JP2004333911A - 電気光学装置の駆動方法、電気光学装置および電子機器 - Google Patents

電気光学装置の駆動方法、電気光学装置および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】データ線駆動系に複数の電圧値を供給するライン数の削減を図る。
【解決手段】K個の電圧値のうちのM(2≦M<K)個の電圧値で構成された第1のグループの中から、表示すべき階調に応じた電圧値を選択するとともに、第1のフィールドFLD1において、選択された電圧値相当のデータを画素に供給する。また、K個の電圧値のうちのN(2≦N<K)個の電圧値で構成され、第1のグループとは異なる電圧値を含む第2のグループの中から、表示すべき階調に応じた電圧値を選択するとともに、第2のフィールドFLD2において、選択された電圧値相当のデータを画素に供給する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気光学装置、電気光学装置の駆動方法および電子機器に係り、特に、電圧変調と時間軸変調とを併用した階調制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電圧変調方式および時間軸変調方式の双方のメリットを生かすべく、これらを併用した階調(中間調)制御が提案されている。例えば、特許文献1には、アクティブマトリクス型の電気光学装置において、階調データに応じて、電圧パルスの幅と高さとを可変に設定し、それを画素に供給する技術が開示されている。また、特許文献2には、時間軸変調方式の一種であるサブフィールド駆動において、画素をオン状態に設定するオン電圧を2種類以上設け、オン電圧のレベルを可変に設定することによって、各サブフィールドを重み付けする技術が開示されている。さらに、特許文献3,4には、パッシブマトリクス型の電気光学装置に関して、電圧変調とパルス幅変調とを組み合わせたFRC(Flame Rate Control)方式が開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−100629号公報
【特許文献2】
特開2001−100700号公報
【特許文献3】
特開平7−225566号公報
【特許文献4】
特開10−268836号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の技術では、階調数の増大に伴い、データ線駆動系に基準電圧を供給する電圧ラインの本数が増えてしまうという問題がある。電圧変調を併用した階調制御において、値の異なるK(Kは3以上の自然数)個の電圧値(レベル値)が必要な場合、K個の電圧値が電圧生成回路において生成される。そして、生成されたK個の電圧値は、電圧値の個数相当のK本の電圧ラインを介して、データ線駆動系に同時に供給される。電圧ラインの本数は、多階調化に伴い、必要な電圧値の数が増えるほど多くなる。このようなライン数の増大は、データ線駆動系の回路規模の増大を招き、ドライバIC等の小型化を阻害することになる。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、データ線駆動系に複数のレベル値を供給するライン数の削減を図ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するために、第1の発明は、所定の期間を分割することによって規定される複数のサブ期間と、値の異なる(K≧3)個のレベル値とを用いて、画素の階調表示を行う電気光学装置の駆動方法を提供する。この駆動方法は、K個のレベル値のうちのM(2≦M<K)個のレベル値で構成された第1のグループの中から、表示すべき階調に応じたレベル値を選択するとともに、第1のサブ期間において、選択されたレベル値相当のデータを画素に供給する第1のステップと、K個のレベル値のうちのN(2≦N<K)個のレベル値で構成され、第1のグループとは異なるレベル値を含む第2のグループの中から、表示すべき階調に応じたレベル値を選択するとともに、第1のサブ期間とは異なる第2のサブ期間において、選択されたレベル値相当のデータを画素に供給する第2のステップとを有する。
【0007】
ここで、第1の発明において、第1のサブ期間および第2のサブ期間の切り替えと同期して、第1のグループと第2のグループとを時分割で切り替える第3のステップをさらに設けることが好ましい。
【0008】
また、第1の発明において、第1のステップおよび第2のステップは、第1のサブ期間で選択されたレベル値と第2のサブ期間で選択されたレベル値との変化量が、所定のステップレベル以下になるように、レベル値を選択することが好ましい。
【0009】
第2の発明は、画素の階調表示を行うのに必要な、値の異なるK(K≧3)個のレベル値を生成する第1のステップと、K個のレベル値のうちのM(2≦M<K)個のレベル値で構成された第1のグループと、K個のレベル値のうちのN(2≦N<K)個のレベル値で構成され、第1のグループとは異なるレベル値を含む第2のグループとを時分割で切り替えながら複数のラインに供給する第2のステップと、複数のラインに第1のグループが供給されている場合、第1のグループの中から表示すべき階調に応じたレベル値を選択し、この選択されたレベル値相当のデータをデータ線に出力する第3のステップと、複数のラインに第2のグループが供給されている場合、第2のグループの中から表示すべき階調に応じたレベル値を選択し、この選択されたレベル値相当のデータをデータ線に出力する第4のステップとを有する電気光学装置の駆動方法を提供する。
【0010】
ここで、第2の発明において、ラインの本数は、Kよりも少なく、MまたはNのうちの大きい方の数相当であることが好ましい。
【0011】
また、第2の発明において、所定の期間を分割することによって規定される複数のサブ期間を用いて、画素の階調表示を行う場合、第1のグループと第2のグループとの切り替えは、サブ期間の切り替えと同期して行われることが好ましい。
【0012】
第3の発明は、所定の期間を分割することによって規定される複数のサブ期間と、値の異なるK(K≧3)個の電圧値とを用いて、画素の階調表示を行う電気光学装置を提供する。この電気光学装置は、複数の走査線と、複数のデータ線と、走査線とデータ線との交差に対応して、それぞれが設けられた複数の画素と、走査線に走査信号を出力することにより、データの書込対象となる画素に対応する走査線を選択する走査線駆動回路と、走査線駆動回路と協働するデータ線駆動回路とを有する。データ線駆動回路は、第1のグループの中から表示すべき階調に応じた電圧値を選択し、第1のサブ期間において、選択された電圧値相当のデータを書込対象となる画素に対応するデータ線に出力する。また、データ線駆動回路は、第2のグループの中から表示すべき階調に応じた電圧値を選択し、第1のサブ期間とは異なる第2のサブ期間において、選択された電圧値相当のデータを書込対象となる画素に対応するデータ線に出力する。第1のグループは、K個の電圧値のうちのM(2≦M<K)個の電圧値で構成されている。第2のグループは、K個の電圧値のうちのN(2≦N<K)個の電圧値で構成され、第1のグループとは異なる電圧値を含む。
【0013】
ここで、第3の発明において、K個の電圧値を生成する電圧生成回路をさらに有していてもよい。この電圧生成回路は、第1のグループと第2のグループとを時分割で切り替えながら、データ線駆動回路に出力する。
