JP2004327205A - 燃料電池用電極触媒およびその製造方法 - Google Patents

燃料電池用電極触媒およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電極におけるフラッディングを抑制し、電池性能が低下し難い燃料電池を構成することのできる燃料電池用電極触媒、およびその製造方法を提供する。
【解決手段】燃料電池用電極触媒を、導電性を有する担体と、該担体に担持された触媒粒子とを含むよう構成し、該担体に、撥水性および導電性を有する撥水化粒子を吸着させる。また、その製造方法を、撥水化粒子と、触媒粒子が担持された担体とを、該撥水化粒子が可溶な非水溶媒へ分散させて分散液を調製する分散液調製工程と、該分散液における該撥水化粒子の溶解度を低下させ、該撥水化粒子を該担体表面に析出させる撥水化粒子析出工程とを含んで構成する。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池に用いられる電極触媒およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガスの電気化学反応により電気を発生させる燃料電池は、発電効率が高く、排出されるガスがクリーンで環境に対する影響が極めて少ない。そのため、近年、発電用、低公害の自動車用電源等、種々の用途が期待されている。燃料電池は、その電解質により分類することができ、例えば、リン酸型燃料電池、溶融炭酸塩型燃料電池、固体酸化物型燃料電池、固体高分子型燃料電池等が知られている。
【0003】
なかでも、固体高分子型燃料電池は、80℃程度の低温で作動させることができ、大きな出力密度を有する。固体高分子型燃料電池は、通常、プロトン導電性のある高分子膜を電解質とする。高分子膜の両側に、それぞれ燃料極、酸素極となる一対の電極が配置され、電解質膜電極接合体(以下、適宜「MEA」と称す。)が構成される。このMEAを一対のセパレータで挟持した単セルが発電単位となる。そして、水素や炭化水素等の燃料ガスが燃料極に、酸素や空気等の酸化剤ガスが酸素極に供給され、反応ガスと電解質と電極との三相界面における電気化学反応により発電する。
【0004】
固体高分子型燃料電池の燃料極および酸素極は、電極触媒を含む触媒層と、ガスが拡散可能な多孔質材料からなる拡散層との二層から構成される。すなわち、高分子膜の両表面に、各電極の触媒層が形成され、さらに各触媒層の表面に拡散層が形成されてMEAとなる。高分子膜は、水を含有した状態でプロトン導電性を有する。高分子膜のプロトン導電性を維持するため、通常、供給される反応ガスは、所定の湿度に加湿された後、各々の電極へ供給される。一方、燃料電池の酸素極では、電池反応により水が生成する。生成水は電気浸透や拡散によって両電極間を移動する。このため、電極内の反応ガスの湿度は、生成水により影響を受ける。例えば、生成水が多くなると、反応ガスの湿度は高くなる。そして、反応ガス中の水蒸気圧が飽和水蒸気圧を超えると、水蒸気の一部は凝縮して水となる。この場合、凝縮水により、触媒層および拡散層中の気孔が詰まる、いわゆるフラッディングが生じるおそれがある。フラッディングが生じると、酸化剤ガスが拡散し難くなり、電池性能が低下する。
【0005】
燃料電池におけるフラッディングを抑制するための試みとして、例えば、触媒粒子が担持された炭素質粉末と、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)と、が分散された電極が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−230811号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載されているように、通常、電極の触媒層では、触媒粒子は炭素材料からなる担体に担持される。特許文献1に記載された電極では、電極に撥水性を付与するため、触媒層にPTFEが混合される。しかしながら、PTFEの粒子径は大きいため、PTFEは担体の細孔内部に入り込めない。つまり、触媒粒子を担持した担体とPTFEとを混合しても、担体の細孔内部まで撥水化することは難しい。よって、特許文献1に記載された電極では、触媒層の撥水化は充分とはいえない。また、PTFEのようなフッ素樹脂は絶縁材料であるため、触媒層中の電子移動パスを阻害する。よって、PTFEを含むことにより、触媒層の電気抵抗が増加する。その結果、電池性能は低下する。
