JP2004341157A - 露光用マスク、光近接効果補正装置、光近接効果補正方法、半導体装置の製造方法および光近接効果補正プログラム - Google Patents

露光用マスク、光近接効果補正装置、光近接効果補正方法、半導体装置の製造方法および光近接効果補正プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】処理対象パーツごとに適正化された光近接効果補正を行う。
【解決手段】処理対象パターンP1を分解して得られた処理対象パーツごとに適正化されたシミュレーション実行用モデルA〜Cを構築し、各処理対象パーツに対応したシミュレーション実行用モデルA〜Cを用いることにより、処理対象パーツのシミュレーション補正を行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、露光用マスク、光近接効果補正(OPC:Optical Proximity Correction)装置、光近接効果補正方法、半導体装置の製造方法および光近接効果補正プログラムに関し、特に、シミュレーションベースによる光近接効果の補正方法に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の光近接効果補正方法では、例えば、特許文献1に開示されているように、ルールベース補正の領域とシミュレーションベース補正の領域に補正対象パターンを分割する。そして、ルールベース補正の領域に対してルールベース補正を行うとともに、シミュレーションベース補正の領域に対してシミュレーションベース補正を行ってから、分割された領域を統合することにより、ルールベース手法のように誤差を生じることなく、シミュレーションベース手法のように多大な時間を要することなく、光近接効果補正を良好に行なう方法がある。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−319067号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の光近接効果補正方法では、補正対象パターンの透過部と遮光部の境界に直交エッジを立てた時のスレッショルドの検出方法が、補正対象パターンを分割して得られた全ての処理対象パーツで一致する。このため、処理対象パーツごとに最適な対象ラインエッジの値(あるいはスレッショルドレベル)が異なる場合においても、これらの対象ラインエッジの値を識別することができず、ある特定の処理対象パーツの補正精度を追求すると、別の特定の処理対象パーツの補正精度が劣化するという問題があった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、処理対象パーツごとに適正化された光近接効果補正を行うことが可能な露光用マスク、光近接効果補正装置、光近接効果補正方法、半導体装置の製造方法および光近接効果補正プログラムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様に係る露光用マスクによれば、第1光近接効果補正パターンが付加された第1パーツと、前記第1パーツに統合され、前記第1光近接効果補正パターンと異なるスレッショルドレベルを有する第2光近接効果補正パターンが付加された第2パーツとを備えることを特徴とする。
【0007】
これにより、処理対象パーツごとに最適なスレッショルドレベルを設定することを可能としつつ、光近接効果補正パターンを処理対象パーツに付加することが可能となる。このため、光近接効果補正の精度を向上させることが可能となり、リソグラフィー工程で形成されるパターンが微細化された場合においても、パターン転写の忠実性を向上させることが可能となる。
【0008】
また、本発明の一態様に係る露光用マスクによれば、第1スレッショルドレベルを有するハンマーヘッドが付加されたラインエンド領域と、第2スレッショルドレベルを有するセリフが付加されたコーナー領域と、第3スレッショルドレベルを有するバイアスが付加されたライン&スペース領域とを備えることを特徴とする。
【0009】
これにより、ラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域ごとに最適なスレッショルドレベルを設定することを可能としつつ、ハンマーヘッド、セリフおよびバイアスを、ラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域にそれぞれ付加することが可能となる。このため、リソグラフィー工程で形成されるパターンが微細化された場合においても、ライン端が短くなったり、コーナー部が丸まったり、ライン幅が太ったり、細ったりすることを抑制することが可能となり、パターン転写の忠実性を向上させることを可能として、半導体ウェハのイオン注入処理やエッチング処理を精度よく行うことが可能となる。
【0010】
また、本発明の一態様に係る光近接効果補正装置によれば、処理対象パターンデータを入力するデータ入力手段と、前記入力データに基づいて、前記処理対象パターンを処理対象パーツに分解する分解手段と、前記処理対象パーツごとに適正化されたシミュレーションベース補正を行うシミュレーションベース補正手段と、前記シミュレーションベース補正された処理対象パーツを統合する統合手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
