JP2004336894A - 電源装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電源装置1は、オン/オフするACスイッチ3を介して供給される交流電源を、蓄電素子5aを有する整流・平滑回路5で直流変換して直流電源を、適用される機器の負荷8に供給するが、ACスイッチ3がオフされると、オン/オフして整流・平滑回路5と負荷8との接続の離接を行うDCスイッチ6をオフして、整流・平滑回路5の蓄電素子5aの蓄電電力が負荷8に供給されることを阻止する。したがって、機器の停止時(電源断時)に、速やかに蓄電素子5aに蓄えられた電力の負荷8への供給を停止することができ、安全性を向上させることができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源装置に関し、詳細には、電源オフ時の蓄電電力の出力端子からの出力を防止して、安全で、低損失・高効率な電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特許第2862714号公報
【特許文献1】
登録第2551390号号公報
各種機器、例えば、画像形成装置においては、近年、消費電力の削減が重要な課題となっており、電源装置としても、いかに高効率、低損失を図って、消費電力を削減するかが課題となっている。
【0003】
従来、電源装置、例えば、DC電源装置としては、PWM制御によるスイッチング電源装置が主に用いられており、このスイッチング電源装置では、電源停止時にスイッチング電源装置の整流・平滑部に使用されている蓄電素子(アルミ電解コンデンサ等)に残っている電荷を消費するために、出力経路−グランド間にブリーダ抵抗を挿入している。
【0004】
ところが、このブリーダ抵抗は、電源装置の動作時においても電流を消費するため、挿入されていること自体が、損失となる。
【0005】
そこで、最近の低損失、高効率電源(以下、省エネ電源という。)は、出力経路−グランド間に挿入されるブリーダ抵抗も乗数の変更(抵抗値の増大)、または、削除され、損失を減らしてゆく方向にある。
【0006】
しかし、ブリーダ抵抗も乗数の変更(抵抗値の増大)、または、削除することにより、スイッチング電源装置の整流・平滑部に使われている蓄電素子に残っている電荷を消費することができず、商用電源からの入力をオフ(メインスイッチがオフ)しても、スイッチング電源装置の出力端から電力が供給し続けられる。
【0007】
スイッチング電源装置の出力端から電力が供給し続けられると、メインスイッチをオフしたユーザやサービスマン等が電源が切れたと思い、当該スイッチング電源装置の用いられている機器内の活電部に可触して怪我をしたり、活電挿抜により、機器が破壊してしまう等の問題が増えてきた。
【0008】
そして、従来、交流入力で直流出力を行う一つの電源回路の出力にモータと電子機器本体制御部が接続されるとともに、前記制御部への電源ラインにはスイッチ回路が挿入され、さらに、前記電源回路への交流入力電圧を検出し、その交流入力電圧が略ゼロに低下した時に前記スイッチ回路をオフする、前記電源回路よりも時定数が極めて小さなスイッチオフ回路を設けてなる、モータを備える電子機器が提案されている(特許文献1参照)。
【0009】
すなわち、この電子機器は、制御部への電源ラインにスイッチ回路が挿入されており、電源回路への交流入力電圧が略ゼロに低下すると、スイッチ回路をオフにしている。
【0010】
また、従来、交流電源に接続され、交流電圧を直流電圧に整流するための第1の整流回路と、第1の整流回路の出力端子に接続されるスイッチング変圧器と、スイッチング変圧器に接続され、スイッチング変圧器からのスイッチング出力を直流電圧に整流するための第2の整流回路と、第2の整流回路の出力端子と、接地との間に挿入される電圧分配器と、電圧分配器からの入力電圧を受けかつ直流出力電圧の変動を検出するための電圧変動検出部と、電圧変動検出部の出力に従ってスイッチング信号を発生するためのスイッチング信号発生器と、電圧変動検出部の出力に従って、負荷に供給される直流出力電圧が正常か異常かを検出し、スイッチング信号発生器の動作を、直流出力電圧が異常なときに停止させるための保護回路と、スイッチング変圧器に接続され、変圧器から誘起される電圧を整流し、平滑キャパシタを含みスイッチング信号発生器と保護回路とに動作電圧を供給するための補助電源回路と、スイッチング変圧器と接地との間に挿入され、スイッチング信号発生器のスイッチング信号に従って繰返しスイッチング動作を行なうためのスイッチングトランジスタと、交流電源の一方入力端子に接続され、交流電源がオンかオフかどうかを検出するための交流電源遮断検出回路と、交流電源遮断検出回路からの交流電源遮断信号に従って、補助電源回路に保持される残留電荷の放電経路を形成するための放電回路とを備えるスイッチモード電源回路が提案されている(特許文献2参照)。
【0011】
すなわち、このスイッチモード電源回路は、交流電源遮断検出回路からの交流電源遮断信号に従って、補助電源回路に保持される残留電荷の放電経路を形成するための放電回路とを備えている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来技術にあっては、電源装置の機器の駆動時における高効率と低損失を図るとともに、機器の停止時に蓄電素子の蓄電力が負荷に流れることを防止して、安全性を向上させる上で、改良の必要があった。
【0013】
すなわち、上記特許文献1記載の従来技術にあっては、電源回路への交流入力電圧が略ゼロに低下すると、制御部への電源ラインに挿入されているスイッチ回路をオフにしているため、負荷であるモータの逆起電力によって制御部が影響を受けることを防止することはできるが、電源装置の内蔵しているコンデンサ等の蓄電素子に蓄えられた電力が負荷に流れることを防止することができず、スイッチング電源装置の用いられている機器内の活電部に触れて怪我をしたり、活電挿抜により、機器が破壊してしまう等の問題を解決することができず、改良の必要があった。
【0014】
また、上記特許文献2記載の従来技術にあっては、スイッチング制御手段の動作が短時間で可能となり、電源回路の再動作が短時間で可能となるが、低損失、高効率化については考慮されておらず、また、機器の電源オフ時の安全性についても考慮されておらず、改良の必要があった。
【0015】
そこで、請求項1記載の発明は、オン/オフするACスイッチ手段を介して供給される交流電源を、蓄電素子を有する整流・平滑回路で直流変換して直流電源を、適用される機器の負荷に供給するに際して、少なくとも、ACスイッチ手段がオフされると、オン/オフして整流・平滑回路と負荷との接続の離接を行うDCスイッチ手段をオフして、整流・平滑回路の蓄電素子の蓄電電力が負荷に供給されることを阻止することにより、機器の停止時(電源断時)に、速やかに蓄電素子に蓄えられた電力の負荷への供給を停止し、安全性の良好な電源装置を提供することを目的としている。
【0016】
