JP2004339754A - ケーシングパイプ式土質試料サンプラー - Google Patents

ケーシングパイプ式土質試料サンプラー Download PDF

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Abstract

【課題】土質試料のサンプリング作業の能率を向上させること及び複数回に渡って採取した土質試料の連続性を得ること。
【解決手段】先端に掘削刃13を有するケーシングパイプ11に随伴してサンプラー本体21を推進させることでサンプラー本体21の内部に土質試料を充填し、当該サンプラー本体21を、空の状態でケーシングパイプ11内を降下した着脱装置41によって把持して着脱装置41と共に引上げ、空のサンプラー本体21を、着脱装置41に把持させた状態でケーシングパイプ11内に導入してケーシングパイプ11の下端部に装着する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地質調査を目的として行なう土質試料のサンプリングに使用する土質試料サンプラーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
地質調査を目的とする土質試験の1つに、調査現場で採取した土質試料を試験設備の整った施設に持ち帰って試験・解析する室内土質試験がある。室内土質試験では、調査現場における自然状態の地質に対する試験結果と略同一の試験結果が得られるように、自然状態の土質試料、所謂、不撹乱試料を調査現場で採取することが要求される。
【0003】
従来、不撹乱試料の採取は、図15の如く、図示外のコアチューブによってサンプリング深度まで掘削したボーリング孔51に、ボーリング機械52によって回転推進する中空状のボーリングロッド53の下端にサンプラー本体54を設けた土質試料サンプラーを挿入して行なっていた。
【0004】
サンプラー本体54は、図16の如く、ボーリングロッド53の下端にサンプラーヘッド55を介して接続すると共に掘削刃56a,56a,…を有するメタルクラウン56を先端部に装着した円筒状の外管57と、サンプラーヘッド55の下部から突出した接続部58にボールベアリング装置59を介して接続すると共にメタルクラウン56の内周側に形成した段差部60に下端部を嵌装する試料採取管61と、試料採取管61の内部に密嵌したピストン62と、図15に示すボーリング櫓63に上端部を回転不能に固定し、かつ、ボーリングロッド53に挿通した横断面六角形状のピストンロッド64に接続した支持ロッド65(図15参照)と、ボールベアリング装置59の下部に試料採取管61と一体になる如く設けられ、ピストンロッド64の横断面形状に対応した形状の係合孔66を有するロッドケース67とを備えたものがある(例えば特許文献1参照)。
【0005】
この土質試料サンプラーは、以下の要領で、土質試料Mを採取する。まず、ボーリング機械52からボーリングロッド53を介して外管57に回転推進力を伝達し、地層を円柱状に削り取りながら外管57を回転推進させる。試料採取管61は、外管57に随伴して推進するが、支持ロッド65に接続して回転不能になっているピストンロッド64をロッドケース67に係合してあるから、外管57と共回りをせずに非回転で推進する。ピストン62は、ピストンロッド64及び支持ロッド65によって所定深度に停留したままで推進しない。これにより試料採取管61が推進すると、試料採取管61の内部に、円柱状に切り取られた不撹乱状態の地層が土質試料Mとして圧入していく。そして、外管57及び試料採取管61を所定距離(概ね試料採取管61の長さと同じ距離)推進させた段階で土質試料サンプラーを地上に引上げて土質試料Mを回収する。
【0006】
【特許文献1】
特公昭63−26240号
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
室内土質試験においては、土質試料Mを不撹乱状態で採取するだけではなく、連続的に採取することも要求される。土質試料サンプラーは、試料採取管61が土質試料Mで満杯になる度に、地上に引上げる必要がある。通常、サンプリング作業中は、ボーリング孔51にケーシングパイプ68(図15参照)を挿入してボーリング孔51の内壁が崩落することを防止しているが、土質試料サンプラーを引上げると、ボーリング孔51の土質試料Mを採取した部分が裸孔になり、ケーシングパイプ68によって保護されていない。このため、土質試料サンプラーを引上げている間に、ボーリング孔51の裸孔部分が崩落して、ボーリング孔51の底部に砂礫が堆積することがある。当該砂礫は、土質試料Mとしての価値がないから、土質試料サンプラーを引上げて土質試料Mを回収したのち、さらに土質試料Mを採取する場合には、土質試料サンプラーをボーリング孔51内に戻す前に、前記コアチューブでボーリング孔51の底部を掘削して前記砂礫を取り除くと同時にケーシングパイプ68を継足して当該ボーリング孔51の底部まで挿入する。このとき、採取済みの土質試料Mと連続していた地層が前記砂礫と共に削られるために、従来の土質試料サンプラーで複数回に渡って採取した土質試料M同士に連続性がなかった。
【0008】
従来の土質試料サンプラーで土質試料Mを採取する際には、図15の如く、ボーリングロッド53と支持ロッド65の間の環状隙間69にポンプ70によって掘削泥水を流し込み、図16に示すメタルクラウン56の外周部に設けた吐水口71,71,…から掘削泥水を吐出しながら地層を削り取っている。従来は、この掘削泥水の吐出量、比重、濃度を地層の構成要素に合わせて適宜調整することにより、ボーリング孔51の裸孔部分の崩落を抑制していたが、掘削泥水の崩落を完璧に防止できるものではなかった。しかも掘削泥水の調整には熟練した技量が必要で、熟練技術者の養成に長期間を要するという問題もある。
【0009】
ボーリングロッド53や支持ロッド65は、所定長のロッドを継足して構成され、土質試料サンプラーを昇降させる際には順次継足し又は順次切離す必要がある。このため、従来の土質試料サンプラーは、サンプラー本体54をボーリング孔51内で昇降させるのにボーリングロッド53や支持ロッド65の継足し又は切離しが必要で、多大な時間を要している。また、土質試料を充填したサンプラー本体54を引上げるに際しては、ボーリングロッド53や支持ロッド65の切離し作業で発生した振動が試料採取管61に伝達して試料採取管61から土質試料Mが脱落するおそれもある。このため、土質試料サンプラーには、土質試料Mが脱落しないように迅速に引上げることが求められる。
