JP2004332135A - ズボンずり落ち防止具 - Google Patents

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Kinjiro Ota
金次郎 太田
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OTA KOSAN KK
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OTA KOSAN KK
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Abstract

【課題】ワイシャツ等の上着衣とズボンのベルトとの間に掛け渡すものとして通常形態の上着衣にも簡単な構造で容易に着脱できると共に、ズボンのベルト側は勿論、上着衣側も確実に止められるよう構成する。
【解決手段】主軸部10の両端から左右の脚軸部11,12を並行方向に折り曲げた略コの字状の具本体1を備え、各脚軸部11,12の軸下端を前方向に湾曲したフック部13,14として形成し、主軸部10の軸線と並行にスライド可能な挟持バー2を脚軸部11,12の軸線間に掛渡し装着し、上着衣Sの布地部分をベルトBの直上で摘んで主軸部10と挟持バー2とで挟込み保持し、各脚軸部をベルトBの内側に差し込んでフック部13,14をベルトBの下辺縁に掛け止めるズボンPの吊り具として構成する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイシャツ等の上着衣とズボンのベルトとの間に掛け渡すズボンずり落ち防止具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ワイシャツ等の上着衣とズボンのベルトとの間に掛け渡すズボンずり落ち防止具としては、ズボンのベルトを通す扁平な縦長四辺形の金具を具本体とし、上着衣を挟み込む鰐口状のクリップを具本体の上端側に備えると共に、ズボンの上端縁をくわえ込む鰐口状のクリップを備えるもの(特許文献1)、鰐口状のクリップをバンドの上下端側に備えるもの(特許文献2)が提案されている。
【0003】
そのクリップによるズボンずり落ち防止具では、布地の比較的厚いズボン側ならば兎も角、布地の薄いワイシャツ等の上着衣側になると、着衣者が動くなかで容易に外れてしまう虞れがある。
【0004】
そのクリップによるものの他に、ズボンのベルトに掛け止めるフックを吊下げベルトの下端側に備え、このフックの吊下げベルトを上端側で上着衣の両脇部に縫着するもの(特許文献3)、平ゴム紐をループ状に上着衣の脇下辺に縫着し、平ゴム紐とズボンのベルトに掛け止めるフックをバンドの上下端側に備えるもの(特許文献4)が提案されている。
【0005】
そのフックによるズボンずり落ち防止具では、上着衣に縫着する部材が必要であるため、当該上着衣のみの専用となり、通常形態の上着衣に汎用することができない。
【0006】
【特許文献1】
実開平3−103222号
【特許文献2】
特開平8−35109号
【特許文献3】
特開平9−59813号
【特許文献4】
実開平7−40730号
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ワイシャツ等の上着衣とズボンのベルトとの間に掛け渡すものとして通常形態の上着衣にも簡単な構造で容易に着脱できると共に、ズボンのベルト側は勿論、上着衣側も確実に止められるズボンずり落ち防止具を提供することを目的とする。
【0008】
それに加えて、本発明はズボン,上着を含む着衣からほとんど外部に露出せずに体裁を良好に保てるズボンずり落ち防止具を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るズボンずり落ち防止具においては、主軸部の両端から左右の脚軸部を並行方向に折り曲げた略コの字状の具本体を備え、各脚軸部の軸下端を前方向に湾曲したフック部として形成すると共に、主軸部の軸線と並行にスライド可能な挟持バーを脚軸部の軸線間に掛渡し装着し、上着衣の布地部分をベルトの直上で摘んで主軸部と挟持バーとで挟込み保持し、各脚軸部をベルトの内側に差し込んでフック部をベルトの下辺縁に掛け止めるズボンの吊り具として構成されている。
