JP2004326398A - 電子装置 - Google Patents
電子装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004326398A JP2004326398A JP2003119496A JP2003119496A JP2004326398A JP 2004326398 A JP2004326398 A JP 2004326398A JP 2003119496 A JP2003119496 A JP 2003119496A JP 2003119496 A JP2003119496 A JP 2003119496A JP 2004326398 A JP2004326398 A JP 2004326398A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- program
- execution
- execution program
- restoration
- circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Stored Programmes (AREA)
Abstract
【課題】プログラムが消費する電子装置のメモリー容量を必要以上に増やすことなく、プログラムの修復が可能な電子装置を提供する。
【解決手段】回路または機器を制御するCPU10と、前記回路または機器の起動後に前記制御に使用される実行プログラムを記憶した不揮発性メモリー14と、前記回路または機器の起動時に前記制御に使用される起動プログラムを記憶した不揮発性メモリー12と、前記制御に使用されるプログラムとして、前記起動プログラムと前記実行プログラムとを切り換えるアドレス変換器13とを備え、CPU10は、前記回路または機器の起動時に、前記起動プログラムに従って、前記実行プログラムの内容を確認し、その確認の結果、前記実行プログラムが正常であれば、前記使用するプログラムをアドレス変換器13によって前記起動プログラムから前記実行プログラムに切り換え、前記実行プログラムが異常であれば、この実行プログラムの修復処理を制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】回路または機器を制御するCPU10と、前記回路または機器の起動後に前記制御に使用される実行プログラムを記憶した不揮発性メモリー14と、前記回路または機器の起動時に前記制御に使用される起動プログラムを記憶した不揮発性メモリー12と、前記制御に使用されるプログラムとして、前記起動プログラムと前記実行プログラムとを切り換えるアドレス変換器13とを備え、CPU10は、前記回路または機器の起動時に、前記起動プログラムに従って、前記実行プログラムの内容を確認し、その確認の結果、前記実行プログラムが正常であれば、前記使用するプログラムをアドレス変換器13によって前記起動プログラムから前記実行プログラムに切り換え、前記実行プログラムが異常であれば、この実行プログラムの修復処理を制御する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主にプログラムによって回路または機器を制御する電子装置に関し、特にプログラムのバージョンアップの失敗などによって上記プログラムに異常が発生したときに上記プログラムを修復する修復機能を有する電子装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の電子装置としては、起動履歴を記憶しておき、不揮発性メモリー内の通常の実行プログラムが何らかの原因で破壊され、システム異常が発生した場合の再起動時には、上記通常の実行プログラムとは異なる実行プログラムであって上記不揮発性メモリー内の他の場所に記憶されている実行プログラムから起動することにより、実行プログラムを修復する機能を有するものがあった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、他の従来の電子装置としては、新しい動作プログラム(システムプログラム)を旧動作プログラムとは別の記憶領域に記憶し、新動作プログラムで起動して失敗した場合には、旧動作プログラムで再起動することにより、動作プログラムを修復する機能を有するものがあった(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−331327号公報(第5−8頁、図1)
【特許文献2】
特開2002−333990号公報(第4,5頁、図4,図5)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の電子装置では、2つの実行プログラムまたは2つの動作プログラムをメモリー内に記憶させているため、必要以上にメモリー容量を消費するという課題があった。
【0006】
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、プログラムに消費される電子装置のメモリー容量を必要以上に増加させることなく、プログラムの修復が可能な電子装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子装置は、
回路または機器を制御する制御手段と、
前記回路または機器の起動後に前記制御に使用される実行プログラムを記憶した実行記憶手段と、
前記実行記憶手段とは別のメモリー領域であり、前記回路または機器の起動時に前記制御に使用される起動プログラムを記憶した起動記憶手段と、
前記制御に使用されるプログラムとして、前記起動プログラムと前記実行プログラムとを切り換える切り換え手段と
を備え、
前記制御手段は、前記回路または機器の起動時に、前記起動プログラムに従って、前記実行プログラムの内容を確認し、その確認の結果、前記実行プログラムが正常であれば、前記使用するプログラムを前記切り換え手段によって前記起動プログラムから前記実行プログラムに切り換え、前記実行プログラムが異常であれば、この実行プログラムの修復処理を制御する
ことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1の電子装置を適用した回路または機器のブロック構成図である。また、図2は本発明の実施の形態1の電子装置においての起動時のメモリー空間のメモリーバンク状態を示す図であり、図3は本発明の実施の形態1の電子装置において実行プログラムが正常な場合の起動後のメモリー空間のメモリーバンク状態を示す図であり、図4は本発明の実施の形態1の電子装置において実行プログラムが異常な場合の起動後のメモリー空間のメモリーバンク状態を示す図である。
【0009】
図1の回路または機器は、CPU10と、LANインターフェース11と、不揮発性メモリー12,14,25と、アドレス変換器13と、アドレスバス15と、データバス16と、ハードディスク(以下HDDと記す)インターフェース18と、HDD19と、外部インターフェース20と、外部インターフェース端子21とを内蔵している。
【0010】
この図1の回路または機器において、CPU10と、不揮発性メモリー12,14,25と、アドレス変換器13とは、実施の形態1の電子装置を構成している。実施の形態1の電子装置のメモリーである不揮発性メモリー12,14,25は、例えば半導体メモリーである。
【0011】
この実施の形態1の電子装置において、CPU10は、データバス16によって、不揮発性メモリー12,14,25、HDDインターフェース18(このHDDインターフェース18に接続されているHDD19)、および外部インターフェース20(この外部インターフェース20に接続されている外部インターフェース端子21)と接続されている。また、CPU10は、アドレスバス15によって、アドレス変換器13、HDDインターフェース18(HDD19)、および外部インターフェース20(外部インターフェース端子21)と接続されている。また、CPU10は、アドレス変換器13にアドレス制御信号17を出力する。また、CPU10は、LANインターフェース11にも接続されている。このCPU10は、不揮発性メモリー12,14,25に記憶されているプログラムを使用して、図1の回路または機器を制御する。
【0012】
また、アドレス変換器13は、CPU10からのアドレス制御信号17に従って、不揮発性メモリー12,14,25内のメモリーバンクによって構成されるアドレス空間を切り換える。
【0013】
また、図2から図4までに示すように、この実施の形態1の電子装置において、CPU10が使用するプログラムのアドレス空間1は、不揮発性メモリー12内のメモリーバンクA3と、不揮発性メモリー14内のメモリーバンクB2と、不揮発性メモリー25内のメモリーバンクC4とによって構成されており、システム起動時に図2に示すようにメモリーバンクA3から制御が開始されて、システム起動後に図3に示すようにメモリーバンクB2に切り換えられる場合と、システム起動時に図2に示すようにメモリーバンクA3から制御が開始されて、システム起動後に図4に示すようにメモリーバンクC4に切り換えられ、実行プログラムの修復後に図3に示すようにメモリーバンクB2に切り換えられる場合とがある。
【0014】
この実施の形態1では、不揮発性メモリー12内のメモリーバンクA3には起動プログラムが、不揮発性メモリー25内のメモリーバンクC4には修復プログラムが、不揮発性メモリー14内のメモリーバンクB2には実行プログラムが、それぞれ記憶されている。
【0015】
上記起動プログラムは、上記回路または機器の起動後に上記回路または機器全体の動作を制御する機能はなく、上記回路または機器の起動時にCPU10に使用され、上記回路または機器を起動するとともに、上記実行プログラムの内容をチェックし、そのチェック結果に従ってCPU10が次に使用するプログラムの切り換えを制御する機能のみを有する。
【0016】
上記実行プログラムは、上記起動プログラムによるチェック結果が正常な場合において上記回路または機器の起動後にCPU10に使用され、上記回路または機器全体の動作を制御する機能のみを有する。
【0017】
また、上記修復プログラムは、上記起動プログラムによる上記実行プログラムのチェック結果が異常な場合において上記回路または機器の起動後にCPU10に使用され、上記実行プログラムの修復のための何らかの制御をする機能のみを有する。
【0018】
上記起動プログラムは起動時の上記機能のみを有し、上記修復プログラムは上記実行プログラムの修復のための上記機能のみを有するものであり、これら起動プログラムおよび修復プログラムの容量は、メモリー容量を無駄に消費しないように必要最小限の容量に収められており、上記実行プログラムの容量よりも少なくすることが可能である。例えば、上記起動プログラムと上記修復プログラムの合計の容量を、上記実行プログラムの容量よりも少なくすることが可能である。
【0019】
このため、実行プログラムのみが記憶されていた従来の電子装置の不揮発性メモリーに、上記起動プログラムおよび上記修復プログラムをさらに記憶させるにあたり、上記従来の電子装置の不揮発性メモリーを特に大きな容量の不揮発性メモリーに変更する必要はない。
【0020】
また、上記回路または機器のプログラムをバージョンアップをする場合は、上記実行プログラムのみの書き換え作業であり、基本的に起動プログラムや修復プログラムは書き換えないものとする。つまり、起動プログラムや修復プログラムは通常はマスクされており、簡単には壊れない部分であることを前提とする。
【0021】