【0010】
一方、土質試料サンプラーのみならず、前記コアチューブもボーリングロッドを順次継足し又は順次切離しつつ昇降させる。このため、土質試料Mのサンプリング作業の合間に、前記コアチューブでボーリング孔51を掘削すると、その分だけ作業工数が増加してサンプリング作業の能率が低下するという問題もある。
【0011】
本発明はかかる課題に鑑み創案するに至ったものであって、その目的は、土質試料を連続的に採取できる上、土質試料を試料採取管に収納した状態で迅速に引上げることができ、しかもサンプリング作業の能率を向上できる土質試料サンプラーを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るケーシングパイプ式土質試料サンプラーは、地上のボーリング機械によって回転推進可能に支持され、先端部に地層を円筒状に削り取る掘削刃を有し、かつ、順次継足し可能に構成したケーシングパイプと、前記ケーシングパイプの下端内周部に形成した段差部に載置すると共にケーシングパイプに随伴して推進することで円筒状に削り取った地層を土質試料として収納する試料採取管を有し、かつ、前記試料採取管の内部にピストンを密嵌したサンプラー本体と、前記サンプラー本体のピストンのピストンロッドに脱着可能に接続すると共に上端部を地上のボーリング櫓に固定支持され、順次継足し可能に構成した支持ロッドと、前記サンプラー本体の上部に着脱自在に構成すると共に索状部材を介して巻上機に接続され、空のサンプラー本体を把持した状態でケーシングパイプ内を降下してケーシングパイプの段差部に着座させたのち切離して空の状態で引上げ、かつ、空の状態でケーシングパイプ内を降下して土質試料を充填したサンプラー本体を把持し、土質試料を充填したサンプラー本体を引上げるサンプラー本体の着脱装置とを備えたものである。
【0013】
本発明のケーシングパイプ式土質試料サンプラーは、上記の如く構成され、ケーシングパイプと共にサンプラー本体を推進させて、円筒状に切取った地層を土質試料としてサンプラー本体の試料採取管に圧入したのち、着脱装置をケーシングパイプ内に降下させてサンプラー本体に連結し、ケーシングパイプをボーリング孔に残したままで、着脱装置と共にサンプラー本体を引上げる。これによりサンプラー本体を引上げても、ボーリング孔の土質試料を採取した部分が裸孔になることがないから、ボーリング孔の内壁が崩落してボーリング孔の底部に砂礫が堆積することがない。したがって、土質試料のサンプリング作業の合間に前記コアチューブをボーリング孔に挿入してボーリング孔の底部に堆積した砂礫を取り除く手間を省くことができ、サンプリング作業の能率を向上させることができる。
【0014】
また、サンプラー本体から土質試料を回収したのち、着脱装置を空のサンプラー本体に連結した状態でケーシングパイプ内を降下させて空のサンプラー本体をケーシングパイプの段差部に着座させ、空のサンプラー本体から着脱装置を切離して引上げてから土質試料のサンプリングを続行する。サンプラー本体を引上げてからケーシングパイプの下端段差部に戻すまでの間、ボーリング孔の底部がケーシングパイプによってサンプラー本体を引上げる前の状態、即ち前回のサンプリング作業を終了したときの状態で維持されているから、前回のサンプリング作業で採取した土質試料と連続した土質試料を採取することができる。
【0015】
前記サンプラー本体は、前記試料採取管の上部をサンプラーヘッドに装着すると共に、前記サンプラーヘッドの上部に前記ケーシングパイプの内壁面に穿設した嵌合溝に嵌入させる係止部材を出し入れ可能に構成した装着部を装着し、前記サンプラー本体の試料採取管をケーシングパイプの段差部に載置させた際に前記装着部の窓孔から突出した係止部材をケーシングパイプの嵌合溝に嵌入させることでケーシングパイプの推進動に随伴して推進し、かつ、前記サンプラー本体の装着部に上方への引張力を負荷することにより前記係止部材をケーシングパイプの嵌合溝から引込めてケーシングパイプとの結合を解除するようにしたものである。このサンプラー本体は、試料採取管をケーシングパイプの段差部に載置させた際に装着部の係止部材を窓孔から突出させてケーシングパイプの嵌合溝に嵌入させることで、サンプラー本体とケーシングパイプが一体となる。ケーシングパイプと共にサンプラー本体を推進させた際に、地層の抗力(下方からの押圧力)がサンプラー本体の試料採取管に作用しても、装着部の係止部材がケーシングパイプの嵌合溝に嵌入したままであるから、サンプラー本体がケーシングパイプから脱着しない。一方、サンプラー本体の装着部に上方への引張力を負荷して装着部の係止部材をケーシングパイプの嵌合溝から引込めることでケーシングパイプからサンプラー本体を容易に脱着できる。
【0016】
前記サンプラー本体の装着部の具体的な構成としては、前記サンプラーヘッドの上部に設けた摺動子の上テーパー状部を含む先端部分を格納すると共に前記係止部材を窓孔に嵌装し、かつ、前記装着部の下端開口縁と摺動子の上テーパー状部との間に弾性部材を介装してなるものを挙げることができる。この装着部は、サンプラー本体の試料採取管がケーシングパイプの段差部に着座した状態から、装着部の自重及び弾性部材の弾性斥力によりさらに降下する。摺動子の上テーパー状部は、装着部の降下に伴って装着部の内部で相対的に上昇する。これにより装着部の窓孔に嵌装した係止部材は、摺動子の上テーパー状部の傾斜面によって押圧されて装着部の窓孔から外部へ突出し、ケーシングパイプ内の嵌合溝に嵌入する。一方、装着部に引張力を負荷して上方へ引上げると、装着部の内部では、摺動子の上テーパー状部が相対的に降下して、摺動子の上テーパー状部の傾斜面が係止部材から離間する。摺動子の上テーパー状部の傾斜面から受けていた押圧力がなくなって係止部材が装着部の窓孔内に引込むと、サンプラー本体とケーシングパイプの結合が解除される。
【0017】