請求項2記載の発明は、DCスイッチ手段を、ACスイッチ手段に組み込まれ、当該ACスイッチ手段がオフすることで、当該DCスイッチ手段がオフするものとすることにより、小型で、ACスイッチ手段のオフ時に速やかにかつ確実にDCスイッチ手段がオフして、より一層速やかに蓄電素子に蓄えられた電力の負荷への供給を停止し、安価かつ小型で、安全性のより一層良好な電源装置を提供することを目的としている。
【0017】
請求項3記載の発明は、少なくともACスイッチ手段のオフを検出して、当該ACスイッチ手段のオフを検出すると、DCスイッチ手段をオフするスイッチ制御手段を設けることにより、ACスイッチ手段のオフ時に速やかにかつ確実にDCスイッチ手段がオフして、より一層速やかに蓄電素子に蓄えられた電力の負荷への供給を停止し、安全性のより一層良好な電源装置を提供することを目的としている。
【0018】
請求項4記載の発明は、DCスイッチ手段として、リレーを用いることにより、ACスイッチ手段のオフ時に速やかにかつ確実にDCスイッチ手段としての安価なリレーがオフして、安価にかつ速やかに蓄電素子に蓄えられた電力の負荷への供給を停止し、安価で、安全性の良好な電源装置を提供することを目的としている。
【0019】
請求項5記載の発明は、DCスイッチ手段として、電界効果トランジスタを用いることにより、小型でかつ安価に、ACスイッチ手段のオフ時に速やかにかつ確実にDCスイッチ手段としての電界効果トランジスタがオフして、より一層速やかに蓄電素子に蓄えられた電力の負荷への供給を停止し、安価かつ小型で、安全性のより一層良好な電源装置を提供することを目的としている。
【0020】
請求項6記載の発明は、DCスイッチ手段として、ロッカスイッチを用いることにより、ACスイッチ手段のオフ時に速やかにかつ確実にDCスイッチ手段としての高効率なロッカスイッチがオフして、安価にかつ速やかに蓄電素子に蓄えられた電力の負荷への供給を停止し、安価で、安全性の良好な電源装置を提供することを目的としている。
【0021】
請求項7記載の発明は、オン/オフするACスイッチ手段を介して供給される交流電源を、蓄電素子を有する整流・平滑回路で直流変換して直流電源を、適用される機器の負荷に供給するに際して、少なくとも、ACスイッチ手段がオフされると、直列接続された所定の抵抗とスイッチ手段を有し整流・平滑回路の出力を接地電位に接続する逃げ回路の当該スイッチ手段をオンして、整流・平滑回路の蓄電素子の蓄電電力を、当該逃げ回路に流して、負荷に供給されることを阻止することにより、機器の停止時(電源断時)に、速やかに蓄電素子に蓄えられた電力を逃げ回路の抵抗に消費させて、負荷に供給されることを停止し、安全性の良好な電源装置を提供することを目的としている。
【0022】
請求項8記載の発明は、スイッチ手段を、ACスイッチ手段に組み込まれ、当該ACスイッチ手段がオフすることで、当該スイッチ手段がオンするものとすることにより、小型で、ACスイッチ手段のオフ時に速やかにかつ確実にスイッチ手段がオンして、より一層速やかに蓄電素子に蓄えられた電力の負荷への供給を停止し、安価かつ小型で、安全性のより一層良好な電源装置を提供することを目的としている。
【0023】
請求項9記載の発明は、少なくともACスイッチ手段のオフを検出して、当該ACスイッチ手段のオフを検出すると、スイッチ手段をオンするスイッチ制御手段を設けることにより、ACスイッチ手段のオフ時に速やかにかつ確実にスイッチ手段がオンして、より一層速やかに蓄電素子に蓄えられた電力の負荷への供給を停止し、安全性のより一層良好な電源装置を提供することを目的としている。
請求項10記載の発明は、電源装置として、適用される機器の待機時等に、消費電力を削減する省エネルギ動作を行う低損失の電源装置を用いることにより、機器の動作時には、低損失・高効率を維持し、機器の停止時(電源断時)には、速やかに蓄電素子に蓄えられた電力が負荷に供給されることを停止し、低損失・高効率で、安全性の良好な電源装置を提供することを目的としている。
【0024】
請求項11記載の発明は、電源装置として、適用される機器の待機時等に、消費電力を削減する省エネルギ動作を行うとともに、軽負荷時にも高効率を維持する低損失の電源装置を用いることにより、機器の動作時には、低損失・高効率を維持し、機器の停止時(電源断時)には、速やかに蓄電素子に蓄えられた電力が負荷に供給されることを停止し、低損失・高効率で、安全性の良好な電源装置を提供することを目的としている。
【0025】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の電源装置は、オン/オフするACスイッチ手段を介して交流電源が供給され、蓄電素子を有する整流・平滑回路で当該交流電源を直流変換して直流電源を、適用される機器の負荷に供給する電源装置において、オン/オフして前記整流・平滑回路と前記負荷との接続の離接を行うDCスイッチ手段が設けられ、少なくとも、前記ACスイッチ手段がオフされると、当該DCスイッチ手段をオフして、前記整流・平滑回路の蓄電素子の蓄電電力が前記負荷に供給されることを阻止することにより、上記目的を達成している。
【0026】
上記構成によれば、オン/オフするACスイッチ手段を介して供給される交流電源を、蓄電素子を有する整流・平滑回路で直流変換して直流電源を、適用される機器の負荷に供給するに際して、少なくとも、ACスイッチ手段がオフされると、オン/オフして整流・平滑回路と負荷との接続の離接を行うDCスイッチ手段をオフして、整流・平滑回路の蓄電素子の蓄電電力が負荷に供給されることを阻止するので、機器の停止時(電源断時)に、速やかに蓄電素子に蓄えられた電力の負荷への供給を停止することができ、安全性を向上させることができる。
【0027】
この場合、例えば、請求項2に記載するように、前記DCスイッチ手段は、前記ACスイッチ手段に組み込まれており、当該ACスイッチ手段がオフすることで、当該DCスイッチ手段がオフするものであってもよい。
【0028】
上記構成によれば、DCスイッチ手段を、ACスイッチ手段に組み込まれ、当該ACスイッチ手段がオフすることで、当該DCスイッチ手段がオフするものとしているので、小型で、ACスイッチ手段のオフ時に速やかにかつ確実にDCスイッチ手段がオフして、より一層速やかに蓄電素子に蓄えられた電力の負荷への供給を停止することができ、安価かつ小型化することができるとともに、安全性をより一層向上させることができる。
【0029】
また、例えば、請求項3に記載するように、前記電源装置は、少なくとも前記ACスイッチ手段のオフを検出して、当該ACスイッチ手段のオフを検出すると、前記DCスイッチ手段をオフするスイッチ制御手段を備えているものであってもよい。
【0030】
上記構成によれば、少なくともACスイッチ手段のオフを検出して、当該ACスイッチ手段のオフを検出すると、DCスイッチ手段をオフするスイッチ制御手段を設けているので、ACスイッチ手段のオフ時に速やかにかつ確実にDCスイッチ手段がオフして、より一層速やかに蓄電素子に蓄えられた電力の負荷への供給を停止することができ、安全性をより一層向上させることができる。
【0031】
さらに、例えば、請求項4に記載するように、前記DCスイッチ手段は、リレーであってもよい。
【0032】
