JP2004335261A - 照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源電圧の瞬時停電・降電圧の発生時に常用点灯装置から非常用点灯装置への不要な切り替え動作を抑制し、ランプが常用点灯装置に接続された状態を保持する照明装置を提供する。
【解決手段】停電検出回路14は、通電監視部14aが停電を検出してからランプLaの接続先が非常用ユニット4となるように切替制御部14bが切替装置5を切り替えるまでの遅延時間を設定する切替遅延設定コンデンサを具備し、高調波抑制回路12は、降圧回路13内の整流回路の出力を平滑する平滑コンデンサを具備しており、切替遅延設定コンデンサは、瞬時停電・降電圧によって切替装置5が非常用ユニット4側に切り替わることがない容量に設定され、平滑コンデンサは、瞬時停電・降電圧が発生した期間において降圧回路13への電源供給が可能な容量に設定される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商用電源と蓄電池との双方を電源として光源を点灯させる照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8に、商用電源2が停電となった場合にも光源たるランプLaが点灯する従来の非常用の照明装置1の基本的な構成を示す。照明装置1は、光源たるランプLaと、商用電源2の出力によって動作してランプLaを点灯させる電子式安定器(以下、商用インバータと称す)3と、商用電源2に接続されて、商用電源2の停電時にはランプLaを点灯させる非常用ユニット4と、ランプLaの接続先を商用インバータ3(白端子側)と非常用ユニット4(黒端子側)とのうちいずれか一方に切り替える切替回路5と、非常用ユニット4を介してランプLaに点灯電力を供給する蓄電池6とから構成される。
【0003】
非常用ユニット4は、整流回路とスイッチング素子とを具備して、商用電源2の出力を整流し、スイッチング素子をオン・オフすることで降圧動作を行う降圧回路13と、降圧回路13の出力を接続されて商用電源2の通電状態を監視する停電検出回路14と、停電検出回路14を介した降圧回路13の出力によって蓄電池6を充電する充電回路15と、蓄電池6の出力によって商用電源2の停電時にランプLaを点灯させる非常用インバータ16と、蓄電池6と非常用インバータ16との間を導通(オン)・遮断(オフ)するスイッチSW1とを備えている。
【0004】
また、停電検出回路14は、商用電源2の通電時にはランプLaの接続先が商用インバータ3となるように切替回路5を切り替え、且つスイッチSW1をオフすることで、商用電源2が商用インバータ3、切替回路5を介してランプLaに点灯電力を供給するとともに、商用電源2は降圧回路13、停電検出回路14、及び充電回路15を介して蓄電池6を充電する。一方、商用電源2の停電を検出した場合はランプLaの接続先が非常用ユニット4となるように切替回路5を切り替え、且つスイッチSW1をオンすることで、蓄電池6がスイッチSW1、非常用インバータ16、及び切替回路5を介してランプLaに点灯電力を供給する。
【0005】
非常用ユニット4は、降圧回路13に低コストの磁気回路式トランスを用いたものが一般的である。上記磁気回路式トランスは1次側と2次側との各電圧がほぼ比例関係にあるため、トランスの2次側に停電検出回路14を設けることで、簡単な回路構成で商用電源2の電圧を監視することが可能であるが、形状が大きく、重量も重いという欠点がある。この問題を解決するために、非常用ユニット4の降圧回路13に、AC/DCコンバータに代表されるスイッチング電源が使用されることが多くなっている(例えば、特許文献1参照)。AC/DCコンバータは、磁気回路式トランスと比べて小型、軽量であり、ユニバーサル電圧対応も容易に実現することができる。
【0006】
またAC/DCコンバータを使用すると高調波の問題が生じるが、図1、図2に示すように降圧回路13の前段に高調波抑制回路12を設けることによって解決することができ、照明装置として高調波抑制対策ガイドラインの限度値Cを満足させることが可能である。ここで商用インバータ3は、入力段に力率改善回路10を備えており、商用電源2からの入力に対して商用インバータ3の入力電流歪みを改善し、高調波を抑制している。出力段には点灯回路11を備えており、力率改善回路10の高調波が少ない出力をランプLaの点灯電力に変換している。
【0007】
さらに、停電検出回路14を高調波抑制回路12の前段に設けることにより、商用電源2の電圧を直接監視することができ、高精度の停電検出を行うことが可能であった。
【0008】
なお、図1では、高調波抑制回路12が、商用電源2からの電源供給路が商用インバータ3への供給路と非常用ユニット4への供給路とに分岐する分岐点よりも非常用ユニット4側に設けられ、図2では高調波抑制回路12が、商用電源2からの電源供給路が商用インバータ3への供給路と非常用ユニット4への供給路とに分岐する分岐点よりも商用電源2側に設けられている。
【0009】
【特許文献1】
特開平5−182771号公報(2頁右欄第50行〜3頁左欄第20行、図1)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし停電検出回路14を高調波抑制回路12の前段に設けたことによって、新たな問題が生じた。
【0011】
磁気回路式トランスを使用した従来の降圧回路は、例えば図9のように示され、1次巻線T100a、2次巻線T100bを有する銅鉄式のダウントランスT100と、2次巻線T100aの出力を整流する整流回路DB100と、整流回路DB100の整流出力を平滑する平滑コンデンサC100と、整流回路DB100の出力端間に接続された停電検出回路114とで構成され、停電検出回路114は、整流回路DB1の出力端間に接続されたダイオードD100、抵抗R100,R101の直列回路と、抵抗R101に並列接続されたコンデンサC101とから構成されて、コンデンサC101の両端電圧を通電状態検出信号S1として出力し、この通電状態検出信号S1が所定電圧を下回ると停電を示し、所定電圧を上回ると通電を示す。このように磁気回路式トランスを使用した降圧回路は、商用電源電圧の変化に応じて2次電圧は瞬時に追従するため、トランスT100の2次側に停電検出回路114を設けても商用電源2の通電状態を検出するために要する時間は非常に短い。特に、コンデンサC101の容量を小さくすれば電源周波数の1〜2サイクル程度で検出することができる。
【0012】
したがって平滑コンデンサC100の容量を大きくすれば商用電源2に瞬時の停電や降電圧が発生したとしても、降圧回路の2次側に設けられる切替装置5の駆動電源は平滑コンデンサC100によって確保することができ、切替装置5を商用インバータ3側へ切り替えた状態を保持することができる。また復電時には瞬時にトランスT100の2次側に出力電圧を得ることができるので、コンデンサC101によって瞬時に復電を検出することができ、平滑コンデンサC100も速やかに充電されて、降圧回路の2次側の電源を確保することができた。
【0013】