前記サンプラー本体は、前記サンプラーヘッドを前記試料採取管の上部にベアリング装置を介して回転自在に装着し、かつ、前記ピストンロッドの横断面形状を非円形状に形成すると共にピストンロッドの横断面形状に対応した形状の係合孔を有するロッドケースを前記試料採取管と一体になる如く固着し、前記ピストンロッドを前記ボーリング櫓に回転不能に固定した支持ロッドに接続したものである。このサンプラー本体のサンプラーヘッドから上方の部分は、装着部によってケーシングパイプと一体になっているからケーシングパイプと共回りする。一方、サンプラーヘッドより下方の試料採取管は、内部に固着したロッドケースを、支持ロッドに接続して回転不能になっているピストンロッドに係合させると共に、サンプラーヘッドを回転自在に装着してあるから、ケーシングパイプと共回りしない。このようにサンプラー本体の試料採取管の共回りを防止することで、自然状態のままの地層を、いわゆる不撹乱試料として採取することができる。
【0018】
前記支持ロッドは、空のサンプラー本体をケーシングパイプの段差部に嵌装してからピストンロッドに接続され、かつ、土質試料を充填したサンプラー本体をケーシングパイプから回収する前にピストンロッドから切離して引上げられる。支持ロッドは、ネジ継手により継足し可能に構成したものが一般的で、ボーリング孔に挿入するときには順次継足し、ボーリング孔から引上げるときには順次切離していくから、その昇降には継足し作業又は切離し作業の分だけ時間を要する。支持ロッドをピストンロッドから切離してサンプラー本体とは別に昇降させると、サンプラー本体の負荷が支持ロッドにかからず軽量のまま支持ロッドを昇降できるから、従来の土質試料サンプラーと比較して支持ロッドの昇降速度が速くなる。また、支持ロッドの昇降中にサンプラー本体の負荷がかかって支持ロッドのネジ継手が固く締まることもないから、支持ロッドの切離し作業を容易に行なうこともできる。一方、サンプラー本体は、支持ロッドとは別に、巻上機による索状部材の巻取り又は繰出しによってケーシングパイプ内を一気に昇降できるから、昇降速度が支持ロッドと比較して著しく速くなり、従来の土質試料サンプラーと比較して土質試料を充填したサンプラー本体を地上まで引上げるのに要する時間を短縮できる。しかも、土質試料を充填したサンプラー本体を引上げるに際し、支持ロッドの切離し作業で発生した振動がサンプラー本体の試料採取管に伝達することはなく、試料採取管から土質試料が脱落し難くなる。仮に何らかの振動が試料採取管に伝達されてもサンプラー本体の上昇速度が速い分だけ土質試料の脱落を抑制できる。
【0019】
前記支持ロッドと前記ピストンロッドをベアリング継手によって接続する。ベアリング継手は、ネジ孔の内壁に複数個の鋼球を所定間隔を隔てて螺旋配列で回転自在に埋設し、各鋼球の一部をネジ孔の内壁面から突出させてネジ山を構成した雌側ベアリング継手と、外周面に前記雌側ベアリング継手の鋼球が嵌入する螺旋状の溝を形成した雄側ベアリング継手とで構成したものである。このベアリング継手によって支持ロッドとピストンロッドを接続すると、雌側ベアリング継手及び雄側ベアリング継手の接触面積が小さいから、ケーシングパイプの回転に抗して試料採取管を非回転状態で維持することなどによって、ベアリング継手が固く締め付けられても支持ロッドとピストンロッドを人力で容易に切離すことができる。
【0020】
前記着脱装置は、前記サンプラー本体の上部に突設した突起柱に嵌装可能に構成した装置本体と、前記装置本体の内部に格納され、前記装置本体の下端開口部から挿入したサンプラー本体の突起柱を把持して着脱装置及びサンプラー本体を連結する連結子と、前記連結子による着脱装置及びサンプラー本体の連結を解除する解放子と、前記連結子でもってサンプラー本体の突起柱を把持した状態からサンプラー本体の突起柱を解放可能な状態に切替える把持解放切替え機構とを備えたものである。着脱装置を上記の如く構成すると、空のサンプラー本体を把持した状態でケーシングパイプ内を降下してケーシングパイプの段差部に着座させると同時に空のサンプラー本体から着脱装置を切離すことができ、また、着脱装置を空の状態でケーシングパイプ内に導入して、土質試料を充填したサンプラー本体に連結して当該サンプラー本体を引上げることができる。
【0021】
前記連結子の具体例としては、前記装置本体の内径に下方へ向かってテーパー状に縮径させた第1縮径部に対応した形状の第1下テーパー状部を有し、前記第1下テーパー状部の窓孔に嵌め込んだ第1把持部材を装置本体の第1縮径部によって第1下テーパー状部の内周側へ押し込むことで第1下テーパー状部の下側から挿入したサンプラー本体の突起柱を把持し、かつ、前記第1下テーパー状部を装置本体の第1縮径部から離間させることでサンプラー本体の突起柱を開放するものを挙げることができる。
【0022】
前記解放子の具体例としては、前記装置本体の内部に、前記第1縮径部の上方に所定間隔を隔てて形成した第2縮径部に弾性部材によって押し付けられた状態で格納され、前記第2縮径部に対応した形状の第2下テーパー状部の窓孔に嵌め込んだ第2把持部材を第2縮径部によって第2下テーパー状部の内周側へ押し込むことで第2下テーパー状部の下側から挿入した連結子を把持して装置本体の第1縮径部から離間させた状態を維持するものを挙げることができる。
【0023】
前記把持解放切替え機構の具体例としては、前記装置本体の下端開口部に螺装した切替えネジからなり、前記切替えネジの突出長さを変更することによって前記装置本体に挿入可能なサンプラー本体の突起柱の長さを調節し、前記解放子で連結子を把持する状態と、把持できない状態とを切替えるものを挙げることができる。
【0024】
