JP2004339918A - シャッター用ディスプレイ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 大がかりな設備工事を要することなく極めて簡単な工事で既存のシャッターに対して表示性に優れた各種宣伝広告や装飾効果を付加することができ、さらにシャッター面への汚損にも対処することができるシャッター用ディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】 巻取ロール4を設けて上下動自在な巻き上げ式シャッター6を下げた状態でその表面を覆うべく、シャッター上部に上端を固定しかつシャッターを上げた状態でシャッターとともに前記巻取ロールに巻き取られる可撓性を有するディスプレイシート2と、ディスプレイシートの下部を下方に牽引付勢してディスプレイシートをシャッター表面に密接させるべくシャッター下部に配設される牽引部材7とからシャッター用ディスプレイ装置1を構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、店舗等における建物に開閉自在に設置され、シャッター下降時にあっても往来する人の目にとまりやすいシャッター前面部分に着目して案出されたものであり、シャッター本来の機能の他に各種広告宣伝や装飾に供することを可能とする取り付け容易なシャッター用ディスプレイ装置に関する。
従来、建物のシャッターに装飾を施すためには、シャッター表面にペンキ等で装飾の表示体を描くことが行われていたが、複数枚の細長いスラットを組み合わせて構成されるシャッターにペンキで表示体を描いても、スラット相互間の接合部分で表示体が分断されてしまい、装飾としての美観は損なわれていた。そこで、従来のシャッター表面にシート体を位置させ、このシート体に装飾を施すシャッター用ディスプレイ装置が案出された。このシャッター用ディスプレイ装置としては、シャッターの巻取装置の前面上部にディスプレイシートの巻取装置を配設するとともに、シャッターの下端に、表示体を形成してなる磁石シートからなるディスプレイシートの下端を固定し、シャッターの下降に対応させてディスプレイシートをシャッターに磁着させつつ繰り出す構造のものが存在する。この従来のシャッター用ディスプレイ装置は、既存のシャッターに設置することができ、シャッター表面に各種広告宣伝や装飾を施すことができるものである(例えば、特許文献1参照。)。
特開平1−178694号公報
しかしながら、前述した従来のシャッター用ディスプレイ装置にあっては、シャッターの巻取装置の近傍にディスプレイシート専用の巻取装置を設置する必要がある等大がかりな装置となることから、これを設置するためには多大の労苦と複雑な設置工事と多額の工事費用を余儀なくされていた。また、ディスプレイシートの交換も同様に容易ではなく、作業には手間と時間を要するものであった。さらに近年、シャッターに対してカラースプレイなどによる落書き等による汚損被害が多発しており、このシャッターの汚損は除去しづらいことからその解決策が求められていた。
そこで本発明は、大がかりな設備工事を要することなく極めて簡単な工事で既存のシャッターに対して表示性に優れた各種宣伝広告や装飾効果を付加することができ、さらにシャッター面への汚損にも対処することが可能なシャッター用ディスプレイ装置を提供することを目的とする。
前述の目的を達成するため、本発明のシャッター用ディスプレイ装置は、巻取ロールにより上下動自在な巻き上げ式シャッターと、該シャッターを下げた状態においてはシャッター表面上に位置し、シャッターを上げた際にはシャッターとともに前記巻取ロールに巻き取られるシャッター上部に上方部分を固定してなるシート体と、該シート体がシャッターを下げた状態においてはシャッター表面上に撓むことなく張設されシャッターを上げる際にはシャッター表面に位置しながらシャッターとともに整然と巻き取られるべくシート体の下方部を常時下方向に牽引付勢してシート体をシャッター表面に密接させる牽引部材とからなることを特徴とするものである。
また、シート体をシャッター表面に密接させるための牽引部材は、一方部分をシャッターに取り付け他方部分にてシート体下方部を接続しシート体を常時下方向に牽引付勢することを特徴とするものである。
また、シート体をシャッター表面に密接させるための牽引部材は、シャッターに取り付けられてなり、この牽引部材にはシート体下方部を接続しシート体を常時下方に向かって牽引付勢するためシート体下方部を巻取自在の回転体を備えたことを特徴とするものである。
また、シート体をシャッター表面に密接させるための牽引部材は、シート体下方部に取り付けられてなる錘体としたことを特徴とするものである。
また、シート体は宣伝広告用や装飾用の表示体を形成したことを特徴とするものである。
また、シート体はその表面に落書き等を消去することのできるフィルム貼着やコーティング等の防汚加工を施してなることを特徴とするものである。
また、シート体は可撓性を有する磁石シートを備えるとともに、該磁石シートはシャッターに磁着しつつ滑ることを可能とすべくその表面にフッ素樹脂シート等を貼着したりフッ素樹脂コーティング等を施したりする低摩擦手段を備えてなることを特徴とするものである。
また、シート体の両側部は、シャッターの両側部をガイドするシャッターガイド内に配置されることを特徴とするものである。
