JP2004337347A - 医用画像情報処理装置及び画像サーバ - Google Patents
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Abstract
【課題】一連の画像を表示する際に、それらの画像のグループ分け又は画像の順番を自動的に変更し、医用画像撮影装置に依存せずに一定の態様で画像を表示することを可能とする。
【解決手段】この医用画像情報処理装置は、画像の表示態様を変更することが必要な画像データに関する情報及びその変更方法に関する情報を記録する記録手段43と、入力された画像データに付随する画像構成情報に基づいて記録手段を検索することにより、入力された画像データについて画像の表示態様を変更することが必要であるか否かを判定する判定手段41aと、画像の表示態様を変更することが必要であると判定された画像データに付随する画像構成情報を、記録手段に記録されている変更方法に関する情報を用いて変更する変更手段41b及び41cとを具備する。
【選択図】 図2
【解決手段】この医用画像情報処理装置は、画像の表示態様を変更することが必要な画像データに関する情報及びその変更方法に関する情報を記録する記録手段43と、入力された画像データに付随する画像構成情報に基づいて記録手段を検索することにより、入力された画像データについて画像の表示態様を変更することが必要であるか否かを判定する判定手段41aと、画像の表示態様を変更することが必要であると判定された画像データに付随する画像構成情報を、記録手段に記録されている変更方法に関する情報を用いて変更する変更手段41b及び41cとを具備する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医用画像撮影システムにおいて診断目的の放射線撮影等によって得られた一連の画像を表す画像データを、それらの画像の構成を表す画像構成情報と共に入力し、画像の表示態様を変更するために画像構成情報を処理するための医用画像情報処理装置に関する。また、本発明は、画像構成情報を処理すると共に、画像データ及び画像構成情報を記録するための画像サーバに関する。なお、本願において、放射線とはX線、α線、β線、γ線、紫外線等の一般的な放射線に加えて、電子線等の粒子線や電磁波を含む広義の放射線を指すものとする。
【0002】
【従来の技術】
従来より、放射線を用いた撮影方法は様々な分野で利用されており、特に医療分野においては、診断のための最も重要な手段の一つとなっている。最初のX線写真が実現されてから、X線写真法は数々の改良を重ねられ、現在では蛍光スクリーンとX線フィルムを組み合わせた方法が主流となっている。一方、近年においては、輝尽性蛍光体を用いた放射線撮影方法が確立され、従来のX線写真法に置き換わるものとして注目されている。さらに、医療用画像診断に用いられる装置として、X線CT(computed tomography:コンピュータ断層撮影)や超音波、MR(magnetic resonance:磁気共鳴)等を利用した、様々なディジタル化された装置が実用化されており、病院内での診断情報処理システム等の構築が進められようとしている。
【0003】
MRを利用した医用画像撮影方法は、体内に多く存在する水素原子中の原子核(以下、プロトンという)の磁気共鳴を利用して画像データを得るものである。静磁場中におけるプロトンのスピンは、同一方向に揃い、プロトンは、その方向を軸とした歳差運動を行う。ここで、歳差運動と同一の周波数の電磁波をプロトンに照射することにより、共鳴が起き、プロトンはエネルギーを吸収する。このエネルギーは、電磁波の照射を止めることにより、プロトンから放出されるので、その放出されたエネルギーを検知し、そのエネルギーの減衰時間等に基づいて生成された信号を処理することによって、画像データが得られる。この画像データを適切に処理した後、CRT等のディスプレイに出力したり、レーザプリンタ等によりフィルムに印刷して、医用画像を可視画像として表示することができる。
【0004】
このように、MRを利用した医用画像撮影方法は、安全性が高く、また、造影剤を用いずに血液やリンパ液などの流れを画像化できるので副作用がない。さらに、X線撮影のように所望の撮影部位が骨等によって隠されることがなく、任意の撮影部位を撮影することができる。このようにして得られた画像データに適切な画像処理を施すことによって、様々な撮影条件の下でも定常的に良質な画像を提供することが可能である。
【0005】
MRを利用した医用画像撮影装置(以下、MR装置という)を用いて得られた画像データは、医用画像処理装置又は画像サーバのメモリやハードディスク等に保存され、「患者」、「検査」、「シリーズ」及び「画像」といった階層化の概念によってグループ化されて管理される。ここで、「検査」とは、患者に対して行われる医療検査を示す概念であり、撮影日付、撮影部位及び撮影角度が異なれば、異なった医療検査である。
【0006】
また、「シリーズ」とは、MR装置や、CT装置等を用いた一連の撮影において収集される画像のグループを示す概念である。例えば、MR画像の場合には、1回の撮影で4〜10の画像が生成され、これらの画像をまとめてシリーズと呼ぶ。
【0007】
しかしながら、MR装置のダブル(デュアル)エコーと呼ばれる撮影法等においては、画像生成時に、2種類の画像が生成される。これら2種類の画像も、同一のシリーズ画像として管理されるため、1つのシリーズにおいて、種類の異なる画像が混在していた。また、シリーズ及び画像情報に基づいて、画像がディスプレイに表示されるため、種類の異なる画像が混在した状態で表示されるという問題があった。
【0008】
図11は、従来の医用画像撮影システムにおいて、種類の異なる画像が混在したシリーズの画像を表示する例について説明するための図である。図11に示すように、画像生成モダリティ(MR装置等)で生成された一連の検査におけるシリーズには、種類A(A1〜A4)と、種類B(B1〜B4)とで表す2種類の画像が混在している。画像サーバは、これらのシリーズ画像を同一グループとして記録する。
【0009】
画像サーバには、異なる種類の画像が、同一グループとして記録されているため、画像サーバに記録された画像を表示する画像表示端末には、種類Aと種類Bの画像が混在した状態で表示されていた。
【0010】
また、通常、画像は、画像の付帯情報に含まれるイメージナンバーの順番に並べて表示されるが、メーカにより、シリーズ内の各画像に割り当てられるイメージナンバーの順番が異なるため、同一検査においても、使用された画像生成モダリティにより、表示する画像の順番が異なるという問題があった。
【0011】
図12は、従来の医用画像撮影システムにおいて、複数の画像生成モダリティによって得られた画像を表示する例について説明するための図である。画像生成モダリティM1で生成された一連の検査におけるシリーズの画像A1〜A4は、生成された順にイメージナンバーが割り当てられている。しかし、画像生成モダリティM2で生成された一連の検査におけるシリーズの画像A1〜A4は、生成された順の逆にイメージナンバーが割り当てられている。画像サーバは、画像生成モダリティM1及びM2で生成されたシリーズ画像を、それぞれグループ化して記録する。
【0012】
ここで、画像表示端末は、イメージナンバーの順番で画像を表示するため、図12に示すように、画像生成モダリティM1において生成された画像を表示する順番と、画像生成モダリティM2において生成された画像を表示する順番とは異なっていた。
【0013】
関連する技術として、下記の特許文献1には、データベースファイルの無駄がほとんどなく効率的かつ小容量で済み、表示順設定プログラムを共有化できる画像保存システムについて述べられている。
【0014】
この画像保存システムにおいては、表示順設定共通プログラム40が、各撮影装置で得られた項目が格納されているデータベースファイルを読み込み、MRI項目名・形式定義ファイル41、CT項目名・形式ファイル42、及び、表示順手順定義ファイル43に基づいて表示順序を決定している。しかしながら、表示順序を決定して表示する際に、使用された撮影装置に基づいて表示順序を決定する必要がある。
【0015】
【特許文献1】
特開平5−28233号公報(第3,4頁、図5)
