JP2003068119A - 紫外線光源カバー及び紫外線照射装置 - Google Patents

紫外線光源カバー及び紫外線照射装置

Info

Publication number
JP2003068119A
JP2003068119A JP2001253353A JP2001253353A JP2003068119A JP 2003068119 A JP2003068119 A JP 2003068119A JP 2001253353 A JP2001253353 A JP 2001253353A JP 2001253353 A JP2001253353 A JP 2001253353A JP 2003068119 A JP2003068119 A JP 2003068119A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light source
cover
ultraviolet
ultraviolet light
lamp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001253353A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4667671B2 (ja
Inventor
Masashi Shoji
正史 小路
Ken Shimizu
謙 清水
Takeya Shoji
雄也 小路
Chieko Shoji
千恵子 小路
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HOSHIN KAGAKU SANGYOSHO KK
Original Assignee
HOSHIN KAGAKU SANGYOSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HOSHIN KAGAKU SANGYOSHO KK filed Critical HOSHIN KAGAKU SANGYOSHO KK
Priority to JP2001253353A priority Critical patent/JP4667671B2/ja
Publication of JP2003068119A publication Critical patent/JP2003068119A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4667671B2 publication Critical patent/JP4667671B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Securing Globes, Refractors, Reflectors Or The Like (AREA)
  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
  • Physical Water Treatments (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外力が加えられたり急激な温度変化が生じた
ような場合にも、それらに耐え得る強度を有する材料に
よって形成された紫外線光源カバーを提供できるように
する。 【解決手段】 紫外線を放射する紫外線ランプ21を覆
うカバー本体22を有し、このカバー本体22がフッ素
樹脂の主鎖の一部の炭素原子に置換基が結合された構造
を有する紫外線を透過する紫外線透過性樹脂で形成され
た紫外線光源カバーにおいて、カバー本体22は、適当
な長さに形成されたパイプの一端を閉じ合わせて溶着す
ることにより形成されるカバー部22aと、パイプの他
端に形成されるネジ部27aを有する固定部22bとを
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線を放射する
紫外線光源を覆って保護する紫外線光源カバー及び当該
紫外線光源カバーを備えた紫外線照射装置に関し、特
に、紫外線光源カバーがフッ素樹脂の主鎖の一部の炭素
原子に置換基が結合された構造を有する紫外線透過性フ
ッ素樹脂でパイプ状に形成されると共に、そのパイプの
一端を閉じ合わせて溶着することにより密閉されたカバ
ー部が設けられ且つ他端に固定手段を有する固定部が設
けられる紫外線光源カバー及び当該カバーを備えた紫外
線照射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、紫外線を放射する紫外線
光源は、例えば、飲料水、清涼飲料、果汁飲料その他の
飲料或いは加工食品その他の物を殺菌すること等を目的
として様々な分野で使用されている。このような紫外線
光源には、一般に、紫外線光源カバーが取り付けられて
おり、この紫外線光源カバーにより、例えば紫外線光源
である紫外線ランプの破損によって水銀やガラス破片が
飲料水や食品その他の物に入り込んだり、空気中の塵や
埃等が紫外線光源に付着して紫外線放射率が減少したり
する等の不具合の発生を防止している。
【0003】このような紫外線光源のための従来の紫外
線光源カバーとしては、例えば、この特許出願人が先に
出願したもので、特開平1−195859号(特公平4
−66589号)公報に記載されているようなものが知
られている。この紫外線光源カバーは、例えば、タンク
内に貯蔵されている水等を殺菌する場合等に用いて好適
な殺菌装置に用いたものである。
【0004】上述した刊行物の第1図を、この出願の図
20として示す。この図20に示す殺菌装置1は、殺菌
すべき流体を貯蔵するタンク2を備えており、このタン
ク2の一部に形成された窓孔3を覆うように紫外線光源
カバーである閉塞板4が取り付けられている。閉塞板4
は、紫外線等の殺菌可能な照射線を透過させる石英ガラ
ス等の透過材によって構成されている。この閉塞板4が
タンク2の上面に設けた取付部2aに嵌合されており、
この閉塞板4の周縁部にランプハウジング5の鍔部5a
が重ね合わされている。そして、締付ネジ6aで鍔部5
aを取付部2aにネジ締めすることによってランプハウ
ジング5がタンク2に固定されている。
【0005】ランプハウジング5は窓孔3と対応して筒
状に形成されており、その鍔部5aと反対側の上端縁5
bには、照射線を発生するランプ7が出し入れされる中
央穴5cが設けられている。ランプ7は反射板8に固定
されており、ランプ7を中央穴5cから挿入した状態で
反射板8を締付ネジ6bで上端縁5bにネジ締めするこ
とにより、ランプ7がランプハウジング5の中ほどに配
置されている。更に、反射板8には、ランプハウジング
5の内外を連通させる複数の空気孔8aが設けられてい
る。
【0006】かくして、閉塞板4でタンク2の内部とラ
ンプハウジング5の内部とを仕切ってランプ7を覆うこ
とにより、タンク2内の水がランプ7に掛かるのを防止
してランプ7が破損したり、ランプ7の破損によって生
ずるランプ破片等が周囲に飛び散るのを防いだりして、
その紫外線光源を保護している。
【0007】ところが、このような従来の紫外線光源カ
バーにおいては、ランプ7を保護するための閉塞板4の
材料として紫外線の照射を受けても劣化することのない
紫外線に強い石英やフッ素樹脂が用いられており、この
閉塞板4をタンク2の取付部2aに設けた凹部に嵌め込
むことによって殺菌装置が構成されていた。そのため、
閉塞板4がタンク2の内面と略同一平面上に設定され、
この閉塞板4の外に紫外線を放射するランプ7が配置さ
れることから、タンク2内において紫外線の照射範囲が
狭くなる。
【0008】そのため、図20に符号Aで示すように、
タンク2内にはランプ7から放射される紫外線が照射さ
れない領域ができてしまい、その非照射領域Aにおいて
は紫外線による殺菌作用を得ることができなかった。そ
の結果、タンク2内に貯蔵された流体の一部に紫外線が
照射されない非照射領域Aが生ずると、その非照射領域
Aにある流体に紫外線殺菌を施すことができないばかり
でなく、非照射領域Aにあるタンク2内に付着したカビ
や細菌の繁殖を許容することになり、不衛生になるとい
う問題があった。
【0009】そこで、この出願人は、図20に示す殺菌
装置1に改良を加え、図21に示すような殺菌装置を完
成させた。図21に示す殺菌装置10は、一端を半球状
に突出させて閉鎖したパイプ状の石英ガラス管によって
形成された紫外線光源カバー11を有し、この紫外線光
源カバー11の閉鎖端側を窓孔3からタンク2内に突出
させている。窓孔3にはカバー取付部材12が締付ネジ
6cによって固定されており、このカバー取付部材12
の中央部を貫通する貫通孔12aに紫外線光源カバー1
1の開口端がO−リング13を介して弾性的に支持され
ている。そして、カバー取付部材12に螺合された締付
部材14で紫外線光源カバー11の開口端が押えられて
いて、これにより紫外線光源カバー11の抜け出しが防
止されている。
【0010】また、締付部材14にはランプハウジング
15が嵌合されていて、締付ネジ6dによって締付固定
されている。ランプハウジング15は一端に開口された
円筒状をなしており、締付部材14側と反対側には閉鎖
キャップ16が一体的に取り付けられている。閉鎖キャ
ップ16の中央部には、電源コード17の接続されたソ
ケット18が固定されている。ソケット18にはランプ
19のプラグ19aが接続されている。プラグ19aに
は複数のフィラメント19bが取り付けられており、こ
れらフィラメント19bがU字状に形成された照射線発
生管19c内に封止されている。このランプ19の照射
線発生管19cが紫外線光源カバー11内に挿入されて
いる。
【0011】かくして、タンク2内に突出された紫外線
光源カバー11内にランプ19の照射線発生管19cを
挿入し、その照射線発生管19cをタンク2内に突出さ
せることにより、ランプ19の前方ばかりでなく、その
側方及び後方にも照射線を放射させることができるよう
になっている。その結果、タンク2内において、ランプ
7から放射される紫外線等の照射線が照射されない領域
を無くすことができ、貯蔵されている流体ばかりでな
く、タンク2自体の内面にも紫外線を照射して紫外線に
よる殺菌作用を行うことができ、流体を常に衛生的な状
態に維持することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図21
に示したような従来の殺菌装置10においては、ランプ
19を保護するための紫外線光源カバー11の材料とし
て紫外線に強い石英ガラスが用いられており、この石英
ガラス製の紫外線光源カバー11をタンク2内に挿入す
る構造となっていたため、例えば、タンク2内に貯蔵さ
れる流体の衝突による衝撃力やタンク2内の急激な温度
変化による応力が紫外線光源カバー11に加えられる
と、紫外線光源カバー11自体が破損するおそれが生じ
る。その結果、紫外線光源カバー11が破損すると、ラ
ンプ19を保護するという初期の目的が達成できなくな
るという課題があった。
【0013】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、外力が加えられたり急激な温度
変化が生じたような場合にも、それらに耐え得る強度を
有する材料によって形成された紫外線光源カバー及びそ
の紫外線光源カバーを備えた紫外線照射装置を提供する
ことにより、外部からの入力等によっても破壊され難
く、紫外線光源をしっかりと保護することができるよう
にして、上述した課題を解決することを目的としてい
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述したような課題等を
解決し、上記目的を達成するために、本出願の紫外線光
源カバーは、紫外線を放射する紫外線光源を覆うカバー
本体を有し、このカバー本体がフッ素樹脂の主鎖の一部
の炭素原子に置換基が結合された構造を有する紫外線を
透過する紫外線透過性樹脂で形成された紫外線光源カバ
ーにおいて、カバー本体は、適当な長さに形成されたパ
イプの一端を閉じ合わせて溶着することにより形成され
るカバー部と、パイプの他端に形成される固定手段を有