図5は本発明の実施の形態1の電子装置においての起動処理のフローチャートを示す図である。なお、図5において、ステップS05の正常起動処理およびステップS06の異常時起動処理は、いずれも図1の回路または機器の起動後の処理とする。つまり、上記正常起動処理は上記起動プログラムによる処理ではなくて上記実行プログラムによる処理であり、上記異常時起動処理は上記起動プログラムによる処理ではなくて上記修復プログラムによる処理である。図1から図5までを用いて、実施の形態1の電子装置においての起動処理について以下に説明する。
【0022】
図5のステップS00で、起動処理がスタートすると、まず、ステップS01で、CPU10の制御をメモリーバンクA3内の起動プログラムから開始し、起動プログラムがスタートする。
【0023】
上記ステップS01では、実際には、図1のアドレス変換器13がCPU10からのアドレス制御信号17によってアドレス空間を図2に示すように不揮発性メモリー12内のメモリーバンクA3に設定しており、これによってCPU10の制御がメモリーバンクA3内の起動プログラムから開始される。
【0024】
そして、ステップS02で、上記起動プログラムによって、メモリーバンクB2内の実行プログラムが正常か異常かをチェックする。
【0025】
起動プログラムは、その電子装置に記憶されている実行プログラムのバージョンやチェックサムなどの実行プログラム情報を持っている。この実行プログラム情報は、上記回路または機器の製造過程でその回路または機器に書き込まれ、その回路または機器に対して実行プログラムの書き換えが正常になされた時点でその最新情報に置き換えられる。
【0026】
上記ステップS02において、起動プログラムは、上記回路または機器の起動時ごとに、不揮発性メモリー14に実際に記憶されている実行プログラムと上記実行プログラム情報とを比較し、上記実行プログラム情報のチェックサムなどを用いた確認作業をすることにより、上記実行プログラム情報をもとに、不揮発性メモリー14に実際に記憶されている実行プログラムが正常か異常かをチェックする。
【0027】
上記ステップS02での実行プログラムのチェック結果が正常ならば、ステップS03で、CPU10の制御をバンクA3内の起動プログラムからメモリーバンクB2内の実行プログラムに切り換え、ステップS05で、上記実行プログラムによって、正常起動処理(通常のシステム立上げ動作)がなされる。
【0028】
上記ステップS03では、実際には、図1のアドレス変換器13がCPU10からのアドレス制御信号17によってアドレス空間を不揮発性メモリー12内のメモリーバンクA3から、図3に示すように不揮発性メモリー14内のメモリーバンクB2に切り換えることにより、CPU10の制御がメモリーバンクA3内の起動プログラムからメモリーバンクB2内の実行プログラムに切り換えられる。
【0029】
逆に、メモリーバンクB2内の実行プログラムが何らかの原因で破壊されており、上記ステップS02での実行プログラムのチェック結果が異常ならば、ステップS04で、CPU10の制御をメモリーバンクA3内の起動プログラムからメモリーバンクC4内の修復プログラムに切り換え、ステップS06で、上記修復プログラムによる実行プログラムの修復処理を含めた異常時起動処理(実行プログラムの修復を含むシステム立上げ動作)がなされる。
【0030】
例えば、ユーザが実行プログラムを機器の外部からダウンロードしている途中で、機器に停電が発生して実行プログラムの書き換え作業が完了しなかったために、既存の実行プログラム上に中途半端に新規の実行プログラムが存在している場合などでは、上記ステップS02でのチェック結果は異常となる。
【0031】
上記ステップS04では、実際には、図1のアドレス変換器13がCPU10からのアドレス制御信号17によってアドレス空間を不揮発性メモリー12内のメモリーバンクA3から、図4に示すように不揮発性メモリー25内のメモリーバンクC4に切り換えることにより、CPU10の制御がメモリーバンクA3内の起動プログラムからメモリーバンクC4内の修復プログラムに切り換えられる。
【0032】
上記ステップS06において、例えば、上記修復プログラムがユーザに対して異常を回避するための操作を画面上で促すようにプログラムされている場合は、システムがその修復プログラムに従って動作し、ユーザがその画面に従って実行プログラムを修復することにより、ファームウェアのバージョンアップに失敗した場合などにおいても、容易にその異常から回復可能となる。
【0033】
以上のように実施の形態1によれば、電子装置の不揮発性メモリー12に起動プログラムを記憶させるとともに、不揮発性メモリー25に修復プログラムを記憶させ、起動プログラムによって実行プログラムをチェックし、実行プログラムが異常であれば修復プログラムによってこの異常な実行プログラムを修復することにより、起動プログラムおよび修復プログラムの容量は実行プログラムの容量よりも少なくて済むので、プログラムが消費する電子装置のメモリー容量を必要以上に増加させることなく、プログラムの修復が可能な電子装置を実現できる。
【0034】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、起動プログラムと修復プログラムと実行プログラムとをそれぞれ互いに異なる不揮発性メモリーに記憶しているが、以下に説明する実施の形態2では、起動プログラムと修復プログラムを同じ1つの不揮発性メモリーに記憶しており、実行プログラムのみを起動プログラムおよび修復プログラムとは異なる不揮発性メモリーに記憶していている。
【0035】
図6は本発明の実施の形態2の電子装置を適用した回路または機器のブロック構成図であり、図1と同様のものには同じ符号を付してある。また、図7は本発明の実施の形態2の電子装置においての起動時のメモリー空間のメモリーバンク状態を示す図であり、図8は本発明の実施の形態2の電子装置において実行プログラムが正常な場合の起動後のメモリー空間のメモリーバンク状態を示す図であり、これらの図7および図8において図2から図4までと同様のものには同じ符号を付してある。
【0036】
図6の回路または機器は、CPU10と、LANインターフェース11と、不揮発性メモリー12,14と、アドレス変換器13と、アドレスバス15と、データバス16と、HDDインターフェース18と、HDD19と、外部インターフェース20と、外部インターフェース端子21とを内蔵している。
【0037】
このように図6の回路または機器は、上記図1の回路または機器において、不揮発性メモリー25を設けない構成としたものである。
【0038】
この図6の回路または機器において、CPU10と、不揮発性メモリー12,14と、アドレス変換器13とは、実施の形態2の電子装置を構成している。
【0039】
この実施の形態2の電子装置において、アドレス変換器13は、CPU10からのアドレス制御信号17に従って、不揮発性メモリー12,14内のメモリーバンクによって構成されるアドレス空間を切り換える。
【0040】
また、図7および図8に示すように、この実施の形態2の電子装置において、CPU10が使用するプログラムのアドレス空間1は、不揮発性メモリー12内のメモリーバンクA3と、不揮発性メモリー14内のメモリーバンクB2とによって構成されており、システム起動時に図7に示すようにメモリーバンクA3から開始されて、システム起動後に図8に示すようにメモリーバンクB2に切り換えられる場合と、システム起動時に図7に示すようにメモリーバンクA3から開始されて、システム起動後および実行プログラムの修復後に図8に示すようにメモリーバンクB2に切り換えられる場合とがある。
【0041】
この実施の形態2では、不揮発性メモリー12内のメモリーバンクA3には起動プログラムおよび修復プログラムが記憶されており、不揮発性メモリー14内のメモリーバンクB2には実行プログラムが記憶されている。
【0042】
なお、この実施の形態2においての修復プログラムと起動プログラムと実行プログラムのそれぞれの機能および特徴は、上記実施の形態1においての修復プログラムと起動プログラムと実行プログラムのそれぞれと同様なので、ここではその説明を省略する。
【0043】
また、図6の回路または機器のプログラムをバージョンアップをする場合は、上記実行プログラムのみの書き換え作業であり、基本的に起動プログラムや修復プログラムは書き換えないものとする。つまり、起動プログラムや修復プログラムは通常はマスクされており、簡単には壊れない部分であることを前提とする。
【0044】
図9は本発明の実施の形態2の電子装置においての起動処理のフローチャートを示す図であり、図5と同様のステップには同じ符号を付してある。この図9に示す起動処理は、図5に示す上記実施の形態1の起動処理において、ステップS04をステップS14に変更したものである。図6から図9までを用いて、実施の形態2の電子装置においての起動処理について以下に説明する。
【0045】
図9のステップS00で、起動処理がスタートすると、まず、ステップS01で、CPU10の制御をメモリーバンクA3内の起動プログラムから開始し、起動プログラムがスタートする。
【0046】
上記ステップS01では、実際には、図6のアドレス変換器13がCPU10からのアドレス制御信号17によってアドレス空間を図7に示すように不揮発性メモリー12内のメモリーバンクA3に設定しており、これによってCPU10の制御がメモリーバンクA3内の起動プログラムから開始される。
【0047】
そして、ステップS02で、上記起動プログラムによって、メモリーバンクB2内の実行プログラムが正常か異常かをチェックする。
【0048】
上記ステップS02での実行プログラムのチェック結果が正常ならば、ステップS03で、CPU10の制御をバンクA3内の起動プログラムからメモリーバンクB2内の実行プログラムに切り換え、ステップS05で、上記実行プログラムによって、正常起動処理(通常のシステム立上げ動作)がなされる。
【0049】
上記ステップS03では、実際には、図6のアドレス変換器13がCPU10からのアドレス制御信号17によってアドレス空間を不揮発性メモリー12内のメモリーバンクA3から、図8に示すように不揮発性メモリー14内のメモリーバンクB2に切り換えることにより、CPU10の制御がメモリーバンクA3内の起動プログラムからメモリーバンクB2内の実行プログラムに切り換えられる。
【0050】
逆に、メモリーバンクB2内の実行プログラムが何らかの原因で破壊されており、上記ステップS02での実行プログラムのチェック結果が異常ならば、ステップS14で、CPU10の制御をメモリーバンクA3内の起動プログラムから同じメモリーバンクA3内の修復プログラムに切り換え、ステップS06で、上記修復プログラムによる実行プログラムの修復処理を含めた異常時起動処理(実行プログラムの修復を含むシステム立上げ動作)がなされる。
【0051】
なお、上記ステップS02でチェック結果が異常となる例は、例えば上記実施の形態1で説明したものと同様である。
【0052】
上記ステップS14では、CPU10の制御自体は、同じメモリーバンクA3内のままなので、アドレス制御信号17によるアドレス空間の切り換え動作はなされず、アドレス空間は図7のままである。
【0053】
なお、上記ステップS06においての修復プログラムによる実行プログラムの修復例は、例えば上記実施の形態1で説明したものと同様である。
【0054】
以上のように実施の形態2によれば、電子装置の不揮発性メモリー12に起動プログラムおよび修復プログラムを記憶させ、起動プログラムによって実行プログラムをチェックし、実行プログラムが異常であれば修復プログラムによってこの異常な実行プログラムを修復することにより、プログラムが消費する電子装置のメモリー容量を必要以上に増加させることなく、プログラムの修復が可能な電子装置を実現できるとともに、起動プログラムから修復プログラムに切り換えるときにアドレス空間の切り換えが不要となる。
【0055】
実施の形態3.