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、上記の点に鑑み、本発明は、一連の画像を表示する際に、それらの画像のグループ分け又は画像の順番を自動的に変更し、医用画像撮影装置に依存せずに一定の態様で画像を表示することを可能とする医用画像情報処理装置、及び、画像サーバを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る医用画像情報処理装置は、医用画像撮影システムにおいて診断目的の撮影によって得られた一連の画像を表す画像データを、それらの画像の構成を表す画像構成情報と共に入力し、画像の表示態様を変更するために画像構成情報を処理するための医用画像情報処理装置であって、画像の表示態様を変更することが必要な画像データに関する情報及びその変更方法に関する情報を記録する記録手段と、入力された画像データに付随する画像構成情報に基づいて記録手段を検索することにより、入力された画像データについて画像の表示態様を変更することが必要であるか否かを判定する判定手段と、画像の表示態様を変更することが必要であると判定された画像データに付随する画像構成情報を、記録手段に記録されている変更方法に関する情報を用いて変更する変更手段とを具備する。
【0018】
また、本発明に係る画像サーバは、医用画像撮影システムにおいて診断目的の撮影によって得られた一連の画像を表す画像データを、それらの画像の構成を表す画像構成情報と共に入力し、画像の表示態様を変更するために画像構成情報を処理すると共に、画像データ及び画像構成情報を記録するための画像サーバであって、画像の表示態様を変更することが必要な画像データに関する情報及びその変更方法に関する情報を記録すると共に、画像データ及び画像構成情報を記録する記録手段と、入力された画像データに付随する画像構成情報に基づいて記録手段を検索することにより、入力された画像データについて画像の表示態様を変更することが必要であるか否かを判定する判定手段と、画像の表示態様を変更することが必要であると判定された画像データに付随する画像構成情報を、記録手段に記録されている変更方法に関する情報を用いて変更する変更手段とを具備する。
【0019】
本発明によれば、一連の画像を表す画像データに付随して入力された画像構成情報に基づいて、画像の表示態様を変更することが必要な画像データに関する情報及びその変更方法に関する情報を記録する記録手段を検索することにより、画像の構成を表す画像構成情報を変更するので、一連の画像を表示する際に、それらの画像のグループ分け又は画像の順番を自動的に変更し、医用画像撮影装置に依存せずに一定の態様で画像を表示することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る医用画像情報処理装置を含む医用画像撮影システムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、この医用画像撮影システムは、放射線科情報管理システム(radiology information system:RIS)1と、受付端末2と、各種の装置3a〜6bとを、ネットワークN1を介して接続することにより構成される。
【0021】
RIS1は、放射線撮影を用いた検査に関する様々な業務の遂行を管理するために用いられる。また、受付端末2は、被検者である患者の氏名や患者ID等の患者情報、及び、撮影部位等を表す撮影メニューや検査IDや検査日等の検査情報を入力するために用いられる。
【0022】
また、医用画像撮影システムに設置される医用画像撮影装置3a、3bは、MRを利用して撮影を行うことにより画像データを生成し、医用画像情報処理装置4は、医用画像撮影装置3a、3bから入力された画像データ、及び、画像データに付された画像付帯情報に対して各種の処理を施す。また、画像サーバ5は、医用画像情報処理装置4において各種の処理を施された画像データ及び画像構成情報を記録し、画像表示端末6a、6bは、画像サーバ5に記録された画像データ及び画像付帯情報に基づいて、医用画像を表示する。
【0023】
図2は、図1に示す医用画像情報処理装置の詳細な構成を示すブロック図である。図2に示すように、医用画像情報処理装置4は、各種の命令やデータを入力するために用いられる入力部40と、中央演算装置(以下、CPUという)41と、医用画像撮影装置3a、3bから入力された画像データ及び画像付帯情報等を一旦記憶するメモリ42と、記録媒体としてのハードディスク43と、ハードディスク制御部44と、表示部45と、ネットワークインタフェース46とを含んでいる。これらは、バスラインBL1を介して相互に接続されている。また、CPU41は、バスラインBL1及びネットワークインタフェース46を介して、ネットワークN1に接続されている。
【0024】
ハードディスク43は、各種のDB(data base:データベース)43a〜43cと、CPU41に動作を行わせるためのソフトウェア(プログラム)43dとを記録する。ハードディスク43に記録される各種のDBとしては、変更判定用DB43a、シリーズ分割用DB43b、画像順変更用DB43cが該当する。なお、記録媒体としては、内蔵のハードディスク43以外に、外付けハードディスク、フレキシブルディスク、MO、MT、RAM、CD−ROM、又は、DVD−ROM等を用いることもできる。
【0025】
次に、各種のDBについて説明する。変更判定用DB43aは、画像付帯情報の中に含まれている画像構成情報に基づいて、シリーズの分割や画像順を変更する必要性の有無、及び、その変更方法を判定するために用いられる。図3は、変更判定用DBに格納されている情報を示す図である。図3に示すように、変更判定用DB43aには、画像構成情報の変更が必要な検査に関する情報が格納されており、また、そのような検査に対応する変更の種類及びタイプが格納されている。
【0026】
画像構成情報の変更が必要な検査は、「装置名」、「検査項目」、「識別用DICOM(digital imaging and communications in medicine)タグ番号」、及び、「DICOMダグの値」の組み合わせで決定される。なお、DICOMとは、様々なメーカの装置間で、画像及び他の医療情報をディジタル通信することを可能にする工業標準規格である。
【0027】
ここで、「装置名:MR−01」、「検査項目:心臓」、「識別用DICOMタグ番号:(0018,0024)」、及び、「DICOMタグの値:double echo(ダブルエコーを表す値)」の組み合わせの検査においては、シリーズの分割が必要であり、分割の変更方法をタイプNo.1とする。
【0028】
DICOMタグ番号:(0018,0024)には、スキャン方法を識別するための値が格納され、その値がdouble echo(ダブルエコーを表す値)の場合に、シリーズの分割が行われる。また、「装置名:MR−03」、及び、「検査項目:頭部」の組み合わせの検査においては、画像順の変更が必要であり、画像順の変更方法をタイプNo.1とする。
【0029】
シリーズ分割用DB43bは、シリーズを分割する方法を設定するために用いられる。図4は、シリーズ分割用DBに格納されている情報を示す図である。図4に示すように、シリーズ分割用DB43bには、シリーズの分割において用いられる各タイプの変更方法が格納されている。ここで、「タイプNo.1」の変更方法においては、「識別用DICOMタグ番号:(0018,0086)」の値を参照し、「タイプNo.2」の変更方法においては、シリーズを3分割する。DICOMタグ番号:(0018,0086)には、各画像データを生成したエコーを識別するための値が格納され、その値により、2種類の画像における種別の判断が行われる。
【0030】
画像順変更用DB43cは、画像順を変更する方法を設定するために用いられる。図5は、画像順変更用DBに格納されている情報を示す図である。図5に示すように、画像順変更用DB43cには、画像順を変更する方法を設定するために用いられる各タイプの変更方法が格納されている。ここで、「タイプNo.1」の変更方法においては、シリーズ画像における「変更DICOMタグ番号:(0020,0013)」の値を逆の順番にし、「タイプNo.2」の変更方法においては、「変更基準用DICOMタグ番号:(0020,1041)」の情報の順番で「変更DICOMタグ番号:(0020,0013)」の値を書き換える。
