JP2004337723A - 紫外線照射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自然冷却方式でありながら、紫外線発生源から発生される熱を効率良く外部に排出することができる紫外線照射装置を提供できるようにする。
【解決手段】電源に接続される電極部31と、電極部31から突出されて形成され且つ電圧が印加されることにより紫外線を放射する発光部30を有する紫外線ランプ21と、紫外線ランプ21の電極部31を支持する支持部材25と、電極部31を覆うと共に支持部材25に下部が固定される防護カバー24と、を備えた紫外線照射装置に関する。防護カバー24の下部に多数の空気孔72を設け、支持部材25には空気孔72の最も高い位置よりも上方へ突出する筒体部58bを設け、筒体部58bの上端より上側に電極部31を支持する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紫外線を放射する紫外線発生源を有する紫外線照射装置に関し、特に、紫外線発生源の電極部及びその近傍を覆う防護カバーに多数の空気孔を設け、この空気孔を通過する空気によって防護カバー内を冷却するようにした紫外線照射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般に、紫外線を放射する紫外線発生源は、例えば、飲料水、清涼飲料、果汁飲料その他の飲料或いは加工食品その他の物を殺菌すること等を目的として様々な分野で使用されている。このような紫外線発生源には、一般に、防護カバーが取り付けられており、この防護カバーにより、例えば紫外線発生源である紫外線ランプの破損によって水銀やガラス破片が飲料水や食品その他の物に入り込んだり、空気中の塵や埃等が紫外線発生源に付着して紫外線放射率が減少したりする等の不具合の発生を防止している。
【0003】
このような紫外線発生源を保護する防護カバーを備えた従来の紫外線照射装置としては、例えば、この特許出願人が先に出願したもので、特許文献1(特開平1−195859号)公報に記載されているようなものが知られている。この紫外線照射装置は、例えば、タンク内に貯蔵されている水等を殺菌する場合等に用いて好適な殺菌装置として構成したものである。
【0004】
この特許文献1に記載された第1図を、本出願の図15として図示して説明する。図15に示す殺菌装置1は、殺菌すべき流体を貯蔵するタンク2を備えており、このタンク2の一部に形成された窓穴3を覆うように閉塞板4が取り付けられている。閉塞板4は、紫外線等の殺菌可能な照射線を透過させる石英ガラス等の透過材によって構成されている。この閉塞板4がタンク2の上面に設けた取付部2aに嵌合されており、閉塞板4の周縁部に防護カバー5の鍔部5aが重ね合わされている。そして、締付ネジ6aで鍔部5aを取付部2aにネジ締めすることによって防護カバー5がタンク2に固定されている。
【0005】
防護カバー5は窓穴3に対応する大きさで筒状に形成されており、その鍔部5aと反対側の上端部5bには、紫外線を放射する紫外線ランプ7が出し入れされる中央穴5cが設けられている。紫外線ランプ7は反射板8に固定されており、紫外線ランプ7を中央穴5cから挿入した状態で反射板8を締付ネジ6bで上端部5bにネジ締めすることにより、紫外線ランプ7が防護カバー5の中ほどに配置されている。また、反射板8には、防護カバー5の内外を連通させる複数の空気孔8aが設けられている。更に、防護カバー5の鍔部5a側には、外気を取り入れるための吸気ノズル9が側方へ突出するように設けられている。
【0006】
かくして、閉塞板4でタンク2の内部と防護カバー5の内部とを仕切って紫外線ランプ7を覆うことにより、タンク2内の水が紫外線ランプ7に掛かるのを防止している。また、外気を吸気ノズル9から防護カバー5内に取り入れ、その空気を防護カバー5内に対流させて上部の空気孔8aから排出することにより、紫外線ランプ7から発生された熱を外部に放出させて紫外線ランプ7の発熱を抑制している。
【0007】
また、従来の他の紫外線照射装置としては、例えば、前記特許文献1の第3図に記載されているようなものもある。その第3図を本出願の図16として図示して説明する。図16に示す殺菌装置10は、一端を半球状に突出させて閉鎖したパイプ状の石英ガラス管によって形成されたカバーチューブ11を有し、このカバーチューブ11の閉鎖端側を窓穴3からタンク2内に突出させている。窓穴3にはカバー取付部材12が締付ネジ6cによって固定されており、このカバー取付部材12の中央部を貫通する貫通穴12aにカバーチューブ11の開口端がO−リング13を介して弾性的に支持されている。
【0008】
カバー取付部材12には締付部材14が螺合されており、この締付部材14に防護カバー15の下部が嵌合されている。防護カバー15は、締付ネジ6dによって締付部材14に締付固定されている。防護カバー15は円筒状をなしており、締付部材14側と反対側に閉鎖キャップ16が一体的に取り付けられている。閉鎖キャップ16の中央部には、電源コード17の接続されたソケット18が固定されている。ソケット18には紫外線ランプ19のプラグ19aが接続されている。プラグ19aには2個のフィラメント19b,19bが横並びに設けられており、これらフィラメント19bがU字状に形成されたランプチューブ19c内に封止されている。
【0009】
紫外線ランプ19のランプチューブ19cは、カバー取付部材12に保持されたカバーチューブ11内に挿入されている。また、防護カバー15の下部には吸気ノズル9が側方へ突出するように設けられている。そして、防護カバー15の上部には、その内外を連通させる複数の空気孔15aが設けられている。
【0010】
かくして、タンク2内に挿入されたカバーチューブ11内に紫外線ランプ19のランプチューブ19cを挿入することにより、前方ばかりでなく側方及び後方にも紫外線を放射することができるようになっている。また、外気を吸気ノズル9から防護カバー15内に取り入れ、その空気を防護カバー15内に対流させて上部の空気孔15aから排出することにより、紫外線ランプ19から発生された熱を外部に放出させて紫外線ランプ19の発熱を抑制している。
【0011】
【特許文献1】
特開平1−195859号(第2〜4頁、図1、図3)
【特許文献2】
特開平11−137646号(第3〜5頁、図1、図2)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図15に示した従来の殺菌装置1においては、紫外線ランプ7の発光部を覆う防護カバー5には、その鍔部5a側に1個又は2個の吸気ノズル9が設けられており、その吸気ノズル9から導入される空気を防護カバー5内に対流させて紫外線ランプ7から発生された熱を奪い、その熱を防護カバー5の上面を閉じる反射板8の空気孔8aから外部に排出させて紫外線ランプ7の温度上昇を防止し又は抑制する構成となっていた。
【0013】
この場合、吸気ノズル9に自然な空気を通過させる自然冷却方式では、防護カバー5内に導入される空気の流量はノズルの直径によって略決定される。そのため、ノズルの直径が小さいと空気流量が少なくなって紫外線ランプの冷却効率が低くなり、ランプの冷却が間に合わないでランプ温度が所定以上に上昇すると、ランプの消耗が早くなって寿命が短くなる。その一方、ノズルの直径を太くすると、空気流量が増加してランプの冷却効率は高くなるが、虫等の異物が入り易くなる。そのため、この種の殺菌装置においては、一般的には強制冷却方式が採用されている。
【0014】
この種の殺菌装置の強制冷却方式は、例えば、吸気ノズル9の外端に送風装置を接続し、その送風装置で空気を圧縮して吸気ノズル9から防護カバー5内に送り込むようにしている。そして、多量の空気を防護カバー5内に強制的に循環させることにより、排出される空気と一緒にランプから発生される熱を外部に排出するようにしている。
【0015】
そのため、強制冷却方式では送風装置その他の装置や機構が必要となることから、装置全体が複雑になって大型化されるばかりでなく、部品点数や組立工数等が増加し、製造コストが高くなるという課題があった。
【0016】
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、自然冷却方式でありながら、紫外線発生源から発生される熱を効率良く外部に排出することができる紫外線照射装置を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上述したような課題等を解決し、上記目的を達成するために、本出願の請求項1記載の紫外線照射装置は、電源に接続される電極部と、電極部から突出されて形成され且つ電圧が印加されることにより紫外線を放射する発光部を有する紫外線発生源と、紫外線発生源の電極部を支持する支持部材と、電極部を覆うと共に支持部材に下部が固定される防護カバーと、を備え、防護カバーの下部に多数の空気孔を設け、支持部材には空気孔の最も高い位置よりも上方へ突出する筒体部を設け、筒体部の上端より上側に電極部を支持したことを特徴としている。
【0018】
本出願の請求項2記載の紫外線照射装置は、支持部材の筒体部の上端には、半径方向外側にフランジ状に突出される水返し部を設けたことを特徴としている。
【0019】
本出願の請求項3記載の紫外線照射装置は、支持部材には、紫外線ランプの電極部を筒体部の上端から離間させて支持する支持部を設け、支持部と筒体部との間に空気の連通口を形成したことを特徴としている。
【0020】
本出願の請求項4記載の紫外線照射装置は、防護カバーの前記空気孔よりも低い位置には、防護カバー内に入り込んだ水を外部に排出するための水抜き用の開口部を設けたことを特徴としている。
【0021】
本出願の請求項5記載の紫外線照射装置は、防護カバーの上部には、金網で覆われた空気抜き用の通気口を設けたことを特徴としている。