また、牽引部材は、シャッターに着脱自在に取り付け可能とするための磁石体を備えたことを特徴とするものである。
また、シート体には可撓性を有するシート状の補強部材を貼設してなることを特徴とするものである。
また、シート体の上下方向に貼設する補強部材には、切欠部を設けてシャッターを上下動する際にシート体に加わる上下方向の衝撃を緩衝させることを特徴とするものである。
また、シート体の下端に補強部材を貼設するとともに、該補強部材両端はシャッターの両側部をガイドするシャッターガイド内に配置されることを特徴とするものである。
また、シート体の下端に貼設された補強部材をシャッターに密着するための磁石体を補強部材の位置するところのシート体に配設することを特徴とするものである。
また、シート体下方部を接続し常時下方向に向かって牽引付勢するためシート体下方部を巻取自在の回転体はシート体接続部分とともにシャッターに取り付けられたボックス体内に収納されるとともに、ボックス体におけるシート体挿通個所となるボックス体開口部に雨水が浸入することを防止するため、ボックス体には先端部がシート体上面に常時接触してなる雨水浸入防止部材を突設したことを特徴とするものである。
また、シャッター両側部を収納するシャッターガイドはシャッター両側部収納用開口両端部に収納するシャッター方向に向って突出する係止部を連接するとともに、シャッター表面上に位置するシート体両側上面にはシャッターガイド内において反シート体方向に向って突出する突出部を有するストッパー部材を取り付けてなり、風等によりシート体が揺動あるいは移動しシート体がシャッターガイドの開口部より抜け出さんとしても前記シート体のストッパー部材が前記シャッターガイドの係止部に当接係止されシート体がシャッターガイドより離脱することを防止することを特徴とするものである。
また、ストッパー部材は平板部材と該平板部材の一方端を曲折しシャッターガイドの係止部と当接自在な突出部とからなり、前記平板部材は両面テープ等の接着剤によりシート体の両側部上面に取付けられてなることを特徴とするものである。
また、ストッパー部材における突出部の外縁部はテーパー状に形成されてなり、シャッターガイド内に突起等の障害物が存在してもこれを容易に乗り越えスムースに移動することができることを特徴とするものである。
また、ストッパー部材における曲折部外周にアール部分を形成したことを特徴とするものである。
また、ストッパー部材はシート体両側部に間隔をおいて複数個所取り付けてなることを特徴とするものである。
また、シャッターガイドの係止部はシャッター方向に向って突出する突出部と、この突出部に連接されシャッターと平行方向に曲折しシャッターガイドのストッパー部材と当接する当接部からなることを特徴とするものである。
また、巻取ロールにより上下動自在な巻き上げ式シャッターと、該シャッターを下げた状態においてはシャッター表面上に位置し、シャッターを上げた際にはシャッターとともに前記巻取ロールに巻き取られるシャッター上部に上方部分を固定してなるシート体と、該シート体がシャッターを下げた状態においてはシャッター表面上に撓むことなく張設されシャッターを上げる際にはシャッター表面に位置しながらシャッターとともに整然と巻き取られるべくシート体の下方部を常時下方向に牽引付勢してシート体をシャッター表面に密接させる牽引部材とからなるシャッター用ディスプレイ装置において、前記シャッターガイドの延長線上の前記巻取ロールの手前に該巻取ロールとシャッターガイドとの間を移動するシャッターを案内するガイド板を配設するとともに、前記シート体が繰り出される際にシート体の下端がガイド板を乗り越えて離脱することを防ぐべく、前記シャッター両縁部のシート体側の下部にシート体表面下部とシャッターガイドとの間に介在してシャッターガイド内を上下動するガイド部材を備えることを特徴とするものである。
以上詳述の如く、本発明のシャッター用ディスプレイ装置によれば、巻取ロールにより上下動自在な巻き上げ式シャッターと、該シャッターを下げた状態においてはシャッター表面上に位置し、シャッターを上げた際にはシャッターとともに前記巻取ロールに巻き取られるシャッター上部に上方部分を固定してなるシート体と、該シート体がシャッターを下げた状態においてはシャッター表面上に撓むことなく張設されシャッターを上げる際にはシャッター表面に位置しながらシャッターとともに整然と巻き取られるべくシート体の下方部を常時下方向に牽引付勢してシート体をシャッター表面に密接させる牽引部材とから構成することで、従来のごとく大がかりな設備工事を要することなく極めて簡単な工事で既存のシャッターに対して表示性に優れた各種宣伝広告や装飾効果を付加することができるものである。
また、シート体をシャッター表面に密接させるための牽引部材は、一方部分をシャッターに取り付け他方部分にてシート体下方部を接続しシート体を常時下方向に牽引付勢すること、またシート体をシャッター表面に密接させるための牽引部材は、シャッターに取り付けられてなり、この牽引部材にはシート体下方部を接続しシート体を常時下方に向かって牽引付勢するためシート体下方部を巻取自在の回転体を備えること、またシート体をシャッター表面に密接させるための牽引部材は、シート体下方部に取り付けられてなる錘体とすることで、シート体はシャッターを上げ下げしても歪んだり傾いたりすることなく常に整然とした状態で張設され、シャッター表面に好適に密接する。
