JP2004339824A - コンクリートの埋設物、埋設物付きデッキプレート - Google Patents

コンクリートの埋設物、埋設物付きデッキプレート Download PDF

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    • E04B5/32Floor structures wholly cast in situ with or without form units or reinforcements
    • E04B5/326Floor structures wholly cast in situ with or without form units or reinforcements with hollow filling elements

Abstract

【課題】スラブを貫通する衝撃や振動を、縮径部(拡散反射面)を形成したボイド管の表面で拡散反射させて、他側へ通過する成分を減衰させる。
【解決手段】ボイド管17は、長さ方向で、ボイド管の外径と同程度の間隔で、縮径部19を形成し、両端をキャップ20で塞いである。ベース板1上に、上下鉄筋5、6、7にラチス鉄筋8固定してなるトラス3、3を並列設置してデッキプレート17とする。デッキプレート14のトラス3、3間のボイド配置スペース15に、ボイド管17を配置する。トラス3の下鉄筋6、7に弾性架設した受け金具30と、トラス3の上鉄筋5、5に弾性架設した押さえ金具34とで、ボイド管17の縮径部19を挟み、トラス3にボイド管17を固定して、ボイド管付きデッキプレート40を構成する。従来のデッキプレートと同様に、コンクリートを打設して、スラブ内に中空のボイド管17が埋設したスラブを形成する。
【選択図】図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
建造物で、コンクリート製の床や壁を構築する場合にコンクリート内に埋設して床等の軽量化を図るためにコンクリート内に埋設する埋設物に関する。また、このコンクリート埋設物を適用するコンクリート製の床の場合、床用型枠として埋設物を配置して構成する中空埋設物付きデッキプレートに関する。
【0002】
【従来の技術】
コンクリート構造物を構築する際に、床用の型枠及び床用の配筋治具として、トラス付きのデッキプレートが使用されている。この場合、デッキプレート上に構築されれるコンクリート製の床スラブの重量を軽減する為に、スラブ内に中空部を形成べく、閉鎖したパイプを埋設していた(特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】特開平11−141036号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この場合、一般に、既製の円形断面のパイプを使用するため、コンクリート製の床スラブ内に円筒状の中空部が形成されていた。この場合、床を通して、伝達される振動等が中空部を介して増幅され、上下階に振動が伝達される問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
然るにこの発明では、柱体に、少なくとも厚さ方向の表面に拡散反射面を形成したので、前記問題点を解決した。
【0006】
即ち、この発明は、コンクリート製の建造物の床又は壁の厚さ内に埋設される柱体であって、少なくとも前記厚さ方向の表面に拡散反射面を形成したことを特徴としたコンクリートの埋設物である。
【0007】
また、他の埋設物の発明は、コンクリート製の建造物の床又は壁の厚さ内に埋設される柱体であって、前記円柱体の長さ方向に所定間隔毎に縮径した縮径部を形成したことを特徴としたコンクリートの埋設物である。
【0008】
また、前記において、柱体を円柱体とし、外径Dの薄肉筒体の両端を封鎖して形成し、外径D毎に縮径部を形成したコンクリートの埋設物である。
【0009】
また、デッキプレートの発明は、ベース板上に、複数のトラスを並列して固定し、前記トラス間に、トラスに並列して円柱埋設物を配置して、前記トラスの主鉄筋と所定間隙を空けた状態で、前記トラス又はベース板に固定し、前記円柱埋設物は、少なくとも上下面に拡散反射面を形成したことを特徴とする埋設物付きデッキプレートである。
【0010】
