(b)はカメラを背面側から見た図であり、カメラの背面にはファインダ4の接眼レンズ4b、巻上げノブ11および裏蓋12が配置され、底面には巻き戻し釦13が配設されている。裏蓋12は側面のヒンジ14を支軸にして回動することによりカメラの背面側を開放することができ、フィルムの装填及び取り出しを可能としている。
【0009】
手動巻き戻しのカメラにおけるフィルム装填から撮影、フィルム取り出しの手順を図2に示す。
【0010】
まず撮影者は裏蓋ロック解除ツマミ10を操作し、裏蓋12を開放しパトローネ入りフィルムをカメラ内の所定の位置に入れ、裏蓋12を閉じてフィルムを装填を完了する(ステップS1)。
【0011】
次に撮影者は、巻上げノブ11を操作してカメラ内部にてフィルムをパトローネから引き出す。(ステップS2)。
【0012】
フィルム巻き上げ操作が正常に行われると、フィルムの未露光部分が撮影レンズ3の光軸と相対する位置まで引き出される(ステップS3)。
【0013】
次に撮影者が撮影対象とする被写体をファインダ4で捕捉し、構図を決めてレリーズ釦7を押すとシャッタが所定時間開放し、撮影レンズ3によって形成された被写体の実像がフィルム面上に結像し、フィルムは露光される(ステップS4)。
【0014】
次に撮影者がフィルムの次の駒を撮影するかどうかの判断を行い、撮影を行うとする場合にはステップS2に戻る(ステップS5)。
【0015】
以後ステップS2からステップS5までの操作を繰り返す。
撮影が継続され、ステップS2からステップS4までの操作を繰り返して行ううちに、ステップS3においてフィルム巻き上げができなくなるようになる。これはパトローネからフィルムがこれ以上引き出されない状態、すなわちパトローネ内に未露光のフィルムがなくなった状態を示す信号でもある。この状態になったら撮影の継続は不可能であるので、撮影者はフィルムを現像処理に供するためフィルム巻き戻しを行う。またステップS5においてこれ以上の撮影を継続しないと判断した場合にも撮影者はフィルムの巻き戻しを行うことになる。
【0016】
以下フィルムの巻き戻しの手順を述べる。
まず撮影者は巻き戻し釦13を操作する(ステップS6)。この巻き戻し釦13の操作によりカメラの内部機構が巻き戻し可能な状態に切り替えられ、フィルムの逆方向への移送が可能になる。巻き戻し釦を操作しないままフィルム巻き戻しを行おうとしても、カメラ内に引き出された撮影済みのフィルムはカメラ内部で巻き上げ機構に係止されており、パトローネに巻き戻される方向には動かない。このような状態で撮影者が無理に巻き戻しハンドル9を操作すると、フィルムを破損してしまうことにもなるので、巻き戻し釦13は必ず操作されなければならない。
【0017】
次に撮影者は巻き戻しハンドルを操作して、カメラ内に引き出されていた露光済みフィルムをパトローネ内に巻き戻し、収納する(ステップS7)。クランクは巻き戻しの操作性を良好にするので、これを備えるカメラは多い。
【0018】
露光済みフィルムがすべてパトローネ内に収納されたら、撮影者は裏蓋を開けてパトローネを取り出してフィルムの巻き戻しは終了する(ステップS8)。
【0019】
取り出されたパトローネ入りフィルムは現像処理に供される。現像処理は専門の業者に委託されるのが通例である。
【0020】
新たなフィルムにより再び撮影を行う場合はステップS1からの操作を繰り返す。
【0021】
以上のように撮影終了後にカメラからフィルムを取り出すには、以下の手順による操作が必要とされる。
▲1▼フィルム巻き上げの状態になっているカメラの内部機構を、巻き戻し可能な状態に切り替える。通常、この切り替えは撮影者が巻き戻し釦を操作することにより実行される。(ステップS6)
▲2▼カメラ内に引き出されている露光済みフィルムを、パトローネ容器内に巻き戻し、収納する。通常、撮影者が巻き戻しハンドルを操作することにより実行される。(ステップS7)
▲3▼裏蓋を開けてパトローネを取り出す。(ステップS8)
近年フィルムの巻き戻しを手動によらず内蔵する電動モータにて自動的に行うカメラや、特許文献特開昭62−931号公報(以下特許文献1という)に記載のような予備巻カメラと称するフィルム装填時にフィルムの未露光部分をすべてカメラ内にいったん引き出しておき、撮影の都度パトローネの胴体内にフィルムの露光済み部分を巻き込む様に構成したカメラも提案されている。これらのカメラでは撮影者による巻き戻し行為を不要にしているようにも見えるが、カメラ内でパトローネから未露光のフィルムを引き出し、撮影終了後の露光済みフィルムをパトローネ内に収納する、という135タイプフィルムの使用にあたっての原則は踏まえられている。これらの巻き戻し機構を内蔵するカメラは便利ではあるが、構造の複雑化を招き、それが製造コストに反映する。
【0022】
一方で、手動巻き戻しタイプのカメラは構造が簡素であり、製造コストも低いので気軽にカメラを使用したいというユーザ向けに、提供されており、根強い支持を獲得している。しかし、一連の巻き戻し操作手順が撮影者に理解されにくい、とする不満がある。特に、前記▲1▼の、巻き戻し釦を操作することがカメラの構造上必要であるということの理解不足と、加えてその巻き戻し釦が巻き戻しハンドル等の巻き戻し操作部から離れた位置、例えばカメラ底面に配設されていることが多いので、巻き戻しに必要な操作部材として撮影者に直感的に認識されにくいということが、その理由として挙げられる。そのため、撮影者がフィルムの現像を依頼するとき、自らフィルムを取り出さずにいわゆるDPE店に撮影済みフィルム入りのカメラを持ち込み、DPE店の受付係員にフィルムを取り出すことを依頼している場合も多い。しかし、DPE店の受付係員のカメラ構造に関する知識も十分でない場合もあり、試行錯誤を繰り返した結果、不適格な操作を行ってフィルムを破損させてしまうことも起こり得る。また、DPE店の受付係員によってしかのみフィルムの取り出しができないということは、1本のフィルムが撮影終了しても、予備のフィルムを準備しておいて、撮影者がフィルム交換をすることにより多量の撮影を引き続き可能とする135タイプカメラおよびフィルムのメリットを享受できないことにもなる。このため、前記▲1▼の巻き戻し釦の操作を行わなくてもフィルムの巻き戻しを可能とする構造のカメラも提供されるようになってきている。
【0023】
【特許文献1】
特開昭62−931号公報(第1頁右欄7〜10行目参照)
