JP2004328262A - Usbハブ装置、usb周辺装置及びデータ送受信方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のUSB周辺装置のそれぞれにダウンストリームポートを介してデータ送受信を中継するUSBハブ装置は、任意のダウンストリームポートを互いにダイレクト接続する機能を有するハブリピーターを備える。USBハブ装置は、ダイレクト接続リクエストを受けると、リクエストで指定されたダウンストリームポートに任意に互いにダイレクト接続する指示をハブリピーターに行い、SOFパケットを受信すると、全てのダウンストリームポートにSOFパケットを中継伝送し、指定されたダウンストリームポートとUSBホスト装置に接続するアップストリームポートとのリンクを切断し、指定されたダウンストリームポートを任意に互いにダイレクト接続できるようにする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パーソナルコンピュータなどのユニバーサル・シリアル・バス(USBと略す)ホスト装置を頂点としたUSBシステムにおけるUSBハブ装置、USB周辺装置及びデータ送受信方法に関し、特にUSBホスト装置を介することなくUSB周辺装置間で直接にデータ送受信を行うようにしたUSBハブ装置、USB周辺装置及びデータ送受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、USBホスト装置を介することなくUSB周辺装置間で直接的にデータ送受信を行う方法として、USB規格団体が策定したUSB On−The−Go(以下、OTGと略す)と呼ばれる規格がある。
【0003】
図12は、第1の従来技術であり、このUSB OTG規格に基づき互いに接続されるUSB OTG装置及びUSB周辺装置のモデル図を示す。
【0004】
図12に示すUSB OTG装置71はUSB OTGの機能を搭載する一方のUSB周辺装置であり、OTGトランシーバ711,OTGコントローラ712,ホストコントローラ713及びデバイスコントローラ714を備える。また、他方のUSB周辺装置72は、トランシーバ721及びデバイスコントローラ722を備える。USB OTG装置71はUSB OTGの機能を搭載するので、USBホスト装置を介することなくUSB OTG装置71とUSB周辺装置72とは互いに1対1に接続可能であり、USB OTG装置71とUSB周辺装置72との間でデータ送受信が行われる。
【0005】
また、第2の従来技術として、特許文献1では、USBハブ装置を内蔵するデータ送受信装置が開示される。この特許文献1では、データ送受信装置がUSBホスト装置との切断を検出したとき、データ送受信装置自身がUSBホスト装置として機能し、データ送受信装置の複数のポートに接続する複数のUSB周辺装置との間でのデータ送受信を提供する技術が提案されている。詳しくは、USBハブ装置がUSBホストとの切断を検出すると、これをデータ送受信装置のCPUに通知する。CPUはこの通知を受けると、USBポートに接続するUSB周辺装置に対応する制御プログラム、すなわちドライバプログラムをロードし、USB周辺装置間のデータ送受信を中継する。
【0006】
なお、本発明に関連した先行技術文献としては、以下のものがある。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−134528公報
【特許文献2】
特開2000−183939公報(請求項1乃至5,図1乃至3)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図12に示す第1の従来技術には以下のような問題があった。
【0009】
このモデルでは、一方のUSB周辺装置がUSB OTGの機能を搭載することによりUSB OTG装置71として動作し、USBホスト装置を介することなく一方のUSB周辺装置(つまり、USB OTG装置71)と他方のUSB周辺装置72との間での直接的なデータ送受信を実現することができるが、従来のようなUSBホスト装置を頂点としたツリー形状のバストポロジーを維持した状態でUSB周辺装置間でのデータ送受信を行うことができない。その理由は、USB OTGはそもそも1対1の通信モデルのみを対象としている規格であるためである。
【0010】
また、特許文献1に記載される第2の従来技術には以下のような2つの問題があった。
【0011】
第1の問題点は、データ送受信装置がUSBホスト装置と切断された場合、データ送受信装置に接続されるいずれのUSB周辺装置も切断されたUSBホスト装置とのデータ送受信を行うことができなくなってしまうことである。これでは、USBホスト装置とUSB周辺装置との間でデータ送受信を行いつつ、他のUSB周辺装置間での直接のデータ送受信が行えない。この理由は、USBホスト装置を介することなくUSB周辺装置間で直接のデータ送受信を行うためには、すべてのUSB周辺装置をUSBホスト装置に対し切断しなければならないからである。
【0012】
第2の問題点は、USB周辺機器間のデータ送受信を中継するデータ送受信装置の規模が大きくなってしまうことである。その理由は、このデータ送受信装置にはUSBハブ装置が内蔵されていることに加えて、データ送受信装置は各USB周辺装置に対応した制御プログラム、オペレーティングシステムなどのソフトウェアを格納するための大容量メモリ、CPU、表示部及び入力部などのハードウェアを必要とするからである。
