JP2004326460A - 投票券管理装置及びシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】公営競技の投票券を管理する投票券管理装置に関し、特に顧客に関する特定の情報を記録することなく、顧客の投票記録を参照可能とする。
【解決手段】投票データベースに、顧客が以前購入した投票券の前記投票通番を引継投票通番として、前記投票券のための新たな投票通番に関連づけて記憶することで、投票券などから、顧客各々の投票記録を参照する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、競輪、競馬、競艇、オートレース等の公営競技の投票券を管理する投票券管理装置に関し、特に顧客に関する特定の情報を記録することなく、顧客の投票記録を参照できる引継投票通番を記録するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
特開2001−175789は、顧客の払い戻し時に顧客のポイントカードに、投票内容に応じて、ポイントを加算する発明である。顧客がポイントカードに蓄積したポイントに応じて、様々なサービス提供することは、小売店舗や航空業界のマイレージによって、広く行われている(特許文献1参照)。
【0003】
このような装置を用いて、ポイントカード毎に購入履歴を管理すれば、レースの施行者は、顧客が、どのような時間帯、金額、頻度、式別、レース、端末等で購入したのかを分析することが可能になる。また、顧客に対して購入内容、結果等を通知することが可能になる。
【0004】
ところで、
【0005】
【特許文献1】
特開2001−175789号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
顧客毎にこのようなポイントカードを発行する場合、顧客情報を管理装置が登録するのが一般的である。しかしながら、顧客にあらかじめポイントカードを作成する必要があり、また公営競技における顧客は、顧客情報を登録することに対して不快感を感じる人が多い。
【0007】
さらに、前記ポイントによるサービスを行うには、全ての発券機もしくは払い戻し機にポイントカードを扱う装置が必要となり、追加コストは大きな負担となる。
【0008】
本発明の目的は、ポイントカードを作成することなく、さらに、ポイントカードのような顧客を特定する情報を用いることなく、顧客の投票履歴を管理、参照するための装置およびシステムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための請求項1及び4記載の発明は、公営競技おいて、顧客に対して複数の投票券発売機によって発行され、投票通番によって一意性をもたせた投票券を管理する投票券管理装置において、前記投票券発売機と通信する通信部と、前記通信部が、前記投票券発売機からの顧客に対する新たな投票券の発行の要求を受信した場合に、前記投票券のための新たな投票通番を作成する投票通番作成部と、前記投票券発売機から得た、顧客が以前購入した投票券の前記投票通番を引継投票通番として、前記投票券のための新たな投票通番に関連づけて記憶する記憶部を備えることを特徴とする投票券管理装置である。
【0010】
上記構成によれば、ある投票券の引継投票通番から、この投票券を購入した顧客が以前購入した投票券の情報を参照することが可能となる。引継投票通番を再起的に参照することで、ある顧客の購入履歴が、顧客情報を用いることなく参照することが可能となる。
【0011】
上記目的を達成するための請求項2記載の発明は、前記新たな投票券の発行に応じて、ポイント算出するポイント生成部を備えることを特徴とする請求項1に記載の投票券管理装置である。
【0012】
上記構成によれば、購入時の購入金額や投票データに応じたポイントを投票券毎に生成することで、ポイントに応じた顧客に対するサービスを行うことが可能となる。
【0013】
上記目的を達成するための請求項3記載の発明は、前記ポイントと、顧客が以前購入した投票券の投票通番のポイントから、新たなポイント算出するポイント計算部を備え 前記記憶部が、前記新たなポイントを新たな投票通番に関連づけて記憶することを特徴とする請求項2に記載の投票券管理装置である。
【0014】
上記構成によれば、以前購入した投票券のポイントと今回購入した投票券のポイントを加算などすることにより、顧客は投票券を継続して購入することでポイントを増加させることが可能となる。
【0015】