する固定部とを設けてなることを特徴としている。
【0015】また、本出願の紫外線照射装置は、紫外線
を放射する紫外線光源と、この紫外線光源を覆う紫外線
光源カバーと、を備え、紫外線光源カバーがフッ素樹脂
の主鎖の一部の炭素原子に置換基が結合された構造を有
する紫外線を透過する紫外線透過性樹脂で形成された紫
外線照射装置において、紫外線光源カバーは、適当な長
さに形成されたパイプの一端を閉じ合わせて溶着するこ
とにより形成されるカバー部と、パイプの他端に形成さ
れる固定手段を有する固定部とを設けてなることを特徴
としている。
【0016】上述のように構成したことにより、本出願
の紫外線光源カバーでは、パイプの一端を閉じ合わせて
溶着することによって密閉されたカバー部が形成され、
他端に形成された固定部によってカバー本体を所定位置
に取り付けることができる。その結果、紫外線に強いフ
ッ素樹脂系の紫外線透過性樹脂を用いてカバー本体を形
成することができ、このカバー本体で紫外線光源を覆っ
て保護することができる。
【0017】また、本出願の紫外線照射装置では、紫外
線に強いフッ素樹脂系の紫外線透過性樹脂を用いて紫外
線光源カバーを形成し、この紫外線光源カバーを用いて
紫外線光源を覆うことにより、外部からの入力等によっ
ても紫外線光源カバーが破壊され難く、紫外線光源をし
っかりと保護することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1〜図5は本発明の紫外線
照射装置の第1の実施例を示すもので、図1は縦断面
図、図2は正面図、図3A〜Cは紫外線光源カバーの第
1の実施例を示す正面図、縦断面図及び底面図、図4は
クランプバンドの取付状態を示す平面図、図5は同じく
正面図である。図6〜図8は本発明の紫外線照射装置の
第2の実施例を示すもので、図6は縦断面図、図7はラ
ンプ支持具の一部断面正面図、図8は図6の要部拡大断
面図である。
【0019】図9及び図10は本発明の紫外線照射装置
の第3の実施例を示すもので、図9は縦断面図、図10
はランプ支持具の分解正面図である。図11〜図17は
本発明の紫外線照射装置の第4の実施例を示すもので、
図11は縦半断面図、図12は平面図、図13は底面
図、図14は図11の要部拡大断面図、図15は紫外線
光源カバーの縦半断面図、図16は図15に示す紫外線
光源カバーのS−S線断面図、図17A〜Dは紫外線光
源カバーの図15におけるT部、U部、V部及び図16
のW部のそれぞれ断面図である。更に、図18は本発明
の紫外線照射装置の第5の実施例を示す縦半断面図、図
19A〜Cは紫外線ランプの第4の実施例を示す正面
図、側面図及び平面図である。
【0020】図1〜図3に示すように、本発明の第1の
実施例を示す紫外線照射装置20は、紫外線を放射する
紫外線光源の第1の具体例を示す紫外線ランプ21と、
この紫外線ランプ21の発光部を覆う紫外線透過性樹脂
によって形成された紫外線光源カバー22と、紫外線ラ
ンプ21を支持するランプ支持具23と、このランプ支
持具23を介して紫外線ランプ21を所定の取付場所に
取り付けるための取付フランジ24等を備えて構成され
ている。
【0021】紫外線ランプ21は、波長範囲が180n
m(ナノメートル)から400nmまでの紫外線のう
ち、少なくとも波長240nmから300nmまでの波
長範囲、特に254nm付近に強い線スペクトルを有す
る紫外線を発生するものである。尚、紫外線光源として
は、後述する第2〜第5実施例においても共通するが、
紫外線を含む電磁波を発生し得るものであればよく、例
えば、蛍光灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、低圧水銀
灯、超低圧水銀灯、キセノンランプ等の光源を用いるこ
とができる。更に、この紫外線光源には、レーザ光を発
光する半導体発光素子を用いることができることは勿論
のこと、この半導体発光素子や上述したような光源に一
端が接続され且つ他端から紫外線を含む電磁波を発光す
る光ファイバによる発光等を含むものである。
【0022】この紫外線ランプ21は、紫外線を透過す
る材料によって形成されたランプ部21aと、このラン
プ部21aの一端に固定されたランプ固定具である電極
部21bと、この電極部21bのランプ部21aと反対
側に設けられたソケット部21cとを有している。紫外
線ランプ21のランプ部21aは、パイプ状の細長い石
英ガラス管をU字状に折り曲げることによって形成され
ており、その折曲部と反対側の基端が電極部21bに固
定されて一体に構成されている。電極部21bには複数
のフィラメント21dが取り付けられており、これらフ
ィラメント21dがU字状に形成されたランプ部21a
内に封止されている。
【0023】この紫外線ランプ21のランプ部21a内
には、例えば水銀とアルゴンガス等が封入されていて、
全体として放電灯が構成されている。この紫外線ランプ
21の電極部21bがソケット部21cと電気的に接続
されている。そして、紫外線ランプ21のソケット部2
1cにランプコード25が接続されている。このランプ
コード25を介して電源からの電力が紫外線ランプ21
に通電され、これにより紫外線を含む電磁波がランプ部
21aから放射される。このランプ部21aが紫外線光
源カバー22内に挿入されている。
【0024】紫外線光源カバー22は、図3A、B及び
Cに示すような構成を有している。即ち、紫外線光源カ
バー22は、砲弾のような形状をしたカバー本体からな
り、そのカバー本体は、挿入された紫外線ランプ21か
ら放射される紫外線を外部に放射させるカバー部22a
と、このカバー部22aに連続して一体に形成された固
定部22bとを有している。そして、カバー本体の固定
部22b側の端面に、ランプ部21aが挿入される開口
穴26が設けられている。
【0025】この紫外線光源カバー22は、肉厚が略一
定とされた薄肉のパイプ状中空筒体を素材として形成さ
れており、その中空筒体の軸方向の一端を閉じ合わせて
溶着することによって半球状の球面部22cが形成され
ている。このように中空筒体の軸方向の一端を閉じ合わ
せて半球状に溶着することにより、一般に、球面部22
cには接合面が一文字状に連続する接合部22dが形成
される。この中空筒体の軸方向の他端に、カバー部22
aの外径よりも若干小径とされた円筒状の固定部22b
が形成されている。
【0026】紫外線光源カバー22の固定部22bに
は、この紫外線光源カバー22を取付フランジ24に着
脱自在に取り付けるためのネジ部27aと、後述するO
−リングを保持するための環状凸部27bとが設けられ
ている。そして、カバー部22aの外面には、紫外線光
源カバー22の強度を高めるための補強部の第1の具体
例を示す環状溝28が複数設けられている。各環状溝2
8は周方向に連続されていると共に、複数の環状溝28
はカバー本体の軸方向に略等間隔に配置されている。
【0027】尚、カバー部22aは、その全体を環状溝
28等の凹凸の無い平滑面として形成することもでき
る。また、複数の環状溝28は、表面側に突出する環状
凸条でも良い。更に、螺旋状に延在される螺旋溝又は螺
旋凸条であっても良い。
【0028】このような構成を有する紫外線光源カバー
22は、例えば、次のようにして製造することができ
る。紫外線光源カバー22の外形に対応した凹陥部を分
割金型の各接合面に半分ずつ形成し、2個の金型で1個
の紫外線光源カバー22に対応した砲弾型空間部を形成
する。この分割金型に加熱装置を組み合わせ、素材の中
空筒体を所定温度に加熱して所定部分を塑性変形させ、
固定部22b及び環状溝28を形成できるようにする。
更に、球面部22cの加熱温度のみは、素材の中空筒体
を溶融させて突き合わされた端面間を互いに溶着するこ
とができるように所定温度まで高めることができるよう
に構成する。
【0029】このような構成を有する紫外線光源カバー
22(後述する紫外線光源カバーも同様である。)の材
質としては、波長範囲が180nm(ナノメートル)〜
400nm程度の紫外線を透過する紫外線透過性樹脂を
適用することができる。この紫外線透過性樹脂の好適な
具体例としては、例えば、四フッ化エチレンと六フッ化
プロピレンとの共重合体樹脂(以下「FEP」とい
う。)及びテトラフルオロエチレンとパーフルオロアル
キルビニルエーテルとの共重合体樹脂(以下「PFA」
という。)を挙げることができる。
【0030】FEPは、四フッ化エチレン樹脂(TF
E)と同じく炭素原子とフッ素原子で構成され、主鎖の
炭素に結合するフッ素原子の一部をトリフルオロメチル
基(−CF3 )で置換した次のような分子構造を持って
いる。
【0031】このように、FEPは炭素原子とフッ素原
子のみから構成されており、炭素とフッ素の結合力が非
常に強いため、熱的、電気的、化学的に極めて安定な特
性を有している。その結果、極低温から高温まで広い温
度範囲で電気的、化学的、機械的用途に優れた性能を示
している。更に、FEPはTFEに比べて溶融粘度が低
いため、通常の熱可塑性樹脂と同様に押出、射出、圧縮
などの溶融成形を行うことができる、という特性を有し
ている。
【0032】また、PFAは、テトラフルオロエチレン
とパーフルオロアルキルビニルエーテルの共重合体で、
炭素原子とフッ素原子よりなる主鎖にパーフルオロアル
コキシ基が結合した次のような分子構造を持っている。
【0033】このように、PFAは炭素とフッ素及び酸
素とが強い原子間結合力によって結びついているため、
極低温から高温まで広い温度範囲でPTFEと殆ど同じ
優れた性能を有している。このPFAは、FEPに比べ
て高温での機械的強度に優れ、成形性も良く、溶融成形
することができ、射出、押出、ブロー・トランスファ
ー、圧縮成形などで容易に成形加工を行うことができ
る、という特性を有している。
【0034】この他にも、紫外線光源カバー22に用い
ることができる紫外線透過性樹脂としては、代表的なも
のとして「テフロン(登録商標)」の商品名で知られて
いるポリテトラフルオロエチレン{以下「PTFE」と
いう、分子構造は(CF2-CF2)n }や、ポリクロロト
リフルオロエチレン{以下「PCTFE」という、分子
構造は(CF2-CFC1)n }、ポリフッ化ビニリデン
{以下「PVDF」という、分子構造は(CH2-CF2)
n }等を挙げることができる。
【0035】PTFEは、テトラフルオロエチレンをラ
ジカル重合したもので、成形用粉末とディスパージョン
に大別される。PTFEは白色ろう状結晶性熱可塑性樹
脂であり、融点は327℃とされているが、実際には3
35〜340℃でないと融解せず、また、380℃でも
粘度が1011ポイズもあって流動しないので、一般的な
プラスチックの成形法が適用できず、普通は常温で成形
粉を圧縮成形後、360〜380℃の炉中でシンタする
方法がとられる。このPTFEは、プラスチックの中で
は耐高温特性の極めて優れた材料であるが、380℃以
上では徐々に分解する。
【0036】PCTFEは、クロロトリフルオロエチレ
ンを重合した分子量100000〜800000の結晶性熱可塑性樹
脂であり、白色の成形用粉末或いはペレットとして、ま
た、ディスパージョンの形で市販されている。PCTF
Eの融点は212〜217℃で、PTFEと異なり、融
点以上の温度で流動するため、一般に、圧縮、押出或い
は射出成形が可能である。このPCTFEは、耐高温特
性の優れた材料であるが、260℃以上では徐々に解重
合する。
【0037】また、PVDFは、フッ化ビニリデンをラ
ジカル重合したもので、平均分子量は250000〜1000000
であり、透明乃至乳白色の結晶性の熱可塑性樹脂であ
る。分子量によって異なるが、PVDFの融点は165
〜185℃であり、通常の成形法が適用できる。このP
VDFは、他のフッ素樹脂に比べて引張強さ等の力学的
性質が優れているが、誘電特性は若干劣る。尚、これら
の紫外線透過性樹脂は、その色のいかんを問うものでは
なく、また、透明・半透明の別等も問われるものではな
い。
【0038】このような紫外線光源カバー22のカバー
部22aの肉厚としては、紫外線透過性の観点から考え
るとなるべく薄い方がよいが、強度の点を考えると厚い
