JP2004340530A - 水素吸蔵合金容器 - Google Patents

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Yasuhiro Fujita
泰宏 藤田
Takashi Iwamoto
隆志 岩本
Masayuki Kawai
政征 河合
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Abstract

【課題】水素圧縮機などに用いられる水素吸蔵合金容器の設計変形、保守などを容易にする。
【解決手段】熱媒の出入口8、9がそれぞれ設けられ、少なくとも一端部を開閉可能にした筒状の熱交換ジャケット7と、該熱交換ジャケットの筒方向に沿って伸張し、該熱交換ジャケット内に抜き差し可能に配置される複数の水素吸蔵合金チューブ12と、水素吸蔵合金チューブに接続される複数の水素移動用配管17を備える。
【効果】保守、修理に際しては、所望のチューブを抜いて保守等を容易に行うことができ、修理、取り替え等においてはチューブを再度熱交換ジャケットに容易に配置できる。また、ジャケットの大きさやチューブの本数、配置間隔を適宜変更することで設計変形に容易に対応できる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水素吸蔵合金を収容して水素の吸放出を行う水素吸蔵合金容器に関するものであり、特に水素圧縮機に好適な水素吸蔵合金容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
来るべき水素エネルギー時代に向け、水素製造、輸送、貯蔵、利用に関する様々な技術開発が年を追うごとに活発化している。利用用途として最も実用化に期待がかかっているのが燃料電池自動車であり、このための水素貯蔵法として内圧35MPa以上の高圧水素タンクを搭載するのが主流となりつつある。これほどの高圧まで水素を圧縮させる機器として、現状ではダイアフラムによる機械式コンプレッサーが広く用いられているが、信頼性、メンテナンス性の面で未だ多くの課題が残っている。
一方、化学式コンプレッサーとして、水素吸蔵合金の水素吸放出反応を利用する試みが1970年代から始まっている(特許文献1、特許文献2、非特許文献1、非特許文献2)。水素吸蔵合金とは可逆的に多量の水素(100〜300NL/kg)を吸放出する金属材料であり、温度によってその水素吸放出平衡圧は大きく変化する。温度と水素吸放出平衡圧との関係は以下の式(1)で表される。
【0003】
【数1】
Figure 2004340530
【0004】
ここで、Pは水素吸放出平衡圧、Pは標準大気圧、△Hは標準水素化エンタルピー変化、ΔSは標準水素化エントロピー変化、Rは気体定数、Tは絶対温度を示す。例えば、代表的な水素吸蔵合金であるLaNi(ΔH=−30.1kJ/molH、ΔS=−108.8J/K・molH)では、室温(298K)での水素吸放出平衡圧は0.26MPaであるのに対し、100℃(373K)まで加熱するとその圧力は10倍以上の3.0MPaに達する。
【0005】
図1に水素圧縮の概略図を示す。図1中の2本の実線は温度Tおよび温度T(>T)における水素吸蔵合金のPCT曲線である。まず、吸収点1にて水素吸蔵合金は温度T、水素圧力Pの環境下でXの水素を吸収する。この合金を温度Tまで加熱すると、圧力P(>P)の水素をX−Xだけ放出する。水素が十分放出され、放出点2に達すると今度は合金を冷却しながら圧力Pの水素を導入する。このサイクルを繰り返すことで、圧力Pから圧力Pへの水素圧縮が実現される。以降、この種の圧縮サイクルに基づく圧縮機をMHコンプレッサーと呼ぶ(MHはMetal Hydrideの略)。
【0006】
MHコンプレッサーが機械式コンプレッサーに比べて優位な点を次に挙げる。
(イ)機械摺動部がないため、水素リーク、オイル混入、騒音、振動などの悪影響がほとんど無視できる。このため、メンテナンス費用が安価である。
(ロ)熱駆動による水素圧縮であるため、有効な廃熱源があればランニングコストはほぼゼロとなる。また、60℃〜200℃の低い排熱温度によって動作可能である。