【0022】
本出願の請求項6記載の紫外線照射装置は、防護カバーの高さ方向中途部には、入り込んだ空気は内部に通過させるが、入り込んだ水が内部に浸入するのを阻止する水分離器を設けたことを特徴としている。
【0023】
本出願の請求項7記載の紫外線照射装置は、水分離器は、防護カバーに固定される筒体と、筒体の外面に固定され且つ多数の空気孔を有する外面板と、筒体の内面を閉じる内面板とを有し、内面板の上部又は筒体の防護カバー内の上部には空気を通過させる通気口を設けたことを特徴としている。
【0024】
本出願の請求項8記載の紫外線照射装置は、紫外線発生源は、紫外線ランプ、多数の発光ダイオードが基板上に配設された発光ダイオードランプ又は多数のエレクトロルミネセンス・パネルが基板上に配設されたエレクトロルミネセンスランプであることを特徴としている。
【0025】
上述のように構成したことにより、本出願の請求項1記載の紫外線照射装置では、防護カバーの下部に設けた多数の空気孔から外部の空気が導入され、その空気が防護カバー内を対流して上部に設けた通気口から外部に排出されるため、空気の自然対流によっても紫外線発生源を十分に冷却させることができ、紫外線発生源の温度上昇を効果的に防止し又は抑制して、紫外線の放射を効率良く継続させることができる。しかも、空気孔の最も高い位置よりも上方に突出する筒体部を支持部材に設け、その筒体部の上端より上側で紫外線発生源の電極部が支持されるため、空気と共に入り込む雨水が直接電極部に接触するのを防止することができ、雨水の接触による電極部や発光部の破損や変質等を防ぐことができる。
【0026】
本出願の請求項2記載の紫外線照射装置では、筒体部の上端に設けた水返し部により筒体部の外面を伝わって移動する水を遮断し、その水が筒体部を乗り越えて紫外線発生源側に移動するのを防止し、その水が紫外線発生源に接触するのを防ぐことができる。
【0027】
本出願の請求項3記載の紫外線照射装置では、支持部材に支持部を設けて筒体部との間に形成した連通口により支持部材の内外に空気を自由に流通させ、紫外線ランプの発光部に空気が容易に流れるようにして紫外線ランプの温度上昇を効果的に防止し又は抑制することができる。
【0028】
本出願の請求項4記載の紫外線照射装置では、防護カバーに設けた水抜き用の開口部から水を外部に排出させることができ、その水が防護カバー内に溜まるのを防止することができる。
【0029】
本出願の請求項5記載の紫外線照射装置では、紫外線ランプから熱を奪った空気が防護カバーの上部に設けた通気口から排出されるため、防護カバー内に空気を対流させて放熱効率を高めることができる。
【0030】
本出願の請求項6記載の紫外線照射装置では、防護カバーの高さ方向中途部に設けた水分離器により、空気と水を分離させて空気のみを内部に通過させ、水が内部に入り込むのを防止することができる。
【0031】
本出願の請求項7記載の紫外線照射装置では、筒体と多数の空気孔を有する外面板と内面板とで水分離器を構成することにより、空気と水を確実に分離できるものを簡単な構造によって実現することができる。
【0032】
本出願の請求項8記載の紫外線照射装置では、紫外線発生源として紫外線ランプ、多数の発光ダイオードが基板上に配設された発光ダイオードランプ又は多数のエレクトロルミネセンス・パネルが基板上に配設されたエレクトロルミネセンスランプを適用することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。図1〜図14は、本発明の紫外線照射装置の実施の形態を示すものである。即ち、図1は本発明の紫外線照射装置の第1の実施例を示す一部を断面した説明図、図2A,B及びCは図1の紫外線ランプを示す図、図3は図1の支持部材等を示す半断面図、図4は図1の支持部材等を示す平面図、図5は図1の支持フレーム及び押え部材を示す斜視図、図6は図1の防護カバー等を示す半断面図、図7は笠体の平面図、図8は防護カバーの平面図である。
【0034】
図9は本発明の紫外線照射装置の第2の実施例を示す一部を断面した説明図、図10は図9の平面図、図11は図9の要部を拡大して示す断面図、図12は図9に示す防護カバーの他の実施例を示す平面図、図13は図12の防護カバーを正面から見た半断面図、図14は本発明の紫外線発生源の第3実施例を示す説明図である。
【0035】
図1に示すように、本発明の第1の実施例として示す紫外線照射装置20は、紫外線を放射する紫外線発生源の第1の具体例を示す紫外線ランプ21と、この紫外線ランプ21の発光部を覆う紫外線透過性樹脂によって形成されたランプカバー22と、紫外線ランプ21の発光部を覆う保護枠23と、紫外線ランプ21の電極部及びその近傍を覆う防護カバー24と、紫外線ランプ21を支持する支持部材25と、この支持部材25が固定される取付フランジ27等から構成されている。
【0036】
紫外線ランプ21は、波長範囲が180nm(ナノメートル)から400nmまでの紫外線のうち、少なくとも波長240nmから300nmまでの波長範囲、特に254nm付近に強い線スペクトルを有する紫外線を発生するものである。紫外線光源としては、後述する実施例においても共通するが、紫外線を含む電磁波を発生し得るものであればよく、例えば、蛍光灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、低圧水銀灯、超低圧水銀灯、キセノンランプ等の光源を用いることができる。更に、この紫外線光源には、レーザ光を発光する半導体発光素子を用いることができることは勿論のこと、この半導体発光素子や上述したような光源に一端が接続され且つ他端から紫外線を含む電磁波を発光する光ファイバによる発光等を含むものである。
【0037】
紫外線ランプ21は、図2A、B及びCに示すような構成を有している。即ち、紫外線ランプ21は、紫外線を透過する材料によって覆われた発光部30と、この発光部30の一端に固定された電極部31とから構成されている。紫外線ランプ21の発光部30は、細長いパイプ状の石英ガラス管を有し、その石英ガラス管の中間部30aをU字状に折り曲げた後、それらの中途部30bを更にU字状に折り曲げて中間部30aを基端側へ折り返すことにより4本の直線管を平行に並べたような形状に形成されている。
【0038】
尚、図2において、符号32aは、発光部30の中間部30aの近傍において隣り合う直線部分を支えて間隔を一定に保持する第1の支持部である。また、符号32bは、発光部30の中間部30aの近傍と基部の近傍を連結し、隣り合う直線部分を支えてそれぞれの間隔を一定に保持する第2の支持部である。この第1及び第2の支持部32a,32bの材質は、発光部30の石英ガラス管と同一のものであることが好ましいが、熱膨張率等の特性が同一又は近似しているものであれば用いることができる。
【0039】
この発光部30の基端が、円筒状をなす電極部31の一面側に固定されて一体に構成されている。電極部31の一面には、所定の間隔をあけて2個のフィラメント31aが横並びに配置されており、これらフィラメント31aが石英ガラス管の両端の開口部内にそれぞれ挿入され、石英ガラス管内が気密に封止されている。この石英ガラス管内には、例えば水銀とアルゴンガス等が封入されていて、電極部31を含む全体として放電灯が構成されている。
【0040】
紫外線ランプ21の電極部31の発光部30と反対側には、4本の接続端子31bが発光部30と反対側へ突出するように設けられている。4本の接続端子31bには、図2Aに示すように、内部接続コード33の一端に設けたソケット34が着脱可能に連結される。内部接続コード33の他端にはコネクタ35が設けられていて、図1に示すように、コネクタ35には外部接続コード36のソケット37が接続される。この内外の接続コード33,36を介して電源からの電力が紫外線ランプ21に通電され、これにより紫外線を含む電磁波が発光部30から放射される。この紫外線ランプ21の発光部30がランプカバー22及び保護枠23の内部に深く挿入されている。
【0041】
ランプカバー22は、肉厚が略一定とされた薄肉のパイプ状中空筒体として形成されている。即ち、中空筒体の軸方向の一端を球面状に丸めて閉じ合わせ、その接合部を熱溶着等の固着手段で接合することにより半球状の球面部22aが形成されている。中空筒体の軸方向の他端には、リング状をなす外向きのフランジ部22bが設けられている。更に、ランプカバー22には、強度を高めるための補強用の環状溝22cが軸方向に適当な間隔をあけて複数箇所に設けられている。
【0042】
このランプカバー22の球面部22aと紫外線ランプ21の発光部30の下端との距離は、1cm以上10cm以下が好適である。このような範囲内の距離を設定することにより、球面部22aの熱溶着部分に対する発光部30の熱影響を少なくし、ランプカバー22内における空気の対流が良くなることが明らかになった。その結果、空気の対流を良くして発光部30から発生される熱を逃がし、紫外線出力を安定化させることができる。
【0043】
尚、ランプカバー22は、その全体を環状溝22cのような凹凸の無い平滑面として形成することもできる。また、内側に凹む前記環状溝22cに変えて、外側に突出する環状凸条としてランプカバー22の補強を図るようにしても良い。更に、複数の環状溝22cに変えて、螺旋状に連続して延在される螺旋溝又は螺旋凸条として形成しても良い。
【0044】
このようなランプカバー22の材質としては、例えば、波長範囲が180nm〜400nm程度の紫外線を透過させる紫外線透過性樹脂を適用することができる。この紫外線透過性樹脂の好適な具体例としては、例えば、四フッ化エチレンと六フッ化プロピレンとの共重合体樹脂、テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体樹脂、「テフロン(登録商標)」の商品名で知られているポリテトラフルオロエチレン{分子構造は(CF−CF}、ポリクロロトリフルオロエチレン{分子構造は(CF−CFC1)}、ポリフッ化ビニリデン{分子構造は(CH−CF}等を挙げることができる。
