JP2004326911A - ディスク装置 - Google Patents

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Junji Miyagi
順治 宮城
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Abstract

【課題】ディスク全体の面振れを抑制することによって光ピックアップの走査精度を高める。
【解決手段】ディスクトレイ1で搬入したディスクDを、ディスクトレイ1から浮き上がった位置で回転させながら光ピックアップ6によって走査する。ディスクトレイ1の主開口2の口縁周面に傾斜案内面21,22を具備させることによって、ディスクDとディスクトレイ1との隙間空間S内に吸い込まれる空気流をその隙間空間S内に滑らかに導入する。光ピックアップ6の外面に傾斜面61,62を具備させてもよい。ディスクトレイ1に、主開口2と共に第1補助開口7を具備させてもよい。ディスクトレイ2の上側に平板9を配備し、その兵馬9に第2補助開口8を具備させてもよい。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスク装置、特に、光ピックアップによって走査されるディスクが高速回転したときに発生するディスクの面振れを抑制するための対策を講じたディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のディスク装置では、光ピックアップやディスクに対するクランプ機構などを内蔵している筐体に対してディスクを出入れするためのディスクトレイを備えており、そのディスクトレイを図7に例示してある。同図のディスクトレイ1は、直径の異なる2種類のディスクを同心位置に各別に載架することができるようになっていると共に、径大ディスクの載架位置イと径小ディスクの載架位置ロとの間に亘って大きな開口が開設され、その開口が、ディスクの半径方向に沿って移動される上記光ピックアップの移動スペースを形成している。この開口を主開口2とする。また、ディスクトレイ1には、主開口2の他に、特定の可動部品がディスクトレイ1に干渉することを防ぐための逃がし孔3や、図示していない他の役割を担う開口が開設されていることもある。
【0003】
図8はディスクトレイ1によって筐体に搬入されたディスクDが、クランプ機構4によりクランプされて回転している状態を示している。この状態では、ディスクDがディスクトレイ1から浮き上がっている。同図において、51はクランプ機構4の構成要素であるターンテーブル41を回転させるためのモータ、6は光ピックアップであって、光ピックアップ6は、ターンテーブル1の主開口2内でディスクDの半径方向に沿う方向に移動してディスク面を走査する。
【0004】
図8のように、ディスクトレイ1から浮き上がった位置でディスクDが回転すると、その回転によってディスクDとディスクトレイ1との間の隙間空間Sに空気流が発生し、その空気流の状態は、ディスクトレイ1における主開口2などの開口の開設箇所と開口の形成されている箇所との間で異なる。なお、図8には矢印によって空気流の状態を説明的に例示してある。
【0005】
図9は上記隙間空間Sでの空気の流速の変化を説明的に示した図面代用グラフである。同図で判るように、主開口2の開設箇所やその近傍箇所の領域Aでは、開口の開設されていない箇所に比べて空気流の流速が低下している。また、領域Aでは空気流の乱れ程度が、開口の開設されていない箇所に比べて大きくなっている。なお、図9において、CはディスクDの回転軸線を示している。
【0006】
このように上記隙間空間Sで生じた空気流の乱れ程度の相違を放置すると、そのような空気流の乱れの影響がディスクDに及んでディスクDに振動やピッチングといった面振れが発生する。そして、ディスクDに面振れが起こると、その面振れの程度によっては、光ピックアップによるディスク面の走査精度が損なわれて記録性能や再生性能が損なわれることになる。しかも、このような事態は、近時のディスクDの回転速度の高速化によっていっそう起こりやすい傾向が生じている。
【0007】
そこで、従来より、ディスク回転数が100Hzを越えるような高速回転を越えるような光ディスク装置において、ディスクトレイに、上記した主開口の開設箇所以外の箇所に別途開口を開設したり、突起や窪みを設けたりすることによって、ディスクトレイとディスクとの間の隙間空間内での空気流の乱れをディスクの周方向でバランスさせてディスクの面振れを抑制する対策を講じたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
