JP2004331131A - 展示装置を兼ねる容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】本体と蓋体が軸支部を介して開閉自在になるように形成されている容器において、蓋体を回転させて容器を開放した際に、蓋体内面を展示部としして利用できるようにする容器の及びその軸支構造を提供せんとするものである。
【解決手段】本体の一端に、両側面に本体内面と略直交する方向に一定の長さを有する溝を形成した蓋体方向へ突出する軸支基部を形成し、前記溝に蓋体の一端両側に形成された突出部内面に植立されたピンを溝に沿って回転及び移動し得るように係合させ、蓋体を前記ピンを軸にして回転及び移動させ、本体裏面に対し鋭角になるようした後、全体を180度回転させて前記軸支基部と本体の軸支基支基部の対向する端部を床面への当接部とすることで、蓋体内面を床面に対し一定の傾斜角で上方へ向け展示状態とすることが出来ることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】本体の一端に、両側面に本体内面と略直交する方向に一定の長さを有する溝を形成した蓋体方向へ突出する軸支基部を形成し、前記溝に蓋体の一端両側に形成された突出部内面に植立されたピンを溝に沿って回転及び移動し得るように係合させ、蓋体を前記ピンを軸にして回転及び移動させ、本体裏面に対し鋭角になるようした後、全体を180度回転させて前記軸支基部と本体の軸支基支基部の対向する端部を床面への当接部とすることで、蓋体内面を床面に対し一定の傾斜角で上方へ向け展示状態とすることが出来ることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する分野】
この発明は、蓋付容器に関し、特に蓋体の内面に固定された物品を蓋体を回転及び移動させることにより簡単に展示することが出来る容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来包装容器は内部空間に物品を収納することのみを目的としており収納した物品を該容器を用いて展示することはあまり考慮されていなかった。そのため、本体を蓋体が別体となっている容器であれば蓋体を外し、逆さにして載置し、そこに物品を収納した本体を蓋体の側壁の高さを利用し傾斜させて展示させていたため、見栄えが悪いという問題があった。
【0003】
又、本体と蓋をヒンジ等連結部を介して一体に成形した容器にあっては蓋を開放して物品を展示するか、連結部に特殊な形状を採用して物品を展示できるようにするものが用いられている。例えば、特開2000−168814号公報に示すようなものがある(特許文献1参照)。これは本体側壁に設けられた三叉の溝内をスライドダボが移動することにより容器を展示モードに移行させることが出来るようになっているが、溝が容器側壁内に形成されている為、展示部を容器外に突出させることが出来ないので、水平よりやや傾斜した程度でしか物品を展示することが出来ないという欠点がある。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−168814号公報
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、本体と蓋体が軸支部を介して開閉自在になるように形成されている容器において、蓋体を回転及び移動させて容器を開放した際に、蓋体内面を展示部として利用できるようにする容器を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためにこの発明が採った手段は、本体の一端に、両側面に本体内面と略直交する方向に一定の長さを有する溝を形成した蓋体方向へ突出する軸支基部を形成し、前記溝に蓋体の一端両側に形成された突出部内面に植立されたピンを溝に沿って回転及び移動し得るように係合させ、蓋体を前記ピンを軸にして回転及び移動させ、本体裏面に対し鋭角になるようした後、全体を180度回転させて前記軸支基部と本体の軸支基支基部の対向する端部を床面への当接部とすることで、蓋体内面を床面に対し一定の傾斜角で上方へ向け展示状態とすることが出来ることを特徴とする。
【0006】
軸支基部の幅を本体の幅よりも狭く形成したことを特徴とする。
【0007】
軸支基部の高さを本体と蓋体を合わせた厚みと同一とすることを特徴とする。
【0008】
溝の長さを本体と蓋体を合わせた厚みよりも短く、蓋体をピンを軸にして180度回転させた後、溝に沿って下方へ移動させたときに、本体と蓋体が面一の状態まで移動でき得る長さに形成したことを特徴とする。
【0009】
蓋体の両側に形成した突出部の間隔を軸支基部の幅と略同一又は軸支基部の幅よりも広く形成したことを特徴とする。
【0010】
突出部を含む蓋体の幅を、本体の幅と同一としたことを特徴とする。
【0011】
突出部を含む蓋体の長さを、軸支基部を含む本体の長さと同一としたことを特徴とする。