方がよく、その厚みの範囲としては0.05mm〜5.
0mmの範囲内で適用することができ、好ましくは0.
2mm〜1.2mm程度である。例えば、カバー部22
aの肉厚として0.5mmを適用すると、その紫外線透
過率は石英ガラスの紫外線透過率の50%になる。ま
た、カバー部22aの肉厚を0.2mmにすると、その
紫外線透過率は石英ガラスの透過率の75%になる。
【0039】この第1の実施例のように、紫外線光源カ
バー22のカバー部22aの全体を紫外線透過性フッ素
樹脂で薄肉に形成することにより、紫外線の透過率を高
くして多量の紫外線を透過させることができる。これに
より、カバー部22aの材質によって遮られる紫外線の
量を少なくして、紫外線ランプ21から放射される紫外
線を多量に且つ効率良く放射させることができる。その
一方、カバー部22aには補強部としての環状溝が複数
設けられているため、カバー部22a全体の肉厚が薄く
ても、その強度を高めて十分な耐久性を付与することが
できる。
【0040】尚、上述した第1の実施例では、紫外線光
源カバー22のカバー部22aの形状として有底の円筒
体を適用した例について説明したが、四角形その他の多
角形であっても良く、また円錐形、円錐台形等であって
も良い。更に、球形若しくは半球形、或いは六面体、八
面体、十六面体その他の殻状をなす中空体であってもよ
い。
【0041】このような紫外線光源カバー22が着脱自
在に装着されるリング状の取付フランジ24は、図1に
示すような構成を有している。即ち、取付フランジ24
には、一面側に突出するカバー嵌合部24aと、他面側
に突出する支持具嵌合部24bとが設けられている。カ
バー嵌合部24a及び支持具嵌合部24bは共にリング
状の突起部からなり、支持具嵌合部24bはカバー嵌合
部24aよりも小径とされている。カバー嵌合部24a
の内周面には、紫外線光源カバー22のネジ部27aが
螺合されるカバー用ネジ部29aが設けられている。ま
た、支持具嵌合部24bの外周面には、ランプ支持具2
3が螺合される支持具用ネジ部29bが設けられてい
る。
【0042】ランプ支持具23は、図1に示すように、
それぞれリング状をなす上部リング31と金網リング3
2と下部リング33とキャップナット34とスリーブ3
5等を備えて構成されている。上部リング31の外周面
の上部にはネジ部31aが設けられている。更に、上部
リング31の内周面の下部には内側に突出するフランジ
部31bが設けられており、このフランジ部31bの内
側にスリーブ35を収納するための凹部が形成されてい
る。金網リング32は、その上端縁が上部リング31の
外周面下部に嵌合固定され、また、下端縁が下部リング
33の外周面上部に嵌合固定されている。金網リング3
2の両側嵌合部は、はんだ付けや接着剤や溶接その他の
固着手段によって各リング31,33に固着すると良
い。
【0043】金網リング32は、ランプ支持具23の内
外に空気を流通させ、紫外線ランプ21から放射される
熱を外部に排出する等を目的とするものである。この金
網リング32は、紫外線ランプ21を装着した状態にお
いて、フィラメント21dの近傍に配置されるように構
成されており、紫外線ランプ21のうち最も高温になる
フィラメント21dの近傍で空気を流通させて熱を外部
に逃がすことができるようにしている。この金網リング
32を空気が内外に通過することにより、紫外線光源カ
バー22内の自然冷却を行うことができる。尚、金網リ
ング32の材料としてはパンチングボードを用いること
もできる。
【0044】この金網リング32には、側方に突出する
ノズル36が設けられている。このノズル36に、例え
ばバキューム装置を接続することにより、紫外線光源カ
バー22内の空気を吸引して強制的に冷却することがで
きる。また、ノズル36に、例えば送風装置を接続する
ことにより、紫外線光源カバー22内に空気を圧送して
強制的に空気の流れを作り、紫外線光源カバー22の内
部を強制的に冷却することができる。
【0045】下部リング33の内周面の下部には、取付
フランジ24の支持具用ネジ部29bに螺合するための
ネジ部33aが設けられている。このネジ部33aを設
けることによって下部リング33の内部には、上部側の
穴径を小さくした段部が設けられている。この段部によ
って保護枠体37が、紫外線光源カバー22の内側に挿
入された状態で挟持されて取り付けられる。38は、取
付フランジ24に装着された紫外線ランプ21の装着部
を覆って保護する保護シートである。
【0046】保護枠体37は、補強部材の第1の具体例
を示すもので、U字状に形成された2本の枠体片37
a,37bと、この2本の枠体片37a,37bの開口
側の端部を固定する固定リング37cとから構成されて
いる。この保護枠体37は、外力等によって紫外線光源
カバー22が所定以上に弾性変形するのを防止するため
のもので、カバー部22aが所定以上に弾性変形して紫
外線ランプ21のランプ部21aを押圧し、このランプ
部21aを破損させるのを防止する。
【0047】この保護枠体37の固定リング37cは、
取付フランジ24の支持具嵌合部24bに見合う大きさ
として、その端面上に載置可能とされている。更に、固
定リング37cは支持具嵌合部24bに対して嵌合自在
とされていて、着脱自在に構成されている。2本の枠体
片37a,37bは、互いに直交させるように90°回
転変位した状態に組み合わされており、その開放側の4
箇所の基端は略90°の間隔をあけて略等間隔に配置さ
れて、固定リング37cの内面に溶接等の固着手段によ
り固定されて一体に形成されている。
【0048】また、ランプ支持具23の上部リング31
には、スリーブ35を介して紫外線ランプ21が支持さ
れる。スリーブ35は、電極部21bが嵌合される穴を
有するリング体からなり、上部リング31の内フランジ
31b上に載置される。この上部リング31に対するス
リーブ35及び紫外線ランプ21の抜け出しがキャップ
ナット34によって防止されている。キャップナット3
4は、ソケット部21cが挿通される貫通穴39が中央
部に設けられた端面部34aと、内周面にネジ部が設け
られた円筒部34bとを有するリング体からなり、その
外周面には滑り止め用のローレット加工が施されてい
る。
【0049】図1において、40は、キャップナット3
4と紫外線ランプ21の電極部21b等との間に介在さ
れるシートパッキンである。41は、紫外線光源カバー
22のカバー部22aと固定部22bとの間に装着され
るO−リングである。また、42は、紫外線光源カバー
22の固定部22bと取付フランジ24との間に介在さ
れるシールパッキンである。更に、43は、ランプ支持
具23の下部リング33と保護枠体37の固定リング3
7cとの間に介在されるシートパッキンである。
【0050】上述した取付フランジ24と、ランプ支持
具23の上部リング31、金網リング32、下部リング
33及びキャップナット34と、保護枠体37の枠体片
37a,37b及び固定リング37cの材質としては、
ステンレス鋼が好適であるが、スチール鋼その他の金属
を用いることもできる。また、スリーブ35と、保護シ
ート38と、シートパッキン43の材質としては、紫外
線透過性樹脂(例えばテフロン(登録商標)等)が好適
であるが、その他のエンジニアリングプラスチックを用
いることもできる。
【0051】更に、シートパッキン40と、O−リング
41と、シールパッキン42の材質としては、例えば、
ニトリルゴムその他のシール用プラスチックを用いるこ
とができる。尚、上述した上部リング31とキャップナ
ット34とによって、紫外線ランプ21のためのランプ
支持手段が構成されている。
【0052】このような構成を有する紫外線照射装置2
0は、例えば、次のようにして組立及び分解作業を行う
ことができる。組立作業は、まず、取付フランジ24に
紫外線保護カバー22を取り付ける。即ち、取付フラン
ジ24のカバー嵌合部24aのカバー用ネジ部29a
に、紫外線保護カバー22の固定部22bに設けたネジ
部27aを螺合させて締めつける。
【0053】このとき、紫外線保護カバー22のカバー
部22aと固定部22bの環状凸部27bとの間に予め
O−リング41を装着しておき、紫外線保護カバー22
の締め込みによってO−リング41が弾性変形するよう
に構成する。このO−リング41の弾性変形により、紫
外線保護カバー22の緩みを防止することができる。
尚、保護シート38は、予め取付フランジ24に取り付
けておいても良く、また、紫外線保護カバー22の装着
後に取り付けるようにしても良い。
【0054】次に、取付フランジ24に保護枠体37を
取り付ける。即ち、取付フランジ24の支持具嵌合部2
4bの穴に保護枠体37の枠体片37a,37bを挿入
する。この枠体片37a,37bを穴内に完全に挿入
し、固定リング37cを支持具嵌合部24bの端面に載
置させる。その後、支持具嵌合部24bのネジ部33a
に、ランプ支持具23の下部リング33のネジ部を螺合
させて締めつける。これにより、下部リング33と支持
具嵌合部24bによって固定リング37cが挟持されて
固定される。
【0055】次に、取付フランジ24に取り付けられた
ランプ支持具23に紫外線ランプ21を装着する。即
ち、ランプ支持具23の上部リング31の穴内にスリー
ブ35を収納した後、このスリーブ35の穴内に紫外線
ランプ21のランプ部21aを挿入する。これにより、
内フランジ31bによってスリーブ35及び電極部21
bが支持される。この電極部21b及びスリーブ35に
1又は2以上のシートパッキン40を重ね合わせる。
【0056】更に、貫通穴39にランプコード25を挿
通させたキャップナット34を重ね合わせ、円筒部34
bの内周面に設けたネジ部を上部リング31のネジ部2
1aに螺合させる。このキャップナット34の締め込み
により電極部21bが挟持され、図1に示すような状態
に組み立てられて、紫外線照射装置20の組立作業が完
了する。
【0057】この紫外線照射装置20の分解作業は、上
述した組立作業と逆の作業によって行うことができる。
まず、キャップナット34を緩めて取り除く。その後、
ソケット部21cを持って上方へ引き抜くことにより、
紫外線ランプ21を簡単に取り出すことができる。従っ
て、紫外線ランプ21の交換作業を簡単に行うことがで
きる。
【0058】次に、ランプ支持具23を緩み方向に回し
て取付フランジ24から取り外す。これにより、保護枠
体37の取り出しが可能となり、固定リング37c側か
ら引き抜くことによって保護枠体37を取り出すことが
できる。また、取付フランジ24に対して紫外線光源カ
バー22を緩み方向に回すことにより、紫外線光源カバ
ー22を取り外すことができる。
【0059】このような構成を有する紫外線照射装置2
0は、例えば、図4及び図5に示すような取付具の一具
体例を示すクランプバンド50を用いることにより、各
種装置の所定位置に取り付けられて使用に供される。図
4に示すように、クランプバンド50は、一対のクラン
プ片51,52と、両クランプ片51,52間を回動自
在に連結する一対の連結片53,53と、一方のクラン
プ片51に揺動可能に取り付けられたクランプ軸54
と、このクランプ軸54に螺合されたクランプナット5
5とを有している。
【0060】各クランプ片51,52は、断面形状が略
コ字状をなす半円形の部材からなり、互いの凹側を対向
させて全体として環状に形成されている。一対のクラン
プ片51,52の一方の端部間には、これを上下から挟
むように一対の連結片53,53が掛け渡されている。
図5に示すように、一対の連結片53,53と各クラン
プ片51,52との間には、これらの間を回動自在に連
結するヒンジピン56が貫通されている。各クランプ片
51,52の他方の端部には、半径方向外側に突出する
支杆部51a,52aがそれぞれ設けられている。そし
て、一方の支杆部51aには、軸ピン57によってクラ
ンプ軸54の基端が回動自在に支持されている。
【0061】このクランプ軸54に対応して他方の支杆
部52aには、クランプ軸54が挿脱される軸通し溝が
設けられている。この軸通し溝は、支杆部52aの外側
端に開口されると共に半径方向内側に延在されている。
