JP2004331471A - 光学素子の成形方法及び成形装置 - Google Patents

光学素子の成形方法及び成形装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光学素子の加圧成形における成形精度を向上させる。
【解決手段】ガラス素材である被成形素材12は該ガラス素材自身の屈伏点温度よりも高い温度に加熱されて軟化している。PLC5は下型11を上昇させて下型11と上型8とでこの被成形素材12を加圧し、その肉厚を光学素子として所望されている肉厚よりも厚い肉厚である設定肉厚とする。その後、PLC5はこの加圧を維持しつつ、ヒータ3の動作を制御して被成形素材12を前述した屈伏点温度以下であって且つ該ガラス素材自身の転移点温度以上に冷却するまでに被成形素材12の肉厚を所望の肉厚に成形する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンズ等の光学素子の製造技術に関し、特に、光学素子の加圧成形による製造技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガラス素材である被成形素材を加熱して軟化させた状態で加圧成形して光学素子を製造する技術において、一旦加圧成形を行った後の冷却工程での成形体の熱収縮に起因して発生するヒケ等による成形精度の低下を抑制するために、冷却工程においても成形体へ加圧を行う技術が提案されている。
【0003】
例えば特許文献1や特許文献2には、熱膨張係数の高い第一の胴型と高温下ではこの第一の胴型よりも上下間の高さが低い第二の胴型とを上下型の間に配置しておき、被成形素材が軟化状態にある高温の成形温度下で第一の胴型に上下型を当接させながら被成形素材を加圧し、その後上下型での加圧を継続しながら冷却することで第一の胴型が熱収縮する結果上下型の間隔が狭まり、やがて第二の胴型に上下型が当接して所望形状の成形を完了させるという手法が開示されている。
【0004】
また、例えば特許文献3には、各々独立して上下方向に移動可能な上下型を用意し、成形温度下では下型の位置を固定しつつ上型をスペーサが当接する所定位置まで降下させて第一の所定圧力での加圧を行い、その後の冷却工程では上型をその所定位置で固定しつつ下型を上昇させることにより第二の所定圧力での加圧を行って所望形状の成形を完了させるという手法が開示されている。
【0005】
更に、例えば特許文献4には、転移点以上軟化点以下の成形温度に加熱しておいた被成形素材を下型から加圧して成形するときに、まず、サーボモータによって位置が制御される下型を最終型閉じ状態の若干手前の設定位置に移動させてからトルク制御を開始して被成形素材を第一の所定圧力で加圧し、その後下型からの微少な圧力での加圧を継続して被成形素材の形状を保持しつつ冷却を開始し、転移点近くの温度となってからは転移点に達するまでこの被成形素材を第二の所定圧力で下型から加圧して所望形状の成形を完了させるという手法が提案されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−256025号公報
【特許文献2】
特開2002−29763号公報
【特許文献3】
特開平6−16432号公報
【特許文献4】
特許第3143575号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述した特許文献1や特許文献2に開示されている手法では、被成形素材の熱収縮量が第二の胴型の熱収縮量を上回っている場合、例えば肉厚の厚い光学素子の成形を行うなどの場合には被成形素材の成形型からの離型が冷却工程において発生し、光学素子の成形精度の低下の要因となることが考えられる。
【0008】
また、特許文献1、特許文献2、特許文献3に開示されている手法では、成形温度下での加圧の後に行われる冷却工程の途中において温度に応じた成形体の形状の変形量の制御を行っていないため、最終的に形成される光学素子の個々の性能が冷却工程における冷却速度のばらつき等によってばらついてしまうことが考えられる。
【0009】
更に、前述した特許文献4に開示されている手法では、成形温度下での加圧の後に行われる冷却工程において転移点近くの温度となるまで継続される成形型での加圧が微少なプレス力で行われるため、被成形素材の熱収縮量が大きい場合、例えば肉厚の厚い部分を含む光学素子の成形を行うなどの場合には冷却工程における温度低下の不均一によりいわゆるヒケが成形体に発生してしまうことが考えられる。このヒケを防止するためには例えば被成形素材の冷却速度を遅くすることが有効ではあるが、冷却速度を減速させることは光学素子の生産効率の低下を招くこととなる。
【0010】