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、巻き戻し釦の操作を行わなくてもフィルムの巻き戻しを可能とする構造のカメラにおいては、いつでもフィルムの巻き戻しができる反面、撮影者の意図によらずフィルムが巻き戻されてしまうことがある。例えば、巻き戻しハンドルに撮影者が不用意に触れたり、あるいはカメラをハンドバッグ等の容器に収納した際に巻き戻しハンドルが周囲の他の収納物やバッグの内壁等に接触して巻き戻しハンドルが動かされ、それにつれてフィルムが巻き戻し方向に移動してしまうことがある。その結果、フィルム上で隣接する撮影画面間の間隔寸法が変動し、移動量が多い場合は隣接する画面が重なってしまうに至ることもある。隣接する画面が重なると、重なり部分ではいわゆる二重露光状態になり、撮影者の意図した写真画像が得られなくなる。また、この不具合は撮影終了後フィルムを現像してはじめてその発生を認識できるので、再度撮影し直そうとしても時間の経過により状況は変化してしまっているのでその実行は困難であり、結局は撮影者は目的としていた写真を得られないことで終わることが多い。いったん取得した画像情報を損なうようなことは、回避されなければならない。
【0025】
本発明の課題は、巻き戻し釦を操作しなくてもフィルム巻き戻し操作が行えるフィルム手動巻き戻しタイプのカメラにおいて、巻き戻しハンドルが周囲から接触を受けることにより撮影者の意図によらずフィルムが巻き戻されてしまうことのないカメラを提供すること、である。
【0026】
【課題を解決するための手段】
この課題は次の技術手段によって達成される。
【0027】
請求項1に記載の発明は、「フィルム巻き戻しを手動で行うカメラにおいて、起倒可能なクランクを備えたフィルム巻き戻しハンドルを該カメラの外殻の輪郭面より突出しないようにカメラ本体内に埋め込み配設したことを特徴とするカメラ。」である。
【0028】
この請求項1に記載の発明によれば、起倒可能なクランクを備えたフィルム巻き戻しハンドルを該カメラの外殻の輪郭面よりも突出しないようにカメラ本体内に埋め込み配設したことにより、巻き戻しを行うとき以外にはクランクおよび巻き戻しハンドルが周囲から接触を受けることが防止され、カメラ内のフィルムが撮影者の意図無く巻き戻し方向に動かされることが防止できる。
【0029】
請求項2に記載の発明は、「フィルム巻き戻しを手動で行うカメラにおいて、起倒可能なクランクを備えたフィルム巻き戻しハンドルを該カメラの外殻の輪郭面よりも突出しないようにカメラ本体内に埋め込み配設し、該フィルム巻き戻しハンドルの上面部に、移動により第1と第2の二つの位置をとることを可能にした被覆部材を配設し、該被覆部材が第1の位置にあるときには巻き戻しハンドル部を被覆し、第2の位置にあるときには巻き戻しハンドル部を開放するように構成されていることを特徴とするカメラ。」である。
【0030】
この請求項2に記載の発明によれば、巻き戻しを行うとき以外は巻き戻しハンドル部分を被覆部材により被覆しておくことが可能なため、周囲から接触を受けることを防止でき、フィルムが撮影者の意図無く巻き戻し方向に動かされることをより確実に防止できる。
【0031】
請求項3に記載の発明は、「前記被覆部材の移動は、該被覆部材の一端に配設された支軸を回動中心にしての該被覆部材の回動によりなされることを特徴とする請求項2に記載のカメラ。」である。
【0032】
この請求項3に記載の発明によれば、被覆部材の開閉を簡単な操作で実行できる。
【0033】
請求項4に記載の発明は、「前記被覆部材の移動は、該被覆部材をカメラの外殻部材に沿ってなされることを特徴とする請求項2に記載のカメラ。」である。
【0034】
この請求項4に記載の発明によれば、被覆部材の開閉を突出部の少ない形態で実現できるので、操作性や意匠の面でより好ましいカメラを提供できる。
【0035】
請求項5に記載の発明は、「前記被覆部材の移動は巻き戻しハンドルの近傍に設けられた部材の操作によりなされることを特徴とする請求項2あるいは4に記載のカメラ。」である。
【0036】
この請求項5に記載の発明によれば、被覆部材の開閉を撮影者がより簡単に実行できるカメラを提供できる。
【0037】
請求項6に記載の発明は、「前記被覆部材は撮影体制にあるときは撮影レンズ部から退避し、撮影体制にないときは撮影レンズ部を覆う移動可能なレンズバリアの一部であることを特徴とする請求項2あるいは4に記載のカメラ。」である。
【0038】
この請求項6に記載の発明によれば、レンズバリアでフィルム巻き戻しハンドルを被覆することにより、被覆のための新たな部品の追加なしにフィルムが撮影者の意図無く巻き戻し方向に動かされることを防止するカメラを提供できる。
【0039】
【発明の実施の形態】
図3〜8は本発明の実施例を示す図である。
【0040】
図3において、巻き戻しハンドル9はその上面がカメラの外装部品よりも突出しないようにカメラ本体内に埋め込まれ配設されている。また巻き戻しハンドル9はその中央部に溝を有し、その溝内に一端部を支軸にして回動、起倒するクランク91が、倒れたときには巻き戻しハンドル9の溝内に収納され、その上面部が巻き戻しハンドル9の上面より突出しないように配設されている。撮影時には図3(a)のようにクランク91は倒しておき、巻き戻しを行う時には図3(b)のように撮影者がクランク91を起こす。巻き戻しにあたり撮影者はクランク91上に配設されているツマミ92を保持し回転することにより容易に巻き戻しを行うことができる。この実施形態によれば、巻き戻しを行うとき以外はクランク91をその上面が巻き戻しハンドル9の上面から突出しないように巻き戻しハンドル9の溝内に収納でき、巻き戻しハンドルとともにカメラ本体に埋め込まれてカメラの外装部品よりも突出しないようになっているため、巻き戻しハンドル9あるいはクランク91が周囲の物体の接触を受けて動かされることはない。したがってフィルムが、撮影者の意図によらずに、巻き戻し方向に動かされることが防止される。なおこの例の応用として、巻き戻しの際には巻き戻しハンドルをカメラ外装部の上面より突出する位置まで引き出して巻き戻しが行えるようにしても良く、この場合にはクランクを設けなくとも良い。
【0041】
図4はカメラ本体に埋め込まれた巻き戻しハンドルの上部に、移動により二つの位置をとることを可能にした被覆部材を配設した例である。
【0042】