【0031】
DICOMタグ番号:(0020,0013)には、1シリーズ内の画像を識別する値が格納され、通常は、この値の順に画像を表示する。しかし、DICOMの定義におけるDICOMタグ番号:(0020,0013)の値は、順番を示す情報ではない。そのため、例外的な装置を用いた場合においては、別の情報で画像の表示順を決定する必要がある。そこで、本実施形態においては、画像の相対的な位置を示す情報を格納するDICOMタグ番号:(0020,1041)の値を用いて、画像を表示する順番を変更する。
【0032】
次に、図2に示すCPU41とソフトウェア(プログラム)とによって構成される機能ブロック41a〜41dについて説明する。
変更判定部41aは、医用画像撮影装置3a、3bから入力されてメモリ42に記憶されている付帯情報の中に含まれている画像構成情報、及び、変更判定用DB43aに格納されている内容に基づいて、シリーズの分割又は画像順の変更が必要であるか否かを判定し、必要がある場合には、シリーズを分割するタイプ、又は、画像順を変更するタイプを判定する。
【0033】
変更方法設定部41bは、変更判定部41aにおいて判定された、シリーズを分割するタイプ、及び、シリーズ分割用DB43bに格納されている情報に基づいて、シリーズの分割方法を設定する。また、変更方法設定部41bは、画像順を変更するタイプ、及び、画像順変更用DB43cに格納されている情報に基づいて、画像順の変更方法を設定する。画像構成情報変更部41cは、変更方法設定部41bで設定された方法に基づいて、画像構成情報を変更する。
【0034】
画像処理部41dは、医用画像撮影装置3a、3bから入力され、一旦メモリ42に記憶された画像データに各種の画像処理を施す。これにより、画像処理が施された画像データが、メモリ42に一旦記憶された画像データと置き換えて記憶される。なお、画像データに画像処理を施す医用画像処理装置を別途設ける等により、画像処理部41dを省略しても良い。
【0035】
次に、図1〜図6を参照しながら、医用画像情報処理装置の動作について説明する。図6は、医用画像情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
まず、図6に示すステップS1〜S3において、変更判定部41aが、医用画像撮影装置3a、3bから入力されてメモリ42に記憶されている画像データについて、画像の表示態様を変更することが必要であるか否かを判定する。
【0036】
まず、ステップS1において、画像データと共に入力されてメモリ42に記憶されている画像付帯情報の中に含まれている画像構成情報における「装置名」及び「検査項目」の組み合わせと一致する組み合わせが、変更判定用DB43aに格納されているか否かを、変更判定部41aが判定する。
【0037】
例えば、変更判定用DB43aに格納されている情報が、図3に示すものである場合において、メモリ42に記憶されている画像構成情報の装置名が「MR−01」、及び、検査項目が「心臓」である場合には、変更判定用DB43aに格納されている情報の中に、一致する組み合わせが存在すると判定される。
【0038】
また、メモリ42に記憶されている画像構成情報の装置名が「MR−03」、検査項目が「頭部」である場合においても、変更判定部41aが、変更判定用DB43aに格納されている情報の中に、一致する組み合わせが存在すると判定される。
【0039】
ここで、一致する組み合わせが存在しない場合には、画像構成情報の変更処理を終了する。一致する組み合わせが存在する場合には、ステップS2に移行して、変更判定用DB43aに格納されている情報の中に、メモリ42に記憶されている「装置名」及び「検査項目」に対応する識別用DICOMタグ番号が存在するか否かを、変更判定部41aが判定する。
【0040】
例えば、変更判定部41aは、メモリ42に記憶されている画像構成情報の装置名が「MR−01」、及び、検査項目が「心臓」である場合には、識別用DICOMタグ番号が「(0018,0024)」として格納されていると判定して識別用DICOMタグ番号を取得し、メモリ42に記憶されている画像構成情報の装置名が「MR−03」、検査項目が「頭部」である場合には、識別用DICOMタグ番号が格納されていないと判定する。
【0041】
ここで、識別用DICOMタグ番号が格納されている場合には、ステップS3に移行し、識別用DICOMタグ番号が格納されていない場合には、ステップS4に移行する。
【0042】
ステップS3において、変更判定部41aは、ステップS2において取得された識別用DICOMタグ番号で指定され、メモリ42に記憶されているDICOMタグの値と、変更判定用DB43aに格納されているDICOMタグの値とが一致するか否かを判定する。例えば、変更判定部41aは、DICOMタグ番号(0018,0024)で指定される画像構成情報のDICOMタグの値が「double echo(ダブルエコーを表す値)」であるか否かを判定する。
【0043】
ここで、DICOMタグの値が一致する場合には、ステップS4に移行し、DICOMタグの値が一致しない場合には、画像構成情報の変更処理を終了する。これにより、ステップS1〜S3において、画像構成情報の変更が必要な検査であるか否かを判定できる。
【0044】
次に、ステップS4、S5において、変更方法設定部41bが、画像構成情報の変更方法を設定する。まず、ステップS4において、画像構成情報の変更が必要であると判定された画像における「装置名」、「検査項目」、「識別DICOMタグ番号」及び「DICOMタグの値」に基づいて、変更方法判定用DB43aから「変更種類」及び「変更タイプ」を取得する。
【0045】
例えば、装置名が「MR−01」、検査項目が「心臓」、DICOMタグ番号(0018,0024)で指定されるDICOMタグの値が「double echo(ダブルエコーを表す値)」である画像の場合には、「変更種類」として「シリーズ変更」を取得し、「変更タイプ」として「No.1」を取得する。
【0046】
また、装置名が「MR−03」、検査項目が「頭部」である検査の場合には、「変更種類」として「画像順変更」を取得し、「変更タイプ」として「No.1」を取得する。
【0047】
ステップS5において、変更方法設定部41bが、ステップS4で取得した変更種類、及び、変更タイプに基づいて、シリーズ分割用情報DB43b又は画像順変更用DB43cを検索して、詳細な画像構成情報の変更方法を取得する。ここで、変更種類が「シリーズ分割」の場合には、シリーズ分割用情報DB43bを検索して、該当するタイプの変更方法を設定し、変更種類が「画像順変更」の場合には、画像順変更用DB43cを検索して、該当するタイプの変更方法を設定する。
【0048】
ステップS6において、画像構成情報変更部41cは、ステップS5において設定された変更方法に基づいて、画像構成情報を変更する。なお、ステップS6において変更された画像構成情報、及び、メモリ42に記憶されている画像データは、ネットワークインタフェース46を介して、画像サーバ5に出力され、記録される。なお、これらの画像構成情報の変更と並行として、画像データに各種の処理を施す。
【0049】
次に、画像構成情報を変更する例について説明する。変更種類が「シリーズ分割」、且つ、変更タイプ「No.1」の場合には、シリーズの分割は、識別用DICOMタグ番号(0018,0086)で指定されるDICOMタグの値に基づいて行われる。
【0050】
ここで、医用画像情報処理装置4は、変更種類が「シリーズ分割」、且つ、変更タイプ「No.2」の場合には、1シリーズ内の画像を3分割する。図7に、1シリーズに含まれる6つの画像を3分割する例を示す。図7に示すように、医用画像処理装置4から出力される画像データにおいて、画像が、画像1、画像2、・・・、画像6の順に並んでいたとする。
【0051】
医用画像情報処理装置4において、1シリーズに含まれる6つの画像が3分割され、第1のシリーズが画像1及び4、第2のシリーズが画像2及び5、第3のシリーズが画像3及び6を含むようになる。
【0052】
医用画像情報処理装置4において処理された画像構成情報を含む画像付帯情報は、画像データと共に画像サーバ5に記録され、画像表示装置6a又は6bにおいて、シリーズ毎に画像が表示される。なお、この例は、画像の種別が画像の順序により判明する場合に適用できる。
【0053】