また、ディスクトレイから浮き上がった位置で回転するディスクを挟んで上記ディスクトレイに対向する平板を設けることにより、ディスクとディスクトレイの主開口開設箇所との間の隙間空間と、ディスクと平板との間の隙間空間との圧力を均衡させてディスクの面振れを抑制する対策を講じたものも提案されている(例えば、特許文献2又は特許文献3参照)。
【0009】
これに対し、光記録媒体であるディスクの面振れに光ピックアップのレーザー光スポットを追従させるための対策を講じた光メモリ装置用光ヘッドも提案されている(例えば、特許文献4参照)。
【0010】
【特許文献1】
特開2000−285555号公報
【特許文献2】
特開2002−197701号公報
【特許文献3】
特開2002−269802号公報
【特許文献4】
特開平6−302000号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ディスクトレイの主開口開設箇所以外の箇所に開口を開設したり平板を設けたりしただけでは、空気流の乱れに起因するディスクの面振れを抑制する効果が限定され、高速回転するディスクの光ピックアップの走査精度をさらに高めることが困難であることが判った。
【0012】
本発明は以上の状況に鑑み、ディスクトレイの主開口やその他の開口の口縁周面の形状に工夫を講じることによって、ディスク全体の面振れをいっそう効果的に抑制することのできるディスク装置を提供することを目的とする。
【0013】
また、本発明は、光ピックアップ自体にも一定の対策を講じることによってディスク全体の面振れをいっそう効果的に抑制することのできるディスク装置を提供することを目的とする。
【0014】
さらに、本発明は、ディスクトレイに、主開口とは別の開口を形成し、その別の開口の口縁周面の形状に工夫を講じることによって、ディスク全体の面振れをいっそう効果的に抑制することのできるディスク装置を提供することを目的とする。
【0015】
さらに、本発明は、ディスクの周方向だけでなく、ディスクを挟む両側においても空気流の乱れ程度をバランスさせることによって、ディスク全体の面振れをいっそう効果的に抑制することのできるディスク装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るディスク装置では、開口を具備するディスクトレイに載架して搬入されたディスクを、そのディスクトレイから浮き上がった位置で回転させながら光ピックアップによってディスク面を走査するディスク装置において、上記ディスクトレイに備わっている上記開口の口縁周面を、ディスクの回転に伴ってそのディスクとディスクトレイとの隙間空間内に上記開口を通して吸い込まれる空気流を上記隙間空間内に滑らかに導入する傾斜案内面として形成している。
【0017】
これによれば、ディスクの回転に伴ってそのディスクとディスクトレイとの隙間空間内に開口を通して吸い込まれる空気流が、その開口の傾斜案内面によって隙間空間内に滑らかに導入されるので、開口開設箇所での空気流の乱れが少なくなり、その開口開設箇所での空気流の状態とそれ以外の箇所での空気流の状態とが近似してディスクの全体の面振れが抑制される。
【0018】
本発明において、上記傾斜案内面は、上記ディスクにおける上記開口との対向部位の回転方向に向かう上り勾配を有するものとして形成することが可能である。
【0019】
本発明では、上記開口に、ディスクの半径方向に沿って移動される上記光ピックアップの移動スペースを形成している主開口が含まれている。この主開口は、一般的に、ディスクトレイに開設される開口の中で最も大きな開口面積を有しているために、ディスクにその面振れに関する影響を及ぼしやすい。そのため、この主開口の口縁周面を上記傾斜案内面として形成することは、ディスクの面振れを抑制する上で極めて有益である。
【0020】
本発明では、上記光ピックアップにおける上記傾斜案内面との対向部位の外面形状が、その傾斜案内面に沿う形状の傾斜面として形成されていることが望ましく、これによれば、光ピックアップの外面の上記傾斜面によっても、空気流が主開口を通じて滑らかに隙間空間に吸い込まれるようになるので、主開口内で移動する光ピックアップにより空気流が乱されてディスクの面振れが激しくなるという事態が起こらない。