上記構成によれば、DCスイッチ手段として、リレーを用いているので、ACスイッチ手段のオフ時に速やかにかつ確実にDCスイッチ手段としての安価なリレーがオフして、安価にかつ速やかに蓄電素子に蓄えられた電力の負荷への供給を停止することができ、安価なもとすることができるとともに、安全性を向上させることができる。
【0033】
また、例えば、請求項5に記載するように、前記DCスイッチ手段は、電界効果トランジスタであってもよい。
【0034】
上記構成によれば、DCスイッチ手段として、電界効果トランジスタを用いているので、小型でかつ安価に、ACスイッチ手段のオフ時に速やかにかつ確実にDCスイッチ手段としての電界効果トランジスタがオフして、より一層速やかに蓄電素子に蓄えられた電力の負荷への供給を停止することができ、安価かつ小型なものとすることができるとともに、安全性をより一層向上させることができる。
【0035】
さらに、例えば、請求項6に記載するように、前記DCスイッチ手段は、ロッカスイッチであってもよい。
【0036】
上記構成によれば、DCスイッチ手段として、ロッカスイッチを用いているので、ACスイッチ手段のオフ時に速やかにかつ確実にDCスイッチ手段としての高効率なロッカスイッチがオフして、安価にかつ速やかに蓄電素子に蓄えられた電力の負荷への供給を停止することができ、安価なものとすることができるとともに、安全性をより一層向上させることができる。
【0037】
請求項7記載の発明の電源装置は、オン/オフするACスイッチ手段を介して交流電源が供給され、蓄電素子を有する整流・平滑回路で当該交流電源を直流変換して直流電源を、適用される機器の負荷に供給する電源装置において、直列接続された所定の抵抗とスイッチ手段を有し前記整流・平滑回路の出力を接地電位に接続する逃げ回路が設けられ、少なくとも、前記ACスイッチ手段がオフされると、当該スイッチ手段をオンして、前記整流・平滑回路の蓄電素子の蓄電電力を、当該逃げ回路に流して、前記負荷に供給されることを阻止することにより、上記目的を達成している。
【0038】
上記構成によれば、オン/オフするACスイッチ手段を介して供給される交流電源を、蓄電素子を有する整流・平滑回路で直流変換して直流電源を、適用される機器の負荷に供給するに際して、少なくとも、ACスイッチ手段がオフされると、直列接続された所定の抵抗とスイッチ手段を有し整流・平滑回路の出力を接地電位に接続する逃げ回路の当該スイッチ手段をオンして、整流・平滑回路の蓄電素子の蓄電電力を、当該逃げ回路に流して、負荷に供給されることを阻止するので、機器の停止時(電源断時)に、速やかに蓄電素子に蓄えられた電力を逃げ回路の抵抗に消費させて、負荷に供給されることを停止することができ、安全性を向上させることができる。
【0039】
請求項7の場合、例えば、請求項8に記載するように、前記スイッチ手段は、前記ACスイッチ手段に組み込まれており、当該ACスイッチ手段がオフすることで、当該スイッチ手段がオンするものであってもよい。
【0040】
上記構成によれば、スイッチ手段を、ACスイッチ手段に組み込まれ、当該ACスイッチ手段がオフすることで、当該スイッチ手段がオンするものとしているので、ACスイッチ手段のオフ時に速やかにかつ確実にスイッチ手段がオンして、より一層速やかに蓄電素子に蓄えられた電力の負荷への供給を停止することができ、安価かつ小型なものとすることができるとともに、安全性をより一層向上させることができる。
【0041】
また、例えば、請求項9に記載するように、前記電源装置は、少なくとも前記ACスイッチ手段のオフを検出して、当該ACスイッチ手段のオフを検出すると、前記スイッチ手段をオンするスイッチ制御手段を備えているものであってもよい。
【0042】
上記構成によれば、少なくともACスイッチ手段のオフを検出して、当該ACスイッチ手段のオフを検出すると、スイッチ手段をオンするスイッチ制御手段を設けているので、ACスイッチ手段のオフ時に速やかにかつ確実にスイッチ手段がオンして、より一層速やかに蓄電素子に蓄えられた電力の負荷への供給を停止することができ、安全性をより一層向上させることができる。
【0043】
上記各場合において、例えば、請求項10に記載するように、前記電源装置は、前記適用される機器の待機時等に、消費電力を削減する省エネルギ動作を行う低損失の電源装置であってもよい。
【0044】
上記構成によれば、電源装置として、適用される機器の待機時等に、消費電力を削減する省エネルギ動作を行う低損失の電源装置を用いているので、機器の動作時には、低損失・高効率を維持し、機器の停止時(電源断時)には、速やかに蓄電素子に蓄えられた電力が負荷に供給されることを停止することができ、低損失・高効率で、安全性の良好なものとすることができる。
【0045】
また、例えば、請求項11に記載するように、前記電源装置は、前記適用される機器の待機時等に、消費電力を削減する省エネルギ動作を行うとともに、軽負荷時にも高効率を維持する低損失の電源装置であってもよい。
【0046】
上記構成によれば、電源装置として、適用される機器の待機時等に、消費電力を削減する省エネルギ動作を行うとともに、軽負荷時にも高効率を維持する低損失の電源装置を用いているので、機器の動作時には、低損失・高効率を維持し、機器の停止時(電源断時)には、速やかに蓄電素子に蓄えられた電力が負荷に供給されることを停止することができ、低損失・高効率で、安全性の良好なものとすることができる。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0048】
図1は、本発明の電源装置の第1の実施の形態を適用した電源装置1の要部回路構成図であり、本実施の形態は、請求項1、請求項2、請求項10、請求項11に対応するものである。
【0049】
図1において、電源装置1は、入力ヒューズ2、ACスイッチ3、ノイズフィルタ4、整流・平滑部5、DCスイッチ6等を備えており、電源装置1の出力端子7に、電源装置1の適用されている機器、例えば、複写装置、プリンタ等の機の負荷8が接続されている。
【0050】
電源装置1には、交流の商用電源10が入力ヒューズ2を介してACスイッチ(ACスイッチ手段)3に供給され、商用電源10は、例えば、100V〜240Vの交流である。
【0051】
ACスイッチ3は、オン/オフ操作されることで、商用電源10とノイズフィルタ4との接続を接離する。
【0052】
ノイズフィルタ4は、商用電源10のノイズを除去して、整流・平滑部5に商用電源10を供給する。
【0053】
整流・平滑部5は、内部にコンデンサ等の蓄電素子5aを備えており、商用電源10を整流するとともに、平滑化して、直流電源を出力端子7間にに供給する。
【0054】
この整流・平滑部5と出力端子7との間に、DCスイッチ(DCスイッチ手段)6が配設されており、DCスイッチ6は、少なくとも、ACスイッチ3がオフすると、連動してオフする。DCスイッチ6は、オンすると、整流・平滑部5からの直流電源を出力端子7から負荷8に供給させ、オフすると、整流・平滑部5からの直流電源の出力端子7から負荷8への供給を停止する。この場合、DCスイッチ6は、ACスイッチ3の構成の一部に組み込まれた構成となっていてもよく、この場合、ACスイッチ3がオンすると、DCスイッチ6もオンし、ACスイッチ3がオフすると、DCスイッチ6もオフする。
