JP4791940B2 - 紫外線ランプ及び紫外線照射装置 - Google Patents

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本発明は、紫外線透過性のガラスによってパイプ状に形成されたランプ管の内部に封入された放電媒体の放電により少なくとも紫外線を含む電磁波を放射する紫外線ランプ及びその紫外線ランプを備えた紫外線照射装置に関し、特に、加工が困難な紫外線透過性ガラスで形成されるランプ管の形状を工夫して、筒状のハウジング等に挿入されて使用されるランプ管の先端側における紫外線の放射効率を高めた紫外線ランプ及び紫外線照射装置に関するものである。
従来の、この種の紫外線ランプを備えた紫外線照射装置としては、例えば、この特許出願人が先に特許出願したもので、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1には、タンク内に貯蔵された流体、例えば、水等の液体又は空気等の気体を殺菌又は菌の増殖を防止する場合等に用いて好適な貯蔵タンク内の殺菌装置に関するものが記載されている。この特許文献1に記載された貯蔵タンク内の殺菌装置は、「殺菌すべき流体を貯蔵するタンクと、該タンクの一部に形成された窓孔を覆うように設けられた殺菌能力を有する照射線透過部材と、一側が上記タンクの窓孔のまわりに固定され、他側に空気孔を有し且つ殺菌の能力を有する照射線を発生するランプを取付けた部材が固定され、上記ランプを内封する筐体と、該筐体内の上記ランプの発熱部の下方に流体を送り込むように設けられた冷却手段とを具備してなる」ことを特徴としている。
このような構成を有する特許文献1に記載された貯蔵タンク内の殺菌装置によれば、「ランプが封入され、上側に空気孔を有する筐体の少なくともランプの発熱部より下方の位置に冷却手段を設け、この冷却手段を介して冷却用の流体を送り込むようにしたので、ランプの冷却効率を上げることができ、十分にその寿命を延ばすことができる」(明細書の発明の効果の欄)という効果が期待される。
また、従来の、この種の紫外線ランプを備えた紫外線照射装置の他の例としては、例えば、特許文献2に記載されているようなものもある。特許文献2には、タンク内に貯蔵された流体(例えば、水、空気等)を殺菌する装置に関し、特に紫外線などの殺菌能力の有る照射線を流体に対して照射できるようにした照射型殺菌装置に関するものが記載されている。この特許文献2に記載された照射型殺菌装置は、「殺菌すべき流体を貯蔵するタンクに装着され、殺菌能力を有する照射線によって前記流体を殺菌処理する照射型殺菌装置であって、前記タンクに形成された窓孔を覆う平板状の照射線透過部材と、一端が開口し、その開口端を上記タンクの窓孔の周囲に固定するケーシングと、前記ケーシング内に設けられ、前期照射線透過部材に近接して照射線透過部材と略平行な面において蛇行する発光管部材を有するとともに前記照射線を発生するランプと、前記発光管部分からの照射線を照射線透過部材側へ反射させる反射板と、を備えた」ことを特徴としている。
このような構成を有する特許文献2に記載された照射型殺菌装置によれば、「同じ長さの発光管部分を有するスパイラルランプを備える従来装置と比較して、発光管部分のうち照射線透過部材に対向する部分の面積、即ち、照射線透過部材に面してタンク内を直接照射する発光管部分の面積を大きくすることができるばかりでなく、反射板を照射線透過部材に近接して配置することができるので、タンク内への照射効率及び反射板による反射効率を増加させて、殺菌能力を高めることができる」(明細書の段落[0033])等の効果が期待される。
特開平1−195859号公報 特開平11−137646号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている紫外線ランプでは、次のような問題があった。特許文献1に開示されている紫外線ランプを、図10に示す。この紫外線ランプ200は、紫外線透過性を有する石英ガラスによってパイプ状に形成されたランプ管201と、そのランプ管201の両端の開口部を密封する2つのソケット部202,202と、2つのソケット部202,202を固定支持する反射板203等を備えて構成されている。この紫外線ランプ200のランプ管201は、直線状に延びた1本の直管部205と、この直管部205の先端に一端が連続されると共に当該直管部205の周囲を囲うように螺旋状に形成された螺旋管部206とを有している。直管部205及び螺旋管部206の各基端にはソケット部202がそれぞれ取り付けられており、2つのソケット部202,202の内側に円盤状に形成された反射板203が取り付けられている。
このような構成を有する紫外線ランプ200では、直管部205の略全長に亘って周囲を囲むように螺旋管部206が形成されており、ランプ管201の全体から紫外線が満遍なく放射される構成となっていた。そのため、この紫外線ランプ200を用いた特許文献1の第1図に示す貯蔵タンク内の殺菌装置においては、直管部205及び螺旋管部206の先端側に向かう紫外線だけが殺菌線として有効に作用していた。即ち、紫外線ランプ200の螺旋管部206の螺旋状の部分が、直管部205の延在する方向へ幾重にも重なり合っていた。その結果、先端側に向かって放射される紫外線の光量がそれほど多くなく、先端部における紫外線の放射効率が低いという問題があった。
また、特許文献2に開示されている紫外線ランプを、図11A及び図11Bに示す。この紫外線ランプ210は、同じく紫外線透過性を有する石英ガラスによってパイプ状に形成されたランプ管211と、そのランプ管211の両端の開口部を密封するソケット部212等を備えて構成されている。ソケット部212は2つのフィラメント電極213,213を有しており、その2つのフィラメント電極213,213をステムで支持すると共に、そのステムによりランプ管211の両端の開口部が密封されている。
この紫外線ランプ210のランプ管211は、互いに平行をなしてストレート状に延びる部分と、その先で蛇行する部分とから構成されている。そして、蛇行する部分を照射線透過部材に接近させることにより、ランプ管211の照射線透過部材への投影面積を大きくして、殺菌すべき流体を貯蔵するタンクに対して高い照射効率を達成できるようにしている。即ち、ランプ管211は、所定の間隔をあけて平行に延在された2つの直管部214,214と、2つの直管部214,214の先端に連続して互いに離れる方向に延在された2つの架橋管部215,215と、2つの架橋管部215,215間を連通する蛇行管部216とを有している。蛇行管部216は、所定の間隔をあけて平行に配置された複数の直線部216aと、隣り合う直線部216aの両端間を連結する複数の曲線部216bとを有しており、これらは一平面上において同一平面となるように構成されている。
一般に、紫外線ランプの発光部であるランプ管を形成する紫外線透過性ガラスは、紫外線に対する耐久性が高く、紫外線の照射によっては劣化するおそれがないという利点を有する反面、その加工性に難があり、パイプ加工や曲げ加工等がし難いという欠点がある。そのため、パイプ状に形成されたランプ管を幾重にも折り曲げて蛇行させるためにはある程度広いスペース(領域)が必要とされ、小さい領域内で隣り合う間隔を密にして蛇行させる曲げ加工を行うことは困難であった。
例えば、特許文献2に記載されている紫外線ランプ210の蛇行管部216のように、同一平面上において6箇所を折り曲げて蛇行させるためには、管の外径dを15mm〜20mmとし、その管の肉厚を0.8mm〜2.0mmとすると、蛇行管部216の外径Dは140mm以上になってしまう。これは紫外線透過性ガラスの性質に基づく加工の困難性によるものである。そのため、このような蛇行形状を有する紫外線ランプ210では、蛇行する部分の外径Dを140mm以下に形成することができないという問題があった。その結果、紫外線ランプ210では、ランプ管211の紫外線照射対象物に対する投影面積を大きくして高い照射効率を達成できるが、紫外線ランプ210自体の小径化、軽量化を図ることができないという問題があった。
これに対して、特許文献1に記載されている紫外線ランプ200では、ランプ管201の螺旋管部206における曲率半径が大きいために、管に破損を生じたり通路を塞いだりすることなく、ランプ管201の外径Dを140mm以下に形成することができる。ところが、上述したように、ランプ管の多くの部分が重なり合う形となっているため、先端側の紫外線照射対象物に対する投影面積がそれほど大きくならず、紫外線の照射効率が低いという問題があった。
解決しようとする問題点は、従来の紫外線ランプでは、ランプ管の材料として加工性に難がある紫外線透過性ガラスを使用しているため、ランプ管の外径を小さくすると、そのランプ管の先端部における紫外線を含む電磁波の放射効率が低くなり、また、その放射効率を高めるために先端部を蛇行させる形状にすると、ランプ管の外径が大きくなり、紫外線ランプ自体の小径化、軽量化を図ることができない、という点である。