着脱装置の連結子、解放子及び把持解放切替え機構を上記の如く構成すると、切替えネジを緩めて装置本体の下方へ突出させた状態では、サンプラー本体の突起柱を着脱装置の装置本体に挿入しても、連結子が解放子に把持されない。この状態で着脱装置の装置本体を吊上げると、着脱装置の装置本体の内部で連結子をサンプラー本体の突起柱に担持させたまま装置本体が上昇するから、連結子の第1下テーパー状部に嵌め込んだ第1把持部材が装置本体の第1縮径部によって内周側へ押し込まれてサンプラー本体の突起柱を把持し、着脱装置及びサンプラー本体が結合する。他方、切替えネジを締め付けて装置本体の内部に格納すると、サンプラー本体の突起柱に連結子を担持させたまま着脱装置の装置本体が降下し、連結子が装置本体の第1縮径部から離間すると共に解放子によって把持される。この状態で着脱装置の装置本体を吊上げると、連結子は解放子によって装置本体の第1縮径部から離間した状態を維持されたまま装置本体と共に上昇し、サンプラー本体の突起柱が連結子から解放されて着脱装置及びサンプラー本体が分離する。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明に係るケーシングパイプ式土質試料サンプラー(以下、単に土質試料サンプラーSという。)の実施形態について説明する。
【0026】
図1は、本発明に係る土質試料サンプラーSを例示する縦断面図で、同図において、11はケーシングパイプ、21はサンプラー本体、31は支持ロッド、41は着脱装置である。
【0027】
ケーシングパイプ11は、同径の複数のパイプ材を切離し可能に継足したもので、地上に突出したパイプ材をボーリング機械52(図15参照)によって回転推進可能に支持すると共に、図1の如く最下部のパイプ材に地層を円筒状に削り取るメタルクラウン12を装着してある。メタルクラウン12は、下端周縁に掘削刃13を固着すると共に内周側にサンプラー本体21を着座させるための段差部14を形成してある。メタルクラウン12の段差部14には、サンプラー本体21の下端外周面との間の隙間をシールする環状のパッキング15,15を装着し、段差部14の上方には、メタルクラウン12の周方向に掘削泥水の吐水口16,16,…を複数個穿設してある。
【0028】
サンプラー本体21は、ケーシングパイプ11に随伴して推進することで円柱状に削り取った地層を土質試料M(図2参照)として収納するものであって、図1及び図2の如く、サンプラーヘッド22の上部に突設した摺動子23に装着部24を連結すると共に、サンプラーヘッド22の下部にベアリング装置25を介して試料採取管26を取付けたものである。
【0029】
サンプラーヘッド22の上部に設けた摺動子23は、先端に向かって徐々に縮径した上テーパー状部23aを有し、上テーパー状部23aを含む先端部分を装着部24の内部に格納してある。
【0030】
装着部24は、ケーシングパイプ11及びサンプラー本体21の結合分離を担うと共に、その上部に着脱装置41を連結させるためのものである。装着部24の外周面には、複数個の窓孔24a,24a,…を周方向に所定間隔で形成してある。各窓孔24a,24a,…には、ケーシングパイプ11の内壁面に穿設した環状の嵌合溝17に係入させる係止部材としての鋼球24b,24b,…を嵌装してある。各鋼球24b,24b,…は、装着部24の内部に格納した摺動子23の上テーパー状部23aによって装着部24の内外に出し入れされる。装着部24の内部に格納した摺動子23の上テーパー状部23aと装着部24の下端開口縁との間には、緩衝作用を奏する弾性部材としてのコイルスプリング24cを介装してある。装着部24の上部には、着脱装置41を連結させる突起柱24dを突設してある。
【0031】
試料採取管26は、ケーシングパイプ11の推進動に随伴して非回転で推進し、ケーシングパイプ11によって円柱状に削り取った地層を土質試料Mとして内部に収納する部材である。試料採取管26の内部には、ピストン27を密嵌してある。
【0032】
ピストン27のピストンロッド27aは、横断面形状を非円形状(例えば六角形状など)に形成してあり、ベアリング装置25の下部に螺装して試料採取管26と一体になっているロッドケース28に係合している。ロッドケース28は、ピストンロッド27aの横断面形状に対応した非円形状(例えば六角形状など)の係合孔28aを有する部材である。また、サンプラーヘッド22、摺動子23及び装着部24には、ピストンロッド27aよりも大径の貫通孔22a,23b,24eを形成してあり、これらの貫通孔22a,23b,24eにピストンロッド27aを挿通してある。ピストンロッド27aの上端部には、支持ロッド31を接続するためのベアリング継手27bを設けている。
【0033】
支持ロッド31は、複数本のロッドを切離し可能に継足して構成したものであって、最上端のロッドが地上のボーリング櫓63(図15参照)に回転不能に固定支持され、図1及び図3の如く、ベアリング継手27b,31aによってサンプラー本体21のピストンロッド27aと脱着可能に接続してある。これによりピストンロッド27aが回転不能になるから、ピストンロッド27aにロッドケース28を介して係合した試料採取管26は、ケーシングパイプ11と共回りせずに推進する。
【0034】
ベアリング継手27b,31aは、ピストンロッド27aの上端部に設けた雌側ベアリング継手27bと、支持ロッド31の下端部に設けた雄側ベアリング継手31aとで構成してある。雌側ベアリング継手27bは、ネジ孔27cの内壁に複数個の鋼球27d,27d,…を所定間隔を隔てて螺旋配列で回転自在に埋設し、各鋼球27d,27d,…の一部をネジ孔27cの内壁面から突出させてネジ山を構成してある。雄側ベアリング継手31aは、雌側ベアリング継手27bのネジ孔27cに嵌挿可能で、かつ、外周面に雌側ベアリング継手27bの鋼球27d,27d,…が係入可能なU溝31bを螺旋状に形成してある。ベアリング継手27b,31aは、鋼球27d,27d,…及びU溝31bの接触面積が小さいから、支持ロッド31及びピストンロッド27a間でトルクを伝達させて締め付けられても、容易に切離すことができる。
【0035】
着脱装置41は、サンプラー本体21の突起柱24dを把持・解放するように構成し、図1及び図4(a)(b)の如く、索状部材としてのウィンチワイヤロープ42を介して地上に据付けた図示外の巻上機に接続し、空の状態又はサンプラー本体21を把持した状態でケーシングパイプ11内を昇降して、ケーシングパイプ11内でサンプラー本体21を把持又は解放するものである。ウィンチワイヤロープ42は、円筒状に形成した装置本体43の上部に接続してある。装置本体43の内面には、下方に向けてテーパー状に縮径させた第1縮径部43a及び第2縮径部43bを所定間隔を隔てて縦列に形成してある。装置本体43の内部には、第1縮径部43a及び第2縮径部43bの間に連結子44を摺動自在に格納すると共に第2縮径部43bに弾性部材としてのコイルスプリング45によって解放子46を押し付けた状態で格納してある。装置本体43の下部には、連結子44でもってサンプラー本体21の突起柱24dを把持した状態からサンプラー本体21の突起柱24dを解放可能な状態に切替える把持解放切替え機構としての切替えネジ47を螺装してある。