上記目的を達成するための請求項5及び8記載の発明は、公営競技おいて、顧客に対して投票券を発行する複数の投票券発売部を備え、前記投票券発売部が発行し、投票通番によって一意性をもたせた投票券を管理する投票券管理システムにおいて、前記投票券発売部が顧客に対する新たな投票券の発行する場合に、前記投票券のための新たな投票通番を作成する投票通番作成部と、顧客が以前購入した投票券の前記投票通番を引継投票通番として、前記投票券のための新たな投票通番に関連づけて記憶する記憶部を備えることを特徴とする投票券管理システムシステムである。
【0016】
上記構成によれば、ある投票券の引継投票通番から、この投票券を購入した顧客が以前購入した投票券の情報を参照することが可能となる。引継投票通番を再起的に参照することで、ある顧客の購入履歴が、顧客情報を用いることなく参照することが可能となる。
【0017】
上記目的を達成するための請求項6記載の発明は、前記新たな投票券の発行に応じて、ポイント算出するポイント生成部を備えることを特徴とする請求項5に記載の投票券管理システムである。
【0018】
上記構成によれば、購入時の購入金額や投票データに応じたポイントを投票券毎に生成することで、ポイントに応じた顧客に対するサービスを行うことが可能となる。
【0019】
上記目的を達成するための請求項7記載の発明は、前記ポイントと、顧客が以前購入した投票券の投票通番のポイントから、新たなポイント算出するポイント計算部を備え、前記記憶部が、前記新たなポイントを新たな投票通番に関連づけて記憶することを特徴とする請求項6に記載の投票券管理システムである。
【0020】
上記構成によれば、以前購入した投票券のポイントと今回購入した投票券のポイントを加算などすることにより、顧客は投票券を継続して購入することでポイントを増加させることが可能となる。
【0021】
上記目的を達成するための請求項9記載の発明は、公営競技おいて、投票券を管理する投票券管理装置と通信し、顧客に対して投票通番によって一意性をもたせた前記投票券を発行する投票券発売機において、顧客の購入済投票券の投票通番を読み取る読取部と、顧客が新たな投票に関するデータを入力するデータ入力部と、前記投票券管理装置と通信し、前記投票通番と前記投票データを前記投票券管理装置に送信し、前記新たな投票の投票通番を前記投票券管理装置から受信する通信部と、購入済投票券の投票通番を関連づけた新たな投票の投票通番を記録した新たな投票券を発行する発行部を備えることを特徴とする投票券発売機である。
【0022】
上記構成によれば、ある投票券の引継投票通番から、この投票券を購入した顧客が以前購入した投票券の情報を参照することが可能となる。引継投票通番を再起的に参照することで、ある顧客の購入履歴が、顧客情報を用いることなく参照することが可能となる。
【0023】
上記目的を達成するための請求項10記載の発明は、前記データの入力に応じて、ポイント算出するポイント生成部を備え、前記通信部が前記ポイントを前記投票券管理装置へ送信することを特徴とする請求項9に記載の投票券発売機である。
【0024】
上記構成によれば、購入時の購入金額や投票データに応じたポイントを投票券毎に生成することで、ポイントに応じた顧客に対するサービスを行うことが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0026】
図1は、本発明のシステム構成図を示す。投票券管理装置11は、通信網12を用いて、複数台の投票券自動発払機13と通信することができる。通信網12は、専用回線が考えられるが、VPN(Virtual Private Network)などの秘匿技術を利用して、インターネットなどの共有回線を用いてもよい。投票券自動発払機13は、顧客に対して、投票券を自動発券したり現金を払い戻す装置である。競技場や投票券販売所に設置され、現金、投票券、及び特開2003−6695におけるバウチャ券を用いて、顧客は投票券を購入することができる。投票券自動発払機13を顧客自身が操作する以外にオペレータが操作してもよい。また、投票券自動発払機13は、顧客自身のパーソナルコンピュータなどの通信装置であってもよい。この場合、投票券は紙ではなく電子データとなり、決済はインターネットの決済技術などを用いることが考えられる。
【0027】
図2は、投票券自動発払機13の正面図である。顧客は、バウチャ券/的中券挿入口から、投票券の購入代金の代わりとなる、バウチャ券や的中券を挿入できる。顧客は、マークカード挿入口から顧客の希望する投票データや購入金額を入力したマークカードを挿入する。投票データには、レース番号、買目などの情報が含まれる。顧客は、投票券自動発払機13のモニタ画面を参照、操作することによって、投票券の購入操作ができる。バウチャ券/投票券出口から、顧客は、購入を希望した、レース番号、買目、購入金額などが記載されたバウチャ券/投票券を取り出すことができる。
