JPH11331017A - 携帯移動通信端末装置 - Google Patents

携帯移動通信端末装置

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JPH11331017A
JPH11331017A JP10140389A JP14038998A JPH11331017A JP H11331017 A JPH11331017 A JP H11331017A JP 10140389 A JP10140389 A JP 10140389A JP 14038998 A JP14038998 A JP 14038998A JP H11331017 A JPH11331017 A JP H11331017A
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JP
Japan
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mobile communication
housing
terminal device
communication terminal
flip
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Application number
JP10140389A
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English (en)
Inventor
Yasushi Omura
裕史 大村
Akira Hasegawa
昭 長谷川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナから放射される電磁波の人体への吸
収を減らし、人体に起因するアンテナ感度の低下を防止
した携帯移動通信端末装置を提供する。 【解決手段】 端末装置本体を収容する筺体1、6と、
筺体の上部から突出する外部アンテナ8とを具備する携
帯移動通信端末装置において、筺体の送話部5及び受話
部4が形成されている面の上部近傍に、この面と平行す
る支軸で180度回転できるように枢支されたフリップ
部7を設け、このフリップ部を、待ち受け時には、筺体
側に折り重ね、通話時には、180度回転して外部アン
テナと人体との間に配置する。また、このフリップ部の
少なくとも内表面を電磁波の反射部材で覆う。通話時
に、外部アンテナから人体の方向に放射された電磁波を
反射して、人体に吸収されにくくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話などの携
帯移動通信端末装置に関し、特に、人体によるアンテナ
感度の劣化を防止するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯移動通信端末装置は、通話時に受話
部を耳に当てて使用するため、アンテナが人体頭部の近
傍に位置し、アンテナ感度が人体の影響を強く受ける。
図10は一般的な携帯電話の構成を示しており、本体ケ
ース75及び本体カバー71から成り、装置本体を収容する
筺体と、この筺体から突出する外部アンテナ77とを備
え、筺体の本体カバー71の表面には、LCD表示部72
と、操作スイッチ部73と、受話部74と、送話部76とが形
成されている。
【0003】図11は、この携帯電話を用いて通話して
いる時の状態を示している。使用者は、筺体を手79で持
ち、送話部76が口の位置に、受話部74が耳の位置に来る
ように調節して通話を行なう。そのため、外部アンテナ
77は、人体頭部78の近傍に位置することになり、外部ア
ンテナ80からの電磁波80の放射効率が人体の影響を受け
ることになる。
【0004】携帯移動通信端末装置では、携帯装置の一
般的な課題である、持ち運びが容易であること、落下衝
撃や外部圧力等によって破損しにくいこと、などととも
に、アンテナ感度が人体からの影響を受けにくい構造に
することが必要である。
【0005】こうした観点から、携帯移動通信端末装置
では、人体の影響を減らすための工夫がこれまで幾つか
為されている。例えば、特開平6−232622には、
携帯無線機のアンテナと人体頭部との間に反射素子を設
け、電磁波の放射パターンを変えることで人体頭部の影
響を低減する方法が開示されている。この構造の場合、
反射素子は筺体から常に突出しているため、落下衝撃や
外部圧力等で反射素子が変形する虞れがある。
【0006】また、特開平5−183320には、折り
畳み可能な可動部分の内部に指向性アンテナを設けた携
帯移動通信端末装置が記載されている。この装置では、
可動部分を延ばして使用する場合、アンテナからの電磁
波の放射面が、スピーカー及びマイクの設置面と反対に
なり、電磁波は、通話中の人体の影響を受けずに放射さ
れることになる。しかし、この装置では、可動部分を折
り畳んだ状態で通話した場合には、アンテナからの電磁
波の放射面が人体面と相対することになり、アンテナは
人体の影響を受けてしまう。
【0007】また、特開平4−220851には、内蔵
アンテナを有するコードレス電話の送受話器側の面を電
磁波遮蔽部材で被覆することが示されている。しかし、
コードレス電話は、通話時に使用者が手に持って使用す
るため、この手の影響でアンテナ感度が劣化する虞れが
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】携帯移動通信端末を人
体の近傍で使用した場合には、人体がアンテナからの電
磁放射領域に陰を作り、陰の領域での電磁界レベルが低
下する。また、アンテナから放射される電磁波が人体に
吸収され、それがアンテナの放射効率の低下をもたら
す。
【0009】人体への電磁波の吸収を少なくするために
は、アンテナを人体からできるだけ離す必要があるが、
しかし、従来の携帯移動通信端末装置の構造では、受話
部付近にアンテナがあるため、受話部に耳を寄せると、
どうしてもアンテナは頭部の近くに位置することにな
る。また、端末を手で持って使用するため、手への電磁
波の吸収も避けられない。
【0010】本発明は、こうした従来の問題点を解決す
るものであり、アンテナから放射される電磁波の人体へ
の吸収を減らし、人体に起因するアンテナ感度の低下を
改善した携帯移動通信端末装置を提供することを目的と
している。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の携帯移
動通信端末装置では、待ち受け時と通話時とで反転され
るフリップ部を筺体の上部に設け、待ち受け時には、こ
れを筺体の上に折り重ね、通話時には反転させて、外部
アンテナと人体頭部との間がフリップ部で遮蔽されるよ
うにし、このフリップ部に電磁波の反射部材を被覆して
いる。
【0012】そのため、電磁波の人体への吸収を減らす
ことができ、人体に起因するアンテナ感度の低下を防ぐ
ことができる。
【0013】また、フリップ部に外部アンテナを設け、
待ち受け時には、このフリップ部を筺体の上に折り重
ね、通話時には、このフリップ部が人体頭部と垂直にな
るように保持している。
【0014】そのため、通話時の外部アンテナの位置が
人体頭部から距離を置くことになり、電磁波の人体への
吸収を減らすことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、端末装置本体を収容する筺体と、筺体の上部から突
出する外部アンテナとを具備する携帯移動通信端末装置
において、筺体の送話部及び受話部が形成されている面
の上部近傍で、この面と平行する支軸によりほぼ180
度にわたって回転できるように枢支されたフリップ部を
設け、このフリップ部を、待ち受け時には、内表面を内
側に、外表面を外側に向けて筺体側に折り重ね、通話時
には、ほぼ180度回転して外部アンテナと人体との間
に配置するようにし、このフリップ部の少なくとも内表
面を電磁波の反射部材で覆うようにしたものであり、通
話時に、外部アンテナから人体の方向に放射された電磁
波を反射して、人体に吸収されにくくすることができ
る。また、フリップ部は、待ち受け時に筺体と一体化さ
れるため、落下等の衝撃で破損や変形する虞れが少な
い。
【0016】請求項2に記載の発明は、フリップ部の内
表面及び外表面をともに電磁波の反射部材で覆うように
したものであり、外部アンテナから人体の方向に放射さ
れた電磁波を効果的に反射することができる。
【0017】請求項3に記載の発明は、フリップ部の内
表面のみを電磁波の反射部材で覆い、このフリップ部に
第2の外部アンテナを形成し、この第2の外部アンテナ
と筺体から突出する外部アンテナとでダイバーシティア
ンテナを構成するようにしたものであり、移動通信の受
信効率を高めることができる。
【0018】請求項4に記載の発明は、筺体から突出す
る外部アンテナを、筺体の送話部及び受話部が形成され
ている面と反対側の面に近接して配置するようにしたも
のであり、待ち受け時に、使用者がこの装置をポケット
などに入れて保持している場合に、筺体から突出する外
部アンテナまたは第2の外部アンテナのいずれかは人体
面から離れるため、人体の影響を受けにくくなる。
【0019】請求項5に記載の発明は、端末装置本体が
収容された筺体を具備する携帯移動通信端末装置におい
て、筺体の送話部及び受話部が形成されている面の反対
側にある面の上部近傍で、この面と平行する支軸により
少なくとも90度にわたって回転できるように枢支され
たフリップ部を設け、このフリップ部に外部アンテナを
形成し、このフリップ部を、待ち受け時には、内表面を
内側に、外表面を外側に向けて筺体側に折り重ね、通話
時には、ほぼ90度回転して、筺体に対してほぼ垂直な
位置を保つようにしたものであり、通話時の外部アンテ
ナが人体から距離を置いて位置するため、人体の影響を
減らすことができる。
【0020】請求項6に記載の発明は、フリップ部を任
意の位置で保持するロック機構を設けたものであり、通
話時に、フリップ部が人体頭部に対して垂直になるよう
にロックすることにより、人体の影響を、より少なくす
ることができる。
【0021】請求項7に記載の発明は、フリップ部の内
表面を、電磁波の反射部材で覆うようにしたものであ
り、通話時に、筺体を掴んでいる手へ吸収される電磁波
を減らすことができる。
【0022】請求項8に記載の発明は、筺体の中央部に
手で握るための形状を設けたものであり、筺体を掴む手
の位置と外部アンテナの位置とが常に距離を置くことに
なるため、フリップ部の内表面を電磁波の反射部材で覆
わなくても、手へ吸収される電磁波が減少する。
【0023】請求項9に記載の発明は、フリップ部に形
成する外部アンテナを、フリップ部の平面に対して任意
の方向に配置したものであり、受信性能の設定を考慮し
てアンテナを任意の方向に配置することができる。
【0024】請求項10に記載の発明は、フリップ部
が、筺体側に折り重ねられた状態で、筺体の一部または
全部を覆うようにしたものであり、待ち受け時の筺体の
受信部や送信部を保護することができる。
【0025】請求項11に記載の発明は、筺体の全面を
電磁波の反射部材で覆うようにしたものであり、人体の
方向に進む電磁波が筺体によっても反射されるため、人
体による電磁波の吸収を一層効果的に減らすことができ
る。
【0026】請求項12に記載の発明は、筺体の送話部
及び受話部が形成されている側と反対の側に、LCD表
示部を形成したものであり、通話時に人体の頬がLCD
表示部に触れ、汗や脂で汚れることを防止できる。ま
た、反射部材で構成することが難しいLCD表示部を、
人体頭部に必然的に接触する送受話部とは逆の面に設け
ることにより、人体頭部に接触する筺体面からの電磁波
の透過を低く抑えることができる。
【0027】請求項13に記載の発明は、フリップ部の
外表面を滑りにくく形成したものであり、フリップ部の
表面を滑りにくい材料で形成したり、滑り止めを付ける
ことにより、待ち受け時に、使用者がこの装置をポケッ
トなどに入れて保持しているときの落下を防ぐことがで
きる。
【0028】以下、本発明の実施の形態について、図面
を用いて説明する。
【0029】(第1の実施形態)第1の実施形態の携帯
移動通信端末装置は、図1の斜視図及び図2の断面図
(図1のa−a断面)に示すように、本体ケース6及び
本体カバー1から成る筺体に収容された装置本体と、こ
の筺体から突出する外部アンテナ8と、本体カバー1に
回転軸21で枢支されたフリップ部(即ち、ひっくり返る
部材)7とで構成されている。
【0030】筺体の本体カバー1の表面には、LCD表
示部2と、操作スイッチ部3と、受話部4と、送話部5
とが形成され、筺体内部には、LCD表示部2の位置に
配置されたLCD9と、受話部4の位置に配置された受
話用スピーカ15と、送話部5の位置に配置された送話用
マイク16と、LCD9を接続する制御基板11と、送受信
を行なう無線基板12と、制御基板11及び無線基板12を接
続するコネクター13a、13bと、電池電源14とを備えて
いる。
【0031】フリップ部7は、待ち受け時には、筺体側
に折り曲げられ、受話部4及びLCD表示部2を覆い、
これらの部分を保護している。一方、通話時には、フリ
ップ部7は、回転軸21を支軸として180°回転され、
外部アンテナ8に沿って延びた状態で使用される。
【0032】また、フリップ部7の外表面(フリップ部
7を閉じたとき外側を向く面)7A及び内表面(フリッ
プ部7を閉じたとき内側を向く面)7B、並びに本体カ
バー1及び本体ケース6の表面は、電磁波を反射する部
材、例えば導電材などを含んだ樹脂または導電材を含ん
だ塗料によってコーティングされている。図1の斜線部
は反射部材で形成された部分を示している。そのため、
図2に示すように、通話時に、外部アンテナ8から放射
された電磁波20の内、フリップ部7の側に放射された電
磁波は、フリップ部7の外表面7Aで反射される。その
ため、外部アンテナ8から放射された電磁波20はフリッ
プ部7の無い側にだけ進む。
【0033】図3は、この携帯通信端末装置を用いて通
話している使用者を示している。使用者は、この装置の
筺体を手18で掴み、本体カバー1の側に在る受話部4が
耳の位置に、送話部5が口の位置に来るように調節して
通話を行なう。このとき、延びたフリップ部7は、人体
頭部17と外部アンテナ8との間に在って、アンテナ8か
ら放射された電磁波を人体と反対の方向に反射する。そ
のため、外部アンテナ8から放射される電磁波は、人体
に吸収されにくくなる。
【0034】このように、この携帯移動通信端末装置で
は、人体による電磁波の吸収を低く抑えることができ、
アンテナ感度の改善を図ることができる。
【0035】また、フリップ部7は、待ち受け時に筺体
の一部を覆うことにより、受話部4やLCD表示部2の
保護を果たしている。また、フリップ部自体も、筺体と
の一体化で落下等の衝撃に対する耐性が増し、破損や変
形を免れることができる。
【0036】なお、フリップ部7は、本体カバー1の全
面を覆う長さにしてもよい。
【0037】(第2の実施形態)第2の実施形態の携帯
移動通信端末装置は、図4(a)(b)の斜視図及び図
5の断面図(図4(a)のb−b断面)に示すように、
本体ケース37及び本体カバー31から成る筺体に収容され
た装置本体と、本体カバー31に回転軸57で枢支され、任
意の位置で係止できるフリップ部34とで構成され、この
フリップ部34の中にアンテナ46が組み込まれている。
【0038】筺体の本体カバー31の表面には、LCD表
示部32と操作スイッチ部33とが形成され、本体ケース37
の表面には、受話部35と送話部36とが形成され、筺体内
部には、第1の実施形態(図2)と同様に、LCD39、
受話用スピーカ43、送話用マイク44、制御基板40、無線
基板41、制御基板40と無線基板41とを接続するコネクタ
ー42a、42b、及び電池電源45が内蔵されている。
【0039】また、フリップ部34を任意の位置で止めら
れるように、回転軸58を任意位置で係止する図示しない
ロック機構を有している。
【0040】また、フリップ部34の内表面34Bと、本体
カバー31及び本体ケース37の表面には、電磁波を反射す
る部材がコーティングされている。図4において、斜線
部が反射部材で形成された部分を示している。フリップ
部34の外表面34Aには電磁波を反射する部材はコーティ
ングされていない。
【0041】このフリップ部34は、待ち受け時には、筺
体側に折り曲げられ、LCD表示部32を覆う状態で、こ
れを保護している。一方、通話時には、フリップ部34
は、回転軸57を支軸として90°程度回転され、筺体か
ら横方向に延びた状態で係止される。
【0042】図6は、使用者が、この携帯移動通信端末
装置を用いて通話している状態を示している。アンテナ
46が組み込まれたフリップ部34は、人体頭部47と逆方向
に延びた状態、即ち、携帯移動通信端末装置の筺体に対
してほぼ垂直となる状態でロックされ保持される。
【0043】使用者は、この装置の筺体を手48で掴み、
本体ケース37の側に在る受話部35が耳の位置に、送話部
36が口の位置に来るように調節して通話を行なう。この
とき、本体カバー31の側に設けられているLCD表示部
32は、筺体の人体の頬が接する側とは反対の面に位置す
ることになる。
【0044】また、筺体からほぼ垂直に延びるフリップ
部34では、電磁波の反射部材をコーティングした内表面
34Bが下(手48の側)を向き、電磁波の反射部材をコー
ティングしていない外表面34Aが上を向く。従って、フ
リップ部34に組み込まれたアンテナ46から放射された電
磁波は、フリップ部34の外表面34Aを通じてのみ放射さ
れる。
【0045】この電磁波の放射位置は、人体頭部47から
離れているため、電磁波は人体に吸収されにくい。ま
た、フリップ部34の内表面34Bも電磁波を反射するた
め、人体の手48から吸収される電磁波も少なくなる。
【0046】また、LCD表示部32を受話部35と逆方向
の面に配置しているため、通話時に、人体頭部47とLC
D表示部32とが接触することが無く、人体頭部47の汗50
や体脂51がLCD表示部32に付着しない。従って、LC
D表示部32が汚れにくい。
【0047】また、LCD表示部は反射部材で構成する
ことが難しいため、LCD表示部が送受話部と一緒の面
にあると、LCD表示部を通じて電磁波が透過し、人体
に吸収される可能性があるが、この実施形態のように、
LCD表示部を送受話部と別の面に置くことにより、人
体頭部に接触する送受話部が設けられている筺体面から
の電磁波の透過を低く抑えることができる。
【0048】なお、LCD表示部を送受話部と反対の面
に配置する構成は、第1の実施形態においても採ること
が可能であり、そうした場合に、同様の効果を得ること
ができる。
【0049】また、フリップ部34に組込むアンテナ46の
方向は、フリップ部平面に対して任意の方向に配置する
ことができる。図6ではフリップ部の縦方向に配置して
いるが、受信性能の設定を考慮し、平面上で任意の方向
に配置できる。
【0050】(第3の実施形態)第3の実施形態の携帯
移動通信端末装置は、図7及び図8に示すように、フリ
ップ部52の外表面60に電磁波の反射部材をコーティング
せずに、この面に第2の外部アンテナ60を埋め込んでい
る。その他の構成は第1の実施形態(図1、図2)と変
わりがない。
【0051】図7では、待ち受け状態にあるこの装置
を、使用者がポケット54に入れて保持している様子を示
している。また、図8は、図7のc−c断面図の構造を
示している。なお、図7の斜線部は反射部材で形成され
た部分を示している。
【0052】待ち受け状態では、フリップ部52は筺体の
側に重ね合わされる。この時、フリップ部52の外表面52
Aに形成された第2の外部アンテナ60は、待ち受け状態
の装置の外側に現れる。一方、外部アンテナ8は、筺体
のフリップ部52とは反対の側(D面側)から突出してい
る。従って、この携帯移動通信端末装置をズボンなどの
ポケット54にどのような向きで入れた場合でも、外部ア
ンテナ8または第2の外部アンテナ60のいずれか一方
は、人体から距離を置くことになる。
【0053】従って、第2の外部アンテナ60とアンテナ
8とを受信用のダイバーシティアンテナとして使用すれ
ば、人体から離れた側のアンテナから放射される電磁波
は人体へ吸収されにくくなり、待受け時の人体の電磁波
吸収による影響を減らすことができる。
【0054】その結果、使用者は、この装置を、収納面
を気にすることなくポケットに収納することができる。
また、これはズボンのポケットだけで無く、胸ポケット
やズボンのベルトに付けられた収納ケースなどに入れる
場合でも同じである。
【0055】一方、フリップ部52を180度開いた状態
では、第一の外部アンテナ8と第二の外部アンテナ60と
は並列に並ぶため、並列配置ダイバーシティアンテナと
して使用することができる。
【0056】一般に並列ダイバーシティアンテナはアン
テナの間隔を0.1波長以上離すことでアンテナの相関
関係を小さくできることが知られている。例えば1.5
GHzの周波数における波長は約20cmで、0.1波
長では約2cmとなりアンテナの間隔を2cm以上離す
ことで相関関係を小さくできる。本装置において、使用
波長の1/10以上アンテナを離すことで相関関係を小
さくできる。
【0057】また、第一の外部アンテナ8及び第二の外
部アンテナ60から放射される電磁波は、いずれもフリッ
プ部52で遮られて人体頭部に達しない。従って、通話時
に人体が電磁波を吸収するために生じるアンテナ感度の
低下を防ぐことができる。
【0058】また、フリップ部の外表面52Aを滑りにく
い材料で形成したり、滑り止めを付けることにより、こ
の装置がポケットなどから落下しにくくすることがで
き、落下による破損や変形を防ぐことができる。
【0059】(第4の実施形態)第4の実施形態の携帯
移動通信端末装置は、図9に示すように、第2の実施形
態(図4、図5)と同様、任意の位置で係止できるフリ
ップ部を設けるとともに、筺体中央部分に、筺体を握る
ための形状を付けた握り部56を設けている。
【0060】このように、筺体中央部分に、筺体を握る
ための形状を付けたことで、使用者が携帯移動通信端末
装置を握るときの手の位置が決まり、フリップ部34から
手までの距離を離すことができる。そのため、フリップ
部の内表面に電磁波の反射部材を設けなくても、手から
吸収される電磁波を減らすことができ、アンテナ性能の
劣化を防ぐことができる。
【0061】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の携帯移動通信端末装置は、アンテナから放射される電
磁波の人体への吸収を減らし、人体に起因するアンテナ
感度の低下を少なくすることができる。
【0062】また、落下等の衝撃に対する耐性を増すこ
とができ、機械的な衝撃による破損や変形を減らすこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の携帯移動通信端末装
置を示す斜視図、
【図2】図1のa−a部断面図、
【図3】第1の実施形態の携帯移動通信端末装置の使用
状態を示す図、
【図4】本発明の第2の実施形態の携帯移動通信端末装
置の表(a)と裏(b)を示す斜視図、
【図5】図4(a)のb−b部断面図、
【図6】第2の実施形態の携帯移動通信端末装置の使用
状態を示す図、
【図7】本発明の第3の実施形態の携帯移動通信端末装
置の使用状態を示す斜視図、
【図8】図7のc−c部断面図、
【図9】本発明の第4の実施形態の携帯移動通信端末装
置を示す斜視図、
【図10】従来の携帯電話の外観を示す斜視図、
【図11】従来の携帯電話の使用状態を示す図である。
【符号の説明】
1、31、71 本体カバー 2、32、72 LCD表示部 4、35、74 受話部 5、36、76 送話部 6、37、75 本体ケース 7、34、52 フリップ部 7A、7B、34A、34B、52A、52B フリップ平面各
部 8、46、60、77 アンテナ 9、39 LCD 17、47、78 使用者の人体頭部 18、48、79 使用者の手 2O、49、80 電磁波 21、57 回転軸 50 汗 51 体脂 53 人体 54 ポケット 55 衣服 56 握り部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端末装置本体を収容する筺体と、筺体の
    上部から突出する外部アンテナとを具備する携帯移動通
    信端末装置において、 前記筺体の送話部及び受話部が形成されている面の上部
    近傍で、前記面と平行する支軸によりほぼ180度にわ
    たって回転できるように枢支されたフリップ部を備え、
    前記フリップ部が、待ち受け時に、内表面を内側に、外
    表面を外側に向けて前記筺体側に折り重ねられ、通話時
    にほぼ180度回転されて前記外部アンテナと人体との
    間に配置され、前記フリップ部の少なくとも前記内表面
    が電磁波の反射部材で覆われていることを特徴とする携
    帯移動通信端末装置。
  2. 【請求項2】 前記フリップ部の内表面及び外表面がと
    もに電磁波の反射部材で覆われていることを特徴とする
    請求項1に記載の携帯移動通信端末装置。
  3. 【請求項3】 前記フリップ部の内表面のみが電磁波の
    反射部材で覆われ、前記フリップ部に第2の外部アンテ
    ナが形成され、前記第2の外部アンテナと前記筺体から
    突出する外部アンテナとがダイバーシティアンテナを構
    成していることを特徴とする請求項1に記載の携帯移動
    通信端末装置。
  4. 【請求項4】 前記筺体から突出する外部アンテナが、
    前記筺体の送話部及び受話部が形成されている面と反対
    側の面に近接して配置されていることを特徴とする請求
    項3に記載の携帯移動通信端末装置。
  5. 【請求項5】 端末装置本体を収容する筺体を具備する
    携帯移動通信端末装置において、 前記筺体の送話部及び受話部が形成されている面の反対
    側にある面の上部近傍で、前記面と平行する支軸により
    少なくとも90度にわたって回転できるように枢支され
    たフリップ部を備え、前記フリップ部に外部アンテナが
    形成され、前記フリップ部が、待ち受け時に、内表面を
    内側に、外表面を外側に向けて前記筺体側に折り重ねら
    れ、通話時にほぼ90度回転されて、前記筺体に対して
    ほぼ垂直な位置に保持されることを特徴とする携帯移動
    通信端末装置。
  6. 【請求項6】 前記フリップ部を任意の位置で保持する
    ロック機構を具備することを特徴とする請求項5に記載
    の携帯移動通信端末装置。
  7. 【請求項7】 前記フリップ部の内表面が、電磁波の反
    射部材で覆われていることを特徴とする請求項5に記載
    の携帯移動通信端末装置。
  8. 【請求項8】 前記筺体の中央部に手で握るための形状
    を設けたことを特徴とする請求項5に記載の携帯移動通
    信端末装置。
  9. 【請求項9】 前記フリップ部に形成する外部アンテナ
    を、前記フリップ部の平面に対して任意の方向に配置し
    たことを特徴とする請求項5に記載の携帯移動通信端末
    装置。
  10. 【請求項10】 前記フリップ部が、前記筺体側に折り
    重ねられた状態で、前記筺体の一部または全部を覆うこ
    とを特徴とする請求項1または5に記載の携帯移動通信
    端末装置。
  11. 【請求項11】 前記筺体の全面が電磁波の反射部材で
    覆われていることを特徴とする請求項1または5に記載
    の携帯移動通信端末装置。
  12. 【請求項12】 前記筺体の送話部及び受話部が形成さ
    れている側と反対の側に、LCD表示部が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1または5に記載の携帯移動
    通信端末装置。
  13. 【請求項13】 前記フリップ部の外表面が、滑りにく
    く形成されていることを特徴とする請求項1または5に
    記載の携帯移動通信端末装置。
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