本発明の紫外線ランプは、紫外線透過性ガラスによってパイプ状に形成されたランプ管と、そのランプ管の内部に封入され且つ放電により少なくとも紫外線を放射する放電媒体と、ランプ管の内部に放電が生起されるようにランプ管の両端に設けられた一対の電極と、を備えた紫外線ランプであって、ランプ管は、互いに平行をなすよう直線状に形成されると共に一対の電極がそれぞれ収納された2つの直管部と、2つの直管部の先端にそれぞれ連続されると共に直管部が延びる方向と略直交する方向に延在された2つの交差管部と、2つの交差管部の先端に連続されると共に直管部の延長線を囲むように周方向へ略一周に亘って延在された曲管部とを有し、ランプ管の肉厚を0.8mm以上2.0mm以下とし、且つ、ランプ管の外径を15mm以上20mm以下とすると共に、曲管部の外径を70mm以上130mm以下としたことを最も主要な特徴とする。
また、本発明の紫外線照射装置は、紫外線透過性ガラスによってパイプ状に形成されたランプ管の内部に封入された放電媒体の放電により少なくとも紫外線を含む電磁波を放射する紫外線ランプと、その紫外線ランプの少なくともランプ管が挿入されるハウジングと、を備えた紫外線照射装置であって、紫外線ランプは、ランプ管の内部に封入され且つ放電により少なくとも紫外線を放射する放電媒体と、ランプ管の内部に放電が生起されるようにランプ管の両端に設けられた一対の電極と、を有し、ランプ管は、互いに平行をなすよう直線状に形成されると共に一対の電極がそれぞれ収納された2つの直管部と、2つの直管部の先端にそれぞれ連続されると共に直管部が延びる方向と略直交する方向に延在された2つの交差管部と、2つの交差管部の先端に連続されると共に直管部の延長線を囲むように周方向へ略一周に亘って延在された曲管部とを有し、ランプ管の肉厚を0.8mm以上2.0mm以下とし、且つ、ランプ管の外径を15mm以上20mm以下とすると共に、曲管部の外径を70mm以上130mm以下としたことを特徴とする。
本発明の紫外線ランプ及び紫外線照射装置によれば、加工性に難がある紫外線透過性ガラスを使用した発光部の外径を可及的に小さくすることができると共に、そのランプ管の先端部における紫外線を含む電磁波の放射効率を高くすることができる。これにより、紫外線ランプの外径が小さいにも係わらず先端部における紫外線を含む電磁波の放射効率が高い紫外線ランプ、及びその紫外線ランプを用いた紫外線照射装置を提供することができる。
紫外線ランプのランプ管を、互いに平行をなすよう直線状に形成された2つの直管部と、これらの先端に連続する2つの交差管部と、これらに連続する曲管部とで形成し、ランプ管の肉厚を0.8mm以上2.0mm以下とし、そのランプ管の外径を15mm以上20mm以下として、曲管部の外径を70mm以上130mm以下とすることにより、ランプ全体の外径が小さいにも係わらず先端部における紫外線等の放射効率が高い紫外線ランプ及び、その紫外線ランプを用いた紫外線照射装置を、簡単な構成によって実現した。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。図1〜図9は、本発明の紫外線ランプ及び紫外線照射装置の実施の形態を示すものである。即ち、図1は本発明の紫外線照射装置の第1の実施の例を示す一部を断面した説明図、図2は平面図、図3は本発明の紫外線ランプの第1の実施の例を示す斜視図、図4は図3に示すランプ管の斜視図、図5A〜Cは本発明の紫外線ランプの第1の実施の例を示す図、図6A〜Dは本発明の紫外線ランプの第2の実施の例を示す図、図7は本発明の紫外線照射装置の第2の実施の例を示す一部を断面した説明図、図8は紫外線の強度を測定する装置の概略構成を示す説明図、図9は本発明の紫外線ランプと先行技術に係る紫外線ランプの紫外線強度の測定結果を示すグラフである。
図1及び図2に示すように、本発明の第1の実施の例として示す紫外線照射装置1は、紫外線を含む電磁波を放射する紫外線発生源である紫外線ランプ2と、この紫外線ランプ2の発光部を覆う紫外線透過性樹脂によって形成されたランプカバー3と、紫外線ランプ2の電極部及びその近傍を覆う防護カバー4と、紫外線ランプ2を支持する支持部材5と、この支持部材5が固定される取付フランジ6と、虫等の侵入を防止する防虫カバー7等から構成されている。
紫外線ランプ2は、波長範囲が180nm(ナノメートル)から400nmまでの紫外線のうち、少なくとも波長240nmから300nmまでの波長範囲、特に253.7nm付近に強い殺菌力を持つ波長を有する紫外線を含む電磁波を発生するものである。この紫外線光源としては、紫外線を含む電磁波を発生し得るものであればよく、例えば、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、低圧水銀灯、超低圧水銀灯、キセノンランプ等の光源を用いることができる。
図3に示すように、紫外線ランプ2は、紫外線を透過する紫外線透過性ガラスによってパイプ状に形成されたランプ管10と、そのランプ管10の内部に封入されると共に放電により少なくとも紫外線を放射する放電媒体と、ランプ管10の両端の開口部を塞ぐように設けられた2つのソケット部11,11と、その2つのソケット部11,11と2本の電線12,12を介して電気的にそれぞれ接続されたコネクタ13を備えて構成されている。そして、2つのソケット部11,11の内側には、ランプ管10の開口側の両端を支持する固定板14が取り付けられている。
紫外線ランプ2のランプ管10は、断面形状が円形をなすと共に、その断面形状が軸方向に連続するパイプ状の部材として形成されている。このランプ管10の材料は、石英ガラスであるが、石英ガラスを主な原料とするものであればよく、例えば、オゾンレス石英ガラス{特殊な酸化金属をドープし、紫外線の光透過性を制御(波長200nm以下をカット)した石英ガラス}、オゾン線(波長200nm以下)をカットしない合成石英ガラス、天然石英ガラスその他の石英ガラスを含むものである。また、本発明のランプ管10は、その肉厚tを0.8mm以上2.0mm以下とする。更に、ランプ管10の外径dを、15mm以上20mm以下とする。そして、このような寸法関係を有するランプ管10を折り曲げることによって形成される曲管部17の外径Dを、70mm以上130mm以下とする。
このランプ管10の寸法関係を、上述した範囲内のものとする理由は、次のようなことである。即ち、ランプ管10の肉厚tを0.8mm以上にする理由は、紫外線透過性ガラスを材料として用いてパイプ状に成形する場合、その肉厚tが0.8mm以下であると、強度が低くなりすぎてしまい、曲げ加工の際に破れを生じたり、曲げの部分につぶれを生じるおそれがあるからである。一方、ランプ管10の肉厚tを2.0mm以下にする理由は、その肉厚を2.0mm以上にすると、紫外線の透過率が低下しすぎてしまい、紫外線の利用効率が低くなりすぎると共に、曲げ加工が困難になるからである。
因みに、一般の石英ガラスを紫外線(波長253.7nmの殺菌線)が透過する透過率は、石英の質によっても異なるが、板厚1mmにおいて98%であるものとすると、板厚2mmでは96%程度であり、板厚3mmでは94%程度に低下する。更に、板厚5mmでは90%程度であり、板厚8mmになると85%程度に低下する。従って、石英ガラスの板厚と紫外線の透過率とは略反比例の関係にあり、板厚が薄くなると紫外線の透過率が高くなるが、石英ガラスの強度が低下することになる。これとは逆に、石英ガラスの板厚を厚くすると、その強度は高くなるが、紫外線の透過率が低下することになる。このような石英ガラスの加工性と紫外線透過性の観点から、本願発明では、ランプ管10の肉厚tの範囲を0.8mm以上2.0mm以下としたものである。
ランプ管10の外径dを15mm以上とする理由は、ランプ管10内の容積をある程度確保して、必要な量の放電媒体をランプ管10内に収納できるようにするためである。一方、ランプ管10の外径dを20mm以下とする理由は、ランプ管10を曲げ加工して曲管部17の外径Dを130mm以下とするためには、その外径dが20mm以上になると曲げ加工が極めて困難になるからである。そこで、ランプ管10の外径dを15mm以上20mm以下とすることにより、曲管部17の外径Dをある程度小さくしながら、放電媒体の容量をある程度確保して、紫外線の放射を十分なものとすることができる。
また、曲管部17の外径Dを70mm以上にする理由は、ランプ管10の外径dを15mm以上20mm以下に設定すると、曲管部17の外径Dが70mm以上でないと、加工時にランプ管10がつぶれたり、破れたりして所定の曲げ加工ができないからである。一方、曲管部17の外径Dを130mm以下にする理由は、紫外線ランプ2を収納するためのランプカバーやハウジング等の内径が、一般に、130mm〜140mm程度に設定されていることが多いからである。
このような理由から、本発明の紫外線ランプ2のランプ管10は、その肉厚tが0.8mm以上2.0mm以下であり、その外径dが15mm以上20mm以下であって、曲管部17の外径Dが70mm以上130mm以下としたものを対象としている。なお、曲管部17の外径Dは100mm程度が好適であるが、本願発明はこれに限定されるものではない。