【0008】
本発明は、電極におけるフラッディングを抑制し、電池性能が低下し難い燃料電池を構成することのできる燃料電池用電極触媒、およびその製造方法を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の燃料電池用電極触媒は、導電性を有する担体と、該担体に担持された触媒粒子とを含む燃料電池用電極触媒であって、前記担体には、撥水性および導電性を有する撥水化粒子が吸着されていることを特徴とする。
【0010】
担体に撥水化粒子が吸着されているため、本発明の電極触媒の撥水性は高い。また、撥水化粒子は、粒子径が小さく、導電性を有するので、触媒層中の電子移動パスを阻害し難い。つまり、触媒層の電気抵抗を増加させる要因とはなり難い。したがって、本発明の電極触媒を含む触媒層では、撥水性が向上し、フラッディングが効果的に抑制される。加えて、電気抵抗も増加し難い。
【0011】
また、撥水化粒子の粒子径を小さくすることにより、撥水化粒子を担体の細孔内部まで吸着させることができる。よって、担体の細孔内部まで充分に撥水化することができる。さらに、撥水化粒子を高分散化して吸着させることで、担体どうしの接触を妨げることなく、ガスの拡散性および反応面積を確保することができる。
【0012】
このように、本発明の燃料電池用電極触媒を用いれば、電極におけるフラッディングの発生や、電気抵抗の増加が抑制されるため、電池性能が低下し難い燃料電池を構成することができる。
【0013】
本発明の燃料電池用電極触媒の製造方法は、特に限定されるものではない。例えば、本発明の製造方法により、簡便に製造することができる。すなわち、本発明の製造方法は、導電性を有する担体と、該担体に担持された触媒粒子とを含み、該担体には、撥水性および導電性を有する撥水化粒子が吸着されている燃料電池用電極触媒の製造方法であって、前記撥水化粒子と、触媒粒子が担持された担体とを、該撥水化粒子が可溶な非水溶媒へ分散させて分散液を調製する分散液調製工程と、前記分散液における前記撥水化粒子の溶解度を低下させ、該撥水化粒子を前記担体表面に析出させる撥水化粒子析出工程と、を含むことを特徴とする。
【0014】
本発明の製造方法では、撥水化粒子を非水溶媒に分散させ溶解させる。撥水化粒子の溶解度の高い非水溶媒を用いることで、撥水化粒子を担体の細孔内部まで到達させることができる。つまり、担体の細孔内部まで、撥水化粒子を吸着させることができる。また、撥水化粒子の凝集が抑制されるため、撥水化粒子を担体表面へ高分散状態に吸着させることができる。
【0015】
本発明の燃料電池用電極は、上記本発明の電極触媒を含むことを特徴とする。本発明の電極触媒を含むため、本発明の燃料電池用電極は撥水性に優れる。また、電極における電子移動は阻害され難い。よって、本発明の燃料電池用電極では、フラッディングの発生が少なく、電気抵抗の増加も小さい。
【0016】
本発明の燃料電池は、上記本発明の電極触媒を含む燃料電池用電極を備えることを特徴とする。本発明の燃料電池では、電極におけるフラッディングの発生や電気抵抗の増加が抑制されるため、電池性能が低下し難い。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の燃料電池用電極触媒、およびその製造方法の実施形態を説明する。また、本発明の燃料電池用電極触媒を含む本発明の燃料電池用電極、およびそれを備えた本発明の燃料電池の実施形態をも説明する。なお、本発明の燃料電池用電極触媒、その製造方法、燃料電池用電極、燃料電池は、いずれも下記の実施形態に限定されるものではない。本発明の燃料電池用電極触媒、その製造方法、燃料電池用電極、燃料電池は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、当業者が行い得る変更、改良等を施した種々の形態にて実施することができる。
【0018】
〈燃料電池用電極触媒〉
本発明の燃料電池用電極触媒は、導電性を有する担体と、該担体に担持された触媒粒子とを含む。担体は、導電性を有する材料であれば、特に限定されるものではない。例えば、導電性が良好で安価であるという理由から、カーボンブラック、黒鉛、炭素繊維等の炭素材料が挙げられる。担体は、比表面積が大きいという理由から粉末状であることが望ましい。この場合、担体の粒子径は、0.03μm以上0.1μm以下とすることが望ましい。このような観点から、特に、カーボンブラックが好適である。