一方、医用画像情報処理装置4は、変更種類が「画像順変更」であり、変更タイプが「No.1」である場合には、変更DICOMタグ(0020,0013)の値を入れ替える。図8に、画像の順序を入れ替える例を示す。図8に示すように、1シリーズに含まれる画像が4つである場合に、医用画像撮影装置3bで生成されたそれぞれの画像データのDICOMタグ番号(0020,0013)の値が、順に、「4」、「3」、「2」、「1」であったとする。そのような場合には、医用画像情報処理装置4において、これらの値を、順に、「1」、「2」、「3」、「4」と書き換える。
【0054】
医用画像情報処理装置4において処理された画像構成情報を含む画像付帯情報は、画像データと共に画像サーバ5に記録され、画像表示装置6a又は6bにおいて表示される。
【0055】
なお、医用画像情報処理装置4は、変更種類が「画像順変更」であり、変更タイプが「No.2」である場合には、DICOMタグ番号(0020,1041)の値の順番に、DICOMタグ番号(0020,0013)の値を書き換える。例えば、1シリーズにおける画像が4つである場合に、それぞれの画像のDICOMタグ番号(0020,0013)の値が、順に、「4」、「3」、「2」、「1」であり、DICOMタグ番号(0020,1041)の値が、順に、「2.0」、「4.0」、「6.0」、「8.0」であったとする。そのような場合には、医用画像情報処理装置4において、DICOMタグ番号(0020,0013)の値を、順に、「1」、「2」、「3」、「4」と書き換える。
【0056】
以上において、画像構成情報の変更は、画像構成情報の変更が必要な画像データ及び画像付帯情報が医用画像情報処理装置4に入力されたときに自動的に行われても良いし、画像構成情報の変更が必要な画像データ及び画像付帯情報が医用画像情報処理装置4に入力されたときに、その旨を伝えるウォーニングを表示部45に表示して、オペレータが、入力部40を用いて、画像構成情報の変更を開始する命令を入力するようにしても良い。
【0057】
図9に、ウォーニング画面の例を示す。変更判定部41aにおいて、シリーズ分割が必要、且つ、変更タイプがNo.1と判定された場合には、図9の左に示す画面のように、表示部45に表示される画面の最上部に「シリーズ分割が必要です」と表示され、その右下に、変更タイプの「シリーズ分割No.1」が表示される。さらに、その下に、シリーズ分割が行われる前の画像が表示され、最下部に「実行」ボタンが表示される。オペレータが、入力部40を用いて、この「実行」ボタンを押下することでシリーズ分割を行う。
【0058】
シリーズ分割が行われると、図9の右に示す画面のように、シリーズが分割され、同一種類毎にまとめられて画像が表示される。さらに、オペレータが、入力部40を用いて、画面の最下部に表示される「元に戻す」ボタンを押下することにより、シリーズ分割を中止することができ、また、「元に戻す」ボタンの右に表示される「保存」ボタンを押下することにより、シリーズ分割された画像データを画像サーバ5に記録することができる。
【0059】
次に、本発明の一実施形態に係る画像サーバについて説明する。図10は、本発明の一実施形態に係る画像サーバの構成を示すブロック図である。図10に示すように、画像サーバ5は、入力部40と、CPU51と、医用画像情報処理装置4から入力された画像データ及び画像付帯情報等を一旦記憶するメモリ42と、記録媒体としてのハードディスク53と、ハードディスク制御部54と、表示部45と、ネットワークインタフェース56とを含んでいる。これらは、バスラインBL2を介して相互に接続されている。また、CPU51、メモリ42、及び、ハードディスク制御部54は、バスラインBL2及びネットワークインタフェース56を介して、ネットワークN1に接続されている。
【0060】
サーバ装置5は、医用画像撮影装置3a又は3bから画像データ及び画像付帯情報を入力してメモリ42に一旦記憶し、画像の表示態様を変更することが必要な画像データの画像付帯情報に含まれている画像構成情報を変更すると共に、画像データ及び画像付帯情報をハードディスク53に記録する。これ以外にも、ハードディスク53は、変更判定用DB43a、シリーズ分割用DB43b、画像順変更用DB43c、及び、CPU51に動作を行わせるためのソフトウェア53bを記録する。
【0061】
CPU51とソフトウェア(プログラム)とによって構成される機能ブロックとして、変更判定部41a、変更方法設定部41b、及び、画像構成情報変更部41cが含まれている。これらの動作に関しては、図2に示す医用画像情報処理装置と同様である。
【0062】
本実施形態においては、図1に示す医用画像撮影システムに含まれている医用画像情報処理装置4と画像サーバ5との内の少なくとも1つが、画像構成情報を変更する機能を有していれば良い。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、一連の画像を表示する際に、それらの画像のグループ分け又は画像の順番を自動的に変更し、医用画像撮影装置に依存せずに一定の態様で画像を表示することを可能とする医用画像情報処理装置及び画像サーバを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る医用画像情報処理装置を含む医用画像撮影システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す医用画像情報処理装置の詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示す変更判定用DBに格納されている情報を示す図である。
【図4】図2に示すシリーズ分割用DBに格納されている情報を示す図である。
【図5】図2に示す画像順変更用DBに格納されている情報を示す図である。
【図6】図1に示す医用画像情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態において、1シリーズ内の6つの画像を3分割する例を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態において、画像の順を入れ替える例を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態におけるウォーニング画面の例を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態に係る画像サーバの構成を示すブロック図である。
【図11】従来の医用画像撮影システムにおいて、種類の異なる画像が混在したシリーズの画像を表示する例について説明するための図である。
【図12】従来の医用画像撮影システムにおいて、複数の画像生成モダリティによって得られた画像を表示する例について説明するための図である。
【符号の説明】
1 RIS
2 受付端末
3a、3b 医用画像撮影装置
4 医用画像情報処理装置
5 画像サーバ
6a、6b 画像表示端末
40 入力部
41 中央演算装置(CPU)
41a 変更判定部
41b 変更方法設定部
41c 画像構成情報変更部
42 メモリ
43、53 ハードディスク
43a 変更判定用DB
43b シリーズ分割用DB
43c 画像順変更用DB
43d、53b ソフトウェア
44、54 ハードディスク制御部
45 表示部
46、56 ネットワークインタフェース
53a 画像データ及び画像付帯情報
【発明の属する技術分野】
本発明は、医用画像撮影システムにおいて診断目的の放射線撮影等によって得られた一連の画像を表す画像データを、それらの画像の構成を表す画像構成情報と共に入力し、画像の表示態様を変更するために画像構成情報を処理するための医用画像情報処理装置に関する。また、本発明は、画像構成情報を処理すると共に、画像データ及び画像構成情報を記録するための画像サーバに関する。なお、本願において、放射線とはX線、α線、β線、γ線、紫外線等の一般的な放射線に加えて、電子線等の粒子線や電磁波を含む広義の放射線を指すものとする。
【0002】
【従来の技術】