このランプ管10は、図4及び図5に示すように、2つの直管部15,15と、2つの交差管部16,16と、1つの曲管部17とからなっている。2つの直管部15,15は、所定の間隔をあけて互いに平行をなすよう直線状に延在されることによって形成されている。これら直管部15,15の各開口端15a,15aと反対の先端側に2つの交差管部16,16がそれぞれ連続されている。2つの交差管部16,16は、直管部15の軸方向と略直交する方向に延在された2つの中央横断部16a,16aと、この中央横断部16a,16aの一端に連続されると共に略180度折り返されて2つの直管部15,15の先端に連続された2つの連結部16b,16bとを有している。
また、ランプ管10の曲管部17は、直管部15の延長線を囲むように周方向へ略一周に亘って延在された円形部分からなっている。この曲管部17の直径Dが紫外線ランプ2の外径となっている。この曲管部17の周方向の両端に、2つの中央横断部16a,16aの他端がそれぞれ連通されている。この曲管部17及び2つの交差管部16,16を介して左右の直管部15,15が連通されている。2つの直管部15,15の間には、互いの間隔を保持してランプ管10の撓み変形や破損等を防止する補強部18が設けられている。更に、図5A〜5Cに示すように、2つの直管部15,15には、ランプ管10の内部にある空気を抜いて真空若しくは負圧にした後、その内部に紫外線を放射する放電媒体を充填するための空気抜き管19,19が設けられている。これらの空気抜き管19,19は、放電媒体を充填した後、熱で溶着して閉じるようにする。
このランプ管10に充填される放電媒体は、放電により波長253.7nmの紫外線を少なくとも含む電磁波を放射する物質である。このような放電媒体は、例えば、水銀とアルゴンガスの組み合わせによって得ることができる。アルゴンガス等の希ガスは、始動用ガスとして作用させることができ、水銀は、低圧水銀蒸気放電により波長253.7nmの紫外線を放射する。この水銀は、ランプ管10に対して、純水銀の状態で封入することができ、また、アマルガムの状態で封入してもよい。なお、放電媒体は、可視光や赤外線等の紫外線以外の電磁波を紫外線と共に放射するものであってもよいことは勿論である。
ランプ管10の両端の開口部を密閉する2つのソケット部11,11は同様の構成を有するものであり、それぞれソケット筒体21とフィラメント電極22とステム23を有している。ソケット筒体21は、ランプ管10が嵌合されるアルミニウム合金により形成された円筒状の筒体からなる。このソケット筒体21の穴内に、ステム23を介してフィラメント電極22が保持されている。ステム23は、例えば、石英ガラスからなり、フィラメント電極22の基部を支持すると共に、ランプ管10の開口部を密封して放電媒体の漏れを防止している。フィラメント電極22は、タングステン線を巻回して形成された線状の電極からなり、ステム23に固定された一対のリード線間に掛け渡されている。
このフィラメント電極22を囲むように水銀放出用金属リングが設けられている。水銀放出用金属リングは、水銀放出部を有する第1の金属片と、水銀放出部を持たない第2の金属片とからなっている。第1の金属片は、例えば、鉄にニッケルメッキを施した帯板状の基板の一面に水銀とチタニウムとの合金粉末からなる水銀合金を付着させたもので、略U字形状に湾曲させて形成されている。この第1の金属片の他面には、アルミニウムとジルコニウムとの合金からなるゲッターが帯状に塗布されている。また、第2の金属片は、鉄や鉄にニッケルメッキを施した帯板或いは鉄にFe等の酸化被膜を施した帯板等の酸化し難い材料を略U字形状に湾曲させて形成されている。
このような形状及び構成を有する第1の金属片と第2の金属片が、互いの開口部を重ね合わせるようにして溶接等の固着手段によって連結され、水銀放出用金属リングが構成されている。この水銀放出用金属リングが、ステム23に固定された支持ワイヤに溶接等の固着手段によって支持されている。また、ステム23に固定された一対のリード線には、一対の電線12,12の一端がそれぞれ接続されている。そして、一対の電線12,12の他端にはコネクタ13が接続されている。このコネクタ13を介して外部の電源に接続され、その電源から供給される電力により、一対のフィラメント電極22,22が励起され、紫外線ランプ2から紫外線等の電磁波が放射される。
また、図3等に示すように、一対のソケット部11,11の基部には、ランプ管10を固定して支持する固定板14が取り付けられている。固定板14は、紫外線ランプ2を後述する紫外線照射装置に取り付ける取付ブラケットの役割と、ランプ管10から放射される電磁波を先端側に反射させる反射板の役割を果たしている。この固定板14は、ランプ管10の2本の直管部15,15が挿通される2つの貫通穴が略中央部に設けられた円盤状の板体からなっている。この固定板14の外縁の4箇所には、紫外線ランプ2を紫外線照射装置の所定位置に取り付けるための取付穴25が複数箇所(この実施例では4箇所)に設けられている。固定板14をランプ管10に固定する手段は、例えば、接着剤を用いて固定してもよく、また、締付バンドを用いて締付固定するようにしてもよい。
固定板14の取付穴25は、取付ねじの頭部が通過可能な大きさを有する大径部25aと、この大径部25aに連続して円周方向に延びる溝部25bとからなっている。溝部25bの幅は、取付ねじのねじ軸部の直径よりも少し大きく形成されており、この溝部25bにねじ軸部を差し込んだ状態で取付ねじを締め込むことにより、その頭部で溝部25bの縁を押圧して固定板14を紫外線照射装置に取り付けることができる。4つの取付穴25は、周方向へ略等間隔に配置されている。これら取付穴25の内側には、2つのソケット部11を囲むように複数の空気穴26が設けられている。複数の空気穴26は、ランプ管10側とソケット部11側を連通するものである。このような空気穴26を取付板に設けることにより、ランプ管10側に蓄積された熱をソケット部11側に通過させて放熱効率を高め、紫外線ランプ2の寿命を延ばすことができる。この空気穴に代えて、後述する図6C及び図6Dに示すような大きな開口部を設け、その開口部にランプ管10を貫通させる構成としてもよい。
ランプカバー3は、一方の端面が閉じられた有底の円筒体からなる。このランプカバー3の開口側の端部には半径方向外側に展開された外向きのフランジ部3aが設けられている。このランプカバー3が、フランジ部3aで取付フランジ6に着脱可能に取り付けられている。取付フランジ6は、ランプカバー3が挿通される貫通穴6aが設けられたリング状の部材によって形成されている。この取付フランジ6には、当該取付フランジ6を貯水タンク30等に固定するためのボルト31が挿通される挿通孔6bが円周方向へ等間隔に複数個設けられている。
このランプカバー3の下部と紫外線ランプ2のランプ管10の下面との距離は、3cm以上15cm以下が好適である。このような範囲内の隙間を設定することにより、ランプカバー3の熱溶着部分に対する発光部の熱影響を少なくし、ランプカバー3内における空気の対流を良くすることができる。その結果、発光部の温度上昇を抑制して紫外線の放射出力を安定化させることができる。この場合、紫外線ランプ2の消費出力が大きいときには上記距離を大きくし、消費出力が小さいときにはその距離を小さくする。このように、上記距離の調整によってランプカバー3内における空気の対流を変化させることができる。これにより、紫外線発光源の表面温度を調整して、紫外線の放射効率を高めることができる。
更に、取付フランジ6の上面の貫通穴6aの周縁には、ランプカバー3のフランジ部3aが収容される座ぐり部32が同心に設けられている。座ぐり部32には環状溝が設けられており、その環状溝にはフランジ部3aの液密性を確保するためのO−リング33が装着されている。このO−リング33にフランジ部3aが当接され、そのフランジ部3aにカバー用パッキン34が載置されている。このパッキン34の上に支持部材5が載置されている。支持部材5は、中央部に穴が開口されたリング状の部材からなり、ベース部5aと筒体部5bと水返し部5cと複数の支持突起5dとを有している。ベース部5aには複数の挿通孔が設けられており、これらの挿通孔に対応する挿通孔がパッキン34に設けられ、また、ねじ孔が取付フランジ6に設けられている。そして、ベース部5a及びパッキン34の各挿通孔を介してねじ孔に螺合される固定ネジ35により、支持部材5が取付フランジ6に着脱可能に取り付けられている。
支持部材5のベース部5aの内周縁の上面に、リング状に突出された筒体部5bが形成され、その上端部に同じくリング状に形成された水返し部5cが設けられている。水返し部5cは、筒体部5bの上端から半径方向外側及び内側の両側に展開するように形成されている。この水返し部5cは、筒体部5bの外面を伝わって登ってくる水を返して落下させ、その水が筒体部5bを乗り越えるのを防止するものである。水返し部5cの内周縁には、周方向に等間隔に複数の支持突起5dが配置されている。各支持突起5dは、水返し部5cの下面から固定ネジ等の固着手段によって固定されている。これら複数の支持突起5dに紫外線ランプ2の固定板14が載置される。
