JP2004326632A - 移動体間通信装置及び移動体間通信方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、通信対象を特定しないで通信手段4より送出した情報については、受信される情報をユーザーに通知しないようにする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動体間通信装置及び移動体間通信方法に関し、例えば車々間通信に適用することができる。本発明は、通信対象を特定しないで送出した情報については、受信される情報をユーザーに通知しないようにすることにより、通信対象を特定しないで送出した種々の情報を自ら受信して処理しないようにする。
【0002】
【従来の技術】
近年、移動体間通信の1つであるいわゆる車々間通信においては、走行する車両間でメッセージ等を送受する方法が種々に提案されるようになされている。
【0003】
これらのうち例えば特開平9−98125号公報においては、撮像結果を処理して検出される車両のナンバープレートを基準にして、通信対象を特定して種々の情報を送受する方法が提案されるようになされている。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−98125号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで実際上、このような車々間通信においては、高速道路を走行中に、対向車線を走行する車両にメッセージを伝達したい場合がある。因みに、このようなメッセージとしては、「この先、事故車有り、要注意」等のメッセージが考えられる。
【0006】
このような場合において、通信対象を特定してメッセージを伝送する場合、実際上、通信対象を特定している間に、対象車両とすれ違い、通信困難となってしまう場合が考えられる。またガードレール等の影になって、通信対象を特定するナンバープレート等を撮像できない場合も考えられる。これによりこのような車々間通信においては、通信相手を特定しないいわゆるブロードキャストの形式により種々の情報を送出することも考えられる。
【0007】
しかしながら車々間通信においては、種々に通信状態が変化し、自分の車から送出した無線通信波、赤外線等が対向車線を走行する車両、建築物等で反射して受信され、これにより通信相手を特定しないでメッセージを送出した場合、自分が送出したメッセージを自分で受信してしまう場合も考えられ、この場合、ユーザーを混乱に陥れる危険もある。すなわち例えば「この先、事故車有り、要注意」等のメッセージを対向車線の車両に送出して自分が受信してしまった場合、運転手の注意を不必要に乱してしまうことになる。
【0008】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、通信対象を特定しないで送出した種々の情報を自ら受信して処理しないようにすることができる移動体間通信装置及び移動体間通信方法を提案しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため請求項1の発明においては、移動体間通信装置に適用して、他の移動体に搭載された移動体通信装置との間で、無線通信により所望の情報を送受する通信手段と、通信手段を介して受信した情報をユーザーに通知する情報出力手段と、通信手段を介して他の移動体に向けて送出する情報の入力を受け付ける情報入力手段とを備え、通信手段又は情報出力手段は、通信対象を特定しないで通信手段より送出した情報については、受信される情報をユーザーに通知しないことにより、反射により受信される情報についてはユーザーへ通知しないようにする。
【0010】
また請求項4の発明においては、移動体間で所望の情報を送受する移動体間通信方法に適用して、通信対象を特定しないで通信手段より送出した情報については、受信される情報をユーザーに通知しないことにより、反射により受信される情報についてはユーザーへ通知しないようにする。
【0011】
請求項1の構成により、移動体間通信装置に適用して、他の移動体に搭載された移動体通信装置との間で、無線通信により所望の情報を送受する通信手段と、通信手段を介して受信した情報をユーザーに通知する情報出力手段と、通信手段を介して他の移動体に向けて送出する情報の入力を受け付ける情報入力手段とを備え、通信手段又は情報出力手段は、通信対象を特定しないで通信手段より送出した情報については、受信される情報をユーザーに通知しないことにより、反射により受信される情報についてはユーザーへ通知しないようにすれば、通信対象を特定しないで送出した種々の情報を自ら受信して処理しないようにすることができ、これによりこのような情報によるユーザーの混乱等を防止することができる。
【0012】