しかし、AC/DCコンバータを用いた降圧回路13では、電圧変動保証範囲を超えて入力電圧が低下した場合に作動する低電圧保護機能を有する場合が多く、このような場合には商用電源2に瞬時の停電や降電圧が発生したときに不具合が生じる。これは、低電圧保護機能はAC/DCコンバータ内のスイッチング素子の動作を停止させる方法が一般的となっているが、保護機能としての目的から、商用電源2が復電してもスイッチング素子の動作はすぐには再開せず、電源電圧が安定してから再起動するように設計されるのが殆どである。したがって、瞬時停電・降電圧によってスイッチング素子の動作が一旦停止してしまうと、商用電源2が復帰しても降圧回路13の出力電圧が得られるまでの間にタイムラグが生じてしまう。また、切替装置5には降圧回路13の出力を駆動電源とするリレーを使用する場合が多いが、このタイムラグによってリレー駆動用の電源の確保が困難となり、商用電源2が通電されているにも関わらず、切替装置5が商用インバータ3側から非常用ユニット4側へ一瞬切り替わってしまうという問題が生じる。
【0014】
この切替装置5が商用インバータ3側から非常用ユニット4側へ一瞬切り替わってしまうという動作は、商用インバータ3側からみれば、ランプLaを一瞬取り外されたことと同じ状態になるので、ランプ外れ保護機能を有する商用インバータ3であればこのランプ外れ保護機能が動作し、出力を抑制してしまう。したがって、切替装置5が商用インバータ3側へ切り替わったとしてもランプLaは即座には再点灯せず、ユーザに対して不安感を与えることになってしまう。
【0015】
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、電源電圧の瞬時停電・降電圧の発生時に常用点灯装置から非常用点灯装置への不要な切り替え動作を抑制し、ランプが常用点灯装置に接続された状態を保持する照明装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、光源たるランプと、商用電源の出力によってランプを点灯させる常用点灯装置と、商用電源の停電時にはランプに点灯電力を供給する蓄電池と、商用電源に接続されて、商用電源の停電時には前記蓄電池の出力によってランプを点灯させる非常用点灯装置と、ランプの接続先を前記常用点灯装置と前記非常用点灯装置とのいずれか一方に切り替える切替装置とから構成され、前記非常用点灯装置は、商用電源の出力を整流、降圧する整流回路及びスイッチング素子、降圧した電圧を平滑する第1の平滑コンデンサ、降圧した電圧が一定電圧となるように前記スイッチング素子のオン・オフを制御すると共に入力電圧が低下した場合にはスイッチング素子の動作を停止させる低電圧保護機能を有する制御部、入力電圧の変化を検出してから低電圧保護機能の動作をオン・オフするまでの遅延時間を設定する保護遅延設定コンデンサを具備した降圧回路と、前記降圧回路の出力によって前記蓄電池を充電する充電回路と、商用電源の通電状態を監視する通電監視部、前記降圧回路の出力側に設けられて通電監視部の監視信号に基づいて通電時にはランプの接続先が前記常用点灯装置となるように前記切替装置を切り替え、停電時にはランプの接続先が前記非常用点灯装置となるように前記切替装置を切り替える切替制御部、及び通電監視部が通電状態の変化を検出してから切替制御部が切替装置を切り替えるまでの遅延時間を設定する切替遅延設定コンデンサを具備した停電検出回路と、前記切替装置がランプの接続先を前記非常用点灯装置に切り替えたときに前記蓄電池の出力によってランプを点灯させる非常用点灯回路と、前記降圧回路内の整流回路の出力を平滑する第2の平滑コンデンサを具備して商用電源と降圧回路の出力との間に設けられて、入力に含まれる高調波を抑制する高調波抑制回路とを備えており、前記切替遅延設定コンデンサは、商用電源の瞬時の停電あるいは降電圧によって切替制御部が切替装置を切り替えてランプの接続先が前記非常用点灯装置となることがない容量に設定され、前記第2の平滑コンデンサは、商用電源の瞬時の停電あるいは降電圧が発生した期間において降圧回路への電源供給が可能な容量に設定されて、商用電源の瞬時の停電あるいは降電圧が発生した期間においても降圧回路を動作させ、切替装置はランプの接続先を常用点灯装置に保持することを特徴とする。
【0017】
請求項2の発明は、光源たるランプと、商用電源の出力によってランプを点灯させる常用点灯装置と、商用電源の停電時にはランプに点灯電力を供給する蓄電池と、商用電源に接続されて、商用電源の停電時には前記蓄電池の出力によってランプを点灯させる非常用点灯装置と、ランプの接続先を前記常用点灯装置と前記非常用点灯装置とのいずれか一方に切り替える切替装置とから構成され、前記非常用点灯装置は、商用電源の出力を整流、降圧する整流回路及びスイッチング素子、降圧した電圧を平滑する平滑コンデンサ、降圧した電圧が一定電圧となるように前記スイッチング素子のオン・オフを制御すると共に入力電圧が低下した場合にはスイッチング素子の動作を停止させる低電圧保護機能を有する制御部、入力電圧の変化を検出してから低電圧保護機能の動作をオン・オフするまでの遅延時間を設定する保護遅延設定コンデンサを具備した降圧回路と、前記降圧回路の出力によって前記蓄電池を充電する充電回路と、商用電源の通電状態を監視する通電監視部、前記降圧回路の出力側に設けられて通電監視部の監視信号に基づいて通電時にはランプの接続先が前記常用点灯装置となるように前記切替装置を切り替え、停電時にはランプの接続先が前記非常用点灯装置となるように前記切替装置を切り替える切替制御部、及び通電監視部が通電状態の変化を検出してから切替制御部が切替装置を切り替えるまでの遅延時間を設定する切替遅延設定コンデンサを具備した停電検出回路と、前記切替装置がランプの接続先を前記非常用点灯装置に切り替えたときに前記蓄電池の出力によってランプを点灯させる非常用点灯回路と、商用電源と降圧回路の出力との間に設けられて、入力に含まれる高調波を抑制する高調波抑制回路とを備えており、前記平滑コンデンサは、商用電源の瞬時の停電あるいは降電圧が発生した期間において降圧回路の出力を維持する容量に設定され、前記保護遅延設定コンデンサは、商用電源の瞬時の停電あるいは降電圧によって低電圧保護機能の動作がオンしない容量に設定され、前記切替遅延設定コンデンサは、商用電源の瞬時の停電あるいは降電圧によって切替制御部が切替装置を切り替えてランプの接続先が前記非常用点灯装置となることがない容量に設定され、に設定されて、商用電源の瞬時の停電あるいは降電圧が発生した期間においてもスイッチング素子の動作を継続させ、切替装置はランプの接続先を常用点灯装置に保持することを特徴とする。
【0018】
請求項3の発明は、光源たるランプと、商用電源の出力によってランプを点灯させる常用点灯装置と、商用電源の停電時にはランプに点灯電力を供給する蓄電池と、商用電源に接続されて、商用電源の停電時には前記蓄電池の出力によってランプを点灯させる非常用点灯装置と、ランプの接続先を前記常用点灯装置と前記非常用点灯装置とのいずれか一方に切り替える切替装置とから構成され、前記非常用点灯装置は、商用電源の出力を整流、降圧する整流回路及びスイッチング素子、降圧した電圧を平滑する平滑コンデンサ、降圧した電圧が一定電圧となるように前記スイッチング素子のオン・オフを制御すると共に入力電圧が低下した場合にはスイッチング素子の動作を停止させる低電圧保護機能を有する制御部、入力電圧の変化を検出してから低電圧保護機能の動作がオン・オフするまでの遅延時間を設定する保護遅延設定コンデンサを具備した降圧回路と、前記降圧回路の出力によって前記蓄電池を充電する充電回路と、商用電源の通電状態を監視する通電監視部、前記降圧回路の出力側に設けられて通電監視部の監視信号に基づいて通電時にはランプの接続先が前記常用点灯装置となるように前記切替装置を切り替え、停電時にはランプの接続先が前記非常用点灯装置となるように前記切替装置を切り替える切替制御部、及び通電監視部が通電状態の変化を検出してから切替制御部が切替装置を切り替えるまでの遅延時間を設定する切替遅延設定コンデンサを具備した停電検出回路と、前記切替装置がランプの接続先を前記非常用点灯装置に切り替えたときに前記蓄電池の出力によってランプを点灯させる非常用点灯回路と、商用電源と降圧回路の出力との間に設けられて、入力に含まれる高調波を抑制する高調波抑制回路とを備えており、前記平滑コンデンサは、商用電源の瞬時の停電あるいは降電圧が発生した期間において降圧回路の出力を維持する容量に設定され、前記保護遅延設定コンデンサは、商用電源の復電時に低電圧保護機能の動作を早くオフしてスイッチング素子の動作を早く再開させる容量に設定され、前記切替遅延設定コンデンサは、通電監視部が通電状態の変化を検出してから切替制御部が切替装置を切り替えるまでの遅延時間を短くする容量に設定されて、商用電源の瞬時の停電あるいは降電圧が発生した期間においても、切替装置はランプの接続先を常用点灯装置に保持することを特徴とする。
【0019】
請求項4の発明は、請求項1乃至3いずれかにおいて、前記常用点灯装置は商用電源の電圧が第1の電圧より低下すると動作を停止し、前記降圧回路は商用電源の電圧が第2の電圧より低下すると低電圧保護機能動作をオンしてスイッチング素子の動作を停止させ、前記通電監視部は商用電源の電圧が第3の電圧より低下すると停電を検出して、第1の電圧より第2の電圧のほうが低く、第2の電圧より第3の電圧のほうが低いことを特徴とする。
【0020】
請求項5の発明は、請求項1乃至4いずれかにおいて、前記高調波抑制手段は、商用電源からの電源供給路が前記常用点灯装置への供給路と前記非常用点灯装置への供給路とに分岐する分岐点よりも前記非常用点灯装置側に設けられたことを特徴とする。
【0021】
請求項6の発明は、請求項1乃至4いずれかにおいて、前記高調波抑制手段は、商用電源からの電源供給路が前記常用点灯装置への供給路と前記非常用点灯装置への供給路とに分岐する分岐点よりも商用電源側に設けられたことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0023】
(実施形態1)
本実施形態の基本構成は、従来の技術と同様に図1,図2に示され、従来の技術と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。図3は本実施形態の降圧回路13の構成を示しており、降圧回路13は、商用電源2の出力を整流する整流回路DB1と、整流回路DB1の出力端間に接続した通電監視部14aと、整流回路DB1の出力を接続された高調波抑制回路12と、高調波抑制回路12の出力端間に接続したトランスT1の1次巻線T1aとスイッチング素子Q1との直列回路と、トランスT1の2次巻線T1bに並列接続した切替制御部14bと、トランスT1の2次巻線T1bの一端に直列接続したダイオードD1と、ダイオードD1を介して2次巻線T1bに並列接続した平滑コンデンサC2と、平滑コンデンサC2に並列接続した電圧制御手段17と、トランスT1の補助巻線T1cから電源を供給されて電圧制御手段17からの信号に基づいてスイッチング素子Q1のオン・オフを制御する制御回路K1と、電圧制御手段17からの信号を絶縁して制御回路K1に伝達するためのフォトカプラPC1と、1次側と2次側の各低電圧路の間に接続されたコンデンサC3とから構成される。
【0024】
なお、図1,図2では高調波抑制回路12を降圧回路13とは分離して設けているが、高調波抑制回路12は、商用電源2と降圧回路13の出力との間に設けられればよい。
【0025】
次に、この降圧回路13の動作について説明する。商用電源2からの入力電圧は商用周波数の正弦波であり、この正弦波電圧を整流回路DB1で整流し、高調波抑制回路12で整流電圧の高調波を抑制する。高調波抑制回路12は整流回路DB1の出力を平滑するコンデンサC1を備えており、このコンデンサC1で平滑した電圧を、スイッチング素子Q1をオン・オフすることで1次巻線T1aに通電させて、2次巻線T1bに電圧を誘起させる。2次巻線T1bの誘起電圧はダイオードD1で半波整流され、平滑コンデンサC2で平滑されて、出力される。この出力電圧は入力に対して降圧された電圧となる。そして、平滑コンデンサC2の両端電圧に応じて電圧制御手段17はスイッチング制御信号を出力し、フォトカプラPC1を介してスイッチング制御信号を受け取った制御回路K1の入力がオン・オフし、その入力のオン・オフに応じて制御回路K1はスイッチング素子Q1をオン・オフさせる出力電圧帰還制御を行い、出力電圧を一定に制御している。
【0026】
また通電監視部14aと切替制御部14bとは停電検出回路14を成すもので、通電監視部14aは、整流電圧を監視することで商用電源2の通電状態を監視して、切替制御部14bへ通電状態検出信号S1を出力する。切替制御部14bは、通電を示す通電状態検出信号S1が入力されるとランプLaの接続先が商用インバータ3となるように切替信号S2を出力して切替回路5を切り替え、且つスイッチSW1をオフすることで、商用電源2が商用インバータ3、切替回路5を介してランプLaに点灯電力を供給するとともに、商用電源2は高調波抑制回路12、降圧回路13、停電検出回路14、及び充電回路15を介して蓄電池6を充電する。一方、停電を示す通電状態検出信号S1が入力されていれば切替制御部14bはランプLaの接続先が非常用ユニット4となるように切替信号S2を出力して切替回路5を切り替え、且つスイッチSW1をオンすることで、蓄電池6がスイッチSW1、非常用インバータ16、及び切替回路5を介してランプLaに点灯電力を供給する。
【0027】
以下、切替回路5の切替動作の詳細について説明する。まず、通電監視部14aは商用電源2の通電状態を検出してから切替制御部14bに通電状態検出信号S1を出力するまでの時間を設定する切替遅延設定用のコンデンサC4を備えている。また制御回路K1はトランスT1への供給電圧の変化を検出してから低電圧保護機能の動作(スイッチング素子Q1の動作停止)がオン・オフするまでの遅延時間を設定する保護遅延設定用のコンデンサC5を備えている。
【0028】
切替装置5は降圧回路13の出力を駆動電源としており、商用電源2の瞬時停電・降電圧が発生したときに切替装置5の駆動電源を確保しようとすれば、平滑コンデンサC2(図9のコンデンサC100に相当する)の容量を大きくすればよいが、本実施形態のように降圧回路13としてAC/DCコンバータを使用している場合は、商用電源2の復電時に安定した電源電圧が得られるようになるまでにタイムラグが発生するので、商用電源2の復電時からスイッチング素子Q1が再び動作を開始するまでには、図9のような磁気回路式トランスを用いた場合のように速やかにコンデンサC2の両端電圧を立ち上げることは困難である。
【0029】
そこで本実施形態では瞬時停電・降電圧が発生した場合にも、降圧回路13を通電時と同様に動作させるように構成している。具体的には、コンデンサC1の容量を大きくすることで瞬時停電・降電圧発生期間におけるトランスT1の1次巻線T1aへの電源供給を確保する。このような設定とすることで降圧回路1は、商用電源2の瞬時停電・降電圧発生期間であってもコンデンサC1から電源を供給されているので低電圧保護機能は動作せず、スイッチング素子Q1は通電時と同様に動作する。すなわち、コンデンサC2の容量を必要以上に大きくすることなく、降圧回路13の出力電圧のリプルを抑える程度の最小限の容量であっても瞬時停電・降電圧発生期間での降圧回路13の出力電圧を確保することができ、切替回路5のリレー駆動用の電源を確保できるので、切替装置5が駆動電源不足で商用インバータ3側から非常用ユニット4側へ切り替わることはない。
【0030】
さらに、コンデンサC4の容量を大きくすることで通電監視部14aが商用電源2の停電を検出してから切替制御部14bへ停電を示す通電状態検出信号S1を出力するまでの遅延時間を長く設定している。このような設定とすることで、商用電源2の瞬時停電・降電圧発生期間においては、通電監視部14aによる切替回路5の非常用ユニット4側への切替動作は行われない。
【0031】
このように本実施形態では、電源電圧の瞬時停電・降電圧の発生時に商用インバータ3から非常用ユニット4への不要な切り替え動作を抑制し、ランプLaが商用インバータ3に接続された状態を保持できる。
【0032】
(実施形態2)
本実施形態は図4に示すように、実施形態1の高調波抑制回路12を、整流回路DB1の高圧出力側に直列接続した限流素子たる抵抗Raと、抵抗Raの出力端と整流回路DB1の低圧側出力との間に接続した平滑用のコンデンサC1とから構成したものである。抵抗Raによって平滑コンデンサC1への充電電流が鈍り、非常用ユニット4の入力電流もピーク値が抑えられ、充電区間が広がった波形となる。そのため、照明装置1全体の入力電流は正弦波に近付き、照明装置1全体として高調波を抑制することができる。他の構成は実施形態1と同様であるので説明は省略する。
【0033】
この場合も実施形態1に説明したように、コンデンサC1の容量を大きくするとともに、コンデンサC4の容量も大きくすることで、電源電圧の瞬時停電・降電圧の発生時に商用インバータ3から非常用ユニット4への不要な切り替え動作を抑制し、ランプLaが商用インバータ3に接続された状態を保持できる。
【0034】
(実施形態3)
本実施形態は図5に示すように、実施形態1の高調波抑制回路12において、整流回路DB1の整流出力を平滑する構成を実施形態2の完全平滑回路ではなく、部分平滑回路としている。
【0035】
部分平滑回路は、整流回路DB1の出力端間に接続した平滑コンデンサC1aとダイオードD3と平滑コンデンサC1bとの直列回路と、平滑コンデンサC1aとダイオードD3とに並列接続したダイオードD4と、ダイオードD3と平滑コンデンサC1bとに並列接続したダイオードD5とから構成されて、直列充電、並列放電をさせることで、充電時の平滑コンデンサの容量を、放電時の容量の半分に見かけ上することができる。したがって、商用電源2からの入力電圧は商用周波数の正弦波であるが、非常用ユニット4の入力電流の波形は実施形態2に比べて平準化されており、さらに高調波を抑制することができる。他の構成は実施形態1と同様であるので説明は省略する。
【0036】
この場合も実施形態1に説明したように、コンデンサC1a,C1bの容量を大きくするとともに、コンデンサC4の容量も大きくすることで、電源電圧の瞬時停電・降電圧の発生時に商用インバータ3から非常用ユニット4への不要な切り替え動作を抑制し、ランプLaが商用インバータ3に接続された状態を保持できる。
【0037】
(実施形態4)
本実施形態は図6に示すように、実施形態1の高調波抑制回路12として、アクティブフィルタを用いたものである。
【0038】
アクティブフィルタは、整流回路DB1の出力端間に接続した抵抗R10,R11の直列回路と、整流回路DB1の高圧出力側に接続したインダクタL10とダイオードD10との直列回路と、ダイオードD10の出力電圧を平滑するコンデンサC1と、インダクタL10を介して抵抗R10,R11の直列回路に並列接続したスイッチング素子Q10と抵抗R12との直列回路と、ダイオードD10を介してスイッチング素子Q10と抵抗R12との直列回路に並列接続した抵抗R13,R14の直列回路と、抵抗R10,R11の接続中点、抵抗R13,R14の接続中点、及びスイッチング素子Q10と抵抗R12との接続中点との各電圧を入力されて、整流後の脈流電圧に応じてスイッチング素子Q10のオン区間を制御する制御回路K10とから構成され、入力電圧(例えば100V〜242V)より高い直流電圧(例えば約400V)に昇圧・安定化する昇圧チョッパ回路の構成とするのが一般的である。近年は力率改善用ICが開発され、これを用いて少ない外付け部品で比較的容易に高調波を抑制する回路を構成することが可能となっている。
【0039】
このように、本実施形態では高調波抑制回路12にアクティブフィルタを用いることで、非常用ユニット4単体でも高調波抑制対策ガイドラインの限度値Cを満足することができ、商用インバータ3との組み合わせにおいて非常に高い汎用性を得ることができる。
【0040】
また、昇圧チョッパ回路の構成であれば、商用電源2のユニバーサル電圧(100V〜242V)にも容易に対応することができ、さらに負荷変動に対する追従性能も向上するので、非常用ユニット4として非常に高い汎用性を備えている。他の構成は実施形態1と同様であるので説明は省略する。
【0041】
この場合も実施形態1に説明したように、コンデンサC1の容量を大きくするとともに、コンデンサC4の容量も大きくすることで、電源電圧の瞬時停電・降電圧の発生時に商用インバータ3から非常用ユニット4への不要な切り替え動作を抑制し、ランプLaが商用インバータ3に接続された状態を保持できる。
【0042】
なお、図7に示すように、実施形態1の高調波抑制回路12として、整流回路DB1の出力端間に接続したコンデンサC1と、スイッチング素子Q1と、制御回路K1とを用いたものがあり、コンデンサC1の容量を、コンデンサC1の両端電圧の脈流の谷部の電圧が略0Vになるほど小さな容量とし、スイッチング素子Q1を流れるスイッチング電流の波形の包絡線が略正弦波になるように制御回路K1がスイッチング素子Q1のオン・オフを制御することによって、非常用ユニット4の入力電流も略正弦波となり、非常用ユニット4が発生する高調波を大幅に抑制することができる。しかし、それ故にコンデンサC1の容量を大きくすることはできず、実施形態1と同様の効果を得ることはできない。
【0043】
(実施形態5)
実施形態1では、図7に示す高調波抑制回路12のようにコンデンサC1による平滑レベルを低くする(あるいは平滑なし)場合には、コンデンサC1の容量を大きくすることができないため効果を得ることはできなかった。また、非常用ユニット4の出力が大きい場合には、必要となるコンデンサC1、平滑コンデンサC2の容量も大きくなるため、商品形状に制約のある場合には対策できる範囲に限界がある。
【0044】
そこで本実施形態では、商用電源2の瞬時停電・降圧発生期間における平滑コンデンサC2の両端電圧の僅かな低下は許容しつつ、復電時には降圧回路13の2次巻線T1bに発生する2次電圧を速やかに立ち上げることができるように、瞬時停電・降圧発生期間において2次電圧を得ることができなくなったとしてもスイッチング素子Q1の動作を継続させるものである。本実施形態の回路構成は実施形態1の図1乃至図3と同様であり、同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
【0045】
具体的にはまず、商用電源2の瞬時停電・降圧発生期間にスイッチング素子Q1が低電圧保護機能によって停止しないようにコンデンサC5の容量を大きくして電圧低下に対する制御回路K1の低電圧保護機能の反応時間を遅らせる。これは低電圧保護機能が一旦動作すると、復電後の再起動に時間を要するからである。
【0046】
さらに、商用電源2の瞬時停電・降圧発生期間における平滑コンデンサC2の電圧低下を最小限に抑えるためコンデンサC2の容量を大きくすることで、切替回路5のリレー駆動用の電源を確保でき、切替装置5が駆動電源不足で商用インバータ3側から非常用ユニット4側へ切り替わることはない。このとき、平滑コンデンサC2は、瞬時停電・降電圧発生期間において、2次巻線T1bに発生する2次電圧が得られなくなった場合でも、切替装置5の駆動電源を確保できる容量が必要となる。
【0047】
したがって瞬時停電・降圧期間においては降圧回路13の電圧出力は停止してしまうが、低電圧保護機能を動作させないことによってスイッチング素子Q1のスイッチング動作を継続させるので、復電後の再起動時間に起因するスイッチング動作の停止期間が発生しない。さらにコンデンサC2によって降圧回路13の出力電圧を確保することで、瞬時停電・降圧期間においては出力電圧の若干の低下はあるものの、ランプLaが商用インバータ3に接続された状態を維持することができる。
【0048】
また、コンデンサC4の容量を大きくすることで通電監視部14aが商用電源2の停電を検出してから切替制御部14bへ通電状態検出信号S1を出力するまでの遅延時間を長く設定している。このような設定とすることで、商用電源2の瞬時停電・降電圧発生期間においては、通電監視部14aによる切替回路5の非常用ユニット4側への切替動作は行われない。
【0049】
このように本実施形態では、電源電圧の瞬時停電・降電圧の発生時に商用インバータ3から非常用ユニット4への不要な切り替え動作を抑制し、ランプLaが商用インバータ3に接続された状態を保持できる。
【0050】
また本実施形態はコンデンサC1の容量に依存しないため、図7に示す高調波抑制回路12のようにコンデンサC1による平滑レベルを低くする(あるいは平滑なし)場合であっても上記効果を得ることができる。当然図4乃至6に示す高調波抑制回路12であっても同様に上記効果を得ることができる。
【0051】
さらに、制御回路K1は比較的高インピーダンスの回路であるので、コンデンサC5の容量はコンデンサC1の容量と比較して相対的に小さく、コンデンサC5の大型化を最小限に抑えることができる。また、通電監視部14aも高インピーダンスの回路であるので、コンデンサC4の容量も小さくでき、小型の部品を用いることができる。
【0052】
なお、高調波抑制回路12が図4に示すような限流要素の場合は、本実施形態の構成を用いるにあたって注意が必要である。商用電源2の瞬時停電・降電圧発生期間において、コンデンサC1の両端電圧が大きく低下した場合、復電後には直ちにコンデンサC1を満充電状態に戻す必要がある。しかし、限流要素によってコンデンサC1への充電電流を抑制することで高調波対策を施しているため、限流要素のインピーダンスを小さくしてコンデンサC1の充電時間を短くすることと、高調波抑制対策とが相反することとなる。したがって、高調波抑制に必要な限流要素のインピーダンスが小さいほどコンデンサC1の充電時間を考慮した効果を得られやすく、限流要素のインピーダンスが大きいほど効果は小さくなる。また、限流要素は抵抗Raで説明しているが、例えばインダクタのようなものであってもよい。
【0053】
(実施形態6)
実施形態1,2ではいずれも、商用電源2の瞬時停電・降電圧発生期間においてもスイッチング素子Q1の動作を継続させている。しかしその前提条件として、通電監視部14aの反応時間を瞬時停電・降電圧発生期間より長くする必要があり、本来の停電が発生した場合には切替装置5を非常用ユニット4へ切り替えるのに要する時間が長くなってしまう。照明器具工業会が定める技術基準(JIL5501、5502)では、0.5秒以内に非常点灯に切り替わることとされているので、できれば瞬時に停電検出できるほうが望ましい。
【0054】
そこで、通電監視部14aの反応時間を速くするためにコンデンサC4の容量を小さくするとともに、制御回路K1(スイッチング素子Q1)が復電後瞬時に起動するようにコンデンサC5の容量を小さくする。コンデンサC5の容量を小さくすることで商用電源2の瞬時停電・降電圧が発生すると短時間で低電圧保護機能が動作し、スイッチング素子Q1は停止してしまうため、瞬時停電・降電圧発生期間では降圧回路13の2次巻線T1bに発生する2次電圧を得ることができない。したがって、切替装置5の駆動電源は平滑コンデンサC2によって確保するので、平滑コンデンサC2の容量は実施形態5と同様に大きくする。さらに、コンデンサC4,C5の容量を小さくすることによって復電時は瞬時にスイッチング素子Q1が再起動するため平滑コンデンサC2の電圧は短時間で充電・復帰できる。
【0055】
したがって、スイッチング素子Q1のスイッチング動作が一瞬停止しても復電後のスイッチング素子Q1の再起動時間を短くすることによって、瞬時停電・降電圧期間においては平滑コンデンサC2の容量によって切替装置5の駆動電源を確保し、復電時には平滑コンデンサC2の充電時間を短くすることでランプLaが商用インバータ3に接続された状態を維持することができる。
【0056】
このように本実施形態では、瞬時に停電検出するとともに、復電時には瞬時に再起動し、切替装置5の駆動電源は平滑コンデンサC2によって確保しているので、電源電圧の瞬時停電・降電圧の発生時に商用インバータ3から非常用ユニット4への不要な切り替え動作を抑制し、ランプLaが商用インバータ3に接続された状態を保持できる。
【0057】
また本実施形態は図4乃至7に示すいずれの高調波抑制回路12であっても上記効果を得ることができる。
【0058】
なお、高調波抑制回路12が図4に示すような限流要素の場合、実施形態5と同様に限流要素のインピーダンスによっては注意が必要である。
【0059】
(実施形態7)
実施形態1乃至6は、非常用ユニット4内に存在する複数のコンデンサの容量を適切に設定することによって課題を解決したが、本実施形態は電圧の視点から課題を解決するものである。
【0060】
実施形態1乃至6の構成は、商用電源2の瞬時停電・降電圧発生期間が0.1秒程度の短い期間であれば課題を効果的に解決できる。しかし、大容量のコンデンサを実装しようとしても寸法上の制約が厳しく、切替装置5の駆動電源の保持時間として0.1秒程度を確保することが困難な場合もある。
【0061】
通電時に商用インバータ3でランプLaとして蛍光灯を点灯させる照明装置において、商用電源2の瞬時停電・降電圧期間が発生した場合に問題となるのは、商用インバータ3で蛍光灯を点灯させているにも関わらず、リレーで構成される切替装置5が非常用ユニット4側に切り替わってしまい、商用インバータ3のランプ外れ保護機能が動作することによって、切替装置5が商用インバータ3側に復帰しても即座には点灯せず、ユーザに対して不安感を与えてしまうことである。