上記実施の形態2では、実行プログラムと起動プログラムおよび修復プログラムとは異なる不揮発性メモリーに記憶されているが、以下に説明する実施の形態3では、実行プログラムと起動プログラムと修復プログラムとを同じ1つの不揮発性メモリーに記憶している。
【0056】
図10から図12までは本発明の実施の形態3の電子装置を適用した回路または機器のブロック構成図であり、図1または図6と同様のものには同じ符号を付してある。なお、本発明の実施の形態3の電子装置においての起動時のメモリー空間のメモリーバンク状態は上記実施の形態2の図7に示すものと同様にであり、本発明の実施の形態3の電子装置において実行プログラムが正常な場合の起動後のメモリー空間のメモリーバンク状態は上記実施の形態2の図8に示すものと同様である。
【0057】
図10の回路または機器は、CPU10と、LANインターフェース11と、不揮発性メモリー14と、アドレス変換器13と、アドレスバス15と、データバス16と、HDDインターフェース18と、HDD19と、外部インターフェース20と、外部インターフェース端子21とを備えている。
【0058】
このように図10の回路または機器は、上記図1の回路または機器において、不揮発性メモリー12,25を設けない構成としたものである。また、図10の回路または機器は、上記図6の回路または機器において、不揮発性メモリー12を設けない構成としたものである。
【0059】
また、図11の回路または機器は、CPU10と、不揮発性メモリー14と、アドレス変換器13と、アドレスバス15と、データバス16と、HDDインターフェース18と、HDD19とを備えている。
【0060】
このように図11の回路または機器は、上記図10の回路または機器において、LANインターフェース11、外部インターフェース20、および外部インターフェース端子21を設けない構成としたものである。
【0061】
また、図12の回路または機器は、CPU10と、不揮発性メモリー14と、アドレス変換器13と、アドレスバス15と、データバス16と、HDDインターフェース18と、HDD19と、HDDリムーバブル構造22とを備えている。
【0062】
このように図12の回路または機器は、上記図11の回路または機器において、HDD19を上記回路または機器から着脱可能とするHDDリムーバブル構造22を設けた構成としたものである。
【0063】
この実施の形態3の電子装置において、アドレス変換器13は、CPU10からのアドレス制御信号17に従って、不揮発性メモリー14内のメモリーバンクによって構成されるアドレス空間を切り換える。
【0064】
また、図7および図8に示すように、この実施の形態3の電子装置において、CPU10がプログラムを実行するためのアドレス空間1は、不揮発性メモリー14内のメモリーバンクA3と、同じく不揮発性メモリー14内のメモリーバンクB2とによって構成されており、システム起動時に図7に示すようにメモリーバンクA3から開始されて、システム起動後に図8に示すようにメモリーバンクB2に切り換えられる場合と、システム起動時に図7に示すようにメモリーバンクA3から開始されて、システム起動後および実行プログラムの修復後に図8に示すようにメモリーバンクB2に切り換えられる場合とがある。
【0065】
この実施の形態3では、不揮発性メモリー14内のメモリーバンクA3には起動プログラムおよび修復プログラムが記憶されており、同じく不揮発性メモリー14内のメモリーバンクB2には実行プログラムが記憶されている。
【0066】
なお、この実施の形態3においての修復プログラムと起動プログラムと実行プログラムのそれぞれの機能および特徴は、上記実施の形態1においての修復プログラムと起動プログラムと実行プログラムのそれぞれと同様なので、ここではその説明を省略する。
【0067】
この実施の形態3の電子装置においての起動処理は図9に示す上記実施の形態2の電子装置においての起動処理と同様である。図7から図12までを用いて、実施の形態3の電子装置においての起動処理について以下に説明する。
【0068】
図9のステップS00で、起動処理がスタートすると、まず、ステップS01で、CPU10の制御をメモリーバンクA3内の起動プログラムから開始し、起動プログラムがスタートする。
【0069】
上記ステップS01では、実際には、図10から図12までのいずれかのアドレス変換器13がCPU10からのアドレス制御信号17によってアドレス空間を図7に示すように不揮発性メモリー14内のメモリーバンクA3に設定しており、これによってCPU10の制御がメモリーバンクA3内の起動プログラムから開始される。
【0070】
そして、ステップS02で、上記起動プログラムによって、メモリーバンクB2内の実行プログラムが正常か異常かをチェックする。
【0071】
上記ステップS02での実行プログラムのチェック結果が正常ならば、ステップS03で、CPU10の制御をバンクA3内の起動プログラムからメモリーバンクB2内の実行プログラムに切り換え、ステップS05で、上記実行プログラムによって、正常起動処理(通常のシステム立上げ動作)がなされる。
【0072】
上記ステップS03では、実際には、図10から図12までのいずれかのアドレス変換器13がCPU10からのアドレス制御信号17によってアドレス空間を不揮発性メモリー14内のメモリーバンクA3から、図8に示すように同じ不揮発性メモリー14内のメモリーバンクB2に切り換えることにより、CPU10の制御がメモリーバンクA3内の起動プログラムからメモリーバンクB2内の実行プログラムに切り換えられる。
【0073】
逆に、メモリーバンクB2内の実行プログラムが何らかの原因で破壊されており、上記ステップS02での実行プログラムのチェック結果が異常ならば、ステップS14で、CPU10の制御をメモリーバンクA3内の起動プログラムから同じメモリーバンクA3内の修復プログラムに切り換え、ステップS06で、上記修復プログラムによる実行プログラムの修復処理を含めた異常時起動処理(実行プログラムの修復を含むシステム立上げ動作)がなされる。
【0074】
なお、上記ステップS02でチェック結果が異常となる例は、例えば上記実施の形態1で説明したものと同様である。
【0075】
上記ステップS14では、CPU10の制御自体は、同じメモリーバンクA3内のままなので、アドレス制御信号17によるアドレス空間の切り換え動作はなされず、アドレス空間は図7のままである。
【0076】
なお、上記ステップS06においての修復プログラムによる実行プログラムの修復例は、例えば上記実施の形態1で説明したものと同様である。
【0077】
以上のように実施の形態3によれば、電子装置の不揮発性メモリー14に起動プログラムおよび修復プログラムを実行プログラムとともに記憶させ、起動プログラムによって実行プログラムをチェックし、実行プログラムが異常であれば修復プログラムによってこの異常な実行プログラムを修復することにより、プログラムが消費する電子装置のメモリー容量を必要以上に増加させることなく、かつ電子装置の不揮発性メモリーの数を増加させることなく、プログラムの修復が可能な電子装置を実現でき、起動プログラムから修復プログラムに切り換えるときにアドレス空間の切り換えが不要となる。
【0078】
なお、上記実施の形態1の図1または上記実施の形態2の図6において、上記実施の形態3の図11のように、LANインターフェース11、外部インターフェース20、および外部インターフェース端子21を設けない構成とすることも可能である。
【0079】
また、上記実施の形態1の図1または上記実施の形態2の図6において、上記実施の形態3の図12のように、HDDリムーバブル構造22を設けた構成とすることも可能である。
【0080】
実施の形態4.
上記実施の形態1から3までの電子装置は、上記図5または図9のステップS06においての修復プログラムによる実行プログラムの修復処理において、例えば画面上でユーザに修復操作を促すものであったが、以下に説明する実施の形態4の電子装置は、上記修復処理において、上記回路または機器に内蔵のHDD19から、修復用の実行プログラム(不揮発性メモリー14に記憶されている異常な実行プログラムを修復するための実行プログラム)を自動取得するものである。
【0081】
HDDは、半導体メモリーと比較して大容量の記憶媒体であるため、異常修復用の実行プログラムをあらかじめ記憶しておいても、その容量的にはほとんど影響しない。
【0082】
本発明の実施の形態4の電子装置を適用した回路または機器のブロック構成は、上記図1、図6、図10、または図11の回路または機器と同様である。
【0083】
この実施の形態4では、上記修復用の実行プログラムを上記回路または機器に内蔵されたHDD19にあらかじめ記憶しておき、上記修復処理において、修復プログラムによって、上記修復用の実行プログラムをHDD19から不揮発性メモリー14に自動転送(ダウンロード)して、不揮発性メモリー14内の異常な実行プログラムを書き換えることにより、上記異常な実行プログラムをユーザの手を煩わすことなく容易に修復することが可能である。
【0084】
この場合、内蔵のHDD19にあらかじめ記憶しておく修復用の実行プログラムは、不揮発性メモリー14内の実行プログラムをバージョンアップするごとに同様に書き換えて、最新のものにしておいてもよいが、修復が可能であれば製造当初の工場出荷時のバージョンであってもよい。
【0085】
また、HDD19は記憶容量が大きいので、複数のバージョンの修復用の実行プログラムをあらかじめ記憶しておき、修復処理時にユーザがどのバージョンに戻すのかを選択できるようにしておいてもよい。
【0086】
以上のように実施の形態4によれば、修復用の実行プログラムを内蔵のHDD19から自動取得して、不揮発性メモリー14内の異常な実行プログラムを書き換えることにより、上記異常な実行プログラムを容易に修復できる。
【0087】
なお、修復用の実行プログラムをあらかじめ記憶しておく内蔵の記録媒体は、半導体メモリーおよびHDDとは異なる他の記録媒体でもよい。
【0088】
実施の形態5.