【0021】
本発明では、上記ディスクトレイに、上記主開口と、上記ディスクの回転軸線を挟んで上記主開口の反対側箇所に開設された第1補助開口とが備わり、それらの主開口と第1補助開口との各形成箇所で発生する空気流の乱れ程度をバランスさせて上記ディスクの全体の面振れを抑制するようにしてあるという構成を採用することが可能である。この発明においては、上記第1補助開口の口縁周面を、ディスクの回転に伴ってそのディスクとディスクトレイとの隙間空間内にその第1補助開口を通して吸い込まれる空気流を上記隙間空間内に滑らかに導入する傾斜案内面として形成してあると共に、その傾斜案内面が、上記ディスクにおける当該第1補助開口との対向部位の回転方向に向かう上り勾配を有している、という構成を採用することが可能である。
【0022】
これによれば、ディスク回転軸線を挟む両側の2箇所の空気流の乱れ程度が均衡してディスクの全体の面振れが抑制される。
【0023】
本発明では、上記ディスクトレイから浮き上がった位置で回転するディスクを挟んで上記ディスクトレイに対向する平板が備わり、その平板の上記主開口との対向部位に第2補助開口が備わり、それらの主開口と第2補助開口との各形成箇所で発生する空気流の乱れ程度をバランスさせて上記ディスクの全体の面振れを抑制するようにしてある、という構成を採用することも可能である。これによれば、ディスクの上下で空気流の乱れ程度が均衡してディスクの全体の面振れが抑制される。
【0024】
本発明に係るディスク装置では、次の構成を採用することも可能である。すなわち、開口を具備するディスクトレイに載架して搬入されたディスクを、そのディスクトレイから浮き上がった位置でクランプして回転させるクランプ機構を備え、そのクランプ機構によって上記ディスクを回転させながら光ピックアップによってディスク面を走査するディスク装置において、上記開口に、ディスクの半径方向に沿って移動される上記光ピックアップの移動スペースを形成している主開口と、上記ディスクの回転軸線を挟んで上記主開口の反対側箇所に開設された第1補助開口とが含まれていると共に、上記ディスクトレイから浮き上がった位置で回転するディスクを挟んで上記ディスクトレイの反対側箇所に配備された平板の上記主開口との対向部位に第2補助開口が開設され、上記主開口の口縁周面と上記第1補助開口の口縁周面とに上記ディスクにおける上記開口との対向部位の回転方向に向かう上り勾配を付与することにより、それらの口縁周面を、ディスクの回転に伴ってそのディスクとディスクトレイとの隙間空間内にその開口を通して吸い込まれる空気流を上記隙間空間内に滑らかに導入する傾斜案内面として形成し、上記主開口の口縁周面によって形成された上記傾斜案内面に対向する箇所での上記光ピックアップの外面形状が、当該傾斜案内面に沿う形状の傾斜面として形成され、上記主開口と第1補助開口と第2補助開口との各形成箇所で発生する空気流の乱れ程度をバランスさせて上記ディスクの全体の面振れを抑制するようにしてある、という構成を採用することも可能である。この発明の作用については次に説明する実施形態を参照して説明する。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施形態に係るディスク装置に適用されるディスクトレイ1の平面図、図2(A)は図1のIIA−IIA線に沿う部分を拡大断面で示した説明図、図2(B)は図1のIIB−IIB線に沿う部分を拡大断面で示した説明図である。
【0026】
図1のディスクトレイ1は、直径の異なる2種類のディスクを同心位置に各別に載架することができるようになっていると共に、径大ディスクの載架位置イと径小ディスクの載架位置ロとの間に亘って大きな開口が開設され、その開口が、ディスクの半径方向に沿って移動される上記光ピックアップの移動スペースを形成している。この開口を主開口2とする。また、ディスクトレイ1には、主開口2の他に、図示していないクランプ機構を備えた上下動可能な可動シャーシのダンパー部(不図示)がディスクトレイ1に干渉することを防ぐための逃がし孔3が開設されている。
【0027】
図1又は図2(A)のように、主開口2の開設箇所では、ディスクDの回転方向Rで相対向する2つの部位でその口縁周面が傾斜案内面21,22として形成されており、これらの傾斜案内面21,22は、ディスクDにおける主開口2との対向部位の回転方向Rに向かう上り勾配を有している。また、図1又は図2(B)のように、逃がし孔3の開設箇所では、ディスクDの回転方向Rで相対向する2つの部位でその口縁周面が傾斜案内面31,32として形成されており、これらの傾斜案内面31,32も、ディスクDにおける主開口2との対向部位の回転方向Rに向かう上り勾配を有している。
