JP2004331108A - 被包装物供給装置および包装システム - Google Patents
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Abstract
【課題】2種以上の被包装物を所定の配列で包装装置に供給できる被包装物供給装置、および前記被包装物供給装置を備える包装システムの提供。
【解決手段】被包装物を所定の形態に包装する包装装置に被包装物を供給する被包装物供給装置であって、2種以上の被包装物を所定の個数づつ所定の順序で組み合わせて被包装物の組を形成する被包装物組合せ部と、前記被包装物組合せ部で組み合わされた被包装物を、前記被包装物の組を保持したまま前記包装装置に導入する被包装物導出部とを備える被包装物供給装置、および前記被包装物供給装置と前記包装装置とを備える包装システム。
【選択図】 図2
【解決手段】被包装物を所定の形態に包装する包装装置に被包装物を供給する被包装物供給装置であって、2種以上の被包装物を所定の個数づつ所定の順序で組み合わせて被包装物の組を形成する被包装物組合せ部と、前記被包装物組合せ部で組み合わされた被包装物を、前記被包装物の組を保持したまま前記包装装置に導入する被包装物導出部とを備える被包装物供給装置、および前記被包装物供給装置と前記包装装置とを備える包装システム。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被包装物供給装置および包装システムに関し、特に2種以上の被包装物を所定の配列で包装装置に供給できる被包装物供給装置、および前記被包装物供給装置を備える包装システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
写真用ロールフィルムを収容したパトローネやフィルムカートリッジは、通常、プラスチック製の円柱状ケース(以下、「Pケース」という。)に収容したケース入り写真フィルム(以下「P詰品」ということがある。)の形で販売される。前記P詰品は、通常コートボール紙製のサックカートンに収納したカートンの形態で店頭に陳列される。
【0003】
前記カートンを製造する包装装置としては、フィルムロールから長尺状の写真フィルムを送り出して穿孔し、所定の長さに切断してスプールに巻込み、これを片開きパトローネに詰めてパトローネとし、このパトローネを所定のプラスチックケースに収容してP詰品を製造する巻込み機を有するとともに、前記巻込み機で製造されたP詰品を前記サックカートンに収納し、このカートンを段ボール詰する包装機とを備えるP詰品包装装置がある(特許文献1、特許文献2)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−316102号公報
【特許文献2】
特開平10−186587号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記カートンには、内部に装入されるP詰品の個数や店頭で吊り下げるための札状の部材であるタブの大きさや位置に応じて種々の形態があるので、前記カートンを前記段ボール箱に詰める詰め方についても、種々の形態が存在する。
【0006】
また、別のパトローネが装入されたP詰品を試供品として添付する場合などのように、1つのカートンに2種以上のP詰品を装入した包装形態も検討されている。
【0007】
そこで、カートンそのものの形態や前記カートンを段ボールに詰める形態に自動的に対応できる全自動型の包装システムが近年検討されるようになった。
【0008】
しかし、1つのカートンに2種以上のP詰品を装入するような包装形態に対しては、前記包装システムも十分には対応できない場合があった。
【0009】
本発明は、上述の問題を解決し、1つのカートンに2種以上のP詰品を装入するような包装形態にも充分に対応した包装システムの構築に使用できる被包装物供給装置、および前記被包装物供給装置を備え、前記包装形態にも充分に対応できる包装システムの提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、被包装物を所定の形態に包装する包装装置に被包装物を供給する被包装物供給装置であって、2種以上の被包装物を所定の個数づつ所定の配列で組み合わせて被包装物の組を形成する被包装物組合せ部と、前記被包装物組合せ部で形成された被包装物の組を前記包装装置へ導出する被包装物導出部とを備えてなることを特徴とする被包装物供給装置に関する。
【0011】
前記包装装置においてA、B、およびCの3種類の被包装物をABCの配列で包装する場合を例にとって説明する。
【0012】
被包装物A、B、およびCは、それぞれの種類毎に前記被包装物配列部に導入される。
【0013】
前記被包装物配列部では、導入された被包装物A、B、およびCをABCの配列になるように配列する。
【0014】
そして、前記被包装物導出部では、ABCの順に配列された被包装物A、B、およびCを、ABCの配列を保持したまま前記包装装置へ導出する。
【0015】
したがって、前記包装装置では、ABCの配列で配列された被包装物A、B、Cが包装されるから、被包装物A、B、CがABCの順に配列された包装が形成できる。
【0016】
前記被包装物組合せ部においては、前記被包装物を小室に導入し、前記小室において所定の配列になるように組み合わせてから前記被包装物導出部に導出してもよく、また、前記被包装物を所定の配列に従って前記被包装物導出部に導出することにより、前記組合せを形成してもよい。
【0017】
請求項2に記載の発明は、前記被包装物供給装置が2種類の被包装物を所定の配列になるように組み合わせて前記包装装置に供給する被包装物供給装置であり、前記被包装物組み合わせ部は、第1の被包装物を導入する第1導入ラインと、第2の被包装物を導入する第2導入ラインとを備え、前記第1導入ラインから導入された第1の被包装物と前記第2導入ラインから導入された第2の被包装物とを、前記所定の配列に従って前記被包装物導出部に導入することにより、前記第1および第2の被包装物の組を形成する請求項1に記載の被包装物供給装置に関する。
【0018】
前記被包装物供給装置において、たとえば、第1の被包装物Aと第2の被包装物Bとを組みあわせて、たとえばAAABの配列の組を形成する場合には、前記被包装物組み合わせ部においては、最初の3回は、第1導入ラインから導入された被包装物Aを前記被包装物導出部に導入し、最後の1回のみ、第2導入ラインから導入された被包装物Bを前期被包装物導出部に導入する。
【0019】
これにより、前記被包装物導出部においては、被包装物Aと被包装物Bとは、AAABの配列で組み合わされた状態で包装装置に供給される。
【0020】
前記被包装物供給装置は、第1導入ラインおよび第2導入ラインから導入された被包装物を、所定の配列で組合せながら前記被包装物導出部に導出できるから、より能率的である。
【0021】
請求項3は、前記被包装物が、写真フィルムのパトローネを蓋付円筒状のケースに収納したケース入り写真フィルムである被包装物供給装置に関する。
【0022】
前記被包装物供給装置と包装装置とを組み合わせれば、写真フィルムの感度やコマ数の異なるP詰品を組み合わせた包装品が形成できる。ここで、前記ケース入り写真フィルムは、前記P詰品のことである。
【0023】
請求項4に記載の発明は、前記被包装物組合せ部が、前記第1導入ラインから導入された第1の被包装物と前記第2導入ラインから導入された第2の被包装物との何れを前記被包装物導出部に導出するかを前記配列に従って振り分ける振分け手段を有してなる被包装物供給装置に関する。
【0024】
前記被包装物供給装置において、たとえば、第1の被包装物Aと第2の被包装物Bとを組みあわせて、たとえばAAABの配列の組を形成する場合には、最初の3回は、第1導入ラインから導入された被包装物Aを前記被包装物導出部に導入するように前記振分け手段を切り替え、最後の1回のみ、第2導入ラインから導入された被包装物Bを前期被包装物導出部に導入するように前記振分け手段を切り替える。
【0025】
これにより、前記被包装物導出部においては、被包装物Aと被包装物Bとは、AAABの配列で組み合わされた状態で包装装置に供給される。
【0026】
前記被包装物供給装置においては、前記被包装物組合せ部から前記被包装物導出部に被包装物を流し、前記振分け手段を所定の配列に従って切り替えるだけで、前記被包装物導出部において前記被包装物の組合せを形成することができる。したがって、より高い処理速度にも容易に対応できる上、構造が単純であるという特長がある。
【0027】
請求項5に記載の発明は、前記被包装物導出部が、上下方向に沿ってジクザグ状に形成されたジグザグ状通路を有し、前記ジグザグ状通路を前記被包装物が落下する被包装物落下シュートと、前記被包装物落下シュートを落下した被包装物を前記包装装置に向かって搬送する被包装物搬送手段とを備えてなり、前記被包装物搬送手段は、前記被包装物を1個づつ保持する被包装物保持手段を有してなる被包装物供給装置に関する。
【0028】
前記被包装物供給装置においては、前記被包装物組合せ部から前記被包装物落下シュートに導入された被包装物は、前記ジクザグ状通路を落下する際に抵抗を受けるから、前記ジグザグ状通路をゆっくりと落下する。
【0029】
したがって、前記被包装物は、ジクザグ状通路を密に詰まった状態で落下していくから、前記被包装物搬送手段に1個づつ供給され、前記被包装物保持手段に確実に保持される。
【0030】
前記被包装物供給装置は、前記被包装物組合せ部と包装装置との間の落差が大きい場合に好適である。
【0031】
請求項6に記載の発明は、前記被包装物導出部が、前記被包装物がそれぞれ所定の方向を向いた状態で前記包装装置に導入されているか否かを検出する方向検出手段を備えてなる被包装物供給装置に関する。
【0032】
被包装物が、前述のケース入り写真フィルム即ちP詰品のように方向性のあるものの場合に、たとえばP詰品を3個または4個などの特定の個数づつ組み合わせて包装するとき、1個だけ他と異なるP詰品を混ぜて包装することがある。このときに前記P詰品を他のP詰品と区別できるように、前記他のP詰品と反対の方向に装入して包装することがあるから、前記P詰品のみが反対方向を向いているかどうかを確認しつつ包装できれば便利である。
【0033】
前記被包装物供給装置によれば、前記確認を自動的に行うことができるという特長を有する。
【0034】
請求項7に記載の発明は、前記方向検出手段が、前記被包装物に接触するまで移動するプローブ手段と、前記プローブ手段の移動量を検出する移動量検出手段とを備えてなる被包装物供給装置に関する。
【0035】
P詰品においては、一方の端面に凹陥部を設け、前記凹陥部によって装入方向を区別することが多い。
【0036】
前記被包装物供給装置においては、前記プローブ部がP詰品の端面に接触するまでの移動量を検出しているが、前記P詰品は、蓋に凹陥部が設けられているから、前記プローブ部が前記蓋に接触したときと、底に接触したときとで、前記プローブ部の移動量は異なる。したがって、前記プローブ部の移動量の違いに基いて前記P詰品が蓋の側が前記プローブ部の方を向いた状態にあるのか、底の側が前記プローブ部の方を向いた状態にあるのかが、確実に検出できる。
【0037】
請求項8に記載の発明は、前記被包装物搬送手段が、前記被包装物搬送手段において、前記被包装物保持手段に被包装物が保持されていないことを検出する第1搬送不良検出手段、および前記被包装物保持手段に保持された2つの被包装物の上に別の被包装物が載置された状態で搬送されていることを検出する第2搬送不良検出手段を備えてなる被包装物供給装置に関する。
【0038】
前記被包装物搬送手段において、被包装物が保持されていない被包装物保持手段が存在していたり、前記被包装物保持手段に保持された2つの被包装物の上に別の被包装物が載置された状態で搬送されたりすると、前記被包装物は、前記被包装物組合せ部で組み合わされた配列が乱れた状態で包装装置に導入される。
【0039】
しかし、前記被包装物供給装置においては、前記第1搬送不良検出手段および前記第2搬送不良検出手段によってこのような搬送不良を自動的に検出するから、被包装物の配列が乱れた状態で包装装置に導入されることが未然に防止される。
【0040】
請求項9に記載の発明は、前記第1搬送不良検出手段および前記第2搬送不良検出手段は、前記被包装物搬送手段の近傍に配設された接触子と、前記接触子を前記被包装物搬送手段に近接する方向に付勢する接触子付勢手段と、前記接触子の動きを検出する接触子運動検出手段とを有してなり、前記第1搬送不良検出手段では、前記接触子運動検出手段において、前記接触子の被包装物搬送手段に近接しようとする動きを検出することにより、前記被包装物保持手段に被包装物が保持されていないことを検出し、前記第2搬送不良検出手段では、前記接触子運動検出手段において、前記接触子の被包装物搬送手段から離間しようとする動きを検出して前記被包装物保持手段に被包装物が保持されていないことを検出する被包装物供給装置に関する。
【0041】
前記被包装物供給装置の備える前記被包装物搬送手段において、被包装物が保持されていない被包装物保持手段が存在する場合には、前記第1搬送不良検出手段において、前記接触子が、前記接触子付勢手段からの付勢力によって前記被包装物搬送手段に向かって動く。したがって、前記接触子運動検出手段において接触子の前記動きを検出することにより、前記被包装物保持手段に被包装物が保持されていないことが検出される。
【0042】
一方、前記第2搬送不良検出手段においては、前記接触子は、前記接触子付勢手段からの付勢力によって前記被包装物搬送手段の近傍に保持される。
【0043】
しかし、前記被包装物保持手段に保持された2つの被包装物の上に別の被包装物が載置された状態で搬送されているときは、前記接触子が前記別の被包装物によって前記被包装物搬送手段から離間する方向に跳ね上げられる。この動きを接触子運動検出手段において検出することにより、前記搬送不良が検出される。
【0044】
前記第1搬送不良検出手段および前記第2搬送不良検出手段は、構造が単純であるにもかかわらず、前記被包装物搬送手段における搬送不良を確実に検出できる。
【0045】
請求項10に記載の発明は、前記被包装物搬送手段の終端部に、前記被包装物搬送手段によって搬送された被搬送物を前記包装装置に受け渡す受渡し手段が設けられてなり、前記包装装置は、前記受渡し手段によって受け渡された被搬送物を受け取る開閉可能な受取側開閉ガイドを備えてなり、前記受渡し手段は、前記被包装物搬送手段を囲み、前記受取側開閉ガイドに相対するように設けられた開閉可能な送出し側開閉ガイドと、前記送出し側開閉ガイドと前記受取側開閉ガイドとを開閉するガイド開閉手段と、前記送出し側開閉ガイドおよび前記受取側開閉ガイドが開の状態において前記被搬送物搬送手段から前記受取側開閉ガイドに向けて被搬送物を押し出す押出し手段とを備えてなる被包装物供給装置に関する。
【0046】
前記被包装物供給装置においては、前記被包装物搬送手段の終端部まで搬送された被搬送物は、閉じた状態の送出し側ガイドの内側に収容される。
【0047】
この状態において、前記受渡し手段におけるガイド開閉手段によって送出し側開閉ガイドと受取側開閉ガイドとが開かれ、押出し手段によって送出し側開閉ガイドの内側から被包装物が押出されると、前記被包装物は、受取側開閉ガイドの内側に収納される。
【0048】
この状態で、受取側開閉ガイドを閉じることにより、前記被包装物は、包装装置に受け渡される。
【0049】
前記被包装装置は、前記被包装物搬送手段で搬送sあれた被包装物を包装装置に確実に受け渡すことができる。
【0050】
請求項11に記載の発明は、被包装物を所定の個数づつ所定の形態に包装する包装装置と、2種以上の被包装物を所定の個数づつ所定の配列で組み合わせて前記包装装置に供給する請求項1〜10の何れか1項に記載の被包装物供給装置と、前記被包装物のうち少なくとも1種を形成して前記被包装物供給装置に供給する被包装物形成装置とを備えてなることを特徴とする包装システムに関する。
【0051】
前記包装システムによれば、被包装物の形成から前記包装装置における包装までが一貫した工程で行えるから、前記被包装物形成装置で製造された被包装物を貯留するサイロなどの貯留手段を途中に設ける必要がない。
【0052】
したがって、工程内在庫が発生する余地がないから、納期を大幅に短縮できる。また、製品に不良が生じたときには、下流から上流に向かってトラッキングすることにより、前記包装システムにおいて不良が生じた箇所を容易に突き止めることができるから、不良品として廃棄される製品の量を大幅に減らすことができる。
【0053】
請求項12に記載の発明は、前記包装装置が、前記被包装物を所定の箱体に装入する箱詰包装部である包装システムに関する。
【0054】
前記包装システムによれば、複数種類のP詰品をサックカートンのような箱体に所定のパタ−ンで装入した包装品が自動的に製造できる。
【0055】
請求項13に記載の発明は、前記被包装物製造装置が、長尺状の写真フィルムの側縁部にパーフォレーションを穿孔する穿孔部と、前記穿孔部においてパーフォレーションを穿孔した写真フィルムを所定の長さに切断する切断部と、前記切断部で所定の長さに切断した写真フィルムをスプールに巻込む巻き込み部と、前記巻き込み部で前記写真フィルムが巻回されたスプールをパトローネに収納するパトローネ収納部と、前記パトローネ収納部において前記スプールを収納したパトローネを所定のプラスチックケースに収納するケース詰め部とを備えてなる巻込み機である包装システムに関する。
【0056】
前記包装システムによれば、写真フィルム原反を送り出しつつ所定の長さに切断して巻き込み、P詰品を製造する工程から、前記P詰品を数種類組み合わせ、サックカートンのような箱体に装入するまでの工程が、一貫した連続工程で実施できるから、形成されたP詰品を一時貯留するサイロなどの貯留手段を途中に設ける必要がない。
【0057】
【発明の実施の形態】
1.実施形態1
本発明に係る包装システムの一例につき、以下に説明する。
【0058】
実施形態1に係る包装システム2000は、図1に示すように、長尺状の写真フィルムを所定の長さに切断してスプールに巻込み、これを収容したパトローネを円柱状のプラスチックケースに装入してP詰品Pを製造する巻込み機900と、巻込み機900で製造したP詰品Pと、P詰品Pとは写真フィルムの品種が異なるP詰品P´とを1つのサックカートンに箱詰してカートンを製造するカートナー400と、P詰品PとP詰品P´とを所定のパターンに沿って配列してカートナー400に供給するP詰品供給装置800と、カートナー400で製造されたカートンを所定の集合パターンに沿って集合させて段ボール箱に箱詰するカートン箱詰装置1000とを備える。包装システム2000の備える巻込み機900は、本発明に係る包装システムの備える被包装物製造装置に相当し、カートナー400とカートン箱詰装置1000とは、前記包装システムの備える包装装置に相当する。そして、P詰品供給装置800は、前記包装システムの備える被包装物供給装置に相当する。
【0059】
P詰品供給装置800は、図1および図2に示すように、カートナー400の上方に位置し、P詰品PとP詰品P´とを所定のパターンに従って配列するP詰品配列部810と、P詰品配列部810で配列されたP詰品PとP詰品P´とをカートナー400に供給するP詰品供給部820と、巻込み機900で製造されたP詰品PをP詰品配列部810に供給する第1P詰品供給ライン830と、P詰品とは異なる品種のP詰品P´を収容するP詰品サイロ850からP詰品P´をP詰品配列部810に供給する第2P詰品供給ライン840とを備える。
【0060】