【0010】
本発明の請求項2に係るズボンずり落ち防止具においては、各脚軸部が外方に広がり偏倚する具本体を備え、主軸部の軸線方向に付勢可能な挟持バーを脚軸部の軸線間に備えることにより構成されている。
【0011】
本発明の請求項3に係るズボンずり落ち防止具においては、ローレット切りの円周面を有する抜止め輪を主軸部の軸線上に取付け固定することにより構成されている。
【0012】
本発明の請求項4に係るズボンずり落ち防止具においては、両端寄りを各脚軸部の軸前側から後側に回し込んで各脚軸部の軸線を抱える薄帯板材の挟持バーを主軸部の軸線と並行にスライド可能に備えることにより構成されている。
【0013】
本発明の請求項5に係るズボンずり落ち防止具においては、フック部が上後向きに位置する具本体の姿勢を基準とし、ベルトの直上で摘んだ上着衣の布地部分を主軸部の軸線から離間した挟持バーの前側より主軸部との間隔内に引き入れ、その布地部分の先端側を主軸部の軸線上に後側より前側に巻き込み、この上着衣の布地部分を主軸部と挟持バーとで挟み込み、具本体を反転させてフック部を下前向きに位置すると共に、主軸部と挟持バーとを布地部分の内側に巻き込んで具本体を上着衣に装着し、且つ、各脚軸部をベルトの内側に差し込んでフック部をベルトの下辺縁に掛け止めるズボンの吊り具として構成されている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して説明すると、図示実施の形態に係るズボンずり落ち防止具は、図1で示すように直線状の金属線材から折り曲げられた具本体1と、薄帯状の金属板材で形成された挟持バー2と、ローレット切りの円周面を有するゴム材質の抜止め輪3とを備えて組み立てられている。各部材の説明中、構成は通常の使用状態で説明するところから、組付け手順との「前,後」「上,下」の向きが相違する。
【0015】
具本体1は、主軸部10の両端から左右の脚軸部11,12を並行方向に折り曲げた略コの字状を呈し、各脚軸部11,12の軸下端を前方向に湾曲したU字状のフック部13,14として折り曲げることにより形成されている。この具本体1の脚軸部11,12は、フック部13,14の形成側が外方に広がり偏倚するよう主軸部10との角度を直角より大きく設定することから折り曲げられている。
【0016】
挟持バー2は、薄帯板材の両端寄りを各脚軸部11,12の軸前側から後側に回し込んで各脚軸部11,12の軸線を抱えるループ部2a,2bとして形成することにより主軸部10の軸線と並行にスライド可能に備え付けられている。この挟持バー2は、脚軸部11,12の間に亘る中央辺2cが主軸部10の軸線よりも前側に位置するよう取り付けられている。また、上述したように具本体1の各脚軸部11,12が外方に広がり偏倚するため、主軸部10の軸線方向に付勢可能に取り付けられている。
【0017】
抜止め輪3は、具本体1を金属線材から折り曲げるに先立って主軸部1に相当する軸線上に嵌め込むことから取付け固定されている。その抜止め輪3の円周面には、具本体1の主軸部10と平行方向の横刻みによるローレット切りが施されている。この構成各部を備えては、脚軸部11,12の相対間隔を4cm程度、主軸部10からフック部13,14の先端までの長さを4.5cm程度の大きさに設定すればよい。
【0018】
そのズボンずり落ち防止具は、上着衣の布地部分をベルトの直上で摘んで具本体1の主軸部10と挟持バー2とで挟込み保持し、具本体1の各脚軸部11,12をベルトの内側に差し込んでフック部13,14をベルトの下辺縁に掛け止めるズボンの吊り具として構成されている。この構成中、少なくともフック部13,14はベルトの内側に差し込まれる各脚軸部11,12より延びてベルトの下辺縁に掛け止められるからズボンのベルトと着脱自在にしかも外れないよう確実に取り付けられる。
【0019】
上着側は、上着衣の布地部分をベルトの直上で摘んで相平行する主軸部10と挟持バー2とで挟込み保持するため、着脱自在であることは勿論、上着衣の布地部分を確りとくわえ込める。
【0020】