【0045】
このランプカバー22の肉厚としては、紫外線透過性の観点から考えるとなるべく薄い方がよいが、強度の点を考えると厚い方がよく、その厚みの範囲としては0.05mm〜5.0mmの範囲内で適用することができ、好ましくは0.2mm〜1.2mm程度である。例えば、ランプカバー22の肉厚として0.5mmを適用すると、その紫外線透過率は石英ガラスの紫外線透過率の50%になる。また、その肉厚を0.2mmにすると、紫外線透過率は石英ガラスの透過率の75%になる。
【0046】
この実施例のように、ランプカバー22を紫外線透過性フッ素樹脂で薄肉に形成することにより、紫外線の透過率を高くして多量の紫外線を透過させることができる。これにより、ランプカバー22の材質によって遮られる紫外線の量を少なくして、紫外線ランプ21から放射される紫外線を多量に且つ効率良く放射させることができる。その一方、ランプカバー22には補強部としての環状溝22cが設けられているため、ランプカバー22全体の肉厚が薄くても、その強度を高めて十分な耐久性を付与することができる。
【0047】
保護枠23は、多数の縦桟41と、これら縦桟41を固定する取付リング42と、縦桟41をリング状に保持する多数の横リング43とから構成されている。縦桟41は細長い針金状の部材からなり、長さを揃えた多数の縦桟41が円筒を形成するように略平行に配置されている。多数の縦桟41のそれぞれ一端は、溶接等の固着手段によって取付リング42の内面に適当な間隔をあけてそれぞれ固定されている。これら縦桟41の内側に、リング状をなす多数の横リング43が、縦桟41の軸方向に適当な間隔をあけて配置されている。
【0048】
縦桟41と横リング43が接触する部分は溶接等の固着手段によって固着されており、これにより保護枠23が全体として一体に構成されている。縦桟41及び横リング43の材質としては、例えばステンレス鋼(例えば、SUS304等)が好適であるが、スチール鋼その他の金属を用いることができることは勿論のこと、紫外線に強い合成樹脂を用いることもできる。
【0049】
このような保護枠23及びランプカバー22が、取付フランジ27に対して着脱可能に取り付けられている。図3に示すように、取付フランジ27は、ランプカバー22及び保護枠23が挿通されるリング状の部材からなり、上面がテーパ状に形成された接続部27aと、この接続部27aの半径方向内側に連続して形成された支持部27bと、接続部27aの基部に連続して一体に形成されたリング状の固定部27cとを有している。固定部27cが接続部27aと略同じ大きさに形成されているのに対し、支持部27bは内向きフランジのように内側へ張り出すように形成されている。
【0050】
この取付フランジ27の支持部27bにランプカバー22のフランジ部22bが載置される。このフランジ部22bの液密性を確保するため、支持部27bに設けた環状溝にはO−リング44が装着されている。支持部27bに載置されたフランジ部22bには、リング状をなすカバー用パッキン45が重ね合わされる。パッキン45には、ランプカバー22のフランジ部22bの内周縁に係合される突条部45aが設けられている。このパッキン45の上に、保護枠23の取付リング42が載置される。
【0051】
取付フランジ27は、これと対をなす下側の取付フランジ47と組み合わされて使用される。下側取付フランジ47としては、例えば、図3に示すような構成のものを適用することができる。この下側取付フランジ47は、下面がテーパ状に形成された接続部47aと、この接続部47aの半径方向内側に連続して形成された筒体部47bとから構成されている。このような下側取付フランジ47は、この実施例に係る紫外線照射装置20が取り付けられる機械、器具、装置等の所定位置に設けられる。そして、例えば、図3に示すようなクランプバンド50を用いることにより、その装置等に対して紫外線照射装置20が着脱自在に構成されて使用に供される。
【0052】
この下側取付フランジ47と上側取付フランジ27との接合部の液密性を確保するため、両取付フランジ47,27の接合面の対応する位置には、それぞれ周方向に連続する環状溝47c,27dが設けられている。各環状溝27d,47cは、それぞれ断面形状が半円形とされていて、両者を重ね合わせることにより断面円形の空間部が周方向に連続するリング状の収納部が形成される。この収納部にはO−リング48が装着される。このO−リング48を両取付フランジ47,27で挟持して弾性変形させたときの圧接力により、両取付フランジ27,47間の液密性が確保される。
【0053】
そのためのクランプバンド50は、図3及び図4に示すように、左右一対のクランプ片51,52と、両クランプ片51,52間を回動自在に連結する上下一対の連結片53,53と、一方のクランプ片51に回動自在に取り付けられた回動片54と、この回動片54に螺合されたクランプネジ55と空構成されている。各クランプ片51,52は、断面形状が略コ字状をなす略半円形に形成された部材からなり、互いの凹側を対向させて同一平面上に配置することにより全体として環状をなすように構成されている。
【0054】
一対のクランプ片51,52の一方の端部間には、これを両側から挟むように一対の連結片53,53が掛け渡されており、一対の連結片53,53の各端部と各クランプ片51,52の端部を貫通するようにヒンジピン56がそれぞれ設けられている。これらのヒンジピン56によって各クランプ片51,52と連結片53との間が回動自在に連結されている。更に、一方のクランプ片51の他方の端部には、ヒンジピン57によって回動片54が回動自在に取り付けられている。
【0055】
回動片54は、ネジ穴が貫通されたナット部54aと、このナット部54aを挟むように対向されると共に当該ナット部54aと一体に形成された一対の挟持片54b,54bとを有している。一対の挟持片54b,54bの開口側の端部間にクランプ片51の端部を挟み込み、その重ね合わせ部分にヒンジピン57を貫通させることによって回動片54がクランプ片51に回動自在に支持されている。この回動片54のナット部54aにクランプネジ55が螺合されていて、その軸部の先端が他方のクランプ片52の端部外面に対向される。
【0056】
このクランプバンド50は、重ね合わされた上側取付フランジ27及び下側取付フランジ47の接続部27a及び接続部47aに装着される。そして、回動片54を他方のクランプ片52側に回動させてその端部に嵌合した後、クランプネジ55を締め込んで端部外面を押圧することにより、クランプバンド50が締め付けられて上下の取付フランジ27,47が一体的に固定される。
【0057】
このような構成を有するクランプバンド50によって下側取付フランジ47と着脱自在とされた上側取付フランジ27に対して、支持部材25が着脱可能に固定されている。支持部材25は、上側取付フランジ27に着脱可能に固定される固定リング58と、この固定リング58に着脱可能に固定される支持フレーム59と、この支持フレーム59に着脱可能に固定される押えバンド65とから構成されている。
【0058】
固定リング58は、中央部に穴が設けられたリング状の部材からなり、ベース部58aと筒体部58bと水返し部58cとを有している。固定リング58のベース部58aは、上側取付フランジ27の固定部27cと対応する形状とされていて、下面には上側取付フランジ27に対する位置決め用の嵌合部58dが設けられている。固定リング58のベース部58aと上側取付フランジ27の固定部27cとの間にはリング状に形成されたパッキン60が介在され、固定ネジ61によって締め付けられて固定されている。
【0059】
また、固定リング58の筒体部58bは、ベース部58aの一面の半径方向内側においてリング状に突出するように形成されている。この筒体部58bの先端に、半径方向外側に展開されて庇のように突き出された外向きフランジ状の水返し部58cが設けられている。水返し部58cは、筒体部58bの外面を伝わり上がってくる水を切り返し、その水が筒体部58bの上端を乗り越えて中央穴内に入り込むのを防止することを目的とするものである。
【0060】
この固定リング58の水返し部58cの上に支持フレーム59が搭載され、固定ネジ62により締め付け固定されている。図3等に示すように、支持フレーム59は、水返し部58cに重ね合わされる支持部59aと、その支持部59aから立ち上がるように一体的に形成された立ち上げ部59bとを有している。支持フレーム59の支持部59aは、水返し部58cに対応されて同程度の大きさでリング状に形成されており、その背面側へ偏移した位置に立ち上げ部59bが立設されている。
【0061】
支持フレーム59の支持部59aには、固定ネジ62が挿通される切欠き63が複数箇所に設けられている。各切欠き63は同じ方向に開口されていて、予め水返し部58cに螺合されている固定ネジ62に対して側方から差し込むことができるように構成されている。また、立ち上げ部59bの上部は幅広に形成されていると共に、押えバンド65をネジ止めするためのネジ孔66が複数箇所に設けられている。
【0062】
押えバンド65は、紫外線ランプ21を所定の高さ位置に持ち上げるように保持するもので、これにより発光部30の根元部分に空気が流れ易いようにして根元部分からの放熱を促進させることができるようにしている。この押えバンド65は、紫外線ランプ21の電極部31を側面から囲う平面U字状に形成された本体部65aと、この本体部65aの開口側の両端にそれぞれ連続された左右の取付部65b,65bと、本体部65aの前側底面に固定された支持板67とから構成されている。
【0063】
