JP2004334959A - 記憶装置の緩衝装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】衝撃吸収性能を低下させることなく、薄型の筐体内に収納されたHDDの放熱を行うことができる記憶装置の緩衝装置を提供する。
【解決手段】HDD1の両端は断面がコの字状に折曲成形されて構成される保持部2によって保持される。この保持部2は金属薄板を折曲成形することで得られる。前記保持部2の上下面にはダンパー部3が取り付けられる。このダンパー部3は金属薄板を波状に成形したバネ部3aと、さらに、このバネ部3aの凹部に配設された緩衝部材3bとからなっている。ダンパー3の下端部には金属薄板から成る放熱部材接続部4がとりつけられる。この放熱部材接続部4は、 熱容量の大きな筐体5と熱抵抗が小さい状態、例えば面接触させて接続されている。
【選択図】 図1
【解決手段】HDD1の両端は断面がコの字状に折曲成形されて構成される保持部2によって保持される。この保持部2は金属薄板を折曲成形することで得られる。前記保持部2の上下面にはダンパー部3が取り付けられる。このダンパー部3は金属薄板を波状に成形したバネ部3aと、さらに、このバネ部3aの凹部に配設された緩衝部材3bとからなっている。ダンパー3の下端部には金属薄板から成る放熱部材接続部4がとりつけられる。この放熱部材接続部4は、 熱容量の大きな筐体5と熱抵抗が小さい状態、例えば面接触させて接続されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、パーソナルコンピュータ等に搭載されるハードディスクドライブ (以下HDDと称する)などの記憶装置に対して、耐衝撃性を伴うとともに放熱性をも要求される記憶装置の緩衝装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置は、外部記憶装置であるHDDなどの複数の機能ユニットを筐体内に収納して構成される。特にノート型パソコンと呼ばれる携帯型の情報処理装置においては、耐衝撃性を有する緩衝構造によって、衝撃に弱いディスクドライブ装置であるHDDを衝撃から保護する構成が採用されている。
【0003】
以下、従来のHDDの緩衝構造について、図を用いて説明する。図7は、HDDを緩衝材に装着した断面図を示す。図7においてHDD1は、例えばゴムやウレタンなどを材料とする緩衝材3によって、筐体5に固定されている。従来のノートパソコンは、このような構成である緩衝装置を有し、携帯時等に外部から受ける衝撃を緩衝材3で吸収し、筐体5内に収納されたHDD1への衝撃を和らげる。
【0004】
また、ワイヤーロープをコイル状に配した緩衝材を、相反する方向から引っ張って固定することで、放熱空気の流路を邪魔する部材が無い構造であるため放熱性がよく、外部の他方向から伝わる振動及び衝撃の加速度を緩衝する装置もある(例えば特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−334571号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、HDDなどのディスクドライブ装置は、動作時に熱を発生する。そこで、この熱による悪影響がディスクドライブ装置自身や周囲の他の電子部品等に及ぶことを防止するため、熱を外部に放出する必要がある。他方、ノートパソコン等の携帯型情報処理装置では薄型化が進んでおり、これにより一層放熱性の高い、薄型の緩衝構造が必要をなっている。
【0007】
ところが、前記の図7に示すような緩衝材は熱伝導率が小さく、HDDから発生する熱を緩衝材を伝播経路として外部へ逃すことができない。また薄型の筐体では、対流による放熱効果も少ないため、HDDの温度が高くなりすぎるという問題があった。この問題を解決するため、衝撃吸収材に金属フィラー等を含有させて熱伝送率を高める手法が検討されているが、衝撃吸収材としての硬度が高くなり、衝撃吸収効果が低下するという問題が新たに発生する。
【0008】
また、上述の特許文献1の構造によると、放熱性はあるが、構造上、薄型のノートパソコンに搭載するのは困難である。
【0009】
この発明の目的は、衝撃吸収性能を低下させることなく、薄型の筐体内に収納されたHDDの放熱を行うことができる緩衝装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は記憶装置の端部を保持する記憶装置の緩衝装置において、弾性を有する金属薄板を折曲して記憶装置端部を保持する記憶装置の保持部と、該保持部の上下に配置され金属薄板を1回以上折り曲げて波型の形状に成形してなるバネ部と該バネ部の凹部に挿入する緩衝部材とからなるダンパー部と、を備えることを特徴とする。
【0011】
上記の構成であれば、波型の形状に成形してあるバネ部の凹部に緩衝部材を挿入しているために、波型で十分な緩衝機能を持たせることができる。また保持部とバネ部とが金属であるのでこれらを介して熱を伝導により外部に逃すことができる。
また、この発明は、ダンパー部の両端のうち記憶装置側でない端部に金属薄板の放熱部材接続部を取り付け、この放熱部材接続部を筐体又はフレーム等に取り付けている。
【0012】
上記の構成であれば、HDDから伝わった熱が放熱部材接続部を介して筐体に伝わる。放熱部材接続部は金属薄板で構成されているため、この部分での熱抵抗が小さい。このためHDDで発熱した熱は筐体で効率的に放熱される。
【0013】
また、この発明は前記放熱部材接続部に放熱板を面接続させている。
【0014】
上記の構成であれば、放熱部材接続部は放熱板が接続されるため熱効率が良くなり放熱されやすくなる。また、放熱部材接続部を広くすれば接続部の熱抵抗を減らすのでさらに放熱しやすくなる。
【0015】
また、この発明は、金属薄板を、ステンレス系の鋼板又は合金材料で構成している。
上記の構成であれば、ダンパー部の熱伝導率を高くし且つ弾性を大きくすることができる。
【0016】
また、この発明は、緩衝部材を、発泡ゴムもしくはウレタンゴムで構成している。
【0017】
上記の構成であれば、ダンパー部が波型であっても外部から受けた衝撃を吸収し筐体内に収納されたHDDの衝撃をやわらげることができる。
【0018】
また、この発明は、放熱板と放熱部材接続部とを、一体に成形してなる部材で構成している。
【0019】
上記の構成であれば、 全体構成が簡易なものとなる。
【0020】
また、この発明は、前記ダンパー部に開口部を設けている。
【0021】
上記の構成であれば、開口部からの対流効果によりHDDを冷却することができるため、HDDで発生した熱をさらに効率良く外部に発散できる。
【0022】
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、 図面を用いて本発明の実施形態を説明する。
【0024】
(第1の実施の形態)
第1の実施形態について図 1及び図2を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に示す記憶装置の緩衝装置(以下、単に緩衝装置と称する。)の断面図であり、図2は本実施形態に示す緩衝装置の斜視図である。1はHDDである。HDD1の両端は断面がコの字状に折曲成形されて構成される保持部2によって保持される。この保持部2は金属薄板を折曲成形することで得られる。この金属薄板は、 高い熱伝導率且つ弾性を有する材料、 本実施例では一例として厚さ0.2mm程度の薄いステンレス鋼板又は合金材料を使用した。前記保持部2の上下面にはダンパー部3が取り付けられる。このダンパー部3は金属薄板を波状に成形したバネ部3aと、さらに、このバネ部3aの凹部に配設された緩衝部材3bとからなっている。該緩衝部材3bは、 例えば吹き付け式の発泡ゴムによって形成する。ダンパー部3の下端部には金属薄板から成る放熱部材接続部4が取り付けられる。この放熱部材接続部4は、 熱容量の大きな筐体5やプリント基板(図示せず)と熱抵抗が小さい状態、例えば面接触により接続する。
【0025】
このように形成した緩衝装置は、十分な緩衝能力を持たせることができ、 筐体を介してHDD1が受ける振動や衝撃を吸収し、HDD1を振動や衝撃から守る。
【0026】
さらに、保持部2は金属薄板からなり、 又、ダンパー部3は金属薄板からなるバネ部3aを備えるため、HDD1から保持部2に熱が伝わり、さらにダンパー部3を通り、放熱部材接続部4に接続した筐体5により放熱する。なお放熱部材接続部4は板状であるために筐体5と面接触している。このため、この部分での熱抵抗が小さく、このためHDD1で発熱した熱は放熱部材接続部4を介して筐体5で効率的に放熱される。
【0027】
本実施形態においては金属薄板にはステンレス系の鋼板又は合金材料のものを用いたが、 高い熱伝導率並び弾性を有する材質であれば、他の材料でもよい。さらにバネ特性をもたせる波型部の折り曲げは、 1回以上の折り曲げがあればよく特に折り曲げ回数は限定しない。また、この実施形態においては、バネ部3aの凹部に吹き付け式の発泡ゴムからなる緩衝部材3bを形成した例を示したが、ウレタンゴム等を接着して用いることも可能である。
【0028】
(第2の実施の形態)
第2の実施形態について図3及び図4を参照しながら説明する。図3は本発明の第2の実施形態を示す緩衝装置の断面図であり、図4は、第2の実施の形態を示す緩衝装置の斜視図である。なお、第1の実施形態と同じ構造をもつものに関しては、説明を省略する。
【0029】
放熱部材接続部4は面積を広くし端部に放熱板6の端部が重なるように配置し、ビス止めなどにより接続する。ここで放熱部材接続部4は放熱板6が接続されるため熱効率が良くなり放熱されやすくなっている。また、放熱部材接続部4は図1で構成されているより広くされており、熱抵抗を減らすことで放熱しやすくなっている。
【0030】
本実施形態においては、 放熱板6にアルミ系の合金を用いたが熱伝導率の高い銅などの金属やカーボン繊維材などでも良い。また、この実施形態においては放熱部材接続部4と接続する放熱板6を用いたが、ヒートパイプなどの伝熱部材を接続する構造をとっても良い。さらに、この実施形態においては、放熱部材接続部4と放熱板6とを別部品で構成し、ビスなどで接続する構造をとったが、放熱部材接続部4と放熱板6とを同一部材で、一体に成形する構造をとっても良い。
【0031】
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態について図5及び図6を参照しながら説明する。図5は本発明の第3の実施形態を示す緩衝装置の断面図、図6は、第3の実施形態を示す緩衝装置の斜視図である。なお、第1の実施形態と同じ構造をもつものに関しては、説明を省略する。
【0032】
開口部7はダンパー部3全体の複数の箇所を、レーザ加工機によって切り抜き加工したものであり、打ち抜きによって成形してもかまわない。ここで、開口部7とバネ部3とをプレス加工機によって順次あるいは同時に成形してもかまわない。
【0033】
このような構成とすることで、開口部7の内側から外側へ向けて対流が生じるため、この対流によりHDD1を直接冷却することができる。このため、HDD1で発生した熱をさらに効率良く外部に発散できる。
【0034】
【発明の効果】
この発明によれば、ダンパー部のバネ部を波型に成形するとともに該バネ部の凹部に緩衝部材を挿入しているために、十分な緩衝装置を持たせることができる。また、記憶装置の保持部とバネ部が金属で形成されているので熱を伝導により外部に逃すことができる。また、開口を設けることで対流効果によりHDDを冷却することができるため、HDDで発生した熱をさらに効率良く外部に発散できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態を示す緩衝装置の断面図
【図2】第1の実施形態を示す緩衝装置の斜視図
【図3】第2の実施形態を示す緩衝装置の断面図
【図4】第2の実施形態を示す緩衝装置の斜視図
【図5】第3の実施形態を示す緩衝装置の断面図
【図6】第3の実施形態を示す緩衝装置の斜視図
【図7】従来の緩衝装置の断面図
【符号の説明】
1 ハードディスクドライブ(HDD)
2 保持部(薄板)
3 ダンパー部(薄板)
3a バネ部
3b 緩衝部材
4 放熱部材接続部(薄板)
5 筐体
6 放熱板
7 開口部
【発明の属する技術分野】
この発明は、パーソナルコンピュータ等に搭載されるハードディスクドライブ (以下HDDと称する)などの記憶装置に対して、耐衝撃性を伴うとともに放熱性をも要求される記憶装置の緩衝装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置は、外部記憶装置であるHDDなどの複数の機能ユニットを筐体内に収納して構成される。特にノート型パソコンと呼ばれる携帯型の情報処理装置においては、耐衝撃性を有する緩衝構造によって、衝撃に弱いディスクドライブ装置であるHDDを衝撃から保護する構成が採用されている。
【0003】
以下、従来のHDDの緩衝構造について、図を用いて説明する。図7は、HDDを緩衝材に装着した断面図を示す。図7においてHDD1は、例えばゴムやウレタンなどを材料とする緩衝材3によって、筐体5に固定されている。従来のノートパソコンは、このような構成である緩衝装置を有し、携帯時等に外部から受ける衝撃を緩衝材3で吸収し、筐体5内に収納されたHDD1への衝撃を和らげる。
【0004】
また、ワイヤーロープをコイル状に配した緩衝材を、相反する方向から引っ張って固定することで、放熱空気の流路を邪魔する部材が無い構造であるため放熱性がよく、外部の他方向から伝わる振動及び衝撃の加速度を緩衝する装置もある(例えば特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−334571号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、HDDなどのディスクドライブ装置は、動作時に熱を発生する。そこで、この熱による悪影響がディスクドライブ装置自身や周囲の他の電子部品等に及ぶことを防止するため、熱を外部に放出する必要がある。他方、ノートパソコン等の携帯型情報処理装置では薄型化が進んでおり、これにより一層放熱性の高い、薄型の緩衝構造が必要をなっている。
【0007】
ところが、前記の図7に示すような緩衝材は熱伝導率が小さく、HDDから発生する熱を緩衝材を伝播経路として外部へ逃すことができない。また薄型の筐体では、対流による放熱効果も少ないため、HDDの温度が高くなりすぎるという問題があった。この問題を解決するため、衝撃吸収材に金属フィラー等を含有させて熱伝送率を高める手法が検討されているが、衝撃吸収材としての硬度が高くなり、衝撃吸収効果が低下するという問題が新たに発生する。
【0008】
また、上述の特許文献1の構造によると、放熱性はあるが、構造上、薄型のノートパソコンに搭載するのは困難である。
【0009】
この発明の目的は、衝撃吸収性能を低下させることなく、薄型の筐体内に収納されたHDDの放熱を行うことができる緩衝装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は記憶装置の端部を保持する記憶装置の緩衝装置において、弾性を有する金属薄板を折曲して記憶装置端部を保持する記憶装置の保持部と、該保持部の上下に配置され金属薄板を1回以上折り曲げて波型の形状に成形してなるバネ部と該バネ部の凹部に挿入する緩衝部材とからなるダンパー部と、を備えることを特徴とする。
【0011】
上記の構成であれば、波型の形状に成形してあるバネ部の凹部に緩衝部材を挿入しているために、波型で十分な緩衝機能を持たせることができる。また保持部とバネ部とが金属であるのでこれらを介して熱を伝導により外部に逃すことができる。
また、この発明は、ダンパー部の両端のうち記憶装置側でない端部に金属薄板の放熱部材接続部を取り付け、この放熱部材接続部を筐体又はフレーム等に取り付けている。
【0012】
上記の構成であれば、HDDから伝わった熱が放熱部材接続部を介して筐体に伝わる。放熱部材接続部は金属薄板で構成されているため、この部分での熱抵抗が小さい。このためHDDで発熱した熱は筐体で効率的に放熱される。
【0013】
また、この発明は前記放熱部材接続部に放熱板を面接続させている。
【0014】
上記の構成であれば、放熱部材接続部は放熱板が接続されるため熱効率が良くなり放熱されやすくなる。また、放熱部材接続部を広くすれば接続部の熱抵抗を減らすのでさらに放熱しやすくなる。
【0015】
また、この発明は、金属薄板を、ステンレス系の鋼板又は合金材料で構成している。
上記の構成であれば、ダンパー部の熱伝導率を高くし且つ弾性を大きくすることができる。
【0016】
また、この発明は、緩衝部材を、発泡ゴムもしくはウレタンゴムで構成している。
【0017】
上記の構成であれば、ダンパー部が波型であっても外部から受けた衝撃を吸収し筐体内に収納されたHDDの衝撃をやわらげることができる。
【0018】
また、この発明は、放熱板と放熱部材接続部とを、一体に成形してなる部材で構成している。
【0019】
上記の構成であれば、 全体構成が簡易なものとなる。
【0020】
また、この発明は、前記ダンパー部に開口部を設けている。
【0021】
上記の構成であれば、開口部からの対流効果によりHDDを冷却することができるため、HDDで発生した熱をさらに効率良く外部に発散できる。
【0022】
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、 図面を用いて本発明の実施形態を説明する。
【0024】
(第1の実施の形態)
第1の実施形態について図 1及び図2を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に示す記憶装置の緩衝装置(以下、単に緩衝装置と称する。)の断面図であり、図2は本実施形態に示す緩衝装置の斜視図である。1はHDDである。HDD1の両端は断面がコの字状に折曲成形されて構成される保持部2によって保持される。この保持部2は金属薄板を折曲成形することで得られる。この金属薄板は、 高い熱伝導率且つ弾性を有する材料、 本実施例では一例として厚さ0.2mm程度の薄いステンレス鋼板又は合金材料を使用した。前記保持部2の上下面にはダンパー部3が取り付けられる。このダンパー部3は金属薄板を波状に成形したバネ部3aと、さらに、このバネ部3aの凹部に配設された緩衝部材3bとからなっている。該緩衝部材3bは、 例えば吹き付け式の発泡ゴムによって形成する。ダンパー部3の下端部には金属薄板から成る放熱部材接続部4が取り付けられる。この放熱部材接続部4は、 熱容量の大きな筐体5やプリント基板(図示せず)と熱抵抗が小さい状態、例えば面接触により接続する。
【0025】
このように形成した緩衝装置は、十分な緩衝能力を持たせることができ、 筐体を介してHDD1が受ける振動や衝撃を吸収し、HDD1を振動や衝撃から守る。
【0026】
さらに、保持部2は金属薄板からなり、 又、ダンパー部3は金属薄板からなるバネ部3aを備えるため、HDD1から保持部2に熱が伝わり、さらにダンパー部3を通り、放熱部材接続部4に接続した筐体5により放熱する。なお放熱部材接続部4は板状であるために筐体5と面接触している。このため、この部分での熱抵抗が小さく、このためHDD1で発熱した熱は放熱部材接続部4を介して筐体5で効率的に放熱される。
【0027】
本実施形態においては金属薄板にはステンレス系の鋼板又は合金材料のものを用いたが、 高い熱伝導率並び弾性を有する材質であれば、他の材料でもよい。さらにバネ特性をもたせる波型部の折り曲げは、 1回以上の折り曲げがあればよく特に折り曲げ回数は限定しない。また、この実施形態においては、バネ部3aの凹部に吹き付け式の発泡ゴムからなる緩衝部材3bを形成した例を示したが、ウレタンゴム等を接着して用いることも可能である。
【0028】
(第2の実施の形態)
第2の実施形態について図3及び図4を参照しながら説明する。図3は本発明の第2の実施形態を示す緩衝装置の断面図であり、図4は、第2の実施の形態を示す緩衝装置の斜視図である。なお、第1の実施形態と同じ構造をもつものに関しては、説明を省略する。
【0029】
放熱部材接続部4は面積を広くし端部に放熱板6の端部が重なるように配置し、ビス止めなどにより接続する。ここで放熱部材接続部4は放熱板6が接続されるため熱効率が良くなり放熱されやすくなっている。また、放熱部材接続部4は図1で構成されているより広くされており、熱抵抗を減らすことで放熱しやすくなっている。
【0030】
本実施形態においては、 放熱板6にアルミ系の合金を用いたが熱伝導率の高い銅などの金属やカーボン繊維材などでも良い。また、この実施形態においては放熱部材接続部4と接続する放熱板6を用いたが、ヒートパイプなどの伝熱部材を接続する構造をとっても良い。さらに、この実施形態においては、放熱部材接続部4と放熱板6とを別部品で構成し、ビスなどで接続する構造をとったが、放熱部材接続部4と放熱板6とを同一部材で、一体に成形する構造をとっても良い。
【0031】
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態について図5及び図6を参照しながら説明する。図5は本発明の第3の実施形態を示す緩衝装置の断面図、図6は、第3の実施形態を示す緩衝装置の斜視図である。なお、第1の実施形態と同じ構造をもつものに関しては、説明を省略する。
【0032】
開口部7はダンパー部3全体の複数の箇所を、レーザ加工機によって切り抜き加工したものであり、打ち抜きによって成形してもかまわない。ここで、開口部7とバネ部3とをプレス加工機によって順次あるいは同時に成形してもかまわない。
【0033】
このような構成とすることで、開口部7の内側から外側へ向けて対流が生じるため、この対流によりHDD1を直接冷却することができる。このため、HDD1で発生した熱をさらに効率良く外部に発散できる。
【0034】
【発明の効果】
この発明によれば、ダンパー部のバネ部を波型に成形するとともに該バネ部の凹部に緩衝部材を挿入しているために、十分な緩衝装置を持たせることができる。また、記憶装置の保持部とバネ部が金属で形成されているので熱を伝導により外部に逃すことができる。また、開口を設けることで対流効果によりHDDを冷却することができるため、HDDで発生した熱をさらに効率良く外部に発散できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態を示す緩衝装置の断面図
【図2】第1の実施形態を示す緩衝装置の斜視図
【図3】第2の実施形態を示す緩衝装置の断面図
【図4】第2の実施形態を示す緩衝装置の斜視図
【図5】第3の実施形態を示す緩衝装置の断面図
【図6】第3の実施形態を示す緩衝装置の斜視図
【図7】従来の緩衝装置の断面図
【符号の説明】
1 ハードディスクドライブ(HDD)
2 保持部(薄板)
3 ダンパー部(薄板)
3a バネ部
3b 緩衝部材
4 放熱部材接続部(薄板)
5 筐体
6 放熱板
7 開口部
Claims (7)
- 記憶装置の端部を保持して外部から記憶装置に加わる振動を緩衝する記憶装置の緩衝装置において、
弾性を有する金属薄板を折曲して前記記憶装置の端部を保持する保持部と、
該保持部の上下に配置され金属薄板を1回以上折り曲げて波型の形状に成形してなるバネ部と該バネ部の凹部に挿入する緩衝部材とからなるダンパー部と、
を備えることを特徴とする記憶装置の緩衝装置。 - 前記ダンパー部の両端のうち記憶装置側でない端部を前記金属薄板からなる放熱部材接続部により筐体又はフレームに取り付けた請求項1に記載の記憶装置の緩衝装置。
- 前記放熱部材接続部に放熱板を面接続させたことを特徴とする請求項2に記載の記憶装置の緩衝装置
- 前記金属薄板は、ステンレス系の鋼板又は合金材料からなる請求項 1から3に記載の記憶装置の緩衝装置。
- 前記緩衝部材は、発泡ゴムまたはウレタンゴムからなることを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の記憶装置の緩衝装置。
- 前記放熱板と前記放熱部材接続部とは、一体に成形してなる部材であることを特徴とする、請求項3から5のいずれかに記載の記憶装置の緩衝装置。
- 前記ダンパー部に開口部を設けたことを特徴とする、請求項1から6のいずれかに記載の記憶装置の緩衝装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003128164A JP2004334959A (ja) | 2003-05-06 | 2003-05-06 | 記憶装置の緩衝装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003128164A JP2004334959A (ja) | 2003-05-06 | 2003-05-06 | 記憶装置の緩衝装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004334959A true JP2004334959A (ja) | 2004-11-25 |
Family
ID=33504416
Family Applications (1)
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JP2003128164A Pending JP2004334959A (ja) | 2003-05-06 | 2003-05-06 | 記憶装置の緩衝装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2004334959A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009272018A (ja) * | 2008-05-09 | 2009-11-19 | Fujitsu Ten Ltd | 電子装置の取付装置 |
US7710717B2 (en) | 2005-07-18 | 2010-05-04 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Buffer for disk drive and disk drive assembly having the same |
WO2016013054A1 (ja) * | 2014-07-22 | 2016-01-28 | 株式会社ウェルリサーチ | 緩衝装置 |
CN107656590A (zh) * | 2017-10-12 | 2018-02-02 | 长沙准光里电子科技有限公司 | 台式计算机用主机箱内的硬盘安装架 |
-
2003
- 2003-05-06 JP JP2003128164A patent/JP2004334959A/ja active Pending
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