【0036】
連結子44は、装置本体43の下端開口部から挿入したサンプラー本体21の突起柱24dを把持して着脱装置41及びサンプラー本体21を連結する部材で、装置本体43の第1縮径部43aに対応した形状の第1下テーパー状部44aを有し、第1下テーパー状部44aに形成した複数個の窓孔44b,44b,…にそれぞれ鋼球からなる第1把持部材44c,44c,…を嵌め込んである。連結子44の内径には、ピストンロッド27a及び支持ロッド31を挿通可能な小径孔44dと、サンプラー本体21の突起柱24dを挿入可能な大径孔44eとの境界に、サンプラー本体21の突起柱24dの上端部に係止する段差部44fを形成してある。連結子44の上部(小径孔44dに対応する部分)は、解放子46に挿入する挿入部44gになっている。図4(a)は、連結子44でもってサンプラー本体21の突起柱24dを把持する状態で、連結子44の第1下テーパー状部44aの下側からサンプラー本体21の突起柱24dを挿入すると共に、装置本体43を吊上げて第1縮径部43aを連結子44の第1下テーパー状部44aに押し付けることで、連結子44の第1下テーパー状部44aの内周側へ第1把持部材44c,44c,…を押し込んである。他方、図4(b)は、連結子44からサンプラー本体21の突起柱24dを解放する状態で、装置本体43の内部で連結子44を相対的に上昇させて、連結子44の第1下テーパー状部44aを装置本体43の第1縮径部43aから離間させてある。この状態では連結子44の第1把持部材44c,44c,…が第1下テーパー状部44aの窓孔44b,44b,…から外方へ逃げてサンプラー本体21の突起柱24dを解放する。
【0037】
解放子46は、連結子44による着脱装置41とサンプラー本体21との結合を解除する部材で、装置本体43の第2縮径部43bに対応した形状の第2下テーパー状部46aを有し、第2下テーパー状部46aに形成した複数個の窓孔46b,46b,…に鋼球からなる第2把持部材46c,46c,…を嵌め込んである。図4(a)は、コイルスプリング45によって解放子46の第2下テーパー状部46aを装置本体43の第2縮径部43bに押し付けた状態で、第2下テーパー状部46aの窓孔46b,46b,…に嵌め込んだ第2把持部材46c,46c,…を第2下テーパー状部46aの内周側へ突出させてある。この状態から、解放子46の第2下テーパー状部46aに連結子44の挿入部44gを挿入すると、解放子46は、第2把持部材46c,46c,…を連結子44の挿入部44gの先端に係止させ、コイルスプリング45の弾力に抗して一旦上方へ持ち上げられる。解放子46の第2下テーパー状部46aが装置本体43の第2縮径部43bから離間すると、解放子46の第2把持部材46c,46c,…が第2下テーパー状部46aの窓孔46b,46b,…から外方へ逃げて、図4(b)の如く、解放子46がコイルスプリング45の弾力によって装置本体43の第2縮径部43bに押し付けられると同時に解放子46の奥まで連結子44の挿入部44gが入り込む。図4(b)は、連結子44による着脱装置41とサンプラー本体21との結合を解除した状態で、解放子46でもって連結子44の挿入部44gを把持して連結子44の第1下テーパー状部44aを装置本体43の第1縮径部43aから離間させた状態を維持してある。
【0038】
把持解放切替え機構である切替えネジ47は、サンプラー本体21の突起柱24dが挿通可能な円筒状の雄ネジ部材で、装置本体43の下部に螺装してある。図4(a)は、切替えネジ47を緩めて装置本体43から下方へ最大長さ突出させた状態で、サンプラー本体21の突起柱24dの装置本体43への挿入長さが短くなっている。この状態では、サンプラー本体21の突起柱24dを装置本体43に挿入しても、連結子44はサンプラー本体21の突起柱24dの挿入前の位置にある。他方、図4(b)は、切替えネジ47を締め付けて装置本体43の内部に格納した状態で、切替えネジ47の突出長が短くなっている分だけ、サンプラー本体21の突起柱24dの装置本体43への挿入長さが長くなっている。この状態では、サンプラー本体21の突起柱24dが連結子44を装置本体43の第1縮径部43aから第2縮径部43bへ押し上げて、連結子44の挿入部44gが解放子46によって把持される。着脱装置41は、切替えネジ47の突出長さにより装置本体43に挿入可能なサンプラー本体21の突起柱24dの長さを変更して、解放子46に連結子44を把持させずにサンプラー本体21及び着脱装置41を連結する状態と、解放子46で連結子44を把持してサンプラー本体21及び着脱装置41が分離可能な状態とを切替えるようになっている。
【0039】
次に、図5乃至図12を参照しつつ本発明の土質試料サンプラーSによる土質試料Mのサンプリング工程について説明する。
【0040】
図5は、サンプラー本体21をケーシングパイプ11に嵌装するために、地上でサンプラー本体21と着脱装置41を連結する工程を示している。図5の如く、着脱装置41の切替えネジ47を緩めて装置本体43から下方へ突出させた状態で、着脱装置41を地上に載置したサンプラー本体21の上方から降下させ、サンプラー本体21の突起柱24dを装置本体43内に格納した連結子44の大径孔44eに挿入させる。図5の状態から前記巻上機によって着脱装置41を上方へ吊上げると、着脱装置41の連結子44でサンプラー本体21の突起柱24dを把持して着脱装置41と共にサンプラー本体21が上昇する。即ち、サンプラー本体21の突起柱24dは、装置本体43の第1縮径部43aによって連結子44の内周側へ押し込まれた連結子44の第1把持部材44c,44c,…で把持される。これによりサンプラー本体21と着脱装置41は連結される。
【0041】