被覆部材は第1と第2の二つの位置を移動可能で、第1の位置では巻き戻しハンドル部を覆い、第2の位置では巻き戻しハンドル部を開放するように構成される。図4(a)は被覆部材15が第1の位置に位置しているときで、被覆部材15は巻き戻しハンドル9を覆い、図4(b)は被覆部材15が第2の位置に位置しているときで巻き戻しハンドル9が開放される。撮影者は巻き戻し操作を行うときには被覆部材15を第2の位置に変異させて、巻き戻しハンドル9を開放し、巻き戻しハンドル9上に配設されているクランク91を起こして巻き戻しを行う。
【0043】
この構成によれば、巻き戻しを行うにあたり撮影者が被覆部材15を第2の位置に移動させて巻き戻しハンドル9を開放するとき以外は巻き戻しハンドル9およびクランク91を被覆部材15により被覆しておくことが可能であるので、巻き戻しハンドル9およびクランク91が周囲から接触を受けることが防止され、フィルムが撮影者の意図無く巻き戻し方向に動かされることをより確実に防止できる。
【0044】
図5は巻き戻しハンドルの上部に配設した被覆部材の移動を、被覆部材の一端に配設された支軸を回動中心にしての該被覆部材の回動によりなされるように構成した例である。
【0045】
被覆部材15はヒンジ151を回動の支軸として移動可能であり、第1の位置にあるときには巻き戻しハンドル9を被覆するように、第2の位置にあるときは巻き戻しハンドル9を開放するように本体に配設されている。第1の位置は撮影時であり、図5(a)のように被覆部材15は巻き戻しハンドル9を被覆している。巻き戻しを行う時には撮影者が被覆部材15を回動して開くと被覆部材15は第2の位置に移動し、図5(b)のように巻き戻しハンドル9が露出するので撮影者は巻き戻しハンドル9上に配設されているクランク91を起こして巻き戻しを行う。152は被覆部材15を移動させる際に指掛かりを容易にするためのくぼみである。この実施形態によれば、巻き戻しを行うにあたり撮影者が被覆部材15を開くとき以外は巻き戻しハンドル9を被覆部材15により覆っておくことが可能であるので、巻き戻しハンドル9およびクランク91が周囲から接触を受けることが防止され、フィルムが撮影者の意図無く巻き戻し方向に動かされることをより確実に防止できる。また、被覆部材15が閉じているときは不用意に開かないよう、閉じた位置で簡単な係止機構を設けておくことも可能である。
【0046】
図6は巻き戻しハンドルの上部に配設した被覆部材の移動を、カメラの外殻部材に沿ってなされるように構成した例である。
【0047】
被覆部材15はカメラの外殻部材に沿って移動可能であり、第1の位置にあるときには巻き戻しハンドル9を被覆するように、第2の位置にあるときは巻き戻しハンドル9を開放するように本体に配設されている。第1の位置は撮影時であり、図6(a)のように被覆部材15は巻き戻しハンドル9を被覆している。巻き戻しを行う時には撮影者が被覆部材15を移動して開くと被覆部材15は第2の位置に移動し、図5(b)のように巻き戻しハンドル9が露出するので撮影者は巻き戻しハンドル9上に配設されているクランク91を起こして巻き戻しを行う。155は被覆部材15を移動させる際の指掛かりのための突起である。
【0048】
この実施形態によれば、巻き戻しを行うにあたり撮影者が被覆部材を開くとき以外は巻き戻しハンドル9を被覆部材15により覆っておくことが可能であるので、巻き戻しハンドル9およびクランク91が周囲から接触を受けることが防止され、フィルムが撮影者の意図無く巻き戻し方向に動かされることをより確実に防止することを、突出部の少ないコンパクトな形態で実現することが可能である。また、被覆部材15が閉じているときは不用意に開かないよう、閉じた位置で簡単な係止機構を設けておくことも可能である。
【0049】
図7は巻き戻しハンドルの上部に配設したカメラの外殻部材に沿って移動可能な被覆部材の移動を巻き戻しハンドルの近傍に設けられた開閉操作部材の操作によりなされるように構成した例である。
【0050】
図7(a)において、開閉操作部材153は巻き戻しハンドル9の近傍に配設されており、矢印方向に移動可能である。また被覆部材15はカメラの外殻部材に沿って移動可能であり、開閉操作部材153の操作により第1の位置、あるいは第2の位置に移動するよう構成される。そして被覆部材15が第1の位置にあるときには巻き戻しハンドル9を被覆するように、第2の位置にあるときは巻き戻しハンドル9を開放するように本体に配設されている。図7(a)は第1の位置であり、被覆部材15は巻き戻しハンドル9を被覆している。巻き戻しを行うときには撮影者が開閉操作部材153を操作し矢印方向に移動すると、被覆部材15は第2の位置に移動して図7(b)のようになり、巻き戻しハンドル9が露出するので撮影者は巻き戻しハンドル9上に配設されているクランク91を起こして巻き戻しを行う。
【0051】
この実施形態によれば、巻き戻しを行うにあたり撮影者が開閉操作部材153を操作して被覆部材15を開くとき以外は巻き戻しハンドル9を被覆部材15により被覆しておくことが可能であるので、巻き戻しハンドル9およびクランク91が周囲から接触を受けることが防止され、フィルムが撮影者の意図無く巻き戻し方向に動かされることをより確実に防止することが可能である。また開閉操作部材153がカメラの巻き戻しハンドルの近傍に配設されているため、撮影者はその操作を巻き戻しに必要とされる一連のものとして自然に認識することを可能にする。この構成においても被覆部材15が不用意に開くことのないよう、被覆部材15が閉じ位置にある時に簡単な係止機構を設けておくことも可能である。
【0052】
図8は巻き戻しハンドルの被覆部材として移動可能なレンズバリアの一部を使用する例である。
【0053】
レンズバリア154は矢印方向に移動可能であり、カメラが撮影体制にないときは前面側に配設されている非図示である撮影レンズ部を覆って塵埃の付着や指などの接触から撮影レンズを保護し、カメラが撮影体制にあるときは画像形成に障害にならない位置まで撮影レンズ部から退避する保護部材である。レンズバリア154の上面側には開孔155が、レンズバリア154を閉じたときには巻き戻しハンドルを被覆し、レンズバリアを開いたときは巻き戻しハンドル部を開放するように形成されている。図8(a)は撮影にあたりレンズバリア154を開いたときで、レンズバリア154の開孔155が巻き戻しハンドル9の上面に位置して巻き戻しハンドル9を開放しており前記の被覆部材が第2の位置にあるときに相当する。また図8(b)は撮影終了、あるいは中断してレンズバリア154を閉じたときで、レンズバリア154の開孔155が巻き戻しハンドル9の位置から移動して巻き戻しハンドル9を被覆しており、前記の被覆部材が第1の位置にあるときに相当する。