【0055】
負荷8は、電源装置1の適用される機器の負荷であり、抵抗成分RやインダクタンスL等からなる負荷である。
【0056】
そして、電源装置1は、消費電源を抑え、軽負荷時においても高効率を維持する低損失、高効率な省エネルギー電源であり、例えば、整流用のスイッチング素子としてIPD(インテリジェントパワーデバイス)素子を用いた電源装置、または、軽負荷時にスイッチング周波数を間引きする電源装置、あるいは、間欠発振する電源装置である。
【0057】
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態の電源装置1は、機器の動作時には、低損失・高効率を維持し、機器の停止時(電源断時)には、速やかに蓄電素子5aに蓄えられた電力の供給を停止する。
【0058】
すなわち、電源装置1は、消費電源を抑え、軽負荷時においても高効率を維持する低損失、高効率な省エネルギー電源装置である。そして、電源装置1は、電源装置1の適用される機器の動作時には、商用電源10から入力ヒューズ2及びACスイッチ3を介して供給される交流電源を、ノイズフィルタ4でノイズを除去して、整流・平滑部5に供給し、整流・平滑部5で整流・平滑した直流電源をDCスイッチ6を介して、出力端子7から負荷8へ、低損失・高効率で供給する。
【0059】
そして、電源装置1は、DCスイッチ6がACスイッチ3と連動して動作、あるいは、DCスイッチ6がACスイッチ3の構成の一部に組み込まれた構成となっていて、ACスイッチ3がオフされると、DCスイッチ6がオフする。
【0060】
したがって、機器の停止に際して、ACスイッチ3がオフされると、DCスイッチ6がオフし、整流・平滑部5内の蓄電素子5aに蓄電されていた電力が負荷8へ供給されることを防止する。
【0061】
このように、本実施の形態の電源装置1は、オン/オフするACスイッチ3を介して供給される交流電源を、蓄電素子5aを有する整流・平滑回路5で直流変換して直流電源を、適用される機器の負荷8に供給するに際して、少なくとも、ACスイッチ3がオフされると、オン/オフして整流・平滑回路5と負荷8との接続の離接を行うDCスイッチ6をオフして、整流・平滑回路5の蓄電素子5aの蓄電電力が負荷8に供給されることを阻止している。
【0062】
したがって、機器の停止時(電源断時)に、速やかに蓄電素子5aに蓄えられた電力の負荷8への供給を停止することができ、安全性を向上させることができる。
【0063】
また、本実施の形態の電源装置1は、DCスイッチ6を、ACスイッチ3に組み込まれ、当該ACスイッチ3がオフすることで、DCスイッチ6がオフするものとしている。
【0064】
したがって、小型で、ACスイッチ3のオフ時に速やかにかつ確実にDCスイッチ6がオフして、より一層速やかに蓄電素子5aに蓄えられた電力の負荷8への供給を停止することができ、安価かつ小型化することができるとともに、安全性をより一層向上させることができる。
【0065】
さらに、本実施の形態の電源装置1は、適用される機器の待機時等に、消費電力を削減する省エネルギ動作を行う低損失の電源装置である。
【0066】
したがって、機器の動作時には、低損失・高効率を維持し、機器の停止時(電源断時)には、速やかに蓄電素子5aに蓄えられた電力が負荷8に供給されることを停止することができ、低損失・高効率で、安全性の良好なものとすることができる。
【0067】
また、本実施の形態の電源装置1は、適用される機器の待機時等に、消費電力を削減する省エネルギ動作を行うとともに、軽負荷時にも高効率を維持する低損失の電源装置である。
【0068】
したがって、機器の動作時には、低損失・高効率を維持し、機器の停止時(電源断時)には、速やかに蓄電素子5aに蓄えられた電力が負荷8に供給されることを停止することができ、低損失・高効率で、安全性の良好なものとすることができる。
【0069】
図2は、本発明の電源装置の第2の実施の形態を適用した電源装置20の要部回路構成図であり、本実施の形態は、請求項3、請求項10、請求項11に対応するものである。
【0070】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態の電源装置1と同様の電源装置20に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態の電源装置1と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0071】
図2において、電源装置20は、上記第1の実施の形態の電源装置1と同様の入力ヒューズ2、ACスイッチ3、ノイズフィルタ4及び整流・平滑部5等を備えていて、電源装置1の出力端子7に負荷8が接続されているとともに、検知/制御回路21とDCスイッチ22を備えている。電源装置20は、消費電源を抑え、軽負荷時においても高効率を維持する低損失、高効率な省エネルギー電源であり、例えば、整流用のスイッチング素子としてIPD素子を用いた電源装置、または、軽負荷時にスイッチング周波数を間引きする電源装置、あるいは、間欠発振する電源装置である。
【0072】
検知/制御回路(スイッチ制御手段)21は、少なくとも、ACスイッチ3のオフ操作を検知して、DCスイッチ22をオフさせる。
【0073】
DCスイッチ(DCスイッチ手段)22は、検知/制御回路21により、オン/オフ動作が制御され、検知/制御回路21は、ACスイッチ3がオンされているときには、DCスイッチ22をオンし、ACスイッチ3がオフされたことを検出すると、DCスイッチ22をオフする。
【0074】
すなわち、本実施の形態の電源装置20は、消費電源を抑え、軽負荷時においても高効率を維持する低損失、高効率な省エネルギー電源装置であり、電源装置20の適用される機器の動作時には、商用電源20から入力ヒューズ2及びACスイッチ3を介して供給される交流電源をノイズフィルタ4でノイズを除去して、整流・平滑部5に供給し、整流・平滑部5で整流・平滑した直流電源をDCスイッチ22を介して、出力端子7から負荷8へ、低損失・高効率で供給する。
【0075】
そして、電源装置20は、ACスイッチ3がオフされると、ACスイッチ3がオフされたことを検知/制御回路21が検出して、検知/制御回路21がDCスイッチ22をオフする。
【0076】
したがって、機器の停止に際して、ACスイッチ3がオフされると、検知/制御回路21がDCスイッチ22をオフし、整流・平滑部5内の蓄電素子5aに蓄電されていた電力が負荷8へ供給されることを防止する。
【0077】
このように、本実施の形態の電源装置20は、少なくともACスイッチ3のオフを検出して、当該ACスイッチ3のオフを検出すると、DCスイッチ22をオフする検知/制御回路21を設けている。
【0078】
したがって、ACスイッチ3のオフ時に速やかにかつ確実にDCスイッチ22がオフして、より一層速やかに蓄電素子5aに蓄えられた電力の負荷8への供給を停止することができ、安全性をより一層向上させることができる。
【0079】