【0014】
また、第3の発明において、電圧生成回路は、第1の抵抗群と、第2の抵抗群と、時分割スイッチ部とを有していることが好ましい。第1の抵抗群は、直列接続された複数の抵抗を有し、これらの抵抗の抵抗分割によって、第1のグループを生成する、第2の抵抗群は、直列接続された複数の抵抗を有し、これらの抵抗の抵抗分割によって、第2のグループを生成する。時分割スイッチ部は、第1の抵抗群によって生成された第1のグループと、第2の抵抗群によって生成された第2のグループとを時分割で切り替える。この時分割スイッチ部は、第1のサブ期間および第2のサブ期間の切り替えと同期して、第1のグループと第2のグループとの切り替えを行うことが望ましい。
【0015】
第3の発明において、電圧生成回路は、第1のグループおよび第2のグループとして、正極電圧を生成する正極回路系と、第1のグループおよび第2のグループとして、負極電圧を生成する負極回路系と、正極回路系によって生成された正極電圧、または、負極回路系によって生成された負極電圧のいずれかを選択する極性切替回路とを有することが好ましい。この場合、正極回路系および負極回路系は、第1の抵抗群と、第2の抵抗群と、時分割スイッチ部とをそれぞれ有する。
【0016】
第3の発明において、第1のサブ期間で選択されたレベル値と第2のサブ期間で選択されたレベル値との変化量が、所定のステップレベル以下であることが好ましい。
【0017】
第4の発明は、複数の電圧ラインと、値の異なるK(K≧3)個の電圧値を生成する電圧生成回路と、データ線駆動回路とを有する電気光学装置を提供する。ここで、電圧生成回路は、K個の電圧値のうちのM(2≦M<K)個の電圧値で構成された第1のグループと、K個の電圧値のうちのN(2≦N<K)個の電圧値で構成され、第1のグループとは異なる電圧値を含む第2のグループとを時分割で切り替えながら複数の電圧ラインに供給する。また、データ線駆動回路は、複数の電圧ラインに第1のグループが供給されている場合、第1のグループの中から表示すべき階調に応じた電圧値を選択し、この選択された電圧値相当のデータをデータ線に出力する。それとともに、データ線駆動回路は、複数の電圧ラインに第2のグループが供給されている場合、第2のグループの中から表示すべき階調に応じた電圧値を選択し、この選択された電圧値相当のデータをデータ線に出力する。
【0018】
ここで、第4の発明において、電圧ラインの本数は、Kよりも少なく、MまたはNのうちの大きい方の個相当であることが好ましい。
【0019】
また、第4の発明において、所定の期間を分割することによって規定される複数のサブ期間を用いて、画素の階調表示を行う場合、電圧生成回路は、第1のグループと第2のグループとの切り替えを、サブ期間の切り替えと同期して行うことが好ましい。
【0020】
第5の発明は、上記第3または第4の発明に係る電気光学装置を実装した電子機器を提供する。
【0021】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
電気光学装置の具体的な説明に先立ち、図1を参照しつつ、本実施形態に係る階調制御の概要について説明する。画素の表示階調を規定する階調データは、一例として、D0〜D5の6ビットで構成される64階調データである。所定の期間(1フレーム(1F))は、サブ期間に相当する2つのフィールドFLD1,FLD2に分割されている。表示すべき階調との関係において、フィールドFLD1,FLD2は、1:1の重み付けを与える長さ(表示期間)、すなわち、等間隔に設定されている。画素内の電気光学素子として液晶素子を用いる場合、画素へのデータ供給は、電圧レベルで行われる。また、液晶の寿命向上を図るべく、電圧極性を所定の期間(例えば1フレーム)毎にレベル反転させる交流駆動が行われる。
【0022】
それぞれのフィールドFLDにおける画素への供給データは、予め設定された複数のレベル値の中から、いずれか1つが設定される。データを電圧レベルで設定する場合、レベル値も電圧値で設定される。図2に示すように、設定可能なレベル値として、値の異なる34個の離散的な電圧値V0〜V33が用意されている。これらの電圧値V0〜V33は、ノーマリブラックモードで動作する液晶の光学的特性(相対透過率(または相対反射率))の変化が実質的に等間隔になるように設定されている。相対透過率は、透過光量の最低値を0%、その最高値を100%として正規化したものである。実効電圧が閾値電圧Vth1よりも低い領域では透過率が0%となる。したがって、完全なオフ電圧である電圧値V0は、閾値電圧Vth1よりも低い値に設定されている。ただし、階調特性の観点より、電圧値V0は、隣りの電圧値V1との電圧変化量がなるべく小さくなるように設定することが好ましい。また、実効電圧が飽和電圧Vth2よりも高い領域では透過率が100%となる。したがって、完全なオン電圧である電圧値V33は、飽和電圧Vth2よりも高い値に設定されている。ただし、電圧値V33についても、隣りの電圧値V32との電圧変化量がなるべく小さくなるように設定することが好ましい。一方、閾値電圧Vth1以上で飽和電圧Vth2以下の領域では、実効電圧の増加に伴い、透過率が非線形的に増加する。そこで、中間的な電圧値V1〜V32に関しては、電圧Vth1,Vth2間において、透過率の変化が実質的に等間隔になるように設定されている。ただし、これらを透過率が非線形に変化するように設定することも可能である。これにより、レベル値(電圧値)の設定の仕方によって各種の液晶に柔軟に対応できる。
【0023】
図3は、本実施形態に係るフィールドFLD1,FLD2の電圧設定表である。フィールドFLD1,FLD2の設定電圧には規則性があり、データ(階調値)の下3桁のビット(D2D1D0)によって規定されるパターン(表1参照)の繰り返しである(i=0,2,3,・・・,7)。
Figure 2004333911
【0024】
それぞれのフィールドFLDにおける電圧値Vは、階調データD0〜D5より一義的に特定される。そのため、2つのフィールドFLD1,FLD2で構成される1フレーム全体でみた場合、電圧値V0〜V33の中から選択された2つの電圧値Vの組み合わせも、データD0〜D5により一義的に特定される。本実施形態では、フィールドFLD1,FLD2の重み付けが同一なので、画素の表示階調は電圧値Vの組み合わせのみによって決定され、電圧値Vの設定順序は関係しない。例えば、データ(D5D4D3D2D1D0)が”000011”の場合、第1のフィールドFLD1ではV1、第2のフィールドFLD2ではV2がそれぞれ設定される。これにより、1フレーム期間に占める2つの電圧値V1,V2の設定時間の割合(デューティ比)が特定され、その時間密度に応じた実効電圧で画素の階調表示が行われる。なお、フィールドFLDの分割数や電圧値Vの設定数は、表示すべき階調数に応じて適宜設定されるべきものであるが、後者については、電圧変調を併用した階調制御を行う関係上、値の異なる3つ以上の電圧値Vを設定しておく必要がある。
【0025】
本階調制御の特徴は、電圧値V0〜V33のうちの一部で構成されるグループ(電圧値群)をフィールドFLD1,FLD2毎に設定し、このグループに基づいて、フィールドFLDの電圧値Vを設定する点にある。換言すれば、1フレーム全体では電圧値V0〜V33が選択され得るものの、フィールド単位で見た場合には、その選択対象がグループ内のものに限定される。具体的には、電圧値V0〜V33は、フィールドFLDの個数相当、すなわち、下表に示すように2つのグループに分類されている。