押えバンド65の本体部65aは、紫外線ランプ21の電極部31を収納できる大きさとされていて、その収納時、電極部31の発光部30側の端面の一部が支持板67に係止される。この支持板67で電極部31の一部を下方から支えることによって紫外線ランプ21の脱落を防止し、これにより紫外線ランプ21が所定の高さで保持されるように構成されている。
【0064】
押えバンド65の左右の取付部65b,65bには、下方に開口された切欠き部68がそれぞれ設けられている。これにより、予め立ち上げ部59bに螺合されている固定ネジ69に対して上方から切欠き部68を差し込み、押えバンド65を上方からの作業によって取り付けることができるようにされている。また、各切欠き部68の内縁には、内側に傾斜したガイド面が設けられており、上方からの挿入動作が容易に行えるようにされている。
【0065】
このような構成を有する支持部材25が、中空の防護カバー24によって覆われている。防護カバー24は、支持部材25との間に十分な大きさの隙間を保持して覆うことができる直径及び高さを有する円筒体によって構成されている。図6及び図8等に示すように、防護カバー24の下端には内向きに展開された内フランジ24aが設けられ、また、上端には外向きに展開された外フランジ24bが設けられている。
【0066】
防護カバー24の内フランジ24aには、この防護カバー24を固定リング58に着脱可能に固定するための複数の固定穴70が設けられている。固定穴70は、固定ネジ71の頭部が通過可能とされた大径部70aと、この大径部70aに連続され且つ固定ネジ71の軸部は通過可能であるが頭部は通過不能とされた長穴部70bとからなり、長穴部70bは円周方向に延在されている。これにより、予め固定リング58の固定部58aに螺合されている固定ネジ71に対して上方から装着して大径部70aにネジ頭部を差し込んだ後、防護カバー24を回転させることにより、長穴部70bにネジ軸部を係合させることができる。その後、固定ネジ71を締め込むことにより、防護カバー24を支持部材25に確実に固定することができる。
【0067】
防護カバー24の下部には、外気を取り入れるための多数の直径の小さな空気孔72が設けられている。多数の空気孔72は、周方向へ略等間隔に配置されており、最も高い位置の空気孔72でも固定リング58の水返し部58cの高さより低い位置に設定されている。更に、防護カバー24の下部には、空気孔72から入り込んだ水を外部に排水するための水抜き穴73が設けられている。
【0068】
このように小さな空気孔72を防護カバー24の下部に多数設けた理由は、防護カバー24内に虫や雨等が入り込むのを抑制しつつ、なるべく多量の空気を自然に取り入れることができるようにするためである。そして、多量の空気を防護カバー24のなるべく下側から取り入れて、その空気を防護カバー24内に対流し易くすると共に、その空気を水返し部58cに当てて空気の流れを乱し、これにより防護カバー24内を撹拌させて紫外線ランプ21からの放熱効果を高めることにある。多数の空気孔72は、その孔径よりも小さな網目を有する金網で覆うようにしても良い。かかる場合には、空気孔の直径を大きくして空気の通過量の増加を図ることができる。
【0069】
また、防護カバー24の上部には、図8に示すように、防護キャップ76を取り付けるための複数の取付ブラケット75が設けられている。この実施例では、4個の取付ブラケット75が周方向へ等間隔に配置されている。各取付ブラケット75はL字状に形成されていて、一方の片75aを外フランジ24bに載置して溶接等の固着手段で固定することにより他方の片75bが防護カバー24の外側において円筒面と略平行となるように構成されている。そして、4個の取付ブラケット75の内側は、周方向に連続する虫除け用の金網77によって囲われている。
【0070】
この金網77は、強度を持たせるために二重折りとされていて、防護カバー24の内側にスポット溶接等の固着手段によって固定されている。これにより、内笠体82の内面に金網77を弾性的に接触させて、ランプ交換時等において、金網77の切断縁によって作業者が傷つけられるのを防止することができる。
【0071】
4個の取付ブラケット75の他方の片75bの外面には、防護キャップ76を着脱可能に締結するための締結具78の一方を構成する操作金具79がそれぞれ取り付けられている。操作金具79は、取付ブラケット75に固定される固定部材79aと、この固定部材79aに回動自在に支持される操作部材79bと、操作部材79bに取り付けられた係合環79cとを有している。操作部材79bは固定部材79aの一側に回動自在に支持されていて、操作部材79bの中途部に係合環79cが回動自在に支持されている。締結具78の他方を構成する係合フック80は、対をなす操作金具79に対応して防護キャップ76に固定されている。
【0072】
防護キャップ76は、図6及び図7に示すような構成を有している。この防護キャップ76は、防護カバー24に被せられる内笠体82と、この内笠体82に被せるように固定される外笠体83と、外笠体83の上面に取り付けられた取手84とから構成されている。
【0073】
内笠体82は、防護カバー24の上面を覆う円盤状の上面部82aと、防護カバー24の上部側面を覆う円筒状の側面部82bとからなり、これらは一体に形成されている。内笠体82の上面部82aには、外部接続コード36のソケット37が嵌合される嵌合穴82cが設けられている。この内笠体82の側面部82bの内側には、防護カバー24に固定された4個の取付ブラケット75が収納される。この側面部82bの外面に4個の係合フック80が周方向に等間隔に配置されていて、溶接等の固着手段により固定されている。
【0074】
外笠体83は、内笠体82よりも少々大きな直径とされた上面部83aと、この上面部83aの外周縁に連続して形成された側面部83bとからなる。外笠体83の上面部83aの中央には、空気抜き用の開放穴85が設けられている。この外笠体83は、複数個のスペーサピン86を介して内笠体82と一体的に構成されている。スペーサピン86で内笠体82と外笠体83の間に隙間を設けることにより、その隙間内に空気を通過させて放熱が容易に行われるようにしている。この外笠体83の上面に、コ字状に形成された取手84の両端が、溶接等の固着手段により固定されている。
【0075】
上述した防護カバー24、支持部材25、上側及び下側取付フランジ27,47及び防護キャップ76の材質としては、例えば、ステンレス鋼(例えば、SUS304)が好適であるが、スチール鋼その他の金属を用いることもできる。また、カバー用パッキン45の材質としては、例えば、紫外線透過性フッ素樹脂やテフロン(登録商標)等が好適であるが、その他の紫外線に強い合成樹脂を用いることもできる。また、パッキン60の材質としては、ある程度の弾力があれば熱に強いフッ素樹脂やシリコン樹脂その他の合成樹脂を用いることができる。
【0076】
このような構成を有する紫外線照射装置20は、例えば、次のようにして組立及び分解作業を行うことができる。組立作業は、まず、取付フランジ27の支持部27bにO−リング44を装着した後、その支持部27bにランプカバー22を嵌め込む。次に、ランプカバー22のフランジ部22bにカバー用パッキン45を重ね合わせた後、ランプカバー22内に保護枠23を差し込み、その取付リング42をパッキン45に重ね合わせる。
【0077】
次に、支持フレーム59の支持部59aに紫外線ランプ21の発光部30を挿通し、電極部31の下面を支持する押えバンド65を立ち上げ部59bに位置合わせする。そして、立ち上げ部59bに予め螺合された固定ネジ69に押えバンド65の切欠き部68を嵌め合わせた後、その固定ネジ69を締め込むことにより、紫外線ランプ21を支持フレーム59に固定することができる。この場合、紫外線ランプ21は、その電極部31の下面が押えバンド65の支持板67によって下方から支持されるため、紫外線ランプ21が下方へ脱落して支持フレーム59から抜け落ちるのを確実に防止することができる。
【0078】
次に、支持フレーム59に支持されている紫外線ランプ21の発光部30を固定リング58の中央穴に挿通し、支持フレーム59の支持部59aを固定リング58の水返し部58cに重ね合わせる。そして、支持フレーム59の支持部59aに設けた切欠き63に、固定リング58の筒体部58bの先端に予め螺合された固定ネジ62のネジ部を嵌め合わせた後、固定ネジ62を締付固定する。これにより紫外線ランプ21が、支持フレーム59を介して固定リング58に固定される。
【0079】
このように紫外線ランプ21が取り付けられた支持部材25を、パッキン60を介して取付フランジ27の上面に装着する。このとき、紫外線ランプ21の発光部30を、取付フランジ27に保持されている保護枠23内に挿入し、固定リング58のベース部58aを取付フランジ27の固定部27cに位置合わせする。そして、固定ネジ61の締め込みにより固定リング58を取付フランジ27に固定する。
【0080】
次に、支持部材25に防護カバー24を被せ、予め固定リング58に螺合している固定ネジ71の頭部を固定穴70の大径部70aに通過させる。そして、防護カバー24を回転させて固定穴70の長穴部70bに固定ネジ71の軸部を嵌め込んだ後、その固定ネジ71をドライバ等の工具で締め付ける。これにより、軸方向に長く形成された防護カバー24であっても、その下端部を固定部材26にしっかりと強固に固定することができる。
【0081】
次に、紫外線ランプ21の電極部31に内部接続コード33のソケット34を接続する。このソケット34の接続は、防護カバー24を固定リング58に固定する前に行ってもよい。次いで、防護キャップ76の内笠体82の嵌合穴82cに外側から外部接続コード36のソケット37を嵌合し、このソケット37に内笠体82の内側から内部接続コード33のコネクタ35を接続する。その後、防護キャップ76を防護カバー24の上部に被せる。
【0082】