(ハ)機械式コンプレッサー以上のコンパクト化、低コスト化が可能である。
【0007】
また、MHコンプレッサーは、水素平衡圧力の異なる複数の合金を組み合わせることで、多段圧縮が可能である。この方法を用いると、10MPaを超える圧力まで水素を昇圧することができる。例として、2段圧縮を図2を用いて説明する。図2はP−T線図と呼ばれ、横軸に絶対温度の逆数を、縦軸に水素圧力の対数をとったグラフである。前記式(1)より、水素吸蔵合金の平衡水素圧力の対数は温度の逆数に比例するため、P−T線図上では直線を描く。ここで、1段目MHおよび2段目MHがそれぞれ図2に示す直線をとるものとする。
まず、温度Tにて1段目MHに圧力Pの水素を吸収させる(点3)。次に、1段目MHを温度T(>T)まで加熱すると、平衡水素圧力はP(>P)となる(点4)。このとき、2段目MHの温度をTにするとその平衡水素圧力はP’(<P)であるため、1段目と2段目の容器間で水素の行き来ができ、1段目MHは水素を放出し、2段目MHは水素を吸収する(点5)。最後に、2段目MHを温度Tまで加熱すると、平衡水素圧力はP(>P)となって高圧水素が得られる(点6)。
【0008】
また、MHコンプレッサーは機械式コンプレッサーに比べ、1サイクルにかかる時間が長い(数分〜数十分)ため、単独運転では連続的な高圧水素の製造ができない。そこで、同性能の合金容器を複数個用意し、互いにサイクルをずらして運転することによって連続的に高圧水素を得る方法が考案されている。この方法を用いると、熱負荷が安定するメリットもある。
現在までにMHコンプレッサーに関して以下の技術的提案があった。
(a)圧縮効率の向上のための水素圧回収方法および顕熱回収方法の提案。(特許文献3)
(b)新規な水素吸蔵合金容器、熱交換容器の提案。(特許文献4、5、6)
(c)容器顕熱ロスの低減のため、合金そのものを低温・低圧槽と高温・高圧槽との間を流動的に行き来させるMHコンプレッサーの提案。(特許文献7、8、非特許文献3)
(d)新規なMHコンプレッサーシステムの提案。(特許文献9、10、11、12)
【0009】
続いて、従来までのMHコンプレッサーの試作例を下記に挙げる。
Ergenics,Inc.(米)は吸入水素圧0.34MPa、吐出水素圧3.4MPa、冷却水温度20℃、温水温度75℃、水素処理量1.7Nm/hのMHコンプレッサーを試作している(非特許文献4)。この圧縮機は4種類の水素吸蔵合金を用いた4段圧縮システムをとっている。合金は外径9.5mm、肉厚0.8mmの細管内に内蔵されており、さらに圧縮段ごとに各1本ずつ計4本の細管をまとめて熱交換チューブ(外径28・6mm、肉厚1.3mm)内に挿入した構造となっている。合金重量当たりの伝熱面積が非常に大きいため、2分/サイクルの短時間での加熱・冷却行程が実現されている。
【0010】
National Ukrainian Academy of Sciences(ウクライナ)は、吸入水素圧0.3MPa、吐出水素圧15.0MPa、水素処理量10Nm/hの工業用MHコンプレッサーを開発した(非特許文献5)。2種類の合金を用いた2段圧縮機であり、合金内蔵チューブ内に配置した電気ヒーターによって合金を加熱し、ファンによってチューブ外面を空冷することで合金を冷却する構造となっている。
【0011】
また、Institute of Energy Process Engineering(独)は、吸入水素圧0.5MPa、吐出水素圧12.5MPa、冷却水温度10℃、温水温度100℃、水素処理量0.3Nm/hのMHコンプレッサーを試作している(非特許文献6)。この圧縮機は2種類の合金を用いた2段階圧縮を採用しており、内容積2.5Lの合金容器内部に熱交換チューブを螺旋状に巻いて配置する構造となっている。試験の結果、放出時間を20分に設定した時に最大流量が得られている。
【0012】
【特許文献1】
米国特許第3943719号明細書
【特許文献2】
米国特許第4085590号明細書
【特許文献3】
特許第1779135号明細書
【特許文献4】
米国特許第4505120号明細書
【特許文献5】
特許第1688721号明細書