【0013】
特許文献2の発明では、USBデバイス間のデータ転送は、ハブ装置に疑似ホスト機能を搭載し、この疑似ホスト機能が送信元デバイスからのデータを一時的に受信し、そして送信元デバイスに対して送信する方法がとられている。しかしながら、この特許文献2では、ハブ装置配下の複数組みのデバイス間でデータ転送を行いたい場合に、ハブ装置がボトルネックになることが明らかであり、デバイス間での直接のデータ転送をスムーズに行うことができないという問題がある。
【0014】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、USBホスト装置と一部のUSB周辺装置との間でデータ送受信を行いつつ、他のUSB周辺装置間で直接的なデータ送受信を行うようにしたUSBハブ装置、USB周辺装置及びデータ送受信方法を提供することを第1の目的とする。
【0015】
また、本発明は、USB周辺装置間での直接的なデータ送受信を中継する簡単な構成のUSBハブ装置を提供することを第2の目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るUSBハブ装置は、複数のUSB周辺装置に接続する任意のダウンストリームポートを互いにダイレクト接続する機能を有するハブリピーターと、USBホスト装置からのダイレクト接続リクエストに応じて特定のグループのダウンストリームポートに対して任意に互いにダイレクト接続するようにハブリピーターに指示するハブコントローラとを備えたものである。
【0017】
この発明に係るUSB周辺装置は、クライアントとしてデータの送受信を制御するUSB周辺コントローラと、USBシステムにおけるデータ送受信の最小単位であるトランザクション処理を実行するUSBホスト機能を有し、USBホスト装置を介することなく他のUSB周辺装置と直接にホストとしてデータの送受信を行う場合にUSB周辺コントローラに代わってデータの送受信を制御するUSBホストコントローラとを備えたものである。
【0018】
この発明に係るデータ送受信方法は、USBホスト装置とUSB周辺装置の各々との間でデータ送受信を行うステップと、USBホスト装置からのダイレクト接続リクエストに応じて特定のUSB周辺装置に接続するダウンストリームポートを任意に互いにダイレクト接続するステップと、ダイレクト接続に係るUSB周辺装置間でUSBホスト装置を介することなくデータ送受信を直接に行うステップとを有することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0020】
[実施形態1]
以下、本発明のUSBハブ装置、USB周辺装置及びUSB周辺装置間のデータ送受信方法の第1の実施形態を図面を用いて説明する。図1は本発明の第1の実施形態によるUSBハブ装置の構成図である。図2はUSBハブ装置のハブリピーター11の構成図であり、図2(a)は通常状態におけるハブリピーター11を示し、図2(b)はダイレクト接続状態におけるスイッチを示す図である。図3は本発明の第1の実施形態によるUSB周辺装置の構成図であり、図4は本発明の第1の実施形態によるUSBハブ装置、USB周辺装置及びUSB周辺装置の間で行われるデータ送受信を時系列に示す図である。
【0021】
図1に示すように、USBハブ装置1は、通常、自身が内蔵するハブリピーター11により、アップストリームポート15と複数のダウンストリームポート16−1、16−2、16−3、16−4(場合に応じて、参照番号16で総称する)との間を双方向に中継する。USBハブ装置1はアップストリームポート15を介してUSBホスト装置3とデータ送受信を行い、ダウンストリームポート16を介してUSB周辺装置2−1、2−2、2−3、2−4(場合に応じて、参照番号2で総称する)のそれぞれとデータ送受信を行う。本実施形態では、4個のダウンストリームポートが配置されるが、5個以上または3個以下のダウンストリームポートであっても良い。
【0022】
USBトランシーバ13はアップストリームポート15とのUSB規格に準拠した電気的インタフェースをとる。USBトランシーバ14−1、14−2、14−3、14−4(場合に応じて、参照番号14で総称する)はダウンストリームポート16とのUSB規格に準拠した電気的インタフェースをとる。
【0023】
図2(a)に示すように、ハブリピーター11は、リンクスイッチ111と、ダイレクト接続用スイッチ112と、リンクスイッチ111及びダイレクト接続用スイッチ112の動作を制御するDCNコントロールタイマ113とを有する。
【0024】
リンクスイッチ111は、ダウンストリームポート16間でのダイレクト接続中にUSBホスト装置3からUSBハブ装置1へ送信される信号がダイレクト接続の対象であるダウンストリームポート16へ中継伝送されないようにスイッチ群を有する。ダイレクト接続期間外である通常状態においては、DCNコントロールタイマ113の制御の下で、リンクスイッチ111の全てのスイッチはオン状態(接続状態)に設定され、各ダウンストリームポート16とアップストリームポート15とは接続状態に設定される。
【0025】
一方、たとえばダウンストリームポート16−1、16−2、16−3がダイレクト接続の対象でありダウンストリームポート16−4がダイレクト接続の対象でない場合には、DCNコントロールタイマ113の制御の下でダウンストリームポート16−1、16−2、16−3に対応するリンクスイッチ111のスイッチはオフ状態(非接続状態)に設定され、ダウンストリームポート16−1、16−2、16−3のそれぞれとアップストリームポート15との間の接続は切断される。また、ダウンストリームポート16−4に対応するリンクスイッチ111のスイッチはオン状態に維持され、アップストリームポート15との間の接続は維持される。