このようなヒケを打ち消すために、後に行う最終的な加圧成形で例えば加圧のプレス力を更に高める、あるいは長い時間をかけて加圧するといった手法を採ることができる。しかし、加圧のプレス力を高め過ぎた場合には形成される光学素子の内部応力が不均一に残留して光屈折率が不均一となり、光学素子の性能の低下を来たすことが考えられる。また、加圧時間を長くすることは結局光学素子の生産効率の低下を招くこととなる。
【0011】
また、この特許文献4に開示されている手法では成形温度下での加圧時における下型の絶対位置の制御をサーボモータによって行っているため、上下型の熱変形や該上下型を保持している軸の熱変形によって最終的に形成される光学素子の成形精度が低下してしまうことが考えられる。
【0012】
本発明は上述した問題を鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、光学素子の加圧成形における成形精度を向上させることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の態様のひとつである光学素子の成形方法は、被成形ガラス素材自身の屈伏点温度よりも高い温度に加熱されて軟化している該素材を成形型で加圧して該素材の肉厚を光学素子として所望されている肉厚よりも厚い肉厚である設定肉厚とする加圧工程と、該被成形ガラス素材への該加圧を維持しながら該素材を該屈伏点温度以下であって且つ該素材自身の転移点温度以上に冷却するまでに該素材の肉厚を該所望されている肉厚に成形する冷却成形工程とを含むものであり、この方法を使用することによって前述した課題を解決する。
【0014】
この方法によれば、被成形ガラス素材への加圧を維持しながら上述した温度に冷却するまでに該素材を所望の肉厚に成形するので、ヒケの発生が防止される結果、成形精度が向上する。
なお、上述した本発明に係る光学素子の成形方法における冷却成形工程においては、前記被成形ガラス素材の温度が前記屈伏点温度と前記転移点温度との中間以下の温度に達したときに該素材の温度を保持しながら該素材前記所望の肉厚に成形するようにすることができる。
【0015】
後述する実験の結果により、こうすることによって成形精度を顕著に向上させることができる。
また、前述した本発明に係る光学素子の成形方法における冷却成形工程においては、対向している前記成形型間の距離に基づいて前記被成形ガラス素材の冷却の速度を制御するようにすることができる。
【0016】
こうすることにより、被成形ガラス素材自体のばらつきや成形装置周囲の温度のばらつき等によって該素材を所望の肉厚に成形するまでに要する時間のばらつきを抑制することが可能となる結果、成形された光学素子の光学特性のばらつきが少なくなる。
【0017】
また、前述した本発明に係る光学素子の成形方法における冷却成形工程においては、前記被成形ガラス素材が前記所望されている肉厚に成形されたときに、該素材のそのときの温度と前記成形型のそのときの位置とを所定時間保持するようにすることができる。
【0018】
こうすることにより、成形された光学素子に残存すると光学特性の劣化要因となる被成形ガラス素材内部の歪みが解放される。
また、前述した本発明に係る光学素子の成形方法において、前記加圧工程における前記加圧の圧力を10メガパスカル以上40メガパスカル以下とするようにすることができる。
【0019】
後述する実験の結果により、こうすることによって成形精度を顕著に向上させることができる。
また、前述した本発明に係る光学素子の成形方法における加圧工程において、前記被成形ガラス素材の肉厚が前記設定肉厚になったことの判定は、前記成形型の位置を検出するセンサの出力に基づいて行われるようにすることができる。
【0020】
こうすることにより、直接の検出が困難である被成形ガラス素材の肉厚が設定肉厚になったことの検出が可能となる。
また、前述した本発明に係る光学素子の成形方法における冷却成形工程において、前記被成形ガラス素材の肉厚が前記所望されている肉厚に成形されたことの判定は、対向している一対の前記成形型の当接の検出に基づいて行われるようにすることができる。
【0021】
こうすることにより、直接の検出が困難である被成形ガラス素材の肉厚が所望の肉厚に成形されたことの検出が可能となる。
また、前述した本発明に係る光学素子の成形方法において、該光学素子は三角柱状のガラスプリズムであり、前記加圧工程では、円柱形状である前記被成形ガラス素材の円筒面を加圧するようにすることができる。
【0022】
こうすることにより、型とガラスの間に空気をまきこむことなく、三角柱状のプリズムを成形することができる。
本発明の別の態様のひとつである光学素子の成形装置は、加熱軟化している被成形ガラス素材を加圧して成形する対向している成形型と、対向している該成形型の位置関係に基づいて該被成形ガラス素材の温度を制御する温度制御手段と、を有するものであり、この装置を使用することによって前述した課題を解決する。