Figure 2004333911
【0026】
第1のフィールドFLD1では、第1のグループに属する18個の電圧値Vg1のいずれかが、表示すべき階調に応じて選択的に設定される。また、第2のフィールドFLD2では、第2のグループに属する17個の電圧値Vg2のうちのいずれかが、表示すべき階調に応じて選択的に設定される。なお、(V0,V4,V8,V12,V16,V20,V24,V28,V32)の9個の電圧値(以下「重複電圧値Vcmn」と呼ぶ)については、重複分類、すなわち、第1および第2のグループの双方に属している。また、(V3,V7,V11,V15,V19,V23,V27,V31)の8個の電圧値については本実施形態では使用しないため、画素の階調表示を行うために用いられる電圧値Vの個数Kは合計26個になる。
【0027】
電圧値Vのグルーピングは、下記の規則に従う限り任意に設定可能であり、電圧値Vの重複分類を行うか否かも任意である。詳細については後述するが、あるフィールドFLDにおける選択対象を1つのグループ内のものに限定する理由は、データ線駆動系に電圧を供給する電圧ラインの本数の削減を図るためである。
【0028】
(グルーピング規則)
・第1のグループはK個のレベル値のうちのM(2≦M<K)個のレベル値(電圧値)で構成されていること
本実施形態では、K=26、M=18であるから本条件を満たしている。
・第2のグループは、K個のレベル値のうちのN(2≦N<K)個のレベル値で構成されており、かつ、第1のグループとは異なるレベル値を含むこと
本実施形態では、N=17であり、(V2,V6,V10,V14,V18,V22,V26,V30)は第2のグループ固有の電圧値であるから本条件を満たしている。
【0029】
また、本階調制御では、互いに隣接したフィールドFLD1,FLD2間における電圧値Vの変化量(ステップレベル)がなるべく小さくなるように、電圧値Vを設定している。これは、電圧変化量の大小に起因した階調ずれ、階調反転または潰れ等を防ぐためである。ここで、「ステップレベル」とは、離散的な電圧値V0〜V33におけるステップ的な間隔をいう。例えば、互いに隣り合った電圧値(例えばV0,V1)のステップレベルは「1」であり、1つ飛ばしの電圧値(例えばV0,V2)のステップレベルは「2」である。本実施形態では、隣接フィールドFLD1,FLD2間の電圧変化量が「4ステップレベル」以下になるように、電圧値Vを設定している。図3の電圧設定表より、すべての階調値において、隣接フィールド間の電圧変化量が4ステップレベル以下になっていることが分かる。なお、図2に示したように、電圧値V0〜V33の隣接間隔を相違させている関係上、例えば、V0−V1間とV1−V2間とでは、電圧差の値自体は相違するものの、ステップレベルで捉えると、どちらも同じ「1」になる点に留意されたい。なお、ステップレベルは階調性を乱さない範囲で設定すればよく、電圧レベル数の約1/2以下のステップ数が好ましい。更に好ましくは、約1/8以下に設定することで画質が向上する。
【0030】
図4は、本実施形態に係る電気光学装置のブロック構成図である。表示部1は、例えば、TFT(薄膜トランジスタ)等のスイッチング素子によって液晶素子を駆動するアクティブマトリクス型の表示パネルである。この表示部1には、mドット×nライン分の画素2がマトリクス状(二次元平面的)に並んでいる。また、表示部1には、それぞれが行方向(X方向)に延在しているn本の走査線Y1〜Ynと、それぞれが列方向(Y方向)に延在しているm本のデータ線X1〜Xmとが設けられており、これらの交差に対応して画素2が配置されている。
【0031】
図5は、液晶を用いた画素2の等価回路図である。1つの画素2は、スイッチング素子であるスイッチングトランジスタ21、印加電圧によって透過率が変化する液晶素子22、および、キャパシタ23によって構成されている。スイッチングトランジスタ21のソースは、1本のデータ線Xに接続されているとともに、そのゲートは、ある走査信号Gが供給された1本の走査線Yに接続されている。同一の画素列上に位置する複数の画素2に関して、それぞれのスイッチングトランジスタ21のソースは、データ線Xに共通接続されている。また、同一の画素行上に位置する複数の画素2に関して、それぞれのスイッチングトランジスタ21のゲートは、走査線Yに共通接続されている。スイッチングトランジスタ21のドレインは、並列に設けられた液晶素子22とキャパシタ23とに共通接続されている。液晶素子22は、画素電極24と、対向電極25と、これらの電極24,25間に挟持された液晶層とによって構成されている。画素電極24とキャパシタ23の一方の電極とには、スイッチングトランジスタ21を介して、データ線Xよりデータ電圧Vdata(データ信号d)が印加される。また、対向電極25とキャパシタ23の他方の電極とには、駆動電圧LCOMが印加されている。各フィールドFLD1,FLD2のデータ書込期間において、画素2にデータが電圧レベルで供給されると、液晶素子22とキャパシタ23とが充放電される。これにより、画素電極24と対向電極25との間の電位差に応じて、液晶層の透過率が設定され、画素2の階調表示が行われる。
【0032】
タイミング信号生成回路5には、図示しない上位装置より入力される垂直同期信号Vs、水平同期信号Hsおよびドットクロック信号DCLKといった外部信号に基づいて、走査線駆動回路3、データ線駆動回路4、データ変換回路7および電圧生成回路8を同期制御する。この同期制御の下、走査線駆動回路3およびデータ線駆動回路4は、互いに協働して表示部1の表示制御を行う。
【0033】
発振回路6は、読み出しタイミングの基本クロックRCLKを生成し、これをタイミング信号生成回路5に供給する。タイミング信号生成回路5は、外部信号Vs,Hs,DCLKに基づいて、極性指示信号POL、駆動電圧LCOM、スタートパルスDY、クロック信号CLY、ラッチパルスLP、クロック信号CLX、スタート信号ST、フィールド信号SF等を含む各種の内部信号を生成する。これらの内部信号のいくつかに関する波形を図10に示す。ここで、極性指示信号POLは、液晶の交流駆動を行う際の電圧極性を指示する信号であり、本実施形態では1フレーム毎にレベルが反転する。駆動電圧LCOMは、表示部1の対向基板に形成された対向電極25に印加される電圧であり、本実施形態では0[V]に設定されている。なお、走査信号G1,G2,G3,…,Gnが立ち下がるときに、画素電圧がその影響で若干低い方にシフトする場合は、駆動電圧LCOMをマイナス側に設定することで、液晶に直流成分が印加されないようにしてもよい。スタートパルスDYは、各フィールドFLDの開始タイミングに出力されるパルス信号であり、このパルスDYによって、各フィールドFLDの切り替わりが制御される。クロック信号CLYは、走査側(Y側)における水平走査期間(1H)を規定する信号である。ラッチパルスLPは、水平走査期間の最初に出力されるパルス信号であって、クロック信号CLYのレベル遷移時、すなわち、立ち上がり時および立ち下がり時に出力される。クロック信号CLXは、画素2へのデータ書込用のドットクロック信号である。スタート信号STは、1画素行分のデータの取り込み開始タイミングを規定するタイミング信号である。フィールド信号SFは、スタートパルスDYの立ち上がり数をカウントすることにより、フィールドFLD1,FLD2の番号を特定するとともに、その開始タイミングを規定する信号である。
