JP2004333819A - 正帯電用電子写真プロセスユニット - Google Patents

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好彦 田中
Yukio Takano
幸雄 高野
Seizo Kitagawa
清三 北川
Hiroshi Emori
弘 江森
Takeshi Kumagai
健 熊谷
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Abstract

【課題】トナーに紙粉の混入があっても、紙粉を分離してトナーのみの現像ローラへの供給を図ることができ、未帯電化または不充分な弱帯電化のまま感光体表面に搬送されるトナーの発生を防ぐことにより画像汚染を防ぐことのできる正帯電用電子写真プロセスユニットの提供。
【解決手段】現像ローラとこのローラに接触回転する供給ローラとトナー収納部とを備え、前記トナー収納部の供給口から前記供給ローラへ供給されるトナーを、回転する前記現像ローラを介して感光体表面に搬送することにより、静電潜像を現像する正帯電用電子写真プロセスユニットにおいて、トナー供給が前記供給ローラの上方から行われるように前記トナー供給口の下側隔壁の高さを前記供給ローラの直径方向の最頂部より高くした正帯電用電子写真プロセスユニットとする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタや複写機等の正帯電方式の電子写真プロセスを備える画像形成装置に搭載される正帯電用電子写真プロセスユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式の画像形成装置は、ドラム状またはベルト状等の形状を持つ電子写真用感光体と、この感光体の外周面近傍に配置された帯電、露光、現像、転写、クリーニング、除電等の電子写真プロセス部材と、給紙された紙に転写された画像を定着して排出する部材を少なくとも備えている。前記各電子写真プロセス部材は、ひとつに統合されたプロセスユニットとして、または感光体を含むドラムユニットや現像プロセスのための機能部材を含む現像ユニット等のような複数のプロセスユニットとして纏められて画像装置内に配設されることにより、修理や部品交換の際の取り付け取り外し作業を容易にしている。
【0003】
前記正帯電の電子写真プロセスによる画像形成は、前記ドラムユニット内の円筒状感光体(感光ドラム)の表面を均一に帯電し、この均一帯電面を目的の画像パターンに対応して走査される露光部材により露光して露光領域の帯電電位を変動させることにより感光体表面上に静電潜像を形成し、この潜像に現像ユニット内の正帯電用トナーを付着させて可視像化(現像)し、転写部材により用紙に転写して定着することにより行なわれる。前記感光体表面の帯電極性については、前記正帯電方式の他に負帯電方式がある。帯電極性は感光体に形成される感光層に用いられる材料にも関係し、セレン系またはシリコン系等の無機材料を用いた無機系感光体の場合は正帯電方式が主流であったが、最近の主流である有機感光体では負帯電方式が一般的である。しかし、最近、負帯電の場合に問題とされ易いオゾン発生等の環境対策のために、オゾン発生の少ない正帯電方式に対応できる正帯電用の有機感光体も実用化されるようになってきた。
【0004】
前述の電子写真プロセスにおける現像プロセスに関し、非磁性一成分正帯電トナーを用いる場合について、図6に示す従来のプロセスユニット断面図により説明する。このプロセスユニット30は現像ユニット200とドラムユニット50を備える。前記現像ユニット200のトナー収納部5に収納される非磁性一成分トナー3は、特に正帯電用では、現像ユニット200を構成する供給ローラ6の回転により現像ローラ7へ送られ、現像ローラ7上で正極性への帯電化処理と薄層化された後、現像ローラ7の回転と共にドラムユニット50内の感光ドラム1表面へ搬送されて、前述のように潜像を可視像化する。この際、感光ドラム1の表面領域へ搬送されて現像のために付着して使われるトナー3以外の残トナー3は、通常は現像ローラ7に保持されたまま回転と共に現像ユニット200内に戻り、供給ローラ6により掻き落とされて、再使用される。しかし、前記現像ユニット200は感光ドラム1と対向する現像ローラ7側が開口しているので、前述のように現像ローラ7の外周面上のトナー3を薄層にして感光ドラム1へ搬送する際、トナー漏れがあると前記開口部から下部の用紙等に落下して画像汚染となり易いという問題がある。従って、特に前記開口部近傍ではトナー漏れ防止の必然性が生じる。