また、前記において、円柱埋設物は、長さ方向に所定間隔毎に外径を絞った縮径部を形成し、該縮径部に配置したボイド取付具で、トラスに固定した埋設物付きデッキプレートである。
【0011】
前記における柱体は、主に円柱体で、コンクリートを排除する円柱の外観形状を有する軽量な材料であれば可能である。従って、発泡スチロール等の中実材料、パイプ等の円筒体の開口を塞いだ形状等から構成することができる。また、円柱体が好ましいが、三角柱、四角柱等の多角柱から構成することもできる。
【0012】
また、前記における拡散反射面とは、円柱体の長さ方向に外形を絞って形成する他、ゴルフボールの表面に施したディンプル加工のような凹面、凸面、凹凸面等をも含み、円筒体を挟んで伝達される衝撃音や振動音を拡散反射して、通過する成分を減衰できるような面であれば可能である。好ましくは、球体の表面形状を形成する。
【0013】
【発明の実施の形態】
(1) この発明の埋設物として、両口縁18、18をキャップ20で塞いだボイド管17から構成する(図1(a))。外径Dのボイド管17には、口縁18から軸方向で等間隔L毎に、外径を絞って形成した縮径部19を形成してある。ここでは、L=Dとして、D=(3分の2)×D程度に縮径する。通常使用されれるボイド管の外径Dは100〜250mm程度である。ボイド管17は、キャップ20により、ボイド管17内に、コンクリートが入らないようにしてある。
【0014】
(2) このボイド管17は、例えば、コンクリート製のスラブ56内に埋設すれば、スラブ56内に中空部(コンクリートが無い部分)を形成でき、スラブ56の重量を軽減できる。また、縮径部19にょり、ボイド管(円筒体)17の長さ方向59で、スラブ56の厚さ方向60側のボイド管17の上面61、下面62に波状の曲面が形成される(図6(a))。従って、構築されるスラブ56の上面57から下面58に向けて、衝撃音や振動等の音63が伝搬する場合に、上下面57、58で音63は、拡散反射(乱反射)して、スラブ56の下面62側へ伝達される量が減衰される。従って、スラブ56を挟んだ振動等の伝搬を軽減できる。
【0015】
(3) また、このボイド管17は、トラス付きのデッキプレート14のトラス間に配置して、予めトラス8に固定した状態で、現場に搬入すれば、ボイド管17の設置作業が極めて容易にできる(図3)。
【0016】
また、トラスがないデッキプレートであっても、適当な固定手段を用いて、デッキプレート上に当接し又は所定距離を空けて、従来と同様に使用することもできる。
【0017】
また、ボイド管17は、スラブ56内に限らず、コンクリート製の壁内に同様に埋設することもできる(図示していない)。
【0018】
(4) また、ボイド管17は縮径部19を形成する代わり、スラブ56の厚さ方向60で、上下面(表面)61、62に細かい凹凸面を形成することもできる(図6(b))。この場合も、同様に、スラブ56の上面57から下面58に向けて伝搬する音63を拡散反射(乱反射)して、スラブ56の下面62側へ伝達される量を減衰できる。凹凸面はボイド管17の長さ方向59のほぼ全長に亘り形成する(図6(b)(c))。また凹凸面は、例えばゴルフボールのディンプル加工のような円形凹面の他、凸面、凹面と凸面の組合せなどで構成する。また、凹凸面は、上下面61、62に限らず、ボイド管17の全周面に渡り形成することもできる。
【0019】
(5) また、縮径部19は、L=2×D 程度とすることもできるが(図1(b))、この場合には、長さ方向59に平坦な面64、64をできるだけ少なくすることが望ましく、平坦面64、64に例えば、前記の凹凸面を形成することがが望ましい(図1(b)、図6(b))。
【0020】
(6) また、前記おけるボイド管17の縮径は、例えば、以下のような装置52で行う(図5(a))。
【0021】
即ち、基盤44に固定された固定受け45に軸止された固定ロール46、固定ロール46と同じ高さで、スライド受け47に軸止された下部スライドロール48、固定ロール46及び下部スライドロール48の上方に位置し、基盤47の軸50に取り付けられスイング受け49に軸止された上部押さえロール51とからなる(図5(a))。各ロール46、48、51は同一の加工径Dを有する。
【0022】
