JP2002258719A - プロセスカートリッジ、電子写真画像形成装置及びシート部材 - Google Patents

プロセスカートリッジ、電子写真画像形成装置及びシート部材

Info

Publication number
JP2002258719A
JP2002258719A JP2001059322A JP2001059322A JP2002258719A JP 2002258719 A JP2002258719 A JP 2002258719A JP 2001059322 A JP2001059322 A JP 2001059322A JP 2001059322 A JP2001059322 A JP 2001059322A JP 2002258719 A JP2002258719 A JP 2002258719A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrophotographic photosensitive
charging
process cartridge
photosensitive member
sheet member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001059322A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Shinohara
聖一 篠原
Satoshi Inami
聡 居波
Masanobu Saito
雅信 斉藤
Takayuki Namiki
貴之 並木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001059322A priority Critical patent/JP2002258719A/ja
Publication of JP2002258719A publication Critical patent/JP2002258719A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電部材と電子写真感光体との摺擦によって
発生する横スジなどの画像不良を防止することのできる
プロセスカートリッジ、電子写真画像形成装置及びシー
ト部材を提供する。 【解決手段】 電子写真画像形成装置本体100に着脱
可能なプロセスカートリッジBは、電子写真感光体1
と、電子写真感光体1に接触して電子写真感光体1を帯
電する帯電部材2と、プロセスカートリッジBが装置本
体A外に在る場合には電子写真感光体1と帯電部材2と
の間に挟まれる可動式のシート部材50と、を有する構
成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やページプ
リンタなどの電子写真画像形成装置及び電子写真画像形
成装置に着脱可能なプロセスカートリッジ、更には、電
子写真感光体に接触して帯電作用をなす帯電部材と電子
写真感光体との間に挟み込まれるシート部材に関するも
のである。
【0002】ここで、電子写真画像形成装置としては、
例えば電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えば、L
EDプリンタ、レーザービームプリンタなど)、電子写
真ファクシミリ装置、及び電子写真ワードプロセッサー
などが含まれる。
【0003】又、本発明において、プロセスカートリッ
ジとは、電子写真感光体に作用するプロセス手段として
の帯電手段、現像手段及びクリーニング手段と電子写真
感光体と電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化
し、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体に対
して着脱可能とするものであるか、又は、電子写真感光
体に作用するプロセス手段としての帯電手段、現像手
段、クリーニング手段のうち少なくとも帯電部材と電子
写真感光体とを一体的にカートリッジ化し、このカート
リッジを電子写真画像形成装置本体に対して着脱可能と
するものをいう。
【0004】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置において
は、帯電部材によって一様に帯電させた電子写真感光体
(感光体)に、露光手段によって画像情報に応じた潜像
を形成し、そしてこの潜像を現像剤で可視化すると共
に、記録媒体に転写して画像形成を行う。
【0005】又、画像形成装置のメンテナンスを容易に
する目的から、感光体、帯電手段、現像手段、クリーニ
ング手段などを一体構造にまとめてカートリッジ化し
て、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体に着
脱可能としたプロセスカートリッジ方式が実用化されて
いる。これによれば、ユーザ自身がプロセスカートリッ
ジを装置本体に装着することによって、簡単にトナーの
補給や寿命に達した部品の交換を行うことができ、極め
てメンテナンス性に優れている。
【0006】ところで、プロセスカートリッジに一体に
組み込まれる、感光体を帯電する帯電手段としては、従
来、ワイヤに高電圧を印加してコロナ放電を生じさせ、
そのコロナに被帯電体、即ち、感光体をさらすコロナ帯
電器が広く利用されてきた。
【0007】近年では、接触帯電式の帯電手段、即ち、
帯電部材を感光体に当接配置し、この帯電部材に電圧を
印加して感光体の表面を帯電する帯電手段が実用化され
ている。
【0008】この接触帯電は、非接触式であるコロナ帯
電と比べて、電子写真感光体の被帯電面に所望の電位を
得るのに必要とされる印加電圧が低い、帯電時に発生す
るオゾン量が少ないなどの長所があり、広く用いられて
いる。
【0009】しかし、接触帯電法を用いたプロセスカー
トリッジにおいては、帯電部材と電子写真感光体が常に
接触しているために発生する問題もある。
【0010】例えば、特開平2−134670号公報に
は、帯電部材からの可塑剤の浸出により電子写真感光体
が汚染するのを防止するために、未使用時には分離部材
を設けることにより、帯電部材と電子写真感光体とを非
接触状態とすることが開示される。又、特開平4−14
0770号公報には、クリーニング部材に用いられる潤
滑剤が帯電部材に固着し、局所的な帯電不良が発生する
のを防止するため、未使用時には帯電部材と像担持体と
の間にシート部材を挟み込むようにすることが開示され
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】一方、接触帯電法を用
いたプロセスカートリッジでは、使用初期に周期的な横
スジの画像不良が現れることがある。
【0012】この周期的な横スジは、物流時の振動・衝
撃により、帯電部材とドラム形状などの感光体とが摺擦
帯電し、プロセスカートリッジの使用初期にその部分の