この固定板14が複数の固定ネジ36によって複数の支持突起5dに着脱可能に固定されている。これら複数の支持突起5dを水返し部5cと固定板14との間に介在させることにより、隣り合う支持突起5d間に設けた開口部によってランプカバー3の内部と外部が連通される。これにより形成される複数の連通口を介してランプカバー3の内外に空気が流通できるようになっている。この固定板14の一面であるランプ管10側の面が、ランプ管10から放射される紫外線を含む電磁波を先端側に向けて効率よく反射させる鏡面のような反射面として形成されている。この反射面で紫外線等を先端側へ反射させることにより、先端側から放射される紫外線等の量を増加させて放射効率の向上を図っている。
この固定板14を含む紫外線ランプ2のソケット部11及び支持部材5を覆うように防虫カバー7が取り付けられている。防虫カバー7は、上下両面が開口された円筒状の部材からなり、例えば、ステンレス製(例えば、SUS304等)の金網によって構成されている。防虫カバー7の下端開口部には、この防虫カバー7を支持部材5に固定するための取付リング38が溶接等の固着手段によって一体に固定されている。取付リング38はフランジ状に形成されていて、水返し部5cに対応する大きさとされている。これら取付リング38及び水返し部5cには複数の挿通孔がそれぞれ設けられており、これら挿通孔に挿通される固定ネジ39とこれに螺合されるナット39aの締め込みにより、取付リング38を介して防虫カバー7が支持部材5に固定されている。
図1に示すように、防虫カバー7及び支持部材5は、その全体が防護カバー4によって覆われている。防護カバー4は、上面が閉じられた円筒状の部材からなり、取付フランジ6と対応する大きさに形成されている。防護カバー4の下部には、外気を取り入れるための多数の直径の小さな空気孔40が設けられている。多数の空気孔40は周方向へ略等間隔に配置されており、最も高い位置の空気孔40でも支持部材5の水返し部5cの高さより低い位置に設定されている。
このように防護カバー4の下端縁に多数の微小な空気孔40を設けた理由は、虫や雨等が防護カバー4内に入り難くする一方、なるべく多量の空気を自然に取り入れることができるようにすることにある。多数の微小な空気孔40は、その直径よりも小さな網目を有する金網で覆うようにしても良い。その場合には、空気孔40の直径を大きくして加工性を良くすることができる。
この実施例では更に、防護カバー4に対する空気の流入、流出を容易とするために、防護カバー4には4個の水分離器41が一体的に設けられている。図2に示すように、4個の水分離器41は、防護カバー4の外周面の高さ方向の中途部において周方向へ略等間隔に配置されている。各水分離器41は、防護カバー4に固定されたパイプ状の固定管部41aと、この固定管部41aに螺合されて着脱可能に取り付けられた可動管部41bとから構成されている。更に、防護カバー4の固定管部41a内の略下半分には、空気を通過させるための開口部42が設けられている。また、固定管部41aの内面にはメネジが設けられている。なお、水分離器41は、固定管部41aと可動管部41bを固定して一体に構成してもよい。
水分離器41の可動管部41bは、一端が閉鎖されたパイプ状の部材からなり、その閉鎖端面には直径の小さな多数の通気孔43が設けられている。可動管部41bの外周面には、固定管部41aのメネジに螺合されるオネジが設けられている。このオネジをメネジに螺合することにより、可動管部41bが固定管部41aに対して突出量を調整可能に取り付けられている。
また、防護カバー4の内周面には、各水分離器41を覆い隠すように遮蔽板44が溶接等の固着手段によって固定されている。この遮蔽板44は、各水分離器41から防護カバー4内に入り込んだ雨水を略真下に落下させ、防虫カバー7を経てソケット部11に雨水が流れ込むのを防止するものである。遮蔽板44は、例えば、上縁と左右両縁を防護カバー4の内周面に接合することにより、下方へのみ開放されるように構成されている。
防護カバー4の上面中央部には、接続コード45のソケット46が嵌合される中央穴4aが設けられている。この中央穴4aから挿入されたソケット46に、紫外線ランプ2と接続されたコネクタ13が着脱可能に接続されている。更に、防護カバー4の上面には、中央穴4aを挟んで両側に2個の取手47が溶接等の固着手段により固定されて一体に設けられている。このような構成を有する防護カバー4が、4個の締結具50により取付フランジ6に対して着脱可能に取り付けられている。また、防護カバー4の閉鎖端の内面には、防虫カバー7の上端開口部を保持する保持リング48が設けられている。この保持リング48は、防護カバー4と防虫カバー7の間の隙間を塞ぐクッション材の役目と、金網の切断面から手や保護する安全対策の役目も果たしている。
図1及び図2に示すように、締結具50は、締結環52を有する操作金具51と、締結環52が着脱可能に係合される係合フック53とから構成されている。4個の操作金具51は、防護カバー4の外周面下部において周方向へ等間隔に配置されており、締結環52を下方へ向けた状態で溶接等の固着手段によって固定されている。これら操作金具51と対応する位置に係合フック53が配置されており、各係合フック53は溶接等の固着手段によって取付フランジ6にそれぞれ固定されている。また、取付フランジ6は、ガスケット55を介して貯水タンク30のボス部56にボルト31によって固定される。
なお、ランプカバー3の材質としては、例えば、波長範囲が180nm〜400nm程度の紫外線を透過させる紫外線透過性樹脂を適用することができる。この紫外線透過性樹脂の好適な具体例としては、例えば、四フッ化エチレンと六フッ化プロピレンとの共重合体樹脂、テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体樹脂、「テフロン(登録商標)」の商品名で知られているポリテトラフルオロエチレン{分子構造は(CF2-CF2)n }、ポリクロロトリフルオロエチレン{分子構造は(CF2-CFC1)n }、ポリフッ化ビニリデン{分子構造は(CH2-CF2)n }等を挙げることができる。
このランプカバー3の肉厚としては、紫外線透過性の観点から考えるとなるべく薄い方がよいが、強度の点を考えると厚い方がよく、その厚みの範囲としては0.05mm〜5.0mmの範囲内で適用することができ、好ましくは0.2mm〜1.2mm程度である。例えば、ランプカバー3の肉厚として0.5mmを適用すると、その紫外線透過率は石英ガラスの紫外線透過率の50%程度である。また、ランプカバー3の肉厚を0.2mmにすると、紫外線透過率は石英ガラスの透過率の75%程度になる。
この実施例のように、ランプカバー3を紫外線透過性フッ素樹脂で薄肉に形成することにより、紫外線の透過率を高くして多量の紫外線を透過させることができる。これにより、ランプカバー3の材質によって遮られる紫外線の量を少なくして、紫外線ランプ21から放射される紫外線を多量に且つ効率良く放射させることができる。なお、ランプカバー3に補強部として環状溝を設けることにより、ランプカバー22全体の強度を高めて耐久性の向上を図ることができる。
このような構成を有する紫外線照射装置1は、例えば、次のようにして組立作業や分解作業を行うことができる。組立作業は、まず、貯水タンク30のボス部56に、ガスケット55を介して取付フランジ6を所定数のボルト31で締め付け固定する。次に、取付フランジ6の貫通穴6aにランプカバー3の閉鎖端側を挿通し、その先部をタンク内に挿入する。次に、ランプカバー3のフランジ部3aにパッキン34を重ね合わせ、そのパッキン34の上に支持部材5のベース部5aを重ね合わせる。そして、所定数の固定ネジ35でベース部95aを締め込むことにより、支持部材5を取付フランジ6に締付固定する。
次に、取付フランジ6に固定されている支持部材5の穴内に紫外線ランプ2のランプ管10側を挿入し、ソケット部11に固定されている固定板14を支持部材5の複数の支持突起5dに載置する。この状態において、所定数の固定ネジ36を締め込むことにより、固定板14を支持部材5に取り付ける。これにより、紫外線ランプ2のランプ管10がランプカバー3内に挿入され、ランプ管11の直管部15の先部よりも先にある曲管部17と交差管部16がタンク内に突出される。
次に、防虫カバー7を紫外線ランプ2のソケット部11に被せ、取付リング38を支持部材5の水返し部5cに重ね合わせる。そして、取付リング38と水返し部5cを固定ネジ39とナット39aによって締付固定する。次に、防護カバー4を介してソケット46にコネクタ13を接続する。その後、防護カバー4を防虫カバー7に被せ、防護カバー4を取付フランジ6に載置する。次に、4個の締結具50をそれぞれ締結させて防護カバー4を取付フランジ6に固定する。これにより、紫外線照射装置1の組立作業が完了する。
この紫外線照射装置1の分解作業は、上述した組立作業と逆の作業によって行うことができる。即ち、4個の締結具50によるロックを解除し、防護カバー4を取付フランジ6から取り外す。次に、固定ネジ39及びナット39aを緩めて取り外し、防虫カバー7を取り外す。これにより、紫外線ランプ2のソケット部11を支持している固定板14が露出される。そこで、固定板14を取付フランジ6に固定している所定数の固定ネジ36を緩めて取り外す。これにより、紫外線ランプ2の引抜動作が可能となり、固定板14と一緒に紫外線ランプ2を引き抜くことにより、紫外線ランプ2を取り外すことができる。
