JP2004338490A - 車高調整装置を備えた車両懸架装置 - Google Patents
車高調整装置を備えた車両懸架装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004338490A JP2004338490A JP2003135956A JP2003135956A JP2004338490A JP 2004338490 A JP2004338490 A JP 2004338490A JP 2003135956 A JP2003135956 A JP 2003135956A JP 2003135956 A JP2003135956 A JP 2003135956A JP 2004338490 A JP2004338490 A JP 2004338490A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- shock absorber
- ball screw
- cylinder
- drive motor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G17/00—Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load
- B60G17/02—Spring characteristics, e.g. mechanical springs and mechanical adjusting means
- B60G17/021—Spring characteristics, e.g. mechanical springs and mechanical adjusting means the mechanical spring being a coil spring
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Abstract
【課題】ショックアブソーバ付き車体懸架装置において、装置の高さを抑制しつつショックアブソーバ側とサスペンションアーム側とを相対往復駆動するための大きな力を得ることを可能とする車高調整装置を提供する。
【解決手段】車高調整装置を備えた車両懸架装置において、ショックアブソーバ本体の外周にボールねじを介して第1の筒部を連結し、サスペンションアーム側へ連結される第2の筒部の内側に前記第1の筒部を相対回転可能に支持するとともに、前記第1の筒部を回転駆動する駆動モータを設け、駆動モータによって前記第1の筒部を回転駆動しボールねじを介してショックアブソーバ本体の第2の筒部に対する相対高さを調整可能に構成したことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】車高調整装置を備えた車両懸架装置において、ショックアブソーバ本体の外周にボールねじを介して第1の筒部を連結し、サスペンションアーム側へ連結される第2の筒部の内側に前記第1の筒部を相対回転可能に支持するとともに、前記第1の筒部を回転駆動する駆動モータを設け、駆動モータによって前記第1の筒部を回転駆動しボールねじを介してショックアブソーバ本体の第2の筒部に対する相対高さを調整可能に構成したことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のショックアブソーバ付き車体懸架装置等に適用され、ショックアブソーバとサスペンションアームとの間に車体側とサスペンションアーム側との相対高さを調整する車高調整装置を備えた車両懸架装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のショックアブソーバ付き車体懸架装置においては、ショックアブソーバとサスペンションアームとの間に車高調整装置を設置し、該車高調整装置により車体側とサスペンションアーム側との相対高さを調整するようにしている。
かかる車高調整装置を備えたショックアブソーバ付き車体懸架装置として、特許文献1(特開平2−120113号公報)の技術が提供されている。
【0003】
かかる従来技術においては、下端部がサスペンションアーム側に連結される下方ケーシングの内部に棒状のボールねじを高さ方向に延設し、該下方ケーシングの上部に設けたボールナットと前記ボールねじの中間部との間にボールを介装して該ボールナットとボールねじの中間部とを該ボールを介して連結している。