また、シート体は宣伝広告用や装飾用の表示体を形成することで、下降時のシャッターを往来する人の目にとまりやすい好適な広告宣伝や装飾に供することができる。
また、シート体はその表面に落書き等を消去することのできるフィルム貼着やコーティング等の防汚加工を施すことで、シャッターに対して落書き等の汚損被害があっても、溶剤で容易に消去して対処することができるので、好適な美観を維持することができる。
また、シート体は可撓性を有する磁石シートを備えるとともに、該磁石シートはシャッターに磁着しつつ滑ることを可能とすべくその表面にフッ素樹脂シート等を貼着したりフッ素樹脂コーティング等を施したりする低摩擦手段を備えてなることで、シート体に皺が生じたり端から捲り上がる等の事態を防いでシート体をシャッターとともに整然と巻き取ることができる。
また、シート体の両側部は、シャッターの両側部をガイドするシャッターガイド内に配置されることで、シート体が風に煽られてたなびくことを防ぎ整然とシャッター上に位置させることができる。
また、牽引部材は、シャッターに着脱自在に取り付け可能とするための磁石体を備えたことで、シャッター用ディスプレイ装置を取り付けるに際して既存のシャッターに孔を開ける等の傷をつけることがなく、またディスプレイシートの位置調整をするべく着脱自在とすることができることから便宜である。
また、シート体には可撓性を有するシート状の補強部材を貼設することで、薄くてコシのないシート体にコシを持たせて皺や捻れがない状態で張設、巻き取りが可能となる。
また、シート体の上下方向に貼設する補強部材には、切欠部を設けてシャッターを上下動する際にシート体に加わる上下方向の衝撃を緩衝させることで、シャッターを上げ下げする際に上下方向の補強部材に加わる伸縮の力をこの欠落部分で吸収させて、補強部材の変形を防ぐものである。
また、シート体の下端に補強部材を貼設するとともに、該補強部材両端はシャッターの両側部をガイドするシャッターガイド内に配置されることで、シート体の下端は常にシャッターガイドに案内されてシャッターの上げ下げを支障なく行うことができる。
また、シート体の下端に貼設された補強部材をシャッターに密着するための磁石体を補強部材の位置するところのシート体に配設することで、補強部材の下端がシャッター面から離間してシャッターガイド内に案内されないトラブルを防ぐことができる。
また、シート体下方部を接続し常時下方向に向かって牽引付勢するためシート体下方部を巻取自在の回転体はシート体接続部分とともにシャッターに取り付けられたボックス体内に収納されるとともに、ボックス体におけるシート体挿通個所となるボックス体開口部に雨水が浸入することを防止するため、ボックス体には先端部がシート体上面に常時接触してなる雨水浸入防止部材を突設することで、回転体や牽引シートを収納するボックス体内に雨水等が浸入することを防ぎ、汚損や損傷なく美観を保持することができる。
また、シャッター両側部を収納するシャッターガイドはシャッター両側部収納用開口両端部に収納するシャッター方向に向って突出する係止部を連接するとともに、シャッター表面上に位置するシート体両側上面にはシャッターガイド内において反シート体方向に向って突出する突出部を有するストッパー部材を取り付けることで、風等によりシート体が揺動あるいは移動してシート体がシャッターガイドの開口部より抜け出さんとしても、シート体のストッパー部材がシャッターガイドの係止部に当接係止されてシート体がシャッターガイドより離脱することを防止することができる。
また、巻取ロールにより上下動自在な巻き上げ式シャッターと、該シャッターを下げた状態においてはシャッター表面上に位置し、シャッターを上げた際にはシャッターとともに前記巻取ロールに巻き取られるシャッター上部に上方部分を固定してなるシート体と、該シート体がシャッターを下げた状態においてはシャッター表面上に撓むことなく張設されシャッターを上げる際にはシャッター表面に位置しながらシャッターとともに整然と巻き取られるべくシート体の下方部を常時下方向に牽引付勢してシート体をシャッター表面に密接させる牽引部材とからなるシャッター用ディスプレイ装置において、前記シャッターガイドの延長線上の前記巻取ロールの手前に該巻取ロールとシャッターガイドとの間を移動するシャッターを案内するガイド板を配設するとともに、前記シート体が繰り出される際にシート体の下端がガイド板を乗り越えて離脱することを防ぐべく、前記シャッター両縁部のシート体側の下部にシート体表面下部とシャッターガイドとの間に介在してシャッターガイド内を上下動するガイド部材を備えることで、シート体は、上下動するシャッターを案内する既存のガイド板を乗り越えて離脱することなく確実に案内され、スムースに繰り出し・収納することができる。