図6は、サンプラー本体21に着脱装置41を連結して吊上げると共に着脱装置41からサンプラー本体21を解放可能な状態にする工程を示している。着脱装置41にサンプラー本体21を連結した状態で、図6の如く、サンプラー本体21を吊上げ、着脱装置41の切替えネジ47を締め付けて装置本体43内に格納して切替えネジ47の突出長さを短くする。これにより、サンプラー本体21の突起柱24dを着脱装置41の装置本体43の内部に挿入できる長さが長くなり、着脱装置41からサンプラー本体21を解放可能な状態になる。
【0042】
図7は、サンプラー本体21をケーシングパイプ11の段差部14に着座させる工程を示している。着脱装置41でサンプラー本体21を吊り下げた状態(図6参照)でケーシングパイプ11内へ導入し、サンプラー本体21の試料採取管26をケーシングパイプ11の段差部14に着座させたのち、さらに前記巻上機からウィンチワイヤロープ42を繰出すと、図7の如く、サンプラー本体21の装着部24及び着脱装置41が降下する。サンプラー本体21の装着部24が降下すると、装着部24の内部で相対的に上昇した摺動子23の上テーパー状部23aによって、装着部24の窓孔24a,24a,…から押し出された鋼球24b,24b,…がケーシングパイプ11の嵌合溝17に係入する。これによりサンプラー本体21がケーシングパイプ11に随伴して推進可能になる。
【0043】
図8は、ケーシングパイプ11に着座させたサンプラー本体21から着脱装置41を切離す工程を示している。サンプラー本体21の装着部24の降下が止まったのち、さらに前記巻上機からウィンチワイヤロープ42を繰出すと、着脱装置41は、図8の如く、連結子44をサンプラー本体21の突起柱24dの上端部に担持させたままで、切替えネジ47の下端部がサンプラー本体21の装着部24に着座するまで降下する。このとき、連結子44の第1下テーパー状部44aが装置本体43の第1縮径部43aから離間して、サンプラー本体21の突起柱24dを把持していた第1把持部材44c,44c,…が窓孔44b,44b,…から第1下テーパー状部44aの外方へ逃げるから、着脱装置41とサンプラー本体21の結合が解除される。一方、連結子44の挿入部44gは、装置本体43に随伴して降下してきた解放子46の内径に嵌入する。解放子46は、内周側へ突出した第2把持部材46c,46c,…が連結子44の挿入部44gによって係止され、一旦降下を妨げられる。この間に装置本体43が降下すると、解放子46の第2下テーパー状部46aが装置本体43の第2縮径部43bから離間して、解放子46の第2把持部材46c,46c,…が外方へ逃げる。これにより解放子46は、連結子44の挿入部44gに係止されなくなってコイルスプリング45によって装置本体43の第2縮径部43bに押し付けられ、第2把持部材46c,46c,…が再び内周側へ押し込まれて連結子44の挿入部44gを把持する。このように連結子44が解放子46に把持された状態で、前記巻上機によって着脱装置41を引上げると、サンプラー本体21の突起柱24dが連結子44によって把持されていないから、着脱装置41がサンプラー本体21から切離される。着脱装置41は、サンプラー本体21をケーシングパイプ11の段差部14に載置したまま地上に引上げられる。
【0044】
図9及び図10は、土質試料Mを採取する工程を示している。ケーシングパイプ11内にサンプラー本体21を残したまま着脱装置41を空の状態で地上まで引上げたのち、図9の如く、支持ロッド31を順次継足しながらケーシングパイプ11内へ挿入して、その下端部に設けた雄側ベアリング継手31aをサンプラー本体21のピストンロッド27aの上端部に設けた雌側ベアリング継手27bに螺合すると共に、支持ロッド31の上端部を地上のボーリング櫓63(図15参照)に回転不能に固定する。この状態で、ケーシングパイプ11と支持ロッド31との間の環状隙間18に掘削泥水を流し込みつつケーシングパイプ11を回転推進させる。掘削泥水は、ケーシングパイプ11の下端部に設けたメタルクラウン12の吐水口16,16,…から吐出される。サンプラー本体21は、ピストン27をピストンロッド27a及び支持ロッド31によって所定深度に停留させたままケーシングパイプ11に随伴して推進し、図10の如く、ケーシングパイプ11によって円柱状に削り取られた地層が土質試料Mとして試料採取管26の内部に圧入していく。このとき、サンプラー本体21の装着部24は、ケーシングパイプ11の嵌合溝17に鋼球24b,24b,…を係入させているので、ケーシングパイプ11と共に回転推進するが、サンプラー本体21の試料採取管26は、ロッドケース28にピストンロッド27aを係合してあるから、ケーシングパイプ11と共回りせずに非回転で推進する。これにより土質試料Mは、不撹乱状態でサンプラー本体21の試料採取管26内に収納される。
【0045】
図11は、土質試料Mを充填したサンプラー本体21を回収するために、ケーシングパイプ11内でサンプラー本体21及び着脱装置41を結合させる工程を示している。地上で着脱装置41の切替えネジ47を緩めて装置本体43の下方へ最大長さ突出させたのち、着脱装置41を空の状態でケーシングパイプ11内へ導入し、図11の如く、着脱装置41の装置本体43にサンプラー本体21の突起柱24dを挿入させる。着脱装置41の切替えネジ47が突出している分だけ、着脱装置41の装置本体43へのサンプラー本体21の突起柱24dの挿入可能な長さが短くなっているから、サンプラー本体21の突起柱24dを限界まで装置本体43に挿入しても、サンプラー本体21の突起柱24dで担持された連結子44が解放子46に把持されることはない。この状態から前記巻上機によって着脱装置41を引上げると、連結子44をサンプラー本体21の突起柱24dに担持させたままで装置本体43が上昇するから、装置本体43の第1縮径部43aによって連結子44の内周側へ第1把持部材44c,44c,…が押し込まれ、連結子44によってサンプラー本体21の突起柱24dが把持される。これによりサンプラー本体21及び着脱装置41が結合する。
【0046】