【0023】
この装置によれば、温度制御手段が対向している成形型の位置関係に基づいて被成形ガラス素材の温度を制御することで、前述した本発明に係る光学素子の成形方法をこの装置を使用して実施することができる。従って、この装置を使用することにより、成形される光学素子の成形精度が向上する。
【0024】
なお、上述した本発明に係る光学素子の成形装置において、前記温度制御手段は、前記被成形ガラス素材自身の屈伏点温度よりも高い温度から該屈伏点温度以下であって且つ該素材自身の転移点温度以上となるまで該素材の温度を制御するようにすることができる。
【0025】
この構成によれば、前述した本発明に係る光学素子の成形方法における冷却成形工程においての被成形ガラス素材の温度制御を自動化することができる。
また、前述した本発明に係る光学素子の成形装置において、前記対向している成形型が当接したことを検出する型当接検出手段を更に有するようにすることができる。
【0026】
この構成によれば、対向している成形型が当接したときに被成形ガラス素材が前述した所望の肉厚となるようにしておくことにより、前述した本発明に係る光学素子の成形方法における冷却成形工程の完了の検出が可能となる。
なお、この型当接検出手段は例えば安価な接触センサとすることができる。
【0027】
また、前述した本発明に係る光学素子の成形装置において、前記対向している成形型の間の距離が所定の間隔にまで接近したことを検出する型接近検出手段を更に有するようにすることができる。
この構成によれば、対向している成形型の間の距離が上述した所定の間隔であるときに被成形ガラス素材が前述した設定肉厚となるようにしておくことにより、前述した本発明に係る光学素子の成形方法における加圧工程の完了の検出が可能となる。
【0028】
なお、この型接近検出手段として接触センサを用いることにより、成形型の位置制御をサーボモータによって行う場合に比べ、成形型等の熱変形による位置検出精度の低下を少なくすることができる。
また、前述した本発明に係る光学素子の成形装置において、前記温度制御手段は、前記被成形ガラス素材の冷却の速度を制御するようにすることができる。
【0029】
この構成によれば、被成形ガラス素材自体のばらつきや成形装置周囲の温度のばらつき等によって該素材を所望の肉厚に成形するまでに要する時間のばらつきを抑制することが可能となる結果、成形された光学素子の光学特性のばらつきが少なくなる。
【0030】
また、前述した本発明に係る光学素子の成形装置において、対向している成形型の間の距離を測定する距離測定手段を更に有するようにすることができる。
この構成によれば、温度制御手段が距離測定手段の測定結果に基づいてガラス素材の温度を制御することができるようになる。
【0031】
なお、この距離測定手段は例えば位置検出精度の高いリニアスケールとすることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る成形装置の構造を示している。
図1において、成型室1にはヒータ3が設置されており、成型室1を囲んでいる外覆部2には水冷パイプ4が埋め込まれている。ヒータ3が動作すると成型室1は加熱され、また不図示のポンプを動作させて水冷パイプ4内に水を流すと成型室1は冷却される。プログラマブルコントローラ(PLC)5はこのヒータ3及びポンプの動作を制御することによって成型室1を所定の温度に加熱・冷却することができ、更に、成型室1の温度変化の速度を変化させることもできる。
【0033】
成型室1内には、固定軸7に取り付けられている固定側型板6と、移動軸10に取り付けられている稼動側型板9とが備えられている。ここで、固定側型板6及び固定軸7が移動することはないが、移動軸10は不図示の駆動装置を動作させることによって固定側型板6と近づく方向若しくは遠ざかる方向に移動し、この移動に応じて稼動側型板9もその方向に移動する。なお、PLC5はこの駆動装置の動作の制御も行い、稼動側型板9を上述した方向へ移動させること、及び所望の位置で停止した状態を維持することができる。
【0034】
固定側型板6には上型8が取り付けられており、稼動側型板9には下型11が上型8に対向して取り付けられている。図1では円柱形状にプリフォームされているガラス素材である被成形素材12が下型11の成形面上に載置されている。この後、ヒータ3を動作させて被成形素材12を加熱軟化させた状態とし、前述した駆動装置を動作させて下型11を上方へ移動させて対向している上型8の成形面と下型11の成形面とが当接するまで被成形素材12の円筒面を加圧(プレス)し、その後に被成形素材12を冷却硬化させることにより光学素子が成形される。
【0035】