殊に、各脚軸部11,12が外方に広がり偏倚する具本体1を備えると、挟持バー2が主軸部10の軸線方向に付勢されるため、上着衣の布地部分を確実に挟込み保持できる。これと共に、ローレット切りの抜止め輪3、薄帯板材の挟持バー2を備えると、上着衣の布地部分との摩擦抵抗を高められるため、上着衣の布地部分をより確実に挟込み保持できる。
【0021】
その好適な使用の形態を組付け手順に基づいて説明すると、まず、図2で示すようにフック部13,14を上後向きに位置させて具本体の姿勢を保つ。次に、ベルトの直上で摘んだ上着衣Sの布地部分を主軸部10の軸線から離間した挟持バー2の前側より主軸部10との間隔内に引き入れる。更に、図3で示すように布地部分の先端側を抜止め輪3の上に後側より前側に巻き込み、挟持バー2を主軸部10にスライドさせて上着衣Sの布地部分を抜止め輪3と挟持バー2とで挟み込む。
【0022】
その抜止め輪3と挟持バー2とによる挟込み状態から、図4で示すように具本体1を使用状態に反転させてフック部13,14を下前向きに位置すると共に、主軸部10の抜止め輪3と挟持バー2の中央辺2cとを布地部分の内側に巻き込んで具本体1を上着衣Sに装着する。この具本体1を布地部分の内側に巻き込んだ状態では、上着衣Sの布地部分が挟持バー2の中央辺2cに巻き付けられしかも主軸部10の抜止め輪3で押え込まれるから、上着衣Sの抜外れは全く生じない。
【0023】
その具本体1を上着衣Sに装着してから、図5で示すように各脚軸部11,12をベルトBの内側に差し込んでフック部13,14をベルトの下辺縁に掛け止めれば、上述したようにベルトBの内側に差し込まれる各脚軸部11,12より延びてベルトBの下辺縁に掛け止められるため、具全体をズボンPのベルトBからも外れないよう確実に取り付けられる。
【0024】
このズボンずり落ち防止具は、二個組に腹部両脇に取り付けるとよく、図6で示すようにフック部13,14の先端が外部に露出するにすぎず、外部より概ね見えないから体裁も良好に保てる。また、ワイシャツ等の多少弛みの生ずる上着衣の裾部分に取り付けられるため、ズボン吊り具としての負荷が肩に掛かるのを防げて肩凝りも防止できる。
【0025】
【発明の効果】
以上の如く、本発明の請求項1に係るズボンずり落ち防止具に依れば、主軸部の両端から左右の脚軸部を並行方向に折り曲げた略コの字状の具本体を備え、各脚軸部の軸下端を前方向に湾曲したフック部として形成すると共に、主軸部の軸線と並行にスライド可能な挟持バーを脚軸部の軸線間に掛渡し装着し、上着衣の布地部分をベルトの直上で摘んで主軸部と挟持バーとで挟込み保持し、各脚軸部をベルトの内側に差し込んでフック部をベルトの下辺縁に掛け止めるズボンの吊り具として構成することにより、通常形態の上着衣にも簡単な構造で容易に着脱できると共に、ズボンのベルト側は勿論、上着衣側も確実に止められる。
【0026】
本発明の請求項2に係るズボンずり落ち防止具に依れば、各脚軸部が外方に広がり偏倚する具本体を備え、主軸部の軸線方向に付勢可能な挟持バーを脚軸部の軸線間に備えることにより、挟持バーが主軸部の軸線方向に付勢されるため、上着衣の布地部分を確実に挟込み保持できる。
【0027】
本発明の請求項3に係るズボンずり落ち防止具に依れば、ローレット切りの円周面を有する抜止め輪を主軸部の軸線上に取付け固定することにより、上着衣の布地部分との摩擦抵抗を抜止め輪のローレット切りで高められるため、挟持バーとから上着衣の布地部分をより確実に挟込み保持できる。
【0028】
本発明の請求項4に係るズボンずり落ち防止具に依れば、両端寄りを各脚軸部の軸前側から後側に回し込んで各脚軸部の軸線を抱える薄帯板材の挟持バーを主軸部の軸線と並行にスライド可能に備えることにより、上着衣の布地部分との摩擦抵抗を薄帯板材の辺角で高められるため、主軸部乃至は抜止め輪とから上着衣の布地部分をより確実に挟込み保持できる。
【0029】
本発明の請求項5に係るズボンずり落ち防止具に依れば、フック部が上後向きに位置する具本体の姿勢を基準とし、ベルトの直上で摘んだ上着衣の布地部分を主軸部の軸線から離間した挟持バーの前側より主軸部との間隔内に引き入れ、その布地部分の先端側を主軸部の軸線上に後側より前側に巻き込み、この上着衣の布地部分を主軸部と挟持バーとで挟み込み、具本体を反転させてフック部を下前向きに位置すると共に、主軸部と挟持バーとを布地部分の内側に巻き込んで具本体を上着衣に装着するズボンの吊り具として構成することにより、上着衣の布地部分を挟持バーに巻き付けしかも主軸部乃至は抜止め輪で押え込めるから、上着衣の抜外れは全く生じない。また、フック部の先端が外部に露出する程度で外部より概ね見えないから体裁も良好に保てる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るズボンずり落ち防止具を示す斜視図である。