従って、クランプ軸54は、図4において、実線で示す
支杆部52aに係合された位置と、二点鎖線で示す外側
に90°回動された位置との間を揺動変位自在に構成さ
れている。このクランプ軸54の先端側にクランプナッ
ト55が螺合されている。
【0062】このような構成を有するクランプバンド5
0の使用に際して、紫外線照射装置20が取り付けられ
る装置の側には、上述した取付フランジ24と略同様の
形状を有する固定フランジ58が設けられる。固定フラ
ンジ58は、取付フランジ24と上下対称形状となるよ
うに形成されており、リング部分の下面には半径方向外
側に薄肉となるテーパ部が設けられている。このよう
に、両フランジ24,58にそれぞれテーパ部を設ける
ことにより、クランプバンド50の使用に際し、一対の
クランプ片51,52の締め込み時にくさび効果を生じ
させ、両フランジ24,58間を強固に締付固定するこ
とができる。尚、両フランジ24,58の接触面間に
は、例えばヘルール等のような密着手段を設けることが
好ましい。
【0063】この紫外線照射装置20が使用される装置
としては、例えば、飲料水を蓄える貯水タンク、果汁や
飲食品・薬液や薬品等を殺菌したり充填したりするため
の装置、医療関係のクリーンルーム、その他各種の紫外
線照射装置・紫外線照射機械に適用されるもので、紫外
線による殺菌処理や、合成・分解等の化学反応による処
理等が行われる各種の装置を挙げることができる。
【0064】この紫外線照射装置20は、例えば、次の
ようにして使用することができる。クランプバンド50
を使用して紫外線照射装置20を各種装置の所定位置に
取り付け、ランプコード25を電源に接続し、紫外線ラ
ンプ21に通電する。これにより、フィラメント21d
に電流が流れてランプ部21aが発光し、このランプ部
21aから紫外線が放射される。放射された紫外線は、
紫外線光源カバー22のカバー部22aから外部に放射
され、紫外線による殺菌や化学反応等の処理に供され
る。
【0065】この場合、紫外線ランプ21が紫外線光源
カバー22内に収納されて保護されているため、例え
ば、紫外線ランプ21の寿命等によってランプ部21a
が破損したような場合にも、ランプ部21aのガラス片
が紫外線光源カバー22内に保持され、カバー部22a
を透過して外部に飛び散ることがない。そのため、ガラ
ス片が紫外線処理の対象物である飲料水や食品、薬品等
の中に入り込むおそれがなく、安全性の高い紫外線処理
を実行することができる。
【0066】また、紫外線光源カバー22内には保護枠
体37が収納されており、この保護枠体37の内側に紫
外線ランプ21のランプ部21aが収納されているた
め、カバー部22aの所定量以上の変形を防止すること
ができる。そのため、紫外線透過性フッ素樹脂(上述し
たFEPやPFA等)であっても、これを使用して薄肉
の紫外線光源カバー22を形成することができる。しか
も、FEPやPFAは紫外線に対して安定しており、高
温から低温までの広い温度範囲で電気的、化学的、機械
的に優れた特性を有するために、紫外線の放射効率を大
きく減少させることがない。
【0067】その一方、FEP及びPFAはブロー成形
性に若干問題を有するが、本実施例のように、FEP又
はPFAで形成されたパイプ状素材の一端を閉じ合わ
せ、その合わせ目を溶融させて溶着することにより、図
3A〜Cに示すように、その端部をしっかりと閉じ合わ
せて密閉することができる。従って、成形性に優れ、紫
外線を良く透過できる紫外線光源カバー22を容易に製
造することができる。
【0068】この紫外線照射装置20は、自然冷却によ
って紫外線ランプ21の温度上昇を抑制することができ
る。即ち、紫外線ランプ21の電極部21bを保持する
ランプ支持具23に金網リング(パンチングボードを含
む。)32が設けられているため、この金網リング32
を介して紫外線光源カバー22の内外に空気を自由に通
過させることができる。そのため、この金網リング32
を通過する空気の流れによって紫外線ランプ21の、最
も発熱量の大きいフィラメント21dの有るランプ部2
1aの根元部分を冷却することができる。
【0069】この自然冷却の場合、ランプ部21aの温
度が許容以上に高く上がり過ぎると、次のような影響を
受けることになる。例えば、タンク内に収納されている
物質が水である場合には、水中に含まれているカルシュ
ム(Ca)や鉄(Fe)或いはシリカゲル(SiO2・nH
2O)等の焼付けが発生し、温水で洗浄しても汚れが落ち
難くなる。また、タンク内に収納されている物質が糖分
を含んでいるもの、油分を含んでいるもの、醤油や調味
料、化学薬品、乳化剤等である場合も、同様に焼付けが
発生して汚れが強固になる。
【0070】この点に関して、本実施例のようにFEP
又はPFAで紫外線光源カバー22を形成したことによ
り、石英を用いて紫外線光源カバーを形成した場合に比
べて、温度上昇の変化を小さなものとすることができ
た。これは、材質として石英や金属を用いる場合には、
これらに紫外線が照射されることによって石英や金属の
分子が振動し、その振動により熱が発生して、その熱が
水や糖分等に含まれる物質に影響を与え、これが原因で
上述した焼付けが発生したり、汚れが強固に付着し易く
なること等が考えられる。
【0071】これに対して、FEP又はPFAで形成し
た場合には、紫外線の殺菌作用がある波長200nmか
ら400nmの範囲は勿論のこと、400nm以上太陽
光の波長である480nmから800nmの電磁波にお
いても、これを十分に透過させることができるため、紫
外線光源カバー22の温度上昇が小さくて済むことが明
らかになった。これにより、FEP又はPFAで形成し
た紫外線光源カバー22の場合には、その外側に生じる
汚れや焼付け現象が、石英ガラスに比べて非常に小さく
なることが確認された。
【0072】また、金網リング32に設けたノズル36
にバキューム装置或いは送風装置を接続することによ
り、紫外線光源カバー22内の空気を強制的に吸引し、
或いは紫外線光源カバー22内に空気を強制的に圧送し
て、カバー内の熱を外部により効率良く放出することが
できる。これにより、ランプ部21aの温度が必要以上
に高くなるのを抑制して、紫外線の放射効率を高く維持
することができる。
【0073】尚、紫外線光源カバー22の内部にファン
を配設し、そのファンでカバー内に空気の対流を生じさ
せて強制的に冷却する構成とすることもできる。また、
温度センサを用いて金網リング32内や紫外線光源カバ
ー22内の温度を検出し、その内部が所定温度以上に高
くなったときに、上記ファンを作動させたり、バキュー
ム装置による空気の吸引動作、或いは空気の圧送動作を
行う構成とすることもできる。
【0074】図6〜図8には、本発明に係る紫外線照射
装置の第2の実施例を示す。この第2の実施例に示す紫
外線照射装置60は、上述した第1の実施例における紫
外線光源カバーであるカバー本体22等の第2の実施例
を示すものである。尚、図6〜図8において、図1等に
示した第1の実施例と同一部分には同一の符号を付して
それらの説明は省略する。
【0075】この第2の実施例として示す紫外線光源カ
バーは、紫外線ランプ21のランプ部21aを覆うカバ
ー本体61と、このカバー本体61の内側に配置されて
カバー本体61を補強する補強部材の第1の具体例を示
す保護金網62とから構成されている。
【0076】カバー本体61は、カバー部61aと固定
部であるフランジ部61bとからなり、カバー部61a
の構成は紫外線光源カバー22のカバー部22aと同一
であるが、その固定部22bとは固定部の構成が異なっ
ている。即ち、カバー本体61のフランジ部61bは、
半径方向外側に展開されたリング状の外フランジからな
り、このフランジ部61bによってカバー本体61が取
付フランジ66側に固定される。このカバー本体61の
材質は、上述した実施例と同様にFEP又はPFAが好
ましいが、その他の紫外線透過性フッ素樹脂を用いるこ
ともできる。
【0077】保護金網62は、金属製の金網によって試
験管状に形成された金網本体62aと、この金網本体6
2aの開口側の端部に設けられたリング状のフランジ部
62bとから構成されている。金網本体62aの外径は
カバー本体61の内径よりも若干小径とされていて、そ
の金網本体62aの開口端にフランジ部62bが外側に
展開するように固定されている。この金網本体62a及
びフランジ部62bの材質としてはステンレス鋼(SU
S)が好適であるが、スチール鋼その他の金属を用いる
こともできる。
【0078】ランプ支持具63は、上述した第1実施例
のランプ支持具23のうち、上部リング31と金網リン
グ32とキャップナット34とスリーブ35とが同一で
あって、異なるところは下部リング64である。下部リ
ング64は、一端側に外向きのフランジ部64aが設け
られたリング状の部材からなり、フランジ部64aと反
対側に金網リング32が嵌合固定されている。下部リン
グ64のフランジ部64aの外径は保護金網62のフラ
ンジ部62bの外径と略同一とされていて、組立時には
互いに面方向に対向される。
【0079】図8において、符号65a、65b及び6
5cは、それぞれリング状に形成された押パッキンであ
り、65dは、同じくリング状に形成された押シートで
ある。第1の押パッキン65aは、カバー本体61のフ
ランジ部61bの下面に配置される。第2の押パッキン
65bはフランジ部61bの上に載置され、この第2の
押パッキン65bの上に保護金網62のフランジ部62
bが載置される。第3の押パッキン65cはフランジ部
62bの上に載置され、この第3の押パッキン65cの
上に下部リング64のフランジ部64aが載置される。
更に、フランジ部64aの上に押シート65dが載置さ
れる。
【0080】このように積層されたフランジ部61b,
62b,64a等が、取付具の第2の実施例を示すリン
グ状の部材からなる取付フランジ66及び取付ナット6
7により挟持されている。取付フランジ66は、上面の
外周縁にテーパ面が設けられたリング状をなす固定部6
6aと、この固定部66aの上面に一体に設けられた同
じくリング状をなす支持部66bとを有している。取付
フランジ66の支持部66bには、内面に設けられたリ
ング状の凹部からなる支持穴68aと、外面に設けられ
たネジ部68bとが形成されている。
【0081】また、取付ナット67は、中央部に貫通穴
69aが設けられたリング状をなす端面部67aと、こ
の端面部67aの外周縁に連続して一面側に突出された
同じくリング状をなす円筒部67bとを有している。そ
して、円筒部67bの内周面に、取付フランジ66のネ
ジ部68bと螺合されるネジ部69bとが形成されてい
る。この取付フランジ66の支持穴68a内にフランジ
部61b,62b,64a等が積層状態で収納され、取
付ナット67の締め込みにより取付フランジ66との間
で挟持されて、紫外線光源カバー61等が一体的に組み
立てられて紫外線照射装置60が構成されている。
【0082】尚、下部リング64、取付フランジ66及
び取付ナット67の材質としては、例えば、ステンレス
鋼(SUS304等)が好適であるが、スチール鋼その
他の金属は勿論のこと、紫外線に強いエンジニアリング
プラスチックを用いることもできる。また、押パッキン
65a〜65c及び押シート65dの材質としては、紫
外線に強いフッ素樹脂等が好適であるが、その他のシー
ル用パッキンとして使用できるプラスチックを用いるこ
ともできる。他の構成は、上述した第1の実施例と同様
である。
【0083】このような構成を有する第2の実施例に係
る紫外線照射装置60によっても、上述した紫外線照射
装置20と同様の効果を得ることができる。尚、この紫
外線照射装置60を、例えば貯水タンク等の他の装置に
取り付ける手段は、第1の実施例と同様にクランプバン
ド50によって行われる。
【0084】図9及び図10には、本発明に係る紫外線
照射装置の第3の実施例を示す。この第3の実施例に示
す紫外線照射装置70は、上述した第2の実施例におけ
るランプ支持具63及び取付フランジ66等に対応する
第3の実施例を示すものである。尚、図9,図10にお
いて、図6等に示した構成と同一部分には同一の符号を
付してそれらの説明は省略する。