【特許文献6】
特許第1848043号明細書
【特許文献7】
特許第1327201号明細書
【特許文献8】
特開平9−249401号公報
【特許文献9】
米国特許第4402187号明細書
【特許文献10】
特許第1612703号明細書
【特許文献11】
西独国特許第3809680号明細書
【特許文献12】
特許第2648959号明細書
【非特許文献1】
”IECEC ’75 RECORD”,(1975),p1339
【非特許文献2】
”Proc.Int.Symp.Hydrides Energy Storage”,(1978),p251
【非特許文献3】
”Hydrogen Energy Prog.”,Vol.8,No.3,p.1419(1990)
【非特許文献4】
”Proc.18th IECEC”,(1983),p1746
【非特許文献5】
”Hydrogen Power:Theoretical and Engineering Solutions”,(1998),p323
【非特許文献6】
”Hydrogen Power:Theoretical and Engineering Solutions”,(1998),p383
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の技術には熱効率の向上や装置のコンパクト化などの工夫は見られるものの、設計・製造時の労力およびコストの低減、メンテナンス性の向上、多様な水素処理量・水素圧への対応性に関する技術は考案されてこなかった。そのため、以下の点が課題として残っている。
【0014】
設計・製造:需要家によって吸入・吐出圧力、水素処理量、装置サイズの要求は千差万別であり、従来の技術では仕様に沿った設計変更を余儀なくされるため、設計の規格化は困難なものと考えられる。また、製造においても、合金容器や熱媒チューブの形状が複雑であるため、製造コストや納期の点で不利となる。
【0015】
保守・修理:わが国では高圧ガス保安法によって高圧ガス使用機器の定期保安検査および自主検査が義務づけられているが、従来の技術で製造された合金容器は表面検査等が困難な構造であることが多い。また、検査の結果修理すべき箇所が発見された場合も、構造の複雑さ故にその他の正常な部位も含めて新規に交換しなければならない設計となっているものも少なくない。さらに、水素吸蔵合金は水素活性化後空気に触れるとその水素化能力が著しく低下するため、水素配管の修理・交換などの際は細心の注意を払う必要があり、場合によっては合金ごと交換しなければならない。
【0016】
処理能力・水素圧の変更:従来のMHコンプレッサーの製作・納入後、その水素処理能力・水素圧を変更する場合は、新たなMHコンプレッサーを追加するか、合金容器を丸ごと交換しなければならない。
【0017】
本発明は、上記事情を背景としてなされたものであり、設計・製造が容易で、多様な水素処理等にも容易に対応ができ、さらに、修理・交換などの保守が容易であり、さらに処理能力の変更を可能にする水素吸蔵合金容器を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明の水素吸蔵合金容器のうち、請求項1記載の発明は、熱媒の出入口がそれぞれ設けられ、少なくとも一端部を開閉可能にした筒状の熱交換ジャケットと、該熱交換ジャケットの筒方向に沿って伸張し、該熱交換ジャケット内に抜き差し可能に配置される複数の水素吸蔵合金チューブと、該水素吸蔵合金チューブに接続される複数の水素移動用配管とを備えることを特徴とする。
【0019】
請求項2記載の水素吸蔵合金容器の発明は、請求項1記載の発明において、前記水素移動用配管には、前記各水素吸蔵合金チューブに対する開閉弁がそれぞれ設けられていることを特徴とする。
【0020】
請求項3記載の水素吸蔵合金容器の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記水素移動用配管の一部または全部は、少なくとも熱交換ジャケット外部に伸張する水素移動用主管に熱交換ジャケット内で着脱可能に接続されていることを特徴とする。
【0021】