次に、4個の締結具78の各操作金具79の操作部材79bを引き起こし、係合環79cを内笠体82に固定されている係合フック80側に移動させる。そして、係合フック80に係合環79cを係合させた後、操作部材79bを押し倒してロックする。これにより、紫外線照射装置20の組立作業が完了する。
【0083】
この紫外線照射装置20の分解作業は、上述した組立作業と逆の作業によって行うことができる。即ち、4個の締結具78のロックを解除し、防護キャップ76を防護カバー24から取り外す。次に、固定ネジ71を緩めた後、防護カバー24を回して固定部材26から防護カバー24を取り外す。これにより、紫外線ランプ21の電極部31を支持している支持部材25が露出される。
【0084】
そこで、固定ネジ69を回して押えバンド65を緩めることにより、紫外線ランプ21の保持力が解除される。その結果、電極部31又はソケット34を持って上方へ引き抜くことにより、紫外線ランプ21を支持フレーム59から取り外すことができる。これにより、紫外線ランプ21を取り出して、紫外線ランプ21の交換作業等を簡単に行うことができる。
【0085】
更に紫外線照射装置20の分解を続ける場合には、固定ネジ61を緩めて固定リング58を取付フランジ27から取り外すようにする。これにより、保護枠23を引き抜いて取付フランジ27から取り外すことができる。更に、ランプカバー22を引き抜くことにより、主な構成部品のすべてを取付フランジ27から取り外すことができる。
【0086】
このようにして組立及び分解作業が行われる紫外線照射装置20は、例えば、図3に示すような下側取付フランジ47及びクランプバンド50を用いることにより、貯水タンクや空タンクの殺菌、液体若しくは気体の流通配管やフィルタの前後、その他各種装置に取り付けられて使用に供される。
【0087】
図3に示す下側取付フランジ47及びクランプバンド50を用いる場合には、次のようにして紫外線照射装置20が取り付けられる。図1は、貯水タンク88に設けられた下側取付フランジ47に紫外線照射装置20を装着した状態を示している。
【0088】
貯水タンク88に設けられた下側取付フランジ47は、紫外線照射装置20の上側取付フランジ27と上下対称の形状とされており、下面にテーパ面が形成されている。この下側取付フランジ47の接続部47aと上側取付フランジ27の接続部27aを重ね合わせ、その重合部をクランプバンド50の一対のクランプ片51,52で両側から挟持する。この際、両接続部27a,47aの間にO−リング48を介在させ、その接合部の液密性を確保する。
【0089】
次に、一方のクランプ片51に回動自在に支持された回動片54を他方のクランプ片52に係合させた後(図4を参照)、クランプネジ55を締め込んでクランプ片52をクランプ片51側に押圧する。これにより、重ね合わされた一対の取付フランジ27,47が一対のクランプ片51,52によって挟持される。このように、本実施例では、クランプバンド50という簡単な構造の締結具を用いて、紫外線照射装置20を貯水タンク88等の装置に対して迅速に、しかも簡単且つ確実に取り付けることができる。
【0090】
このように取り付けられた紫外線照射装置20によれば、水その他の液体、空気その他の気体、或いは加工食品や生鮮食品その他の対象物に紫外線を照射させて、紫外線による殺菌処理や、合成・分解等の化学反応による処理等を行うことができる。この紫外線照射装置20が使用される装置としては、例えば、飲料水を蓄える貯水タンク、果汁や飲食品・薬液や薬品等を殺菌したり充填したりするための装置、医療関係のクリーンルーム、衛生を維持したい衛生機械やリンサー機械の殺菌、パスボックスやパストクーラー若しくはパストライザー内の殺菌、浴室、下水路、下水貯タンク、病院や家庭若しくは工場内の衛生を維持したい各種場所、その他各種の紫外線殺菌装置・紫外線照射機械等を挙げることができる。
【0091】
紫外線照射装置20は、例えば、次のようにして使用される。例えば、クランプバンド50を用いて貯水タンク88に装着された紫外線照射装置20の外部接続コード36を電源に接続し、内部接続コード33を介して紫外線ランプ21に通電する。これにより、フィラメント31dに電流が流れて発光部30が発光し、この発光部30から紫外線が放射される。放射された紫外線は、ランプカバー22を透過して外部に放射され、紫外線による水やタンク内面等の殺菌、滅菌等の処理に供される。
【0092】
この場合、紫外線ランプ21がランプカバー22内に収納されて保護されているため、例えば、紫外線ランプ21の寿命等によって発光部31のガラス管が破損したような場合にも、そのガラス片がランプカバー22内に保持され、外部に飛び散ることがなく、また、そのショックでランプカバー22が破損するおそれを少なくできる。そのため、ガラス片が紫外線処理の対象物である飲料水や食品、薬品等の中に入り込むおそれがなく、安全性の高い紫外線処理を実行することができる。更に、ランプカバー22がガラスの場合には外的なショックで破損して飛び散るおそれがあるが、この実施例に係るランプカバー22によれば、破けることはあるが多数の破片として飛び散ることがないため、ガラス破損による飛び散りの少ない安全性の高い装置を提供することができる。
【0093】
また、ランプカバー22内には保護枠23が収納されており、この保護枠23の内側に紫外線ランプ21の発光部30が収納されているため、この保護枠23によってランプカバー22の所定量以上の変形を防止することができる。そのため、紫外線透過性フッ素樹脂を使用して薄肉のランプカバー22を形成することができる。この紫外線透過性フッ素樹脂は紫外線に対して安定しており、高温から低温までの広い温度範囲で電気的、化学的、機械的に優れた特性を有するために、紫外線の放射効率を大きく減少させることがない。
【0094】
この紫外線照射装置20は、自然冷却によって紫外線ランプ21の温度上昇を抑制することができる。即ち、防護カバー24の下部には多数の空気孔72が設けられ、また、防護カバー24の上部には金網77で覆われた空気抜き用の通気口が設けられている。そのため、空気孔72から防護カバー24内に入り込んだ空気が、紫外線ランプ21の発光部30及び電極部31に接触して熱を奪い、軽くなって上昇して金網77の通気口から外部に放出される。
【0095】
この空気の連続した流れにより、紫外線ランプ21を自然冷却させて温度上昇を抑制し、紫外線の効率良い放射を確保することができる。この場合、空気孔72の直径を、蚊や蛾等の虫が入らない程度の大きさに設定すると共に、その数をできるだけ多く設けることにより、虫の侵入を防止しつつ、冷却効率を高めることができる。
【0096】
その一方、貯水タンク88が屋外に設置されている場合には、多数の空気孔72が防護カバー24に設けられていると、その空気孔72を通って雨が防護カバー24内に入り込み易くなる。これに対して、本実施例においては、防護カバー24の下端が固定されている固定リング58の上面に、上方に突出するリング状の筒体部58bを設け、この筒体部58bの内側に発光部30を通過させると共に、筒体部58bの上端を空気孔72の最も高い位置よりも上方へ位置させるようにした。そのため、空気孔72から入り込む雨水が、直接筒体部58bの中央穴に入り込んだり、発光部30に接触したりするのを防止することができる。
【0097】
そればかりではなく、筒体部58bの上端には、半径方向外側に展開された外向きフランジのような水返し部58cが設けられているため、この水返し部58cにより筒体部58bの外面を伝わり登ってくる水を切り返し、その水を落下させて筒体部58bの中央穴に入り込むのを防止することができる。更に、防護カバー24の下端には水抜き穴73が設けられているため、空気孔72から入り込んだ雨水を、この水抜き穴73から抜いて防護カバー24内に水が溜まるのを防ぐことができる。
【0098】
このように本実施例によれば、冷却ファン等の強制冷却装置を用いることなく、多数の空気孔72を用いた自然冷却方式によって効率良く紫外線ランプ21を自然冷却することができる。しかも、冷却ファン等の強制冷却装置を必要としないから、構造が簡単であって安価に製造することができる
【0099】
このような紫外線照射装置20において、紫外線ランプ21の温度が許容以上に高く上がり過ぎると、次のような影響を受けることになる。例えば、タンク内に収納されている物質が水である場合には、水中に含まれているカルシュム(Ca)や鉄(Fe)或いはシリカゲル(SiO・nHO)等の焼付けが発生し、温水で洗浄しても汚れが落ち難くなる。また、タンク内に収納されている物質が糖分を含んでいるもの、油分を含んでいるもの、醤油や調味料、化学薬品、乳化剤等である場合も、同様に焼付けが発生して汚れが強固になるという不具合がある。
【0100】
この実施例によれば、多数の空気孔72を用いた構造が簡単な自然冷却方式でありながら、紫外線ランプ21を効率良く冷却できるため、上述したような不具合の発生を防止することができる。
【0101】
図9〜図13には、本発明に係る紫外線照射装置の第2の実施例を示す。この第2の実施例に示す紫外線照射装置90は、紫外線ランプ91とランプカバー92と保護枠93と防護カバー94と支持部材95と取付フランジ97と防虫カバー98等から構成されている。
【0102】
紫外線ランプ91は、発光部100と電極部101と反射板102とコネクタ103とから構成されている。紫外線ランプ91の発光部100は、直線状に延在された直線管部100aと、螺旋状に延在された螺旋管部100bとからなり、両管部100a,100bの先端が連結されて一体とされている。両管部100a,100bの基端は、円盤状に形成された反射板102に嵌合されていて、各管部100a,100bの他側に電極部101がそれぞれ固定されている。各電極部101には電線104の一端が接続されており、各電線104の他端はコネクタ103に接続されている。
【0103】