図1〜図10は、本発明のシャッター用ディスプレイ装置1の第1の実施例を示し、シャッター用ディスプレイ装置1を構成するディスプレイシート2は、ターポリンシートやPVC(ポリ塩化ビニル)シート等の可撓性を有する合成樹脂シートの表面に文字・絵柄等の宣伝広告用若しくは装飾用の表示体2aを形成し、さらにその表面に対する落書き等の汚損対策として、カラースプレイ等で落書きされた場合でもシンナー、アルコール等の溶剤や洗剤で容易に拭き取ることができるように、図7に示すごとく、その表面に透明なポリエステルフィルムやPVCフィルムをラミネートしたりフッ素樹脂等のコーティングをしたりする防汚加工3が施されている。そしてこのディスプレイシート2は、上下動自在で上部に設置されている巻取ロール4に巻き取られて上面部に形成されたシャッターボックス5(図2及び図3に示す)に収納することができるスチール製の巻取式のシャッター6の上部(シャッターを下げた状態での)に、その上端を両面粘着剤や接着テープで固定され、シャッター6を下げた状態においてはシャッター6の表面全面に止着される。そして、シャッター6を巻取ロール4に巻き上げる際には、ディスプレイシート2はシャッター6とともに巻取ロール4に巻き取られてゆく。そしてシャッター6を下げた状態においてはディスプレイシート2はシャッター6表面上に撓むことなく張設され、シャッター6を上げる際にもシャッター表面に位置しながらシャッター6とともに整然と巻き取られるべく、ディスプレイシート2の下端をシャッター6下端に固定されている牽引部材7により下方に牽引付勢している。この牽引部材7には、ディスプレイシート2の下端に連設する牽引シート8を常時牽引シート巻き取り方向に付勢するスプリングを備えた回転体9を備えている。尚、ディスプレイシート2を常時下方に牽引付勢する手段としては、この牽引部材7に限らず、伸縮性機能を有するスプリング、ゴム等を用いることとしてもよいものである。
尚、本発明のシャッター用ディスプレイ装置をこのような構成としたのは、巻き上げ式シャッターの構造を考慮したものである。すなわち、巻き上げ式シャッターは複数枚の細長いスラットを上下方向に連設して構成してなり、そのスラット相互の連結部分には「遊び」や「ガタ」と称するすきまを設けることで、シャッターを上下方向にある程度伸縮可能とし、これにより巻き取る際にスラット相互を連結する部分のすきまの外周部分は伸長し内周部分は縮小することで丸く巻回することを可能としている。このような構造のシャッターに対し、その表面にディスプレイシートを全面的に接着したり、ディスプレイシートの上端と下端を固定することでディスプレイシートとシャッターとを一体化させた場合には、スラット相互のすきまは固定されてしまって伸縮することができず、その結果シャッターを巻き取ることができなくなる。また、そのような事態とならないように、ディスプレイシートの上端だけをシャッターに固定して下端を固定しない場合には、シャッター表面上にディスプレイシートが張設されないことから、シャッターの上げ下げによりディスプレイシートが傾いたり、ねじれたり、しわが生じたりしてしまい、整然とした表示を行うことは不可能となる。
ディスプレイシート2は、図5にその裏面を示すごとく、横長の3枚のシートを縦方向に接合することで1枚のシャッターサイズに形成している。この3枚のシートを接合する場合には、3枚の横長のシートを、接合の境界が下方向を向くように、下段シート、中段シート、上段シートの順に(表面から見て)手前に来るように接合することとする。このように接合することで、接合の境界が目立たなくなり、また境界部分に雨水が侵入せずまた汚れも溜まらなくなるものである。
このディスプレイシート2は、薄くてコシがなく(すなわち、剛性がなく)皺が寄ったり、シャッター面の凸凹が現れたり、端からめくり上がったりすることから、図5に示すごとく、その周囲四辺と3枚のシートの接合部分に、補強用として厚さ約0.1ミリメートル程度で帯状の軟磁性のステンレスや硬質プラスチックからなる補強部材10を接着することで、コシを持たせて全面をピンと張った状態としている。そして、図6に示すごとく、補強部材10も含むディスプレイシート2の裏面には、シャッター6と一緒に巻取ロール4に対し巻き取り・繰り出しする際にシャッター6上を滑りやすくするために、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂シートを貼着したり、フッ素樹脂コーティング等を施したりする低摩擦手段11を備えている。
また、大型の電動式シャッターに本発明のシャッター用ディスプレイ装置1を設置する場合には、電動式シャッターのスラットの多くが幅広で平面部分が少ないことから、その表面に位置するディスプレイシート2の中間部分がシャッター6面から浮き上がりやすくなる。これを防ぐために、図7に示すごとく、ディスプレイシート2の中間部分に縦方向に例えば2本の前記補強部材10を配設し、さらにこの補強部材10のシャッター6面側に、図8に示すごとく、シャッター6に磁着するための帯状の磁石シート12を貼合する。そして、この磁石シート12がシャッター6に磁着しつつ滑りやすくするために、補強部材10や磁石シート12のシャッター6面側に前記低摩擦手段11を設ける(勿論、磁石シート12が貼合されていないディスプレイシート2裏面にも低摩擦手段11を設けてもよいものである)。尚、前記磁石シート12は、補強部材10部分にだけ貼合するだけでなく、ディスプレイシート2裏面全面に貼合してもよく、ディスプレイシート2とシャッター6の形態に応じて適宜設定するものである。この磁石シート12としては、磁性粉を混入した合成樹脂材をシート状に0.1〜0.5mm程度の薄さに成形し、シャッター面側にN極とS極を数mmピッチで交互に多極着磁したものを使用することができる。