また、本実施の形態の電源装置20は、適用される機器の待機時等に、消費電力を削減する省エネルギ動作を行う低損失の電源装置、または、適用される機器の待機時等に、消費電力を削減する省エネルギ動作を行うとともに、軽負荷時にも高効率を維持する低損失の電源装置である。
【0080】
したがって、機器の動作時には、低損失・高効率を維持し、機器の停止時(電源断時)には、速やかに蓄電素子5aに蓄えられた電力が負荷8に供給されることを停止することができ、低損失・高効率で、安全性の良好なものとすることができる。
【0081】
図3は、本発明の電源装置の第3の実施の形態を適用した電源装置30の要部回路構成図であり、本実施の形態は、請求項4、請求項10、請求項11に対応するものである。
【0082】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態の電源装置1と同様の電源装置30に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態の電源装置1と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0083】
図3において、電源装置30は、上記第1の実施の形態の電源装置1と同様の入力ヒューズ2、ACスイッチ3、ノイズフィルタ4、整流・平滑部5等を備えていて、電源装置30の出力端子7に負荷8が接続されているとともに、検知/制御回路31及びリレー32を備えている。電源装置30は、消費電源を抑え、軽負荷時においても高効率を維持する低損失、高効率な省エネルギー電源であり、例えば、整流用のスイッチング素子としてIPD素子を用いた電源装置、または、軽負荷時にスイッチング周波数を間引きする電源装置、あるいは、間欠発振する電源装置である。
【0084】
検知/制御回路(スイッチ制御手段)31は、ACスイッチ3のオン/オフ操作を検知して、リレー32をオン/オフさせる。
【0085】
リレー(DCスイッチ手段)32は、検知/制御回路31により、オン/オフ動作が制御され、検知/制御回路31は、ACスイッチ3がオンされているときには、リレー32をオンし、ACスイッチ3がオフされたことを検出すると、リレー32をオフする。
【0086】
したがって、電源装置30は、機器の停止に際して、ACスイッチ3がオフされると、検知/制御回路31がリレー32をオフし、整流・平滑部5内の蓄電素子5aに蓄電されていた電力が負荷8へ供給されることを防止する。
【0087】
このように、本実施の形態の電源装置30は、DCスイッチ手段として、リレー32を用いている。
【0088】
したがって、ACスイッチ3のオフ時に速やかにかつ確実にDCスイッチ手段としての安価なリレー32がオフして、安価にかつ速やかに蓄電素子5aに蓄えられた電力の負荷8への供給を停止することができ、安価なもとすることができるとともに、安全性を向上させることができる。
【0089】
また、本実施の形態の電源装置30は、適用される機器の待機時等に、消費電力を削減する省エネルギ動作を行う低損失の電源装置、または、適用される機器の待機時等に、消費電力を削減する省エネルギ動作を行うとともに、軽負荷時にも高効率を維持する低損失の電源装置である。
【0090】
したがって、機器の動作時には、低損失・高効率を維持し、機器の停止時(電源断時)には、速やかに蓄電素子5aに蓄えられた電力が負荷8に供給されることを停止することができ、低損失・高効率で、安全性の良好なものとすることができる。
【0091】
図4は、本発明の電源装置の第4の実施の形態を適用した電源装置40の要部回路構成図であり、本実施の形態は、請求項5、請求項10、請求項11に対応するものである。
【0092】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態の電源装置1と同様の電源装置40に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態の電源装置1と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0093】
図4において、電源装置40は、上記第1の実施の形態の電源装置1と同様の入力ヒューズ2、ACスイッチ3、ノイズフィルタ4、整流・平滑部5等を備えていて、電源装置40の出力端子7に負荷8が接続されているとともに、検知/制御回路41及びFET((Field Effect Transistor :電解効果トランジスタ)42を備えている。電源装置40は、消費電源を抑え、軽負荷時においても高効率を維持する低損失、高効率な省エネルギー電源であり、例えば、整流用のスイッチング素子としてIPD素子を用いた電源装置、または、軽負荷時にスイッチング周波数を間引きする電源装置、あるいは、間欠発振する電源装置である。
【0094】
検知/制御回路(スイッチ制御手段)41は、ACスイッチ3のオン/オフ操作を検知して、FET42をオン/オフさせる。
【0095】
FET(DCスイッチ手段)42は、検知/制御回路41により、オン/オフ動作が制御され、検知/制御回路41は、ACスイッチ3がオンされているときには、FET42をオンし、ACスイッチ3がオフされたことを検出すると、FET42をオフする。
【0096】
したがって、電源装置40は、機器の停止に際して、ACスイッチ3がオフされると、検知/制御回路41がFET42をオフし、整流・平滑部5内の蓄電素子5aに蓄電されていた電力が負荷8へ供給されることを防止する。
【0097】
このように、本実施の形態の電源装置40は、DCスイッチ手段として、FET(電界効果トランジスタ)42を用いている。
【0098】
したがって、小型でかつ安価に、ACスイッチ3のオフ時に速やかにかつ確実にDCスイッチ手段としてのFET42がオフして、より一層速やかに蓄電素子5aに蓄えられた電力の負荷8への供給を停止することができ、安価かつ小型なものとすることができるとともに、安全性をより一層向上させることができる。
【0099】
また、本実施の形態の電源装置40は、適用される機器の待機時等に、消費電力を削減する省エネルギ動作を行う低損失の電源装置、または、適用される機器の待機時等に、消費電力を削減する省エネルギ動作を行うとともに、軽負荷時にも高効率を維持する低損失の電源装置である。
【0100】
したがって、機器の動作時には、低損失・高効率を維持し、機器の停止時(電源断時)には、速やかに蓄電素子5aに蓄えられた電力が負荷8に供給されることを停止することができ、低損失・高効率で、安全性の良好なものとすることができる。
【0101】
図5は、本発明の電源装置の第5の実施の形態を適用した電源装置50の要部回路構成図であり、本実施の形態は、請求項6、請求項10、請求項11に対応するものである。
【0102】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態の電源装置1と同様の電源装置50に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態の電源装置1と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0103】