従来より、放射線を用いた撮影方法は様々な分野で利用されており、特に医療分野においては、診断のための最も重要な手段の一つとなっている。最初のX線写真が実現されてから、X線写真法は数々の改良を重ねられ、現在では蛍光スクリーンとX線フィルムを組み合わせた方法が主流となっている。一方、近年においては、輝尽性蛍光体を用いた放射線撮影方法が確立され、従来のX線写真法に置き換わるものとして注目されている。さらに、医療用画像診断に用いられる装置として、X線CT(computed tomography:コンピュータ断層撮影)や超音波、MR(magnetic resonance:磁気共鳴)等を利用した、様々なディジタル化された装置が実用化されており、病院内での診断情報処理システム等の構築が進められようとしている。
【0003】
MRを利用した医用画像撮影方法は、体内に多く存在する水素原子中の原子核(以下、プロトンという)の磁気共鳴を利用して画像データを得るものである。静磁場中におけるプロトンのスピンは、同一方向に揃い、プロトンは、その方向を軸とした歳差運動を行う。ここで、歳差運動と同一の周波数の電磁波をプロトンに照射することにより、共鳴が起き、プロトンはエネルギーを吸収する。このエネルギーは、電磁波の照射を止めることにより、プロトンから放出されるので、その放出されたエネルギーを検知し、そのエネルギーの減衰時間等に基づいて生成された信号を処理することによって、画像データが得られる。この画像データを適切に処理した後、CRT等のディスプレイに出力したり、レーザプリンタ等によりフィルムに印刷して、医用画像を可視画像として表示することができる。
【0004】
このように、MRを利用した医用画像撮影方法は、安全性が高く、また、造影剤を用いずに血液やリンパ液などの流れを画像化できるので副作用がない。さらに、X線撮影のように所望の撮影部位が骨等によって隠されることがなく、任意の撮影部位を撮影することができる。このようにして得られた画像データに適切な画像処理を施すことによって、様々な撮影条件の下でも定常的に良質な画像を提供することが可能である。
【0005】
MRを利用した医用画像撮影装置(以下、MR装置という)を用いて得られた画像データは、医用画像処理装置又は画像サーバのメモリやハードディスク等に保存され、「患者」、「検査」、「シリーズ」及び「画像」といった階層化の概念によってグループ化されて管理される。ここで、「検査」とは、患者に対して行われる医療検査を示す概念であり、撮影日付、撮影部位及び撮影角度が異なれば、異なった医療検査である。
【0006】
また、「シリーズ」とは、MR装置や、CT装置等を用いた一連の撮影において収集される画像のグループを示す概念である。例えば、MR画像の場合には、1回の撮影で4〜10の画像が生成され、これらの画像をまとめてシリーズと呼ぶ。
【0007】
しかしながら、MR装置のダブル(デュアル)エコーと呼ばれる撮影法等においては、画像生成時に、2種類の画像が生成される。これら2種類の画像も、同一のシリーズ画像として管理されるため、1つのシリーズにおいて、種類の異なる画像が混在していた。また、シリーズ及び画像情報に基づいて、画像がディスプレイに表示されるため、種類の異なる画像が混在した状態で表示されるという問題があった。
【0008】
図11は、従来の医用画像撮影システムにおいて、種類の異なる画像が混在したシリーズの画像を表示する例について説明するための図である。図11に示すように、画像生成モダリティ(MR装置等)で生成された一連の検査におけるシリーズには、種類A(A1〜A4)と、種類B(B1〜B4)とで表す2種類の画像が混在している。画像サーバは、これらのシリーズ画像を同一グループとして記録する。
【0009】
画像サーバには、異なる種類の画像が、同一グループとして記録されているため、画像サーバに記録された画像を表示する画像表示端末には、種類Aと種類Bの画像が混在した状態で表示されていた。
【0010】
また、通常、画像は、画像の付帯情報に含まれるイメージナンバーの順番に並べて表示されるが、メーカにより、シリーズ内の各画像に割り当てられるイメージナンバーの順番が異なるため、同一検査においても、使用された画像生成モダリティにより、表示する画像の順番が異なるという問題があった。
【0011】
図12は、従来の医用画像撮影システムにおいて、複数の画像生成モダリティによって得られた画像を表示する例について説明するための図である。画像生成モダリティM1で生成された一連の検査におけるシリーズの画像A1〜A4は、生成された順にイメージナンバーが割り当てられている。しかし、画像生成モダリティM2で生成された一連の検査におけるシリーズの画像A1〜A4は、生成された順の逆にイメージナンバーが割り当てられている。画像サーバは、画像生成モダリティM1及びM2で生成されたシリーズ画像を、それぞれグループ化して記録する。
【0012】
ここで、画像表示端末は、イメージナンバーの順番で画像を表示するため、図12に示すように、画像生成モダリティM1において生成された画像を表示する順番と、画像生成モダリティM2において生成された画像を表示する順番とは異なっていた。
【0013】
関連する技術として、下記の特許文献1には、データベースファイルの無駄がほとんどなく効率的かつ小容量で済み、表示順設定プログラムを共有化できる画像保存システムについて述べられている。
【0014】
この画像保存システムにおいては、表示順設定共通プログラム40が、各撮影装置で得られた項目が格納されているデータベースファイルを読み込み、MRI項目名・形式定義ファイル41、CT項目名・形式ファイル42、及び、表示順手順定義ファイル43に基づいて表示順序を決定している。しかしながら、表示順序を決定して表示する際に、使用された撮影装置に基づいて表示順序を決定する必要がある。
【0015】
【特許文献1】
特開平5−28233号公報(第3,4頁、図5)
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、上記の点に鑑み、本発明は、一連の画像を表示する際に、それらの画像のグループ分け又は画像の順番を自動的に変更し、医用画像撮影装置に依存せずに一定の態様で画像を表示することを可能とする医用画像情報処理装置、及び、画像サーバを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る医用画像情報処理装置は、医用画像撮影システムにおいて診断目的の撮影によって得られた一連の画像を表す画像データを、それらの画像の構成を表す画像構成情報と共に入力し、画像の表示態様を変更するために画像構成情報を処理するための医用画像情報処理装置であって、画像の表示態様を変更することが必要な画像データに関する情報及びその変更方法に関する情報を記録する記録手段と、入力された画像データに付随する画像構成情報に基づいて記録手段を検索することにより、入力された画像データについて画像の表示態様を変更することが必要であるか否かを判定する判定手段と、画像の表示態様を変更することが必要であると判定された画像データに付随する画像構成情報を、記録手段に記録されている変更方法に関する情報を用いて変更する変更手段とを具備する。
【0018】
また、本発明に係る画像サーバは、医用画像撮影システムにおいて診断目的の撮影によって得られた一連の画像を表す画像データを、それらの画像の構成を表す画像構成情報と共に入力し、画像の表示態様を変更するために画像構成情報を処理すると共に、画像データ及び画像構成情報を記録するための画像サーバであって、画像の表示態様を変更することが必要な画像データに関する情報及びその変更方法に関する情報を記録すると共に、画像データ及び画像構成情報を記録する記録手段と、入力された画像データに付随する画像構成情報に基づいて記録手段を検索することにより、入力された画像データについて画像の表示態様を変更することが必要であるか否かを判定する判定手段と、画像の表示態様を変更することが必要であると判定された画像データに付随する画像構成情報を、記録手段に記録されている変更方法に関する情報を用いて変更する変更手段とを具備する。
【0019】