【0034】
走査線駆動回路3は、シフトレジスタ、出力回路等を主体に構成されている。この駆動回路3は、各フィールドFLDの最初に供給されるスタートパルスDYを、クロック信号CLYにしたがって転送し、各走査線Y1〜Ynに対して、走査信号G1,G2,G3,…,Gnを順次排他的にHレベルに設定する(図10参照)。これにより、所定の期間において、所定の順序で(一般的には最上から最下に向かって)、1走査線分の画素行が順番に選択される線順次走査が行われる。
【0035】
データ変換回路7は、入力された6ビットの階調データD0〜D5を変換して、フィールドFLD毎の電圧値Vを規定するフィールドデータDsをデータ線駆動回路4に出力する。図6は、データ変換回路7のブロック構成図である。データ変換回路7は、フレームメモリ71、メモリ制御回路72および変換部73で構成されている。フレームメモリ71は、表示部1の解像度に相当するm×nビットのメモリ空間を少なくとも有し、上位装置から入力される階調データD0〜D5をフレーム単位で格納・保持する。メモリ制御回路72は、書き込み系の信号Vs,Hs,DCLKに基づいて、フレームメモリ71へのデータの書き込みを制御する。具体的には、2つの同期信号Vs,Hsによる制御下において、ドットクロック信号DCLKがカウントアップされ、そのカウント値に応じたアドレスに階調データD0〜D5が順次格納されていく。このカウント値は次の垂直同期信号Vsが入力されるタイミング毎にリセットされ、新たなカウントアップが開始される。また、メモリ制御回路72は、読み出し系の信号DY,LP,CLXに基づいて、フレームメモリ71からのデータの読み出しを制御する。具体的には、2つのパルスDY,LPによる制御下において、クロック信号CLXがカウントアップされ、そのカウント値に応じたアドレスより、階調データD0〜D5が順次読み出されていく。フレームメモリ71より読み出された階調データD0〜D5は、変換部73にシリアルに転送される。変換部73には、図3に示した電圧設定表がテーブルとして記憶されており、このテーブルを参照することにより、階調データD0〜D5に対応する電圧値Vの組み合わせが決定される。そして、変換部73は、フィールド信号SFによって指示されるフィールドFLDの順番で、決定された電圧値Vを特定するフィールドデータDsを、フィールドFLD毎にシリアルに出力する。
【0036】
データ線駆動回路4は、1水平走査期間(1H)で、今回データを書き込む画素行に対する5ビットのフィールドデータDsの一斉出力と、次の水平走査期間でデータを書き込む画素行に関するフィールドデータDsの点順次的なラッチとを並行して行う。図7は、データ線駆動回路4のブロック構成図である。このデータ線駆動回路4は、Xシフトレジスタ41、第1のラッチ回路42、第2のラッチ回路43、デコーダ44および電圧選択部45およびアンプ46で構成されている。Xシフトレジスタ41は、水平走査期間の最初に供給されるスタート信号STをクロック信号CLXにしたがって転送し、ラッチ信号S1,S2,S3,…,Smとして順次排他的に供給する。第1のラッチ回路42は、ラッチ信号S1,S2,S3,…,Smの立ち下がり時において、シリアルデータとして供給されたm個のフィールドデータDsを順次ラッチする。第2のラッチ回路43は、第1のラッチ回路42によりラッチされたフィールドデータDsをラッチパルスLPの立ち下がり時(次の水平走査期間)においてラッチし、デコーダ44にパラレルに出力する。デコーダ44は、第2のラッチ回路43からのフィールドデータDsに基づいて、表示すべき階調に応じた電圧値Vを選択する選択信号SEL0〜SEL17を生成し、電圧選択部45に出力する。そして、電圧選択部45によって選択された電圧値V(D/A変換されたアナログデータ)は、アンプ46において増幅された後、電圧レベルのデータ信号d1,d2,d3,…,dmとして、それぞれのデータ線X1〜Xmに一斉に出力される。
【0037】
なお、データ線駆動回路4に対してフレームメモリ等から直接データを線順次的に入力する構成でも本発明を適用できるが、その場合においても本発明の主眼とする部分の動作は同様であるから、ここでの説明を省略する。この場合には、データ線駆動回路4にXシフトレジスタ41を設ける必要がなくなる。
【0038】
電圧選択部45は、データ線X毎に設けられた複数の電圧選択回路45’で構成されている。図8は、あるデータ線Xに対応する1つの電圧選択回路45’の構成図である。この電圧選択回路45’は、電圧ラインVL0〜VL17の本数に相当する18個のアナログスイッチで構成されたスイッチ群45aを有する。それぞれのアナログスイッチの一端は、電圧生成回路8に接続された18本の電圧ラインVL0〜VL17のいずれかに接続されているとともに、その他端は、電圧選択回路45’の出力端Sに共通接続されている。スイッチ群45aは、選択信号SEL0〜SEL17のレベルに応じて、いずれかのスイッチが択一的にオンし、電圧ラインVL0〜VL17に供給された基準電圧のいずれかを出力する。
【0039】
電圧生成回路8は、K(=26)個の電圧値を生成するとともに、M(=18)個の電圧値を含む第1のグループと、N(=17)個の電圧値を含む第2のグループとを時分割で切り替えながら、電圧ラインVL0〜VL17に出力する。この切り替えは、フィールド信号SFに基づいて行われるフィールドFLDの切り替えと同期している。電圧生成回路8は、第1のフィールドFLD1時には、第1のグループに属する電圧値Vg1を出力し、第2のフィールドFLD2時には、第2のグループに属する電圧値Vg2を出力する。
【0040】
図9は、電圧生成回路8のブロック構成図である。この電圧生成回路8は、正極回路系81、負極回路系82および極性切替回路83で構成されている。前段の正極回路系81は、第1の抵抗群81a、第2の抵抗群81bおよび時分割スイッチ部81cを有する。抵抗群81a、抵抗群81bのそれぞれは、2つの固定電圧+Vbase,Vssの間に複数の抵抗を直列接続したものである。第1の抵抗群81aの抵抗分割によって、第1のグループに属する正極の電圧値+Vg1が生成される。また、第2の抵抗群81bの抵抗分割によって、第2のグループに属する正極の電圧値+Vg2が生成される。これらの抵抗群81a,81bにおける各ノードのうち、上述した9個の重複電圧値Vcmnを発生するノードn0,n4,・・・,n28,n32については互いに接続されている。重複電圧値Vcmnは、時分割スイッチ部81cを経ることなく後段の極性切替回路83に直接出力されるが、それ以外の電圧値Vは、時分割スイッチ部81cを経て、極性切替回路83に選択的に出力される。なお、ノイズの影響による電圧値Vの変動を抑制すべく、重複電圧値Vcmnを発生するノード間には、抵抗と並列にキャパシタCが設けられている。
【0041】
時分割スイッチ部81cは、フィールド信号SFに基づいて、第1のグループに属する電圧値+Vg1と、第2のグループに属する電圧値+Vg2とを時分割で切り替えながら、後段の極性切替回路83に出力する。具体的には、このスイッチ部81cは、複数のスイッチ要素で構成されており、それぞれのスイッチ要素は、第1のグループの電圧値+Vg1を伝送するnチャネル型トランジスタと、第2のグループの電圧値+Vg2を伝送するpチャネル型トランジスタとを有する。フィールド信号SFによって第1のフィールドFLD1が指示されている場合(SF=Hレベル)、nチャネル型トランジスタがオンして、第1のグループに属する電圧値+Vg1が極性切替回路83に出力される。これに対して、第2のフィールドFLD2の指示時には(SF=Lレベル)、pチャネル型トランジスタがオンして、第2のグループに属する電圧値+Vg2が出力される。