【0028】
ディスクトレイ1に開設されている主開口2や逃がし孔3の口縁周面が上記の形状に形成されていると、ディスクDの回転に伴ってそのディスクDとディスクトレイ1との隙間空間S内にそれらの主開口2や逃がし孔3を通して吸い込まれる空気流が、矢印で示したようにそれらの傾斜案内面21,22,31,32によって隙間空間S内に滑らかに導入されるようになる。そのため、主開口2や逃がし孔3の開設箇所で空気流が乱れが少なくなり、それらの開口開設箇所での空気流の状態とそれ以外の箇所での空気流の状態とが近似してディスクDの全体の面振れが抑制される。
【0029】
図3は主開口2又は逃がし孔3の口縁周面の形状の変形例を示している。同図の事例では、ディスクDの回転方向Rの後方側の部位だけを図2(A)(B)で説明したところと同様の傾斜案内面21(31)とし、その対向部位を、傾斜案内面21(31)と面対称の傾斜面、すなわちディスクDにおける主開口2との対向部位の回転方向Rに向かう下がり勾配を有する傾斜面21’(31’)として形成してある。こうしておくと、主開口2又は逃がし孔3を通して矢印のように隙間空間Sに吸い込まれる空気流の一部や隙間空間Sを流通する空気流の一部が、傾斜面21’(31’)により案内されて主開口2又は逃がし孔3の下側へ矢印のように流出するとしても、主開口2又は逃がし孔3からその下側へ流出する空気流(流出空気流)も滑らかになってその乱れが生じにくくなり、流出空気流の乱れによって、傾斜案内面21(31)の整流作用によるディスクDの全体の面振れ抑制作用が損なわれにくくなる。
【0030】
図4(A)は光ピックアップ6の外面形状を示した説明図、同図(B)は変形例による光ピックアップ6の外面形状を示した説明図、同図(C)は同図(A)の光ピックアップ6を採用した場合の作用説明図、同図(D)は同図(B)の光ピックアップ6を採用した場合の作用説明図である。
【0031】
図4(A)の光ピックアップ6では、図2(A)で説明した主開口2の口縁周面の2つの部位に形成されている傾斜案内面21,22のそれぞれとの対向部位の外面形状のそれぞれを、それらの傾斜案内面21,22に沿う形状の傾斜面61,62として形成してある。こうしておくと、同図(C)のように、光ピックアップ6の外面の上記傾斜面61,62によっても、空気流が主開口2を通じて矢印のように滑らかに隙間空間Sに吸い込まれるようになるので、主開口2内で移動する光ピックアップにより空気流が乱されることによって傾斜案内面21,22の整流作用によるディスクDの全体の面振れ抑制作用が損なわれる、という事態が生じにくい。
【0032】
図4(B)の光ピックアップ6では、図3で説明した主開口2の口縁周面の傾斜案内面21との対向部位の外面形状を、その傾斜案内面21に沿う形状の傾斜面61として形成し、主開口2の口縁周面の傾斜面21’との対向部位の外面形状を、その傾斜面21’に沿う形状の傾斜面61’として形成してある。こうしておくと、同図(D)のように、光ピックアップ6の外面の上記傾斜面61,61’によっても空気流が主開口2を通じて矢印のように滑らかに隙間空間Sに吸い込まれたり主開口2から矢印のように流出したりするようになるので、主開口2内で移動する光ピックアップにより空気流が乱されることによって傾斜案内面21,21’の整流作用によるディスクDの全体の面振れ抑制作用が損なわれる、という事態が生じにくい。
【0033】
光ピックアップ6の外面形状を傾斜面として形成するには、傾斜面を有するカバーを光ピックアップに装着したり、あるいは、光ピックアップの外面自体を傾斜面として形成すればよい。
【0034】
図5(A)は主開口2と共に第1補助開口7を開設した事例であるディスクトレイ1の平面図、同図(B)はディスクDがディスクトレイ1から浮き上がった位置で回転している状態を示している。
【0035】