そしてかかる従来技術においては、前記ボールねじの上端部に、ショックアブソーバ側に固定された駆動モータ(電動モータ)から下方にアーマチュアを突設し、該駆動モータ及びアーマチュアの回転力によって前記ボールねじを回転させることにより、前記ボールを介して前記ボールナット及びこれに固定された下方ケーシングを高さ方向に往復動させ、前記ショックアブソーバ側とサスペンションアーム側との相対高さ即ち車高を調整するように構成されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平2−120113号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1に開示された車高調整装置においては、ショックアブソーバ側に固定された駆動モータ(電動モータ)から下方に突設されたアーマチュアを、下方ケーシング内において高さ方向に延設された棒状のボールねじの上端部に固定し、該ボールねじの中間部をボールを介して下方ケーシングの上部に固定したボールナットに連結し、下方ケーシングの下部をサスペンションアーム側に連結するように構成されているため、駆動モータ(電動モータ)、アーマチュア、ボールナット、及び下方ケーシング内に設けられたボールねじが高さ方向に積み重ねられた形態となっている。
このため、かかる従来技術にあっては、車高調整装置の高さが高くなって車体懸架装置が大型化する。
【0006】
また、かかる従来技術にあっては、棒状に形成されたボールねじとボールナットとをボールを介して連結する構造であるため、ボールねじの径が小さくなり該ボールねじの1リード当たりのボール数が少なくなって、車高調整装置によりショックアブソーバ側とサスペンションアーム側とを相対往復駆動するための大きな出力を得ることができず、車高調整のためには従来のコイルスプリングの代わりにエアばね等の補助ばねが必要となり、装置が大型化する。
等の問題点を有している。
【0007】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、ショックアブソーバ付き車体懸架装置において、装置の高さを抑制しつつショックアブソーバ側とサスペンションアーム側とを相対往復駆動するための大きな力を得ることを可能とする車高調整装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる目的を達成するもので、ショックアブソーバとサスペンションアームとの間に車体側と該サスペンションアーム側との相対高さを調整する車高調整装置を備えた車両懸架装置において、前記ショックアブソーバを構成するショックアブソーバ本体の外周にボールねじを介して筒状体からなる第1の筒部を連結し、前記サスペンションアーム側へ連結される第2の筒部の内側に前記第1の筒部をベアリングを介して相対回転可能に支持するとともに、前記第1の筒部を回転駆動する駆動モータを設け、前記駆動モータによって前記第1の筒部を回転駆動し前記ボールねじを介して前記ショックアブソーバ本体の前記第2の筒部に対する相対高さを調整可能に構成したことを特徴とする。
かかる発明において、好ましくは、前記第1の筒部の外周と第2の筒部の内周との間に前記駆動モータを設置するのがよい。
【0009】
かかる発明によれば、前記駆動モータを運転し、サスペンションアーム側の前記第2の筒部にベアリングを介して支持された前記第1の筒部を回転駆動すると、該第1の筒部の回転に従い前記ボールねじを介してショックアブソーバ本体が上下動し、これにより前記ショックアブソーバ本体と第2の筒部との間の高さ方向相対位置が変化し、ショックアブソーバ本体つまり車体側と第2の筒部つまりサスペンションアーム側との間の高さ即ち車高の調整を行うことができる。
【0010】
従って、かかる発明によれば、ショックアブソーバ本体の外周に、駆動モータにより回転駆動される第1の筒部をボールねじを介して連結し、該第1の筒部をサスペンションアーム側へ連結される第2の筒部の内側にベアリングを介して相対回転可能に支持し、さらに前記第1の筒部の外周と第2の筒部の内周との間に前記駆動モータを設置しているので、ショックアブソーバ本体と第1の筒部とを連結するボールねじ、該第1の筒部、該第1の筒部を回転駆動する駆動モータ、及びサスペンションアーム側に連結される第2の筒部の4つの要素からなる車高調整機構が該車高調整機構の高さ方向(軸方向)に延びることなく径方向に配置された構造となり、従来技術に比べて高さが減少して小型コンパクトな車高調整装置が得られ、従って車体懸架装置の小型化が実現できる。
【0011】
また、ショックアブソーバ本体の外周と筒状体からなる第1の筒部とをボールねじを介して連結したので、ボールねじの位置が筒状体に形成された第1の筒部の内周位置となって、従来技術のような、ねじ棒の外周にボールねじを設けたものに比べてボールねじの径が大きくなる。これにより、ボールねじの1リード当たりのボール数を多くすることが可能となって、より大きな出力でショックアブソーバ本体を往復駆動することができるとともに、ボールねじ部の長さを短縮できて、この面からも車高の調整機構の高さを減少できる。
また、従来のコイルスプリング、減衰力発生機構を使用することができる。