帯電量が他の部分と異なる、所謂、ドラムメモリが発生
することが原因であることが分かった(以下、この現象
を「摺擦メモリ」と呼ぶ。)。又、この摺擦メモリは、
プロセスカートリッジの個装状態が小型・軽量であるた
め、比較的乱雑に扱われて発生することもある。
【0013】上記特開平2−134670号公報に記載
されるように、分離部材を設けることで帯電部材と感光
体を非接触状態とした場合には、非接触状態では当然の
ことながら摺擦メモリは発生しないが、分離部材を取り
去った刹那に、帯電部材と感光体が強く接合して摺擦メ
モリが発生する場合があった。
【0014】又、上記特開平4−140770号公報に
記載されるように、帯電部材と感光体との間にシート部
材を挟み込む構成とした場合には、シート部材に用いる
材料によっては摺擦メモリが発生する場合があった。
【0015】従って、本発明の目的は、帯電部材と電子
写真感光体との摺擦によって発生する横スジなどの画像
不良を防止することのできるプロセスカートリッジ、電
子写真画像形成装置及びシート部材を提供することであ
る。
【0016】本発明の他の目的は、簡易、安価な構成に
て、帯電部材と電子写真感光体との摺擦によって発生す
る横スジなどの画像不良を防止することのできるプロセ
スカートリッジ、電子写真画像形成装置及びシート部材
を提供することである。
【0017】本発明の更に他の目的は、操作者の手を煩
わすことなく摺擦メモリを防止することのできるプロセ
スカートリッジ、電子写真画像形成装置及びシート部材
を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
プロセスカートリッジ、電子写真画像形成装置及びシー
ト部材にて達成される。要約すれば、第1の本発明は、
電子写真画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカート
リッジにおいて、電子写真感光体と、前記電子写真感光
体に接触して前記電子写真感光体を帯電する帯電部材
と、前記プロセスカートリッジが前記装置本体外に在る
場合には前記電子写真感光体と前記帯電部材との間に挟
まれる可動式のシート部材と、を有することを特徴とす
るプロセスカートリッジである。
【0019】第2の本発明によると、電子写真画像形成
装置に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、電子
写真感光体と、前記電子写真感光体に接触して前記電子
写真感光体を帯電する帯電部材と、前記プロセスカート
リッジが使用されるまで前記電子写真感光体と前記帯電
部材との間に挟まれるシート部材と、を有することを特
徴とするプロセスカートリッジが提供される。
【0020】上記各本発明の一実施態様によると、前記
装置本体に前記プロセスカートリッジが装着されること
によって、前記シート部材が前記電子写真感光体と前記
帯電部材との間から自動的に引き抜かれる。そして、前
記プロセスカートリッジには更に、前記装置本体に前記
プロセスカートリッジが装着されることによって、前記
装置本体内に設けられた接点と機能的に結合し、前記シ
ート部材を前記電子写真感光体と前記帯電部材との間か
ら引き抜く方向に移動させる力を前記シート部材に伝達
するシート部材移動手段を設けることができる。又、前
記シート部材は、前記装置本体に前記プロセスカートリ
ッジが装着された状態で、前記電子写真感光体と前記帯
電部材との間から引き抜くことができる。
【0021】第3の本発明によると、プロセスカートリ
ッジを着脱可能であって、記録媒体に画像を形成する電
子写真画像形成装置において、(a)電子写真感光体
と、前記電子写真感光体に接触して前記電子写真感光体
を帯電する帯電部材と、前記プロセスカートリッジが前
記装置本体外に在る場合には前記電子写真感光体と前記
帯電部材との間に挟まれる可動式のシート部材と、前記
装置本体に前記プロセスカートリッジが装着されること
によって、前記シート部材を前記電写真感光体と前記帯
電部材との間から引き抜く方向に移動させる力を前記シ
ート部材に伝達するシート部材移動手段と、を有するプ
ロセスカートリッジを取り外し可能に装着する装着手段
と、(b)前記記録媒体を搬送する搬送手段と、(c)
前記装置本体に前記プロセスカートリッジが装着される
ことにより、前記プロセスカートリッジの前記シート部
材移動手段と機能的に結合し、前記シート部材を前記電
子写真感光体と前記帯電部材との間から引き抜く方向に
移動させる接点と、を有することを特徴とする電子写真
画像形成装置が提供される。
【0022】第4の本発明によると、プロセスカートリ
ッジを着脱可能であって、記録媒体に画像を形成する電
子写真画像形成装置において、(a)電子写真感光体
と、前記電子写真感光体に接触して前記電子写真感光体
を帯電する帯電部材と、前記プロセスカートリッジが使
用されるまで前記電子写真感光体と前記帯電部材との間
に挟まれるシート部材と、を有するプロセスカートリッ
ジを取り外し可能に装着する装着手段と、(b)前記記
録媒体を搬送する搬送手段と、(c)前記装置本体に前
記プロセスカートリッジが装着された状態で、前記シー
ト部材を前記電子写真感光体と前記帯電部材との間から
引き抜くシート部材除去手段と、を有することを特徴と
する電子写真画像形成装置が提供される。
【0023】上記各本発明において、一実施態様による
と、前記電子写真感光体の表面、前記帯電部材の表面、
及び前記シート部材の前記電子写真感光体と接する面に
用いられる材料の、各々の帯電列の関係が、 │シート部材と電子写真感光体の帯電列差│<│帯電部
材と電子写真感光体の帯電列差│ の関係にある。他の実施態様によると、前記シート部材
の前記電子写真感光体と接する面の表面抵抗率は1010
Ω以下である。又、上記各本発明において、前記プロセ
スカートリッジは更に、前記電子写真感光体に現像剤を
供給する現像手段、前記電子写真感光体をクリーニング
するクリーニング手段のうち少なくとも1つを有し得
る。
【0024】又、第5の本発明では、電子写真画像形成
装置に用いられる電子写真感光体と、前記電子写真感光
体に接触して前記電子写真感光体を帯電する帯電部材と
の間に挟むシート部材であって、前記電子写真感光体の
表面、前記帯電部材の表面、及び前記シート部材の前記
電子写真感光体と接する面に用いられる材料の、各々の
帯電列の関係が、 │シート部材と電子写真感光体の帯電列差│<│帯電部
材と電子写真感光体の帯電列差│ の関係にあることを特徴とするシート部材が提供され
る。本発明の一実施態様によると、前記電子写真感光体
と接する面の表面抵抗率は1010Ω以下である。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るプロセスカー
トリッジ、電子写真画像形成装置及びシート部材を図面
に則して更に詳しく説明する。
【0026】図1は、本発明に係る電子写真画像形成装