ディスプレイシート2の下端には、図1〜図5及び図9に示すごとく、前述の牽引部材7が配設されている。この牽引部材7は、ターポリンシートやPVCシート等からなる可撓性を有する牽引シート8を回転体9により巻き取り方向(図9の時計回転方向)に付勢するとともに、この牽引シート8の上端をディスプレイシート2の下端に連設することで、ディスプレイシート2をほぼ全幅に亘って常時下方に張設して弛まないようにしている。牽引部材7の構造は、ロールカーテンやロールスクリーン等に用いられる巻き取り機構と同様であり、回転体9を常に一方向に回転付勢させるスプリングを内蔵しつつ両方向に回転自在である。図11は、牽引部材7の構造の詳細であり、牽引シート8を巻回する回転体9の全体を、牽引シート8が挿通する部分を除いてボックス体13が被覆するとともに、ボックス体13の下部に希土類磁石等の強力な磁着力を有する磁石体14を固定して、シャッター6に磁着自在としている。このように磁石を用いることで、既存のシャッター6に孔を開ける等の傷をつけることなく牽引部材7を設置することができ、またディスプレイシート2の位置調整をするために容易に着脱することができるので便宜である。また、牽引シート8が挿通するボックス体13の開口部分には、ゴムなどの可撓性を有する雨水浸入防止部材15を設け、雨水浸入防止部材15の先端が常にディスプレイシート2面に当接する構造とすることで、ボックス体13内への雨水等の浸入を防ぐものである。
本発明のシャッター用ディスプレイ装置1を既存のシャッター6に取り付ける方法について説明する。まず、図1及び図2に示すごとく、設置対象となるシャッター6を下げて、露出する表面の上端ぎりぎりにディスプレイシート2の上端を両面粘着剤や粘着シート等を併用して確実に固定する。つぎに、シャッター6の下端に牽引部材7の磁石体14を磁着して固定する。そして、ディスプレイシート2の両側部を多少撓ませて、図2及び図4に示すごとく、シャッター6の両側部をガイドするシャッターガイド16内に配置し、これによりシートが風に煽られてたなびくことを防ぐ。設置工事としては、これで完了である。
このような構成からなる本発明のシャッター用ディスプレイ装置1の動作について、以下に説明する。図1及び図2に示すシャッター6が下がっている状態から、シャッター6を上げるべく、電動式の場合は巻取ロール4を巻き取り方向に回転させると、または手動式の場合はシャッター6を上げることで巻取ロール4が巻き取り方向に回転すると、巻取ロール4にはシャッター6とともにディスプレイシート2が徐々に巻き取られていく。すると、本実施例の内巻式シャッターの場合には、ディスプレイシート2はシャッター6の外周に巻き付くことからして、シャッター6よりもディスプレイシート2の厚さ分だけ巻き取り径が大きくなることから、シャッター6の巻き取り速度と比較してディスプレイシート2の巻き取り速度の方が速くなる。これにより、シャッター6が巻き上げられると、図7に示すごとく、ディスプレイシート2がシャッター6に対してずり上がり、牽引シート8が牽引部材7から徐々に繰り出されていく。そして、シャッター6が上がりきった状態では、本実施例のごとく薄いディスプレイシートを用いた場合であっても、ディスプレイシート2のずり上がる寸法は約15cm程度となる。ただし、ディスプレイシート2がずり上がって約15cm繰り出された牽引シート8は、最終的にはシャッターボックス5内に収納されるので外部からは視認されなくなる。
図12は、本発明のシャッター用ディスプレイ装置1の第2の実施例を示し、本実施例におけるシート体をシャッター表面に密接させるためにディスプレイシート2を下方に牽引する牽引部材は、ディスプレイシート2の下方部に配設した厚さ数mm、幅数cmの程度の金属板体からなる錘体17であり、この錘体17はシャッター6に固定されることなく、取り付けられたディスプレイシート2をその自重で常に下方に引っ張ることで、シャッター6を上げ下げしてもシャッター6表面にディスプレイシート2を整然と密接させることができるものである。図12では、錘体17を分かりやすくするためにディスプレイシート2の表面に配設したが、美観を考慮して裏面に配設してもよい。また、この錘体17の両端をシャッターガイド16内に位置させることで、錘体17とともにディスプレイシート2をシャッター表面に密接させるものである。
図13〜図15は、本発明のシャッター用ディスプレイ装置1の第3の実施例を示し、本実施例のシャッター18は前述の第1の実施例とは逆方向に巻回する巻取ロール19を備える外巻タイプと称されるものであり、シャッター用ディスプレイ装置1としては設置方法が若干異なるだけで構成は前述した第1の実施例と同一である。シャッター18は、その上面部に形成されたシャッターボックス20に収納される。この外巻タイプのシャッター18では、ディスプレイシート2はシャッター18の内周に位置して巻き付いていき、シャッター18よりもディスプレイシート2の厚さ分だけ巻き取り径が小さくなることから、シャッター18の巻き取り速度と比較してディスプレイシート2の巻き取り速度の方が遅くなる。これにより、シャッター18が巻取ロール19に巻き上げられると、図15に示すごとく、ディスプレイシート2がシャッター18に対してずり下がり、牽引シート8が牽引部材7に徐々に巻き込まれていく。そして、シャッター18が上がりきった状態で、牽引シート8が牽引部材7にほぼ全部巻き込まれるように設定すると、シャッター18が下がりきった状態では、図13に示すごとく、ディスプレイシート2の下端は牽引部材7から約15cm程度ずり上がった位置となる。このように、上述した第1の実施例と第2の実施例では、牽引シート8の繰り出し位置が異なるが、この位置調整は設置現場での容易に設定することができるものである。