【0012】
蓋体を本体裏面側へ回転させたとき、少なくとも一方の突出部の表面が、本体軸支基部側端部に当接するようにしたことを特徴とする。
【0013】
蓋体の内面に、物品固定箇所を設けたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
この発明の好ましい実施の形態を、以下に詳細に説明する。本願発明の容器は、本体の軸支部両端に形成されている一定の長さの溝に、蓋体の一端部に植立させたピンを回転及び移動自在に係合して本体と蓋体を連結している。蓋体を該ピンを軸として回転させ、更に溝に沿ってピンを移動させることにより本体と蓋体を180度の角度を以て開放することが出来る。
【0015】
次に、前記開放した状態から蓋体を本体背面側へ回転させることによって、約300度まで蓋体を回転させることが可能となる。更に、容器全体を180度回転させることにより蓋体内面を本体に対し任意の角度、例えば約60度の角度で固定させることが出来るので、蓋体内面に被展示物を固定しておけば、容易に展示することが出来るものである。
【0016】
【実施例】
図面を参照しつつこの発明の軸支構造を説明する。図1はこの発明の容器を示すものである。(1)は本体、(2)は蓋体であり軸支部(3)を介して回転及び移動自在に連結されている。軸支部(3)は図2に示すように本体(1)の一端に、軸支基部(4)の両側端部に、蓋体(2)に植立されたピン(6)を受け入れる一定の長さの溝(7)を形成した受け具(5)が固定された構造となっており、受け具(5)を含む幅は、本体(1)の後端部の幅よりも狭く形成されている。尚、受け具(5)は別部材を固定するのみではなく、軸支基部(4)の両端に溝(7)を形成して、受け具としてもよい。又、軸支基部の幅も特に限定されることはなく、突出部のピン(6)を受け入れることが出来る幅であればよい。溝(7)は容器の内面(10)(11)と直交する方向に、本体(1)及び蓋体(2)の厚みを足した分よりも短く、蓋体を180度回転させた後に、本体(1)と面一になる状態まで移動でき得る長さに形成されている。蓋体(2)に植立するピン(6)は、蓋体(2)の厚みの中点よりも表面側に植立されている。溝(7)の形成方向は、正確に直交状態とする必要はなく、ほぼ直交した状態に形成してあればよい。
【0017】
蓋体(2)の軸支部側端部は両側に突出部(8)を有する略コ字状に形成されている。該突出部(8)の内側面には前記受け具(5)の溝(7)に係合されるピン(6)が抜止状態で植立されている。突出部(8)は、蓋体(2)の両側に形成されており、その幅は、少なくとも突出部(8)の一部が軸支部側両端部(9)に当接する幅、好ましくは、両突出部共に軸支部側両端部(9)の幅と同一の幅に形成され、両突出部共に同時に軸支部側両端部(9)に当接することが出来るように形成するのがよい。本体(1)の軸支部側両端部(9)は蓋体(2)の厚みに若干の長さを足した分だけ、本体(1)の全長よりも短く形成されている。このため、ピン(6)が溝(7)に沿って移動することにより突出部(8)が軸支部(3)において回転しても、突出部(8)が軸支部側両端部(9)に接触することはなく、スムーズな回転及び移動動作を行うことが出来る。
【0018】
図3は蓋体の開放から展示状態までの動作を示すものである。図3(a)は蓋を閉じた状態を示すものである。蓋体(2)は本体(1)上に重なった状態である為、突出部(8)は軸支部(3)の上端に位置し、突出部(8)に植立されたピン(6)は溝(7)の上端に位置する。容器を開放するには、蓋体(2)をピン(6)を中心として180度回転させる(図3(b))。ここで本体(1)の軸支部側両端部(9)は前述のように蓋体(2)の厚みに若干の長さを足した分だけ短く形成されている為、ピン(6)を中心にして回転させても蓋体(2)が軸支部側両端部(9)に接触することはなく、スムーズに蓋体(2)を回転させることが出来る。
【0019】
次に回転させた蓋体(2)を、溝(7)に係合されたピン(6)の案内に従って溝の他端方向へ移動させる(図3(b))ことにより、本体(1)と蓋体(2)は180度の角度で開放され面一の状態となる。尚、軸支基部(4)は本体(1)より蓋体側に突出した状態で形成されている為、本体(1)と蓋体(2)は軸支基部(4)を挟み容器内面(10)(11)を同一の方向へ向けた図4に示すような状態となる。
【0020】