請求項4記載の水素吸蔵合金容器の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記水素移動用配管は、1つの水素吸蔵合金チューブに接続された部分が、他の水素吸蔵合金チューブと接続された他の部分と、着脱可能に接続されているとともに、前記した他の部分は、前記した1つの水素吸蔵合金チューブを熱交換ジャケットに対し抜き差しする際に該水素吸蔵合金チューブと干渉しない位置にあることを特徴とする。
【0022】
請求項5記載の水素吸蔵合金容器の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記水素吸蔵合金チューブは、それぞれ水素平衡圧の異なる水素吸蔵合金を収容する複数のグループからなることを特徴とする。
【0023】
請求項6記載の水素吸蔵合金容器の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、前記熱交換ジャケットの内部には、前記水素吸蔵合金チューブと交差する方向に沿ってジャケットの内部空間の一部または全部を遮る仕切板が配置されていることを特徴とする。
【0024】
請求項7記載の水素吸蔵合金容器の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の発明において、前記仕切板は、水素吸蔵合金チューブが抜き差し可能に挿入されるチューブ挿通孔が形成されていることを特徴とする。
【0025】
請求項8記載の水素吸蔵合金容器の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の発明において、前記水素吸蔵合金チューブの外面および/または内面にフィンが取り付けられていることを特徴とする。
【0026】
請求項9記載の水素吸蔵合金容器の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の発明において、前記水素吸蔵合金チューブが直管であることを特徴とする。
【0027】
本発明では、円筒、角筒などの形状を有する熱交換ジャケットに筒方向に伸張する水素吸蔵合金チューブを配置するものとしたので、設計変更においては、ジャケットの大きさやチューブの本数、配置間隔を適宜変更することで容易に対応することができる。さらには、予め、必要とされる処理能力に合わせて設計変更すべき事項をパラメータ化して仕様を定めておくこともできる。
【0028】
また、各水素吸蔵合金チューブは、熱交換ジャケットに対し抜き差し可能になっているので、保守、修理に際しては、所望のチューブを抜いて保守等を容易に行うことができ、修理、取り替え等においてはチューブを再度熱交換ジャケットに容易に配置することができる。これら処理においてはチューブは直管である方が処理が容易となる。また、各水素吸蔵合金に接続される複数の水素移動用配管を配置したので、水素吸蔵合金チューブの抜き差しに際しては一部の水素移動用配管の接続を解くことでチューブの取り出しを容易に行うことができる。このため、水素移動用配管は、ジャケット外部に伸張する水素移動用主管に着脱可能に接続することが提案される。また、水素移動用配管は、1つの水素吸蔵合金チューブに接続された部分が、他の水素吸蔵合金チューブと接続された他の部分と、着脱可能に接続されているものとして、この他の部分は、1つの水素吸蔵合金チューブを熱交換ジャケットに対し抜き差しする際にこの水素吸蔵合金チューブと干渉しない位置にあるものとするのが望ましい。このような接続状態にすることで任意のチューブを容易に抜き差しすることを可能にする。また、水素移動用配管には、各水素吸蔵合金チューブに対する開閉弁を設けることができる。これによりいずれかのチューブの抜き差しに際し、他のチューブに対する開閉弁を閉じておくことで収容されている水素吸蔵合金の被毒などを避けることができる。このため、開閉弁は、各水素吸蔵合金に個別に対応する数を配置するのが望ましい。
【0029】
また、本発明の水素吸蔵合金容器の構造では、チューブの抜き差しを容易に行うことができるので、熱交換ジャケットの内部には、追加して水素吸蔵合金チューブを収容可能な余部空間を設けておくこともできる。