さらに、図5にあっては、上下方向に配設された補強部材10に切欠部21を設けて断続させているが、この切欠部21を設けることで、シャッターを上げ下げする際に補強部材10に加わる上下方向の伸縮の力を切欠部21で吸収させて、補強部材10が変形することを防ぐものである。
また、ディスプレイシート2にコシを持たせるために補強部材10が貼設されているが、この補強部材10の剛性により、シャッター6を下げる際に上下方向の補強部材10の下端がシャッター6から離間してシャッターガイド16上端に案内されないトラブルが発生する虞がある。この対策としては、ディスプレイシート2の下端にまで配設されている上下方向の補強部材10を多少取り除くことも一策であるが、確実な対策としてはディスプレイシート2の下縁に沿って、例えばディスプレイシート2の表面に前述した帯状の磁石シートを配設して、非磁性体である補強部材10をシャッターに密着させることが好ましい。また、この補強部材10がシャッター6面を滑りやすくするためには、前記低摩擦手段が有効に作用するものである。
次に本発明の第4の実施例について図16〜図19に基づいて説明する。
図中30はシャッター6の両側部6aを収納しこれをガイドするシャッターガイドである。
31はシャッターガイド30に形成された係止部であり、シャッター両側部6a収納用開口両端部には収納するシャッター方向に向って突出する突出部31aとこの突出部31aに連接されシャッター6と平行方向に曲折する当接部31bとから成る。32はシャッター21表面上に位置し、ディスプレイ部材となるシート体33に両面粘着テープ34等の接着材にて接着されてなるストッパー部材である。このストッパー部材32は、図16に示すように平板部材32aとこの平板部材32aの一方端を曲折して形成してなる突出部32bとからなる。
そしてこのストッパー部材32の平板部分32a裏面は接着剤等によりシート体33上面に接着され、突出部32bはシャッターガイド30内にて反シート体方向に向って突出しており、その長さはシート体33が反シャッターガイド方向に移動してもその突出先端部がシャッターガイド30の係止部31における当接部31bに当接係止される長さに設定されている。
またストッパー部材32の突出部32b外縁部32cはテーパー状、略円弧状に形成されており、シート体33の上下動に際しシャッターガイド30内に突起等の障害があっても、ストッパー部材32がこれを容易に乗り越えスムースに移動することができる。
このストッパー部材32は、シート体33両側部に間隔をおいて複数個所取付け形成される。そして、ストッパー部材32をシート体33に取り付けるに際しては、まずシャッター6にシート体33を配設し、その後でストッパー部材32をシート体33に取り付けるのであるが、図19に示すごとく、ストッパー部材32の突出部32bをシャッターガイド30内に差し込み、つぎにストッパー部材32を図19の矢印方向に回転させながらシャッターガイド30の奥に挿入して、適宜な位置でシート体33に両面粘着テープ34により接着固定する。この際、ストッパー部材32の曲折部外周をアール部分32dとしたことから、シート体33とシャッターガイド30の係止部31との僅かな隙間でもストッパー部材32をスムースに回転させて配置することができるものである。
この実施例によれば突風等によりシート体が揺動、あるいは移動しシャッターガイド30の開口部より抜け出さんとしても、図18に示すようにシート体33両側に取付けたストッパー部材32の突出部32bがシャッターガイド30の開口両端部に形成された係止部31、すなわち本実施例にあっては突出部31aの当接部31bに当接係止され、その抜け出しは完全に防止され、ディスプレイ面となるシート体33は常時整然と効果的なディプレイ効果を発揮することができる。
図20〜図23は、本発明のシャッター用ディスプレイ装置の第5の実施例を示し、また図24は改良すべきシャッター用ディスプレイ装置の問題点を示している。すなわち、図24にあっては、主に手動式のシャッターに設置されているガイド板40が、シャッターガイドの延長線上のまぐさと称されるシャッター枠上部の水平材41に、シャッター6を挟んで両側に逆ハ字形状に設けられている。このガイド板40は、シャッター6が巻取ロール4とシャッターガイド16との間をスムーズに上下動すべく案内するものである。
しかしながら、本発明のシャッター用ディスプレイ装置にあって、図24に示すごとく、巻取ロール4にシャッター6とともに巻き取られたディスプレイシート2が繰り出す際にその下端がこのガイド板40を乗り越えて離脱する恐れがあった(牽引シート8は、ディスプレイシート2における両側を除いた中央部分に連設されているため、ガイド板40に規制されていない)。