置(画像形成装置)の一実施例の概略構成を示す。本実
施例において、画像形成装置100は、コンピュータな
どの機器から送られた画像情報に応じて記録媒体、例え
ば、記録用紙、OHPシート或いは布などに画像形成す
るレーザービームプリンタとされる。
【0027】図1に示すように、画像形成装置100
は、像担持体としての円筒状の電子写真感光体(感光ド
ラム)1を有しており、感光ドラム1は、駆動手段(不
図示)によって矢印R1方向に回転駆動される。この感
光ドラム1の表面には、帯電手段としてのローラ状の帯
電部材(帯電ローラ)2が接触配置されている。帯電ロ
ーラ2は、矢印R2方向に回転すると共に、高圧回路を
備えたエンジン制御部8からバイアスが供給されること
により、感光ドラム1の表面を一様に帯電する。その
後、露光装置3が画像情報に応じて走査露光することに
より、感光ドラム1の表面に静電潜像が形成される。
【0028】現像手段4は、現像剤(トナー)Tの貯
蔵、保管を行うトナー収納部であるホッパー4cと、現
像剤担持体である現像ローラ4aとを備えている。矢印
R4方向に回転する現像ローラ4aの近傍には、現像ロ
ーラ4aに担持させる現像剤量を調整する、弾性ブレー
ド状の現像剤規制部材(現像ブレード)4bが現像ロー
ラ4aに当接して設置されている。現像ローラ4aの矢
印R4方向への回転に伴い、現像ローラ4aに供給され
た現像剤は、現像剤規制ブレード4bによって所定の層
厚に規制されると共に摩擦帯電する。その後、現像ロー
ラ4a上の現像剤は感光ドラム1との対向部(現像領
域)まで担持搬送される。そして、高圧回路を備えたエ
ンジン制御部8から感光ドラム1と現像ローラ4aとの
間に現像バイアスが与えられることにより、感光ドラム
1上の静電潜像に現像剤が付着し、トナー像として現像
される。
【0029】一方、記録材収納部としてのカセット9に
収納された記録用紙などの記録媒体Pは、供給ローラ
9、ガイド11aなどの記録媒体搬送手段を介してレジ
ストローラ対10まで搬送される。次いで記録媒体P
は、レジストローラ対10によって感光ドラム1上のト
ナー像と同期がとられて、感光ドラム1とローラ状の転
写手段(転写ローラ)5との間の転写ニップ部に送られ
る。
【0030】そして、感光ドラム1上のトナー像は、矢
印R5方向に回転する転写ローラ5に、高圧回路を備え
たエンジン制御部8から転写バイアスを印加することに
より記録媒体Pに転写される。
【0031】トナー像が転写された記録媒体Pは定着装
置7に搬送され、ここで加熱、加圧されて、未定着のト
ナー像が記録媒体Pに定着され、記録画像となる。その
後、記録媒体Pはガイド11b、排出ローラ11cなど
の記録媒体搬送手段を介して搬送され装置本体Aの上部
に設けられたトレー12に排出される。
【0032】一方、トナー像の転写後に記録媒体Pに転
写されないで感光ドラム1上に残った現像剤は、クリー
ニング手段6が備えたクリーニングブレード6aにより
除去され、廃現像剤容器6bに収容される。こうして、
表面の転写残トナーが除去された感光ドラム1は、帯電
ローラ2の帯電から始まる次の画像形成に供され、上述
の一連の画像形成プロセスが繰り返される。
【0033】図2に示すように、本実施例では、感光ド
ラム1、帯電ローラ2、現像手段4、クリーニング手段
6を枠体14によって一体化して、画像形成装置本体A
に対して着脱自在なプロセスカートリッジBとされてい
る。このプロセスカートリッジBは、装置本体Aが備え
た装着手段13を介して取り外し可能に装置本体Aに装
着される。又、装置本体Aは、上述のように感光ドラム
1などを駆動するための駆動手段、画像形成するための
バイアスを供給するための高圧電源回路、記録媒体Pの
搬送手段などを備えている。
【0034】図5を参照して、本実施例における帯電ロ
ーラ2及び感光ドラム1を更に説明する。上述のよう
に、帯電ローラ2は感光ドラム1の表面を一様に一次帯
電処理する接触帯電部材である。本実施例では、この帯
電ローラ2は、芯金2aと、芯金2aの周りに同心状に
一体に形成された、EPDMなどのゴムにカーボンを分
散させて抵抗を調整した導電弾性層2bとを有する。
又、導電弾性層2bの外周には、エピクロルヒドリンゴ
ムなどにて形成される高抵抗層2cが設けられる。更
に、帯電ローラ2の表面部には、フッ素系樹脂である四
フッ化エチレン樹脂(PTFE)を含有する材料にて形
成される、厚さ5μmの表層2dが設けられている。こ
の表層2dは、離型性の高さからトナーなどの異物が付
着するのを防止する保護層の目的で設けられる。これに
より、帯電ローラ2の外径は120mmとされ、長手長
さは230mmとされている。
【0035】この帯電ローラ2は、芯金2aの両端部が
軸受部(図示せず)に回転自在に支承されている。又、
芯金2aの端部において、感光ドラム1に略平行に配さ
れ、バネなどの押圧手段2dで感光ドラム1の面に対し
て所定の押力をもって圧接されており、感光ドラム1の
回転駆動に伴って従動回転する。
【0036】又、本実施例では、感光ドラム1としてO
PC感光体を用いた。即ち、感光ドラム1は、アルミニ
ウムなどからなるドラム状の基体1a上に、光導電層1
bが設けられた、外径30mm、長手長さ250mmの
ドラムとされる。光導電層1bは電荷発生層と、その上
の電荷輸送層を備えている。電荷発生層は、露光を受け
ることによって正負の電荷対を発生する。そして、本実
施例では電荷輸送層は電荷発生層で発生した正電荷のみ
を感光ドラム1の表面に輸送する。これにより、帯電ロ
ーラ2によって一様に負に帯電された感光ドラム1の表
面の露光部(明部)では、電荷発生層で発生して電荷輸
送層を介して輸送された正電荷によって負電荷が減衰
(正方向に変化)する。こうして、感光ドラム1上に静
電潜像が形成される。本実施例では、感光ドラム1の表
面が電荷輸送層であり、ポリカーボネイト樹脂を原材料
とした厚さ20μmの層となっている。
【0037】さて、本発明によれば上述の感光ドラム1
の摺擦メモリを防止するために、摺擦メモリが発生し易
い状況において、図2に示すように、感光ドラム1と帯
電ローラ2との間に離間部材であるシート部材50を挟
み込むようにする。
【0038】特に、プロセスカートリッジBが使用され
るまでの商品梱包状態(個装状態)において振動や落下
を受けた場合にも摺擦メモリを防止できるように、プロ
セスカートリッジBの工場出荷時には、シート部材50
は帯電ローラ2と感光ドラム1との間に挟み込まれた状
態とする。更に、好ましくは、プロセスカートリッジB
が装置本体Aから取り外された際にも再びシート部材5
0が挟みこまれた状態とする。
【0039】本実施例では、プロセスカートリッジBが
装置本体Aの外に在る場合に、感光ドラム1と帯電ロー
ラ2の間にシート部材50を挟み込む構成とする。
【0040】つまり、図1及び図3をも参照して更に説
明すると、本実施例によると、シート部材50は、シー