本発明によれば、一連の画像を表す画像データに付随して入力された画像構成情報に基づいて、画像の表示態様を変更することが必要な画像データに関する情報及びその変更方法に関する情報を記録する記録手段を検索することにより、画像の構成を表す画像構成情報を変更するので、一連の画像を表示する際に、それらの画像のグループ分け又は画像の順番を自動的に変更し、医用画像撮影装置に依存せずに一定の態様で画像を表示することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る医用画像情報処理装置を含む医用画像撮影システムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、この医用画像撮影システムは、放射線科情報管理システム(radiology information system:RIS)1と、受付端末2と、各種の装置3a〜6bとを、ネットワークN1を介して接続することにより構成される。
【0021】
RIS1は、放射線撮影を用いた検査に関する様々な業務の遂行を管理するために用いられる。また、受付端末2は、被検者である患者の氏名や患者ID等の患者情報、及び、撮影部位等を表す撮影メニューや検査IDや検査日等の検査情報を入力するために用いられる。
【0022】
また、医用画像撮影システムに設置される医用画像撮影装置3a、3bは、MRを利用して撮影を行うことにより画像データを生成し、医用画像情報処理装置4は、医用画像撮影装置3a、3bから入力された画像データ、及び、画像データに付された画像付帯情報に対して各種の処理を施す。また、画像サーバ5は、医用画像情報処理装置4において各種の処理を施された画像データ及び画像構成情報を記録し、画像表示端末6a、6bは、画像サーバ5に記録された画像データ及び画像付帯情報に基づいて、医用画像を表示する。
【0023】
図2は、図1に示す医用画像情報処理装置の詳細な構成を示すブロック図である。図2に示すように、医用画像情報処理装置4は、各種の命令やデータを入力するために用いられる入力部40と、中央演算装置(以下、CPUという)41と、医用画像撮影装置3a、3bから入力された画像データ及び画像付帯情報等を一旦記憶するメモリ42と、記録媒体としてのハードディスク43と、ハードディスク制御部44と、表示部45と、ネットワークインタフェース46とを含んでいる。これらは、バスラインBL1を介して相互に接続されている。また、CPU41は、バスラインBL1及びネットワークインタフェース46を介して、ネットワークN1に接続されている。
【0024】
ハードディスク43は、各種のDB(data base:データベース)43a〜43cと、CPU41に動作を行わせるためのソフトウェア(プログラム)43dとを記録する。ハードディスク43に記録される各種のDBとしては、変更判定用DB43a、シリーズ分割用DB43b、画像順変更用DB43cが該当する。なお、記録媒体としては、内蔵のハードディスク43以外に、外付けハードディスク、フレキシブルディスク、MO、MT、RAM、CD−ROM、又は、DVD−ROM等を用いることもできる。
【0025】
次に、各種のDBについて説明する。変更判定用DB43aは、画像付帯情報の中に含まれている画像構成情報に基づいて、シリーズの分割や画像順を変更する必要性の有無、及び、その変更方法を判定するために用いられる。図3は、変更判定用DBに格納されている情報を示す図である。図3に示すように、変更判定用DB43aには、画像構成情報の変更が必要な検査に関する情報が格納されており、また、そのような検査に対応する変更の種類及びタイプが格納されている。
【0026】
画像構成情報の変更が必要な検査は、「装置名」、「検査項目」、「識別用DICOM(digital imaging and communications in medicine)タグ番号」、及び、「DICOMダグの値」の組み合わせで決定される。なお、DICOMとは、様々なメーカの装置間で、画像及び他の医療情報をディジタル通信することを可能にする工業標準規格である。
【0027】
ここで、「装置名:MR−01」、「検査項目:心臓」、「識別用DICOMタグ番号:(0018,0024)」、及び、「DICOMタグの値:double echo(ダブルエコーを表す値)」の組み合わせの検査においては、シリーズの分割が必要であり、分割の変更方法をタイプNo.1とする。
【0028】
DICOMタグ番号:(0018,0024)には、スキャン方法を識別するための値が格納され、その値がdouble echo(ダブルエコーを表す値)の場合に、シリーズの分割が行われる。また、「装置名:MR−03」、及び、「検査項目:頭部」の組み合わせの検査においては、画像順の変更が必要であり、画像順の変更方法をタイプNo.1とする。
【0029】
シリーズ分割用DB43bは、シリーズを分割する方法を設定するために用いられる。図4は、シリーズ分割用DBに格納されている情報を示す図である。図4に示すように、シリーズ分割用DB43bには、シリーズの分割において用いられる各タイプの変更方法が格納されている。ここで、「タイプNo.1」の変更方法においては、「識別用DICOMタグ番号:(0018,0086)」の値を参照し、「タイプNo.2」の変更方法においては、シリーズを3分割する。DICOMタグ番号:(0018,0086)には、各画像データを生成したエコーを識別するための値が格納され、その値により、2種類の画像における種別の判断が行われる。
【0030】
画像順変更用DB43cは、画像順を変更する方法を設定するために用いられる。図5は、画像順変更用DBに格納されている情報を示す図である。図5に示すように、画像順変更用DB43cには、画像順を変更する方法を設定するために用いられる各タイプの変更方法が格納されている。ここで、「タイプNo.1」の変更方法においては、シリーズ画像における「変更DICOMタグ番号:(0020,0013)」の値を逆の順番にし、「タイプNo.2」の変更方法においては、「変更基準用DICOMタグ番号:(0020,1041)」の情報の順番で「変更DICOMタグ番号:(0020,0013)」の値を書き換える。
【0031】
DICOMタグ番号:(0020,0013)には、1シリーズ内の画像を識別する値が格納され、通常は、この値の順に画像を表示する。しかし、DICOMの定義におけるDICOMタグ番号:(0020,0013)の値は、順番を示す情報ではない。そのため、例外的な装置を用いた場合においては、別の情報で画像の表示順を決定する必要がある。そこで、本実施形態においては、画像の相対的な位置を示す情報を格納するDICOMタグ番号:(0020,1041)の値を用いて、画像を表示する順番を変更する。
【0032】
次に、図2に示すCPU41とソフトウェア(プログラム)とによって構成される機能ブロック41a〜41dについて説明する。
変更判定部41aは、医用画像撮影装置3a、3bから入力されてメモリ42に記憶されている付帯情報の中に含まれている画像構成情報、及び、変更判定用DB43aに格納されている内容に基づいて、シリーズの分割又は画像順の変更が必要であるか否かを判定し、必要がある場合には、シリーズを分割するタイプ、又は、画像順を変更するタイプを判定する。
【0033】
変更方法設定部41bは、変更判定部41aにおいて判定された、シリーズを分割するタイプ、及び、シリーズ分割用DB43bに格納されている情報に基づいて、シリーズの分割方法を設定する。また、変更方法設定部41bは、画像順を変更するタイプ、及び、画像順変更用DB43cに格納されている情報に基づいて、画像順の変更方法を設定する。画像構成情報変更部41cは、変更方法設定部41bで設定された方法に基づいて、画像構成情報を変更する。
【0034】
画像処理部41dは、医用画像撮影装置3a、3bから入力され、一旦メモリ42に記憶された画像データに各種の画像処理を施す。これにより、画像処理が施された画像データが、メモリ42に一旦記憶された画像データと置き換えて記憶される。なお、画像データに画像処理を施す医用画像処理装置を別途設ける等により、画像処理部41dを省略しても良い。
【0035】
次に、図1〜図6を参照しながら、医用画像情報処理装置の動作について説明する。図6は、医用画像情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
まず、図6に示すステップS1〜S3において、変更判定部41aが、医用画像撮影装置3a、3bから入力されてメモリ42に記憶されている画像データについて、画像の表示態様を変更することが必要であるか否かを判定する。
【0036】
まず、ステップS1において、画像データと共に入力されてメモリ42に記憶されている画像付帯情報の中に含まれている画像構成情報における「装置名」及び「検査項目」の組み合わせと一致する組み合わせが、変更判定用DB43aに格納されているか否かを、変更判定部41aが判定する。