下部スライドロール48のスライド受け47は、軸の高さを固定ロール46の軸と同じに保ったまま、略水平方向に移動して、固定ロール46側に近付くことができる。また、上部押さえロール51のスイング受け49は、基端側を基盤44に設けた軸50に回動自在に取付け、先端側に上部押さえロール51の軸を取り付けてある(図5(a))。
【0023】
この装置52は以下のようにボイド管17を加工する。固定ロール46と下部スライドロール48との間に、加工予定のボイド管17(外径D)を軸を横方向にして載置し、スイング受け49を矢示53方向に回動させて、ボイド管17の上から上部押さえロール51で押さえる(図5(a)鎖線図示51)。
【0024】
続いて、各ロール46、48、51を回転させながら、スライド受け48を操作して矢示54方向に、下部スライドロール48を固定ロール46側に徐々に近付け、同時に、スイング受け49を矢示53方向に回動して、上部押さえロール53を下方に徐々に下げる(図5(a))。各ロール46、48、51により、ボイド管17は絞られ、所定の径Dまで縮径できた状態で、各ロール46、48、51は正三角形の各頂点に位置するように配置され、縮径部19の加工が完了する(図5(b))。
【0025】
【実施例1】
図面に基づきこの発明の実施例を説明する。
【0026】
[1]デッキプレート14
【0027】
ベース板1の上面に、トラス3、3を並列して、この発明に使用するデッキプレート14を構成する(図3)。
【0028】
トラス3は、1本の上鉄筋5を頂点として、2本の下鉄筋6、6を底辺状に、二等辺三角形状に配置し、上鉄筋5の一側5aと一方の下鉄筋6の内側とに、上下鉄筋5、6、7の長さ方向のラチス鉄筋8を配置する。同様に、上鉄筋5の他側5bと他方の下鉄筋7の内側とに、上下鉄筋の長さ方向のラチス鉄筋8を配置する。上下鉄筋5、6、7と両ラチス鉄筋8、8とを当接点で溶接固着する。
【0029】
ラチス鉄筋8は、下端部を外側に向けて水平に屈曲して脚部9を形成し、脚部9をベース板1の上面2に溶接する(図3(a)(b))。
【0030】
[2]ボイド管17
【0031】
ボイド管17は、長さL、直径Dの中空の金属管に、距離L(L=D)毎、直径をDに縮径した縮径部19を形成してある。縮径部19は、直径Dから徐々に径を縮め、直径Dは、Dの3分の2程度が望ましい(図1(a))。
【0032】
例えば、 D=150mm の場合、
=100mm〜110mm 程度としてある。
【0033】
ボイド管17の口縁18、18に、発泡スチロール製のキャップ20を被せてある。キャップ20は、以下の構成とする(図3、図2)。
【0034】
ボイド管17の口縁18に当接して、口縁18を塞ぐことができる円盤状の鍔部22と鍔部22の内面に形成し、ボイド管17の内側に嵌挿できる短円筒状の基部嵌挿部23とからなる基部21を形成する。鍔部22で、基部嵌装部23の基端縁に、ボイド管17の口縁部が嵌挿される環状溝26を形成する。
【0035】
基部21で、基部嵌挿部23の内面に、基部嵌挿部23と同一の外径を有する筒状嵌挿部24を連設する。筒状嵌挿部24は、90度毎に、軸方向の全長に亘るスリット2525を形成してある。以上のような形状で、一体の発泡スチロールで成型される(図2(a)(b)(c))。尚、ボイド管17内にセメントペーストが浸入しなければ、材質・形状は任意である。ある程度の弾力を有すれば、装着作業が容易であり好ましく、発泡スチロール以外の材料でも可能である。
【0036】
[3]ボイド管17の取付用の金具29(30、34)
【0037】
ボイド管の取付用金具29は、ボイド受け金具30とボイド押さえ金具34とからなる(図4)。ボイド取付金具29は、通常は線状の鋼材から形成するが、平フープ状(細長い平板状)の鋼材や他の金属製材料とすることもできる。また、床スラブのコンクリートが固化発現まで、ボイド管17が動かないように保持でき、固化後にコンクリートに悪影響を与えなければ、材質は任意で、各種樹脂製、木製等の他の材料から構成することもできる。
【0038】
ボイド受け金具30は、略V字状の受け部31の両側に、下端にトラス3の下主筋6、7に嵌装係止できる係止屈曲部32、32を有する支持部33を連設して、一体の略M字状に形成されている。また、ボイド押さえ金具34は、略逆V字状の押さえ部35の両側に、上端にトラス3の上主筋5に嵌装係止できる係止屈曲部36、36を有する支持部37を連設して、一体の略W字状に形成されている(図4)。