なお、図1に図示されている上型8と下型11との成形面の形状を参照すると分かるように、このときに形成される光学素子は側面の一つが凹面を呈している三角柱状のガラスプリズム(一面球面プリズム)となる。本実施形態において被成形素材12として円柱形状にプリフォームされているものを使用するのは、型とガラスの間に空気をまきこむことなく、三角柱状のプリズムを成形することができるからである。
【0036】
稼動側型板9に設けられている型当接検出接点13とこれに対向して固定側型板6に設けられている固定側型板接点A14とは接触センサを構成しており、上型8と下型11との当接を検出する。下型11が上昇して上型8と下型11とが当接すると型当接検出接点13と固定側型板接点A14とが接触して短絡し、電池A15からリレーA16内のコイルに電流が流れる。このときコイルに生じる磁力によってリレーA16内の2つの接点が接触することでこの各接点とPLC5とを各々接続している2本の電線が導通するので下型11が上型8と当接する位置に達したことがPLC5によって検出される。
【0037】
また、稼動側型板9に設けられている型近接検出接点17とこれに対向して固定側型板6に設けられている固定側型板接点B18とでも接触センサを構成しており、上型8と下型11との間の距離が所定の間隔まで接近したことを検出する。上型8と下型11とが所定の間隔まで接近すると型近接検出接点17と固定側型板接点B18とが当接して短絡し、電池B19からリレーB20内のコイルに電流が流れる。このときコイルに生じる磁力によってリレーB20内の2つの接点が接触することでこの各接点とPLC5とを各々接続している2本の電線が導通するので下型11が上型8から所定の間隔だけ離れた位置に達したことがPLC5によって検出される。
【0038】
なお、型近接検出接点17と固定側型板接点B18とが当接した後に更に上型8と下型11とを接近させると、稼動側型板9から突き出た所定位置に型近接検出接点17を保持しているコイルばね21が圧縮されて型近接検出接点17が稼動側型板9の内部に収容されるので、上型8と下型11とを当接させることができる。
【0039】
変位センサ22は、上型8と下型11との間の距離を測定してその値をPLC5へ与えるセンサであり、ここでは位置検出に用いられるリニアスケールを使用する。
次に、図1に示した成形装置を用いて行う、本発明を実施する光学素子の成形方法の手順について説明する。
【0040】
まず図2について説明する。同図は図1に示した成形装置の制御の様子を示した図である。同図に示すグラフは、上から順に、被成形素材12の温度変化、上型8と下型11とによる被成形素材12へのプレス圧力の変化、下型11の位置の変化を示しており、横軸は時間の経過を示している。なお、本実施形態においては、被成形素材12に対する加熱・冷却・加圧及び下型11の位置の制御についてはPLC5に行わせる。
【0041】
図2に示す工程を開始する前に、下型11を下降させておき、被成形素材12を下型11の成形面に載置する。なお、このときの下型11の位置が「変位0」の位置となる。また、このときには被成形素材12は上型8に接していないので、プレス力は当然「0」である。
【0042】
まず、図2の(a)の期間(窒素置換期間)において、後の工程での被成形素材12の酸化を防止するため、成型室1内に窒素を送り込んで空気(酸素)を排出する。
成型室1内が充分な窒素雰囲気となったならば、制御は(b)の期間(加熱期間)に移り、PLC5はヒータ3を動作させて成型室1を加熱して屈伏点温度Atよりもやや高い温度Taにする。ここで、屈伏点温度とは、被成形素材12であるガラス素材を加熱したときに熱膨張が起こらなくなり、それ以上に加熱すると逆に収縮が始まる温度をいう。
【0043】
(b)の期間に移ってから成型室1の温度がTaに達したとみなせる程度に十分な時間が経過したら、制御は(c)の期間(均温期間)に移り、PLC5はヒータ3の動作を制御してこのときの温度Taを維持し、被成形素材12が全体に渡って温度Taで均一となるようにする。
【0044】
(c)の期間に移ってから被成形素材12が全体に渡って温度Taとなったとみなせる程度に十分な時間が経過したら、制御は(d)の期間(充填期間)に移り、PLC5はヒータ3の動作制御を継続してこのときの被成形素材12の温度をTaで維持しながら不図示の駆動装置の動作を開始させて下型11を上昇させ、下型11と上型8とで被成形素材12を一定のプレス圧Paで加圧して変形させる。
【0045】
この加圧によって被成形素材12の変形が進むと、稼動側型板9が固定側型板6へ徐徐に接近し、やがて型近接検出接点17と固定側型板接点B18とが当接する。図2では型近接検出接点17と固定側型板接点B18とが初めて当接したときの下型11の位置を「変位A」と示している。なお、このときの被成形素材12は完成品である光学素子として所望されている形状とはなっておらず、その所望されているものよりも厚い肉厚(前述した設定肉厚)となっている。