【0037】
例えば、変更判定用DB43aに格納されている情報が、図3に示すものである場合において、メモリ42に記憶されている画像構成情報の装置名が「MR−01」、及び、検査項目が「心臓」である場合には、変更判定用DB43aに格納されている情報の中に、一致する組み合わせが存在すると判定される。
【0038】
また、メモリ42に記憶されている画像構成情報の装置名が「MR−03」、検査項目が「頭部」である場合においても、変更判定部41aが、変更判定用DB43aに格納されている情報の中に、一致する組み合わせが存在すると判定される。
【0039】
ここで、一致する組み合わせが存在しない場合には、画像構成情報の変更処理を終了する。一致する組み合わせが存在する場合には、ステップS2に移行して、変更判定用DB43aに格納されている情報の中に、メモリ42に記憶されている「装置名」及び「検査項目」に対応する識別用DICOMタグ番号が存在するか否かを、変更判定部41aが判定する。
【0040】
例えば、変更判定部41aは、メモリ42に記憶されている画像構成情報の装置名が「MR−01」、及び、検査項目が「心臓」である場合には、識別用DICOMタグ番号が「(0018,0024)」として格納されていると判定して識別用DICOMタグ番号を取得し、メモリ42に記憶されている画像構成情報の装置名が「MR−03」、検査項目が「頭部」である場合には、識別用DICOMタグ番号が格納されていないと判定する。
【0041】
ここで、識別用DICOMタグ番号が格納されている場合には、ステップS3に移行し、識別用DICOMタグ番号が格納されていない場合には、ステップS4に移行する。
【0042】
ステップS3において、変更判定部41aは、ステップS2において取得された識別用DICOMタグ番号で指定され、メモリ42に記憶されているDICOMタグの値と、変更判定用DB43aに格納されているDICOMタグの値とが一致するか否かを判定する。例えば、変更判定部41aは、DICOMタグ番号(0018,0024)で指定される画像構成情報のDICOMタグの値が「double echo(ダブルエコーを表す値)」であるか否かを判定する。
【0043】
ここで、DICOMタグの値が一致する場合には、ステップS4に移行し、DICOMタグの値が一致しない場合には、画像構成情報の変更処理を終了する。これにより、ステップS1〜S3において、画像構成情報の変更が必要な検査であるか否かを判定できる。
【0044】
次に、ステップS4、S5において、変更方法設定部41bが、画像構成情報の変更方法を設定する。まず、ステップS4において、画像構成情報の変更が必要であると判定された画像における「装置名」、「検査項目」、「識別DICOMタグ番号」及び「DICOMタグの値」に基づいて、変更方法判定用DB43aから「変更種類」及び「変更タイプ」を取得する。
【0045】
例えば、装置名が「MR−01」、検査項目が「心臓」、DICOMタグ番号(0018,0024)で指定されるDICOMタグの値が「double echo(ダブルエコーを表す値)」である画像の場合には、「変更種類」として「シリーズ変更」を取得し、「変更タイプ」として「No.1」を取得する。
【0046】
また、装置名が「MR−03」、検査項目が「頭部」である検査の場合には、「変更種類」として「画像順変更」を取得し、「変更タイプ」として「No.1」を取得する。
【0047】
ステップS5において、変更方法設定部41bが、ステップS4で取得した変更種類、及び、変更タイプに基づいて、シリーズ分割用情報DB43b又は画像順変更用DB43cを検索して、詳細な画像構成情報の変更方法を取得する。ここで、変更種類が「シリーズ分割」の場合には、シリーズ分割用情報DB43bを検索して、該当するタイプの変更方法を設定し、変更種類が「画像順変更」の場合には、画像順変更用DB43cを検索して、該当するタイプの変更方法を設定する。
【0048】
ステップS6において、画像構成情報変更部41cは、ステップS5において設定された変更方法に基づいて、画像構成情報を変更する。なお、ステップS6において変更された画像構成情報、及び、メモリ42に記憶されている画像データは、ネットワークインタフェース46を介して、画像サーバ5に出力され、記録される。なお、これらの画像構成情報の変更と並行として、画像データに各種の処理を施す。
【0049】
次に、画像構成情報を変更する例について説明する。変更種類が「シリーズ分割」、且つ、変更タイプ「No.1」の場合には、シリーズの分割は、識別用DICOMタグ番号(0018,0086)で指定されるDICOMタグの値に基づいて行われる。
【0050】
ここで、医用画像情報処理装置4は、変更種類が「シリーズ分割」、且つ、変更タイプ「No.2」の場合には、1シリーズ内の画像を3分割する。図7に、1シリーズに含まれる6つの画像を3分割する例を示す。図7に示すように、医用画像処理装置4から出力される画像データにおいて、画像が、画像1、画像2、・・・、画像6の順に並んでいたとする。
【0051】
医用画像情報処理装置4において、1シリーズに含まれる6つの画像が3分割され、第1のシリーズが画像1及び4、第2のシリーズが画像2及び5、第3のシリーズが画像3及び6を含むようになる。
【0052】
医用画像情報処理装置4において処理された画像構成情報を含む画像付帯情報は、画像データと共に画像サーバ5に記録され、画像表示装置6a又は6bにおいて、シリーズ毎に画像が表示される。なお、この例は、画像の種別が画像の順序により判明する場合に適用できる。
【0053】
一方、医用画像情報処理装置4は、変更種類が「画像順変更」であり、変更タイプが「No.1」である場合には、変更DICOMタグ(0020,0013)の値を入れ替える。図8に、画像の順序を入れ替える例を示す。図8に示すように、1シリーズに含まれる画像が4つである場合に、医用画像撮影装置3bで生成されたそれぞれの画像データのDICOMタグ番号(0020,0013)の値が、順に、「4」、「3」、「2」、「1」であったとする。そのような場合には、医用画像情報処理装置4において、これらの値を、順に、「1」、「2」、「3」、「4」と書き換える。
【0054】
医用画像情報処理装置4において処理された画像構成情報を含む画像付帯情報は、画像データと共に画像サーバ5に記録され、画像表示装置6a又は6bにおいて表示される。
【0055】
なお、医用画像情報処理装置4は、変更種類が「画像順変更」であり、変更タイプが「No.2」である場合には、DICOMタグ番号(0020,1041)の値の順番に、DICOMタグ番号(0020,0013)の値を書き換える。例えば、1シリーズにおける画像が4つである場合に、それぞれの画像のDICOMタグ番号(0020,0013)の値が、順に、「4」、「3」、「2」、「1」であり、DICOMタグ番号(0020,1041)の値が、順に、「2.0」、「4.0」、「6.0」、「8.0」であったとする。そのような場合には、医用画像情報処理装置4において、DICOMタグ番号(0020,0013)の値を、順に、「1」、「2」、「3」、「4」と書き換える。
【0056】
以上において、画像構成情報の変更は、画像構成情報の変更が必要な画像データ及び画像付帯情報が医用画像情報処理装置4に入力されたときに自動的に行われても良いし、画像構成情報の変更が必要な画像データ及び画像付帯情報が医用画像情報処理装置4に入力されたときに、その旨を伝えるウォーニングを表示部45に表示して、オペレータが、入力部40を用いて、画像構成情報の変更を開始する命令を入力するようにしても良い。
【0057】
図9に、ウォーニング画面の例を示す。変更判定部41aにおいて、シリーズ分割が必要、且つ、変更タイプがNo.1と判定された場合には、図9の左に示す画面のように、表示部45に表示される画面の最上部に「シリーズ分割が必要です」と表示され、その右下に、変更タイプの「シリーズ分割No.1」が表示される。さらに、その下に、シリーズ分割が行われる前の画像が表示され、最下部に「実行」ボタンが表示される。オペレータが、入力部40を用いて、この「実行」ボタンを押下することでシリーズ分割を行う。
【0058】