【0019】
触媒粒子は、特にその成分が限定されるものではない。例えば、白金のみからなる粒子、あるいは、白金とそれより卑な金属とを合金化した粒子等とすればよい。白金の触媒活性をより向上させるという観点から、白金とそれより卑な金属とを合金化した粒子が好適である。この場合、卑な金属には、Fe、Mn、Co、Ni、Cr等を用いると好適である。触媒粒子の成分として白金を用いる場合、白金の担持割合は、触媒粒子と担体との重量の合計を100wt%とした場合の10wt%以上80wt%以下とすることが望ましい。白金の担持割合が10wt%未満であると、触媒としての機能を充分に果たすことができず電極反応が進行し難くなるからである。反対に、80wt%を超えると、白金が凝集してしまい触媒として機能する表面積が減少するからである。
【0020】
触媒粒子の粒子径は、特に限定されるものではない。反応に寄与する表面積を大きくし、触媒活性を高めるという観点から、触媒粒子の平均粒子径を5nm以下とすることが望ましい。なお、触媒粒子の平均粒子径の簡単な測定法として、例えば、透過型電子顕微鏡(TEM)を利用する方法がある。すなわち、触媒粒子をTEMで観察して、識別できる触媒粒子の粒子径を測定し、それらの粒子径の平均値をその粒子の平均粒子径として採用すればよい。
【0021】
また、本発明の燃料電池用電極触媒では、上述した担体に、撥水性および導電性を有する撥水化粒子が吸着されている。ここで、「撥水性を有する」とは、極性が小さく、水にほとんど分散しないことを意味する。つまり、撥水化粒子には、親水性の官能基がほとんど存在しない。また、「導電性を有する」とは、導電率σがσ>10−10S・m−1であることを意味する。
【0022】
撥水化粒子の粒子径は、特に限定されるものではない。しかし、担体の細孔内部まで撥水化するという観点から、撥水化粒子の平均粒子径を50nm以下とすることが望ましい。10nm以下とするとより好適である。一方、撥水化粒子の平均粒子径を0.5nm以上とすると好適である。なお、撥水化粒子の平均粒子径の測定法は、上述した触媒粒子の平均粒子径の測定法に準ずればよい。
【0023】
撥水化粒子は、撥水性および導電性を有する粒子であれば、特にその種類が限定されるものではない。例えば、フラーレン、カーボンナノチューブ等が挙げられる。なかでも、フラーレンが好適である。フラーレンは、球殻状の炭素分子である。フラーレンは、表面全体にπ電子が非局在化しており、対称性の高い分子である。そのため、撥水性が非常に高い。また、フラーレンの粒子径は、1nm程度である。よって、フラーレンは、担体のマクロ孔に加え、メソ孔内部にまで到達することができる。そのため、フラーレンを用いれば、担体の細孔内部まで充分に撥水化することができる。フラーレンには、例えば、C60、C70、C76、C78、C82、C84、C90、C96等がある。また、炭素球殻内に金属等の他元素を含む、内包フラーレンであってもよい。特に、C60は、球状分子であって安定に存在するため好適である。
【0024】
撥水化粒子にフラーレンを含む場合、担体の総表面積a(m)とフラーレンの投影断面積の和b(m)とが0.01≦b/a≦3.00となる態様が望ましい。ここで、担体の総表面積とは、電極触媒に含まれる担体全体の表面積である。本明細書では、担体の総表面積として、BET式吸着法により測定した値を採用する。具体的には、所定量の担体をサンプル管に入れ、NとHeとの混合ガスを流してNを吸着させる。そして、担体のN吸着量を熱伝導度セルにより検出し、BET理論で仮定する吸着等温線から、担体の比表面積を求める。求めた比表面積の値に、電極触媒に含まれる担体の重量を乗じて、担体の総表面積a(m)とする。また、フラーレンの投影断面積Sは、フラーレン分子の平均直径をdとして、式[S=π(d/2)]により算出される。ここで、フラーレン分子の平均直径dは、フラーレン分子を構成する炭素原子の数Nから、式[d=0.71×√(N/60)]により算出することができる(Y.Saito, T.Yoshikawa, N.Fujimoto and H.Shinohara, Phys.Rev., B48, 9182 (1993)、Y.Saito, N.Fujimoto K.Kikuchi and Y.Achiba, Phys.Rev., B49, 14794 (1994)参照。)。上記式より算出したフラーレンの投影断面積の値に、電極触媒に含まれるフラーレン分子の数を乗じて、フラーレンの投影断面積の和b(m)とする。