これにより請求項4の構成によれば、通信対象を特定しないで送出した種々の情報を自ら受信して処理しないようにすることができる移動体間通信方法を提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳述する。
【0014】
(1)第1の実施の形態
(1−1)第1の実施の形態の構成
図2は、本発明の実施の形態に係る車々間通信システムを示すブロック図である。この車々間通信システム1は、各車両2A、2B、2Cに車々間通信装置3A〜3Cが設置され、これら車々間通信装置3A〜3Cにより車両2A〜2C間で種々の情報を送受する。この実施の形態において、この車両2A〜2C間で送受する情報に各車両2A〜2Cの搭乗者が選択したメッセージが割り当てられ、これによりこの実施の形態では、走行中の車両2A〜2C間でコミニュケーションを図ることができるようになされている。なお各車々間通信装置3A〜3Cにおいては、ほぼ同一に構成されることにより、以下の説明においては、車両2Aに搭載される車々間通信装置3Aについてのみ説明し、重複した説明は省略する。
【0015】
この車々間通信装置3Aにおいて、通信手段4は、他の移動体に搭載された車々間通信装置3B、3Cとの間で、無線通信により所望の情報を送受する通信手段であり、この実施の形態においては、この無線通信に所定周波数による無線通信波が適用される。通信手段4は、内蔵の中央処理ユニット(CPU)5による制御により、中央処理ユニット7の出力データを変調してアンテナ13より送出する。またこれとは逆に、アンテナ13で受信される信号を処理して他の車両2B、2Cから送出された情報を取得して中央処理ユニット7に通知する。
【0016】
図3は、このようにして通信手段4により送受される情報を示す図表である。この実施の形態では、8ビットによるメッセージコードにより車々間でメッセージを送受する。ここでこのメッセージコードは、この種の車々間通信で必要と考えられる256種類のメッセージをそれぞれコード化したものであり、例えば01hには「ありがとう」のメッセージ、02hには「ごめんなさい」のメッセージ、03hには「お先にどうぞ」のメッセージが割り当てられるようになされている。
【0017】
通信手段4は、通常の通話対象を特定したメッセージの送受においては、中央処理ユニット7からの指示に従って、通話対象を特定する識別コードである送信先ID、自己を特定する識別コードである送信元ID、誤り訂正符号(CRC)をメッセージコードに付加して送出する。なおここでこのような送信先ID、送信元IDにあっては、例えばナンバープレートに記録された登録番号が適用される。またこのようにして送信先ID、送信元ID、メッセージコード、誤り訂正符号が付加されて受信される情報については、受信した情報を誤り訂正符号によりエラー訂正して受信した後、送信先IDを基準にして自らを通信対象に設定してなる情報を選択的に取得し、この取得した情報のメッセージコード、送信元IDを中央処理ユニット7に通知する。
【0018】
これに対して中央処理ユニット7から通信対象を特定しないいわゆるブロードキャスト方式によるメッセージコードの送信が指示されると、通信手段4は、ブロードキャスト方式によるメッセージコードの送信であることを示す特定のコードを送信先IDに設定し、送信先ID、送信元ID、メッセージコード、誤り訂正符号の連続によりメッセージコードを送信する。またこのようなブロードキャスト方式によるメッセージコードであることを示すコードが送信先IDに設定されているメッセージコードの受信については、誤り訂正処理の後、送信元IDを基準にして自らが送出した情報か否か判断し、ここで自らが送出した情報の場合、この情報については中央処理ユニット7への通知を中止する。これに対して他の車両2B、2Cからの情報の場合には、送信元ID、メッセージコードを中央処理ユニット7に通知する。
【0019】
すなわち図1は、この通信手段4に係る中央処理ユニット5の受信時に係る処理手順を示すフローチャートである。なおここで中央処理ユニット5は、この通信手段4の動作を制御する制御手段である。中央処理ユニット5は、この処理手順を開始すると、ステップSP1からステップSP2に移り、アンテナ13を介して情報を受信したか否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップSP2に戻るのに対し、肯定結果が得られると、ステップSP3に移る。
【0020】
このステップSP3において、中央処理ユニット5は、受信して図示しないメモリに一時保持した情報をロードし、この情報に設定された送信元IDを自己の車両を特定するIDと照合し、続くステップSP5において、IDが一致したか否か判断する。ここで否定結果が得られると、中央処理ユニット5は、ステップSP7に移り、他の処理を実行した後、ステップSP2に戻る。ここでこの他の処理にあっては、送信先IDより自己の車両に向けた情報か否か判断し、この判断結果により取得した情報を中央処理ユニット7に通知する処理等である。これによりこの車々間通信装置3Aでは、他の車両から送信されたメッセージコードを中央処理ユニット7で取得できるようになされている。