更に、分解作業を続ける場合には、固定ネジ35を取り外して支持部材5を取り除く。これにより、紫外線ランプ2に続けて、ランプカバー3を取り外すことができる。なお、予め取付フランジ6に、ランプカバー3と支持部材5と紫外線ランプ2と防護カバー4等を組み立てておき、ランプ組立体としてアセンブリ化させることにより、そのランプ組立体を1個(単体)の装置として構成して、組立・分解作業を行うことができる。
この第1の実施例に係る紫外線照射装置1は、例えば、図1に示すような状態で貯水タンク30等に装着されて使用される。貯水タンク30の内部には、紫外線を照射して殺菌を行う紫外線照射対象の第1の具体例を示す水が入れられている。このとき、紫外線照射装置1の紫外線ランプ2は、ランプ管10が直管部15と交差管部16と曲管部17とを有し、直管部15の一端に固定板14が設けられ、直管部15の他端に交差管部16と曲管部17が設けられている。本発明の紫外線ランプ2がこのような構成を有するため、貯水タンク30のボス部56の外側において固定板14を貯水タンク30に固定して紫外線ランプ2を取り付けながら、紫外線を含む電磁波を放射する発光部の主要部分を構成する曲管部17と交差管部16を貯水タンク30内に大きく突出させることができる。
そのため、ランプ部10から放射される紫外線を、貯水タンク30内に貯留されている水に対して効率よく照射することができると共に、タンクの内面に対しても紫外線を照射することができる。その結果、殺菌力の強い紫外線を水に効率よく照射することができ、紫外線による殺菌効率を高めることができる。更に、紫外線ランプ2が固定板14によって、貯水タンク30の外側で固定されているため、紫外線ランプ2の取り付け・取り外し作業を容易に行うことができ、紫外線ランプの交換作業を簡単なものとすることができる。しかも、曲管部17と交差管部16が、上述したような形状となっているため、曲管部17の外径を可及的に小さくしながら、発光部における先端側への投影面積を広くして、先端側への紫外線の照射効率を高めることができる。
また、防護カバー4の下部には多数の空気孔40が設けられ、その防護カバー4の中途部には空気を出入りさせ、水のみを分離して排出させる水分離器41が設けられている。そのため、空気孔40から防護カバー4内に入り込んだ空気が、防虫カバー7との間を通過する際に、紫外線ランプ2のランプ管10から放射された熱を奪い、軽くなって上昇して水分離器41の通気孔43から外部に放出される。この空気の連続した流れにより、紫外線ランプ2から発生する熱を奪って自然冷却させることができる。その結果、紫外線ランプ2の温度上昇を抑制し、紫外線の効率よい放射を確保することができる。
この場合、紫外線ランプ2のソケット部11と支持部材5の全体を防虫カバー7で覆う構成としたため、蚊や蛾等の虫がランプカバー3内に入り込むのを防止することができる。そのため、虫の侵入によるランプ管10やランプカバー3の汚れを防ぐことができ、紫外線の放射効率を長期間良好に維持することができる。
なお、貯水タンク30が屋外に設置されている場合、多数の空気孔40が防護カバー4に設けられていると、その空気孔40を通って雨が防護カバー4内に入り込み易くなる。これに対して本実施例の場合には、防護カバー4の下端が固定されている取付フランジ6に支持部材5も同様に固定されており、その固定面から上方に突出する筒体部5bの上端に、紫外線ランプ2を支持する固定板14が固定されている。更に、筒体部5bの上端が空気孔40の最も高い位置よりも上方に配置されており、しかも、筒体部5bの上端には半径方向外側に張り出した水返し部5cが設けられている。このような構成を有することにより、空気孔40から防護カバー4内に入り込んだ雨水が、防虫カバー7を通過してランプカバー3内に入り込んだり、そのランプカバー3内に設置されている紫外線ランプ2に接触したりするのを防止することができる。
また、水分離器41は空気の吸気口と排気口の両者の役割を果たしている。即ち、水分離器41には、通気孔43から空気と共に雨も入り込むが、水分離器41の内部は下半分のみ開口されていて、上半分は閉じられている。そのため、水分離器41内に入り込んだ水は、開口部を通過した後、遮蔽板44によって略真下に落下するように導かれ、取付フランジ6上に落下する。このように落下した水は、防護カバー4の下部に設けた多数の空気孔40から外部に排出される。従って、防護カバー4内に入り込んだ水が、防護カバー4内に溜まるおそれがない。尚、防護カバー4からの排水を良くするために、防護カバー4の下端縁に排水口を設けるようにしても良い。
図6A〜Cは、本発明の紫外線ランプの取付状態の第2の実施の例を示すものである。この実施例は、固定板14Aにクランプ部材57を設け、このクランプ部材57で紫外線ランプ2Aを高さ調整可能に保持する構成としたものである。クランプ部材57は、固定板14Aに固定されるL字状に形成されたハウジング側の部材である固定ブラケット58と、この固定ブラケット58に取り付けられるコ字状に形成された押えバンド59とから構成されている。固定板14Aの略中央には、ランプ管10の2本の直管部15,15が挿通される長方形の開口穴76が設けられている。この開口穴76の一辺に沿うように固定ブラケット58が配置され、一方の固定片58aが固定ねじ77aによって固定板14Aにねじ止めされている。
その結果、固定ブラケット58の他方の支持片58bが固定板14Aの面から立ち上げられている。この固定ブラケット58の支持片58bに、押えバンド59が固定ねじ77bによってねじ止めされている。押えバンド59は、2本の直管部15,15を保持する平面形状がコ字状に形成された保持部59aと、この保持部59aの両側部に連続して設けられた固定片59b,59bとからなっている。押えバンド59の保持部59aには、2つの挟持部材78,78が保持されている。押えバンド59の両端の固定片59b,59bは複数の固定ねじ77bによって支持片58bにねじ止めされる。これにより、押えバンド59が固定ブラケット58にねじ止めされ、両者の挟持力により2つの挟持部材78,78を介して、2本の直管部15,15がクランプ部材57に保持されている。
2つの挟持部材78,78は、同一の形状を有しており、2本の直管部15,15を挟むために半円形の2つの保持溝が設けられている。2つの保持溝を合わせることによって形成される円形の貫通穴の直径は、直管部15の直径と略等しい大きさとされている。この挟持部材78の材質としては、例えば、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)が好適である。なお、挟持部材78は、1個のブロック体に2個の貫通穴を設けて形成してもよく、また、3層に重ね合わせた板体に貫通穴を設けて形成してもよい。
図6Dは、2本の直管部15,15が挿通される開口穴の形状の他の例を示すものである。この固定板14Bに設けた開口部76Aは、小判型として形成したものである。固定板14Bの開口部76Aの近傍には、固定ブラケット58をねじ止めするためのねじ孔79が2箇所に設けられている。
この実施例に係る紫外線ランブ2Aが、前述した紫外線ランプ2と異なるところは、ソケット部11の外径をランプ管10の外径と同一径に形成すると共に、クッション材78との接触を避けるために補強部18を交差管部18に設けた点である。その他の構成は同一であるため、同一部分には同一の符号を付して、重複した説明を省略する。
この実施例によれば、クランプ部材57によるランプ管10の支持部を、図6A及び図6Bに示すように、その直管部15に沿って変えることができる。これにより、固定板14Bからランプ管10の曲管部17までの長さを無段階に調整することができる。その結果、紫外線ランプ2Aを出し入れすることにより、対象物に対する紫外線の照射強度を任意に調整することができる。
図7は、本発明の紫外線照射装置の第2の実施の例を示すものである。この紫外線照射装置61は、紫外線ランプ2が収納されるハウジング62と、このハウジング62に装着された紫外線ランプ2のソケット部11を覆うように当該ハウジング62に取り付けられるキャップ63等を備えて構成されている。この紫外線照射装置61が前述した第1の実施例に係る紫外線照射装置1と異なる点は、紫外線ランプ2を収納するためのハウジング62を設けると共に、このハウジング62を介して紫外線ランプ2を紫外線照射容器に取り付けるように構成したところである。図7において、図1に示した実施例と同一部分には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図7に示すように、紫外線照射装置61は、前述したような構成を有する紫外線ランプ2と、この紫外線ランプ2が収納される筐体をなすハウジング62及びキャップ63と、固定されたハウジング62を紫外線照射容器の具体例を示す貯水タンク70に取り付けるための取付フランジ64等を備えている。貯水タンク70は、紫外線によって殺菌すべき対象物が収納される容器である。この貯水タンク70に収納される殺菌対象物としては、例えば、飲料水や医療用純水、工業用超純水等の水、加工飲料や飲み薬、砂糖液、ブドウ糖、異性化糖その他の液体、蜂蜜やジャム、水あめ等の流動体、加工食品や嗜好品、更に、バイオエタノールの原料となるサトウキビ、トウモロコシ等の植物を発酵させる燃料アルコール原料その他の固体等のように、紫外線の照射によって殺菌したり、菌の増殖を防止したり、加工したりすることができる各種のものを挙げることができる。この実施例では、水、砂糖水等の液体が対象とされている。