【0039】
また、ボイド受け金具30は、トラス3の下主筋6、7に嵌装係止した状態で、外側に向けて広がるように反発して弾性支持され、ボイド押さえ金具34は、トラス3の上主筋5に嵌装係止した状態で、外側に向けて広がるように反発して弾性支持される(図4)。
【0040】
[4]ボイド管17付きのデッキプレート40の構成
【0041】
デッキプレート14は、従来のボイド管と同様に、この発明の縮径部付きのボイド管17、17をトラス3、3間のボイド配置スペース15、15に配置して使用する。
【0042】
ボイド配置スペース15で、縮径部19が配置される位置に、ボイド配置スペース15に臨む下鉄筋6、7に、ボイド受け金具30の係止屈曲部32を嵌装係止して、ボイド受け金具30を下鉄筋6、7間に架設する。
【0043】
続いて、トラス8の間に、従来のボイド管と同様に、縮径部19を有するボイド管17を配置し、縮径部19をボイド受け金具30の受け部31に合わせる。
【0044】
続いて、ボイド受け金具33の上方に、ボイド押さえ金具34を配置し、ボイド押さえ金具34の係止屈曲部36、36を、隣接するトラス8、8の上鉄筋5、5に夫々嵌装係止し、押さえ部35でボイド菅17の縮径部19を弾性当接する。ボイド管17は、ボイド押さえ金具34及ぶボイド受け金具30の間で弾性支持され、上下・左右方向(軸に直角な方向で、ベース板1に対して離接する方向)の移動が規制される。また、ボイド押さえ金具34及びボイド受け金具30は、ボイド管17の縮径部19の最小径部に配置されるので、ボイド管17の軸方向の移動も規制される。
【0045】
以上のようにして、この発明のボイド管付きデッキプレート40を構成する(図3(a)(b))。
【0046】
このボイド管付きデッキプレート40は、従来のデッキプレートと同様に、トラス8、8の端部に取付杆41、41を固定して、鉄骨梁42に固定して使用する。また、トラス8の下鉄筋6、7上に下部配力筋11、11を配筋し、上鉄筋5上に上部配力筋12、12を配筋する(図3(a)(b))。その後、デッキプレート40上にコンクリートを打設して、コンクリートが固化発現してコンクリート製のスラブを形成し、スラブ内に中空のボイド管17が埋設される(図示していない)。
【0047】
尚、前記では、鉄骨構造用に取付杆41を使用したが、躯体を鉄筋コンクリート構造とする場合には、型枠の上縁に係止できる従来の取付杆を使用する(図示していない)。
【0048】
[5]他の実施例
【0049】
(1) 前記実施例において、トラス8、8へのボイド管17の取付は、略M字状のボイド受け金具30と略W字状のボイド押さえ金具34とから、構成したが、他の構造とすることもできる(図示していない)。例えば、ボイド管17の縮径部19にリング状の鋼材を嵌装して、リング状の鋼材とトラスを線上の鋼材で固定することもできる(図示していない)。要は、コンクリートを打設して、コンクリートが固化発現するまで、ボイド管が移動しないように保持できれば良い。
【0050】
(2) また、前記実施例において、キャップ20は、ボイド管17内に、コンクリートの浸入を防ぎ、ボイド管17内の中空を維持するように取付けるものであり、ボイド管17の口縁18、18を塞ぐことができる構造であれば他の構造とすることもできる(図示していない)。水密に密封することが望ましいが、多少のセメントペーストの混入を許容できる場合には、これに応じた構造とすることもできる(図示していない)。
【0051】
(3) また、前記実施例において、ボイド管17は、トラス8、8間に1本配置したが、複数本配置することもできる(図示していない)。但し、トラス8の上下鉄筋5、6、7に、所定のコンクリートかぶり厚が確保されることが必要である。
【0052】
(4) また、前記実施例において、ボイド管17内で、全部又は一部に、吸音材(グラスウール等)を充填した後に、キャップ20で塞げば、更に防音遮音効果を高めることができる(図示していない)。
【0053】
(5) また、前記実施例において、ボイド管17に長さL(=D)毎に絞って縮径部19を形成して、球体を連続したような表面形状としたが、LをDに比して十分小さな溝状の細かい縮径部19を連続して形成することもできる(図7(a)(b))。
【0054】