【0025】
担体の総表面積a(m)とフラーレンの投影断面積の和b(m)との比b/aは、担体表面におけるフラーレンの吸着量を表す指標となる。b/aの値が小さい場合、フラーレンの吸着量は少なく、反対にb/aの値が大きい場合、フラーレンの吸着量は多くなる。b/aの値が0.01未満の場合には、好適な範囲のものと比較して、電極触媒の撥水化が充分ではない。b/aの値を0.05以上とするとより好適である。一方、b/aの値が1.00を超えると、フラーレンにより担体の孔が塞がれるため、ガスが流れ難くなる。そのため、電極触媒の反応性が低下するおそれがある。b/aの値を1.00以下とするとより好適である。
【0026】
本発明の燃料電池用電極触媒は、例えば、撥水化粒子と、触媒粒子が担持された担体とを、撥水化粒子が可溶な非水溶媒へ分散させた後、非水溶媒における撥水化粒子の溶解度を低下させることにより、撥水化粒子を担体表面に析出させて製造することができる。以下、本発明の燃料電池用電極触媒の簡便な製造方法を説明する。
【0027】
〈燃料電池用電極触媒の製造方法〉
本発明の製造方法は、上記本発明の燃料電池用電極触媒の製造方法であって、分散液調製工程と、撥水化粒子析出工程とを含む。以下、各工程について説明する。
【0028】
(1)分散液調製工程
本工程は、撥水化粒子と、触媒粒子が担持された担体とを、該撥水化粒子が可溶な非水溶媒へ分散させて分散液を調製する工程である。撥水化粒子、触媒粒子、担体については、上記本発明の燃料電池用電極触媒の項で説明したので省略する。非水溶媒は、撥水化粒子の溶解度が高い溶媒であればよい。例えば、ベンゼン、ベンゼン誘導体、ナフタレン、ナフタレン誘導体、二硫化炭素、ピリジン、ピロール、デカリンから選ばれる少なくとも一種を用いることが望ましい。ベンゼン誘導体としては、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン等が挙げられる。例えば、撥水化粒子にフラーレンを用いた場合には、トルエンが好適である。撥水化粒子を非水溶媒へ分散させると、撥水化粒子は溶媒和する。つまり、非水溶媒を用いることで、撥水化粒子を担体の細孔内部まで到達させることができる。また、後の撥水化粒子析出工程では、撥水化粒子の凝集が抑制され、撥水化粒子を担体表面へ高分散状態に析出させることができる。なお、撥水化粒子等の非水溶媒への分散は、超音波を用いて行うことが望ましい。例えば、温度約30℃下にて、超音波分散すればよい。
【0029】
(2)撥水化粒子析出工程
本工程は、分散液調製工程にて調製した分散液における撥水化粒子の溶解度を低下させ、撥水化粒子を担体表面に析出させる工程である。撥水化粒子の溶解度を低下させる手段は、特に限定されるものではない。例えば、エバポレータ等により非水溶媒を蒸発させればよい。また、撥水化粒子の溶解度が低い難溶性溶媒を添加してもよい。例えば、撥水化粒子にフラーレンを用いた場合には、難溶性溶媒としてアセトニトリル等が好適である。また、非水溶媒の蒸発、および難溶性溶媒の添加の両方を行ってもよい。分散液における撥水化粒子の溶解度が低下すると、撥水化粒子は担体表面に析出する。つまり、触媒粒子が担持された担体表面に、撥水化粒子が吸着されている電極触媒が得られる。ここで「担体表面」は、担体におけるマクロ孔およびメソ孔をも含む概念である。
【0030】
〈燃料電池用電極〉
本発明の燃料電池用電極は、上記本発明の燃料電池用電極触媒を含む。本発明の燃料電池用電極は、本発明の電極触媒を含む点を除いて、既に公知の電極構成に従えばよい。例えば、固体高分子型燃料電池用の電極とする場合には、本発明の電極は、触媒層と拡散層との二層から構成すればよい。触媒層には、本発明の電極触媒が含まれる。この場合、例えば、本発明の電極触媒を電解質膜の材料である高分子を含む液に分散し、その電極触媒分散液を電解質膜の表面に塗布、乾燥等して触媒層を形成する。そして、形成した触媒層の表面に、カーボンクロス等を圧着等することで拡散層を形成して電極とすればよい。
【0031】
〈燃料電池〉