ト部材を移動させる手段として、動作軸52を中心とし
て揺動可能に軸支されたスイッチング部材51と結合さ
れている。
【0041】スイッチング部材51は、例えば図3に示
すように、感光ドラム1及び帯電ローラ2の長手方向に
沿って延在するシート部材支持部51aと、動作軸52
を挟みシート部材支持部51aとは反対側の端部であっ
て、少なくとも一部がプロセスカートリッジBの外部に
突出した端部51bとを有している。又、シート部材5
0が感光ドラム1と帯電ローラ2との間に挟みこまれる
方向へ向かうように、バネ部材51dを配置する。尚、
ここでは、スイッチング部材51の長手両端部(一端の
み図示)において、シート部材支持部51aと端部51
bとを繋ぐ連結部51cを有する形状としているが、こ
れに限定されるものではない。例えば、シート部材支持
部51aから端部51cまでスイッチング部材51の長
手全域に亙り略一様な板状部材であってもよい。
【0042】スイッチング部材51は、プロセスカート
リッジBを装置本体Aに装着する前には、図2及び図3
(a)に示すように、シート部材50を感光ドラム1と
帯電ローラ2との間に挟み込まれた状態にて支持してい
る。そして、プロセスカートリッジBを装置本体Aに挿
入する際に、スイッチング部材51の突出部(接点)5
1bが、装置本体A内に設けられた接点である受け部材
53と衝合する。その後、プロセスカートリッジBが装
置本体Aの所定位置に装着されに従って、スイッチング
部材51の突出部51bは矢印A方向に倒れる(図1及
び図3(b))。尚、この時のスイッチング部材51を
倒す力は、バネ部材51dの引力を上回っている。これ
によって、シート部材50を感光ドラム1と帯電ローラ
2の間より矢印B方向に引き抜くことができる。これに
よって、プロセスカートリッジBを装置本体に装着する
ことによって自動的にシート部材50が感光ドラム1と
帯電ローラ2との間から引き抜かれるので、操作者を煩
わすことなく、極めて操作性が良い。
【0043】又、装置本体Aからプロセスカートリッジ
Bを取り出す場合には、スイッチング部材51が受け部
材53から離れると共にバネ部材51dの作用を受け、
装着時とは逆方向に倒れる。これにより、シート部材5
0が感光ドラム1と帯電ローラ2との当接部に送り込ま
れる。更には、バネ部材51dによるシート部材50の
押し込みにより、感光ドラム1と帯電ローラ2間にシー
ト部材50が挟み込まれる。
【0044】このような構成をとることにより、摺擦メ
モリが発生し易いプロセスカートリッジBの出荷時・流
通時、及びプロセスカートリッジBを装置本体Aから取
り出した際に、摺擦メモリの発生を防止することができ
る。
【0045】シート部材50の幅Wは、感光ドラム1上
における長手方向の画像形成可能領域Gを覆う大きさで
ある必要がある。一方、シート部材50の厚みTに関し
ては、感光ドラム1と帯電ローラ2の間に挟みこむこと
が可能であるなら、特に制限されるものではない。又、
幅Wと直交する方向の長さLは、確実に抜き差しが可能
となるように選定すればよい。本実施例では、幅Wが2
30mm、厚みTが100μm、長さLが20mmであ
るものを使用した。
【0046】又、シート部材50の材料は、感光ドラム
1及び帯電ローラ2の帯電系列の関係から決定すること
ができる。つまり、それぞれの接触部について、シート
部材50と感光ドラム1の帯電系列の差が、帯電ローラ
2と感光ドラム1の帯電系列差よりも大きくなるような
シート部材50を用いる場合には、摺擦メモリの改善は
得られない。即ち、感光ドラム1、帯電ローラ2及びシ
ート部材50の帯電系列の関係が、 │シート部材と感光ドラムの帯電列差│>│帯電ローラ
と感光ドラムの帯電列差│ の関係である場合、帯電ローラ2と感光ドラム1との摩
擦帯電よりも、シート部材50と感光ドラム1との摩擦
帯電の方が大きくなり、摺擦メモリの改善は得られな
い。従って、上述の帯電系列の関係とならないように、
シート部材50の材料を選定すればよい。
【0047】次に、感光ドラム1、帯電ローラ2及びシ
ート部材50の帯電系列の関係を変えた場合の摺擦メモ
リの発生具合を評価した。
【0048】上述のように、感光ドラム1の表面部はポ
リカーボネイト樹脂を原材料として作製され、又帯電ロ
ーラ2の表面部はフッ素系樹脂を含有する材料を使用し
て作製された。
【0049】シート部材50としては、本発明に従う実
施例1として、先ず、ポリエチレン樹脂のシートを使用
した。この場合、帯電系列の関係は次のようになる。
尚、ここでは、各々の帯電列は、それぞれの組合せにお
いて、互いに当接させて10往復分擦り合わせた後、表
面電位及びその極性を比較することで決定した。表面電
位の測定には、TREC Model344表面電位計を用いた。 ネガ:フッ素系樹脂<ポリエチレン樹脂<ポリカーボネ
イト樹脂:ポジ(帯電ローラ<シート部材<感光ドラ
ム) 又、本発明に従う実施例2として、アクリル樹脂のシー
トを使用した。この場合、帯電系列の関係は次のように
なる。 ネガ:フッ素系樹脂<<ポリカーボネイト樹脂<アクリ
ル樹脂:ポジ(帯電ローラ<<感光ドラム<シート部
材) 一方、本発明に従わない比較例1として、フッ化ビニリ
デン樹脂から成るシート部材を用いた。この場合、帯電
系列の関係は次のようになる。 ネガ:フッ化ビニリデン樹脂<フッ素系樹脂<ポリカー
ボネイト樹脂:ポジ(シート部材<帯電ローラ<感光ド
ラム) 更に、本発明に従わない比較例2として、シート部材5
0を用いず、感光ドラム1と帯電ローラ2とが接触した
状態での摺擦メモリを確認した。
【0050】尚、ここでは、比較評価のために各シート
部材の表面抵抗率(Ω)がほぼ同等なものを用意した。
又、シート部材50(又はシート部材を設けないこと)
を除いて、プロセスカートリッジBの構成は同一であっ
た。
【0051】以上のような、各種材料からなるシート部
材50を各々用いて(又はシート部材を設けないで)、
個装梱包をした後に摺擦メモリの評価を行った。摺擦メ
モリの評価は、落下試験及び振動試験を行った後に梱包
を開封し、感光ドラム1と帯電ローラ2との間のシート
部材50を取り除いた後に、画像形成(ハーフトーン初
期出力画像(1枚目))することで行った。これによっ
て、摺擦メモリによりプロセスカートリッジBの使用初
期に周期的に現れる画像不良(横スジ)の発生状況を評
価した。
【0052】ここで、落下試験は、プロセスカートリッ
ジBの各々の個装箱の表面(六面)、及び底面の角(四
角)から接地するよう、95cmの高さから自然落下さ
せて行った。又、振動試験は、JIS−Z0232に基
づき、次の条件で行った。 振動数:10〜100Hz スイープ時間:5分間(1往復) 加速度:正弦波9.8m/s2 振動時間:1時間(12往復) 振動方向:x、y、z方向 温度:23℃ 湿度:50% 以上のような条件にて、感光ドラム1、帯電ローラ2及
びシート部材50の帯電系列の関係を変えた場合の摺擦