【0085】紫外線照射装置70において、紫外線光源
カバーを構成するカバー本体61及び補強部材である保
護金網62は同一のものである。一方、ランプ支持具7
1は、取付フランジ72に固定されるベースプレート7
3と、このベースプレート73に固定される複数(本実
施例では4個であるが、3個でも良く、また5個以上で
も良い。)のスペーサブロック74と、これらのスペー
サブロック74に固定されるランプ固定板75と、ベー
スプレート73に固定される紫外線遮蔽カバー76と、
ベースプレート73と保護金網62のフランジ部62b
との間に介在される押リング77等から構成されてい
る。
【0086】ベースプレート73はリング状の板材で構
成されており、その内周縁の近傍にはスペーサブロック
74を取り付けるための複数のネジ穴が設けられてい
る。複数のネジ穴は周方向に略等間隔に設けられてお
り、これらのネジ穴に対応する挿通穴がランプ固定板7
5の対応する位置に設けられている。更に、ランプ固定
板75には、空気を通過させるための複数の空気抜き穴
75aが設けられている。このランプ固定板75の中央
部には中央穴75bが設けられており、この中央穴75
bにランプ部21aを挿入した状態で紫外線ランプ21
Aがランプ固定板75に着脱可能に固定されている。
【0087】尚、ランプ固定板75は、電極部21bと
一体ものとして構成しても良い。更に、ベースプレート
73とランプ固定板75との隙間をスペーサブロック7
4によって十分に大きく確保できる場合には、ランプ固
定板75の空気抜き穴75aは設ける必要が無い。ま
た、スペーサブロック74を溶接等の固着手段によって
予めベースプレート73に一体に固定しておくことによ
り、スペーサブロック74の脱落を防止して紛失するお
それをなくすことができる。
【0088】また、各スペーサブロック74には挿通穴
が設けられており、ランプ固定板75の各挿通穴とスペ
ーサブロック74の挿通穴とを貫通してベースプレート
73の各ネジ穴に螺合される複数の固定ネジ78aによ
ってランプ固定板75が、スペーサブロック74を介し
てベースプレート73にネジ止めされて固定されてい
る。従って、ベースプレート73とランプ固定板75と
の間にはスペーサブロック74による隙間が設定されて
おり、この隙間とランプ固定板75に設けた空気抜き穴
75aとによって紫外線光源カバーの内外を連通する開
口部が形成されている。ランプ固定板75のカバー本体
61側の面は、紫外線を反射する反射面とすることが好
ましい。
【0089】更に、ベースプレート73の上面には、ラ
ンプ固定板75を囲うように紫外線遮蔽カバー76が載
置されている。紫外線遮蔽カバー76は、一端に外向き
のフランジ部76aが設けられた円筒体からなり、その
フランジ部76a側には空気を通過させるための複数の
空気穴76bが設けられている。そして、フランジ部7
6aを貫通する複数の固定ネジ78bによって紫外線遮
蔽カバー76が、ベースプレート73上に締付固定され
ている。このベースプレート73は、固定ネジ78bに
よって同時に、取付フランジ72に締付固定されてい
る。
【0090】取付フランジ72は、上面の外周縁にテー
パ面が設けられたリング状をなす固定部72aと、この
固定部72aの上面に一体に設けられた同じくリング状
をなす支持部72bとを有している。取付フランジ72
の支持部72bは、半径方向外側に展開された外フラン
ジを有し、この支持部72b上にベースプレート73の
外周縁が重ね合わされている。そして、フランジ部76
a及びベースプレート73を貫通して支持部72bに螺
合する固定ネジ78bにより、紫外線遮蔽カバー76及
びベースプレート73が取付フランジ72に締付固定さ
れている。
【0091】この取付フランジ72の支持部72bの内
側に設けられた支持穴72cには、カバー本体61のフ
ランジ部61bと保護金網62のフランジ部62bと押
リング77等が積層状態で収納される。図9において、
符号79aはO−リング、79bはリング状に形成され
た押パッキン、79c及び79dは、同じくリング状に
形成された押シートである。
【0092】また、取付フランジ72の支持穴72cの
底にはO−リング79aが収納され、このO−リング7
9aの上にカバー本体61のフランジ部61bが載置さ
れる。フランジ部61bの上には保護金網62のフラン
ジ部62bが載置され、このフランジ部62bの上に第
1の押シート79cが載置される。更に、第1の押シー
ト79cの上には押リング77が載置され、この押リン
グ77の上に第2の押シート79dが載置される。
【0093】このように積層されたフランジ部61b,
62b,64a等が、取付具の第3の実施例を示すリン
グ状の部材からなる取付フランジ72とベースプレート
73とによって挟持される。即ち、固定ネジ78bの締
め込みにより、積層状態のフランジ部61b,62b,
64a等が取付フランジ72とベースプレート73との
間で挟持され、これによりカバー本体61等が一体的に
組み立てられて紫外線照射装置70が構成されている。
【0094】尚、紫外線ランプ21Aのランプ部21a
は、フィラメント21d側の1箇所若しくは2〜4箇所
において連結部21eによっても連通されている。この
連結部21eは、ランプ点灯によるガラス管の振動防止
を目的として設けたもので、同質の石英材料で棒状に形
成して両端がガラス管に溶着されている。また、紫外線
ランプ21Bとしては、図19A〜Cに示すような構成
とすることができる。この紫外線ランプ21Bは、ラン
プ部21aのU字状をなすガラス管を中途部から電極部
21b側に折り返したものである。ガラス管をこのよう
に形成することにより、1本のガラス管を4本のガラス
管のように見せることができ、大きさの割りに発光部分
の大きな紫外線ランプを得ることができる。他の構成
は、上述した第2の実施例と同様である。
【0095】この第3の実施例の場合には、スペーサブ
ロック74の高さを変えることによりベースプレート7
3とランプ固定板75との間の開口部の大きさを広狭自
由に調整することができる。更に、この実施例では、開
口部とランプ固定板75の空気抜き穴75aとを設けた
ことにより、カバー本体61の内外に空気の自然な対流
を作ることができ、この空気の対流によりカバー内の熱
を外部に放出して、紫外線ランプ21Aの温度上昇を抑
制することができる。
【0096】図11〜図17には、本発明に係る紫外線
照射装置の第4の実施例を示す。この第4の実施例に示
す紫外線照射装置80は、紫外線光源の第3の具体例を
示す紫外線ランプ81と、紫外線光源カバーを構成する
カバー本体82及び保護金網83と、ランプ支持具84
と、このランプ支持具84を介して紫外線ランプ81を
所定位置に取り付けるための取付フランジ85と、この
取付フランジ85の上面側を覆う防護カバー86等を備
えて構成されている。
【0097】紫外線ランプ81は、石英ガラス管をコイ
ル状に巻回するようにして形成されたランプ部81a
と、このランプ部81aのフィラメント側の両端に取り
付けられた2個のランプ固定具81b,81bと、これ
らのランプ固定具81bを固定支持するランプ固定板8
1cとを有し、各ランプ固定具81bに2本のランプコ
ード87の各一端が接続されている。ランプ部81a
は、略直線的に延在された直線部81a1と、この直線部
81a1の周囲を螺旋状に巻回するように延在された螺旋
部81a2とを有し、これらの先端部において互いに連通
されて一体に構成されている。
【0098】紫外線ランプ81のランプ固定板81cは
円盤状の板体からなり、その中央部において所定の間隔
をあけて設けた2個の挿通穴にランプ部81aの両端が
挿通されている。そして、ランプ固定板81cのランプ
部81aと反対側に2個のランプ固定具81bが配置さ
れ、これらのランプ固定具81bが接着剤その他の固着
手段によってランプ固定板81cに固定されている。
尚、ランプ固定具81bは、その直径を大きくする等し
て1個だけで形成しても良い。
【0099】紫外線光源カバーのカバー本体82は、図
15〜図17に示すような構成を有している。即ち、カ
バー本体82は、略一定の肉厚で薄く形成された底のあ
る筒状(有底筒状)のカバー部82aと、このカバー部
82aの開口端に設けられた固定部82bとからなり、
固定部82bの内側に設定された開口穴26からランプ
部81aが出し入れされる。カバー部82aには、その
強度を増加させるための補強部の他の具体例を示す環状
突条88a及び複数の縦突条88bと、肉厚を厚くして
強度を高めた補強部としての厚肉部88cとが設けられ
ている。
【0100】補強部としての環状突条88aは、カバー
部82aの軸方向略中央部において周方向へ連続する凸
部として形成されている。これとは逆に、周方向へ連続
する凹部からなる環状溝として補強部を形成してもよ
い。また、各縦突条88bは、周方向に略等間隔に配置
されていると共に所定幅で軸方向へ直線状に延在する凸
部として形成されている。これとは逆に、軸方向へ連続
する凹部からなる長溝として補強部を形成してもよく、
また、軸方向に沿って螺旋状に連続する螺旋突条若しく
は螺旋溝として形成してもよい。更に、補強部として
は、多数の半球状に突出する半球凸部或いは半球状に凹
む半球凹部として形成することもできる。
【0101】カバー本体82の固定部82bには、図1
7Aに拡大して示すように、取付フランジ85に対する
密着性を高めるための座面82b1を設けると良い。一般
に、射出成形等によって成形された合成樹脂の表面はあ
る程度の凹凸が存在するため、その凹凸を無くして平滑
面とした座面82b1を設けることにより、取付フランジ
85との密着性を高めて、その座面82b1からの紫外線
や空気その他の漏れを防止することができる。
【0102】保護金網83は、有底筒状の金網本体83
aと、この金網本体83aの開口側の端部に設けられた
フランジ部83bとからなる。金網本体83aは、カバ
ー本体82のカバー部83a内に緩く嵌合される大きさ
とされていて、フランジ部83bの外径は固定部82b
の外径と略同一とされている。フランジ部83bは固定
部82bの上に載置され、この積層状態で取付フランジ
85の凹陥部内に収納されている。
【0103】取付フランジ85は、略矩形とされた板体
からなり、その中央部にカバー部83aが挿通される貫
通穴85aが設けられている。図14に拡大して示すよ
うに、取付フランジ85の貫通穴85aの周縁には、固
定部82b及びフランジ部83bが収納される円形の第
1の凹陥部85bと、次に述べるベースリング等が収納
される第2の凹陥部85cとが同心上に設けられてい
る。第1の凹陥部85bには、環状溝に収納された0−
リング89が設けられており、この0−リング89が固
定部82bの座面82b1に圧接される。
【0104】更に、固定部82b及びフランジ部83b
の外周縁には、断面L字状に形成されたパッキン90a
が装着されている。尚、フランジ部83bの下面に押し
パッキンを配置し、このパッキンをフランジ部83bで
押すことも可能であり、かかる構成とすることによりパ
ッキン90aが不要となる。
【0105】また、第2の凹陥部85cには、パッキン
90bとベースリング91とが収納されている。パッキ
ン90bはパッキン90aの上に載置され、ベースリン
グ91及びパッキン90bを貫通する固定ネジ92aの
締め込みによりこれらが取付フランジ85に固定されて
いる。そして、パッキン90bを介して作用するベース
リング91の押圧力によりパッキン90a及び0−リン
グ89が上下からフランジ部83b及び固定部82bに
圧接され、弾性的に挟持されている。
【0106】ランプ支持具84は、リング状をなすベー
スリング91と、このベースリング91の上端縁に固定
された同じくリング状をなす支持リング93と、虫やゴ
ミ等の侵入を防止するフィルタ94等を備えている。ベ
ースリング91の内周縁には上方に立ち上げられたリン
グ状の円筒部91aが設けられており、この円筒部91
aには周方向に適当な間隔をあけて複数の開口穴91b
が設けられている。この開口穴91bの外側にフィルタ
94がそれそれ貼着されている。そして、支持リング9