【0046】
この当接が検出されると制御は(e)の期間(第一徐冷期間)に移り、PLC5は被成形素材12に対するプレス圧Paでの加圧を維持しながら、ヒータ3の動作を制御して成型室1の加熱量を徐徐に低下させる。すると、被成形素材12は徐冷されてその温度がTaから屈伏点温度Atを下回って徐徐に低下するので熱膨張による下型11と上型8とを押す力が弱まる結果、下型11の位置は「変位A」から更に上昇する。
【0047】
その後、成型室1の加熱量を低下させ続けて被成形素材12の熱膨張による力の減少が更に進み、上昇を続ける下型11の位置が図2における「変位B」に達すると、下型11と上型8との当接が型当接検出接点13と固定側型板接点A14との短絡によってPLC5で検出される。この下型11と上型8とが当接したときの被成形素材12の形状は完成品である光学素子として所望されている肉厚・形状となっている。
【0048】
なお、この当接が生じるときにおける被成形素材12の温度が屈伏点温度At以下であって且つ転移点温度Tg以上の範囲に含まれるように、予め型近接検出接点17の稼動側型板9からの突き出し量を設定しておくようにする。ここで、転移点温度とは、被成形素材12であるガラス素材を加熱したときに弾性状態から粘弾性状態へと転移する温度域を表す値であり、具体的には、ガラス素材が弾性状態にあるときの温度変化に対する熱膨張の割合を示す熱膨張直線と、そのガラス素材が粘弾性状態にあるときの温度変化に対する熱膨張の割合を示す熱膨張直線との交点の温度をいう。従って、下型11と上型8とが当接したときには、被成形素材12は粘弾性状態にあるといえる。
【0049】
下型11と上型8との当接が検出されると制御は(f)の期間(歪除去期間)に移り、PLC5はヒータ3の動作を制御して成型室1の加熱量をやや増加させて被成形素材12を下型11と上型8とが当接したときの温度Tbで維持すると共に、不図示の駆動装置の動作を制御して被成形素材12を前述したプレス圧Paよりも小さなプレス圧Pbで加圧し続けて下型11と上型8とが当接している状態を維持するようにする。この工程により、成形された光学素子に残存すると光学特性の劣化要因となる被成形素材12内部の歪みが解放される。
【0050】
(f)の期間に移ってから被成形素材12内部の歪みが解放されたとみなせる程度に十分な時間が経過したら、制御は(g)の期間(第二徐冷期間)に移り、PLC5はヒータ3の動作を制御して成型室1の加熱量を再び徐徐に低下させることによって被成形素材12を徐冷し、その温度が転移点温度Tgを下回るものとなるようにする。なお、このときも下型11と上型8との当接状態を維持するが、被成形素材12の温度を低下させることによって熱膨張による下型11と上型8とを押す力も徐徐に弱まるので、これに応じて下型11と上型8との当接状態を維持するためのプレス圧を前述した値Pbから徐徐に小さくするように不図示の駆動装置の動作を制御する。
【0051】
(g)の期間に移ってから被成形素材12の温度が転移点温度Tgを下回ったとみなせる程度に十分な時間が経過したら、制御は(h)の期間(急冷期間)に移り、PLC5はヒータ3の動作を停止させると共に、不図示のポンプを動作させて水冷パイプ4内に水を流して成型室1を急速に低下させることで被成形素材12を急冷する制御を行う。このときも下型11と上型8との当接状態を維持するべく、被成形素材12の有する弾性を維持する程度のごく弱いプレス圧で加圧し続ける。
【0052】
その後、(h)の期間に移ってから被成形素材12の温度が取出可能な程度にまで冷却されたとみなせる程度に十分な時間が経過したら、制御は(i)の期間に移り、PLC5は不図示のポンプの動作を制御して水冷パイプ4内の水を排出する。続いて制御は(j)の期間に移り、不図示の駆動装置の動作を制御して下型11を初期の位置である「変位0」の位置まで下降させ、光学素子に成形された被成形素材12の取り出しを行って一連の成形を完了する。
【0053】
以上の手順が本発明を実施する光学素子の成形方法である。なお、上述した成形方法を実施する場合には図1に示した変位センサ22は必ずしも必要ではない。
ところで、前述した成形方法での第一徐冷期間(図2の(e)の期間)における被成形素材12の徐冷では、予め型近接検出接点17の稼動側型板9からの突き出し量を設定しておくことで、下型11と上型8との当接が生じるときにおける被成形素材12の温度Tbが屈伏点温度At以下であって且つ転移点温度Tg以上の範囲に含まれるようにしていた。しかし、この制御においては、被成形素材12の変形の程度とは無関係にその温度を低下させるため、被成形素材12自体のばらつきや成形装置周囲の温度のばらつき等により、型近接検出接点17と固定側型板接点B18とが当接してから下型11と上型8とが当接するまでの時間にばらつきが生じることがある。このばらつきは、成形時のサイクルタイムがばらつく原因となり、成形後の光学素子の光学特性がばらつく原因となり得るものである。この問題に対処するためには、被成形素材12の変形の程度に基づいて被成形素材12の冷却の速度を制御するとよい。以下、この制御の手法について、図3を参照しながら説明する。