ランプカバー92は、一方の端面が閉じられた有底の円筒体からなり、開口側の端部には半径方向外側に展開された外向きのフランジ部92aが設けられている。ランプカバー92の軸方向の中途部には、周方向に連続する補強用の突条部92bが設けられている。保護枠93は、第1の実施例に係る保護枠23と同様に、多数本の縦桟93aと多数個の横リング93bとから構成されているが、内外を入れ替えて、横リング93bの内側に縦桟93aが略等間隔に配置されている。そして、最上部に位置する横リング93bの外側に取付リング105が一体的に固定されている。
【0104】
このような保護枠93及びランプカバー92が、取付フランジ97に着脱可能に取り付けられている。取付フランジ97は、ランプカバー92及び保護枠93が挿通される貫通穴97aが設けられたリング状の部材によって形成されている。この取付フランジ97には、当該取付フランジ97を貯水タンク等に固定するためのボルト106が挿通される挿通孔97bが円周方向へ等間隔に複数個設けられている。
【0105】
このランプカバー92の下部と紫外線ランプ91の発光部100下面との距離は、3cm以上15cm以下が好適である。このような範囲内の隙間を設定することにより、ランプカバー92の熱溶着部分に対する発光部100の熱影響を少なくし、ランプカバー92内における空気の対流を良くすることができる。その結果、発光部100の温度上昇を抑制して紫外線の放射出力を安定化させることができる。
【0106】
この場合、紫外線ランプ91の消費出力が大きいときには上記距離を大きくし、消費出力が小さいときにはその距離を小さくする。このように、上記距離の調整によってランプカバー92内における空気の対流を変化させることができる。これにより、紫外線発光源の表面温度を調整して、紫外線の放射効率を高めることができる。
【0107】
更に、図11に拡大して示すように、取付フランジ97の上面の貫通穴97aの周縁には、ランプカバー92のフランジ部92aが収容される小径座ぐり部107aと、保護枠93の取付リング105が収容される大径座ぐり部107bが同心に設けられている。小径座ぐり部107aには環状溝が設けられていて、その環状溝にはフランジ部92aの液密性を確保するためのO−リング108が装着されている。このO−リング108にフランジ部92aが当接され、そのフランジ部92aにカバー用パッキン110が載置されている。このパッキン110の上に保護枠93の取付リング105が載置されている。
【0108】
取付リング105にはパッキン111が載置され、このパッキン111の上に支持部材95が載置されている。支持部材95は、中央部に穴が開口されたリング状の部材からなり、ベース部95aと筒体部95bと水返し部95cと複数の支持突起95dとを有している。ベース部95aには複数の挿通孔が設けられており、これらに対応する孔が取付リング105及びパッキン111に設けられている。ベース部95aの挿通孔並びにパッキン111及び取付リング105の各孔に挿通される固定ネジ113によって支持部材95が取付フランジ97に着脱可能に取り付けられている。
【0109】
支持部材95のベース部95aの内周縁の上面にはリング状に突出された筒体部95bが形成され、その上端部に同じくリング状をなす水返し部95cが形成されている。水返し部95cは、筒体部95bの上端から半径方向外側及び内側の両側に展開するように形成されている。この水返し部95cは、前記実施例の水返し部58cと同様に、筒体部95bの外面を伝わって登ってくる水を返して落下させ、その水が筒体部95bを乗り越えるのを防止するものである。
【0110】
支持部材95の水返し部95cの内周縁には、周方向に等間隔に複数の支持突起95dが配置されている。各支持突起95dは、水返し部95cの下面から固定ネジ等の固着手段によって固定されている。これら複数の支持突起95dに紫外線ランプ91の反射板102が載置され、その反射板102が固定ネジ112によって複数の支持突起95dに着脱可能に固定されている。これら複数の支持突起95dを水返し部95cと反射板102との間に介在させることにより、隣り合う支持突起95d間に設けられた開口部によってランプカバー92の内部と外部が連通されるように構成されている。
【0111】
反射板102の内面は、紫外線を効率良く反射できるよう鏡面のように形成されている。この反射板102で紫外線をランプカバー92側へ反射させることにより、ランプカバー92を透過する紫外線の量を増加させて放射効率の向上を図っている。この反射板102を含む紫外線ランプ91の電極部101及び支持部材95を覆うように防虫カバー98が取り付けられている。
【0112】
防虫カバー98は、上下両面が開口された円筒状の部材からなり、例えば、ステンレス製(例えば、SUS304等)の金網によって構成されている。防虫カバー98の下端開口部には、この防虫カバー98を支持部材95に固定するための取付リング116が溶接等の固着手段によって一体に固定されている。取付リング116はフランジ状に形成されていて、水返し部95cに対応する大きさとされている。これら取付リング116及び水返し部95cには複数の挿通孔がそれぞれ設けられており、これら挿通孔に挿通される固定ネジ117及びこれに螺合されるナット118の締め込みにより、取付リング116を介して防虫カバー98が支持部材95に固定されている。
【0113】
図9に示すように、防虫カバー98及び支持部材95は、その全体が防護カバー94によって覆われている。防護カバー94は、上面が閉じられた円筒状の部材からなり、取付フランジ97と対応する大きさに形成されている。防護カバー94の下部には、外気を取り入れるための多数の直径の小さな空気孔120が設けられている。多数の空気孔120は周方向へ略等間隔に配置されており、最も高い位置の空気孔120でも支持部材95の水返し部95cの高さより低い位置に設定されている。
【0114】
このように防護カバー94の下端縁に多数の微小な空気孔120を設けた理由は、前述した第1の実施例の防護カバー24の空気孔72と同様であり、虫や雨等が防護カバー94内に入り難くする一方、なるべく多量の空気を自然に取り入れることができるようにすることにある。多数の微小な空気孔120は、その直径よりも小さな網目を有する金網で覆うようにしても良い。その場合には、空気孔120の直径を大きくして加工性を良くすることができる。
【0115】
この実施例では更に、防護カバー94に対する空気の流入、流出を容易とするために、防護カバー94には4個の水分離器121が一体的に設けられている。4個の水分離器121は、防護カバー94の外周面の高さ方向中途部において周方向へ略等間隔に配置されている。各水分離器121は、防護カバー94に固定されたパイプ状の固定管部121aと、この固定管部121aに螺合されて着脱可能に取り付けられた可動管部121bとから構成されている。更に、防護カバー94の固定管部121a内の略下半分には、空気を通過させるための開口部122が設けられている。また、固定管部121aの内面にはメネジが設けられている。
【0116】
可動管部121bは、一端が閉鎖されたパイプ状の部材からなり、その閉鎖端面には直径の小さな多数の通気孔123が設けられている。可動管部121bの外周面には、固定管部121aのメネジに螺合されるオネジが設けられている。このオネジをメネジに螺合することにより、可動管部121bが固定管部121aに対して突出量を調整可能に取り付けられている。
【0117】
また、防護カバー94の内周面には、各水分離器121を覆い隠すように遮蔽板133が溶接等の固着手段によって固定されている。この遮蔽板133は、各水分離器121から防護カバー94内に入り込んだ雨水を略真下に落下させ、支持部95や電極部101にみ雨水が流れ込むのを防止するものである。遮蔽板133は、例えば、上縁と左右両縁を防護カバー94の内周面に接合することにより、下方へのみ開放されるように構成されている。
【0118】
防護カバー94の上面中央部には、接続コード114のソケット115が嵌合される中央穴94aが設けられている。この中央穴94aから挿入されたソケット115に、紫外線ランプ91と接続されたコネクタ103が着脱可能に接続されている。更に、防護カバー94の上面には、中央穴94aを挟んで両側に2個の取手124が溶接等の固着手段により固定されて一体に設けられている。このような構成を有する防護カバー94が、4個の締結具125により取付フランジ97に対して着脱可能に取り付けられている。また、防護カバー94の閉鎖端下面には、防虫カバー98の上端開口部を保持する保持リング129が設けられている
【0119】
締結具125は、前述した締結具78と同様のものであり、締結金具126と係合フック127とから構成されている。図10に示すように、4個の締結金具126は、防護カバー94の外周面下部において周方向へ等間隔に配置されており、係合環128を下方へ向けた状態で溶接等の固着手段によって固定されている。これら締結金具126と対応する位置に係合フック127が配置されており、各係合フック127は溶接等の固着手段によって取付フランジ97にそれぞれ固定されている。
【0120】
このような構成を有する紫外線照射装置90は、例えば、次のようにして組立及び分解作業を行うことができる。組立作業は、まず、取付フランジ97の小径座ぐり部107aにO−リング108を装着した後、取付フランジ97の貫通穴97aにランプカバー92を挿通し、そのフランジ部92aをO−リング108に載置させる。次に、ランプカバー92のフランジ部92aにカバー用パッキン110を重ね合わせた後、ランプカバー92内に保護枠93を差し込み、その取付リング105をパッキン110に重ね合わせる。
【0121】