上記実施の形態4の電子装置を適用した回路または機器のブロック構成は、上記図1、図6、図10、または図11と同様であったが、以下に説明する実施の形態5の電子装置を適用した回路または機器のブロック構成は、上記図12と同様である。
【0089】
この実施の形態5の電子装置は、上記図5または図9のステップS06においての修復プログラムによる実行プログラムの修復処理において、HDDリムーバブル構造22によって上記回路または機器に装着された修復用のHDD19から、修復用の実行プログラム(不揮発性メモリー14に記憶されている異常な実行プログラムを修復するための実行プログラム)を自動取得するものである。
【0090】
上記修復用のHDD19は、上記回路または機器の通常動作時にHDDリムーバブル構造22によって上記回路または機器に装着されている通常用のHDD19とは別に、あらかじめ準備されたHDD19であって、上記修復処理時に上記通常用のHDD19と交換されて上記回路または機器に装着される。
【0091】
HDDリムーバブル構造22は、簡単な操作によって、HDD19を上記回路または機器に着脱可能とする構造である。
【0092】
この実施の形態5では、上記修復用の実行プログラムをあらかじめ記憶した上記修復用のHDD19を上記通常用のHDD19とは別にあらかじめ準備しておき、上記修復処理において、修復プログラムによって、通常用のHDD19を修復用のHDD19に交換する操作を例えば画面上でユーザに促し、交換装着された修復用のHDD19から上記修復用の実行プログラムを不揮発性メモリー14に自動転送(ダウンロード)して、不揮発性メモリー14内の異常な実行プログラムを書き換えることにより、上記異常な実行プログラムを容易に修復することが可能である。
【0093】
この場合、修復用のHDD19にあらかじめ記憶しておく修復用の実行プログラムは、最新のものにしておいてもよいが、修復が可能であれば製造当初の工場出荷時のバージョンであってもよい。
【0094】
また、修復用のHDD19は、通常用のHDD19と同様に記憶容量が大きいので、複数のバージョンの修復用の実行プログラムをあらかじめ記憶しておき、修復処理時にユーザがどのバージョンに戻すのかを選択できるようにしておいてもよい。
【0095】
さらに、修復用のHDD19は、上記回路または機器に装着して修復処理をした後、通常用のHDD19と再度交換してもよいし、修復用の実行プログラムを消去して通常用のHDD19としてそのまま使用してもよい。
【0096】
以上のように実施の形態5によれば、修復処理時にHDDリムーバブル構造22を用いて通常用のHDD19と交換して装着された修復用のHDD19から、修復用の実行プログラムを自動取得して、不揮発性メモリー14内の異常な実行プログラムを書き換えることにより、上記異常な実行プログラムを容易に修復できるとともに、通常用のHDD19に記憶されているデータを安全に保管できる。
【0097】
なお、修復用の実行プログラムをあらかじめ記憶しておく修復用の記録媒体は、半導体メモリーおよびHDDとは異なる他の記録媒体でもよい。
【0098】
実施の形態6.
以下に説明する本発明の実施の形態6の電子装置を適用した回路または機器のブロック構成は、上記図1、図6、または図10の回路または機器と同様である。
【0099】
この実施の形態6の電子装置は、上記図5または図9のステップS06においての修復プログラムによる実行プログラムの修復処理において、外部インターフェース20および外部インターフェース端子21によって上記回路または機器に接続された外部の記録媒体(例えば半導体メモリーまたはHDD)から、上記修復用の実行プログラムを取得するものである。
【0100】
外部インターフェース20および外部インターフェース端子21は、上記外部の記録媒体を上記回路または機器に接続可能とする外部記録媒体接続手段を構成している。
【0101】
この実施の形態6では、上記修復処理において、修復プログラムによって、外部インターフェース20および外部インターフェース端子21によって上記回路または機器に接続された外部の記憶媒体から、上記修復用の実行プログラムを不揮発性メモリー14に自動転送(ダウンロード)して、不揮発性メモリー14内の異常な実行プログラムを書き換えることにより、異常な実行プログラムを容易に修復することが可能である。
【0102】
以上のように実施の形態6によれば、修復用の実行プログラムを外部の記憶媒体から自動取得して、不揮発性メモリー14内の異常な実行プログラムを書き換えることにより、上記異常な実行プログラムを容易に修復できる。
【0103】
実施の形態7.
以下に説明する本発明の実施の形態7の電子装置を適用した回路または機器のブロック構成は、上記図1、図6、または図10の回路または機器と同様である。
【0104】
この実施の形態7の電子装置は、上記図5または図9のステップS06においての修復プログラムによる実行プログラムの修復処理において、LANインターフェース端子11によって上記回路または機器に接続されたLANから、上記修復用の実行プログラムを取得するものである。
【0105】
LANインターフェース11は、上記回路または機器をLANに接続可能とする伝送媒体接続手段である。
【0106】
この実施の形態7では、上記修復処理において、修復プログラムによって、LANインターフェース11およびLANを介して上記回路または機器に接続された外部のコンピューターなどから、上記修復用の実行プログラムを不揮発性メモリー14に自動転送(ダウンロード)して、不揮発性メモリー14内の異常な実行プログラムを書き換えることにより、異常な実行プログラムを容易に修復することが可能である。
【0107】
以上のように実施の形態7によれば、修復用の実行プログラムをLANから自動取得して、不揮発性メモリー14内の異常な実行プログラムを書き換えることにより、上記異常な実行プログラムを容易に修復できる。
【0108】
なお、修復用の実行プログラムを取得する伝送媒体は、LANとは異なる他の伝送媒体でもよい。
【0109】
なお、上記実施の形態1から7までの電子装置においては、電子装置の不揮発性メモリーに修復プログラムを記憶しておき、CPU10はこの修復プログラムに従って修復処理を制御したが、本発明の電子装置では、修復プログラムを設けずに、ユーザが手動で修復処理をする(CPU10はユーザが入力した命令に従って修復処理を制御する)ことも可能である。
【0110】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、プログラムが消費する電子装置のメモリー容量を必要以上に増加させることなく、プログラムの修復が可能な電子装置を実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の電子装置を適用した回路または機器のブロック構成図である。
【図2】本発明の実施の形態1の電子装置においての起動時のメモリー空間のメモリーバンク状態を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態1の電子装置において実行プログラムが正常な場合の起動後のメモリー空間のメモリーバンク状態を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態1の電子装置においての実行プログラムが異常な場合の起動後のメモリー空間のメモリーバンク状態を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態1の電子装置においての起動処理のフローチャートを示す図である。
【図6】本発明の実施の形態2の電子装置を適用した回路または機器のブロック構成図である。
【図7】本発明の実施の形態2の電子装置においての起動時のメモリー空間のメモリーバンク状態を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態2の電子装置において実行プログラムが正常な場合の起動後のメモリー空間のメモリーバンク状態を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態2の電子装置においての起動処理のフローチャートを示す図である。
【図10】本発明の実施の形態3の電子装置を適用した回路または機器のブロック構成図である。
【図11】本発明の実施の形態3の電子装置を適用した回路または機器のブロック構成図である。
【図12】本発明の実施の形態3の電子装置を適用した回路または機器のブロック構成図である。
【符号の説明】
1 メモリー空間、 2 メモリーバンクB、 3 メモリーバンクA、 4メモリーバンクC、10 CPU、 11 LANインターフェース、 12,14,25 不揮発性メモリー、 13 アドレス変換器、 15 アドレスバス、 16 データバス、 17 アドレス制御信号、 18 HDDインターフェース、 19 HDD、 20 外部インターフェース、 21 外部インターフェース端子、 22 HDDリムーバブル構造。
【発明の属する技術分野】
本発明は、主にプログラムによって回路または機器を制御する電子装置に関し、特にプログラムのバージョンアップの失敗などによって上記プログラムに異常が発生したときに上記プログラムを修復する修復機能を有する電子装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の電子装置としては、起動履歴を記憶しておき、不揮発性メモリー内の通常の実行プログラムが何らかの原因で破壊され、システム異常が発生した場合の再起動時には、上記通常の実行プログラムとは異なる実行プログラムであって上記不揮発性メモリー内の他の場所に記憶されている実行プログラムから起動することにより、実行プログラムを修復する機能を有するものがあった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、他の従来の電子装置としては、新しい動作プログラム(システムプログラム)を旧動作プログラムとは別の記憶領域に記憶し、新動作プログラムで起動して失敗した場合には、旧動作プログラムで再起動することにより、動作プログラムを修復する機能を有するものがあった(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−331327号公報(第5−8頁、図1)
【特許文献2】
特開2002−333990号公報(第4,5頁、図4,図5)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の電子装置では、2つの実行プログラムまたは2つの動作プログラムをメモリー内に記憶させているため、必要以上にメモリー容量を消費するという課題があった。
【0006】
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、プログラムに消費される電子装置のメモリー容量を必要以上に増加させることなく、プログラムの修復が可能な電子装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子装置は、