【0028】
図3は、投票券管理装置11のブロック図である。
【0029】
通信部31は、通信網12と接続され、複数の投票券自動発払機13と通信することができる。
【0030】
投票通番作成部32は、新たな投票券を投票券自動発払機13において発券する場合に、その投票券に対して一意性をもった投票通番を作成する。一意性をもった投票通番とは、投票券の有効期限内の投票券において、同じ投票通番を持った投票券はなく、ある番号の投票通番をもつ投票券は、一枚だけである、という性質をもつ。
【0031】
記憶部33は、発券した投票券の情報を投票データベースとして蓄積する。発券された投票券には、各々一意的な投票通番が与えられ、記憶部33は投票通番によって、発券された投票券を管理することができる。
【0032】
ポイント生成部34は、発行される投票券に応じた新たなポイントを生成する。ポイントの生成の一例としては、購入金額の一定金額毎にポイントを発生したり、あるいは購入回数毎に発生することが考えられる。顧客は、蓄積したポイントによって顧客は景品と引き換えたり、キャッシュバックを受けることができる。
【0033】
ポイント計算部35は、ポイント生成部34で生成したポイントと、顧客が以前購入した投票券のポイントから新たなポイントを算出する。一般的には直前の累積ポイントに新たなポイントを加算することが多い。特別なレースや、雨天時などのレースなどの場合には、販売促進のために、前記生成したポイントをさらに加増することも考えられる。
【0034】
図4は、記憶部33が記憶する投票券データベースの一例である。
【0035】
利用者No.41は、本実施例の説明のために追加した列である。実際の投票券データベースは、利用者をこのような形では記憶しない。
【0036】
投票通番42は、投票通番作成部32が投票券発券時に作成した番号で、一意性を持つ。
【0037】
引継投票通番43には、顧客が以前購入した投票券の前記投票通番を記録する。例えば、図4上の投票通番42が「2」の投票券の投票データの引継投票通番43に「1」と記録されている場合、投票通番1の投票券を元に購入していることになる。投票通番42が「12」の投票券のように、複数の投票券を引継投票通番として記録することもできる。
【0038】
購入金44には、その投票券を購入するのに顧客が払った金額を記録する。
【0039】
払戻金45には、レース終了後払い戻し時に顧客に支払った金額を記録する。バウチャ券の場合には、発券時に購入金44と同じ金額が記録される。
【0040】
払戻フラグ46は、払戻金を既に支払ったかどうかを記録する。同じ投票券を用いて、二重の支払いが行えないように、投票券管理装置11が管理するためのフラグである。
【0041】
投票データ47は、この投票券を元に購入した際の投票券の投票データを格納する。例えば、図4上の投票通番42が「1」の投票データ47には、投票通番42が「2」の投票券の購入時の投票データを記録する。払い戻しされていない、あるいは回収されていない投票券は「99」と記録され、内容が無効であることを示す。実施例では買目が単数であるが、複数の場合も考えられる。
【0042】
投票データ48は、ポイントを記録する。本実施例の場合、ポイントを加算で計算している。
【0043】
図5、図6は現金を投入してバウチャ券を販売する処理手順を示すフローチャートである。図4における投票通番42が「15」のバウチャ券の発券を例として示す。
【0044】
投票券自動発払機13またはバウチャ券の販売機において、現金のみ投入された場合、その購入金の値を計数した後、まだバウチャ券が発行されていないので、投票通番42に「0」を設定し、購入金を投票券管理装置11に送信する(ステップ501〜505)。
【0045】
投票券管理装置11で管理している記憶部33の投票券データベースの内、未使用で一番若い数値の投票通番42を設定(割り当て)する(ステップ506)。例として投票通番42=「15」を設定する。その投票通番42のテーブルの「引継投票通番43」に投票券自動発払機から送られてきた投票通番42=「0」を設定する。
【0046】
投票券管理装置11の投票券データベースの投票通番42=「15」に関連付けられている払戻フラグ46を「未」(未払い状態)に設定する(ステップ507)。
【0047】