【0030】
また、この水素吸蔵合金チューブは、水素平衡圧の異なる水素吸蔵合金を収容する複数のグループで構成されているものであってもよい。その場合、グループ間のチューブでは、水素の移動を可能にすることで水素の多段圧縮が可能になる。
なお、水素吸蔵合金チューブが複数のグループで構成される場合も含めて、各水素吸蔵合金チューブは、外形形状を共通にするものが望ましい、これにより設計変更が容易になり、また保守、修理においてもチューブの抜き差し作業を円滑に行うことが可能になる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態を図3、4に基づいて説明する。なお、この実施形態の水素吸蔵合金容器は、2段圧縮式MHコンプレッサーを構成する例である。
熱交換ジャケット7は、円筒形状で構成され、その一端部近辺に熱媒/冷媒入口8、他端部近辺に熱媒/冷媒出口9が設けられており、さらに両端部にフランジ10を取り付けることによって蓋板11、11をボルト締めして閉止できるようになっている。したがってボルトを緩めて蓋板11を外すことによってその一端部を開くことができる。
【0032】
上記熱交換ジャケット7の内部には、計14本の直管形状の合金内蔵チューブ12を筒方向に沿って収容することができる。熱交換ジャケット7内には、径方向断面に沿った複数の仕切板16…16が筒方向に間隔を有して配置されている。該仕切板16は、筒方向両端に位置するものでは、熱交換ジャケット内の径方向断面を遮断する形状を有しており、その内側に位置する仕切板16では、径方向端部に位置する一部開口を除いて熱交換ジャケット内の径方向断面を遮断する形状を有している。該開口は、隣接する仕切板16において交互に異なる端部に位置している。この仕切板16…16を設置することで熱媒/冷媒と水素吸蔵合金チューブ12との熱交換が効率よく進行できるよう配慮されている。なお、各仕切板16には、各水素吸蔵合金チューブ12が挿入・貫通する挿通孔16a…16aが形成されている。
【0033】
各水素吸蔵合金チューブ12は、それぞれ一端に閉止バルブ13が取り付けられて水素移動配管17に接続されている。水素移動配管17は、複数配置されており、それぞれチューブフィッティング19を介して熱交換ジャケット7の外部に伸張する低圧側水素移動主管14または高圧側水素移動主管15に接続されている。なお低圧側水素移動主管14および高圧側水素移動主管15は、熱交換ジャケット7の外部でコンプレッションフィッティング18が介設されている。
また、水素移動配管17は、各水素吸蔵合金チューブ12毎に分割されてそれぞれチューブフィッティング19によって接続されている。このため、水素移動配管17は、レンチ等を用いることで容易にその脱着が可能である。なお、水素移動配管17の分割箇所は、1つの水素合金チューブ12を抜き差しする際に、該水素合金チューブ12とともに移動する水素移動配管以外の残余の水素移動配管17が、抜き差しされるのチューブ12と干渉しないように位置している。また、水素移動主管14、15は、いずれの水素吸蔵合金チューブ12を抜き差しする際にも該チューブ12と干渉しない位置に配置されている。
【0034】
なお、本実施形態のMHコンプレッサーは2段圧縮であるので、合金内蔵チューブ12は低圧用と高圧用の2種類(2グループ)で構成されている。したがって、水素移動配管17は低圧系統20と高圧系統21に区別されている。すなわち、低圧系統20の水素移動管17は、前記した低圧側水素移動主管14に接続され、高圧系統21の水素移動配管17は、前記した高圧側水素移動主管15に接続されている。ここで、図に示すように低圧系統に属する合金内蔵チューブの方が高圧系統のものよりも本数が少なくなっている。その理由は、内部で発生する圧力に違いによって後者に比べて前者のチューブ肉厚を薄くできるため単位チューブ長さあたりに収納しうる水素吸蔵合金量が多くなり、結果として必要チューブ長さが短くて済むためである。
【0035】
次に、水素吸蔵合金チューブ12の詳細を図5の断面図を示す。