【0054】
巻き戻しを行うときには、図8(a)のように撮影者がレンズバリア154を開いて巻き戻しハンドル9を露出させ、巻き戻しハンドル9上に配設されているクランク91を起こして操作することにより巻き戻しを容易に行うことができる。撮影終了後はレンズバリア154を閉じると、図8(b)のように開孔155は移動して巻き戻しハンドル9は被覆されるので、巻き戻しハンドル9およびクランク91が周囲と接触することがない。したがってフィルムが、撮影者の意図によらずに、巻き戻し方向に動かされることが防止される。
【0055】
なお上記の構成は、巻き戻し釦を操作しなくてもフィルム巻き戻し操作が行えるフィルム手動巻き戻しタイプのカメラを対象として述べているが、巻き戻し釦を有しそれを操作することによりカメラの内部機構が巻き戻し可能な状態に切り替えられる構成のカメラにも適用が可能である。
【0056】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、フィルム手動巻き戻しタイプのカメラにおいて、巻き戻しを行うとき以外には、巻き戻しハンドルが周囲から接触を受けて撮影者の意図によらずフィルムが巻き戻されてしまうことのないカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】巻き戻しを手動で行うカメラの一例を示す外観斜視図である。(a)は前面側から見た図、(b)は背面側から見た図、(c)はクランクを起こしたときの図である。
【図2】フィルム装填から取り出しまでの概略の流れを示す流れ図である。
【図3】本発明における巻き戻しハンドルをカメラ本体の外殻部より突出しないように本体に埋め込み配設した実施形態であり、(a)は巻き戻し状態にないとき、(b)は巻き戻しを行うときを示す説明図である。
【図4】巻き戻しハンドルをカメラ本体の外殻部より突出しないように本体に埋め込み配設し、その上面に被覆部材を配設したた実施形態であり、(a)は巻き戻し状態にないとき、(b)は巻き戻しを行うときを示す説明図である。
【図5】被覆部材を回動により移動可能にした実施形態であり、(a)は巻き戻し状態にないとき、(b)は巻き戻しを行うときを示す説明図である。
【図6】被覆部材を外殻部に沿って移動することにより移動可能にした実施形態であり、(a)は巻き戻し状態にないとき、(b)は巻き戻しを行うときを示す説明図である。
【図7】被覆部材を別部材の移動により移動可能にした実施形態であり、(a)は巻き戻し状態にないとき、(b)は巻き戻しを行うときを示す説明図である。
【図8】被覆部材をレンズバリアに配設した実施形態であり、(a)はレンズバリアが撮影レンズ部を開放する位置にあって巻き戻し可能な状態、(b)はレンズバリアが撮影レンズ部を被覆する位置にあって巻き戻し状態にないときを示す説明図である。
【符号の説明】
1 カメラ本体
3 撮影レンズ
4 ファインダ
4a ファインダ対物レンズ
4b ファインダ接眼レンズ
5 ストロボ装置の発光部
6 ストロボスイッチ
7 レリーズ釦
8 指数器窓
9 巻戻しハンドル
91 クランク
10 裏蓋ロック解除ツマミ
11 巻上げノブ
12 裏蓋
13 巻き戻し釦
14 ヒンジ
15 被覆部材
153 開閉操作部材
154 レンズバリア
【発明の属する技術分野】
本発明は写真撮影用のカメラ、詳しくはフィルム巻き戻しを手動で行うカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に写真撮影用のカメラは暗箱内に装填、保持された感光材料面上に、撮影レンズ等の結像機能部材により形成される被写体の実像を一定時間露光させるよう構成されている。
【0003】
写真撮影に使用される感光材料はその形態、寸法、が多岐にわたり、使用目的あるいは対象とするカメラの構造、構成により選択されるが、一般に135タイプフィルムとして知られているパトローネ入りのフィルムが、その取り扱いが容易であること、作画画面の大きさが適度であること、一本あたりの撮影可能駒数が適度であること、世界中の多くの地域で入手可能であり現像処理が可能であること、等の利便性を有しており一般に広く用いられている。また、その利便性故にこのタイプのフィルムの使用を前提とするカメラも多い。
【0004】
135タイプフィルムは帯状の写真用感光フィルムを、ロール状に巻回し、容器であるパトローネに収納した形態のフィルムであり、JISやISOにてその寸法等が規格化され、開示されている。そのパトローネは遮光性を備えており、撮影者が明環境の下で取り扱っても内部のフィルムが感光してしまうことはない。
【0005】
135タイプフィルムの使用にあたり、撮影者は未露光のフィルムが収納されたパトローネをカメラに装填し、巻き上げ操作を行う。するとフィルムの未露光部分がパトローネ胴体外に引き出されて、暗箱であるカメラ本体内にて撮影レンズに相対する撮影開口位置に配置される。撮影者のレリーズ操作により、カメラのシャッタ機構が所定時間開放し、撮影レンズにより形成された被写体の実像がフィルム面上に投影されてフィルムは露光し、潜像が形成される。以後巻き上げとレリーズ操作が繰り返されてフィルムの未露光部分が逐次露光される。撮影が終了すると、露光済みフィルムは撮影者の巻き戻し操作により再びパトローネ胴体内に収納され、明環境の下でカメラから取り出すことを可能とする。カメラから取り出されたパトローネはフィルム現像処理に供され、所定の現像処理を経てフィルムに形成されていた潜像は可視画像となる。
【0006】
この未露光フィルムのパトローネからの引き出しと露光後のフィルムのパトローネへの収納は、135タイプフィルムを使用して通常に写真撮影を行い現像処理を行うまでの必要不可欠な行為である。
【0007】
以下、巻き戻しを手動で行うカメラについてその動作をさらに説明する。