次に、取付リング105にパッキン111を重ね合わせ、その上に支持部材95のベース部95aを重ね合わせる。そして、固定ネジ113を締め込むことによってベース部95a、取付リング105及びフランジ部92aを締付固定する。次に、ランプカバー92内に保持されている保護枠93内に紫外線ランプ91の発光部100を挿入し、その反射板102を支持部材95の複数の支持突起95dに載置する。その後、固定ネジ112を締め込むことにより、反射板102を支持部材95に固定する。
【0122】
次に、防虫カバー98を紫外線ランプ91の電極部101に被せ、取付リング116を水返し部95cに重ね合わせる。そして、取付リング116と水返し部95cを固定ネジ117及びナット118によって締付固定する。次に、防護カバー94を介してソケット115にコネクタ103を接続した後、その防護カバー94を防虫カバー98に被せ、防護カバー94を取付フランジ97に載置する。その後、4個の締結具125をそれぞれ締結させて防護カバー94を取付フランジ97に固定する。これにより、紫外線照射装置90の組立作業が完了する。
【0123】
この紫外線照射装置20の分解作業は、上述した組立作業と逆の作業によって行うことができる。即ち、4個の締結具125のロックを解除し、防護カバー94を取付フランジ97から取り外す。次に、固定ネジ117及びナット118を緩めて外した後、防虫カバー98を取り外す。これにより、紫外線ランプ91の電極部101を支持している反射板102が露出されるため、固定ネジ112を取り外す。これにより、反射板102と一体に発光部100を引き抜いて紫外線ランプ91を取り外すことができる。
【0124】
更に、分解作業を続ける場合には、固定ネジ113を取り外して支持部材95を取り除く。これにより、紫外線ランプ91に続けて、保護枠93及びランプカバー92を取り外すことができる。
【0125】
この第2の実施例に係る紫外線照射装置90は、例えば、図9に示すような状態で貯水タンク130等に装着されて使用に供される。このような構成を有する第2の実施例によっても、自然冷却によって紫外線ランプ21の温度上昇を抑制し、前述した第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0126】
即ち、防護カバー94の下部には多数の空気孔120が設けられ、また、防護カバー94の中途部には空気を出入りさせ、水のみを分離して排出させる水分離器121が設けられている。そのため、空気孔120から防護カバー94内に入り込んだ空気が、防虫カバー98との間を通過する際に、紫外線ランプ91の発光部100及び電極部101から放射された熱を奪い、軽くなって上昇して水分離器121の通気孔123から外部に放出される。この空気の連続した流れにより、紫外線ランプ91から発生する熱を奪って自然冷却させることができる。その結果、紫外線ランプ91の温度上昇を抑制し、紫外線の効率良い放射を確保することができる。
【0127】
この場合、紫外線ランプ91の電極部101及び支持部材95の全体を防虫カバー98で覆う構成としたため、蚊や蛾等の虫がランプカバー92内に入り込むのを防止することができる。そのため、虫の侵入による発光部100やランプカバー92の汚れを防ぐことができ、紫外線の放射効率を長期間良好に維持することができる。
【0128】
また、貯水タンク130が屋外に設置されている場合、多数の空気孔120が防護カバー94に設けられていると、その空気孔120を通って雨が防護カバー94内に入り込み易くなるが、これに対して本実施例では、防護カバー94の下端が固定されている取付フランジ97に支持部材95も同様に固定されており、その固定面から上方に突出する筒体部95bの上端に、紫外線ランプ91を支持する支持フレーム59が設けられている。そして、筒体部95bの上端を空気孔120の最も高い位置よりも上方へ位置させるようにしている。しかも、筒体部95bの上端には半径方向外側に張り出した水返し部95cが設けられている。
【0129】
これにより、空気孔120から入り込む雨水が、防虫カバー98からランプ側に入り込んだり、発光部30に接触したりするのを防止することができる。そして、防護カバー94内に入り込んだ水は、下端面の隙間から外部に排出されるため、水が防護カバー94内に溜まるおそれがない。尚、防護カバー94からの排水を良くするために、防護カバー94の下端縁に排水口を設けるようにしても良い。
【0130】
また、水分離器121は空気の吸気口と排気口の両者の役割を果たすため、通気孔123から空気と共に雨も入り込むが、水分離器121の内部は下半分のみ開口されていて上半分は閉じられているため、その開口部から防護カバー94内に入り込む。そして、遮蔽板133によって略真下に落下するように導かれ、取付フランジ97上に落下した水は、防護カバー94の下部に設けた多数の空気孔120から外部に排出される。
【0131】
図12及び図13は、図9に示した水分離器121の他の実施例を示すものである。図12及び図13において、水分離器140以外の防護カバー等の構成は図9と同様であるため、同一部分には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0132】
この実施例に示す水分離器140は、リング状の円筒体141と、この円筒体141の外端面を閉じる外面板142と、円筒体141の内端面を閉じる内面板143とから構成されている。円筒体141は、防護カバー94の側面を貫通して内外に突出されている。この円筒体141の、防護カバー94内側の上面には、上方に開口する連通口144が設けられている。そして、外面板142には、全面に渡って微小な直径の通気孔145が多数設けられている。
【0133】
水分離器140をこのような構成とすることによっても、前記実施例と同様の効果を得ることができる。特に、この実施例では、円筒体141の多くの部分が防護カバー94の内側へ入り込むため、水分離器140の外側へ突出する部分を小さくすることができる。尚、外面板142の通気孔145より入った雨水の殆どは、その通気孔145の下部から排出される。また、内面板143を乗り越えて連通口144から内側へ入り込んだ雨水は、取付フランジ97上に落下して防護カバー94の下部に設けた多数の空気孔120から外部に排出される。
【0134】
図14は、本発明に係る紫外線発生源の第3の実施例を示すものである。この紫外線発生源は、少なくとも紫外線を放射する発光ダイオードを使用して全体として発光ダイオードランプ150を構成したものである。この発光ダイオードランプ150は、放射する電磁波の少なくとも一部に紫外線を含む発光ダイオード151を多数有する発光部152と、この発光部152が結合される電極部153とから構成されている。
【0135】
発光部152は、表面に多数の発光ダイオード151が搭載された3枚の配線基板154,155,156を有し、3枚の配線基板154〜156はコ字状に連結されて一体に構成されている。各配線基板154〜156の表面には、複数或いは多数の発光ダイオード151が配設されている。それら発光ダイオード151の配列は、図示するように横方向を一致させて複数列に配列することが好ましいが、横方向をずらして配置しても良く、また、1列のみ或いは3列以上に配列しても良いことは勿論である。
【0136】
各配線基板154〜156の裏面には必要な配線パターン157,158が設けられていて、それらの配線パターン157,158には図示しないが、各発光ダイオード151の外部リードがそれぞれ接続されている。更に、外側に位置する2枚の配線基板154,156の各端面には、配線パターン157,158にそれぞれ接続された接続ピン159がそれぞれ設けられている。これらの接続ピン159は電極部153にそれぞれ接続され、プラス極とマイナス極に分けられて、対応する接続端子160に接続されている。
【0137】
電極部153は、前述した第1の実施例に係る押えバンド65に対応した形状とされていて、図示しないが、紫外線ランプ21に代えて使用できるように構成されている。即ち、電極部153は、形状は異なるが、紫外線ランプ21の電極部31と押えバンド65を組み合わせたような形状とされており、発光部152が接続されるベース部153aと、このベース部153aの上面に一体に設けられた本体部153bと、この本体部153bと一体に形成された取付部153cとを有している。
【0138】
電極部153の本体部153bには、発光部152と反対側に突出する2本の接続端子160が設けられている。更に、本体部153bの背面に、両側面から側方に突出する取付部153cが設けられている。そして、取付部153cの下部には、支持フレーム59に螺合された固定ネジ69の軸部に上方から挿入できるようにするための切欠き部161が設けられている。
【0139】
このような構成を有する発光ダイオードランプ150を紫外線発生源として用いることによっても前記実施例と同様に、紫外線を目的物に照射して殺菌や化学変化等を生じさせる紫外線照射装置として適用することができる。
【0140】
尚、前記実施例では、配線基板154〜156に設けた配線パターン157,158に多数の発光ダイオード151を並列に接続する構成としたため、1個の発光ダイオード151に段線が生じた場合にも、他の発光ダイオード151に通電させて紫外線放射を継続させることができる。また、図示しないが、例えば、配線基板の下部に冷却用のペルチェ素子を設け、その冷却作用で周囲の空気を対流させて発光ダイオード151を冷却する構成とすることもできる。更に、配線基板に多数の穴を設け、その穴に空気を通過させて冷却作用を促進させる構成としても良い。
【0141】
また、前記実施例においては、3枚の配線基板をコ字状に連結させて枠組みした例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、複数枚の配線基板を筒状に組み合わせて、三角筒体、四角筒体、五角筒体、六角筒体、八角筒体等の多角形の筒体としても良く、また、円筒体、楕円筒体としても良いことは勿論である。この場合、前記電極部は、その平面形状と対応した形状に形成されることになる。更に、隣り合う配線基板を結合するための桟を設け、その桟を介して配線基板間を結合して筒体を構成するようにしても良い。