【0042】
一方、負極回路系82は、負極の固定電圧−Vbaseが供給されている点を除けば、正極回路系81と同様の回路構成になっている。負極回路系82は、第1のグループに属する負極の電圧値−Vg1と、第2のグループに属する負極の電圧値−Vg2とを時分割で切り替えながら、後段の極性切替回路83に出力する。
【0043】
極性切替回路83は、極性指示信号POLに基づいて、正極回路系81からの正極の電圧値+V(=+Vg1,+Vg2)、または、負極回路系82からの負極の電圧値−V(=−Vg1,−Vg2)の一方を選択し、電圧ラインVL0〜VL17に供給する。具体的には、この極性切替回路83は、複数のスイッチ要素で構成されており、それぞれのスイッチ要素は、正極の電圧値+Vを伝送するpチャネル型トランジスタと、負極の電圧値−Vを伝送するnチャネル型トランジスタとを有する。極性指示信号POLがLレベルの場合、pチャネル型トランジスタがオンして、正極の電圧値+Vが電圧ラインVL0〜VL17に出力される。これに対して、極性指示信号POLがHレベルの場合、nチャネル型トランジスタがオンして、負極の電圧値−Vが電圧ラインVL0〜VL17に出力される。
【0044】
つぎに、図10に示すタイミングチャートを参照しながら、線順次走査による表示部1の表示制御について説明する。まず、極性指示信号POLがLレベルになる1フレーム(1F)において、第1のフィールドFLD1の開始を指示するスタートパルスDYが走査線駆動回路3に供給される。これを受けて、走査線駆動回路3は、クロック信号CLYに応じたデータ転送を行い、走査信号G1,G2,G3,…,Gnをこの順序で排他的にHレベルに設定する。これにより、図4の上から下に向かって走査線Y1〜Ynが順次選択される。
【0045】
走査信号G1,G2,G3,…,Gnは、それぞれクロック信号CLYの半周期に相当するパルス幅を有する。最上の走査線Y1に出力される走査信号G1は、スタートパルスDYが供給された後、クロック信号CLYが最初に立ち上がってから、少なくともクロック信号CLYの半周期だけ遅延して出力される。したがって、スタートパルスDYが供給されてから、走査信号G1が出力されるまでに、データ線駆動回路4にラッチパルスLPの1ショット(G0)が供給される。これを受けて、データ線駆動回路4は、1水平走査期間において、クロック信号CLXに応じたデータ転送を行い、ラッチ信号S1,S2,S3,…,Smを順次排他的に出力する。なお、ラッチ信号S1,S2,S3,…,Smは、それぞれクロック信号CLXの半周期に相当するパルス幅を有する。
【0046】
図7に示した第1のラッチ回路42は、ラッチ信号S1の立ち下がりタイミングにおいて、最上の走査線Y1と最左のデータ線X1との交差に対応する画素2へのフィールドデータ信号Dsをラッチする。つぎに、ラッチ信号S2の立ち下がりタイミングにおいて、最上の走査線Y1と左から2番目のデータ線X2との交差に対応する画素2へのフィールドデータDsがラッチされる。それ以降も同様であり、ラッチ信号Sの立ち下がりタイミングにおいて、走査線Y1とデータ線Xとの交差に対応する画素2へのフィールドデータDsが順次ラッチされていく。これにより、最上の走査線Y1に対応する画素行分(m個)のフィールドデータDsが、第1のラッチ回路42により点順次的にラッチされる。
【0047】
つぎに、クロック信号CLYが立ち下がると、走査信号G1がHレベルになり、最上の走査線Y1が選択される。これにより、この走査線Y1に対応する最上の画素行に関して、すべてのスイッチングトランジスタ21が同時にオンする。一方、このクロック信号CLYの立ち下がりと同期して、次のラッチパルスLPが出力される。このラッチパルスLPの立ち下がりタイミングにおいて、第2のラッチ回路43は、第1のラッチ回路42によって点順次的にラッチされたm個のフィールドデータDsを、デコーダ44に一斉に出力する。また、このタイミングにおいて、デコーダ44は、m個のフィールドデータDsから選択信号SEL0〜SEL17のセットをm個を生成し、それぞれを対応する電圧選択回路45’に一斉に出力する。
【0048】
第1のフィールドFLD1時には、電圧ラインVL0〜VL17に第1のグループに属する電圧値Vg1が供給されている。したがって、それぞれの電圧選択回路45’は、選択信号SEL0〜SEL17に応じて、第1のグループに属する電圧値Vg1の中からいずれかの電圧値Vを選択し、これをデータ信号dとして、対応するデータ線Xに出力する。これにより、最上の画素行におけるオン状態のスイッチングトランジスタ21を介して、その後段に接続された液晶素子22およびキャパシタ23に、データとしての電圧値Vが印加・保持される(データの書き込み)。
【0049】
以上のような動作は、走査線駆動回路3によって最下の走査線Ynが選択されるまで、線順次的に繰り返され、最下の走査線Ynの選択が終了した時点で、第1のフィールドFLD1におけるデータ書込期間が終了する。フィールドFLD1において、それぞれの画素2に一旦書き込まれたデータは、続く第2のフィールドFLD2におけるデータの書き込みが再度行われるまで保持される。
【0050】
第2のフィールドFLD2についても、第1のフィールドFLD1と同様のプロセスで、データの書き込みが線順次的に行われる。ただし、第2のフィールドFLD2時には、電圧ラインVL0〜VL17に第2のグループに属する電圧値Vg2が供給されている。したがって、それぞれの電圧選択回路45’は、選択信号SEL0〜SEL17に応じて、第2にグループに属する電圧値Vg2の中からいずれかの電圧値Vを選択する。そして、これがデータ信号dとして、対応するデータ線Xに出力され、画素2へのデータ書き込みが行われる。
【0051】
これ以降のフレームについても、先のフレームと同様のプロセスで、電圧極性をフレーム毎に反転させながら、画素2へのデータ書き込みが行われていく。
【0052】
このように、本実施形態によれば、個々のフィールドFLDにおいて設定対象となる電圧値Vの数を制限することで、データ線駆動系に電圧値を供給する電圧ラインの本数を削減できる。比較例として、各フィールドFLDでK個の電圧値Vをすべて用いるケースを考えた場合、データ線駆動系にK個の電圧値Vを同時に供給しなけらばならないので、少なくともK本の電圧ラインが必要となる。これに対して、本実施形態では、Kよりも少ない個数(MまたはN)で電圧値Vのグループを構成し、それぞれのフィールドFLDでは、一つのグループの中から電圧値Vを選択している。データ線駆動系に同時に供給すべき電圧値Vの個数は、第1のフィールドFLD1時ではM個、第2のフィールドFLD2ではN個となる。したがって、データ線駆動系に電圧値Vを供給する電圧ラインの本数は、MまたはNのうちの大きい方の個数相当でよく(本実施形態ではM>NなのでM本)、比較例のK本よりも少ない本数の電圧ラインで必要な電圧値Vの供給が可能となる。その結果、回路面積に占める電圧ラインの割合が低減され、多階調化に伴う回路規模の増大を抑制することができるので、ドライバIC等の小型化を図ることが可能となる。
【0053】