図12は、土質試料Mを充填したサンプラー本体21を地上に引上げるために、ケーシングパイプ11及びサンプラー本体21の結合を解除する工程を示している。着脱装置41の連結子44に把持された突起柱24dを介してサンプラー本体21の装着部24を上方へ引き上げると、装着部24の内部では、摺動子23の上テーパー状部23aが相対的に下方へ下がるから、ケーシングパイプ11の嵌合溝17に係入していた鋼球24b,24b,…が装着部24の窓孔24a,24a,…内へ引込み、ケーシングパイプ11及びサンプラー本体21の結合が解除される。土質試料Mを収納したサンプラー本体21を着脱装置41と共にケーシングパイプ11から引上げて土質試料Mを回収する。
【0047】
サンプラー本体21を地上まで引上げて土質試料Mを回収したのち、さらに土質試料Mのサンプリング作業を続行する場合は、図5乃至図12に示した工程を繰り返す。サンプラー本体21をケーシングパイプ11から脱着してから再度サンプラー本体21をケーシングパイプ11に着座するまでの間、ボーリング孔51(図15参照)の土質試料Mを採取した部分は、ケーシングパイプ11によって保護されている。この間に、ボーリング孔51の内壁が崩落してボーリング孔51の底部に砂礫が堆積することはないから、複数回に渡ってサンプリング作業を行なっても各サンプリング作業で採取した土質試料Mで連続的な地層を構成することができる。
【0048】
以上、本発明の一実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、本発明の土質試料サンプラーSは、不撹乱試料の採取のみならず、ボーリング孔51の掘削や撹乱試料の採取にも使用可能である。ボーリング孔51の掘削又は撹乱試料の採取のみを目的とする場合には、サンプラー本体21の試料採取管26をケーシングパイプ11と共回りさせるようにしても構わない。具体的には、試料採取管26の共回りを防止するための構成要素、即ちベアリング装置25やピストンロッド27aとロッドケース28との係合構造がなくても、ボーリング孔51の掘削や撹乱試料の採取に使用できる。
【0049】
また、上記実施形態では、装着部24の鋼球24b,24b,…をケーシングパイプ11の嵌合溝17に係入させてケーシングパイプ11及びサンプラー本体21を結合させたが、これをサンプラー本体21の突起柱24d及び着脱装置41の連結子44の結合や、着脱装置41の連結子44及び解放子46の結合に適用しても構わない。具体的には、図13及び図14の如く、サンプラー本体21の突起柱24dや連結子44の挿入部44gの外周面に嵌合溝24f,44hを形成し、この嵌合溝24f,44hに連結子44の第1把持部材44c,44c,…や解放子46の第2把持部材46c,46c,…を係入させてサンプラー本体21の突起柱24d及び着脱装置41の連結子44や、着脱装置41の連結子44及び解放子46を結合させる。
【0050】
【発明の効果】
本発明は前述の如く、ケーシングパイプと共にサンプラー本体を推進させて、円筒状に切取った地層を土質試料としてサンプラー本体の試料採取管に圧入したのち、着脱装置をケーシングパイプ内に降下させてサンプラー本体に連結し、ケーシングパイプをボーリング孔に残したままで、着脱装置と共にサンプラー本体を引上げるように構成したから、サンプラー本体を引上げている間に、ボーリング孔の土質試料を採取した部分が裸孔になることがなく、ボーリング孔の内壁が崩落してボーリング孔の底部に砂礫が堆積することを防止できる。したがって、土質試料のサンプリング作業の合間に前記コアチューブをボーリング孔に挿入してボーリング孔の底部に堆積した砂礫を取り除く手間を省くことができ、サンプリング作業の能率を向上させることができる。
【0051】
また、採取した土質試料を回収するためにサンプラー本体を引上げてから次回のサンプリング作業を行なうためにケーシングパイプの下端段差部にサンプラー本体を戻すまでの間、ボーリング孔の底部がケーシングパイプによってサンプラー本体を引上げる前の状態、即ち前回のサンプリング作業を終了したときの状態で維持されているから、前回のサンプリング作業で採取した土質試料と連続した土質試料を採取することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る土質試料サンプラーの縦断面図である。
【図2】サンプラー本体の縦断面図である。
【図3】支持ロッドとピストンロッドの接続構造を示す縦断面図である。
【図4】着脱装置の縦断面図である。
【図5】サンプラー本体をケーシングパイプに嵌装する際に、サンプラー本体と着脱装置を連結する工程を示す縦断面図である。
【図6】サンプラー本体をケーシングパイプに嵌装する際に、サンプラー本体と着脱装置を連結した状態を示す縦断面図である。
【図7】サンプラー本体をケーシングパイプに嵌装した状態を示す縦断面図である。
【図8】ケーシングパイプに嵌装したサンプラー本体から着脱装置を切離し可能にした状態を示す縦断面図である。
【図9】ケーシングパイプに嵌装したサンプラー本体から着脱装置を切離し、かつ、サンプラー本体のピストンロッドに支持ロッドを接続した状態を示す縦断面図である。
【図10】ケーシングパイプに随伴してサンプラー本体を推進させ、サンプラー本体の試料採取管の内部に土質試料を圧入した状態を示す縦断面図である。
【図11】土質試料を試料採取管に収納したサンプラー本体に着脱装置を連結した状態を示す縦断面図である。
【図12】サンプラー本体をケーシングパイプから脱着した状態を示す縦断面図である。
【図13】本発明の土質試料サンプラーの変形例を示す縦断面図で、サンプラー本体の突起柱に連結子の第1把持部材の嵌合溝を設けたものである。
【図14】本発明の土質試料サンプラーの変形例を示す縦断面図で、連結子に解放子の第2把持部材の嵌合溝を設けたものである。
【図15】従来の土質試料サンプラーによる土質試料のサンプリング作業を示す模式図である。
【図16】従来の土質試料サンプラーのサンプラー本体を示す縦断面図である。
【符号の説明】
11 ケーシングパイプ
13 掘削刃
14 段差部
17 嵌合溝
21 サンプラー本体
22 サンプラーヘッド
23 摺動子
23a 上テーパー状部
24 装着部
24a,24a,… 窓孔
24b,24b,… 鋼球
24c コイルスプリング
24d 突起柱
25 ベアリング装置
26 試料採取管
27 ピストン
27a ピストンロッド
27b ベアリング継手
28 ロッドケース
28a 係合孔
31 支持ロッド
31a ベアリング継手