投票通番42=「15」に関連付けられている記憶部33の投票券データベースの購入金44と払戻金45に投票券自動発払機から送られてきた購入金を設定する。バウチャ券は購入と同時に払戻が確定している1倍の投票券と同等の扱いをするため、記憶部33の投票券データベースの払戻金45にも同時に書込む必要がある(ステップ508)。
【0048】
投票通番42=「15」とその購入金額とバウチャ券発行指示を投票券管理装置11から投票券自動発払機に送信する(ステップ409)。
【0049】
投票券自動発払機13は受信したデータを元に、投票通番42=「15」が書込まれたバウチャ券を発行する(ステップ410)。
【0050】
図7は図5、図6における投票券自動発払機13にバウチャ券は挿入しないが、現金で投票(マークカードを挿入)した後、釣銭をバウチャ券で発行する処理手順を示すフローチャートである。図4における投票通番42が「16」のバウチャ券の発券を例として示す。
【0051】
投票券自動発払機13に挿入された投票用のマークカードの投票情報をスキャナで読取り(ステップ701)、読取りエラーがなければ(ステップ702)投票券自動発払機13に投入された現金(購入金)を計数し(ステップ703)、マークカードによる投票金と購入金を比較して、投票金が購入金以下の場合、投票データを投票券管理装置11へ送信する(ステップ704〜706)。
【0052】
投票券管理装置11では送られた投票データの妥当性をチェックし、投票券の発行指示を投票券自動発払機13に送信する(ステップ707)。
【0053】
投票券自動発払機13ではバウチャ券が挿入されていないので、投票通番42=「0」を設定する。購入金―投票金(お釣)と投票通番42=「0」を投票券管理装置11へ送信する(ステップ708)。
【0054】
投票券管理装置11では未使用で一番若い数値の投票通番42を設定する。(例として投票通番42=「16」)(ステップ709)
投票通番42=「16」に関連付けられている投票券データベースの払戻フラグ46を「未」(未払戻し状態)に設定する(ステップ710)。
【0055】
投票通番42=「16」に関連付けられている、投票券データベースの購入金44と払戻金45に、投票券自動発払機13から送信された、購入金44―投票金を設定する。また引継投票通番43に「0」を設定する。また購入金44に対応したポイント(例として、購入金44の100円毎に1ポイント)を投票券データベースのポイント48に設定する(ステップ711)。
【0056】
投票通番42=「16」とその購入金額とバウチャ券発行指示を投票券自動発払機に送信する(ステップ712)。
【0057】
投票券自動発払機13では受信したデータを元に、投票通番42=「16」のバウチャ券と、投票券を発行する(ステップ713)。
【0058】
図8は図5,図6における投票券自動発払機13にバウチャ券が挿入された後の処理手順を示すフローチャートである。図4における投票通番42が「11」のバウチャ券を投票券自動発払機13に挿入して、図4における投票通番42が「13」のバウチャ券の発券を例として示す。
【0059】
バウチャ券挿入後、投票用マークカードが挿入されたかどうかを確認する。マークカードが挿入されない場合は、図9のフローチャートにおいて示す。
【0060】
挿入されたバウチャ券の投票通番42を読み取る。(例として投票通番42=「11」とする)(ステップ801,802)
このバウチャ券を一旦払い戻す処理が必要となる。そのため投票券管理装置11にバウチャ券の払戻指示を送信する(ステップ803)。
【0061】
指示を受けた投票券管理装置11では、投票通番42=「11」に関連付けられた投票券データベースから払戻金45を取り出し、払戻フラグ46を「済」(払戻し済み状態)に設定し、取り出した払戻金45を投票券自動発払機13に送信する(ステップ804)。
【0062】
投票券自動発払機13では、受信した払戻金を現金に払い戻すことをせずに、次の購入金として設定する(ステップ805)。
【0063】
投票券自動発払機13に挿入された投票用のマークカードの投票情報をスキャナで読取り、読取りエラーがなければ投票券発払機13に投入された現金(購入金)を計数し、マークカードによる投票金と購入金を比較して、投票金が購入金以下の場合、投票データ47を投票券管理装置11へ送信する(ステップ806〜810)。
【0064】
投票券管理装置11では送られた投票データ47の妥当性をチェックし、投票券の発行指示を投票券自動発払機13に送信する(ステップ811)。
【0065】
既に読み取り済みの投票通番42=「11」と購入金―投票金(お釣)を投票券管理装置11へ送信する(ステップ812)。
【0066】
投票券管理装置11では未使用で一番若い数値の投票通番42を設定する。(例として投票通番42=「14」)(ステップ813)