更に前記180度の角度で開放された状態から全体を180度回転させ軸支基部(4)を床面に当接させる。軸支基部(4)は本体(1)と一体に形成されている為、本体(1)はバランスを保つ為に軸支基部(4)とは反対側の端部が床面に当接して安定した状態となる。引き続き蓋体(2)を本体(1)の背面(1a)側に回転させると、蓋体(2)の表面(2a)が軸支部側両端部(9)に当接するまで回転し、図3(d)に示すような軸支部(3)を土台とし、本体と蓋体が約300度の角度で開放された状態となり、蓋体(2)の内面が本体裏面(1a)に対し約60度の角度で傾斜した状態で安定した展示状態となる。軸支部(3)により本体(1)が傾斜させられるため、軸支部側両端部(9)に当接する蓋体(2)も同様に後方にした状態となるので、本体(1)が床面と並行となった場合に比べ容器内面(11)をより上方へ向けることが出来ると共に、蓋体(2)の重量を軸支部(3)のみでなく、床面に接触している本体(1)の端部へも配分することが出来るので、転倒することなく安定した展示状態を保つことが出来る。尚、前記傾斜角については、これら角度に限定されないことは勿論である。
【0021】
蓋体(2)の内面(11)は凹形状となっており、例えば図5に示すように展示物(12)を内面(11)内に固定することが出来るようなっているので、前記図3(d)の状態に蓋体を回転させることにより容易に展示物(12)を展示することが出来る。又、本体(1)の内面(10)も凹形状となっているので展示物(12)の厚みが蓋体内面(11)の厚みよりも厚いものであっても収納することが可能である。前述のように展示状態となっているときは、軸支部(3)及び本体(1)の端部により蓋体(2)の重量並びに蓋体(2)に固定した展示物(12)の重量を支えている為、展示物に多少の重量があったとしても、安定して展示することが出来る。蓋体内面(11)の展示物固定箇所は必ず必要なものではなく任意に形成することが出来る。
【0022】
容器の本体と蓋体の閉蓋時の固定を確実のものとする為に、図1に示すように、蓋体の表面(2a)に、一端が蓋体より突出し且突出部に係合孔を有するベルト(14)を固定し、該ベルト(14)の突出部を本体(1)の一端に突出形成した係合突起(13)に係合させることにより閉蓋時の固定を行うことが出来るようにしてもよい。更に、前記係合突起(13)に貫通孔を形成して、ベルトを係合した後に前記貫通孔に錠(15)をかけることにより確実に閉蓋をすることも可能である。
【0023】
【発明の効果】
この発明によれば、一定の長さを有する溝及び該溝に回転及び移動自在に係合されるピンとからなる軸支部を介して本体と蓋体を連結しているので、蓋体を回転させて容器を開放することが可能であることは勿論のこと、更に移動及び回転させることにより蓋体内面を斜め上方へ向けて安定させることが出来る為、収納した展示物を容易に展示することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】蓋を閉じた状態を示す斜視図
【図2】軸支部の拡大断面図
【図3】蓋の回転及び移動動作を示す図
【図4】蓋を180度回転し本体側へ移動させた状態を示す図
【図5】使用状態を示す斜視図
【符号の説明】
(1)本体
(2)蓋体
(3)軸支部
(4)軸支基部
(5)受け具
(6)ピン
(7)溝
(8)突出部
(9)軸支部側両端部
(10)本体内面
(11)蓋体内面
(12)展示物
(13)係合突起
(14)ベルト
(15)錠
【発明の属する分野】
この発明は、蓋付容器に関し、特に蓋体の内面に固定された物品を蓋体を回転及び移動させることにより簡単に展示することが出来る容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来包装容器は内部空間に物品を収納することのみを目的としており収納した物品を該容器を用いて展示することはあまり考慮されていなかった。そのため、本体を蓋体が別体となっている容器であれば蓋体を外し、逆さにして載置し、そこに物品を収納した本体を蓋体の側壁の高さを利用し傾斜させて展示させていたため、見栄えが悪いという問題があった。
【0003】
又、本体と蓋をヒンジ等連結部を介して一体に成形した容器にあっては蓋を開放して物品を展示するか、連結部に特殊な形状を採用して物品を展示できるようにするものが用いられている。例えば、特開2000−168814号公報に示すようなものがある(特許文献1参照)。これは本体側壁に設けられた三叉の溝内をスライドダボが移動することにより容器を展示モードに移行させることが出来るようになっているが、溝が容器側壁内に形成されている為、展示部を容器外に突出させることが出来ないので、水平よりやや傾斜した程度でしか物品を展示することが出来ないという欠点がある。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−168814号公報
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、本体と蓋体が軸支部を介して開閉自在になるように形成されている容器において、蓋体を回転及び移動させて容器を開放した際に、蓋体内面を展示部として利用できるようにする容器を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためにこの発明が採った手段は、本体の一端に、両側面に本体内面と略直交する方向に一定の長さを有する溝を形成した蓋体方向へ突出する軸支基部を形成し、前記溝に蓋体の一端両側に形成された突出部内面に植立されたピンを溝に沿って回転及び移動し得るように係合させ、蓋体を前記ピンを軸にして回転及び移動させ、本体裏面に対し鋭角になるようした後、全体を180度回転させて前記軸支基部と本体の軸支基支基部の対向する端部を床面への当接部とすることで、蓋体内面を床面に対し一定の傾斜角で上方へ向け展示状態とすることが出来ることを特徴とする。