また、本実施形態によれば、階調特性を改善することによって、表示品質の向上を図ることができる。なぜなら、1フレームを構成する2つのフィールドFLD1,FLD2において、電圧値Vの変化量に所定の制限(4ステップレベル以下)を加えているからである。これにより、電圧変化量の大小に起因した階調ずれを抑制でき、多階調化した場合においても、階調の反転や潰れの発生を有効に防ぐことができる。
【0054】
なお、上述した実施形態では、1フレームを2つの等間隔なフィールドFLD1,FLD2に分割した例について説明したが、分割数や時間的な重み付けに関しては、これに限定されるものではない。本発明は、所定の期間を分割することによって規定される2個以上のサブ期間(期間の重み付けが同一であるか相違しているかを問わない)と、3個以上のレベル値とを用いた階調制御に対して広く適用可能である。例えば、サブフィールドをサブ期間としたサブフィールド駆動方式やFRC方式に対しても、本発明を適用することができる。
【0055】
また、上述した実施形態では、電圧値Vを2つにグループに分類しているが、3つ以上のグループに分類してもよい。例えば、1フレームを6つのサブフィールドに分割したサブフィールド駆動において、最初と4番目のサブフィールドには第1のグループを割り当て、2番目と5番目のサブフィールドには第2のグループを割り当て、3番目と6番目のサブフィールドには第3のグループを割り当てるといった如くである。
【0056】
また、上述した実施形態では、駆動電圧LCOMを0V(一定電圧)とし、データ電圧の極性を反転させることにより、液晶の交流駆動が行われる。しかしながら、液晶の交流駆動方式はこれに限定されるものではなく、駆動電圧LCOMを可変に設定(例えば2レベル)することで、交流駆動を行うことも可能である。
【0057】
また、上述した実施形態では、液晶の長寿命化を図るべく、電圧の極性反転を1フレーム毎に行うフレーム反転駆動を例に説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図11に示すように、極性反転をフィールド毎に行うフィールド反転駆動であってもよい。フィールド反転駆動では、フレーム反転駆動よりも短いサイクルで極性反転を行うため、表示のチラツキを有効に解消でき、液晶の信頼性の向上を図ることができる。なお、フィールド反転駆動を行う場合で1フレーム期間のフィールド数が偶数のときには、液晶に作用するストレスの均一化を図るべく、最初のフレームと次のフレームとで、電圧値Vの設定順序を適宜逆転させることが好ましい。図11の例では、先のフレームにおける第1のフィールドFLD1と、後のフレームにおける第2のフィールドFLD2との設定電圧の絶対値が同一になり、先のフレームにおける第2のフィールドFLD2と後のフレームにおける第1のフィールドFLD1との設定電圧の絶対値が同一になる。この様にすることで、液晶に印加する電圧の極性差を無くして信頼性を向上させる。また、1フレーム期間のフィールド数を奇数にすることによっても、液晶に印加する電圧の極性差を無くして信頼性を向上することができる。また、少なくともデータ線駆動回路と電圧生成回路は1つのICに作り込むのが好ましく、データ変換回路や走査線駆動回路も含めて1つのICにすることも可能である。
【0058】
さらに、上述した実施形態では、電気光学素子として液晶素子を用いた例について説明した。液晶としては、例えば、TN(Twisted Nematic)型のほか、180°以上のねじれ配向を有するSTN(Super Twisted Nematic)型、BTN(Bi−stable Twisted Nematic)型、強誘電型等のメモリ性を有する双安定型、高分子分散型、ゲストホスト型等を含めて、周知なものを広く用いることができる。
【0059】
(第2の実施形態)
図12は、本実施形態に係るフィールドFLD1,FLD2の電圧設定表である。第1の実施形態と同様に、フィールドFLD1,FLD2の設定電圧には規則性があり、データの下3桁のビット(D2D1D0)によって規定されるパターン(表3参照)の繰り返しである(i=0,1,2,3,・・・,10)。ただし、本実施形態では、電圧値V0〜V32のすべてが用いられ(K=33)、第1および第2のグループに属する電圧値Vの個数M,Nは共に22である。また、隣接フィールドFLD1,FLD2間の電圧変化量が「2ステップレベル」以下になるように、電圧値Vを設定している。
Figure 2004333911
【0060】
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、データ線駆動系に電圧値を供給する電圧ラインの本数を削減できる。それとともに、隣接フィールドFLD1,FLD2間の電圧変化量を第1の実施形態よりも小さく設定しているので、階調性の一層の改善を図ることができる。
【0061】
(第3の実施形態)
本実施形態では、自己に流れる電流によって駆動する電流駆動型素子の典型である有機EL(Electronic Luminescence)素子への適用例について説明する。有機EL素子を用いる場合であっても、電気光学装置の基本的な構成は図4と同様である。有機EL素子を用いたアクティブマトリクス型ディスプレイの駆動方式は、電圧プログラム方式と電流プログラム方式とに大別されるが、ここでは、電圧プログラム方式について説明する。「電圧プログラム方式」とは、データ線Xに対するデータ供給を電圧ベースで行う方式をいう。
【0062】
図13は、本実施形態に係る有機EL素子を用いた電圧プログラム方式の画素2の一例を示す等価回路図である。1つの画素2は、有機EL素子OLED、2つのトランジスタT1,T4、および、データを保持するキャパシタCによって構成されている。スイッチングトランジスタT1のゲートは、走査信号Gが供給される1本の走査線Yに接続され、そのドレインは、データ電圧Vdataが供給される1本のデータ線Xに接続されている。データ電圧Vdataは、上述した実施形態によって設定された電圧値Vである。スイッチングトランジスタT1のソースは、キャパシタCの一方の電極と、駆動素子の一形態である駆動トランジスタT4のゲートとに共通接続されている。キャパシタCの他方の電極には、電位Vssが印加されており、駆動トランジスタT4のドレインは、電源電圧Vddに設定された第1の電源線L1に接続されている。駆動トランジスタT4のソースは、有機EL素子OLEDのアノード(陽極)に接続されている。この有機EL素子OLEDのカソード(陰極)は、電源電圧Vddよりも低い電圧Vssに設定された第2の電源線L2に接続されている。
【0063】
図13に示した画素2の制御プロセスは以下のようになる。走査信号GがHレベルの期間において、データ線Xに供給されたデータ電圧VdataがキャパシタCの一方の電極に印加され、データ電圧Vdata相当の電荷がキャパシタCに蓄積される。そして、キャパシタCの蓄積電荷によって、駆動トランジスタT4のゲートにはゲート電圧Vg相当が印加されるため、駆動トランジスタT4は、ゲート電圧Vgに応じた駆動電流を自己のチャネルに流す。その結果、この駆動電流の電流経路中に設けられた有機EL素子OLEDは、駆動電流に応じた輝度で発光して、画素2の階調表示が行われる。
【0064】
このように、画素2が有機EL素子OLEDを含み、かつ、電圧プログラム方式によって画素2にデータが書き込まれる電気光学装置に対しても本発明を適用でき、上述した各実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0065】