チューブ12内には、熱伝導率の向上のために数mm間隔で薄い円盤状のアルミニウムフィン28が配置されており、該アルミニウムフィン28の間に粒状に粉砕された水素吸蔵合金29が充填されている。また、水素通気用に、該水素吸蔵合金29とアルミニウムフィン28を貫いて数本の繊維チューブ27がチューブの長手方向に沿って配置されている。水素吸蔵合金チューブ12の一端はエンドキャップ31によって溶接閉止されており、もう一端はグラスウール26、焼結金属フィルター25が詰められた後、中心に水素入出孔23を設けたヘッドキャップ24が溶接される。水素入出孔23にはさらに水素導管22が差し込み溶接され、閉止バルブ13が接続されている。該閉止バルブ13には、前記したように分割された水素移動配管17が接続され、該水素移動配管17にチューブフィッティング19が取り付けられて、他の分割された水素移動配管17に接続されている。
【0036】
上記実施形態では、低圧系統20および高圧系統21が同一の熱交換ジャケット7内にあるため、低圧系統20が水素放出行程にあるとき、高圧系統も水素放出行程にある。したがって、低圧系統20で昇圧された水素を直接高圧系統に導入することはできない。そのため、以下のような対応策(a)(b)のいずれかが採られる。
(a)熱交換ジャケット外部に低圧系統と高圧系統とを結ぶバッファタンク34を設ける(図6)。図中32は、低圧水素供給源、33は高圧水素需要先、35はバルブである。
この構成の圧縮機では、熱交換ジャケット7に、熱媒/冷媒入口8、熱媒/冷媒出口9を通して冷媒を連続的に導入すると、チューブ12内の水素吸蔵合金が冷却される。これに伴って低圧水素供給源32側のバルブ35とバッファタンク34の高圧側水素移動主管15側のバルブ35を開ける。なお、このとき、バッファタンク34には中圧の水素が収容されているものとする。すると、低圧水素供給源32の低圧水素が低圧側水素移動主管14から低圧系統20の水素移動配管17を通して水素吸蔵合金チューブ12に導入され、該チューブ12内の水素吸蔵合金に水素が吸蔵される。一方、バッファタンク34に収容されている中圧の水素は、高圧側水素移動主管15から高圧系統21の水素移動配管17を通して水素吸蔵合金チューブ12に導入され、該チューブ12内の水素吸蔵合金に水素が吸蔵される。
【0037】
上記工程が完了すると、上記で開いたバルブ35、35を閉じ、バッファタンク34の低圧側水素移動主管14側のバルブ35と、高圧水素需要先34のバルブ35を開く。そして熱交換ジャケット7の熱媒/冷媒入口8、熱媒/冷媒出口9を通して熱媒を連続的に導入すると、チューブ12内の水素吸蔵合金が加熱される。すると、低圧系統20において、水素吸蔵合金チューブ12内の水素吸蔵合金で水素が放出され、水素移動配管17および低圧側水素移動主管14を通して中圧の水素がバッファタンク32に送出される。一方、高圧系統21においては、水素吸蔵合金チューブ12内の水素吸蔵合金から水素が放出され、水素移動配管17および高圧側水素移動主管15を通して高圧の水素が高圧水素需要先33に送られる。上記サイクルを繰り返すことで低圧の水素を2段で圧縮して高圧の水素を供給することができる。
【0038】
(b)同性能・同量の水素吸蔵合金チューブを搭載した熱交換ジャケットを複数基(図では熱交換ジャケット7と7a)用意し、加熱・冷却サイクルを互いにずらして運転する(図7)。
この構成の圧縮機では、低圧水素供給源32と、高圧水素需要先33と、熱交換ジャケット7、熱交換ジャケット7a間にバルブ35を設けて水素移動を制御する。
【0039】
先ず、上記実施形態と同様に、熱交換ジャケット7内の水素吸蔵合金を冷媒によって冷却し、熱交換ジャケット7a内の水素吸蔵合金を熱媒によって加熱する行程を説明する。熱交換ジャケット7では、バルブ35の制御によって低圧水素供給源32の水素が低圧系統の水素吸蔵合金に吸蔵され、高圧系統では、熱交換ジャケット7aの低圧系統の水素吸蔵合金から放出された水素が導入されて水素吸蔵合金に吸蔵される。熱交換ジャケット7aでは、上記のように低圧系統の水素吸蔵合金から放出された中圧の水素が熱交換ジャケット7側に送出され、高圧系統の水素吸蔵合金から放出された高圧の水素が高圧水素需要先33に供給される。