41 着脱装置
42 ウィンチワイヤロープ
43 装置本体
43a 第1縮径部
43b 第2縮径部
44 連結子
44a 第1下テーパー状部
44b,44b,… 窓孔
44c,44c,… 第1把持部材
44h 嵌合溝
45 弾性部材
46 解放子
46a 第2下テーパー状部
46b,46b,… 窓孔
46c,46c,… 第2把持部材
47 切替えネジ
M 土質試料
S 土質試料サンプラー

Claims (10)

  1. 地上のボーリング機械によって回転推進可能に支持され、先端部に地層を円筒状に削り取る掘削刃を有し、かつ、順次継足し可能に構成したケーシングパイプと、前記ケーシングパイプの下端内周部に形成した段差部に載置すると共にケーシングパイプに随伴して推進することで円筒状に削り取った地層を土質試料として収納する試料採取管を有し、かつ、前記試料採取管の内部にピストンを密嵌したサンプラー本体と、前記サンプラー本体のピストンのピストンロッドに脱着可能に接続すると共に上端部を地上のボーリング櫓に固定支持され、順次継足し可能に構成した支持ロッドと、前記サンプラー本体の上部に着脱自在に構成すると共に索状部材を介して巻上機に接続され、空のサンプラー本体を把持した状態でケーシングパイプ内を降下してケーシングパイプの段差部に着座させたのち切離して空の状態で引上げ、かつ、空の状態でケーシングパイプ内を降下して土質試料を充填したサンプラー本体を把持し、土質試料を充填したサンプラー本体を引上げるサンプラー本体の着脱装置とを備えたことを特徴とするケーシングパイプ式土質試料サンプラー。
  2. 前記サンプラー本体は、前記試料採取管の上部をサンプラーヘッドに装着すると共に、前記サンプラーヘッドの上部に前記ケーシングパイプの内壁面に穿設した嵌合溝に嵌入させる係止部材を出し入れ可能に構成した装着部を装着し、前記サンプラー本体の試料採取管をケーシングパイプの段差部に載置させた際に前記装着部の窓孔から突出した係止部材をケーシングパイプの嵌合溝に嵌入させることでケーシングパイプの推進動に随伴して推進し、かつ、前記サンプラー本体の装着部に上方への引張力を負荷することにより前記係止部材をケーシングパイプの嵌合溝から引込めてサンプラー本体とケーシングパイプとの結合を解除するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のケーシングパイプ式土質試料サンプラー。
  3. 前記サンプラー本体の装着部が、前記サンプラーヘッドの上部に設けた摺動子の上テーパー状部を含む先端部分を格納すると共に前記係止部材を窓孔に嵌装し、かつ、前記装着部の下端開口縁と摺動子の上テーパー状部との間に弾性部材を介装してなることを特徴とする請求項2に記載のケーシングパイプ式土質試料サンプラー。
  4. 前記サンプラー本体は、前記サンプラーヘッドを前記試料採取管の上部にベアリング装置を介して回転自在に装着し、かつ、前記ピストンロッドの横断面形状を非円形状に形成すると共にピストンロッドの横断面形状に対応した形状の係合孔を有するロッドケースを前記試料採取管と一体になる如く固着し、前記ピストンロッドを前記ボーリング櫓に回転不能に固定した支持ロッドに接続したことを特徴とする請求項2又は3に記載のケーシングパイプ式土質試料サンプラー。
  5. 前記支持ロッドは、空のサンプラー本体をケーシングパイプの段差部に嵌装してからピストンロッドに接続され、かつ、土質試料を充填したサンプラー本体をケーシングパイプから回収する前にピストンロッドから切離して引上げられることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のケーシングパイプ式土質試料サンプラー。
  6. 前記支持ロッドと前記ピストンロッドをベアリング継手によって接続したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のケーシングパイプ式土質試料サンプラー。
  7. 前記着脱装置が、前記サンプラー本体の上部に突設した突起柱に嵌装可能に構成した装置本体と、前記装置本体の内部に格納され、前記装置本体の下端開口部から挿入したサンプラー本体の突起柱を把持して着脱装置及びサンプラー本体を連結する連結子と、前記連結子による着脱装置及びサンプラー本体の連結を解除する解放子と、前記連結子でもってサンプラー本体の突起柱を把持した状態からサンプラー本体の突起柱を解放可能な状態に切替える把持解放切替え機構とを備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のケーシングパイプ式土質試料サンプラー。
  8. 前記連結子は、前記装置本体の内径に下方へ向かってテーパー状に縮径させた第1縮径部に対応した形状の第1下テーパー状部を有し、前記第1下テーパー状部の窓孔に嵌め込んだ第1把持部材を装置本体の第1縮径部によって第1下テーパー状部の内周側へ押し込むことで第1下テーパー状部の下側から挿入したサンプラー本体の突起柱を把持し、かつ、前記第1下テーパー状部を装置本体の第1縮径部から離間させることでサンプラー本体の突起柱を開放することを特徴とする請求項7に記載のケーシングパイプ式土質試料サンプラー。
  9. 前記解放子は、前記装置本体の内部に、前記第1縮径部の上方に所定間隔を隔てて形成した第2縮径部に弾性部材によって押し付けられた状態で格納され、前記第2縮径部に対応した形状の第2下テーパー状部の窓孔に嵌め込んだ第2把持部材を第2縮径部によって第2下テーパー状部の内周側へ押し込むことで第2下テーパー状部の下側から挿入した連結子を把持して装置本体の第1縮径部から離間させた状態を維持することを特徴とする請求項8に記載のケーシングパイプ式土質試料サンプラー。
  10. 前記把持解放切替え機構は、前記装置本体の下端開口部に螺装した切替えネジからなり、前記切替えネジの突出長さを変更することによって前記装置本体に挿入可能なサンプラー本体の突起柱の長さを調節し、前記解放子で連結子を把持する状態と、把持できない状態とを切替えることを特徴とする請求項9に記載のケーシングパイプ式土質試料サンプラー。
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