図1(a)、(b)は手動で巻き戻しを行うカメラの一例を示す外観斜視図である。図1(a)はカメラの前面である撮影レンズ側から見た図であり、同図に示すように、カメラ本体1の前面側には撮影レンズ3、ファインダ4の対物レンズ4a、補助光発光装置としてのストロボ装置の発光部5、該ストロボ装置のオン・オフを切り替えるストロボスイッチ6が配設され、カメラ上面側にはシャッタレリーズ操作を行うレリーズ釦7、指数器窓8及び巻戻しハンドル9が配設され、側面には裏蓋ロック解除ツマミ10が配設されている。巻き戻しハンドルには、巻き戻し操作が容易に行えるよう、撮影者の操作により起倒可能なクランク91が配設されている。図1(a)は通常の撮影状態でありクランクは倒れた状態にあるが、巻き戻しを行うときには図1(c)のように起こされ、矢印方向に回転操作されことにより巻き戻しハンドルが回転し、カメラ内部のフィルムがパトローネ内に巻き戻される。
【0008】
図1(b)はカメラを背面側から見た図であり、カメラの背面にはファインダ4の接眼レンズ4b、巻上げノブ11および裏蓋12が配置され、底面には巻き戻し釦13が配設されている。裏蓋12は側面のヒンジ14を支軸にして回動することによりカメラの背面側を開放することができ、フィルムの装填及び取り出しを可能としている。
【0009】
手動巻き戻しのカメラにおけるフィルム装填から撮影、フィルム取り出しの手順を図2に示す。
【0010】
まず撮影者は裏蓋ロック解除ツマミ10を操作し、裏蓋12を開放しパトローネ入りフィルムをカメラ内の所定の位置に入れ、裏蓋12を閉じてフィルムを装填を完了する(ステップS1)。
【0011】
次に撮影者は、巻上げノブ11を操作してカメラ内部にてフィルムをパトローネから引き出す。(ステップS2)。
【0012】
フィルム巻き上げ操作が正常に行われると、フィルムの未露光部分が撮影レンズ3の光軸と相対する位置まで引き出される(ステップS3)。
【0013】
次に撮影者が撮影対象とする被写体をファインダ4で捕捉し、構図を決めてレリーズ釦7を押すとシャッタが所定時間開放し、撮影レンズ3によって形成された被写体の実像がフィルム面上に結像し、フィルムは露光される(ステップS4)。
【0014】
次に撮影者がフィルムの次の駒を撮影するかどうかの判断を行い、撮影を行うとする場合にはステップS2に戻る(ステップS5)。
【0015】
以後ステップS2からステップS5までの操作を繰り返す。
撮影が継続され、ステップS2からステップS4までの操作を繰り返して行ううちに、ステップS3においてフィルム巻き上げができなくなるようになる。これはパトローネからフィルムがこれ以上引き出されない状態、すなわちパトローネ内に未露光のフィルムがなくなった状態を示す信号でもある。この状態になったら撮影の継続は不可能であるので、撮影者はフィルムを現像処理に供するためフィルム巻き戻しを行う。またステップS5においてこれ以上の撮影を継続しないと判断した場合にも撮影者はフィルムの巻き戻しを行うことになる。
【0016】
以下フィルムの巻き戻しの手順を述べる。
まず撮影者は巻き戻し釦13を操作する(ステップS6)。この巻き戻し釦13の操作によりカメラの内部機構が巻き戻し可能な状態に切り替えられ、フィルムの逆方向への移送が可能になる。巻き戻し釦を操作しないままフィルム巻き戻しを行おうとしても、カメラ内に引き出された撮影済みのフィルムはカメラ内部で巻き上げ機構に係止されており、パトローネに巻き戻される方向には動かない。このような状態で撮影者が無理に巻き戻しハンドル9を操作すると、フィルムを破損してしまうことにもなるので、巻き戻し釦13は必ず操作されなければならない。
【0017】
次に撮影者は巻き戻しハンドルを操作して、カメラ内に引き出されていた露光済みフィルムをパトローネ内に巻き戻し、収納する(ステップS7)。クランクは巻き戻しの操作性を良好にするので、これを備えるカメラは多い。
【0018】
露光済みフィルムがすべてパトローネ内に収納されたら、撮影者は裏蓋を開けてパトローネを取り出してフィルムの巻き戻しは終了する(ステップS8)。
【0019】
取り出されたパトローネ入りフィルムは現像処理に供される。現像処理は専門の業者に委託されるのが通例である。
【0020】
新たなフィルムにより再び撮影を行う場合はステップS1からの操作を繰り返す。
【0021】
以上のように撮影終了後にカメラからフィルムを取り出すには、以下の手順による操作が必要とされる。
▲1▼フィルム巻き上げの状態になっているカメラの内部機構を、巻き戻し可能な状態に切り替える。通常、この切り替えは撮影者が巻き戻し釦を操作することにより実行される。(ステップS6)
▲2▼カメラ内に引き出されている露光済みフィルムを、パトローネ容器内に巻き戻し、収納する。通常、撮影者が巻き戻しハンドルを操作することにより実行される。(ステップS7)
▲3▼裏蓋を開けてパトローネを取り出す。(ステップS8)
近年フィルムの巻き戻しを手動によらず内蔵する電動モータにて自動的に行うカメラや、特許文献特開昭62−931号公報(以下特許文献1という)に記載のような予備巻カメラと称するフィルム装填時にフィルムの未露光部分をすべてカメラ内にいったん引き出しておき、撮影の都度パトローネの胴体内にフィルムの露光済み部分を巻き込む様に構成したカメラも提案されている。これらのカメラでは撮影者による巻き戻し行為を不要にしているようにも見えるが、カメラ内でパトローネから未露光のフィルムを引き出し、撮影終了後の露光済みフィルムをパトローネ内に収納する、という135タイプフィルムの使用にあたっての原則は踏まえられている。これらの巻き戻し機構を内蔵するカメラは便利ではあるが、構造の複雑化を招き、それが製造コストに反映する。
【0022】
一方で、手動巻き戻しタイプのカメラは構造が簡素であり、製造コストも低いので気軽にカメラを使用したいというユーザ向けに、提供されており、根強い支持を獲得している。しかし、一連の巻き戻し操作手順が撮影者に理解されにくい、とする不満がある。特に、前記▲1▼の、巻き戻し釦を操作することがカメラの構造上必要であるということの理解不足と、加えてその巻き戻し釦が巻き戻しハンドル等の巻き戻し操作部から離れた位置、例えばカメラ底面に配設されていることが多いので、巻き戻しに必要な操作部材として撮影者に直感的に認識されにくいということが、その理由として挙げられる。そのため、撮影者がフィルムの現像を依頼するとき、自らフィルムを取り出さずにいわゆるDPE店に撮影済みフィルム入りのカメラを持ち込み、DPE店の受付係員にフィルムを取り出すことを依頼している場合も多い。しかし、DPE店の受付係員のカメラ構造に関する知識も十分でない場合もあり、試行錯誤を繰り返した結果、不適格な操作を行ってフィルムを破損させてしまうことも起こり得る。また、DPE店の受付係員によってしかのみフィルムの取り出しができないということは、1本のフィルムが撮影終了しても、予備のフィルムを準備しておいて、撮影者がフィルム交換をすることにより多量の撮影を引き続き可能とする135タイプカメラおよびフィルムのメリットを享受できないことにもなる。このため、前記▲1▼の巻き戻し釦の操作を行わなくてもフィルムの巻き戻しを可能とする構造のカメラも提供されるようになってきている。