メモリの発生具合を評価した結果を表1に示す。
【0053】摺擦メモリの評価は、××・×・△・○・
◎の5段階評価とした。この5段階評価においては、△
では軽微に発生するが目立たないレベルであることか
ら、△以上を許容範囲とする。
【0054】
【表1】
【0055】表1に示すように、シート部材50にポリ
エチレン樹脂(実施例1)及びアクリル樹脂(実施例
2)を用いた場合には、摺擦メモリの発生は無く、良好
な画像が得られた。
【0056】一方、シート部材50としてフッ化ビニル
樹脂を用いた場合(比較例1)には、完全に許容範囲を
超える摺擦メモリが発生した。又、シート部材50を用
いない場合(比較例2)にも、比較例1ほどではない
が、許容範囲外となる摺擦メモリが発生した。
【0057】実施例1に関しては、感光ドラム1と帯電
ローラ2との間にシート部材50を挟むことによって、
感光ドラム1への帯電系列の関係がより小さくなるため
に、感光ドラム1への摺擦メモリが防止できたものと考
えられる。即ち、このシート部材50を挟むことで、感
光ドラム1の表面は摺擦により帯電する傾向はより小さ
くなるものと考えられる。
【0058】又、実施例2に関しても、摺擦により感光
ドラム1上に発生する電荷は異なるが、メモリが発生す
るほどの電荷量が発生せず、画像不良が発生しなかった
ものと考えられる。
【0059】一方、比較例1に関しては、感光ドラム1
への帯電系列の関係がより大きくなるために、摺擦メモ
リレベルが悪かったもとの考えられる。即ち、このシー
ト部材50を挟むことで、感光ドラム1の表面は摺擦に
より帯電する傾向がより大きくなるものと考えられる。
【0060】又、シート部材50を用いない比較例2に
おいても、当然のことながら摺擦メモリが発生した。
【0061】以上の結果より、シート部材50に用いる
材料としては、特に、感光ドラム1(電子写真感光体)
の表面部、帯電ローラ2(帯電部材)の表面部及びシー
ト部材50の電子写真感光体(感光ドラム1)と接する
面部に用いられる材料の、各々の帯電列の関係が、 │シート部材と電子写真感光体の帯電列差│<│帯電部
材と電子写真感光体の帯電列差│ の関係であれば、摺擦メモリを防止することが可能とな
る。
【0062】更に、本発明者らが鋭意検討した結果、効
果的に摺擦メモリを防止するためには、シート部材50
の表面抵抗率が1010Ω以下であることが好ましいこと
が分かった。
【0063】ここでは、シート部材50にポリエチレン
樹脂を用い、その中に分散させるカーボンブラックの添
加量を変えることで表面抵抗率(Ω)を変化させて、発
生する摺擦メモリレベルを示した。その結果を図6に示
す。
【0064】表面抵抗率(Ω)の測定は、アドバンテス
ト社製の測定器(デジタル超高抵抗計 R8340+レ
ジスティビティ・チェンバ R12702A)を用いて
行った。この測定器は、主電極寸法がφ10mm、ガー
ド電極寸法は内径φ20mm、外径φは30mmであ
る。表面抵抗(Ω)の測定には100Vdcのバイアスを
印加した。又、摺擦メモリの評価方法は、上述と同一の
方法である。
【0065】図6から分かるように、シート部材50の
表面抵抗率(Ω)が1010Ωを超えると、摺擦メモリレ
ベルは△となるが、1010Ω以下であるなら良好な結果
が得られた。
【0066】これは、シート部材50の表面抵抗率を下
げることで、摩擦によりシート部材50と感光ドラム1
との間に発生した電荷がシート部材50の表面に沿って
移動して気中に放電されるためであると考えられる。
【0067】このように、表面抵抗率がより低い方が摺
擦メモリのレベルが良いことが分かる。上述の結果よ
り、好ましくはシート部材50の電子写真感光体と接触
する面部の表面抵抗率は1010Ω以下であり、摺擦メモ
リの防止に関して、シート部材50の表面抵抗率は低け
れば低いほど良い。実際上、カーボンブラックなどの導
電材料を分散させた樹脂製のシート部材50の場合、表
面抵抗率は、通常、10 4〜105Ω以上とされる。
【0068】図7は、シート部材の他の実施例(実施例
3)を示している。図7に示すシート部材50aは、ポ
リエチレン樹脂を用いて作製されたシート55の片面に
アルミニウム56を蒸着したものである(アルミニウム
蒸着シート)。
【0069】本実施例では、厚みTが100μmである
ポリエチレン樹脂からなるシート55の片面の全体に亙
り、10μmの厚さtでアルミニウムを蒸着したものを
使用した。又、アルミ蒸着シート50aのアルミ蒸着面
の表面抵抗率は、20Ωであった。このように、例えば
樹脂製のシートに金属蒸着を設け得ることによって、表
面抵抗率を更に低くすることができる。尚、このアルミ
ニウム蒸着シート50aの幅W、長さLは、上述と同様
とした。
【0070】アルミニウム蒸着シート50aは、アルミ
ニウム蒸着面56を感光ドラム1の表面に接するよう
に、帯電ローラ2と感光ドラム1の間にアルミニウム蒸
着シート50aを挟み込む。
【0071】このアルミニウム蒸着シート50aを用い
て、上述の評価方法にて摺擦メモリ評価を行った。その
結果、アルミニウム蒸着面シート50aを用いる場合、
摺擦メモリの発生は全く無く、良好な画像が得られるこ
とが分かった。
【0072】これは、感光ドラム1の表面部の原材料で
あるポリカーボネイト樹脂とアルミニウムとの帯電列が
近いこと、及び感光ドラム1と当接するアルミニウム蒸
着シート50aの表面抵抗値(Ω)が低いこと、による
ものであると考えられる。このように、アルミニウム蒸
着シート50aを用いることにより、摺擦メモリの発生
を防止することが可能となる。
【0073】次に、図8を参照して、本発明の他の実施
態様を説明する。尚、図8のプロセスカートリッジB’
においては、図2に示したプロセスカートリッジBと
は、シート部材の配設態様のみが異なる。従って、同一
機能、構成を有する要素には同一符号を付し、その詳し
い説明は省略する。
【0074】図8のプロセスカートリッジB’では、製
品出荷時の形態として、感光ドラム1と帯電ローラ2と
の間にフィルム状のシート部材60を挟み込む。フィル
ム状のシート部材60は、上述と同様、感光ドラム1上
の画像形成領域Gを覆う幅Wと、感光ドラム1と帯電ロ
ーラ2との間に挟み込み得る厚さTとを有する。又、フ
ィルム状シート部材60の一端部が感光ドラム1と帯電
ローラ2との間帯電ローラ2との間に挟み込まれ、反対
側の端部が、例えばスリット状に開口した露光窓Sなど
から一部突出するような長さLとする。
【0075】図5に示すように、帯電ローラ2は、感光
ドラム1に対する安定した当接状態を得るために、バネ
などの押圧手段2dによる加圧力を利用して圧接してい
る。従って、感光ドラム1と帯電ローラ2の間にシート
部材60を挟み込む場合には、特に接着部材などによっ
て固定する必要はなく、振動などに対しても安定した状
態でシート部材60を保持することができる。
【0076】そして、プロセスカートリッジB’を用い