回路または機器を制御する制御手段と、
前記回路または機器の起動後に前記制御に使用される実行プログラムを記憶した実行記憶手段と、
前記実行記憶手段とは別のメモリー領域であり、前記回路または機器の起動時に前記制御に使用される起動プログラムを記憶した起動記憶手段と、
前記制御に使用されるプログラムとして、前記起動プログラムと前記実行プログラムとを切り換える切り換え手段と
を備え、
前記制御手段は、前記回路または機器の起動時に、前記起動プログラムに従って、前記実行プログラムの内容を確認し、その確認の結果、前記実行プログラムが正常であれば、前記使用するプログラムを前記切り換え手段によって前記起動プログラムから前記実行プログラムに切り換え、前記実行プログラムが異常であれば、この実行プログラムの修復処理を制御する
ことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1の電子装置を適用した回路または機器のブロック構成図である。また、図2は本発明の実施の形態1の電子装置においての起動時のメモリー空間のメモリーバンク状態を示す図であり、図3は本発明の実施の形態1の電子装置において実行プログラムが正常な場合の起動後のメモリー空間のメモリーバンク状態を示す図であり、図4は本発明の実施の形態1の電子装置において実行プログラムが異常な場合の起動後のメモリー空間のメモリーバンク状態を示す図である。
【0009】
図1の回路または機器は、CPU10と、LANインターフェース11と、不揮発性メモリー12,14,25と、アドレス変換器13と、アドレスバス15と、データバス16と、ハードディスク(以下HDDと記す)インターフェース18と、HDD19と、外部インターフェース20と、外部インターフェース端子21とを内蔵している。
【0010】
この図1の回路または機器において、CPU10と、不揮発性メモリー12,14,25と、アドレス変換器13とは、実施の形態1の電子装置を構成している。実施の形態1の電子装置のメモリーである不揮発性メモリー12,14,25は、例えば半導体メモリーである。
【0011】
この実施の形態1の電子装置において、CPU10は、データバス16によって、不揮発性メモリー12,14,25、HDDインターフェース18(このHDDインターフェース18に接続されているHDD19)、および外部インターフェース20(この外部インターフェース20に接続されている外部インターフェース端子21)と接続されている。また、CPU10は、アドレスバス15によって、アドレス変換器13、HDDインターフェース18(HDD19)、および外部インターフェース20(外部インターフェース端子21)と接続されている。また、CPU10は、アドレス変換器13にアドレス制御信号17を出力する。また、CPU10は、LANインターフェース11にも接続されている。このCPU10は、不揮発性メモリー12,14,25に記憶されているプログラムを使用して、図1の回路または機器を制御する。
【0012】
また、アドレス変換器13は、CPU10からのアドレス制御信号17に従って、不揮発性メモリー12,14,25内のメモリーバンクによって構成されるアドレス空間を切り換える。
【0013】
また、図2から図4までに示すように、この実施の形態1の電子装置において、CPU10が使用するプログラムのアドレス空間1は、不揮発性メモリー12内のメモリーバンクA3と、不揮発性メモリー14内のメモリーバンクB2と、不揮発性メモリー25内のメモリーバンクC4とによって構成されており、システム起動時に図2に示すようにメモリーバンクA3から制御が開始されて、システム起動後に図3に示すようにメモリーバンクB2に切り換えられる場合と、システム起動時に図2に示すようにメモリーバンクA3から制御が開始されて、システム起動後に図4に示すようにメモリーバンクC4に切り換えられ、実行プログラムの修復後に図3に示すようにメモリーバンクB2に切り換えられる場合とがある。
【0014】
この実施の形態1では、不揮発性メモリー12内のメモリーバンクA3には起動プログラムが、不揮発性メモリー25内のメモリーバンクC4には修復プログラムが、不揮発性メモリー14内のメモリーバンクB2には実行プログラムが、それぞれ記憶されている。
【0015】
上記起動プログラムは、上記回路または機器の起動後に上記回路または機器全体の動作を制御する機能はなく、上記回路または機器の起動時にCPU10に使用され、上記回路または機器を起動するとともに、上記実行プログラムの内容をチェックし、そのチェック結果に従ってCPU10が次に使用するプログラムの切り換えを制御する機能のみを有する。
【0016】
上記実行プログラムは、上記起動プログラムによるチェック結果が正常な場合において上記回路または機器の起動後にCPU10に使用され、上記回路または機器全体の動作を制御する機能のみを有する。
【0017】
また、上記修復プログラムは、上記起動プログラムによる上記実行プログラムのチェック結果が異常な場合において上記回路または機器の起動後にCPU10に使用され、上記実行プログラムの修復のための何らかの制御をする機能のみを有する。
【0018】
上記起動プログラムは起動時の上記機能のみを有し、上記修復プログラムは上記実行プログラムの修復のための上記機能のみを有するものであり、これら起動プログラムおよび修復プログラムの容量は、メモリー容量を無駄に消費しないように必要最小限の容量に収められており、上記実行プログラムの容量よりも少なくすることが可能である。例えば、上記起動プログラムと上記修復プログラムの合計の容量を、上記実行プログラムの容量よりも少なくすることが可能である。
【0019】
このため、実行プログラムのみが記憶されていた従来の電子装置の不揮発性メモリーに、上記起動プログラムおよび上記修復プログラムをさらに記憶させるにあたり、上記従来の電子装置の不揮発性メモリーを特に大きな容量の不揮発性メモリーに変更する必要はない。
【0020】
また、上記回路または機器のプログラムをバージョンアップをする場合は、上記実行プログラムのみの書き換え作業であり、基本的に起動プログラムや修復プログラムは書き換えないものとする。つまり、起動プログラムや修復プログラムは通常はマスクされており、簡単には壊れない部分であることを前提とする。
【0021】
図5は本発明の実施の形態1の電子装置においての起動処理のフローチャートを示す図である。なお、図5において、ステップS05の正常起動処理およびステップS06の異常時起動処理は、いずれも図1の回路または機器の起動後の処理とする。つまり、上記正常起動処理は上記起動プログラムによる処理ではなくて上記実行プログラムによる処理であり、上記異常時起動処理は上記起動プログラムによる処理ではなくて上記修復プログラムによる処理である。図1から図5までを用いて、実施の形態1の電子装置においての起動処理について以下に説明する。
【0022】
図5のステップS00で、起動処理がスタートすると、まず、ステップS01で、CPU10の制御をメモリーバンクA3内の起動プログラムから開始し、起動プログラムがスタートする。
【0023】
上記ステップS01では、実際には、図1のアドレス変換器13がCPU10からのアドレス制御信号17によってアドレス空間を図2に示すように不揮発性メモリー12内のメモリーバンクA3に設定しており、これによってCPU10の制御がメモリーバンクA3内の起動プログラムから開始される。
【0024】
そして、ステップS02で、上記起動プログラムによって、メモリーバンクB2内の実行プログラムが正常か異常かをチェックする。
【0025】
起動プログラムは、その電子装置に記憶されている実行プログラムのバージョンやチェックサムなどの実行プログラム情報を持っている。この実行プログラム情報は、上記回路または機器の製造過程でその回路または機器に書き込まれ、その回路または機器に対して実行プログラムの書き換えが正常になされた時点でその最新情報に置き換えられる。
【0026】
上記ステップS02において、起動プログラムは、上記回路または機器の起動時ごとに、不揮発性メモリー14に実際に記憶されている実行プログラムと上記実行プログラム情報とを比較し、上記実行プログラム情報のチェックサムなどを用いた確認作業をすることにより、上記実行プログラム情報をもとに、不揮発性メモリー14に実際に記憶されている実行プログラムが正常か異常かをチェックする。
【0027】
上記ステップS02での実行プログラムのチェック結果が正常ならば、ステップS03で、CPU10の制御をバンクA3内の起動プログラムからメモリーバンクB2内の実行プログラムに切り換え、ステップS05で、上記実行プログラムによって、正常起動処理(通常のシステム立上げ動作)がなされる。
【0028】
上記ステップS03では、実際には、図1のアドレス変換器13がCPU10からのアドレス制御信号17によってアドレス空間を不揮発性メモリー12内のメモリーバンクA3から、図3に示すように不揮発性メモリー14内のメモリーバンクB2に切り換えることにより、CPU10の制御がメモリーバンクA3内の起動プログラムからメモリーバンクB2内の実行プログラムに切り換えられる。
【0029】
逆に、メモリーバンクB2内の実行プログラムが何らかの原因で破壊されており、上記ステップS02での実行プログラムのチェック結果が異常ならば、ステップS04で、CPU10の制御をメモリーバンクA3内の起動プログラムからメモリーバンクC4内の修復プログラムに切り換え、ステップS06で、上記修復プログラムによる実行プログラムの修復処理を含めた異常時起動処理(実行プログラムの修復を含むシステム立上げ動作)がなされる。
【0030】
例えば、ユーザが実行プログラムを機器の外部からダウンロードしている途中で、機器に停電が発生して実行プログラムの書き換え作業が完了しなかったために、既存の実行プログラム上に中途半端に新規の実行プログラムが存在している場合などでは、上記ステップS02でのチェック結果は異常となる。
【0031】
上記ステップS04では、実際には、図1のアドレス変換器13がCPU10からのアドレス制御信号17によってアドレス空間を不揮発性メモリー12内のメモリーバンクA3から、図4に示すように不揮発性メモリー25内のメモリーバンクC4に切り換えることにより、CPU10の制御がメモリーバンクA3内の起動プログラムからメモリーバンクC4内の修復プログラムに切り換えられる。
【0032】
上記ステップS06において、例えば、上記修復プログラムがユーザに対して異常を回避するための操作を画面上で促すようにプログラムされている場合は、システムがその修復プログラムに従って動作し、ユーザがその画面に従って実行プログラムを修復することにより、ファームウェアのバージョンアップに失敗した場合などにおいても、容易にその異常から回復可能となる。
【0033】
