JP2004335088A - チップを基板に埋め込んで複合空気軸受面を形成する方法および装置 - Google Patents

チップを基板に埋め込んで複合空気軸受面を形成する方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】チップを基板内に埋め込んで複合空気軸受面を形成する方法および装置を提供すること。
【解決手段】この方法の一例は、基板を固定位置に固定し、チップを基板内のチップ受けスロットに対して第1の方向で位置合せし、チップ受けスロット内に接着剤を入れ、チップをチップ受けスロットに対して第2の方向で位置合せする操作を含む。チップの空気軸受面が基板の空気軸受面に対して第3の方向で実質的に所望の突起になるまで、チップをチップ受けスロット内の接着剤に押し込む。チップの空気軸受面が第3の方向で実質的に所望の突起であり、チップがチップ受けスロットに対して第1および第2の方向で位置合せされた状態で、接着剤を硬化させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気記憶テープ媒体に情報を書き込み、検索するために使用するヘッドに関する。より詳細には、本発明は、基板に能動(active)素子を有するチップを埋め込んで、たとえばテープ・ヘッド内で使用することができる複合空気軸受面(composite airbearing surface)を形成する方法に関する。
磁気テープはデータを記憶するためにコンピューティング・システムで広範に使用されている。テープ・ヘッドは、テープに情報を書き込み、そのテープから情報を読み取るために使用される。通常、テープ・ヘッドは、それぞれ能動素子と呼ばれる複数の読取りおよび書込み素子を有する2つのモジュールを含む。各モジュールでは、フレキシブル・テープが移動する際にそれに接触し支持する平滑な空気軸受面(ABS)を有する基板内に、読取りおよび書込み素子が形成される。このタイプのテープ・ヘッドを、接触記録テープ・ヘッドと呼ぶことができる。スペーシング・ロスによる信号の低減、テープへの損傷、および他の問題の発生を最小限に抑えるには、各モジュールの空気軸受面が非常に平滑であって、テープが読取りおよび書込み素子に非常に近接して各モジュールを通過することができるようにしなければならない。その一定の平滑さのため、空気軸受面は光学的に研磨されていると呼ぶことができる。
各モジュール内の書込みおよび読取り素子は、テープの幅のごく一部に及ぶため、テープ・ヘッドは操作中に横方向に移動して、各モジュール内の基板がテープにわたって横方向に移動し、書込みおよび読取り素子が、読取りまたは書込みが行われるテープ上のトラックと位置合せされるようにする。したがって、基板はテープの幅よりも広く、読取りおよび書込み素子が及ぶテープの部分よりもかなり広くなっており、テープ表面の支持を維持し、読取りおよび書込み素子をテープの中心にないトラックと整列させながら、テープを鋭いエッジで裂いてしまう可能性を回避する。
伝統的に、読取りおよび書込み素子、ならびにモジュールの基板は、半導体ウェハ内に形成される。ウェハ内に基板を形成するには、読取りおよび書込み素子に必要とされる領域よりもはるかに大きい領域が必要である。ウェハのスペースは高コストなため、ウェハ内に基板を形成するとモジュールを作成するコストが高くなる。したがって、既存のテープ・ヘッドの作成方法は、コスト効率があまり良くない。
本発明の一態様は、チップを基板内に埋め込んで、複合空気軸受面を形成する方法である。この方法の一例は、基板を固定位置に固定し、チップを、基板内のチップ受けスロットに対して第1の方向で位置合せするステップを含む。この方法は、接着剤を基板内のチップ受けスロット内に入れ、チップを、基板内のチップ受けスロットに対して第2の方向で位置合せするステップを含む。次いで、チップをチップ受けスロット内の接着剤に押し込む。この方法はさらに、チップの空気軸受面が、基板の空気軸受面に対して第3の方向で実質的に所望の突起になったときを検出するステップを含む。チップの空気軸受面が、基板の空気軸受面に対して実質的にあることの検出に第3の方向で所望の突起に呼応して、チップを接着剤に押し込む操作を停止する。接着剤は、少なくとも部分的に硬化して、チップを基板に接着し、チップの空気軸受面が、第3の方向で実質的に所望の突起になり、チップは、基板内のチップ受けスロットに対して第1および第2の方向で実質的に位置合せされる。
本発明の他の態様は、複合空気軸受面を有するテープ・ヘッド読取り/書込みモジュールである。このモジュールは、空気軸受面、前部、後部、およびチップ受けスロットを有する基板を備える。チップ受けスロットは、基板の前部にある前部、基板の後部にある後部、第1の側部、第2の側部、および接着面を有する。基板の空気軸受面は、チップ受けスロットの第1の側部に隣接した第1の部分、およびチップ受けスロットの第2の側部に隣接した第2の部分を有する。モジュールは、空気軸受面、底面、前部、後部、および能動素子を有するチップも備える。能動素子は、チップの前部に近接して配置される。チップの空気軸受面が基板の空気軸受面と実質的に位置合せされ、チップを基板内のチップ受けスロット内に挿入し、チップの空気軸受面が基板の空気軸受面と実質的に整列し、チップの後部が基板の後部と実質的に整列するようにする。
本発明の他の態様を以下の段落で記載するが、これらは、たとえば、チップと基板を位置合せし接着して、複合空気軸受面を形成するための装置を含むものである。
本発明は、いくつかの利点を提供する。本発明は、読取りおよび書込み素子を有するチップを基板内に埋め込むことによって、複合空気軸受面を作成できるようにし、チップを有する高コストの半導体ウェハ内に基板を形成する必要をなくすものである。基板はチップよりもはるかに大きいので、基板をウェハ内に作成しないため、多数のチップをウェハ内に作成することができ、それによって各チップのコストを有利に下げることができる。さらに、多数のチップをウェハ上の各列内に作成することができ、したがって、より多くのチップを同時にラッピングすることができるため、チップ当たりのラッピング・コストを低減することができる。また、複合空気軸受面は、チップを基板内に埋め込んだ後は、高コストの操作であるラッピングを必要としない。本発明は、他のいくつかの利点および利益を提供するが、それは以下の記載から明らかになるであろう。
本発明の性質、目的、および利点は、添付の図面と併せて以下の詳細な説明を考慮した後に、当業者にはさらに明らかになるであろう。
ハードウェア構成要素および相互接続
テープ・ヘッド・モジュール
本発明の一態様は、たとえばテープ・ヘッド内で使用することができる複合空気軸受面を有する読取り/書込みモジュールに関する。一例として、読取り/書込みモジュールを図1〜4で示したモジュール100で実施することができる。図1は、モジュール100の斜視図、図2は、モジュール100の上面図、図3は、モジュール100の正面図であり、図4は図3の線4−4に沿って切り取ったモジュール100の断面図である。モジュール100は、複合空気軸受面102、基板104、チップ106、および閉鎖部108を備える。一例では、基板104およびチップ106は、共にN58AlTiCで作成することができる。基板104は、第1の部分112および第2の部分114を有する基板空気軸受面110を有する。基板104は、底部116、前部118、後部120、第1の側部122、第2の側部124、およびチップ受けスロット126も有する。チップ106は、チップ空気軸受面128、底面130(図3および4で最もはっきりと示してある)、チップ106の前部132、チップ空気軸受面128の前部133、後部134、第1の側部136、および第2の側部138を有する。基板空気軸受面110およびチップ空気軸受面128は、共に複合空気軸受面102を形成する。チップ106は、(図2で最もはっきりと示してある)第1の前部コーナ139a、第2の前部コーナ139b、第1の後部コーナ139c、および第2の後部コーナ139dも有する。チップ106は、チップ106の前部132に近接して配置された(図2および4で最もはっきりと示してある)能動素子140も有する。したがって、チップ106を能動素子チップと呼ぶこともできる。チップ106内の能動素子140は、たとえば8つのリーダ、8つのライタ、および2つのサーボを備えることができる。ただし、能動素子140は、より多数またはより少数のリーダ、ライタ、またはサーボ、あるいはこれらすべてを備えることができる。リーダは、たとえば磁気抵抗(MR)素子でもよい。リーダをセンサと呼ぶこともできる。閉鎖部108は、閉鎖部空気軸受面141、前部142および後部144を有しており、閉鎖部108の後部144は、チップ106の前部132に取り付けられている。能動素子140用電導線(図示せず)を、閉鎖部108の下にあるチップ106の前部132上のパッド145に結合することができる。能動素子140への接続を提供するために、チップ106上に設けるパッド145の数を図3で示したパッド145の数よりも多くすることができる。
基板104の第1の側部122から基板104の第2の側部124までの基板104の長さは、たとえば約22.5mmでもよい。基板104の底部116から基板104の空気軸受面110までの基板の高さは、たとえば約2.5mmでもよい。基板104の前部118から後部120までの距離(基板104の幅)は、たとえば約2.0mmでもよい。基板104は、側面148を有する第1の前部突起146、および側面152を有する第2の前部突起150を備えることもできる。第1の前部突起146の側面148および第2の前部突起150の側面152から、基板104の後部120までの距離は、たとえば約2.75mmでもよい。基板104の空気軸受面110は、後縁部154を有する。基板104の前部118から基板104上の空気軸受面110の後縁部154までの距離は、たとえば約0.63mmでもよく、他の例では、たとえば約0.80mmでもよい。ただし、他の距離を用いることもできる。
モジュール100で使用するテープは、たとえば、幅が約1.27cm(0.5インチ)でもよい。ただし、様々なテープの幅を使用することができ、必要に応じて、基板104の幅を調節して様々なテープの幅に対応することができる。
チップ106の第1の側部136からチップ106の第2の側部138までのチップ106の長さは、たとえば約6.8mmでもよい。チップ106の底面130からチップ106のチップ空気軸受面128までのチップ106の厚さは、たとえば約550±15μmでもよい。チップ106の前部132から後部134までの距離(チップ106の幅)は、たとえば約2.0mmでもよい。したがって、チップ106の底面130の接着面積は約6.8mm×約2.0mmである。チップ106の空気軸受面128は、後縁部156を有する。チップ106の前部132からチップ106上の空気軸受面128の後縁部156までの距離は、たとえば約0.63mmでもよく、他の例ではたとえば約0.80mmでもよい。ただし、他の距離を用いることもできる。閉鎖部108の前部142から後部144までの距離は、たとえば約0.225mmでもよい。
図で示したモジュール100では、チップ106は、チップ106の空気軸受面128および基板104の空気軸受面110に実質的に平行でもよい後端面157を有する。同様に、基板104は、チップ受けスロット126の第1の側部166の後部に隣接する第1の部分159、およびチップ受けスロット126の第2の側部168の後部に隣接する第2の部分160を有する。基板104の後端面158は、チップ106の後端面157と実質的に同一平面上にある。後端面157、158は、空気軸受面128、110に平行である必要はない。チップ106の後端面157は、チップ106の空気軸受面128とチップ106の後部134の間に位置し、チップ106の空気軸受面128とチップ106の底面130の間に位置する平面内に配置されている。同様に、基板の後端面158は、基板104の空気軸受面110と基板104の後部120の間に位置する。チップ106の後端面157および基板104の後端面158は、以下に論じるように、複合空気軸受面102の実質的に矩形の後部を取り除く、テーパを付けない研削操作によって形成することができる。チップの後端面157および基板の後端面158は、チップ106の空気軸受面128によって画定される平面から、たとえば約0.18mmのところでもよい。チップ106の後部134からチップ106の後端面157の前縁部161まで、および基板104の後部120から基板104の後端面158の前縁部162までの距離は、たとえば約1.75mmでもよい。
図3〜4で最もはっきりと示したように、基板104内のチップ受けスロット126は、基板104の前部118にある前部163、基板104の後部120にある後部164、第1の側部166、第2の側部168、および接着面170を有する。チップ受けスロット126は、チップ受けスロット126の第1の側部166に近接する第1の側部トラフ172、チップ受けスロット126の第2の側部168に近接する第2の側部トラフ174も有する。第1の側部トラフ172は底部176を有し、第2の側部トラフ174は底部178を有する。チップ受けスロット126の深さは、モジュール100が露出される可能性が高い温度および湿度の範囲にわたって、接着剤の膨張または収縮およびチップ106の厚さにおける公差の変化に関わらず、チップ106の空気軸受面128が、基板104の空気軸受面110と実質的に整列するように選択される。図で示した例では、チップ106をチップ受けスロット126内に置いた場合に、チップ106の後部134は、チップ受けスロット126の後部164と整列する。ただし、チップ106を、チップ受けスロット126の後部164まで延長する必要はない。チップ受けスロットの第1の側部166からチップ受けスロット126の第2の側部168までのチップ受けスロット126の長さは、たとえば約7.0mmでもよく、たとえば、長さ22.5mmの基板104に沿って心合せされる。チップ受けスロット126の前部163からチップ受けスロット126の後部164までのチップ受けスロット126の幅は、たとえば2.0mmでもよい。基板104の空気軸受面110からチップ受けスロット126の接着面170までの距離は、たとえば約580±15μmでもよい。基板104の空気軸受面110から第1の側部トラフ172の底部176まで、および第2の側部トラフ174の底部178までの距離は、たとえば約0.65mmでもよい。
基板104の空気軸受面110の第1の部分112は、チップ受けスロット126の第1の側部166に隣接し、基板104の空気軸受面110の第2の部分114は、チップ受けスロット126の第2の側部168に隣接する。チップ106を基板104内のチップ受けスロット126内に挿入し、チップ106の空気軸受面128が基板104の空気軸受面110と実質的に整列し、チップ106の後部134が基板104の後部120と実質的に整列した状態にする。
接着剤層180(図3および4で最もはっきりと示してある)を、チップ受けスロット126の接着面170およびチップ106の底面130に付着する。一例として、接着剤層180は、紫外線硬化型でもよい。また、接着剤層180は、第1の側部トラフ172または第2の側部トラフ174、あるいはその両方の少なくとも一部を充填する。
チップを基板と位置合せし接着する装置
本発明の他の態様は、チップ106と基板104を位置合せし接着して、複合空気軸受面102を形成するための装置に関する。この装置は、接着装置、接着機械、または取付具と呼ぶことができる。一例として、この装置を図5で示した装置500で実施することができる。図5は装置500の斜視図、図6および7は装置500の一部の切欠き斜視図、図8は、装置500のピックアップ・チャック502の底面斜視図である。この装置500は、基板着座部506(図7で最もはっきりと示してある)を有するハウジング504を備える。図6では、基板着座部506内にある基板104が示してあり、図7では、基板104を有していない基板着座部506が示してある。基板着座部506は、(データムまたはストップと呼ぶことができる)後面508a、508b、508c、508d、底部510、前縁部511、および側部512(すべて図7で最もはっきりと示してある)を有する。代替実施形態では、基板着座部506は、1、2、3、もしくは4、あるいは5以上の後面を有することができる。装置500は、ハウジング504上に摺動可能に取り付けられて基板104を基板着座部506内で選択的に保持する基板前部クランプ514(図6で最もはっきりと示してある)、およびハウジング上に摺動可能に取り付けられ、基板104を基板着座部506内で選択的に保持する基板側部クランプ516(図6および7で最もはっきりと示してある)を備えることもできる。装置500は、ハウジング504に摺動可能に取り付けられた(図5および6で示した)位置合せ腕部518も備える。(図5および8で最もはっきりと示した)ピックアップ・チャック502は、位置合せ腕部518に摺動可能に取り付けられている。ピックアップ・チャック502は、底面520を有する(図8で示してある)。第1の位置合せ脚部522、および第2の位置合せ脚部524(図8で示してある)は、ピックアップ・チャック502に取り付けられ、ピックアップ・チャック502の底面520から突き出ている。第1の位置合せ脚部522は、底面526を有し、第2の位置合せ脚部524は、底面528を有する。代替実施形態では、3つ以上の位置合せ脚部を使用することができる。たとえば、4つの位置合せ脚部を使用することができる。
第1の光ファイバ紫外光ガイド530(図5で最もはっきりと示してある)は、ハウジング504に取り付けられている。第1の光ファイバ紫外光ガイド530の第1の端部532は、基板着座部506の前縁部511に近接し、基板着座部506の底部510の約2mm上方に配置されている。第1の光ファイバ紫外光ガイド530の第2の端部534は、紫外光源(図示せず)に結合されるように構成されている。同様に、第2の光ファイバ紫外光ガイド536をハウジング504に取り付けることもできる。第2の光ファイバ紫外光ガイド536の第1の端部538は、基板着座部506の前縁部511に近接し、基板着座部506の底部510の約2mm上方に配置され、第2の光ファイバ紫外光ガイド536の第2の端部540は、紫外光源に結合されるように構成されている。第3の光ファイバ紫外光ガイド542をハウジング504に取り付けることもできる。第3の光ファイバ紫外光ガイド542の第1の端部544は、基板着座部506の後面508b、508cに近接して配置され、第3の光ファイバ紫外光ガイド542の第2の端部546は、紫外光源に結合されるように構成されている。紫外光源をワンド(wands)と呼ぶこともできる。
(図8で示した)ピックアップ・チャック502の底面520は、穴548を有して、真空源(図示せず)に結合し、チップ106の空気軸受面128をピックアップ・チャック502の底面520に対して保持することができるようにする。さらに、チップ106を受けるためのスロット552を有するチップ着座部550(図6で最もはっきりと示してある)をハウジング504内に形成して、チップ106をy方向(第1の方向と呼ぶこともできる)で位置合せし、チップ106を保持してから、チップ106をピックアップ・チャック502によってピックアップすることができる。チップ着座部550は、真空源に結合するための穴554を有して、チップ106をチップ着座部550上に保持することができる。