【0021】
これに対してステップSP5で肯定結果が得られると、中央処理ユニット5は、ステップSP5からステップSP6に移り、メモリに一次保持してなる受信した情報(受信データ)を削除し、これによりこの情報については中央処理ユニット7に通知しないようにしてステップSP2に戻る。これによりこの車々間通信装置3Aでは、送信元IDを基準にして、通信対象を特定しないで送出した情報については、受信される情報をユーザーに通知しないようになされ、これにより反射により受信される情報については処理しないようになされている。
【0022】
車々間通信装置3Aにおいて、キー操作部8は、このような通信手段4に係る通信対象の入力を受け付け、またこの通信対象に送出するメッセージの選択を受け付けるリモートコマンダー等により構成される。表示部9は、このようなキー操作部8の操作に係る通信対象、メッセージを表示し、さらには受信したメッセージコードに対応するメッセージ、このメッセージの送出元を特定する情報等を表示する。
【0023】
デコーダ10は、再生装置11からの出力データをデコードすることにより、表示部9の表示に係る各種のメッセージ等をスピーカ12から出力する。再生装置11は、中央処理ユニット7の制御により受信したメッセージコードを基準にしてCD−ROMの記録を検索し、これによりメッセージコードに対応するメッセージのテキストデータを中央処理ユニット7に通知し、またこのメッセージによる音声データをデコーダ10に出力する。
【0024】
中央処理ユニット7は、メモリ14に記録された所定の処理手順の実行によりこの車々間通信装置3Aの動作を制御する制御手段であり、キー操作部8を介して検出されるユーザーの操作に応動して、通信対象、この通信対象へのメッセージ等の入力を受け付け、これらの送出を通信手段4に指示する。また通信手段4を介して得られる受信に係るメッセージコード、送信元IDに従って、表示部9、スピーカ12を介して受信したメッセージ、送信元を特定する情報をユーザーに通知する。これらの処理において、図示しない撮像手段によりこの車両2Aの周囲の映像を取得して表示部9で表示し、キー操作部8の操作によりこの表示部9における表示画面上で車両の選択を受け付けることにより、通信対象の特定を受け付ける。またこのようにして選択された車両のナンバープレートの画像解析により、送信先IDを取得するようになされている。
【0025】
(1−2)第1の実施の形態の動作
以上の構成において、この車々間通信装置3Aでは、例えばユーザーによるキー操作部8の操作により表示部9にこの車両2Aの周囲の映像が表示され、この表示におけるユーザーの選択により、通信対象の車両2Bが選択される。車々間通信装置3Aでは、このようにしてユーザーにより選択された車両2Bよりナンバープレートの画像が取得され、この画像の画像解析によりこの車両2Bの登録番号が検出されて送信先を特定する送信先IDが検出される。また同様のキー操作部8の操作によりメッセージの一覧が表示部9に表示され、この表示におけるユーザーの選択により通信対象に送出するメッセージの選択が受け付けられる。車々間通信装置3Aでは、このようにして選択されたメッセージを特定するメッセージコードが中央処理ユニット7により選択され、このメッセージコードが送信先IDと共に通信手段4に通知される。またこの通信手段4によりこれらメッセージコード、送信先IDに、自己を特定する送信元ID、誤り訂正符号が付加され、アンテナ13から送出される。
【0026】
このようにして送信されたメッセージコードにあっては、他の車両2Bに設けられた車々間通信装置3Bの通信手段4で検出され、ここで自分の車両2Bが送信先に設定されたものであるか否か、メッセージコードに設定された送信先IDにより判定され、自らの車両2Bが送信先である場合に、このメッセージコードが中央処理ユニット7により解析されて対応するメッセージが表示部9で表示され、またこのメッセージの音声がスピーカ12より出力される。これによりこの車々間通信装置3Aでは、例えば前を走行する車両2Bに「道を譲って下さい」等のメッセージを伝達することができる。
【0027】
またこのようにして伝達されたメッセージに対して応答を返す場合には、このメッセージに設定された送信元ID、送信先IDをそれぞれ送信先ID、送信元IDに設定して、ユーザーにより選択された例えば「お先にどうぞ」等のメッセージに対応するメッセージコードを送出し、このメッセージが同様にして車両2Aで受信される。これにより車両2A、2B間でメッセージを交換することができる。