【0062】
したがって、商用インバータ3で点灯可能な間は切替装置5が非常用ユニット4側へ切り替わらないようにすれば、この問題を解決することができる。具体的には、商用電源2の電圧が低下したときに、商用インバータ3が停止する電圧V1、非常用ユニット4の降圧回路13が低電圧保護機能によって停止する電圧V2、非常用ユニット4の停電検出回路14が停電検出する電圧V3の3つの電圧に次の関係が成立すればよい。
V1>V2>V3
商用電源2が電圧V1より低下すると、ICで制御された近年の商用インバータ3であれば、商用電源2の電圧が再び一定電圧より高くならないと再起動しない状態となる。電圧V2は、非常用ユニット4の停電検出回路14を除去したとしても、降圧回路13(AC/DCコンバータ自身)が制御回路K1の低電圧保護機能によって停止する電圧であり、商用電源2の電圧が再び一定電圧より高くならないと降圧回路13が再起動しない状態となる。電圧V3は、照明器具工業会が定める技術基準(JIL5501,5502)の切替動作電圧を満足するように、停電検出回路14が停電であると判断する電圧である。
【0063】
これらの3つの電圧V1,V2,V3に上式の関係が成立すれば、停電・降電圧が発生した場合、[商用インバータ3停止]→[降圧回路13が低電圧保護機能によって停止]→[停電検出回路14が停電を検出]→[切替装置5が商用インバータ3側から非常用ユニット4側へ切り替わる]→[スイッチSW1がオンして非常用インバータ16が動作開始]の順序で動作する。
【0064】
また復電時には、[停電検出回路14が復電を検出]→[スイッチSW1がオフして非常用インバータ16が停止]→[切替装置5が非常用ユニット4側から商用インバータ3側へ切り替わる]→[降圧回路13が低電圧保護機能をオフして再起動]→[商用インバータ3が再起動]の順序で動作する。
【0065】
このように瞬時停電・降電圧の時間長さに依存せず、インバータが動作中に切替装置5が切り替わることはなく、インバータの動作が停止してから切替装置5が切り替わるので、インバータのランプ外れ保護機能が動作することなく確実に常用点灯と非常用点灯との切り替えを行うことができる。
【0066】
なお実施形態1,5,6,7の順番で、瞬時停電・降電圧発生時の動作安定度を優先させるのであれば実施形態1寄りのほうが効果的であり、照明装置としての小型、軽量化を優先させるのであれば実施形態7寄りのほうが効果的である。
【0067】
【発明の効果】
請求項1の発明は、光源たるランプと、商用電源の出力によってランプを点灯させる常用点灯装置と、商用電源の停電時にはランプに点灯電力を供給する蓄電池と、商用電源に接続されて、商用電源の停電時には前記蓄電池の出力によってランプを点灯させる非常用点灯装置と、ランプの接続先を前記常用点灯装置と前記非常用点灯装置とのいずれか一方に切り替える切替装置とから構成され、前記非常用点灯装置は、商用電源の出力を整流、降圧する整流回路及びスイッチング素子、降圧した電圧を平滑する第1の平滑コンデンサ、降圧した電圧が一定電圧となるように前記スイッチング素子のオン・オフを制御すると共に入力電圧が低下した場合にはスイッチング素子の動作を停止させる低電圧保護機能を有する制御部、入力電圧の変化を検出してから低電圧保護機能の動作をオン・オフするまでの遅延時間を設定する保護遅延設定コンデンサを具備した降圧回路と、前記降圧回路の出力によって前記蓄電池を充電する充電回路と、商用電源の通電状態を監視する通電監視部、前記降圧回路の出力側に設けられて通電監視部の監視信号に基づいて通電時にはランプの接続先が前記常用点灯装置となるように前記切替装置を切り替え、停電時にはランプの接続先が前記非常用点灯装置となるように前記切替装置を切り替える切替制御部、及び通電監視部が通電状態の変化を検出してから切替制御部が切替装置を切り替えるまでの遅延時間を設定する切替遅延設定コンデンサを具備した停電検出回路と、前記切替装置がランプの接続先を前記非常用点灯装置に切り替えたときに前記蓄電池の出力によってランプを点灯させる非常用点灯回路と、前記降圧回路内の整流回路の出力を平滑する第2の平滑コンデンサを具備して商用電源と降圧回路の出力との間に設けられて、入力に含まれる高調波を抑制する高調波抑制回路とを備えており、前記切替遅延設定コンデンサは、商用電源の瞬時の停電あるいは降電圧によって切替制御部が切替装置を切り替えてランプの接続先が前記非常用点灯装置となることがない容量に設定され、前記第2の平滑コンデンサは、商用電源の瞬時の停電あるいは降電圧が発生した期間において降圧回路への電源供給が可能な容量に設定されて、商用電源の瞬時の停電あるいは降電圧が発生した期間においても降圧回路を動作させ、切替装置はランプの接続先を常用点灯装置に保持するので、電源電圧の瞬時停電・降電圧の発生時に常用点灯装置から非常用点灯装置への不要な切り替え動作を抑制し、ランプが常用点灯装置に接続された状態を保持することができて、ランプが消灯状態になる期間を最小限に抑えることができ、ユーザに不安を与えず安定した光を供給することができるという効果がある。
【0068】
請求項2の発明は、光源たるランプと、商用電源の出力によってランプを点灯させる常用点灯装置と、商用電源の停電時にはランプに点灯電力を供給する蓄電池と、商用電源に接続されて、商用電源の停電時には前記蓄電池の出力によってランプを点灯させる非常用点灯装置と、ランプの接続先を前記常用点灯装置と前記非常用点灯装置とのいずれか一方に切り替える切替装置とから構成され、前記非常用点灯装置は、商用電源の出力を整流、降圧する整流回路及びスイッチング素子、降圧した電圧を平滑する平滑コンデンサ、降圧した電圧が一定電圧となるように前記スイッチング素子のオン・オフを制御すると共に入力電圧が低下した場合にはスイッチング素子の動作を停止させる低電圧保護機能を有する制御部、入力電圧の変化を検出してから低電圧保護機能の動作をオン・オフするまでの遅延時間を設定する保護遅延設定コンデンサを具備した降圧回路と、前記降圧回路の出力によって前記蓄電池を充電する充電回路と、商用電源の通電状態を監視する通電監視部、前記降圧回路の出力側に設けられて通電監視部の監視信号に基づいて通電時にはランプの接続先が前記常用点灯装置となるように前記切替装置を切り替え、停電時にはランプの接続先が前記非常用点灯装置となるように前記切替装置を切り替える切替制御部、及び通電監視部が通電状態の変化を検出してから切替制御部が切替装置を切り替えるまでの遅延時間を設定する切替遅延設定コンデンサを具備した停電検出回路と、前記切替装置がランプの接続先を前記非常用点灯装置に切り替えたときに前記蓄電池の出力によってランプを点灯させる非常用点灯回路と、商用電源と降圧回路の出力との間に設けられて、入力に含まれる高調波を抑制する高調波抑制回路とを備えており、前記平滑コンデンサは、商用電源の瞬時の停電あるいは降電圧が発生した期間において降圧回路の出力を維持する容量に設定され、前記保護遅延設定コンデンサは、商用電源の瞬時の停電あるいは降電圧によって低電圧保護機能の動作がオンしない容量に設定され、前記切替遅延設定コンデンサは、商用電源の瞬時の停電あるいは降電圧によって切替制御部が切替装置を切り替えてランプの接続先が前記非常用点灯装置となることがない容量に設定され、に設定されて、商用電源の瞬時の停電あるいは降電圧が発生した期間においてもスイッチング素子の動作を継続させ、切替装置はランプの接続先を常用点灯装置に保持するので、電源電圧の瞬時停電・降電圧の発生時に常用点灯装置から非常用点灯装置への不要な切り替え動作を抑制し、ランプが常用点灯装置に接続された状態を保持することができて、ランプが消灯状態になる期間を最小限に抑えることができ、ユーザに不安を与えず安定した光を供給することができるという効果がある。
【0069】
請求項3の発明は、光源たるランプと、商用電源の出力によってランプを点灯させる常用点灯装置と、商用電源の停電時にはランプに点灯電力を供給する蓄電池と、商用電源に接続されて、商用電源の停電時には前記蓄電池の出力によってランプを点灯させる非常用点灯装置と、ランプの接続先を前記常用点灯装置と前記非常用点灯装置とのいずれか一方に切り替える切替装置とから構成され、前記非常用点灯装置は、商用電源の出力を整流、降圧する整流回路及びスイッチング素子、降圧した電圧を平滑する平滑コンデンサ、降圧した電圧が一定電圧となるように前記スイッチング素子のオン・オフを制御すると共に入力電圧が低下した場合にはスイッチング素子の動作を停止させる低電圧保護機能を有する制御部、入力電圧の変化を検出してから低電圧保護機能の動作がオン・オフするまでの遅延時間を設定する保護遅延設定コンデンサを具備した降圧回路と、前記降圧回路の出力によって前記蓄電池を充電する充電回路と、商用電源の通電状態を監視する通電監視部、前記降圧回路の出力側に設けられて通電監視部の監視信号に基づいて通電時にはランプの接続先が前記常用点灯装置となるように前記切替装置を切り替え、停電時にはランプの接続先が前記非常用点灯装置となるように前記切替装置を切り替える切替制御部、及び通電監視部が通電状態の変化を検出してから切替制御部が切替装置を切り替えるまでの遅延時間を設定する切替遅延設定コンデンサを具備した停電検出回路と、前記切替装置がランプの接続先を前記非常用点灯装置に切り替えたときに前記蓄電池の出力によってランプを点灯させる非常用点灯回路と、商用電源と降圧回路の出力との間に設けられて、入力に含まれる高調波を抑制する高調波抑制回路とを備えており、前記平滑コンデンサは、商用電源の瞬時の停電あるいは降電圧が発生した期間において降圧回路の出力を維持する容量に設定され、前記保護遅延設定コンデンサは、商用電源の復電時に低電圧保護機能の動作を早くオフしてスイッチング素子の動作を早く再開させる容量に設定され、前記切替遅延設定コンデンサは、通電監視部が通電状態の変化を検出してから切替制御部が切替装置を切り替えるまでの遅延時間を短くする容量に設定されて、商用電源の瞬時の停電あるいは降電圧が発生した期間においても、切替装置はランプの接続先を常用点灯装置に保持するので、電源電圧の瞬時停電・降電圧の発生時に常用点灯装置から非常用点灯装置への不要な切り替え動作を抑制し、ランプが常用点灯装置に接続された状態を保持することができて、ランプが消灯状態になる期間を最小限に抑えることができ、ユーザに不安を与えず安定した光を供給することができるという効果がある。
【0070】
請求項4の発明は、請求項1乃至3いずれかにおいて、前記常用点灯装置は商用電源の電圧が第1の電圧より低下すると動作を停止し、前記降圧回路は商用電源の電圧が第2の電圧より低下すると低電圧保護機能動作をオンしてスイッチング素子の動作を停止させ、前記通電監視部は商用電源の電圧が第3の電圧より低下すると停電を検出して、第1の電圧より第2の電圧のほうが低く、第2の電圧より第3の電圧のほうが低いので、瞬時停電・降電圧の時間長さに依存せず、常用点灯装置でランプを点灯している最中に、切替装置が非常用点灯装置側へ切り替わることを防ぐことができ、したがって電源電圧の瞬時停電・降電圧の発生時に常用点灯装置から非常用点灯装置への不要な切り替え動作を抑制し、ランプが常用点灯装置に接続された状態を保持することができて、ランプが消灯状態になる期間を最小限に抑えることができ、ユーザに不安を与えず安定した光を供給することができるという効果がある。
【0071】
請求項5の発明は、請求項1乃至4いずれかにおいて、前記高調波抑制手段は、商用電源からの電源供給路が前記常用点灯装置への供給路と前記非常用点灯装置への供給路とに分岐する分岐点よりも前記非常用点灯装置側に設けられたので、非常用点灯装置で発生する高調波のみを抑制することができ、非常用点灯装置を、高調波抑制ガイドラインを満足している常用点灯装置に組み合わせる場合に適しているという効果がある。
【0072】
請求項6の発明は、請求項1乃至4いずれかにおいて、前記高調波抑制手段は、商用電源からの電源供給路が前記常用点灯装置への供給路と前記非常用点灯装置への供給路とに分岐する分岐点よりも商用電源側に設けられたので、常用点灯装置、及び非常用点灯装置で発生する高調波を一括して抑制することができ、非常用点灯装置を、高調波抑制ガイドラインを満足していない常用点灯装置に組み合わせる場合に適しているという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の照明装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の照明装置の構成を示す図である。
【図3】同上の降圧回路の基本構成を示す図である。
【図4】同上の降圧回路の構成を示す図である。
【図5】同上の降圧回路の構成を示す図である。
【図6】同上の降圧回路の構成を示す図である。
【図7】同上の降圧回路の構成を示す図である。
【図8】従来の照明装置の構成を示す図である。
【図9】同上の磁気回路式トランスを使用した降圧回路の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 照明装置
2 商用電源
3 商用インバータ
4 非常用ユニット
5 切替回路
6 蓄電池
12 高調波抑制回路
13 降圧回路
14 停電検出回路
15 充電回路
16 非常用インバータ
La ランプ

Claims (6)

  1. 光源たるランプと、商用電源の出力によってランプを点灯させる常用点灯装置と、商用電源の停電時にはランプに点灯電力を供給する蓄電池と、商用電源に接続されて、商用電源の停電時には前記蓄電池の出力によってランプを点灯させる非常用点灯装置と、ランプの接続先を前記常用点灯装置と前記非常用点灯装置とのいずれか一方に切り替える切替装置とから構成され、
    前記非常用点灯装置は、商用電源の出力を整流、降圧する整流回路及びスイッチング素子、降圧した電圧を平滑する第1の平滑コンデンサ、降圧した電圧が一定電圧となるように前記スイッチング素子のオン・オフを制御すると共に入力電圧が低下した場合にはスイッチング素子の動作を停止させる低電圧保護機能を有する制御部、入力電圧の変化を検出してから低電圧保護機能の動作をオン・オフするまでの遅延時間を設定する保護遅延設定コンデンサを具備した降圧回路と、
    前記降圧回路の出力によって前記蓄電池を充電する充電回路と、
    商用電源の通電状態を監視する通電監視部、前記降圧回路の出力側に設けられて通電監視部の監視信号に基づいて通電時にはランプの接続先が前記常用点灯装置となるように前記切替装置を切り替え、停電時にはランプの接続先が前記非常用点灯装置となるように前記切替装置を切り替える切替制御部、及び通電監視部が通電状態の変化を検出してから切替制御部が切替装置を切り替えるまでの遅延時間を設定する切替遅延設定コンデンサを具備した停電検出回路と、
    前記切替装置がランプの接続先を前記非常用点灯装置に切り替えたときに前記蓄電池の出力によってランプを点灯させる非常用点灯回路と、
    前記降圧回路内の整流回路の出力を平滑する第2の平滑コンデンサを具備して商用電源と降圧回路の出力との間に設けられて、入力に含まれる高調波を抑制する高調波抑制回路とを備えており、
    前記切替遅延設定コンデンサは、商用電源の瞬時の停電あるいは降電圧によって切替制御部が切替装置を切り替えてランプの接続先が前記非常用点灯装置となることがない容量に設定され、前記第2の平滑コンデンサは、商用電源の瞬時の停電あるいは降電圧が発生した期間において降圧回路への電源供給が可能な容量に設定されて、商用電源の瞬時の停電あるいは降電圧が発生した期間においても降圧回路を動作させ、切替装置はランプの接続先を常用点灯装置に保持することを特徴とする照明装置。
  2. 光源たるランプと、商用電源の出力によってランプを点灯させる常用点灯装置と、商用電源の停電時にはランプに点灯電力を供給する蓄電池と、商用電源に接続されて、商用電源の停電時には前記蓄電池の出力によってランプを点灯させる非常用点灯装置と、ランプの接続先を前記常用点灯装置と前記非常用点灯装置とのいずれか一方に切り替える切替装置とから構成され、
    前記非常用点灯装置は、商用電源の出力を整流、降圧する整流回路及びスイッチング素子、降圧した電圧を平滑する平滑コンデンサ、降圧した電圧が一定電圧となるように前記スイッチング素子のオン・オフを制御すると共に入力電圧が低下した場合にはスイッチング素子の動作を停止させる低電圧保護機能を有する制御部、入力電圧の変化を検出してから低電圧保護機能の動作をオン・オフするまでの遅延時間を設定する保護遅延設定コンデンサを具備した降圧回路と、
    前記降圧回路の出力によって前記蓄電池を充電する充電回路と、
    商用電源の通電状態を監視する通電監視部、前記降圧回路の出力側に設けられて通電監視部の監視信号に基づいて通電時にはランプの接続先が前記常用点灯装置となるように前記切替装置を切り替え、停電時にはランプの接続先が前記非常用点灯装置となるように前記切替装置を切り替える切替制御部、及び通電監視部が通電状態の変化を検出してから切替制御部が切替装置を切り替えるまでの遅延時間を設定する切替遅延設定コンデンサを具備した停電検出回路と、
    前記切替装置がランプの接続先を前記非常用点灯装置に切り替えたときに前記蓄電池の出力によってランプを点灯させる非常用点灯回路と、
    商用電源と降圧回路の出力との間に設けられて、入力に含まれる高調波を抑制する高調波抑制回路とを備えており、
    前記平滑コンデンサは、商用電源の瞬時の停電あるいは降電圧が発生した期間において降圧回路の出力を維持する容量に設定され、前記保護遅延設定コンデンサは、商用電源の瞬時の停電あるいは降電圧によって低電圧保護機能の動作がオンしない容量に設定され、前記切替遅延設定コンデンサは、商用電源の瞬時の停電あるいは降電圧によって切替制御部が切替装置を切り替えてランプの接続先が前記非常用点灯装置となることがない容量に設定されて、商用電源の瞬時の停電あるいは降電圧が発生した期間においてもスイッチング素子の動作を継続させ、切替装置はランプの接続先を常用点灯装置に保持することを特徴とする照明装置。
  3. 光源たるランプと、商用電源の出力によってランプを点灯させる常用点灯装置と、商用電源の停電時にはランプに点灯電力を供給する蓄電池と、商用電源に接続されて、商用電源の停電時には前記蓄電池の出力によってランプを点灯させる非常用点灯装置と、ランプの接続先を前記常用点灯装置と前記非常用点灯装置とのいずれか一方に切り替える切替装置とから構成され、
    前記非常用点灯装置は、商用電源の出力を整流、降圧する整流回路及びスイッチング素子、降圧した電圧を平滑する平滑コンデンサ、降圧した電圧が一定電圧となるように前記スイッチング素子のオン・オフを制御すると共に入力電圧が低下した場合にはスイッチング素子の動作を停止させる低電圧保護機能を有する制御部、入力電圧の変化を検出してから低電圧保護機能の動作がオン・オフするまでの遅延時間を設定する保護遅延設定コンデンサを具備した降圧回路と、
    前記降圧回路の出力によって前記蓄電池を充電する充電回路と、
    商用電源の通電状態を監視する通電監視部、前記降圧回路の出力側に設けられて通電監視部の監視信号に基づいて通電時にはランプの接続先が前記常用点灯装置となるように前記切替装置を切り替え、停電時にはランプの接続先が前記非常用点灯装置となるように前記切替装置を切り替える切替制御部、及び通電監視部が通電状態の変化を検出してから切替制御部が切替装置を切り替えるまでの遅延時間を設定する切替遅延設定コンデンサを具備した停電検出回路と、
    前記切替装置がランプの接続先を前記非常用点灯装置に切り替えたときに前記蓄電池の出力によってランプを点灯させる非常用点灯回路と、
    商用電源と降圧回路の出力との間に設けられて、入力に含まれる高調波を抑制する高調波抑制回路とを備えており、
    前記平滑コンデンサは、商用電源の瞬時の停電あるいは降電圧が発生した期間において降圧回路の出力を維持する容量に設定され、前記保護遅延設定コンデンサは、商用電源の復電時に低電圧保護機能の動作を早くオフしてスイッチング素子の動作を早く再開させる容量に設定され、前記切替遅延設定コンデンサは、通電監視部が通電状態の変化を検出してから切替制御部が切替装置を切り替えるまでの遅延時間を短くする容量に設定されて、商用電源の瞬時の停電あるいは降電圧が発生した期間においても、切替装置はランプの接続先を常用点灯装置に保持することを特徴とする照明装置。
  4. 前記常用点灯装置は商用電源の電圧が第1の電圧より低下すると動作を停止し、前記降圧回路は商用電源の電圧が第2の電圧より低下すると低電圧保護機能動作をオンしてスイッチング素子の動作を停止させ、前記通電監視部は商用電源の電圧が第3の電圧より低下すると停電を検出して、第1の電圧より第2の電圧のほうが低く、第2の電圧より第3の電圧のほうが低いことを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の照明装置。
  5. 前記高調波抑制手段は、商用電源からの電源供給路が前記常用点灯装置への供給路と前記非常用点灯装置への供給路とに分岐する分岐点よりも前記非常用点灯装置側に設けられたことを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の照明装置。
  6. 前記高調波抑制手段は、商用電源からの電源供給路が前記常用点灯装置への供給路と前記非常用点灯装置への供給路とに分岐する分岐点よりも商用電源側に設けられたことを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の照明装置。
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