【0023】
【特許文献1】
特開昭62−931号公報(第1頁右欄7〜10行目参照)
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、巻き戻し釦の操作を行わなくてもフィルムの巻き戻しを可能とする構造のカメラにおいては、いつでもフィルムの巻き戻しができる反面、撮影者の意図によらずフィルムが巻き戻されてしまうことがある。例えば、巻き戻しハンドルに撮影者が不用意に触れたり、あるいはカメラをハンドバッグ等の容器に収納した際に巻き戻しハンドルが周囲の他の収納物やバッグの内壁等に接触して巻き戻しハンドルが動かされ、それにつれてフィルムが巻き戻し方向に移動してしまうことがある。その結果、フィルム上で隣接する撮影画面間の間隔寸法が変動し、移動量が多い場合は隣接する画面が重なってしまうに至ることもある。隣接する画面が重なると、重なり部分ではいわゆる二重露光状態になり、撮影者の意図した写真画像が得られなくなる。また、この不具合は撮影終了後フィルムを現像してはじめてその発生を認識できるので、再度撮影し直そうとしても時間の経過により状況は変化してしまっているのでその実行は困難であり、結局は撮影者は目的としていた写真を得られないことで終わることが多い。いったん取得した画像情報を損なうようなことは、回避されなければならない。
【0025】
本発明の課題は、巻き戻し釦を操作しなくてもフィルム巻き戻し操作が行えるフィルム手動巻き戻しタイプのカメラにおいて、巻き戻しハンドルが周囲から接触を受けることにより撮影者の意図によらずフィルムが巻き戻されてしまうことのないカメラを提供すること、である。
【0026】
【課題を解決するための手段】
この課題は次の技術手段によって達成される。
【0027】
請求項1に記載の発明は、「フィルム巻き戻しを手動で行うカメラにおいて、起倒可能なクランクを備えたフィルム巻き戻しハンドルを該カメラの外殻の輪郭面より突出しないようにカメラ本体内に埋め込み配設したことを特徴とするカメラ。」である。
【0028】
この請求項1に記載の発明によれば、起倒可能なクランクを備えたフィルム巻き戻しハンドルを該カメラの外殻の輪郭面よりも突出しないようにカメラ本体内に埋め込み配設したことにより、巻き戻しを行うとき以外にはクランクおよび巻き戻しハンドルが周囲から接触を受けることが防止され、カメラ内のフィルムが撮影者の意図無く巻き戻し方向に動かされることが防止できる。
【0029】
請求項2に記載の発明は、「フィルム巻き戻しを手動で行うカメラにおいて、起倒可能なクランクを備えたフィルム巻き戻しハンドルを該カメラの外殻の輪郭面よりも突出しないようにカメラ本体内に埋め込み配設し、該フィルム巻き戻しハンドルの上面部に、移動により第1と第2の二つの位置をとることを可能にした被覆部材を配設し、該被覆部材が第1の位置にあるときには巻き戻しハンドル部を被覆し、第2の位置にあるときには巻き戻しハンドル部を開放するように構成されていることを特徴とするカメラ。」である。
【0030】
この請求項2に記載の発明によれば、巻き戻しを行うとき以外は巻き戻しハンドル部分を被覆部材により被覆しておくことが可能なため、周囲から接触を受けることを防止でき、フィルムが撮影者の意図無く巻き戻し方向に動かされることをより確実に防止できる。
【0031】
請求項3に記載の発明は、「前記被覆部材の移動は、該被覆部材の一端に配設された支軸を回動中心にしての該被覆部材の回動によりなされることを特徴とする請求項2に記載のカメラ。」である。
【0032】
この請求項3に記載の発明によれば、被覆部材の開閉を簡単な操作で実行できる。
【0033】
請求項4に記載の発明は、「前記被覆部材の移動は、該被覆部材をカメラの外殻部材に沿ってなされることを特徴とする請求項2に記載のカメラ。」である。
【0034】
この請求項4に記載の発明によれば、被覆部材の開閉を突出部の少ない形態で実現できるので、操作性や意匠の面でより好ましいカメラを提供できる。
【0035】
請求項5に記載の発明は、「前記被覆部材の移動は巻き戻しハンドルの近傍に設けられた部材の操作によりなされることを特徴とする請求項2あるいは4に記載のカメラ。」である。
【0036】
この請求項5に記載の発明によれば、被覆部材の開閉を撮影者がより簡単に実行できるカメラを提供できる。
【0037】
請求項6に記載の発明は、「前記被覆部材は撮影体制にあるときは撮影レンズ部から退避し、撮影体制にないときは撮影レンズ部を覆う移動可能なレンズバリアの一部であることを特徴とする請求項2あるいは4に記載のカメラ。」である。
【0038】
この請求項6に記載の発明によれば、レンズバリアでフィルム巻き戻しハンドルを被覆することにより、被覆のための新たな部品の追加なしにフィルムが撮影者の意図無く巻き戻し方向に動かされることを防止するカメラを提供できる。
【0039】
【発明の実施の形態】
図3〜8は本発明の実施例を示す図である。
【0040】
図3において、巻き戻しハンドル9はその上面がカメラの外装部品よりも突出しないようにカメラ本体内に埋め込まれ配設されている。また巻き戻しハンドル9はその中央部に溝を有し、その溝内に一端部を支軸にして回動、起倒するクランク91が、倒れたときには巻き戻しハンドル9の溝内に収納され、その上面部が巻き戻しハンドル9の上面より突出しないように配設されている。撮影時には図3(a)のようにクランク91は倒しておき、巻き戻しを行う時には図3(b)のように撮影者がクランク91を起こす。巻き戻しにあたり撮影者はクランク91上に配設されているツマミ92を保持し回転することにより容易に巻き戻しを行うことができる。この実施形態によれば、巻き戻しを行うとき以外はクランク91をその上面が巻き戻しハンドル9の上面から突出しないように巻き戻しハンドル9の溝内に収納でき、巻き戻しハンドルとともにカメラ本体に埋め込まれてカメラの外装部品よりも突出しないようになっているため、巻き戻しハンドル9あるいはクランク91が周囲の物体の接触を受けて動かされることはない。したがってフィルムが、撮影者の意図によらずに、巻き戻し方向に動かされることが防止される。なおこの例の応用として、巻き戻しの際には巻き戻しハンドルをカメラ外装部の上面より突出する位置まで引き出して巻き戻しが行えるようにしても良く、この場合にはクランクを設けなくとも良い。