【0040】
上記行程が完了すると、熱交換ジャケット7側の水素吸蔵合金を熱媒で加熱し、熱交換ジャケット7a側の水素吸蔵合金を冷媒によって冷却する。この結果、熱交換ジャケット7側では、低圧系統の水素吸蔵合金から放出された水素が熱交換ジャケット7a側に供給され、高圧系統の水素吸蔵合金から放出された水素が高圧水素需要先33に供給される。一方、熱交換ジャケット7a側では、低圧系統の水素吸蔵合金に低圧水素供給源32の水素が吸蔵され、高圧系統の水素吸蔵合金では上記のように熱交換ジャケット7の低圧系統の水素吸蔵合金から放出された水素が吸蔵される。
この実施形態では、これらの行程を繰り返すことで低圧の水素を2段で圧縮して連続して高圧の水素を供給することができる。
【0041】
上記の水素吸蔵合金容器のメンテナンスを行う際には、まず熱交換ジャケット7内に溜まった熱媒/冷媒を抜き、水素移動配管17内の水素圧を常圧付近まで低下させる。続いて一方の蓋板11を取り外し、それぞれの水素吸蔵合金チューブ12に接続された閉止バルブ13を閉じ、必要なチューブフィッティング19を取り外してから水素吸蔵合金チューブ12を水素吸蔵合金容器から引き抜く。この際には、他部材と干渉することなく必要な水素吸蔵合金チューブを容易に引き抜くことができる。引き抜いたチューブについては、気密・耐圧試験や表面検査、場合によっては非破壊検査を実施し、もしリークや欠陥が認められた場合は、該当する水素吸蔵合金チューブを同等のものと交換する。点検後、再び水素吸蔵合金チューブ12を熱交換ジャケット7内に差し入れ、水素移動配管17にチューブフィッティング19を接続した後、水素移動配管17内に混入した空気を除くために真空ポンプにて真空引きする。真空引き後、閉止バルブ13を開放し、熱交換ジャケット7の蓋板11を閉鎖する。これら一連の作業によって保守、点検作業を容易に行うことができる。
【0042】
また、将来的に水素処理量や吐出水素圧力の増加が見込まれる場合は、図8に示すように熱交換ジャケット70の径を必要な径よりも大きくとり、水素吸蔵合金チューブを後から追加できるように予備のスペース(余部空間70a)を空けておく。この場合に、仕切板16には、追加して配置する水素吸蔵合金チューブのための挿通孔16aを形成しておいてもよく、また、必要に応じて該挿通孔16aには蓋をしておいてもよい。
上記構成の水素吸蔵合金容器では、水素処理量の増大が望まれた場合は、既存の水素吸蔵合金チューブと同等のチューブを予備のスペースに差し入れ、水素移動配管を接続するだけで改造は完了する。一方、水素圧力の増加は、昇圧に必要な性能を有した水素吸蔵合金を納めた水素吸蔵合金チューブを予備のスペースに追加し、逆止弁や自動バルブ等の構成を改めることで実現できる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の水素吸蔵合金容器によれば、熱媒の出入口がそれぞれ設けられ、少なくとも一端部を開閉可能にした筒状の熱交換ジャケットと、該熱交換ジャケットの筒方向に沿って伸張し、該熱交換ジャケット内に抜き差し可能に配置される複数の水素吸蔵合金チューブと、該水素吸蔵合金チューブに接続される複数の水素移動用配管とを備えるので、本発明により、次のような効果が認められる。
(イ)水素吸蔵合金チューブを熱交換ジャケット内から引き出しやすくなり、点検、交換作業が簡便化される。該チューブは直管とすることにより該作業はより容易になる。
(ロ)水素吸蔵合金チューブの外径を標準化することにより、多様な水素処理能力、水素圧のMHコンプレッサーの設計・製造を簡便化・低コスト化できる。
(ハ)水素吸蔵合金チューブおよび熱交換ジャケットの長さを変更することで、設置場所の大きさに応じた柔軟な寸法調整が可能である。
(ニ)それぞれの水素吸蔵合金チューブに閉止バルブを設けることで合金を大気に晒すことなく点検、交換作業が実施できる。
素圧力の変更に容易に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】水素吸蔵合金のPCT線図と圧縮サイクルの概略を示す図である。