【0026】
ダイレクト接続用スイッチ112は良く知られるマトリクススイッチから構成され、任意のダウンストリームポート16どうしをダイレクト接続できる機能を有する。通常状態においては、DCNコントロールタイマ113の制御の下で全ての接続ポイントはオフ状態(図2(a)において白丸で示す)に設定され、USBホスト装置3から送信される信号がダイレクト接続用スイッチ112のそれぞれのスイッチを経由して対応するダウンストリームポート16へ送られるように設定されている。一方、USB周辺装置2−1、2−3間でダイレクト通信しUSB周辺装置2−2、2−4間でダイレクト通信する場合には、図2(b)に示すように、DCNコントロールタイマ113の制御の下でダイレクト接続用スイッチ112の一部のスイッチがオン状態(図2(b)において黒丸で示す)に設定され、ダウンストリームポート16−1、16−3間をダイレクト接続し、ダウンストリームポート16−2、16−4間をダイレクト接続する。
【0027】
USBホスト装置3はダイレクト接続の対象となる一群のダウンストリームポート16を指定するダイレクト接続リクエストコマンドを発行し、ハブコントローラ12は、このダイレクト接続リクエストコマンドに応じて、指定されたダウンストリームポート16のグループ内で任意に互いにダイレクト接続可能になるようにハブリピーター11のDCNコントロールタイマ113に対して指示を行う。
【0028】
また、指定されたダウンストリームポート16に接続するUSB周辺装置2の中でホストとして機能するUSB周辺装置2を特定するために、USBホスト装置3は、ダイレクト接続におけるUSBホストの権限を与えるUSBホスト権限付与リクエストコマンドを発行し、USBハブ装置1を介して特定のUSB周辺装置2に送付する。
【0029】
ハブリピーター11は、USBホスト装置3から発行されるフレーム同期用のSOFパケットを検出する機能と、ダイレクト接続の対象となっているダウンストリームポート16に対して、ダイレクト接続中であることを通知するためのダイレクト接続通知信号(以下、DCNパケットとする)を送出する機能を有する。
【0030】
次に、図3に示されるUSB周辺装置の構成を説明する。図3において、各USB周辺装置2は、通常のUSB周辺コントローラ21と、簡易的なUSBホスト装置としての機能を有するUSBホストコントローラ22と、ダウンストリームポート16とのUSB規格に準拠した電気的インタフェースをとるUSBトランシーバ23と、データ処理を行うコンピュータ回路24とを有する。
【0031】
各USB周辺装置2では、USB周辺コントローラ21またはUSBホストコントローラ22のいずれか一方のみが動作し、USB周辺装置2がクライエントとして機能する場合には、USB周辺コントローラ21のみが動作する。例えば、USB周辺装置2がUSBホスト装置3とのデータ送受信を行う通常の場合にはUSB周辺コントローラ21のみが動作する。また、USBホスト装置3からUSBホスト権限付与リクエストコマンドを受けると、USB周辺コントローラ21でUSBホスト権限付与リクエストコマンドを認識し、USB周辺コントローラ21は動作を止めると共にUSBホストコントローラ22を動作させ、USB周辺装置2は簡易的なUSBホスト装置として機能する。
【0032】
USB周辺装置2がクライエントとして機能している場合、アップストリームポートを介してDCNパケットを受信すると、USB周辺コントローラ21でDCNパケットを認識する。また、ホストとして機能しているUSB周辺装置2でDCNパケットを受信した場合、USBホストコントローラ22でDCNパケットを認識する。
【0033】
一般的なUSBホスト装置は通常パーソナルコンピュータからなり、USB規格に準拠しているあらゆるUSB周辺装置との接続及びデータ送受信を行える能力を持っていなければならない。しかしながら、本実施形態において、簡易的なUSBホスト装置として機能するUSB周辺装置2が他のUSB周辺装置2とのデータ送受信を行う場合、データ送受信の相手となるUSB周辺装置2が持つ機能的特徴、たとえばエンドポイント数、エンドポイント番号、各エンドポイントのデータ転送方向、パケットサイズなどが予め分かっている。
【0034】
そのため、簡易的なUSBホスト装置として機能するUSB周辺装置2は、一般的なUSBホスト装置に求められるような、新規USB周辺装置を検出した場合のドライバインストール機能(プラグアンドプレイ機能)、複数のトランザクションのスケジューリング機能、フレームコントロール機能、電力の供給・管理機能などのような高度な機能を必要としない。この意味で、USB周辺装置2が有するUSBホストコントローラ22は、他のUSB周辺装置との間でデータ送受信が実現できる最低限度の機能を有すればよい。最低限度の機能とは、USBシステムにおけるデータ送受信の最小単位であるトランザクションを実行できる能力である。具体的には、トークンパケットの生成及び送信、これに続くデータパケットの生成及び送信並びに受信、そしてハンドシェークパケットの生成及び送信並びに受信などの一連のトランザクション処理と、パケット個々に対するエラーハンドリング機能、トランザクションタイムアウト、シーケンスエラーなどの一連のトランザクション処理に対するエラーハンドリング処理機能である。
【0035】
なお、USBシステムにおけるトランザクション処理、及びこれに係るエラーハンドリング処理の詳細については、USB規格によって定義される。
【0036】
次に、図1に示されるUSBハブ装置1の動作について説明する。
【0037】
まず、USBホスト装置3からのダイレクト接続の要求を受けていない場合、USBハブ装置1は自身が内蔵するハブリピーター11により、アップストリームポート15と複数のダウンストリームポート16との間を双方向に中継する。
【0038】
その後、USBハブ装置1がUSBホスト装置3からのダイレクト接続リクエストコマンドを受けると、このリクエストコマンドはハブリピーター11を介してハブコントローラ12に送られ、ハブコントローラ12はダイレクト接続リクエストコマンドを認識する。次いで、ハブコントローラ12はダイレクト接続リクエストコマンドで指定されるダウンストリームポート16のグループ内で任意に互いにダイレクト接続可能になるようにハブリピーター11のダイレクト接続用スイッチ112に対してDCNコントロールタイマ113を介して設定指示を行う。ただし、この時点では、あくまでもダイレクト接続の指示を行っただけであって、実際にダイレクト接続されるわけではない。
【0039】
図4を参照すると、フレーム1において、特定のUSB周辺装置2にダイレクト接続におけるUSBホストの権限を与えるUSBホスト権限付与リクエストコマンドREQ1をUSBホスト装置3からUSBハブ装置1へ発行する。USBハブ装置1はこのUSBホスト権限付与リクエストコマンドREQ1を特定されたUSB周辺装置2に中継伝送する。この第1の実施形態では、USB周辺装置2−1にUSBホスト権限付与リクエストコマンドREQ1が中継伝送され、USB周辺装置2−1は簡易的なUSBホスト装置として機能する。
【0040】
次いで、フレーム1において、USBホスト装置3からUSBハブ装置1へダイレクト接続リクエストコマンドREQ2及び付加情報が送出される。リクエストコマンドREQ2及び付加情報はハブリピーター11を介してハブコントローラ12へ送られる。付加情報には、ダイレクト接続対象のダウンストリームポート16(またはUSB周辺装置2)のグループ情報及びUSBハブ装置1でのSOFパケット受信からDCNパケット送信までの間隔情報が含まれる。このケースでは、一例として、ダウンストリームポート16−1、16−2、16−3を1つのグループとしてダイレクト接続するようリクエストしている。当然ながら、フレーム1が終了するまではUSBホスト装置3はすべてのUSB周辺装置2との間で通常のデータ送受信を行うことができる。
【0041】
ここで、USBホスト権限付与リクエストコマンドREQ1とダイレクト接続リクエストコマンドREQ2との関係は、リクエストコマンドREQ1、REQ2の発行順序は守る必要はあるが、図4で示したように同一フレームでリクエストコマンドREQ1、REQ2を発行する必要はない。また、USBホスト装置3からダイレクト接続リクエストコマンドREQ2を出力するタイミング、及びUSBホスト権限を与える対象のUSB周辺装置2の選択はアプリケーションによるものとし、ここで規定されるものではない。
【0042】
次いで、ダイレクト接続のリクエストを受けた後、USBハブ装置1がUSBホスト装置3から発行されるフレーム同期用のSOFパケットを検出すると、フレーム2において、ハブリピーター11はSOFパケットをすべてのダウンストリームポート16に中継伝送するとともに、ハブリピーター11のDCNコントロールタイマ113はリセットされカウントを起動する。また、ハブコントローラ12は間隔情報にもとづきDCNパケット送出時刻を設定し、このDCNパケット送出時刻をDCNコントロールタイマ113へ伝える。DCNコントロールタイマ113は、カウント値がDCNパケット送出時刻になった時点で、ダイレクト接続対象に関するグループ情報にしたがってリンクスイッチ111及びダイレクト接続用スイッチ112へオン・オフ制御信号を送り、リンクスイッチ111及びダイレクト接続用スイッチ112を所望のオン・オフ状態にする。
【0043】
そのため、ハブリピーター11は、ダイレクト接続の対象となっている各ダウンストリームポート16とアップストリームポート15とのリンクを切断するとともに、ダイレクト接続の対象となっているダウンストリームポート16のグループ内で任意に互いにダイレクト接続可能にする。この切断動作は、USBホスト装置3からSOFパケットにつづく別のパケットが出力された場合に、これをダイレクト接続のサービス対象であるダウンストリームポート16―1、16−2、16−3に伝送してしまうことを防ぐためである。また、USBシステムにおけるパケット送受信は、フレームを基本として行われるため、すべてのUSB周辺機器はUSBホストが発行するSOFパケットに同期して動作する必要がある。なお、この切断動作は、SOFパケットの中継伝送後に行うDCNパケットの送出後から現フレームの終了までであるダイレクト接続有効期間中に行われる。
【0044】
したがって、本実施形態のUSBハブ装置1においても、USBホスト装置3からのSOFパケットをダイレクト接続の対象となっているダウンストリームポート16−1、16−2、16−3に対しても中継伝送することで、USBシステム全体におけるフレーム同期を維持することを保証している。
【0045】
また、ダウンストリームポート16―1、16−2、16−3を1つのグループとしてダイレクト接続するようリクエストコマンドREQ2及び付加情報がUSBハブ装置1に送信されるので、USBホスト装置3とダイレクト接続対象ではないUSB周辺装置2−4との間で通信を行うことができる。
【0046】
図5は、本実施形態のUSBシステムにおけるSOFパケットの伝播の様子を示したモデル図である。ダイレクト接続の設定状況に関係なく、SOFパケットは、USBハブ装置1を含むすべてのUSB周辺装置2に伝播される。
【0047】
SOFパケットをダウンストリームポート16に中継伝送し終わった段階で、ハブリピーター11は、ダイレクト接続の対象となっているダウンストリームポート16―1、16−2、16−3に対して、ダイレクト接続中であることを通知するためにDCNパケットを送出する。ここで、ハブリピーター11はSOFパケット受信からDCNパケット送信までの間隔をUSBホスト装置3から受信した間隔情報にしたがって設定する。この時点で、ダイレクト接続の対象となっているダウンストリームポート16―1、16−2、16−3は、すでにアップストリームポート15とのリンクを切断されているため、もしSOFパケットにつづいて別のパケットがUSBホスト装置3から発行されていたとしても、ハブリピーター11からのDCSパケットと衝突することを防ぐことができる。ハブリピーター11は、DCNパケットの送出完了までの間に、ダイレクト接続用スイッチ112を制御して、ハブコントローラ12による予め設定された内容にしたがって、当該ダウンストリームポート16どうしをダイレクト接続する。
【0048】
一方、DCNパケットを受信したUSB周辺装置2−1は、自身のアップストリームポートが他のUSB周辺装置2とダイレクト接続されていることが保証されている。この時点で、USB周辺装置2−1はUSBホスト機能をイネーブルとして、必要に応じて他のUSB周辺装置2とのデータ送受信を行うことができる。つまり、USB周辺装置2−1のUSBホストコントローラ22が動作し、USB周辺装置2−1は簡易的なUSBホスト装置として機能する。
【0049】
図4を参照すると、フレーム2において、USBホスト装置3からSOFパケットが発行された直後にUSBハブ装置1からUSB周辺装置2−1、2−2、2−3に対してDCNパケットが発行される。一方、USB周辺装置2−4はUSBホスト装置3からのダイレクト接続リクエストコマンドでの指定を受けていないので、USB周辺装置2−4にはDCNパケットが送信されていない。
【0050】
DCNパケットを受信した以降、USB周辺装置2−1、2−2、2−3のそれぞれは、当該フレームの終了までダイレクト接続有効期間として、USB周辺装置2−1、2−2、2−3間での直接的なデータ送受信が許される。ただし、USBシステムにおける通信モデルでは、必ずホストとして機能するUSBホスト装置とクライアントとして機能するUSB周辺装置という主従関係の上でデータ送受信が行われるため、完全に自由なデータ送受信が行えるわけではない。したがって、予めどのUSB周辺装置2がダイレクト接続有効期間中にUSBホストとして動作する権限を持つかどうか決定しておく必要がある。この手続きは、前述したとおりフレーム1でのUSBホスト権限付与リクエストコマンドREQ1によって事前に行われている。このケースでは一例として、USB周辺装置2−1がUSBホストとしての権限が与えられ、USB周辺装置2−2またはUSB周辺装置2−3とフレーム2においてデータ送受信する。
【0051】
さらに、本実施形態では、例えばフレーム3において、ダイレクト接続解除リクエストコマンドREQ3がUSBホスト装置3からUSBハブ装置1に対して発行される。この場合、ハブリピーター11を介してハブコントローラ12にリクエストコマンドREQ3が送られ、ハブコントローラ12はダイレクト接続解除リクエストコマンドREQ3を認識する。この認識に基づき、ハブコントローラ12の制御の下でハブリピーター11は、次のフレームからDCNパケットの送出を中止し、USBシステムにおけるダイレクト接続が終了する。ここで、USBホスト装置3から出力されるダイレクト接続解除リクエストコマンドREQ3のタイミングは、アプリケーションによるものとし、ここで規定するものではない。
【0052】
図6はダイレクト接続期間におけるパケットの伝播の様子を示すモデル図である。ダイレクト接続期間(例えばフレーム2またはフレーム3)においては、ダイレクト接続の対象であるUSB周辺装置2−1、2−2、2−3の間で、USB周辺装置2−1を一時的なUSBホストとして直接的なデータ送受信がなされる。一方、USBホスト装置3、USBハブ装置1及びUSB周辺装置2−4の間では、ダイレクト接続の範囲内のデータ送受信とは独立して、トランザクション、すなわちデータ送受信が行われる。
【0053】
図7はダイレクト接続期間における否定応答(NAK)を示すモデル図である。ダイレクト接続期間中は、ダイレクト接続対象であるUSB周辺装置2−1、2−2、2−3とUSBホスト装置3とのリンクが切断される。したがって、もしUSBホスト装置3からUSB周辺装置2−1、2−2、2−3のいずれかの装置宛にトランザクションパケットが送信されたとしても、USB周辺装置2−1、2−2、2−3はトランザクションパケットに応答することができない。USBシステムにおいて、無応答はエラーとして解釈されてしまう。これを回避するため、図7に示したように、ダイレクト接続期間中は、USB周辺装置2−1、2−2、2−3に対してのトランザクションパケットが発行されたことをUSBハブ装置1のハブリピーター11が検出し、ハブリピーター11はネガティブアクノレッジメント(NAK)ハンドシェークをもって応答する。これにより、ダイレクト接続期間中のUSBホスト装置3における無用なエラー発生を防ぐことができる。
【0054】
以上のように、この実施形態1によれば、第1の効果として、USBホスト装置3と一部のUSB周辺装置2間の接続を維持したまま、残りのUSB周辺装置2間で直接的なデータ送受信が実現できる。その理由は、USBハブ装置1に任意のダウンストリームポート16をダイレクト接続できるダイレクト接続用スイッチ112を設け、ダイレクト接続用スイッチ112の動作により、ダイレクト接続の対象となっている各ダウンストリームポート16とアップストリームポート15とのリンクのみが切断され、ダイレクト接続の対象となっていないダウンストリームポート16とアップストリームポート15とのリンクの接続は維持されるからである。
【0055】
また、第2の効果として、USBハブ装置1の構成を簡易にすることができる。その理由は、USB周辺装置2に簡易的なUSBホスト機能を設けているからである。
【0056】
また、第3の効果として、USBホスト装置3の負荷を低減することができる。その理由は、USB周辺装置2どうしが互いに直接的にデータ送受信を行うため、USBホスト装置3が介在する必要がないためである。
【0057】
また、第4の効果として、USBシステム全体として、スループットが向上する。なぜなら、USB周辺装置2間のデータ送受信をUSBホスト装置3が介在して行うという従来の場合は、一旦USBホスト装置3がデータソースのUSB周辺装置2からデータを受信し、そしてUSBホスト装置3からデータディスティネーションとなる他のUSB周辺装置2に対してデータを送信するという、2度のデータ送受信処理が必要となり、その分バスのトラフィックを消費することになる。一方、本実施形態によるダイレクト接続によれば、ダイレクト接続の対象となっているUSB周辺装置2とUSBホスト装置3とのリンクを一時的に切断し、USBホスト装置3から独立した形でUSB周辺装置2間のデータ送受信が行われるためにUSBシステム全体のバストラフィックを全く消費しなくなるからである。
【0058】
[実施形態2]
次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0059】
図8は本発明の第2の実施形態によるUSBハブ装置の構成図であり、図8(a)はUSBハブ装置の構成を示す図であり、図8(b)はUSBレシーバの構成図である。
【0060】
図8(a)及び図8(b)に示すように、それぞれのUSBレシーバ14は、ダウンストリームポート16との電気的インタフェースをとるためのドライバ及びレシーバを有するドライバ・レシーバ回路141と、ダウンストリームポート16とハブリピーター11との間をドライバ・レシーバ回路141を介して接続するかドライバ・レシーバ回路141を介さないで接続するかを選択する選択スイッチ142とを有する。また、それぞれのUSB周辺装置2も同じ機能を有するドライバ・レシーバ回路及び選択スイッチ(図示省略)を備える。
【0061】
非ダイレクト接続期間中は、選択スイッチ142はa端子を選択し、ドライバ・レシーバ回路141を介してダウンストリームポート16とハブリピーター11とは接続する。一方、ダイレクト期間中は、選択スイッチ142はb端子を選択し、ドライバ・レシーバ回路141を介すことなくダウンストリームポート16とハブリピーター11とはトランスペアレントに接続する。
【0062】
これにより、たとえばユニバーサル・アシンクロナス・レシーバ/トランスミッタ(UART)やインター・インテグレイテッド・サーキット(I2C)などのUSB規格以外の2線式インタフェースによって、USB周辺装置間のデータ送受信を実現することができる。
【0063】
【実施例】
次に、本発明の第1の実施形態または第2の実施形態における実施例について図面を参照して詳細に説明する。
【0064】
[実施例1]
図9は図1または図8で示した単一のUSBハブ装置1に対して複数のダイレクト接続のグループを設定した場合の例を示したモデル図である。なお、ここでのUSBハブ装置の個数及び段数、そしてUSB周辺装置の数は、一例を示すものであって、限定されるものではない。
【0065】
第1の実施例では、ダイレクト接続を利用したさまざまなUSBシステムの実施例を説明する。図9に示す第1の実施例では、USBホスト装置3からUSBハブ装置1に対して、USB周辺装置2−1、2−2、2−3と、USB周辺装置2−4、2−5と、USB周辺装置2−6、2−7とをそれぞれダイレクト接続グループとして設定している。また、USBホスト装置3から、それぞれのグループに対して、1つずつUSBホスト権限を持つUSB周辺装置を指定することができる。
【0066】
以上のように、第1の実施例によれば、1個のUSBハブ装置1に接続される複数のダイレクト接続グループを設定することができる。
【0067】
[実施例2]
図10は図1または図8で示したUSBハブ装置1をUSBホスト装置3に対し複数個並列に接続した場合の例を示すモデル図である。なお、ここでのUSBハブ装置の個数及び段数、そしてUSB周辺装置の数は、一例を示すものであって、限定されるものではない。
【0068】
図10に示すように、USBホスト装置3からそれぞれのUSBハブ装置1−1、1−2、1−3に対して、個別にダイレクト接続を指定している。この場合も、図9に示す実施例と同様にそれぞれのグループに対して、1つずつ個別にUSBホスト権限を持つUSB周辺装置を指定することができる。
【0069】
以上のように、この第2の実施例によれば、複数のUSBハブ装置のそれぞれにおいてダイレクト接続グループを設定することができる。
【0070】
[実施例3]
図11は図1または図8で示したUSBハブ装置1をカスケード接続した場合の例を示すモデル図である。なお、ここでのUSBハブ装置の個数及び段数、そしてUSB周辺装置の数は、一例を示すものであって、限定されるものではない。
【0071】
図11に示すように、USBホスト装置3に対しUSBハブ装置1−1、1−2がカスケード接続される。この実施例において、1段目に位置するUSBハブ装置1−1は、USBホスト装置3からの制御により、ダウンストリームポート16−2、16−3、16−4がダイレクト接続に設定される。
【0072】
図示しているとおり、ダウンストリーム16−4には、2段目のUSBハブ装置1−2が接続されており、SOFパケットにつづいて、USBハブ装置1−1からDCNパケットが送出される。SOFパケット及びDCNパケットは、USBハブ装置1−2によって、USB周辺装置2−4、2−5、2−6に中継伝送される。そもそもUSBハブ装置とは、基本的にアップストリームポートと各ダウンストリームポートとを単純に中継伝送するものであるため、USBハブ装置1−2自体はダイレクト接続が設定されていなくてもこのように動作する。この結果、USB周辺装置2−2、2−3、2−4、2−5、2−6は、カスケード接続されたUSBハブ装置1−1、1−2を介してダイレクト接続できる。また、USBハブ装置1−1のダウンストリームポート16−1、16−5については、ダイレクト接続の対象外であるため、これに接続するUSB周辺装置2−1、2−7については、USBホスト装置3との間で、通常のUSBシステムにおけるデータ送受信が行われる。この例ではUSBハブ装置1を2段としているが2段に限定するものではない。
【0073】
以上のように、この第3の実施例によれば、USBハブ装置が多段に接続された状態においても、USB周辺装置2間で直接的なデータ送受信が可能である。
【0074】
【発明の効果】
以上のように、このUSBハブ装置の発明によれば、複数のUSB周辺装置に接続する任意のダウンストリームポートを互いにダイレクト接続する機能を有するハブリピーターと、USBホスト装置からのダイレクト接続リクエストに応じて特定のグループのダウンストリームポートに対して任意に互いにダイレクト接続するようにハブリピーターに指示するハブコントローラとを備えるように構成したので、USBホスト装置とUSB周辺装置との間でデータ送受信を行いつつ、他のUSB周辺装置間で直接的なデータ送受信を行うことができる。
【0075】
このUSB周辺装置の発明によれば、クライアントとしてデータの送受信を制御するUSB周辺コントローラと、USBシステムにおけるデータ送受信の最小単位であるトランザクション処理を実行するUSBホスト機能を有し、USBホスト装置を介することなく他のUSB周辺装置と直接にホストとしてデータの送受信を行う場合にUSB周辺コントローラに代わってデータの送受信を制御するUSBホストコントローラとを備えるように構成したので、USBホスト装置とUSB周辺装置との間でデータ送受信を行いつつ、他のUSB周辺装置間で直接的なデータ送受信を行うことができる。また、USB周辺装置はUSBホスト機能を有するので、USB周辺装置間での直接的なデータ送受信を中継するUSBハブ装置の構成を簡単にすることができる。
【0076】
この発明に係るデータ送受信方法は、USBホスト装置とUSB周辺装置の各々との間でデータ送受信を行うステップと、USBホスト装置からのダイレクト接続リクエストに応じて特定のUSB周辺装置に接続するダウンストリームポートを任意に互いにダイレクト接続するステップと、ダイレクト接続に係るUSB周辺装置間でUSBホスト装置を介することなくデータ送受信を直接に行うステップとを有するようにしたので、USBホスト装置とUSB周辺装置との間でデータ送受信を行いつつ、他のUSB周辺装置間で直接的なデータ送受信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるUSBハブ装置の構成図である。
【図2】USBハブ装置のハブリピーターの構成図である。
【図3】本発明の第1の実施形態によるUSB周辺装置の構成図である。
【図4】本発明の第1の実施形態によるUSBハブ装置、USB周辺装置及びUSB周辺装置の間で行われるデータ送受信を時系列に示す図である。
【図5】第1の実施形態のUSBシステムにおけるSOFパケットの伝播の様子を示したモデル図である。
【図6】第1の実施形態によるダイレクト接続期間におけるパケットの伝播の様子を示すモデル図である。
【図7】第1の実施形態によるダイレクト接続期間における否定応答(NAK)を示すモデル図である。
【図8】本発明の第2の実施形態によるUSBハブ装置の構成図である。
【図9】本発明の第1の実施例における複数のダイレクト接続のグループを設定した場合の例を示したモデル図である。
【図10】本発明の第2の実施例におけるUSBハブ装置をUSBホスト装置に対し複数個並列に接続した場合の例を示すモデル図である。
【図11】本発明の第3の実施例におけるUSBハブ装置をカスケード接続した場合の例を示すモデル図である。
【図12】USB OTG規格に基づき互いに接続されるUSB OTG装置及びUSB周辺装置のモデル図を示す。
【符号の説明】
1−1,1−2,1−3 USBハブ装置
2,2―1,2−2,2−3,2−4,2−5,2−6,2−7,2−(n−1),2−n USB周辺装置
3 USBホスト装置
11 ハブリピーター
13 USBトランシーバ
14,14−1,14−2,14−3,14−4 USBトランシーバ
15 アップストリームポート
16,16−1,16−2,16−3,16−4 ウンストリームポート
21 USB周辺コントローラ
22 USBホストコントローラ
24 コンピュータ回路
111 リンクスイッチ
112 ダイレクト接続用スイッチ
113 DCNコントロールタイマ
141 ドライバ・レシーバ回路
142 選択スイッチ
Claims (15)
- ダウンストリームポートを介して複数のUSB周辺装置のそれぞれに対してデータ送受信を中継するUSBハブ装置において、
任意のダウンストリームポートを互いにダイレクト接続する機能を有するハブリピーターと、
USBホスト装置からのダイレクト接続リクエストに応じて特定のグループのダウンストリームポートに対して任意に互いにダイレクト接続するように前記ハブリピーターに指示するハブコントローラと
を備えたUSBハブ装置。 - 前記ハブリピーターは、USBホスト装置からのダイレクト接続リクエストを受けた後、前記USBホスト装置から発行されるフレーム同期用のSOFパケットをすべてのUSB周辺装置に中継伝送することを特徴とする請求項1記載のUSBハブ装置。
- 前記ハブリピーターは、SOFパケットの中継伝送を完了した後、前記USBホスト装置に接続するアップストリームポートと特定のグループのUSB周辺装置に接続するダウンストリームポートとの間のリンクを切断することを特徴とする請求項2記載のUSBハブ装置。
- 前記ハブリピーターは、SOFパケットの中継伝送を完了した後、ダイレクト接続が有効であることを示すDCNパケットをダイレクト接続の対象となっているUSB周辺装置に対して送出することを特徴とする請求項2記載のUSBハブ装置。
- 前記ハブリピーターは、ダイレクト接続の対象となっているUSB周辺装置に対するデータが前記USBホスト装置から送られてきた場合に、これにNAK応答することを特徴とする請求項3記載のUSBハブ装置。
- ダイレクト接続の対象となっているUSB周辺装置に接続する任意のダウンストリームポートを、電気的インタフェースをとるための回路を介さずに互いにダイレクト接続することを特徴とする請求項3記載のUSBハブ装置。
- クライアントとしてデータの送受信を制御するUSB周辺コントローラと、
USBシステムにおけるデータ送受信の最小単位であるトランザクション処理を実行するUSBホスト機能を有し、USBホスト装置を介することなく他のUSB周辺装置と直接にホストとしてデータの送受信を行う場合に前記USB周辺コントローラに代わってデータの送受信を制御するUSBホストコントローラと
を備えたUSB周辺装置。 - 前記USBホストコントローラが有するUSBホスト機能は、トークンパケット送信機能、データパケット送受信機能及びハンドシェークパケット送受信機能からなる一連のトランザクション処理、並びにこの一連のトランザクション処理に対するエラーハンドリング機能を含むことを特徴とする請求項7記載のUSB周辺装置。
- 前記USB周辺コントローラは、USBホスト権限付与コマンドを受信した場合、動作を停止すると共に前記USBホストコントローラを動作させ、他のUSB周辺装置との間でデータ送受信を行うことを特徴とする請求項7記載のUSB周辺装置。
- USBホスト装置とUSB周辺装置の各々との間でデータ送受信を行うステップと、
前記USBホスト装置からのダイレクト接続リクエストに応じて特定のUSB周辺装置に接続するダウンストリームポートを任意に互いにダイレクト接続するステップと、
ダイレクト接続に係るUSB周辺装置間で前記USBホスト装置を介することなくデータ送受信を直接に行うステップと、
を有することを特徴とするデータ送受信方法。 - ダイレクト接続に係るUSB周辺装置の内で特定のUSB周辺装置においてUSBホスト権限付与コマンドを受信し、この特定のUSB周辺装置をホストとして他のいずれかのダイレクト接続に係るUSB周辺装置とデータ送受信を直接に行うことを特徴とする請求項10記載のデータ送受信方法。
- ダイレクト接続リクエストに応じて任意に互いにダイレクト接続されるダウンストリームポートのグループを複数配置し、各グループにおいて前記USBホスト装置を介することなくデータ送受信を直接に行うことを特徴とする請求項10記載のデータ送受信方法。
- 各グループのダイレクト接続されるダウンストリームポートを同一のUSBハブ装置に接続することを特徴とする請求項12記載のデータ送受信方法。
- 各グループのダイレクト接続されるダウンストリームポートを互いに異なるUSBハブ装置に接続することを特徴とする請求項12記載のデータ送受信方法。
- ダイレクト接続リクエストに応じて任意に互いにダイレクト接続されるダウンストリームポートの一部を1つのUSBハブ装置に接続し、他のダウンストリームポートを他方のUSBハブ装置に接続することを特徴とする請求項10記載のデータ送受信方法。
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