第1P詰品供給ライン830および第2P詰品供給ライン840は、本発明の被包装物供給装置が備える第1導入ラインおよび第2導入ラインに相当する。そして、P詰品配列部810は前記被包装物供給装置における被包装物組み合わせ部に相当し、さらに、振分け手段にも相当する。P詰品供給部820は、前記被包装物供給装置における被包装物導出部に相当する。
【0061】
以下、P詰品供給装置800の各部分について説明する。
【0062】
1−1 第1P詰品供給ライン
第1P詰品供給ライン830は、図2および図3に示すように、巻込み機900で製造されたP詰品Pを搬送する第1水平コンベア832と、第1水平コンベア832における搬送方向に対して下流側の端部に位置し、第1水平コンベア832に対して直角に、しかも略上方に延在する垂直コンベア834と、垂直コンベア834の頂部からP詰品配列部810に向かって水平に延在する第2水平コンベア836とを備える。垂直コンベア834と第2水平コンベア836との間には、P詰品Pの方向を転換するP詰品方向転換装置838が設けられている。
【0063】
第1コンベア832と垂直コンベア834との間には、第1コンベアで搬送されたP詰品Pを垂直コンベア834に向かって押し出すプッシャ835が設けられている。
【0064】
第1P詰品供給ライン830には、さらに、巻込み機900で製造されたP詰品を第1コンベア832上に導出する屈曲管状のP詰品導出ダクト831が設けられている。
【0065】
以下、各部分の構成について説明する。
【0066】
(A)第1水平コンベアおよび垂直コンベア
第1水平コンベア832は、P詰品Pを搬送するベルトコンベア部832Aと、ベルトコンベア部832Aの両側に設けられ、P詰品Pを落下しないように保持する1対のガイド板832Bとを備えている。第1水平コンベア832の下流側端部には、ベルトコンベア部832Aで搬送されるP詰品Pを停止させるブロック状のストッパ832Cが設けられている。なお、プッシャ835が垂直コンベア834に向かってP詰品Pを押し出すのを妨げないように、ガイド板832Bにおけるストッパ832Cの近傍には切欠きが設けられている。
【0067】
垂直コンベア834は、略垂直方向に設けられたベルト834Aと、ベルト834Aの表目に対して直角に一定間隔で設けられた棚板834Bとを備える。ベルト834Aの両側には、P詰品Pが搬送方向に対して右方向または左方向に落下するのを防止する1対のガイド板834Cが設けられている。図3に示すように、P詰品Pは、棚板834Bに載置された状態で上方に向かって搬送される。
【0068】
プッシャ835は、P詰品Pを押し出すプッシャ部材835Aと、プッシャ部材835Aを垂直コンベア834に向かう方向および垂直コンベア834から遠ざかる方向に移動させるエアスライダ835Bとを有する。
【0069】
第1水平コンベア832と垂直コンベア834との間には、図3において(B)に示すように、垂直コンベア834に向かって下り坂になるように傾斜シュート833が設けられている。傾斜シュート833の上下には、傾斜シュート833がP詰品Pで満杯になったことを検知するP詰品満杯検出センサー833Aが設けられている。
【0070】
第1水平コンベア832で搬送されたP詰品は、傾斜シュート833が満杯になるまでプッシャ835によって垂直コンベア834とは非同期で傾斜シュート833に供給される。
【0071】
ここで、垂直コンベア834の棚板834Bのピッチは、P詰品Pが一個入るが2個以上は入らない寸法になっているから、傾斜シュート833を滑落したP詰品Pは、垂直コンベア834によって非同期で一個づつ掻き上げられる。
【0072】
(B)P詰品方向転換装置
P詰品方向転換装置838は、図4および図5に示すように、垂直コンベア834から第2水平コンベア836に向かう下り勾配を形成するシュート部838Aを有する。シュート部838Aの両側にはガイド板838Bが設けられている。なお、図4においては、紙面に対して手前側のガイド板838Bは省略されている。
【0073】
シュート部838Aの搬送方向に対して上流側および下流側の端部は、垂直コンベア834で搬送されたP詰品が搬送方向に対して直角な状態で1個づつ通過できる程度の巾に形成され、シュート部838Aの中央部には、両端部よりも巾の広いP詰品方向転換部838Cが形成されている。
【0074】
P詰品方向転換部838Cの内部には、P詰品Pの滑落経路に沿って平行に設けられた板状の部材であるP詰品方向転換部材838Dが設けられている。P詰品方向転換部材838Dは、エアスライドユニット(図示せず。)によってシュート部838Aの中心から左右対象にスライドし、包装システム2000を制御する制御コンピュータ(図示せず。)の設定信号(品種設定)により、所定の位置にスライドしてP詰品P流れ方向を規制する。
【0075】
P詰品方向転換部838Cの入口と出口とには、それぞれP詰品Pが通過したか否かを光学的に検知するP詰品検知部838EおよびP詰品検知部838Fが設けられている。P詰品検知部838EおよびP詰品検知部838Fは、制御コンピュータに接続されている。P詰品検知部838EおよびP詰品検知部838Fの何れもがP詰品Pを検出したときは、制御コンピュータは、P詰品PがP詰品方向転換装置838を正常に通過したものと判断してP詰品供給装置800の運転を継続する。一方、P詰品検知部838EでP詰品Pを検出したがP詰品検知部838FではP詰品Pを検出しなかったときは、制御コンピュータは、P詰品方向転換部838CでP詰品Pが詰まったものと判断し、P詰品供給装置800および巻込み機900の運転を停止する。
【0076】
垂直コンベア834で搬送されたP詰品Pは、搬送方向に対して直角な方向を向いた状態でP詰品方向転換装置838のシュート部838Aに導入される。導入されたP詰品Pは、図4において実線で示すように、前記方向を向いた状態でシュート部838Aを滑落する。そして、P詰品方向転換部838Cにおいて、底部がP詰品方向転換部材838Dに当ると、図4において二点鎖線で示すように、P詰品Pは、滑落方向に対して平行な方向に90°方向転換し、第2水平コンベア836に導出される。
【0077】
第2水平コンベア836は、図4に示すように、第1水平コンベア832と同様に、P詰品Pを搬送するベルトコンベア部836Aと、ベルトコンベア部836Aの両側に設けられ、P詰品Pが落下しないように保持するガイド板836Bとを備える。但し、図4においては、紙面に対して手前側のガイド板836Bは省略されている。
【0078】
(C)巻込み機
巻込み機900の内部には、図6および図7に示すように、製造されたP詰品Pを搬送するP詰品搬送ライン916と、製造されたP詰品Pの高さを測定して良否を判定する検査部918と、P詰品搬送ライン916から検査部918にP詰品Pを移送すると同時に、検査部918で良品と判定されたP詰品をP詰品導出ダクト831の入口に移送するP詰品移送装置920とが設けられている。
【0079】
P詰品移送装置920は、V字型の平面形状を有する腕部材922と、腕部材922の両端に設けられ、P詰品Pを吸着するP詰品吸着部924AおよびP詰品吸着部924Bとを備えている。腕部材922は、V字型の底の部分において、垂直方向に設けられた回転軸926に固定されている。回転軸926は伸長・収縮可能に設けられ、駆動手段(図示せず。)によって回動する。回転軸926が伸長することにより、腕状部材922は上昇し、腕状部材926が収縮することにより、腕状部材922は降下する。
【0080】
(D)第1P詰品供給ラインの作用
P詰品移送装置920は、P詰品搬送ライン916の末端に位置するP詰品Pを検査部918に移送すると同時に、検査部918で合格と判定されたP詰品をP詰品導出ダクト831の入口に搬送する。
【0081】
具体的には、図6において矢印で示すように、腕状部材922を反時計回り方向に回動させ、腕状部材922の両端部を、P詰品搬送ライン916の末端および検査部918の上方に位置させる。次いで、回転軸926を収縮させ、腕状部材922を、P詰品搬送ライン916の末端および検査部918に位置するP詰品に向かって降下させる。そして、検査部918でP詰品が良品であると判定されたら、P詰品吸着部924AにおいてP詰品搬送ライン916の末端に位置するP詰品Pを吸着するとともに、P詰品吸着部924Bで検査部918上に位置するP詰品Pを吸着する。P詰品Pを吸着したら、回転軸926を伸長させて腕上部材922を上昇させ、図6に示すようにP詰品搬送ライン916および検査部918からP詰品Pを持ち上げる。P詰品Pを持ち上げたら、回転軸926を回転させて、図7において矢印で示すように、腕状部材922を時計回り方向に回動させる。腕状部材922の両端部が検査部918およびP詰品導出ダクト831の上方に位置したら、回転軸926を収縮させ、P詰品吸着部924AおよびP詰品吸着部924Bを降下させる。そして、P詰品吸着部924AおよびP詰品吸着部924Bにおける吸着を解除し、P詰品吸着部924Aに吸着されていたP詰品Pを検査部918に載置するとともに、P詰品吸着部924Bに吸着されていたP詰品PをP詰品導出ダクト831内に落下させる。
【0082】
P詰品導出ダクト831内に落下したP詰品Pは、第1水平コンベア832上を搬送され、ストッパ832Cに当接して停止する。ストッパ832Cに当接して停止したP詰品Pは、プッシャ835で垂直コンベア834に移送され、牛直コンベア834によって上方に運び上げられる。そして、P詰品方向転換装置838において90°方向転換されて第2水平コンベア836に導入され、第2水平コンベア836によってP詰品配列部810に導入される。
【0083】
1−2 P詰品配列部
図1、図2、図8、および図9に示すように、第1P詰品供給ライン830が備える第2水平コンベア836および第2P詰品供給ライン840は、同一水平面上において交差するように設けられている。そして、P詰品配列部810は、前記交差点に設けられ、その下方にP詰品供給部820が設けられている。
【0084】
P詰品配列部810は、第1P詰品供給ライン830から供給されたP詰品PをP詰品供給部820に供給する第1プッシャ812と、第2P詰品供給ライン840から供給されたP詰品P´をP詰品供給部820に供給する第2プッシャ813と、第1プッシャ812および第2プッシャ813、第2水平コンベア836の出口部分、および第2P詰品供給ライン840の出口部分をを所定の位置に保持する基台811とを有している。
【0085】
第2水平コンベア836の出口には第1プッシャ812が設けられ、第2P詰品供給ライン840の出口には第2プッシャ813が設けられている。
【0086】
基台811は、第2プッシャ813から第1プッシャ812に向かってL字型に伸びるベース部811Aと、第1プッシャ812および第2水平コンベア836の出口部分を下方から支持するプッシャ支持部811Bとを備える。ベース部811Aには、また、P詰品供給部820にP詰品を導出するP詰品導出開口部811Cが設けられている。ベース部811AにおけるP詰品導出開口部811Cと第2水平コンベア836との間の部分は、第1プッシャ812における後述の第1プッシャ部材812Cの軌跡に合わせて円弧状に形成され、外側の縁部に、P詰品Pを脱落しないように保持するガイド壁811Dが設けられている。また、ベース部811Aにおける第2P詰品供給ライン840とP詰品導出開口部811Cとの間の両側縁部にも、ガイド壁811Eおよびガイド壁811Fが設けられている。
【0087】
第1プッシャ812は、図8および図9に示すように、プッシャ支持部811Bに固定されたピボット812Aの周りに、一端において回動可能に取りつけられた腕状部材812Bと、腕状部材812Bの他端に固定された第1プッシャ部材812Cとを備えている。第1プッシャ部材812Cは、全体として三日月型の平面形状を有し、P詰品導出開口部811Cから遠ざかる方向に延在している。第1プッシャ部材812Cの円弧状の縁部には、ピボット812Aを中心とする円筒面状のP詰品ストッパ壁812Dが設けられている。P詰品ストッパ壁812Dは、第1プッシャ部材812Cにおける腕状部材811Bに固定される側の端部において、腕状部材811Bに沿って伸び、腕状部材811Bへの取付け部を形成する。一方、腕状部材811Bにおける第1プッシャ部材812Cが固定された側の端部には、P詰品ストッパ壁812Dに対して平行なP詰品保持壁812Lが固定されている。
【0088】
腕状部材812Bの他端部には、腕状部材812Bを回動させるアクチュエータ812Eが取り付けられている。アクチュエータ812Eは、腕状部材812Hを介してプッシャ支持部811Bに回動可能に取り付けられている。アクチュエータ812Eには、腕状部材812Bの旋回位置を検出するオートスイッチ812E2が設けられている。
【0089】
プッシャ支持部811Bには、さらに、腕状部材812Bの回動範囲を設定する回動範囲設定螺子812Jおよび回動範囲設定螺子812Kが設けられている。
【0090】
第1プッシャ部材812Cは、アクチュエータ812Eによって腕状部材812Bが回動することにより、基台811上を円弧状の軌跡を描いて移動し、第2水平コンベア836の末端に隣接する第1の位置と、P詰品導出開口部811Cに隣接する第2の位置との何れかをとる。なお、図9において、第1プッシャ部材812Cが第1の位置をとったところを実線で示し、第2の位置をとったところを二点鎖線で示す。
【0091】
また、第2水平コンベア836における第1プッシャ812の下方には、P詰品Pをせき止めるストッパ812Nと、ストッパ812Nを第2水平コンベア836上に突出させ、または引き込めるエアスライド812Mとが設けられている。
【0092】
ストッパ812Nに隣接して第2水平コンベア836の上流側には、P詰品Pが到着したことを光電的に検知するP詰品到着検知センサ812Fおよび812Gが水平コンベア836を挟むように設けられている。
【0093】
第2プッシャ813は、P詰品P´を押動する第2プッシャ部材813Aを有する。第2プッシャ部材813Aは、エアスライダ813Bによって基台811上を第2P詰品供給ライン840に対して直角な方向に往復動し、第2P詰品供給ライン840の末端に隣接する第1の位置と、P詰品導出開口部811Cに隣接する第2の位置との何れかをとる。なお、図8において、第2プッシャ部材813Aが第1の位置をとったところを実線で示し、第2の位置をとったところを二点鎖線で示す。第2P詰品供給ライン840における第2プッシャ813よりも下流側にはストッパ813Cが設けられている。ストッパ813Cは、エアスライド等によって開閉可能にしてもよい。
【0094】
第2水平コンベア836上を搬送されたP詰品Pは、P詰品ストッパ壁812DとP詰品保持壁812Lとの間を通過してストッパ812Nによってせき止められて停止する。この状態でP詰品到着検知センサ812Fおよび812GによってP詰品Pが到着したことを検知し、ストッパ812Nに設けた方向検出センサ(図示せず。)でP詰品Pの方向が検知される。
【0095】
P詰品到着検知センサ812Fおよび812GによってP詰品Pが到着したことを検知し、ストッパ812Nに設けた方向検出センサが、P詰品Pが正しい方向を向いていることを確認すると、腕状部材812Bは図9において矢印で示す方向に回動し、第1プッシャ部材812Cは第2の位置に移動する。これによってP詰品Pは押動され、P詰品導出開口部811CからP詰品供給部820に向かって落下する。
【0096】
P詰品PがP詰品供給部820に落下したら、腕状部材812Bは前記矢印とは反対の方向に回動し、第1プッシャ部材812Cは前記第1の位置に戻る。
【0097】
一方、ストッパ812Nを開にすると、P詰品Pは、P詰品ストッパ壁812DとP詰品保持壁812Lとの間を通過し、2水平コンベア836の下流のサイロ集積コンベア(図示せず。)に流れ、小型サイロ(図示せず。)に排出される。
【0098】
第1プッシャ812が前記第1の位置から第2の位置まで移動し、再び前記第1の位置まで戻る間にも、第2水平コンベア836によってP詰品Pが搬送されてくるが、第1プッシャ812が前記第1の位置にないときは、第2水平コンベア836の出口は、P詰品ストッパ壁812Dによって覆蓋されるから、P詰品Pは、P詰品配列部810の手前で停止する。
【0099】
第1プッシャ812が第1の位置に戻ると、第2水平コンベア836の最も出口寄りに位置する次のP詰品Pは、基台811上に押し出される。そして、前述の手順に従って第1プッシャ部材812Cにより押動され、P詰品導出開口部811Cに落下する。
【0100】
このようにして、所定個数、たとえば3個のP詰品PがP詰品供給部820に供給されたら、第2プッシャ813によって1個のP詰品P´がP詰品供給部820に供給される。
【0101】
P詰品P´は、第2P詰品供給ライン840によってP詰品配列部810に向かって搬送され、基台811上において、第1の位置にある第2プッシャ部材813Aの端面とガイド壁811Fとに当接して停止する。
【0102】
P詰品P´が前記位置で停止したら、第2プッシャ部材813Aが図8において二点鎖線で示す第2の位置に移動する。これによってP詰品P´は押動され、P詰品導出開口部811CからP詰品供給部820に落下する。
【0103】
P詰品P´がP詰品供給部820に落下したら、第2プッシャ部材813Aは前記第1の位置に戻る。
【0104】
第2プッシャ部材813Aが前記第1の位置から前記第2の位置まで移動し、再び前記第1の位置まで戻る間にも、第2P詰品供給ライン840によってP詰品P´が搬送されてくるが、第2プッシャ部材813Aは、前記第1の位置にないときは第2P詰品供給ライン840の出口を覆蓋するから、P詰品P´は、P詰品配列部810の手前で停止する。
【0105】
第1プッシャ812と第2プッシャ813とは、上記の動作を繰り返してP詰品PとP詰品P´とを所定の組み合わせになるようにP詰品供給部820に供給する。
【0106】
1−3 第2P詰品供給ライン
第2P詰品供給ライン840は、図1、図10、および図11に示すように、P詰品サイロ850からP詰品P´を上方に掻き出すせり上げコンベア841と、せり上げコンベア841で掻き揚げられたP詰品P´を略上方に搬送する垂直コンベア842と、せり上げコンベア841と垂直コンベア842との間に設けられ、せり上げコンベア841で掻き出されたP詰品P´を整列して垂直コンベア842に供給するP詰品整列部843と、垂直コンベア842で上方に搬送されたP詰品P´をP詰品配列部810に向かって水平に搬送する水平コンベア845と、垂直コンベア842と水平コンベア845との間に設けられ、垂直コンベア842で搬送されたP詰品P´を方向転換させるP詰品方向転換装置844とを有する。以下、各部分について説明する。
【0107】
(A)せり上げコンベア
せり上げコンベア841は、P詰品P´を水平に5〜6個載置できる巾を有するエレベーティングコンベアであり、下端部は、P詰品サイロ850の底部近傍に位置している。そして、水平方向に設けられ、P詰品サイロ850からP詰品P´を掻き上げる棚板841Aと、棚板841Aが一定間隔で固定された駆動チェーン841Bとを備える。棚板841Aは、図12および図13に示すように、コの字型の断面を有し、駆動チェーン841Bが直線状に伸びているときは、隣接する2個の棚板841Aが互いに当接し、間に隙間ができないような間隔で駆動チェーン841Bに固定されている。駆動チェーン841Bは、両端に設けられたスプロケット841Cおよびスプロケット841Dによって保持されると同時に、図10における時計回り方向に回転する。
【0108】
図10および図12に示すように、P詰品サイロ850における上部からせり上げコンベア841に向かって水平ブラシ841Eが設けられている。水平ブラシ841Eは、P詰品サイロ850の内部に水平に固定されたブラシ基部841Fと、ブラシ基部841Fからせり上げコンベア841に向かって伸びるブラシ毛841Gとを備えている。水平ブラシ841Eは、図12に示すように、棚板841Aから突き出した状態で乗っているP詰品P´を下方に叩き落とす機能を有する。