【図2】2種類の水素吸蔵合金を用いた2段圧縮のP−T線図である。
【図3】本発明の一実施形態を示す斜視図である。
【図4】同じく入口方向から見た図である。
【図5】同じく水素吸蔵合金チューブの断面図である。
【図6】同じくバッファタンクを用いたMHコンプレッサーの水素配管構成図である。
【図7】同じく2基の熱交換ジャケットを用いたMHコンプレッサーの水素配管構成図である。
【図8】拡張のための予備スペースを設けた場合の他の実施形態における熱交換ジャケットを入口方向から見た図である。
【符号の説明】
1 水素吸収点
2 水素放出点
3 1段目MH吸収点
4 1段目MH放出点
5 2段目MH吸収点
6 2段目MH放出点
7 熱交換ジャケット
8 熱媒/冷媒入口
9 熱媒/冷媒出口
10 フランジ
11 蓋板
12 水素吸蔵合金チューブ
13 閉止バルブ
14 低圧側水素移動主管
15 高圧側水素移動主管
16 仕切板
17 水素移動配管
18 コンプレッションフィッティング
19 チューブフィッティング
20 低圧水素系統
21 高圧水素系統
22 水素導管
23 水素入出孔
24 ヘッドキャップ
25 焼結金属フィルター
26 グラスウール
27 通気材
28 アルミニウムフィン
29 水素吸蔵合金
31 エンドキャップ
32 低圧水素供給源
33 高圧水素需要先
34 バッファタンク
35 バルブ

Claims (9)

  1. 熱媒の出入口がそれぞれ設けられ、少なくとも一端部を開閉可能にした筒状の熱交換ジャケットと、該熱交換ジャケットの筒方向に沿って伸張し、該熱交換ジャケット内に抜き差し可能に配置される複数の水素吸蔵合金チューブと、該水素吸蔵合金チューブに接続される複数の水素移動用配管とを備えることを特徴とする水素吸蔵合金容器。
  2. 前記水素移動用配管には、前記各水素吸蔵合金チューブに対する開閉弁がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1記載の水素吸蔵合金容器。
  3. 前記水素移動用配管の一部または全部は、少なくとも熱交換ジャケット外部に伸張する水素移動用主管に熱交換ジャケット内で着脱可能に接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の水素吸蔵合金容器。
  4. 前記水素移動用配管は、1つの水素吸蔵合金チューブに接続された部分が、他の水素吸蔵合金チューブと接続された他の部分と、着脱可能に接続されているとともに、前記した他の部分は、前記した1つの水素吸蔵合金チューブを熱交換ジャケットに対し抜き差しする際に該水素吸蔵合金チューブと干渉しない位置にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の水素吸蔵合金容器。
  5. 前記水素吸蔵合金チューブは、それぞれ水素平衡圧の異なる水素吸蔵合金を収容する複数のグループからなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の水素吸蔵合金容器。
  6. 前記熱交換ジャケットの内部には、前記水素吸蔵合金チューブと交差する方向に沿ってジャケットの内部空間の一部または全部を遮る仕切板が配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の水素吸蔵合金容器。
  7. 前記仕切板は、水素吸蔵合金チューブが抜き差し可能に挿入されるチューブ挿通孔が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の水素吸蔵合金容器。
  8. 前記水素吸蔵合金チューブの外面および/または内面にフィンが取り付けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の水素吸蔵合金容器。
  9. 前記水素吸蔵合金チューブが直管であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の水素吸蔵合金容器。
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