【0041】
図4はカメラ本体に埋め込まれた巻き戻しハンドルの上部に、移動により二つの位置をとることを可能にした被覆部材を配設した例である。
【0042】
被覆部材は第1と第2の二つの位置を移動可能で、第1の位置では巻き戻しハンドル部を覆い、第2の位置では巻き戻しハンドル部を開放するように構成される。図4(a)は被覆部材15が第1の位置に位置しているときで、被覆部材15は巻き戻しハンドル9を覆い、図4(b)は被覆部材15が第2の位置に位置しているときで巻き戻しハンドル9が開放される。撮影者は巻き戻し操作を行うときには被覆部材15を第2の位置に変異させて、巻き戻しハンドル9を開放し、巻き戻しハンドル9上に配設されているクランク91を起こして巻き戻しを行う。
【0043】
この構成によれば、巻き戻しを行うにあたり撮影者が被覆部材15を第2の位置に移動させて巻き戻しハンドル9を開放するとき以外は巻き戻しハンドル9およびクランク91を被覆部材15により被覆しておくことが可能であるので、巻き戻しハンドル9およびクランク91が周囲から接触を受けることが防止され、フィルムが撮影者の意図無く巻き戻し方向に動かされることをより確実に防止できる。
【0044】
図5は巻き戻しハンドルの上部に配設した被覆部材の移動を、被覆部材の一端に配設された支軸を回動中心にしての該被覆部材の回動によりなされるように構成した例である。
【0045】
被覆部材15はヒンジ151を回動の支軸として移動可能であり、第1の位置にあるときには巻き戻しハンドル9を被覆するように、第2の位置にあるときは巻き戻しハンドル9を開放するように本体に配設されている。第1の位置は撮影時であり、図5(a)のように被覆部材15は巻き戻しハンドル9を被覆している。巻き戻しを行う時には撮影者が被覆部材15を回動して開くと被覆部材15は第2の位置に移動し、図5(b)のように巻き戻しハンドル9が露出するので撮影者は巻き戻しハンドル9上に配設されているクランク91を起こして巻き戻しを行う。152は被覆部材15を移動させる際に指掛かりを容易にするためのくぼみである。この実施形態によれば、巻き戻しを行うにあたり撮影者が被覆部材15を開くとき以外は巻き戻しハンドル9を被覆部材15により覆っておくことが可能であるので、巻き戻しハンドル9およびクランク91が周囲から接触を受けることが防止され、フィルムが撮影者の意図無く巻き戻し方向に動かされることをより確実に防止できる。また、被覆部材15が閉じているときは不用意に開かないよう、閉じた位置で簡単な係止機構を設けておくことも可能である。
【0046】
図6は巻き戻しハンドルの上部に配設した被覆部材の移動を、カメラの外殻部材に沿ってなされるように構成した例である。
【0047】
被覆部材15はカメラの外殻部材に沿って移動可能であり、第1の位置にあるときには巻き戻しハンドル9を被覆するように、第2の位置にあるときは巻き戻しハンドル9を開放するように本体に配設されている。第1の位置は撮影時であり、図6(a)のように被覆部材15は巻き戻しハンドル9を被覆している。巻き戻しを行う時には撮影者が被覆部材15を移動して開くと被覆部材15は第2の位置に移動し、図5(b)のように巻き戻しハンドル9が露出するので撮影者は巻き戻しハンドル9上に配設されているクランク91を起こして巻き戻しを行う。155は被覆部材15を移動させる際の指掛かりのための突起である。
【0048】
この実施形態によれば、巻き戻しを行うにあたり撮影者が被覆部材を開くとき以外は巻き戻しハンドル9を被覆部材15により覆っておくことが可能であるので、巻き戻しハンドル9およびクランク91が周囲から接触を受けることが防止され、フィルムが撮影者の意図無く巻き戻し方向に動かされることをより確実に防止することを、突出部の少ないコンパクトな形態で実現することが可能である。また、被覆部材15が閉じているときは不用意に開かないよう、閉じた位置で簡単な係止機構を設けておくことも可能である。
【0049】
図7は巻き戻しハンドルの上部に配設したカメラの外殻部材に沿って移動可能な被覆部材の移動を巻き戻しハンドルの近傍に設けられた開閉操作部材の操作によりなされるように構成した例である。
【0050】
図7(a)において、開閉操作部材153は巻き戻しハンドル9の近傍に配設されており、矢印方向に移動可能である。また被覆部材15はカメラの外殻部材に沿って移動可能であり、開閉操作部材153の操作により第1の位置、あるいは第2の位置に移動するよう構成される。そして被覆部材15が第1の位置にあるときには巻き戻しハンドル9を被覆するように、第2の位置にあるときは巻き戻しハンドル9を開放するように本体に配設されている。図7(a)は第1の位置であり、被覆部材15は巻き戻しハンドル9を被覆している。巻き戻しを行うときには撮影者が開閉操作部材153を操作し矢印方向に移動すると、被覆部材15は第2の位置に移動して図7(b)のようになり、巻き戻しハンドル9が露出するので撮影者は巻き戻しハンドル9上に配設されているクランク91を起こして巻き戻しを行う。
【0051】
この実施形態によれば、巻き戻しを行うにあたり撮影者が開閉操作部材153を操作して被覆部材15を開くとき以外は巻き戻しハンドル9を被覆部材15により被覆しておくことが可能であるので、巻き戻しハンドル9およびクランク91が周囲から接触を受けることが防止され、フィルムが撮影者の意図無く巻き戻し方向に動かされることをより確実に防止することが可能である。また開閉操作部材153がカメラの巻き戻しハンドルの近傍に配設されているため、撮影者はその操作を巻き戻しに必要とされる一連のものとして自然に認識することを可能にする。この構成においても被覆部材15が不用意に開くことのないよう、被覆部材15が閉じ位置にある時に簡単な係止機構を設けておくことも可能である。
【0052】
図8は巻き戻しハンドルの被覆部材として移動可能なレンズバリアの一部を使用する例である。
【0053】