3の上に紫外線ランプ81のランプ固定板81cが載置
されており、このランプ固定板81cが固定ネジ92b
によって支持リング93に締付固定されている。
【0107】更に、ベースリング91の円筒部91aに
は、側方に突出する空気を流通させるためのノズル91
cが設けられている。このノズル91c及び複数のフィ
ルタ94によって空気がカバー本体82の内外に流動
し、その空気が外に流出する際にカバー本体82内の熱
が外部に放出される。これにより、紫外線ランプ81の
自然冷却が行われ、その温度上昇を抑制することができ
る。尚、ノズル91cにバキュウーム装置や送風装置を
接続し、カバー本体82内の空気を吸引したり、カバー
本体82内に空気を圧送することにより、カバー本体8
2内を強制的に冷却して、紫外線ランプ81の冷却効率
を高めることができる。
【0108】また、図11に示すように、取付フランジ
85には防護カバー86が着脱自在に取り付けられてい
る。図13に示すように、取付フランジ85は略正方形
とされていて、その四隅には適当な大きさの隙間を有す
る金網やパンチングボード等によって形成された通気部
86aが設けられている。また、防護カバー86は、下
面側が開口された四角形の箱体からなり、その底面を除
く5面は、適当な大きさの隙間を有する金網やパンチン
グボード等によって形成されている。この防護カバー8
6は、空気の通過を可能とすると共に虫やゴミ等の侵入
を防止する役目を有するもので、取付フランジ85の上
面全体を覆う構成とされている。
【0109】この防護カバー86は、側方から螺合され
る複数の止めネジ95によって締付固定自在とされてい
る。そして、防護カバー86の開口側の周縁部には、取
付フランジ85に対する深さ方向の位置決めをなす複数
の位置決め片86aが設けられている。更に、防護カバ
ー86には、受け口を内部に開口させた状態でソケット
96が取り付けられている。ソケット96には、電源に
接続される接続ケーブル96aの一端が接続されてい
る。このソケット96には、上述したランプコード87
の先端に取り付けられたコネクタ87が着脱可能に接続
されている。尚、上述したベースリング91と支持リン
グ93と固定ネジ92bとによって、紫外線ランプ81
のためのランプ支持手段が構成されている。
【0110】このような構成を有する紫外線照射装置8
0は、例えば、図14に示すように、貯水タンク98の
取付部98aに載置され、取付ボルト99等の固着手段
によって着脱可能に取り付けられる。そのため、取付フ
ランジ85には、取付ボルト99の軸部が挿通される複
数の挿通孔85dが設けられている。このように紫外線
照射装置80を貯水タンク98に取り付けると、紫外線
光源カバーの略全体がタンク内に挿入され、紫外線ラン
プ81のランプ部81aの略全体がタンク内に位置する
ことになる。このような構成を有する紫外線照射装置8
0によれば、上述した紫外線照射装置20,60及び7
0と同様の効果を得ることができる。
【0111】図18には、本発明に係る紫外線照射装置
の第5の実施例を示す。この第5の実施例に示す紫外線
照射装置100は、上述した第4の実施例におけるラン
プ支持具84及び防護カバー86の変形実施例を示す。
尚、図18において、図11に示した第4の実施例と同
一部分には同一の符号を付してそれらの説明は省略す
る。
【0112】この実施例に係るランプ支持具101は、
上述した図9に示す第3の実施例に係るスペーサブロッ
ク74を用いて紫外線ランプ81の放熱効果を高めるよ
うに構成したものである。ランプ支持具101は、取付
フランジ85に固定されるベースリング91と、このベ
ースリング91に取り付けられる支持リング93と、こ
の支持リング93に固定される複数(本実施例では4
個)のスペーサブロック74等から構成されている。即
ち、ランプ支持具101は、紫外線ランプ81のランプ
固定板81cと支持リング93との間に複数のスペーサ
ブロック74を介在させたものである。スペーサブロッ
ク74は、ランプ固定板81c及びスペーサブロック7
4を貫通する固定ネジ92bによって支持リング93に
固定されている。
【0113】また、防護カバー102は、下面を除く5
面が板材によって形成された四角形の箱体からなり、そ
の4面の側面には、適当な大きさの通気口(ルーファー
体)103がそれぞれ設けられている。各通気口103
の内側は、金網やパンチングボード等の通気性を有する
網部材104によって覆われており、これにより、空気
が内外に流通するのを可能とすると共に、雨や虫等が入
り込むのを防止又は抑制している。
【0114】この実施例によれば、上述した第3の実施
例と同様に、スペーサブロック74の高さを変えてベー
スリング93とランプ固定板81cとの間の開口部の大
きさを広狭調整することにより、カバー本体82の内外
に流通する空気量を変えて冷却効率を変えることができ
る。また、防護カバー102は、雨等が入り難い板材で
形成されているため、雨の掛かり易いところに設置され
る装置に用いて効果的である。尚、防護カバー86,1
02は、取付フランジ85の上に載置させて取り付ける
構成とすることもできる。
【0115】このように、本発明の紫外線照射装置に係
る紫外線光源カバーによれば、紫外線透過性フッ素樹脂
(FEP、PFA等)で形成されたカバー本体22,6
1,82の大部分をなすカバー部22a,61a,82
aが薄肉に形成されているため、カバー部22a,61
a,82aによる紫外線の透過率を高くして多量の紫外
線を透過させることができる。そのため、カバー部22
a,61a,82aによって遮られる紫外線の量を少な
くして、紫外線ランプ21,21A,81から放射され
る紫外線を多量に且つ効率良く外部に放射させることが
できる。そして、必要に応じてカバー部22a,61
a,82aには、凹凸を設けたり肉厚を変える等して強
度を強くした補強部を設けることにより、カバー本体2
2,61,82の強度を高めて十分な強度を付与するこ
とができる。
【0116】以上説明したが、本発明は上述した実施例
に限定して使用されるものではなく、上述した貯水タン
ク内の殺菌は勿論のこと、例えば、地下又は地上建物上
に設置された受水槽内の殺菌、ダクトの殺菌、清涼飲料
水や果汁飲料或いは加工食品等の殺菌、これら飲料等の
製造ラインに設置される洗浄装置、充填装置、冷却装
置、医療機械、半導体製造機、クリーンルーム、浴槽そ
の他各種の装置、機械、器具の殺菌、滅菌等に使用され
る紫外線光源カバー及び紫外線照射装置として用いて好
適なものである。このように、本発明は、その趣旨を逸
脱しない範囲で種々変更できるものである。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の紫外線光
源カバーによれば、パイプの一端を閉じ合わせて溶着す
ることによって密閉されたカバー部を形成し、他端に形
成した固定部によってカバー本体を所定位置に取り付け
る構成としたため、紫外線に強いフッ素樹脂系の紫外線
透過性樹脂を用いてカバー本体を形成することができ、
このカバー本体で紫外線光源を覆って保護することがで
きる。しかも、紫外線の透過率を高くして多量の紫外線
を透過させることができ、石英ガラスと違って蓄熱率が
低いために、石英ガラスよりも汚れや焼付け、乾燥が起
こり難い。従って、カバー部に蓄熱される紫外線(電磁
波)の量を少なくして、紫外線ランプから放射される紫
外線を多量に且つ効率良く外部に放射させることがで
き、表面の乾燥や焼付け、汚れの付着を減少させること
ができるという効果を得ることができる。
【0118】また、本出願の紫外線照射装置によれば、
紫外線に強いフッ素樹脂系の紫外線透過性樹脂を用いて
紫外線光源カバーを形成し、この紫外線光源カバーを用
いて紫外線光源を覆う構成としたため、外部からの入力
等によっても紫外線光源カバーが破壊され難く、紫外線
光源をしっかりと保護することができる。更に、必要に
応じてカバー部に、凹凸を設けたり肉厚を変える等して
強度を強くした補強部を設けることにより、カバー本体
の強度を高めて十分な強度を付与することができ、外力
に対して損傷のし難い紫外線光源カバーを有する紫外線
照射装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紫外線照射装置の第1の実施例を示す
もので、中央部分を縦方向に断面した説明図である。
【図2】図1に示す紫外線照射装置の正面図である。
【図3】図1に示す紫外線照射装置に係るカバー本体を
示すもので、同図Aは正面図、同図Bは縦断面図、同図
Cは底面図である。
【図4】図1に示す紫外線照射装置を取り付けるための
クランプバンドを示す平面図である。
【図5】図4に示すクランプバンドを縦方向に断面した
説明図である。
【図6】本発明の紫外線照射装置の第2の実施例を示す
もので、中央部分を縦方向に断面した説明図である。
【図7】図6に示す紫外線照射装置に係るランプ支持具
の一部を分解して断面して示す説明図である。
【図8】図6に示す紫外線照射装置の要部を拡大して示
す説明図である。
【図9】本発明の紫外線照射装置の第3の実施例を示す
もので、中央部分を縦方向に断面した説明図である。
【図10】図9に示す紫外線照射装置に係るランプ支持
具を分解して示す説明図である。
【図11】本発明の紫外線照射装置の第4の実施例を示
すもので、中央部分から右半分を縦方向に断面した説明
図である。
【図12】図11に示す紫外線照射装置の平面図であ
る。
【図13】図11に示す紫外線照射装置の底面図であ
る。
【図14】図11に示す紫外線照射装置の要部を拡大し
て示す説明図である。
【図15】図11に示す紫外線照射装置に係るカバー本
体を示すもので、中央部分から右半分を縦方向に断面し
た説明図である。
【図16】図15に示すカバー本体のS−S線断面図で
ある。
【図17】図15及び図16に示すカバー本体の要部を
示すもので、同図Aは図15のT部分を拡大した断面
図、同図Bは図15のU部分を拡大した断面図、同図C
は図15のV部分を拡大した断面図、同図Dは図16の
W部分を拡大した断面図である。
【図18】本発明の紫外線照射装置の第5の実施例を示
すもので、中央部分から右半分を縦方向に断面した説明
図である。
【図19】本発明の紫外線照射装置に係る紫外線ランプ
の他の実施例を示すもので、同図Aは正面図、同図Bは
側面図、同図Cは平面図である。
【図20】従来の紫外線照射装置の第1の例を示す縦断
面図である。
【図21】従来の紫外線照射装置の第2の例を示す縦断
面図である。
【符号の説明】
20,60,70,80,100 紫外線照射装置、
21,21A,81紫外線ランプ、 21a,81a
ランプ部、 22a,61a,82b カバー部、 2
2b,61b,82b 固定部(固定手段)、 22d
接合部、23,63,71,84,101 ランプ支
持具、 24,66,72,85取付フランジ、 27
a ネジ部(固定手段)、 28 環状溝(補強部)、
32 金網リング、 34 キャップナット、 36,
91c ノズル、 37保護枠体(補強部材)、 50
クランプバンド(取付具)、 61,82カバー本
体、 62,83 保護金網、 73 ベースプレー
ト、 74 スペーサブロック、 75,81c ラン
プ固定板、 76 紫外線遮蔽カバー、86,102
防護カバー、 91 ベースリング、 93 支持リン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F21V 29/00 F21V 29/00 Z // F21W 131:305 F21W 131:305 131:40 131:40 F21Y 111:00 F21Y 111:00 (72)発明者 小路 雄也 東京都渋谷区本町3丁目49番16号 株式会 社豊振科学産業所内 (72)発明者 小路 千恵子 東京都渋谷区本町3丁目49番16号 株式会 社豊振科学産業所内 Fターム(参考) 3K011 AA01 EC01 ED01 ED02 GA00 3K014 AA04 MA02 MA04 MA05 MA08 4D037 AA02 AB03 BA18 4G075 AA15 AA51 BA05 CA33 FB12 FC04