【0054】
図3は、図2に示した制御の様子のうち、(e)の期間(第一徐冷期間)の付近における被成形素材12の温度変化(点Cから点Dにかけての温度変化)と下型11の位置の変化(変位Aから変位Bにかけての位置の変化)とを拡大して示したものである。
【0055】
図3の(1)は、被成形素材12の温度変化の速度がばらついている場合を示しており、同図のA点において型近接検出接点17と固定側型板接点B18との当接が検出されることによってPLC5がヒータ3の動作を制御して成型室1の加熱量を一定の割合で低下させているにも拘らず、被成形素材12の温度低下の速度がばらつく(図におけるグラフC→D−1の変化からグラフC→D−2の変化までの範囲でばらつく)結果、下型11と上型8との当接の時刻が同図のB−1点からB−2点までの範囲でばらついてしまい、第一徐冷期間の長さも(e)−1から(e)−2までばらついてしまっている。
【0056】
そこで、このような場合に対処すべく、PLC5は型近接検出接点17と固定側型板接点B18との当接が検出されたときに、変位センサ22に下型11と上型8との間の距離の測定を開始させ、その測定結果を変位センサ22から逐次取得する。また、PLC5には、型近接検出接点17と固定側型板接点B18との当接から下型11と上型8とが当接するまでの期間における、下型11と上型8との間の距離と、型近接検出接点17と固定側型板接点B18との当接からの経過時間との適切な関係が示されているテーブルデータを予め用意しておくようにする。
【0057】
ここで、型近接検出接点17と固定側型板接点B18との当接からある時間が経過したときに変位センサ22によって測定された下型11と上型8との間の距離が上述したテーブルデータに示されている距離よりも近いときには、PLC5はヒータ3の動作を制御して成型室1の加熱量を低下させる割合を少なくして被成形素材12の温度低下の速度を緩やかにする。一方、このときに変位センサ22によって測定された下型11と上型8との間の距離が上述したテーブルデータに示されている距離よりも遠いときには、PLC5はヒータ3の動作を制御して成型室1の加熱量を低下させる割合を大きくして被成形素材12の温度低下の速度を急にする。つまり、下型11と上型8との間の距離を被成形素材12の変形の程度とみなし、この距離に基づいた被成形素材の冷却の速度の制御をPLC5に行わせるのである。
【0058】
このようにすることにより、被成形素材12の温度変化の速度を図3(2)に示されているように一定(図におけるグラフC→Dの変化)とすることができるようになる結果、下型11と上型8との当接の時刻を常に同図のB点とし、第一徐冷期間の長さを(e)に安定させることができるようになり、前述したばらつきに起因するサイクルタイムのばらつきによる成形後の光学素子の光学特性のばらつきが抑制される。
【0059】
上述した本発明に係る成形方法を実施したときの実験データを図4に示す。
図4において、(1−1)及び(1−2)は充填期間(図2の(d)の期間)における被成形素材12への加圧におけるプレス圧Paを変化させた実験のデータ、(2−1)及び(2−2)は歪除去期間(図2の(f)の期間)における被成形素材12への加圧におけるプレス圧Pbを変化させた実験のデータ、そして(3−1)及び(3−2)は歪除去期間(図2の(f)の期間)において保持する被成形素材12の温度Tbを変化させた実験のデータをそれぞれ示しており、(4)はこれらの実験における測定対象を説明するための図である。
【0060】
まず実験条件について説明する。
この実験は、7.5×7.5×12.0[mm]の一面球面プリズムを上述した成形方法により製造するものであり、各条件の下で製造された100個のプリズムのうち良品と判定されたものの個数を計数するというものである。
【0061】
この実験では、被成形ガラス素材として、転移点温度Tg=506℃、屈伏点温度At=538℃のものを使用した。
ここで、プリズムの良否判定については、図4(4)に示す測定面におけるPV値が0.2μm以下のものを良品とすることとした。PV(Peak−to−Valley)値とは測定面におけるその面の法線方向への設計値からのずれ量を示している。また、プリズムの良否判定の対象として、図4(4)に示す面、すなわち下型11によって形成される面のうち平面である方を測定面として選択したのは、実験条件の影響がこの面に最も顕著に現れるからである。
【0062】