【0012】
また、かかる発明において、前記駆動モータは、前記第1の筒部の外周に該駆動モータのロータ用コイルを巻装し、前記第2の筒部の内周に該駆動モータのステ―タを前記ロータ用コイルに対向させて設置するように構成するのがよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、数量その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0014】
図1は本発明の実施例に係る車高調整装置の縦断面図、図2は該車高調整装置を備えた車両懸架装置の概略構造図である。
【0015】
本発明に係る車高調整装置を備えた車両懸架装置の概略構造を示す図2において、104は車体に連結される車体側連結部、105は上部スプリングシート、106は下部スプリングシート、103は該上部スプリングシート105と下部スプリングシート106との間に介装された圧縮ばねからなるコイルスプリング、101はショックアブソーバ本体である。
100は本発明の対象である車高調整装置、102は該車高調整装置100の下部に設けられてサスペンションアーム側へ連結されるサスペンションアーム側連結部である。
【0016】
本発明に係る車高調整装置の詳細を示す図1において、1は円筒状に形成され上部が開口された外筒(第2の筒部)で、下部には前記サスペンション側連結部102が固着されている。5は該外筒1の上部開口部を覆うカバー、5aは該カバー5と前記下部スプリングシート106の連結部106a(図2参照)との間に介装された伸縮継手である。
101は前記ショックアブソーバ本体、3aは該ショックアブソーバ本体101の下端部外周に固着されたスリーブである。
【0017】
2は円筒状に形成された駆動筒(第1の筒部)で、前記外筒1の内側に3個のベアリング6a、6b、6cを介して該外筒1と相対回転可能に支持されている。
3はボールねじ機構で、前記スリーブ3aの外周に形成されたボールねじ3cと前記駆動筒2の内周に形成されたボールナット3dとの間に複数個のボール3bを転動自在に介装して構成される。
4は前記駆動筒2の上部外周と外筒1の内周との間に設置された駆動モータで、該駆動モータ4は、前記駆動筒2の外周にロータ用コイル4bを巻装し、前記外筒1の内周にステ―タ4aを該ロータ用コイル4bに対向させて設置している。
このように構成すれば、前記駆動筒2の一部を駆動モータ4のコイル4b付きロータとして、前記外筒1の一部を該駆動モータ4のステ―タ4aとして、夫々兼用することができて、格別な駆動モータ組立品を必要としない。
【0018】
かかる構成からなる車高調整において、前記駆動モータ4を運転し、外周に巻装されたコイル4bを介して前記駆動筒2を回転駆動すると、該駆動筒2の回転に従い前記ボールナット3d、ボール3b及びスリーブ3aのボールねじ3cからなるボールねじ機構3を介して該スリーブ3a及びショックアブソーバ本体101が上下動する。
これにより、前記ショックアブソーバ本体101と外筒1との間の高さ方向相対位置が変化し、ショックアブソーバ本体101つまり車体側と、外筒1つまりサスペンションアーム側との間の高さ即ち車高の調整を行うことができる。
【0019】
かかる実施例によれば、ショックアブソーバ本体101及びスリーブ3aの外周に、駆動モータ4により回転駆動される駆動筒2をボールねじ機構3を介して連結し、該駆動筒2を外筒1の内側にベアリング6a、6b、6cを介して相対回転可能に支持し、さらに前記駆動筒2の外周と外筒1の内周との間に前記駆動モータ4を設置している。
従って、前記ショックアブソーバ本体101と駆動筒2とを連結するボールねじ機構3、該駆動筒2、該駆動筒2を回転駆動する駆動モータ4、及びサスペンションアーム側に連結される外筒1の4つの要素からなる車高調整機構が該車高調整機構の高さ方向(軸方向)に延びることなく径方向に配置された構造となり、その高さを最小限に抑えることができ、従来技術に比べて車高調整装置の高さが大幅に減少する。
【0020】
また、ショックアブソーバ本体101の外周と円筒体からなる駆動筒2とをボールねじ機構3を介して連結したので、該ボールねじ機構3が前記駆動筒2の内周に位置することとなって、従来技術のような、ねじ棒の外周にボールねじ機構を設けたものに比べてボールねじ機構3の径が大きくなる。
これにより、ボールねじ3cの1リード当たりのボール3bの数を多くすることが可能となって、より大きい力でショックアブソーバ本体を往復駆動することができる。また、1リード当たりのボール3bの数が多くなることによりボールねじ機構3の長さを短縮でき、前記車高調整機構の高さを減少できる。
【0021】
【発明の効果】