このディスクトレイ1において、第1補助開口7は、ディスクDの回転軸線Cを挟んで主開口2の反対側箇所に開設されていて、その第1補助開口7の口縁周面の2つの部位を、ディスクDにおける第1補助開口7との対向部位の回転方向Rに向かう上り勾配を有する傾斜案内面71,72として形成してある。そして、それらの傾斜案内面71,72が、ディスクDの回転に伴ってそのディスクDとディスクトレイ1との隙間空間S内にその第1補助開口7を通して吸い込まれる空気流を隙間空間S内に滑らかに導入する作用を発揮するようにしてある。こうしておくと、主開口2と第1補助開口7との各形成箇所で発生する空気流の乱れ程度が、ディスクDの回転軸線Cを挟む両側の2箇所でバランスしてディスクDの全体の面振れが抑制される。
【0036】
図6(A)は第2補助開口8を有する平板9を備えた事例であるディスク装置を概略で示した一部破断側面図、同図(B)は平板9の斜視図である。
【0037】
平板9は、ディスクトレイ1から浮き上がった位置で回転するディスクDを挟んでディスクトレイ1に対向する位置に配備されていて、その平板9の第2補助開口8が、主開口2との対向部位に位置している。そして、主開口2と第2補助開口8との各形成箇所で発生する空気流の乱れ程度をバランスさせてディスクDの全体の面振れを抑制するようにしてある。こうしておくと、主開口2と第2補助開口8との各形成箇所では、ディスクDの上側と下側とで空気流の乱れ程度が均衡してディスクDの全体の面振れが抑制される。
【0038】
図6(A)(B)で判るように、上記平板9は中心孔部92を備えていて、その中心孔部92によって、クランプ機構4の構成要素であるターンテーブル41の相手側要素、つまり磁石を内蔵したディスク押圧体42を保持している。
【0039】
以上説明した各事例を組み合わせることによって本発明に係るディスク装置を構成することも可能である。このような組み合わせに係るディスク装置では、次の構成を採用することが可能である。
【0040】
すなわち、ディスクトレイ1に、図1などに示した主開口2と、図5(A)などに示した第1補助開口7とが形成され、ディスクトレイ1から浮き上がった位置で回転するディスクDを挟んでディスクトレイ1の反対側箇所に図6(B)の平板9を配備する。主開口2の口縁周面に図1の傾斜案内面21,22を具備させ、第1補助開口7に図5の傾斜案内面71,72を具備させる。平板9に図6(B)の第2補助開口8を形成し、その補助開口8を図6のように位置させる。このように構成されたディスク装置では、主開口2と第1補助開口7と第2補助開口8との各形成箇所で発生する空気流の乱れ程度がバランスしてディスクDの全体の面振れが抑制される。
【0041】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ディスクトレイの主開口やその他の開口の口縁周面を所定の形状にしたり、光ピックアップの外面形状を所定の形状にしたり、平板の所定箇所に開口を形成したりすることなどによって、ディスク全体の面振れが抑制される。そのため、冒頭で説明した特許文献1や特許文献2,3などに見られるものよりもディスク全体の面振れ抑制作用に優れている。したがって、高速回転するディスクの光ピックアップの走査精度をさらに高めて、高速回転するディスクに対する読取り精度や書込み精度を向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るディスク装置に適用されるディスクトレイの平面図である。
【図2】(A)は図1のIIA−IIA線に沿う部分を拡大断面で示した説明図、(B)は図1のIIB−IIB線に沿う部分を拡大断面で示した説明図である。
【図3】主開口又は逃がし孔の口縁周面の形状の変形例を示した説明図である。
【図4】(A)は光ピックアップの外面形状を示した説明図、(B)は変形例による光ピックアップの外面形状を示した説明図、(C)は(A)の光ピックアップを採用した場合の作用説明図、(D)は(B)の光ピックアップを採用した場合の作用説明図である。
【図5】(A)は主開口と共に第1補助開口を開設したディスクトレイの平面図、(B)はディスクがディスクトレイから浮き上がった位置で回転している状態を示した説明図である。
【図6】(A)は第2補助開口を有する平板を備えたディスク装置を概略で示した一部破断側面図、(B)は平板の斜視図である。
【図7】ディスク装置のディスクトレイを例示した斜視図である。
【図8】ディスクが回転している状態を示した説明図である。
【図9】隙間空間での空気の流速の変化を説明的に示した図面代用グラフである。
【符号の説明】
D ディスク
1 ディスクトレイ
2 主開口
4 クランプ機構
6 光ピックアップ
7 第1補助開口
8 第2補助開口
21,22,71,72 傾斜案内面
61,62 傾斜面

Claims (8)

  1. 開口を具備するディスクトレイに載架して搬入されたディスクを、そのディスクトレイから浮き上がった位置でクランプして回転させるクランプ機構を備え、そのクランプ機構によって上記ディスクを回転させながら光ピックアップによってディスク面を走査するディスク装置において、
    上記開口に、ディスクの半径方向に沿って移動される上記光ピックアップの移動スペースを形成している主開口と、上記ディスクの回転軸線を挟んで上記主開口の反対側箇所に開設された第1補助開口とが含まれていると共に、上記ディスクトレイから浮き上がった位置で回転するディスクを挟んで上記ディスクトレイの反対側箇所に配備された平板の上記主開口との対向部位に第2補助開口が開設され、
    上記主開口の口縁周面と上記第1補助開口の口縁周面とに、上記ディスクにおける上記主開口との対向部位及び上記第1補助開口との対向部位の回転方向に向かう上り勾配を付与することにより、それらの口縁周面を、ディスクの回転に伴ってそのディスクとディスクトレイとの隙間空間内にその開口を通して吸い込まれる空気流を上記隙間空間内に滑らかに導入する傾斜案内面として形成し、
    上記主開口の口縁周面によって形成された上記傾斜案内面に対向する箇所での上記光ピックアップの外面形状が、当該傾斜案内面に沿う形状の傾斜面として形成され、
    上記主開口と第1補助開口と第2補助開口との各形成箇所で発生する空気流の乱れ程度をバランスさせて上記ディスクの全体の面振れを抑制するようにしてあることを特徴とするディスク装置。
  2. 開口を具備するディスクトレイに載架して搬入されたディスクを、そのディスクトレイから浮き上がった位置で回転させながら光ピックアップによってディスク面を走査するディスク装置において、
    上記ディスクトレイに備わっている上記開口の口縁周面を、ディスクの回転に伴ってそのディスクとディスクトレイとの隙間空間内に上記開口を通して吸い込まれる空気流を上記隙間空間内に滑らかに導入する傾斜案内面として形成していることを特徴とするディスク装置。
  3. 上記傾斜案内面が、上記ディスクにおける上記開口との対向部位の回転方向に向かう上り勾配を有している請求項2に記載したディスク装置。
  4. 上記開口に、ディスクの半径方向に沿って移動される上記光ピックアップの移動スペースを形成している主開口が含まれている請求項2又は請求項3に記載したディスク装置。
  5. 上記光ピックアップにおける上記傾斜案内面との対向部位の外面形状が、その傾斜案内面に沿う形状の傾斜面として形成されている請求項4に記載したディスク装置。
  6. 上記ディスクトレイに、上記主開口と、上記ディスクの回転軸線を挟んで上記主開口の反対側箇所に開設された第1補助開口とが備わり、それらの主開口と第1補助開口との各形成箇所で発生する空気流の乱れ程度をバランスさせて上記ディスクの全体の面振れを抑制するようにしてある請求項4又は請求項5に記載したディスク装置。
  7. 上記第1補助開口の口縁周面を、ディスクの回転に伴ってそのディスクとディスクトレイとの隙間空間内にその第1補助開口を通して吸い込まれる空気流を上記隙間空間内に滑らかに導入する傾斜案内面として形成してあると共に、その傾斜案内面が、上記ディスクにおける当該第1補助開口との対向部位の回転方向に向かう上り勾配を有している請求項6に記載したディスク装置。
  8. 上記ディスクトレイから浮き上がった位置で回転するディスクを挟んで上記ディスクトレイに対向する平板が備わり、その平板の上記主開口との対向部位に第2補助開口が備わり、それらの主開口と第2補助開口との各形成箇所で発生する空気流の乱れ程度をバランスさせて上記ディスクの全体の面振れを抑制するようにしてある請求項4ないし請求項7のいずれか1項に記載したディスク装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009084095A1 (ja) * 2007-12-27 2009-07-09 Pioneer Corporation ディスク装置

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WO2009084095A1 (ja) * 2007-12-27 2009-07-09 Pioneer Corporation ディスク装置

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