【0109】
P詰品サイロ850の内壁面における水平ブラシ841Eの下方には、せり上げコンベア841の駆動方向に沿って垂直ブラシ841Hが設けられている。垂直ブラシ841Hもせり上げコンベア841の駆動方向に沿って固定されたブラシ基部841iと、ブラシ基部841iからせり上げコンベア841の中央部に向かって水平に伸びるブラシ毛841Jとを有する。垂直ブラシ841Hは、棚板841Aの両端部から突き出した状態で乗っているP詰品P´を下方に叩き落とす機能を有する。
【0110】
せり上げコンベア841のP詰品サイロ850よりも上の部分は、覆い841Kで覆われ、P詰品サイロ850から掻き上げたP詰品P´が棚板841Aから脱落するのを防止している。
【0111】
(B)P詰品整列部
図1、図10、図13に示すように、せり上げコンベア841の上端部にはP詰品整列部843が設けられている。
【0112】
P詰品整列部843は、図10、図11、図13〜図16に示すように、せり上げコンベア841によってP詰品P´が導入される室であるP詰品導入部843Aと、P詰品導入部843Aの下方に位置し、P詰品導入部843Aに導入されたP詰品P´を蓋が上方を向くように方向転換するP詰品方向転換整列部843Bと、P詰品方向転換整列部843Bの下方に位置し、P詰品方向転換整列部843Bで方向転換されたP詰品P´をP詰品方向転換整列部843Bの外に押し出す払出しコンベア843Cと、払出しコンベア843CによってP詰品方向転換整列部843Bの外に押し出されたP詰品P´を導出する傾斜シュート843Dと、傾斜シュート843Dの下方に位置し、P詰品P´を垂直コンベア842に向かって移動する水平なベルトコンベアである整列搬送コンベア843Eと、傾斜シュート843Dの終端から整列搬送コンベア843Eの始端部に向かって垂直に設けられ、傾斜シュート843Dを滑り降りたP詰品P´を、整列搬送コンベア843Eに導入する垂直ダクト843Fとを備える。
【0113】
傾斜シュート843Dは、P詰品P´が間を通過するように配設された側板843D2と、側板843D2の間に配設され、傾斜シュート843Dの底板を形成する底部シュート843D4とを備える。底部シュート843D4は、P詰品P´の底部をガイドする機能を有する。底部シュート843D4によってP詰品P´の底を受けることにより、P詰品P´の振り子運動が防止されるから、P詰品P´は、傾斜シュート843Dを速やかに滑落する
傾斜シュート843Dの下端には、傾斜シュート843Dを滑り降りたP詰品P´を傾斜シュート843Dの下端で保持するとともに、一定の時間間隔で垂直ダクト843Fに導入するP詰品ストッパ843Yが設けられている。P詰品ストッパ843Yは、P詰品P´を上方から押圧するローラ843Zを備え、ローラ843Zを一定の時間間隔で回転させることにより、P詰品P´を一定の時間間隔で垂直ダクト843Fに導入する。
【0114】
整列搬送コンベア843Eの終端部には、図16に示すように、整列搬送コンベア843Eを搬送されてきたP詰品P´を垂直コンベア842に移送するプッシャ843Gが設けられている。プッシャ843Gは、整列搬送コンベア843Eを搬送されてきたP詰品P´を垂直コンベア842に向かって押圧する板状のプッシャ板843Hと、プッシャ板843Hを整列搬送コンベア843Eに対して直覚な方向に沿って往復動させるエアスライダ843iとを備える。
【0115】
P詰品導入部843AとP詰品方向転換整列部843Bとは、可動仕切り板843Jによって仕切られている。可動仕切り板843Jは、図13および図14に示すように、エアスライダ843Kによってせり上げコンベア841に向かう方向および遠ざかる方向に往復動する。
【0116】
P詰品方向転換整列部843Bの途中には、図10、図11、および図13〜図15に示すように、互いに平行に、しかも水平方向に設けられた1対の板状部材である整列板843Lが設けられている。整列板843Lの間隔は、P詰品P´の本体は通過できるが、蓋部のフランジ状の部分は通過できない程度の大きさに設定されている。
【0117】
整列板843Lの上方にはガイド板843Mが、整列板843Lの下方にはガイド板843Nが、それぞれ1対づつ設けられている。ガイド板843Mの間隔は、P詰品P´が通過できる程度の大きさに設定され、ガイド板843Nの間隔は、整列板843Lの間隔とほぼ同一になるように設定されている。
【0118】
払出しコンベア843Cは、図10、図11、および図13〜図15に示すように、整列板843Lおよびガイド板843Nのすぐ下方に、整列板843Lに対して平行に設けられた駆動ベルト843Pと、駆動ベルト843Pに対して直角に、しかも互いに対蹠的な位置に設けられた1対のパドル部843Qと、駆動ベルト843Pを保持するとともに駆動する1対のプーリ843Rと、プーリ843Rの一方を駆動する駆動モータ843Sとを備える。プーリ843Rは、1対の保持板843Tによって外側から保持されている。なお、整列板843Lは、整列板保持部材843Uを介して保持板843Tに固定されている。
【0119】
整列搬送コンベア843Eは、図11および図16に示すように、P詰品P´を搬送するベルトコンベア部843Vと、ベルトコンベア部843Vの両側に設けられ、P詰品Pを落下しないように保持する1対のガイド板843Wとを備えている。但し、図11において、紙面に対して手前側のガイド板843Wは省略されている。整列搬送コンベア843Eの終端部には、プッシャ843Gの近傍でP詰品P´を停止させるストッパ843Xが設けられている。
【0120】
(C)第2P詰品供給ラインの作用
せり上げコンベア841においては、前述のように、駆動チェーン841Bが図10における時計回り方向に回転しているので、棚板841Aは、P詰品サイロ850の内部において上方に移動する動きをする。したがって、P詰品サイロ850に収容されたP詰品P´は、棚板841Aによって上方に運び上げられる。ここで、棚板841Aの縁部から突き出した状態で棚板841に乗ったP詰品P´は、図12に示すように、水平ブラシ841Eおよび垂直ブラシ841Hによって下方に叩き落とされ、棚板841Aに水平に乗ったP詰品P´のみが上方に運び上げられる。但し、棚板841Ani乗った状態で運び上げられている状態においては、P詰品P´の蓋部は、搬送方向に対して右方を向いているものもあり、左方を向いているものもある。
【0121】
せり上げコンベア841によって上方に運び上げられたP詰品P´がP詰品導入部843Aに導入されると、図14において(A)に示すように、可動仕切り板843Jが移動してP詰品導入部843AとP詰品方向転換整列部843Bとが連通する。したがって、P詰品導入部843Aに導入されたP詰品P´は全てP詰品方向転換整列部843Bに落下する。P詰品P´がP詰品方向転換整列部843Bを落下すると、途中で、整列板843LにP詰品P´の蓋部が引っ掛り、図14において(B)に示すように、前記蓋部が整列板843Lに引っ掛った状態で垂直に保持される。これにより、P詰品P´の方向は、蓋部が上方に位置し、本体が下方に位置するように揃えられる。
【0122】
次に払出しコンベア843Cを図11および図15における反時計方向に回転させると、払出しコンベア843Cにおけるパドル部843Qが整列板843Lの間を図11および図15における左方に向かって移動する。したがって、整列板843Lの間に保持されていたP詰品P´は、傾斜シュート843Dに導入され、言い替えれば払い出される。
【0123】
傾斜シュート843Dに導入されたP詰品P´は、蓋部が上方に位置する姿勢を保持した状態で傾斜シュート843Dを下端部に向かって滑り降り、P詰品ストッパ843Yによって一定の間隔で垂直ダクト843Fに導入される。したがって、P詰品P´は、本体の方が蓋部よりも先に垂直ダクト843Fに導入され、この姿勢のまま整列搬送コンベア843Eに導入される。したがって、図11および図16に示すように、P詰品P´は、整列搬送コンベア843Eにおいては、本体が搬送方向を向いた姿勢で搬送される。
【0124】
P詰品P´は、前記姿勢を保持して整列搬送コンベア843Eを搬送され、ストッパ843Xに当接して停止する。そして、ストッパ843Xで停止したP詰品P´は、整列搬送コンベア843Eにおける搬送方向を維持したまま、プッシャ843Gによって垂直コンベア842に導入される。ここで垂直コンベア842の搬送方向は、整列搬送コンベア843Eの搬送方向に対して直角であるから、垂直コンベア842に導入されたP詰品P´は、水平に保持され、しかも蓋部が一定の方向を向いた状態で上方に搬送される。
【0125】
垂直コンベア842によって上方に運び上げられたP詰品P´は、P詰品方向転換装置844において方向転換され、軸線方向が搬送方向に位置するように水平コンベア845に導入される。ここで、P詰品方向転換装置844は、第1P詰品供給ライン830におけるP詰品方向転換装置838と同様の構成を有している。したがって、P詰品方向転換装置844においては、垂直コンベア842から導入されたP詰品P´は、本体が搬送方向を向くように水平コンベア845に導入され、P詰品配列部810に向かって搬送される。
【0126】
1−4 P詰品供給部
P詰品供給部820は、図17に示すように、P詰品配列部810で所定の配列に配列されたP詰品PとP詰品P´と(以下、単にP詰品P(P´)という。)を下方に向かって移送するP詰品シュート822と、カートナー400の回転テーブル上に位置するネスト部828と、P詰品シュート822を落下したP詰品P(P´)を搬送する搬送コンベア824と、搬送コンベア824で搬送されたP詰品P(P´)をネスト部828に受け渡す受渡し部826とを備える。搬送コンベア824には、P詰品P(P´)が所定の方向を向いた状態で搬送されているか否かを検出する方向検出部827が、受渡し部826の上方に隣接して設けられている。
【0127】
P詰品供給部820は、床面に対して垂直に立設された板状の基台821を備え、P詰品シュート822、搬送コンベア824、受渡し部826、および方向検出部827は、全て基台821上の所定位置に固定されている。P詰品シュート822、搬送コンベア824、受渡し部826、および方向検出部827は、それぞれ本発明に係る被包装物供給装置の備える被包装物落下シュート、被包装物搬送手段、受渡し手段、方向検出手段に相当する。
【0128】
P詰品供給部820の各部分について以下に詳細に説明する。
【0129】
(A)P詰品シュート
P詰品シュート822は、30度の傾斜で下方に向かって傾斜するジグザグ状の経路822Aを有している。P詰品配列部810に設けられたP詰品導出開口部811Cは、経路822Aの上端開口部に連通している。P詰品導出開口部811Cから導出されたP詰品PとP詰品P´とは、上端開口部から経路822Aに導入され、図17に示すように経路822Aに隙間なく充填された状態で、搬送コンベア824に向かって自然落下する。
【0130】
(B)搬送コンベア
搬送コンベア824は、アイアンラバーベルト824AによってP詰品PとP詰品P´とを搬送するベルトコンベアである。アイアンラバーベルト824Aには、一定間隔で仕切り824Bが設けられ、P詰品PとP詰品P´とは、隣接する2つの仕切り824Bの間に保持される。アイアンラバーベルト824Aは、基台821に固定された3個の従動プーリ824CとモータMで駆動される1個の駆動プーリ824Dとによって保持され、図17において矢印で示すように時計回り方向に回転し、P詰品シュート822の経路822Aを自然落下したP詰品PおよびP詰品P´を受渡し部826に向かって搬送する。アイアンラバーベルト824AにおけるP詰品P(P´)が載置される部分には、アイアンラバーベルト824Aを下方から支持してP詰品P(P´)の重さで撓まないようにする支持板824Eが設けられている。
【0131】
搬送コンベア824の両側には、P詰品P(P´)を脱落しないように案内するガイド板824Fが設けられている。但し、図17において、紙面の手前側に位置するガイド板824Eは一部省略されている。
【0132】
P詰品シュート822と搬送コンベア824との間には、アイアンラバーベルト824AによってP詰品P(P´)が正常に搬送されているか否かを検査する搬送不良検出部823が設けられている。紙面に対して向う側のガイド板824Eにおける搬送不良検出部823の部分には、搬送不良検出部823の動きを妨げないように切り欠きが設けられている。
【0133】
また、搬送ベルトコンベア824の上方における基台821と搬送不良検出部823との間には、図18に示すように、仕切り824Bの間にP詰品P(P´)があるかどうかを検出するP詰品有無センサー825が設けられている。
【0134】
搬送不良検出部823は、図17および図18に示すように、仕切り824Bの間に保持された状態で搬送されているP詰品P(P´)のうち、アイアンラバーベルト824から浮いた状態にあり、したがって出っ張った(仕切り824Bの間に正常に挿入されていないことによる出っ張り)状態にあるP詰品P(P´)を検知する第1不良検出部823Aと、仕切り824Bの間に保持されたP詰品P(P´)にキャップが存在しないことを検出する第2不良検出部823Bとを備える。なお、図18において(A)は、搬送不良検出部823を正面から見たところを示し、(B)は上方から見たところを示す。第1不良検出部823Aおよび第2不良検出部823Bは、それぞれ本発明に係る被包装物供給装置の備える第1搬送不良検出手段および第2搬送不良検出手段に相当する。
【0135】
第1不良検出部823Aは、図18において(A)に示すように、一端が軸支された腕状部材823Cと、腕状部材823Cの他端に回転可能に設けられた接触ローラ823Dと、腕状部材823Cを下方に回動するように付勢するバネ823Eと、腕状部材823Cの下方へ回動しようとする動きを規制するストッパ823Fと、腕状部材823Cが上方に回動しようとする動きを検出する検出部823Gとを備えている。なお、検出部823Gは、図19に示すように基台821を挟んで腕状部材823Cの反対側に位置する。接触ローラ823Dは接触子に、腕状部材823Cおよびバネ823Eは接触子付勢手段に、検出部823Gは接触子運動検出手段に相当する。
【0136】
第2不良検出部823Bは、図18において(A)および(B)に示すように、基台821に近接する方向および遠ざかる方向に回動するように一端において軸支された腕状部材823Hと、腕状部材823Hの他端に回転可能に設けられた接触ローラ823iと、腕状部材823Hを、基台821に近接する方向に回動するように付勢するバネ823Jと、腕状部材823Hの基台821に近接する方向に回動する動きを規制するストッパ823Lと、腕状部材823Hの基台821に近接する方向の動きを検出する検出部823Mとを備える。基台821には、水平方向に、支持台823Nが設けられ、腕状部材823Hは、軸受823Kによって支持台823Nに軸支されている。検出部823Mは、図18において(C)に示すように、腕状部材823Hの先端に設けられたドグ823M2と、ドグ823M2の位置を検知するセンサ823M4とからなっている。
【0137】
接触ローラ823iは接触子に、バネ823Jおよび腕状部材823Hは接触子付勢手段に、検出部823Mは接触子運動検出手段に相当する。
【0138】
P詰品P(P´)が搬送コンベア824上を正常に搬送されているときは、第1不良検出部823Aにおいては、接触ローラ823Dが搬送コンベア824を搬送されるP詰品P(P´)に当らないように、バネ823Eによって下方に回動する方向に付勢されている腕上部材823Cが、ストッパ823Fによって図18の(A)において実線で示す位置に保持されている。また、第2不良検出部823Bにおいては、図18の(B)において実線で示すように、搬送コンベア824上を搬送されているP詰品P(P´)によって腕状部材823Hがバネ823Jの付勢力に抗して基台821に近接する方向に回動してストッパ823Lに当接していない状態にある。
【0139】
ここで、搬送コンベア824を搬送されるP詰品P(P´)のうち、隣接する2つのP詰品P(P´)の上方に1個のP詰品P(P´)が乗っていたりP詰品P(P´)が正常な位置から浮き上がっていたりする搬送不良が生じた場合には、図18の(A)において二点鎖線で示すように、第1不良検出部823Aの接触ローラ823Dが前記1個のP詰品P(P´)に当って上方に跳ね上げられるから、腕上部材823Cも上方に回動する。この動きを検出部823Gが検出することにより、第1不良検出部823Aは、前記搬送不良を検出する。
【0140】
一方、搬送コンベア824の隣接する2つの仕切り824Bの間にP詰品P(P´)が存在しないときやP詰品P(P´)は存在するがキャップがない場合には、図18の(B)において二点鎖線で示すように、第2不良検出部823Bにおいては、腕方部材823Hがバネ823Jからの付勢力によって基台821に近接する方向に回動し、ストッパ823Lに当接する。この動きを検出部823Mが検出することにより、第2不良検出部823Bは、P詰品P(P´)に前記搬送不良を検出する。
【0141】
第1不良検出部823Aおよび第2不良検出部823Bの少なくとも一方が搬送不良を検出すると、搬送不良検出部823は、その旨の信号を制御コンピュータに入力する。制御コンピュータは、前記信号が入力されると、P詰品供給装置800全体を停止させる。
【0142】
(C)方向検出部
方向検出部827は、図19〜図23に示すように、搬送コンベア824を搬送されるP詰品P(P´)がどちらの方向を向いているかを判別する方向判別ドグ827Aと、方向判別ドグ827Aを搬送コンベア824に対して進退可能に支持する方向検出部基台827Bと、方向判別ドグ827Aを搬送コンベア824に近接させ、または離間させるクランク機構827Cとを備える。方向検出部基台827Bは、支持部材821Aを介して基台821に固定されている。方向検出部基台827Bには、方向判別ドグ827Aを前記方向に案内する円筒状のガイド部材827Dが1対設けられている。
【0143】
方向判別ドグ827Aは、図21〜図23に示すように、垂直方向に配設された5個のプローブ部827Eと、プローブ部827Eを、円筒状の軸受部材827Gを介して搬送コンベア824に進退可能に支持するベース827Fと、プローブ部827Eの位置を検出するドグ位置検出センサ827Kとからなる。軸受部材827Gは、ベース827Fに固定されている。
【0144】
ドグ位置検出センサ827Kは、遮光子827iと投受光子827Jとからなり、遮光子827iは各プローブ部827Eの後端部に取付け板827Hを介して固定され、投受光子827Jは、方向検出部基台827Bに固定されている。投受光子827iは、発光素子と前記発光素子からの光を受光する受光素子とを有し、前記発光素子と前記受光素子とは互いに相対する位置に設けられている。遮光子827iは、先端部と後端部とが投受光子827Jに向かって突出した板状の部材である。なお、図23は、方向判別ドグ827Aおよびその周辺部を上方から見たところを示す。
【0145】
方向判別ドグ827Aは、さらに、ガイド部材827Dの内側を摺動して方向判別ドグ827Aを搬送コンベア824に向かって進退する方向に案内する1対の案内ロッド827Lを有している。案内ロッド827Lの一端はベース827Fに固定され、他端は、板状の案内ロッド固定部材827Mに固定されている。
【0146】