まず(1−1)及び(1−2)について説明する。(1−1)に示すグラフは、横軸はプレス圧Paの大きさ、縦軸はPV値を示しており、Paをある値としたときの各プリズムのPV値の平均値並びに最大値及び最小値を示している。また、(1−2)に示す表は、Paをある値としたときに製造された100個のプリズムのうち前述した良否判定条件に基づいて良品と判定されたものの個数を示している。
【0063】
この(1−1)及び(1−2)を参照すると、Paの値を10MPa(メガパスカル)から40MPaの間とすると製造されたプリズムのうち90%以上が良品となり、その範囲外の場合における良品率と比べて際立って優れた結果が得られることが判明した。ここで、Paがこの値の範囲を下回るとヒケが多く発生するようになり、Paがこの値を上回ると焼きつきが多く発生するようになった。
【0064】
次に(2−1)及び(2−2)について説明する。(2−1)に示すグラフは、横軸はプレス圧Pbの大きさ、縦軸はPV値を示しており、Pbをある値としたときの各プリズムのPV値の平均値並びに最大値及び最小値を示している。また、(2−2)に示す表は、Pbをある値としたときに製造された100個のプリズムのうち前述した良否判定条件に基づいて良品と判定されたものの個数を示している。
【0065】
この(2−1)及び(2−2)を参照すると、Pbの値についても10MPaから40MPaの間とすると製造されたプリズムのうち90%以上が良品となり、その範囲外の場合における良品率と比べて際立って優れた結果が得られることが判明した。ここで、Pbがこの値の範囲を下回るとヒケが多く発生するようになり、Pbがこの値を上回ると焼きつきが多く発生するようになった。
【0066】
以上のことから、Pa及びPbの値はいずれも10MPaから40MPaの間とすることが光学素子の成形精度の向上の点において好ましいといえる。
次に(3−1)及び(3−2)について説明する。(3−1)に示すグラフは、横軸は保持温度Tbの値、縦軸はPV値を示しており、Tbをある値としたときの各プリズムのPV値の平均値並びに最大値及び最小値を示している。また、(3−2)に示す表は、Tbをある値としたときに製造された100個のプリズムのうち前述した良否判定条件に基づいて良品と判定されたものの個数を示している。
【0067】
この(3−1)及び(3−2)を参照すると、Tbの値は506℃から522℃の間、すなわち、転移点温度Tg以上であって、且つ屈伏点温度Tgと転移点温度Atとのちょうど中間の温度(Tg−(At−Tg)×0.5)以下とすると製造されたプリズムのうち90%以上が良品となり、その範囲外の場合における良品率と比べて際立って優れた結果が得られることが判明した。ここで、Tbがこの値の範囲を下回ると割れが多く発生するようになり、Tbがこの値を上回ると面積度の劣化が多く見られるようになった。
【0068】
以上のことから、Tbの値は転移点温度Tg以上であって且つ屈伏点温度Tgと転移点温度Atとの中間の温度以下とすることが光学素子の成形精度の向上の点において好ましいといえる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良・変更が可能である。
【0069】
例えば、上述した実施形態においては被成形素材12に対する加熱・冷却・加圧の制御をPLC5によって実現していたが、コンピュータに備えられているCPU(中央演算装置)にこれらの制御を行わせるためのプログラムを作成して該プログラムを該CPUに実行させることで実現するようにしてもよい。
【0070】
また、前述した実施形態においては、変位センサ22は下型11と上型8との間の距離の測定を行っていたが、上型8はこの実施形態においては固定されているので、変位センサ22は下型11の変位を測定するようにし、この測定結果から下型11と上型8との間の距離を算出するようにしてもよい。また、この変位センサ22の測定結果を用いて下型11と上型8との当接の検出や、下型11の位置が「変位A」となったことの検出を行うようにすることも可能である。
【0071】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明は、まず、被成形ガラス素材自身の屈伏点温度よりも高い温度に加熱されて軟化している該素材を成形型で加圧して該素材の肉厚を光学素子として所望されている肉厚よりも厚い肉厚である設定肉厚とし、続いて、該被成形ガラス素材への該加圧を維持しながら該素材を該屈伏点温度以下であって且つ該素材自身の転移点温度以上となるまで冷却することで該素材の肉厚を前記所望されている肉厚に成形するようにする。
【0072】
こうすることにより、本発明によれば、形成される光学素子の成形精度が向上するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る成形装置の構成を示す図である。