以上記載のごとく本発明によれば、ショックアブソーバ本体と第1の筒部とを連結するボールねじ、該第1の筒部、該第1の筒部を回転駆動する駆動モータ、及びサスペンションアーム側に連結される第2の筒部の4つの要素からなる車高調整機構が該車高調整機構の高さ方向(軸方向)に延びることなく径方向に配置された構造となり、従来技術に比べて装置の高さが減少し小型コンパクトな車高調整装置を得ることができる。
また、ショックアブソーバ本体の外周と筒状体からなる第1の筒部とを連結するボールねじの位置が筒状体に形成された第1の筒部の内周となって、ねじ棒の外周にボールねじを設けたものに比べてボールねじの径が大きくなる。これにより、ボールねじの1リード当たりのボール数を多くすることが可能となって、より大きい力でショックアブソーバ本体を往復駆動することができるとともに、ボールねじ部の長さを短縮できて車高調整機構の高さを減少できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る車高調整装置の縦断面図である。
【図2】前記車高調整装置を備えた車両懸架装置の概略構造図である。
【符号の説明】
1 外筒(第2の筒部)
2 駆動筒(第1の筒部)
3 ボールねじ機構
3a スリーブ
3b ボール
3c ボールねじ
3d ボールナット
4 駆動モータ
4a ステ―タ
4b コイル
6a、6b、6c ベアリング
100 車高調整装置
101 ショックアブソーバ本体
102 サスペンション側連結部
103 コイルスプリング
104 車体側連結部
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のショックアブソーバ付き車体懸架装置等に適用され、ショックアブソーバとサスペンションアームとの間に車体側とサスペンションアーム側との相対高さを調整する車高調整装置を備えた車両懸架装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のショックアブソーバ付き車体懸架装置においては、ショックアブソーバとサスペンションアームとの間に車高調整装置を設置し、該車高調整装置により車体側とサスペンションアーム側との相対高さを調整するようにしている。
かかる車高調整装置を備えたショックアブソーバ付き車体懸架装置として、特許文献1(特開平2−120113号公報)の技術が提供されている。
【0003】
かかる従来技術においては、下端部がサスペンションアーム側に連結される下方ケーシングの内部に棒状のボールねじを高さ方向に延設し、該下方ケーシングの上部に設けたボールナットと前記ボールねじの中間部との間にボールを介装して該ボールナットとボールねじの中間部とを該ボールを介して連結している。
そしてかかる従来技術においては、前記ボールねじの上端部に、ショックアブソーバ側に固定された駆動モータ(電動モータ)から下方にアーマチュアを突設し、該駆動モータ及びアーマチュアの回転力によって前記ボールねじを回転させることにより、前記ボールを介して前記ボールナット及びこれに固定された下方ケーシングを高さ方向に往復動させ、前記ショックアブソーバ側とサスペンションアーム側との相対高さ即ち車高を調整するように構成されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平2−120113号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1に開示された車高調整装置においては、ショックアブソーバ側に固定された駆動モータ(電動モータ)から下方に突設されたアーマチュアを、下方ケーシング内において高さ方向に延設された棒状のボールねじの上端部に固定し、該ボールねじの中間部をボールを介して下方ケーシングの上部に固定したボールナットに連結し、下方ケーシングの下部をサスペンションアーム側に連結するように構成されているため、駆動モータ(電動モータ)、アーマチュア、ボールナット、及び下方ケーシング内に設けられたボールねじが高さ方向に積み重ねられた形態となっている。
このため、かかる従来技術にあっては、車高調整装置の高さが高くなって車体懸架装置が大型化する。
【0006】
また、かかる従来技術にあっては、棒状に形成されたボールねじとボールナットとをボールを介して連結する構造であるため、ボールねじの径が小さくなり該ボールねじの1リード当たりのボール数が少なくなって、車高調整装置によりショックアブソーバ側とサスペンションアーム側とを相対往復駆動するための大きな出力を得ることができず、車高調整のためには従来のコイルスプリングの代わりにエアばね等の補助ばねが必要となり、装置が大型化する。
等の問題点を有している。