投票通番42=14に関連付けられている投票券データベースの払戻フラグ46を「未」(未払戻し状態)に設定する(ステップ814)。
【0067】
投票通番42=「14」に関連付けられている、投票券データベースの購入金と払戻金に、投票券自動発払機13から送信された、購入金―投票金を設定する。また引継投票通番43に送信されてきた投票通番42=「11」を設定する。また購入金44に比例したポイント(例として、購入金44の1%の値)を計算し、引継投票通番43のバウチャ券のポイント48と合算して、投票通番42に関連付けられている投票券データベースのポイント48に設定する(ステップ815)。
【0068】
投票通番42=「14」とその購入金額とバウチャ券発行指示を投票券自動発払機13に送信する(ステップ816)。
【0069】
投票券自動発払機13では受信したデータを元に、投票通番42=「14」のバウチャ券と、投票券を発行する(ステップ817)。
【0070】
図8、図9においては、単数のバウチャ券の例を示したが、購入枚数を顧客に入力させて、複数バウチャ券を発券することも考えられる。
【0071】
図10は図8においてマークカードが挿入されなかった場合のフローチャートである。
【0072】
投票券自動発払機13のモニタ画面に、「精算」または「購入金追加」の選択画面を表示する(ステップ1001)。選択画面は図11に示す。
【0073】
「精算」を選択した場合は、挿入されたバウチャ券の投票通番42を読み取る。(例として投票通番42=「10」とする)(ステップ1002〜1003)
投票券管理装置11にバウチャ券の払戻指示を送信する(ステップ1004)。
【0074】
指示を受けた投票券管理装置11では、投票通番42=「10」に関連付けられた投票券データベースから払戻金45を取り出し、払戻フラグ46を「済」(払戻し済み状態)に設定し、取り出した払戻金45を投票券自動発払機13に送信する(ステップ1005)。
【0075】
投票券自動発払機13では、受信した払戻金45を確認する(ステップ1006)。
【0076】
既に読み取り済みの投票通番42=「10」と購入金44=「0」を投票券管理装置11へ送信する(ステップ1007)。
【0077】
投票券管理装置11では未使用で一番若い数値の投票通番42を設定する。(例として投票通番42=「13」)(ステップ1008)
投票通番42=「13」に関連付けられている投票券データベースの払戻フラグ46を「未」(未払戻し状態)に設定する(ステップ1009)。
【0078】
投票通番42=「13」に関連付けられている、投票券データベースの購入金44と払戻金45に「0」を設定する。また引継投票通番43に送信されてきた投票通番42=「10」を設定する(ステップ1010)。
【0079】
投票通番42=「13」とその購入金44=「0」とバウチャ券発行指示を投票券自動発払機に送信する(ステップ1011)。
【0080】
投票券自動発払機13では受信したデータを元に、投票通番42=「13」のバウチャ券を発行し、前記払戻金45を払い出す(ステップ1012)。
【0081】
図12はステップ1001において投票券自動発払機のモニタ画面の「購入金追加」を選択した後の処理手順を示すフローチャートである。
【0082】
投票券自動発払機13に投入された現金による追加購入金を計数する(ステップ1201)。
【0083】
挿入されたバウチャ券の投票通番42を読み取る。(例として投票通番42=2とする)(ステップ1202)
投票券管理装置11にバウチャ券の払戻指示を送信する(ステップ1203)。
【0084】
指示を受けた投票券管理装置11では、投票通番42=「2」に関連付けられた投票券データベースから払戻金45を取り出し、払戻フラグ46を「済」(払戻し済み状態)に設定し、取り出した払戻金45を投票券自動発払機に送信する(ステップ1204)。
【0085】
投票券自動発払機13では、受信した払戻金45を現金に払い戻すことをせずに、次の購入金44として設定する(ステップ1205)。
【0086】
前記購入金44に、現金で投入した追加購入金と合算した購入金44と投票通番42=「2」とを投票券管理装置11へ送信する(ステップ1206)。
【0087】
投票券管理装置11では未使用で一番若い数値の投票通番42を設定する。(例として投票通番42=「5」)(ステップ1207)
投票通番42=「5」に関連付けられている投票券データベースの払戻フラグ46を「未」(未払戻し状態)に設定する(ステップ1208)。
【0088】