レンズバリア154は矢印方向に移動可能であり、カメラが撮影体制にないときは前面側に配設されている非図示である撮影レンズ部を覆って塵埃の付着や指などの接触から撮影レンズを保護し、カメラが撮影体制にあるときは画像形成に障害にならない位置まで撮影レンズ部から退避する保護部材である。レンズバリア154の上面側には開孔155が、レンズバリア154を閉じたときには巻き戻しハンドルを被覆し、レンズバリアを開いたときは巻き戻しハンドル部を開放するように形成されている。図8(a)は撮影にあたりレンズバリア154を開いたときで、レンズバリア154の開孔155が巻き戻しハンドル9の上面に位置して巻き戻しハンドル9を開放しており前記の被覆部材が第2の位置にあるときに相当する。また図8(b)は撮影終了、あるいは中断してレンズバリア154を閉じたときで、レンズバリア154の開孔155が巻き戻しハンドル9の位置から移動して巻き戻しハンドル9を被覆しており、前記の被覆部材が第1の位置にあるときに相当する。
【0054】
巻き戻しを行うときには、図8(a)のように撮影者がレンズバリア154を開いて巻き戻しハンドル9を露出させ、巻き戻しハンドル9上に配設されているクランク91を起こして操作することにより巻き戻しを容易に行うことができる。撮影終了後はレンズバリア154を閉じると、図8(b)のように開孔155は移動して巻き戻しハンドル9は被覆されるので、巻き戻しハンドル9およびクランク91が周囲と接触することがない。したがってフィルムが、撮影者の意図によらずに、巻き戻し方向に動かされることが防止される。
【0055】
なお上記の構成は、巻き戻し釦を操作しなくてもフィルム巻き戻し操作が行えるフィルム手動巻き戻しタイプのカメラを対象として述べているが、巻き戻し釦を有しそれを操作することによりカメラの内部機構が巻き戻し可能な状態に切り替えられる構成のカメラにも適用が可能である。
【0056】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、フィルム手動巻き戻しタイプのカメラにおいて、巻き戻しを行うとき以外には、巻き戻しハンドルが周囲から接触を受けて撮影者の意図によらずフィルムが巻き戻されてしまうことのないカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】巻き戻しを手動で行うカメラの一例を示す外観斜視図である。(a)は前面側から見た図、(b)は背面側から見た図、(c)はクランクを起こしたときの図である。
【図2】フィルム装填から取り出しまでの概略の流れを示す流れ図である。
【図3】本発明における巻き戻しハンドルをカメラ本体の外殻部より突出しないように本体に埋め込み配設した実施形態であり、(a)は巻き戻し状態にないとき、(b)は巻き戻しを行うときを示す説明図である。
【図4】巻き戻しハンドルをカメラ本体の外殻部より突出しないように本体に埋め込み配設し、その上面に被覆部材を配設したた実施形態であり、(a)は巻き戻し状態にないとき、(b)は巻き戻しを行うときを示す説明図である。
【図5】被覆部材を回動により移動可能にした実施形態であり、(a)は巻き戻し状態にないとき、(b)は巻き戻しを行うときを示す説明図である。
【図6】被覆部材を外殻部に沿って移動することにより移動可能にした実施形態であり、(a)は巻き戻し状態にないとき、(b)は巻き戻しを行うときを示す説明図である。
【図7】被覆部材を別部材の移動により移動可能にした実施形態であり、(a)は巻き戻し状態にないとき、(b)は巻き戻しを行うときを示す説明図である。
【図8】被覆部材をレンズバリアに配設した実施形態であり、(a)はレンズバリアが撮影レンズ部を開放する位置にあって巻き戻し可能な状態、(b)はレンズバリアが撮影レンズ部を被覆する位置にあって巻き戻し状態にないときを示す説明図である。
【符号の説明】
1 カメラ本体
3 撮影レンズ
4 ファインダ
4a ファインダ対物レンズ
4b ファインダ接眼レンズ
5 ストロボ装置の発光部
6 ストロボスイッチ
7 レリーズ釦
8 指数器窓
9 巻戻しハンドル
91 クランク
10 裏蓋ロック解除ツマミ
11 巻上げノブ
12 裏蓋
13 巻き戻し釦
14 ヒンジ
15 被覆部材
153 開閉操作部材
154 レンズバリア
Claims (6)
- フィルム巻き戻しを手動で行うカメラにおいて、起倒可能なクランクを備えたフィルム巻き戻しハンドルを該カメラの外殻の輪郭面より突出しないようにカメラ本体内に埋め込み配設したことを特徴とするカメラ。
- フィルム巻き戻しを手動で行うカメラにおいて、起倒可能なクランクを備えたフィルム巻き戻しハンドルを該カメラの外殻の輪郭面よりも突出しないようにカメラ本体内に埋め込み配設し、該フィルム巻き戻しハンドルの上面部に、移動により第1と第2の二つの位置をとることを可能にした被覆部材を配設し、該被覆部材が第1の位置にあるときには巻き戻しハンドル部を被覆し、第2の位置にあるときには巻き戻しハンドル部を開放するように構成されていることを特徴とするカメラ。
- 前記被覆部材の移動は、該被覆部材の一端に配設された支軸を回動中心にしての該被覆部材の回動によりなされることを特徴とする請求項2に記載のカメラ。
- 前記被覆部材の移動は、該被覆部材をカメラの外殻部材に沿ってなされることを特徴とする請求項2に記載のカメラ。
- 前記被覆部材の移動は巻き戻しハンドルの近傍に設けられた部材の操作によりなされることを特徴とする請求項2あるいは4に記載のカメラ。
- 前記被覆部材は撮影体制にあるときは撮影レンズ部から退避し、撮影体制にないときは撮影レンズ部を覆う移動可能なレンズバリアの一部であることを特徴とする請求項2あるいは4に記載のカメラ。
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Cited By (1)
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-
2003
- 2003-05-19 JP JP2003140224A patent/JP2004341402A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013049339A (ja) * | 2011-08-30 | 2013-03-14 | Honda Access Corp | 車両用フロアマット |
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