JP2004335863A - 集積型薄膜太陽電池のレーザ加工方法 - Google Patents

集積型薄膜太陽電池のレーザ加工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004335863A
JP2004335863A JP2003131768A JP2003131768A JP2004335863A JP 2004335863 A JP2004335863 A JP 2004335863A JP 2003131768 A JP2003131768 A JP 2003131768A JP 2003131768 A JP2003131768 A JP 2003131768A JP 2004335863 A JP2004335863 A JP 2004335863A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser
processing
laser processing
film solar
insulating substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003131768A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4239673B2 (ja
Inventor
Shinji Fujikake
伸二 藤掛
Yasuhiro Yokoyama
康弘 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Holdings Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Holdings Ltd filed Critical Fuji Electric Holdings Ltd
Priority to JP2003131768A priority Critical patent/JP4239673B2/ja
Publication of JP2004335863A publication Critical patent/JP2004335863A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4239673B2 publication Critical patent/JP4239673B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

【課題】低コストで高い生産性を実現でき、かつ、安定性に優れたレーザ加工方法を提供する。
【解決手段】本発明のレーザ加工方法では、集積型薄膜太陽電池の製造における分離工程に適用されるレーザ加工方法において、その分離工程をガルバノミラー6の駆動によるレーザ光走査により行い、その際、ガルバノミラー6を介して照射されるレーザ光の可撓性基板2への入射角度を、可撓性基板2の加工面の法線方向に対して30度以内となるように設定する。そして、より好ましくは、ガルバノミラー6におけるレーザ光の投光位置と可撓性基板2との距離を3000mm以下の範囲に設定する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アモルファスシリコン等からなる集積型薄膜太陽電池のレーザ加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
原料ガスのグロー放電分解や光CVDにより形成されるアモルファスシリコン(a−Si)、アモルファスシリコンゲルマニウム(a−SiGe)や微結晶シリコンなどの非単結晶シリコン系薄膜は、気相成長法で形成できるために、大面積化が容易であること、また、形成温度が低いためにプラスチックフィルムのような可撓性を有する基板に形成できることなどの特長を有している。
【0003】
さらに、こうした非単結晶シリコン系薄膜を用いた太陽電池は、基板にガラスやプラスチックフィルム等の絶縁材料を用いると集積型の直列接続構造を採用でき、1枚の基板で数十〜数百(V)の高電圧を取り出せるというメリットがある。この直列接続構造としては、ガラス等の透光絶縁性基板を用い短冊状の素子を一方の面で分離接続する方式や、プラスチックフィルム基板を用い、主面上に太陽電池、背面に接続用電極を配置して穴を介して短冊状の素子を接続する方式等が考えられている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
これらの構造を実現するには、一辺が0.3〜2m程度の大面積基板上に形成した薄膜を短冊状に分離加工する技術が必要であり、以下のことが要求される。
▲1▼ピンホールを発生させないために、加工塵が残らないクリーンな加工プロセスであること
▲2▼絶縁距離をある程度かせぐとともに、基板上で発電しない無効領域を少なくするために、加工ライン幅が50〜600μm程度で、安定性が良好であること
▲3▼加工位置精度が良好であること
ここで、加工位置精度に関しては、集積化構造にもよるので数値を単純に規定できないが、通常±10〜50μm程度の精度が要求される。
【0005】
これらの条件を満足し、現在、最も一般的に用いられているのはYAGレーザ等を用いたレーザ加工技術である。レーザ加工装置としては、基板をX−Yステージ(加工ステージ)上に真空吸着してこれをX−Y方向に移動してレーザにより加工する装置や、あるいは図6のように、逆に基板16をX−Yステージ17に固定し、レーザをファイバ光学系18により出射光学部19に導き、出射光学部19を別の加工ステージに装着してX−Y方向に移動させながらレーザ光15を出射してパターニングを行う装置が知られている。さらに、コアに巻かれたフィルムの送り出し、巻取り機構を持つフィルムのコーティング装置等も知られている。
【0006】
さらに、ガルバノミラーを駆動してレーザ光を走査してパターニングを行うガルバノミラー方式の装置が提案されている(例えば特許文献2,3参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平6−342924号公報
【特許文献2】
特開平8−252684号公報
【特許文献3】
特開2000−288762号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記薄膜太陽電池のレーザ加工方法としては、前述の基板を装着したX−Yステージを移動させて加工する方法、あるいは、レーザの出射光学部を装着したX−Yステージを移動させる方法が一般的である。しかしながら、これらの方法は移動体の慣性負荷が大きいため加減速に時間がかかり、高速化が難しく生産性が低いという問題があった。
【0009】
この対策として、複数のレーザ発振器を配置し、出射光学部から複数のレーザ光を出射させて加工する方法がとられている。しかしながら、複数の発振器を必要とするため、装置コストが高くなる、装置の故障頻度が高くなり稼働率が大幅に低下する等の問題があった。
【0010】
一方、ガルバノミラーを用いたパターニングは、加工速度を大幅に高速化できるため、装置の低コスト化を実現できる。しかしながら、実用上幾つかの問題点があり量産プロセスには用いられていない。具体的には、以下のような問題がある。
【0011】
▲1▼レーザ光の基板への入射角度の変化により、加工形状が変形し、同時にパワー密度が変化する。
▲2▼レーザ出射部と加工部の距離が変化することにより焦点がずれる。
【0012】
▲3▼加工サイズの大型化に合わせてレーザ出射部基板との距離を大きくとると、加工精度及び分解能が低下する。
この中で、▲1▼のパワー密度変化に対しては、上記特許文献3に記載の可変式フィルターでパワー密度調整を行う方法が提案されているが、制御が複雑になり装置コストアップにつながる、フィルターの劣化による変動要因が加わる等の問題が発生する。
【0013】
本発明の目的は、これら問題点を解決し、低コストで高い生産性を実現でき、かつ、安定性に優れたレーザ加工方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題に鑑み、本発明では、絶縁性基板の一方の面に透明電極層,光電変換層,裏面電極層を積層配置し、その積層体の分離工程及び各層間の接続工程を経て形成される集積型薄膜太陽電池の製造工程に適用されるレーザ加工方法において、少なくとも一つの分離工程を、一又は複数のガルバノミラーの駆動によるレーザ光走査により行い、その際、前記ガルバノミラーを介して照射されるレーザ光の前記絶縁性基板への入射角度を、前記絶縁性基板の加工面の法線方向に対して30度以内となるように設定することを特徴とする集積型薄膜太陽電池のレーザ加工方法が提供される。
【0015】
すなわち、後述する実施例でも述べるように、レーザ加工に許されるパワー密度変動幅は通常20〜30%程度であるのに対し、光学部品やレーザ自身によるパワー変動が10%程度あるので、パワー密度変動率は15%以下に抑える必要がある。かかる点を考慮して筆者らの鋭意検討の結果、加工条件の一つである最大振り角30度以下が導出された。
【0016】
かかる方法によれば、レーザ加工の中でもその加工速度が高速であるガルバノミラー方式を採用し、かつ、そのパワー密度変動が抑えられるため、安定性に優れ、高速で高い生産性を実現することができる。
【0017】
尚、上記薄膜太陽電池においては、例えば必要によって、絶縁性基板の上記各層が配置された面とは反対側の面(主面とは反対側の背面)に、接続用電極層を配置するようにしてもよい。その場合には、その絶縁性基板の背面側に照射されるレーザ光の入射角度が、その背面側加工面の法線方向に対して30度以内となるように設定すればよい。
【0018】
また、その場合、ガルバノミラーと基板の距離が近すぎるとレーザ光の振り角が大きくなり、加工形状の変形及びパワー密度の変化が大きくなる。一方、遠すぎると加工位置精度および分解能が低下する。そこで、より好ましくは、基板との距離を極力小さくするのがよい。
【0019】
具体的には、ガルバノミラーにおけるレーザ光の投光位置と絶縁性基板との距離を、3000mm以下の範囲に設定すると、加工位置精度および分解能を確保することができて好ましい。尚、上記レーザ光の投光位置と絶縁性基板との距離の下限値については、上記レーザ光の振り角,加工形状の変形及びパワー密度の変化の関係から、400mm以上の範囲に設定されるのが好ましい。
【0020】
また本発明では、さらに、絶縁性基板の一方の面に透明電極層,光電変換層,裏面電極層を積層配置し、その積層体の分離工程及び各層間の接続工程を経て形成される集積型薄膜太陽電池の製造工程に適用され、前記各層のうち前記絶縁性基板に隣接して配置された隣接層に対して先発のレーザ加工を行い、前記隣接層のレーザ加工後、その前記絶縁性基板とは反対側に積層された層に対して、前記先発のレーザ加工による加工部を基準として後発のレーザ加工を行う集積型薄膜太陽電池のレーザ加工方法であって、前記先発の加工プロセスが、ガルバノミラーの駆動によるレーザ光走査により行われる一方、前記後発の加工プロセスが、前記ガルバノミラーの駆動方式より加工精度の高い他の方式のレーザ加工により行われ、前記ガルバノミラーの駆動によるレーザ光走査において、前記ガルバノミラーを介して照射されるレーザ光の前記絶縁性基板への入射角度が、前記絶縁性基板の加工面の法線方向に対して30度以内となるように設定することを特徴とする集積型薄膜太陽電池のレーザ加工方法が提供される。
【0021】
ここで、「隣接層」とは、絶縁性基板の主面又は背面に直接積層された層を意味する。また、「その絶縁性基板とは反対側に積層された層」とは、この隣接層に順次積層された層を意味し、後発の加工プロセスにおいて当該層をレーザ加工する際には、当該層のみが加工されてもよいし、当該層を含む複数層からなる積層体が加工されてもよい。
【0022】
かかる方法は、ガルバノミラー方式によるレーザ加工と、上述した基板又は出射光学部を加工ステージに装着して移動させる方式(本明細書では、この方式を「ステージスキャン方式」と称する)などの精度の高いレーザ加工とを併用するものである。
【0023】
すなわち、一般に、集積型薄膜太陽電池の製造では、絶縁性基板に最も近い隣接層に対して先発のレーザ加工を行い、その加工部を基準として、その後順次積層される当該隣接層よりも外側にある層に対して(場合によっては、その隣接層と外側の層との積層体に対して)後発のレーザ加工を行う。このため、一般に、その先発の加工部にはそれ程精度が要求されず、当該加工部を基準とした後発の加工部に対して精度が要求される。
【0024】
そこで、先発のレーザ加工にガルバノミラー方式を用い、後発のレーザ加工にガルバノミラー方式よりも加工精度の高い他の方式を用いることにしている。これは、ガルバノミラー方式はガルバノミラーの角度を変えて制御を行う関係上、例えば上述したステージスキャン方式に比べて加工精度が落ちる傾向にあるためである。
【0025】
かかる方法によれば、レーザ加工の中に高速のガルバノミラー方式を組み込むとともに、精度が要求される部分の加工については加工精度の高い他の方式を採用するため、レーザ加工全体として安定性に優れ、低コストで高い生産性を実現することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を明確にするため、本発明の好適な実施例を図面と共に説明する。
【0027】
[第1実施例]
図1は、本発明の第1実施例にかかるレーザ加工装置の全体構成を表す概略図である。
【0028】
同図に示すように、レーザ加工装置1において、可撓性を有する厚さ50μmのポリイミドフィルム材の上に成膜を終えた状態の可撓性基板2は、直径150mmのロールコアに巻き付けて送り出しロール3に装着され、送り出し機構内のこの送り出しロール3からマーカ検出器4を経て吸着ステージ5上へと送り出される。そして、マーカホール2hを位置決め基準として位置決め停止した後、吸着ステージ5上に固定される。
【0029】
吸着ステージ5の中央上部には、ガルバノミラー6が取付られており、このガルバノミラー6の入射側には、加工面上でレーザ光が焦点を結ぶように調整するための焦点調整レンズ7を介して光軸を合わせたレーザ発振器8が取り付けられている。ガルバノミラー6は、反射ミラーをサーボモータ等の回転駆動機構により回転可能にしたものであり、2枚の反射ミラーの角度の組合せにより、レーザ発振器から入射したレーザ光を加工面10上の所望の位置に照射しながら高速で移動する。ガルバノミラー6,焦点調整レンズ7,及びレーザ発振器8は、制御系9によって駆動制御され、可撓性基板2の薄膜又は可撓性基板2に順次積層される薄膜は、ガルバノミラーから照射されるレーザ光によって分離加工される。
【0030】
このレーザ加工装置1によって集積型薄膜太陽電池を製造する際には、後述するように、絶縁性基板の一方の面に透明電極層,光電変換層,裏面電極層を積層配置し、その積層体の分離加工及び各層間の接続加工を施すことにより当該薄膜太陽電池を形成する。
【0031】
ここで、ガルバノミラー6と加工基材との距離、つまり、ガルバノミラー6におけるレーザ光の投光位置と可撓性基板2との距離(以下「ワーク間距離」ともいう)は、後述のように、可撓性基板2上の加工部の最長距離(例えば加工領域の対角線の長さ)の0.86〜1.72倍の範囲に設定することが望ましい。このようにして加工された後、可撓性基板2は図示していないフィルムクリーナを通過させて加工塵を取り除いた後、巻取り機構内のこの巻取りロール12に取付られたロールコアに巻き取られる。
【0032】
次に、ワーク間距離を上記所定の範囲に設定するに至った根拠について、図2及び図3に基づいて説明する。
まず、ガルバノミラー6から出射されるレーザ光による加工形状は、基板への入射角度に対応して楕円形に歪み、かつ、パワー密度も変化する。加工面の法線方向に対するレーザ入射角度をθ,入射パワー密度をP(θ)とすると、P(θ)とP(0)との間には以下の関係が成り立つ。
【0033】
【数1】
P(θ)/P(0)=cos(θ) ・・・ (1)
そして、ガルバノミラー方式で加工を行う場合、最大振り角をθとするとθは0〜θの範囲で変動するので、1−cos(θ)がパワー密度の変動率になる。図2は最大振り角θに対してパワー変動率をプロットしたものである。
【0034】
通常、レーザ加工時のパワー密度には、最適値と許容範囲が存在する。すなわち、加工パワー密度が小さすぎると、ライン上や端面に加工残渣が残る不良が発生する。逆に、加工パワー密度が大きすぎると、下地層や基材あるいは反対面に製膜した層にダメージを与える。また、a−Si等の材料の場合、加工パワー密度が大きすぎると、端面の結晶化により抵抗が小さくなるといった問題が発生する。
【0035】
これらの影響を考慮して、レーザ加工に許されるパワー密度変動幅は、薄膜太陽電池においては通常20〜30%程度とされている。光学部品やレーザ自身によるパワー変動が10%程度あるので、図2のパワー密度変動率は15%以下に抑える必要がある。ここから、加工条件の一つである最大振り角30度以下が導出される。
【0036】
一方、加工分解能や加工精度はワーク間距離が大きくなるほど悪くなる。これらの絶対値はガルバノミラーの駆動方式により若干異なるが、一般的な例として、16ビットのサーボモータ2個でガルバノミラーを駆動した場合のワーク間距離と分解能の関係を図3に示す。通常、薄膜太陽電池におけるレーザ加工に要求される位置精度は±50〜100μm程度であるため、加工分解能については30μm程度に抑える必要がある。このため、薄膜太陽電池の加工プロセスに適用できる最大ワーク間距離は3000mm以下ということになる。
【0037】
また、このワーク間距離,加工範囲,及び振り角は相対関係にあり、その関係を表す例を表1に示す。尚、同表においては、加工領域を正方形領域とし、ワーク間距離3000mmについて、加工範囲を2466mm,1233mmとしてその振り角を算出し、ワーク間距離400mmについて、加工範囲を329mm,164mmとしてその振り角を算出した。
【0038】
【表1】
Figure 2004335863
【0039】
同表から、ワーク間距離を3000mm,加工範囲を2466mmとしたときと、ワーク間距離を400mm,加工範囲を329mmとしたとき、つまり、ワーク間距離と最長距離(加工範囲の対角線の長さ)との距離比を0.86とした場合に振り角が約30度となり、距離比がそれ未満になると振り角が30度を超え、レーザのパワー密度が許容範囲外となることが分かる。
【0040】
一方、ワーク間距離を3000mm,加工範囲を1233mmとしたときと、ワーク間距離を400mm,加工範囲を164mmとしたとき、つまり、ワーク間距離と最長距離との距離比を1.72とした場合に、振り角が約16度になることが分かる。このように距離比が1.72を超えると、加工範囲を通常必要とされる1200mm以上に確保した場合にワーク間距離が3000mmを超える。そして、ワーク間距離が3000mmを超えると、分解能が許容範囲を超えるといった問題が生じた。
【0041】
以上に述べたように、レーザ光の振り角とワーク間距離の双方を考慮すると、最大振り角を30度以下に抑え、極力ワーク間距離を小さくすることが望ましい。そして特に、ワーク間距離を3000mm以下にすることが望ましく、そのワーク間距離を基板上の加工部の最長距離の0.86〜1.72倍の範囲に設定することが最適であるという結論に至った。
【0042】
次に、上記レーザ加工装置を用いて508mm幅のフィルム上に400×815サイズのパターンを加工したときの実験結果について述べる。
まず、フィルム上にAg/ZnO構造の電極膜を形成したフィルム上に、出力15WのYAGレーザを照射し、加工速度2500mm/秒,加工幅100μmとして815mm方向に68直列(68ユニット)のパターンを加工した。ここで、基板上の加工部の最長距離は908mmであり、ワーク間距離を1500mmとしたため、ワーク間距離は基板上の加工部の最長距離の1.65倍である。
【0043】
そして、加工ラインを観察したところ、設計値からの位置ズレは±50μm以下であり、加工ライン幅は100〜105μmの範囲となった。
続いて、この400×815サイズのパターンを、24時間のインターバルをとって3回同じ位置に加工する実験を行った。実験の結果、加工ラインのズレは小さく、加工ライン幅が最大160μmに広がるのに留まった。従って、加工ラインの繰り返し精度は±30μm以内となり、薄膜太陽電池のレーザ加工プロセスに十分適用できることが確認できた。
【0044】
[第2実施例]
次に、本発明の第2実施例として、より大面積あるいはより高精度が要求される場合の薄膜太陽電池のレーザ加工方法について述べる。尚、本実施例は、第1実施例を応用したものであり、レーザ加工装置それ自体の構成等は第1実施例とほぼ同様であるため、その説明については省略する。
【0045】
すなわち、本実施例のレーザ加工方法においては、図4に示すように、可撓性基板上の加工領域を複数個(加工領域A,加工領域B・・・)に分割し、それぞれ独立したガルバノミラーとレーザにより加工する。これにより、最大振り角とワーク間距離の双方を抑えて加工することが可能になり、大面積化と精度の双方を両立することが可能となる。一例としては、1m×2mサイズ等の大面積太陽電池の加工に適用可能である。
【0046】
尚、この場合、レーザ発振器及び光学系が複数必要となるが、加工速度において同じ処理能力を実現することを考えた場合には、従来方式のステージスキャン方式よりもその数を著しく削減することができる。
【0047】
すなわち、従来方式のステージスキャン方式のレーザ加工では、X−Yテーブル(加工テーブル)の速度の限界があり(現行の装置では1000mm/sec以下)、高速(例えば5000mm/sec以上)での加工が可能なガルバノミラー方式のレーザ加工と同等の処理能力を得ようとした場合、処理速度比率(この例では5倍)以上の数のレーザ発振器及び光学系が必要となる。このため、その加工領域が大きくなるにつれ、本実施例のようにガルバノミラー方式を複数採用したほうがレーザ発振器及び光学系の設置数も格段に少なくなり、故障が大幅に減少し設備稼働率が向上する。
【0048】
[第3実施例]
次に、本発明の第3実施例として、ガルバノミラー方式のレーザ加工とステージスキャン方式のレーザ加工を組み合わせる加工方法について述べる。図5は、本実施例にかかるガラス基板タイプの集積型a−Si太陽電池の断面模式図である。
【0049】
同図に示すように、薄膜太陽電池20においては、ガラス基板21(絶縁性基板)の上に、直列接続構造の透明電極層22、a−Si層23(光電変換層)、裏面電極層24が形成されている。この場合、透明電極加工(▲1▼)、a−Si加工(▲2▼)、裏面電極加工(▲3▼)の3回の加工が必要となる。ここで、有効面積率(発電領域の面積率)を大きくするには、加工ライン▲2▼、▲3▼を極力▲1▼に隣接させる必要がある。通常、各ライン幅が50〜150μm、ライン間のスペースが50〜100μm程度であり、無効領域(発電しない領域)の幅が500μm程度になるように設計される。従って、全パターニングをガルバノミラー方式でおこなうことは可能であるが、この場合、ライン間のスペースを比較的大きく取る必要があり、有効面積率を低下させてしまう。また、同じ分解能とした場合、ガルバノミラーからの距離が離れると、その位置精度が落ちていくことになる。
【0050】
そこで、本実施例では、位置精度がそれ程要求されない先発の▲1▼の加工をガルバノミラー方式で行い、▲1▼の加工位置を基準とした後発の▲2▼,▲3▼の加工を通常のレーザパターニング、つまりステージスキャン方式により行う。
【0051】
すなわち、まず、ガラス基板21上に透明電極層22を積層した積層体に対してガルバノミラー方式のレーザ加工による分離加工を行う。そして、その上面にa−Si層23を積層(接続加工)した積層体に対してステージスキャン方式のレーザ加工による分離加工を行い、さらに、その上面に裏面電極層24を積層した積層体に対してステージスキャン方式のレーザ加工による分離加工を行うことにより、薄膜太陽電池20を形成する。
【0052】
これにより、全ての層を通常のレーザパターニングで加工した場合と同様の有効面積率が得られる。また、レーザパターニングのための設備コストは、全てガルバノミラー方式で行った場合に比べると高くなるが、全て通常のレーザパターニングにより行う場合に比べると低く抑えることが可能となる。
【0053】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明の実施の形態は、上記実施例に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
【0054】
例えば、上記実施例では、薄膜太陽電池において、ガラス基板21の上に、透明電極層22,a−Si層23(光電変換層),裏面電極層24を積層して形成した例を示したが、ガラス基板21の上記各層が配置された面とは反対側の面に、さらに接続用電極層を配置するようにしてもよい。その場合には、そのガラス基板21の背面側に照射されるレーザ光の入射角度が、その背面側加工面の法線方向に対して30度以内となるように設定し、レーザ光の投光位置とガラス基板21との距離を、3000mm以下の範囲に設定すればよい。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、集積型薄膜太陽電池のレーザ加工にガルバノミラー方式を採用し、そのガルバノミラーを介して照射されるレーザ光の入射角度を、基板の加工面の法線方向に対して30度以内とすることで、パワー密度変動率を抑え、安定した加工を実現することができる。また、ガルバノミラー方式を採用することで、大面積集積型太陽電池を量産する際のレーザ加工の製造効率を高めることができ、また設備コストを抑えることが可能となる。
【0056】
そして、さらにガルバノミラーにおけるレーザ光の投光位置と基板との距離を3000mm以下の範囲に設定することで、加工分解能や加工精度を確保することができる。
【0057】
さらに、本発明においてレーザ加工にガルバノミラー方式のみを採用した場合には、全加工プロセスのためのレーザ発振器および光学系の数を減らせるため、故障が大幅に減少し設備稼働率が向上する。この結果、低コストの大面積集積型太陽電池を安定して供給することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のレーザ加工装置の全体構成を表す概略図である。
【図2】レーザ光の最大振り角とレーザパワー密度変動率の関係を表す説明図である。
【図3】ワーク間距離と分解能との関係を表す説明図である。
【図4】本発明の第2実施例の加工領域を表す側面図である。
【図5】本発明の第3実施例により加工した太陽電池の断面模式図である。
【図6】従来のレーザ加工方法の一例を表す側面図である。
【符号の説明】
1 レーザ加工装置
2 可撓性基板
3 送り出しロール
4 マーカ検出器
5 吸着ステージ
6 ガルバノミラー
7 焦点調整レンズ
8 レーザ発振器
9 制御系
10 加工面
12 巻取りロール
15 レーザ光
16 基板
17 ステージ
18 ファイバ光学系
19 出射光学部
20 薄膜太陽電池
21 ガラス基板
22 透明電極層
23 a−Si層
24 裏面電極層

Claims (6)

  1. 絶縁性基板の一方の面に透明電極層,光電変換層,裏面電極層を積層配置し、その積層体の分離工程及び各層間の接続工程を経て形成される集積型薄膜太陽電池の製造工程に適用されるレーザ加工方法において、
    少なくとも一つの分離工程を、一又は複数のガルバノミラーの駆動によるレーザ光走査により行い、その際、前記ガルバノミラーを介して照射されるレーザ光の前記絶縁性基板への入射角度を、前記絶縁性基板の加工面の法線方向に対して30度以内となるように設定することを特徴とする集積型薄膜太陽電池のレーザ加工方法。
  2. 前記ガルバノミラーにおけるレーザ光の投光位置と前記絶縁性基板との距離が、前記絶縁性基板上の加工領域における最長距離の0.86〜1.72倍の範囲となるように設定することを特徴とする請求項1に記載の集積型薄膜太陽電池のレーザ加工方法。
  3. 前記ガルバノミラーにおけるレーザ光の投光位置と前記絶縁性基板との距離を、3000mm以下の範囲に設定することを特徴とする請求項1に記載の集積型薄膜太陽電池のレーザ加工方法。
  4. 前記レーザ光源に、YAG,YLF,CO,エキシマ,及びアレクサンドライトレーザのいずれかを用いたことを特徴とする請求項1に記載の集積型薄膜太陽電池のレーザ加工方法。
  5. 絶縁性基板の一方の面に透明電極層,光電変換層,裏面電極層を積層配置し、その積層体の分離工程及び各層間の接続工程を経て形成される集積型薄膜太陽電池の製造工程に適用され、前記各層のうち前記絶縁性基板に隣接して配置された隣接層に対して先発のレーザ加工を行い、前記隣接層のレーザ加工後その前記絶縁性基板とは反対側に積層された層に対して、前記先発のレーザ加工による加工部を基準として後発のレーザ加工を行う集積型薄膜太陽電池のレーザ加工方法であって、
    前記先発の加工プロセスが、ガルバノミラーの駆動によるレーザ光走査により行われる一方、前記後発の加工プロセスが、前記ガルバノミラーの駆動方式より加工精度の高い他の方式のレーザ加工により行われ、
    前記ガルバノミラーの駆動によるレーザ光走査において、前記ガルバノミラーを介して照射されるレーザ光の前記絶縁性基板への入射角度が、前記絶縁性基板の加工面の法線方向に対して30度以内となるように設定することを特徴とする集積型薄膜太陽電池のレーザ加工方法。
  6. 前記後発の加工プロセスが、前記絶縁性基板を装着した加工ステージを移動、又はレーザ発振器のレーザヘッドを装着した加工ステージを移動させてレーザ光走査を行うステージスキャン方式により行われることを特徴とする請求項5記載の集積型薄膜太陽電池のレーザ加工方法。
JP2003131768A 2003-05-09 2003-05-09 集積型薄膜太陽電池のレーザ加工方法 Expired - Fee Related JP4239673B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003131768A JP4239673B2 (ja) 2003-05-09 2003-05-09 集積型薄膜太陽電池のレーザ加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003131768A JP4239673B2 (ja) 2003-05-09 2003-05-09 集積型薄膜太陽電池のレーザ加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004335863A true JP2004335863A (ja) 2004-11-25
JP4239673B2 JP4239673B2 (ja) 2009-03-18

Family

ID=33506859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003131768A Expired - Fee Related JP4239673B2 (ja) 2003-05-09 2003-05-09 集積型薄膜太陽電池のレーザ加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4239673B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008114248A (ja) * 2006-11-02 2008-05-22 Sumitomo Heavy Ind Ltd レーザ加工方法及びレーザ加工装置
WO2009054035A1 (ja) * 2007-10-23 2009-04-30 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. レーザ加工装置、及び、レーザ加工方法
JP2010171233A (ja) * 2009-01-23 2010-08-05 Fuji Electric Systems Co Ltd 薄膜太陽電池のレーザ加工装置および加工方法
JP2011148001A (ja) * 2009-12-24 2011-08-04 Sumitomo Electric Hardmetal Corp レーザ加工方法及びレーザ加工装置
CN102756206A (zh) * 2011-04-29 2012-10-31 深圳市大族激光科技股份有限公司 一种激光加工系统及其方法
CN110323305A (zh) * 2019-05-31 2019-10-11 北京铂阳顶荣光伏科技有限公司 电池组件生产系统及其制造方法
JP2019534225A (ja) * 2016-09-26 2019-11-28 サン−ゴバン グラス フランス ガラス層のためのパターン化された機能性コーティングの製造装置及び製造方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008114248A (ja) * 2006-11-02 2008-05-22 Sumitomo Heavy Ind Ltd レーザ加工方法及びレーザ加工装置
WO2009054035A1 (ja) * 2007-10-23 2009-04-30 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. レーザ加工装置、及び、レーザ加工方法
JP2010171233A (ja) * 2009-01-23 2010-08-05 Fuji Electric Systems Co Ltd 薄膜太陽電池のレーザ加工装置および加工方法
JP2011148001A (ja) * 2009-12-24 2011-08-04 Sumitomo Electric Hardmetal Corp レーザ加工方法及びレーザ加工装置
CN102756206A (zh) * 2011-04-29 2012-10-31 深圳市大族激光科技股份有限公司 一种激光加工系统及其方法
JP2019534225A (ja) * 2016-09-26 2019-11-28 サン−ゴバン グラス フランス ガラス層のためのパターン化された機能性コーティングの製造装置及び製造方法
US11362473B2 (en) 2016-09-26 2022-06-14 Saint-Gobain Glass France Device and method for producing a patterned functional coating for a glass layer
JP7216637B2 (ja) 2016-09-26 2023-02-01 サン-ゴバン グラス フランス ガラス層のためのパターン化された機能性コーティングの製造装置及び製造方法
CN110323305A (zh) * 2019-05-31 2019-10-11 北京铂阳顶荣光伏科技有限公司 电池组件生产系统及其制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4239673B2 (ja) 2009-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1020934B1 (en) Laser processing of a thin film
EP2590777B1 (en) Laser processing with multiple beams and respective suitable laser optics head
WO2005119796A1 (en) Laser structuring for manufacture of thin film silicon solar cells
JP2008129596A (ja) 走査経路及び合焦状態が安定な光走査機構並びにそれを用いたレーザアブレーション装置及び光起電デバイス製造システム
TW200942355A (en) Solar module patterning apparatus
EP2135297A2 (en) Method and apparatus for the laser scribing of ultra lightweight semiconductor devices
KR101458251B1 (ko) 박막 태양전지의 제조방법, 제조장치 및 박막 태양전지 시스템
WO2010095671A1 (ja) 太陽電池パネルのレーザ加工方法
JP4239673B2 (ja) 集積型薄膜太陽電池のレーザ加工方法
JP4713100B2 (ja) 光電変換装置の製造方法及び光電変換装置
JP2010219171A (ja) スクライブ加工方法及び装置
JP2010087041A (ja) レーザービームによる薄膜の除去方法及び薄膜太陽電池パネルの製造方法
JP2001168068A (ja) 堆積膜加工装置および加工方法および本方法により加工された堆積膜
US20110253685A1 (en) Laser processing system with variable beam spot size
JP3676202B2 (ja) 光起電力装置の製造方法
JP2009076714A (ja) 薄膜太陽電池の製造方法
JP5284299B2 (ja) 薄膜太陽電池の製造方法、および薄膜太陽電池製造用のレーザ加工装置
KR20120101460A (ko) 기판으로부터 박막을 어블레이션하는 방법 및 장치
JP2005014083A (ja) レーザ加工装置およびレーザ加工方法
JP5382502B2 (ja) 薄膜太陽電池のレーザ加工装置および加工方法
JP3956200B2 (ja) 薄膜のレーザ加工方法および装置
JP4473995B2 (ja) 半導体素子の製造方法
JP4764989B2 (ja) レーザ加工方法
JP5073103B2 (ja) 太陽電池素子及びその製造方法
JP2895797B2 (ja) 透光性薄膜のパターニング方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050517

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061024

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061222

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20081016

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20081016

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20081016

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081202

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081215

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130109

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130109

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140109

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees