JP2007073744A - 放熱構造体、電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 配置の自由度を高め、静音性を確保すると共に放熱効率を向上する。
【解決手段】 筐体9を有するPC本体1の回路基板3に設けられたCPU4に接合される第1のヒートシンク21と、筐体9に接合される第2のヒートシンク22と、第1のヒートシンク21と第2のヒートシンク22との間に挟み込まれて設けられCPU4で発生した熱を第1のヒートシンク21側から第2のヒートシンク22側に伝える弾性部材23とを備える。
【選択図】 図2
【解決手段】 筐体9を有するPC本体1の回路基板3に設けられたCPU4に接合される第1のヒートシンク21と、筐体9に接合される第2のヒートシンク22と、第1のヒートシンク21と第2のヒートシンク22との間に挟み込まれて設けられCPU4で発生した熱を第1のヒートシンク21側から第2のヒートシンク22側に伝える弾性部材23とを備える。
【選択図】 図2
Description
本発明は、例えばパーソナルコンピュータ等の電子機器において、集積回路で発生する熱を放熱するための放熱構造体、およびこの放熱構造体を備える電子機器に関する。
従来、CPU(Central Processing Unit)やLSI(Large-Scale Integrated circuit)、IC(Integrated Circuit)等の集積回路が設けられた回路基板を備える電子機器としては、例えばパーソナルコンピュータ(PC)本体が知られている。
この種のPC本体では、図13に示すように、放熱構造体として、回路基板103上に設けられたCPU104に接合されたヒートシンク111を備えている。このヒートシンク111は、複数のフィンを有しており、これらフィンによってCPU104から放熱する。
図14に示すように、従来の他の放熱構造体としては、PC本体121の内部には、電源ユニット122、光ディスクドライブ123および複数のハードディスクドライブ124と、CPU126が設けられた回路基板125と、CPU126で発生した熱を放熱する放熱構造体128と、これらを覆う筐体129とを備えている。
従来の放熱構造体128は、CPU126の熱を伝熱する複数のヒートパイプ131と、このヒートパイプ131を介して伝わった熱を放熱するヒートシンク132とを有している。ヒートパイプ131は、中空に形成された内部に液体が収容されており、回路基板125上に配置されている。ヒートパイプ131は、一端がCPU126に接合され、他端がヒートシンク132に接合されている。ヒートシンク132は、筐体129の外部に配置されており、外部に露出されたフィンを有している。そして、この放熱構造体128では、CPU126で発生した熱が、ヒートパイプ131内の液体の気化熱でヒートシンク132に伝熱され、このヒートシンク132から外部に放熱される。
また、従来の放熱構造体としては、放熱効率を高めるために、ヒートシンクに組み付けられた空冷ファンによって強制空冷する構成も開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−60144号公報
近年、各種電子機器が備えるCPUは、集積構造の高密度化や動作周波数の高速化に伴って発熱量が増大しており、ヒートシンクによる放熱効率を高めることが求められている。
しかしながら、従来の電子機器では、ヒートシンクのみで放熱効率を大きく確保するためには、ヒートシンクの放熱面を増やす必要があり、ヒートシンクが大型化し、電子機器全体の大型化を招いてしまう問題がある。
また、ヒートパイプを有する放熱構造体は、CPUやヒートシンクの配置に応じて専用の固定的なヒートパイプが必要になり、ヒートパイプやヒートシンクの配置の自由度が無く、汎用性が乏しく、更に製造コストがかさむという問題がある。さらに、ヒートパイプは、電子部品に悪影響を及ぼすおそれがある液体を内部に封入する構成であり、比較的複雑な構造で取り扱いが難しいという不都合もある。
また、ヒートシンクに組み付けられた空冷ファンを有する放熱構造体は、ファンによる風切り音や、ファンを回転駆動するモータによる騒音が発生してしまう不都合があり、静音性を図ることが求められている。
そこで、本発明は、配置の自由度が高く、静音性を確保すると共に放熱効率を向上することができる放熱構造体、電子機器を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明に係る放熱構造体は、熱伝導部材を有する電子機器の回路基板に設けられた集積回路に接合される第1のヒートシンクと、熱伝導部材に接合される第2のヒートシンクと、第1のヒートシンクと第2のヒートシンクとの間に挟み込まれて設けられ集積回路で発生した熱を第1のヒートシンク側から第2のヒートシンク側に伝える弾性部材とを備える。
以上のように構成した本発明に係る放熱構造体によれば、集積回路で発生した熱が、第1のヒートシンクに伝熱され、この第1のヒートシンクから弾性部材を介して第2のヒートシンクに伝熱され、この第2のヒートシンクから熱伝導部材に熱伝導される。このため、この放熱構造体では、集積回路で発生した熱が、第1および第2のヒートシンクによって放熱されると共に、弾性部材および熱伝導部材によっても放熱される。したがって、この放熱構造体によれば、各ヒートシンクによる放熱作用が、弾性部材および熱伝導部材の放熱作用によって補われるので、放熱効率が向上される。また、第1のヒートシンクと第2のヒートシンクとの間で弾性部材が弾性変形することで、各ヒートシンクの相対位置を容易に変化させることができるので、各ヒートシンクの配置の自由度が高められている。
また、この放熱構造体によれば、第1のヒートシンクと第2のヒートシンクとの相対位置にずれが生じていた場合に、第1のヒートシンクと第2のヒートシンクとの間で弾性部材が弾性変形することによって、第1のヒートシンクと第2のヒートシンクとの位置ずれが吸収されるので、電子機器の製造バラツキに対応し、放熱構造体の良好な組立性が確保される。さらに、放熱構造体によれば、電子機器の外部から振動や衝撃等の外力が加わった場合に、第1のヒートシンクと第2のヒートシンクとの間で弾性部材が弾性変形することで外力が減衰されるので、第1のヒートシンク、集積回路に外力が伝わることが抑えられる。
また、本発明に係る放熱構造体が備える第1のヒートシンクおよび第2のヒートシンクは、弾性部材を挟んで対向する位置に配置されているのが好ましい。第1のヒートシンクと第2のヒートシンクが対向して配置されている構成によれば、第1のヒートシンクと第2のヒートシンクとの相対位置にずれが生じていた場合に、弾性部材が弾性変形することで、第1のヒートシンクと第2のヒートシンクとの位置ずれが良好に吸収されると共に、弾性部材による弾性力で弾性部材の各端部が各ヒートシンクに良好に押圧され、各ヒートシンクと弾性部材との良好な伝熱状態が得られる。
また、本発明に係る放熱構造体は、互いに連結された複数の弾性部材を備えてもよい。この構成によれば、各弾性部材に伝わった熱が他の弾性部材に伝熱されるので、複数の弾性部材全体での伝熱作用が良好にされる。
また、本発明に係る放熱構造体は、第1および第2のヒートシンクがフィンを有し、第1のヒートシンクと第2のヒートシンクが互いに近接離間する方向に摺動可能に各フィンが組み合わされてもよい。この構成によれば、第1のヒートシンクと第2のヒートシンクは、組み合わされた各フィンによって伝熱されるので、更に良好な伝熱状態が得られる。
また、本発明に係る電子機器は、上述した本発明の放熱構造体を備える。
上述したように本発明によれば、配置の自由度を高め、静音性を確保すると共に放熱効率を向上することができる。
以下、本発明の具体的な実施形態について、図面を参照して説明する。
電子機器の一例として、ディスプレイやキーボード等と接続されて使用されるパーソナルコンピュータ(PC)本体に適用された放熱構造体を説明する。
(第1の実施形態)
図1に示すように、PC本体1は、CPU4が設けられた回路基板3と、電源ユニット6、光ディスクドライブ7および複数のハードディスクドライブ8と、これらを覆う筐体9と、CPU4で発生した熱を放熱するための放熱構造体11とを備えている。
図1に示すように、PC本体1は、CPU4が設けられた回路基板3と、電源ユニット6、光ディスクドライブ7および複数のハードディスクドライブ8と、これらを覆う筐体9と、CPU4で発生した熱を放熱するための放熱構造体11とを備えている。
回路基板3は、筐体9の一側面に対向して配置されており、図示しない各種電子部品が実装されている。
筐体9は、熱伝導率が比較的大きい金属材料によって箱状に形成された熱伝導部材である。筐体9は、放熱構造体11によってCPU4の熱が良好に伝熱され、筐体9全体に熱伝導されることで、外部に放熱する。
第1の実施形態の放熱構造体11は、回路基板3のCPU4に接合される第1のヒートシンク21と、筐体9に接合される第2のヒートシンク22と、CPU4で発生した熱を第1のヒートシンク21側から第2のヒートシンク22側に伝えるための複数の弾性部材23とを有している。
第1のヒートシンク21は、平板状に形成されたベース21aと、このベース上に立設された複数のフィン21bとを有している。第1のヒートシンク21は、ベース21aがCPU4上に接合されて固定されている。各フィン21bは、ピン状に形成されており、ベース21a上に互いに所定の間隔をあけて配置されている。
第2のヒートシンク22も、第1のヒートシンク21と同様に、平板状に形成されたベース22aと、このベース22a上に立設された複数のフィン22bとを有している。第2のヒートシンク22は、ベース22aが筐体9の内面に接合されて固定されている。各フィン22bは、ピン状に形成されており、ベース22a上に互いに所定の間隔をあけて配置されている。
また、PC本体1では、第1のヒートシンク21が接合されるCPU4の接合面と、第2のヒートシンク22が接合される筐体9の内面とが、平行に対向して配置されている。
弾性部材23は、熱伝導率が比較的大きく、かつ弾性を有する例えば燐青銅等の金属材料によって、板材が螺旋状に巻回されたコイルバネ状に形成されている。弾性部材23は、この弾性部材23の両端部に第1および第2のヒートシンク21,22の各フィン21b,22bがそれぞれ挿通されて、第1のヒートシンク21と第2のヒートシンク22との間に挟み込まれて設けられている。したがって、第1のヒートシンク21と第2のヒートシンク22は、弾性部材23を介して連結されている。なお、弾性部材23は、例えば線状材が螺旋状に巻回されて形成されてもよいことは勿論である。
また、例えば図4に示すように、弾性部材23Aの一端は、隣接する他の弾性部材23Bの一端に連結片25を介して一体に連結され、他の弾性部材23Bの他端が更に他の弾性部材23Cの一端に連結片25を介して一体に連結されて構成されてもよい。
この構成によれば、弾性部材23Aと弾性部材23Bの各一端を連結する連結片25が、各ヒートシンク21,22のベース21a,22aに当接されることによって、弾性部材23全体と各ヒートシンク21,22との当接面積が増えるので、各ヒートシンク21,22と弾性部材23との間での熱伝導量を比較的大きく確保することができる。また、この構成によれば、弾性部材23Aに伝熱された熱が、他の弾性部材23B,23Cに円滑に伝熱されるので、複数の弾性部材23全体での伝熱作用が良好にされる。
以上のように構成された放熱構造体11について、CPU4で発生した熱が放熱される状態を説明する。
放熱構造体11では、CUP4で発生した熱が、第1のヒートシンク21のベース21aに伝熱され、第1のヒートシンク21のベース21aやフィン21bから各弾性部材23を介して第2のヒートシンク22のフィン22bに伝熱される。続いて、第2のヒートシンク22に伝わった熱は、第2のヒートシンク22のベース22aから筐体9に伝熱され、筐体9全体に熱伝導される。
そして、この放熱構造体11では、第1および第2のヒートシンク21,22によって放熱されると共に、各弾性部材23および筐体9全体によっても放熱される。つまり、この放熱構造体11では、第1および第2のヒートシンク21,22による放熱作用が、各弾性部材23および筐体9全体の放熱作用によって補われる。
上述したように、放熱構造体11によれば、第1のヒートシンク21と第2のヒートシンク22とが弾性部材23で連結されて構成されることによって、放熱効率を向上することができる。そして、この放熱構造体11によれば、放熱効率が向上されることで、空冷ファンが不要になり、静音性を向上することができる。また、第1のヒートシンク21と第2のヒートシンク22との間で弾性部材23が弾性変形することで、各ヒートシンク21,22の相対位置を容易に変化させることができるので、各ヒートシンク21,22の配置の自由度が高められている。
また、この放熱構造体11によれば、第1のヒートシンク21および第2のヒートシンク22のそれぞれ位置に応じて、弾性部材23が弾性変形することで、第1のヒートシンク21と第2のヒートシンク22の対向間隔の変化や、第1のヒートシンク21と第2のヒートシンク22との相対位置のずれを良好に吸収することができる。すなわち、この放熱構造体11によれば、回路基板3上のCPU4と筐体9の内面との間の距離や、第1のヒートシンク21と第2のヒートシンク22との相対位置のバラツキが良好に吸収されるので、組立工程での作業性を向上することができる。そして、この放熱構造体11によれば、第1のヒートシンク21と第2のヒートシンク22の相対位置に生じた多少の位置のバラツキに良好に対応することができるので、上述したヒートパイプを備える従来の放熱構造体に比較して、仕様が異なる他のPC本体にもこの放熱構造体11を共通組立部品として適用することで汎用性が高められ、取り扱いが容易で設置の自由度が高いので電子機器の設計の自由度の向上が図られる。
また、この放熱構造体11によれば、外部から筐体9に振動や衝撃等の外力が加わった場合に、弾性部材23が長手方向に対して弾性変形することで外力が減衰されるので、筐体9の外部から第1のヒートシンク21側のCPU4に外力が伝わることが抑制される。
なお、上述した実施形態の放熱構造体11では、第2のヒートシンク22が筐体9の内周面に接合されて設けられる構成が採られたが、第2のヒートシンク22に伝わった熱が良好に熱伝導されて放熱される構成であれば、例えば電子機器の内部に配置されて電子機構を構成する金属製シャーシやフレーム等の他の熱伝導部材に第2のヒートシンク22が接合されて熱伝導される構成にされてもよい。
次に、他の実施形態の放熱構造体について、図面を参照して説明する。なお、他の実施形態において、便宜上、上述の実施形態と同一部材には同一符号を付する。
(第2の実施形態)
図5に示すように、第2の実施形態の放熱構造体12は、第1および第2のヒートシンク21,22のベース21a,22aに、各弾性部材23の端部を位置決めするための位置決め凹部26が設けられている。
図5に示すように、第2の実施形態の放熱構造体12は、第1および第2のヒートシンク21,22のベース21a,22aに、各弾性部材23の端部を位置決めするための位置決め凹部26が設けられている。
図6(a)に示すように、位置決め凹部26は、フィン21b,22bの外周部に、円筒状に形成されており、内周面によって弾性部材23の端部が位置決めされて支持されている。
あるいは、位置決め凹部26は、図6(b)に示すように、フィン21b,22bの外周部に位置して、内径が次第に縮径する漏斗状に形成されてもよい。この構成によれば、位置決め凹部26は、内径が徐々に変化するので、弾性部材23の外径寸法のバラツキにかかわらず、弾性部材23の端部を良好に位置決めして支持することができる。
(第3の実施形態)
図7に示すように、第3の実施形態の放熱構造体13は、第1および第2のヒートシンク21,22のベース21a,22aに、各弾性部材23の端部を位置決めするための貫通穴27が設けられている。
図7に示すように、第3の実施形態の放熱構造体13は、第1および第2のヒートシンク21,22のベース21a,22aに、各弾性部材23の端部を位置決めするための貫通穴27が設けられている。
図8(a)に示すように、貫通穴27は、フィン21b,22bの外周部に位置して、弾性部材23の外径よりやや大きい円形状に形成されている。また、各ベース21a,22aには、貫通穴27内に、フィン21b,22bが立設された支持片28が一体に形成されている。貫通穴27は、弾性部材23の一端が挿通されることで、弾性部材23を位置決めすると共に、弾性部材23の一端がCPU4や筐体の内面に当接される。
あるいは、図8(b)に示すように、貫通穴27は、フィン21b,22bが立設された位置とは異なる位置に設けられ、この貫通穴27内に、弾性部材23を支持する支持片28のみが一体に形成されてもよい。
この放熱構造体13によれば、貫通穴27によって、弾性部材23の端部が良好に位置決めされると共に、弾性部材23の両端がCPU4および筐体9の内面にそれぞれ直接当接されるので、CPU4で発生した熱を弾性部材23に効率的に伝熱させ、また弾性部材23から筐体9に伝熱させることができる。
(第4の実施形態)
上述した各実施形態では、弾性部材23がいわゆるコイルバネとして形成されたが、例えば板バネや線状バネ等の他の形状に形成されてもよい。
上述した各実施形態では、弾性部材23がいわゆるコイルバネとして形成されたが、例えば板バネや線状バネ等の他の形状に形成されてもよい。
図9および図10に示すように、第4の実施形態の放熱構造体14は、平板状に形成された複数の弾性部材33を介して、第1のヒートシンク21のフィン21bと第2のヒートシンク22のフィン22bとが連結されている。
図10に示すように、弾性部材33は、例えば燐青銅等の金属材料によって平板状に形成されており、長手方向の中央部に、略く字状に折り曲げられた折曲部33aが設けられている。また、弾性部材33の両端部は、各ヒートシンクのフィンに接合されて固定されている。すなわち、各弾性部材33は、第1のヒートシンク21と第2のヒートシンク22の相対位置に応じて、折曲部33aで容易に折り曲げられるように構成されている。また、各弾性部材33は、図9に示すように、折曲部33aで折り曲げられた際に、互いに衝突しない向きで所定の間隔をあけて配列されている。
この放熱構造体14によれば、弾性部材33の構成が簡素化されるので、製造コストの低減を図ることが可能になる。なお、弾性部材としては、上述した金属製バネに限定されるものではなく、熱伝導率が比較的大きく、かつ弾性を有する材料であれば、例えばプラスチックや、ゴム、スポンジ等の樹脂材からなるものが用いられてもよい。
(第5の実施形態)
図11および図12に示すように、第5の実施形態の放熱構造体15は、互いに近接離間する方向に摺動可能に各フィン51b,52bが組み合わせられた第1のヒートシンク51および第2のヒートシンク52を有している。
図11および図12に示すように、第5の実施形態の放熱構造体15は、互いに近接離間する方向に摺動可能に各フィン51b,52bが組み合わせられた第1のヒートシンク51および第2のヒートシンク52を有している。
第1のヒートシンク51は、平板状のベース51aと、このベース51a上に立設された複数のフィン51bとを有している。第1のヒートシンク51は、ベース51aがCPU4上に接合されて固定されている。各フィン51bは、平板状に形成されており、ベース51a上に互いに所定の間隔をあけて設けられている。また、ベース51aの中央部には、複数の弾性部材23が一列に配置される間隙が設けられている。
第2のヒートシンク52も、第1のヒートシンク51と同様に、平板状のベース52aと、このベース52a上に立設された複数のフィン52bとを有している。第2のヒートシンク52は、ベース52aが筐体9の内面に接合されて固定されている。各フィン52bは、平板状に形成されており、ベース52a上に互いに所定の間隔をあけて設けられている。
そして、第2のヒートシンク52は、各フィン52bが第1のヒートシンク51の各フィン51bに組み合わされている。この放熱構造体15では、弾性部材23が長手方向に弾性変形することに伴って、各ヒートシンク51,52が近接離間する方向に沿って各フィン51b,52bが互いに摺動される。
この放熱構造体15によれば、第1のヒートシンク51と第2のヒートシンク52とが、各フィン51b,52bの比較的大きな面積で当接するので、第1のヒートシンク51と第2のヒートシンク52との間で熱伝導を更に良好に行うことができる。また、この放熱構造体15でも、上述した各実施形態と同様に、第1のヒートシンク51のベース51aと第2のヒートシンク52のベース52aとの間に挟み込まれて設けられた各弾性部材23が弾性変形することによって、筐体9に加わった振動や衝撃等の外力が良好に減衰され、CPU4に外力が伝わることが抑えられる。また、この放熱構造体15では、弾性部材23の弾性力によって第1のヒートシンク51と第2のヒートシンク52がCPU4と筐体9の内面にそれぞれ押し付けられているので、この弾性部材23の弾性力が、第1のヒートシンク51と第2のヒートシンク52の相対位置を保つために寄与している。
なお、上述した各実施形態の放熱構造体は、CPUで発生した熱を放熱するために適用されたが、例えば、LISやIC等の他の集積回路や、ハードディスクドライブ等が発生する熱を放熱するために適用されてもよい。また、本発明は、電子機器としてPC本体に採用されたが、例えば、PC本体とほぼ同様に構成されたサーバーユニットが複数個積み重ねられてなるサーバーや、ハードディスクレコーダ等の電子機器に適用されて好適である。
また、上述した各実施形態の放熱構造体では、第1のヒートシンクが接合されるCPUの接合面と、第2のヒートシンクが接合される筐体の内面とが平行に対向して配置されたが、必要に応じて、第1のヒートシンクが接合されるCPUの接合面に対して、第2のヒートシンクが接合される接合面が垂直に配置されて、弾性部材が長手方向の中途部で湾曲されるように構成されてもよい。
また、図しないが、上述した実施形態の電子機器では、一組のヒートシンクを備える構成が採られたが、必要に応じてさらに他のヒートシンクが設けられてもよく、第1のヒートシンクから、筐体の内面の異なる位置に配置された複数のヒートシンクに熱伝達されるように構成されてもよく、放熱効率を更に向上することができる。
上述した各実施形態では、第1および第2のヒートシンクが同一形状に形成されたが、必要に応じて、各ヒートシンクが異なる形状に形成されてもよく、また上述の各実施形態の構成が組み合わされて用いられてもよい。
1 PC本体
3 回路基板
4 CPU
9 筐体
11 放熱構造体
21 第1のヒートシンク
22 第2のヒートシンク
23 弾性部材
3 回路基板
4 CPU
9 筐体
11 放熱構造体
21 第1のヒートシンク
22 第2のヒートシンク
23 弾性部材
Claims (10)
- 熱伝導部材を有する電子機器の回路基板に設けられた集積回路に接合される第1のヒートシンクと、
前記熱伝導部材に接合される第2のヒートシンクと、
前記第1のヒートシンクと前記第2のヒートシンクとの間に挟み込まれて設けられ前記集積回路で発生した熱を前記第1のヒートシンク側から前記第2のヒートシンク側に伝える弾性部材と
を備えることを特徴とする放熱構造体。 - 前記第1のヒートシンクおよび前記第2のヒートシンクは、前記弾性部材を挟んで対向する位置に配置されている請求項1に記載の放熱構造体。
- 前記第1および第2のヒートシンクは、フィンを有し、
前記弾性部材は、前記第1および第2のヒートシンクの前記各フィンに跨って設けられている請求項1または2に記載の放熱構造体。 - 前記熱伝導部材は金属製の筐体である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の放熱構造体。
- 前記弾性部材はコイル状に形成されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の放熱構造体。
- 互いに連結された複数の前記弾性部材を備える請求項1ないし5のいずれか1項に記載の放熱構造体。
- 前記第1および第2のヒートシンクの少なくとも一方には、前記弾性部材を位置決めするための凹部が設けられている請求項1ないし6のいずれか1項に記載の放熱構造体。
- 前記第1のヒートシンクおよび第2のヒートシンクの少なくとも一方には、前記弾性部材の一端が挿通される貫通穴が設けられている請求項1ないし6のいずれか1項に記載の放熱構造体。
- 前記第1および第2のヒートシンクは、フィンを有し、前記第1のヒートシンクと前記第2のヒートシンクが互いに近接離間する方向に摺動可能に前記各フィンが組み合わされている請求項1ないし8のいずれか1項に記載の放熱構造体。
- 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の放熱構造体を備える電子機器。
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