【0142】
また、前記発光ダイオードに代えて、少なくとも紫外線を放射するエレクトロルミネセンス・パネルを使用してエレクトロルミネセンスランプを構成し、そのエレクトロルミネセンスランプを紫外線発生源として用いることもできる。
【0143】
尚、電極部153の外側を覆うケースの材質としては、例えば、紫外線に強い紫外線透過性フッ素樹脂等の合成樹脂でも良く、また、ステンレスやアルミニウム等の金属であっても良い。また、配線基板154〜156の材質としては、同じく紫外線に強い紫外線透過性フッ素樹脂等の合成樹脂でも良く、また、放熱の良いステンレスやアルミニウム等の金属であっても良い。
【0144】
以上説明したが、本発明は上述した実施例に限定して使用されるものではなく、上述した貯水タンク内の殺菌は勿論のこと、例えば、地下又は地上建物上に設置された受水槽内の殺菌、ダクトの殺菌、清涼飲料水や果汁飲料或いは加工食品等の殺菌、これら飲料等の製造ラインに設置される洗浄装置、充填装置、冷却装置、医療機械、半導体製造機、クリーンルーム、浴槽その他各種の装置、機械、器具の殺菌、滅菌等に使用される紫外線照射装置として用いて好適なものである。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるものである。
【0145】
【発明の効果】
以上説明したように、本出願の請求項1記載の紫外線照射装置によれば、紫外線発生源と支持部材と防護カバーを備え、防護カバーの下部に多数の空気孔を設け、その空気孔の最も高い位置よりも上方に突出する筒体部を支持部材に設ける構成としたため、防護カバーの下部に設けた多数の空気孔から外部の空気が導入され、その空気が防護カバー内を対流して上部に設けた通気口から外部に排出される。その結果、空気の自然対流によって紫外線発生源を十分に冷却させることができ、紫外線発生源の温度上昇を効果的に防止し又は抑制して、紫外線の放射を効率良く継続させることができる。
【0146】
しかも、空気孔の最も高い位置よりも上方に突出する筒体部を支持部材に設け、その筒体部の上端より上側で紫外線発生源の電極部が支持されるため、空気と共に入り込む雨水が直接電極部に接触するのを防止することができ、雨水の接触による電極部や発光部の破損や変質等を防ぐことができるという効果が得られる。
【0147】
本出願の請求項2記載の紫外線照射装置によれば、支持部材の筒体部の上端に水返し部を設ける構成としたため、筒体部の外面を伝わって移動する水を水返し部で遮断して、その水が筒体部を乗り越えて紫外線発生源側に移動するのを防止することができ、その水が紫外線発生源に接触するのを防ぐことができるという効果が得られる。
【0148】
本出願の請求項3記載の紫外線照射装置によれば、支持部材に支持部を設け、支持部と筒体部の間に空気の連通口を設ける構成としたため、連通口によって支持部材の内外に空気を自由に流通させ、紫外線ランプの発光部に空気が容易に流れるようにして紫外線ランプの温度上昇を効果的に防止し又は抑制することができるという効果が得られる。
【0149】
本出願の請求項4記載の紫外線照射装置によれば、防護カバーの空気孔よりも低い位置に水抜き用の開口部を設ける構成としたため、その開口部から水を外部に排出させることができ、その水が防護カバー内に溜まるのを防止することができるという効果が得られる。
【0150】
本出願の請求項5記載の紫外線照射装置によれば、防護カバーの上部に空気抜き用の通気口を設ける構成としたため、紫外線ランプから熱を奪った空気が通気口から排出されることから、防護カバー内に空気を対流させて放熱効率を高めることができるという効果が得られる。
【0151】
本出願の請求項6記載の紫外線照射装置によれば、防護カバーの高さ方向の中途部に水分離器を設ける構成としたため、その水分離器で空気と水を分離させて空気のみを内部に通過させ、水が内部に入り込むのを防止することができるという効果が得られる。
【0152】
本出願の請求項7記載の紫外線照射装置によれば、通気口を有する筒体と多数の空気孔を有する外面板と内面板とで水分離器を構成したため、空気と水を確実に分離できるものを簡単な構造によって実現することができるという効果が得られる。
【0153】
本出願の請求項8記載の紫外線照射装置によれば、紫外線発生源として紫外線ランプ、多数の発光ダイオードが基板上に配設された発光ダイオードランプ又は多数のエレクトロルミネセンス・パネルが基板上に配設されたエレクトロルミネセンスランプを適用することができ、これにより、自然冷却方式でありながら、紫外線発生源から発生される熱を効率良く外部に排出することができ装置を簡単な構造によって実現することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紫外線照射装置の第1の実施例を示すもので、中央部分から右側半分を縦方向に断面した説明図である。
【図2】図1に示す紫外線発生源の第1の実施例に係る紫外線ランプを示すもので、同図Aは外部接続コードを接続した状態の正面図、同図Bは平面図、同図Cは側面図である。
【図3】図1に示す紫外線照射装置に係る支持部材、クランプバンド及び上下取付フランジを示すもので、中央部分から右側半分を縦方向に断面した説明図である。
【図4】図1に示す紫外線照射装置に係る支持部材及びクランプバンドの組立状態を示す平面図である。
【図5】図1に示す紫外線照射装置に係る支持フレーム及び押えバンドを下方から見た斜視図である。
【図6】図1に示す紫外線照射装置に係る防護カバーを示すもので、中央部分から右側半分を縦方向に断面した説明図である。
【図7】図1に示す紫外線照射装置に係る防護キャップを示す平面図である。
【図8】図1に示す紫外線照射装置に係る防護カバーを示す平面図である。
【図9】本発明の紫外線照射装置の第2の実施例を示すもので、中央部分から右側半分を縦方向に断面した説明図である。
【図10】図9に示す紫外線照射装置の平面図である。
【図11】図9の要部を拡大して示す説明図である。
【図12】図9に示す紫外線照射装置に係る防護カバーを示す平面図である。
【図13】図9に示す紫外線照射装置に係る防護カバーを示すもので、中央部分から右側半分を縦方向に断面した説明図である。
【図14】本発明の紫外線照射装置に係る紫外線発生源の第3の実施例を示す分解斜視図である。
【図15】従来の紫外線照射装置の第1の例を示す説明図である。
【図16】従来の紫外線照射装置の第2の例を示す説明図である。
【符号の説明】
20,90 紫外線照射装置、 21,91 紫外線ランプ(紫外線発生源)、 22,92 ランプカバー、 23,93 保護枠、 24,94 防護カバー、 25,95 支持部材、 27,97 取付フランジ、 30,100発光部、 31,101 電極部、 50 クランプバンド、 58 固定リング、 59 支持フレーム、 58a,96a ベース部、 58b,96b筒体部、 58c,96c 水返し部、 65 押えバンド、 68 切欠き部、 72,120 空気孔、 73 水抜き穴、 78,125 締結具、 95b 支持突起、 98 防虫カバー、 121,140 水分離器、 123,145 通気孔、 150 発光ダイオードランプ(紫外線発生源)、 151 発光ダイオード、 152 発光部、 153 電極部

Claims (8)

  1. 電源に接続される電極部と、前記電極部から突出されて形成され且つ電圧が印加されることにより紫外線を放射する発光部を有する紫外線発生源と、
    前記紫外線発生源の電極部を支持する支持部材と、
    前記電極部を覆うと共に前記支持部材に下部が固定される防護カバーと、を備え、
    前記防護カバーの下部に多数の空気孔を設け、
    前記支持部材には前記空気孔の最も高い位置よりも上方へ突出する筒体部を設け、前記筒体部の上端より上側に前記電極部を支持したことを特徴とする紫外線照射装置。
  2. 前記支持部材の筒体部の上端には、半径方向外側にフランジ状に突出される水返し部を設けたことを特徴とする請求項1記載の紫外線照射装置。
  3. 前記支持部材には、前記紫外線ランプの電極部を前記筒体部の上端から離間させて支持する支持部を設け、当該支持部と前記筒体部との間に空気の連通口を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の紫外線照射装置。
  4. 前記防護カバーの前記空気孔よりも低い位置には、当該防護カバー内に入り込んだ水を外部に排出するための水抜き用の開口部を設けたことを特徴とする請求項1記載の紫外線照射装置。
  5. 前記防護カバーの上部には、金網で覆われた空気抜き用の通気口を設けたことを特徴とする請求項1又は4に記載の紫外線照射装置。
  6. 前記防護カバーの高さ方向中途部には、入り込んだ空気は内部に通過させるが、入り込んだ水が内部に浸入するのを阻止する水分離器を設けたことを特徴とする請求項1,4又は5のいずれか1に記載の紫外線照射装置。
  7. 前記水分離器は、前記防護カバーに固定される筒体と、前記筒体の外面に固定され且つ多数の空気孔を有する外面板と、前記筒体の内面を閉じる内面板とを有し、前記内面板の上部又は前記筒体の前記防護カバー内の上部には空気を通過させる通気口を設けたことを特徴とする請求項6記載の紫外線照射装置。
  8. 前記紫外線発生源は、紫外線ランプ、多数の発光ダイオードが基板上に配設された発光ダイオードランプ又は多数のエレクトロルミネセンス・パネルが基板上に配設されたエレクトロルミネセンスランプであることを特徴とする請求項1に記載の紫外線照射装置。
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