シリーズ分割が行われると、図9の右に示す画面のように、シリーズが分割され、同一種類毎にまとめられて画像が表示される。さらに、オペレータが、入力部40を用いて、画面の最下部に表示される「元に戻す」ボタンを押下することにより、シリーズ分割を中止することができ、また、「元に戻す」ボタンの右に表示される「保存」ボタンを押下することにより、シリーズ分割された画像データを画像サーバ5に記録することができる。
【0059】
次に、本発明の一実施形態に係る画像サーバについて説明する。図10は、本発明の一実施形態に係る画像サーバの構成を示すブロック図である。図10に示すように、画像サーバ5は、入力部40と、CPU51と、医用画像情報処理装置4から入力された画像データ及び画像付帯情報等を一旦記憶するメモリ42と、記録媒体としてのハードディスク53と、ハードディスク制御部54と、表示部45と、ネットワークインタフェース56とを含んでいる。これらは、バスラインBL2を介して相互に接続されている。また、CPU51、メモリ42、及び、ハードディスク制御部54は、バスラインBL2及びネットワークインタフェース56を介して、ネットワークN1に接続されている。
【0060】
サーバ装置5は、医用画像撮影装置3a又は3bから画像データ及び画像付帯情報を入力してメモリ42に一旦記憶し、画像の表示態様を変更することが必要な画像データの画像付帯情報に含まれている画像構成情報を変更すると共に、画像データ及び画像付帯情報をハードディスク53に記録する。これ以外にも、ハードディスク53は、変更判定用DB43a、シリーズ分割用DB43b、画像順変更用DB43c、及び、CPU51に動作を行わせるためのソフトウェア53bを記録する。
【0061】
CPU51とソフトウェア(プログラム)とによって構成される機能ブロックとして、変更判定部41a、変更方法設定部41b、及び、画像構成情報変更部41cが含まれている。これらの動作に関しては、図2に示す医用画像情報処理装置と同様である。
【0062】
本実施形態においては、図1に示す医用画像撮影システムに含まれている医用画像情報処理装置4と画像サーバ5との内の少なくとも1つが、画像構成情報を変更する機能を有していれば良い。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、一連の画像を表示する際に、それらの画像のグループ分け又は画像の順番を自動的に変更し、医用画像撮影装置に依存せずに一定の態様で画像を表示することを可能とする医用画像情報処理装置及び画像サーバを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る医用画像情報処理装置を含む医用画像撮影システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す医用画像情報処理装置の詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示す変更判定用DBに格納されている情報を示す図である。
【図4】図2に示すシリーズ分割用DBに格納されている情報を示す図である。
【図5】図2に示す画像順変更用DBに格納されている情報を示す図である。
【図6】図1に示す医用画像情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態において、1シリーズ内の6つの画像を3分割する例を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態において、画像の順を入れ替える例を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態におけるウォーニング画面の例を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態に係る画像サーバの構成を示すブロック図である。
【図11】従来の医用画像撮影システムにおいて、種類の異なる画像が混在したシリーズの画像を表示する例について説明するための図である。
【図12】従来の医用画像撮影システムにおいて、複数の画像生成モダリティによって得られた画像を表示する例について説明するための図である。
【符号の説明】
1 RIS
2 受付端末
3a、3b 医用画像撮影装置
4 医用画像情報処理装置
5 画像サーバ
6a、6b 画像表示端末
40 入力部
41 中央演算装置(CPU)
41a 変更判定部
41b 変更方法設定部
41c 画像構成情報変更部
42 メモリ
43、53 ハードディスク
43a 変更判定用DB
43b シリーズ分割用DB
43c 画像順変更用DB
43d、53b ソフトウェア
44、54 ハードディスク制御部
45 表示部
46、56 ネットワークインタフェース
53a 画像データ及び画像付帯情報
Claims (8)
- 医用画像撮影システムにおいて診断目的の撮影によって得られた一連の画像を表す画像データを、それらの画像の構成を表す画像構成情報と共に入力し、画像の表示態様を変更するために画像構成情報を処理するための医用画像情報処理装置であって、
画像の表示態様を変更することが必要な画像データに関する情報及びその変更方法に関する情報を記録する記録手段と、
入力された画像データに付随する画像構成情報に基づいて前記記録手段を検索することにより、入力された画像データについて画像の表示態様を変更することが必要であるか否かを判定する判定手段と、
画像の表示態様を変更することが必要であると判定された画像データに付随する画像構成情報を、前記記録手段に記録されている変更方法に関する情報を用いて変更する変更手段と、
を具備する医用画像情報処理装置。 - 前記変更手段が、
前記記録手段に記録されている変更方法に関する情報に基づいて、画像構成情報を変更するための変更方法を設定する変更方法設定部と、
画像の表示態様を変更することが必要であると判定された画像データに付随する画像構成情報を、前記変更方法設定部によって設定された変更方法に従って変更する画像構成情報変更部と、
を含む、請求項1記載の医用画像情報処理装置。 - 前記変更方法設定部が、一連の画像を分割して表示するように変更方法を設定する、請求項2記載の医用画像情報処理装置。
- 前記変更方法設定部が、一連の画像の順序を変更して表示するように変更方法を設定する、請求項2記載の医用画像情報処理装置。
- 医用画像撮影システムにおいて診断目的の撮影によって得られた一連の画像を表す画像データを、それらの画像の構成を表す画像構成情報と共に入力し、画像の表示態様を変更するために画像構成情報を処理すると共に、画像データ及び画像構成情報を記録するための画像サーバであって、
画像の表示態様を変更することが必要な画像データに関する情報及びその変更方法に関する情報を記録すると共に、画像データ及び画像構成情報を記録する記録手段と、
入力された画像データに付随する画像構成情報に基づいて前記記録手段を検索することにより、入力された画像データについて画像の表示態様を変更することが必要であるか否かを判定する判定手段と、
画像の表示態様を変更することが必要であると判定された画像データに付随する画像構成情報を、前記記録手段に記録されている変更方法に関する情報を用いて変更する変更手段と、
を具備する画像サーバ。 - 前記変更手段が、
前記記録手段に記録されている変更方法に関する情報に基づいて、画像構成情報を変更するための変更方法を設定する変更方法設定部と、
画像の表示態様を変更することが必要であると判定された画像データに付随する画像構成情報を、前記変更方法設定部によって設定された変更方法に従って変更する画像構成情報変更部と、
を含む、請求項5記載の画像サーバ。 - 前記変更方法設定部が、一連の画像を分割して表示するように変更方法を設定する、請求項6記載の画像サーバ。
- 前記変更方法設定部が、一連の画像の順序を変更して表示するように変更方法を設定する、請求項6記載の画像サーバ。
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- 2003-05-15 JP JP2003137293A patent/JP2004337347A/ja not_active Withdrawn
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