【0007】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、ショックアブソーバ付き車体懸架装置において、装置の高さを抑制しつつショックアブソーバ側とサスペンションアーム側とを相対往復駆動するための大きな力を得ることを可能とする車高調整装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる目的を達成するもので、ショックアブソーバとサスペンションアームとの間に車体側と該サスペンションアーム側との相対高さを調整する車高調整装置を備えた車両懸架装置において、前記ショックアブソーバを構成するショックアブソーバ本体の外周にボールねじを介して筒状体からなる第1の筒部を連結し、前記サスペンションアーム側へ連結される第2の筒部の内側に前記第1の筒部をベアリングを介して相対回転可能に支持するとともに、前記第1の筒部を回転駆動する駆動モータを設け、前記駆動モータによって前記第1の筒部を回転駆動し前記ボールねじを介して前記ショックアブソーバ本体の前記第2の筒部に対する相対高さを調整可能に構成したことを特徴とする。
かかる発明において、好ましくは、前記第1の筒部の外周と第2の筒部の内周との間に前記駆動モータを設置するのがよい。
【0009】
かかる発明によれば、前記駆動モータを運転し、サスペンションアーム側の前記第2の筒部にベアリングを介して支持された前記第1の筒部を回転駆動すると、該第1の筒部の回転に従い前記ボールねじを介してショックアブソーバ本体が上下動し、これにより前記ショックアブソーバ本体と第2の筒部との間の高さ方向相対位置が変化し、ショックアブソーバ本体つまり車体側と第2の筒部つまりサスペンションアーム側との間の高さ即ち車高の調整を行うことができる。
【0010】
従って、かかる発明によれば、ショックアブソーバ本体の外周に、駆動モータにより回転駆動される第1の筒部をボールねじを介して連結し、該第1の筒部をサスペンションアーム側へ連結される第2の筒部の内側にベアリングを介して相対回転可能に支持し、さらに前記第1の筒部の外周と第2の筒部の内周との間に前記駆動モータを設置しているので、ショックアブソーバ本体と第1の筒部とを連結するボールねじ、該第1の筒部、該第1の筒部を回転駆動する駆動モータ、及びサスペンションアーム側に連結される第2の筒部の4つの要素からなる車高調整機構が該車高調整機構の高さ方向(軸方向)に延びることなく径方向に配置された構造となり、従来技術に比べて高さが減少して小型コンパクトな車高調整装置が得られ、従って車体懸架装置の小型化が実現できる。
【0011】
また、ショックアブソーバ本体の外周と筒状体からなる第1の筒部とをボールねじを介して連結したので、ボールねじの位置が筒状体に形成された第1の筒部の内周位置となって、従来技術のような、ねじ棒の外周にボールねじを設けたものに比べてボールねじの径が大きくなる。これにより、ボールねじの1リード当たりのボール数を多くすることが可能となって、より大きな出力でショックアブソーバ本体を往復駆動することができるとともに、ボールねじ部の長さを短縮できて、この面からも車高の調整機構の高さを減少できる。
また、従来のコイルスプリング、減衰力発生機構を使用することができる。
【0012】
また、かかる発明において、前記駆動モータは、前記第1の筒部の外周に該駆動モータのロータ用コイルを巻装し、前記第2の筒部の内周に該駆動モータのステ―タを前記ロータ用コイルに対向させて設置するように構成するのがよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、数量その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0014】
図1は本発明の実施例に係る車高調整装置の縦断面図、図2は該車高調整装置を備えた車両懸架装置の概略構造図である。
【0015】
本発明に係る車高調整装置を備えた車両懸架装置の概略構造を示す図2において、104は車体に連結される車体側連結部、105は上部スプリングシート、106は下部スプリングシート、103は該上部スプリングシート105と下部スプリングシート106との間に介装された圧縮ばねからなるコイルスプリング、101はショックアブソーバ本体である。
100は本発明の対象である車高調整装置、102は該車高調整装置100の下部に設けられてサスペンションアーム側へ連結されるサスペンションアーム側連結部である。
【0016】
本発明に係る車高調整装置の詳細を示す図1において、1は円筒状に形成され上部が開口された外筒(第2の筒部)で、下部には前記サスペンション側連結部102が固着されている。5は該外筒1の上部開口部を覆うカバー、5aは該カバー5と前記下部スプリングシート106の連結部106a(図2参照)との間に介装された伸縮継手である。
101は前記ショックアブソーバ本体、3aは該ショックアブソーバ本体101の下端部外周に固着されたスリーブである。
【0017】
2は円筒状に形成された駆動筒(第1の筒部)で、前記外筒1の内側に3個のベアリング6a、6b、6cを介して該外筒1と相対回転可能に支持されている。