【図2】図1に示した成形装置の制御の様子を示す図である。
【図3】冷却の制御の様子を示す図である。
【図4】本発明に係る成形方法を実施したときの実験データを示す図である。
【符号の説明】
1 成形室
2 外覆部
3 ヒータ
4 水冷パイプ
5 プログラマブルコントローラ
6 固定側型板
7 固定軸
8 上型
9 稼動側型板
10 移動軸
11 下型
12 被成形素材
13 型当接検出接点
14 固定側型板接点A
15 電池A
16 リレーA
17 型接近検出接点
18 固定側型板接点B
19 電池B
20 リレーB
21 コイルばね
22 変位センサ

Claims (17)

  1. 被成形ガラス素材自身の屈伏点温度よりも高い温度に加熱されて軟化している該素材を成形型で加圧して該素材の肉厚を光学素子として所望されている肉厚よりも厚い肉厚である設定肉厚とする加圧工程と、
    前記被成形ガラス素材への前記加圧を維持しながら該素材を前記屈伏点温度以下であって且つ該素材自身の転移点温度以上に冷却するまでに該素材の肉厚を前記所望されている肉厚に成形する冷却成形工程と、
    を含むことを特徴とする光学素子の成形方法。
  2. 前記冷却成形工程においては、前記被成形ガラス素材の温度が前記屈伏点温度と前記転移点温度との中間以下の温度に達したときに該素材の温度を保持しながら該素材前記所望の肉厚に成形することを特徴とする請求項1に記載の光学素子の成形方法。
  3. 前記冷却成形工程においては、対向している前記成形型間の距離に基づいて前記被成形ガラス素材の冷却の速度を制御することを特徴とする請求項1に記載の光学素子の成形方法。
  4. 前記冷却成形工程においては、前記被成形ガラス素材が前記所望されている肉厚に成形されたときに、該素材のそのときの温度と前記成形型のそのときの位置とを所定時間保持することを特徴とする請求項1から3までのうちのいずれか一項に記載の光学素子の成形方法。
  5. 前記加圧工程における前記加圧の圧力を10メガパスカル以上40メガパスカル以下とすることを特徴とする請求項1から4までのうちのいずれか一項に記載の光学素子の成形方法。
  6. 前記加圧工程において、前記被成形ガラス素材の肉厚が前記設定肉厚になったことの判定は、前記成形型の位置を検出するセンサの出力に基づいて行われることを特徴とする請求項1から5までのうちのいずれか一項に記載の光学素子の成形方法。
  7. 前記冷却成形工程において、前記被成形ガラス素材の肉厚が前記所望されている肉厚に成形されたことの判定は、対向している一対の前記成形型の当接の検出に基づいて行われることを特徴とする請求項1から6までのうちのいずれか一項に記載の光学素子の成形方法。
  8. 前記光学素子は三角柱状のガラスプリズムであり、
    前記加圧工程では、円柱形状である前記被成形ガラス素材の円筒面を加圧する、
    ことを特徴とする請求項1から7までのうちのいずれか一項に記載の光学素子の成形方法。
  9. 加熱軟化している被成形ガラス素材を加圧して成形する対向している成形型と、
    対向している前記成形型の位置関係に基づいて前記被成形ガラス素材の温度を制御する温度制御手段と、
    を有することを特徴とする光学素子の成形装置。
  10. 前記温度制御手段は、前記被成形ガラス素材自身の屈伏点温度よりも高い温度から該屈伏点温度以下であって且つ該素材自身の転移点温度以上となるまで該素材の温度を制御することを特徴とする請求項9に記載の光学素子の成形装置。
  11. 前記対向している成形型が当接したことを検出する型当接検出手段を更に有することを特徴とする請求項9または10に記載の光学素子の成形装置。
  12. 前記型当接検出手段は接触センサであることを特徴とする請求項11に記載の光学素子の成形装置。
  13. 前記対向している成形型の間の距離が所定の間隔にまで接近したことを検出する型接近検出手段を更に有することを特徴とする請求項9から12までのうちのいずれか一項に記載の光学素子の成形装置。
  14. 前記型接近検出手段は接触センサであることを特徴とする請求項13に記載の光学素子の成形装置。
  15. 前記温度制御手段は、前記被成形ガラス素材の冷却の速度を制御することを特徴とする請求項9から14までのうちのいずれか一項に記載の光学素子の成形装置。
  16. 前記対向している成形型の間の距離を測定する距離測定手段を更に有することを特徴とする請求項9から15までのうちのいずれか一項または請求項15に記載の光学素子の成形装置。
  17. 前記距離測定手段としてリニアスケールを備えたことを特徴とする請求項16に記載の光学素子の成形装置。
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