貯水タンク70の上部には、取付フランジ64を取り付けるためのボス部71が設けられている。ボス部71は、中央穴72を補強するように形成された外向きに展開されたフランジ状の部分からなり、その上面は水平方向に対して適宜な角度傾斜されており、斜め上方に向けて中央穴72が開口されている。ボス部71の上面には、中央穴72と同心をなすように環状溝73が設けられている。この環状溝73には、中央穴72の周囲をシールするためのO−リング74が装着されている。更に、ボス部71には、中央穴72の周囲を囲むように複数の挿通穴75が設けられている。なお、ボス部71の上面は、水平面であってもよいことは勿論である。
取付フランジ64は、ボス部71に対応する形状とされており、同程度の厚みを有する板体として形成されている。取付フランジ64の略中央には、ボス部71の中央穴72に対応する貫通穴65が設けられている。貫通穴65は、中央穴72よりも小径として設けられている。取付フランジ64の外縁には、ボス部71の挿通穴75と同じ数の挿通穴66が、それぞれ対応する位置に設けられている。両挿通穴66,75を貫通する複数個のボルト81とこれに螺合されるナット82の締め込みにより、取付フランジ64がボス部71に固定されている。
この取付フランジ64の一面には、貫通穴65と同心をなすように2つの直径の異なる座繰り部が設けられている。小径の第1の座繰り部には、石英ガラスによって形成された円形の仕切り板67が装着されている。更に、第1の座繰り部には、貫通穴65と同心をなすように環状溝が設けられており、その環状溝には、仕切り板67との間をシールするためのO−リング68が装着されている。仕切り板67の周囲には、座繰り部との間の隙間を埋める充填材83が充填されている。そして、仕切り板67の一面の外縁部には、リング状をなすガスケット84と押え水平板85が配置されている。このガスケット84の外側に、押え水平板85とハウジング62の固定部62aが重ね合わされている。
ハウジング62は、円筒状の筒体からなり、軸方向の一端にはフランジ状の固定部62aが設けられ、軸方向の他端にはフランジ状の取付部62bが設けられている。固定部62aは、ハウジング62の半径方向外側に展開された外フランジからなる。固定部62aは、仕切り板67よりも大径に形成されていると共に、周方向に適当な間隔をあけて複数の挿通穴が設けられている。この複数の挿通穴に対応して取付フランジ64の大径の第2の座繰り部には、複数のねじ穴が設けられている。各挿通穴を貫通させてねじ穴に螺合する複数の固定ねじ86の締め込みにより、ハウジング62が取付フランジ64に固定されている。この際、固定ねじ86の締め込みに基づく押え水平板85の押圧力により、仕切り板67がO−リング68に押し付けられる。これにより、取付フランジ64の貫通1穴65が仕切り板67によって閉塞されると共に、O−リング68によって液密又は気密にシールされる。
なお、貯水タンク70の内部圧力が0.1〜0.2MPaとなる圧力の耐久性を要求される耐圧タンクの場合、石英ガラスで形成される仕切り板67は、板厚Tを厚くするか或いは貫通穴65の直径Eを小さくする等して単位面積当たりの強度を高くする必要がある。例えば、0.1〜0.2MPaの圧力に耐えるには、テスト圧力が0.4〜0.5MPaにおいて、30分〜1時間の圧力テストに耐える必要がある。この場合、貫通穴65の直径Eを95mmに設定すると、仕切り板67の板厚Tは12mm以上とする必要がある。更に、取付フランジ64も厚くする必要があり、O−リング74も太くすることを要する。因みに、仕切り板67の板厚を5mmとして試験したところ、0.1MPaを30分加えた圧力には耐えられなかった。また、仕切り板67の板厚を8mmとして試験したときにも、0.1MPaを3時間加えた圧力には耐えられなかった。
また、ハウジング62には、その内部に外気を取り入れるためのエアーノズル87が取り付けられている。エアーノズル87は、雨や暴風雨除けとしてL字状に折り曲げ形成されたパイプ状の部材からなり、軸方向一側の外周面にオネジが設けられている。このオネジに対応するメネジを内周面に有するパイプ状の継手部88がハウジング62に設けられている。この継手部88にエアーノズル87がネジ結合されており、このエアーノズル87を介してハウジング62の内外が連通されて空気の出入りが可能とされている。このエアーノズル87の内径は、6mm以上20mm以内が望ましい。なお、エアーノズル87にメネジを設け、継手部88にオネジを設けて、この組み合わせでエアーノズル87を継手部88に接合する構成としてもよい。
このハウジング62の上端に、紫外線ランプ2を支持する固定板14がネジ止めされて取り付けられている。このとき、紫外線ランプ2のランプ管10がハウジング62内に挿入されて、その曲管部17が仕切り板67と対面するよう近傍に臨んでいる。これにより、仕切り板67の近傍に、発光部分であるランプ管10の主要部を占める曲管部17と交差管部16,16が位置しているため、ランプ管10から放射される紫外線を、従来の紫外線ランプよりも効率よく仕切り板67に通過させることができる。その結果、貯水タンク70内に紫外線をより多量に照射することができ、水や果汁等の液体、味噌やジャム等の流動体、加工食品の固形物等の固体のような各種の対象物に対して紫外線を効率よく照射することができる。
また、ハウジング62には、その上部を覆うキャップ63が着脱可能に装着され、締結具50によって固定可能とされている。キャップ63は、ハウジング62より少し直径の大きな円筒体であって一端が閉じられた有底の内筒体91と、この内筒体91よりも直径の大きな円筒体であって一端が閉じられた有底の外筒体92とからなっている。内筒体91と外筒体92は、互いの閉鎖端部を重ね合わせると共に同心として一体的に形成されている。なお、内筒体91と外筒体92のどちらか一方のみを有底に構成してもよい。外筒体92は、内筒体91の上部に設けた複数の空気穴91aの周囲を囲い、それらの空気穴91aから内筒体91内に雨水等が浸入するのを防止するものである。そのため、外筒体92の軸方向の長さは、空気穴91aを覆うことができる適当な大きさに設定されている。また、外筒体92の上面で空気穴91aと重ならない位置に、複数の空気穴92aが設けられている。
キャップ63の内筒体91は、ハウジング62の上部とその上端に取り付けられた紫外線ランプ2のソケット部11及びコネクタ13を覆って保護する役割を有している。そのため、内筒体91の軸方向の長さは、ハウジング62の上方にソケット部11やコネクタ13等を収納することができる適当な大きさの空間部が形成される大きさに設定されている。この空間部を確保するため、内筒体91の内面には位置決め用の部材が設けられている。この位置決め部材は、この実施例では、締結具50の係合フック53が兼用している。キャップ63をハウジング62に装着すると、所定の深さまで挿入されたところで内筒体91の下端縁が係合フック53の上面に当接される。これにより、キャップ63の挿入が阻止され、そのキャップ63が所定位置に自動的に位置決めされる。
この位置決め状態において、複数の締結具50によってキャップ63がハウジング62に対して締結可能とされている。締結具50は、少なくとも1個あれば足りるが、複数個(2〜4個)設けることが好ましく、好適な個数は4個である。この締結具50は、この実施例では、締結環52を有する操作金具51と係合フック53との組み合わせによって構成されている。操作金具51は内筒体91に固定され、係合フック53はハウジング62に固定されていて、操作金具51の操作により、締結環52を係合フック53に対して係合・離脱できるようになっている。
このキャップ63の略中央にソケット46が固定され、そのソケット46からコード45が引き出されている。このコード45を発振用の発振器(安定器)に接続することにより、紫外線ランプ2に電力が供給される。ソケット46のランプ側の接続部は、キャップ63の内面に露出されており、その接続部にコネクタ13が着脱可能に接続されている。
このような構成を有する紫外線照射装置61は、例えば、次のようにして組立作業や分解作業を行うことができる。組立及び分解作業は、次に述べるように、貯水タンク70に対して構成部品を1個ずつ組み立てるようにしてもよく、また、予め取付フランジ64に所定の構成部品を組み付けてアセンブリ化しておき、その後に、アセンブリ化された装置(組立体)を貯水タンク70に組み立てるようにしてもよい。