そこで、本実施例にあっては、シャッター6両側部のディスプレイシート2側の下部(水切り部)に基端部が固定され上方に延出して配設され、常時ディスプレイシート2表面下部とシャッターガイド16との間に介在してシャッターガイド16内を上下動する可撓性を有する帯状のガイド部材42を設けるものである。図20に示すシャッター6が下がっている状態では、ガイド部材41はディスプレイシート2表面下部とシャッターガイド16との間に位置するとともに、図23に示すごとく、正面から見た場合にはガイド部材42はシャッターガイド16にほとんど隠れて目立たないものである。そして、シャッター6を上げていくと、図21に示すごとく、ガイド部材42上部はシャッター枠内部に入っていく。さらに、シャッター6が完全に上がりきった状態では、図22に示すごとく、ガイド部材42は既存のガイド板40を覆うように位置し、かつディスプレイシート2下部表面に相対向することにより、ディスプレイシート2下部がガイド板40を乗り越えて離脱する恐れなく確実にガイド板40内に案内して、ディスプレイシート2をスムースに繰り出し・収納することができる。
本発明のシャッター用ディスプレイ装置の第1の実施例を示す斜視図である。 本発明のシャッター用ディスプレイ装置の第1の実施例を示す正面図である。 本発明のシャッター用ディスプレイ装置の第1の実施例を示す側断面図である。 本発明のシャッター用ディスプレイ装置を示す平断面図である。 本発明のシャッター用ディスプレイ装置の背面図である。 本発明のシャッター用ディスプレイ装置におけるディスプレイシートの分解部説明図である。 本発明のシャッター用ディスプレイ装置におけるディスプレイシートの他の実施例を示す背面図である。 本発明のシャッター用ディスプレイ装置におけるディスプレイシートの分解説明図である。 本発明のシャッター用ディスプレイ装置の使用状態を示す側断面図である。 本発明のシャッター用ディスプレイ装置の第1の実施例におけるシャッターを上げた状態を示す正面図である。 本発明のシャッター用ディスプレイ装置における牽引部材を示す説明図である。 本発明のシャッター用ディスプレイ装置の第2の実施例を示す斜視図である。 本発明のシャッター用ディスプレイ装置の第3の実施例を示す斜視図である。 本発明のシャッター用ディスプレイ装置の第3の実施例を示す正面図である。 本発明のシャッター用ディスプレイ装置の第3の実施例におけるシャッターを上げた状態を示す正面図である。 本発明のシャッター用ディスプレイ装置の第4の実施例におけるストッパー部材を示す斜視図である。 本発明のシャッター用ディスプレイ装置の第4の実施例を示す要部断面図である。 図17のシート体が移動した状態を示す要部断面図である。 本発明のシャッター用ディスプレイ装置の第4の実施例におけるストッパー部材を取り付ける状態を示す説明図である。 本発明のシャッター用ディスプレイ装置の第5の実施例におけるシャッターを下げた状態を示す側断面面図である。 本発明のシャッター用ディスプレイ装置の第5の実施例におけるシャッターを上げる途中の状態を示す側断面面図である。 本発明のシャッター用ディスプレイ装置の第5の実施例におけるシャッターを上げた状態を示す側断面面図である。 図20のA−A線断面面図である。 従来のシャッター用ディスプレイ装置におけるシャッターを上げた状態を示す側断面面図である。
符号の説明
1 シャッター用ディスプレイ装置
2 ディスプレイシート
2a 表示体
3 防汚加工
4 巻取ロール
5 シャッターボックス
6 シャッター
6a 両側部
7 牽引部材
8 牽引シート
9 回転体
10 補強部材
11 低摩擦手段
12 磁石シート
13 ボックス体
14 磁石体
15 雨水浸入防止部材
16 シャッターガイド
17 錘体
18 シャッター
19 巻取ロール
20 シャッターボックス
21 切欠部
30 シャッターガイド
31 係止部
31a 突出部
31b 当接部
32 ストッパー部材
33 シート体
34 両面粘着テープ
40 ガイド板
41 水平材
42 ガイド部材

Claims (21)

  1. 巻取ロールにより上下動自在な巻き上げ式シャッターと、該シャッターを下げた状態においてはシャッター表面上に位置し、シャッターを上げた際にはシャッターとともに前記巻取ロールに巻き取られるシャッター上部に上方部分を固定してなるシート体と、該シート体がシャッターを下げた状態においてはシャッター表面上に撓むことなく張設されシャッターを上げる際にはシャッター表面に位置しながらシャッターとともに整然と巻き取られるべくシート体の下方部を常時下方向に牽引付勢してシート体をシャッター表面に密接させる牽引部材とからなることを特徴とするシャッター用ディスプレイ装置。
  2. シート体をシャッター表面に密接させるための牽引部材は、一方部分をシャッターに取り付け他方部分にてシート体下方部を接続しシート体を常時下方向に牽引付勢することを特徴とする請求項1記載のシャッター用ディスプレイ装置。
  3. シート体をシャッター表面に密接させるための牽引部材は、シャッターに取り付けられてなり、この牽引部材にはシート体下方部を接続しシート体を常時下方に向かって牽引付勢するためシート体下方部を巻取自在の回転体を備えたことを特徴とする請求項1記載のシャッター用ディスプレイ装置。
  4. シート体をシャッター表面に密接させるための牽引部材は、シート体下方部に取り付けられてなる錘体としたことを特徴とする請求項1記載のシャッター用ディスプレイ装置。