プローブ部827Eは、図23に示すように軸受部材827Gの一方の内側を摺動する軸部827E4と、軸部827E4の先端に設けられたカップ部827E2とを備えている。軸部827E4の後端には取付け板827Hが固定されている。なお、取付け板827Hには、軸部827E4に対して平行に案内ロッド827H´が固定されている。案内ロッド827H´は軸受部材827Gのもう一方の内側を摺動してプローブ部827Eを案内するとともに、ドグ位置検出センサ827Kおよびプローブ部827Eが軸部827E4の回りに回転することを防止する。カップ部827E2と軸受部材827Gとの間には、カップ部827E2をベース827Fから遠ざかる方向に付勢するコイルバネ827E6が挿入されている。
【0147】
方向判別ドグ827Aは、待機時には、図21および図23において(A)に示すように、P詰品P(P´)から遠ざかった位置にある。このとき、投受光子827Jは、遮光子827iによって遮光された状態にあるから、投受光子827Jの受光素子においては発光素子からの光は検出されない。
【0148】
P詰品P(P´)の向きを判別するときは、図23において(B)または(C)に示すように、方向判別ドグ827Aを搬送コンベア824で搬送されるP詰品P(P´)に向かって前進させる。
【0149】
方向判別ドグ827Aを前進させると、遮光子827iも前進するから、投受光子827Jにおいて発光素子からの光が受光素子で検出されるようになる。しかし、方向判別ドグ827Aが最大限に前進すると、図23において(B)に示すように、投受光子827Jは遮光子827iによって再び遮光されるから、再び光が検出されなくなる。
【0150】
ここで、P詰品P(P´)の蓋には円環状の溝が設けられているから、P詰品P(P´)の蓋の側が方向判別ドグ827Aを向いた状態にあるときは、図23において(B)に示すように、方向判別ドグ827Aが前進すると、カップ部827E2の周縁がP詰品P(P´)の蓋の溝に嵌入する。このとき、方向判別ドグ827Aは最大限に前進した位置にあるから、投受光子827Jは、遮光子827iによって遮光され、光が検出されない。
【0151】
一方、P詰品P(P´)の底部の側が方向判別ドグ827A側を向いた状態にあるときは、図23において(C)に示すように、方向判別ドグ827Aが前進すると、カップ部827E2の周縁がP詰品P(P´)の底部に当接するから、方向判別ドグ827Aは、(B)に示す位置よりは後退した位置で停止する。したがって、投受光子827Jは、遮光子827iによって遮光されない状態にあるから、光の検出が行われる。
【0152】
このように、方向検出部827においては、方向判別ドグ827Aを搬送コンベア824に向かって前進させ、各プローブ部827Eに設けられた投受光子827Jにおける光検出の有無を見ることにより、P詰品P(P´)の向きを判定することができる。
【0153】
なお、軸部827E4と軸受部材827Gとの間にかじりが生じたときは、図23において(D)に示すように、方向判別ドグ827Aを最大限に後退させたときも、コイルバネ827E6の付勢力によって前進することなく、プローブ部827Eは後退したままの位置にあるから、投受光子827Jは、遮光子827iによって遮光されていない状態にあり、光の検出が行われる。
【0154】
したがって、P詰品P(P´)の方向を判定した後に、方向判別ドグ827Aを最大限に後退させて投受光子827Jにおける光検出の有無を見ることにより、軸部827E4と軸受部材827Gとの間にかじりが生じていないかどうかを知ることができる。
【0155】
(D)受渡し部およびネスト部
受渡し部826は、図17、図24、および図25に示すように、ネスト部828に相対する位置に設けられ、基台821に固定された上下1対のベース826Aと、ベース826Aの先端部に開閉可能に設けられた1対の送出し側開閉ガイド826Bと、ベース826Aの間における送出し側開閉ガイド826Bの後方に、ネスト部828に向かって進退可能に設けられたP詰品プッシャ826Cと、下側のベース826Aにおいて、ネスト部828に向かって進退可能に支持され、送出し側開閉ガイド826Bを開閉させるガイド開閉部材826Dとを備える。なお、図25は、受渡し部826を下方から見たところを示し、ベース826Aの間の機構を明示するため、ベース826Aを二点鎖線で示している。
【0156】
ベース826Aの先端部には、送出し側開閉ガイド826Bを軸支する2本の回転軸826Eが垂直方向に設けられている。送出し側開閉ガイド826Bは、それぞれ腕状部材826Fを介して回転軸826Eに固定されている。腕状部材826Fにおける送出し側開閉ガイド826Bが固定された側の端部における外側の面には、先端に向かって先細り状になるようにテーパが設けられている。それぞれの腕状部材826Fにおける送出し側開閉ガイド826Bが固定された側とは反対側の端部には、送出し側開閉ガイド826Bが開く方向に腕状部材826Fを付勢するコイルバネ826Gが設けられている。それぞれの回転軸826Eの下端部には、下側のベース826Aと係合して送出し側開閉ガイド826Bの開く大きさを規制するガイド開閉規制部材826Hが固定されている。ガイド開閉部材826D、腕状部材826F、およびコイルバネ826Gは、ガイド開閉手段に相当する。
【0157】
受渡し部826は、さらに、P詰品プッシャ826Cをネスト部828に向かって進退させるプッシャ進退クランク826iと、ガイド開閉部材826Dをネスト部828に向かって進退させるガイド開閉部材進退クランク826Jとを備える。プッシャ進退クランク826iの動きは、連接棒826Kおよび1対のロッド826Lを介してP詰品プッシャ826Cに伝達される。同様に、ガイド開閉部材進退クランク826Jの動きは、連接棒826Mを介してガイド開閉部材826Dに伝達される。なお、ロッド826Lは、上下のベース826Aの間に垂直に設けられたガイド支持部材826Nに固定された円筒状のガイド826Pによって送出し側開閉ガイド826Bに向かって進退する方向に案内される。また、ロッド826Lの終端には連接棒取付け部材826Qが固定され、連接棒取付け部材826Qに連接棒826Kが回動可能に取り付けられている。また、連接棒取付け部材826Qには、P詰品プッシャ826Cをネスト部828に向かって付勢するコイルバネ826Rの一端が固定されている。
【0158】
一方、ネスト部828は、図17、図24、図25、図26、および図27に示すように、カートナー400においてサックカートンが装着されるインデックステーブル404の上方に位置する円形の上テーブル400Aと下テーブル400Bとの周縁部に開閉可能に設けられた1対の受取側開閉ガイド828Aと、その内側に位置し、受渡し部826に向かって開いたコの字型断面を有するP詰シュート828Fとを備えている。P詰シュート828Fは、インデックステーブル404に装着されたサックカートンにP詰品P(P´)を挿入する際にP詰品P(P´)を案内するガイドとして機能する。
【0159】
受取側開閉ガイド828Aは、それぞれ回転軸828Bによって上テーブル400Aと下テーブル400Bとの間に軸支されている。受取側開閉ガイド828Aは、腕状部材828Cによって回転軸828Bに固定されている。回転軸828Bの下端部には、受渡し部826の備えるガイド開閉部材826Dが前進したときに当接するカムフォロアー部材828Dが、受渡し部826に向かって外側に開くように固定されている。腕状部材828Cにおける受取側開閉ガイド828Aが固定された側と反対側の端部には、受取側開閉ガイド828Aを閉じる方向に付勢するコイルバネ828Eが設けられている。ここで、図26および図27において(A)は、ネスト部828を上方から見たところを示し、(B)は、ネスト部828を受渡し部826の側から見たところを示す。
【0160】
図26および図27において(B)に示すように、受取側開閉ガイド828Aの下方には、1対の開閉可能な開閉ガイド828Gが設けられている。開閉ガイド828Gはコイルバネ(図示せず。)によって上方に、即ち閉じる方向に付勢されるとともに、閉じたときにはP詰シュート828Fの底を形成し、開いたときは、先端部がサックカートンの内壁面に当接し、P詰シュート828Fを落下したP詰品P(P´)を前記サックカートンに案内するガイドとして機能する。なお、図26および図27において、408は、前記カートナーにP詰品P(P´)を装入する上下動可能なP詰品挿入プッシャを示す。
【0161】
図28において(A)に示すように、受渡し部826が待機状態に状態にあるとき、ガイド開閉部材826Dは後退した状態にあるので、ガイド開閉部材826Dの先端に設けられた円柱状カム部材826D2が外側から腕状部材826Fの外側の面に当接する。これにより、腕状部材826Fは、コイルバネ826Gの付勢力に抗して内側に回動し、送出し側開閉ガイド826Bを閉じる。
【0162】
この状態で、上方の方向検出部827から所定個数のP詰品P(P´)が送出されて側開閉ガイド826Bの内側に導入されると、ガイド開閉部材826Dはネスト部828に向かって前進する。図28において(B)は、ガイド開閉部材826Dの先端が、ネスト部828におけるカムフォロアー部材828Dの先端に当接したところを示す。
【0163】
ガイド開閉部材826Dが前進すると、図28において(B)に示すように、腕状部材826Fはコイルバネ826Gからの付勢力によって外側に開くが、ガイド開閉規制部材826Hがベース826Aと係合することにより、腕状部材の開く大きさは、送出し側開閉ガイド826Bが、P詰品P(P´)が通過できる程度に開き、同時に、腕状部材826Fの先端が円柱状カム部材826D2に当接する程度に規制される。
【0164】
ガイド開閉部材826Dが図28において(B)に示す位置からさらに前進すると、図29において(A)に示すように、ネスト部828においては、ガイド開閉部材826Dによってカムフォロアー部材828Dが外側に押し広げられ、腕状部材828Cが、コイルバネ828Eからの付勢力に抗して外側に開く。これにより、受取側開閉ガイド828Aも外側に開く。
【0165】
受取側開閉ガイド828Aが外側に開くと、図29において(B)に示すように、P詰品プッシャ826Cがネスト部828に向かって前進し、送出し側開閉ガイド826Bの内側のP詰品P(P´)をP詰シュート828Fの内側に受け渡す。
【0166】
P詰品P(P´)がネスト部828に受け渡されたら、ガイド開閉部材826Dは図28において(A)に示す位置まで後退する。
【0167】
(E)P詰品供給部の作用
P詰品配列部810において所定のパターンに配列されたP詰品PとP詰品P´とは、P詰品導出開口部811Cを通り、P詰品シュート822の上端開口部から経路822Aに導入され、図17に示すように経路822Aに隙間なく充填された状態で、搬送コンベア824に向かって自然落下する。
【0168】
P詰品シュート822から自然落下したP詰品PとP詰品P´とは、搬送コンベア824の全ての仕切り824Bの間に充填された状態で、搬送コンベア824によって方向検出部827に向かって搬送される。
【0169】
方向検出部827において、P詰品PとP詰品P´とが、所定のパターンの組、たとえば上から「PPP´P」のように配列された4個づつの組を形成していることが確認されたら、搬送コンベア824によって受渡し部826に搬送される。ここで「P」はP詰品Pを、「P´」はP詰品P´を示す。
【0170】
そして、前記P詰品P(P´)の組は、受渡し部826においてネスト部828に受け渡され、カートナー400においてサックカートンに充填される。
【0171】
1−5 全体の作用
巻込み機900で製造されたP詰品Pは、第1P詰品供給ライン830によってP詰品配列部810に搬送される。同時に、P詰品サイロ850に収容されているP詰品P´も、第2P詰品供給ライン840によってP詰品配列部810に搬送される。
【0172】
P詰品配列部810においては、巻込み機900からのP詰品PとP詰品サイロ850からのP詰品P´とが所定のパターン、たとえば「PPP´P」の4個からなるパターンで組み合わされてP詰品供給部820に送出される。
【0173】
P詰品供給部820においては、P詰品PとP詰品P´とを前記所定のパターンでをカートナー400に受け渡す。したがって、カートナー400においては、「PPP´P」の4個からなるパターンでP詰品PとP詰品P´とがサックカートンに挿入される。
【0174】
実施形態1に係る包装システム2000においては、前述のように、巻込み機900で製造されたP詰品PとP詰品サイロ850に収容されているP詰品P´とを、予め設定された所定のパターンに自動的に組み合せ、カートナー400に供給されてサックカートンに箱詰することができる。
【0175】
また、巻込み機900およびP詰品サイロ850からP詰品供給装置800、カートナー400、およびカートン箱詰装置1000に至る経路のどこにも半製品を一時貯留するサイロなどを有しないから、工程内在庫が生じる余地がない。したがって、納期を大幅に短縮できる。
【0176】
さらに、巻込み機900に供給されたフィルムロールは、巻込み機900、P詰品供給装置800、カートナー400、およびカートン箱詰装置1000を中間滞留無しで流れ、カートンに入ったP詰品P(P´)として段ボール箱に納まるまで、所謂ファースト・イン、ファースト・アウトで処理される。したがって、特定のフィルムロールについて、どの位置の部分が、どのカートンまたはどの段ボール箱に入っているかを容易に特定できる。
【0177】
故に、包装システム2000を通過して段ボール詰されたあと、フィルムに性能上の異常が発見された場合においても、回収して廃棄しなければならないカートンまたは実段ボール箱の範囲が狭く特定できる。また、市場で故障品が発見された場合においても、製造過程を逆に辿って問題を特定するのが容易である。
【0178】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、1つのカートンに2種以上のP詰品を装入するような包装形態にも充分に対応した包装システムの構築に使用できる被包装物供給装置、および前記被包装物供給装置を備え、前記包装形態にも充分に対応できる包装システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施形態1に係る包装システムの全体的な構成を示す平面図である。
【図2】図2は、図1に示す包装システムが備えるP詰品供給装置の全体的な構成を示す正面図である。
【図3】図3は、図2に示すP詰品供給装置が備える第1P詰品供給ラインにつき、巻込み機からP詰品を導出する第1水平コンベア、垂直コンベア、およびこれらの近傍における構成を示す拡大図である。
【図4】図4は、前記第1P詰品供給ラインにつき、垂直コンベアの上端部、P詰品方向転換装置、および第2水平コンベアの相対的な位置関係を示す拡大側面図である。
【図5】図5は、前記垂直コンベアの上端およびP詰品方向転換装置を上方から見た構成を示す拡大平面図である。
【図6】図6は、図1に示す包装システムが備える巻込み機において、製造されたP詰品を第1P詰品供給ラインに導出する部分の機構を示す拡大図である。
【図7】図7は、図1に示す包装システムが備える巻込み機において、製造されたP詰品を第1P詰品供給ラインに導出する部分の機構を示す拡大図である。
【図8】図8は、図2に示すP詰品供給装置が備えるP詰品配列部の全体的な構成を示す平面図である。
【図9】図9は、図8に示すP詰品配列部の備える第1プッシャの動作を示す拡大図である。
【図10】図10は、図2に示すP詰品供給装置が備える第2P詰品供給ラインにおけるせり上げコンベアおよびP詰品整列部の構成を示す側面図である。
【図11】図11は、前記第2P詰品供給ラインにおけるP詰品整列部の構成の詳細を示す正面図である。
【図12】図12は、前記第2P詰品供給ラインにおけるせり上げコンベアの詳細を示す拡大斜視図である。
【図13】図13は、前記第2P詰品供給ラインにおけるせり上げコンベアからP詰品整列部に至る部分の構成の詳細を示す拡大断面図である。
【図14】図14は、P詰品整列部の部分拡大図断面図である。
【図15】図15は、P詰品整列部において、整列されたP詰品を導出するところを示す拡大図である。
【図16】図16は、P詰品整列部における整列搬送コンベアおよびその近傍の構成を示す拡大斜視図である。
【図17】図17は、図2に示すP詰品供給装置の備えるP詰品供給部の全体的な構成を示す正面図である。
【図18】図18は、図17に示すP詰品供給部が備える第1不良検出部および第2不良検出部の構成の詳細を示す拡大図である。
【図19】図19は、図17に示すP詰品供給部が備える方向検出部の全体的な構成を示す部分側面図である。
【図20】図20は、図19に示す方向検出部の上方から見た構成を示す部分平面図である。
【図21】図21は、図19に示す方向検出部の構成の詳細を示す拡大図である。
【図22】図22は、図19に示す方向検出部の備える方向判別ドグを後方から見たところを示す拡大図である。
【図23】図23は、前記方向判別ドグの動きを示すブロック図である。
【図24】図24は、図17に示すP詰品供給部が備える受渡し部およびネスト部の構成を示す拡大正面図である。
【図25】図25は、図24に示す受渡し部およびネスト部を上から見た構成を示す拡大平面図である。
【図26】図26は、前記ネスト部において開閉ガイドが閉じた状態を示す平面図および正面図である。
【図27】図27は、前記ネスト部において開閉ガイドが開いた状態を示す平面図および正面図である。
【図28】図28は、前記受渡し部から前記ネスト部にP詰品を受け渡す動作を示す流れ図である。
【図29】図29は、前記受渡し部から前記ネスト部にP詰品を受け渡す動作を示す流れ図である。
【符号の説明】
400 カートナー
800 P詰品供給装置
810 P詰品配列部
820 P詰品供給部
830 第1P詰品供給ライン
840 第2P詰品供給ライン
900 巻込み機
1000 カートン箱詰装置
2000 包装システム
【発明の属する技術分野】
本発明は、被包装物供給装置および包装システムに関し、特に2種以上の被包装物を所定の配列で包装装置に供給できる被包装物供給装置、および前記被包装物供給装置を備える包装システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
写真用ロールフィルムを収容したパトローネやフィルムカートリッジは、通常、プラスチック製の円柱状ケース(以下、「Pケース」という。)に収容したケース入り写真フィルム(以下「P詰品」ということがある。)の形で販売される。前記P詰品は、通常コートボール紙製のサックカートンに収納したカートンの形態で店頭に陳列される。
【0003】
前記カートンを製造する包装装置としては、フィルムロールから長尺状の写真フィルムを送り出して穿孔し、所定の長さに切断してスプールに巻込み、これを片開きパトローネに詰めてパトローネとし、このパトローネを所定のプラスチックケースに収容してP詰品を製造する巻込み機を有するとともに、前記巻込み機で製造されたP詰品を前記サックカートンに収納し、このカートンを段ボール詰する包装機とを備えるP詰品包装装置がある(特許文献1、特許文献2)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−316102号公報
【特許文献2】
特開平10−186587号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記カートンには、内部に装入されるP詰品の個数や店頭で吊り下げるための札状の部材であるタブの大きさや位置に応じて種々の形態があるので、前記カートンを前記段ボール箱に詰める詰め方についても、種々の形態が存在する。
【0006】
また、別のパトローネが装入されたP詰品を試供品として添付する場合などのように、1つのカートンに2種以上のP詰品を装入した包装形態も検討されている。
【0007】
そこで、カートンそのものの形態や前記カートンを段ボールに詰める形態に自動的に対応できる全自動型の包装システムが近年検討されるようになった。