最初に、貯水タンク70に構成部品を1個ずつ組み立てる組立作業について説明する。この組立作業は、まず、貯水タンク70のボス部71に設けた環状溝73にO−リング74を嵌め込み、この上に取付フランジ64を載置する。この取付フランジ64の挿通穴66とボス部71の挿通穴75にボルト81の軸部を挿通し、その先端にナット82を螺合させる。そして、複数のボルト81及びナット82の締め込みにより、取付フランジ64をボス部71に固定する。このとき、ボルト81とナット82の締付力により、O−リング74を介して取付フランジ64とボス部71の接合面間が液密にシールされる。
次に、取付フランジ64の座繰り部に設けた環状溝にO−リング68を嵌め込み、この上に仕切り板67を載置する。この仕切り板67の周囲に充填材83を詰め込み、この上にガスケット84を載置する。更に、ガスケット84の上に押え水平板85を載せ、その上にハウジング62を載せる。そして、ハウジング62の固定部62aを複数の固定ねじ86で取付フランジ64にねじ止めする。これにより、仕切り板67がO−リング68に圧接され、仕切り板67の支持面が液密にシールされる。なお、貯水タンク70の内部圧力が高くならない圧力タイプでないタンクに装着する場合には、押え水平板85を廃止して、固定部62aで直接ガスケット84を押圧する構成としてもよい。
次に、ハウジング62に紫外線ランプ2のランプ管10を差し込み、固定板14を複数の固定ねじ36で取付部62bにねじ止めする。次いで、固定板14に固定されているソケット部11,11と電線12,12を介して接続されているコネクタ13を、キャップ63に固定されているソケット46に接続する。その後、キャップ63をハウジング62に被せ、複数(この実施例では4個)の締結具50の締め込みによってキャップ63をハウジング62に固定する。これにより、紫外線照射装置61の組立作業が完了する。
また、紫外線照射装置61の分解作業は、上述した組立作業と逆の作業によって行うことができる。即ち、4個の締結具50のロックを解除し、キャップ63をハウジング62から取り外す。そして、コネクタ13をソケット46から分離させる。次に、複数の固定ねじ36を取り外した後、紫外線ランプ2をハウジング62から引き出す。これにより、紫外線ランプ2を取り出すことができる。更に、分解作業を続ける場合には、複数の固定ねじ86を取り外す。これにより、ハウジング62、押え水平板85、ガスケット84及び仕切り板67を順次取り外すことが可能となる。その後、複数のボルト81を取り外すことにより、取付フランジ64をボス部71から取り外すことができる。
次に、アセンブリ化された装置(組立体)を貯水タンク70に組み立てる場合について説明する。この組立作業は、例えば、10m〜25mの高所に設置されている貯水タンク70の上部に設けたボス部71に対して、一般的に行われる。この場合には、紫外線照射装置61がアセンブリ化された一個の構造体として構成されているため、取付フランジ64を貯水タンク70のボス部71に取り付ける上述した組立作業を行うだけで、その取付作業を完了することができる。なお、紫外線照射装置61をアセンブリ化させる組立作業は、上述した取付フランジ64にハウジング62等を組み立てる作業と同様であるため、その説明は省略する。
また、アセンブリ化された装置(組立体)を貯水タンク70から取り外す作業は、取付フランジ64とボス部71を締結しているボルト81を取り外すことにより、簡単に行うことができる。この場合、紫外線照射装置61を取り外すことにより、貯水タンク70の中央穴72が露出されるため、貯水タンク70内に収納されている紫外線照射対象物を見ることができる。
この第2の実施例に係る紫外線照射装置61では、貯水タンク70のボス部71の外側に取付フランジ64を配置し、これに固定されたハウジング62に紫外線ランプ2を固定する構成となっている。そのため、装置全体の構成を極めて簡単なものとすることができる。しかも、紫外線照射装置61の全体が貯水タンク70の外部にあるため、組立作業を簡単に行うことができる。更に、ハウジング62に支持された紫外線ランプ2の発光部の主要部を占める曲管部17と交差管部16,16が、石英ガラスによって形成された仕切り板67の近傍において平面に沿うように配置されており、照射対象物に対する発光部の投影面積が可及的に大きくなっている。そのため、貯水タンク70内に収容されている照射対象物に対する紫外線の照射効率を高めることができた。
図7において、電源を投入して紫外線ランプ2に通電すると、ランプ管10の内部において2つのフィラメント電極22,22間に放電が生起される。これにより、放電媒体の作用を介して紫外線を含む電磁波が、ガラス管10の全体から外部に向けて放射される。この際、ガラス管10のうち、発光部の主要部を占める曲管部17と2つの交差管部16,16が仕切り板67の近傍に位置しているため、仕切り板67を透過する際に減衰される紫外線の減衰量を少なくし、エネルギの強い状態で多量の紫外線を仕切り板67に通過させることができる。従って、エネルギの強い多量の紫外線を対象物に照射することができ、紫外線の照射効率の高い紫外線ランプ2及び、その紫外線ランプ2を用いた紫外線の照射効率の高い紫外線照射装置61を提供することができる。
図8は、本発明の紫外線ランプ2による紫外線強度と図10に示した従来の紫外線ランプ200による紫外線強度とを比較するために製作した測定装置の概略構成を示す説明図である。図8に示す紫外線強度測定装置100は、暗室101を有している。この暗室101の天井部の略中央に貫通穴102が設けられている。この貫通穴102を覆うように、前述した紫外線照射装置61と略同様の構成を有する紫外線照射装置110が配設されている。貫通穴102には、紫外線照射装置110の石英ガラス製の仕切り板111が対向されており、この仕切り板111の内側に、紫外線ランプ2及び紫外線ランプ200を選択的に設置した。
更に、紫外線照射装置110の仕切り板111から下方80cm(H)のところに、紫外線の強度を測定することができる紫外線強度計(株式会社トプコンテクノハウス社製のUVR−2)120を配置し、その位置で紫外線ランプ2又は紫外線ランプ200から放射される紫外線の強度を測定した。符号121は、紫外線強度計120の出力を表示する出力計である。また、紫外線強度計120は、支持台122の上面に載置されている。なお、紫外線照射装置110のハウジング62には雨よけのエアーノズル87を取り付けており、このエアーノズル87から吸い込んだ外気で内部を冷却して上記測定を行った。
更に、図8に示す符号130は、紫外線照射装置110の温度を測定する温度計である。この温度計130により、紫外線照射装置110のステンレス製ハウジングの上部内側壁面における温度を、測定開始後1時間の時点で測定した。そのときの測定温度は、本発明の紫外線ランプ2では65℃、従来の紫外線ランプ200では71℃であった。なお、2つの紫外線ランプ2,200の測定条件は同一であり、同日に2つの測定を逐次的に行うと共に、2番目の測定では、ハウジングを常温まで一旦冷却し、その後、最初と同様の測定を繰り返して行った。
図9に示すグラフは、図8に示す紫外線強度測定装置100による測定結果を示すグラフである。実線S1は、本発明の紫外線ランプ2を使用して得られた紫外線強度を示すものである。本発明の紫外線ランプ2に係る紫外線特性S1では、測定開始と同時に紫外線強度が150μw/cm程度から立ち上がり、開始後70秒程度で最高値に達し、その値は310μw/cm程度であった。その後、紫外線強度は急激に低下し、240秒程度で170μw/cm程度となり、一端少し上がった後、再び減少傾向に変化して、300秒では170μw/cm程度、600秒では120μw/cm程度に変化した。更に、時間の経過と共に紫外線強度は低下し、900秒では100μw/cm程度、1200秒では80μw/cm程度、1500秒では75μw/cm程度となり、1800秒では70μw/cm程度になった。その後、紫外線強度は時間の経過と共に少しずつ減少し、3600秒(1時間)では57μw/cmであった。
これに対して、従来の紫外線ランプ200では、破線S2で示すような値が得られた。従来の紫外線ランプ200に係る紫外線特性S2では、測定開始と同時に紫外線強度が120μw/cm程度から立ち上がり、開始後80秒程度で最高値に達し、その値は250μw/cm程度であった。その後、紫外線強度は急激に低下し、240秒程度で160μw/cm程度となり、一端少し上がった後、再び減少傾向に変化して、300秒では160μw/cm程度、600秒では100μw/cm程度に変化した。更に、時間の経過と共に紫外線強度は低下し、900秒では80μw/cm程度、1200秒では70μw/cm程度、1500秒では55μw/cm程度となり、1800秒では45μw/cm程度になった。その後、紫外線強度は時間の経過と共に少しずつ減少し、3600秒(1時間)では38μw/cmであった。
このような結果から、次のようなことが明らかになった。紫外線特性S1と紫外線特性S2を比較すると、本発明の紫外線ランプ2の紫外線強度は、常に、従来の紫外線ランプ200の紫外線強度を上回っている。例えば、測定開始後900秒では、両者の比は1.25倍(100÷80μw/cm)であった。また、測定開始後3600秒の最終時点では、両者の比は1.5倍(57÷38μw/cm)となり、5割の出力アップが得られた。