図5において、電源装置50は、上記第1の実施の形態の電源装置1と同様の入力ヒューズ2、ACスイッチ3、ノイズフィルタ4、整流・平滑部5等を備えていて、電源装置50の出力端子7に負荷8が接続されているとともに、検知/制御回路51及びロッカスイッチ52を備えている。電源装置50は、消費電源を抑え、軽負荷時においても高効率を維持する低損失、高効率な省エネルギー電源であり、例えば、整流用のスイッチング素子としてIPD素子を用いた電源装置、または、軽負荷時にスイッチング周波数を間引きする電源装置、あるいは、間欠発振する電源装置である。
【0104】
検知/制御回路(スイッチ制御手段)51は、ACスイッチ3のオン/オフ操作を検知して、ロッカスイッチ52をオン/オフさせる。
【0105】
ロッカスイッチ(DCスイッチ手段)52は、低損失・高効率で、検知/制御回路51により、オン/オフ動作が制御される。検知/制御回路51は、ACスイッチ3がオンされているときには、ロッカスイッチ52をオンし、ACスイッチ3がオフされたことを検出すると、ロッカスイッチ52をオフする。
【0106】
したがって、電源装置50は、機器の停止に際して、ACスイッチ3がオフされると、検知/制御回路51がロッカスイッチ52をオフし、整流・平滑部5内の蓄電素子5aに蓄電されていた電力が負荷8へ供給されることを防止する。
【0107】
このように、本実施の形態の電源装置50は、DCスイッチ手段として、ロッカスイッチ52を用いている。
【0108】
したがって、ACスイッチ3のオフ時に速やかにかつ確実にDCスイッチ手段としての高効率なロッカスイッチ52がオフして、安価にかつ速やかに蓄電素子5aに蓄えられた電力の負荷8への供給を停止することができ、安価なものとすることができるとともに、安全性をより一層向上させることができる。
【0109】
また、本実施の形態の電源装置50は、適用される機器の待機時等に、消費電力を削減する省エネルギ動作を行う低損失の電源装置、または、適用される機器の待機時等に、消費電力を削減する省エネルギ動作を行うとともに、軽負荷時にも高効率を維持する低損失の電源装置である。
【0110】
したがって、機器の動作時には、低損失・高効率を維持し、機器の停止時(電源断時)には、速やかに蓄電素子5aに蓄えられた電力が負荷8に供給されることを停止することができ、低損失・高効率で、安全性の良好なものとすることができる。
【0111】
図6は、本発明の電源装置の第6の実施の形態を適用した電源装置60の要部回路構成図であり、本実施の形態は、請求項7、請求項8、請求項10、請求項11に対応するものである。
【0112】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態の電源装置1と同様の電源装置60に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態の電源装置1と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0113】
図6において、電源装置60は、上記第1の実施の形態の電源装置1と同様の入力ヒューズ2、ACスイッチ3、ノイズフィルタ4、整流・平滑部5等を備えていて、電源装置60の出力端子7に負荷8が接続されているとともに、ブリーダ抵抗61及びブリーダスイッチ62からなる逃げ回路63を備えている。電源装置60は、消費電源を抑え、軽負荷時においても高効率を維持する低損失、高効率な省エネルギー電源であり、例えば、整流用のスイッチング素子としてIPD素子を用いた電源装置、または、軽負荷時にスイッチング周波数を間引きする電源装置、あるいは、間欠発振する電源装置である。
【0114】
逃げ回路63は、ブリーダ抵抗(抵抗)61とブリーダスイッチ(スイッチ手段)62が、直列接続され、整流・平滑部5と出力端子7との間の出力線と接地線との配線間に設けられている。
【0115】
ブリーダスイッチ62は、ブリーダ抵抗61に直列に接続されていて、オン/オフすることで、ブリーダ抵抗61に流れる電流をオン/オフし、ブリーダ抵抗61は、出力端子7に接続される負荷8に対して並列に接続されていて、ブリーダスイッチ62がオン時に電流が流れて、負荷8に流れる電流を制限する。
【0116】
ブリーダスイッチ62は、少なくとも、ACスイッチ3がオフすると、連動してオンする。ブリーダスイッチ62は、オンすると、ブリーダ抵抗61に電流を流し、オフすると、ブリーダ抵抗61に流れる電流を遮断する。この場合、ブリーダスイッチ62は、ACスイッチ3の構成の一部に組み込まれた構成となっていてもよく、この場合、ACスイッチ3がオンすると、ブリーダスイッチ62がオフし、ACスイッチ3がオフすると、ブリーダスイッチ62がオンする。
【0117】
したがって、電源装置60は、機器の停止に際して、ACスイッチ3がオフされると、ACスイッチ3に連動してブリーダスイッチ62がオンし、整流・平滑部5内の蓄電素子5aに蓄電されていた電力がブリーダ抵抗61で消費されて、負荷8へ供給されることを防止する。
【0118】
このように、本実施の形態の電源装置60は、オン/オフするACスイッチ3を介して供給される交流電源を、蓄電素子5aを有する整流・平滑回路5で直流変換して直流電源を、適用される機器の負荷8に供給するに際して、少なくとも、ACスイッチ3がオフされると、直列接続されたブリーダ抵抗61とブリーダスイッチ62を有し整流・平滑回路5の出力を接地電位に接続する逃げ回路63のブリーダスイッチ62をオンして、整流・平滑回路5の蓄電素子5aの蓄電電力を、逃げ回路63に流して、負荷8に供給されることを阻止している。
【0119】
したがって、機器の停止時(電源断時)に、速やかに蓄電素子5aに蓄えられた電力を逃げ回路63のブリーダ抵抗61に消費させて、負荷8に供給されることを停止することができ、安全性を向上させることができる。
【0120】
また、本実施の形態の電源装置60は、ブリーダスイッチ62を、ACスイッチ3に組み込まれ、ACスイッチ3がオフすることで、ブリーダスイッチ52がオンするものとしている。
【0121】
したがって、ACスイッチ3のオフ時に速やかにかつ確実にブリーダスイッチ62がオンして、より一層速やかに蓄電素子5aに蓄えられた電力の負荷8への供給を停止することができ、安価かつ小型なものとすることができるとともに、安全性をより一層向上させることができる。
【0122】
さらに、本実施の形態の電源装置60は、適用される機器の待機時等に、消費電力を削減する省エネルギ動作を行う低損失の電源装置、または、適用される機器の待機時等に、消費電力を削減する省エネルギ動作を行うとともに、軽負荷時にも高効率を維持する低損失の電源装置である。
【0123】
したがって、機器の動作時には、低損失・高効率を維持し、機器の停止時(電源断時)には、速やかに蓄電素子5aに蓄えられた電力が負荷8に供給されることを停止することができ、低損失・高効率で、安全性の良好なものとすることができる。
【0124】
図7は、本発明の電源装置の第7の実施の形態を適用した電源装置70の要部回路構成図であり、本実施の形態は、請求項9〜請求項11に対応するものである。