た画像形成は、フィルム状のシート部材60を取り除い
た後に行われる。例えば、フィルム状のシート部材60
は、プロセスカートリッジB’を初めに使用する時に操
作者自身の手によって引き抜いて取り除く構成とするこ
とができる。
【0077】又、別法として、装置本体Aが備えたシー
ト部材除去手段によってシート部材60を取り除いても
よい。
【0078】例えば、次のようにして、プロセスカート
リッジB’を装置本体Aに装着することでシート部材6
0を自動除去することができる。図9に示すように、プ
ロセスカートリッジB’の外部に表れているシート部材
60の長手両端部に、掛かり受け部61を設ける。更
に、プロセスカートリッジB’外部に表れているシート
部材60の端部は、プロセスカートリッジB’の枠体1
4と接合部62において長手均一に接合されている。
【0079】プロセスカートリッジB’を装置本体Aに
装着する場合には、図10に示すように、装着し始めの
段階において装置本体Aの内部に設けられたカギ状の掛
かり部材63によって、上述のシート部材60の掛かり
受け部材61を引っ掛ける。そして、プロセスカートリ
ッジB’の装着動作(矢印C及び矢印C’方向)に従っ
てシート部材60は感光ドラム1と帯電ローラ2との間
から引き抜かれる。これにより、簡単な方法によって、
シート部材60の自動除去が可能となる。
【0080】一方、プロセスカートリッジB’を装置本
体から取り出す時には、カートリッジ枠体14に接合さ
れたシート部材60も同時に取り出されるため、装置本
体Aの内部にシート部材60が残留することは無い。
【0081】このように、プロセスカートリッジBが使
用されるまで感光ドラム1と帯電ローラ2との間に挟み
込まれるフィルム状のシート部材60を使用すること
で、輸送途中での振動や落下などの衝撃によって発生す
る摺擦メモリを、より安価に防止することができる。
【0082】上述の構成のプロセスカートリッジB’に
おいて、上述の実施例1〜3と同様の材料からなるフィ
ルム状のシート部材60(幅Wが230mm、厚さTが
100μm、長さLが200mm)を用いて、摺擦メモ
リ評価を行った。その結果、同様に摺擦メモリの発生の
無い良好な画像が得られることが分かった。
【0083】以上説明したように、装置本体Aに着脱自
在に装着されるプロセスカートリッジB(B’)が備え
た感光ドラム1と帯電ローラ2との間に、好ましくは、 │シート部材と電子写真感光体の帯電列差│<│帯電部
材と電子写真感光体の帯電列差│ の関係を満たすシート部材50(60)を挟み込むこと
によって、プロセスカートリッジB(B’)の出荷輸送
時などの振動や落下から摺擦メモリを防止することが可
能となる。又、シート部材50(60)の感光ドラムと
接する面の表面抵抗率を1010Ω以下とすることによ
り、より良好な画像を得ることができる。
【0084】尚、上述では、電子写真感光体は円筒状の
感光ドラム1であり、帯電部材はローラ形状の帯電ロー
ラ2であるとして説明したが、本発明はこれに限定され
るものではない。上述の実施例の如く、通常回転体とさ
れる電子写真感光体及び帯電部材はベルト状であっても
よく、当然、その他の形状の電子写真感光体及び帯電部
材を備えた装置にも適用することができ、同様の効果を
得ることができる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
電子写真画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカート
リッジは、電子写真感光体と、電子写真感光体に接触し
て電子写真感光体を帯電する帯電部材と、プロセスカー
トリッジが装置本体外に在る場合には電子写真感光体と
帯電部材との間に挟まれる可動式のシート部材と、を有
する構成とされるので、プロセスカートリッジが振動や
落下などを受けて摺擦メモリが発生し易い状況において
も、帯電部材と電子写真感光体との摺擦によって発生す
る横スジなどの画像不良を簡易な構成にて防止すること
ができる。又、このシート部材を、プロセスカートリッ
ジが使用されるまで電子写真感光体と帯電部材との間に
挟まれる構成とすることで、摺擦メモリが最も発生し易
い商品輸送時の摺擦メモリの発生を安価に防止し、画像
不良を無くすことが可能となる。更に、プロセスカート
リッジを装置本体に装着することによって、或いは装着
した状態でシート部材を自動的に電子写真感光体と帯電
部材との間から引き抜く構成とすれば、操作者の手を煩
わすことなく摺擦メモリを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子写真画像形成装置の一実施例
を示す概略断面図である。
【図2】本発明に係るプロセスカートリッジの一実施例
を示す概略断面図である。
【図3】シート部材の移動方法の一実施例を説明するた
めのシート部材近傍の概略図である。
【図4】本発明に従うシート部材の一実施例の概略斜視
図である。
【図5】帯電ローラと感光ドラムの一実施例を示す概略
斜視図である。
【図6】シート部材の表面抵抗率による摺擦メモリ効果
を説明するためのグラフ図である。
【図7】本発明に従うシート部材の他の実施例を示す概
略斜視図である。
【図8】本発明に係るプロセスカートリッジの他の実施
例を示す概略断面図である。
【図9】本発明に係るプロセスカートリッジの他の実施
例を示す概略斜視透視図である。
【図10】本発明に従うシート部材除去方法の一実施例
を説明するためのプロセスカートリッジ概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1 電子写真感光体(感光ドラム) 2 帯電部材(帯電ローラ) 3 露光装置 4 現像手段 5 転写手段 6 クリーニング手段 7 定着装置 8 エンジン制御部 9 カセット 50 シート部材 51 シート部材移動手段(スイッチング部材) 52 動作軸 60 シート部材 A 画像形成装置本体 B プロセスカートリッジ T 現像剤(トナー) P 記録媒体
フロントページの続き (72)発明者 斉藤 雅信 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 並木 貴之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H071 BA04 BA13 BA27 DA06 DA08 DA13 DA15 EA01 2H200 FA03 GA15 GA23 GA44 GA56 GB12 HA03 HA28 HB12 HB47 JB10 LA01 LB02 LB35 LB37 MA04 MA14 MC14

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真画像形成装置本体に着脱可能な
    プロセスカートリッジにおいて、 電子写真感光体と、 前記電子写真感光体に接触して前記電子写真感光体を帯
    電する帯電部材と、 前記プロセスカートリッジが前記装置本体外に在る場合
    には前記電子写真感光体と前記帯電部材との間に挟まれ
    る可動式のシート部材と、を有することを特徴とするプ
    ロセスカートリッジ。
  2. 【請求項2】 電子写真画像形成装置に着脱可能なプロ
    セスカートリッジにおいて、 電子写真感光体と、 前記電子写真感光体に接触して前記電子写真感光体を帯
    電する帯電部材と、 前記プロセスカートリッジが使用されるまで前記電子写
    真感光体と前記帯電部材との間に挟まれるシート部材
    と、を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記電子写真感光体の表面、前記帯電部
    材の表面、及び前記シート部材の前記電子写真感光体と
    接する面に用いられる材料の、各々の帯電列の関係が、 │シート部材と電子写真感光体の帯電列差│<│帯電部
    材と電子写真感光体の帯電列差│ の関係にあることを特徴とする請求項1又は2のプロセ
    スカートリッジ。
  4. 【請求項4】 前記シート部材の前記電子写真感光体と
    接する面の表面抵抗率は1010Ω以下であることを特徴
    とする請求項3のプロセスカートリッジ。
  5. 【請求項5】 前記装置本体に前記プロセスカートリッ
    ジが装着されることによって、前記シート部材が前記電
    子写真感光体と前記帯電部材との間から自動的に引き抜
    かれることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に
    記載のプロセスカートリッジ。
  6. 【請求項6】 更に、前記装置本体に前記プロセスカー
    トリッジが装着されることによって、前記装置本体内に
    設けられた接点と機能的に結合し、前記シート部材を前
    記電子写真感光体と前記帯電部材との間から引き抜く方
    向に移動させる力を前記シート部材に伝達するシート部
    材移動手段を有することを特徴とする請求項5のプロセ
    スカートリッジ。
  7. 【請求項7】 前記シート部材は、前記装置本体に前記
    プロセスカートリッジが装着された状態で、前記電子写
    真感光体と前記帯電部材との間から引き抜かれることを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載のプロセ
    スカートリッジ。
  8. 【請求項8】 前記プロセスカートリッジは更に、前記
    電子写真感光体に現像剤を供給する現像手段、前記電子
    写真感光体をクリーニングするクリーニング手段のうち
    少なくとも1つを有することを特徴とする請求項1〜7
    のいずれかの項に記載のプロセスカートリッジ。
  9. 【請求項9】 プロセスカートリッジを着脱可能であっ
    て、記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成装置に
    おいて、 (a)電子写真感光体と、前記電子写真感光体に接触し
    て前記電子写真感光体を帯電する帯電部材と、前記プロ
    セスカートリッジが前記装置本体外に在る場合には前記
    電子写真感光体と前記帯電部材との間に挟まれる可動式
    のシート部材と、前記装置本体に前記プロセスカートリ
    ッジが装着されることによって、前記シート部材を前記
    電写真感光体と前記帯電部材との間から引き抜く方向に
    移動させる力を前記シート部材に伝達するシート部材移
    動手段と、を有するプロセスカートリッジを取り外し可
    能に装着する装着手段と、 (b)前記記録媒体を搬送する搬送手段と、 (c)前記装置本体に前記プロセスカートリッジが装着
    されることにより、前記プロセスカートリッジの前記シ
    ート部材移動手段と機能的に結合し、前記シート部材を
    前記電子写真感光体と前記帯電部材との間から引き抜く
    方向に移動させる接点と、を有することを特徴とする電
    子写真画像形成装置。
  10. 【請求項10】 プロセスカートリッジを着脱可能であ
    って、記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成装置
    において、 (a)電子写真感光体と、前記電子写真感光体に接触し
    て前記電子写真感光体を帯電する帯電部材と、前記プロ
    セスカートリッジが使用されるまで前記電子写真感光体
    と前記帯電部材との間に挟まれるシート部材と、を有す
    るプロセスカートリッジを取り外し可能に装着する装着
    手段と、 (b)前記記録媒体を搬送する搬送手段と、 (c)前記装置本体に前記プロセスカートリッジが装着
    された状態で、前記シート部材を前記電子写真感光体と
    前記帯電部材との間から引き抜くシート部材除去手段
    と、を有することを特徴とする電子写真画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記電子写真感光体の表面、前記帯電
    部材の表面、及び前記シート部材の前記電子写真感光体
    と接する面に用いられる材料の、各々の帯電列の関係
    が、 │シート部材と電子写真感光体の帯電列差│<│帯電部
    材と電子写真感光体の帯電列差│ の関係にあることを特徴とする請求項9又は10のプロ
    セスカートリッジ。
  12. 【請求項12】 前記シート部材の前記電子写真感光体
    と接する面の表面抵抗率は1010Ω以下であることを特
    徴とする請求項11のプロセスカートリッジ。
  13. 【請求項13】 前記プロセスカートリッジは更に、前
    記電子写真感光体に現像剤を供給する現像手段、前記電
    子写真感光体をクリーニングするクリーニング手段のう
    ち少なくとも1つを有することを特徴とする請求項9〜
    12のいずれかの項に記載の電子写真画像形成装置。
  14. 【請求項14】 電子写真画像形成装置に用いられる電
    子写真感光体と、前記電子写真感光体に接触して前記電
    子写真感光体を帯電する帯電部材との間に挟むシート部
    材であって、前記電子写真感光体の表面、前記帯電部材
    の表面、及び前記シート部材の前記電子写真感光体と接
    する面に用いられる材料の、各々の帯電列の関係が、 │シート部材と電子写真感光体の帯電列差│<│帯電部
    材と電子写真感光体の帯電列差│ の関係にあることを特徴とするシート部材。
  15. 【請求項15】 前記電子写真感光体と接する面の表面
    抵抗率は1010Ω以下であることを特徴とする請求項1
    4のシート部材。