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外線を放射する紫外線光源を覆うカバ
    ー本体を有し、当該カバー本体がフッ素樹脂の主鎖の一
    部の炭素原子に置換基が結合された構造を有する紫外線
    を透過する紫外線透過性樹脂で形成された紫外線光源カ
    バーにおいて、 上記カバー本体は、適当な長さに形成されたパイプの一
    端を閉じ合わせて溶着することにより形成されるカバー
    部と、当該パイプの他端に形成される固定手段を有する
    固定部とを設けてなることを特徴とする紫外線光源カバ
    ー。
  2. 【請求項2】 上記カバー本体の少なくとも上記カバー
    部は、肉厚を略均一として凹凸の無い平滑面とするか又
    は凹凸の有る凹凸面として形成したことを特徴とする請
    求項1記載の紫外線光源カバー。
  3. 【請求項3】 上記カバー本体の少なくとも上記カバー
    部は、肉厚に変化を持たせて肉厚部を補強部として形成
    するか又は凹凸を設けて凹凸部を補強部として形成した
    ことを特徴とする請求項1記載の紫外線光源カバー。
  4. 【請求項4】 上記カバー本体の上記固定部に基端が固
    定されると共に当該基端に連続する先端側が上記カバー
    部内に挿入されて当該カバー部の所定以上の弾性変形を
    防止する補強部材を設けたことを特徴とする請求項1記
    載の紫外線光源カバー。
  5. 【請求項5】 上記固定部の上記固定手段は、上記カバ
    ー本体が取り付けられる取付具のねじ部に螺合されるね
    じ部であることを特徴とする請求項1記載の紫外線光源
    カバー。
  6. 【請求項6】 上記固定部の上記固定手段は、上記カバ
    ー本体が取り付けられる取付具の基準面に取り付けるた
    めのフランジ部であることを特徴とする請求項1記載の
    紫外線光源カバー。
  7. 【請求項7】 上記補強部は、上記カバー部に設けられ
    且つ周方向に連続する一又は二以上の環状溝又は環状凸
    条からなることを特徴とする請求項3記載の紫外線光源
    カバー。
  8. 【請求項8】 上記補強部は、上記カバー部に設けられ
    且つ周方向と交差する方向に連続する螺旋状溝又は螺旋
    状凸条からなることを特徴とする請求項3記載の紫外線
    光源カバー。
  9. 【請求項9】 上記補強部は、上記カバー部に設けられ
    且つ周方向と略直交する方向に延在された一又は二以上
    の突条又は溝からなることを特徴とする請求項3記載の
    紫外線光源カバー。
  10. 【請求項10】 上記補強部は、上記カバー部に設けた
    多数の球面状の凹部又は凸部からなることを特徴とする
    請求項3記載の紫外線光源カバー。
  11. 【請求項11】 上記カバー本体には、上記紫外線光源
    から放射される熱を外部に逃がすための冷却用通路を設
    けたことを特徴とする請求項1記載の紫外線光源カバ
    ー。
  12. 【請求項12】 上記紫外線透過性樹脂は、四フッ化エ
    チレンと六フッ化プロピレンの共重合体であって、主鎖
    の炭素に結合するフッ素原子の一部をトリフルオロメチ
    ル基(−CF3 )で置換するか、又はテトラフルオロエ
    チレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルの共重合
    体であって、主鎖の炭素に結合するフッ素原子の一部を
    パーフルオロアルコキシ基(−O−Rf)で置換したフ
    ッ素樹脂であることを特徴とする請求項1記載の紫外線
    光源カバー。
  13. 【請求項13】 紫外線を放射する紫外線光源と、 上記紫外線光源を覆う紫外線光源カバーと、を備え、 上記紫外線光源カバーがフッ素樹脂の主鎖の一部の炭素
    原子に置換基が結合された構造を有する紫外線を透過す
    る紫外線透過性樹脂で形成された紫外線照射装置におい
    て、 上記紫外線光源カバーは、適当な長さに形成されたパイ
    プの一端を閉じ合わせて溶着することにより形成される
    カバー部と、当該パイプの他端に形成される固定手段を
    有する固定部とを設けてなることを特徴とする紫外線照
    射装置。
  14. 【請求項14】 上記紫外線光源カバーの少なくとも上
    記カバー部は、肉厚を略均一として凹凸の無い平滑面と
    するか又は凹凸の有る凹凸面として形成したことを特徴
    とする請求項13記載の紫外線照射装置。
  15. 【請求項15】 上記紫外線光源カバーの少なくとも上
    記カバー部は、肉厚に変化を持たせて肉厚部を補強部と
    して形成するか又は凹凸を設けて凹凸部を補強部として
    形成したことを特徴とする請求項13記載の紫外線照射
    装置。
  16. 【請求項16】 上記紫外線光源カバーには、上記固定
    部に基端が固定されると共に当該基端に連続する先端側
    が上記カバー部内に挿入されて当該カバー部の所定以上
    の弾性変形を防止する補強部材を設けたことを特徴とす
    る請求項13記載の紫外線照射装置。
  17. 【請求項17】 上記固定部の上記固定手段は、上記紫
    外線光源カバーが取り付けられる取付具のねじ部に螺合
    されるねじ部であることを特徴とする請求項13記載の
    紫外線照射装置。
  18. 【請求項18】 上記固定部の上記固定手段は、上記紫
    外線光源カバーが取り付けられる取付具の基準面に取り
    付けるためのフランジ部であることを特徴とする請求項
    13記載の紫外線照射装置。
  19. 【請求項19】 上記補強部は、上記紫外線光源カバー
    に設けられ且つ周方向に連続する一又は二以上の環状溝
    又は環状凸条からなることを特徴とする請求項15記載
    の紫外線照射装置。
  20. 【請求項20】 上記補強部は、上記紫外線光源カバー
    に設けられ且つ周方向と交差する方向に連続する螺旋状
    溝又は螺旋状凸条からなることを特徴とする請求項15
    記載の紫外線照射装置。
  21. 【請求項21】 上記補強部は、上記紫外線光源カバー
    に設けられ且つ周方向と略直交する方向に延在された一
    又は二以上の突条又は溝からなることを特徴とする請求
    項15記載の紫外線照射装置。
  22. 【請求項22】 上記補強部は、上記紫外線光源カバー
    に設けた多数の球面状の凹部又は凸部からなることを特
    徴とする請求項15記載の紫外線照射装置。
  23. 【請求項23】 上記紫外線光源カバーには、上記紫外
    線光源から放射される熱を外部に逃がすための冷却用通
    路を設けたことを特徴とする請求項13記載の紫外線照
    射装置。
  24. 【請求項24】 上記紫外線光源カバーには、上記紫外
    線光源から放射される熱を外部に逃がすための冷却用通
    路と、上記冷却用通路に冷却媒体を強制的に通過させて
    上記紫外線光源カバー内の熱を外部に放出させる強制冷
    却手段とを設けたことを特徴とする請求項13記載の紫
    外線照射装置。
  25. 【請求項25】 上記紫外線光源は、通電することによ
    り紫外線が放射されるランプ部と、このランプ部を固定
    支持するランプ固定具と、このランプ固定具を着脱自在
    に固定することにより上記ランプ部を所定位置に支持す
    るランプ支持手段とを有することを特徴とする請求項1
    3記載の紫外線照射装置。
JP2001253353A 2001-08-23 2001-08-23 紫外線光源カバー及び紫外線照射装置 Expired - Lifetime JP4667671B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001253353A JP4667671B2 (ja) 2001-08-23 2001-08-23 紫外線光源カバー及び紫外線照射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001253353A JP4667671B2 (ja) 2001-08-23 2001-08-23 紫外線光源カバー及び紫外線照射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003068119A true JP2003068119A (ja) 2003-03-07
JP4667671B2 JP4667671B2 (ja) 2011-04-13