このように、本発明の紫外線ランプ2によれば、ランプ管10によって2つの直管部15,15と2つの交差管部16,16と曲管部17を設け、2つの直管部15,15の軸方向前方に、その軸方向と直交する平面上において周方向に延在された曲管部17を配置し、その曲管部17と2つの直管部15,15を2つの交差管部16,16によって連結する構成としたため、上述したような効果を得ることができた。従って、本発明の紫外線ランプ2を用いることにより、紫外線照射装置1,61における対象物に対する紫外線の照射効率を高めることができるという効果が得られる。更に、図6に示す実施例の場合には、紫外線ランプを収納する容器やハウジングの寸法に応じて、その紫外線ランプの挿入寸法を調整することができる。そのため、紫外線ランプの取付位置を調整することにより、対象物に対する紫外線の照射量を増減調整することができる。
また、紫外線照射装置110のハウジングの測定温度が、従来の紫外線ランプ200による場合が71℃であったのに対し、本発明の紫外線ランプ2による場合は65℃であったことから、次のようなことが考えられる。本発明の紫外線ランプ2によれば、ハウジング内の空気の自然な対流をスムースに生じさせることができることが伺える。即ち、本発明の紫外線ランプ2では、ランプ管10のうち、ハウジングの内面に接近する部分が曲管部17と2つの交差管部16,16の一部分のみであり、しかも、2つの交差管部16,16の上方には円筒状の大きな空間部が形成される。そのため、この空間部においてハウジング内の空気がスムースに対流するため、紫外線ランプ2の放電によって発生する熱がハウジング内にこもるのを防ぐことができる。
その結果、紫外線ランプ2の温度上昇を抑制することができ、これにより、紫外線を含む電磁波の出力低下を防止し、出力アップに寄与することが可能となる。また、このことは、紫外線ランプ2自体の寿命を長くすることができるという効果を有している。更に、紫外線ランプ2の先端側において出力が集中されるため、この点からも出力アップに寄与することができ、紫外線照射装置による紫外線の照射効率を高めることが可能となる。また、ハウジング内の自然な空気の対流による自然冷却に加えて、エアーを強制的に噴き付けて冷却させる強制冷却機構を設けることにより、紫外線ランプ2の冷却効果を更に高める、耐久性の向上を図ることが可能になった。
これらを踏まえて、本願発明の紫外線ランプに直管部を設けたことにより、その直管部の支持位置を変えることによってランプ先端の曲管部及び交差管部の設置場所を自由に調整することができる。そのため、紫外線ランプから出力される紫外線の出力効率の良い位置と、空気穴による自然冷却の効率の良い位置を見ながら紫外線ランプの取付位置を調整することにより、最も好適な紫外線ランプの使用環境を選択して設定することができる。
以上説明したが、本発明は上述した実施例に限定して使用されるものではなく、上述した貯水タンク内の殺菌は勿論のこと、例えば、地下又は地上建物上に設置された受水槽内の殺菌、ダクトの殺菌、清涼飲料水や果汁飲料或いは加工食品等の殺菌、これら飲料等の製造ラインに設置される洗浄装置、充填装置、冷却装置、医療機械、半導体製造機、クリーンルーム、浴槽その他各種の装置、機械、器具の殺菌、滅菌等に使用される紫外線ランプ、及びその紫外線ランプを備えた紫外線照射装置として用いて好適なものである。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるものである。
本発明の紫外線照射装置の第1の実施例を縦方向に断面して示す説明図である。 図1に示す本発明の紫外線照射装置の第1の実施例の平面図である。 本発明の紫外線ランプの第1の実施例を示す斜視図である。 図3に示す紫外線ランプのランプ管の斜視図である。 本発明の紫外線ランプの第1の実施例を示すもので、図5Aは一部を断面した正面図、図5Bは側面図、図5Cは底面図である。 本発明の紫外線ランプの第2の実施例を示すもので、図6Aは正面図、図6Bは側面図、図6Cは平面図、図6Dは開口穴の他の例を示す固定板の平面図である。 本発明の紫外線照射装置の第2の実施例を半分にて断面して示す説明図である。 本発明の紫外線ランプに係る紫外線強度測定装置の概略構成を示す説明図である。 本発明の紫外線ランプの紫外線強度特性と従来の紫外線ランプの紫外線強度特性を示すグラフである。 従来の紫外線ランプの第1の例を示す説明図である。 従来の紫外線ランプの第2の例を示すもので、図11Aは正面図、図11Bは平面図である。
符号の説明
1,61,110 紫外線照射装置、 2 紫外線ランプ、 3 ランプカバー、 4 防護カバー、 5 支持部材、 6,64 取付フランジ、 7 防虫カバー、 10 ランプ管、 11 ソケット部、 13 コネクタ、 14 固定板、 15 直管部、 16 交差管部、 16a 中央横断部、 16b 連結部、 17 曲管部、 22 フィラメント電極、 30,70 貯水タンク、 50 締結具、 62 ハウジング、 63 キャップ、 67 仕切り板、 71 ボス部、 100 紫外線強度測定装置、 101 暗室、 102 貫通穴、 111 仕切り板、 120 紫外線強度計

Claims (8)

  1. 紫外線透過性ガラスによってパイプ状に形成されたランプ管と、
    前記ランプ管の内部に封入され且つ放電により少なくとも紫外線を放射する放電媒体と、
    前記ランプ管の内部に放電が生起されるように当該ランプ管の両端に設けられた一対の電極と、を備えた紫外線ランプであって、
    前記ランプ管は、互いに平行をなすよう直線状に形成されると共に前記一対の電極がそれぞれ収納された2つの直管部と、前記2つの直管部の先端にそれぞれ連続されると共に当該直管部が延びる方向と略直交する方向に延在された2つの交差管部と、前記2つの交差管部の先端に連続されると共に前記直管部の延長線を囲むように周方向へ略一周に亘って延在された曲管部と、を有し、
    前記ランプ管の肉厚を0.8mm以上2.0mm以下とし、且つ、当該ランプ管の外径を15mm以上20mm以下とすると共に、前記曲管部の外径を70mm以上130mm以下とした
    ことを特徴とする紫外線ランプ。
  2. 前記2つの交差管部は、前記曲管部を直径方向へ横断するように延在された中央直線部と、前記中央直線部の一端から連続されて前記2つの直管部の先端にそれぞれ連続された連結部とを有する
    ことを特徴とする請求項1記載の紫外線ランプ。
  3. 前記2つの交差管部は、これらが重なる方向から見た形状が数字の略2又は英文字の略S若しくは略Zをなす
    ことを特徴とする請求項1記載の紫外線ランプ。
  4. 前記2つの直管部には、前記ランプ管より放射された紫外線を含む電磁波を前記曲管部側に反射させる反射板を配置して設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の紫外線ランプ。
  5. 紫外線透過性ガラスによってパイプ状に形成されたランプ管の内部に封入された放電媒体の放電により少なくとも紫外線を含む電磁波を放射する紫外線ランプと、
    前記紫外線ランプの少なくとも前記ランプ管が挿入されるハウジングと、を備えた紫外線照射装置であって、
    前記紫外線ランプは、
    前記ランプ管の内部に封入され且つ放電により少なくとも紫外線を放射する放電媒体と、
    前記ランプ管の内部に放電が生起されるように当該ランプ管の両端に設けられた一対の電極と、を有し、
    前記ランプ管は、互いに平行をなすよう直線状に形成されると共に前記一対の電極がそれぞれ収納された2つの直管部と、前記2つの直管部の先端にそれぞれ連続されると共に当該直管部が延びる方向と略直交する方向に延在された2つの交差管部と、前記2つの交差管部の先端に連続されると共に前記直管部の延長線を囲むように周方向へ略一周に亘って延在された曲管部と、を有し、
    前記ランプ管の肉厚を0.8mm以上2.0mm以下とし、且つ、当該ランプ管の外径を15mm以上20mm以下とすると共に、前記曲管部の外径を70mm以上130mm以下とした
    ことを特徴とする紫外線照射装置。
  6. 前記2つの直管部を保持するクランプ部材を設け、当該クランプ部材で2つの直管部の保持位置を変えることによりクランプ部材から前記曲管部までの長さを調整可能とした
    ことを特徴とする請求項5記載の紫外線照射装置。
  7. 前記クランプ部材は、前記ハウジング側の部材に固定される固定ブラケットと、前記固定ブラケットにねじ止めされると共に当該固定ブラケットとの間で前記2つの直管部を挟持する押えバンドとからなる
    ことを特徴とする請求項6記載の紫外線照射装置。
  8. 前記紫外線ランプを前記ハウジングに組み付けてランプ組立体を構成し、
    前記ランプ組立体を単体として、前記電磁波を照射する対象物が収納される容器に着脱可能に構成した
    ことを特徴とする請求項5記載の紫外線照射装置。
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