装置500は、図9で示した、接着剤ディスペンサ556およびベース557も備えることができる。ベース557を、ハウジング504に取り付けることができる。接着剤ディスペンサ556は、接着剤を分注するための(開口と呼ぶこともできる)穴558を有する。接着剤ディスペンサ556は、ディスペンサ・スタンド561に取り付けられた、第1のディスペンサ保持腕部559およびに第2のディスペンサ保持腕部560に取り付けられている。接着剤ディスペンサ556を、空気圧力源(図示せず)に選択的に結合して、接着剤を接着剤ディスペンサ556の穴558から外に押し出すことができる。一例として、空気管(図示せず)を接着剤ディスペンサに結合して、空気圧力源から空気圧を加えて、接着剤を穴558の外に押し出すことができる。接着剤ディスペンサ556をアクチュエータ(図示せず)に取り付けて、接着剤ディスペンサ556の穴558を基板104内のチップ受けスロット126の上方で移動させ、接着剤をチップ受けスロット126内に入れることができる。一例として、3つの電気アクチュエータをディスペンサ・スタンド561に取り付けて、接着剤ディスペンサ556をx、y、およびz方向に移動させることができる。x方向を第2の方向を呼ぶことができ、y方向を第1の方向、z方向を第3の方向と呼ぶことができる。
位置合せ腕部518の移動は、たとえば空気圧力源を、位置合せ腕部518に取り付けた、またはその中に形成したシリンダ(図示せず)に結合することによって行うことができる。一例として、管を使用して、空気を空気圧縮器からシリンダに送ることができる。空気圧をシリンダの一方側に加えて、シリンダおよび位置合せ腕部518を第1の方向に移動させ、またシリンダの反対側に加えて、シリンダおよび位置合せ腕部518を反対方向に移動させることができる。たとえば、基板前部クランプ514および基板側部クランプ516を空気圧で同様の方法で移動させることができる。軸受(図示せず)を使用して、位置合せ腕部518を滑らかに移動しやすくすることができる。ピックアップ・チャック502の垂直の移動は、たとえば旋回腕部564を有するピックアップ・チャック502に結合された浮袋(air bladder)562で行うことができる。浮袋562を空気圧力源(図示せず)に結合して、浮袋562を膨張および収縮させることができる。たとえば、ピックアップ・チャック502を、浮袋562内に空気を入れることによって下方に移動させ、浮袋562から空気を除去することによって上方に移動させることができる。送気管、弁、スイッチ、マニホルド、および圧力調整器(図示せず)を使用して、1つの空気圧力源(または複数の空気圧力源)を位置合せ腕部518、浮袋562、基板前部クランプ514、基板側部クランプ516、ピックアップ・チャック502の底面520内の穴548、チップ着座部550内の穴554、および接着剤ディスペンサ556に結合することができる。たとえば、空気圧力源は、正の空気圧、または(真空源を生成する)負の空気圧、あるいはその両方を提供することができる。プロセッサ、たとえば携帯用コンピュータを空気圧力源、弁、およびアクチュエータに結合して、装置500の操作を制御することができる。あるいは、電気アクチュエータを使用して、位置合せ腕部518、ピックアップ・チャック502、基板前部クランプ514、および基板側部クランプ516を移動させることができる。
チップ106の空気軸受面128の平面と基板104の空気軸受面110の平面の整列は、以下に論じるように、装置500の一部を指定の位置で基板104の空気軸受面110に接触させて、チップ106の垂直移動を停止させることによって、装置500で機械的に行われる。最適性能を維持するには、取付具500を定期的に再調整し、機械的(または手動による)取付具の清掃プロセスを用いて、取付具500を使用の合間に清掃することができる。
操作
上記に記載の様々なハードウェアの実施形態に加えて、本発明の他の態様は、チップを基板内に埋め込んで、テープ・ヘッド内で使用することができる複合空気軸受面を形成する方法に関する。チップを基板に埋め込むことを、チップを基板と組み合わせる(merging)とも呼ぶことができる。
操作の全般的順序
説明をわかりやすくするため、いかなる意図的限定も加えるものではないが、本発明の方法の態様を、上記の読取り/書込みモジュール100および装置500を参照して述べる。本発明の方法の態様の一例を図10および11で示す。この図は、チップ106を基板104内に埋め込んで複合空気軸受面102を形成する方法を示すものである。
順序900は、閉鎖部108を、チップ106内の能動素子140に隣接して、チップ106に取り付ける操作902で開始することができる。閉鎖部108を、チップの前部132に取り付ける。ただし、閉鎖部108は、たとえば能動素子140上でのテープの磨耗を低減するために備えられるものであるが、必要なものではない。順序900は、以下に論じるように、位置を合せる操作914を実行する前に、チップ106をラッピングして、チップ106上に空気軸受面128を形成する操作904も含むことができる。順序900は、さらに操作906で、チップ106の底面130をラッピングして、底面130上に十分な表面粗度をもたらし、(以下に論じる)接着剤の信頼性および接着強度を増すステップを含む。以下に論じるように、接着剤をチップ受けスロット126内に入れる操作916の前に、基板104内にチップ受けスロット126を研削するステップを含む操作908も実行することができる。順序900は、さらに、以下に論じるように、接着剤をチップ受けスロット126内に入れる操作916の前に、基板104をラッピングして基板104上に空気軸受面110を形成する操作910も含むことができる。一例として、チップ受けスロット126を基板104内に研削した後に、基板104の空気軸受面110をラッピングして、基板104の空気軸受面110をラッピングした後に、チップ受けスロット126を基板104内に研削した場合に生じる可能性がある、空気軸受面110のひずみを回避することができる。一例では、基板104の空気軸受面110は、チップ106の空気軸受面128と同じRa、たとえば約50ÅRaに研磨される。
操作912で、基板104を固定位置に固定する。一例として、基板前部クランプ514または基板側部クランプ516、あるいはその両方を基板に対して押し付けることによって、基板104を基板着座部506内に固定し、それによって基板104を基板着座部506の後面508a、508b、508c、508dおよび側部512に対して押し付けることができる。いくつかの実施形態では、基板着座部506の底部510内に穴(図示せず)があり、空気をその穴から排気して、基板104の底部116を基板着座部506の底部510に対して保持することができる。真空源をその穴に結合して空気をその穴から排気することができる。
順序900は、チップ106を基板104内のチップ受けスロット126に対して(第1の方向とも呼ばれる)y方向で位置合せする操作914も含む。チップ106をy方向で位置合せする操作914は、(以下に論じる)接着剤を入れる操作916の前または後に実行することができる。チップ106の第1の側部136からチップ受けスロット126の第1の側部166までの距離と、チップ106の第2の側部138からチップ受けスロット126の第2の側部168までの距離が概ね同じ場合に、チップ106をチップ受けスロット126に対してy方向で位置合せする。チップ106の第1の側部136から第2の側部138までの距離は、チップ受けスロット126の第1の側部166から第2の側部168までの距離よりもわずかに短いため、(操作922で以下に論じるように)後にチップ106をチップ受けスロット126内の接着剤に押し込む場合に、チップ106は、チップ受けスロット126内に嵌め込まれる。一例として、チップ106をチップ着座部550内のスロット552内に位置させることによって、チップ106をy方向で位置合せすることができる。スロット552は、チップ106がスロット552内に位置する場合に、チップ106の第1の側部136が、y方向でチップ受けスロット126の第1の側部166から、チップ受けスロット126の中心に向かって約0.1mmのところにあり、チップ106の第2の側部138が、チップ受けスロット126の第2の側部168からy方向で、チップ受けスロット126の中心に向かって約0.1mmのところにあるようなサイズであり、そのように位置付けられる。チップ着座部550内の穴554を真空源に結合して、チップ着座部550内の穴554から空気を排気することによって、チップ106をスロット552内の定位置に保持することができる。
操作916で、接着剤を基板104内のチップ受けスロット126内に入れる。操作916は、接着剤ディスペンサ556内の接着剤に圧力を加えて、接着剤が接着剤ディスペンサ556の穴558から流れ出るようにし、接着剤を接着剤ディスペンサ556から流しながら、接着剤ディスペンサ556の穴558をチップ受けスロット126上で移動させることによって実行することができる。一例では、接着剤をチップ受けスロット126の接着面170上に少なくとも厚さ5ミクロンで付着させる。ただし、より厚いまたはより薄い接着剤の厚さを用いることもできる。実施形態によっては、接着剤は紫外線硬化型シアノアクリレートでもよい。ただし、接着剤は紫外線硬化型である必要はない。また、接着剤は、シアノアクリレートである必要もない。一例では、接着剤は、Loctite Corporationで製造された部品番号4303でもよい。Loctite4303は、接着すべき部分を共に押し付ける必要がない。LoctiteCorporationから入手可能な他の接着剤は、たとえば型式番号4302もしくは4205であり、または他のソースから入手可能な接着剤を使用することもできる。代替の一実施形態では、紫外線硬化型接着剤をチップ受けスロット126の接着面170の4つのコーナ付近にだけ付けて、チップ106を定位置に保持し、その後、より強力な接着剤をチップ106の底面130とチップ受けスロット126の接着面170の間に加えて、接着強度および信頼性を増すことができる。
接着剤の湿度特性は、モジュール100の性能および信頼性に影響を与える。接着剤は一般に、硬化の際に収縮し、湿度が与えられると膨張する。湿度による接着剤の膨張量は、接着剤の厚さが増すと、より大きくなる。上昇する温度および湿度に露出した場合の湿度の吸収は、Loctite4303では低く、重量あたり0.25%〜0.78%である。Loctite4303は、35°C、95%R.H.(相対湿度)で0.035mm/mmの低湿度膨張を示すことが測定された。吸収された水は、接着剤を膨張させ、チップ106の空気軸受面128の突出を接着剤の厚さの3.5±0.4%だけ増加させる。厚さ60μmの接着剤では、膨張は2.1±0.2μmである。接着剤の膨張は、接着剤の凝集力を低下させる可能性もある。さらに、湿度は、接着剤と基板104またはチップ106、あるいはその両方の間の界面に沿って拡散し、接着剤の接着強度を低下させる可能性がある。以下に論じるように、テーパを付けない研削操作936を実行する場合に、モジュール100を水にさらすため、接着剤の湿度特性は重要である。さらに、データ・ストレージ産業で使用されるテープ・ヘッドも、湿度および温度の変化を含む周囲環境状態の変化にさらされる。
基板104とチップ106の間の接着強度は、モジュール100の機能性および信頼性に影響を与える別の重要な特性である。基板104とチップ106の間の接着剤の制動力(break force)は、理想的には、モジュール100の処理中に、かつモジュール100の寿命にわたってモジュール100を環境状態、たとえば湿度および温度の変化に露出する場合に、接着剤の移動または劣化を防ぐ(または最低限にする)のに十分大きくなければならない。本発明により作成するモジュール100には、制動力が密に分布していることが望ましい。たとえば、接着剤が破壊されるまでチップ106に偽剪断力を加えながら、基板104を保持することによって、この制動力を測定することができる。
チップ106の底面130およびチップ受けスロット126の接着面170を十分粗くして、接着剤の接着強度および湿度特性を向上することができる。一般に、チップ106の底面130をラッピングして、チップ106上の過剰な磨耗またはチップ空気軸受面128の過剰な反りが生じることなく、表面の粗度をできるだけ粗く作成する。接着強度は、チップ106の底面130を、たとえばダイアモンド・ペースト6μmでラッピングして、表面粗度約70ÅRa〜約205ÅRa、平均約130ÅRaを作り出すことによって、向上させることができる。他の例では、接着強度を、チップ受けスロット126の接着面170をラッピングして、表面粗度N5〜N6、すなわち0.8μmRa〜1.6μmRaをもたらすことができる。
順序900は、空気をピックアップ・チャック502の底面520内の穴548から排気して、チップ106をピックアップし、チップ106の空気軸受面128をピックアップ・チャック502の底面520に対して保持する操作918を含むこともできる。チップ106を、ピックアップ・チャック502でピックアップして、位置合せ腕部518を移動させることによってチップ106を移動させやすくすることができる。(以下に論じるように)操作920で、位置合せ腕部518を(第2の方向とも呼ばれる)x方向に移動して、チップ106を、基板104内のチップ受けスロット126に対してx方向で位置合せすることができる。(以下に論じるように)紫外線硬化が完了するまで、チップ106をピックアップ・チャックに対して保持することができる。空気を穴548から排気するため、真空源(図示せず)を管(図示せず)で穴548に結合することができる。真空源は、空気をチップ着座部550内の穴554から排気するために使用する真空源と同じまたは異なる真空源でもよい。チップ106をピックアップ・チャック502でピックアップしやすくするため、チップ106をピックアップ・チャック502でピックアップする前に、真空源をチップ着座部550内の穴554から取り外すことができる。チップ106を、位置合せ腕部518上のピックアップ・チャック502でピックアップする場合、チップ106はy方向で位置合せされたままである。
操作920では、チップ106はx方向で基板104内のチップ受けスロット126と位置合せされる。チップ106の後部134と基板104の後部120を実質的に整列させ、またはチップ106の空気軸受面128の前部133とチップ受けスロット126の前部163を実質的に整列させることによって、チップ106を基板104内のチップ受けスロット126とx方向で位置合せすることができる。たとえば、チップ106をピックアップ・チャック502でピックアップし、次いで、チップ106の後部134が基板着座部506の後面508b、508cと接触するまで、ピックアップ・チャック502およびチップ106を基板104の上方で移動させることによって、チップ106を基板104とx方向で位置合せすることができる。基板104は、操作912で、基板着座部506に固定されているため、基板104の後部120も基板着座部506の後面508b、508c(および後面508a、508d)に接触する。
順序900は、チップ106を基板104内のチップ受けスロット126内の接着剤に押し込む操作922を含むこともできる。この押し込む操作922は、チップ106の空気軸受面128が基板104の空気軸受面110と実質的に平行である状態で、チップ106をピックアップ・チャック502の底面520上で維持しながら、ピックアップ・チャック502を下降することによって行うことができる。一例として、押し込む操作922では、チップ106を負のz方向でだけ接着剤に押し込む。押し込む操作922は、接着剤の一部を基板104内のチップ受けスロット126内にある複数のトラフ172、174内に押し込むステップも含むことができる。接着剤は、チップ106が接着剤中に押し込まれるときに、チップ106の底面130によって、複数のトラフ172、174内に押し込まれる。複数のトラフ172、174は、過剰な接着剤が、複合空気軸受面102ではなく、このトラフ172、174内に流れるように設けられている。
順序900は、さらに、チップ106の空気軸受面128が基板104の空気軸受面110に対してz方向の所望の突起になるときを検出する操作924を含む。このz方向を第3の方向とも呼ぶことができる。z方向は、基板104の空気軸受面110に垂直であり、チップ106の空気軸受面128の所望の突起は、基板104の空気軸受面110に対して負、正、またはゼロでもよい。検出操作924は、第1の位置合せ脚部522の底面526および第2の位置合せ脚部524の底面528が、基板104の空気軸受面110に接触するときを検出することによって行うこともできる。基板104の空気軸受面110を、チップ106の空気軸受面128がz方向の所望の突起になるときを検出するためのデータムとして使用する。第1の位置合せ脚部522および第2の位置合せ脚部524が、ピックアップ・チャック502の底面520から延びる距離を選択して、チップ106の空気軸受面128がz方向の実質的に所望の突起になる場合に、第1の位置合せ脚部522の底面526および第2の位置合せ脚部524の底面528が基板104の空気軸受面110と接触するようにする。
操作926では、チップ106の空気軸受面128が、基板104の空気軸受面110に対してz方向の実質的に所望の突起になったことを検出する操作に応答して、チップ106を接着剤に押し込むのを停止する。第1の位置合せ脚部522の底面526および第2の位置合せ脚部524の底面528が、基板104の空気軸受面110と接触したとき、第1の位置合せ脚部522および第2の位置合せ脚部524は、ピックアップ・チャック502が、さらに下降するのを阻止し、それによってチップ106がさらに接着剤中に押し込まれるのを阻止する。
基板104の空気軸受面110に対するチップ106の空気軸受面128の突出は、モジュール100の性能および信頼性に関する重要なパラメータである。最初の突出は、部品の寸法公差および基板104内のチップ受けスロット126内でのチップ106の位置合せによって影響を受ける。突起の長期の変化は、主に温度および湿度の影響から生じる。モジュール100の所望の性能特性によるテープの読取りおよび書込みを可能にするには、チップ106の空気軸受面128が、モジュール100の所望の性能特性によって示された突出公差内で、基板104の空気軸受面110と位置合せされなければならない。たとえば、通常、チップ106の空気軸受面128が、基板104の空気軸受面110から約−4μm〜約+11μmで位置合せされている場合は、読取りおよび書込みデータ誤り率は上昇しない。(−4μmなど)負の数は、チップ106の空気軸受面128が基板104の空気軸受面110よりも低いことを示し、(+11μmなど)正の数は、チップ106の空気軸受面128が基板104の空気軸受面110よりも高いことを示す。低すぎる突起(チップ106の空気軸受面128が基板104の空気軸受面110よりも下にある)は、Wallaceのスペーシング・ロスによるモジュールのサーボ、読取り、および書込み信号の低減または損失、あるいはその両方をもたらす。高すぎる突起(チップ106の空気軸受面128が基板104の空気軸受面110よりも上にある)は、テープの過剰な磨耗またはサーボ信号の損失を招く。通常、空気軸受面128、110は、チップ106の空気軸受面128がz方向で基板104の空気軸受面110から約−4μm〜約+11μm内で位置合せされた場合に、実質的に位置合せされる。
一例では、チップ106の空気軸受面128は、チップ106の空気軸受面128が基板104の空気軸受面110より約2ミクロン上にある場合に、z方向で所望の突起になる。この例では、チップ106の空気軸受面128は、基板104の空気軸受面110の2ミクロン上に位置して、接着剤が最初に紫外光で硬化した後、引き続き硬化するにつれて、チップ106の空気軸受面128が下降できるようになっている。しかし、チップ106の空気軸受面128のz方向の所望の突起は、基板104の空気軸受面110より上に2ミクロンより大きくし、または小さくすることができ、または空気軸受面128、110を同一平面にすることができる。本発明はチップ106を基板104内に正確に位置付けして所望の突起を作成することができるため、高コストの可能性がある組み合わせた空気軸受面102のラッピングは必要ではない。
基板の空気軸受面110に対するチップ106の空気軸受面128の突出を、(図2で示した)チップ106の第1の前部コーナ139aのP2で示し、チップ106の第2の前部コーナ139bのP3で示し、チップ106の第1の後部コーナ139cのP1で示し、チップ106の第2の後部コーナ139dのP4で示すことができる。前部コーナ139a〜bの突起部P2およびP3は、後部コーナ139c〜dの突起部P1およびP4よりも重要である。なぜなら、後部コーナ139c〜dは、後に、(以下に論じる)テーパを付けない研削操作で複合空気軸受面102から取り除くことができるからである。所望の場合は、(たとえばZygo Corporationから入手可能な)レーザ干渉計を使用して突出公差を測定することができる。ただし、基板104の空気軸受面110を、チップ106の空気軸受面128がz方向の所望の突起になったときを検出するためのデータム(基準面)として使用する場合は、公差を測定する必要はない。所望の突起は、第1の位置合せ脚部522および第2の位置合せ脚部524が基板104の空気軸受面110に接触したときに存在するからである。データムを使用すると、突起部P1、P2、P3、およびP4を個々に測定し、チップ106の位置を調整するよりも迅速である。
順序900は、チップ106の空気軸受面128が基板104の空気軸受面110に対してz方向で実質的に所望の突起であり、チップ106が基板104内のチップ受けスロット126に対してxおよびy方向で実質的に位置合せされた状態で、チップ106を保持するステップを含む操作928を含むこともできる。ピックアップ・チャック502の底面520の方向付けにより、保持操作928中、チップ106の空気軸受面128は、基板104の空気軸受面110に対して実質的に平行である。操作930では、チップ106の空気軸受面128が、基板104の空気軸受面110に対してz方向の実質的に所望の突起であり、チップ106が、基板104内のチップ受けスロット126に対してxおよびy方向で実質的に位置合せされた状態で、接着剤が硬化して、チップ106の底面130を基板104内のチップ受けスロット126の接着面170に接着する。チップ106は、硬化操作930中にしっかりと保持されて、接着剤が硬化するにつれて収縮する際に、接着剤がチップ106を下方に引っ張るのを阻止し、チップ106の空気軸受面128を基板104の空気軸受面110に平行に保持する。
硬化操作930は、少なくとも1つの紫外光源を接着剤に規定時間、たとえば15秒間照射するステップを含む。一例として、紫外光源は、強度調節可能な200ワットの紫外線ランプ(図示せず)を使用することができる。紫外光ガイドの端部での光エネルギ出力は、たとえば、第1の光ファイバ紫外光ガイド530の第1の端部532では、たとえば紫外線ランプからの光エネルギの約5分の1である。最適紫外光強度は、使用する接着剤のタイプの関数であり、接着剤の外面を燃やすほど高くないが、接着剤に浸透するように十分高くなるように調節する。露出時間は、15秒より長く、または短く調節することができる。所望の強度の紫外光を規定時間与えることによって、チップ106が迅速に接着され位置付けが固定されるが、多くの接着剤(Loctite4303接着剤など)は十分に硬化されない。接着強度は、通常、少なくとも30日間にわたって時間と共に強化される。紫外線による硬化の後、チップ受けスロット126の接着面170とチップ106の底面130の間の接着剤の厚さは、基板104およびチップ106の製作公差により、たとえば約5μmから約60μmまで変化してもよく、呼称厚さは約30μmである。
一例として、硬化操作930は、少なくとも第1の紫外光源をチップ106の前部132に近接する接着剤に規定時間照射し、少なくとも第2の紫外光源をチップ106の後部134に近接する接着剤に規定時間照射するステップを含むことができる。一例では、第1の光ファイバ紫外光ガイド530の第1の端部532からの紫外光、および第2の光ファイバ紫外光ガイド536の第1の端部538からの紫外光を、チップ106の前部132に近接する接着剤に規定時間照射し、第3の光ファイバ紫外光ガイド542の第1の端部544からの紫外光をチップ106の後部134に近接する接着剤に規定時間照射する。
代替実施形態では、硬化操作930は、接着剤に適した温度および時間にわたって接着剤を加熱して、接着剤をさらに硬化させるステップを含むこともできる。一例として、モジュール100をオーブンに入れて、接着剤をさらに硬化させることができる。接着剤を加熱するために用いる温度および加熱時間を選択して、他の接着剤の接着(たとえば、チップ106と閉鎖部108の間の接着)の劣化を回避しながら、所望の接着強度を達成することができる。一例として、接着剤を加熱するために用いる温度は、約50°C〜約80°C、加熱時間は、約1時間〜約48時間でもよい。加熱温度は、接着剤の特性に基づいて決定することができる。接着剤の加熱は、硬化操作930の一部として実行することができるが、他の代替実施形態では、接着剤の加熱を、追加の硬化操作で実行することができ、たとえば(以下に論じるように)研削操作936の後に実行することができる。接着剤およびプロセスの特性を考慮して、加熱による硬化を行うことが望ましいかどうかを決定し、加熱による硬化を硬化操作930の一部として、または追加の後の硬化操作の一部として、あるいはその両方で行うかどうかを決定する。他の代替実施形態では、硬化操作930は、さらに、接着剤の空気または嫌気あるいはその両方によって硬化させるステップを含む。硬化操作930で行う硬化の程度によって、硬化操作930の後、接着剤を部分的に硬化させ、または実質的に完全に硬化させることができる。
硬化操作930の後、順序900は、空気をピックアップ・チャック502の底面520内の穴548から排気するのを停止して、チップ106をピックアップ・チャック502から開放する操作932を含むこともできる。また、硬化操作930の後、順序900は、たとえば基板前部クランプ514および基板側部クランプ516を基板104に対して押し付けるのを停止することによって、基板104を基板着座部506内にクランプ締めするのを停止する操作934を追加として含むことができる。
硬化操作930の後、(かつ、モジュール100を基板着座部506およびピックアップ・チャック502から開放した後)、順序900は、基板104およびチップ106を研削して、基板104の後部120の上にある複合空気軸受面102の一部を含む複合空気軸受面102の後部を除去する操作936を含むこともできる。除去される複合空気軸受面102の部分は、たとえば、実質的に矩形でもよい。この操作936は、テーパを付けない研削操作と呼ぶこともできる(しかし、この研削によって作成される表面は、テーパを付けない必要はない)。より詳細には、テーパを付けない操作936は、基板104およびチップ106の空気軸受面110、128の一部を研削して、チップ106の後端面157および基板104の後端面158を作成するステップを含む。チップ106の後端面157および基板104の後端面158は、実質的に同一平面上にある。研削される部分は、たとえば基板104の第1の側部122から基板104の第2の側部124までの長さが約22.5mm、(基板104の後部120から基板104の後端面の前縁部162まで、およびチップ106の後部134からチップ106の後端面の前縁部161までの)幅が約1.75mm、(基板104の空気軸受面110から基板104の後端面158までの)深さが約180μmでもよい。
チップ106と基板104を接着し、紫外線への露出によって部分的に硬化させた後、テーパを付けない研削操作936の前に、それらを環境状態(たとえば〜20°Cおよび<30%R.H.)に一定時間、たとえば24時間置くことができる。テーパを付けない研削操作936中、モジュール100を冷却水に露出する。冷却水は、接着強度に影響を与え、接着剤が液体を吸収する結果生じる接着剤の膨張も生じさせる可能性がある。テーパを付けない研削操作936の後、接着強度をたとえば40%低下させ、接着強度の標準偏差をたとえば38%上げる。さらに、テーパを付けない研削操作936の後、チップ106の空気軸受面128の突出を、たとえば平均約0.9μm増加させる。また、テーパを付けない研削操作936中の動作によりいくらかの接着剤が落ちる可能性もある。いくつかの実施形態では、テーパを付けない研削操作936中に落ちる接着剤の数を減らし、追加の紫外線硬化、または加熱硬化をテーパを付けない研削操作936を実行する前に行うことができる。
他の実施形態
上記の開示は、本発明のいくつかの例示の実施形態を示すものであるが、頭記の特許請求の範囲で定義された本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書に様々な変更および修正を加えることができることが、当業者には明らかであろう。さらに、本発明の構成要素は、単数で記載され権利の主張がなされているが、単数への限定が明記されていない場合は、複数も企図されている。
まとめとして、本発明の構成に関して以下の事項を開示する。
(1)空気軸受面、前部、後部、およびチップ受けスロットを有する基板であって、前記チップ受けスロットが、前記基板の前記前部にある前部、前記基板の前記後部にある後部、第1の側部、第2の側部、および接着面を有し、前記基板の前記空気軸受面が、前記チップ受けスロットの前記第1の側部に隣接した第1の部分、および前記チップ受けスロットの前記第2の側部に隣接した第2の部分を有する基板と、
空気軸受面、底面、前部、後部、および能動素子を有するチップとを備え、前記能動素子は、前記チップの前記前部に近接して配置され、前記チップを前記基板内の前記チップ受けスロット内に挿入し、前記チップの前記空気軸受面が前記基板の前記空気軸受面と整列し、前記チップの前記後部が前記基板の前記後部と整列している、複合空気軸受面を有するテープ・ヘッド読取り/書込みモジュール。
(2)前記チップ受けスロットの前記接着面および前記チップの前記底面に付着した紫外線硬化型接着剤層をさらに備える、上記(1)に記載のモジュール。
(3)前記基板内の前記チップ受けスロットが、前記チップ受けスロットの前記第1の側部に近接した第1の側部トラフ、および前記チップ受けスロットの前記第2の側部に近接した第2の側部トラフを有し、
前記接着剤層が前記第1の側部トラフおよび前記第2の側部トラフの少なくとも一部を充填する、上記(2)に記載のモジュール。
(4)前記チップの前記空気軸受面が、前記チップの前記底面よりも平滑であり、前記基板の前記空気軸受面が前記基板内の前記チップ受けスロットの前記接着面よりも平滑である、上記(1)に記載のモジュール。
(5)前記チップが、前記チップの前記空気軸受面に実質的に平行の後端面を有し、前記チップの前記後端面が、前記チップの前記空気軸受面と前記チップの前記後部の間に位置し、前記チップの前記空気軸受面と前記チップの前記底面の間に位置する平面内に位置付けられ、
前記基板が、前記チップの前記後端面と実質的に同一平面上にある後端面を有し、前記基板の前記後端面が、前記基板の前記空気軸受面と前記基板の前記後部の間に位置し、前記チップ受けスロットの前記第1の側部の後部分に隣接する第1の部分を有し、前記チップ受けスロットの前記第2の側部の後部分に隣接する第2の部分を有する、上記(1)に記載のモジュール。
(6)空気軸受面、前部、後部、およびチップ受けスロットを有する基板であって、前記チップ受けスロットは、前記基板の前記前部にある前部、前記基板の前記後部にある後部、第1の側部、第2の側部、接着面、前記チップ受けスロットの前記第1の側部に近接した第1の側部トラフ、および前記チップ受けスロットの前記第2の側部に近接した第2の側部トラフを有しており、前記基板の前記空気軸受面が前記チップ受けスロットの前記第1の側部に隣接する第1の部分、および前記チップ受けスロットの前記第2の側部に隣接する第2の部分を有する、基板と、
空気軸受面、底面、前部、後部、および能動素子を有するチップであって、前記能動素子は、前記チップの前記前部に近接して配置され、前記チップを前記基板内の前記チップ受けスロット内に挿入し、前記チップの前記空気軸受面が、前記基板の前記空気軸受面と整列し、前記チップの前記後部が前記基板の前記後部と整列しているチップと、
前記チップ受けスロットの前記接着面および前記チップの前記底面に付着した紫外線硬化型接着剤層とを備え、前記接着剤層が前記チップ受けスロットの前記第1の側部トラフの少なくとも一部、および前記チップ受けスロットの前記第2の側部トラフの少なくとも一部を充填する、複合空気軸受面を有するテープ・ヘッド読取り/書込みモジュール。
(7)チップを基板と位置合せし接着して複合空気軸受面を形成するための装置であって、
少なくとも1つの後面、底部、および側部を有する基板着座部を有するハウジングと、
前記ハウジングに摺動可能に取り付けられて、前記基板を前記基板着座部内で選択的に保持する少なくとも1つのクランプと、
前記ハウジングに摺動可能に取り付けられた位置合せ腕部と、
前記位置合せ腕部に摺動可能に取り付けられたピックアップ・チャックと、
前記ピックアップ・チャックに取り付けられた第1の位置合せ脚部と、
前記ピックアップ・チャックに取り付けられた第2の位置合せ脚部と、
前記基板着座部に近接した第1の端部、および紫外光源に結合するように構成された第2の端部を有する、前記ハウジングに取り付けられた少なくとも1つの光ファイバ紫外光ガイドとを備える装置。
(8)前記ピックアップ・チャックが、真空源に結合するための第1の穴を有する底面を有する、上記(7)に記載の装置。
(9)前記ハウジング内に形成されたチップ着座部をさらに備え、前記チップ着座部が前記真空源に結合するための第2の穴を有する、上記(8)に記載の装置。
(10)前記少なくとも1つのクランプが、前記ハウジングに摺動可能に取り付けられて前記基板を前記基板着座部内で選択的に保持する基板前部クランプ、および、前記ハウジングに摺動可能に取り付けられて前記基板を前記基板着座部内で選択的に保持する基板側部クランプを備える、上記(7)に記載の装置。
(11)前記ハウジングに取り付けられたベースと、
前記ベースに取り付けられた接着剤ディスペンサをさらに備える、上記(7)に記載の装置。
(12)予めラッピングしたチップを予めラッピングした基板内に埋め込んでテープ・ヘッド用複合空気軸受面を形成するための装置であって、
前記基板を固定位置に固定する手段と、
前記チップを前記基板内のチップ受けスロットに第1の方向で位置合せする手段と、
接着剤を前記基板内の前記チップ受けスロット内に入れる手段と、
前記チップを前記基板内の前記チップ受けスロットに第2の方向で位置合せする手段と、
前記チップを前記基板内の前記チップ受けスロット内の接着剤に押し込む手段と、
前記チップの空気軸受面が前記基板の空気軸受面に対して第3の方向で所望の突起になったときを検出する手段と、
前記チップを前記接着剤に押し込むのを停止する手段と、
前記接着剤を少なくとも部分的に硬化させて、前記チップを前記基板に接着し、前記チップの前記空気軸受面が前記第3の方向で所望の突起にあり、前記チップが前記基板内のチップ受けスロットに対して前記第1のおよび第2の方向で位置合せされる手段とを備える装置。
(13)チップを基板内に埋め込んで複合空気軸受面を形成するための方法であって、
前記基板を固定位置に固定する操作と、
前記チップを前記基板内のチップ受けスロットに対して第1の方向で位置合せする操作と、
接着剤を前記基板内の前記チップ受けスロット内に入れる操作と、
前記チップを前記基板内の前記チップ受けスロットに対して第2の方向で位置合せする操作と、
前記チップを前記基板内の前記チップ受けスロット内の接着剤に押し込む操作と、
前記チップの空気軸受面が、前記基板の空気軸受面に対して第3の方向で実質的に所望の突起になったときを検出する操作と、
前記チップの前記空気軸受面が前記第3の方向の実質的に所望の突起になったことを検出する操作に応答して、前記チップを前記接着剤に押し込むのを停止する操作と、
前記接着剤を少なくとも部分的に硬化させて、前記チップを前記基板に接着し、前記チップの前記空気軸受面が前記第3の方向で実質的に所望の突起であり、前記チップが前記基板内の前記チップ受けスロットに対して前記第1および第2の方向で位置合せされる操作とを含む方法。
(14)前記チップを前記基板内の前記チップ受けスロットに対して前記第1の方向で位置合せする操作の前に、前記チップをラッピングして前記チップ上に空気軸受面を形成する操作と、
前記チップの底部をラッピングして、前記チップの前記底面上に前記チップの前記空気軸受面よりも実質的に粗い表面粗度をもたらして、接着剤の信頼性を向上させる操作とをさらに含む、上記(13)に記載の方法。
(15)接着剤を前記基板内の前記チップ受けスロット内に入れる操作の前に、前記チップ受けスロットを前記基板内に研削する操作と、
接着剤を前記基板内の前記チップ受けスロット内に入れる操作の前に、前記基板をラッピングして前記基板上に空気軸受面を形成する操作と、
前記硬化操作の後に、前記基板および前記チップを研削して、前記複合空気軸受面の後部を除去する操作とをさらに含む、上記(13)に記載の方法。
(16)前記接着剤を入れる操作が、
接着剤ディスペンサ内の接着剤を押し付けて、接着剤が前記接着剤ディスペンサの開口部から流れ出るようにさせる操作と、
前記接着剤を前記開口部から流しながら、前記接着剤ディスペンサの前記開口部を前記チップ受けスロット上で移動させる操作とを含み、
前記押し付ける操作が、
前記接着剤の一部を前記基板内の前記チップ受けスロット内の少なくとも1つのトラフ内に押し込む操作をさらに含む、上記(13)に記載の方法。
(17)前記検出する操作が、第1の位置合せ脚部および第2の位置合せ脚部が前記基板の前記空気軸受面と接触したときを検出することを含む、上記(13)に記載の方法。
(18)前記接着剤が、紫外線硬化型シアノアクリレートである、上記(13)に記載の方法。
(19)前記硬化操作が、複数の紫外光源を前記接着剤に規定時間照射することを含む、上記(13)に記載の方法。
(20)空気をピックアップ・チャックの底面内の穴から排気して、少なくとも押し込む操作中に、前記チップの前記空気軸受面を前記ピックアップ・チャックの前記底面に対して保持する操作をさらに含む、上記(13)に記載の方法。
(21)ラッピングされた空気軸受面を有するチップを、ラッピングされた空気軸受面を有する基板内に埋め込んで、テープ・ヘッド用複合空気軸受面を形成する方法であって、
前記基板を固定位置に固定する操作と、
紫外線硬化型接着剤を前記基板内のチップ受けスロット内に入れる操作と、
前記チップを前記基板内の前記チップ受けスロットに対して第1および第2の方向で位置合せする操作と、
前記チップを前記基板内の前記チップ受けスロット内の接着剤に押し込む操作と、
第1の位置合せ脚部および第2の位置合せ脚部が、前記基板の前記空気軸受面と接触したときを検出して、前記チップの前記空気軸受面が、前記基板の前記空気軸受面に対して第3の方向で実質的に所望の突起になったときを検出する操作と、
前記第1の位置合せ脚部および前記第2の位置合せ脚部が前記基板の前記空気軸受面と接触したときを検出する操作に応答して、前記チップを前記接着剤に押し込むのを停止する操作と、
少なくとも1つの紫外光源を前記接着剤に照射して、前記接着剤を少なくとも部分的に硬化させ、前記チップを前記基板に接着し、前記チップの前記空気軸受面が前記第3の方向で実質的に所望の突起であり、前記チップが前記基板内の前記チップ受けスロットに対して前記第1および第2の方向で実質的に位置合せされる操作とを含む方法。
(22)能動素子チップを基板内に埋め込んでテープ・ヘッド用複合空気軸受面を形成する方法であって、
前記能動素子チップ内の能動素子に隣接して、能動素子チップに閉鎖部を取り付ける操作と、
前記能動素子チップの底面をラッピングして接着剤の信頼性を向上させる操作と、
前記能動素子チップおよび前記閉鎖部上に空気軸受面をラッピングする操作と、
前記基板を研削して前記基板内にチップ受けスロットを形成する操作と、
前記基板上に空気軸受面をラッピングする操作と、
前記基板を基板着座部内にクランプ嵌めする操作と、
前記能動素子チップを前記基板内の前記チップ受けスロットに対して第1の方向で位置合せする操作と、
接着剤ディスペンサ内の紫外線硬化型シアノアクリレート接着剤を押し付けて、接着剤が前記接着剤ディスペンサの開口部から流れ出るようにさせる操作と、
前記接着剤を前記開口部から流しながら、前記接着剤ディスペンサの前記開口部を前記チップ受けスロット上で移動させて、接着剤を前記基板内の前記チップ受けスロット内に入れる操作と、
空気をピックアップ・チャックの底面内の穴から排気して、前記能動素子チップを前記ピックアップ・チャックに対して保持する操作と、
前記能動素子チップを前記基板内の前記チップ受けスロットに対して第2の方向で位置合せする操作と、
前記能動素子チップを前記基板内の前記チップ受けスロット内の前記接着剤に第3の方向で押し込む操作と、
前記接着剤の一部を前記基板内の前記チップ受けスロット内の複数のトラフ内に押し込む操作と、
第1の位置合せ脚部および第2の位置合せ脚部が前記基板の前記空気軸受面と接触したときを検出して、前記能動素子チップの前記空気軸受面が前記基板の前記空気軸受面に対して第3の方向で所望の突起になったときを検出する操作と、
前記第1の位置合せ脚部および前記第2の位置合せ脚部が前記基板の前記空気軸受面と接触したときを検出する操作に応答して、前記能動素子チップを前記接着剤に押し込むのを停止する操作と、
少なくとも第1の紫外光源を前記能動素子チップの前部に近接する前記接着剤に規定期間照射し、少なくとも第2の紫外光源を前記能動素子チップの後部に近接する前記接着剤に規定時間照射して、前記接着剤を少なくとも部分的に硬化させ、前記能動素子チップを前記基板に接着し、前記能動素子チップの前記空気軸受面が前記第3の方向で実質的に所望の突起になっており、前記能動素子チップが前記基板内の前記チップ受けスロットに対して前記第1および第2の方向で実質的に位置合せされる操作とを含む方法。
本発明の一例による、基板内に埋め込んで複合空気軸受面を形成するチップを示す斜視図である。 本発明の一例による、基板内に埋め込んで複合空気軸受面を形成するチップを示す上面図である。 本発明の一例による、基板内に埋め込んで複合空気軸受面を形成するチップを示す正面図である。 本発明の一例による、基板内に埋め込んで複合空気軸受面を形成するチップを示す、図3の線4−4に沿って切り取った断面図である。 本発明の一例による、チップを基板と位置合せし、接着するための装置を示す斜視図である。 本発明の一例による、チップを基板と位置合せし、接着するための装置の一部を示す切欠斜視図である。 本発明の一例による、チップを基板と位置合せし、接着するための装置の一部を示す他の切欠斜視図である。 本発明の一例による、チップを基板と位置合せし、接着するための装置のピックアップ・チャックを示す底面斜視図である。 本発明の一例による、ベースに取り付けた接着剤ディスペンサを示す側面図である。 本発明の一例による、チップを基板に埋め込んで複合空気軸受面を形成するための操作順序を示す流れ図である。 本発明の一例による、チップを基板に埋め込んで複合空気軸受面を形成するための操作順序を示す流れ図である。
符号の説明
100 モジュール
102 複合空気軸受面
104 基板
106 チップ
108 閉鎖部
110 基板空気軸受面
112 第1の部分
114 第2の部分
116 底部
118 前部
120 後部
122 第1の側部
124 第2の側部
126 チップ受けスロット
128 チップ空気軸受面
130 底面
132 前部
133 前部
134 後部
136 第1の側部
138 第2の側部
139a 第1の前部コーナ
139b 第2の前部コーナ
139c 第1の後部コーナ
139d 第2の後部コーナ
140 能動素子
141 閉鎖部空気軸受面
142 前部
144 後部
145 パッド
146 第1の前部突起
148 側面
150 第2の前部突起
152 側面
154 後縁部
156 後縁部
157 後端面
158 後端面
159 第1の部分
160 第2の部分
161 前縁部
162 前縁部
163 前部
164 後部
166 第1の側部
168 第2の側部
170 接着面
172 第1の側部トラフ
174 第2の側部トラフ
176 底部
178 底部
180 接着剤層
500 装置
502 ピックアップ・チャック
504 ハウジング
506 基板着座部
508a、508b、508c、508d 後面
510 底部
511 前縁部
512 側部
514 基板前部クランプ
516 基板側部クランプ
517 基板側部クランプ
518 位置合せ腕部
520 底面
522 第1の位置合せ脚部
524 第2の位置合せ脚部
526 底面
528 底面
530 第1の光ファイバ紫外光ガイド
532 第1の端部
534 第2の端部
536 第2の光ファイバ紫外光ガイド
538 第1の端部
540 第2の端部
542 第3の光ファイバ紫外光ガイド
544 第1の端部
546 第2の端部
548 穴
550 チップ着座部
552 スロット
554 穴
556 接着剤ディスペンサ
557 ベース
558 穴
559 第1のディスペンサ保持腕部
560 第2のディスペンサ保持腕部
561 ディスペンサ・スタンド
562 浮袋
564 旋回腕部

Claims (22)

  1. 空気軸受面、前部、後部、およびチップ受けスロットを有する基板であって、前記チップ受けスロットが、前記基板の前記前部にある前部、前記基板の前記後部にある後部、第1の側部、第2の側部、および接着面を有し、前記基板の前記空気軸受面が、前記チップ受けスロットの前記第1の側部に隣接した第1の部分、および前記チップ受けスロットの前記第2の側部に隣接した第2の部分を有する基板と、
    空気軸受面、底面、前部、後部、および能動素子を有するチップとを備え、前記能動素子は、前記チップの前記前部に近接して配置され、前記チップを前記基板内の前記チップ受けスロット内に挿入し、前記チップの前記空気軸受面が前記基板の前記空気軸受面と整列し、前記チップの前記後部が前記基板の前記後部と整列している、複合空気軸受面を有するテープ・ヘッド読取り/書込みモジュール。
  2. 前記チップ受けスロットの前記接着面および前記チップの前記底面に付着した紫外線硬化型接着剤層をさらに備える、請求項1に記載のモジュール。
  3. 前記基板内の前記チップ受けスロットが、前記チップ受けスロットの前記第1の側部に近接した第1の側部トラフ、および前記チップ受けスロットの前記第2の側部に近接した第2の側部トラフを有し、
    前記接着剤層が前記第1の側部トラフおよび前記第2の側部トラフの少なくとも一部を充填する、請求項2に記載のモジュール。
  4. 前記チップの前記空気軸受面が、前記チップの前記底面よりも平滑であり、前記基板の前記空気軸受面が前記基板内の前記チップ受けスロットの前記接着面よりも平滑である、請求項1に記載のモジュール。
  5. 前記チップが、前記チップの前記空気軸受面に実質的に平行の後端面を有し、前記チップの前記後端面が、前記チップの前記空気軸受面と前記チップの前記後部の間に位置し、前記チップの前記空気軸受面と前記チップの前記底面の間に位置する平面内に位置付けられ、
    前記基板が、前記チップの前記後端面と実質的に同一平面上にある後端面を有し、前記基板の前記後端面が、前記基板の前記空気軸受面と前記基板の前記後部の間に位置し、前記チップ受けスロットの前記第1の側部の後部分に隣接する第1の部分を有し、前記チップ受けスロットの前記第2の側部の後部分に隣接する第2の部分を有する、請求項1に記載のモジュール。
  6. 空気軸受面、前部、後部、およびチップ受けスロットを有する基板であって、前記チップ受けスロットは、前記基板の前記前部にある前部、前記基板の前記後部にある後部、第1の側部、第2の側部、接着面、前記チップ受けスロットの前記第1の側部に近接した第1の側部トラフ、および前記チップ受けスロットの前記第2の側部に近接した第2の側部トラフを有しており、前記基板の前記空気軸受面が前記チップ受けスロットの前記第1の側部に隣接する第1の部分、および前記チップ受けスロットの前記第2の側部に隣接する第2の部分を有する、基板と、
    空気軸受面、底面、前部、後部、および能動素子を有するチップであって、前記能動素子は、前記チップの前記前部に近接して配置され、前記チップを前記基板内の前記チップ受けスロット内に挿入し、前記チップの前記空気軸受面が、前記基板の前記空気軸受面と整列し、前記チップの前記後部が前記基板の前記後部と整列しているチップと、
    前記チップ受けスロットの前記接着面および前記チップの前記底面に付着した紫外線硬化型接着剤層とを備え、前記接着剤層が前記チップ受けスロットの前記第1の側部トラフの少なくとも一部、および前記チップ受けスロットの前記第2の側部トラフの少なくとも一部を充填する、複合空気軸受面を有するテープ・ヘッド読取り/書込みモジュール。
  7. チップを基板と位置合せし接着して複合空気軸受面を形成するための装置であって、
    少なくとも1つの後面、底部、および側部を有する基板着座部を有するハウジングと、
    前記ハウジングに摺動可能に取り付けられて、前記基板を前記基板着座部内で選択的に保持する少なくとも1つのクランプと、
    前記ハウジングに摺動可能に取り付けられた位置合せ腕部と、
    前記位置合せ腕部に摺動可能に取り付けられたピックアップ・チャックと、
    前記ピックアップ・チャックに取り付けられた第1の位置合せ脚部と、
    前記ピックアップ・チャックに取り付けられた第2の位置合せ脚部と、
    前記基板着座部に近接した第1の端部、および紫外光源に結合するように構成された第2の端部を有する、前記ハウジングに取り付けられた少なくとも1つの光ファイバ紫外光ガイドとを備える装置。
  8. 前記ピックアップ・チャックが、真空源に結合するための第1の穴を有する底面を有する、請求項7に記載の装置。
  9. 前記ハウジング内に形成されたチップ着座部をさらに備え、前記チップ着座部が前記真空源に結合するための第2の穴を有する、請求項8に記載の装置。
  10. 前記少なくとも1つのクランプが、前記ハウジングに摺動可能に取り付けられて前記基板を前記基板着座部内で選択的に保持する基板前部クランプ、および、前記ハウジングに摺動可能に取り付けられて前記基板を前記基板着座部内で選択的に保持する基板側部クランプを備える、請求項7に記載の装置。
  11. 前記ハウジングに取り付けられたベースと、
    前記ベースに取り付けられた接着剤ディスペンサをさらに備える、請求項7に記載の装置。
  12. 予めラッピングしたチップを予めラッピングした基板内に埋め込んでテープ・ヘッド用複合空気軸受面を形成するための装置であって、
    前記基板を固定位置に固定する手段と、
    前記チップを前記基板内のチップ受けスロットに第1の方向で位置合せする手段と、
    接着剤を前記基板内の前記チップ受けスロット内に入れる手段と、
    前記チップを前記基板内の前記チップ受けスロットに第2の方向で位置合せする手段と、
    前記チップを前記基板内の前記チップ受けスロット内の接着剤に押し込む手段と、
    前記チップの空気軸受面が前記基板の空気軸受面に対して第3の方向で所望の突起になったときを検出する手段と、
    前記チップを前記接着剤に押し込むのを停止する手段と、
    前記接着剤を少なくとも部分的に硬化させて、前記チップを前記基板に接着し、前記チップの前記空気軸受面が前記第3の方向で所望の突起にあり、前記チップが前記基板内のチップ受けスロットに対して前記第1のおよび第2の方向で位置合せされる手段とを備える装置。
  13. チップを基板内に埋め込んで複合空気軸受面を形成するための方法であって、
    前記基板を固定位置に固定する操作と、
    前記チップを前記基板内のチップ受けスロットに対して第1の方向で位置合せする操作と、
    接着剤を前記基板内の前記チップ受けスロット内に入れる操作と、
    前記チップを前記基板内の前記チップ受けスロットに対して第2の方向で位置合せする操作と、
    前記チップを前記基板内の前記チップ受けスロット内の接着剤に押し込む操作と、
    前記チップの空気軸受面が、前記基板の空気軸受面に対して第3の方向で実質的に所望の突起になったときを検出する操作と、
    前記チップの前記空気軸受面が前記第3の方向の実質的に所望の突起になったことを検出する操作に応答して、前記チップを前記接着剤に押し込むのを停止する操作と、
    前記接着剤を少なくとも部分的に硬化させて、前記チップを前記基板に接着し、前記チップの前記空気軸受面が前記第3の方向で実質的に所望の突起であり、前記チップが前記基板内の前記チップ受けスロットに対して前記第1および第2の方向で位置合せされる操作とを含む方法。
  14. 前記チップを前記基板内の前記チップ受けスロットに対して前記第1の方向で位置合せする操作の前に、前記チップをラッピングして前記チップ上に空気軸受面を形成する操作と、
    前記チップの底部をラッピングして、前記チップの前記底面上に前記チップの前記空気軸受面よりも実質的に粗い表面粗度をもたらして、接着剤の信頼性を向上させる操作とをさらに含む、請求項13に記載の方法。
  15. 接着剤を前記基板内の前記チップ受けスロット内に入れる操作の前に、前記チップ受けスロットを前記基板内に研削する操作と、
    接着剤を前記基板内の前記チップ受けスロット内に入れる操作の前に、前記基板をラッピングして前記基板上に空気軸受面を形成する操作と、
    前記硬化操作の後に、前記基板および前記チップを研削して、前記複合空気軸受面の後部を除去する操作とをさらに含む、請求項13に記載の方法。
  16. 前記接着剤を入れる操作が、
    接着剤ディスペンサ内の接着剤を押し付けて、接着剤が前記接着剤ディスペンサの開口部から流れ出るようにさせる操作と、
    前記接着剤を前記開口部から流しながら、前記接着剤ディスペンサの前記開口部を前記チップ受けスロット上で移動させる操作とを含み、
    前記押し付ける操作が、
    前記接着剤の一部を前記基板内の前記チップ受けスロット内の少なくとも1つのトラフ内に押し込む操作をさらに含む、請求項13に記載の方法。
  17. 前記検出する操作が、第1の位置合せ脚部および第2の位置合せ脚部が前記基板の前記空気軸受面と接触したときを検出することを含む、請求項13に記載の方法。
  18. 前記接着剤が、紫外線硬化型シアノアクリレートである、請求項13に記載の方法。
  19. 前記硬化操作が、複数の紫外光源を前記接着剤に規定時間照射することを含む、請求項13に記載の方法。
  20. 空気をピックアップ・チャックの底面内の穴から排気して、少なくとも押し込む操作中に、前記チップの前記空気軸受面を前記ピックアップ・チャックの前記底面に対して保持する操作をさらに含む、請求項13に記載の方法。
  21. ラッピングされた空気軸受面を有するチップを、ラッピングされた空気軸受面を有する基板内に埋め込んで、テープ・ヘッド用複合空気軸受面を形成する方法であって、
    前記基板を固定位置に固定する操作と、
    紫外線硬化型接着剤を前記基板内のチップ受けスロット内に入れる操作と、
    前記チップを前記基板内の前記チップ受けスロットに対して第1および第2の方向で位置合せする操作と、
    前記チップを前記基板内の前記チップ受けスロット内の接着剤に押し込む操作と、
    第1の位置合せ脚部および第2の位置合せ脚部が、前記基板の前記空気軸受面と接触したときを検出して、前記チップの前記空気軸受面が、前記基板の前記空気軸受面に対して第3の方向で実質的に所望の突起になったときを検出する操作と、
    前記第1の位置合せ脚部および前記第2の位置合せ脚部が前記基板の前記空気軸受面と接触したときを検出する操作に応答して、前記チップを前記接着剤に押し込むのを停止する操作と、
    少なくとも1つの紫外光源を前記接着剤に照射して、前記接着剤を少なくとも部分的に硬化させ、前記チップを前記基板に接着し、前記チップの前記空気軸受面が前記第3の方向で実質的に所望の突起であり、前記チップが前記基板内の前記チップ受けスロットに対して前記第1および第2の方向で実質的に位置合せされる操作とを含む方法。
  22. 能動素子チップを基板内に埋め込んでテープ・ヘッド用複合空気軸受面を形成する方法であって、
    前記能動素子チップ内の能動素子に隣接して、能動素子チップに閉鎖部を取り付ける操作と、
    前記能動素子チップの底面をラッピングして接着剤の信頼性を向上させる操作と、
    前記能動素子チップおよび前記閉鎖部上に空気軸受面をラッピングする操作と、
    前記基板を研削して前記基板内にチップ受けスロットを形成する操作と、
    前記基板上に空気軸受面をラッピングする操作と、
    前記基板を基板着座部内にクランプ嵌めする操作と、
    前記能動素子チップを前記基板内の前記チップ受けスロットに対して第1の方向で位置合せする操作と、
    接着剤ディスペンサ内の紫外線硬化型シアノアクリレート接着剤を押し付けて、接着剤が前記接着剤ディスペンサの開口部から流れ出るようにさせる操作と、
    前記接着剤を前記開口部から流しながら、前記接着剤ディスペンサの前記開口部を前記チップ受けスロット上で移動させて、接着剤を前記基板内の前記チップ受けスロット内に入れる操作と、
    空気をピックアップ・チャックの底面内の穴から排気して、前記能動素子チップを前記ピックアップ・チャックに対して保持する操作と、
    前記能動素子チップを前記基板内の前記チップ受けスロットに対して第2の方向で位置合せする操作と、
    前記能動素子チップを前記基板内の前記チップ受けスロット内の前記接着剤に第3の方向で押し込む操作と、
    前記接着剤の一部を前記基板内の前記チップ受けスロット内の複数のトラフ内に押し込む操作と、
    第1の位置合せ脚部および第2の位置合せ脚部が前記基板の前記空気軸受面と接触したときを検出して、前記能動素子チップの前記空気軸受面が前記基板の前記空気軸受面に対して第3の方向で所望の突起になったときを検出する操作と、
    前記第1の位置合せ脚部および前記第2の位置合せ脚部が前記基板の前記空気軸受面と接触したときを検出する操作に応答して、前記能動素子チップを前記接着剤に押し込むのを停止する操作と、
    少なくとも第1の紫外光源を前記能動素子チップの前部に近接する前記接着剤に規定期間照射し、少なくとも第2の紫外光源を前記能動素子チップの後部に近接する前記接着剤に規定時間照射して、前記接着剤を少なくとも部分的に硬化させ、前記能動素子チップを前記基板に接着し、前記能動素子チップの前記空気軸受面が前記第3の方向で実質的に所望の突起になっており、前記能動素子チップが前記基板内の前記チップ受けスロットに対して前記第1および第2の方向で実質的に位置合せされる操作とを含む方法。
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