【0028】
これに対して通信相手を特定しないで、例えば反対車線を走行する車両等に「この先、事故車有り」等のメッセージを伝達する場合、通信相手を特定しないブロードキャスト方式によるメッセージの伝達である旨のコードが送信先IDに設定されて対応するメッセージコードが送出される。この場合、このメッセージコードを受信した車々間通信装置3Aにおいては、この送信先IDの設定によりこのメッセージコードが通信手段4から中央処理ユニット7に通知され、メッセージコードに対応するメッセージを表示部9に表示し、また音声をスピーカに出力する。これより車々間通信装置3Aでは、例えば反対車線を走行する車両からの、通信対象が特定されていないメッセージを取得してユーザーに通知することができる。
【0029】
このようにして通信対象を特定していないメッセージコードを取得する場合に、車々間通信装置3Aでは、取得したメッセージコードの送信元IDが自車を特定するコードか否か判断され、自車を特定するコードの場合、通信対象を特定しないで送出した自らが送出したメッセージコードが、例えば反対車線を走行する車両、道路沿いの建築物等で反射して受信されたものであることにより、このメッセージコードの中央処理ユニット7への通知が中止され、これによりこのようなメッセージコードについては、ユーザーへの通知処理が中止される。これによりこの車々間通信装置3Aでは、走行により通信状態が種々に変化する場合にあっても、通信対象を特定しないで送出した種々の情報を自ら受信して処理しないようにすることができ、このような情報をユーザーに通知することによるユーザーの混乱等を防止することができるようになされている。
【0030】
(1−3)第1の実施の形態の効果
以上の構成によれば、通信対象を特定しないで通信手段より送出した情報については、受信される情報をユーザーに通知しないようにすることにより、通信対象を特定しないで送出した種々の情報を自ら受信して処理しないようにすることができる。
【0031】
またこのような通信対象を特定しないで情報を出力する場合には、送信元を特定する識別コードを設定して情報を出力し、この識別コードを基準にして情報を選択的にユーザーに提供することにより、通常の情報の送受に使用する送信元を特定する情報を有効に利用して、自らが送出した情報を受信してユーザーに通知しないようにすることができる。
【0032】
(2)第2の実施の形態
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る車々間通信装置23Aを示すブロック図である。なおこの図4に示す構成において、図2の車々間通信装置3Aと同一の構成は、対応する符号を付して示し、重複した説明は省略する。
【0033】
この車々間通信装置23Aは、無線通信波によるメッセージの送受に代えて、赤外線を用いた無線通信によりメッセージを送受する。このためこの車々間通信装置23Aにおいて、通信手段24は、発光ダイオード等による赤外線を送出する発光部25と、フォトダイオード等による赤外線を受光する受光部26とが設けられ、これにより中央処理ユニット27による発光部25の制御によりメッセージコードを送出し、また受光部26の受光結果を中央処理ユニット27で処理して他の車両から送出されたメッセージコードを取得できるようになされている。なおこのような受光部26にあっては、例えば撮像手段により構成することもできる。
【0034】
中央処理ユニット27においては、このようなメッセージコードの送信においては、第1の実施の形態について上述したと同様にして、送信先ID、送信元ID、誤り訂正符号を設定してメッセージコードを送出する。また送信先IDを基準にしてメッセージコードを選択的に取得して中央処理ユニット7に通知する。この処理において、図5に示すように、通信相手を特定しないでメッセージコードを送出した後においては、一定期間Tの間、受光部26による受光結果の処理を中止することにより、この期間Tの間にあってはメッセージコードの受信を拒否して、受光部26で受信される情報のユーザーへの通知を中止する。なおこの図5(A)は、発光部25による送信パルスの波形を示し、図5(B)は、受光部26による受光結果の処理ウインドウを示すものである。
【0035】
図6は、このようなメッセージコードの処理に係る中央処理ユニット7及び27の処理手順を示すフローチャートである。この処理手順において、ユーザーによりメッセージの送出が指示されると、ステップSP11からステップSP12に移り、中央処理ユニット7の制御により中央処理ユニット27でメッセージコードの通信を開始する。ここで中央処理ユニット27は、中央処理ユニット7より通知されたメッセージコードに、送信先ID、送信元ID等を設定して発光部25の駆動に供するデータ列を生成する。また続くステップSP13において、このデータ列により発光部25を駆動し、発光部25の駆動を完了すると、ステップSP14に移り、受信拒否モードに動作モードを切り換える。ここでこの受信拒否モードは、上述した受光部26で得られる受光結果を処理しない動作モードである。