【0125】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態の電源装置1と同様の電源装置70に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態の電源装置1と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0126】
図7において、電源装置70は、上記第1の実施の形態の電源装置1と同様の入力ヒューズ2、ACスイッチ3、ノイズフィルタ4、整流・平滑部5等を備えていて、電源装置70の出力端子7に負荷8が接続されているとともに、検知/制御回路71、ブリーダ抵抗72及びブリーダスイッチ73からなる逃げ回路74を備えている。電源装置70は、消費電源を抑え、軽負荷時においても高効率を維持する低損失、高効率な省エネルギー電源であり、例えば、整流用のスイッチング素子としてIPD素子を用いた電源装置、または、軽負荷時にスイッチング周波数を間引きする電源装置、あるいは、間欠発振する電源装置である。
【0127】
逃げ回路74は、ブリーダ抵抗(抵抗)72とブリーダスイッチ(スイッチ手段)73が直列接続され、整流・平滑部5と出力端子7との間の出力線と接地線との配線間に設けられている。
【0128】
ブリーダスイッチ73は、ブリーダ抵抗72に直列に接続されていて、オン/オフすることで、ブリーダ抵抗72に流れる電流をオン/オフし、ブリーダ抵抗72は、出力端子7に接続される負荷8に対して並列に接続されていて、ブリーダスイッチ73がオン時に電流が流れて、負荷8に流れる電流を制限する。
【0129】
検知/制御回路(スイッチ制御手段)71は、ACスイッチ3のオン/オフ操作を検知して、リレー32ブリーダスイッチ73をオン/オフさせる。
【0130】
ブリーダスイッチ73は、検知/制御回路71により、オン/オフ動作が制御され、オンすると、ブリーダ抵抗72に電流を流し、オフすると、ブリーダ抵抗72に流れる電流を遮断する。
【0131】
したがって、電源装置70は、機器の停止に際して、ACスイッチ3がオフされると、検知/制御回路71がブリーダスイッチ73をオンし、整流・平滑部5内の蓄電素子5aに蓄電されていた電力がブリーダ抵抗61で消費されて、負荷8へ供給されることを防止する。
【0132】
このように、本実施の形態の電源装置70は、少なくともACスイッチ3のオフを検出して、ACスイッチ3のオフを検出すると、ブリーダスイッチ73をオンする検知/制御回路71を設けている。
【0133】
したがって、ACスイッチ3のオフ時に速やかにかつ確実にブリーダスイッチ72がオンして、より一層速やかに蓄電素子5aに蓄えられた電力の負荷8への供給を停止することができ、安全性をより一層向上させることができる。
【0134】
また、本実施の形態の電源装置70は、適用される機器の待機時等に、消費電力を削減する省エネルギ動作を行う低損失の電源装置、または、適用される機器の待機時等に、消費電力を削減する省エネルギ動作を行うとともに、軽負荷時にも高効率を維持する低損失の電源装置である。
【0135】
したがって、機器の動作時には、低損失・高効率を維持し、機器の停止時(電源断時)には、速やかに蓄電素子5aに蓄えられた電力が負荷8に供給されることを停止することができ、低損失・高効率で、安全性の良好なものとすることができる。
【0136】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0137】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の電源装置によれば、オン/オフするACスイッチ手段を介して供給される交流電源を、蓄電素子を有する整流・平滑回路で直流変換して直流電源を、適用される機器の負荷に供給するに際して、少なくとも、ACスイッチ手段がオフされると、オン/オフして整流・平滑回路と負荷との接続の離接を行うDCスイッチ手段をオフして、整流・平滑回路の蓄電素子の蓄電電力が負荷に供給されることを阻止するので、機器の停止時(電源断時)に、速やかに蓄電素子に蓄えられた電力の負荷への供給を停止することができ、安全性を向上させることができる。
【0138】
請求項2記載の発明の電源装置によれば、DCスイッチ手段を、ACスイッチ手段に組み込まれ、当該ACスイッチ手段がオフすることで、当該DCスイッチ手段がオフするものとしているので、小型で、ACスイッチ手段のオフ時に速やかにかつ確実にDCスイッチ手段がオフして、より一層速やかに蓄電素子に蓄えられた電力の負荷への供給を停止することができ、安価かつ小型化することができるとともに、安全性をより一層向上させることができる。
【0139】
請求項3記載の発明の電源装置によれば、少なくともACスイッチ手段のオフを検出して、当該ACスイッチ手段のオフを検出すると、DCスイッチ手段をオフするスイッチ制御手段を設けているので、ACスイッチ手段のオフ時に速やかにかつ確実にDCスイッチ手段がオフして、より一層速やかに蓄電素子に蓄えられた電力の負荷への供給を停止することができ、安全性をより一層向上させることができる。
【0140】
請求項4記載の発明の電源装置によれば、DCスイッチ手段として、リレーを用いているので、ACスイッチ手段のオフ時に速やかにかつ確実にDCスイッチ手段としての安価なリレーがオフして、安価にかつ速やかに蓄電素子に蓄えられた電力の負荷への供給を停止することができ、安価なもとすることができるとともに、安全性を向上させることができる。
【0141】
請求項5記載の発明の電源装置によれば、DCスイッチ手段として、電界効果トランジスタを用いているので、小型でかつ安価に、ACスイッチ手段のオフ時に速やかにかつ確実にDCスイッチ手段としての電界効果トランジスタがオフして、より一層速やかに蓄電素子に蓄えられた電力の負荷への供給を停止することができ、安価かつ小型なものとすることができるとともに、安全性をより一層向上させることができる。
【0142】
請求項6記載の発明の電源装置によれば、DCスイッチ手段として、ロッカスイッチを用いているので、ACスイッチ手段のオフ時に速やかにかつ確実にDCスイッチ手段としての高効率なロッカスイッチがオフして、安価にかつ速やかに蓄電素子に蓄えられた電力の負荷への供給を停止することができ、安価なものとすることができるとともに、安全性をより一層向上させることができる。
【0143】
請求項7記載の発明の電源装置によれば、オン/オフするACスイッチ手段を介して供給される交流電源を、蓄電素子を有する整流・平滑回路で直流変換して直流電源を、適用される機器の負荷に供給するに際して、少なくとも、ACスイッチ手段がオフされると、直列接続された所定の抵抗とスイッチ手段を有し整流・平滑回路の出力を接地電位に接続する逃げ回路の当該スイッチ手段をオンして、整流・平滑回路の蓄電素子の蓄電電力を、当該逃げ回路に流して、負荷に供給されることを阻止するので、機器の停止時(電源断時)に、速やかに蓄電素子に蓄えられた電力を逃げ回路の抵抗に消費させて、負荷に供給されることを停止することができ、安全性を向上させることができる。