これにより、処理対象パーツごとに最適な光近接効果補正を行うことが可能となり、処理対象パーツごとにスレッショルドの検出方法を変更することが可能となる。このため、処理対象パーツごとに最適なスレッショルドレベルを設定することが可能となり、光近接効果補正の精度を向上させることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る光近接効果補正装置によれば、前記統合された処理対象パーツのルールベース補正を行うルールベース補正手段をさらに備えることを特徴とする。
【0012】
これにより、統合された処理対象パーツの境界に段差が生じた場合においても、不要な段差を除去することが可能となる。このため、処理対象パーツごとに最適なスレッショルドレベルが設定された場合においても、露光マスクを効率よく製造することが可能となる。
また、本発明の一態様に係る光近接効果補正装置によれば、処理対象パターンデータを入力するデータ入力手段と、前記入力データに基づいて、ラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域に前記処理対象パターンを分解する分解手段と、前記ラインエンド領域についての第1シミュレーション実行用モデルを記憶する第1モデル記憶手段と、前記コーナー領域についての第2シミュレーション実行用モデルを記憶する第2モデル記憶手段と、前記ライン&スペース領域についての第3シミュレーション実行用モデルを記憶する第3モデル記憶手段と、前記第1シミュレーション実行用モデルに基づいて前記ラインエンド領域の補正を行う第1シミュレーションベース補正手段と、前記第2シミュレーション実行用モデルに基づいて前記コーナー領域の補正を行う第2シミュレーションベース補正手段と、前記第3シミュレーション実行用モデルに基づいて前記ライン&スペース領域の補正を行う第3シミュレーションベース補正手段と、前記補正されたラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域を統合する統合手段と、前記統合されたラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域のルールベース補正を行うルールベース補正手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
これにより、ラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域ごとに異なるシミュレーション実行用モデルを適用することが可能となり、ラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域ごとにスレッショルドの検出方法を変更することが可能となる。このため、ラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域ごとに最適なスレッショルドレベルを設定することが可能となり、光近接効果補正の精度を向上させることが可能となる。
【0014】
また、本発明の一態様に係る光近接効果補正方法によれば、処理対象パターンデータを入力するステップと、前記入力データに基づいて、前記処理対象パターンを処理対象パーツに分解するステップと、前記処理対象パーツごとに適正化されたシミュレーションベース補正を行うステップと、前記シミュレーションベース補正された処理対象パーツを統合するステップとを備えることを特徴とする。
【0015】
これにより、処理対象パーツごとに最適な光近接効果補正を行うことが可能となり、ある特定の処理対象パーツの補正精度を劣化させることなく、別の特定の処理対象パーツの補正精度を向上させることが可能となる。このため、全ての処理対象パーツについての補正精度を向上させることが可能となり、光近接効果補正の精度を向上させることが可能となる。
【0016】
また、本発明の一態様に係る光近接効果補正方法によれば、処理対象パターンデータを入力するステップと、前記入力データに基づいて、ラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域に前記処理対象パターンを分解するステップと、前記ラインエンド領域についての第1シミュレーション実行用モデルを取得するステップと、前記コーナー領域についての第2シミュレーション実行用モデルを取得するステップと、前記ライン&スペース領域についての第3シミュレーション実行用モデルを取得するステップと、前記第1シミュレーション実行用モデルに基づいて前記ラインエンド領域のシミュレーション補正を行うステップと、前記第2シミュレーション実行用モデルに基づいて前記コーナー領域のシミュレーション補正を行うステップと、前記第3シミュレーション実行用モデルに基づいて前記ライン&スペース領域のシミュレーション補正を行うステップと、前記補正されたラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域を統合するステップと、前記統合されたラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域のルールベース補正を行うステップとを備えることを特徴とする。
【0017】