Family

ID=19081700

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001253353A Expired - Lifetime JP4667671B2 (ja) 2001-08-23 2001-08-23 紫外線光源カバー及び紫外線照射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4667671B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004337723A (ja) * 2003-05-14 2004-12-02 Hoshin Kagaku Sangyosho:Kk 紫外線照射装置
JP2006263609A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Hoshin Kagaku Sangyosho:Kk 電磁波照射装置
JP2012192335A (ja) * 2011-03-16 2012-10-11 Miura Co Ltd 水殺菌ランプユニット
JP2014086234A (ja) * 2012-10-23 2014-05-12 Beat Sonic:Kk Led電球
JP2018508940A (ja) * 2015-02-12 2018-03-29 フィリップス ライティング ホールディング ビー ヴィ 熱伝導流体を備える照明装置
CN108609688A (zh) * 2018-02-28 2018-10-02 深圳市海司恩科技有限公司 一种水杀菌装置
CN110813213A (zh) * 2019-10-24 2020-02-21 刘金丽 一种调节led灯距的光照反应装置
JP2022503401A (ja) * 2018-08-31 2022-01-12 ハイテコン エージー 流体を消毒するためのデバイス用アセンブリ、製作方法、消毒デバイス、及び消費点で消毒された流体を分配するためのデバイス
WO2024060704A1 (zh) * 2022-09-21 2024-03-28 浙江钻邦水处理设备有限公司 一种具有断电保护功能的紫外线杀菌器

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101945504B1 (ko) * 2018-04-02 2019-02-08 서울바이오시스 주식회사 자외선 led를 이용한 휴대용 정수 시스템

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6218905U (ja) * 1985-07-19 1987-02-04
JPH01195859A (ja) * 1988-01-29 1989-08-07 Houshin Kagaku Sangiyoushiyo:Kk 貯蔵タンク内の殺菌装置
JPH09180687A (ja) * 1995-11-27 1997-07-11 Patent Treuhand Ges Elektr Gluehlamp Mbh 白熱電球及びその製造方法並びに減光フード
JP2000173447A (ja) * 1998-12-04 2000-06-23 Hoshin Kagaku Sangyosho:Kk 紫外線透過性保護カバー
JP2000254210A (ja) * 1999-03-12 2000-09-19 Tacmina Corp 殺菌灯および給液装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6218905U (ja) * 1985-07-19 1987-02-04
JPH01195859A (ja) * 1988-01-29 1989-08-07 Houshin Kagaku Sangiyoushiyo:Kk 貯蔵タンク内の殺菌装置
JPH09180687A (ja) * 1995-11-27 1997-07-11 Patent Treuhand Ges Elektr Gluehlamp Mbh 白熱電球及びその製造方法並びに減光フード
JP2000173447A (ja) * 1998-12-04 2000-06-23 Hoshin Kagaku Sangyosho:Kk 紫外線透過性保護カバー
JP2000254210A (ja) * 1999-03-12 2000-09-19 Tacmina Corp 殺菌灯および給液装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004337723A (ja) * 2003-05-14 2004-12-02 Hoshin Kagaku Sangyosho:Kk 紫外線照射装置
JP2006263609A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Hoshin Kagaku Sangyosho:Kk 電磁波照射装置
JP4551797B2 (ja) * 2005-03-24 2010-09-29 株式会社豊振科学産業所 電磁波照射装置
JP2012192335A (ja) * 2011-03-16 2012-10-11 Miura Co Ltd 水殺菌ランプユニット
JP2014086234A (ja) * 2012-10-23 2014-05-12 Beat Sonic:Kk Led電球
US8882303B2 (en) 2012-10-23 2014-11-11 Beat-Sonic Co., Ltd. LED lamp
JP2018508940A (ja) * 2015-02-12 2018-03-29 フィリップス ライティング ホールディング ビー ヴィ 熱伝導流体を備える照明装置
CN108609688A (zh) * 2018-02-28 2018-10-02 深圳市海司恩科技有限公司 一种水杀菌装置
JP2022503401A (ja) * 2018-08-31 2022-01-12 ハイテコン エージー 流体を消毒するためのデバイス用アセンブリ、製作方法、消毒デバイス、及び消費点で消毒された流体を分配するためのデバイス
CN110813213A (zh) * 2019-10-24 2020-02-21 刘金丽 一种调节led灯距的光照反应装置
WO2024060704A1 (zh) * 2022-09-21 2024-03-28 浙江钻邦水处理设备有限公司 一种具有断电保护功能的紫外线杀菌器

Also Published As

Publication number Publication date
JP4667671B2 (ja) 2011-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10525154B2 (en) Ultraviolet treatment of region
US10301195B2 (en) Ultraviolet transparent enclosure
US10099944B2 (en) Ultraviolet transparent enclosure
JP2003068119A (ja) 紫外線光源カバー及び紫外線照射装置
JP6936289B2 (ja) 煙感知器シールドおよび関連する方法
US20100133807A1 (en) Sterile connector systems
EP1622651B1 (en) Modular, high volume, high pressure liquid disinfection using uv radiation
JP6698496B2 (ja) 紫外光照射装置
JP6868018B2 (ja) 紫外線照射装置
JP2006231030A (ja) 紫外線透過窓を有するごみ収集筒及びそれを備えた真空掃除機
CN110740977A (zh) 流体杀菌装置
KR20210121237A (ko) 자외선 소독 시스템
KR101643019B1 (ko) 방사 모듈의 제조 방법
CN212669271U (zh) 一种紫外杀菌装置
JP4791940B2 (ja) 紫外線ランプ及び紫外線照射装置
CN214360380U (zh) 一种紫外杀菌装置
JP4343583B2 (ja) 紫外線照射装置
KR102265944B1 (ko) 자외선 살균처리가 가능한 분말 처리 장치
EP2399870B1 (en) Ultraviolet sterilization filter
JP4382185B2 (ja) 殺菌灯および給液装置
CN219991229U (zh) 流体处理装置
CN109019763A (zh) 一种紫外线消毒设备
JP2023135922A (ja) 紫外線反射層
CN220766597U (zh) 流体处理装置
FR2536677A1 (fr) Systeme perfectionne d'etancheite dans un appareil chimique entre une enceinte en materiau cassant et des parties metalliques

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20040218

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080620

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100608

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100715

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101228

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110112

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4667671

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term