本発明の燃料電池は、上記本発明の電極触媒を含む燃料電池用電極を備える。本発明の電極触媒を含む点を除いて、既に公知の燃料電池の構成に従えばよい。燃料電池の種類は、特に限定されるものではない。例えば、上述したリン酸型燃料電池、固体高分子型燃料電池等が挙げられる。特に、低温で作動する固体高分子型燃料電池では、本発明の電極触媒による効果が大きい。ここでは、本発明の燃料電池を固体高分子型燃料電池として具現化して説明する。
【0032】
本発明の燃料電池は、燃料極と、酸素極と、該燃料極と該酸素極との間に挟装された電解質膜とからなる電解質膜電極接合体が、セパレータを介して複数積層されて構成される。本発明の電極触媒は、上記燃料極および酸素極のいずれか一方に含まれていても、また、両方に含まれていてもよい。なお、これら電極については、上記本発明の電極において説明したので省略する。
【0033】
電解質膜には、通常、イオン導電性のある高分子膜が用いられる。高分子膜の種類は、特に限定されるものではなく、例えば、全フッ素系スルホン酸膜、全フッ素系ホスホン酸膜、全フッ素系カルボン酸膜、含フッ素炭化水素系グラフト膜、全炭化水素系グラフト膜、全芳香族膜等を用いることができる。特に、耐久性等を考慮した場合には、全フッ素系の高分子膜を用いることが望ましい。なかでも、電解質としての性能が高いという理由から、全フッ素系スルホン酸膜を用いることが望ましい。全フッ素系スルホン酸膜の一例として、「ナフィオン」(登録商標、デュポン社製)の商品名で知られる、スルホン酸基を有するパーフルオロビニルエーテルとテトラフルオロエチレンとの共重合体膜が挙げられる。
【0034】
一対の電極および電解質膜からなるMEAを挟持するセパレータとしては、集電性能が高く、酸化水蒸気雰囲気下でも比較的安定な焼成カーボン、成形カーボンや、ステンレス材料の表面に貴金属や炭素材料を被覆したもの等を用いればよい。
【0035】
【実施例】
上記実施形態に基づいて、本発明の電極触媒を含む電極を備えた単セルの固体高分子型燃料電池を作製し、電池性能を評価した。以下、固体高分子型燃料電池の作製、および電池性能の評価について説明する。
【0036】
〈固体高分子型燃料電池の作製〉
はじめに、酸素極触媒を製造した。酸素極触媒は、本発明の電極触媒に相当する。つまり、酸素極触媒の構成を、触媒粒子:白金、担体:カーボンブラック、撥水化粒子:フラーレン(C60)とした。本実施例では、白金が担持されたカーボンブラックを「Pt/C」と表す。まず、1.0mmolのフラーレンをトルエンに溶解させ、1.0dmの溶液とした。次いで、フラーレンが溶解したトルエン溶液に、6.0gのPt/Cを加え、25℃下で攪拌した。その後、攪拌しながらアセトニトリルを加えた。さらに充分攪拌した後、50℃の減圧下で、ロータリーエバポレータを用いて溶媒を蒸発させた。80℃で真空乾燥を行い乾燥させた後、ミルで粉砕して酸素極触媒とした。
【0037】
本実施例では、フラーレンの投影断面積Sは0.396×10−18となる。よって、その和bは238mとなる。また、Pt/Cにおける白金の担持割合を40wt%とした。つまり、6.0gのPt/C中のカーボンブラックの重量は3.6gとなる。カーボンブラックの比表面積は250m/gであったため、総表面積は900mとなる。これよりb/aの値は、0.26となる。一方、燃料極触媒には、従来のPt/Cを用いた(白金の担持割合は30wt%)。
【0038】
次に、酸素極触媒と燃料極触媒とを、それぞれナフィオン溶液(22wt%、デュポン社製)に分散し、二種類の触媒ペーストを調製した。調製した各触媒ペーストを、それぞれテフロン(登録商標、デュポン社製)製のシート表面に、ドクターブレード法により塗布した。その後、室温で真空乾燥して溶媒を除去し、シート表面に各々の電極の触媒層を形成した。続いて、触媒層が形成された各シートを36mm角に切り出した後、燃料極の触媒層が形成されたシートを、ナフィオン112(商品名、デュポン社製)からなる電解質膜の一方の表面に、また、酸素極の触媒層が形成されたシートを同電解質膜の他方の表面に、圧力約4.9MPa、温度約120℃でホットプレスした。圧着後、シートのみを剥離した。そして、拡散層となるカーボンクロスを両極それぞれの触媒層の表面にホットプレスにより圧着し、MEAとした。このMEAを、一対の焼成カーボン製のセパレータで挟持して、単セルの固体高分子型燃料電池を作製した。作製した電池は、本発明の燃料電池となる。
【0039】
〈電池性能の評価〉
作製した固体高分子型燃料電池を以下の条件下で運転し、電池性能を評価した。燃料極には、露点が80℃となるよう加湿した水素を、約0.15MPaの圧力で供給した。水素の過剰率は2.0とした。酸素極には、露点が80℃となるよう加湿した空気を、約0.15MPaの圧力で供給した。空気の過剰率は3.0とした。また、作動温度を80℃とした。図1に、作製した固体高分子型燃料電池の電流−電圧曲線を示す(実施例)。なお、図1には、比較例として二種類の固体高分子型燃料電池の電流−電圧曲線をも示す。比較例1は、両極ともに、従来の電極触媒を用い、かつ触媒層にフッ素樹脂であるPTFEを含む電池の電流−電圧曲線である。比較例2は、両極ともに、撥水化粒子を含まない従来の電極触媒を用いた電池の電流−電圧曲線である。
【0040】
図1の実施例に示すように、作製した固体高分子型燃料電池では、比較例1、2と比較して、電流密度の増加に伴う電圧の低下が小さくなった。すなわち、撥水化粒子を含む本発明の電極触媒を用いることにより、電池性能が向上したことがわかる。一方、比較例2では、電流密度の増加に伴い急激に電圧が低下した。これは、電流密度の増加とともに生成水の量が増加して、フラッディングが生じたためと考えられる。また、比較例1では、特に電流密度が小さい時の電圧の低下が大きい。これは、PTFEにより電子パスが阻害され、電気抵抗が増加したことが原因と考えられる。以上より、本発明の電極触媒を含む本発明の燃料電池では、フラッディングおよび電気抵抗の増加が抑制され、電池性能が低下し難いことが確認できた。
【0041】
【発明の効果】
本発明の燃料電池用電極触媒では、担体に、撥水性および導電性を有する撥水化粒子が吸着されている。そのため、本発明の電極触媒を含む触媒層では、撥水性が向上し、フラッディングが効果的に抑制される。また、電気抵抗も増加し難い。したがって、本発明の電極触媒を用いた燃料電池では、電極におけるフラッディングの発生や、電気抵抗の増加が抑制されるため、電池性能が低下し難い。
【0042】
また、本発明の燃料電池用電極触媒の製造方法によれば、担体の細孔内部まで、撥水化粒子を吸着させることができ、また、撥水化粒子を担体表面へ高分散状態に吸着させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例および比較例の電池における電流−電圧曲線を示す。

Claims (9)

  1. 導電性を有する担体と、該担体に担持された触媒粒子とを含む燃料電池用電極触媒であって、
    前記担体には、撥水性および導電性を有する撥水化粒子が吸着されていることを特徴とする燃料電池用電極触媒。
  2. 前記撥水化粒子の平均粒子径は、0.5nm以上50nm以下である請求項1に記載の燃料電池用電極触媒。
  3. 前記撥水化粒子は、フラーレンを含む請求項1に記載の燃料電池用電極触媒。
  4. 前記担体の総表面積をa(m)、前記フラーレンの投影断面積[π(d/2);dはフラーレン分子の平均直径]の和をb(m)とした場合、0.01≦b/a≦3.00となる請求項3に記載の燃料電池用電極触媒。
  5. 導電性を有する担体と、該担体に担持された触媒粒子とを含み、該担体には、撥水性および導電性を有する撥水化粒子が吸着されている燃料電池用電極触媒の製造方法であって、
    前記撥水化粒子と、触媒粒子が担持された担体とを、該撥水化粒子が可溶な非水溶媒へ分散させて分散液を調製する分散液調製工程と、
    前記分散液における前記撥水化粒子の溶解度を低下させ、該撥水化粒子を前記担体表面に析出させる撥水化粒子析出工程と、
    を含む燃料電池用電極触媒の製造方法。
  6. 前記撥水化粒子は、フラーレンを含む請求項5に記載の燃料電池用電極触媒の製造方法。
  7. 前記非水溶媒は、ベンゼン、ベンゼン誘導体、ナフタレン、ナフタレン誘導体、二硫化炭素、ピリジン、ピロール、デカリンから選ばれる少なくとも一種である請求項5に記載の燃料電池用電極触媒の製造方法。
  8. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載された燃料電池用電極触媒を含む燃料電池用電極。
  9. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載された燃料電池用電極触媒を含む燃料電池用電極を備えた燃料電池。
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