【0005】
一方で、正帯電方式の電子写真プロセスでは、転写プロセスにおいて、感光体表面上のトナー画像を転写紙に転写する際に、転写紙を発生源とする紙粉(セルロース繊維とタルク粉またはその絡まったもの)は材料的に(特にタルクは)負帯電化しやすい性質を有するので、感光体表面側に移動しやすい。また、正帯電プロセス、特にクリーナレス方式などでは、感光体表面上の残トナーは次の現像プロセスの際に現像ユニット側に吸着されて戻るので、転写後の感光体表面にある残トナー中に前記紙粉が混入していると、この紙粉はトナーと共に現像ユニット側に移動する。その結果、現像ユニット中においてトナーへ負帯電化された紙粉(特にタルク)が吸着する結果、トナーの帯電状態が変化し、トナーの適正な帯電化に悪影響を及ぼす。
【0006】
このような紙粉がトナーへ混入すると、紙粉が前記のように負帯電化されやすいため、正帯電方式で特に問題となりやすい。そのため、実際には前記転写プロセスと現像プロセスの間に紙粉取りプロセスが設けられるが、完全な紙粉除去は困難である。さらに現像ユニット中のトナーに混入した紙粉は、現像ユニット中の収納トナーの減少につれて、その比率が次第に高くなるので、トナーへの悪影響の程度も次第に大きくなる。通常はトナーの交換を早めに、例えば、残存トナーから供給ローラの最頂部が見える位に減少する前に、新トナーに交換することにより、前記のような紙粉の増加による問題の発生を抑えるようにしていた。また、このような紙粉のトナーに及ぼす影響は、トナーの形、粒径にバラツキの大きい粉砕トナーよりも、粒径のバラツキが小さく、形状も丸くそろっている重合トナーの方が紙粉による悪影響を受けやすい。
【0007】
前述したトナー漏れ防止のための、現像ユニット200内のトナーシーリング構造の概略を図4の斜視図および図5の上方から見た電子写真プロセスユニットの端部断面図により示す。このトナーシーリング構造は現像ローラ7の両端部周面領域8に起毛シーリング部材9を押圧する構造と層厚規制ブレードの両端部のシーリング構造(図示せず)を少なくとも持つ。現像ローラ7のシーリングは現像ローラ7の両端部周面領域8に所定の間隔で対向する枠体(ハウジング)11の内面に起毛シーリング部材9を接着等により固着させて、回転する現像ローラ7の両端部周面領域8に起毛部を押圧して摺接させることにより、現像ローラ7中央の画像形成機能領域にあるトナー3が両端部8から外部へ漏れ出ないようにシーリングする構造である。このようなトナーシーリングによれば、トナー漏れを減少させることはできるが、それでもなお、長期の繰り返し使用に亘って、特にトナー残量が少なくなってトナーから供給ローラが顔を見せる程度に減少した場合にも、シーリング機能を維持し、トナー漏れを完全に防ぐことは極めて困難である。
【0008】
その理由は、トナー3が適正に正帯電されていれば、前述のようなシーリング構造が施されていると、現像ローラ7の両端部周面領域8からのトナー漏れをかなり防ぐことができるが、適正に帯電されていない場合は、ローラによる保持力が弱いので、トナー漏れが避けられないからである。たとえば、前述のように、トナー残量が少なくなった場合などは、紙粉の比率が大きくなり、適正な帯電が困難になるので、トナー漏れが生じ易くなるのである。また、特に反転現像では、均一帯電された感光体1の感光層における両端部周面領域の未露光部に付着し(適正に帯電されたトナーは付着しない)、さらにこの付着が繰り返されて表面の保持力以上に蓄積されると、前記現像ローラだけでなく、感光体からも、トナーが下部に位置する用紙の搬送路上に落下して用紙端部にトナー3が付着し、画像汚染になると言う問題が発生するのである。そのような状況は、ローラの軸方向の両端部近傍およびトナー残量が少なくなった場合に起こり易い。
【0009】
例えば、下記特許文献1には、前述のようなトナーシーリング構造を有する電子写真プロセスユニットについての記載がある。このプロセスユニットの端部を簡略化して図5に概略断面図として示す。図5において、トナー収納部5から供給ローラ6へトナー3を供給する供給口10−3の長手方向の幅は、供給ローラ6の長手方向(軸方向)幅、すなわち、供給ローラ6と現像ローラ7の軸方向の接触幅と同程度の長さか、またはトナー収容量を多くするためにはより長くしていた。前記プロセスユニットの端部におけるトナーシーリング構造は、主として現像ローラ7の端部周面領域と層厚規制部材の端部とに接着された各トナーシーリング部材により形成されている。