  5. シート体は宣伝広告用や装飾用の表示体を形成したことを特徴とする請求項1記載のシャッター用ディスプレイ装置。
  6. シート体はその表面に落書き等を消去することのできるフィルム貼着やコーティング等の防汚加工を施してなることを特徴とする請求項1記載のシャッター用ディスプレイ装置。
  7. シート体は可撓性を有する磁石シートを備えるとともに、該磁石シートはシャッターに磁着しつつ滑ることを可能とすべくその表面にフッ素樹脂シート等を貼着したりフッ素樹脂コーティング等を施したりする低摩擦手段を備えてなることを特徴とする請求項1記載のシャッター用ディスプレイ装置。
  8. シート体の両側部は、シャッターの両側部をガイドするシャッターガイド内に配置されることを特徴とする請求項1記載のシャッター用ディスプレイ装置。
  9. 牽引部材は、シャッターに着脱自在に取り付け可能とするための磁石体を備えたことを特徴とする請求項1記載のシャッター用ディスプレイ装置。
  10. シート体には可撓性を有するシート状の補強部材を貼設してなることを特徴とする請求項1記載のシャッター用ディスプレイ装置。
  11. シート体の上下方向に貼設する補強部材には、切欠部を設けてシャッターを上下動する際にシート体に加わる上下方向の衝撃を緩衝させることを特徴とする請求項10記載のシャッター用ディスプレイ装置。
  12. シート体の下端に補強部材を貼設するとともに、該補強部材両端はシャッターの両側部をガイドするシャッターガイド内に配置されることを特徴とする請求項1記載のシャッター用ディスプレイ装置。
  13. シート体の下端に貼設された補強部材をシャッターに密着するための磁石体を補強部材の位置するところのシート体に配設することを特徴とする請求項12記載のシャッター用ディスプレイ装置。
  14. シート体下方部を接続し常時下方向に向かって牽引付勢するためシート体下方部を巻取自在の回転体はシート体接続部分とともにシャッターに取り付けられたボックス体内に収納されるとともに、ボックス体におけるシート体挿通個所となるボックス体開口部に雨水が浸入することを防止するため、ボックス体には先端部がシート体上面に常時接触してなる雨水浸入防止部材を突設したことを特徴とする請求項3記載のシャッター用ディスプレイ装置。
  15. シャッター両側部を収納するシャッターガイドはシャッター両側部収納用開口両端部に収納するシャッター方向に向って突出する係止部を連接するとともに、シャッター表面上に位置するシート体両側上面にはシャッターガイド内において反シート体方向に向って突出する突出部を有するストッパー部材を取り付けてなり、風等によりシート体が揺動あるいは移動しシート体がシャッターガイドの開口部より抜け出さんとしても前記シート体のストッパー部材が前記シャッターガイドの係止部に当接係止されシート体がシャッターガイドより離脱することを防止することを特徴とする請求項8記載のシャッター用ディスプレイ装置。
  16. ストッパー部材は平板部材と該平板部材の一方端を曲折しシャッターガイドの係止部と当接自在な突出部とからなり、前記平板部材は両面テープ等の接着剤によりシート体の両側部上面に取付けられてなることを特徴とする請求項15記載のシャッター用ディスプレイ装置。
  17. ストッパー部材における突出部の外縁部はテーパー状に形成されてなり、シャッターガイド内に突起等の障害物が存在してもこれを容易に乗り越えスムースに移動することができることを特徴とする請求項15記載のシャッター用ディスプレイ装置。
  18. ストッパー部材における曲折部外周にアール部分を形成したことを特徴とする請求項15記載のシャッター用ディスプレイ装置。
  19. ストッパー部材はシート体両側部に間隔をおいて複数個所取り付けてなることを特徴とする請求項15記載のシャッター用ディスプレイ装置。
  20. シャッターガイドの係止部はシャッター方向に向って突出する突出部と、この突出部に連接されシャッターと平行方向に曲折しシャッターガイドのストッパー部材と当接する当接部からなることを特徴とする請求項15記載のシャッター用ディスプレイ装置。
  21. 巻取ロールにより上下動自在な巻き上げ式シャッターと、該シャッターを下げた状態においてはシャッター表面上に位置し、シャッターを上げた際にはシャッターとともに前記巻取ロールに巻き取られるシャッター上部に上方部分を固定してなるシート体と、該シート体がシャッターを下げた状態においてはシャッター表面上に撓むことなく張設されシャッターを上げる際にはシャッター表面に位置しながらシャッターとともに整然と巻き取られるべくシート体の下方部を常時下方向に牽引付勢してシート体をシャッター表面に密接させる牽引部材とからなるシャッター用ディスプレイ装置において、前記シャッターガイドの延長線上の前記巻取ロールの手前に該巻取ロールとシャッターガイドとの間を移動するシャッターを案内するガイド板を配設するとともに、前記シート体が繰り出される際にシート体の下端がガイド板を乗り越えて離脱することを防ぐべく、前記シャッター両縁部のシート体側の下部にシート体表面下部とシャッターガイドとの間に介在してシャッターガイド内を上下動するガイド部材を備えることを特徴とするシャッター用ディスプレイ装置。
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