【0036】
中央処理ユニット27は、続いてステップSP15において、タイマによる時間計測をアップカウントした後、ステップSP16において、この時間計測に基づいてメッセージコードを送出した後、所定時間経過したか否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップSP15に戻る。これに対してステップSP16で肯定結果が得られると、ステップSP17に移り、受信拒否モードを解除してメッセージコードの受信を開始する。
【0037】
中央処理ユニット27においては、続くステップSP18において、メッセージコードが受信されたか否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップSP19に移り、ユーザーによりメッセージコードの送信が指示されたか否か判断し、ここで肯定結果が得られると、ステップSP12に戻るのに対し、ステップSP19で否定結果が得られると、ステップSP18に戻る。またステップSP18で肯定結果が得られると、ステップSP20に移り、この受信したメッセージコードを中央処理ユニット7に渡してこのメッセージコードをデコードし、続くステップSP21で対応するメッセージを表示した後、ステップSP18に戻る。
【0038】
以上の構成によれば、通信対象を特定しないで情報を送出した後、一定の期間Tの間、受信される情報のユーザーへの通知を中止することにより、通信対象を特定しないで送出した情報については、受信される情報をユーザーに通知しないようにしても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0039】
実際上、渋滞中の一般道等においては、自車より送信した情報が種々の箇所で反射して正常にデコード困難に何回も受信されると考えられる。これによりこの実施の形態のように、時間を区切って、通信対象を特定しないで情報を送出した場合だけでなく、自車から種々の通信対象に向けて送出した情報を送出した後に、受信される情報を処理しないようにして、車々間通信装置における情報処理の負担を格段的に低減することができる。
【0040】
(3)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、通信手段に設けられた中央処理ユニットの制御によりいわゆるブロードキャストにより自らが送信した情報を受信しないようにする場合について述べたが、本発明はこれに限らず、通信手段の出力を処理し、また通信手段の動作を制御する中央処理ユニット7側でこれらの処理を実行するようにしてもよい。
【0041】
また上述の第2の実施の形態においては、中央処理ユニットの処理により一定時間、メッセージコードを受信しないようにする場合について述べたが、本発明はこれに限らず、受光部の受光結果を処理する信号処理回路によりこのような処理を実行するようにしてもよい。
【0042】
また上述の第1及び第2の実施の形態においては、それぞれ無線通信波、赤外線によりメッセージを送受する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、それぞれ赤外線、無線通信波によりメッセージを送受する場合にも、広く適用することができる。
【0043】
また上述の実施の形態においては、メッセージコードによりメッセージを送受する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、メッセージを直接送受する場合にも広く適用することができる。
【0044】
また上述の実施の形態においては、ナンバープレートに記録された登録番号を基準にして送信先ID、送信元IDを設定する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば特定エリアを管理するサーバーにより適宜、割り振られる識別コードにより送信先ID、送信元IDを設定する場合、さらには車両の外観上の特徴によるコードにより送信先ID、送信元IDを設定する場合等、送信先ID、送信元IDにあっては、種々の設定方法を広く適用することができる。
【0045】
また上述の実施の形態においては、単に受信したメッセージ、送信元を特定する情報をユーザーに通知する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば送信元IDによりデータベースを検索して送信者の氏名等の詳細情報を併せて通知するようにしてもよい。
【0046】
また上述の実施の形態においては、単に受信したメッセージをユーザーに通知する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、併せて例えば画像データ等を通知する場合等、車々間で送受する情報にあっては、種々の情報の送受に広く適用することができる。
【0047】
また上述の実施の形態においては、車々間通信に本発明を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば船舶間の情報の送受等、種々の移動体間の通信に広く適用することができる。
【0048】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、通信対象を特定しないで送出した情報については、受信される情報をユーザーに通知しないようにすることにより、通信対象を特定しないで送出した種々の情報を自ら受信して処理しないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る車々間通信における中央処理ユニットの処理手順を示すフローチャートである。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る車々間通信システムを示すブロック図である。
【図3】図2の車々間通信に適用される情報の説明に供する図表である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る車々間通信に適用される車々間通信装置を示すブロック図である。
【図5】図4の車々間通信装置の動作の説明に供するタイムチャートである。
【図6】図5のタイムチャートに係る中央処理ユニットの処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1……車々間通信システム、2A〜2D……車両、3A〜3D、23……車々間通信装置、4、24……通信手段、5、7、27……中央処理ユニット、8……キー操作部、9……表示部
Claims (6)
- 他の移動体に搭載された移動体通信装置との間で、無線通信により所望の情報を送受する通信手段と、
前記通信手段を介して受信した情報をユーザーに通知する情報出力手段と、
前記通信手段を介して前記他の移動体に向けて送出する情報の入力を受け付ける情報入力手段とを備え、
前記通信手段又は前記情報出力手段は、
通信対象を特定しないで前記通信手段より送出した前記情報については、受信される前記情報を前記ユーザーに通知しないことにより、反射により受信される前記情報については前記ユーザーへ通知しないようにする
ことを特徴とする移動体間通信装置。 - 前記通信手段は、
少なくとも通信対象を特定しないで前記情報を送出する場合には、送信元を特定する識別コードを設定して前記情報を出力し、
前記通信手段又は前記情報出力手段は、
前記識別コードを基準にして前記情報を選択的に前記ユーザーに提供することにより、通信対象を特定しないで前記通信手段より送出した前記情報については、受信される前記情報を前記ユーザーに通知しないようにする
ことを特徴とする請求項1に記載の移動体間通信装置。 - 前記通信手段又は前記情報出力手段は、
通信対象を特定しないで前記通信手段より前記情報を送出した後、一定の期間の間、受信される前記情報の前記ユーザーへの通知を中止することにより、通信対象を特定しないで前記通信手段より送出した前記情報については、受信される前記情報を前記ユーザーに通知しないようにする
ことを特徴とする請求項1に記載の移動体間通信装置。 - 移動体間で所望の情報を送受する移動体間通信方法において、
通信対象を特定しないで送出した前記情報については、受信される前記情報をユーザーに通知しないことにより、反射により受信される前記情報については前記ユーザーへ通知しないようにする
ことを特徴とする移動体間通信方法。 - 少なくとも通信対象を特定しないで前記情報を送出する場合には、送信元を特定する識別コードを設定して前記情報を送出し、
前記識別コードを基準にして前記情報を選択的に前記ユーザーに提供することにより、通信対象を特定しないで前記通信手段より送出した前記情報については、受信される前記情報を前記ユーザーに通知しないようにする
ことを特徴とする請求項4に記載の移動体間通信方法。 - 通信対象を特定しないで前記通信手段より前記情報を送出した後、一定の期間の間、受信される前記情報の前記ユーザーへの通知を中止することにより、通信対象を特定しないで前記通信手段より送出した前記情報については、受信される前記情報を前記ユーザーに通知しないようにする
ことを特徴とする請求項4に記載の移動体間通信方法。
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