以上のように実施の形態1によれば、電子装置の不揮発性メモリー12に起動プログラムを記憶させるとともに、不揮発性メモリー25に修復プログラムを記憶させ、起動プログラムによって実行プログラムをチェックし、実行プログラムが異常であれば修復プログラムによってこの異常な実行プログラムを修復することにより、起動プログラムおよび修復プログラムの容量は実行プログラムの容量よりも少なくて済むので、プログラムが消費する電子装置のメモリー容量を必要以上に増加させることなく、プログラムの修復が可能な電子装置を実現できる。
【0034】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、起動プログラムと修復プログラムと実行プログラムとをそれぞれ互いに異なる不揮発性メモリーに記憶しているが、以下に説明する実施の形態2では、起動プログラムと修復プログラムを同じ1つの不揮発性メモリーに記憶しており、実行プログラムのみを起動プログラムおよび修復プログラムとは異なる不揮発性メモリーに記憶していている。
【0035】
図6は本発明の実施の形態2の電子装置を適用した回路または機器のブロック構成図であり、図1と同様のものには同じ符号を付してある。また、図7は本発明の実施の形態2の電子装置においての起動時のメモリー空間のメモリーバンク状態を示す図であり、図8は本発明の実施の形態2の電子装置において実行プログラムが正常な場合の起動後のメモリー空間のメモリーバンク状態を示す図であり、これらの図7および図8において図2から図4までと同様のものには同じ符号を付してある。
【0036】
図6の回路または機器は、CPU10と、LANインターフェース11と、不揮発性メモリー12,14と、アドレス変換器13と、アドレスバス15と、データバス16と、HDDインターフェース18と、HDD19と、外部インターフェース20と、外部インターフェース端子21とを内蔵している。
【0037】
このように図6の回路または機器は、上記図1の回路または機器において、不揮発性メモリー25を設けない構成としたものである。
【0038】
この図6の回路または機器において、CPU10と、不揮発性メモリー12,14と、アドレス変換器13とは、実施の形態2の電子装置を構成している。
【0039】
この実施の形態2の電子装置において、アドレス変換器13は、CPU10からのアドレス制御信号17に従って、不揮発性メモリー12,14内のメモリーバンクによって構成されるアドレス空間を切り換える。
【0040】
また、図7および図8に示すように、この実施の形態2の電子装置において、CPU10が使用するプログラムのアドレス空間1は、不揮発性メモリー12内のメモリーバンクA3と、不揮発性メモリー14内のメモリーバンクB2とによって構成されており、システム起動時に図7に示すようにメモリーバンクA3から開始されて、システム起動後に図8に示すようにメモリーバンクB2に切り換えられる場合と、システム起動時に図7に示すようにメモリーバンクA3から開始されて、システム起動後および実行プログラムの修復後に図8に示すようにメモリーバンクB2に切り換えられる場合とがある。
【0041】
この実施の形態2では、不揮発性メモリー12内のメモリーバンクA3には起動プログラムおよび修復プログラムが記憶されており、不揮発性メモリー14内のメモリーバンクB2には実行プログラムが記憶されている。
【0042】
なお、この実施の形態2においての修復プログラムと起動プログラムと実行プログラムのそれぞれの機能および特徴は、上記実施の形態1においての修復プログラムと起動プログラムと実行プログラムのそれぞれと同様なので、ここではその説明を省略する。
【0043】
また、図6の回路または機器のプログラムをバージョンアップをする場合は、上記実行プログラムのみの書き換え作業であり、基本的に起動プログラムや修復プログラムは書き換えないものとする。つまり、起動プログラムや修復プログラムは通常はマスクされており、簡単には壊れない部分であることを前提とする。
【0044】
図9は本発明の実施の形態2の電子装置においての起動処理のフローチャートを示す図であり、図5と同様のステップには同じ符号を付してある。この図9に示す起動処理は、図5に示す上記実施の形態1の起動処理において、ステップS04をステップS14に変更したものである。図6から図9までを用いて、実施の形態2の電子装置においての起動処理について以下に説明する。
【0045】
図9のステップS00で、起動処理がスタートすると、まず、ステップS01で、CPU10の制御をメモリーバンクA3内の起動プログラムから開始し、起動プログラムがスタートする。
【0046】
上記ステップS01では、実際には、図6のアドレス変換器13がCPU10からのアドレス制御信号17によってアドレス空間を図7に示すように不揮発性メモリー12内のメモリーバンクA3に設定しており、これによってCPU10の制御がメモリーバンクA3内の起動プログラムから開始される。
【0047】
そして、ステップS02で、上記起動プログラムによって、メモリーバンクB2内の実行プログラムが正常か異常かをチェックする。
【0048】
上記ステップS02での実行プログラムのチェック結果が正常ならば、ステップS03で、CPU10の制御をバンクA3内の起動プログラムからメモリーバンクB2内の実行プログラムに切り換え、ステップS05で、上記実行プログラムによって、正常起動処理(通常のシステム立上げ動作)がなされる。
【0049】
上記ステップS03では、実際には、図6のアドレス変換器13がCPU10からのアドレス制御信号17によってアドレス空間を不揮発性メモリー12内のメモリーバンクA3から、図8に示すように不揮発性メモリー14内のメモリーバンクB2に切り換えることにより、CPU10の制御がメモリーバンクA3内の起動プログラムからメモリーバンクB2内の実行プログラムに切り換えられる。
【0050】
逆に、メモリーバンクB2内の実行プログラムが何らかの原因で破壊されており、上記ステップS02での実行プログラムのチェック結果が異常ならば、ステップS14で、CPU10の制御をメモリーバンクA3内の起動プログラムから同じメモリーバンクA3内の修復プログラムに切り換え、ステップS06で、上記修復プログラムによる実行プログラムの修復処理を含めた異常時起動処理(実行プログラムの修復を含むシステム立上げ動作)がなされる。
【0051】
なお、上記ステップS02でチェック結果が異常となる例は、例えば上記実施の形態1で説明したものと同様である。
【0052】
上記ステップS14では、CPU10の制御自体は、同じメモリーバンクA3内のままなので、アドレス制御信号17によるアドレス空間の切り換え動作はなされず、アドレス空間は図7のままである。
【0053】
なお、上記ステップS06においての修復プログラムによる実行プログラムの修復例は、例えば上記実施の形態1で説明したものと同様である。
【0054】
以上のように実施の形態2によれば、電子装置の不揮発性メモリー12に起動プログラムおよび修復プログラムを記憶させ、起動プログラムによって実行プログラムをチェックし、実行プログラムが異常であれば修復プログラムによってこの異常な実行プログラムを修復することにより、プログラムが消費する電子装置のメモリー容量を必要以上に増加させることなく、プログラムの修復が可能な電子装置を実現できるとともに、起動プログラムから修復プログラムに切り換えるときにアドレス空間の切り換えが不要となる。
【0055】
実施の形態3.
上記実施の形態2では、実行プログラムと起動プログラムおよび修復プログラムとは異なる不揮発性メモリーに記憶されているが、以下に説明する実施の形態3では、実行プログラムと起動プログラムと修復プログラムとを同じ1つの不揮発性メモリーに記憶している。
【0056】
図10から図12までは本発明の実施の形態3の電子装置を適用した回路または機器のブロック構成図であり、図1または図6と同様のものには同じ符号を付してある。なお、本発明の実施の形態3の電子装置においての起動時のメモリー空間のメモリーバンク状態は上記実施の形態2の図7に示すものと同様にであり、本発明の実施の形態3の電子装置において実行プログラムが正常な場合の起動後のメモリー空間のメモリーバンク状態は上記実施の形態2の図8に示すものと同様である。
【0057】
図10の回路または機器は、CPU10と、LANインターフェース11と、不揮発性メモリー14と、アドレス変換器13と、アドレスバス15と、データバス16と、HDDインターフェース18と、HDD19と、外部インターフェース20と、外部インターフェース端子21とを備えている。
【0058】
このように図10の回路または機器は、上記図1の回路または機器において、不揮発性メモリー12,25を設けない構成としたものである。また、図10の回路または機器は、上記図6の回路または機器において、不揮発性メモリー12を設けない構成としたものである。
【0059】
また、図11の回路または機器は、CPU10と、不揮発性メモリー14と、アドレス変換器13と、アドレスバス15と、データバス16と、HDDインターフェース18と、HDD19とを備えている。
【0060】
このように図11の回路または機器は、上記図10の回路または機器において、LANインターフェース11、外部インターフェース20、および外部インターフェース端子21を設けない構成としたものである。
【0061】
また、図12の回路または機器は、CPU10と、不揮発性メモリー14と、アドレス変換器13と、アドレスバス15と、データバス16と、HDDインターフェース18と、HDD19と、HDDリムーバブル構造22とを備えている。
【0062】
このように図12の回路または機器は、上記図11の回路または機器において、HDD19を上記回路または機器から着脱可能とするHDDリムーバブル構造22を設けた構成としたものである。
【0063】
この実施の形態3の電子装置において、アドレス変換器13は、CPU10からのアドレス制御信号17に従って、不揮発性メモリー14内のメモリーバンクによって構成されるアドレス空間を切り換える。
【0064】
また、図7および図8に示すように、この実施の形態3の電子装置において、CPU10がプログラムを実行するためのアドレス空間1は、不揮発性メモリー14内のメモリーバンクA3と、同じく不揮発性メモリー14内のメモリーバンクB2とによって構成されており、システム起動時に図7に示すようにメモリーバンクA3から開始されて、システム起動後に図8に示すようにメモリーバンクB2に切り換えられる場合と、システム起動時に図7に示すようにメモリーバンクA3から開始されて、システム起動後および実行プログラムの修復後に図8に示すようにメモリーバンクB2に切り換えられる場合とがある。
【0065】
この実施の形態3では、不揮発性メモリー14内のメモリーバンクA3には起動プログラムおよび修復プログラムが記憶されており、同じく不揮発性メモリー14内のメモリーバンクB2には実行プログラムが記憶されている。
【0066】