3はボールねじ機構で、前記スリーブ3aの外周に形成されたボールねじ3cと前記駆動筒2の内周に形成されたボールナット3dとの間に複数個のボール3bを転動自在に介装して構成される。
4は前記駆動筒2の上部外周と外筒1の内周との間に設置された駆動モータで、該駆動モータ4は、前記駆動筒2の外周にロータ用コイル4bを巻装し、前記外筒1の内周にステ―タ4aを該ロータ用コイル4bに対向させて設置している。
このように構成すれば、前記駆動筒2の一部を駆動モータ4のコイル4b付きロータとして、前記外筒1の一部を該駆動モータ4のステ―タ4aとして、夫々兼用することができて、格別な駆動モータ組立品を必要としない。
【0018】
かかる構成からなる車高調整において、前記駆動モータ4を運転し、外周に巻装されたコイル4bを介して前記駆動筒2を回転駆動すると、該駆動筒2の回転に従い前記ボールナット3d、ボール3b及びスリーブ3aのボールねじ3cからなるボールねじ機構3を介して該スリーブ3a及びショックアブソーバ本体101が上下動する。
これにより、前記ショックアブソーバ本体101と外筒1との間の高さ方向相対位置が変化し、ショックアブソーバ本体101つまり車体側と、外筒1つまりサスペンションアーム側との間の高さ即ち車高の調整を行うことができる。
【0019】
かかる実施例によれば、ショックアブソーバ本体101及びスリーブ3aの外周に、駆動モータ4により回転駆動される駆動筒2をボールねじ機構3を介して連結し、該駆動筒2を外筒1の内側にベアリング6a、6b、6cを介して相対回転可能に支持し、さらに前記駆動筒2の外周と外筒1の内周との間に前記駆動モータ4を設置している。
従って、前記ショックアブソーバ本体101と駆動筒2とを連結するボールねじ機構3、該駆動筒2、該駆動筒2を回転駆動する駆動モータ4、及びサスペンションアーム側に連結される外筒1の4つの要素からなる車高調整機構が該車高調整機構の高さ方向(軸方向)に延びることなく径方向に配置された構造となり、その高さを最小限に抑えることができ、従来技術に比べて車高調整装置の高さが大幅に減少する。
【0020】
また、ショックアブソーバ本体101の外周と円筒体からなる駆動筒2とをボールねじ機構3を介して連結したので、該ボールねじ機構3が前記駆動筒2の内周に位置することとなって、従来技術のような、ねじ棒の外周にボールねじ機構を設けたものに比べてボールねじ機構3の径が大きくなる。
これにより、ボールねじ3cの1リード当たりのボール3bの数を多くすることが可能となって、より大きい力でショックアブソーバ本体を往復駆動することができる。また、1リード当たりのボール3bの数が多くなることによりボールねじ機構3の長さを短縮でき、前記車高調整機構の高さを減少できる。
【0021】
【発明の効果】
以上記載のごとく本発明によれば、ショックアブソーバ本体と第1の筒部とを連結するボールねじ、該第1の筒部、該第1の筒部を回転駆動する駆動モータ、及びサスペンションアーム側に連結される第2の筒部の4つの要素からなる車高調整機構が該車高調整機構の高さ方向(軸方向)に延びることなく径方向に配置された構造となり、従来技術に比べて装置の高さが減少し小型コンパクトな車高調整装置を得ることができる。
また、ショックアブソーバ本体の外周と筒状体からなる第1の筒部とを連結するボールねじの位置が筒状体に形成された第1の筒部の内周となって、ねじ棒の外周にボールねじを設けたものに比べてボールねじの径が大きくなる。これにより、ボールねじの1リード当たりのボール数を多くすることが可能となって、より大きい力でショックアブソーバ本体を往復駆動することができるとともに、ボールねじ部の長さを短縮できて車高調整機構の高さを減少できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る車高調整装置の縦断面図である。
【図2】前記車高調整装置を備えた車両懸架装置の概略構造図である。
【符号の説明】
1 外筒(第2の筒部)
2 駆動筒(第1の筒部)
3 ボールねじ機構
3a スリーブ
3b ボール
3c ボールねじ
3d ボールナット
4 駆動モータ
4a ステ―タ
4b コイル
6a、6b、6c ベアリング
100 車高調整装置
101 ショックアブソーバ本体
102 サスペンション側連結部
103 コイルスプリング
104 車体側連結部
Claims (3)
- ショックアブソーバとサスペンションアームとの間に車体側と該サスペンションアーム側との相対高さを調整する車高調整装置を備えた車両懸架装置において、前記ショックアブソーバを構成するショックアブソーバ本体の外周にボールねじを介して筒状体からなる第1の筒部を連結し、前記サスペンションアーム側へ連結される第2の筒部の内側に前記第1の筒部をベアリングを介して相対回転可能に支持するとともに、前記第1の筒部を回転駆動する駆動モータを設け、前記駆動モータによって前記第1の筒部を回転駆動し前記ボールねじを介して前記ショックアブソーバ本体の前記第2の筒部に対する相対高さを調整可能に構成したことを特徴とする車高調整装置を備えた車両懸架装置。