投票通番42=「5」に関連付けられている、投票券データベースの購入金44と払戻金45に、投票券自動発払機13から送信された、合算した購入金44を設定する。また引継投票通番43に、送信されてきた投票通番42=「2」を設定する(ステップ1209)。
【0089】
投票通番42=「5」とその購入金44とバウチャ券発行指示を投票券自動発払機13に送信する(ステップ1210)。
【0090】
投票券自動発払機13では受信したデータを元に、投票通番42=「5」のバウチャ券を発行する(ステップ1211)。
【0091】
図13に投票券データベース遷移例を示す。引継投票通番43によって、購入履歴が関連づけられていることがわかるようになっている。
【0092】
図14に、投票履歴照会パソコン141を組み合わせた本発明のシステム構成図を示す。投票履歴照会パソコン141は、本実施例の場合、投票券自動発払機13と同じように通信網12を経由して投票券管理装置11に接続され、依頼顧客の依頼を受けたオペレータが操作するものである。投票履歴照会パソコン141は、顧客が直接操作する専用装置であってもよい。投票履歴照会パソコン14は印字のためのプリンタ、投票券を読み取るためのカードリーダが接続されている。
【0093】
図15は、投票履歴照会パソコン141が投票券管理装置11に対して、投票券の履歴を照会するときのフローチャートである。
【0094】
顧客が、当日のレースの投票履歴を参照するために、投票履歴照会パソコン141のオペレータに、図4の投票通番42が「13」の精算後のバウチャ券を手渡す。オペレータは、このバウチャ券を投票履歴照会パソコン141のカードリーダに挿入する(ステップ1501)。
【0095】
投票履歴照会パソコン141は、このバウチャ券の投票通番42を確認する(ステップ1502)。投票通番42は「13」であることが判明する。
【0096】
投票履歴照会パソコン141は、このバウチャ券の投票通番42(値:13)を投票券管理装置11に送信し、投票履歴の照会を指令する(ステップ1503)。
【0097】
投票券管理装置11は、投票履歴の照会の指令を受信すると、同時に受信した投票券の投票通番42から、投票履歴の参照を開始する。ステップ1504〜1507に示すように、引継投票通番43から、当該顧客が以前購入した投票券を連続して再帰的に参照し、当日の当該顧客の投票履歴を投票データベースから取り出し、投票履歴照会パソコン141に送信する(ステップ1508)。
【0098】
投票履歴照会パソコン141は受信した当該顧客の投票履歴をプリンタに出力し、顧客は投票履歴を参照することができる(ステップ1509)。出力例として、図16を示す。本実施例では印字例であるが、画面に表示することも考えられる。本実施例によれば、引継投票通番43により当該顧客の情報を蓄積することなく、当該顧客の投票履歴を参照することができる。
【0099】
【発明の効果】
本発明よれば、顧客の名前などの顧客情報をカードやサーバを用いて記録することなく、引継投票通番によって、投票データベースから顧客の投票履歴を個別に把握することが可能となる。特にバウチャ券を用いた複雑な購入を行っても、把握することが可能である。また、購入履歴からポイントの蓄積履歴も参照することができるため、ポイントの改竄を調査することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシステム構成図である。
【図2】本発明に係る投票券自動発払機13の正面図である。
【図3】本発明に係る投票券管理装置11のブロック図である。
【図4】本発明に係る投票券データベースの一例である。
【図5】本発明に係るバウチャ券の発行のフローチャートである。
【図6】本発明に係るバウチャ券の発行のフローチャートである。
【図7】本発明に係るバウチャ券の発行のフローチャートである。
【図8】本発明に係るバウチャ券の発行のフローチャートである。
【図9】本発明に係るバウチャ券の発行のフローチャートである。
【図10】本発明に係るバウチャ券の精算のフローチャートである。
【図11】本発明に係る投票券管理装置11の画面表示例である。
【図12】本発明に係るバウチャ券の購入金追加のフローチャートである。
【図13】本発明に係る投票券データベースの遷移例である。
【図14】本発明に係るシステム構成図である。
【図15】本発明に係る投票履歴照会のフローチャートである。
【図16】本発明に係る投票履歴照会の印字例である。
【符号の説明】
11 投票券管理装置
12 通信網
13 投票券自動発払機
31 通信部
32 投票通番作成部
33 記憶部
34 ポイント作成部
35 ポイント計算部
41 利用者No.