なお、この実施の形態3においての修復プログラムと起動プログラムと実行プログラムのそれぞれの機能および特徴は、上記実施の形態1においての修復プログラムと起動プログラムと実行プログラムのそれぞれと同様なので、ここではその説明を省略する。
【0067】
この実施の形態3の電子装置においての起動処理は図9に示す上記実施の形態2の電子装置においての起動処理と同様である。図7から図12までを用いて、実施の形態3の電子装置においての起動処理について以下に説明する。
【0068】
図9のステップS00で、起動処理がスタートすると、まず、ステップS01で、CPU10の制御をメモリーバンクA3内の起動プログラムから開始し、起動プログラムがスタートする。
【0069】
上記ステップS01では、実際には、図10から図12までのいずれかのアドレス変換器13がCPU10からのアドレス制御信号17によってアドレス空間を図7に示すように不揮発性メモリー14内のメモリーバンクA3に設定しており、これによってCPU10の制御がメモリーバンクA3内の起動プログラムから開始される。
【0070】
そして、ステップS02で、上記起動プログラムによって、メモリーバンクB2内の実行プログラムが正常か異常かをチェックする。
【0071】
上記ステップS02での実行プログラムのチェック結果が正常ならば、ステップS03で、CPU10の制御をバンクA3内の起動プログラムからメモリーバンクB2内の実行プログラムに切り換え、ステップS05で、上記実行プログラムによって、正常起動処理(通常のシステム立上げ動作)がなされる。
【0072】
上記ステップS03では、実際には、図10から図12までのいずれかのアドレス変換器13がCPU10からのアドレス制御信号17によってアドレス空間を不揮発性メモリー14内のメモリーバンクA3から、図8に示すように同じ不揮発性メモリー14内のメモリーバンクB2に切り換えることにより、CPU10の制御がメモリーバンクA3内の起動プログラムからメモリーバンクB2内の実行プログラムに切り換えられる。
【0073】
逆に、メモリーバンクB2内の実行プログラムが何らかの原因で破壊されており、上記ステップS02での実行プログラムのチェック結果が異常ならば、ステップS14で、CPU10の制御をメモリーバンクA3内の起動プログラムから同じメモリーバンクA3内の修復プログラムに切り換え、ステップS06で、上記修復プログラムによる実行プログラムの修復処理を含めた異常時起動処理(実行プログラムの修復を含むシステム立上げ動作)がなされる。
【0074】
なお、上記ステップS02でチェック結果が異常となる例は、例えば上記実施の形態1で説明したものと同様である。
【0075】
上記ステップS14では、CPU10の制御自体は、同じメモリーバンクA3内のままなので、アドレス制御信号17によるアドレス空間の切り換え動作はなされず、アドレス空間は図7のままである。
【0076】
なお、上記ステップS06においての修復プログラムによる実行プログラムの修復例は、例えば上記実施の形態1で説明したものと同様である。
【0077】
以上のように実施の形態3によれば、電子装置の不揮発性メモリー14に起動プログラムおよび修復プログラムを実行プログラムとともに記憶させ、起動プログラムによって実行プログラムをチェックし、実行プログラムが異常であれば修復プログラムによってこの異常な実行プログラムを修復することにより、プログラムが消費する電子装置のメモリー容量を必要以上に増加させることなく、かつ電子装置の不揮発性メモリーの数を増加させることなく、プログラムの修復が可能な電子装置を実現でき、起動プログラムから修復プログラムに切り換えるときにアドレス空間の切り換えが不要となる。
【0078】
なお、上記実施の形態1の図1または上記実施の形態2の図6において、上記実施の形態3の図11のように、LANインターフェース11、外部インターフェース20、および外部インターフェース端子21を設けない構成とすることも可能である。
【0079】
また、上記実施の形態1の図1または上記実施の形態2の図6において、上記実施の形態3の図12のように、HDDリムーバブル構造22を設けた構成とすることも可能である。
【0080】
実施の形態4.
上記実施の形態1から3までの電子装置は、上記図5または図9のステップS06においての修復プログラムによる実行プログラムの修復処理において、例えば画面上でユーザに修復操作を促すものであったが、以下に説明する実施の形態4の電子装置は、上記修復処理において、上記回路または機器に内蔵のHDD19から、修復用の実行プログラム(不揮発性メモリー14に記憶されている異常な実行プログラムを修復するための実行プログラム)を自動取得するものである。
【0081】
HDDは、半導体メモリーと比較して大容量の記憶媒体であるため、異常修復用の実行プログラムをあらかじめ記憶しておいても、その容量的にはほとんど影響しない。
【0082】
本発明の実施の形態4の電子装置を適用した回路または機器のブロック構成は、上記図1、図6、図10、または図11の回路または機器と同様である。
【0083】
この実施の形態4では、上記修復用の実行プログラムを上記回路または機器に内蔵されたHDD19にあらかじめ記憶しておき、上記修復処理において、修復プログラムによって、上記修復用の実行プログラムをHDD19から不揮発性メモリー14に自動転送(ダウンロード)して、不揮発性メモリー14内の異常な実行プログラムを書き換えることにより、上記異常な実行プログラムをユーザの手を煩わすことなく容易に修復することが可能である。
【0084】
この場合、内蔵のHDD19にあらかじめ記憶しておく修復用の実行プログラムは、不揮発性メモリー14内の実行プログラムをバージョンアップするごとに同様に書き換えて、最新のものにしておいてもよいが、修復が可能であれば製造当初の工場出荷時のバージョンであってもよい。
【0085】
また、HDD19は記憶容量が大きいので、複数のバージョンの修復用の実行プログラムをあらかじめ記憶しておき、修復処理時にユーザがどのバージョンに戻すのかを選択できるようにしておいてもよい。
【0086】
以上のように実施の形態4によれば、修復用の実行プログラムを内蔵のHDD19から自動取得して、不揮発性メモリー14内の異常な実行プログラムを書き換えることにより、上記異常な実行プログラムを容易に修復できる。
【0087】
なお、修復用の実行プログラムをあらかじめ記憶しておく内蔵の記録媒体は、半導体メモリーおよびHDDとは異なる他の記録媒体でもよい。
【0088】
実施の形態5.
上記実施の形態4の電子装置を適用した回路または機器のブロック構成は、上記図1、図6、図10、または図11と同様であったが、以下に説明する実施の形態5の電子装置を適用した回路または機器のブロック構成は、上記図12と同様である。
【0089】
この実施の形態5の電子装置は、上記図5または図9のステップS06においての修復プログラムによる実行プログラムの修復処理において、HDDリムーバブル構造22によって上記回路または機器に装着された修復用のHDD19から、修復用の実行プログラム(不揮発性メモリー14に記憶されている異常な実行プログラムを修復するための実行プログラム)を自動取得するものである。
【0090】
上記修復用のHDD19は、上記回路または機器の通常動作時にHDDリムーバブル構造22によって上記回路または機器に装着されている通常用のHDD19とは別に、あらかじめ準備されたHDD19であって、上記修復処理時に上記通常用のHDD19と交換されて上記回路または機器に装着される。
【0091】
HDDリムーバブル構造22は、簡単な操作によって、HDD19を上記回路または機器に着脱可能とする構造である。
【0092】
この実施の形態5では、上記修復用の実行プログラムをあらかじめ記憶した上記修復用のHDD19を上記通常用のHDD19とは別にあらかじめ準備しておき、上記修復処理において、修復プログラムによって、通常用のHDD19を修復用のHDD19に交換する操作を例えば画面上でユーザに促し、交換装着された修復用のHDD19から上記修復用の実行プログラムを不揮発性メモリー14に自動転送(ダウンロード)して、不揮発性メモリー14内の異常な実行プログラムを書き換えることにより、上記異常な実行プログラムを容易に修復することが可能である。
【0093】
この場合、修復用のHDD19にあらかじめ記憶しておく修復用の実行プログラムは、最新のものにしておいてもよいが、修復が可能であれば製造当初の工場出荷時のバージョンであってもよい。
【0094】
また、修復用のHDD19は、通常用のHDD19と同様に記憶容量が大きいので、複数のバージョンの修復用の実行プログラムをあらかじめ記憶しておき、修復処理時にユーザがどのバージョンに戻すのかを選択できるようにしておいてもよい。
【0095】
さらに、修復用のHDD19は、上記回路または機器に装着して修復処理をした後、通常用のHDD19と再度交換してもよいし、修復用の実行プログラムを消去して通常用のHDD19としてそのまま使用してもよい。
【0096】
以上のように実施の形態5によれば、修復処理時にHDDリムーバブル構造22を用いて通常用のHDD19と交換して装着された修復用のHDD19から、修復用の実行プログラムを自動取得して、不揮発性メモリー14内の異常な実行プログラムを書き換えることにより、上記異常な実行プログラムを容易に修復できるとともに、通常用のHDD19に記憶されているデータを安全に保管できる。
【0097】
なお、修復用の実行プログラムをあらかじめ記憶しておく修復用の記録媒体は、半導体メモリーおよびHDDとは異なる他の記録媒体でもよい。
【0098】
実施の形態6.
以下に説明する本発明の実施の形態6の電子装置を適用した回路または機器のブロック構成は、上記図1、図6、または図10の回路または機器と同様である。
【0099】
この実施の形態6の電子装置は、上記図5または図9のステップS06においての修復プログラムによる実行プログラムの修復処理において、外部インターフェース20および外部インターフェース端子21によって上記回路または機器に接続された外部の記録媒体(例えば半導体メモリーまたはHDD)から、上記修復用の実行プログラムを取得するものである。
【0100】
外部インターフェース20および外部インターフェース端子21は、上記外部の記録媒体を上記回路または機器に接続可能とする外部記録媒体接続手段を構成している。
【0101】
この実施の形態6では、上記修復処理において、修復プログラムによって、外部インターフェース20および外部インターフェース端子21によって上記回路または機器に接続された外部の記憶媒体から、上記修復用の実行プログラムを不揮発性メモリー14に自動転送(ダウンロード)して、不揮発性メモリー14内の異常な実行プログラムを書き換えることにより、異常な実行プログラムを容易に修復することが可能である。
【0102】
以上のように実施の形態6によれば、修復用の実行プログラムを外部の記憶媒体から自動取得して、不揮発性メモリー14内の異常な実行プログラムを書き換えることにより、上記異常な実行プログラムを容易に修復できる。
【0103】
実施の形態7.
以下に説明する本発明の実施の形態7の電子装置を適用した回路または機器のブロック構成は、上記図1、図6、または図10の回路または機器と同様である。
【0104】
この実施の形態7の電子装置は、上記図5または図9のステップS06においての修復プログラムによる実行プログラムの修復処理において、LANインターフェース端子11によって上記回路または機器に接続されたLANから、上記修復用の実行プログラムを取得するものである。
【0105】
LANインターフェース11は、上記回路または機器をLANに接続可能とする伝送媒体接続手段である。
【0106】
この実施の形態7では、上記修復処理において、修復プログラムによって、LANインターフェース11およびLANを介して上記回路または機器に接続された外部のコンピューターなどから、上記修復用の実行プログラムを不揮発性メモリー14に自動転送(ダウンロード)して、不揮発性メモリー14内の異常な実行プログラムを書き換えることにより、異常な実行プログラムを容易に修復することが可能である。
【0107】
以上のように実施の形態7によれば、修復用の実行プログラムをLANから自動取得して、不揮発性メモリー14内の異常な実行プログラムを書き換えることにより、上記異常な実行プログラムを容易に修復できる。
【0108】
なお、修復用の実行プログラムを取得する伝送媒体は、LANとは異なる他の伝送媒体でもよい。
【0109】
なお、上記実施の形態1から7までの電子装置においては、電子装置の不揮発性メモリーに修復プログラムを記憶しておき、CPU10はこの修復プログラムに従って修復処理を制御したが、本発明の電子装置では、修復プログラムを設けずに、ユーザが手動で修復処理をする(CPU10はユーザが入力した命令に従って修復処理を制御する)ことも可能である。
【0110】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、プログラムが消費する電子装置のメモリー容量を必要以上に増加させることなく、プログラムの修復が可能な電子装置を実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の電子装置を適用した回路または機器のブロック構成図である。
【図2】本発明の実施の形態1の電子装置においての起動時のメモリー空間のメモリーバンク状態を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態1の電子装置において実行プログラムが正常な場合の起動後のメモリー空間のメモリーバンク状態を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態1の電子装置においての実行プログラムが異常な場合の起動後のメモリー空間のメモリーバンク状態を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態1の電子装置においての起動処理のフローチャートを示す図である。
【図6】本発明の実施の形態2の電子装置を適用した回路または機器のブロック構成図である。
【図7】本発明の実施の形態2の電子装置においての起動時のメモリー空間のメモリーバンク状態を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態2の電子装置において実行プログラムが正常な場合の起動後のメモリー空間のメモリーバンク状態を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態2の電子装置においての起動処理のフローチャートを示す図である。
【図10】本発明の実施の形態3の電子装置を適用した回路または機器のブロック構成図である。
【図11】本発明の実施の形態3の電子装置を適用した回路または機器のブロック構成図である。
【図12】本発明の実施の形態3の電子装置を適用した回路または機器のブロック構成図である。
【符号の説明】
1 メモリー空間、 2 メモリーバンクB、 3 メモリーバンクA、 4メモリーバンクC、10 CPU、 11 LANインターフェース、 12,14,25 不揮発性メモリー、 13 アドレス変換器、 15 アドレスバス、 16 データバス、 17 アドレス制御信号、 18 HDDインターフェース、 19 HDD、 20 外部インターフェース、 21 外部インターフェース端子、 22 HDDリムーバブル構造。
Claims (11)
- 回路または機器を制御する制御手段と、
前記回路または機器の起動後に前記制御に使用される実行プログラムを記憶した実行記憶手段と、
前記実行記憶手段とは別のメモリー領域であり、前記回路または機器の起動時に前記制御に使用される起動プログラムを記憶した起動記憶手段と、
前記制御に使用されるプログラムとして、前記起動プログラムと前記実行プログラムとを切り換える切り換え手段と
を備え、
前記制御手段は、前記回路または機器の起動時に、前記起動プログラムに従って、前記実行プログラムの内容を確認し、その確認の結果、前記実行プログラムが正常であれば、前記使用するプログラムを前記切り換え手段によって前記起動プログラムから前記実行プログラムに切り換え、前記実行プログラムが異常であれば、この実行プログラムの修復処理を制御する
ことを特徴とする電子装置。 - 前記実行記憶手段とは別のメモリー領域であり、前記実行プログラムの修復時に前記制御に使用される修復プログラムを記憶した修復記憶手段をさらに備え、
前記切り換え手段は、前記使用されるプログラムとして、前記起動プログラムと前記実行プログラムと前記修復プログラムとを切り換え、
前記制御手段は、前記実行プログラムが異常であれば、前記使用するプログラムを前記切り換え手段によって前記起動プログラムから前記修復プログラムに切り換える
ことを特徴とする請求項1記載の電子装置。 - 前記起動プログラムと前記修復プログラムのの合計の容量が、前記実行プログラムの容量よりも少ないことを特徴とする請求項2記載の電子装置。
- 前記起動記憶手段と前記修復記憶手段と前記実行記憶手段は、それぞれ互いに異なる記憶デバイスであることを特徴とする請求項2記載の電子装置。
- 前記起動記憶手段と前記修復記憶手段は、同じ1つの記憶デバイスであり、
前記実行記憶手段は、前記起動記憶手段および前記修復記憶手段とは異なる記憶デバイスである
ことを特徴とする請求項2記載の電子装置。 - 前記起動記憶手段と前記修復記憶手段と前記実行記憶手段は、同じ1つの記憶デバイスであることを特徴とする請求項2記載の電子装置。
- 前記起動記憶手段と前記修復記憶手段と前記実行記憶手段は、半導体記憶デバイスである
ことを特徴とする請求項2記載の電子装置。 - 異常と判定された前記実行プログラムを修復する場合に、半導体記憶デバイスとは異なる記録媒体であって前記回路または機器に内蔵の記憶媒体から、前記実行プログラムの修復のための実行プログラムを取得することを特徴とする請求項1記載の電子装置。
- 異常と判定された前記実行プログラムを修復する場合に、ハードディスクリムーバブル手段によって前記回路または機器に着脱可能に装着されたハードディスクから、前記実行プログラムの修復のための実行プログラムを取得することを特徴とする請求項1記載の電子装置。
- 異常と判定された前記実行プログラムを修復する場合に、外部記録媒体接続手段によって前記回路または機器に接続された外部の記録媒体から、前記実行プログラムの修復のための実行プログラムを取得することを特徴とする請求項1記載の電子装置。
- 異常と判定された前記実行プログラムを前記修復プログラムによって修復する場合に、伝送媒体接続手段によって前記回路または機器に接続された伝送媒体から、前記実行プログラムの修復のための実行プログラムを取得することを特徴とする請求項1記載の電子装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003119496A JP2004326398A (ja) | 2003-04-24 | 2003-04-24 | 電子装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003119496A JP2004326398A (ja) | 2003-04-24 | 2003-04-24 | 電子装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004326398A true JP2004326398A (ja) | 2004-11-18 |
Family
ID=33498707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003119496A Withdrawn JP2004326398A (ja) | 2003-04-24 | 2003-04-24 | 電子装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004326398A (ja) |
-
2003
- 2003-04-24 JP JP2003119496A patent/JP2004326398A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4810172B2 (ja) | 制御装置及びバージョンアップ方法並びにプログラム | |
US8713296B2 (en) | Apparatus for restoring setting information of a board management controller from a backup memory before loading an OS when a system board is replaced | |
EP1899814B1 (en) | Firmware update for consumer electronic device | |
JP5431111B2 (ja) | 情報処理装置及びシステム設定方法 | |
US6629259B2 (en) | Method for automatically duplicating a BIOS | |
WO2010035596A1 (ja) | ファームウェア更新装置及び方法 | |
CN102334100A (zh) | 程序更新设备、程序更新方法以及信息处理设备 | |
JP7002358B2 (ja) | 情報処理システム、情報処理装置、情報処理装置のbios更新方法、及び情報処理装置のbios更新プログラム | |
JP2007052519A (ja) | 情報処理装置および方法、並びにプログラム | |
JP2001331327A (ja) | 電子機器 | |
JP4013040B2 (ja) | ダウンロード装置及びダウンロード方法 | |
JP2005284902A (ja) | 端末装置、その制御方法及び制御プログラム、ホスト装置、その制御方法及び制御プログラム、遠隔更新システム、方法及びプログラム | |
JP5084853B2 (ja) | ファームウエア更新装置、通信装置、電子機器、ファームウエア更新システム、ファームウエア更新方法及びプログラム | |
US20230132494A1 (en) | Information processing apparatus, method of controlling the same, and storage medium | |
JP2004192329A (ja) | プログラム書換え方法および端末装置 | |
JP2007087269A (ja) | ソフトウェア更新システム、更新方法、及び、プログラム | |
JP2004326398A (ja) | 電子装置 | |
JP2004054616A (ja) | ファームウェア自動修復機能を有する情報処理装置 | |
JP2000293376A (ja) | ブートプログラムの切替回路及び切替方法 | |
JP2008217202A (ja) | ディスクアレイ装置及びファームウェア更新方法 | |
JP2005050079A (ja) | サーバ装置、bios更新プログラム、初期起動プログラム、及びbios更新方法 | |
JP2005321967A (ja) | 情報処理装置 | |
JP2003122575A (ja) | 情報処理装置 | |
JP7491765B2 (ja) | ファームウェア更新システムおよびファームウェア更新方法 | |
JP2008198152A (ja) | 冗長構成を有するコンピュータシステム及びコンピュータシステムの系切り換え方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20060110 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20080313 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |