JP2004335790A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】清浄な基板処理を可能とする基板処理装置を提供する
【解決手段】マイクロ波プラズマを用いた基板処理装置10Aにおいて、処理容器11内に内部隔壁15を設け、前記処理容器11内は、被処理基板を含む空間11Aと前記内部隔壁15と前記処理容器11の外壁とによって画成される空間11Bに分離される構造とした。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一般にプラズマ処理装置に係わり、特にマイクロ波プラズマ処理装置に関する。
【0002】
プラズマ処理工程およびプラズマ処理装置は、近年のいわゆるディープサブミクロン素子あるいはディープサブクォーターミクロン素子と呼ばれる0.1μmに近い、あるいはそれ以下のゲート長を有する超微細化半導体装置の製造や、液晶表示装置を含む高解像度平面表示装置の製造にとって、不可欠の技術である。
【0003】
半導体装置や液晶表示装置の製造に使われるプラズマ処理装置としては、従来より様々なプラズマの励起方式が使われているが、特に平行平板型高周波励起プラズマ処理装置あるいは誘導結合型プラズマ処理装置が一般的である。しかしこれら従来のプラズマ処理装置は、プラズマ形成が不均一であり、電子密度の高い領域が限定されているため大きな処理速度すなわちスループットで被処理基板全面にわたり均一なプロセスを行うのが困難である問題点を有している。この問題は、特に大径の基板を処理する場合に深刻になる。しかもこれら従来のプラズマ処理装置では、電子温度が高いため被処理基板上に形成される半導体素子にダメージが生じ、また処理室壁のスパッタリングによる金属汚染が大きいなど、いくつかの本質的な問題を有している。このため、従来のプラズマ処理装置では、半導体装置や液晶表示装置のさらなる微細化およびさらなる生産性の向上に対する厳しい要求を満たすことが困難になりつつある。
【0004】
一方、従来より直流磁場を用いずにマイクロ波電界により励起された高密度プラズマを使うマイクロ波プラズマ処理装置が提案されている。例えば、均一なマイクロ波を発生するように配列された多数のスロットを有する平面状のアンテナ(ラジアルラインスロットアンテナ)から処理容器内にマイクロ波を放射し、このマイクロ波電界により真空容器内のガスを電離してプラズマを励起させる構成のプラズマ処理装置が提案されている。
【0005】
このような手法で励起されたマイクロ波プラズマではアンテナ直下の広い領域にわたって高いプラズマ密度を実現でき、短時間で均一なプラズマ処理を行うことが可能である。しかもかかる手法で形成されたマイクロ波プラズマではマイクロ波によりプラズマを励起するため電子温度が低く、被処理基板のダメージや金属汚染を回避することができる。さらに大面積基板上にも均一なプラズマを容易に励起できるため、大口径半導体基板を使った半導体装置の製造工程や大型液晶表示装置の製造にも容易に対応できる。
【0006】
【従来の技術】
図1は、従来の基板処理装置であるプラズマ処理装置10の構成を示す。
【0007】
図1を参照するに、前記プラズマ処理装置10は内部に空間11aを画成する処理容器11と、前記処理容器11内に設けられ、被処理基板12を静電チャックにより保持する保持台13とを有する。
【0008】
前記処理容器11内の空間11aは、前記保持台13を囲むように等間隔に、すなわち前記保持台13上の被処理基板12に対して略軸対称な関係で少なくとも二箇所、好ましくは三箇所以上に形成された排気ポート11Dを介して真空ポンプなどの排気手段により、排気・減圧される。
【0009】
前記処理容器11の外壁のうち前記被処理基板12に対応する部分にはマイクロ波を透過するマイクロ波透過窓17が設置され、また前記マイクロ波透過窓17と前記処理容器11の間には、前記処理容器11内にプラズマガスを導入するプラズマガス導入リング20が挿入されて、それぞれ前記処理容器11の外壁を画成している。
【0010】
前記マイクロ波透過窓17はその周縁部に段差形状を有し、当該段差形状部が前記プラズマガス導入リング20に設けられた段差形状と係合し、さらにシールリング16Aによって前記処理空間11内の気密が保持される構造となっている。
【0011】
前記プラズマガス導入リング20にはプラズマガス導入口20Aよりプラズマガスが導入され、略環状に形成されたガス溝20B中を拡散する。前記ガス溝20B中のプラズマガスは、前記ガス溝20Bに連通する複数のプラズマガス穴20Cから前記空間11aに供給される。
【0012】
前記マイクロ波透過窓17上には、前記マイクロ波透過窓17に密接し、多数のスロットを形成されたディスク状のスロット板18と、前記スロット板18を保持するディスク状のアンテナ本体22と、前記スロット板18と前記アンテナ本体22との間に挟持されたAl、SiOあるいはSiの低損失誘電体材料よりなる遅相板19とにより構成されたラジアルラインスロットアンテナ30が設けられている。また、前記ラジアルラインスロットアンテナ30と前記マイクロ波透過窓17の係合部では、シールリング16Bによって気密が保たれる構造になっている。
【0013】
前記ラジアルスロットラインアンテナ30は前記処理容器11上に前記プラズマガス導入リング14を介して装着されており、前記ラジアルラインスロットアンテナ30には同軸導波管21を介して外部のマイクロ波源(図示せず)より周波数が2.45GHzのマイクロ波が供給される。
【0014】
供給されたマイクロ波は前記スロット板18上のスロットから前記マイクロ波透過窓17を介して前記処理容器11中に放射され、前記マイクロ波透過窓17直下の空間11aにおいて、前記プラズマガス供給リング20から供給されたプラズマガス中にプラズマを励起する。
【0015】
前記同軸導波管21のうち、外側の導波管21Aは前記ディスク状のアンテナ本体22に接続され、中心導体21Bは、前記遅波板19に形成された開口部を介して前記スロット板18に接続されている。そこで前記同軸導波管21Aに供給されたマイクロ波は、前記アンテナ本体22とスロット板18との間を径方向に進行しながら、前記スロットより放射される。
【0016】
前記プラズマ処理装置10では、プラズマ酸化処理、プラズマ窒化処理、プラズマ酸窒化処理、プラズマCVD処理を行うことが可能であり、また、前記保持台13に高周波電源13Aから高周波電圧を印加することにより、前記被処理基板12に対して反応性イオンエッチングを行うことも可能である。
【0017】
【特許文献1】
特開2002−299330号公報
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、たとえば前記プラズマ処理装置10において、基板処理の際に汚染物質が混入して前記被処理基板12を汚染してしまう場合がある。
【0019】
例えば、典型的にはフッ素ゴムなどを主成分とするシールリング16Aおよび16Bより発生するガスが、前記被処理基板12の汚染の原因になる場合がある。
【0020】
前記シールリング16Aおよび16B表面には水分や有機物、さらには金属なとが付着しており、また内部にも水分や有機物などが存在し、これらの汚染物質がシールリングより脱離し、このような脱離ガスが基板処理中に前記被処理基板12に付着すると、たとえば半導体の製造工程などでは深刻な問題となる。
【0021】
また、マイクロ波を導入する前記プラズマ処理装置10では、例えば前記処理容器11内において、前記処理容器11内部に形成された角部などにマイクロ波の電界が集中して異常放電が生じる場合があった。このような異常放電が発生すると、基板処理が不安定になり、さらには異常放電により例えば金属を含む不純物が発生して被処理基板12を汚染してしまう問題が生じていた。
【0022】
また、前記プラズマ処理装置10において、成膜処理を行った場合には前記処理容器11内に堆積物が堆積する。前記堆積物は、クリーニング処理を行うことにより、除去するが、前記処理容器11内で、たとえば当該処理容器11内部の隅などクリーニングが困難な箇所が存在し、堆積物の完全な除去が困難となって、前記処理容器11内に堆積した堆積物が剥離したパーティクルにより、被処理基板12を汚染してしまう問題が生じていた。
【0023】
本発明では上記の課題を解決した、被処理基板の汚染を排除した清浄な基板処理を可能とする基板処理装置を提供することを統括的課題としている。
【0024】
本発明の具体的な課題は、基板処理装置におけるシールリングなどのシール材料から脱離する脱離ガスの影響を排除した清浄な基板処理を可能とすることである。
【0025】
本発明の別の課題は、基板処理装置における異常放電を排除して、安定で清浄な基板処理を可能にすることである。
【0026】
本発明の別の課題は、基板処理装置におけるクリーニングを改善して、成膜処理の際の堆積物を完全に除去し、堆積物の剥離の影響の無い清浄な基板処理を可能にすることである。
【0027】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記の課題を解決するために、
請求項1に記載したように、
外壁により画成され、被処理基板を保持する保持台を備えた処理容器と、
前記処理容器を排気する排気口と、
前記処理容器上に、前記被処理基板に対面するように前記外壁の一部として設けられたマイクロ波透過窓と、
前記マイクロ波透過窓上に設けられた、マイクロ波電源が電気的に接続されたマイクロ波アンテナと、
前記処理容器内にプラズマガスを供給するプラズマガス供給部と、
前記保持台を囲むように形成される内部隔壁と、
前記処理容器と前記マイクロ波透過窓の間に挿入されて前記外壁の一部を画成し、前記内部隔壁が取り付けられる隔壁取付部とを有する基板処理装置であって、
前記内部隔壁は、前記処理容器内の空間を前記保持台を含む第1の空間と、前記外壁と前記内部隔壁によって画成される第2の空間とに分割し、前記マイクロ波透過窓と前記隔壁取付部との間の隙間は、前記第2の空間を介して排気されることを特徴とする基板処理装置により、また、
請求項2に記載したように、
前記隔壁取付部は、前記プラズマガスを前記第1の空間に供給する前記プラズマガス供給部を含むことを特徴とする請求項1記載の基板処理装置により、また、
請求項3に記載したように、
前記隔壁取付部は、前記内部隔壁に係合する複数の接触ブロックを含み、前記隙間は前記複数の接触ブロックの間に形成される第3の空間を介して排気されることを特徴とする請求項1または2記載の基板処理装置により、また、
請求項4に記載したように、
前記複数の接触ブロックのうちの一部はネジ穴が形成されてネジが挿入されることで、前記内部隔壁が前記隔壁取付部に固定される構造とした固定ブロックであることを特徴とする請求項3記載の基板処理装置により、また、
請求項5に記載したように、
前記複数の接触ブロックのうちの一部は、前記プラズマガスの流路であるプラズマガス穴が形成されたガス供給ブロックであることを特徴とする請求項3または4記載の基板処理装置により、また、
請求項6に記載したように、
前記プラズマガス穴は前記第1の空間に連通し、前記プラズマガスを前記第1の空間に供給することを特徴とする請求項5記載の基板処理装置により、また、
請求項7に記載したように、
前記固定ブロックと前記ガス供給ブロックは、互いに隣接する構造であることを特徴とする請求項5または6記載の基板処理装置により、また、
請求項8に記載したように、
前記内部隔壁は、前記接触ブロックと係合することによって前記隔壁取付部と電気的に接続されることを特徴とする請求項3〜7のうち、いずれか1項記載の基板処理装置により、また、
請求項9に記載したように、
前記隔壁取付部は接地された導体からなり、前記内部隔壁は前記隔壁取付部を介して接地される構造であることを特徴とする請求項8記載の基板処理装置により、また、
請求項10に記載したように、
前記内部隔壁に、当該内部隔壁を加熱する加熱機構を設置したことを特徴とする請求項1〜9のうち、いずれか1項記載の基板処理装置により、また、
請求項11に記載したように、
前記加熱機構は、前記内部隔壁の前記外壁に面する側に設置されることを特徴とする請求項10記載の基板処理装置により、解決する。
[作用]
本発明によれば、マイクロ波を用いたプラズマ処理装置において、シール材料からの脱離ガスによる被処理基板の汚染の影響を排除した、清浄な基板処理が可能となる。
【0028】
また、前記プラズマ処理装置の異常放電を排除し、異常放電による被処理基板の汚染などの問題を抑制した、安定で清浄な基板処理が可能となる。
【0029】
さらに、前記プラズマ処理装置のクリーニングを改善し、堆積物の剥離の影響の無い清浄な基板処理が可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】
次に、本発明における基板処理装置の形態に関して図面に基づき、具体的に説明する。
[第1実施例]
図2は、本発明の第1実施例による基板処理装置であるプラズマ処理装置10Aの構成を示す。ただし図中、図1において先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0031】
図2を参照するに、プラズマ処理装置10Aでは、前記マイクロ波透過窓17と前記処理容器11の間には、前記処理容器11内にプラズマガスを導入するプラズマガス導入リング14が挿入されて前記処理容器11の外壁を画成し、さらに前記プラズマガス導入リング14には略円筒状の内部隔壁15が取り付けられている。
【0032】
前記処理容器11内の空間は、前記内部隔壁15によって、前記保持台13を含む中心部の空間である11Aと、前記内部隔壁15と前記処理容器11の外壁との間に形成される空間11Bに分割される。
【0033】
前記処理容器11内を形成する前記空間11Aおよび11Bは、前記11Dを介して真空ポンプなどの排気手段により、排気・減圧される。
【0034】
前記マイクロ波透過窓17はその周縁部に段差形状を有し、当該段差形状部が前記プラズマガス導入リング14に設けられた段差形状と係合し、さらにシールリング16Aによって前記処理空間11内の気密が保持される構造となっている。
【0035】
前記プラズマガス導入リング14にはプラズマガス導入口14Aよりプラズマガスが導入され、略環状に形成されたガス溝14B中を拡散する。前記ガス溝14B中のプラズマガスは、前記ガス溝14Bに連通する複数のプラズマガス穴14Cから、さらに前記プラズマガス導入リング14に取り付けられた前記内部隔壁15に形成されたプラズマガス供給穴15Aを介して前記空間11Aに供給される。
【0036】
前記内部隔壁15は略円筒状の導電体、例えばステンレス合金からなり、前記内部隔壁15の外側、すなわち前記処理容器11の外壁に面する側にはヒータ15Bが設置されて前記内部隔壁15を加熱することが可能となっている。さらに前記内部隔壁15は電気的に前記プラズマガス導入リング14に接続されて当該プラズマガス導入リング14を介して接地される構造となっている。
【0037】
プラズマ処理装置10Aにおいても、前記プラズマ処理装置10と同様に前記ラジアルラインスロットアンテナ30に外部のマイクロ波源(図示せず)より周波数が2.45GHzのマイクロ波が供給されることで、供給されたマイクロ波が前記スロット板18上のスロットから前記マイクロ波透過窓17を介して前記処理容器11中に放射され、前記空間11Aにおいて、前記プラズマガス供給リング14から供給されたプラズマガス中にプラズマを励起する。
【0038】
また、前記したようにマイクロ波プラズマを励起することで、前記プラズマ処理装置10Aでは、例えばプラズマ酸化処理、プラズマ窒化処理、プラズマ酸窒化処理、プラズマCVD処理などを行うことが可能であり、また、前記保持台13に高周波電源13Aから高周波電圧を印加することにより、前記被処理基板12に対して反応性イオンエッチングを行うことも可能である。
【0039】
次に前記内部隔壁15の構造について説明する。
[第2実施例]
図3は、前記内部隔壁15の斜視図である。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0040】
前記内部隔壁15は略円筒状の導体、例えばステンレス合金からなり、その前記処理容器11の外壁に面する側にはヒータ15Bが設置されており、前記内部隔壁15を加熱することが可能な構造になっている。
【0041】
前記内部隔壁15の端部には、前記プラズマガスガス穴14Cから供給されるプラズマガスを通過させて前記空間11Aに供給するためのプラズマガス供給穴15Aが形成されている。
【0042】
前記プラズマガス供給穴15Aは、前記内部隔壁15を前記プラズマガス供給リング14に取り付けた際に、前記プラズマガス供給リング14に形成された前記プラズマガス穴14Cに対応する構造となっており、プラズマガスは、前記ガス溝14Bから前記プラズマガス穴14C、さらに前記プラズマガス供給穴15Aを介して前記空間11Aに供給される。
【0043】
また、前記プラズマガス供給穴15Aに隣接するように、ネジ貫通穴15Cが形成されている。前記ネジ貫通穴15には、後述するようにネジが挿入されて前記内部隔壁15が前記プラズマガス供給リング14に固定される構造になっている。
【0044】
次に、前記内部隔壁15が固定されるプラズマガス供給リング14について説明する。
[第3実施例]
図4(A),(B)は前記プラズマガス供給リング14を示したものであり、図5(A)は平面図を、図5(B)は図5(A)中に示したA−A断面図をそれぞれ示す。
【0045】
図5(A),(B)を参照するに、前記プラズマがガス供給リング14は、前記プラズマ処理装置10Aに設置された際にその中心空間14Fが前記空間11Aの一部を形成するように空間14Fが形成された略円盤状の形状を有している。
【0046】
前記プラズマガス供給リング14の、前記空間14Fに面する側から前記プラズマガス供給リング14の周縁部に向かって、前記したように段差形状が形成されて、前記マイクロ波透過窓17の段差形状と係合する構造となっている。
【0047】
また、前記プラズマガス供給リング14の段差形状部分で、前記マイクロ波透過窓17に面する側には前記シールリング16Aを挿入するための略リング形状のリング溝14Eが形成されており、前記リング溝14Eには前記シールリング16Aが挿入されて、前記処理容器11内の気密性が保持される。
【0048】
前記プラズマガス供給リング14の、前記空間14Fに面する側、すなわち前記プラズマガスリング14を前記プラズマ処理装置10Aに設置した際に前記空間11Aに面する側には、前記内部隔壁15に係合するガス供給ブロック14Xおよび固定ブロック14Yが形成されている。
【0049】
前記ガス供給ブロック14Xには、当該ガス供給ブロック14Xの前記空間14Fに面した側から前記ガス溝14Bに連通する前記プラズマガス穴14Cが形成されている。前記プラズマガス供給口14Aから供給されたプラズマガスは、略環状に形成された前記ガス溝14B中を拡散し、前記プラズマガス穴14Cから、前記プラズマガス供給リング14に取り付けられた前記内部隔壁15の前記プラズマガス供給穴15Aを介して、前記空間11Aに供給される構造になっている。
【0050】
また、前記固定ブロック14Yにはネジ穴14Dが形成され、ネジによって前記内部隔壁15が前記プラズマガス供給リング14に固定される構造になっている。
【0051】
次に、前記内部隔壁15を前記プラズマガス供給リング14に固定する取り付け方法に関して、図5を用いて説明する。
【0052】
図5は、前記プラズマガス供給リング14に、前記内部隔壁15を固定する取り付け方法を示したものであり、前記プラズマガスリング14および前記内部隔壁15の斜視図の一部断面図を示す。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0053】
図5を参照するに、前記内部隔壁15を前記プラズマガス供給リング14に取り付ける際は、ネジ15Dが前記ネジ貫通穴15Cを通過して前記ネジ穴14Dに挿入されることにより、固定する。その際に前記プラズマガス供給穴15Aが前記プラズマガス穴14Cに連通する構造となっている。
【0054】
また、前記固定ブロック14Yは前記ガス供給ブロック14Xと隣接する構成になっている。
【0055】
次に、前記プラズマガス供給部14に前記内部隔壁15を固定した際の構造に関して、説明する。
[第4実施例]
図6は、前記プラズマガス供給部14に前記内部隔壁15を、前記ネジ15Dで固定した際の状態を示す断面図である。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0056】
図6を参照するに、前記内部隔壁15が前記ネジ15Dによって前記固定ブロック14Yに押圧されて固定されている状態がわかる。その際に前記固定ブロック14Yと前記ガス供給ブロック14Xが、前記内部隔壁15に係合して、前記内部隔壁15が電気的に前記プラズマガス供給リング14に接続される。前記プラズマガス供給リングは接地された導体からなり、前記内部隔壁15は前記プラズマガス供給リング14を介して接地される構造となっている。
【0057】
また、隣接する前記ガス供給ブロック14Xと前記固定ブロック14Yの間には排気通路11Cが形成される。前記排気通路11Cは、前記シールリング16Aによって周囲をシールされた、前記プラズマガス供給リング14と前記マイクロ波透過窓17の隙間である後述する空間11Fに連通している。
【0058】
前記シールリング16Aからの脱離ガスは前記空間11Fから前記排気通路11Cを介して前記空間11B、さらに前記排気口11Dへと排気される構造となっている。
【0059】
そのため、前記シールリング16Aから脱離したガスが前記空間11Fに滞留することなく、前記排気空間11Fから効率的に排気され、前記脱離ガスによって基板処理中に前記被処理基板12が汚染されることが無いようになっている。
【0060】
つぎに、前記したような前記シールリング16Aからの脱離ガスの影響を排した構造の詳細を図7を用いて説明する。
[第5実施例]
図7は、図2に示したプラズマ処理装置10Aの断面図の一部を拡大したものである。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0061】
図7を参照するに、前記シールリング16Aの表面に付着、あるいは内部に存在している水分、有機物、金属化合物などの不純物が前記シールリング16Aから脱離した脱離ガスG2は、前記マイクロ波透過窓17と前記プラズマガス供給リング14の間の隙間に形成され、周囲を前記シールリング16Aによりシールされた空間11Fにおもに存在すると考えられる。
【0062】
前記空間11Fは、前記したように前記排気通路11Cより前記空間11Bを介して前記排気口11Dより排気される。
【0063】
また、前記脱離ガスG2が前記処理容器11内を通過して排気される際は、前記脱離ガスG2が通過する前記排気通路11Cおよび前記空間11Bが、前記被処理基板12が処理される前記空間11Aより、前記内部隔壁15によって分離される構造となっている。
【0064】
このため、前記シールリング16Aから脱離した脱離ガスG2が、前記被処理基板12を汚染することなく、前記被処理基板の処理を行う事が可能となる。
【0065】
また、前記脱離ガスG2には、前記シールリング16Aを透過した前記処理容器11の外から進入する大気成分が含まれる場合があるが、本実施例で示すようにこのような大気成分、たとえば水分や窒素などの不純物が前記空間11Aに進入することを防止して、前記被処理基板12が汚染されることがない構造になっている。
【0066】
このように被処理基板の汚染が少なく、より清浄な処理が可能となることは、例えば半導体装置の製造において、特に汚染が問題となるMOSトランジスタのゲート酸化膜の形成や、ゲート酸化膜の窒化、ゲート酸窒化膜の形成工程など、トランジスタのゲート絶縁膜形成工程において特に有効である。
【0067】
ところで、前記プラズマ処理装置10Aの場合、前記処理容器11にマイクロ波を導入する場合には前記マイクロ波透過窓17が高温になってしまう場合がある。さらに、後述するように、成膜処理の際の膜の付着量を減少させるため、または付着する膜のクリーニング速度を向上させるために前記内部隔壁15など、前記プラズマ処理装置10Aの各所の温度を上昇させる場合がある。
【0068】
その場合、シールリング16Aの温度が上昇し、前記したようなシールリング表面や内部からの脱離ガスの影響が大きくなると考えられる。
【0069】
このような場合にも本実施例においては、前記シールリング16Aからの脱離ガスが前記被処理基板12付近から隔絶された空間を介して排気される構造となっているため、前記被処理基板12が汚染されることがない。すなわち、前記したように、シールリング16Aが高温に曝される場合に、前記シールリング16Aからの脱離ガスが被処理基板と隔絶されて排気される構造は特に有効である。
【0070】
また、前記空間11AにはプラズマガスG1が導入されているため、当該空間11Aは、前記空間11Cおよび11Bより圧力が高く、前記脱離ガスG2が前記内部隔壁15と前記マイクロ波透過窓17の係合部の僅かな隙間より前記空間11Aに進入することがない構造になっている。
【0071】
また、前記ラジアルラインスロットアンテナ30より、前記マイクロ波透過窓17を介して前記処理容器11内にマイクロ波が導入された場合に、前記内部隔壁15によって、前記処理容器11内の異常放電を防止する効果がある。
【0072】
前記処理容器11内に導入されるマイクロ波は、前記マイクロ波透過窓17より前記処理容器11内に拡散する。このようにマイクロ波の電界が強い空間に、例えば突起物や隙間が存在すると電界が集中して異常放電の原因となる場合がある。
【0073】
また、マイクロ波電界中に電気的にフローティングの状態、または接地が不十分な状態の導電体が存在すると、局所的に電位差が生じて例えば当該導電体より電位が低い、例えば処理容器11の外壁や前記プラズマガス導入リング14との間などに異常放電が生じてしまう場合がある。異常放電が生じると基板処理が不安定になり、さらに異常放電箇所では高温のため気化した例えば金属を含む汚染物質が発生し、被処理基板を汚染してしまうことがある。
【0074】
本実施例においては、前記内部隔壁15がマイクロ波の電界が強い領域を覆うように存在し、前記処理容器11内の異常放電の原因になる隙間や突起物などがマイクロ波の強い電界に直接曝されない構造になっている。さらに、前記内部隔壁15は、接地されているプラズマガス供給リング14に電気的に接続されているために接地電位となって異常放電が生じることのない構造になっている。
【0075】
前記したように、前記内部隔壁15は、前記プラズマガス供給リング14の前記ガス供給ブロック14Xおよび固定ブロック14Yに電気的に接続されて前記プラズマガス供給リング14を介して接地される。特に前記固定ブロック14Yには、前記ネジ15Dによって押圧されるため、前記内部隔壁15と前記固定ブロック14Yを確実に電気的に接続して接地される構造になっている。
【0076】
そのため、前記したように前記処理容器11内の異常放電を抑制し、安定した基板処理を可能にすると共に、異常放電で生じる汚染物質の発生を抑制して清浄な基板処理を可能としている。
【0077】
なお、前記プラズマガス供給リング14の接地方法としては、直接接地線を当該プラズマガス供給リング14に接続してもよく、また前記処理容器11を介して接地する方法をとってもよい。
[第6実施例]
また、前記した第5実施例は図8に示すように変更して実施することも可能である。図8は本発明の第6実施例であるが、図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0078】
本実施例においては、プラズマ処理装置にプラズマガスを供給するためのプラズマガス供給構造23を設置して当該プラズマガス供給構造23より処理容器内にプラズマガスを導入している。そのため、前記プラズマガス導入リングに設けられたガス溝14およびプラズマガス穴14C、および内部隔壁のプラズマガス供給穴15Aは不要となる。
【0079】
前記プラズマガス供給構造23は、前記処理容器内に起立するように設けられ、前記マイクロ波透過窓17と前記被処理基板12の間にプラズマガスを供給する。
【0080】
本実施例では、第5実施例で前記した効果に加えてプラズマガスの供給経路が、前記シールリング16Aからの脱離ガスG2の排気経路とさらに離間する構造となるため、前記処理空間11Aが脱離ガスG2による汚染などの影響をさらに受けにくい構造となっている。
[第7実施例]
また、前記した第5実施例は図9に示すように変更して実施することも可能である。図9は本発明の第7実施例であるが、図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0081】
本実施例においては、プラズマ処理装置にプラズマガスを供給するためにマイクロ波透過窓17に、プラズマガスの導入経路となるプラズマガス通路17Aと、当該プラズマガス通路17Aと前記空間11Aに連通する複数の開口部17Bを形成して、処理容器内にプラズマガスを導入している。そのため、前記プラズマガス導入リングに設けられたガス溝14およびプラズマガス穴14C、および内部隔壁のプラズマガス供給穴15Aは不要となる。
【0082】
本実施例では、第6実施例と同様に、第5実施例で前記した効果に加えて、プラズマガスの供給経路が、前記シールリング16Aからの脱離ガスG2の排気経路とさらに離間する構造となるため、前記処理空間11Aが脱離ガスG2による汚染などの影響をさらに受けにくい構造となっている。
[第8実施例]
次に、前記プラズマ処理装置10AにおいてプラズマCVD処理などの成膜処理を行った場合について、図10に示す。
【0083】
図10は、前記プラズマ処理装置10Aにおいて成膜処理を行った場合の断面図の一部である。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0084】
図10を参照するに、前記内部隔壁15の前記被処理基板12に面する側、すなわち前記空間11Aに面する側には、堆積物Dが堆積している。前記プラズマ処理装置10AでプラズマCVDなどの成膜処理を行うと、被処理基板12に成膜が行われると同時に、前記処理容器11内にも堆積物が堆積する。
【0085】
例えば、フッ素添加カーボン膜を成膜するプラズマCVD処理の場合、前記プラズマ処理装置10Aにおいて、プラズマガスにAr,H、Cを供給して、マイクロ波を導入することにより被処理基板にフッ素添加カーボン膜(CxFy膜)を形成することができる。形成されるフッ素添加カーボン膜は半導体装置の絶縁膜、たとえば層間絶縁膜などに用いることが可能である。
【0086】
また、前記したように被処理基板上に成膜をおこなう成膜処理では処理容器11内に堆積した堆積物が蓄積すると、堆積物が剥離してパーティクルなどの微粒子となって、前記処理容器11内を滞留し、前記被処理基板12を汚染して、前記被処理基板12の歩留まりを低下させる原因となる。そのため、堆積物を定期的に除去する、いわゆるクリーニング処理が必要となる。
【0087】
例えば、前記したフッ素添加カーボン膜の成膜処理を行う場合、フッ素添加カーボン膜からなる堆積物を除去する必要が有る。その場合、堆積するフッ素添加カーボン膜の堆積量が少なければ、クリーニング頻度が少なくてすみ、またクリーニングを行った場合のクリーニング時間が短く、基板処理の効率が良いことになる。前記フッ素添加カーボン膜の場合、温度が高い部分への堆積量が少なくなる傾向にある。
【0088】
また、堆積したフッ素添加カーボン膜のクリーニング処理を行う場合は、例えばクリーニングガスにHおよびO、希釈ガスにArを用いてマイクロ波を導入してクリーニングを行う。前記したクリーニングを行う場合、除去されるフッ素添加カーボン膜の温度が高い場合に当該フッ素添加カーボン膜がエッチングされる速度が速く、クリーニング速度が速い傾向にある。そのため、成膜処理およびクリーニング処理の際は、堆積物が堆積する部分を加熱することが基板処理の効率上、有利である。
【0089】
しかし、例えば基板処理装置10A全体を加熱して温度を上昇させても、放熱の影響があるために限界があり、また、シール材料の耐熱性の問題からも100〜150℃程度が限界である。
【0090】
また、基板処理装置10A全体を加熱しても、例えば処理容器11の隅や角部など温度の低いところが存在して堆積物の除去ができずに、堆積物が蓄積してパーティクルが発生し、被処理基板を汚染する原因となっていた。
【0091】
本実施例の場合においては、前記内部隔壁15によって処理容器11の外壁を覆う構造となっており、温度を上げるのが困難な処理容器11の角部などを覆い隠す構造になっている。さらに、前記内部隔壁15に前記ヒータ15Bが設けられており、当該内部隔壁15を加熱することが可能になっている。そのため、前記したように、成膜処理を行ってもフッ素添加カーボン膜の堆積量が少なく、かつクリーニングを行った場合のフッ素添加カーボン膜のエッチング速度が速いためにクリーニング時間短くすることができ、基板処理を効率よく行う事が可能となる。
【0092】
また、前記内部隔壁15は、フッ素添加カーボン膜が残留しやすい処理容器11の角部など温度を上げるのが困難な箇所を覆い隠す構造であるため、フッ素添加カーボン膜の完全な除去が可能となり、堆積物の剥離から生じるパーティクルの影響を排して、被処理基板12のパーティクルによる汚染の影響を排除して清浄な基板処理が可能となる。
【0093】
また、前記したように内部隔壁15の温度を上げるほど、堆積物が少なく、かつクリーニング速度を高くすることが可能であり、基板処理の効率上、有利である。本実施例では、高温となる前記内部隔壁15が接触する面積を最小限とすることで、前記内部隔壁15の断熱性を向上させて前記内部隔壁15を高温にすることを可能としている。
【0094】
すなわち、本実施例においては、前記固定ブロック14Yおよび前記ガス供給ブロック14Xの前記空間14Fに面した側のみが前記内部隔壁15と接触しており、接触面積を最小限に抑えながら、前記したように電気的に接地される構造としている。
【0095】
このため、前記内部隔壁15を高温にした際に熱が伝導するための接触面積が小さく、さらに前記処理容器11内は減圧されているために気体分子による熱伝達が少ないために前記内部隔壁15から拡散する熱量が少ない。
【0096】
その結果、例えば電気ヒータを前記ヒータ15Bに用いる場合、少ない投入電力で前記内部隔壁15を、例えば200〜400程度の高温に維持することができる。また、前記内部隔壁15を高温に維持しながら、周辺の部材、たとえばプラズマガス導入リング14や処理容器11などを低い温度に維持することができ、前記プラズマ処理装置10Aの安全性が確保される。
【0097】
さらに、典型的にはフッ素ゴムを主原料とする前記シールリング16Aは耐熱温度が100〜150℃程度であるが、前記シールリング16Aを、耐熱温度以下である100℃以下に保持することが可能となる。
【0098】
以上、本発明を好ましい実施例について説明したが、本発明は上記の特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲において記載した要旨内において様々な変形・変更が可能である。
【0099】
【発明の効果】
本発明によれば、マイクロ波を用いたプラズマ処理装置において、シール材料からの脱離ガスによる被処理基板の汚染の影響を排除した、清浄な基板処理が可能となった。
【0100】
また、前記プラズマ処理装置の異常放電を排除し、異常放電による被処理基板の汚染などの問題を抑制した、安定で清浄な基板処理が可能となった。
【0101】
さらに、前記プラズマ処理装置のクリーニングを改善し、堆積物の剥離の影響の無い清浄な基板処理が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のプラズマ処理装置の概略を示す図である。
【図2】本発明による基板処理装置の概略を示す図である。
【図3】図2の基板処理装置で使われる内部隔壁の斜視図である。
【図4】(A),(B)は、図2の基板処理装置で使われるプラズマガス供給リングを示す平面図と断面図である。
【図5】図2の基板処理装置で使われる内部隔壁をプラズマガス供給リングに取り付ける取り付け方法を示す斜視図である。
【図6】図2の基板処理装置で使われる内部隔壁をプラズマガス供給リングに取り付けた状態を示す断面図である。
【図7】図2の基板処理装置で使われるシールリングからの脱離ガスが排気される状態を示す図である。
【図8】図2の基板処理装置の変更例を示す図(その1)である。
【図9】図2の基板処理装置の変更例を示す図(その2)である。
【図10】図2の基板処理装置で成膜処理が行われた後に膜が堆積した状態を示す図である。
【符号の説明】
10 プラズマ処理装置
11 処理容器
11D 排気ポート
11A,11B,11C,11F,14F, 空間
12 被処理基板
13 保持台
14 プラズマガス導入リング
14A プラズマガス導入口
14B ガス溝
14C プラズマガス穴
14D ネジ穴
14E リング溝
14X ガス供給ブロック
14Y 固定ブロック
15 内部隔壁
15A プラズマガス供給穴
15B ヒータ
15C ネジ貫通穴
15D ネジ
16A,16B シールリング
17 マイクロ波透過窓
18 スロット板
19 遅相板
20 プラズマガス導入リング
20A プラズマガス導入口
20B ガス溝
20C プラズマガス穴
21 同軸導波管
21A 外側導波管
21B 内側給電線
22 アンテナ本体
23 処理ガス導入路
24 処理ガス供給構造
24A 処理ガス通路
24B 処理ガス教習穴
24C 開口部
25 測定窓
G1,G2 ガス
D 堆積物
30 ラジアルラインスロットアンテナ

Claims (11)

  1. 外壁により画成され、被処理基板を保持する保持台を備えた処理容器と、
    前記処理容器を排気する排気口と、
    前記処理容器上に、前記被処理基板に対面するように前記外壁の一部として設けられたマイクロ波透過窓と、
    前記マイクロ波透過窓上に設けられた、マイクロ波電源が電気的に接続されたマイクロ波アンテナと、
    前記処理容器内にプラズマガスを供給するプラズマガス供給部と、
    前記保持台を囲むように形成される内部隔壁と、
    前記処理容器と前記マイクロ波透過窓の間に挿入されて前記外壁の一部を画成し、前記内部隔壁が取り付けられる隔壁取付部とを有する基板処理装置であって、
    前記内部隔壁は、前記処理容器内の空間を前記保持台を含む第1の空間と、前記外壁と前記内部隔壁によって画成される第2の空間とに分割し、前記マイクロ波透過窓と前記隔壁取付部との間の隙間は、前記第2の空間を介して排気されることを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記隔壁取付部は、前記プラズマガスを前記第1の空間に供給する前記プラズマガス供給部を含むことを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記隔壁取付部は、前記内部隔壁に係合する複数の接触ブロックを含み、前記隙間は前記複数の接触ブロックの間に形成される第3の空間を介して排気されることを特徴とする請求項1または2記載の基板処理装置。
  4. 前記複数の接触ブロックのうちの一部はネジ穴が形成されてネジが挿入されることで、前記内部隔壁が前記隔壁取付部に固定される構造とした固定ブロックであることを特徴とする請求項3記載の基板処理装置。
  5. 前記複数の接触ブロックのうちの一部は、前記プラズマガスの流路であるプラズマガス穴が形成されたガス供給ブロックであることを特徴とする請求項3または4記載の基板処理装置。
  6. 前記プラズマガス穴は前記第1の空間に連通し、前記プラズマガスを前記第1の空間に供給することを特徴とする請求項5記載の基板処理装置。
  7. 前記固定ブロックと前記ガス供給ブロックは、互いに隣接する構造であることを特徴とする請求項5または6記載の基板処理装置。
  8. 前記内部隔壁は、前記接触ブロックと係合することによって前記隔壁取付部と電気的に接続されることを特徴とする請求項3〜7のうち、いずれか1項記載の基板処理装置。
  9. 前記隔壁取付部は接地された導体からなり、前記内部隔壁は前記隔壁取付部を介して接地される構造であることを特徴とする請求項8記載の基板処理装置。
  10. 前記内部隔壁に、当該内部隔壁を加熱する加熱機構を設置したことを特徴とする請求項1〜9のうち、いずれか1項記載の基板処理装置。
  11. 前記加熱機構は、前記内部隔壁の前記外壁に面する側に設置されることを特徴とする請求項10記載の基板処理装置。
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