【0006】
軸支基部の幅を本体の幅よりも狭く形成したことを特徴とする。
【0007】
軸支基部の高さを本体と蓋体を合わせた厚みと同一とすることを特徴とする。
【0008】
溝の長さを本体と蓋体を合わせた厚みよりも短く、蓋体をピンを軸にして180度回転させた後、溝に沿って下方へ移動させたときに、本体と蓋体が面一の状態まで移動でき得る長さに形成したことを特徴とする。
【0009】
蓋体の両側に形成した突出部の間隔を軸支基部の幅と略同一又は軸支基部の幅よりも広く形成したことを特徴とする。
【0010】
突出部を含む蓋体の幅を、本体の幅と同一としたことを特徴とする。
【0011】
突出部を含む蓋体の長さを、軸支基部を含む本体の長さと同一としたことを特徴とする。
【0012】
蓋体を本体裏面側へ回転させたとき、少なくとも一方の突出部の表面が、本体軸支基部側端部に当接するようにしたことを特徴とする。
【0013】
蓋体の内面に、物品固定箇所を設けたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
この発明の好ましい実施の形態を、以下に詳細に説明する。本願発明の容器は、本体の軸支部両端に形成されている一定の長さの溝に、蓋体の一端部に植立させたピンを回転及び移動自在に係合して本体と蓋体を連結している。蓋体を該ピンを軸として回転させ、更に溝に沿ってピンを移動させることにより本体と蓋体を180度の角度を以て開放することが出来る。
【0015】
次に、前記開放した状態から蓋体を本体背面側へ回転させることによって、約300度まで蓋体を回転させることが可能となる。更に、容器全体を180度回転させることにより蓋体内面を本体に対し任意の角度、例えば約60度の角度で固定させることが出来るので、蓋体内面に被展示物を固定しておけば、容易に展示することが出来るものである。
【0016】
【実施例】
図面を参照しつつこの発明の軸支構造を説明する。図1はこの発明の容器を示すものである。(1)は本体、(2)は蓋体であり軸支部(3)を介して回転及び移動自在に連結されている。軸支部(3)は図2に示すように本体(1)の一端に、軸支基部(4)の両側端部に、蓋体(2)に植立されたピン(6)を受け入れる一定の長さの溝(7)を形成した受け具(5)が固定された構造となっており、受け具(5)を含む幅は、本体(1)の後端部の幅よりも狭く形成されている。尚、受け具(5)は別部材を固定するのみではなく、軸支基部(4)の両端に溝(7)を形成して、受け具としてもよい。又、軸支基部の幅も特に限定されることはなく、突出部のピン(6)を受け入れることが出来る幅であればよい。溝(7)は容器の内面(10)(11)と直交する方向に、本体(1)及び蓋体(2)の厚みを足した分よりも短く、蓋体を180度回転させた後に、本体(1)と面一になる状態まで移動でき得る長さに形成されている。蓋体(2)に植立するピン(6)は、蓋体(2)の厚みの中点よりも表面側に植立されている。溝(7)の形成方向は、正確に直交状態とする必要はなく、ほぼ直交した状態に形成してあればよい。
【0017】
蓋体(2)の軸支部側端部は両側に突出部(8)を有する略コ字状に形成されている。該突出部(8)の内側面には前記受け具(5)の溝(7)に係合されるピン(6)が抜止状態で植立されている。突出部(8)は、蓋体(2)の両側に形成されており、その幅は、少なくとも突出部(8)の一部が軸支部側両端部(9)に当接する幅、好ましくは、両突出部共に軸支部側両端部(9)の幅と同一の幅に形成され、両突出部共に同時に軸支部側両端部(9)に当接することが出来るように形成するのがよい。本体(1)の軸支部側両端部(9)は蓋体(2)の厚みに若干の長さを足した分だけ、本体(1)の全長よりも短く形成されている。このため、ピン(6)が溝(7)に沿って移動することにより突出部(8)が軸支部(3)において回転しても、突出部(8)が軸支部側両端部(9)に接触することはなく、スムーズな回転及び移動動作を行うことが出来る。
【0018】
図3は蓋体の開放から展示状態までの動作を示すものである。図3(a)は蓋を閉じた状態を示すものである。蓋体(2)は本体(1)上に重なった状態である為、突出部(8)は軸支部(3)の上端に位置し、突出部(8)に植立されたピン(6)は溝(7)の上端に位置する。容器を開放するには、蓋体(2)をピン(6)を中心として180度回転させる(図3(b))。ここで本体(1)の軸支部側両端部(9)は前述のように蓋体(2)の厚みに若干の長さを足した分だけ短く形成されている為、ピン(6)を中心にして回転させても蓋体(2)が軸支部側両端部(9)に接触することはなく、スムーズに蓋体(2)を回転させることが出来る。
【0019】
次に回転させた蓋体(2)を、溝(7)に係合されたピン(6)の案内に従って溝の他端方向へ移動させる(図3(b))ことにより、本体(1)と蓋体(2)は180度の角度で開放され面一の状態となる。尚、軸支基部(4)は本体(1)より蓋体側に突出した状態で形成されている為、本体(1)と蓋体(2)は軸支基部(4)を挟み容器内面(10)(11)を同一の方向へ向けた図4に示すような状態となる。
【0020】
更に前記180度の角度で開放された状態から全体を180度回転させ軸支基部(4)を床面に当接させる。軸支基部(4)は本体(1)と一体に形成されている為、本体(1)はバランスを保つ為に軸支基部(4)とは反対側の端部が床面に当接して安定した状態となる。引き続き蓋体(2)を本体(1)の背面(1a)側に回転させると、蓋体(2)の表面(2a)が軸支部側両端部(9)に当接するまで回転し、図3(d)に示すような軸支部(3)を土台とし、本体と蓋体が約300度の角度で開放された状態となり、蓋体(2)の内面が本体裏面(1a)に対し約60度の角度で傾斜した状態で安定した展示状態となる。軸支部(3)により本体(1)が傾斜させられるため、軸支部側両端部(9)に当接する蓋体(2)も同様に後方にした状態となるので、本体(1)が床面と並行となった場合に比べ容器内面(11)をより上方へ向けることが出来ると共に、蓋体(2)の重量を軸支部(3)のみでなく、床面に接触している本体(1)の端部へも配分することが出来るので、転倒することなく安定した展示状態を保つことが出来る。尚、前記傾斜角については、これら角度に限定されないことは勿論である。
【0021】
蓋体(2)の内面(11)は凹形状となっており、例えば図5に示すように展示物(12)を内面(11)内に固定することが出来るようなっているので、前記図3(d)の状態に蓋体を回転させることにより容易に展示物(12)を展示することが出来る。又、本体(1)の内面(10)も凹形状となっているので展示物(12)の厚みが蓋体内面(11)の厚みよりも厚いものであっても収納することが可能である。前述のように展示状態となっているときは、軸支部(3)及び本体(1)の端部により蓋体(2)の重量並びに蓋体(2)に固定した展示物(12)の重量を支えている為、展示物に多少の重量があったとしても、安定して展示することが出来る。蓋体内面(11)の展示物固定箇所は必ず必要なものではなく任意に形成することが出来る。
【0022】
容器の本体と蓋体の閉蓋時の固定を確実のものとする為に、図1に示すように、蓋体の表面(2a)に、一端が蓋体より突出し且突出部に係合孔を有するベルト(14)を固定し、該ベルト(14)の突出部を本体(1)の一端に突出形成した係合突起(13)に係合させることにより閉蓋時の固定を行うことが出来るようにしてもよい。更に、前記係合突起(13)に貫通孔を形成して、ベルトを係合した後に前記貫通孔に錠(15)をかけることにより確実に閉蓋をすることも可能である。
【0023】
【発明の効果】
この発明によれば、一定の長さを有する溝及び該溝に回転及び移動自在に係合されるピンとからなる軸支部を介して本体と蓋体を連結しているので、蓋体を回転させて容器を開放することが可能であることは勿論のこと、更に移動及び回転させることにより蓋体内面を斜め上方へ向けて安定させることが出来る為、収納した展示物を容易に展示することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】蓋を閉じた状態を示す斜視図
【図2】軸支部の拡大断面図
【図3】蓋の回転及び移動動作を示す図
【図4】蓋を180度回転し本体側へ移動させた状態を示す図
【図5】使用状態を示す斜視図
【符号の説明】
(1)本体
(2)蓋体
(3)軸支部
(4)軸支基部
(5)受け具
(6)ピン
(7)溝
(8)突出部
(9)軸支部側両端部
(10)本体内面
(11)蓋体内面
(12)展示物
(13)係合突起
(14)ベルト
(15)錠
Claims (9)
- 本体の一端に、両側面に本体内面と略直交する方向に一定の長さを有する溝を形成した蓋体方向へ突出する軸支基部を形成し、前記溝に蓋体の一端両側に形成された突出部内面に植立されたピンを溝に沿って回転及び移動し得るように係合させ、蓋体を前記ピンを軸にして回転及び移動させ、本体裏面に対し鋭角になるようした後、全体を180度回転させて前記軸支基部と本体の軸支基支基部の対向する端部を床面への当接部とすることで、蓋体内面を床面に対し一定の傾斜角で上方へ向け展示状態とすることが出来ることを特徴とする展示装置を兼ねる容器。
- 軸支基部の幅を本体の幅よりも狭く形成したことを特徴とする請求項1記載の展示装置を兼ねる容器。
- 軸支基部の高さを本体と蓋体を合わせた厚みと同一とすることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の展示装置を兼ねる容器。
- 溝の長さを本体と蓋体を合わせた厚みよりも短く、蓋体をピンを軸にして180度回転させた後、溝に沿って下方へ移動させたときに、本体と蓋体が面一の状態まで移動でき得る長さに形成したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の展示装置を兼ねる容器。
- 蓋体の両側に形成した突出部の間隔を軸支基部の幅と略同一又は軸支基部の幅よりも広く形成したことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の展示装置を兼ねる容器。
- 突出部を含む蓋体の幅を、本体の幅と同一としたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の展示装置を兼ねる容器。
- 突出部を含む蓋体の長さを、軸支基部を含む本体の長さと同一としたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の展示装置を兼ねる容器。
- 蓋体を本体裏面側へ回転させたとき、少なくとも一方の突出部の表面が、本体軸支基部側端部に当接するようにしたことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の展示装置を兼ねる容器。
- 蓋体の内面に、物品固定箇所を設けたことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の展示装置を兼ねる容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003127191A JP2004331131A (ja) | 2003-05-02 | 2003-05-02 | 展示装置を兼ねる容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003127191A JP2004331131A (ja) | 2003-05-02 | 2003-05-02 | 展示装置を兼ねる容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004331131A true JP2004331131A (ja) | 2004-11-25 |
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ID=33503830
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003127191A Pending JP2004331131A (ja) | 2003-05-02 | 2003-05-02 | 展示装置を兼ねる容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004331131A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7768399B2 (en) | 2004-12-07 | 2010-08-03 | Inventory Systems Gmbh | Holder for at least one object |
US8823355B2 (en) | 2009-02-19 | 2014-09-02 | Inventory Systems Gmbh | Feed device for the automatic shifting of objects and method for detecting a movement of a feed unit in a feed device |
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2003
- 2003-05-02 JP JP2003127191A patent/JP2004331131A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7768399B2 (en) | 2004-12-07 | 2010-08-03 | Inventory Systems Gmbh | Holder for at least one object |
US8823355B2 (en) | 2009-02-19 | 2014-09-02 | Inventory Systems Gmbh | Feed device for the automatic shifting of objects and method for detecting a movement of a feed unit in a feed device |
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