【0010】
また、現像剤収容容器と現像ローラと弾性ローラ(供給ローラ)とが一体になった現像装置(ユニット)において、現像剤収容容器内の現像剤の弾性ローラ側への流出量を規制するための窓を備えた中間壁を有し、現像剤担持体の軸方向の前記窓の開口幅が前記弾性ローラの同方向での長さよりも狭くされている現像装置が知られている(特許文献2)。ただし、この特許文献2に記載の現像装置に使われる現像剤について直接の記載はないが、同文献に記載のあるキヤノンのNP1215複写機に組み込み、画出し試験を行っていることから、負帯電方式の電子写真プロセスであり、現像剤も負帯電用現像剤と思われる。
【0011】
【特許文献1】
特開平11−316500号公報
【特許文献2】
特開平3−84573号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のように、トナーシーリング構造自体にいくら工夫しても、トナーが適正に帯電されていないとトナー漏れが生じ易い。さらにトナーシーリング部材および層厚規制部材の組み付け精度上の問題によりシーリング部材と層厚規制部材の端部に避けられない間隙が生じる場合がある。この間隙に位置するトナーは未帯電のまま、感光体表面上に搬送されて下部へ落下するか、またはシーリング部材を経て未帯電のまま外部へ漏れる可能性が高い。このようにトナーシーリングはトナーシーリング構造だけの対策では不充分であり、搬送されたトナーを如何にすべて適正帯電化し、またはトナー残量が少ない場合でも如何に適正帯電化するかということもトナー漏れを少なくする課題の一つである。
【0013】
後者のトナー残量が少ない場合については、正帯電方式の電子写真プロセスにおいては、前述のように現像ユニット中のトナーに紙粉が混入しやすく、さらに紙粉の比率が高くなると、トナーの適正帯電化が困難になり、トナーの落下の問題や、画像劣化という問題が大きくなるため、従来、トナーを早めに新トナーと交換するようにしていた。このような意味において正帯電方式ではトナー寿命が短いとされていたのである。
【0014】
本発明は、以上説明した点に鑑みてなされたものであり、その目的は、現像ユニット中のトナーに紙粉の混入があっても、できるだけ紙粉を分離してトナーのみの現像ローラへの供給を図ることができ、未帯電化または不充分な弱帯電化のまま感光体表面に搬送されるトナーの発生を防ぎ、たとえトナー漏れが生じても、感光体表面のトナー非現像領域への付着を防ぐことおよび現像ローラからのトナーの記録用紙への落下を防止することにより画像汚染を防ぐことのできる正帯電用電子写真プロセスユニットの提供である。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明によれば、前記目的は、少なくとも現像ローラとこのローラに接触回転する供給ローラとトナー収納部とを備え、このトナー収納部の、前記供給ローラ側に位置するトナー供給口から前記供給ローラへ供給されるトナーを、回転する前記現像ローラを介して感光体表面に搬送することにより、感光体表面に形成されている静電潜像を現像する機能を有する正帯電用電子写真プロセスユニットにおいて、トナー供給が前記供給ローラの上方から行われるように前記トナー供給口の下側隔壁の高さを前記供給ローラの直径方向の最頂部より高くしたことにより、達成される。
【0016】
請求項2記載の本発明によれば、供給ローラと現像ローラの接触部における軸方向の幅を前記トナー供給口の長手方向幅より大きくした請求項1記載の正帯電用電子写真プロセスユニットとすることが好ましい。
【0017】
請求項3記載の本発明によれば、トナーが非磁性一成分系トナーである請求項1または2記載の正帯電用電子写真プロセスユニットとすることが望ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電子写真プロセスユニットに関し、図を用いて詳細に説明する。本発明はその要旨を超えない限り、以下、説明する実施例に限定されるものではない。図1は本発明にかかる電子写真プロセスユニットを上方から見た端部断面図、図2は本発明にかかる電子写真プロセスユニットを上方から見た、異なる端部断面図、図3は本発明にかかる現像ユニットとドラムユニットからなる電子写真プロセスユニットをローラの軸方向から見た側方断面図、図4は供給ローラと現像ローラと感光ドラムとトナーシーリング部材との位置関係を示す部分斜視図である。
