JP2004335112A - ブラウン管製造方法及びシート貼付装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】薬液や洗浄液のパネル外表面への付着を防止できると共に設置スペースの拡大化及び設置費用の甚大化を防止できるブラウン管製造方法を得る。
【解決手段】このブラウン管製造方法は、ブラウン管パネル3のパネル内面上に蛍光面を製造する方法であり、ブラウン管パネル3のパネル外表面上に、該パネル外表面の表示範囲上に形成された機能膜を被覆する様に、薬液及び洗浄液の付着を防止する付着防止シート7を剥取自在に密着状に貼付し、該付着防止シート7の貼付状態で、ブラウン管パネル3のパネル内面に対し、蛍光面を塗着する為の各所要工程の薬液処理及び洗浄処理を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】このブラウン管製造方法は、ブラウン管パネル3のパネル内面上に蛍光面を製造する方法であり、ブラウン管パネル3のパネル外表面上に、該パネル外表面の表示範囲上に形成された機能膜を被覆する様に、薬液及び洗浄液の付着を防止する付着防止シート7を剥取自在に密着状に貼付し、該付着防止シート7の貼付状態で、ブラウン管パネル3のパネル内面に対し、蛍光面を塗着する為の各所要工程の薬液処理及び洗浄処理を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブラウン管パネルのパネル内面上に蛍光面を製造するブラウン管製造方法及びシート貼付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ブラウン管パネルのパネル内面上の蛍光面の製造工程中の薬液処理で使用される薬液及び洗浄処理で使用される洗浄液が前記ブラウン管パネルのパネル外表面に付着することを防止する方法として、▲1▼処理装置側に飛散防止板を設置し、該飛散防止板により薬液及び洗浄液がパネル外表面側に飛散することを防止する方法(特許文献1)や、▲2▼処理装置側に気流発生装置を設置し、該気流発生装置による気流により薬液及び洗浄液がパネル外表面側に飛散することを防止する方法(特許文献2)や、▲3▼製造ラインのパネル保持装置にパネル外表面の曲率に合わせて形成したゴム製台座を設置し、パネル保持装置によりブラウン管パネルを保持させる際に、該ゴム製台座にパネル外表面を密嵌させてパネル外表面を被覆することにより薬液及び洗浄液がパネル外表面に付着することを防止する方法(特許文献3)や、▲4▼パネル外表面上に剥離型塗料を塗布・乾燥して剥離型塗料膜を形成し、該剥離型塗料膜により薬液及び洗浄液がパネル外表面に付着することを防止する方法(特許文献4)が知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−290947号公報
【特許文献2】
特開2000−164127号公報
【特許文献3】
実公平7−341598号公報
【特許文献4】
特開平11−73879号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、ブラウン管パネルのパネル内面上の蛍光面の製造工程には、ブラックマトリックス形成工程、蛍光体形成工程及びラッカー形成工程が含まれており、それら各工程でそれぞれ、パネル内面への薬液処理や洗浄処理が行われる。その為、上記▲1▼▲2▼の方法では、それら各工程を担当する処理装置毎に飛散防止板や気流発生装置を設置する必要があり、設置スペースが拡大化する問題や設置費用が甚大化する問題がある。
【0005】
更に上記▲1▼▲2▼の方法では、薬液や洗浄液のパネル外表面への飛散を完全には防止できないという問題や、該飛散を完全に防止できても、気化した薬液や洗浄液のパネル外表面への拡散までは完全には防止できないという問題がある。
【0006】
又、一般に、1つのブラウン管製造ラインには、数十のパネル保持装置が設置されている。その為、上記▲3▼の方法では、それら全てのパネル保持装置にゴム製台座を設置する必要があり、設置費用が甚大化する問題がある。
【0007】
更に上記▲3▼の方法では、ゴム製台座にパネル外表面を密嵌させる必要上、ゴム製台座上でのパネル外表面の位置を正確に位置合せする必要があり、その為、ゴム製台座へのブラウン管パネルの取り付けが容易でないという問題がある。又、ゴム製台座にパネル外表面を密嵌させている為、ゴム製台座からのブラウン管パネルの取り外しにかなりの力を必要とし、その為、該取り外しが容易でないという問題がある。
【0008】
又、上記▲4▼の方法では、剥離型塗料膜はフッ酸等の酸に対しては十分な保護効果を発揮できない為、薬液や洗浄液にフッ酸等の酸が含まれる場合は、剥離型塗料膜により薬液や洗浄液からパネル外表面を十分に保護できないという問題がある。又、剥離型塗料膜は、均一な膜厚に塗布することが難しく、均一な膜厚に塗布できても、薬液処理や洗浄処理により損傷(剥離)されて膜厚を均一に保つことが難しく、その為、剥離型塗料膜の塗布状態では、ブラウン管パネルの蛍光面に対する光の透過率検査を行えないという問題がある。
【0009】
この発明は、上述のような問題点を解決するためになされたもので、第1の目的は、薬液や洗浄液のパネル外表面への付着を防止できると共に、設置スペースの拡大化及び設置費用の甚大化を防止できるブラウン管製造方法及びシート貼付装置を得るものである。
【0010】
第2の目的は、薬液や洗浄液のパネル外表面への付着の防止対策に関し、ブラウン管パネルに対する取り付け・取り外しを容易にできるブラウン管製造方法を得るものである。
【0011】
第3の目的は、薬液や洗浄液にフッ酸等の酸が含まれる場合でも、薬液や洗浄液からパネル外表面を十分に保護できるブラウン管製造方法を得るものである。
【0012】
第4の目的は、蛍光面の製造工程後、該製造状態で引き続いて、ブラウン管パネルの蛍光面に対する光の透過率検査を行えるブラウン管製造方法を得るものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためには、請求項1に記載の発明は、ブラウン管パネルのパネル内面上に蛍光面を製造するブラウン管製造方法であって、前記ブラウン管パネルのパネル外表面上に、該パネル外表面の表示範囲上に形成された機能膜を被覆する様に、薬液及び洗浄液の付着を防止する付着防止シートを剥取自在に密着状に貼付し、該付着防止シートの貼付状態で、前記パネル内面に対し、前記蛍光面を塗着する為の各所要工程の薬液処理及び洗浄処理を行うものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
<実施の形態1>
この実施の形態1に係るブラウン管製造方法は、図1及び図2の様に、ブラウン管パネル3のパネル内面上に蛍光面を製造するものであり、シート貼付装置5により、ブラウン管パネル3のパネル外表面上に、該パネル外表面の表示範囲上に形成された図示省略の機能膜(映り込み防止、コントラスト向上や電磁波輻射軽減等を目的とした膜)を被覆する様に、薬液及び洗浄液の付着を防止する付着防止シート7を剥取自在に密着状に貼付し、該付着防止シート7の貼付状態で、パネル内面に対し、蛍光面を塗着する為の各所要工程の薬液処理及び洗浄処理を行うものである。
【0015】
ブラウン管パネル3は、例えば図1の様に、ガラス等の透明素材により平面視矩形状で下面開放の箱状に形成されている。ブラウン管パネル3の上面(フェース面)3aは平面状に形成されており、該フェース面3a上には、上述の図示省略の機能膜が形成されている。
【0016】
付着防止シート7は、例えば樹脂素材(例えば塩化ビニル系、ポリオレフィン系及びポリエステル系の何れかの素材)性の可撓性シート部材の裏面上に粘着性の糊から成る粘着層が形成されて構成される。付着防止シート7は、例えばブラウン管パネル3のフェース面3aより小さく且つフェース面3a内の表示範囲より大きい所定の面寸法で、且つ付着防止シート7とブラウン管パネル3との密着性を維持できると共に付着防止シート7の貼付の際に付着防止シート7に加わる張力により付着防止シート7が破損しない程度の厚さ(例えば50μm)に形成される。
【0017】
シート貼付装置5は、例えば図2の様に、ブラウン管パネル3が載置される載置台51と、帯状付着防止シート7aを供給するシート供給装置53と、シート供給装置53から供給される帯状付着防止シート7aを載置台51上のブラウン管パネル3の上面3a上に密着状に貼付させるローラー装置55と、シート供給装置53からの帯状付着防止シート7aを適宜長さに切断して上述の所定の面寸法の付着防止シート7に仕立てるカッター装置57とを備える。
【0018】
シート供給装置53は、巻回状の帯状付着防止シート7aと、巻回状の帯状付着防止シート7aをその巻回軸回りに回転自在に支持すると共に、巻回状の帯状付着防止シート7aをその巻回軸を水平方向に向けた状態で載置台51の上方側に配置させる様に支持するシート支持部53aと、巻回状の帯状付着防止シート7aから巻き出される帯状付着防止シートの巻出位置を所定位置に位置決めする巻出位置位置決め部53bとを備える。
【0019】
巻回状の帯状付着防止シート7aは、帯状の可撓性シート部材の裏面上に粘着性の糊から成る粘着層を形成して構成した帯状付着防止シート7aを、その粘着層側を内側に向けて巻回して構成される。
【0020】
シート支持部53aは、例えば、巻回状の帯状付着防止シート7aの巻回軸上に設けられた貫通孔7b内に遊挿されて該巻回状の帯状付着防止シート7aを回転自在に支持する回転軸部53iと、回転軸部53iの両端を軸支する軸支部53jとを備えて構成される。
【0021】
巻出位置位置決め部53bは、例えば、扁平環状に形成され、巻回状の帯状付着防止シート7aから巻き出された帯状付着防止シートが遊挿される扁平環状部53kと、扁平環状部53kを所定位置に位置決めする様にシート支持部53aに固定する固定部53lとを備えて構成される。
【0022】
ローラー装置55は、ローラー部55aと、ローラー部55aを載置台51上のブラウン管パネル3の上面3aに適度な力で押し付ける様にローラー部55aをその回転軸周りに回転自在に支持するローラー支持部55bと、ローラー支持部55bを動かすことにより、シート供給装置53から供給される帯状付着防止シート7aをローラー部55aと載置台51上のブラウン管パネル3の上面3aとの間に挟み込む様にしてローラー部55aをその回転軸の直交方向に転動させるローラー転動部(図示省略)とを備える。
【0023】
ローラー支持部55bは、例えば、シリンダ機構等により伸縮自在に構成された支持部本体55iと、支持部本体55iが外力により押し縮められた際に支持部本体55iを適度な力で自立復帰的に伸長させるバネ部55jとを備えて構成される。この構成により、ローラー支持部55bは、適度な力でローラー部55aを載置台51上のブラウン管パネル3の上面3aに押し付ける。
【0024】
カッター装置57は、刃部57iと該刃部57iを保持する保持部57jとから成るカッター部57aと、カッター部57aをローラー部55aの転動方向に直交する水平直線方向にスライド自在に支持すると共に、ローラー部55aがブラウン管パネル3のフェース面3aの一端辺側から対向する他端辺側まで転動された際に、カッター部57aの刃部57iがローラー部55aとフェース面3aとの間に挟み込まれる直前の帯状付着防止シート7aに接触する様にカッター部57aを支持するカッター支持部57bとを備える。
【0025】
カッター部57aの刃部57iは、その刃辺がカッター部57aの移動方向に対して傾斜する様に形成される。これによりカッター部57aの刃部57iの刃辺が帯状付着防止シート7aのシート面に交差でき、カッター部57aにより帯状付着防止シート7aが良好に切断可能となる。
【0026】
カッター支持部57bは、例えば、カッター部57aの保持部57jに設けられた貫通孔にスライド自在に挿通され、カッター部57aをローラー部55aの転動方向の直交水平方向にスライド自在に支持する水平軸部57kと、水平軸部57kを支持する支柱部57lとを備えて構成される。
【0027】
このシート貼付装置5では、以下の手順でブラウン管パネル3のフェース面3a上に付着防止シート7が貼付される。
【0028】
先ず、載置台51上の所定位置にブラウン管パネル3をそのフェース面3aを上に向けて載置する。そして、シート供給装置53から供給される帯状付着防止シート7aの先端辺部分を、手作業で、該先端辺部分の裏面の粘着層を介してブラウン管パネル3のフェース面3aの一端辺部分上に貼付する。この状態で、ローラー装置55のローラー部55aを、該ローラー部55aとブラウン管パネル3のフェース面3aとの間にシート供給装置53から供給される帯状付着防止シート7aを挟み込む様にしてフェース面3aの上記一端辺部分側から対向する他端辺部分側まで転動させる。このローラー部55aの転動に伴って、シート供給装置53から供給される帯状付着防止シート7aが該シート7aの裏面の粘着層を介してフェース面3aの一端辺部分側から他端辺部分側に順に密着状に貼付される。そして、ローラー部55aがフェース面3aの他端辺部分側に到達した状態で、カッター部57aをカッター装置57の水平軸部57kに沿ってスライドさせて、カッター部57aにより、シート供給装置53から供給された帯状付着防止シート7aを所定の長さに切断して、フェース面3a上に貼付された帯状付着防止シート7aを上述の所定の面寸法の付着防止シート7に仕立てる。この様にブラウン管パネル3のフェース面3a上に付着防止シート7が貼付される。
【0029】
尚、カッター部57aのスライド動作及びローラー部55aの転動は、手動操作又は自動操作で行われる。
【0030】
このシート貼付装置5を用いたブラウン管パネル3への付着防止シート7の貼付は、ブラウン管パネル3のパネル内面の蛍光面の製造工程のうち、蛍光面の塗着工程より前の段階で行われる。例えばブラウン管パネル3のパネル内面の蛍光面の製造工程が図3の様に各工程S1〜S11により構成される場合は、当該ブラウン管パネル3への付着防止シート7の貼付工程は、工程S1の前、工程S1,S2間又は工程S2,S3間の何れかの段階の1箇所で(例えば工程S1,S2間の段階で)実施される(尚、図3では工程S3以降が蛍光面の塗着工程である)。そして、その段階(例えば工程S1,S2間の段階)で当該ブラウン管パネル3への付着防止シート7の貼付が実施された後は、該付着防止シート7の付着状態で、残りの各工程(例えば工程S2〜S11)が順に実施される。この様にして、ブラウン管パネル3のパネル内面に蛍光面が形成される。尚、ブラウン管パネル3のパネル内面に蛍光面が形成された後、所定の段階で(例えばブラウン管の完成時に)、ブラウン管パネル3に貼付された付着防止シート7は剥ぎ取られる。
【0031】
以上のブラウン管製造方法によれば、ブラウン管パネル3のパネル外表面上に、該パネル外表面の表示範囲上に形成された機能膜を被覆する様に、パネル内面の蛍光面の塗着工程で使用される薬液及び洗浄液の付着を防止する付着防止シート7を剥取自在に密着状に貼付する為、付着防止シート7によりパネル内面の蛍光面の塗着工程での薬液や洗浄液のパネル外表面への付着を防止できる。
【0032】
又、付着防止シート7の貼付状態で、ブラウン管パネル3のパネル内面に対し、蛍光面を塗着する為の各所要工程の薬液処理及び洗浄処理(例えば図3の工程S3,S4,S6,S7,S9,S11)を行う為、蛍光面を塗着する為の各所要工程の薬液処理及び洗浄処理を担当する各装置毎に、薬液及び洗浄液のパネル外表面への付着を防止する為の設備を設置する必要が無くなり、ブラウン管製造装置の設置スペースの拡大化の防止及び設置費用の甚大化を防止できる。
【0033】
又、ブラウン管パネル3のフェース面(即ちパネル外表面上の付着防止シート7の貼付される部分)3aは平面状に形成されている為、容易に付着防止シート7をパネル外表面上に皺無く密着させて貼付できる。
【0034】
又、付着防止シート7は該シート7の裏面側に粘着性の糊から成る粘着層が形成されて、該粘着層を介して(即ち粘着性の糊により)パネル外表面上に貼付される為、容易にブラウン管パネル3への付着防止シート7の貼り付け(取り付け)・剥ぎ取り(取り外し)をできる。
【0035】
又、ブラウン管パネル3への付着防止シート7の貼付は、ブラウン管パネル3のパネル内面の蛍光面の製造工程(図3のS1〜S11)のうち、蛍光面の塗着工程(図3のS3〜S11)より前の段階であれば、どの段階で実施してもよいので、シート貼付装置5の設置場所の自由度を高めることができる。
【0036】
又、付着防止シート7は、塩化ビニル系、ポリオレフィン系及びポリエステル系の何れかの素材により構成される為、容易に入手できて安価に形成できる。
【0037】
又、以上の様に構成されたシート貼付装置5によれば、裏面上に粘着性の糊から成る粘着層が形成された帯状付着防止シート7aを供給するシート供給装置53と、シート供給装置53からの帯状付着防止シート7aをローラー部55aとブラウン管パネル3の上面3aとの間に挟み込む様にしてローラー部55aを転動させることにより、帯状付着防止シート7aをその裏面の粘着層を介してブラウン管パネル3の上面3a上に密着状に貼付させるローラー装置55と、シート供給装置53からの帯状付着防止シート7aを切断して付着防止シート7に仕立てるカッター装置57と備えて構成される為、比較的に容易な作業でパネル外表面3a上に付着防止シート7を貼付できる装置を提供できる。
【0038】
尚、この実施の形態1では、ブラウン管パネル3のフェース面3aは平面状であるが、シリンドリカル面状であってもよい。その場合、ブラウン管パネル3は、そのフェース面(即ちシリンドリカル面)3aの周方向がローラー部55aの転動方向(回転軸の直交方向)に一致する様に載置台51上に載置される。この場合も、フェース面3aが平面状である場合と同様の効果を得る。
【0039】
尚、この実施の形態1では、付着防止シート7を巻回状の帯状付着防止シート7aとして準備し、ブラウン管パネル3への付着防止シート7の貼付時に所定の面寸法の付着防止シート7に切断する場合で説明したが、その代わりに、予め所定の面寸法に切断された付着防止シート7を準備してもよい。この場合、シート貼付装置5からシート供給装置53及びカッター装置57は省略される。そして、ブラウン管パネル3に付着防止シート7を貼付する際は、例えば手作業で載置台51上のブラウン管パネル3のフェース面3a上に当該所定の面寸法の付着防止シート7を配置し、該付着防止シート7に対して前述同様にローラー部55aを転動させて、フェース面3a上に付着防止シート7を密着状に貼付させる。
【0040】
<実施の形態2>
この実施の形態2は、実施の形態1に於いて、付着防止シート7を加熱して軟化させた状態でブラウン管パネル3に貼付する様にしたものである。
【0041】
この実施の形態2の付着防止シート7は、熱可塑性の樹脂素材(例えば塩化ビニル系、ポリオレフィン系及びポリエステル系の何れかの素材)により形成される。
【0042】
この実施の形態2のシート貼付装置5Bは、例えば図4の様に、実施の形態1のシート貼付装置5の構成に加えて更に付着防止シート7を加熱する加熱手段59を備える。ここでは、加熱手段59は、ローラー部55aの外周付近(例えばローラー部55aの位置よりローラー部55aの転動方向上流側の位置)に配置され、温風によりローラー部55aを加熱することによりローラー部55aを介してシート供給装置53からの帯状付着防止シート7aを加熱する温風送風器として構成される。加熱手段59は、例えば載置台51に固定されて又は作業者により支持されてブラウン管パネル3の上方側に固定的に配置されるか、又は、例えばローラー装置55に固定されて又は作業者により支持されてローラー部55aの転動と共に移動されることによりローラー部55aの位置に対して固定的に配置される。
【0043】
この構成により、このシート貼付装置5Bでは、シート供給装置53からの帯状付着防止シート7aは、ローラー部55aとブラウン管パネル3のフェース面3aとの間に挟み込まれる際に、温風送風器である加熱手段59により加熱されたローラー部55aにより加熱されて軟化され、この軟化によりフェース面3aに一層密着されてフェース面3a上に貼付される。
【0044】
以上のブラウン管製造方法によれば、環状の帯状付着防止シート7a(即ち付着防止シート7)を熱可塑性の樹脂素材により形成し、帯状付着防止シート7a(即ち付着防止シート7)を熱した状態で、ブラウン管パネル3のパネル外表面上に付着防止シート7を貼付する為、付着防止シート7の貼付時に付着防止シート7を軟化でき、これにより容易に付着防止シート7をパネル外表面に一層密着させて貼付できる。
【0045】
又、以上の様に構成されたシート貼付装置5Bによれば、更にシート供給装置53から供給される帯状付着防止シート7aを加熱する加熱手段59を備える為、容易に付着防止シート7をパネル外表面3aに一層密着させて貼付できる装置を提供できる。
【0046】
尚、この実施の形態2では、ローラー部55aを加熱して該ローラー部55aを介して間接的に帯状付着防止シート7aを加熱したが、帯状付着防止シート7aを直接加熱してもよく、又は、ブラウン管パネル3(即ちパネル外表面)を加熱し、該加熱したブラウン管パネル3に対してシート貼付装置5Bを用いて付着防止シート7を貼付してもよい。これらの場合も、ローラー部55aを加熱して該ローラー部55aを介して間接的に帯状付着防止シート7aを加熱する場合と同様の効果を得る。
【0047】
尚、この実施の形態2では、加熱手段59として温風送風器を用いたが、加熱手段59としては温風送風器に限定されるものではなく、帯状付着防止シート7aを直接的又は間接的に加熱できるものであれば、特に限定されない。例えば、別の加熱手段59としてローラー部55aの表面又は内部に電熱線等の発熱器を埋め込み、該発熱器により帯状付着防止シート7aを加熱してもよい。この様にしても、加熱手段59として温風送風器を用いた場合と同様の効果を得る。
【0048】
<実施の形態3>
この実施の形態3は、実施の形態1又は実施の形態2に於いて、付着防止シート7を透明性のプラスチック素材(例えば塩化ビニル系、ポリオレフィン系及びポリエステル系の何れかの素材)により均一の厚さ(例えば50μm)に形成したものである。そして、その付着防止シート7の貼付状態でブラウン管パネル3のパネル内面に蛍光面を形成した後(例えば図3の工程S11後)、引き続き、その付着防止シート7の貼付状態のブラウン管パネル3に対し、パネル内面の蛍光面(ここで例えばBM)の検査として光の透過率の検査を行う。
【0049】
ここでは、BMの検査は、例えば図5の様に、ブラウン管パネル3の下方側に配置された投光器11からブラウン管パネル3のパネル内面に向けて所定波長のBM検査用の透過光束Cを投光し、ブラウン管パネル3のフェース面3aの上方側に配置された受光器13によりフェース面3aを透過する投光器11からの透過光束Cを受光し、該受光した透過光束Cの透過率に基づいて行われる。
【0050】
以上のブラウン管製造方法によれば、付着防止シート7はプラスチック素材により形成される為、蛍光面の塗着工程で使用される薬液及び洗浄液にフッ酸等の比較的反応性の高い酸が含まれる場合でも、蛍光面の塗着工程の期間程度であれば、付着防止シート7に対し、それら薬液及び洗浄液に対する耐薬品性(より詳細には耐浸透性)を持たせることができ、これにより、蛍光面の塗着工程で使用される薬液や洗浄液にフッ酸等の酸が含まれる場合でも、蛍光面の塗着工程で使用される薬液や洗浄液からパネル外表面を十分に保護できる。
【0051】
又、付着防止シート7は透明性のプラスチック素材により均一の厚さに形成される為、蛍光面の塗着工程の期間程度であれば、付着防止シート7に対し、蛍光面の塗着工程中の薬液処理の薬液及び洗浄処理の洗浄液に対する耐薬品性(より詳細には耐浸食性)を持たせることができ、即ち蛍光面の塗着工程中の薬液処理及び洗浄処理を通してもシート厚を均一に保つことができ、これにより、付着防止シート7の貼付状態で(即ち塗着工程後、該製造状態で引き続いて)、ブラウン管パネル3に対する光の透過率に関する検査を良好に行える。
【0052】
又、付着防止シート7の貼付状態でパネル内面の蛍光面に対する光の透過率の検査を行うため、パネル内面の蛍光面の検査時に付着防止シート7を剥ぎ取る手間が省けると共に付着防止シート7をフェース面3aへの物理接触による破損防止として役立てられる。
【0053】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、パネル外表面上に、該パネル外表面の表示範囲上に形成された機能膜を被覆する様に、薬液及び洗浄液の付着を防止する付着防止シートを剥取自在に密着状に貼付する為、該付着防止シートにより薬液や洗浄液のパネル外表面への付着を防止できる。
【0054】
又、付着防止シートの貼付状態で、パネル内面に対し、蛍光面を塗着する為の各所要工程の薬液処理及び洗浄処理を行う為、蛍光面を塗着する為の各所要工程の薬液処理及び洗浄処理を担当する各装置毎に、薬液及び洗浄液のパネル外表面への付着を防止する為の設備を設置する必要が無くなり、ブラウン管製造装置の設置スペースの拡大化の防止及び設置費用の甚大化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のブラウン管製造方法で使用される付着防止シートが貼付されたブラウン管パネルの斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1のブラウン管製造方法で使用されるシート貼付装置の概略斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態1のブラウン管製造方法に於けるブラウン管パネルのパネル内面の蛍光面の製造工程の流れを説明する図である。
【図4】本発明の実施の形態2のブラウン管製造方法で使用されるシート貼付装置の側面視の概略図である。
【図5】本発明の実施の形態3のブラウン管製造方法で使用される付着防止シートが貼付されたブラウン管パネルの蛍光面に対する光の透過率検査を説明する図である。
【符号の説明】
3 ブラウン管パネル、3a フェース面、5,5B シート貼付装置、7 付着防止シート、S1〜S11 蛍光面の製造工程を構成する各工程。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブラウン管パネルのパネル内面上に蛍光面を製造するブラウン管製造方法及びシート貼付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ブラウン管パネルのパネル内面上の蛍光面の製造工程中の薬液処理で使用される薬液及び洗浄処理で使用される洗浄液が前記ブラウン管パネルのパネル外表面に付着することを防止する方法として、▲1▼処理装置側に飛散防止板を設置し、該飛散防止板により薬液及び洗浄液がパネル外表面側に飛散することを防止する方法(特許文献1)や、▲2▼処理装置側に気流発生装置を設置し、該気流発生装置による気流により薬液及び洗浄液がパネル外表面側に飛散することを防止する方法(特許文献2)や、▲3▼製造ラインのパネル保持装置にパネル外表面の曲率に合わせて形成したゴム製台座を設置し、パネル保持装置によりブラウン管パネルを保持させる際に、該ゴム製台座にパネル外表面を密嵌させてパネル外表面を被覆することにより薬液及び洗浄液がパネル外表面に付着することを防止する方法(特許文献3)や、▲4▼パネル外表面上に剥離型塗料を塗布・乾燥して剥離型塗料膜を形成し、該剥離型塗料膜により薬液及び洗浄液がパネル外表面に付着することを防止する方法(特許文献4)が知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−290947号公報
【特許文献2】
特開2000−164127号公報
【特許文献3】
実公平7−341598号公報
【特許文献4】
特開平11−73879号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、ブラウン管パネルのパネル内面上の蛍光面の製造工程には、ブラックマトリックス形成工程、蛍光体形成工程及びラッカー形成工程が含まれており、それら各工程でそれぞれ、パネル内面への薬液処理や洗浄処理が行われる。その為、上記▲1▼▲2▼の方法では、それら各工程を担当する処理装置毎に飛散防止板や気流発生装置を設置する必要があり、設置スペースが拡大化する問題や設置費用が甚大化する問題がある。
【0005】
更に上記▲1▼▲2▼の方法では、薬液や洗浄液のパネル外表面への飛散を完全には防止できないという問題や、該飛散を完全に防止できても、気化した薬液や洗浄液のパネル外表面への拡散までは完全には防止できないという問題がある。
【0006】
又、一般に、1つのブラウン管製造ラインには、数十のパネル保持装置が設置されている。その為、上記▲3▼の方法では、それら全てのパネル保持装置にゴム製台座を設置する必要があり、設置費用が甚大化する問題がある。
【0007】
更に上記▲3▼の方法では、ゴム製台座にパネル外表面を密嵌させる必要上、ゴム製台座上でのパネル外表面の位置を正確に位置合せする必要があり、その為、ゴム製台座へのブラウン管パネルの取り付けが容易でないという問題がある。又、ゴム製台座にパネル外表面を密嵌させている為、ゴム製台座からのブラウン管パネルの取り外しにかなりの力を必要とし、その為、該取り外しが容易でないという問題がある。
【0008】
又、上記▲4▼の方法では、剥離型塗料膜はフッ酸等の酸に対しては十分な保護効果を発揮できない為、薬液や洗浄液にフッ酸等の酸が含まれる場合は、剥離型塗料膜により薬液や洗浄液からパネル外表面を十分に保護できないという問題がある。又、剥離型塗料膜は、均一な膜厚に塗布することが難しく、均一な膜厚に塗布できても、薬液処理や洗浄処理により損傷(剥離)されて膜厚を均一に保つことが難しく、その為、剥離型塗料膜の塗布状態では、ブラウン管パネルの蛍光面に対する光の透過率検査を行えないという問題がある。
【0009】
この発明は、上述のような問題点を解決するためになされたもので、第1の目的は、薬液や洗浄液のパネル外表面への付着を防止できると共に、設置スペースの拡大化及び設置費用の甚大化を防止できるブラウン管製造方法及びシート貼付装置を得るものである。
【0010】
第2の目的は、薬液や洗浄液のパネル外表面への付着の防止対策に関し、ブラウン管パネルに対する取り付け・取り外しを容易にできるブラウン管製造方法を得るものである。
【0011】
第3の目的は、薬液や洗浄液にフッ酸等の酸が含まれる場合でも、薬液や洗浄液からパネル外表面を十分に保護できるブラウン管製造方法を得るものである。
【0012】
第4の目的は、蛍光面の製造工程後、該製造状態で引き続いて、ブラウン管パネルの蛍光面に対する光の透過率検査を行えるブラウン管製造方法を得るものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためには、請求項1に記載の発明は、ブラウン管パネルのパネル内面上に蛍光面を製造するブラウン管製造方法であって、前記ブラウン管パネルのパネル外表面上に、該パネル外表面の表示範囲上に形成された機能膜を被覆する様に、薬液及び洗浄液の付着を防止する付着防止シートを剥取自在に密着状に貼付し、該付着防止シートの貼付状態で、前記パネル内面に対し、前記蛍光面を塗着する為の各所要工程の薬液処理及び洗浄処理を行うものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
<実施の形態1>
この実施の形態1に係るブラウン管製造方法は、図1及び図2の様に、ブラウン管パネル3のパネル内面上に蛍光面を製造するものであり、シート貼付装置5により、ブラウン管パネル3のパネル外表面上に、該パネル外表面の表示範囲上に形成された図示省略の機能膜(映り込み防止、コントラスト向上や電磁波輻射軽減等を目的とした膜)を被覆する様に、薬液及び洗浄液の付着を防止する付着防止シート7を剥取自在に密着状に貼付し、該付着防止シート7の貼付状態で、パネル内面に対し、蛍光面を塗着する為の各所要工程の薬液処理及び洗浄処理を行うものである。
【0015】
ブラウン管パネル3は、例えば図1の様に、ガラス等の透明素材により平面視矩形状で下面開放の箱状に形成されている。ブラウン管パネル3の上面(フェース面)3aは平面状に形成されており、該フェース面3a上には、上述の図示省略の機能膜が形成されている。
【0016】
付着防止シート7は、例えば樹脂素材(例えば塩化ビニル系、ポリオレフィン系及びポリエステル系の何れかの素材)性の可撓性シート部材の裏面上に粘着性の糊から成る粘着層が形成されて構成される。付着防止シート7は、例えばブラウン管パネル3のフェース面3aより小さく且つフェース面3a内の表示範囲より大きい所定の面寸法で、且つ付着防止シート7とブラウン管パネル3との密着性を維持できると共に付着防止シート7の貼付の際に付着防止シート7に加わる張力により付着防止シート7が破損しない程度の厚さ(例えば50μm)に形成される。
【0017】
シート貼付装置5は、例えば図2の様に、ブラウン管パネル3が載置される載置台51と、帯状付着防止シート7aを供給するシート供給装置53と、シート供給装置53から供給される帯状付着防止シート7aを載置台51上のブラウン管パネル3の上面3a上に密着状に貼付させるローラー装置55と、シート供給装置53からの帯状付着防止シート7aを適宜長さに切断して上述の所定の面寸法の付着防止シート7に仕立てるカッター装置57とを備える。
【0018】
シート供給装置53は、巻回状の帯状付着防止シート7aと、巻回状の帯状付着防止シート7aをその巻回軸回りに回転自在に支持すると共に、巻回状の帯状付着防止シート7aをその巻回軸を水平方向に向けた状態で載置台51の上方側に配置させる様に支持するシート支持部53aと、巻回状の帯状付着防止シート7aから巻き出される帯状付着防止シートの巻出位置を所定位置に位置決めする巻出位置位置決め部53bとを備える。
【0019】
巻回状の帯状付着防止シート7aは、帯状の可撓性シート部材の裏面上に粘着性の糊から成る粘着層を形成して構成した帯状付着防止シート7aを、その粘着層側を内側に向けて巻回して構成される。
【0020】
シート支持部53aは、例えば、巻回状の帯状付着防止シート7aの巻回軸上に設けられた貫通孔7b内に遊挿されて該巻回状の帯状付着防止シート7aを回転自在に支持する回転軸部53iと、回転軸部53iの両端を軸支する軸支部53jとを備えて構成される。
【0021】
巻出位置位置決め部53bは、例えば、扁平環状に形成され、巻回状の帯状付着防止シート7aから巻き出された帯状付着防止シートが遊挿される扁平環状部53kと、扁平環状部53kを所定位置に位置決めする様にシート支持部53aに固定する固定部53lとを備えて構成される。
【0022】
ローラー装置55は、ローラー部55aと、ローラー部55aを載置台51上のブラウン管パネル3の上面3aに適度な力で押し付ける様にローラー部55aをその回転軸周りに回転自在に支持するローラー支持部55bと、ローラー支持部55bを動かすことにより、シート供給装置53から供給される帯状付着防止シート7aをローラー部55aと載置台51上のブラウン管パネル3の上面3aとの間に挟み込む様にしてローラー部55aをその回転軸の直交方向に転動させるローラー転動部(図示省略)とを備える。
【0023】
ローラー支持部55bは、例えば、シリンダ機構等により伸縮自在に構成された支持部本体55iと、支持部本体55iが外力により押し縮められた際に支持部本体55iを適度な力で自立復帰的に伸長させるバネ部55jとを備えて構成される。この構成により、ローラー支持部55bは、適度な力でローラー部55aを載置台51上のブラウン管パネル3の上面3aに押し付ける。
【0024】
カッター装置57は、刃部57iと該刃部57iを保持する保持部57jとから成るカッター部57aと、カッター部57aをローラー部55aの転動方向に直交する水平直線方向にスライド自在に支持すると共に、ローラー部55aがブラウン管パネル3のフェース面3aの一端辺側から対向する他端辺側まで転動された際に、カッター部57aの刃部57iがローラー部55aとフェース面3aとの間に挟み込まれる直前の帯状付着防止シート7aに接触する様にカッター部57aを支持するカッター支持部57bとを備える。
【0025】
カッター部57aの刃部57iは、その刃辺がカッター部57aの移動方向に対して傾斜する様に形成される。これによりカッター部57aの刃部57iの刃辺が帯状付着防止シート7aのシート面に交差でき、カッター部57aにより帯状付着防止シート7aが良好に切断可能となる。
【0026】
カッター支持部57bは、例えば、カッター部57aの保持部57jに設けられた貫通孔にスライド自在に挿通され、カッター部57aをローラー部55aの転動方向の直交水平方向にスライド自在に支持する水平軸部57kと、水平軸部57kを支持する支柱部57lとを備えて構成される。
【0027】
このシート貼付装置5では、以下の手順でブラウン管パネル3のフェース面3a上に付着防止シート7が貼付される。
【0028】
先ず、載置台51上の所定位置にブラウン管パネル3をそのフェース面3aを上に向けて載置する。そして、シート供給装置53から供給される帯状付着防止シート7aの先端辺部分を、手作業で、該先端辺部分の裏面の粘着層を介してブラウン管パネル3のフェース面3aの一端辺部分上に貼付する。この状態で、ローラー装置55のローラー部55aを、該ローラー部55aとブラウン管パネル3のフェース面3aとの間にシート供給装置53から供給される帯状付着防止シート7aを挟み込む様にしてフェース面3aの上記一端辺部分側から対向する他端辺部分側まで転動させる。このローラー部55aの転動に伴って、シート供給装置53から供給される帯状付着防止シート7aが該シート7aの裏面の粘着層を介してフェース面3aの一端辺部分側から他端辺部分側に順に密着状に貼付される。そして、ローラー部55aがフェース面3aの他端辺部分側に到達した状態で、カッター部57aをカッター装置57の水平軸部57kに沿ってスライドさせて、カッター部57aにより、シート供給装置53から供給された帯状付着防止シート7aを所定の長さに切断して、フェース面3a上に貼付された帯状付着防止シート7aを上述の所定の面寸法の付着防止シート7に仕立てる。この様にブラウン管パネル3のフェース面3a上に付着防止シート7が貼付される。
【0029】
尚、カッター部57aのスライド動作及びローラー部55aの転動は、手動操作又は自動操作で行われる。
【0030】
このシート貼付装置5を用いたブラウン管パネル3への付着防止シート7の貼付は、ブラウン管パネル3のパネル内面の蛍光面の製造工程のうち、蛍光面の塗着工程より前の段階で行われる。例えばブラウン管パネル3のパネル内面の蛍光面の製造工程が図3の様に各工程S1〜S11により構成される場合は、当該ブラウン管パネル3への付着防止シート7の貼付工程は、工程S1の前、工程S1,S2間又は工程S2,S3間の何れかの段階の1箇所で(例えば工程S1,S2間の段階で)実施される(尚、図3では工程S3以降が蛍光面の塗着工程である)。そして、その段階(例えば工程S1,S2間の段階)で当該ブラウン管パネル3への付着防止シート7の貼付が実施された後は、該付着防止シート7の付着状態で、残りの各工程(例えば工程S2〜S11)が順に実施される。この様にして、ブラウン管パネル3のパネル内面に蛍光面が形成される。尚、ブラウン管パネル3のパネル内面に蛍光面が形成された後、所定の段階で(例えばブラウン管の完成時に)、ブラウン管パネル3に貼付された付着防止シート7は剥ぎ取られる。
【0031】
以上のブラウン管製造方法によれば、ブラウン管パネル3のパネル外表面上に、該パネル外表面の表示範囲上に形成された機能膜を被覆する様に、パネル内面の蛍光面の塗着工程で使用される薬液及び洗浄液の付着を防止する付着防止シート7を剥取自在に密着状に貼付する為、付着防止シート7によりパネル内面の蛍光面の塗着工程での薬液や洗浄液のパネル外表面への付着を防止できる。
【0032】
又、付着防止シート7の貼付状態で、ブラウン管パネル3のパネル内面に対し、蛍光面を塗着する為の各所要工程の薬液処理及び洗浄処理(例えば図3の工程S3,S4,S6,S7,S9,S11)を行う為、蛍光面を塗着する為の各所要工程の薬液処理及び洗浄処理を担当する各装置毎に、薬液及び洗浄液のパネル外表面への付着を防止する為の設備を設置する必要が無くなり、ブラウン管製造装置の設置スペースの拡大化の防止及び設置費用の甚大化を防止できる。
【0033】
又、ブラウン管パネル3のフェース面(即ちパネル外表面上の付着防止シート7の貼付される部分)3aは平面状に形成されている為、容易に付着防止シート7をパネル外表面上に皺無く密着させて貼付できる。
【0034】
又、付着防止シート7は該シート7の裏面側に粘着性の糊から成る粘着層が形成されて、該粘着層を介して(即ち粘着性の糊により)パネル外表面上に貼付される為、容易にブラウン管パネル3への付着防止シート7の貼り付け(取り付け)・剥ぎ取り(取り外し)をできる。
【0035】
又、ブラウン管パネル3への付着防止シート7の貼付は、ブラウン管パネル3のパネル内面の蛍光面の製造工程(図3のS1〜S11)のうち、蛍光面の塗着工程(図3のS3〜S11)より前の段階であれば、どの段階で実施してもよいので、シート貼付装置5の設置場所の自由度を高めることができる。
【0036】
又、付着防止シート7は、塩化ビニル系、ポリオレフィン系及びポリエステル系の何れかの素材により構成される為、容易に入手できて安価に形成できる。
【0037】
又、以上の様に構成されたシート貼付装置5によれば、裏面上に粘着性の糊から成る粘着層が形成された帯状付着防止シート7aを供給するシート供給装置53と、シート供給装置53からの帯状付着防止シート7aをローラー部55aとブラウン管パネル3の上面3aとの間に挟み込む様にしてローラー部55aを転動させることにより、帯状付着防止シート7aをその裏面の粘着層を介してブラウン管パネル3の上面3a上に密着状に貼付させるローラー装置55と、シート供給装置53からの帯状付着防止シート7aを切断して付着防止シート7に仕立てるカッター装置57と備えて構成される為、比較的に容易な作業でパネル外表面3a上に付着防止シート7を貼付できる装置を提供できる。
【0038】
尚、この実施の形態1では、ブラウン管パネル3のフェース面3aは平面状であるが、シリンドリカル面状であってもよい。その場合、ブラウン管パネル3は、そのフェース面(即ちシリンドリカル面)3aの周方向がローラー部55aの転動方向(回転軸の直交方向)に一致する様に載置台51上に載置される。この場合も、フェース面3aが平面状である場合と同様の効果を得る。
【0039】
尚、この実施の形態1では、付着防止シート7を巻回状の帯状付着防止シート7aとして準備し、ブラウン管パネル3への付着防止シート7の貼付時に所定の面寸法の付着防止シート7に切断する場合で説明したが、その代わりに、予め所定の面寸法に切断された付着防止シート7を準備してもよい。この場合、シート貼付装置5からシート供給装置53及びカッター装置57は省略される。そして、ブラウン管パネル3に付着防止シート7を貼付する際は、例えば手作業で載置台51上のブラウン管パネル3のフェース面3a上に当該所定の面寸法の付着防止シート7を配置し、該付着防止シート7に対して前述同様にローラー部55aを転動させて、フェース面3a上に付着防止シート7を密着状に貼付させる。
【0040】
<実施の形態2>
この実施の形態2は、実施の形態1に於いて、付着防止シート7を加熱して軟化させた状態でブラウン管パネル3に貼付する様にしたものである。
【0041】
この実施の形態2の付着防止シート7は、熱可塑性の樹脂素材(例えば塩化ビニル系、ポリオレフィン系及びポリエステル系の何れかの素材)により形成される。
【0042】
この実施の形態2のシート貼付装置5Bは、例えば図4の様に、実施の形態1のシート貼付装置5の構成に加えて更に付着防止シート7を加熱する加熱手段59を備える。ここでは、加熱手段59は、ローラー部55aの外周付近(例えばローラー部55aの位置よりローラー部55aの転動方向上流側の位置)に配置され、温風によりローラー部55aを加熱することによりローラー部55aを介してシート供給装置53からの帯状付着防止シート7aを加熱する温風送風器として構成される。加熱手段59は、例えば載置台51に固定されて又は作業者により支持されてブラウン管パネル3の上方側に固定的に配置されるか、又は、例えばローラー装置55に固定されて又は作業者により支持されてローラー部55aの転動と共に移動されることによりローラー部55aの位置に対して固定的に配置される。
【0043】
この構成により、このシート貼付装置5Bでは、シート供給装置53からの帯状付着防止シート7aは、ローラー部55aとブラウン管パネル3のフェース面3aとの間に挟み込まれる際に、温風送風器である加熱手段59により加熱されたローラー部55aにより加熱されて軟化され、この軟化によりフェース面3aに一層密着されてフェース面3a上に貼付される。
【0044】
以上のブラウン管製造方法によれば、環状の帯状付着防止シート7a(即ち付着防止シート7)を熱可塑性の樹脂素材により形成し、帯状付着防止シート7a(即ち付着防止シート7)を熱した状態で、ブラウン管パネル3のパネル外表面上に付着防止シート7を貼付する為、付着防止シート7の貼付時に付着防止シート7を軟化でき、これにより容易に付着防止シート7をパネル外表面に一層密着させて貼付できる。
【0045】
又、以上の様に構成されたシート貼付装置5Bによれば、更にシート供給装置53から供給される帯状付着防止シート7aを加熱する加熱手段59を備える為、容易に付着防止シート7をパネル外表面3aに一層密着させて貼付できる装置を提供できる。
【0046】
尚、この実施の形態2では、ローラー部55aを加熱して該ローラー部55aを介して間接的に帯状付着防止シート7aを加熱したが、帯状付着防止シート7aを直接加熱してもよく、又は、ブラウン管パネル3(即ちパネル外表面)を加熱し、該加熱したブラウン管パネル3に対してシート貼付装置5Bを用いて付着防止シート7を貼付してもよい。これらの場合も、ローラー部55aを加熱して該ローラー部55aを介して間接的に帯状付着防止シート7aを加熱する場合と同様の効果を得る。
【0047】
尚、この実施の形態2では、加熱手段59として温風送風器を用いたが、加熱手段59としては温風送風器に限定されるものではなく、帯状付着防止シート7aを直接的又は間接的に加熱できるものであれば、特に限定されない。例えば、別の加熱手段59としてローラー部55aの表面又は内部に電熱線等の発熱器を埋め込み、該発熱器により帯状付着防止シート7aを加熱してもよい。この様にしても、加熱手段59として温風送風器を用いた場合と同様の効果を得る。
【0048】
<実施の形態3>
この実施の形態3は、実施の形態1又は実施の形態2に於いて、付着防止シート7を透明性のプラスチック素材(例えば塩化ビニル系、ポリオレフィン系及びポリエステル系の何れかの素材)により均一の厚さ(例えば50μm)に形成したものである。そして、その付着防止シート7の貼付状態でブラウン管パネル3のパネル内面に蛍光面を形成した後(例えば図3の工程S11後)、引き続き、その付着防止シート7の貼付状態のブラウン管パネル3に対し、パネル内面の蛍光面(ここで例えばBM)の検査として光の透過率の検査を行う。
【0049】
ここでは、BMの検査は、例えば図5の様に、ブラウン管パネル3の下方側に配置された投光器11からブラウン管パネル3のパネル内面に向けて所定波長のBM検査用の透過光束Cを投光し、ブラウン管パネル3のフェース面3aの上方側に配置された受光器13によりフェース面3aを透過する投光器11からの透過光束Cを受光し、該受光した透過光束Cの透過率に基づいて行われる。
【0050】
以上のブラウン管製造方法によれば、付着防止シート7はプラスチック素材により形成される為、蛍光面の塗着工程で使用される薬液及び洗浄液にフッ酸等の比較的反応性の高い酸が含まれる場合でも、蛍光面の塗着工程の期間程度であれば、付着防止シート7に対し、それら薬液及び洗浄液に対する耐薬品性(より詳細には耐浸透性)を持たせることができ、これにより、蛍光面の塗着工程で使用される薬液や洗浄液にフッ酸等の酸が含まれる場合でも、蛍光面の塗着工程で使用される薬液や洗浄液からパネル外表面を十分に保護できる。
【0051】
又、付着防止シート7は透明性のプラスチック素材により均一の厚さに形成される為、蛍光面の塗着工程の期間程度であれば、付着防止シート7に対し、蛍光面の塗着工程中の薬液処理の薬液及び洗浄処理の洗浄液に対する耐薬品性(より詳細には耐浸食性)を持たせることができ、即ち蛍光面の塗着工程中の薬液処理及び洗浄処理を通してもシート厚を均一に保つことができ、これにより、付着防止シート7の貼付状態で(即ち塗着工程後、該製造状態で引き続いて)、ブラウン管パネル3に対する光の透過率に関する検査を良好に行える。
【0052】
又、付着防止シート7の貼付状態でパネル内面の蛍光面に対する光の透過率の検査を行うため、パネル内面の蛍光面の検査時に付着防止シート7を剥ぎ取る手間が省けると共に付着防止シート7をフェース面3aへの物理接触による破損防止として役立てられる。
【0053】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、パネル外表面上に、該パネル外表面の表示範囲上に形成された機能膜を被覆する様に、薬液及び洗浄液の付着を防止する付着防止シートを剥取自在に密着状に貼付する為、該付着防止シートにより薬液や洗浄液のパネル外表面への付着を防止できる。
【0054】
又、付着防止シートの貼付状態で、パネル内面に対し、蛍光面を塗着する為の各所要工程の薬液処理及び洗浄処理を行う為、蛍光面を塗着する為の各所要工程の薬液処理及び洗浄処理を担当する各装置毎に、薬液及び洗浄液のパネル外表面への付着を防止する為の設備を設置する必要が無くなり、ブラウン管製造装置の設置スペースの拡大化の防止及び設置費用の甚大化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のブラウン管製造方法で使用される付着防止シートが貼付されたブラウン管パネルの斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1のブラウン管製造方法で使用されるシート貼付装置の概略斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態1のブラウン管製造方法に於けるブラウン管パネルのパネル内面の蛍光面の製造工程の流れを説明する図である。
【図4】本発明の実施の形態2のブラウン管製造方法で使用されるシート貼付装置の側面視の概略図である。
【図5】本発明の実施の形態3のブラウン管製造方法で使用される付着防止シートが貼付されたブラウン管パネルの蛍光面に対する光の透過率検査を説明する図である。
【符号の説明】
3 ブラウン管パネル、3a フェース面、5,5B シート貼付装置、7 付着防止シート、S1〜S11 蛍光面の製造工程を構成する各工程。
Claims (9)
- ブラウン管パネルのパネル内面上に蛍光面を製造するブラウン管製造方法であって、
前記ブラウン管パネルのパネル外表面上に、該パネル外表面の表示範囲上に形成された機能膜を被覆する様に、薬液及び洗浄液の付着を防止する付着防止シートを剥取自在に密着状に貼付し、該付着防止シートの貼付状態で、前記パネル内面に対し、前記蛍光面を塗着する為の各所要工程の薬液処理及び洗浄処理を行うことを特徴とするブラウン管製造方法。 - 前記パネル外表面上の前記付着防止シートの貼付される部分は、平面状又はシリンドリカル面状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のブラウン管製造方法。
- 前記付着防止シートは、粘着性の糊により前記パネル外表面上に貼付されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のブラウン管製造方法。
- 前記付着防止シートを熱可塑性の樹脂素材により形成し、前記パネル外表面又は前記付着防止シートを熱した状態で、前記パネル外表面に前記付着防止シートを貼付することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載のブラウン管製造方法。
- 前記付着防止シートは、プラスチック素材により形成されることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載のブラウン管製造方法。
- 前記付着防止シートは、透明性のプラスチック素材により均一の厚さに形成されることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載のブラウン管製造方法。
- 前記付着防止シートは、塩化ビニル系、ポリオレフィン系及びポリエステル系の何れかの素材により構成されることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載のブラウン管製造方法。
- ブラウン管パネルのパネル外表面上に薬液及び洗浄液の付着を防止する付着防止シートを貼付するシート貼付装置であって、
裏面上に粘着性の糊から成る粘着層が形成された帯状付着防止シートを供給するシート供給装置と、
前記ブラウン管パネルの上面上を転動するローラー部を備えて、前記シート供給装置からの前記帯状付着防止シートを前記ローラー部と前記ブラウン管パネルの上面との間に挟み込む様にして前記ローラー部を転動させることにより、前記帯状付着防止シートをその裏面の粘着層を介して前記ブラウン管パネルの上面上に密着状に貼付させるローラー装置と、
前記シート供給装置からの前記帯状付着防止シートを切断して前記付着防止シートに仕立てるカッター装置と、
を備えることを特徴とするシート貼付装置。 - 更に前記シート供給装置から供給される前記帯状付着防止シートを加熱する加熱手段を備えることを特徴とする請求項8に記載のシート貼付装置。
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2003
- 2003-04-30 JP JP2003124744A patent/JP2004335112A/ja active Pending
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