【0144】
請求項8記載の発明の電源装置によれば、スイッチ手段を、ACスイッチ手段に組み込まれ、当該ACスイッチ手段がオフすることで、当該スイッチ手段がオンするものとしているので、ACスイッチ手段のオフ時に速やかにかつ確実にスイッチ手段がオンして、より一層速やかに蓄電素子に蓄えられた電力の負荷への供給を停止することができ、安価かつ小型なものとすることができるとともに、安全性をより一層向上させることができる。
【0145】
請求項9記載の発明の電源装置によれば、少なくともACスイッチ手段のオフを検出して、当該ACスイッチ手段のオフを検出すると、スイッチ手段をオンするスイッチ制御手段を設けているので、ACスイッチ手段のオフ時に速やかにかつ確実にスイッチ手段がオンして、より一層速やかに蓄電素子に蓄えられた電力の負荷への供給を停止することができ、安全性をより一層向上させることができる。
【0146】
請求項10記載の発明の電源装置によれば、電源装置として、適用される機器の待機時等に、消費電力を削減する省エネルギ動作を行う低損失の電源装置を用いているので、機器の動作時には、低損失・高効率を維持し、機器の停止時(電源断時)には、速やかに蓄電素子に蓄えられた電力が負荷に供給されることを停止することができ、低損失・高効率で、安全性の良好なものとすることができる。
【0147】
請求項11記載の発明の電源装置によれば、電源装置として、適用される機器の待機時等に、消費電力を削減する省エネルギ動作を行うとともに、軽負荷時にも高効率を維持する低損失の電源装置を用いているので、機器の動作時には、低損失・高効率を維持し、機器の停止時(電源断時)には、速やかに蓄電素子に蓄えられた電力が負荷に供給されることを停止することができ、低損失・高効率で、安全性の良好なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電源装置の第1の実施の形態を適用した電源装置の要部回路構成図。
【図2】本発明の電源装置の第2の実施の形態を適用した電源装置の要部回路構成図。
【図3】本発明の電源装置の第3の実施の形態を適用した電源装置の要部回路構成図。
【図4】本発明の電源装置の第4の実施の形態を適用した電源装置の要部回路構成図。
【図5】本発明の電源装置の第5の実施の形態を適用した電源装置の要部回路構成図。
【図6】本発明の電源装置の第6の実施の形態を適用した電源装置の要部回路構成図。
【図7】本発明の電源装置の第7の実施の形態を適用した電源装置の要部回路構成図。
【符号の説明】
1 電源装置
2 入力ヒューズ
3 ACスイッチ
4 ノイズフィルタ
5 整流・平滑部
6 DCスイッチ
7 出力端子
8 負荷
10 商用電源
20 電源装置
21 検知/制御回路
22 DCスイッチ
30 電源装置
31 検知/制御回路
32 リレー
40 電源装置
41 検知/制御回路
42 FET
50 電源装置
51 検知/制御回路
52 ロッカスイッチ
60 電源装置
61 ブリーダ抵抗
62 ブリーダスイッチ
63 逃げ回路
70 電源装置
71 検知/制御回路
72 ブリーダ抵抗
73 ブリーダスイッチ
74 逃げ回路
Claims (11)
- オン/オフするACスイッチ手段を介して交流電源が供給され、蓄電素子を有する整流・平滑回路で当該交流電源を直流変換して直流電源を、適用される機器の負荷に供給する電源装置において、オン/オフして前記整流・平滑回路と前記負荷との接続の離接を行うDCスイッチ手段が設けられ、少なくとも、前記ACスイッチ手段がオフされると、当該DCスイッチ手段をオフして、前記整流・平滑回路の蓄電素子の蓄電電力が前記負荷に供給されることを阻止することを特徴とする電源装置。
- 前記DCスイッチ手段は、前記ACスイッチ手段に組み込まれており、当該ACスイッチ手段がオフすることで、当該DCスイッチ手段がオフすることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の電源装置。
- 前記電源装置は、少なくとも前記ACスイッチ手段のオフを検出して、当該ACスイッチ手段のオフを検出すると、前記DCスイッチ手段をオフするスイッチ制御手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の電源装置。
- 前記DCスイッチ手段は、リレーであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の電源装置。
- 前記DCスイッチ手段は、電界効果トランジスタであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の電源装置。
- 前記DCスイッチ手段は、ロッカスイッチであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の電源装置。
- オン/オフするACスイッチ手段を介して交流電源が供給され、蓄電素子を有する整流・平滑回路で当該交流電源を直流変換して直流電源を、適用される機器の負荷に供給する電源装置において、直列接続された所定の抵抗とスイッチ手段を有し前記整流・平滑回路の出力を接地電位に接続する逃げ回路が設けられ、少なくとも、前記ACスイッチ手段がオフされると、当該スイッチ手段をオンして、前記整流・平滑回路の蓄電素子の蓄電電力を、当該逃げ回路に流して、前記負荷に供給されることを阻止することを特徴とする電源装置。
- 前記スイッチ手段は、前記ACスイッチ手段に組み込まれており、当該ACスイッチ手段がオフすることで、当該スイッチ手段がオンすることを特徴とする請求項7記載の電源装置。
- 前記電源装置は、少なくとも前記ACスイッチ手段のオフを検出して、当該ACスイッチ手段のオフを検出すると、前記スイッチ手段をオンするスイッチ制御手段を備えていることを特徴とする請求項7記載の電源装置。
- 前記電源装置は、前記適用される機器の待機時等に、消費電力を削減する省エネルギ動作を行う低損失の電源装置であることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の電源装置。
- 前記電源装置は、前記適用される機器の待機時等に、消費電力を削減する省エネルギ動作を行うとともに、軽負荷時にも高効率を維持する低損失の電源装置であることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の電源装置。
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JP2021028529A (ja) * | 2019-08-13 | 2021-02-25 | Ckd株式会社 | 電磁弁マニホールド |
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2003
- 2003-05-08 JP JP2003129792A patent/JP2004336894A/ja active Pending
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