42 投票通番
43 引継投票通番
44 購入金
45 払戻金
46 払戻フラグ
47 投票データ
48 ポイント
141 投票履歴参照パソコン

Claims (10)

  1. 公営競技おいて、顧客に対して複数の投票券発売機によって発行され、投票通番によって一意性をもたせた投票券を管理する投票券管理装置において、
    前記投票券発売機と通信する通信部と、
    前記通信部が、前記投票券発売機からの顧客に対する新たな投票券の発行の要求を受信した場合に、前記投票券のための新たな投票通番を作成する投票通番作成部と、
    前記投票券発売機から得た、顧客が以前購入した投票券の前記投票通番を引継投票通番として、前記投票券のための新たな投票通番に関連づけて記憶する記憶部を備えることを特徴とする投票券管理装置。
  2. 前記新たな投票券の発行に応じて、ポイント算出するポイント生成部を備えることを特徴とする請求項1に記載の投票券管理装置。
  3. 前記ポイントと、顧客が以前購入した投票券の投票通番のポイントから、新たなポイント算出するポイント計算部を備え
    前記記憶部が、前記新たなポイントを新たな投票通番に関連づけて記憶することを特徴とする請求項2に記載の投票券管理装置。
  4. 前記記憶部が、投票通番毎にその投票に関する情報を記憶することで、前記引継投票通番から、顧客が以前購入した投票券の前記情報を参照することを特徴とする請求項1に記載の投票券管理装置。
  5. 公営競技おいて、顧客に対して投票券を発行する複数の投票券発売部を備え、前記投票券発売部が発行し、投票通番によって一意性をもたせた投票券を管理する投票券管理システムにおいて、
    前記投票券発売部が顧客に対する新たな投票券の発行する場合に、前記投票券のための新たな投票通番を作成する投票通番作成部と、
    顧客が以前購入した投票券の前記投票通番を引継投票通番として、前記投票券のための新たな投票通番に関連づけて記憶する記憶部を備えることを特徴とする投票券管理システム。
  6. 前記新たな投票券の発行に応じて、ポイント算出するポイント生成部を備えることを特徴とする請求項5に記載の投票券管理システム。
  7. 前記ポイントと、顧客が以前購入した投票券の投票通番のポイントから、新たなポイント算出するポイント計算部を備え
    前記記憶部が、前記新たなポイントを新たな投票通番に関連づけて記憶することを特徴とする請求項6に記載の投票券管理システム。
  8. 前記記憶部が、投票通番毎にその投票に関する情報を記憶することで、前記引継投票通番から、顧客が以前購入した投票券の前記情報を参照することを特徴とする請求項5に記載の投票券管理システム。
  9. 公営競技おいて、投票券を管理する投票券管理装置と通信し、顧客に対して投票通番によって一意性をもたせた前記投票券を発行する投票券発売機において、
    顧客の購入済投票券の投票通番を読み取る読取部と、
    顧客が新たな投票に関するデータを入力するデータ入力部と、
    前記投票券管理装置と通信し、前記投票通番と前記投票データを前記投票券管理装置に送信し、前記新たな投票の投票通番を前記投票券管理装置から受信する通信部と、
    購入済投票券の投票通番を関連づけた新たな投票の投票通番を記録した新たな投票券を発行する発行部を備えることを特徴とする投票券発売機。
  10. 前記データの入力に応じて、ポイント算出するポイント生成部を備え、前記通信部が前記ポイントを前記投票券管理装置へ送信することを特徴とする請求項9に記載の投票券発売機。
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JP2017107363A (ja) * 2015-12-09 2017-06-15 富士通フロンテック株式会社 投票ポイントシステム、投票ポイント管理方法、投票ポイント管理装置及び投票ポイント管理プログラム

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