- 前記第1の筒部の外周と第2の筒部の内周との間に前記駆動モータを設置したことを特徴とする請求項1記載の車高調整装置を備えた車両懸架装置。
- 前記第1の筒部の外周に前記駆動モータのロータ用コイルを巻装し、前記第2の筒部の内周に前記駆動モータのステ―タを前記ロータ用コイルに対向させて設置したことを特徴とする請求項2記載の車高調整装置を備えた車両懸架装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003135956A JP2004338490A (ja) | 2003-05-14 | 2003-05-14 | 車高調整装置を備えた車両懸架装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003135956A JP2004338490A (ja) | 2003-05-14 | 2003-05-14 | 車高調整装置を備えた車両懸架装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004338490A true JP2004338490A (ja) | 2004-12-02 |
Family
ID=33526072
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003135956A Withdrawn JP2004338490A (ja) | 2003-05-14 | 2003-05-14 | 車高調整装置を備えた車両懸架装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004338490A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007176325A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Equos Research Co Ltd | 車両懸架装置 |
EP1681181A3 (de) * | 2005-01-14 | 2009-03-25 | Zf Friedrichshafen Ag | Federträger mit einem höhenverstellbaren Federteller |
EP1953013A3 (de) * | 2007-01-31 | 2010-04-21 | Audi Ag | Höhenverstellvorrichtung für Radaufhängungen von Kraftfahrzeugen |
WO2010058773A1 (ja) * | 2008-11-18 | 2010-05-27 | 株式会社エーシーシー | 車高調整懸架装置 |
CN103786543A (zh) * | 2012-10-31 | 2014-05-14 | 界首市达尔玛电动车有限公司 | 一种车辆避震硬度及底盘高度调整装置 |
CN113198658A (zh) * | 2021-04-24 | 2021-08-03 | 安徽科尔达新材料有限公司 | 一种用于玻璃钢模具表面喷涂的喷料管移动装置 |
US11999210B2 (en) | 2019-10-25 | 2024-06-04 | Iljin Motion & Control Gmbh | Electromechanical vehicle height adjustment unit and vehicle height adjustment method |
-
2003
- 2003-05-14 JP JP2003135956A patent/JP2004338490A/ja not_active Withdrawn
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1681181A3 (de) * | 2005-01-14 | 2009-03-25 | Zf Friedrichshafen Ag | Federträger mit einem höhenverstellbaren Federteller |
JP2007176325A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Equos Research Co Ltd | 車両懸架装置 |
JP4728119B2 (ja) * | 2005-12-28 | 2011-07-20 | 株式会社エクォス・リサーチ | 車両懸架装置 |