【0008】
しかし、1つのカートンに2種以上のP詰品を装入するような包装形態に対しては、前記包装システムも十分には対応できない場合があった。
【0009】
本発明は、上述の問題を解決し、1つのカートンに2種以上のP詰品を装入するような包装形態にも充分に対応した包装システムの構築に使用できる被包装物供給装置、および前記被包装物供給装置を備え、前記包装形態にも充分に対応できる包装システムの提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、被包装物を所定の形態に包装する包装装置に被包装物を供給する被包装物供給装置であって、2種以上の被包装物を所定の個数づつ所定の配列で組み合わせて被包装物の組を形成する被包装物組合せ部と、前記被包装物組合せ部で形成された被包装物の組を前記包装装置へ導出する被包装物導出部とを備えてなることを特徴とする被包装物供給装置に関する。
【0011】
前記包装装置においてA、B、およびCの3種類の被包装物をABCの配列で包装する場合を例にとって説明する。
【0012】
被包装物A、B、およびCは、それぞれの種類毎に前記被包装物配列部に導入される。
【0013】
前記被包装物配列部では、導入された被包装物A、B、およびCをABCの配列になるように配列する。
【0014】
そして、前記被包装物導出部では、ABCの順に配列された被包装物A、B、およびCを、ABCの配列を保持したまま前記包装装置へ導出する。
【0015】
したがって、前記包装装置では、ABCの配列で配列された被包装物A、B、Cが包装されるから、被包装物A、B、CがABCの順に配列された包装が形成できる。
【0016】
前記被包装物組合せ部においては、前記被包装物を小室に導入し、前記小室において所定の配列になるように組み合わせてから前記被包装物導出部に導出してもよく、また、前記被包装物を所定の配列に従って前記被包装物導出部に導出することにより、前記組合せを形成してもよい。
【0017】
請求項2に記載の発明は、前記被包装物供給装置が2種類の被包装物を所定の配列になるように組み合わせて前記包装装置に供給する被包装物供給装置であり、前記被包装物組み合わせ部は、第1の被包装物を導入する第1導入ラインと、第2の被包装物を導入する第2導入ラインとを備え、前記第1導入ラインから導入された第1の被包装物と前記第2導入ラインから導入された第2の被包装物とを、前記所定の配列に従って前記被包装物導出部に導入することにより、前記第1および第2の被包装物の組を形成する請求項1に記載の被包装物供給装置に関する。
【0018】
前記被包装物供給装置において、たとえば、第1の被包装物Aと第2の被包装物Bとを組みあわせて、たとえばAAABの配列の組を形成する場合には、前記被包装物組み合わせ部においては、最初の3回は、第1導入ラインから導入された被包装物Aを前記被包装物導出部に導入し、最後の1回のみ、第2導入ラインから導入された被包装物Bを前期被包装物導出部に導入する。
【0019】
これにより、前記被包装物導出部においては、被包装物Aと被包装物Bとは、AAABの配列で組み合わされた状態で包装装置に供給される。
【0020】
前記被包装物供給装置は、第1導入ラインおよび第2導入ラインから導入された被包装物を、所定の配列で組合せながら前記被包装物導出部に導出できるから、より能率的である。
【0021】
請求項3は、前記被包装物が、写真フィルムのパトローネを蓋付円筒状のケースに収納したケース入り写真フィルムである被包装物供給装置に関する。
【0022】
前記被包装物供給装置と包装装置とを組み合わせれば、写真フィルムの感度やコマ数の異なるP詰品を組み合わせた包装品が形成できる。ここで、前記ケース入り写真フィルムは、前記P詰品のことである。
【0023】
請求項4に記載の発明は、前記被包装物組合せ部が、前記第1導入ラインから導入された第1の被包装物と前記第2導入ラインから導入された第2の被包装物との何れを前記被包装物導出部に導出するかを前記配列に従って振り分ける振分け手段を有してなる被包装物供給装置に関する。
【0024】
前記被包装物供給装置において、たとえば、第1の被包装物Aと第2の被包装物Bとを組みあわせて、たとえばAAABの配列の組を形成する場合には、最初の3回は、第1導入ラインから導入された被包装物Aを前記被包装物導出部に導入するように前記振分け手段を切り替え、最後の1回のみ、第2導入ラインから導入された被包装物Bを前期被包装物導出部に導入するように前記振分け手段を切り替える。
【0025】
これにより、前記被包装物導出部においては、被包装物Aと被包装物Bとは、AAABの配列で組み合わされた状態で包装装置に供給される。
【0026】
前記被包装物供給装置においては、前記被包装物組合せ部から前記被包装物導出部に被包装物を流し、前記振分け手段を所定の配列に従って切り替えるだけで、前記被包装物導出部において前記被包装物の組合せを形成することができる。したがって、より高い処理速度にも容易に対応できる上、構造が単純であるという特長がある。
【0027】
請求項5に記載の発明は、前記被包装物導出部が、上下方向に沿ってジクザグ状に形成されたジグザグ状通路を有し、前記ジグザグ状通路を前記被包装物が落下する被包装物落下シュートと、前記被包装物落下シュートを落下した被包装物を前記包装装置に向かって搬送する被包装物搬送手段とを備えてなり、前記被包装物搬送手段は、前記被包装物を1個づつ保持する被包装物保持手段を有してなる被包装物供給装置に関する。
【0028】
前記被包装物供給装置においては、前記被包装物組合せ部から前記被包装物落下シュートに導入された被包装物は、前記ジクザグ状通路を落下する際に抵抗を受けるから、前記ジグザグ状通路をゆっくりと落下する。
【0029】
したがって、前記被包装物は、ジクザグ状通路を密に詰まった状態で落下していくから、前記被包装物搬送手段に1個づつ供給され、前記被包装物保持手段に確実に保持される。
【0030】
前記被包装物供給装置は、前記被包装物組合せ部と包装装置との間の落差が大きい場合に好適である。
【0031】
請求項6に記載の発明は、前記被包装物導出部が、前記被包装物がそれぞれ所定の方向を向いた状態で前記包装装置に導入されているか否かを検出する方向検出手段を備えてなる被包装物供給装置に関する。
【0032】
被包装物が、前述のケース入り写真フィルム即ちP詰品のように方向性のあるものの場合に、たとえばP詰品を3個または4個などの特定の個数づつ組み合わせて包装するとき、1個だけ他と異なるP詰品を混ぜて包装することがある。このときに前記P詰品を他のP詰品と区別できるように、前記他のP詰品と反対の方向に装入して包装することがあるから、前記P詰品のみが反対方向を向いているかどうかを確認しつつ包装できれば便利である。
【0033】
前記被包装物供給装置によれば、前記確認を自動的に行うことができるという特長を有する。
【0034】
請求項7に記載の発明は、前記方向検出手段が、前記被包装物に接触するまで移動するプローブ手段と、前記プローブ手段の移動量を検出する移動量検出手段とを備えてなる被包装物供給装置に関する。
【0035】
P詰品においては、一方の端面に凹陥部を設け、前記凹陥部によって装入方向を区別することが多い。
【0036】
前記被包装物供給装置においては、前記プローブ部がP詰品の端面に接触するまでの移動量を検出しているが、前記P詰品は、蓋に凹陥部が設けられているから、前記プローブ部が前記蓋に接触したときと、底に接触したときとで、前記プローブ部の移動量は異なる。したがって、前記プローブ部の移動量の違いに基いて前記P詰品が蓋の側が前記プローブ部の方を向いた状態にあるのか、底の側が前記プローブ部の方を向いた状態にあるのかが、確実に検出できる。
【0037】
請求項8に記載の発明は、前記被包装物搬送手段が、前記被包装物搬送手段において、前記被包装物保持手段に被包装物が保持されていないことを検出する第1搬送不良検出手段、および前記被包装物保持手段に保持された2つの被包装物の上に別の被包装物が載置された状態で搬送されていることを検出する第2搬送不良検出手段を備えてなる被包装物供給装置に関する。
【0038】
前記被包装物搬送手段において、被包装物が保持されていない被包装物保持手段が存在していたり、前記被包装物保持手段に保持された2つの被包装物の上に別の被包装物が載置された状態で搬送されたりすると、前記被包装物は、前記被包装物組合せ部で組み合わされた配列が乱れた状態で包装装置に導入される。
【0039】
しかし、前記被包装物供給装置においては、前記第1搬送不良検出手段および前記第2搬送不良検出手段によってこのような搬送不良を自動的に検出するから、被包装物の配列が乱れた状態で包装装置に導入されることが未然に防止される。
【0040】
請求項9に記載の発明は、前記第1搬送不良検出手段および前記第2搬送不良検出手段は、前記被包装物搬送手段の近傍に配設された接触子と、前記接触子を前記被包装物搬送手段に近接する方向に付勢する接触子付勢手段と、前記接触子の動きを検出する接触子運動検出手段とを有してなり、前記第1搬送不良検出手段では、前記接触子運動検出手段において、前記接触子の被包装物搬送手段に近接しようとする動きを検出することにより、前記被包装物保持手段に被包装物が保持されていないことを検出し、前記第2搬送不良検出手段では、前記接触子運動検出手段において、前記接触子の被包装物搬送手段から離間しようとする動きを検出して前記被包装物保持手段に被包装物が保持されていないことを検出する被包装物供給装置に関する。
【0041】
前記被包装物供給装置の備える前記被包装物搬送手段において、被包装物が保持されていない被包装物保持手段が存在する場合には、前記第1搬送不良検出手段において、前記接触子が、前記接触子付勢手段からの付勢力によって前記被包装物搬送手段に向かって動く。したがって、前記接触子運動検出手段において接触子の前記動きを検出することにより、前記被包装物保持手段に被包装物が保持されていないことが検出される。
【0042】
一方、前記第2搬送不良検出手段においては、前記接触子は、前記接触子付勢手段からの付勢力によって前記被包装物搬送手段の近傍に保持される。
【0043】
しかし、前記被包装物保持手段に保持された2つの被包装物の上に別の被包装物が載置された状態で搬送されているときは、前記接触子が前記別の被包装物によって前記被包装物搬送手段から離間する方向に跳ね上げられる。この動きを接触子運動検出手段において検出することにより、前記搬送不良が検出される。
【0044】
前記第1搬送不良検出手段および前記第2搬送不良検出手段は、構造が単純であるにもかかわらず、前記被包装物搬送手段における搬送不良を確実に検出できる。
【0045】
請求項10に記載の発明は、前記被包装物搬送手段の終端部に、前記被包装物搬送手段によって搬送された被搬送物を前記包装装置に受け渡す受渡し手段が設けられてなり、前記包装装置は、前記受渡し手段によって受け渡された被搬送物を受け取る開閉可能な受取側開閉ガイドを備えてなり、前記受渡し手段は、前記被包装物搬送手段を囲み、前記受取側開閉ガイドに相対するように設けられた開閉可能な送出し側開閉ガイドと、前記送出し側開閉ガイドと前記受取側開閉ガイドとを開閉するガイド開閉手段と、前記送出し側開閉ガイドおよび前記受取側開閉ガイドが開の状態において前記被搬送物搬送手段から前記受取側開閉ガイドに向けて被搬送物を押し出す押出し手段とを備えてなる被包装物供給装置に関する。
【0046】
前記被包装物供給装置においては、前記被包装物搬送手段の終端部まで搬送された被搬送物は、閉じた状態の送出し側ガイドの内側に収容される。
【0047】
この状態において、前記受渡し手段におけるガイド開閉手段によって送出し側開閉ガイドと受取側開閉ガイドとが開かれ、押出し手段によって送出し側開閉ガイドの内側から被包装物が押出されると、前記被包装物は、受取側開閉ガイドの内側に収納される。
【0048】
この状態で、受取側開閉ガイドを閉じることにより、前記被包装物は、包装装置に受け渡される。
【0049】
前記被包装装置は、前記被包装物搬送手段で搬送sあれた被包装物を包装装置に確実に受け渡すことができる。
【0050】
請求項11に記載の発明は、被包装物を所定の個数づつ所定の形態に包装する包装装置と、2種以上の被包装物を所定の個数づつ所定の配列で組み合わせて前記包装装置に供給する請求項1〜10の何れか1項に記載の被包装物供給装置と、前記被包装物のうち少なくとも1種を形成して前記被包装物供給装置に供給する被包装物形成装置とを備えてなることを特徴とする包装システムに関する。
【0051】
前記包装システムによれば、被包装物の形成から前記包装装置における包装までが一貫した工程で行えるから、前記被包装物形成装置で製造された被包装物を貯留するサイロなどの貯留手段を途中に設ける必要がない。
【0052】
したがって、工程内在庫が発生する余地がないから、納期を大幅に短縮できる。また、製品に不良が生じたときには、下流から上流に向かってトラッキングすることにより、前記包装システムにおいて不良が生じた箇所を容易に突き止めることができるから、不良品として廃棄される製品の量を大幅に減らすことができる。
【0053】
請求項12に記載の発明は、前記包装装置が、前記被包装物を所定の箱体に装入する箱詰包装部である包装システムに関する。
【0054】
前記包装システムによれば、複数種類のP詰品をサックカートンのような箱体に所定のパタ−ンで装入した包装品が自動的に製造できる。
【0055】
請求項13に記載の発明は、前記被包装物製造装置が、長尺状の写真フィルムの側縁部にパーフォレーションを穿孔する穿孔部と、前記穿孔部においてパーフォレーションを穿孔した写真フィルムを所定の長さに切断する切断部と、前記切断部で所定の長さに切断した写真フィルムをスプールに巻込む巻き込み部と、前記巻き込み部で前記写真フィルムが巻回されたスプールをパトローネに収納するパトローネ収納部と、前記パトローネ収納部において前記スプールを収納したパトローネを所定のプラスチックケースに収納するケース詰め部とを備えてなる巻込み機である包装システムに関する。
【0056】
前記包装システムによれば、写真フィルム原反を送り出しつつ所定の長さに切断して巻き込み、P詰品を製造する工程から、前記P詰品を数種類組み合わせ、サックカートンのような箱体に装入するまでの工程が、一貫した連続工程で実施できるから、形成されたP詰品を一時貯留するサイロなどの貯留手段を途中に設ける必要がない。
【0057】
【発明の実施の形態】
1.実施形態1
本発明に係る包装システムの一例につき、以下に説明する。
【0058】
実施形態1に係る包装システム2000は、図1に示すように、長尺状の写真フィルムを所定の長さに切断してスプールに巻込み、これを収容したパトローネを円柱状のプラスチックケースに装入してP詰品Pを製造する巻込み機900と、巻込み機900で製造したP詰品Pと、P詰品Pとは写真フィルムの品種が異なるP詰品P´とを1つのサックカートンに箱詰してカートンを製造するカートナー400と、P詰品PとP詰品P´とを所定のパターンに沿って配列してカートナー400に供給するP詰品供給装置800と、カートナー400で製造されたカートンを所定の集合パターンに沿って集合させて段ボール箱に箱詰するカートン箱詰装置1000とを備える。包装システム2000の備える巻込み機900は、本発明に係る包装システムの備える被包装物製造装置に相当し、カートナー400とカートン箱詰装置1000とは、前記包装システムの備える包装装置に相当する。そして、P詰品供給装置800は、前記包装システムの備える被包装物供給装置に相当する。
【0059】
P詰品供給装置800は、図1および図2に示すように、カートナー400の上方に位置し、P詰品PとP詰品P´とを所定のパターンに従って配列するP詰品配列部810と、P詰品配列部810で配列されたP詰品PとP詰品P´とをカートナー400に供給するP詰品供給部820と、巻込み機900で製造されたP詰品PをP詰品配列部810に供給する第1P詰品供給ライン830と、P詰品とは異なる品種のP詰品P´を収容するP詰品サイロ850からP詰品P´をP詰品配列部810に供給する第2P詰品供給ライン840とを備える。
【0060】
第1P詰品供給ライン830および第2P詰品供給ライン840は、本発明の被包装物供給装置が備える第1導入ラインおよび第2導入ラインに相当する。そして、P詰品配列部810は前記被包装物供給装置における被包装物組み合わせ部に相当し、さらに、振分け手段にも相当する。P詰品供給部820は、前記被包装物供給装置における被包装物導出部に相当する。
【0061】
以下、P詰品供給装置800の各部分について説明する。
【0062】
1−1 第1P詰品供給ライン
第1P詰品供給ライン830は、図2および図3に示すように、巻込み機900で製造されたP詰品Pを搬送する第1水平コンベア832と、第1水平コンベア832における搬送方向に対して下流側の端部に位置し、第1水平コンベア832に対して直角に、しかも略上方に延在する垂直コンベア834と、垂直コンベア834の頂部からP詰品配列部810に向かって水平に延在する第2水平コンベア836とを備える。垂直コンベア834と第2水平コンベア836との間には、P詰品Pの方向を転換するP詰品方向転換装置838が設けられている。
【0063】
第1コンベア832と垂直コンベア834との間には、第1コンベアで搬送されたP詰品Pを垂直コンベア834に向かって押し出すプッシャ835が設けられている。
【0064】
第1P詰品供給ライン830には、さらに、巻込み機900で製造されたP詰品を第1コンベア832上に導出する屈曲管状のP詰品導出ダクト831が設けられている。
【0065】
以下、各部分の構成について説明する。
【0066】
(A)第1水平コンベアおよび垂直コンベア
第1水平コンベア832は、P詰品Pを搬送するベルトコンベア部832Aと、ベルトコンベア部832Aの両側に設けられ、P詰品Pを落下しないように保持する1対のガイド板832Bとを備えている。第1水平コンベア832の下流側端部には、ベルトコンベア部832Aで搬送されるP詰品Pを停止させるブロック状のストッパ832Cが設けられている。なお、プッシャ835が垂直コンベア834に向かってP詰品Pを押し出すのを妨げないように、ガイド板832Bにおけるストッパ832Cの近傍には切欠きが設けられている。
【0067】
垂直コンベア834は、略垂直方向に設けられたベルト834Aと、ベルト834Aの表目に対して直角に一定間隔で設けられた棚板834Bとを備える。ベルト834Aの両側には、P詰品Pが搬送方向に対して右方向または左方向に落下するのを防止する1対のガイド板834Cが設けられている。図3に示すように、P詰品Pは、棚板834Bに載置された状態で上方に向かって搬送される。
【0068】
プッシャ835は、P詰品Pを押し出すプッシャ部材835Aと、プッシャ部材835Aを垂直コンベア834に向かう方向および垂直コンベア834から遠ざかる方向に移動させるエアスライダ835Bとを有する。
【0069】
第1水平コンベア832と垂直コンベア834との間には、図3において(B)に示すように、垂直コンベア834に向かって下り坂になるように傾斜シュート833が設けられている。傾斜シュート833の上下には、傾斜シュート833がP詰品Pで満杯になったことを検知するP詰品満杯検出センサー833Aが設けられている。
【0070】
第1水平コンベア832で搬送されたP詰品は、傾斜シュート833が満杯になるまでプッシャ835によって垂直コンベア834とは非同期で傾斜シュート833に供給される。
【0071】
ここで、垂直コンベア834の棚板834Bのピッチは、P詰品Pが一個入るが2個以上は入らない寸法になっているから、傾斜シュート833を滑落したP詰品Pは、垂直コンベア834によって非同期で一個づつ掻き上げられる。
【0072】
(B)P詰品方向転換装置
P詰品方向転換装置838は、図4および図5に示すように、垂直コンベア834から第2水平コンベア836に向かう下り勾配を形成するシュート部838Aを有する。シュート部838Aの両側にはガイド板838Bが設けられている。なお、図4においては、紙面に対して手前側のガイド板838Bは省略されている。
【0073】
シュート部838Aの搬送方向に対して上流側および下流側の端部は、垂直コンベア834で搬送されたP詰品が搬送方向に対して直角な状態で1個づつ通過できる程度の巾に形成され、シュート部838Aの中央部には、両端部よりも巾の広いP詰品方向転換部838Cが形成されている。
【0074】
P詰品方向転換部838Cの内部には、P詰品Pの滑落経路に沿って平行に設けられた板状の部材であるP詰品方向転換部材838Dが設けられている。P詰品方向転換部材838Dは、エアスライドユニット(図示せず。)によってシュート部838Aの中心から左右対象にスライドし、包装システム2000を制御する制御コンピュータ(図示せず。)の設定信号(品種設定)により、所定の位置にスライドしてP詰品P流れ方向を規制する。
【0075】
P詰品方向転換部838Cの入口と出口とには、それぞれP詰品Pが通過したか否かを光学的に検知するP詰品検知部838EおよびP詰品検知部838Fが設けられている。P詰品検知部838EおよびP詰品検知部838Fは、制御コンピュータに接続されている。P詰品検知部838EおよびP詰品検知部838Fの何れもがP詰品Pを検出したときは、制御コンピュータは、P詰品PがP詰品方向転換装置838を正常に通過したものと判断してP詰品供給装置800の運転を継続する。一方、P詰品検知部838EでP詰品Pを検出したがP詰品検知部838FではP詰品Pを検出しなかったときは、制御コンピュータは、P詰品方向転換部838CでP詰品Pが詰まったものと判断し、P詰品供給装置800および巻込み機900の運転を停止する。
【0076】
垂直コンベア834で搬送されたP詰品Pは、搬送方向に対して直角な方向を向いた状態でP詰品方向転換装置838のシュート部838Aに導入される。導入されたP詰品Pは、図4において実線で示すように、前記方向を向いた状態でシュート部838Aを滑落する。そして、P詰品方向転換部838Cにおいて、底部がP詰品方向転換部材838Dに当ると、図4において二点鎖線で示すように、P詰品Pは、滑落方向に対して平行な方向に90°方向転換し、第2水平コンベア836に導出される。
【0077】
第2水平コンベア836は、図4に示すように、第1水平コンベア832と同様に、P詰品Pを搬送するベルトコンベア部836Aと、ベルトコンベア部836Aの両側に設けられ、P詰品Pが落下しないように保持するガイド板836Bとを備える。但し、図4においては、紙面に対して手前側のガイド板836Bは省略されている。
【0078】
(C)巻込み機
巻込み機900の内部には、図6および図7に示すように、製造されたP詰品Pを搬送するP詰品搬送ライン916と、製造されたP詰品Pの高さを測定して良否を判定する検査部918と、P詰品搬送ライン916から検査部918にP詰品Pを移送すると同時に、検査部918で良品と判定されたP詰品をP詰品導出ダクト831の入口に移送するP詰品移送装置920とが設けられている。
【0079】
P詰品移送装置920は、V字型の平面形状を有する腕部材922と、腕部材922の両端に設けられ、P詰品Pを吸着するP詰品吸着部924AおよびP詰品吸着部924Bとを備えている。腕部材922は、V字型の底の部分において、垂直方向に設けられた回転軸926に固定されている。回転軸926は伸長・収縮可能に設けられ、駆動手段(図示せず。)によって回動する。回転軸926が伸長することにより、腕状部材922は上昇し、腕状部材926が収縮することにより、腕状部材922は降下する。
【0080】
(D)第1P詰品供給ラインの作用
P詰品移送装置920は、P詰品搬送ライン916の末端に位置するP詰品Pを検査部918に移送すると同時に、検査部918で合格と判定されたP詰品をP詰品導出ダクト831の入口に搬送する。
【0081】
具体的には、図6において矢印で示すように、腕状部材922を反時計回り方向に回動させ、腕状部材922の両端部を、P詰品搬送ライン916の末端および検査部918の上方に位置させる。次いで、回転軸926を収縮させ、腕状部材922を、P詰品搬送ライン916の末端および検査部918に位置するP詰品に向かって降下させる。そして、検査部918でP詰品が良品であると判定されたら、P詰品吸着部924AにおいてP詰品搬送ライン916の末端に位置するP詰品Pを吸着するとともに、P詰品吸着部924Bで検査部918上に位置するP詰品Pを吸着する。P詰品Pを吸着したら、回転軸926を伸長させて腕上部材922を上昇させ、図6に示すようにP詰品搬送ライン916および検査部918からP詰品Pを持ち上げる。P詰品Pを持ち上げたら、回転軸926を回転させて、図7において矢印で示すように、腕状部材922を時計回り方向に回動させる。腕状部材922の両端部が検査部918およびP詰品導出ダクト831の上方に位置したら、回転軸926を収縮させ、P詰品吸着部924AおよびP詰品吸着部924Bを降下させる。そして、P詰品吸着部924AおよびP詰品吸着部924Bにおける吸着を解除し、P詰品吸着部924Aに吸着されていたP詰品Pを検査部918に載置するとともに、P詰品吸着部924Bに吸着されていたP詰品PをP詰品導出ダクト831内に落下させる。
【0082】
P詰品導出ダクト831内に落下したP詰品Pは、第1水平コンベア832上を搬送され、ストッパ832Cに当接して停止する。ストッパ832Cに当接して停止したP詰品Pは、プッシャ835で垂直コンベア834に移送され、牛直コンベア834によって上方に運び上げられる。そして、P詰品方向転換装置838において90°方向転換されて第2水平コンベア836に導入され、第2水平コンベア836によってP詰品配列部810に導入される。
【0083】
1−2 P詰品配列部
図1、図2、図8、および図9に示すように、第1P詰品供給ライン830が備える第2水平コンベア836および第2P詰品供給ライン840は、同一水平面上において交差するように設けられている。そして、P詰品配列部810は、前記交差点に設けられ、その下方にP詰品供給部820が設けられている。
【0084】
P詰品配列部810は、第1P詰品供給ライン830から供給されたP詰品PをP詰品供給部820に供給する第1プッシャ812と、第2P詰品供給ライン840から供給されたP詰品P´をP詰品供給部820に供給する第2プッシャ813と、第1プッシャ812および第2プッシャ813、第2水平コンベア836の出口部分、および第2P詰品供給ライン840の出口部分をを所定の位置に保持する基台811とを有している。
【0085】
第2水平コンベア836の出口には第1プッシャ812が設けられ、第2P詰品供給ライン840の出口には第2プッシャ813が設けられている。
【0086】
基台811は、第2プッシャ813から第1プッシャ812に向かってL字型に伸びるベース部811Aと、第1プッシャ812および第2水平コンベア836の出口部分を下方から支持するプッシャ支持部811Bとを備える。ベース部811Aには、また、P詰品供給部820にP詰品を導出するP詰品導出開口部811Cが設けられている。ベース部811AにおけるP詰品導出開口部811Cと第2水平コンベア836との間の部分は、第1プッシャ812における後述の第1プッシャ部材812Cの軌跡に合わせて円弧状に形成され、外側の縁部に、P詰品Pを脱落しないように保持するガイド壁811Dが設けられている。また、ベース部811Aにおける第2P詰品供給ライン840とP詰品導出開口部811Cとの間の両側縁部にも、ガイド壁811Eおよびガイド壁811Fが設けられている。
【0087】
第1プッシャ812は、図8および図9に示すように、プッシャ支持部811Bに固定されたピボット812Aの周りに、一端において回動可能に取りつけられた腕状部材812Bと、腕状部材812Bの他端に固定された第1プッシャ部材812Cとを備えている。第1プッシャ部材812Cは、全体として三日月型の平面形状を有し、P詰品導出開口部811Cから遠ざかる方向に延在している。第1プッシャ部材812Cの円弧状の縁部には、ピボット812Aを中心とする円筒面状のP詰品ストッパ壁812Dが設けられている。P詰品ストッパ壁812Dは、第1プッシャ部材812Cにおける腕状部材811Bに固定される側の端部において、腕状部材811Bに沿って伸び、腕状部材811Bへの取付け部を形成する。一方、腕状部材811Bにおける第1プッシャ部材812Cが固定された側の端部には、P詰品ストッパ壁812Dに対して平行なP詰品保持壁812Lが固定されている。
【0088】
腕状部材812Bの他端部には、腕状部材812Bを回動させるアクチュエータ812Eが取り付けられている。アクチュエータ812Eは、腕状部材812Hを介してプッシャ支持部811Bに回動可能に取り付けられている。アクチュエータ812Eには、腕状部材812Bの旋回位置を検出するオートスイッチ812E2が設けられている。
【0089】
プッシャ支持部811Bには、さらに、腕状部材812Bの回動範囲を設定する回動範囲設定螺子812Jおよび回動範囲設定螺子812Kが設けられている。
【0090】
第1プッシャ部材812Cは、アクチュエータ812Eによって腕状部材812Bが回動することにより、基台811上を円弧状の軌跡を描いて移動し、第2水平コンベア836の末端に隣接する第1の位置と、P詰品導出開口部811Cに隣接する第2の位置との何れかをとる。なお、図9において、第1プッシャ部材812Cが第1の位置をとったところを実線で示し、第2の位置をとったところを二点鎖線で示す。
【0091】
また、第2水平コンベア836における第1プッシャ812の下方には、P詰品Pをせき止めるストッパ812Nと、ストッパ812Nを第2水平コンベア836上に突出させ、または引き込めるエアスライド812Mとが設けられている。
【0092】
ストッパ812Nに隣接して第2水平コンベア836の上流側には、P詰品Pが到着したことを光電的に検知するP詰品到着検知センサ812Fおよび812Gが水平コンベア836を挟むように設けられている。
【0093】
第2プッシャ813は、P詰品P´を押動する第2プッシャ部材813Aを有する。第2プッシャ部材813Aは、エアスライダ813Bによって基台811上を第2P詰品供給ライン840に対して直角な方向に往復動し、第2P詰品供給ライン840の末端に隣接する第1の位置と、P詰品導出開口部811Cに隣接する第2の位置との何れかをとる。なお、図8において、第2プッシャ部材813Aが第1の位置をとったところを実線で示し、第2の位置をとったところを二点鎖線で示す。第2P詰品供給ライン840における第2プッシャ813よりも下流側にはストッパ813Cが設けられている。ストッパ813Cは、エアスライド等によって開閉可能にしてもよい。
【0094】
第2水平コンベア836上を搬送されたP詰品Pは、P詰品ストッパ壁812DとP詰品保持壁812Lとの間を通過してストッパ812Nによってせき止められて停止する。この状態でP詰品到着検知センサ812Fおよび812GによってP詰品Pが到着したことを検知し、ストッパ812Nに設けた方向検出センサ(図示せず。)でP詰品Pの方向が検知される。
【0095】
P詰品到着検知センサ812Fおよび812GによってP詰品Pが到着したことを検知し、ストッパ812Nに設けた方向検出センサが、P詰品Pが正しい方向を向いていることを確認すると、腕状部材812Bは図9において矢印で示す方向に回動し、第1プッシャ部材812Cは第2の位置に移動する。これによってP詰品Pは押動され、P詰品導出開口部811CからP詰品供給部820に向かって落下する。
【0096】
P詰品PがP詰品供給部820に落下したら、腕状部材812Bは前記矢印とは反対の方向に回動し、第1プッシャ部材812Cは前記第1の位置に戻る。
【0097】
一方、ストッパ812Nを開にすると、P詰品Pは、P詰品ストッパ壁812DとP詰品保持壁812Lとの間を通過し、2水平コンベア836の下流のサイロ集積コンベア(図示せず。)に流れ、小型サイロ(図示せず。)に排出される。
【0098】
第1プッシャ812が前記第1の位置から第2の位置まで移動し、再び前記第1の位置まで戻る間にも、第2水平コンベア836によってP詰品Pが搬送されてくるが、第1プッシャ812が前記第1の位置にないときは、第2水平コンベア836の出口は、P詰品ストッパ壁812Dによって覆蓋されるから、P詰品Pは、P詰品配列部810の手前で停止する。
【0099】
第1プッシャ812が第1の位置に戻ると、第2水平コンベア836の最も出口寄りに位置する次のP詰品Pは、基台811上に押し出される。そして、前述の手順に従って第1プッシャ部材812Cにより押動され、P詰品導出開口部811Cに落下する。
【0100】
このようにして、所定個数、たとえば3個のP詰品PがP詰品供給部820に供給されたら、第2プッシャ813によって1個のP詰品P´がP詰品供給部820に供給される。
【0101】
P詰品P´は、第2P詰品供給ライン840によってP詰品配列部810に向かって搬送され、基台811上において、第1の位置にある第2プッシャ部材813Aの端面とガイド壁811Fとに当接して停止する。
【0102】
P詰品P´が前記位置で停止したら、第2プッシャ部材813Aが図8において二点鎖線で示す第2の位置に移動する。これによってP詰品P´は押動され、P詰品導出開口部811CからP詰品供給部820に落下する。
【0103】
P詰品P´がP詰品供給部820に落下したら、第2プッシャ部材813Aは前記第1の位置に戻る。
【0104】
第2プッシャ部材813Aが前記第1の位置から前記第2の位置まで移動し、再び前記第1の位置まで戻る間にも、第2P詰品供給ライン840によってP詰品P´が搬送されてくるが、第2プッシャ部材813Aは、前記第1の位置にないときは第2P詰品供給ライン840の出口を覆蓋するから、P詰品P´は、P詰品配列部810の手前で停止する。
【0105】
第1プッシャ812と第2プッシャ813とは、上記の動作を繰り返してP詰品PとP詰品P´とを所定の組み合わせになるようにP詰品供給部820に供給する。
【0106】
1−3 第2P詰品供給ライン
第2P詰品供給ライン840は、図1、図10、および図11に示すように、P詰品サイロ850からP詰品P´を上方に掻き出すせり上げコンベア841と、せり上げコンベア841で掻き揚げられたP詰品P´を略上方に搬送する垂直コンベア842と、せり上げコンベア841と垂直コンベア842との間に設けられ、せり上げコンベア841で掻き出されたP詰品P´を整列して垂直コンベア842に供給するP詰品整列部843と、垂直コンベア842で上方に搬送されたP詰品P´をP詰品配列部810に向かって水平に搬送する水平コンベア845と、垂直コンベア842と水平コンベア845との間に設けられ、垂直コンベア842で搬送されたP詰品P´を方向転換させるP詰品方向転換装置844とを有する。以下、各部分について説明する。
【0107】
(A)せり上げコンベア
せり上げコンベア841は、P詰品P´を水平に5〜6個載置できる巾を有するエレベーティングコンベアであり、下端部は、P詰品サイロ850の底部近傍に位置している。そして、水平方向に設けられ、P詰品サイロ850からP詰品P´を掻き上げる棚板841Aと、棚板841Aが一定間隔で固定された駆動チェーン841Bとを備える。棚板841Aは、図12および図13に示すように、コの字型の断面を有し、駆動チェーン841Bが直線状に伸びているときは、隣接する2個の棚板841Aが互いに当接し、間に隙間ができないような間隔で駆動チェーン841Bに固定されている。駆動チェーン841Bは、両端に設けられたスプロケット841Cおよびスプロケット841Dによって保持されると同時に、図10における時計回り方向に回転する。
【0108】
図10および図12に示すように、P詰品サイロ850における上部からせり上げコンベア841に向かって水平ブラシ841Eが設けられている。水平ブラシ841Eは、P詰品サイロ850の内部に水平に固定されたブラシ基部841Fと、ブラシ基部841Fからせり上げコンベア841に向かって伸びるブラシ毛841Gとを備えている。水平ブラシ841Eは、図12に示すように、棚板841Aから突き出した状態で乗っているP詰品P´を下方に叩き落とす機能を有する。
【0109】
P詰品サイロ850の内壁面における水平ブラシ841Eの下方には、せり上げコンベア841の駆動方向に沿って垂直ブラシ841Hが設けられている。垂直ブラシ841Hもせり上げコンベア841の駆動方向に沿って固定されたブラシ基部841iと、ブラシ基部841iからせり上げコンベア841の中央部に向かって水平に伸びるブラシ毛841Jとを有する。垂直ブラシ841Hは、棚板841Aの両端部から突き出した状態で乗っているP詰品P´を下方に叩き落とす機能を有する。
【0110】
せり上げコンベア841のP詰品サイロ850よりも上の部分は、覆い841Kで覆われ、P詰品サイロ850から掻き上げたP詰品P´が棚板841Aから脱落するのを防止している。
【0111】
(B)P詰品整列部
図1、図10、図13に示すように、せり上げコンベア841の上端部にはP詰品整列部843が設けられている。
【0112】
P詰品整列部843は、図10、図11、図13〜図16に示すように、せり上げコンベア841によってP詰品P´が導入される室であるP詰品導入部843Aと、P詰品導入部843Aの下方に位置し、P詰品導入部843Aに導入されたP詰品P´を蓋が上方を向くように方向転換するP詰品方向転換整列部843Bと、P詰品方向転換整列部843Bの下方に位置し、P詰品方向転換整列部843Bで方向転換されたP詰品P´をP詰品方向転換整列部843Bの外に押し出す払出しコンベア843Cと、払出しコンベア843CによってP詰品方向転換整列部843Bの外に押し出されたP詰品P´を導出する傾斜シュート843Dと、傾斜シュート843Dの下方に位置し、P詰品P´を垂直コンベア842に向かって移動する水平なベルトコンベアである整列搬送コンベア843Eと、傾斜シュート843Dの終端から整列搬送コンベア843Eの始端部に向かって垂直に設けられ、傾斜シュート843Dを滑り降りたP詰品P´を、整列搬送コンベア843Eに導入する垂直ダクト843Fとを備える。
【0113】
傾斜シュート843Dは、P詰品P´が間を通過するように配設された側板843D2と、側板843D2の間に配設され、傾斜シュート843Dの底板を形成する底部シュート843D4とを備える。底部シュート843D4は、P詰品P´の底部をガイドする機能を有する。底部シュート843D4によってP詰品P´の底を受けることにより、P詰品P´の振り子運動が防止されるから、P詰品P´は、傾斜シュート843Dを速やかに滑落する
傾斜シュート843Dの下端には、傾斜シュート843Dを滑り降りたP詰品P´を傾斜シュート843Dの下端で保持するとともに、一定の時間間隔で垂直ダクト843Fに導入するP詰品ストッパ843Yが設けられている。P詰品ストッパ843Yは、P詰品P´を上方から押圧するローラ843Zを備え、ローラ843Zを一定の時間間隔で回転させることにより、P詰品P´を一定の時間間隔で垂直ダクト843Fに導入する。
【0114】
整列搬送コンベア843Eの終端部には、図16に示すように、整列搬送コンベア843Eを搬送されてきたP詰品P´を垂直コンベア842に移送するプッシャ843Gが設けられている。プッシャ843Gは、整列搬送コンベア843Eを搬送されてきたP詰品P´を垂直コンベア842に向かって押圧する板状のプッシャ板843Hと、プッシャ板843Hを整列搬送コンベア843Eに対して直覚な方向に沿って往復動させるエアスライダ843iとを備える。
【0115】
P詰品導入部843AとP詰品方向転換整列部843Bとは、可動仕切り板843Jによって仕切られている。可動仕切り板843Jは、図13および図14に示すように、エアスライダ843Kによってせり上げコンベア841に向かう方向および遠ざかる方向に往復動する。
【0116】
P詰品方向転換整列部843Bの途中には、図10、図11、および図13〜図15に示すように、互いに平行に、しかも水平方向に設けられた1対の板状部材である整列板843Lが設けられている。整列板843Lの間隔は、P詰品P´の本体は通過できるが、蓋部のフランジ状の部分は通過できない程度の大きさに設定されている。
【0117】
整列板843Lの上方にはガイド板843Mが、整列板843Lの下方にはガイド板843Nが、それぞれ1対づつ設けられている。ガイド板843Mの間隔は、P詰品P´が通過できる程度の大きさに設定され、ガイド板843Nの間隔は、整列板843Lの間隔とほぼ同一になるように設定されている。
【0118】
払出しコンベア843Cは、図10、図11、および図13〜図15に示すように、整列板843Lおよびガイド板843Nのすぐ下方に、整列板843Lに対して平行に設けられた駆動ベルト843Pと、駆動ベルト843Pに対して直角に、しかも互いに対蹠的な位置に設けられた1対のパドル部843Qと、駆動ベルト843Pを保持するとともに駆動する1対のプーリ843Rと、プーリ843Rの一方を駆動する駆動モータ843Sとを備える。プーリ843Rは、1対の保持板843Tによって外側から保持されている。なお、整列板843Lは、整列板保持部材843Uを介して保持板843Tに固定されている。
【0119】
整列搬送コンベア843Eは、図11および図16に示すように、P詰品P´を搬送するベルトコンベア部843Vと、ベルトコンベア部843Vの両側に設けられ、P詰品Pを落下しないように保持する1対のガイド板843Wとを備えている。但し、図11において、紙面に対して手前側のガイド板843Wは省略されている。整列搬送コンベア843Eの終端部には、プッシャ843Gの近傍でP詰品P´を停止させるストッパ843Xが設けられている。
【0120】
(C)第2P詰品供給ラインの作用
せり上げコンベア841においては、前述のように、駆動チェーン841Bが図10における時計回り方向に回転しているので、棚板841Aは、P詰品サイロ850の内部において上方に移動する動きをする。したがって、P詰品サイロ850に収容されたP詰品P´は、棚板841Aによって上方に運び上げられる。ここで、棚板841Aの縁部から突き出した状態で棚板841に乗ったP詰品P´は、図12に示すように、水平ブラシ841Eおよび垂直ブラシ841Hによって下方に叩き落とされ、棚板841Aに水平に乗ったP詰品P´のみが上方に運び上げられる。但し、棚板841Ani乗った状態で運び上げられている状態においては、P詰品P´の蓋部は、搬送方向に対して右方を向いているものもあり、左方を向いているものもある。
【0121】
せり上げコンベア841によって上方に運び上げられたP詰品P´がP詰品導入部843Aに導入されると、図14において(A)に示すように、可動仕切り板843Jが移動してP詰品導入部843AとP詰品方向転換整列部843Bとが連通する。したがって、P詰品導入部843Aに導入されたP詰品P´は全てP詰品方向転換整列部843Bに落下する。P詰品P´がP詰品方向転換整列部843Bを落下すると、途中で、整列板843LにP詰品P´の蓋部が引っ掛り、図14において(B)に示すように、前記蓋部が整列板843Lに引っ掛った状態で垂直に保持される。これにより、P詰品P´の方向は、蓋部が上方に位置し、本体が下方に位置するように揃えられる。
【0122】
次に払出しコンベア843Cを図11および図15における反時計方向に回転させると、払出しコンベア843Cにおけるパドル部843Qが整列板843Lの間を図11および図15における左方に向かって移動する。したがって、整列板843Lの間に保持されていたP詰品P´は、傾斜シュート843Dに導入され、言い替えれば払い出される。
【0123】
傾斜シュート843Dに導入されたP詰品P´は、蓋部が上方に位置する姿勢を保持した状態で傾斜シュート843Dを下端部に向かって滑り降り、P詰品ストッパ843Yによって一定の間隔で垂直ダクト843Fに導入される。したがって、P詰品P´は、本体の方が蓋部よりも先に垂直ダクト843Fに導入され、この姿勢のまま整列搬送コンベア843Eに導入される。したがって、図11および図16に示すように、P詰品P´は、整列搬送コンベア843Eにおいては、本体が搬送方向を向いた姿勢で搬送される。
【0124】
P詰品P´は、前記姿勢を保持して整列搬送コンベア843Eを搬送され、ストッパ843Xに当接して停止する。そして、ストッパ843Xで停止したP詰品P´は、整列搬送コンベア843Eにおける搬送方向を維持したまま、プッシャ843Gによって垂直コンベア842に導入される。ここで垂直コンベア842の搬送方向は、整列搬送コンベア843Eの搬送方向に対して直角であるから、垂直コンベア842に導入されたP詰品P´は、水平に保持され、しかも蓋部が一定の方向を向いた状態で上方に搬送される。
【0125】
垂直コンベア842によって上方に運び上げられたP詰品P´は、P詰品方向転換装置844において方向転換され、軸線方向が搬送方向に位置するように水平コンベア845に導入される。ここで、P詰品方向転換装置844は、第1P詰品供給ライン830におけるP詰品方向転換装置838と同様の構成を有している。したがって、P詰品方向転換装置844においては、垂直コンベア842から導入されたP詰品P´は、本体が搬送方向を向くように水平コンベア845に導入され、P詰品配列部810に向かって搬送される。
【0126】
1−4 P詰品供給部
P詰品供給部820は、図17に示すように、P詰品配列部810で所定の配列に配列されたP詰品PとP詰品P´と(以下、単にP詰品P(P´)という。)を下方に向かって移送するP詰品シュート822と、カートナー400の回転テーブル上に位置するネスト部828と、P詰品シュート822を落下したP詰品P(P´)を搬送する搬送コンベア824と、搬送コンベア824で搬送されたP詰品P(P´)をネスト部828に受け渡す受渡し部826とを備える。搬送コンベア824には、P詰品P(P´)が所定の方向を向いた状態で搬送されているか否かを検出する方向検出部827が、受渡し部826の上方に隣接して設けられている。
【0127】
P詰品供給部820は、床面に対して垂直に立設された板状の基台821を備え、P詰品シュート822、搬送コンベア824、受渡し部826、および方向検出部827は、全て基台821上の所定位置に固定されている。P詰品シュート822、搬送コンベア824、受渡し部826、および方向検出部827は、それぞれ本発明に係る被包装物供給装置の備える被包装物落下シュート、被包装物搬送手段、受渡し手段、方向検出手段に相当する。
【0128】
P詰品供給部820の各部分について以下に詳細に説明する。
【0129】
(A)P詰品シュート
P詰品シュート822は、30度の傾斜で下方に向かって傾斜するジグザグ状の経路822Aを有している。P詰品配列部810に設けられたP詰品導出開口部811Cは、経路822Aの上端開口部に連通している。P詰品導出開口部811Cから導出されたP詰品PとP詰品P´とは、上端開口部から経路822Aに導入され、図17に示すように経路822Aに隙間なく充填された状態で、搬送コンベア824に向かって自然落下する。
【0130】
(B)搬送コンベア
搬送コンベア824は、アイアンラバーベルト824AによってP詰品PとP詰品P´とを搬送するベルトコンベアである。アイアンラバーベルト824Aには、一定間隔で仕切り824Bが設けられ、P詰品PとP詰品P´とは、隣接する2つの仕切り824Bの間に保持される。アイアンラバーベルト824Aは、基台821に固定された3個の従動プーリ824CとモータMで駆動される1個の駆動プーリ824Dとによって保持され、図17において矢印で示すように時計回り方向に回転し、P詰品シュート822の経路822Aを自然落下したP詰品PおよびP詰品P´を受渡し部826に向かって搬送する。アイアンラバーベルト824AにおけるP詰品P(P´)が載置される部分には、アイアンラバーベルト824Aを下方から支持してP詰品P(P´)の重さで撓まないようにする支持板824Eが設けられている。
【0131】
搬送コンベア824の両側には、P詰品P(P´)を脱落しないように案内するガイド板824Fが設けられている。但し、図17において、紙面の手前側に位置するガイド板824Eは一部省略されている。
【0132】
P詰品シュート822と搬送コンベア824との間には、アイアンラバーベルト824AによってP詰品P(P´)が正常に搬送されているか否かを検査する搬送不良検出部823が設けられている。紙面に対して向う側のガイド板824Eにおける搬送不良検出部823の部分には、搬送不良検出部823の動きを妨げないように切り欠きが設けられている。
【0133】
また、搬送ベルトコンベア824の上方における基台821と搬送不良検出部823との間には、図18に示すように、仕切り824Bの間にP詰品P(P´)があるかどうかを検出するP詰品有無センサー825が設けられている。
【0134】
搬送不良検出部823は、図17および図18に示すように、仕切り824Bの間に保持された状態で搬送されているP詰品P(P´)のうち、アイアンラバーベルト824から浮いた状態にあり、したがって出っ張った(仕切り824Bの間に正常に挿入されていないことによる出っ張り)状態にあるP詰品P(P´)を検知する第1不良検出部823Aと、仕切り824Bの間に保持されたP詰品P(P´)にキャップが存在しないことを検出する第2不良検出部823Bとを備える。なお、図18において(A)は、搬送不良検出部823を正面から見たところを示し、(B)は上方から見たところを示す。第1不良検出部823Aおよび第2不良検出部823Bは、それぞれ本発明に係る被包装物供給装置の備える第1搬送不良検出手段および第2搬送不良検出手段に相当する。
【0135】
第1不良検出部823Aは、図18において(A)に示すように、一端が軸支された腕状部材823Cと、腕状部材823Cの他端に回転可能に設けられた接触ローラ823Dと、腕状部材823Cを下方に回動するように付勢するバネ823Eと、腕状部材823Cの下方へ回動しようとする動きを規制するストッパ823Fと、腕状部材823Cが上方に回動しようとする動きを検出する検出部823Gとを備えている。なお、検出部823Gは、図19に示すように基台821を挟んで腕状部材823Cの反対側に位置する。接触ローラ823Dは接触子に、腕状部材823Cおよびバネ823Eは接触子付勢手段に、検出部823Gは接触子運動検出手段に相当する。
【0136】
第2不良検出部823Bは、図18において(A)および(B)に示すように、基台821に近接する方向および遠ざかる方向に回動するように一端において軸支された腕状部材823Hと、腕状部材823Hの他端に回転可能に設けられた接触ローラ823iと、腕状部材823Hを、基台821に近接する方向に回動するように付勢するバネ823Jと、腕状部材823Hの基台821に近接する方向に回動する動きを規制するストッパ823Lと、腕状部材823Hの基台821に近接する方向の動きを検出する検出部823Mとを備える。基台821には、水平方向に、支持台823Nが設けられ、腕状部材823Hは、軸受823Kによって支持台823Nに軸支されている。検出部823Mは、図18において(C)に示すように、腕状部材823Hの先端に設けられたドグ823M2と、ドグ823M2の位置を検知するセンサ823M4とからなっている。
【0137】
接触ローラ823iは接触子に、バネ823Jおよび腕状部材823Hは接触子付勢手段に、検出部823Mは接触子運動検出手段に相当する。
【0138】
P詰品P(P´)が搬送コンベア824上を正常に搬送されているときは、第1不良検出部823Aにおいては、接触ローラ823Dが搬送コンベア824を搬送されるP詰品P(P´)に当らないように、バネ823Eによって下方に回動する方向に付勢されている腕上部材823Cが、ストッパ823Fによって図18の(A)において実線で示す位置に保持されている。また、第2不良検出部823Bにおいては、図18の(B)において実線で示すように、搬送コンベア824上を搬送されているP詰品P(P´)によって腕状部材823Hがバネ823Jの付勢力に抗して基台821に近接する方向に回動してストッパ823Lに当接していない状態にある。
【0139】
ここで、搬送コンベア824を搬送されるP詰品P(P´)のうち、隣接する2つのP詰品P(P´)の上方に1個のP詰品P(P´)が乗っていたりP詰品P(P´)が正常な位置から浮き上がっていたりする搬送不良が生じた場合には、図18の(A)において二点鎖線で示すように、第1不良検出部823Aの接触ローラ823Dが前記1個のP詰品P(P´)に当って上方に跳ね上げられるから、腕上部材823Cも上方に回動する。この動きを検出部823Gが検出することにより、第1不良検出部823Aは、前記搬送不良を検出する。
【0140】
一方、搬送コンベア824の隣接する2つの仕切り824Bの間にP詰品P(P´)が存在しないときやP詰品P(P´)は存在するがキャップがない場合には、図18の(B)において二点鎖線で示すように、第2不良検出部823Bにおいては、腕方部材823Hがバネ823Jからの付勢力によって基台821に近接する方向に回動し、ストッパ823Lに当接する。この動きを検出部823Mが検出することにより、第2不良検出部823Bは、P詰品P(P´)に前記搬送不良を検出する。
【0141】
第1不良検出部823Aおよび第2不良検出部823Bの少なくとも一方が搬送不良を検出すると、搬送不良検出部823は、その旨の信号を制御コンピュータに入力する。制御コンピュータは、前記信号が入力されると、P詰品供給装置800全体を停止させる。
【0142】
(C)方向検出部
方向検出部827は、図19〜図23に示すように、搬送コンベア824を搬送されるP詰品P(P´)がどちらの方向を向いているかを判別する方向判別ドグ827Aと、方向判別ドグ827Aを搬送コンベア824に対して進退可能に支持する方向検出部基台827Bと、方向判別ドグ827Aを搬送コンベア824に近接させ、または離間させるクランク機構827Cとを備える。方向検出部基台827Bは、支持部材821Aを介して基台821に固定されている。方向検出部基台827Bには、方向判別ドグ827Aを前記方向に案内する円筒状のガイド部材827Dが1対設けられている。
【0143】
方向判別ドグ827Aは、図21〜図23に示すように、垂直方向に配設された5個のプローブ部827Eと、プローブ部827Eを、円筒状の軸受部材827Gを介して搬送コンベア824に進退可能に支持するベース827Fと、プローブ部827Eの位置を検出するドグ位置検出センサ827Kとからなる。軸受部材827Gは、ベース827Fに固定されている。
【0144】
ドグ位置検出センサ827Kは、遮光子827iと投受光子827Jとからなり、遮光子827iは各プローブ部827Eの後端部に取付け板827Hを介して固定され、投受光子827Jは、方向検出部基台827Bに固定されている。投受光子827iは、発光素子と前記発光素子からの光を受光する受光素子とを有し、前記発光素子と前記受光素子とは互いに相対する位置に設けられている。遮光子827iは、先端部と後端部とが投受光子827Jに向かって突出した板状の部材である。なお、図23は、方向判別ドグ827Aおよびその周辺部を上方から見たところを示す。
【0145】
方向判別ドグ827Aは、さらに、ガイド部材827Dの内側を摺動して方向判別ドグ827Aを搬送コンベア824に向かって進退する方向に案内する1対の案内ロッド827Lを有している。案内ロッド827Lの一端はベース827Fに固定され、他端は、板状の案内ロッド固定部材827Mに固定されている。
【0146】
プローブ部827Eは、図23に示すように軸受部材827Gの一方の内側を摺動する軸部827E4と、軸部827E4の先端に設けられたカップ部827E2とを備えている。軸部827E4の後端には取付け板827Hが固定されている。なお、取付け板827Hには、軸部827E4に対して平行に案内ロッド827H´が固定されている。案内ロッド827H´は軸受部材827Gのもう一方の内側を摺動してプローブ部827Eを案内するとともに、ドグ位置検出センサ827Kおよびプローブ部827Eが軸部827E4の回りに回転することを防止する。カップ部827E2と軸受部材827Gとの間には、カップ部827E2をベース827Fから遠ざかる方向に付勢するコイルバネ827E6が挿入されている。
【0147】
方向判別ドグ827Aは、待機時には、図21および図23において(A)に示すように、P詰品P(P´)から遠ざかった位置にある。このとき、投受光子827Jは、遮光子827iによって遮光された状態にあるから、投受光子827Jの受光素子においては発光素子からの光は検出されない。
【0148】
P詰品P(P´)の向きを判別するときは、図23において(B)または(C)に示すように、方向判別ドグ827Aを搬送コンベア824で搬送されるP詰品P(P´)に向かって前進させる。
【0149】
方向判別ドグ827Aを前進させると、遮光子827iも前進するから、投受光子827Jにおいて発光素子からの光が受光素子で検出されるようになる。しかし、方向判別ドグ827Aが最大限に前進すると、図23において(B)に示すように、投受光子827Jは遮光子827iによって再び遮光されるから、再び光が検出されなくなる。
【0150】
ここで、P詰品P(P´)の蓋には円環状の溝が設けられているから、P詰品P(P´)の蓋の側が方向判別ドグ827Aを向いた状態にあるときは、図23において(B)に示すように、方向判別ドグ827Aが前進すると、カップ部827E2の周縁がP詰品P(P´)の蓋の溝に嵌入する。このとき、方向判別ドグ827Aは最大限に前進した位置にあるから、投受光子827Jは、遮光子827iによって遮光され、光が検出されない。
【0151】
一方、P詰品P(P´)の底部の側が方向判別ドグ827A側を向いた状態にあるときは、図23において(C)に示すように、方向判別ドグ827Aが前進すると、カップ部827E2の周縁がP詰品P(P´)の底部に当接するから、方向判別ドグ827Aは、(B)に示す位置よりは後退した位置で停止する。したがって、投受光子827Jは、遮光子827iによって遮光されない状態にあるから、光の検出が行われる。
【0152】
このように、方向検出部827においては、方向判別ドグ827Aを搬送コンベア824に向かって前進させ、各プローブ部827Eに設けられた投受光子827Jにおける光検出の有無を見ることにより、P詰品P(P´)の向きを判定することができる。
【0153】
なお、軸部827E4と軸受部材827Gとの間にかじりが生じたときは、図23において(D)に示すように、方向判別ドグ827Aを最大限に後退させたときも、コイルバネ827E6の付勢力によって前進することなく、プローブ部827Eは後退したままの位置にあるから、投受光子827Jは、遮光子827iによって遮光されていない状態にあり、光の検出が行われる。
【0154】
したがって、P詰品P(P´)の方向を判定した後に、方向判別ドグ827Aを最大限に後退させて投受光子827Jにおける光検出の有無を見ることにより、軸部827E4と軸受部材827Gとの間にかじりが生じていないかどうかを知ることができる。
【0155】
(D)受渡し部およびネスト部
受渡し部826は、図17、図24、および図25に示すように、ネスト部828に相対する位置に設けられ、基台821に固定された上下1対のベース826Aと、ベース826Aの先端部に開閉可能に設けられた1対の送出し側開閉ガイド826Bと、ベース826Aの間における送出し側開閉ガイド826Bの後方に、ネスト部828に向かって進退可能に設けられたP詰品プッシャ826Cと、下側のベース826Aにおいて、ネスト部828に向かって進退可能に支持され、送出し側開閉ガイド826Bを開閉させるガイド開閉部材826Dとを備える。なお、図25は、受渡し部826を下方から見たところを示し、ベース826Aの間の機構を明示するため、ベース826Aを二点鎖線で示している。
【0156】
ベース826Aの先端部には、送出し側開閉ガイド826Bを軸支する2本の回転軸826Eが垂直方向に設けられている。送出し側開閉ガイド826Bは、それぞれ腕状部材826Fを介して回転軸826Eに固定されている。腕状部材826Fにおける送出し側開閉ガイド826Bが固定された側の端部における外側の面には、先端に向かって先細り状になるようにテーパが設けられている。それぞれの腕状部材826Fにおける送出し側開閉ガイド826Bが固定された側とは反対側の端部には、送出し側開閉ガイド826Bが開く方向に腕状部材826Fを付勢するコイルバネ826Gが設けられている。それぞれの回転軸826Eの下端部には、下側のベース826Aと係合して送出し側開閉ガイド826Bの開く大きさを規制するガイド開閉規制部材826Hが固定されている。ガイド開閉部材826D、腕状部材826F、およびコイルバネ826Gは、ガイド開閉手段に相当する。
【0157】
受渡し部826は、さらに、P詰品プッシャ826Cをネスト部828に向かって進退させるプッシャ進退クランク826iと、ガイド開閉部材826Dをネスト部828に向かって進退させるガイド開閉部材進退クランク826Jとを備える。プッシャ進退クランク826iの動きは、連接棒826Kおよび1対のロッド826Lを介してP詰品プッシャ826Cに伝達される。同様に、ガイド開閉部材進退クランク826Jの動きは、連接棒826Mを介してガイド開閉部材826Dに伝達される。なお、ロッド826Lは、上下のベース826Aの間に垂直に設けられたガイド支持部材826Nに固定された円筒状のガイド826Pによって送出し側開閉ガイド826Bに向かって進退する方向に案内される。また、ロッド826Lの終端には連接棒取付け部材826Qが固定され、連接棒取付け部材826Qに連接棒826Kが回動可能に取り付けられている。また、連接棒取付け部材826Qには、P詰品プッシャ826Cをネスト部828に向かって付勢するコイルバネ826Rの一端が固定されている。
【0158】
一方、ネスト部828は、図17、図24、図25、図26、および図27に示すように、カートナー400においてサックカートンが装着されるインデックステーブル404の上方に位置する円形の上テーブル400Aと下テーブル400Bとの周縁部に開閉可能に設けられた1対の受取側開閉ガイド828Aと、その内側に位置し、受渡し部826に向かって開いたコの字型断面を有するP詰シュート828Fとを備えている。P詰シュート828Fは、インデックステーブル404に装着されたサックカートンにP詰品P(P´)を挿入する際にP詰品P(P´)を案内するガイドとして機能する。
【0159】
受取側開閉ガイド828Aは、それぞれ回転軸828Bによって上テーブル400Aと下テーブル400Bとの間に軸支されている。受取側開閉ガイド828Aは、腕状部材828Cによって回転軸828Bに固定されている。回転軸828Bの下端部には、受渡し部826の備えるガイド開閉部材826Dが前進したときに当接するカムフォロアー部材828Dが、受渡し部826に向かって外側に開くように固定されている。腕状部材828Cにおける受取側開閉ガイド828Aが固定された側と反対側の端部には、受取側開閉ガイド828Aを閉じる方向に付勢するコイルバネ828Eが設けられている。ここで、図26および図27において(A)は、ネスト部828を上方から見たところを示し、(B)は、ネスト部828を受渡し部826の側から見たところを示す。
【0160】
図26および図27において(B)に示すように、受取側開閉ガイド828Aの下方には、1対の開閉可能な開閉ガイド828Gが設けられている。開閉ガイド828Gはコイルバネ(図示せず。)によって上方に、即ち閉じる方向に付勢されるとともに、閉じたときにはP詰シュート828Fの底を形成し、開いたときは、先端部がサックカートンの内壁面に当接し、P詰シュート828Fを落下したP詰品P(P´)を前記サックカートンに案内するガイドとして機能する。なお、図26および図27において、408は、前記カートナーにP詰品P(P´)を装入する上下動可能なP詰品挿入プッシャを示す。
【0161】
図28において(A)に示すように、受渡し部826が待機状態に状態にあるとき、ガイド開閉部材826Dは後退した状態にあるので、ガイド開閉部材826Dの先端に設けられた円柱状カム部材826D2が外側から腕状部材826Fの外側の面に当接する。これにより、腕状部材826Fは、コイルバネ826Gの付勢力に抗して内側に回動し、送出し側開閉ガイド826Bを閉じる。
【0162】
この状態で、上方の方向検出部827から所定個数のP詰品P(P´)が送出されて側開閉ガイド826Bの内側に導入されると、ガイド開閉部材826Dはネスト部828に向かって前進する。図28において(B)は、ガイド開閉部材826Dの先端が、ネスト部828におけるカムフォロアー部材828Dの先端に当接したところを示す。
【0163】
ガイド開閉部材826Dが前進すると、図28において(B)に示すように、腕状部材826Fはコイルバネ826Gからの付勢力によって外側に開くが、ガイド開閉規制部材826Hがベース826Aと係合することにより、腕状部材の開く大きさは、送出し側開閉ガイド826Bが、P詰品P(P´)が通過できる程度に開き、同時に、腕状部材826Fの先端が円柱状カム部材826D2に当接する程度に規制される。
【0164】
ガイド開閉部材826Dが図28において(B)に示す位置からさらに前進すると、図29において(A)に示すように、ネスト部828においては、ガイド開閉部材826Dによってカムフォロアー部材828Dが外側に押し広げられ、腕状部材828Cが、コイルバネ828Eからの付勢力に抗して外側に開く。これにより、受取側開閉ガイド828Aも外側に開く。
【0165】
受取側開閉ガイド828Aが外側に開くと、図29において(B)に示すように、P詰品プッシャ826Cがネスト部828に向かって前進し、送出し側開閉ガイド826Bの内側のP詰品P(P´)をP詰シュート828Fの内側に受け渡す。
【0166】
P詰品P(P´)がネスト部828に受け渡されたら、ガイド開閉部材826Dは図28において(A)に示す位置まで後退する。
【0167】
(E)P詰品供給部の作用
P詰品配列部810において所定のパターンに配列されたP詰品PとP詰品P´とは、P詰品導出開口部811Cを通り、P詰品シュート822の上端開口部から経路822Aに導入され、図17に示すように経路822Aに隙間なく充填された状態で、搬送コンベア824に向かって自然落下する。
【0168】
P詰品シュート822から自然落下したP詰品PとP詰品P´とは、搬送コンベア824の全ての仕切り824Bの間に充填された状態で、搬送コンベア824によって方向検出部827に向かって搬送される。
【0169】
方向検出部827において、P詰品PとP詰品P´とが、所定のパターンの組、たとえば上から「PPP´P」のように配列された4個づつの組を形成していることが確認されたら、搬送コンベア824によって受渡し部826に搬送される。ここで「P」はP詰品Pを、「P´」はP詰品P´を示す。
【0170】
そして、前記P詰品P(P´)の組は、受渡し部826においてネスト部828に受け渡され、カートナー400においてサックカートンに充填される。
【0171】
1−5 全体の作用
巻込み機900で製造されたP詰品Pは、第1P詰品供給ライン830によってP詰品配列部810に搬送される。同時に、P詰品サイロ850に収容されているP詰品P´も、第2P詰品供給ライン840によってP詰品配列部810に搬送される。
【0172】
P詰品配列部810においては、巻込み機900からのP詰品PとP詰品サイロ850からのP詰品P´とが所定のパターン、たとえば「PPP´P」の4個からなるパターンで組み合わされてP詰品供給部820に送出される。
【0173】
P詰品供給部820においては、P詰品PとP詰品P´とを前記所定のパターンでをカートナー400に受け渡す。したがって、カートナー400においては、「PPP´P」の4個からなるパターンでP詰品PとP詰品P´とがサックカートンに挿入される。
【0174】
実施形態1に係る包装システム2000においては、前述のように、巻込み機900で製造されたP詰品PとP詰品サイロ850に収容されているP詰品P´とを、予め設定された所定のパターンに自動的に組み合せ、カートナー400に供給されてサックカートンに箱詰することができる。
【0175】
また、巻込み機900およびP詰品サイロ850からP詰品供給装置800、カートナー400、およびカートン箱詰装置1000に至る経路のどこにも半製品を一時貯留するサイロなどを有しないから、工程内在庫が生じる余地がない。したがって、納期を大幅に短縮できる。
【0176】
さらに、巻込み機900に供給されたフィルムロールは、巻込み機900、P詰品供給装置800、カートナー400、およびカートン箱詰装置1000を中間滞留無しで流れ、カートンに入ったP詰品P(P´)として段ボール箱に納まるまで、所謂ファースト・イン、ファースト・アウトで処理される。したがって、特定のフィルムロールについて、どの位置の部分が、どのカートンまたはどの段ボール箱に入っているかを容易に特定できる。
【0177】
故に、包装システム2000を通過して段ボール詰されたあと、フィルムに性能上の異常が発見された場合においても、回収して廃棄しなければならないカートンまたは実段ボール箱の範囲が狭く特定できる。また、市場で故障品が発見された場合においても、製造過程を逆に辿って問題を特定するのが容易である。
【0178】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、1つのカートンに2種以上のP詰品を装入するような包装形態にも充分に対応した包装システムの構築に使用できる被包装物供給装置、および前記被包装物供給装置を備え、前記包装形態にも充分に対応できる包装システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施形態1に係る包装システムの全体的な構成を示す平面図である。
【図2】図2は、図1に示す包装システムが備えるP詰品供給装置の全体的な構成を示す正面図である。
【図3】図3は、図2に示すP詰品供給装置が備える第1P詰品供給ラインにつき、巻込み機からP詰品を導出する第1水平コンベア、垂直コンベア、およびこれらの近傍における構成を示す拡大図である。
【図4】図4は、前記第1P詰品供給ラインにつき、垂直コンベアの上端部、P詰品方向転換装置、および第2水平コンベアの相対的な位置関係を示す拡大側面図である。
【図5】図5は、前記垂直コンベアの上端およびP詰品方向転換装置を上方から見た構成を示す拡大平面図である。
【図6】図6は、図1に示す包装システムが備える巻込み機において、製造されたP詰品を第1P詰品供給ラインに導出する部分の機構を示す拡大図である。
【図7】図7は、図1に示す包装システムが備える巻込み機において、製造されたP詰品を第1P詰品供給ラインに導出する部分の機構を示す拡大図である。
【図8】図8は、図2に示すP詰品供給装置が備えるP詰品配列部の全体的な構成を示す平面図である。
【図9】図9は、図8に示すP詰品配列部の備える第1プッシャの動作を示す拡大図である。
【図10】図10は、図2に示すP詰品供給装置が備える第2P詰品供給ラインにおけるせり上げコンベアおよびP詰品整列部の構成を示す側面図である。
【図11】図11は、前記第2P詰品供給ラインにおけるP詰品整列部の構成の詳細を示す正面図である。
【図12】図12は、前記第2P詰品供給ラインにおけるせり上げコンベアの詳細を示す拡大斜視図である。
【図13】図13は、前記第2P詰品供給ラインにおけるせり上げコンベアからP詰品整列部に至る部分の構成の詳細を示す拡大断面図である。
【図14】図14は、P詰品整列部の部分拡大図断面図である。
【図15】図15は、P詰品整列部において、整列されたP詰品を導出するところを示す拡大図である。
【図16】図16は、P詰品整列部における整列搬送コンベアおよびその近傍の構成を示す拡大斜視図である。
【図17】図17は、図2に示すP詰品供給装置の備えるP詰品供給部の全体的な構成を示す正面図である。
【図18】図18は、図17に示すP詰品供給部が備える第1不良検出部および第2不良検出部の構成の詳細を示す拡大図である。
【図19】図19は、図17に示すP詰品供給部が備える方向検出部の全体的な構成を示す部分側面図である。
【図20】図20は、図19に示す方向検出部の上方から見た構成を示す部分平面図である。
【図21】図21は、図19に示す方向検出部の構成の詳細を示す拡大図である。
【図22】図22は、図19に示す方向検出部の備える方向判別ドグを後方から見たところを示す拡大図である。
【図23】図23は、前記方向判別ドグの動きを示すブロック図である。
【図24】図24は、図17に示すP詰品供給部が備える受渡し部およびネスト部の構成を示す拡大正面図である。
【図25】図25は、図24に示す受渡し部およびネスト部を上から見た構成を示す拡大平面図である。
【図26】図26は、前記ネスト部において開閉ガイドが閉じた状態を示す平面図および正面図である。
【図27】図27は、前記ネスト部において開閉ガイドが開いた状態を示す平面図および正面図である。
【図28】図28は、前記受渡し部から前記ネスト部にP詰品を受け渡す動作を示す流れ図である。
【図29】図29は、前記受渡し部から前記ネスト部にP詰品を受け渡す動作を示す流れ図である。
【符号の説明】
400 カートナー
800 P詰品供給装置
810 P詰品配列部
820 P詰品供給部
830 第1P詰品供給ライン
840 第2P詰品供給ライン
900 巻込み機
1000 カートン箱詰装置
2000 包装システム
Claims (13)
- 被包装物を所定の形態に包装する包装装置に被包装物を供給する被包装物供給装置であって、
2種以上の被包装物を所定の個数づつ所定の配列で組み合わせて被包装物の組を形成する被包装物組合せ部と、
前記被包装物組合せ部で組み合わされた被包装物を前記包装装置へ導出する被包装物導出部とを
備えてなることを特徴とする被包装物供給装置。 - 前記被包装物供給装置は2種類の被包装物を所定の配列になるように組み合わせて前記包装装置に供給する被包装物供給装置であり、
前記被包装物組合せ部は、第1の被包装物を導入する第1導入ラインと、第2の被包装物を導入する第2導入ラインとを備え、前記第1導入ラインから導入された第1の被包装物と前記第2導入ラインから導入された第2の被包装物とを、前記所定の配列に従って前記被包装物導出部に導入することにより、前記第1および第2の被包装物の組を形成する
請求項1に記載の被包装物供給装置。 - 前記被包装物は、写真フィルムのパトローネを蓋付円筒状のケースに収納したケース入り写真フィルムである請求項1または2に記載の被包装物供給装置。
- 前記被包装物組合せ部は、前記第1導入ラインから導入された第1の被包装物と前記第2導入ラインから導入された第2の被包装物との何れを前記被包装物導出部に導出するかを前記配列に従って振り分ける振分け手段を有してなる請求項2または3に記載の被包装物供給装置。
- 前記被包装物導出部は、
上下方向に沿ってジクザグ状に形成されたジグザグ状通路を有し、前記ジグザグ状通路を前記被包装物が落下する被包装物落下シュートと、
前記被包装物落下シュートを落下した被包装物を前記包装装置に向かって搬送する被包装物搬送手段とを備えてなり、
前記被包装物搬送手段は、前記被包装物を1個づつ保持する被包装物保持手段を有してなる請求項1〜4の何れか1項に記載の被包装物供給装置。 - 前記被包装物搬送手段は、前記被包装物がそれぞれ所定の方向を向いた状態で前記包装装置に導入されているか否かを検出する方向検出手段を備えてなる請求項5に記載の被包装物供給装置。
- 前記方向検出手段は、前記被包装物に接触するまで移動するプローブ手段と、前記プローブ手段の移動量を検出する移動量検出手段とを備えてなる請求項6に記載の被包装物供給装置。
- 前記被包装物搬送手段は、前記被包装物搬送手段において、前記被包装物保持手段に被包装物が保持されていないことを検出する第1搬送不良検出手段、および前記被包装物保持手段に保持された2つの被包装物の上に別の被包装物が載置された状態で搬送されていることを検出する第2搬送不良検出手段を備えてなる請求項5〜7の何れか1項に記載の被包装物供給装置。
- 前記第1搬送不良検出手段および前記第2搬送不良検出手段は、前記被包装物搬送手段の近傍に配設された接触子と、前記接触子を前記被包装物搬送手段に近接する方向に付勢する接触子付勢手段と、前記接触子の動きを検出する接触子運動検出手段とを有してなり、
前記第1搬送不良検出手段では、前記接触子運動検出手段において、前記接触子の被包装物搬送手段に近接しようとする動きを検出することにより、前記被包装物保持手段に被包装物が保持されていないことを検出し、
前記第2搬送不良検出手段では、前記接触子運動検出手段において、前記接触子の被包装物搬送手段から離間しようとする動きを検出して前記被包装物保持手段に被包装物が保持されていないことを検出する
請求項8に記載の被包装物供給装置。 - 前記被包装物搬送手段の終端部には、前記被包装物搬送手段によって搬送された被搬送物を前記包装装置に受け渡す受渡し手段が設けられてなり、
前記包装装置は、前記受渡し手段によって受け渡された被搬送物を受け取る開閉可能な受取側開閉ガイドを備えてなり、
前記受渡し手段は、
前記被包装物搬送手段を囲み、前記受取側開閉ガイドに相対するように設けられた開閉可能な送出し側開閉ガイドと、
前記送出し側開閉ガイドと前記受取側開閉ガイドとを開閉するガイド開閉手段と、
前記送出し側開閉ガイドおよび前記受取側開閉ガイドが開の状態において前記被搬送物搬送手段から前記受取側開閉ガイドに向けて被搬送物を押し出す押出し手段とを
備えてなる請求項5〜9の何れか1項に記載の被包装物供給装置。 - 被包装物を所定の個数づつ所定の形態に包装する包装装置と、
2種以上の被包装物を所定の個数づつ所定の配列で組み合わせて前記包装装置に供給する請求項1〜10の何れか1項に記載の被包装物供給装置と、
前記被包装物のうち少なくとも1種を作成して前記被包装物供給装置に供給する被包装物形成装置とを
備えてなることを特徴とする包装システム。 - 前記包装装置は、前記被包装物を所定の箱体に装入する箱詰包装部である請求項11に記載の包装システム。
- 前記被包装物製造装置は、
長尺状の写真フィルムの側縁部にパーフォレーションを穿孔する穿孔部と、
前記穿孔部においてパーフォレーションを穿孔した写真フィルムを所定の長さに切断する切断部と、
前記切断部で所定の長さに切断した写真フィルムをスプールに巻込む巻き込み部と、
前記巻き込み部で前記写真フィルムが巻回されたスプールをパトローネに収納するパトローネ収納部と、
前記パトローネ収納部において前記スプールを収納したパトローネを所定のプラスチックケースに収納するケース詰め部とを
備えてなる巻込み機である
請求項11または12に記載の包装システム。
Priority Applications (4)
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-
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