また、同趣旨により、ボイド管17の長さ方向59に沿った溝65、65を全周に亘って形成することもできる(図7(c)(d))。尚、溝65、65は少なくともボイド管17の上下面61、62に形成すれば良い(図示していない)。
【0055】
(6) また、前記実施例において、コンクリート埋設物として、縮径したボイド管を使用したが、同様の縮径部19を有する外形とした中実の発泡スチロール柱体等を使用することもできる(図示していない)。要は、コンクリート製のスラブで、コンクリートを排除できる埋設物であれば、その構造は任意である。
【0056】
【発明の効果】
この発明では、縮径部等により拡散反射面を形成した埋設物としたので、埋設物を建造物の床や壁のコンクリート内に埋設すれば、コンクリートを排除して、床や壁の軽量化を図ると共に、コンクリート製の床や壁を挟んだ振動や音の伝搬を軽減して、防音遮音性能を高めることができる。
【0057】
また、埋設物を、トラス付きのデッキプレートのトラス間に配置固定して、埋設物付きのデッキプレートを構成すれば、コンクリート製のスラブが構造的に弱められることなく、スラブ内に簡単に埋設物を配置でき、防音遮音性能を高めることができる効果がある。また、埋設物の縮径部にボイド取付具を配置して、トラスにボイド取付具を固定すれば、容易に、前後左右上下に埋設物の移動を規制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の埋設体の組立図である。
【図2】埋設体に使用するキャップで、(a)は、正面図、(b)は右側面図、(c)はA−A断面図である。
【図3】この発明のトラス付きデッキプレートで、(a)は側面図、(b)は正面図である。
【図4】この発明の実施例に使用する埋設体固定具の正面図である。
【図5】この発明の埋設体に絞りを形成する為の装置で、(a)は加工前、(b)は加工後を夫々表す。
【図6】(a)(b)はこの発明の音の伝搬を説明する円筒体を埋設したスラブの概略した縦断面図、(c)は(b)のB−B断面図である。
【図7】(a)はこの発明の円柱体の他の実施例の側面図で、(b)は(a)の正面図、(c)は同じく円柱体の他の実施例の側面図で、(d)は(c)の正面図である。
【符号の説明】
1 ベース板
2 ベース板の上面
3 トラス
5 上鉄筋
6 下鉄筋
7 下鉄筋
8 ラチス鉄筋
9 ラチス鉄筋の脚部
11 下部配力筋
12 上部配力筋
14 デッキプレート
15 ボイド管配置スペース
16
17 ボイド管
18 ボイド管の口縁
19 縮径部
20 キャップ
21 キャップの基部
22 キャップの基部の鍔部
23 キャップの基部の基部嵌挿部
24 キャップの筒状嵌挿部
25 キャップのスリット
26 キャップの環状溝
29 ボイド取付金具
30 ボイド受け金具
31 受け部(ボイド受け金具)
32 係止屈曲部(ボイド受け金具)
33 支持部(ボイド受け金具)
34 ボイド押さえ金具
35 押さえ部(ボイド押さえ金具)
36 係止屈曲部(ボイド押さえ金具)
37 支持部(ボイド押さえ金具)
40 ボイド管(埋設物)付きのデッキプレート
56 スラブ
59 円柱体の長さ方向
60 スラブの厚さ方向
65 溝

Claims (5)

  1. コンクリート製の建造物の床又は壁の厚さ内に埋設される柱体であって、少なくとも前記厚さ方向の表面に拡散反射面を形成したことを特徴としたコンクリートの埋設物。
  2. コンクリート製の建造物の床又は壁の厚さ内に埋設される柱体であって、前記円柱体の長さ方向に所定間隔毎に縮径した縮径部を形成したことを特徴としたコンクリートの埋設物。
  3. 柱体は円柱体とし、外径Dの薄肉筒体の両端を封鎖して形成し、外径D毎に縮径部を形成した請求項2記載のコンクリートの埋設物。
  4. ベース板上に、複数のトラスを並列して固定し、前記トラス間に、トラスに並列して円柱埋設物を配置して、前記トラスの主鉄筋と所定間隙を空けた状態で、前記トラス又はベース板に固定し、前記円柱埋設物は、少なくとも上下面に拡散反射面を形成したことを特徴とする埋設物付きデッキプレート。
  5. 円柱埋設物は、長さ方向に所定間隔毎に外径を絞った縮径部を形成し、該縮径部に配置したボイド取付具で、トラスに固定した請求項4記載の埋設物付きデッキプレート。
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