(第4の実施形態)
本実施形態は、電気光学素子として有機EL素子を用い、かつ、画素2へのデータ書き込みを電流プログラム方式で行うものである。「電流プログラム方式」とは、データ線に対するデータ供給を電流ベースで行う方式をいう。本実施形態に係る電気光学装置の構成も、基本的には図4と同様である。ただし、データ線駆動回路4は、フィールドFLD毎に設定された電圧値V(データ電圧Vdata)をデータ電流Idataへと変換する可変電流源47(図14参照)を含み、変換したデータ電流Idataをデータ線Xに出力する。このような電圧−電流変換によって、3つ以上のレベル値(電圧値V)は結果的に電流値になり、画素2に対するデータ供給は電流レベルで行われる。
【0066】
図14は、本実施形態に係る有機EL素子を用いた電流プログラム方式の画素2の一例を示す等価回路図である。1つの画素2は、有機EL素子OLED、3つのトランジスタT1,T2,T4およびキャパシタCによって構成されている。第1のスイッチングトランジスタT1のゲートは、走査信号Gが供給された1本の走査線Yに接続され、そのソースは、データ電流Idataが供給された1本のデータ線Xに接続されている。第1のスイッチングトランジスタT1のドレインは、第2のスイッチングトランジスタT2のソースと、駆動トランジスタT4のドレインと、有機EL素子OLEDのアノードとに共通接続されている。第2のスイッチングトランジスタT2のゲートは、第1のスイッチングトランジスタT1と同様に、走査信号Gが供給される走査線Yに接続されている。第2のスイッチングトランジスタT2のドレインは、キャパシタCの一方の電極と、駆動トランジスタT4のゲートとに共通接続されている。キャパシタCの他方の電極および駆動トランジスタT4のソースは、電源電圧Vddに設定された第1の電源線L1に共通接続されている。一方、有機EL素子OLEDのカソードは、電圧Vssに設定された電源線L2に接続されている。
【0067】
図14に示した画素2の制御プロセスは以下のようになる。走査信号GがHレベルの期間において、スイッチングトランジスタT1,T2が共にオンする。これにより、データ線Xと駆動トランジスタT4のドレインとが電気的に接続されるとともに、駆動トランジスタT4は、自己のゲートと自己のドレインとが電気的に接続されたダイオード接続となる。プログラミングトランジスタとしての機能も担う駆動トランジスタT4は、データ線Xより供給されたデータ電流Idataを自己のチャネルに流し、このデータ電流Idataに応じたゲート電圧Vgを自己のゲートに発生させる。その結果、駆動トランジスタT4のゲートに接続されたキャパシタCには、発生したゲート電圧Vgに応じた電荷が蓄積されて、データが書き込まれる。その後、走査信号GがLレベルに立ち下がると、スイッチングトランジスタT1,T2が共にオフする。これにより、データ線Xと駆動トランジスタT4のドレインとが電気的に遮断される。しかしながら、キャパシタCの蓄積電荷によって、駆動トランジスタT4のゲートにはゲート電圧Vg相当が印加されるため、駆動トランジスタT4は、ゲート電圧Vgに応じた駆動電流を自己のチャネルに流し続ける。その結果、この駆動電流の電流経路中に設けられた有機EL素子OLEDは、駆動電流に応じた輝度で発光して、画素2の階調表示が行われる。
【0068】
このように、画素2が有機EL素子OLEDを含み、かつ、電流プログラム方式によって画素2にデータが書き込まれる電気光学装置に対しても本発明を適用でき、上述した各実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、データ線駆動回路4において、電圧−電流変換が行われるため、3つ以上のレベル値は結果的に電流値として設定され、画素2に対するデータ供給は電流レベルで行われる。この場合、レベル値としての電流値は、有機EL素子OLEDの光学的特性(輝度)の変化が実質的に等間隔になるように設定されていてもよいが、非線形にする場合もある。
【0069】
なお、上述した各実施形態では、液晶素子と有機EL素子とを例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)、或いは、プラズマ発光や電子放出による蛍光等を用いた様々な電気光学素子に対しても広く適用可能である。
【0070】
また、上述した各実施形態に係る電気光学装置は、例えば、テレビ、プロジェクタ、携帯電話機、携帯端末、モバイル型コンピュータ、パーソナルコンピュータ等を含む様々な電子機器に実装可能である。これらの電子機器に上述した電気光学装置を実装すれば、電子機器の商品価値を一層高めることができ、市場における電子機器の商品訴求力の向上を図ることができる。
【0071】
【発明の効果】
本発明によれば、電圧変調と時間軸変調とを併用した階調表示制御において、データ線駆動系にレベル値を供給するライン数の削減を図ることができる。その結果、データ線駆動系の回路規模の増大を抑制でき、ドライバIC等の小型化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る階調制御の説明図
【図2】実効電圧と相対透過(反射)率との関係を示す特性図
【図3】第1の実施形態に係るフィールドの電圧設定表
【図4】電気光学装置のブロック構成図
【図5】液晶素子を用いた画素の等価回路図
【図6】データ変換回路のブロック構成図
【図7】データ線駆動回路のブロック構成図
【図8】電圧選択回路のブロック構成図
【図9】電圧生成回路のブロック構成図
【図10】線順次走査による表示制御のタイミングチャート
【図11】フィールド反転駆動における階調表示駆動の説明図
【図12】第2の実施形態に係るフィールドの電圧設定表
【図13】第3の実施形態に係る画素の等価回路図
【図14】第4の実施形態に係る画素の等価回路図
【符号の説明】
1 表示部
2 画素
3 走査線駆動回路
4 データ線駆動回路
5 タイミング信号生成回路
6 発振回路
7 データ変換回路
8 電圧生成回路
21 スイッチングトランジスタ
22 液晶素子
23 キャパシタ
24 画素電極
25 対向電極
41 Xシフトレジスタ
42 第1のラッチ回路
43 第2のラッチ回路
44 デコーダ
45 電圧選択部
45’ 電圧選択回路
46 アンプ
47 可変電流源
71 フレームメモリ
72 メモリ制御回路
73 変換部
81 正極回路系
82 負極回路系
83 極性切替回路

Claims (18)

  1. 所定の期間を分割することによって規定される複数のサブ期間と、値の異なる(K≧3)個のレベル値とを用いて、画素の階調表示を行う電気光学装置の駆動方法において、
    前記K個のレベル値のうちのM(2≦M<K)個のレベル値で構成された第1のグループの中から、表示すべき階調に応じたレベル値を選択するとともに、第1のサブ期間において、前記選択されたレベル値相当のデータを前記画素に供給する第1のステップと、
    前記K個のレベル値のうちのN(2≦N<K)個のレベル値で構成され、前記第1のグループとは異なるレベル値を含む第2のグループの中から、表示すべき階調に応じたレベル値を選択するとともに、前記第1のサブ期間とは異なる第2のサブ期間において、前記選択されたレベル値相当のデータを前記画素に供給する第2のステップと