【図2】図1のズボンずり落ち防止具を上着衣に組み付ける手順として初期の差込み状態を示す説明図である。
【図3】図2に引き続く手順による上着衣の巻込み状態を示す説明図である。
【図4】図3に引き続く手順による具全体の反転状態を示す説明図である。
【図5】図1のズボンずり落ち防止具によるズボン吊り状態を示す説明図である。
【図6】図1のズボンずり落ち防止具による使用外観を示す説明図である。
【符号の説明】
1 具本体
10 具本体の主軸部
11,12 具本体の脚軸部
13,14 具本体のフック部
2 挟持バー
3 抜止め輪
B ズボンのベルト
S 上着衣
P ズボン

Claims (5)

  1. ワイシャツ等の上着衣とズボンのベルトとの間に掛け渡すズボンずり落ち防止具であって、主軸部の両端から左右の脚軸部を並行方向に折り曲げた略コの字状の具本体を備え、各脚軸部の軸下端を前方向に湾曲したフック部として形成すると共に、主軸部の軸線と並行にスライド可能な挟持バーを脚軸部の軸線間に掛渡し装着し、上着衣の布地部分をベルトの直上で摘んで主軸部と挟持バーとで挟込み保持し、各脚軸部をベルトの内側に差し込んでフック部をベルトの下辺縁に掛け止めるズボンの吊り具として構成したことを特徴とするズボンずり落ち防止具。
  2. 各脚軸部が外方に広がり偏倚する具本体を備え、主軸部の軸線方向に付勢可能な挟持バーを脚軸部の軸線間に備えたことを特徴とする請求項1に記載のズボンずり落ち防止具。
  3. ローレット切りの円周面を有する抜止め輪を主軸部の軸線上に取付け固定したことを特徴とする請求項1または2に記載のズボンずり落ち防止具。
  4. 両端寄りを各脚軸部の軸前側から後側に回し込んで各脚軸部の軸線を抱える薄帯板材の挟持バーを主軸部の軸線と並行にスライド可能に備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のズボンずり落ち防止具。
  5. フック部が上後向きに位置する具本体の姿勢を基準とし、ベルトの直上で摘んだ上着衣の布地部分を主軸部の軸線から離間した挟持バーの前側より主軸部との間隔内に引き入れ、その布地部分の先端側を主軸部の軸線上に後側より前側に巻き込み、この上着衣の布地部分を主軸部と挟持バーとで挟み込み、具本体を反転させてフック部を下前向きに位置すると共に、主軸部と挟持バーとを布地部分の内側に巻き込んで具本体を上着衣に装着し、且つ、各脚軸部をベルトの内側に差し込んでフック部をベルトの下辺縁に掛け止めるズボンの吊り具として構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のズボンずり落ち防止具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB2533003A (en) * 2015-02-20 2016-06-08 David Mckeown Peter Apparatus

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GB2533003A (en) * 2015-02-20 2016-06-08 David Mckeown Peter Apparatus
GB2533003B (en) * 2015-02-20 2017-05-03 David Mckeown Peter An over-garment comprising means for detachably affixing the over-garment to the waistband or belt of an item of apparel located inside it.

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