JP2001059322A 2001-03-02 2001-03-02 プロセスカートリッジ、電子写真画像形成装置及びシート部材 Pending JP2002258719A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001059322A JP2002258719A (ja) 2001-03-02 2001-03-02 プロセスカートリッジ、電子写真画像形成装置及びシート部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001059322A JP2002258719A (ja) 2001-03-02 2001-03-02 プロセスカートリッジ、電子写真画像形成装置及びシート部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002258719A true JP2002258719A (ja) 2002-09-11

Family

ID=18918897

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001059322A Pending JP2002258719A (ja) 2001-03-02 2001-03-02 プロセスカートリッジ、電子写真画像形成装置及びシート部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002258719A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010175925A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Oki Data Corp 画像形成ユニットおよびそれを備えた画像形成装置
JP2011197449A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Fuji Xerox Co Ltd プロセスカートリッジおよび画像形成装置
US8422912B2 (en) 2010-03-12 2013-04-16 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming cartridge and image forming device
JP2015108693A (ja) * 2013-12-04 2015-06-11 富士ゼロックス株式会社 感光体ユニット及び画像形成装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010175925A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Oki Data Corp 画像形成ユニットおよびそれを備えた画像形成装置
US8219006B2 (en) 2009-01-30 2012-07-10 Oki Data Corporation Image forming unit and image forming apparatus having the same
US8422912B2 (en) 2010-03-12 2013-04-16 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming cartridge and image forming device
JP2011197449A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Fuji Xerox Co Ltd プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP2015108693A (ja) * 2013-12-04 2015-06-11 富士ゼロックス株式会社 感光体ユニット及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6961527B2 (en) Method of detecting life of image bearing member, image forming apparatus and cartridge
US20080181678A1 (en) Developing apparatus, process cartridge, and image forming apparatus
US8428477B2 (en) Image forming apparatus
CN106257340B (zh) 图像形成装置
KR100846789B1 (ko) 대전롤러 클리닝 장치 및 이를 채용한 전자사진방식화상형성장치
CN102687084B (zh) 处理盒和成像装置
JP4331158B2 (ja) ブレードクリーニング用治具
US8861990B2 (en) Image forming apparatus
JP2007033468A (ja) 画像形成装置
JP2005114756A (ja) 画像形成装置
US6694122B2 (en) Cleaning device and image forming apparatus provided with same
JP2002258719A (ja) プロセスカートリッジ、電子写真画像形成装置及びシート部材
JP2003076140A (ja) 画像形成装置用の弾性ブレード、現像装置及び画像形成装置
US10983473B2 (en) Drum cartridge including a cleaning member, for use with an image forming apparatus
US5715512A (en) Apparatus and method for removing residual developer remaining on a photosensitive element
JP2001100493A (ja) 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2000181223A (ja) 現像装置及びプロセスカ―トリッジ
JP2017010010A (ja) 画像形成装置
JP6188840B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP5883167B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
WO2022080182A1 (ja) トナー搬送装置およびそれを備えたクリーニング装置並びに画像形成装置
JP2013015706A (ja) 現像剤扱い装置及び画像形成装置
JP2004125828A (ja) 画像形成装置
JP2003131543A (ja) プロセスカートリッジ及び画像形成装置
US20230273560A1 (en) Image forming apparatus