EP1953013A3 (de) * | 2007-01-31 | 2010-04-21 | Audi Ag | Höhenverstellvorrichtung für Radaufhängungen von Kraftfahrzeugen |
WO2010058773A1 (ja) * | 2008-11-18 | 2010-05-27 | 株式会社エーシーシー | 車高調整懸架装置 |
JP4590028B2 (ja) * | 2008-11-18 | 2010-12-01 | 株式会社エーシーシー | 車高調整懸架装置 |
JPWO2010058773A1 (ja) * | 2008-11-18 | 2012-04-19 | 株式会社エーシーシー | 車高調整懸架装置 |
US8616352B2 (en) | 2008-11-18 | 2013-12-31 | ACC, Inc. | Height adjustable suspension unit |
CN103786543A (zh) * | 2012-10-31 | 2014-05-14 | 界首市达尔玛电动车有限公司 | 一种车辆避震硬度及底盘高度调整装置 |
US11999210B2 (en) | 2019-10-25 | 2024-06-04 | Iljin Motion & Control Gmbh | Electromechanical vehicle height adjustment unit and vehicle height adjustment method |
CN113198658A (zh) * | 2021-04-24 | 2021-08-03 | 安徽科尔达新材料有限公司 | 一种用于玻璃钢模具表面喷涂的喷料管移动装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2006507969A (ja) | 車両シャシ | |
CN100511930C (zh) | 用于振动和旋转运动的线性致动器及使用它的电动牙刷 | |
US7495358B2 (en) | Vibratory linear actuator and electric toothbrush using the same | |
JP4584651B2 (ja) | 緩衝器 | |
US20100207309A1 (en) | Regenerative damping apparatus for vehicle | |
CN1806377A (zh) | 能往复线性驱动和滚动驱动的致动器及使用它的电动牙刷 | |
JP2004338490A (ja) | 車高調整装置を備えた車両懸架装置 | |
JP2006064101A (ja) | 車高調整装置および緩衝器 | |
WO2008044447A1 (fr) | Dispositif de suspension | |
JP2005264992A (ja) | 電磁緩衝器 | |
WO2003104680A1 (ja) | 電磁緩衝器 | |
JP4611802B2 (ja) | エアサスペンション装置 | |
JP2011148340A (ja) | 車高調整装置 | |
JP2011196507A (ja) | ショックアブソーバ | |
JP4331852B2 (ja) | 電動圧縮機及び電動圧縮機の電動機組立方法 | |
CN1716687A (zh) | 用于移动电话的微型天线驱动设备 | |
US20240066939A1 (en) | Vehicle height adjustment device | |
US20070194666A1 (en) | Motor for electric power steering apparatus and method of manufacturing dynamic damper | |
CN213693287U (zh) | 一种降噪吸音的电机 | |
JP4538776B2 (ja) | 電磁サスペンション装置 | |
JP4266857B2 (ja) | 電磁緩衝器 | |
JP2010179728A (ja) | 車高調整装置 | |
JP5768417B2 (ja) | 車両搭載用の発電装置 | |
JP2008178204A (ja) | アクチュエータ駆動用モータ | |
KR200477328Y1 (ko) | 전동 유축기 진공 생성 장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051130 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20061020 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |