JP2004336368A - 携帯無線機 - Google Patents

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Yuichiro Saito
裕一郎 齋藤
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Abstract

【課題】本発明は、従来と比して一段とアンテナ利得の劣化を低減し得る携帯無線機を実現する。
【解決手段】本発明は、ユーザによって把持される操作部筐体22と、当該操作部筐体22に設けられたアンテナ収容部27と、ユーザの手により把持される操作部筐体22の部位とアンテナ収容部27との間に設けられ、当該ユーザの手を当該アンテナ収容部27から離開させるアンテナカバー29とを設けたことにより、ユーザの手とアンテナ収容部27とを遠ざけることができるので、人体に起因するアンテナ利得の劣化を低減することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯無線機に関し、例えば携帯電話機に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯電話機においては、その通話時に人体頭部近傍で使用されるため、アンテナから放射される電磁波の一部が人体の影響を受けることによりアンテナ放射効率が低下するという問題があった。
【0003】
このような問題を解決するために、筐体の上端に当該筐体から突出するアンテナを設けると共に、通話時に当該アンテナと人体頭部との間に位置するような反射板を筐体の上端に設け、アンテナから放射された電磁波を当該反射板で反射させることにより、アンテナ放射効率の低下を低減した携帯電話機がある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
ところで、近年ますます小型化が要求される携帯電話機においては、筐体内部にアンテナを設けることにより、筐体からアンテナを突出させずに、一段と小型化された携帯電話機がある。
【0005】
例えば図11(A)に示すように、表示部2と操作部3とが筐体4に設けられると共に、当該筐体4の上端に設けられたアンテナ収容部5の内部にアンテナ(図示せず)を収容するようにした携帯電話機1がある。
【0006】
また図11(B)に示すように、表示部7が設けられた表示部筐体8と操作部9が設けられた操作部筐体10とが、当該表示部筐体8の下端と当該操作部筐体10の上端とを連結するヒンジ部11を介して折り畳み可能に形成されると共に、当該操作部筐体10の下端に設けられたアンテナ収容部12の内部にアンテナ(図示せず)を収納するようにした携帯電話機6がある。
【0007】
さらに図11(C)に示すように、表示部(図示せず)が設けられた表示部筐体14と操作部(図示せず)が設けられた操作部筐体15とが、当該表示部筐体14の下端と当該操作部筐体15の操作部が設けられた面の上部とを連結するヒンジ部16を介して折り畳み可能に形成されると共に、当該操作部筐体15の上端に設けられたアンテナ収容部17の内部にアンテナ(図示せず)を収納するようにした携帯電話機13がある。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−331017号公報(第1図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のようにアンテナが筐体内部に設けられている場合、ユーザはアンテナの位置を認識することができない。そのため例えば図12(A)、(B)及び(C)に示すように、ユーザは携帯電話機を使用する際に、アンテナ収容部の近傍あるいはアンテナ収容部自体を把持してしまう場合があり、この場合アンテナから放射された電磁波がユーザの手の影響を受けることにより携帯電話機のアンテナ放射効率が低下してしまう。
【0010】
このようにアンテナが筐体内部に設けられている携帯電話機においては、アンテナ収容部の近傍あるいはアンテナ収容部自体をユーザによって把持されると、当該ユーザの手に起因してアンテナ利得が劣化してしまうという問題があった。
【0011】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、従来と比して一段とアンテナ利得の劣化を低減し得る携帯無線機を提案しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するために本発明においては、ユーザによって把持される筐体と、筐体に設けられたアンテナと、ユーザの手により把持される筐体の部位とアンテナとの間に設けられ、当該ユーザの手を当該アンテナから離開させるアンテナ離開手段とを設けるようにした。
【0013】
これにより筐体を把持するユーザの手とアンテナとを遠ざけることができるので、人体に起因するアンテナ利得の劣化を低減することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0015】
(1)第1の実施の形態
(1−1)第1の実施の形態における携帯電話機の外観構成
図1(A)及び(B)において、20は全体として第1の実施の形態を適用した携帯電話機を示し、表示部筐体21と操作部筐体22とが、当該表示部筐体21の下端と当該操作部筐体22の上端とを連結するヒンジ部23を介して折り畳み可能に形成されており、通話時には展開した開状態(図1(A))で使用され、携帯時には折り畳まれた閉状態(図1(B))で使用される。
【0016】
図1(A)に示すように、表示部筐体正面21Aには、その中央部分に液晶ディスプレイ等でなる表示部24が設けられていると共に、当該表示部24の上方にはスピーカ25が設けられている。一方、操作部筐体正面22Aには、その中央部分に複数の操作ボタンでなる操作部26が設けられている。
【0017】
かかる構成に加えて携帯電話機20においては、内部にアンテナ素子(図示せず)を収容したアンテナ収容部27が操作部筐体22の下端に設けられていると共に、操作部筐体右側面22Bの中央部分から下部にかけて、及び操作部筐体左側面22Cの中央部分から下部にかけてそれぞれスライド用溝28A、28B(図示せず)が設けられている。
【0018】
また携帯電話機20においては、アンテナ収容部27を内部に収納可能な箱型のアンテナカバー29が操作部筐体22の下端に設けられており、アンテナカバー右側面29B及びアンテナカバー左側面29Cにはそれぞれスライド部30A及び30Bが設けられていると共に、アンテナカバー正面29Aの中央部分にはマイクロフォン31が設けられている。
【0019】
そして携帯電話機20においては、操作部筐体22のスライド用溝28A、28Bに対してアンテナカバー29のスライド部30A、30Bがそれぞれ嵌合されていることにより、当該アンテナカバー29をスライド用溝28A、28Bに沿って操作部筐体22の上方向(矢印aの示す方向)及び下方向(矢印bの示す方向)にスライドすることができるようになされている。
【0020】
実際上、携帯電話機20においては、通話時に図1(A)に示すように、アンテナカバー29が矢印b方向へ引き出されると、アンテナ収容部27をアンテナカバー29の外部へ露出させることによりアンテナ利得を最大にして良好な送受信感度で通話を行い得るようになされている。なお、このときをアンテナカバー29の引出状態とする。
【0021】
一方、携帯電話機20においては、携帯時に図1(B)に示すように、アンテナカバー29が矢印a方向へ押し込まれると、アンテナ収容部27をアンテナカバー29の内部に収納することによりアンテナカバー29でアンテナ収容部27を保護すると共に、操作部筐体22からのアンテナカバー29の突出量を最小にして携帯性を向上し得るようになされている。なお、このときをアンテナカバー29の収納状態とする。
【0022】
(1−2)操作部筐体及びアンテナカバーの構成
次に、操作部筐体22及びアンテナカバー29の構成を説明する。図2(A)及び(B)に示すように、操作部筐体22の下端に設けられたアンテナ収容部27の内部には、ほぼコ字型板状のアンテナ素子32が収容されており、当該アンテナ素子32の一端が操作部筐体22の内部に設けられた基板33上の給電部34と電気的に接続されている。これによりアンテナ素子32は、アンテナとして動作するようになされている。
【0023】
また操作部筐体22には、操作部筐体右側面22B及び操作部筐体左側面22Cの下部にそれぞれ引出状態保持凹部35A及び35Bが設けられていると共に、当該引出状態保持凹部35A及び35Bの上方には、それぞれ収納状態保持凹部36A及び36Bが設けられている。
【0024】
さらに引出状態保持凹部35A、35B及び収納状態保持凹部36A、36Bは金属で形成されており、当該引出状態保持凹部35A、35B及び収納状態保持凹部36A、36Bと基板33とが電気的に接続するようになされている。
【0025】
一方、アンテナカバー29においては、アンテナカバー正面29Aの中央部分にマイクロフォン31が設けられていると共に、アンテナカバー右側面29B及びアンテナカバー左側面29Cにそれぞれスライド部30A及び30Bが設けられており、当該スライド部30A及び30Bの裏側上部にそれぞれ状態保持ストッパ37A及び37Bが突設されている。
【0026】
さらに状態保持ストッパ37A及び37Bは金属で形成されており、マイクロフォン31と状態保持ストッパ37A及び37Bとが電気的に接続するようになされている。
【0027】
そしてアンテナカバー29は、図2(A)に示すように、引出状態にあるとき、状態保持ストッパ37A及び37Bが操作部筐体22の引出状態保持凹部35A及び35Bに対してそれぞれ嵌合されることにより引出状態を保持することができると共に、このときマイクロフォン31が状態保持ストッパ37A、37B及び引出状態保持凹部35A、35Bを介して基板33と電気的に接続されるようになされている。
【0028】
またこのときの引出状態保持凹部35A及び35Bと状態保持ストッパ37A及び37Bとの位置関係は、図3に示すように、アンテナ収容部27とアンテナカバー29との間にユーザの指が入らない程度の隙間を設ける位置で、かつアンテナカバー29のマイクロフォン31がユーザの口の近傍になるような位置に設定されている。
【0029】
これにより携帯電話機20は、アンテナカバー29が引き出されると、アンテナ収容部27の周りに隙間を設けることができるので、その隙間の分だけユーザの手をアンテナ収容部27から遠ざけることができる。
【0030】
さらにこのとき携帯電話機20は、マイクロフォン31がユーザの口の近傍になるような位置でアンテナカバー29を保持することができるので、マイクロフォン31でユーザの声を確実に捕らえることができる。
【0031】
一方、アンテナカバー29は、図2(B)に示すように、収納状態にあるとき、状態保持ストッパ37A及び37Bが操作部筐体22の収納状態保持凹部36A及び36Bに対してそれぞれ嵌合されることにより収納状態を保持することができると共に、このときマイクロフォン31が状態保持ストッパ37A、37B及び収納状態保持凹部36A、36Bを介して基板33と電気的に接続されるようになされている。
【0032】
(1−3)動作及び効果
以上の構成において、携帯電話機20のアンテナカバー29は、矢印b方向へ引き出されると、アンテナ収容部27をアンテナカバー29外部に露出する。
【0033】
このとき携帯電話機20は、アンテナ収容部27とアンテナカバー29との間にユーザの指が入らない程度の隙間を設ける位置で、かつアンテナカバー29のマイクロフォン31がユーザの口の近傍になる位置でアンテナカバー29の引出状態を保持する。
【0034】
これにより携帯電話機20は、通話時において、アンテナ収容部27の周りに設けられた隙間の分だけユーザの手をアンテナ収容部27から遠ざけてアンテナ収容部27をユーザの手で覆われることを防止することができる。
【0035】
さらにこのとき携帯電話機20は、マイクロフォン31がユーザの口の近傍になるような位置でアンテナカバー29を保持することができるので、マイクロフォン31でユーザの声を確実に捕らえることができる。
【0036】
一方、携帯電話機20は、アンテナカバー29が矢印a方向へ押し込まれると、アンテナ収容部27をアンテナカバー29内部に収納すると共に、操作部筐体22からのアンテナカバー29の突出量を最小にする。
【0037】
これにより携帯電話機20は、携帯時において、アンテナカバー29でアンテナ収容部27を保護すると共に、携帯性を向上することができる。
【0038】
また携帯電話機20は、ホイップアンテナ等のような通話時と携帯時とでアンテナ素子への給電位置が変化する構成ではなく、アンテナカバー29がスライドするのみの簡易な構成であり、通話時及び携帯時のいずれの状態においても、アンテナ素子32への給電位置は変化しない。このため携帯電話機20自体の共振周波数は常に一定であり、設計時における共振周波数の設定が容易である。
【0039】
以上の構成によれば、携帯電話機20は、アンテナカバー29が矢印b方向へ引き出されると、アンテナ収容部27とアンテナカバー29との間にユーザの指が入らない程度の隙間を設ける位置でアンテナカバー29の引出状態を保持することができる。
【0040】
これにより携帯電話機20は、アンテナ収容部27の周りに設けられた隙間の分だけユーザの手をアンテナ収容部27から遠ざけてアンテナ収容部27をユーザの手で覆われることを防止することができ、かくして当該ユーザの手に起因するアンテナ利得の劣化を低減することができる。
【0041】
また携帯電話機20は、ユーザの手とアンテナ収容部27とを遠ざけることにより、ユーザの手に起因する共振周波数の変化を少なくすることができる。
【0042】
(2)第2の実施の形態
(2−1)第2の実施の形態における携帯電話機の外観構成
図4(A)及び(B)において、40は全体として第2の実施の形態を適用した携帯電話機を示し、表示部筐体41と操作部筐体42とが、当該表示部筐体41の下端と操作部筐体正面42A上部とを連結するヒンジ部43を介して折り畳み可能に形成されており、通話時には展開した開状態(図4(A))で使用され、携帯時には折り畳まれた閉状態(図4(B))で使用される。
【0043】
表示部筐体正面41Aには、その中央部分に液晶ディスプレイ等でなる表示部(図示せず)が設けられていると共に、当該表示部の上方にスピーカ(図示せず)が設けられている。一方、操作部筐体42には、操作部筐体正面42Aの中央部分に複数の操作ボタンでなる操作部(図示せず)が設けられていると共に、当該操作部の下方にマイクロフォン(図示せず)が設けられている。
【0044】
かかる構成に加えて携帯電話機40においては、図4(A)に示すように、内部にアンテナ素子(図示せず)を収容したアンテナ収容部44が操作部筐体42の上端に設けられていると共に、当該アンテナ収容部44の外周面に沿った形状でほぼコ字型のアンテナカバー45がアンテナカバー回転軸(図示せず)を介して回動自在に設けられている。
【0045】
そして携帯電話機40においては、通話時に図4(A)に示すように、アンテナカバー45が操作部筐体裏面42B方向に引き倒されると、アンテナカバー45を操作部筐体裏面42Bに対して垂直に起立させると共に、アンテナ収容部44をアンテナカバー45外部に露出させる。
【0046】
これにより携帯電話機40は、そのアンテナ利得を最大にして良好な送受信感度で通話を行い得るようになされている。なお、このときをアンテナカバー45の起立状態とする。
【0047】
一方、携帯電話機40においては、携帯時に図4(B)に示すように、アンテナカバー45が操作部筐体正面42A方向へ押し倒されると、アンテナ収容部44をアンテナカバー45内部に収納すると共に、操作部筐体42からのアンテナカバー45の突出量を最小にする。
【0048】
これにより携帯電話機40は、アンテナカバー45でアンテナ収容部44を保護すると共に、携帯性を向上し得るようになされている。なお、このときをアンテナカバー45の収納状態とする。
【0049】
(2−2)操作部筐体及びアンテナカバーの構成
次に、操作部筐体42及びアンテナカバー45の構成を説明する。図5及び図6に示すように、操作部筐体42の上端に設けられたアンテナ収容部44の内部には、ほぼコ字型板状のアンテナ素子46が収容されており、当該アンテナ素子46の一端が操作部筐体42の内部に設けられた基板47上の給電部48と電気的に接続されている。これによりアンテナ素子46は、アンテナとして動作するようになされている。
【0050】
また操作部筐体42には、操作部筐体右側面42C及び操作部筐体左側面42Dの上部にそれぞれ収納状態保持凹部49A及び49Bが設けられていると共に、当該収納状態保持凹部49A及び49Bの下方にそれぞれ軸受部50A及び軸受部50Bが設けられている。
【0051】
さらに操作部筐体右側面42Cには、収納状態保持凹部49Aと軸受部50Aとの間隔と等しい間隔で、軸受部50Aと水平な位置に起立状態保持凹部51Aが設けられており、操作部筐体左側面42Dには、収納状態保持凹部49Bと軸受部50Bとの間隔と等しい間隔で、軸受部50Bと水平な位置に起立状態保持凹部51Bが設けられている。
【0052】
一方、アンテナカバー45においては、図6に示すようにアンテナカバー右側面45A及びアンテナカバー左側面45Bの裏側下部にそれぞれアンテナカバー回転軸52A及び52Bが突設されていると共に、アンテナカバー回転軸52A及び52Bの上方にそれぞれ状態保持ストッパ53A及び53Bが突設されている。
【0053】
そしてアンテナカバー45は、操作部筐体42に設けられた軸受部50A及び50Bに対してアンテナカバー回転軸52A及び52Bがそれぞれ嵌合されており、当該アンテナカバー回転軸52A及び52Bを介して操作部筐体裏面42B方向及び操作部筐体正面42A方向に回動することができるようになされている。
【0054】
実際上、アンテナカバー45は、図5に示すように、操作部筐体裏面42B方向に回動した起立状態にあるとき、状態保持ストッパ53A、53Bが操作部筐体42の起立状態保持凹部51A、51Bに対してそれぞれ嵌合されることにより起立状態を保持することができる。
【0055】
このときのアンテナカバー45は、操作部筐体裏面42Bに対して垂直に起立した状態である。これにより携帯電話機40は、図7(A)に示すように、ユーザに対してアンテナカバー45が操作部筐体42を把持する際の支えであることを認識させることができ、ユーザに対して当該アンテナカバー45を支えとして操作部筐体42の中央部分を把持させることができる。
【0056】
その結果携帯電話機40は、ユーザに対して操作部筐体42を把持しやすくさせることができると共に、ユーザの手とアンテナ収容部44とを遠ざけることができる。
【0057】
さらにこのときの携帯電話機40は、図7(B)に示すように、例えば鉄板等の金属材で形成された机54の上に開状態で置かれた場合に、起立したアンテナカバー45によってアンテナ収容部44と机54とを遠ざけることができるので、当該机54に起因するアンテナ利得の劣化を低減することができ、また机54上で安定した状態を保つことができる。
【0058】
またアンテナカバー45は、図6に示すように、操作部筐体正面42A方向に回動した収納状態にあるとき、状態保持ストッパ53A及び53Bが操作部筐体42の収納状態保持凹部49A及び49Bに対してそれぞれ嵌合されることにより収納状態を保持することができる。
【0059】
(2−3)動作及び効果
以上の構成において、携帯電話機40は、通話時にアンテナカバー45が操作部筐体裏面42B方向に引き倒されると、アンテナカバー45を操作部筐体裏面42Bに対して垂直に起立させると共に、アンテナ収容部44をアンテナカバー45外部に露出させる。
【0060】
これにより携帯電話機40は、ユーザに対してアンテナカバー45が操作部筐体42を把持する際の支えであることを認識させることができ、ユーザに対して当該アンテナカバー45を支えとして操作部筐体42の中央部分を把持させることができる。
【0061】
その結果、携帯電話機40は、ユーザに対して操作部筐体42を把持しやすくさせることができると共に、ユーザの手とアンテナ収容部44とを遠ざけることができる。
【0062】
またこのときの携帯電話機40は、例えば鉄板等の金属材で形成された机54の上に開状態で置かれた場合に、起立したアンテナカバー45によってアンテナ収容部44と机54とを遠ざけることができると共に、机54上で安定した状態を保つことができる。
【0063】
一方、携帯電話機40は、携帯時にアンテナカバー45が操作部筐体正面42A方向に押し倒されるとアンテナ収容部44をアンテナカバー45内部に収納すると共に、操作部筐体42からのアンテナカバー45の突出量を最小にする。
【0064】
これにより携帯電話機40は、アンテナカバー45でアンテナ収容部44を保護すると共に、携帯性を向上し得るようになされている。
【0065】
また、携帯電話機40は、ホイップアンテナ等のような通話時と携帯時とでアンテナ素子への給電位置が変化する構成ではなく、アンテナカバー29がスライドするのみの簡易な構成であり、通話時及び携帯時のいずれの状態においても、アンテナ素子32への給電位置は変化しない。このため携帯電話機40自体の共振周波数は常に一定であり、設計時における共振周波数の設定が容易である。
【0066】
以上の構成によれば、携帯電話機40は、アンテナカバー45が操作部筐体裏面42B方向へ引き倒されると、アンテナカバー45を操作部筐体裏面42Bに対して垂直に起立させると共に、アンテナ収容部44をアンテナカバー45外部に露出させる。
【0067】
これにより携帯電話機40は、ユーザに対してアンテナカバー45が操作部筐体42を把持する際の支えであることを認識させることができ、ユーザに対して当該アンテナカバー45を支えとして操作部筐体42の中央部分を把持させることができる。
【0068】
その結果、携帯電話機40は、ユーザに対して操作部筐体42を把持しやすくさせることができると共に、ユーザの手とアンテナ収容部44とを遠ざけてアンテナ収容部44をユーザの手で覆われることを防止することができ、かくしてユーザの手に起因するアンテナ利得の劣化を低減することができる。
【0069】
また携帯電話機40は、ユーザの手とアンテナ収容部44とを遠ざけることにより、ユーザの手に起因する共振周波数の変化を少なくすることができる。
【0070】
(3)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、表示部筐体と操作部筐体とが別々に設けられ、当該表示部筐体と当該操作部筐体とがヒンジ部を介して連結された折り畳み式の携帯電話機に本発明を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば図8(A)に示すように、表示部61と操作部62とがひとつの筐体63に設けられ、当該筐体63の上端にアンテナ収容部64が設けられた携帯電話機60等、種々の形状をした携帯電話機に本発明を適用するようにしてもよい。
【0071】
この場合、例えばスピーカ65を内蔵したアンテナカバー66を筐体63の上端に設け、当該アンテナカバー65をスライドさせることにより、ユーザの手とアンテナ収容部64とを遠ざけることができる。また、アンテナカバー66をスライドさせたときの位置がユーザの耳の近傍になるように設定しておくことにより、スピーカ66から出力される音声をユーザに対して聞き取りやすくさせることができる。
【0072】
また上述の実施の形態においては、支持手段としてのスライド部30A及び30Bを介してアンテナカバー29をスライドさせることによりユーザの手とアンテナ収容部27とを遠ざけるようにした場合と、支持手段としてのアンテナカバー回転軸52A及び52Bを介してアンテナカバー45を回動させることによりユーザの手とアンテナ収容部44とを遠ざけるようにした場合とについて述べたが、本発明はこれに限らず、例えば図8(B)に示すように、携帯電話機70において、表示部筐体71と操作部筐体72とが、表示部筐体正面71Aの中央部分の下方と操作部筐体72の上端とを連結するヒンジ部73を介して折り畳み可能に形成されると共に、当該操作部筐体裏面72Aの上部にアンテナ収容部74が形成され、展開した開状態時に、表示部筐体71の下端が操作部筐体72の上端に設けられたアンテナ収容部74を覆うことにより、表示部筐体71の厚みの分だけユーザの手とアンテナ収容部74とを遠ざけるようにしてもよい。
【0073】
またこの場合、携帯電話機70は、例えば鉄板等の金属材で形成された机75の上に置かれた場合に、表示部筐体71の下端がアンテナ収容部74を覆うことによりアンテナ収容部74と机75とを遠ざけることができると共に、机75上で安定した状態を保つことができる。
【0074】
さらに上述の実施の形態においては、アンテナ離開手段としての箱型のアンテナカバー29及びほぼコ字型のアンテナカバー45を用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、アンテナ収容部とユーザの手を遠ざける役目を果たす形状であれば、図9(A)、(B)及び(C)に示すようにフレーム型のアンテナカバー80、板状のアンテナカバー81、引出型のアンテナカバー82等、種々の形状をしたアンテナカバーを用いてもよい。
【0075】
またこのような種々の形状をしたアンテナカバーのスライド動作及び回動動作と、携帯電話機を通話可能な状態または通話不可能な状態に切り替える切替動作とを連動させるようにしてもよく、この場合、携帯電話機は、通話時においてユーザに対して確実にアンテナカバーをスライドまたは回動させることができる。
【0076】
さらに上述の第1の実施の形態においては、アンテナカバー29に設けられた状態保持ストッパ37A、37Bを操作部筐体22に設けられた引出状態保持凹部35A、35Bまたは収納状態保持凹部36A、36Bに対してそれぞれ嵌合させることにより、引出状態または収納状態を保持する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば図10に示すように、操作部筐体22に設けられた引出状態保持凹部35A、35B及び収納状態保持凹部36A、36Bの代わりに、状態保持スプリングストッパ90A及び90Bを設けると共に、アンテナカバー29に設けられた状態保持ストッパ37A、37Bの代わりに、引出状態保持凹部91A、91B及び収納状態保持凹部92A、92Bを設け、当該状態保持スプリングストッパ90A、90Bを引出状態保持凹部91A、91Bまたは収納状態保持凹部92A、92Bに対してそれぞれ嵌合させることにより引出状態または収納状態を保持するようにしてもよい。
【0077】
この場合、アンテナカバー29のマイクロフォン31は、引出状態保持凹部91A、91Bまたは収納状態保持凹部92A、92Bと状態保持スプリングストッパ90A、90Bとを介して基板33と電気的に接続するようになされている。
【0078】
さらに上述の実施の形態においては、携帯無線機として携帯電話機に本発明を適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、PDA(Personal Digital Assistance)等、その他種々の携帯無線機に適用してもよい。
【0079】
さらに上述の実施の形態においては、アンテナとしてほぼコ字型板状のアンテナ素子32及び46を用いた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、携帯電話機の内部に収容可能なアンテナであれば、ヘリカル状やメアンダ状等、その他種々の形状をしたアンテナを用いてもよい。
【0080】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、ユーザによって把持される筐体と、筐体に設けられたアンテナと、ユーザの手により把持される筐体の部位とアンテナとの間に設けられ、当該ユーザの手を当該アンテナから離開させるアンテナ離開手段とを設けたことにより、筐体を把持するユーザの手とアンテナとを遠ざけることができるので、人体に起因するアンテナ利得の劣化を低減することができる。
【0081】
かくして、従来と比して一段とアンテナ利得の劣化を低減し得る携帯無線機を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における携帯電話機の外観構成を示す略線図である。
【図2】第1の実施の形態における操作部筐体及びアンテナカバーの構成を示す略線図である。
【図3】第1の実施の形態における携帯電話機の使用例を示す略線図である。
【図4】第2の実施の形態における携帯電話機の外観構成を示す略線図である。
【図5】第2の実施の形態における操作部筐体及びアンテナカバー(起立状態)の構成を示す略線図である。
【図6】第2の実施の形態における操作部筐体及びアンテナカバー(収納状態)の構成を示す略線図である。
【図7】第2の実施の形態における携帯電話機の使用例を示す略線図である。
【図8】他の実施の形態における携帯電話機の使用例を示す略線図である。
【図9】他の実施の形態におけるアンテナカバーの形状を示す略線図である。
【図10】他の実施の形態における操作部筐体及びアンテナカバーの構成を示す略線図である。
【図11】従来の携帯電話機の外観構成を示す略線図である。
【図12】従来の携帯電話機の使用例を示す略線図である。
【符号の説明】
20、40、60、70……携帯電話機、25、65……スピーカ、27、44、64、74……アンテナ収容部、29、45、66、80、81、82……アンテナカバー、30A、30B……スライド部、31……マイクロフォン、35A、35B、91A、91B……引出状態保持凹部、36A、36B、49A、49B、92A、92B……収納状態保持凹部、37A、37B、53A、53B……状態保持ストッパ、51A、51B……起立状態保持凹部、52A、52B……アンテナカバー回転軸、90A、90B……状態保持スプリングストッパ。

Claims (6)

  1. ユーザによって把持される筐体と、
    上記筐体に設けられたアンテナと、
    上記ユーザの手により把持される上記筐体の部位と上記アンテナとの間に設けられ、当該ユーザの手を当該アンテナから離開させるアンテナ離開手段と
    を具えることを特徴とする携帯無線機。
  2. 上記アンテナ離開手段を上記筐体に対して収納及び展開自在に支持し、上記携帯無線機の携行時においては、上記アンテナ離開手段を収納して当該携帯無線機全体を小型化すると共に、当該携帯無線機の通話時には、当該アンテナ離開手段を展開して上記ユーザの手を上記アンテナから離開させる支持手段
    を具えることを特徴とする請求項1に記載の携帯無線機。
  3. 上記アンテナ離開手段にはマイクロフォンが設けられ、
    上記支持手段は、
    上記携帯無線機の通話時において、上記アンテナ離開手段を上記筐体に対して展開したとき、当該アンテナ離開手段を上記ユーザの口に近接させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の携帯無線機。
  4. 上記アンテナ離開手段にはスピーカが設けられ、
    上記支持手段は、
    上記携帯無線機の通話時において、上記アンテナ離開手段を上記筐体に対して展開したとき、当該アンテナ離開手段を上記ユーザの耳に近接させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の携帯無線機。
  5. 上記アンテナ離開手段は、
    上記支持手段によって上記筐体に対して離開されたとき、上記ユーザに対して上記筐体の把持を補助する
    ことを特徴とする請求項2に記載の携帯無線機。
  6. 上記アンテナ離開手段は、
    上記支持手段によって上記筐体に対して収納されたとき、上記アンテナを覆う
    ことを特徴とする請求項2に記載の携帯無線機。
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