【0019】
本発明にかかる電子写真プロセスユニットの概略構成について、図3を用いて説明する。図示するように、この電子写真プロセスユニット20においては、トナーの収容量が少なくなった時にトナー収納部5からトナー3を供給ローラ6へ送る際、トナー3が供給ローラ6の上方から供給ローラ6へ供給されるようにトナー収納部5と供給ローラ6側を分ける隔壁14の高さが供給ローラ6の最頂部61より高くされている。図3に示す電子写真プロセスユニット20は、たとえば、電子写真方式のプリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に搭載されるものである。さらにこのプロセスユニット20はそれぞれ点線枠で示すドラムユニット50と現像ユニット100とからなり、感光ドラム1と現像ローラ7間で、各ユニットを分離することができる構成が好ましいが、両ユニットが一体化されたユニットでもよい。以降、本発明の実施例では分離タイプのプロセスユニットの場合について説明する。ドラムユニット50内には、感光ドラム1が配設され、この感光ドラム1の周囲にその回転方向(矢印)に沿って帯電部材21、露光部材2、現像ユニット100、転写部材4、メモリーおよび紙粉除去部材22等が順に配設されている。なお、図3では、帯電部材21として、帯電ローラが示されているが、コロナ放電を用いるスコロトロンを使うこともできる。
【0020】
ドラムユニット50は、感光ドラム1と帯電部材21とメモリーおよび紙粉除去部材22等を内部に備え、ドラムユニット50内の感光ドラム1と現像ユニット100の現像ローラ7とを対向するように画像形成装置内に配置すると共に、前記装置への着脱自在な機構を有している。前記感光ドラム1は、例えば直径25mm、厚み0.75mm、長さ254mmのアルミニウム管(JIS−A6000系)の外周面に光導電性有機材料をポリカーボネート樹脂膜に分散した感光層を20μm程度の厚さで形成したものからなる。前記帯電部材21は回転軸を有するローラ形状を持ち、この軸表面を導電性繊維ブラシで覆ったブラシローラ帯電機構を有する。この帯電部材21には別途設置(不図示)の電源によりバイアス電圧が印加され、感光ドラム1の外周面を均一に接触回転しながら、ドラム表面を約900Vに帯電する。メモリーおよび紙粉除去部材22は導電性のスポンジゴムローラ等からなり、感光ドラムに押圧回転しながら、その機能を奏する。
【0021】
このプロセスユニット20の各ユニットは例えばプリンタ本体に着脱自在に搭載されるハウジング形状を有する。この場合、ドラムユニット50と現像ユニット100とは両方またはドラムユニット50のみをプリンタ本体から上方に取り外し可能とすることにより、プロセスユニット20内で紙詰まりなどのトラブルが発生した際に、容易に詰まった紙を取り出せるようにしている。
【0022】
ドラムユニット50内の感光ドラム1と前記現像ローラ7との接触部より感光ドラム1の回転方向の下流側に設置される転写部材4のところで、給紙されてくる用紙(不図示)へドラム1から転写されたトナー像は、この用紙の進行方向の下流側に設置される定着ユニット(不図示)に達すると定着され、排出される。この定着ユニットは互いに圧接された加熱ローラと加圧ローラとにより構成され、前記転写された像を有する用紙が前記ローラ間を通過する際に加熱され定着される。前記転写部材4はウレタン樹脂等からなる導電性発泡体でローラ状に構成され、この転写部材には定電圧のバイアス電圧(例えば500V〜2kV)が転写のために印加される。
【0023】
前記現像ユニット100は、正帯電非磁性一成分トナー3を収納するトナー収納部5と、このトナー収納部5からトナー3の供給を受けるためにトナー供給口10−1、10−2(図1、図2、図3)に面して設置される供給ローラ6と、この供給ローラ6と感光ドラム1との間に設置される現像ローラ7と、前記トナー収納部5内のトナー3を凝集しないように攪拌する攪拌器(アジテーター)12と、前記現像ローラ7上で搬送されるトナー3を薄層化しかつ帯電させる機能を有する層厚規制ブレード13等を備える。本発明では、前記トナー供給口10―1の下側に位置する隔壁14の高さが供給ローラ6の直径方向の最頂部61より高くされていることを特徴とする。このようにすることにより、トナー収納部5内のトナー残量が図3に示すように前記隔壁14の高さより低くなっても、トナー3が供給ローラ6へ供給される際にトナー3が直に供給ローラ6表面に運ばれることなく、供給ローラ6と前記隔壁14とにより形成される空間に溜まっているトナー3の上に一旦供給されてから徐々に供給ローラ上に運ばれることになる。そうすると、トナーに混入された紙粉はトナーに比べて比重が小さいので、攪拌器12、供給ローラ6の回転に伴う振動により、紙粉31は図3に示すようにトナー3の溜り表面に浮いて漂う状態に分離される。その結果、供給ローラ6から現像ローラ7へ送られるトナー3は紙粉31の少ない良好なトナー3となる。トナー収納器5内の残存トナーが少なくなり、前述のように紙粉31の比率が高くなってもトナー3と紙粉31とが前述のように供給ローラ上のトナー溜りにおいて分離されるので、トナー残量検知器で新トナーへの切り替えを判別する基準を大幅に下げること、すなわち、トナーを使用できる寿命を長くすることが可能になる。具体的には、従来はトナー残量が重量比で初期量の30〜40%になると交換を行っていたが、本発明により、この残量を初期量の10〜15%にまで減らすことが可能となった。例えば、新トナーで500gr(グラム)の初期量を、従来は150grの残量となったとき交換していたプロセスユニットにおいて、本発明により、交換のための残量を50grに減らすことができた。残量を50gr以上に少なくすると、トナー3の表面に浮いていた紙粉31までも現像ローラ7に搬送される比率が高くなるので、それ以上少なくはできなかった。
【0024】
現像ローラ7は表面をゴム部材等の弾性材で構成され、金属からなる軸を中心にして図3の矢印方向に回転する。この現像ローラ7には、例えば、300V程度のバイアス電圧が印加される。また、前記層厚規制ブレード13は、供給ローラ6から現像ローラ7の外周面に搬送されるトナー3の膜厚を薄層に規制するために弾性を有するステンレス部材等で構成され、トナー3に接するブレード先端部分にはシリコーンゴムまたはフッ素樹脂系のゴム材料が形成され、トナーを前記ローラとの間に押圧して接触摩擦により帯電を帯びさせるようにしている。また、このようなゴムを先端に形成せず、直接、金属先端をトナーに接触させてもよい。層厚規制ブレードには適切なバイアス電圧(300〜600V)を印可してトナーを帯電化することが好ましい。供給ローラ6は金属軸の周りをローラ状に導電性スポンジ等で被覆する構成とし、現像ローラの印加電圧以上のバイアス電圧が印可されて図3における矢印方向に回転する。
【0025】
供給ローラ6と現像ローラ7との当接部は圧接関係となるように設置される。この圧接関係および前記各矢印の回転方向による摺擦に基く供給ローラ6と現像ローラ7との摩擦作用と、各ローラ6、7に印加されたバイアス電圧とによっても、両ローラ6、7の接触部付近に存在するトナー3が帯電する。供給ローラ6が図3の矢印方向へ回転すると、スポンジ表面の気泡開口による凹凸により保持されてトナー3が現像ローラ7側に搬送され、供給ローラ6と現像ローラ7との圧接部では両ローラ6、7の電位差により、該トナー3が現像ローラ7の表面に移動する。さらに現像ローラ7は感光ドラム1とも接触回転しており、現像ローラ7の表面に付着しているトナー3は、ローラ7上で下記処理を受けて現像ローラ7の矢印方向への回転と共に感光ドラム1側へ移るべきトナーが移り、残トナーは現像ローラ7に付着したまま、現像ユニット側に戻り、回収される。
【0026】
現像ローラ7上のトナー3は300〜600V程度に印加されたトナー層厚規制ブレード13により、薄層化され、帯電化される。帯電されたトナー3は感光ドラム1表面で対向する静電潜像の露光領域に付着する(反転現像の場合)処理を受ける。前記静電潜像と現像ローラ7の外周面上で正帯電したトナー3とが接すると、トナー3は、電位差パターンを有する静電潜像のうち、露光領域に相当する低電位領域に吸引されて移転することにより、感光ドラム1表面にトナー像が形成され、静電潜像が可視像化される。このトナー像は感光ドラム1の回転により感光ドラム1と転写部材との対向部に達すると、この対向部には、感光ドラム1の回転に同期して、一枚ずつ繰り出された記録用紙が導入される。この用紙には感光ドラムと反対側から感光ドラムへ、転写部材4によりA4サイズの場合、−6μA〜−30μAの電流が流れ込むように電圧が印加されるので、感光ドラム1表面のトナー像は転写部材4に吸引されて、記録用紙に付着して転写される。トナー像が転写された記録用紙は、感光ドラム1と転写部材4の回転によりさらに搬送され、定着を経て排紙される。
【0027】
一方、感光ドラム1表面に残った未転写トナーは、前記帯電部材21の手前に設けたメモリ除去および紙粉除去部材22に電圧を印加することで、該メモリ除去部材の作用により、トナーちらしが行なわれ、感光ドラム1表面で残トナーが分散されると共に、用紙から混入してきた紙31粉等をできるだけ除去する。この紙粉31は画像品質にとって有害である。この結果、感光ドラム1表面に残存するトナー3は分散されるので、露光プロセスにおける露光の際に悪影響を及ぼさず、画像形成の障害になることはない。この分散された残存トナー3は、現像プロセスにおいて、現像ローラ7との電位差により不用なトナーは吸引されて、現像ユニット100内に回収され、トナー収納器5内で攪拌器(アジテータ)12により未使用トナーと混合されて、再使用に供される。
【0028】
トナーシーリング構造について説明する。このトナーシーリング構造は、現像ローラ7の両端部に設けられ、基材に起毛部材が植毛されたトナーシーリング部材9と、トナー層厚規制ブレード13の端部に接着されるシーリング部材(図示せず)とからなり、現像ローラの端部における間隙を塞いで、現像ユニット100の外部へトナー3が漏れ出さない構成にしている。
【0029】
前記トナーシーリング構造において、前者のトナーシーリング部材9は、図4にも示すように現像ローラ7の底面の感光ドラム1側端から、現像ユニット100内側方向の現像ローラ7の外周面に沿って上方へ向かって配設され、その上端は、図示しないが、トナー層厚規制ブレード13の先端部近傍まで達している。その上方には後者の層厚規制ブレードの端部のシーリング部材が延設される。
【0030】
本発明にかかる正帯電用電子写真プロセスユニットを図1および図2にそれぞれ上方から見た端部の部分断面図として示す。図1において、感光ドラム1に現像ローラ7が接し、現像ローラ7の端部周面領域8には所定の間隔で対向するハウジング部材11の内側に固着されたトナーシーリング部材9が現像ローラ7に摺接するように配設されている。前記トナーシーリング部材9が配設される現像ローラ7の端部周面領域8より中央部側には供給ローラ6が接し、この供給ローラ6に面しているトナー収納部5のトナー供給口10−1には、供給ローラの軸方向(長手方向幅)より小さくするための障壁10が設けられている。例えば、この障壁の片側の出っ張り幅を5mm、両側で10mmとすれば、供給口の長手方向の幅は供給ローラの長手方向の幅より小さくなる。または図2のようにトナー収納部5の長手方向幅を供給口10−2の長手方向幅に等しくすると共に、供給ローラ6の長手方向幅より小さくする構造としてもよい。
【0031】
このように、トナー供給口10−1、10−2の長手方向幅を供給ローラと現像ローラとの接触部の長手方向幅(軸方向幅)より小さくしたので、従来のプロセスユニットを示す図5に比べて、供給ローラ6と現像ローラ7の接触部の軸方向(長手方向)の幅が前記トナー供給口の長手方向幅より大きくなっているところが異なる。このようにトナー供給口10−1、10−2の幅を変えることにより、トナー供給口10−1、10−2から供給ローラ6に供給されるトナー3に関して、トナー供給口10−1、10−2の前記幅より外側の現像ローラ7の軸方向端部周面領域8上に存在するトナー量が中央部に比較して相対的に少なくなる一方、層厚規制ブレード13の長手方向幅は供給ローラ6と現像ローラ7との接触部の幅と同じ幅にされているので、前記現像ローラ7の長手方向端部周面領域8上に存在するトナー3の受ける帯電量は充分に確保される結果、たとえ、現像ローラ7の端部周面領域8からトナーが漏れたとしても、そのトナーは充分に帯電されたトナーであるので、現像ローラ7または感光ドラム1表面との保持力を有し、下部に位置する用紙上に落下して画像を汚染することがなくなる。前記説明では、障壁10の幅は片側5mmとしたが、所定サイズの用紙幅を確保すれば、さらに障壁の出っ張り幅を大きくしてもよい。しかし、あまり大きくすると有効に利用されない滞留トナーが増え、端部の画像品質に悪影響を及ぼすこともあるので、片側5〜20mm程度が好ましい。また、片側2mmより小さいと効果がほとんどなくなる。なお、以上の説明はローラ径20mmのA4サイズ用供給ローラを用いる場合であり、この障壁10の幅の目安としては、供給ローラ6の径に比例して大きくすることが好適である。例えば、ローラ径20mmのA4サイズ用供給ローラの場合には障壁幅を5mmとするのに対し、ローラ径60mmのA0サイズ用供給ローラの場合には障壁幅を15mmとすることができる。
【0032】
上記に説明したように未帯電トナーがプロセスユニットの下部に位置する用紙上に落下して画像を汚染しないことが30000サイクル(3万枚の印刷)後にも維持されるかどうかを、市販のプリンターを改造して、障壁の幅を片側5mmとした本発明にかかる電子写真プロセスユニットを搭載して調べたところ、本発明にかかるプリンターではトナーの落下による画像汚染の発生がなかったのに対して、従来のトナー供給口の長手方向幅と供給ローラの長手方向幅を同じにしたプリンターでは10000サイクル(1万枚の印刷)後にトナー落下による画像汚染が見られた。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、少なくとも現像ローラとこのローラに接触回転する供給ローラとトナー収納部とを備え、このトナー収納部の、前記供給ローラ側に位置するトナー供給口から前記供給ローラへ供給されるトナーを、回転する前記現像ローラを介して感光体表面に搬送することにより、感光体表面に形成されている静電潜像を現像する機能を有する正帯電用電子写真プロセスユニットにおいて、トナー供給が前記供給ローラの上方から行われるように前記トナー供給口の下側隔壁の高さを前記供給ローラの直径方向の最頂部より高くした正帯電用電子写真プロセスユニット、好ましくは、さらに供給ローラと現像ローラの接触部における軸方向の幅を前記トナー供給口の長手方向幅より大きくした構成としたので、現像ユニット中のトナーに紙粉の混入があっても、できるだけ紙粉を分離してトナーのみの現像ローラへの供給を図ることができ、未帯電化または不充分な弱帯電化のまま感光体表面に搬送されるトナーの発生を防ぎ、たとえトナー漏れが生じても、感光体表面のトナー非現像領域への付着を防ぐことおよびまたは現像ローラからのトナーの記録用紙への落下を防止することにより画像汚染を防ぐことのできる正帯電用電子写真プロセスユニットを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる電子写真プロセスユニットを上方から見た端部断面図
【図2】本発明にかかる電子写真プロセスユニットを上方から見た、異なる端部断面図
【図3】現像ユニットとドラムユニットからなる電子写真プロセスユニットをローラの軸方向から見た側方断面図
【図4】供給ローラと現像ローラと感光ドラムとトナーシーリング部材との位置関係を示す部分斜視図
【図5】従来の電子写真プロセスユニットを上方から見た端部断面図
【図6】現像ユニットとドラムユニットからなる従来の電子写真プロセスユニットをローラの軸方向から見た側方断面図
【符号の説明】
1 感光ドラム
3 トナー
5 トナー収納部
6 供給ローラ
7 現像ローラ
8 端部周面領域
9 トナーシーリング部材
10−1、10−2 トナー供給口
11 ハウジング
13 層厚規制ブレード
20 電子写真プロセスユニット
50 ドラムユニット
100 現像ユニット

Claims (3)

  1. 少なくとも現像ローラとこのローラに接触回転する供給ローラとトナー収納部とを備え、このトナー収納部の、前記供給ローラ側に位置するトナー供給口から前記供給ローラへ供給されるトナーを、前記現像ローラの回転によって感光体表面に搬送することにより、感光体表面に形成されている静電潜像を現像する機能を有する正帯電用電子写真プロセスユニットにおいて、トナー供給が前記供給ローラの上方から行われるように前記トナー供給口の下側隔壁の高さを前記供給ローラの直径方向の最頂部より高くしたことを特徴とする正帯電用電子写真プロセスユニット。
  2. 供給ローラと現像ローラの接触部における軸方向の幅を前記トナー供給口の長手方向幅より大きくしたことを特徴とする請求項1記載の正帯電用電子写真プロセスユニット。
  3. トナーが非磁性一成分系トナーであることを特徴とする請求項1または2記載の正帯電用電子写真プロセスユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011039279A (ja) * 2009-08-11 2011-02-24 Brother Industries Ltd プロセスカートリッジの再生方法および製造方法

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