    を有することを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  2. 前記第1のサブ期間および前記第2のサブ期間の切り替えと同期して、前記第1のグループと前記第2のグループとを時分割で切り替える第3のステップをさらに有することを特徴とする請求項1に記載された電気光学装置の駆動方法。
  3. 前記第1のステップおよび前記第2のステップは、前記第1のサブ期間で選択されたレベル値と前記第2のサブ期間で選択されたレベル値との変化量が、所定のステップレベル以下になるように、前記レベル値を選択することを特徴とする請求項1または2に記載された電気光学装置の駆動方法。
  4. 電気光学装置の駆動方法において、
    画素の階調表示を行うのに必要な、値の異なるK(K≧3)個のレベル値を生成する第1のステップと、
    前記K個のレベル値のうちのM(2≦M<K)個のレベル値で構成された第1のグループと、前記K個のレベル値のうちのN(2≦N<K)個のレベル値で構成され、前記第1のグループとは異なるレベル値を含む第2のグループとを時分割で切り替えながら複数のラインに供給する第2のステップと、
    前記複数のラインに前記第1のグループが供給されている場合、前記第1のグループの中から表示すべき階調に応じたレベル値を選択し、当該選択されたレベル値相当のデータをデータ線に出力する第3のステップと、
    前記複数のラインに前記第2のグループが供給されている場合、前記第2のグループの中から表示すべき階調に応じたレベル値を選択し、当該選択されたレベル値相当のデータを前記データ線に出力する第4のステップと
    を有することを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  5. 前記ラインの本数は、前記Kよりも少ないことを特徴とする請求項4に記載された電気光学装置の駆動方法。
  6. 前記ラインの本数は、前記Mまたは前記Nのうちの大きい方の数相当であることを特徴とする請求項5に記載された電気光学装置の駆動方法。
  7. 所定の期間を分割することによって規定される複数のサブ期間を用いて、画素の階調表示を行う場合、前記第1のグループと前記第2のグループとの切り替えは、前記サブ期間の切り替えと同期して行われることを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載された電気光学装置の駆動方法。
  8. 所定の期間を分割することによって規定される複数のサブ期間と、値の異なるK(K≧3)個の電圧値とを用いて、画素の階調表示を行う電気光学装置において、
    複数の走査線と、
    複数のデータ線と、
    前記走査線と前記データ線との交差に対応して、それぞれが設けられた複数の画素と、
    前記走査線に走査信号を出力することにより、データの書込対象となる前記画素に対応する前記走査線を選択する走査線駆動回路と、
    前記走査線駆動回路と協働するデータ線駆動回路とを有し、
    前記データ線駆動回路は、
    前記K個の電圧値のうちのM(2≦M<K)個の電圧値で構成された第1のグループの中から表示すべき階調に応じた電圧値を選択し、第1のサブ期間において、前記選択された電圧値相当のデータを前記書込対象となる前記画素に対応する前記データ線に出力し、
    前記K個の電圧値のうちのN(2≦N<K)個の電圧値で構成され、前記第1のグループとは異なる電圧値を含む第2のグループの中から表示すべき階調に応じた電圧値を選択し、前記第1のサブ期間とは異なる第2のサブ期間において、前記選択された電圧値相当のデータを前記書込対象となる前記画素に対応する前記データ線に出力することを特徴とする電気光学装置。
  9. 前記K個の電圧値を生成する電圧生成回路をさらに有し、
    前記電圧生成回路は、前記第1のグループと前記第2のグループとを時分割で切り替えながら、前記データ線駆動回路に出力することを特徴とする請求項8に記載された電気光学装置。
  10. 前記電圧生成回路は、
    直列接続された複数の抵抗を有し、当該複数の抵抗の抵抗分割によって、前記第1のグループを生成する第1の抵抗群と、
    直列接続された複数の抵抗を有し、当該複数の抵抗の抵抗分割によって、前記第2のグループを生成する第2の抵抗群と、
    前記第1の抵抗群によって生成された前記第1のグループと、前記第2の抵抗群によって生成された前記第2のグループとを時分割で切り替える分割スイッチ部と
    を有することを特徴とする請求項9に記載された電気光学装置。
  11. 前記時分割スイッチ部は、前記第1のサブ期間および前記第2のサブ期間の切り替えと同期して、前記第1のグループと前記第2のグループとの切り替えを行うことを特徴とする請求項10に記載された電気光学装置。
  12. 前記電圧生成回路は、
    前記第1の抵抗群と、前記第2の抵抗群と、前記時分割スイッチ部とを有するとともに、前記第1のグループおよび前記第2のグループとして、正極電圧を生成する正極回路系と、
    前記第1の抵抗群と、前記第2の抵抗群と、前記時分割スイッチ部とを有するとともに、前記第1のグループおよび前記第2のグループとして、負極電圧を生成する負極回路系と、
    前記正極回路系によって生成された前記正極電圧、または、前記負極回路系によって生成された前記負極電圧のいずれかを選択する極性切替回路と
    を有することを特徴とする請求項11に記載された電気光学装置。
  13. 前記第1のサブ期間で選択されたレベル値と前記第2のサブ期間で選択されたレベル値との変化量が、所定のステップレベル以下であることを特徴とする請求項8から12のいずれかに記載された電気光学装置。
  14. 電気光学装置において、
    複数の電圧ラインと、
    値の異なるK(K≧3)個の電圧値を生成するとともに、前記K個の電圧値のうちのM(2≦M<K)個の電圧値で構成された第1のグループと、前記K個の電圧値のうちのN(2≦N<K)個の電圧値で構成され、前記第1のグループとは異なる電圧値を含む第2のグループとを時分割で切り替えながら前記複数の電圧ラインに供給する電圧生成回路と、
    前記複数の電圧ラインに前記第1のグループが供給されている場合、前記第1のグループの中から表示すべき階調に応じた電圧値を選択し、当該選択された電圧値相当のデータをデータ線に出力するとともに、前記複数の電圧ラインに前記第2のグループが供給されている場合、前記第2のグループの中から表示すべき階調に応じた電圧値を選択し、当該選択された電圧値相当のデータを前記データ線に出力するデータ線駆動回路と
    を有することを特徴とする電気光学装置。
  15. 前記電圧ラインの本数は、前記Kよりも少ないことを特徴とする請求項14に記載された電気光学装置。
  16. 前記電圧ラインの本数は、前記Mまたは前記Nのうちの大きい方の個相当であることを特徴とする請求項15に記載された電気光学装置。
  17. 所定の期間を分割することによって規定される複数のサブ期間を用いて、画素の階調表示を行う場合、前記電圧生成回路は、前記第1のグループと前記第2のグループとの切り替えを、前記サブ期間の切り替えと同期して行うこと特徴とする請求項14から16のいずれかに記載された電気光学装置。
  18. 請求項8から17のいずれかに記載された電気光学装置を実装したことを特徴とする電子機器。
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