これにより、ラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域ごとに異なるシミュレーション実行用モデルを適用することが可能となり、ラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域ごとに光近接効果補正を最適化することが可能となる。このため、ラインエンド領域、コーナー領域またはライン&スペース領域のいずれかの補正精度を劣化させることなく、処理対象パターンの補正を行うことが可能となり、光近接効果補正の精度を向上させることが可能となる。
【0018】
また、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法によれば、半導体ウェハ上にフォトレジストを塗布する工程と、異なるスレッショルドレベルを有する光近接効果補正パターンが付加された露光用マスクを介して前記フォトレジストを露光する工程と、前記露光されたフォトレジストを現像する工程と、前記現像されたフォトレジストをマスクとして前記半導体ウェハのイオン注入処理またはエッチング処理を行う工程とを備えることを特徴とする。
【0019】
これにより、処理対象パーツごとに最適な光近接効果補正が行われた露光マスクを用いて、フォトリソグラフィーを行うことが可能となる。このため、半導体ウェハに形成されるパターンが微細化された場合においても、露光マスクで規定されたパターンに忠実にイオン注入処理またはエッチング処理を行うことが可能となる。
【0020】
また、本発明の一態様に係る光近接効果補正プログラムによれば、処理対象パターンデータを取得するステップと、前記取得データに基づいて、前記処理対象パターンを処理対象パーツに分解するステップと、前記処理対象パーツごとに適正化されたシミュレーションベース補正を行うステップと、前記シミュレーションベース補正された処理対象パーツを統合するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0021】
これにより、光近接効果補正プログラムをコンピュータに実行させることで、処理対象パーツごとに最適な光近接効果補正を行うことが可能となり、ハードウェア構成を変更することなく、光近接効果補正の精度を向上させることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る光近接効果補正プログラムによれば、処理対象パターンデータを取得するステップと、前記取得データに基づいて、ラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域に前記処理対象パターンを分解するステップと、前記ラインエンド領域についての第1シミュレーション実行用モデルを取得するステップと、前記コーナー領域についての第2シミュレーション実行用モデルを取得するステップと、前記ライン&スペース領域についての第3シミュレーション実行用モデルを取得するステップと、前記第1シミュレーション実行用モデルに基づいて前記ラインエンド領域のシミュレーション補正を行うステップと、前記第2シミュレーション実行用モデルに基づいて前記コーナー領域のシミュレーション補正を行うステップと、前記第3シミュレーション実行用モデルに基づいて前記ライン&スペース領域のシミュレーション補正を行うステップと、前記補正されたラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域を統合するステップと、前記統合されたラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域のルールベース補正を行うステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0022】
これにより、光近接効果補正プログラムをコンピュータに実行させることで、ラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域ごとに異なるシミュレーション実行用モデルを適用することが可能となり、ラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域ごとに光近接効果補正を最適化することを可能として、光近接効果補正の精度を向上させることが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る光近接効果補正方法について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る光近接効果補正方法を示す図である。
図1において、処理対象パターンP1を分解して得られた処理対象パーツごとに光近接効果補正を行うシミュレーション実行用モデルA〜Cを構築する。ここで、シミュレーション実行用モデルA〜Cは、処理対象パターンP1を分解して得られた処理対象パーツごとに適正化されている。例えば、シミュレーション実行用モデルA〜Cは、補正対象パターンの透過部と遮光部の境界に直交エッジを立てた時のスレッショルドの検出方法が処理対象パーツごとに最適化され、処理対象パーツごとに最適なスレッショルドレベルを求めることができる。なお、スレッショルドレベルは、透過部と遮光部の境界における露光時の解像するしきい値を表し、マスクパターンのエッジをどこに移動させれば、所望のレジストパターンが得られるかを示す。
【0024】
ここで、処理対象パーツとしては、例えば、ラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域を挙げることができる。なお、ラインエンド領域は処理対象パターンP1の端部に相当し、コーナー領域は処理対象パターンP1のコーナー部(インコーナおよびアウトコーナーを含む。)に相当し、ライン&スペース領域はラインエンド領域およびコーナー領域を除いた残りの領域に相当する。また、ライン&スペース領域には、アイソレーションライン(単独の線状パターン)を含ませることができる。
【0025】
そして、シミュレーション実行用モデルAは、ラインエンド領域に対して適正化されたスレッショルドの検出方法を採用し、シミュレーション実行用モデルBは、コーナー領域に対して適正化されたスレッショルドの検出方法を採用し、シミュレーション実行用モデルCは、ライン&スペース領域に対して適正化されたスレッショルドの検出方法を採用することができる。
【0026】
そして、光近接効果補正の対象となる処理対象パターンP1が与えられると、処理対象パターンP1を処理対象パーツに分解する(または、処理対象パターンP1から処理対象パーツを抽出する)。なお、処理対象パターンP1を処理対象パーツに分解する場合、DRC(デザインルールチェック)機能を用いることができる。そして、各処理対象パーツに対応したシミュレーション実行用モデルA〜Cを選択し、選択したシミュレーション実行用モデルA〜Cを用いることにより、処理対象パーツのシミュレーションベース(モデルベース)補正を行う。
【0027】
これにより、処理対象パーツごとに最適な光近接効果補正を行うことが可能となり、処理対象パーツごとにスレッショルドの検出方法を変更することが可能となる。このため、処理対象パーツごとに最適なスレッショルドレベルを設定することが可能となり、ある特定の処理対象パーツの補正精度を劣化させることなく、別の特定の処理対象パーツの補正精度を向上させることが可能となることから、光近接効果補正の精度を向上させることが可能となる。
【0028】
そして、処理対象パーツの補正が行われると、補正が行われた処理対象パーツを統合する。そして、統合された処理対象パーツに対して、ルールベース補正を行う。
これにより、統合された処理対象パーツの境界に段差が生じた場合においても、不要な段差を除去することが可能となる。このため、処理対象パーツごとに最適なスレッショルドレベルが設定された場合においても、露光マスクを効率よく製造することが可能となる。
【0029】
なお、シミュレーションベース補正は、露光プロセスに伴う現象をモデル化したシミュレータを用いるもので、シミュレーションベース補正に関しては、例えば、Optical/Laser Microlithography VIII,Vol 2440,SPIE Symposium on Microlithography 1995,p261−269におけるSatomi ShioiriらによるFast optical proximity correction:analytical methodと題する論文に開示されている。
【0030】
また、ルールベース補正は、予め求めた補正ルールに基づいて光近接効果補正を行う方法もので、ルールベース補正に関しては、例えば、Optical/Laser Microlithography VII,Vol 2197,SPIE Symposium on Microlithography 1994,p278−293におけるOberdan W.OttoらによるAutomated optical proximity correction−a rule−based approachと題する論文および第361ページから第370ページにおけるRichard C.Hendersonらによるcorrecting for proximity effect widens process latitudeと題する論文に開示されている。
【0031】
図2は、本発明の第1実施形態に係る光近接効果補正方法を示すフローチャートである。
図2において、光近接効果補正の対象となる処理対象パターンP1が入力されると(ステップ1)、処理対象パターンP1を処理対象パーツに分解する(ステップ2)。そして、処理対象パーツごとに適正化されたシミュレーション実行用モデルA〜Cを選択し、選択したシミュレーション実行用モデルA〜Cを用いることにより、処理対象パーツのシミュレーションベース(モデルベース)補正を行う(ステップ3)。
【0032】
そして、処理対象パーツの補正が行われると、補正が行われた処理対象パーツを統合する(ステップ4)。そして、統合された処理対象パーツに対して、ルールベース補正を行う(ステップ5)。
図3〜図5は、本発明の第2実施形態に係る光近接効果補正方法を示す図である。
【0033】
図3(a)において、処理対象パターンP11として、例えばコ字状のパターンが与えられたものとする。
そして、処理対象パターンP11が与えられると、図3(b)に示すように、処理対象パターンP11を処理対象パーツA1、A2、B1〜B4、C1に分解する。ここで、処理対象パーツA1、A2はラインエンド領域、処理対象パーツB1〜B4はコーナー領域、処理対象パーツCはライン&スペース領域にぞれぞれ対応させることができる。
【0034】
そして、処理対象パターンP11が処理対象パーツA1、A2、B1〜B4、C1に分解されると、図4(a)に示すように、処理対象パーツA1、A2にハンマーヘッドH1、H2をそれぞれ付加することにより、シミュレーション補正されたパターンPAを生成する。ここで、処理対象パーツA1、A2にハンマーヘッドH1、H2をそれぞれ付加する場合、ラインエンド領域に対して適正化されたシミュレーション実行用モデルAを選択し、ラインエンド領域に最適なスレッショルドTAを設定して、光近接効果補正を行うことができる。
【0035】
また、図4(b)に示すように、処理対象パーツB1、B2にネガセリフNS1、NS2をそれぞれ付加するとともに、処理対象パーツB3、B4にポジセリフPS1、PS2をそれぞれ付加することにより、シミュレーション補正されたパターンPBを生成する。ここで、処理対象パーツB1〜B4にネガセリフNS1、NS2またはポジセリフPS1、PS2をそれぞれ付加する場合、コーナー領域に対して適正化されたシミュレーション実行用モデルBを選択し、コーナー領域に最適なスレッショルドTBを設定して、光近接効果補正を行うことができる。
【0036】
また、図4(c)に示すように、処理対象パーツC1にバイアスBS1、BS2を付加することにより、シミュレーション補正されたパターンPCを生成する。ここで、処理対象パーツC1にバイアスBS1、BS2を付加する場合、ライン&スペース領域に対して適正化されたシミュレーション実行用モデルCを選択し、ライン&スペース領域に最適なスレッショルドTCを設定して、光近接効果補正を行うことができる。
【0037】
これにより、処理対象パーツA1、A2、B1〜B4、C1ごとに最適なスレッショルドレベルをそれぞれ設定することを可能としつつ、ハンマーヘッドH1、H2、ネガセリフNS1、NS2、ポジセリフPS1、PS2およびバイアスBS1、BS2を、処理対象パーツA1、A2、B1〜B4、C1にそれぞれ付加することが可能となり、処理対象パーツA1、A2、B1〜B4、C1のいずれかの補正精度を犠牲にすることなく、処理対象パーツA1、A2、B1〜B4、C1の補正精度を向上させることが可能となる。このため、リソグラフィー工程で形成されるパターンが微細化された場合においても、ライン端が短くなったり、コーナー部が丸まったり、ライン幅が太ったり、細ったりすることを抑制することが可能となり、半導体ウェハのイオン注入処理またはエッチング処理などを精度よく行うことが可能となる。
【0038】
次に、図5(a)に示すように、シミュレーション補正された各パターンPA、PB、PCの処理対象パーツA1、A2、B1〜B4、C1を統合することにより、シミュレーション補正された統合パターンP12を生成する。ここで、処理対象パーツA1、A2、B1〜B4、C1ごとに最適なスレッショルドレベルをそれぞれ設定することができるので、処理対象パーツA1、A2、B1〜B4、C1ごとにスレッショルドレベルが異なることがある。このため、シミュレーション補正後の処理対象パーツA1、A2、B1〜B4、C1が統合された統合パターンP12には、処理対象パーツA1、A2、B1〜B4、C1の接続部分で段差D1〜D6が発生する。
【0039】
次に、図5(b)に示すように、シミュレーション補正後の処理対象パーツA1、A2、B1〜B4、C1が統合された統合パターンP12に対し、ルールベース補正を行うことにより、段差D1〜D6が除去された統合パターンP13を生成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る光近接効果補正方法を示す図。
【図2】第1実施形態に係る光近接効果補正方法を示すフローチャート。
【図3】第2実施形態に係る光近接効果補正方法を示す図。
【図4】第2実施形態に係る光近接効果補正方法を示す図。
【図5】第2実施形態に係る光近接効果補正方法を示す図。
【符号の説明】
P1、P11 処理対象パターン、A1、A2、B1〜B4、C1 処理対象パーツ、PA、PB、PC、P13 補正パターン、H1、H2 ハンマーヘッド、NS1、NS2 ネガセリフ、PS1、PS2 ポジセリフ、BS1、BS2 バイアス、P12 統合パターン、D1〜D6 段差

Claims (10)

  1. 第1光近接効果補正パターンが付加された第1パーツと、
    前記第1パーツに統合され、前記第1光近接効果補正パターンと異なるスレッショルドレベルを有する第2光近接効果補正パターンが付加された第2パーツとを備えることを特徴とする露光用マスク。
  2. 第1スレッショルドレベルを有するハンマーヘッドが付加されたラインエンド領域と、
    第2スレッショルドレベルを有するセリフが付加されたコーナー領域と、
    第3スレッショルドレベルを有するバイアスが付加されたライン&スペース領域とを備えることを特徴とする露光用マスク。
  3. 処理対象パターンデータを入力するデータ入力手段と、
    前記入力データに基づいて、前記処理対象パターンを処理対象パーツに分解する分解手段と、
    前記処理対象パーツごとに適正化されたシミュレーションベース補正を行うシミュレーションベース補正手段と、
    前記シミュレーションベース補正された処理対象パーツを統合する統合手段とを備えることを特徴とする光近接効果補正装置。
  4. 前記統合された処理対象パーツのルールベース補正を行うルールベース補正手段をさらに備えることを特徴とする請求項3記載の光近接効果補正装置。
  5. 処理対象パターンデータを入力するデータ入力手段と、
    前記入力データに基づいて、ラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域に前記処理対象パターンを分解する分解手段と、
    前記ラインエンド領域についての第1シミュレーション実行用モデルを記憶する第1モデル記憶手段と、
    前記コーナー領域についての第2シミュレーション実行用モデルを記憶する第2モデル記憶手段と、
    前記ライン&スペース領域についての第3シミュレーション実行用モデルを記憶する第3モデル記憶手段と、
    前記第1シミュレーション実行用モデルに基づいて前記ラインエンド領域の補正を行う第1シミュレーションベース補正手段と、
    前記第2シミュレーション実行用モデルに基づいて前記コーナー領域の補正を行う第2シミュレーションベース補正手段と、
    前記第3シミュレーション実行用モデルに基づいて前記ライン&スペース領域の補正を行う第3シミュレーションベース補正手段と、
    前記補正されたラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域を統合する統合手段と、
    前記統合されたラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域のルールベース補正を行うルールベース補正手段とを備えることを特徴とする光近接効果補正装置。
  6. 処理対象パターンデータを入力するステップと、
    前記入力データに基づいて、前記処理対象パターンを処理対象パーツに分解するステップと、
    前記処理対象パーツごとに適正化されたシミュレーションベース補正を行うステップと、
    前記シミュレーションベース補正された処理対象パーツを統合するステップとを備えることを特徴とする光近接効果補正方法。
  7. 処理対象パターンデータを入力するステップと、
    前記入力データに基づいて、ラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域に前記処理対象パターンを分解するステップと、
    前記ラインエンド領域についての第1シミュレーション実行用モデルを取得するステップと、
    前記コーナー領域についての第2シミュレーション実行用モデルを取得するステップと、
    前記ライン&スペース領域についての第3シミュレーション実行用モデルを取得するステップと、
    前記第1シミュレーション実行用モデルに基づいて前記ラインエンド領域のシミュレーション補正を行うステップと、
    前記第2シミュレーション実行用モデルに基づいて前記コーナー領域のシミュレーション補正を行うステップと、
    前記第3シミュレーション実行用モデルに基づいて前記ライン&スペース領域のシミュレーション補正を行うステップと、
    前記補正されたラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域を統合するステップと、
    前記統合されたラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域のルールベース補正を行うステップとを備えることを特徴とする光近接効果補正方法。
  8. 半導体ウェハ上にフォトレジストを塗布する工程と、
    異なるスレッショルドレベルを有する光近接効果補正パターンが付加された露光用マスクを介して前記フォトレジストを露光する工程と、
    前記露光されたフォトレジストを現像する工程と、
    前記現像されたフォトレジストをマスクとして前記半導体ウェハのイオン注入処理またはエッチング処理を行う工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 処理対象パターンデータを取得するステップと、
    前記取得データに基づいて、前記処理対象パターンを処理対象パーツに分解するステップと、
    前記処理対象パーツごとに適正化されたシミュレーションベース補正を行うステップと、
    前記シミュレーションベース補正された処理対象パーツを統合するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする光近接効果補正プログラム。
  10. 処理対象パターンデータを取得するステップと、
    前記取得データに基づいて、ラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域に前記処理対象パターンを分解するステップと、
    前記ラインエンド領域についての第1シミュレーション実行用モデルを取得するステップと、
    前記コーナー領域についての第2シミュレーション実行用モデルを取得するステップと、
    前記ライン&スペース領域についての第3シミュレーション実行用モデルを取得するステップと、
    前記第1シミュレーション実行用モデルに基づいて前記ラインエンド領域のシミュレーション補正を行うステップと、
    前記第2シミュレーション実行用モデルに基づいて前記コーナー領域のシミュレーション補正を行うステップと、
    前記第3シミュレーション実行用モデルに基づいて前記ライン&スペース領域のシミュレーション補正を行うステップと、
    前記補正されたラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域を統合するステップと、
    前記統合されたラインエンド領域、コーナー領域およびライン&スペース領域のルールベース補正を行うステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする光近接効果補正プログラム。
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